[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る第1実施形態を、図1〜図20に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、ガイドレール12で囲まれた略円形の遊技領域R1を有し、遊技領域R1がガラス窓83Wを通して視認可能になっている。
遊技領域R1の中央部には、表示装置30が備えられ、遊技領域R1のうち表示装置30より下方には、始動入賞口14、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、遊技領域R1のうち表示装置30の両側には、ランプ風車17、始動ゲート18、風車19、一般入賞口20,21がそれぞれ設けられ、ガイドレール12に沿った両側端部には、サイドランプ22,22が設けられている。また、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
パチンコ遊技機10の前面のうちガラス窓83Wの下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられている。また、パチンコ遊技機10の前面における右下角部には操作ノブ28が備えられている。そして、この操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球(本発明の「遊技媒体」に相当する)が、順次、遊技領域R1の上部に弾き出され、それら遊技球が遊技領域R1を流下する。その遊技球が遊技領域R1を流下する途中で上記した各入賞口14,15,20,21に入球すると、その賞球として複数の遊技球が上皿26内に払い出される。そして、上皿26が満杯の状態で上記各入賞口14,15,20,21に遊技球が入球した場合には、その賞球としての複数の遊技球が下皿27内に払い出される。
上記した一般入賞口20、始動ゲート18等の各部位の詳細構造は以下のようになっている。一般入賞口20,21は、遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された図示しない普通図柄始動スイッチによって検出される。この検出信号に基づいて、液晶表示画面30Bの一角に設けられた普通図柄表示部18Hにおいて図柄が変動表示される。具体的には、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
始動入賞口14も、一般入賞口20,21と同様に、ポケット構造をなしている。始動入賞口14の開口の左右両側には可動翼片14A,14Aが備えられている。これら両可動翼片14A,14Aは、常には起立状態になっており、このとき両可動翼片14A,14Aに挟まれた始動入賞口14の開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けた図示しないソレノイドが駆動されて、可動翼片14A,14Aが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、始動入賞口14の側方を流下する遊技球が可動翼片14Aに受け止められて始動入賞口14に案内されるようになって始動入賞口14に入賞し易くなる。
始動入賞口14に遊技球が入球すると、液晶表示画面30Bにおいて図柄が変動表示される。具体的には、液晶表示画面30Bには、通常、3つの特別図柄31A,31B,31Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄31A,31B,31Cには、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類がそれぞれ備えられ、通常は、何れかの種類の特別図柄31A,31B,31Cが停止表示されている。そして、始動入賞口14に遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄31A,31B,31Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄31A,31C,31Bが停止表示される。また、全ての特別図柄31A,31B,31Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になる。
なお、液晶表示画面30Bにおいて特別図柄31A,31B,31Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14に入賞した場合、その入賞球は最大で4個まで保留記憶され、特別図柄31A,31B,31Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄31A,31B,31Cが変動表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて前方に開放しており、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
図2には、上記した遊技領域R1を前面に有した遊技板11が示されている。パチンコ遊技機10は、この遊技板11と、機構枠81と外枠82とガラス枠83と下皿扉84とを組み付けてなる。以下、これら遊技板11、機構枠81等の説明において、遊技者に対向する側を前面側、その反対側を後面側と呼ぶこととする。
遊技板11は、縦長の略長方形の木板における上部両角部を斜めにカットした形状になっている。また、遊技板11には、複数の貫通孔(図示せず)が穿孔されて、それら貫通孔に上記した大入賞口15、表示装置30等(図1参照)が取り付けられている。さらに、遊技板11の前面には、上記したガイドレール12が取り付けられると共に、複数の障害釘(図1参照)が打ち付けられ、遊技板11の後面には、図6に示すように、主制御基板32A及び従制御基板32Bが取り付けられている。そして、これら主制御基板32A及び従制御基板32Bによって前記した表示装置30の表示画像や、可動翼片14Aの開閉動作や、遊技の当否確率の変更等の制御を行っている。
外枠82(図2参照)は、木製の長板を縦長矩形状に接合した構造をなしている。そして、この外枠82が遊技ホールの遊技島(図示しない)に固定される。外枠82には、前面視左側の上下2箇所に金属製のヒンジベース85,85が取り付けられ、それら各ヒンジベース85から上方に突出したヒンジピン85Pが突出している。
機構枠81は、ヒンジピン85Pを介して外枠82の一側部に回動可能に連結され、通常は、図4に示すように、外枠82の前面に重ねた状態で施錠されている。また、図2に示すように、機構枠81の内側面における後縁部からは、内側に向けて基板係止突壁77Tが突出していて、その基板係止突壁77Tより前方側が遊技板嵌合部77になっている。そして、この遊技板嵌合部77に前方から遊技板11が嵌合されて固定され、図4に示すように、遊技板11の後面の主制御基板32A等が後方に臨んでいる。
図2に示すように、機構枠81の前面における下端右角部には、前記した操作ノブ28が備えられている。そして、図8及び図9に示すように、機構枠81のうち操作ノブ28と反対側の側縁部に、ガラス枠83と下皿扉84とが回動可能に連結されている。また、これらガラス枠83及び下皿扉84は、通常は、機構枠81の前面を覆った状態で施錠されている。
下皿扉84は、前面側に前記下皿27を備え、機構枠81の前面のうち操作ノブ28を除いた下端領域全体を覆っている。図8に示すように、下皿27の底面には、排出孔27Sが形成され、下皿27の底面は排出孔27Sに向かって緩やかに下っている。この排出孔27Sは、常には閉じていて、下皿27の下面に備えた球抜レバー47の操作によって排出孔27Sが開く。このとき、例えば、排出孔27Sの下方に図示しない受容箱(所謂、ドル箱)を配置しておけば、下皿27から受容箱(所謂、ドル箱)へと遊技球を移動することができる。また、図示しないが、下皿扉84の後面には、下皿27に連通した払出孔と抜球導入孔とが開口している。そして、上皿26の満杯時に払出孔を通して遊技球が下皿27に払い出されると共に、遊技を止める際に所定のボタンを押すことで、後述する球送りカセット87内の遊技球が下皿27に払い出される。
ガラス枠83は、機構枠81の前面のうち下皿扉84にて覆われた下端領域を除く全体を覆っている。また、ガラス枠83の下端部には前記した上皿26が備えられ、その上皿26の上方にはガラス窓83Wが備えられている。さらに、ガラス枠83の前面上端部における両角部には1対のスピーカ83S,83Sが備えられている。
図9に示すように、ガラス枠83の後面には、ガラス枠83の回動中心から離れた側の端部寄り位置に球供給孔26Zが開口している。そして、この球供給孔26Zを通して、上皿26に貯留した遊技球を、次述する発射装置86に供給することができる。また、ガラス枠83の後面のうち球供給孔26Zの下方には、球抜孔26Xが開口している。この球抜孔26Xは通常は閉じていて、上皿26の上面に備えた球抜ボタン26B(図1参照)を操作すると開き、上皿26から下皿27へと遊技球が移動する。ガラス枠83の後面のうちガラス枠83の回動中心寄り位置からは、後方に向けて上皿連結ダクト26Tが突出している。そして、この上皿連結ダクト26Tを通して機構枠81側から上皿26へと遊技球が払い出される。
図2に示すように、機構枠81の前面のうち遊技板嵌合部77より下側部分には、左右方向の中央に発射装置86が備えられ、その発射装置86の前面側に球送りカセット87が取り付けられている。そして、上皿26(図1参照)に貯留された遊技球が球供給孔26Z(図8参照)を介して球送りカセット87に取り込まれ、発射装置86に1つずつ供給される。なお、この球送りカセット87及び次述する下皿誘導カセット88は、透明な樹脂で構成されている。
図2に示すように、機構枠81のうち機構枠81の回動中心寄り位置には、前後方向に払出ダクト挿通孔81Hが貫通形成されている。図16に示すように、払出ダクト挿通孔81Hの内部には、第1払出ダクト34Aと第2払出ダクト34Bとが上下に並べた状態にして挿入され、それら第1と第2の払出ダクト34A,34Bの端部開口が機構枠81の前方に向かって開放している。そして、ガラス枠83を閉じると上皿連結ダクト26Tが第1払出ダクト34Aに接続されて、機構枠81の後面側から第1払出ダクト34Aを通過して上皿26に遊技球が払い出されるようになっている。
図9に示すように、機構枠81の前面のうち回動中心寄り位置には、下皿誘導カセット88が取り付けられている。図10には、下皿誘導カセット88のうち機構枠81の前面に接合される側の面(後面)から見た状態が示されている。同図に示すように、下皿誘導カセット88は、機構枠81の前面に対向配置される前面壁88Fの外縁部から側壁88Sを機構枠81に向けて張り出して備えている。そして、その側壁88Sの先端を機構枠81の前面に突き当てた状態にして固定され、機構枠81の前面と前面壁88Fとの間に遊技球を流下させる空間を形成している。
なお、前面壁88Fのうち第1払出ダクト34Aと対向する位置にはダクト挿通孔88Hが形成されている。また、図8に示すように、機構枠81の前面からはダクト挿通孔88Hを上方から覆うように突壁が突出し、その先端から可動扉89が垂下している。そして、上皿連結ダクト26Tは、ガラス枠83と閉じる過程でダクト挿通孔88Hに突入しかつ可動扉89を上方側に押し開いて第1払出ダクト34Aに接続される。
図11及び図12には、下皿誘導カセット88が機構枠81の前面壁88Fを前方から透かして見た状態が示されている。同図に示すように下皿誘導カセット88内には、第2払出ダクト34Bの下方位置から斜め右下に向かって延びたメインガイド壁92が備えられ、そのメインガイド壁92の下端下方には、可動ガイド91が備えられている。この可動ガイド91は、満杯検出センサ90の弾発可動部90Sによって上方に付勢されていて、通常は、メインガイド壁92の下端から斜め下方に転落した遊技球を更に斜め下方に案内する。また、可動ガイド91の右下延長上には、遊技球を下皿誘導カセット88の前面側に案内する湾曲ガイド96が備えられている。さらに、下皿誘導カセット88のうち右下角部には、排出孔88Xが前方に向かって開口している。そして、メインガイド壁92、可動ガイド91、湾曲ガイド96にガイドされた遊技球が排出孔88Xから下皿誘導カセット88の前方に排出され、前記した下皿扉84の図示しない払出孔を通して下皿27に遊技球が払い出される。
下皿誘導カセット88の上面における左右方向の中央には、ファール球導入孔88Lが備えられ、そのファール球導入孔88Lの下方には、複数のサブガイド壁93,94,95が段違いに配置して備えられている。そして、発射装置86から発射されて遊技領域R1に到達しなかった遊技球がファール球導入孔88Lを通って下皿誘導カセット88内に進入し、複数のサブガイド壁93,94,95に案内されてメインガイド壁92又は可動ガイド91上に転落して排出孔88Xへと案内される。
なお、下皿27が満杯になると、図12に示すように、下皿誘導カセット88内で湾曲ガイド96から可動ガイド91に亘って遊技球が滞留し、それら遊技球の自重によって可動ガイド91が押し下げられ満杯検出センサ90がオンする。これにより、操作ノブ28が満杯であることを検出することができる。
図4に示すように、機構枠81の後面のうち遊技板嵌合部77より下側部分には、前記した一般入賞口20,21、始動入賞口14、大入賞口15及びアウト口16を通過して遊技板11の後面側に取り込まれた遊技球を回収して遊技ホールの図示しない球循環システムに戻すための球回収ダクト81Dが設けられている。また、その球回収ダクト81Dの後方には、発射制御基板32M、電源基板32F、払出制御基板32Lが取り付けられている。
図3に示すように、機構枠81のうち基板係止突壁77Tの後面からは、保護囲壁76Aが後方に向けて突出している。そして、図6に示すように、この保護囲壁76Aにより、主制御基板32A、従制御基板32B及び表示装置30等が上方及び両側方から覆われている。
図4に示すように、保護囲壁76Aの後面開口には、後面カバー76Bが回動可能に組み付けられている。この後面カバー76Bは、保護囲壁76Aの後面開口における上側部分を閉塞可能な大きさをなし、通常は閉塞状態に固定されている。
なお、保護囲壁76Aの後面開口のうち下側部分は常時開放され、主制御基板32Aが露出している。また、保護囲壁76A及び後面カバー76Bは、透明な樹脂で構成されている。
図3に示すように、保護囲壁76Aの上端部には貯留タンク75が設けられ、遊技ホールに備えた球循環システムから貯留タンク75へと遊技球が供給されて一時的に貯留される。そして、貯留タンク75の貯留された遊技球が、保護囲壁76Aの上辺に沿って保護囲壁76Aの後面視右側に流下してから、保護囲壁76Aの右側の側辺部分を鉛直下方に移動し、さらに、機構枠81の払出ダクト挿通孔81H(図2参照)の貫通孔を通過して前記した上皿26又は下皿27に払い出されるようになっている。
具体的には、図5に示すように、貯留タンク75は、保護囲壁76Aの上面に一体形成された側壁を有して上面が開放した容器構造をなしている。また、貯留タンク75は、図6に示すように、保護囲壁76Aを後側から見て左寄りに配置され、図5に示すように、保護囲壁76Aの前後方向の略全体に亘った大きさになっている。さらに、貯留タンク75における後面視、右側の後端角部からは、右方向に上辺樋78が延び、その上辺樋78の終端部分が、保護囲壁76Aの後面視、右側辺部分に備えた側辺樋79の上端部に連絡されている。なお、貯留タンク75の底面には、板金75Kが敷設されてアース接続され、これにより、遊技球の静電気が除去されるようになっている。
上辺樋78は、遊技球が1つ分の幅の1対の上辺個別流下樋78A,78Aをパチンコ遊技機10の前後方向に並べて備えた構造をなし、保護囲壁76Aの後端面に配置されている。また、上辺樋78は、貯留タンク75から側辺樋78に向けて下るように僅かに傾斜しかつ、上辺樋78の各上辺個別流下樋78Aは保護囲壁76Aの前後方向に蛇行した形状になっている。上辺樋78では、貯留タンク75側から段積み状態になって流下してきた遊技球群に、蛇行形状部で衝撃を与え、これにより、段積み状態の解消を図っている。
側辺樋79は、遊技球が1つ分の幅の1対の側辺個別流下樋79A,79Aをパチンコ遊技機10の左右方向に並べて備え、保護囲壁76Aの後端面に配置されている。そして、上辺樋78の1対の上辺個別流下樋78A,78Aが、側辺樋79の1対の側辺個別流下樋79A,79Aの上端部に連通している。この側辺樋79の各側辺個別流下樋79Aも上辺樋78と同様に前後方向に蛇行している。側辺樋79では、各側辺個別流下樋79Aを蛇行形状としたことで遊技球の流下速度が抑えられるようになっている。なお、各側辺個別流下樋79Aの中間部には、球カウンタ79C,79Cが備えられ、各側辺個別流下樋79Aを通過する遊技球をカウントしている。
側辺樋79の下端部は、図3に示すように、遊技板嵌合部77における下端寄り位置に配置されて払出装置72に接続されている。図13に示すように、払出装置72には、遊技球が1つのみ通過可能な大きさの流下通路72Aが対をなして横並びに設けられている。それら流下通路72A,72Aは、上下方向に延び且つ途中でクランク状に屈曲している。また、流下通路72A,72Aの始端部は、払出装置72の上面に横並びになって開口し、側辺樋79における側辺個別流下樋79A,79Aに連絡されている。一方、流下通路72A,72Aの終端部は、払出装置72の下面に横並びになって開口して1対の球排出口72X,72X(図15(A)参照)になっている。
図15(A)に示すように、両流下通路72A,72Aの下端部同士の間にはスクリュー70が設けられ、そのスクリュー70から側方に張り出した螺旋翼70Aが各流下通路72A,72A内に突入して遊技球の通過を規制している(図14参照)。そのスクリュー70は、ステッピングモータ73によって回転駆動可能となっており、スクリュー70が180度回転する度に、螺旋翼70Aの下端部が各流下通路72A,72A内を交互に通過し、これにより1対の球排出口72X,72Xから交互に遊技球が排出される(図15(B)参照)。結果、1対の球排出口72X,72Xから互いに異なる落下地点である後述する個別流下樋61,61へ交互に遊技球が流下することになる。
ステッピングモータ73によるスクリュー70の回転駆動角度は、前記した払出制御基板32L(図4参照)によって制御されている。具体的には、前記した入賞口14,15,20,21等に遊技球が入賞すると、これを遊技板11の裏面に備えた遊技球検出スイッチが検出して検出信号を払出制御基板32Lに付与する。払出制御基板32Lは、始動入賞口14及び一般入賞口20,21の何れかに1つ遊技球が入賞する毎に、その賞球として例えば4個の遊技球が払出装置72から排出されるようにステッピングモータ73を駆動制御すると共に、遊技球大入賞口15に1つ遊技球が入賞する毎に、その賞球として例えば15個の遊技球が払出装置72から排出されるようにステッピングモータ73を駆動制御する。なお、両流下通路72A,72Aの下端部には、それぞれ払出センサ71,71(図13参照)が設けられ、これら払出センサ71が各流下通路72Aから排出された遊技球の数を確認するようになっている。
図5に示すように、払出装置72における後端部は球抜部72Vになっている。そして、球抜部72Vの後面に備えた操作レバー72W,72Yを操作することで、流下通路72A,72Aの中間部が球抜部72V内の図示しない流下路に連通し、球抜部72Vの下面に備えた球抜孔72Z(図16参照)から遊技球が排出される。
図16に示すように、払出装置72の下方には、払出装置72の球排出口72Xから排出された遊技球を、前記した払出ダクト挿通孔81H側へと案内する払出流下経路R2と、払出装置72の球抜部72Vから排出された遊技球を、前記した球回収ダクト81D(図示せず)を経由して遊技ホールの球循環システムに戻すための球抜流下経路R3とが設けられている。
払出流下経路R2の途中には、分配ボックス34が設けられている。分配ボックス34は、大箱部36の上面前端寄り位置に小箱部37を設けて、それら大箱部36と小箱部37の内部を連通させた構造になっている。小箱部37の後面上端寄り位置には球受入口37Kが形成され、その球受入口37Kの下側の開口縁部から内側に向けてガイド突壁38が張り出している。ガイド突壁38は、斜め前側下方に向かって若干傾斜していて、そのガイド突壁38の先端は小箱部37における前後方向の中間に位置している。
球受入口37Kの上側の開口縁には、軸支部41Jが備えられて、その軸支部41Jから減速回動板41から垂下されている。また、軸支部41Jより前側には、ストッパ壁42が小箱部37の天井面から垂下されている。そして、減速回動板41は、通常は、軸支部41Jから鉛直下方に垂下して球受入口37Kを閉塞する閉塞位置に配置され、球受入口37Kに進入してガイド突壁38上を流下する遊技球に押されて、分配ボックス34の内側上方に押し上げられるように回動する。このとき、減速回動板41が大きく跳ね上げられた場合には、ストッパ壁42に当接することで回動が規制され、早期に閉塞位置に復帰する。なお、減速回動板41における球受入口37K側を向いた面のうち左右方向の中央には、上下方向に図示しない区画突条が上下方向に延びた状態に形成されている。
また、減速回動番板41は、払出装置72側には回動しない構成になっている。これにより、例えば、上皿26から第1払出ダクト34Aを介して、或いは、下皿27から第2払出ダクト34Bを介してピアノ線などの異物を挿入して払出装置72を故意に作動させる不正行為を行おうとしても、異物が減速回動板41に接触して、払出装置まで届かず不正行為を抑制することが可能である。
小箱部37のうち前側内面には、シート支持板39が取り付けられ、そのシート支持板39の表面に緩衝シート40が敷設されている。緩衝シート40は、ガイド突壁38より高い位置からガイド突壁38より下方でかつ大箱部36との境界部分に亘る範囲に配置され、ガイド突壁38上を流下した遊技球が緩衝シート40に衝突して衝撃が吸収されるようになっている。
大箱部36の底面からは区画突壁36Tが突出している。区画突壁36Tは、大箱部36の底面における左右方向全体に亘って延び、大箱部36における前後方向の中央より若干前寄りに配置されている。また、小箱部37の後端面は、区画突壁36Tより後側に位置し、ガイド突壁38の先端は、区画突壁36Tより前側に位置している。さらに、区画突壁36Tは、大箱部36全体の高さの略半分の大きさをなしている。そして、大箱部36の底面のうち区画突壁36Tより前側部分から第1払出ダクト34Aが延び、大箱部36の底面のうち区画突壁36Tより後側部分から第2払出ダクト34Bが延びている。また、これら第1及び第2の払出ダクト34A,34Bは共に湾曲しかつ第1払出ダクト34Aの下方に第2払出ダクト34Bが重ねられた状態になって、払出ダクト挿通孔81H内に挿通されている。
上記分配ボックス34の構成により、本実施形態では、分配ボックス34のうち区画突壁36Tより前側部分と、区画突壁36Tより後側でガイド突壁38より上側部分とが、本発明に係る第1連通部屋34Lになり、それ以外の部分が、本発明に係る第2連通部屋34Mになり、さらに、区画突壁36Tの上端とガイド突壁38との間が、本発明に係る部屋間連通口34Nになっている。
なお、区画突壁36Tの前面は、第1払出ダクト34A内に位置しかつ上下方向で湾曲していて、上方から転落してきた遊技球をスムーズに前方に方向転換する。また、図19に示すように、第1払出ダクト34Aは、大箱部36から離れるに従って幅狭になり、第2払出ダクト34Bも図示しないが第1払出ダクト34Aと同様に大箱部36から離れるに従って幅狭になっている。
図16に示すように、分配ボックス34と払出装置72の球排出口72X,72Xとの間は、本発明に係る複合樋51によって連絡されている。その複合樋51は、流路コア部品50の一部として備えられている。その流路コア部品50は、上下方向で払出装置72と分配ボックス34における大箱部36との間に挟まれかつ、分配ボックス34の小箱部37の後方に重ねて配置されている。より具体的には、図20に示すように、流路コア部品50は、小箱部37(図16参照)の後面に対向した略縦長のベース壁54を備えている。そのベース壁54の前面における両側縁部からは、前方に1対の外側壁55,55が突出し、ベース壁54の前面における上下方向の中間部からは、中段壁56が突出していて1対の外側壁55,55の間を連絡している。
1対の外側壁55,55は左右対称な形状をなし、中段壁56より上側部分に第1と第2の屈曲部P1,P2を備えている。また、第1屈曲部P1は第2屈曲部P2より上方に位置し、1対の外側壁55,55は第1屈曲部P1より上方部分で互いに平行になっている。そして、両外側壁55,55は、第1と第2の第2屈曲部P1,P2の間で下方に向かうに従って互いに接近するように傾斜し、さらに、第2屈曲部P2より下側部分では、両外側壁55,55が互いに平行になっている。なお、中段壁56の前端部は外側壁55,55より若干前方に突出している。
中段壁56より上方部分には、外側壁55,55の間の中央に樋区画壁57が設けられている。そして、樋区画壁57によって1対の外側壁55,55の間が、1対の個別流下樋61,61に区画され、これにより1対の個別流下樋61,61からなる複合樋51が構成されている。
樋区画壁57は、中州形突壁58(本発明の「中州部」に相当する)と区画リブ59とからなる。中州形突壁58は、ベース壁54の上端部から前記した外側壁55の第2屈曲部P2より若干上方の位置に亘って配置されている。そして、中州形突壁58は、下方に向かって先細り状になっている。具体的には、ベース壁54から前方に突出した1対の屈曲板壁58K,58Kの下端同士を接続した構造になっている。1対の屈曲板壁58K,58Kは、上端部から外側壁55の第1屈曲部P1と略同一位置までは互いに平行になって対向し、第1屈曲部P1から下側部分が下方に向かうに従って互いにV字状に接続されている。また、図16に示すように、ベース壁54の前面からの中州形突壁58の突出量は、ベース壁54の前面からの外側壁55の突出量の略2/3程度になっている。
図20に示すように、区画リブ59は、外側壁55のうち第2屈曲部P2より下側部分と平行になった平板状をなし、ベース壁54の前面と中段壁56の上面とに跨って一体形成されている。また、区画リブ59の先端縁は、凹状に湾曲している。詳細には、区画リブ59の上端部は、中州形突壁58の下端部に接続され、その区画リブ59の上端部におけるベース壁54から前方への突出量が、中州形突壁58の突出量の1/2より若干小さくなっている。そして、区画リブ59の先端縁が中州形突壁58から略鉛直下方に延びてから湾曲して斜め下側前方へと向かい、終端部分が水平に近い緩やかな前下がりの傾斜状態になって、中段壁56の先端面まで達している。なお、中段壁56を基準にして区画リブ59の上方への突出量を説明すると、区画リブ59の中段壁56から上方への突出量は、中段壁56の前端部から基端部に近づくに従って大きくなっている。
各個別流下樋61は、遊技球が1つだけ通過可能な大きさをなし、各個別流下樋61のうち区画リブ59と外側壁55との中央位置には、ガイドリブ60がそれぞれ設けられている。ガイドリブ60は、区画リブ59と同様に、外側壁55のうち第2屈曲部P2より下側部分と平行になった平板状をなし、ベース壁54の前面と中段壁56の上面とに跨って一体形成されている。また、ガイドリブ60の先端縁は、区画リブ59と同様に凹状に湾曲していて、ガイドリブ60におけるベース壁54の前面からの突出量及びガイドリブ60における中段壁56の上面からの突出量は、共に区画リブ59のベース壁54の前面及び中段壁56の上面からの突出量より小さくなっている。そして、ガイドリブ60の先端曲面の全体が、区画リブ59の先端曲面より、湾曲中心から離れる側にずれている。なお、また、各ガイドリブ60の上端部は、ベース壁54の前面から緩やかに立ち上がり、ベース壁54の前面に連続している。
1対の個別流下樋61,61の上端開口は、払出装置72の球排出口72X,72Xに下方から対向している。また、1対の個別流下樋61,61は、上端部から第2屈曲部P2までは、分配ボックス34の後面上端壁37T(図16参照)によって前方から覆われている。また、1対の個別流下樋61,61のうち後面上端壁37Tによって覆われていない下端開口は、分配ボックス34の球受入口37Kに後方から対向している。そして、1対の個別流下樋61,61は、払出装置72の球排出口72X,72Xから下方に排出された遊技球を鉛直方向に降下させて受け入れ、各外側壁55のうち第1と第2の屈曲部P1,P2の間の傾斜部55K(本発明の「幅寄せ部」に相当する)で遊技球を樋区画壁57側に向かわせ(即ち、複合樋51の幅が狭くなるようになっている)、さらに、ガイドリブ60,60の先端曲面によって遊技球を略水平前方に向かわせて、小箱部37の球受入口37Kへと案内する。
ここで、本実施形態では、複合樋51のうち区画リブ59の先端面の先方部分が、本発明に係る媒体進入許容部100になっている。また、図18に示すように、ガイドリブ60の先端曲面と、区画リブ59の先端曲面とのズレ量は、遊技球の半径より若干小さくなっていて、これにより、1対の個別流下樋61,61を流下する遊技球の一部が共に媒体進入許容部100に進入可能になっている。さらに、媒体進入許容部100は、1対の個別流下樋61,61の双方から遊技球が進入した際に、それら遊技球同士が媒体進入許容部100内で接触可能な大きさになっている。即ち、一方と他方の個別流下樋61,61から媒体進入許容部100を介して遊技媒体が進入した部分は、個別流下樋61,61の共通流下領域となっている。特に本実施形態では、この共通流下領域は、複合樋51の幅が他の部分(即ち、共通流下領域より上方の部分)よりも狭くなっている部分にある。従って、複合樋51の幅が狭い部分であっても、遊技球は媒体進入許容部100を介して流下することができる。また、媒体進入許容部100が形成された部分では遊技球が鉛直方向から水平方向に方向を変更される部分であるので、遠心力が作用して遊技球がガイドリブ60に押し付けられる。これにより、遊技球が一方の個別流下樋61から他方の個別流下樋61へと媒体進入許容部100を通過する動作が防がれている。
図20に示すように、流路コア部品50のうちベース壁54の上部後方には、軸方向が左右方向を向いた角筒部52が形成されている。その角筒部52は、ベース壁54の上端部を後方側に向けて四角形に巻回した構造をなしている。また、流路コア部品50の後面には、両側縁部から1対の後部対向壁53,53が後方に張り出している。それら後部対向壁53,53は、角筒部52の後面から下面、さらに、ベース壁54のうち角筒部52より下側部分に亘る範囲に形成されている。
図16に示すように、流路コア部品50の上面には後面樋カバー69が取り付けられ、その後面樋カバー69が後部対向壁53,53の間の後面側の開口を閉塞して球抜流下経路R3の上側部分が形成している。また、後面樋カバー69は、大箱部36の後面を覆っていて、その大箱部36の後面との間に球抜流下経路R3の中間部分を形成している。さらに、図5に示すように、大箱部36の側面には、角筒状の案内筒36Dが形成されていて、後面樋カバー69の下端部が案内筒36Dの後端部に接続され(図4参照)、その案内筒36Dの前端部が前記した球回収ダクト81D(図示せず)に接続されている。これにより、払出装置72からの抜き球が、球抜流下経路R3を通して球回収ダクト81Dに流下する。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、このパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。図1に示した操作ノブ28を操作して複数の遊技球を遊技領域R1に打ち込むと、それら遊技球が遊技領域R1を流下する途中で所定の入賞口14,15,20,21に入賞し、これが遊技板11の裏面に備えた遊技球検出スイッチにて検出され、その検出信号が払出制御基板32L(図6)に付与される。そして、払出装置72が払出制御基板32Lに制御されて、複合樋51の個別流下樋61,61へと複数の遊技球を1つずつ交互に排出する。
すると、図16に示すように、各遊技球が、各個別流下樋61内を最初は鉛直落下し、途中で徐々に前方に向かうように方向変換され、分配ボックス34の後面の球受入口37Kから分配ボックス34内に進入する。そして、遊技球が分配ボックス34内のガイド突壁38上を転動しながら減速回動板41を押し上げて通過する。遊技球は、減速回動板41にて流下速度を抑制されて、ガイド突壁38の先端から斜め前方に落下する。このとき、一部の遊技球が分配ボックス34内の前側内面に衝突し得るが、そこには緩衝シート40が敷設されているので衝撃が吸収されて、遊技球の後方への跳ね返り距離が抑えられる。
これにより、遊技球が分配ボックス34の下端部前側に集められ、そこに開口した第1払出ダクト34A内へと落下する。そして、第1払出ダクト34Aから上皿26へと遊技球が払い出される。ここで、上皿26が遊技球で満杯になり、第1払出ダクト34Aにおける分配ボックス34内の始端部まで遊技球が満たされると、ガイド突壁38から落下した遊技球が、第1払出ダクト34Aの始端部に満たされた遊技球に衝突して区画突壁36Tを乗り越え、分配ボックス34の底面における後側部分に開口した第2払出ダクト34B内へと落下する。そして、第2払出ダクト34Bから下皿27へと遊技球が払い出される。なお、下皿27が満杯になると、図10に示した満杯検出センサ90がオンし、その旨が遊技者及び遊技ホールの管理室内に報知される。
さて、本実施形態では、分配ボックス34に遊技球を後方から略水平に進入させることで、上記した減速回動板41及び緩衝シート40による減速効果を得て、遊技球を第1払出ダクト34A側に向かわせている。そのために、複合樋51は、払出装置72から鉛直下方に排出された遊技球を略水平前方に向かうように流下方向を変更している。また、分配ボックス34における球受入口37Kの幅を狭くしてコンパクトな構成にするために、払出装置72の両球排出口72X,72Xから排出された遊技球を接近させる側に流下方向を変更している。
具体的には、複合樋51に備えた1対の個別流下樋61,61が、払出装置72の球排出口72X,72Xから排出された遊技球を鉛直方向に降下させて受け入れ、各外側壁55のうち第1と第2の屈曲部P1,P2の間の傾斜部55Kで遊技球を樋区画壁57側に向かわせる。そして、ガイドリブ60,60の先端曲面によって遊技球の流下方向を鉛直下方から略水平前方に変更して、小箱部37の球受入口37Kへと向かわせる。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、複合樋51のうち個別流下樋61,61の間を区画する部分に、遊技球の一部が進入可能な媒体進入許容部100を備えているので、各個別流下樋61の幅を広げずにその幅方向で遊技球の移動の自由度が高くなり、遊技球をスムーズに流下させることが可能になる。また、その媒体進入許容部100を樋区画壁57のうち外側壁55の傾斜部55Kに案内された遊技球が当接する部分とその下方とに跨って形成したので、遊技球の一部が媒体進入許容部100に進入し易くなり、媒体進入許容部100の有効利用が図られて遊技球がスムーズに流下するようになる。
さらに、媒体進入許容部100は前述の如く、遊技球全体が通過不可能になっているので、各個別流下樋61毎に遊技球を区分けした状態を維持して流下させることができる。しかも、媒体進入許容部100は、1対の個別流下樋61の双方から進入した遊技球同士が接触可能な大きさになっているので、一方の個別流下樋61を流下する遊技球の一部が媒体進入許容部100に進入する場合も、他方の個別流下樋61を流下する遊技球の一部が媒体進入許容部100に進入する場合も、それらの進入方向の奥部まで遊技球を進入させることができ、媒体進入許容部100の有効利用が図られる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、従来よりもスムーズに遊技球を流下させることができるので、遊技ホールの作業者の作業軽減が図られると共に、遊技者へのストレスを減らして遊技を楽しませることができる。また、複合樋51の内部に備えたガイドリブ61,61によって遊技球を案内するので、複合樋51のうちガイドリブ61,61が立ち上がった外郭部分(ベース壁54,中段壁56)の壁の形状を簡素化することができる。さらには、払出装置72が1対の個別流下樋61,61内へと遊技球を1つずつ交互に排出するので、1対の個別流下樋61,61の双方から進入した遊技球同士が媒体進入許容部100内で接触する確率が下がり、一方の個別流下樋61から遊技球が媒体進入許容部100に進入した場合も、他方の個別流下樋61から遊技球が媒体進入許容部100に進入した場合も、遊技球が媒体進入許容部100のより一層奥部まで進入することができる。これにより、個別流下樋61の幅方向で遊技球の移動の自由度が更に高くなり、各遊技球がさらにスムーズに流下する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図21に示した流路コア部品50Vのように、第1実施形態の区画リブ59よりも中段壁56からの突出量が小さな区画リブ59Vを備え、その先端部を三角形状とした構成であってもよい。
(2)前記実施形態では個別流下樋61,61にガイドリブ60,60が設けられていたが、ベース壁54の前面を遊技球が前方に案内されるように凹状に湾曲させてもよい。
(3)図22(A)に示すように、媒体進入許容部100Vが、流下方向の側方が全て覆われた複合樋152のうち天井壁152Tに備えた突壁153の下方に形成されてもよいし、図22(B)に示すように、底壁152Sに備えた突壁154の上方に形成されてもよい。
(4)図23に示すように、媒体進入許容部100Xが、上面開放した複合樋152Xに備えた樋区画壁57Xに、複数貫通形成されてもよい。
(5)前記実施形態の複合樋51は個別流下樋61を2つ備えていたが、個別流下樋を3つ以上、例えば、4つ備えていてもよい。
(6)前記実施形態では、払出装置72と分配ボックス34とを連絡する連通樋51に本発明が適用されていたが、図24に示すように、タンク貯留部75に連絡された上辺樋111に本発明を適用してもよい。具体的には、上辺樋111内を上辺個別流下樋111A,111Aに区画する樋区画壁110の上部を切り欠いて、媒体進入許容部112が形成される。
(7)また、前期実施形態における側辺樋79に本発明が適用されてもよい。
(8)前記実施形態では、遊技媒体は、球状であったが、例えば、ラグビーボールのような楕円体であってもよいし、サッカーボールのような多面体であってもよい。