JP5003971B2 - 昆虫類侵入防止装置 - Google Patents
昆虫類侵入防止装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5003971B2 JP5003971B2 JP2008156507A JP2008156507A JP5003971B2 JP 5003971 B2 JP5003971 B2 JP 5003971B2 JP 2008156507 A JP2008156507 A JP 2008156507A JP 2008156507 A JP2008156507 A JP 2008156507A JP 5003971 B2 JP5003971 B2 JP 5003971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prevention device
- cleaning
- intrusion prevention
- injection
- insects
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
そのため、たとえば特許文献1や特許文献2に示されているように、この種の建物の出入口にはエアカーテンやエアシャワー等の昆虫類侵入防止装置を設けることが従来一般的である。
また、特許文献3に示されるように、床面を伝って侵入しようとする昆虫類を吸い込んで捕獲する装置も提案されている。
すなわち、この種の装置は充分な流速、風量の気流によって昆虫類を吹き飛ばすことでその侵入を防止するのであるが、通常は床面付近では流速が大きく低下してしまうことが不可避であるし、特に床と壁との交差部である入隅部では気流の届かないデッドゾーンが生じてしまうこともあり、したがって床面にしっかりとしがみつきつつ這い込んでくる昆虫類(たとえばダンゴムシ、ワラジムシ、クロアリ、チャバネゴキブリ、クロゴキブリなど)の侵入を必ずしも充分には防止できない。
しかし、そのような吸引式の装置は捕獲対象の昆虫類のみならずゴミや落ち葉等の異物も吸い込んでしまい、したがって捕獲効果を維持するためには頻繁な保守清掃、メンテナンスが不可欠である。
また、噴射機構に洗浄水や消毒液等の薬液を供給するための洗浄機構を設けることにより、噴射機構内に昆虫類が入り込んだとしても常に清浄に維持することができる。
スリット14はステンレスやアルミニウム板等の金属板あるいは樹脂成形板等を素材として形成された扁平かつ横長の筒状体であって、その上端は両側に折り返されて断面形状がベルマウス形状とされた噴射口13として機能するものであるが、その噴射口13にはその幅を調整しかつ噴射空気流18を建物外部側に向けて噴射させるための調整片14aが取り付けられている。なお、噴射口13をベルマウス状に形成している折り返し部や調整片14aの表面はそこに昆虫類がしがみつくことができないように充分に平滑に仕上げておくことが好ましい。
チャンバ15はたとえば塩化ビニル管等の管材を素材とするもので、その上部がスリット状に切除されてそこに上記のスリット14の下部が若干差し込まれた状態で気密保持可能に一体に接続されている。
また、噴射口13の幅は5〜30mm程度、噴射口13における噴射空気流18の流速は2m/sec以上とすることが好ましく、噴射口13からの噴射方向は図3に示すように床面2に平行な方向(通常は水平方向)から床面2に垂直な方向(通常は鉛直方向)の範囲で調整可能としておくと良い。そのような調整は調整片14aおよびスリット14の上端の開口形状の設定により自由にかつ容易に行うことができる。
なお、図示例のものでは排水ピット22をトラップ桝状としてその底部に封水溜まり25を確保し、水抜管20の先端部を下方に向けて封水溜まり25内に水没させることで封水機構21としてのトラップを形成しており、したがってブロワ12によって噴射機構11内が正圧とされる分だけ、図2に示しているようにトラップ内の水位は周囲よりも若干低下することになる。
また、本実施形態では、チャンバ15がそのまま水下側に延長されて(つまり、チャンバ15を構成している塩化ビニル管等の管材がそのまま水下側に延長されて)、その延長部がそのまま水抜管20とされており、その先端部の内側には封水溜まり25よりも上側の位置にフィルタ26が設けられたものとなっている。フィルタ26は排水ピット22から噴射機構15内への昆虫類の侵入を防止し、かつ噴射口13からチャンバ15に昆虫類が入り込んでしまった場合にはそれを捕捉して排水ピット22への逃避を防止するもので、そのフィルタ26の清掃や保守点検は排水ピット22内で行うことが可能とされ、そのための点検口27が水抜管20の上部にも設けられている。
そのダクト30の途中にもフィルタ31が設けられていて、チャンバ15に入り込んだ昆虫類はこのフィルタ31により捕捉されてしまい、ブロワ12を通過して逃避することはできないようにされている。
また、ブロワ12にはその運転/停止を制御するための制御装置32が付設されている。本実施形態における制御装置32は、手動による任意の操作が可能であることに加え、予め設定した所望のタイマー制御あるいはプログラム制御によって、ブロワ12をたとえば所望の時間帯のみ間欠的に運転したり、シャッター3の開閉操作に連動させて自動的に運転する(つまり、シャッター3が開かれる際にはブロワ12が必ず運転される)ような制御が可能となっている。勿論、必要であればブロワ12を常時連続運転することも可能であるし、他の昆虫類侵入防止装置が並設されているような場合にはそれに連動させて運転するように制御することも考えられる。
なお、仮に昆虫類が噴射空気流18に抗して噴射機構11に入り込んでしまった場合には、チャンバ15の前後にそれぞれフィルタ26,31が設けられているので排水ピット22やブロワ12側へ逃げ出すことができず、やがてはチャンバ15内において自ずと死滅してしまう。
しかも、噴射機構11に対して洗浄水や薬液を供給して洗浄を行うための洗浄機構40を設けているので、その洗浄機構40によって定期的あるいは必要に応じて洗浄作業を適宜行うことにより、噴射機構11内を容易にかつ確実に洗浄できて常に衛生的に維持することができるし、ゴミや異物により詰まりも防止できる。
また、特許文献3に示されるような吸引式の装置のように昆虫類以外の異物を吸い込んでしまうようなことはなく、したがって頻繁なメンテナンスが必要となったり侵入防止効果が低下してしまうこともないから、吸引式のものに比べれば保守性および信頼性の点で有利である。
たとえば、上記実施形態のように噴射口13としてのスリット14の上部開口には調整片14aを取り付けて噴射口13の幅や噴射方向を調整可能とすることが好ましいが、必ずしもそうすることに限るものでもない。
但し、他の経路からの侵入については全く考慮する必要がなく床面からの侵入のみを考慮すれば良い場合においては、本発明の装置を単独で使用することを妨げるものではない。逆に、必要であれば本発明の装置を床面のみならず壁面や天井面にも設けて出入口の全周から外側に向けて噴射空気流を噴射させることも考えられ、その場合には床面だけでなく壁面や天井面を伝ってくる昆虫類の侵入も有効に防止することができる。
2 床面
3 シャッター
4 外壁
5 柱
6 袖壁
11 噴射機構
12 ブロワ
13 噴射口
14 スリット
14a 調整片
15 チャンバ
18 噴射空気流
20 水抜管
21 封水機構
22 排水ピット
23 放流管
24 点検口
25 封水溜まり
26 フィルタ
27 点検口
30 ダクト
31 フィルタ
32 制御装置
40 洗浄機構
41 洗浄タンク
42 供給管
43 ノズル
44 薬液
Claims (3)
- 清浄を維持するべき区画内に昆虫類が床面を伝って侵入することを防止するための昆虫類侵入防止装置であって、
ブロワからチャンバに加圧供給される空気をスリットを通して床面上に噴射する構成の噴射機構を前記区画内への出入口の外側の床面下に該出入口の全幅にわたって設置し、
前記スリットの上端に噴射空気流を出入口の外側に向けて噴射するための噴射口を設けて該噴射口を床面に開口させてなることを特徴とする昆虫類侵入防止装置。 - 請求項1記載の昆虫類侵入防止装置であって、
前記噴射機構に水勾配を設けて該噴射機構の水下側に水抜管を接続し、該水抜管の先端部を封水機構を介して排水ピットに接続してなることを特徴とする昆虫類侵入防止装置。 - 請求項1または2記載の昆虫類侵入防止装置であって、
前記噴射機構に洗浄水や消毒液等の薬液を供給して清浄化するための洗浄機構を具備してなることを特徴とする昆虫類侵入防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008156507A JP5003971B2 (ja) | 2008-06-16 | 2008-06-16 | 昆虫類侵入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008156507A JP5003971B2 (ja) | 2008-06-16 | 2008-06-16 | 昆虫類侵入防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009296966A JP2009296966A (ja) | 2009-12-24 |
JP5003971B2 true JP5003971B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=41544534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008156507A Expired - Fee Related JP5003971B2 (ja) | 2008-06-16 | 2008-06-16 | 昆虫類侵入防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5003971B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014135916A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Houwarikou Co Ltd | 害獣侵入防止装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5365879B2 (ja) * | 2010-04-20 | 2013-12-11 | 清水建設株式会社 | 昆虫類侵入防止装置 |
CN102027896A (zh) * | 2010-09-21 | 2011-04-27 | 烟台市喜旺食品有限公司 | 一种食品加工车间入口防蝇装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0520576U (ja) * | 1991-03-16 | 1993-03-19 | 株式会社エム式水耕研究所 | 吸引式捕虫捕菌機 |
JPH10225255A (ja) * | 1997-02-13 | 1998-08-25 | Mitsubishi Electric Corp | 防虫装置及び防虫方法 |
JP3963256B2 (ja) * | 2002-01-21 | 2007-08-22 | 株式会社竹中工務店 | 防虫用エア吹出し装置付きの間仕切り設備 |
JP2007278577A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Mayekawa Mfg Co Ltd | 防虫防塵エアシャッタ |
JP4835923B2 (ja) * | 2006-05-01 | 2011-12-14 | 清水建設株式会社 | 昆虫類侵入防止装置 |
-
2008
- 2008-06-16 JP JP2008156507A patent/JP5003971B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014135916A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Houwarikou Co Ltd | 害獣侵入防止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009296966A (ja) | 2009-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4835923B2 (ja) | 昆虫類侵入防止装置 | |
US7100538B2 (en) | Pet washing and drying apparatus | |
JP5060860B2 (ja) | 外装建具材洗浄装置 | |
KR200392190Y1 (ko) | 에어샤워장치 | |
KR101285409B1 (ko) | 건물의 창으로 들어오는 먼지 차단장치 | |
KR101757187B1 (ko) | 미세먼지 차단기능이 구비된 창문장치 | |
KR101401358B1 (ko) | 천정형 에어컨 세척장치 | |
JP5003971B2 (ja) | 昆虫類侵入防止装置 | |
KR20180044013A (ko) | 애완동물 목욕 장치 | |
JP4360440B2 (ja) | 浴室殺菌システム | |
KR102473046B1 (ko) | 에어 워시 장치 | |
KR102539677B1 (ko) | 에어 워시 장치 | |
KR20090008761U (ko) | 에어클린 및 소독 기능을 구비하는 현관 | |
JP5368146B2 (ja) | 防虫、防塵用のエアーシャワー装置 | |
KR200441147Y1 (ko) | 소독기능을 겸비한 손 건조기 | |
US20080301865A1 (en) | Toilet ventilation system and associated method | |
KR102356153B1 (ko) | 에어샤워 및 공기청정 기능을 갖는 에어샤워 시스템 | |
KR20100055054A (ko) | 샤워기가 장착된 비상용 안구세척기 | |
JP5365879B2 (ja) | 昆虫類侵入防止装置 | |
JP2009296965A (ja) | 昆虫類侵入防止装置 | |
US10760256B2 (en) | Air treatment device | |
KR20180051818A (ko) | 에어 워시 장치 | |
JP5194192B1 (ja) | 昆虫類侵入防止装置 | |
JP2008057163A (ja) | トイレ洗浄装置およびトイレ装置 | |
KR102539682B1 (ko) | 에어 워시 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120410 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120509 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5003971 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |