以下、本発明の実施の形態における電子棚札について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における電子棚札1を用いた電子棚札システムの構成を示したブロック図である。図1において、本実施の形態における電子棚札1を用いた電子棚札システムは、スーパーマーケットや小売店等の店舗で用いられるシステムであり、複数の電子棚札1と棚札サーバ2とで構成されている。
図2は、本実施の形態における電子棚札1の構成を示したブロック図である。図2において、本実施の形態における電子棚札1は、CPU11、メモリ12、無線通信部13、表示部14、及び、操作部15で構成されている。これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン16を介して、相互に接続されている。この電子棚札1の構成は、前述した図27、及び、図28に示す従来例の電子棚札21の構成に、操作部15を追加したのと同じである。
図2において、CPU11は、マイクロコンピュータで構成されている。メモリ12は、フラッシュメモリ、RAM等で構成されており、電子棚札1を制御するのに必要なOSや各種の処理プログラム等のソフトウエアが格納されている。CPU11は、このメモリ12に搭載されたソフトウエアにより、各種の処理を行う。
無線通信部13は、アンテナ13aを備えており、棚札サーバ2との間で、各種の情報の送受信を行う。表示部14は、LCDで構成されており、商品名や数量、単価等の表示を行う。操作部15は、クリアキー、及び、決定キーを含むテンキーボードで構成されており、顧客が商品の購入数量の入力を行うのに用いられる。
図3は、電子棚札1の外観を示した外観図である。電子棚札1の表面には、LCDで構成された表示部14が形成されており、表示部14の横には、操作部15として、テンキーボードが形成されている。このテンキーボードは、0〜9の数字キーと、クリアキー、及び、決定キーで構成されている。又、表示部14の上部には、アンテナ13aが形成されている。
電子棚札1の表示部14の表示エリアは、図3に示すように、3段に分割されており、上から、上段表示エリア14a、中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cと称する。上段表示エリア14aは、商品名を表示するのに用いられ、中段表示エリア14bは、当該商品に関する後述する主表示を表示するのに用いられ、下段表示エリア14cは、当該商品に関する後述する副表示を表示するのに用いられる。この内、中段表示エリア14bは、他の上段表示エリア14a及び下段表示エリア14cよりも広く、上段表示エリア14a及び下段表示エリア14cに表示される文字よりも大きな文字の表示が可能である。
次に、電子棚札1の動作について説明する。電子棚札1は、自らの動作に供するために、電子棚札1のメモリ12に、当該電子棚札1が表示を行う商品に関する商品データを保持している。この商品データは、電子棚札1の無線通信部13を介して棚札サーバ2から取得される。
図4、及び、図5は、この商品データの例を示したものであり、図4の商品データを商品データ例1、図5の商品データを商品データ例2と称する。これらの商品データは、棚札ID、商品ID、商品名、単価P、主表示、副表示、割引適用有無D、割引開始数量Nd、割引単位数量Nu、及び、割引単価Pdで構成されている。この内、主表示、及び、副表示は、それぞれ、数量と金額で構成されている。この主表示の内容が、上述したように、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され、副表示の内容が、下段表示エリア14cに表示される。この副表示の内容は、小カッコ付で表示される。又、商品データ中の商品名が、上段表示エリア14aに表示される。
上記の商品データにおける割引適用有無Dは、当該表品への割引適用の有無を示すもので、割引適用有無D=1であれば、割引適用、割引適用有無D=0であれば、割引不適用を表す。本実施の形態では、この割引適用有無D=0の場合は、上記の副表示は表示されないようにしている。この場合は、電子棚札1の表示部14の下段表示エリア14cは空欄となる。但し、割引適用有無D=0の場合は、主表示の内容は、常に、数量が1で、金額が単価であるものとする。そうでない場合は、割引適用有無D=0は想定されないものとする。
又、割引開始数量Ndは、割引対象となる最低の購入数量であり、例えば、ある商品を1個〜4個購入すると割引対象とはならないが、5個以上購入すると割引対象となる場合は、割引開始数量Nd=5である。
又、割引単位数量Nuは、割引単位となる一定の購入数量であり、例えば、ある商品を5個単位で割引する場合は、割引単位数量Nu=5である。この場合、割引開始数量Nd=5である場合に、5の倍数個の商品を購入すると、全ての商品が割引対象となる。しかし、5の倍数個とならない個数の商品を購入すると、この内、5の倍数個の商品は割引対象となるが、5の倍数個から外れる端数の個数は、割引対象とならない。例えば、購入数量が15個であれば、15個は、5の倍数個であるので、全ての商品が割引対象となる。しかし、購入数量が14個であれば、この内、5の倍数個である10個は割引対象となるが、5の倍数個から外れる端数の個数である残りの4個は、割引対象とはならない。
上記の割引単位数量Nuにおいて、Nu=1である場合は、購入数量が割引開始数量Nd以上であれば、購入数量すべてが、割引の対象となる。
図7〜図11は、電子棚札1の動作を示したフローチャートである。この電子棚札1は、通常、当該電子棚札1が表示を行う商品の商品名と単価、及び、割引に関する情報を、電子棚札1の表示部14に表示している。この通常行われている表示を、標準表示と称する。
この標準表示が行われている状態で、顧客が、当該商品の購入数量Nを、電子棚札1の操作部15のテンキーを用いて入力すると、この購入数量Nに基づき、電子棚札1が、割引後の合計金額である購入合計金額S、及び、実質的な単価である購入単価Prを演算して、購入数量Nや商品名と共にこの演算結果を標準表示に代えて表示部14に表示する。この演算結果の表示を、演算結果表示と称する。
電子棚札1には、上記の購入数量Nの入力や、購入合計金額S、及び、購入単価Prの演算に対処するために、図6に示すような入力及び演算データエリアが、電子棚札1のメモリ12に設けられている。この入力及び演算データエリアは、入力データ有無フラグF、操作部15からの入力データである購入数量N、演算で求められる購入合計金額S、及び、購入単価Prで構成されている。この内、入力データ有無フラグFは、購入数量Nが操作部15から入力されているか否かを示すフラグであり、購入数量Nが入力済であると、F=1となり、購入数量Nが入力済でなければ、F=0である。
又、この演算結果表示は、あまり長く表示していると、本来、電子棚札1が表示すべき標準表示の表示がおろそかになるので、この演算結果表示を、一定時間表示後に消灯するようにしている。このような一定時間の経過をチェックするために、電子棚札1では、ソフトウエアで構成されるタイマTdを用いている。このタイマTdのタイムアップ時間としては、例えば、30〜60秒に設定する。
次に、図7〜図11のフローチャートを参照しながら、電子棚札1の動作について説明する。図7は、電子棚札1の基本動作を示したフローチャートである。図7において、まず、上述したタイマTdをリセットした後(S1)、標準表示処理を行う(S100)。この標準表示処理は、電子棚札1が表示を行う商品の商品名と単価、及び、割引に関する情報を、電子棚札1の表示部14に表示する処理である。この標準表示処理(S100)の詳細については、後述する。
標準表示処理(S100)が終了すると、購入数量入力処理を行う(S200)。この購入数量入力処理(S200)は、顧客による操作部15の操作に基づく購入数量Nの入力処理である。この購入数量入力処理(S200)の詳細については、後述する。この購入数量入力処理(S200)の結果は、上述した入力データ有無フラグFの状態で判断される。即ち、上述したように、購入数量Nが入力済であると、入力データ有無フラグF=1となり、購入数量Nが入力済でなければ、F=0である。
購入数量入力処理(S200)が終了すると、上記の入力データ有無フラグF=1であるか否かを判定し(S2)、入力データ有無フラグF=1であれば、購入数量Nが入力済であるので、次に、演算及び演算結果表示処理を行う(S300)。この演算及び演算結果表示処理(S300)の詳細については、後述する。この演算及び演算結果表示処理(S300)では、処理の最終段階で、後述するように、入力データ有無フラグF=0とする処理を行うので、演算及び演算結果表示処理(S300)が終了した段階では、F=0となっている。この演算及び演算結果表示処理(S300)が終了すると、タイマTdをリセットした後(S4)、このタイマTdをスタートさせて(S5)、再度、購入数量入力処理(S200)に進む。
S2において、入力データ有無フラグF=1でない場合、即ち、入力データ有無フラグF=0である場合は、タイマTdがタイムアップしているか否かをチェックし(S3)、タイムアップしていない場合は、再度、購入数量入力処理(S200)に進む。このようにしているのは、一度行った購入数量に対する購入合計金額や購入単価の確認における演算結果が表示されてから、タイマTdがタイムアップするまでの一定時間内に、再度、購入数量に対する購入合計金額や購入単価の確認が行われると、標準表示に戻らずに、直前の確認における演算結果の表示に続けて、再度の購入数量に対する購入合計金額や購入単価の確認における演算結果を表示させるためである。
一方、S3で、タイムアップしている場合は、S1に戻って、上述した処理を繰返す。これは、一度行った購入数量に対する購入合計金額や購入単価の確認における演算結果が表示されてから、一定時間経過してタイマTdがタイムアップすると、電子棚札1の基本動作を示す図7のフローチャートの最初に戻って、基本動作を最初から行うものである。
次に、標準表示処理(S100)について説明する。図8は、標準表示処理(S100)動作を示したフローチャートである。図8において、まず、電子棚札1の表示部14の上段表示エリア14a、中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアする(S101)。そして、電子棚札1のメモリ12に保持されている、図4又は図5に例を示す商品データ中の商品名を、上段表示エリア14aに表示すると共に(S102)、商品データ中の主表示の内容を中段表示エリア14bに表示する(S103)。
そして、次に、商品データ中の割引適用有無D=1であるか否かをチェックし(S104)、割引適用有無D=1でなければ、即ち、割引適用有無D=0であれば、電子棚札1が商品情報を表示している商品に割引は適用されないので、そのまま標準表示処理(S100)を終了する。この場合は、上述したように、電子棚札1の表示部14の下段表示エリア14cは空欄となる。S104で、割引適用有無D=1であれば、商品データ中の副表示の内容を下段表示エリア14cに表示して(S103)、標準表示処理(S100)を終了する。
次に、購入数量入力処理(S200)について説明する。図9及び図10は、購入数量入力処理(S200)動作を示したフローチャートである。購入数量入力処理(S200)では、操作部15のテンキーにおける数値キーによる数量の入力後における決定キーが押されることで、顧客の入力処理操作の終了を検知するが、決定キーが押されないで放置された状態に対処するために、ソフトウエアで構成されるタイマTiを用いている。このタイマTiのタイムアップ時間としては、例えば、10〜30秒に設定する。
購入数量入力処理(S200)としては、図9、図10において、まず、図6に示す入力及び演算データエリアにおける上述した入力データ有無フラグFをリセットすると共に(S201)、購入数量N欄をクリアする(S202)。そして、操作部15のテンキーにおける数値キーがONされたか否かをチェックし(S203)、ONされていなければ、購入数量入力処理(S200)を終了する。この場合は、入力データ有無フラグFはリセットされたままであるので、この購入数量入力処理(S200)が終了した段階では、入力データ有無フラグF=0である。従って、図7に示す電子棚札1の基本動作を示したフローチャートにおいて、S2からS3にすすむが、この場合は、タイマTdはS1でリセットされたままであるので、タイマTdがタイムアップしていることはなく、上述したように、再度S200を実行する。
S203で操作部15の数値キーがONされていると、この数値キーにより入力された数値を、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録すると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアする(S205)。そして、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の数値を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示する(S206)。そして、上述したタイマTiをリセットすると共に(S207)、このタイマTiをスタートさせる(S208)。
次に、再度、操作部15の数値キーがONされたか否かをチェックし(S209)、この数値キーがONされていなければ、操作部15のクリアキーがONされたか否かをチェックし(S211)、このクリアキーがONされていなければ、操作部15の決定キーがONされたか否かをチェックし(S213)、さらに、この決定キーがONされていなければ、タイマTiがタイムアップしているか否かをチェックする(S215)。タイマTiがタイムアップしていると、決定キーが押されないで放置された状態が一定時間経過しているので、タイマTiをリセットして(S216)、購入数量入力処理(S200)の処理を終了する。S215でタイマTiがタイムアップしていないと、決定キーが押されないで放置された状態が一定時間経過していないので、S209に戻ってS209以降の処理を繰返す。
S209における操作部15の数値キーがONされたか否かのチェックで、数値キーがONされていると、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄を1桁左シフトした上で、数値キーにより入力された数値を購入数量N欄に加算する。そして、S206へ進み、S206以降の処理を繰返す。S206では、上述したように、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の数値を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示するので、新たな購入数量Nが、表示部14の中段表示エリア14bへ表示されることになる。
この過程は、購入数量Nが、例えば、2桁の場合、上述したS203で10の位の数値が入力されて、S204で図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録された後、S209で1の位の数値が入力されて、S210で入力及び演算データエリアの購入数量N欄に加算される一連の過程の、後半の過程に該当する。従って、購入数量Nが3桁の場合は、S209とS210とが2回繰返されることになる。
S211における操作部15のクリアキーがONされたか否かのチェックで、クリアキーがONされていると、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄をクリアして(S212)、S206へ進み、S206以降の処理を繰返す。S206では、上述したように、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の内容を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示するので、表示部14の中段表示エリア14bがクリアされることになる。
S213における操作部15の決定キーがONされたか否かのチェックで、決定キーがONされていると、図6に示す入力及び演算データエリアにおける上述した入力データ有無フラグF=1にして(S214)、S216に進み、タイマTiをリセットして、購入数量入力処理(S200)の処理を終了する。即ち、購入数量入力処理(S200)では、上述したように、決定キーがONされた場合のみ、入力データ有無フラグFがセットされ、それ以外の場合は、入力データ有無フラグFがセットされることはないことになる。
次に、演算及び演算結果表示処理(S300)について説明する。図11は、演算及び演算結果表示処理(S300)動作を示したフローチャートである。図11において、まず、図4又は図5に例を示す商品データ中の割引適用有無D=1であるか否かをチェックし(S301)、割引適用有無D=1でなければ、即ち、割引適用有無D=0であれば、電子棚札1が商品情報を表示している商品に、割引は適用されない。
そこで、次に、図4又は図5に例を示す商品データ中の単価Pと、図6に示す入力及び演算データエリア中の購入数量Nとに基づき、購入合計金額Sを下記の式で演算して、演算結果を入力及び演算データエリアの購入合計金額S欄に記録する(S309)。
S=N×P
次に、購入単価Prを、入力及び演算データエリアの購入単価Pに基づき下記の式で演算して、演算結果を入力及び演算データエリアの購入単価Pr欄に記録する(S310)。
Pr=P
そして、次に、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアし(S305)、入力及び演算データエリアの購入数量Nと購入合計金額Sを、中段表示エリア14bに表示すると共に(S306)、数量1個と、入力及び演算データエリアの購入単価Prを、中段表示エリア14bに表示する(S307)。そして、入力及び演算データエリアの入力データ有無フラグFをリセットして(S308)、演算及び演算結果表示処理(S300)を終了する。
S301における図4又は図5に例を示す商品データ中の割引適用有無D=1であるか否かのチェックで、割引適用有無D=1であれば、電子棚札1が商品情報を表示している商品に、割引が適用されるので、次に、入力及び演算データエリアの購入数量Nが、図4又は図5に例を示す商品データ中の割引開始数量Nd以上であるか否かをチェックする(S302)。このS302のチェックで、購入数量Nが割引開始数量Nd以上でなければ、実際には、購入数量Nは、割引対象外の数量であるので、上記と同様に、S309、S310、S305〜S308と進んで、演算及び演算結果表示処理(S300)を終了する。
S302における購入数量Nが割引開始数量Nd以上であるか否かのチェックで、購入数量Nが割引開始数量Nd以上であると、購入数量Nは、割引対象の数量であるので、電子棚札1が商品情報を表示している商品に、実際に、割引適用が適用される。
そこで、次に、図4又は図5に例を示す商品データ中の、単価P、割引開始数量Nd、割引単位数量Nu、及び、割引単価Pdと、図6に示す入力及び演算データエリア中の購入数量Nとに基づき、購入合計金額Sを下記の式で演算して、演算結果を入力及び演算データエリアの購入合計金額S欄に記録する(S303)。但し、下記の式では、Int[X]は、Xの整数部分、Y%Zは、YをZで除した余を表す。
S=Int[N/Nu]×(Pd×Nu)+(N%Nu)×P
次に、購入単価Prを、上記で演算された購入合計金額Sと、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量Nとに基づき、下記の式で演算して、演算結果を入力及び演算データエリアの購入単価Pr欄に記録する(S304)。
Pr=S/N
そして、次に、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアし(S305)、入力及び演算データエリアの購入数量Nと購入合計金額Sを、中段表示エリア14bに表示すると共に(S306)、数量1個と、入力及び演算データエリアの購入単価Prを、中段表示エリア14bに表示する(S307)。そして、入力及び演算データエリアの入力データ有無フラグFをリセットして(S308)、演算及び演算結果表示処理(S300)を終了する。
次に、上記の商品データ例1の場合における、上述した電子棚札1の具体的な動作について説明する。まず、標準表示処理(S100)において、上記の商品データ例1の場合は、図4から分かるように、単価P=90、割引開始数量Nd=5、割引単位数量Nu=1、及び、割引単価Pd=72である。又、主表示の内容は、単価情報を表しており、数量が1個で、金額が単価である¥90である。そして、副表示の内容は、割引情報を表しており、数量が5個で、金額が、5個の割引後の合計金額である¥360である。従って、標準表示処理(S100)の結果は、割引適用有無D=1であれば、電子棚札1の表示部14の表示は、図12のようになり、割引適用有無D=0であれば、電子棚札1の表示部14の表示は、図13のようになる。
そこで、最初に、割引適用有無D=1の場合についてみると、上記のとおり、標準表示処理(S100)の結果は、図12のようになる。この状態で、顧客が、3個購入するとした場合、操作部15のテンキーにおける数値キーのONにより(S203)、購入数量として数値3を入力すると、購入数量入力処理(S200)において、この数値キーにより入力された数値3が、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録されると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14bへ表示される(S206)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図14のようになる。
この図14の状態で、顧客が、操作部15のテンキーにおける決定キーをONすると(S213)、入力データ有無フラグF=1として(S214)、購入数量入力処理(S200)の処理が終了する。そこで、この場合は、入力データ有無フラグF=1となるので、演算及び演算結果表示処理(S300)が行われる。
演算及び演算結果表示処理(S300)では、S301からS302へ進んで、購入数量Nが商品データ中の割引開始数量Nd以上であるか否かのチェックが行われるが、図4に示す商品データ例1では、割引開始数量Nd=5であるのに対して、購入数量N=3であるので、購入数量Nは商品データ中の割引開始数量Nd以上ではなく、S309、及び、S310により演算が行われる。
この演算結果は、図4に示す商品データ例1の単価P=90、及び、購入数量N=3から、購入合計金額S=270、購入単価Pr=90となり、この内、購入数量Nである3個と購入合計金額Sである¥270が、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され(S306)、数量1個及び、購入単価Prである¥90が、下段表示エリア14cに表示される(S307)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図15のようになる。
上記の図12の状態で、顧客が、8個購入するとした場合、操作部15の数値キーのONにより(S203)、購入数量として数値8を入力すると、購入数量入力処理(S200)において、この数値キーにより入力された数値8が、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録されると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14bへ表示される(S206)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図16のようになる。
この図16の状態で、顧客が、操作部15の決定キーをONすると(S213)、入力データ有無フラグF=1として(S214)、購入数量入力処理(S200)の処理が終了する。そこで、この場合は、入力データ有無フラグF=1であるので、演算及び演算結果表示処理(S300)が行われる。
演算及び演算結果表示処理(S300)では、S301からS302へ進んで、購入数量Nが商品データ中の割引開始数量Nd以上であるか否かのチェックが行われるが、図4に示す商品データ例1では、割引開始数量Nd=5であるのに対して、購入数量N=8であるので、購入数量Nは商品データ中の割引開始数量Nd以上であり、S303、及び、S304により演算が行われる。
この演算結果は、図4に示す商品データの例1において、単価P=90、割引開始数量Nd=5、割引単位数量Nu=1、及び、割引単価Pd=72と、購入数量N=8とから、購入合計金額S=576、購入単価Pr=72となり、この内、購入数量Nである8個と購入合計金額Sである¥576が、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され(S306)、数量1個及び、購入単価Prである¥72が、下段表示エリア14cに表示される(S307)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図17のようになる。
この場合、割引単位数量Nu=1であるので、購入数量Nが商品データ中の割引開始数量Nd以上である限り、全ての購入数量Nが割引の対象となり、全ての購入数量Nに割引単価Pdが適用される(S303)。
上記の商品データ例1の場合において、割引適用有無D=0の場合についてみると、上記のとおり、標準表示処理(S100)の処理の結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図13のようになる。この状態で、顧客が、8個購入するとした場合、操作部15のテンキーにおける数値キーのONにより(S203)、購入数量として数値8を入力すると、購入数量入力処理(S200)において、この数値キーにより入力された数値8が、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録されると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14bへ表示される(S206)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図16のようになる。
この図16の状態で、顧客が、操作部15のテンキーにおける決定キーをONすると(S213)、入力データ有無フラグF=1として(S214)、購入数量入力処理(S200)の処理が終了する。そこで、この場合は、入力データ有無フラグF=1であるので、演算及び演算結果表示処理(S300)が行われる。
演算及び演算結果表示処理(S300)では、S301で、図4に示す商品データ例1の割引適用有無D=1であるか否かがチェックされるが、ここでは、割引適用有無D=1ではない、即ち、割引適用有無D=0であるので、S309、及び、S310により演算が行われる。
この演算結果は、図4に示す商品データ例1の単価P=90、及び、購入数量N=8から、購入合計金額S=720、購入単価Pr=90となり、この内、購入数量Nである8個と購入合計金額Sである¥720が、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され(S306)、数量1個及び、購入単価Prである¥90が、下段表示エリア14cに表示される(S307)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図18のようになる。
次に、上記の商品データ例1の場合におけるのと同様にして、上記の商品データ例2の場合における、上述した電子棚札1の具体的な動作について説明する。まず、標準表示処理(S100)において、上記の商品データ例2の場合は、図5から分かるように、単価P=90、割引開始数量Nd=5、割引単位数量Nu=5、及び、割引単価Pd=72である。この場合、割引は5個単位毎にのみ適用される。そこで、主表示の内容は、数量が5個で、金額が、5個の割引後の合計金額である¥360である。又、副表示の内容は、単価情報を表しており、数量が1個で、金額が単価である¥90である。従って、標準表示処理(S100)の結果は、割引適用有無D=1であれば、図19のようになる。尚、この商品データ例2の場合は、主表示の内容は、数量が1ではなく、金額が単価ではないので、上述したように、割引適用有無D=0の場合は想定されない。
そこで、上記の図19の状態で、顧客が、3個購入するとした場合、操作部15のテンキーにおける数値キーのONにより(S203)、購入数量として数値3を入力すると、購入数量入力処理(S200)において、この数値キーにより入力された数値3が、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録されると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14bへ表示される(S206)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図14のようになる。
この図14の状態で、顧客が、操作部15のテンキーにおける決定キーをONすると(S213)、入力データ有無フラグF=1として(S214)、購入数量入力処理(S200)の処理が終了する。そこで、この場合は、入力データ有無フラグF=1であるので、演算及び演算結果表示処理(S300)が行われる。
演算及び演算結果表示処理(S300)では、この場合、上述した商品データ例1の場合における購入数量N=3の場合と全く同じ処理となる。即ち、S301からS302へ進んで、購入数量Nが商品データ中の割引開始数量Nd以上であるか否かのチェックが行われるが、図4に示す商品データ例1では、割引開始数量Nd=5であるのに対して、購入数量N=3であるので、購入数量Nは商品データ中の割引開始数量Nd以上ではなく、S309、及び、S310により演算が行われる。
この演算結果は、図4に示す商品データ例1の単価P=90、及び、購入数量N=3から、購入合計金額S=270、購入単価Pr=90となり、この内、購入数量Nである3個と購入合計金額Sである¥270が、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され(S306)、数量1個及び、購入単価Prである¥90が、下段表示エリア14cに表示される(S307)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図15のようになる。
上記の図19の状態で、顧客が、8個購入するとした場合、操作部15の数値キーのONにより(S203)、購入数量として数値8を入力すると、購入数量入力処理(S200)において、この数値キーにより入力された数値8が、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録されると共に(S204)、表示部14の中段表示エリア14bへ表示される(S206)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図16のようになる。
この図16の状態で、顧客が、操作部15の決定キーをONすると(S213)、入力データ有無フラグF=1として(S214)、購入数量入力処理(S200)の処理が終了する。そこで、この場合は、入力データ有無フラグF=1であるので、演算及び演算結果表示処理(S300)が行われる。
演算及び演算結果表示処理(S300)では、S301からS302へ進んで、購入数量Nが商品データ中の割引開始数量Nd以上であるか否かのチェックが行われるが、図4に示す商品データ例1では、割引開始数量Nd=5であるのに対して、購入数量N=8であるので、購入数量Nは商品データ中の割引開始数量Nd以上であり、S303、及び、S304により演算が行われる。
この演算結果は、図4に示す商品データの例1において、単価P=90、割引開始数量Nd=5、割引単位数量Nu=5、及び、割引単価Pd=72と、購入数量N=8とから、購入合計金額S=630、購入単価Pr=79となり、この内、購入数量Nである8個と購入合計金額Sである¥630が、電子棚札1の表示部14の中段表示エリア14bに表示され(S306)、数量1個及び、購入単価Pr(演算結果を四捨五入)である¥79が、下段表示エリア14cに表示される(S307)。その結果、電子棚札1の表示部14の表示は、図20のようになる。
この場合、上述したように、購入数量Nは商品データ中の割引開始数量Nd以上であり、全体としては、割引の対象となるが、割引単位数量Nu=5であるので、割引単位数量Nu=5にいたらない個数、即ち、購入数量8個の内、3個は、割引対象外となり、この3個に対しては、割引単価Pdは適用されず、単価Pが適用される(S303)。
上記の本実施の形態における電子棚札1によれば、電子棚札1が保持する商品データに、数量割引に関するデータを備えることにより、顧客が電子棚札1の操作部15に購入数量を入力すると、この購入数量と、商品データに備えられた、単価、及び、数量割引に関するデータを用いて、購入合計金額、及び、購入単価が、電子棚札1により演算されると共に、購入数量と、演算された購入合計金額、及び、購入単価が電子棚札の表示部14に表示される。従って、顧客は、購入する商品の数量に応じた割引後の購入合計金額や購入単価を容易に知ることができる。
又、電子棚札1が保持する商品データに、数量割引に関するデータを備えない場合は、顧客が電子棚札1の操作部15に購入数量を入力すると、この購入数量と、商品データに備えられた、単価のデータを用いて、購入合計金額が電子棚札1により演算され、購入数量と演算された購入合計金額が電子棚札の表示部14に表示される。従って、顧客は、購入する商品の数量に応じた購入合計金額を容易に知ることができる。
上記の本実施の形態では、演算及び演算結果表示処理(S300)におけるS303の購入合計金額Sを求める計算式、及び、S304の購入単価Prを求める計算式において、割引単位数量Nu=1であると、Int[N/Nu]=N、(N%Nu)=0となるので、購入合計金額S、及び、購入単価Prは、次のようになる。即ち、
S=N×Pd
Pr=Pd
である。そこで、割引単位数量Nu=1である場合には、演算及び演算結果表示処理(S300)におけるS303、及び、S304の計算式に代えて、上記の計算式を用いるようにしてもよい。
又、上記の本実施の形態では、図4、及び、図5に例を示す商品データの要素として、割引単価Pdを用いているが、この割引単価Pdに代えて、割引単位金額Puを用いるようにしてもよい。ここで、割引単位金額Puとは、割引単位数量Nuに対する価格であり、例えば、ある商品を5個単位で割引する場合に、割引単位金額Puは、この商品5個の割引後の合計金額である。即ち、この場合、割引単位金額Pu=5×割引単価Pdである。
この場合、演算及び演算結果表示処理(S300)における、S309の演算S=N×P、S310の演算Pr=P、及び、S304の演算Pr=S/N は、割引単価Pdを用いる場合と同じである。これに対して、S303の演算は、割引単価Pdを用いる場合と異なり、下記の演算式を用いる。
S=Int[N/Nu]×Pu+(N%Nu)×P
又、上述した本実施の形態である割引単価Pdを用いる場合に、この割引単価Pd代えて、割引率R(<1)を用いるようにしてもよい。この場合は、下記の式で割引単価Pdを演算することにより、上述した本実施の形態である割引単価Pdを用いる場合と同様に処理することができる。
Pd=P×(1−R)
又、上記の割引単位金額Puを用いる場合に、この割引単位金額Pu代えて、割引率R(<1)を用いるようにしてもよい。この場合は、下記の式で割引単位金額Puを演算することにより、上記の割引単位金額Puを用いる場合と同様に処理することができる。
Pu=P×(1−R)×Nu
又、上記の本実施の形態における電子棚札1では、購入数量Nを入力する操作部15を、クリアキー、及び、決定キーを含むテンキーボードで構成しているが、このテンキーボードに代えて、テンキーボード以外のものを用いて操作部15を構成するようにしてもよい。図21、及び、図22は、このように構成された操作部15を備えた電子棚札1の外観図である。
この内、図21は、上記の本実施の形態における電子棚札1のテンキーボードに代えて、プラス(+)キー、マイナス(−)キー、及び、クリアキーで構成した操作部15を用いた電子棚札1を示したものである。この場合、電子棚札1には、ソフトウエアで構成されるカウンタCが備えられており、購入数量Nの入力は、プラス(+)キーを押す毎に、カウンタCがインクリメントされ、マイナス(−)キーを押す毎に、カウンタCがデクリメントされ、そして、クリアキーを押すと、カウンタCがクリアされることにより行われる。図21の電子棚札1では、このカウンタCの値が購入数量Nとして用いられる。
この場合には、電子棚札1の基本動作を示した図7に示すフローチャートにおける購入数量入力処理(S200)に代えて、購入数量入力処理(その2)(S220)が用いられる。図23及び図24は、この購入数量入力処理(その2)(S220)の動作を示したフローチャートである。
この購入数量入力処理(その2)(S220)では、カウンタCがインクリメントされた状態で、一定時間経過後におけるカウンタCの値を、購入数量Nとして用いるようにしており、このような一定時間の経過をチェックするのに、上述した購入数量入力処理(S200)で用いられているのと同じ、ソフトウエアで構成されたタイマTiを用いる。
この購入数量入力処理(その2)(S220)の動作は、次のようになる。図23、図24において、まず、図6に示す入力及び演算データエリアにおける上述した入力データ有無フラグFをリセットし(S221)、購入数量N欄をクリアすると共に(S222)、カウンタCをリセットする(S223)。そして、操作部15のプラス(+)キーがONされたか否かをチェックし(S224)、ONされていなければ、購入数量入力処理(その2)(S220)を終了する。
この場合は、入力データ有無フラグFはリセットされたままであるので、この購入数量入力処理(その2)(S220)が終了した段階では、入力データ有無フラグF=0である。従って、図7に示す電子棚札1の基本動作を示したフローチャートにおいて、S2からS3にすすむが、この場合は、タイマTdはS1でリセットされたままであるので、タイマTdがタイムアップしていることはなく、上述したように、再度S220を実行する。
S224で操作部15のプラス(+)キーがONされていると、カウンタCをインクリメントして、このカウンタCのカウント値を、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録すると共に(S226)、表示部14の中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアする(S227)。そして、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の数値を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示する(S228)。そして、上述したタイマTiをリセットすると共に(S229)、このタイマTiをスタートさせる(S230)。
次に、再度、操作部15のプラス(+)キーがONされたか否かをチェックし(S231)、ONされていなければ、操作部15のマイナス(−)キーがONされたか否かをチェックし(S233)、ONされていなければ、操作部15のクリアキーがONされたか否かをチェックし(S235)、ONされていなければ、タイマTiがタイムアップしているか否かをチェックする(S237)。
タイマTiがタイムアップしていると、カウンタCがインクリメントされてからが一定時間経過しているので、入力データ有無フラグF=1にすると共に(S238)、タイマTiをリセットして(S239)、購入数量入力処理(その2)(S220)の処理を終了する。S237でタイマTiがタイムアップしていないと、カウンタCがインクリメントされてからが一定時間経過していないので、S231に戻ってS231以降の処理を繰返す、
S231における操作部15のプラス(+)キーがONされたか否かのチェックで、プラス(+)キーがONされていると、カウンタCをインクリメントして(S232)、S226へ進み、S226以降の処理を繰返す。S226では、上述したように、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の数値を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示するので、新たな購入数量Nが、表示部14の中段表示エリア14bへ表示されることになる。
S233における操作部15のマイナス(−)キーがONされたか否かのチェックで、マイナス(−)キーがONされていると、カウンタCをデクリメントして(S234)、S226へ進み、S206以降の処理を繰返す。S206では、上述したように、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の内容を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示するので、新たな購入数量Nが表示される。
S235における操作部15のクリアキーがONされたか否かのチェックで、クリアキーがONされていると、カウンタCをクリアして(S236)、S226へ進み、S206以降の処理を繰返す。S206では、上述したように、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の内容を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示するので、中段表示エリア14bがクリアされる。
上記の購入数量入力処理(その2)(S220)では、上述したように、タイマTiがタイムアップした場合のみ、入力データ有無フラグFがセットされて、購入数量入力処理(その2)(S220)が終了する。
図22は、上記の本実施の形態における電子棚札1のテンキーボードに代えて、LCDで構成される電子棚札1の表示部14の表示が透視可能に、この表示部14に重ねて設けられたタッチパネルキーを備えて構成された操作部15を用いた電子棚札1を示したものである。この場合、電子棚札1には、ソフトウエアで構成される上述したのと同様なカウンタCが備えられており、購入数量Nの入力は、表示部14の表示面であるタッチパネルキーを押す毎に、カウンタCがインクリメントされることにより行われる。図22の電子棚札1では、このカウンタCの値が購入数量Nとして用いられる。
この場合には、電子棚札1の基本動作を示した図22に示すフローチャートにおける購入数量入力処理(S200)に代えて、購入数量入力処理(その3)(S240)が用いられる。図25及び図26は、この購入数量入力処理(その3)(S240)の動作を示したフローチャートである。
この購入数量入力処理(その3)(S240)では、購入数量入力処理(その2)(S220)と同様、カウンタCがインクリメントされた状態で、一定時間経過後におけるカウンタCの値を、購入数量Nとして用いるようにしており、このような一定時間を計るのに、上記と同じく、ソフトウエアで構成されたタイマTiを用いる。
この購入数量入力処理(その3)(S240)の動作は、次のようになる。図25、図26において、まず、図6に示す入力及び演算データエリアにおける上述した入力データ有無フラグFをリセットし(S241)、購入数量N欄をクリアすると共に(S242)、カウンタCをリセットする(S243)。そして、操作部15のタッチパネルキーがONされたか否かをチェックし(S244)、ONされていなければ、購入数量入力処理(その3)(S240)を終了する。
この場合は、入力データ有無フラグFはリセットされたままであるので、この購入数量入力処理(その2)(S220)が終了した段階では、入力データ有無フラグF=0である。従って、図7に示す電子棚札1の基本動作を示したフローチャートにおいて、S2からS3にすすむが、この場合は、タイマTdはS1でリセットされたままであるので、タイマTdがタイムアップしていることはなく、上述したように、再度S220を実行する。
S244で操作部15のタッチパネルキーがONされていると、カウンタCをインクリメントして(S245)、このカウンタCのカウント値を、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄に記録すると共に(S246)、表示部14の中段表示エリア14b、及び、下段表示エリア14cをクリアする(S247)。そして、図6に示す入力及び演算データエリアの購入数量N欄の数値を、表示部14の中段表示エリア14bへ表示する(S248)。そして、上述したタイマTiをリセットすると共に(S249)、このタイマTiをスタートさせる(S250)。
次に、再度、操作部15のタッチパネルキーがONされたか否かをチェックし(S251)、ONされていなければ、タイマTiがタイムアップしているか否かをチェックする(S252)。タイマTiがタイムアップしていると、カウンタCがインクリメントされてからが一定時間経過しているので、入力データ有無フラグF=1にすると共に(S253)、タイマTiをリセットして(S254)、購入数量入力処理(その3)(S240)の処理を終了する。S252でタイマTiがタイムアップしていないと、カウンタCがインクリメントされてからが一定時間経過していないので、S251に戻ってS251以降の処理を繰返す。
S251における操作部15のタッチパネルキーがONされたか否かのチェックで、タッチパネルキーがONされていると、S245に進み、S245以降の処理を繰返す。
上記の購入数量入力処理(その3)(S240)では、上述したように、タイマTiがタイムアップした場合のみ、入力データ有無フラグFがセットされて、購入数量入力処理(その2)(S240)が終了する。
上述した本実施の形態における電子棚札1では、電子棚札1の無線通信部13を介して棚札サーバ2から商品データを取得しているが、無線通信部13に代えて、棚札サーバ2と有線で接続される有線通信部を用いるようにしてもよい。
このは、取得される。