JP5003567B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
従来シールドコネクタの一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、互い嵌合される一対の合成樹脂製のハウジングを備え、各ハウジングに対向して設けられたキャビティには、内導体の回りに誘電体を介して外導体を配してなる雌雄のシールド端子がそれぞれ挿入され、雄側のシールド端子の外導体は、相手の雌側のシールド端子の外導体が内側に嵌合可能でかつ内周面に接点が設けられるとともに、雌側のシールド端子は、その外導体がキャビティの前方に突出した状態で装着され、雌側のシールド端子の外導体が雄側のシールドの外導体内に嵌合されて接点と接触することで雌雄の外導体の導通が取られるようになっている。
特開2000−299163公報
ここで雌側のシールド端子は、例えば自動挿入装置を用いてハウジングのキャビティ内に圧入されるが、比較的高速で圧入されるために外導体の外周面がキャビティの内壁に擦られて樹脂が付着するおそれがあり、特に付着箇所が接点との接触面であると、雌雄の外導体同士が導通不良となる不具合があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、対応するシールド端子の外導体同士の導通を確実に取れるようにするところにある。
本発明は、互い嵌合される一対の合成樹脂製のハウジングを備え、各ハウジングに対向して設けられたキャビティには、内導体の回りに誘電体を介して外導体を配してなるシールド端子がそれぞれ挿入され、一方のシールド端子の外導体は、他方のシールド端子の外導体が内側に嵌合可能でかつ内周面に接点が設けられるとともに、他方のシールド端子は、その外導体がキャビティの前方に突出した状態で装着され、かつ同外導体の外周面にはこの外周面と同一面上において接触面が設けられ、この他方のシールド端子の外導体が一方のシールドの外導体内に嵌合されて前記接触面が前記接点と接触することで両外導体の導通が取られるようにしたシールドコネクタにおいて、他方のシールド端子が挿入される側の前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、この他方のシールド端子の外導体の外周面に設けられた前記接触面の移動経路に沿うようにして、その接触面を逃がす逃がし溝が凹み形成されているとともに、前記内壁には、他方のシールド端子の挿入方向に延出した3本以上のがた詰め用のリブが、前記逃がし溝の形成位置を除いた位置において略等角度間隔を開けて形成されており、かつ、一方のシールド端子の外導体における周壁には、径方向の内外に弾性変位可能な弾性片が形成され、この弾性片の内面に前記接点が設けられているところに特徴を有する。
上記構成によれば、他方のシールド端子がハウジングのキャビティに挿入される際、その外導体における相手の接点との接触面が、逃がし溝と対応して逃がされつつ、すなわちキャビティの内壁に擦られることなく移動し、したがって接触面に合成樹脂材が付着することが防止される。そのため、他方のシールド端子の外導体が一方のシールド端子の外導体の内側に嵌合された際、接触面と相手の接点とが非導電材である合成樹脂材を介することなく直に接触し、両外導体間の導通が確実に取られる。
また、他方のシールド端子の外導体が、弾性片を外側に弾性変位させつつ一方のシールド端子の外導体の内側に嵌合され、同弾性片の復元弾力で接点が接触面に押圧接触される。外導体同士の嵌合抵抗が小さく抑えられる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)他方のシールド端子の外導体の外周面における前記接触面よりも挿入方向の後方位置には、前記ハウジングの前記キャビティの内壁に食い込んで抜け止めする圧入突起が設けられている。逃がし溝が圧入突起の案内として機能するから、他方のシールド端子を対応するキャビティ内に挿入する作業がスムーズに行われる。
(2)他方のシールド端子の外導体の外周面には、スタビライザが軸線方向に沿った姿勢で突設される一方、前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、前記スタビライザを挿通可能なガイド溝が、前記キャビティの入口の開口縁から奥に向けて形成され、かつ他方のシールド端子が正規位置まで挿入された場合に、前記スタビライザと前記ガイド溝の奥面との間にクリアランスが設けられる設定となっている。
スタビライザをガイド溝の奥面に当てることで他方のシールド端子を正規位置に前止まりさせる構成であると、シールド端子が片当たりして軸線が傾いた姿勢でキャビティ内に装着されるおそれがある。それに対してこの発明では、例えば端子の自動挿入装置を用いてシールド端子を所定の正規位置まで挿入するようにすることで、正規位置に至った場合にもスタビライザがガイド溝の奥面の手前に留まるようにしており、結果シールド端子の片当たりが回避されて、軸線が傾いた状態で装着されることが防止される。
本発明によれば、対応するシールド端子の外導体間の導通を確実に取ることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図17に基づいて説明する。
この実施形態では、図1に示すように、互いに嵌合される雌コネクタFと雄コネクタMとを備えている。雌コネクタFは、シールド電線10の端末に設けられた雌側のシールド端子20(以下、雌シールド端子20)が装着されるものであり、一方、雄コネクタMは、プリント基板40の端縁に取り付けられて、同プリント基板40の導電部45,46と接続された雄側のシールド端子50(以下、雄シールド端子50)が装着され、雌雄のコネクタF,Mを嵌合することにより、シールド電線10と対応する導電部45,46同士を接続することに機能する。
以下では、各コネクタF,Mについて、嵌合時に相手コネクタと対向する側を前方として説明する。
雌コネクタFについて説明する。雌コネクタFは、図2に示すように、雌側のコネクタハウジング30(以下、雌ハウジング30)を備え、同雌ハウジング30に、シールド電線10の端末に固着された雌シールド端子20が収容され、リテーナ(図示せず)により二重係止されて装着されるようになっている。
シールド電線10は、軸心側から順に、芯線11、絶縁内皮12、編組線13、絶縁外皮14を同心に備えた公知構造のものであり、芯線11は信号線を構成し、編組線13はアース線を構成する。
雌シールド端子20は、図3にも示すように、シールド電線10の芯線11に接続される内導体21(以下、雌内導体21)の回りに、絶縁材からなる誘電体22を介して、外導体23(以下、雌外導体23)が配された構造である。
雌外導体23は、図4ないし図6にも示すように、誘電体22の外周に間隔を開けて嵌着される円筒形をなす接続部24の後部側に、前後2個のバレル25A,25Bが設けられた形状であり、前側のバレル25Aが編組線13に、後側のバレル25Bが絶縁外皮14にそれぞれかしめ圧着されるようになっている。
接続部24の左右の内周面には、前端寄りの中央高さ位置において接点26が対向するようにして設けられている。より詳細には、接続部24の正面から見た左側の周面には、前方に向けて片持ち状に延出した弾性片27が切り出し形成され、先端側が同接続部24の径方向の内外に弾性変位可能となっている。この弾性片27の先端部の内面に、左側の接点26が叩き出しにより形成されている。一方、右側の接点26は、接続部24の右側の周面における対向箇所が、直接に内方に叩き出されて形成されている。
なお、接続部24の下面の先端寄りの位置には、後記するランス33に係止する係止突起28が形成されているとともに、その後方に、挿入ガイド用の2枚のスタビライザ29が形成されている。
雌ハウジング30は合成樹脂製であって、前後方向にやや長いブロック状をなし、上記した雌シールド端子20が挿入されるキャビティ31が形成されている。キャビティ31は、雌シールド端子20(雌外導体23)がほぼ緊密に挿入される略円形断面で、前後方向に延出した形態で形成され、キャビティ31の前壁31Aには、相手の雄シールド端子50が挿入される端子挿入口32が開口されている。キャビティ31の天井面における前端に寄った位置には、前方を向いた片持ち状をなして弾性変位可能なランス33が形成されているとともに、同天井面のランス33を挟んだ左右両側にはガイド溝34が形成されている。
雌シールド端子20は、図2に示すように、上下反転させた姿勢においてキャビティ31内に後方から挿入され、スタビライザ29をガイド溝34に沿わせ、かつ終盤ではランス33を弾性変位させつつ押し込まれ、前壁31Aに当たる正規位置まで押し込まれると、ランス33が復動変位して係止突起28に係止することで、抜け止め状態に一次係止される。また、図示しないリテーナにより二重係止されるようになっている。
なお、雌ハウジング30の上面には、前縁から後縁側に向けて片持ち状に延出されて弾性変位可能なロックアーム35が設けられている。
次に、雄コネクタMについて説明する。雄コネクタMは、図8に示すように、プリント基板40の端縁に取り付けられる雄側のコネクタハウジング70(以下、雄ハウジング70)を備え、同雄ハウジング70に、雄シールド端子50が装着されている。プリント基板40は、図7に示すように、その端縁に取付凹部41が切り欠き形成され、同取付凹部41の左右の側縁部における裏面側に、挿入孔42を有する取付用ランド43が設けられているとともに、取付凹部41の奥縁の表面側に、左右一対のグランド用導電部45と、その奥側に信号用導電部46が形成された構造である。
雄シールド端子50は、図9にも示すように、プリント基板40に形成された信号用導電部46に接続される内導体51(以下、雄内導体51)の回りに、絶縁材からなる誘電体52を介して、プリント基板40上のグランド用導電部45に接続される外導体53(以下、雄外導体53)が配された構造である。
雄内導体51は、細長いタブ状に形成され、後端側が一段上がった段差状に形成されている。この雌内導体21が誘電体52内に圧入され、前後両端部51A,51Bを誘電体52の前後両面から突出させた状態で装着されている。
雄外導体53は、図10及び図11にも示すように、全体としては、上記した雌外導体23の内周に緊密に嵌合可能な円筒形に形成されており、前側の半分強の長さ領域が全周にわたる円筒部55とされている一方、後側の残りの長さ領域では、上面に開口溝56が形成され、この開口溝56は、前側が幅狭部56A、後側が幅広部56Bとなった段差状に形成されている。
この雄外導体53は、円筒部55における先端側の半分強の領域が、上記した雌外導体23の接続部24と誘電体22との間の環形の隙間内に緊密に嵌合可能となっている。したがって、雄外導体53の円筒部55の左右の外周面における長さ方向のほぼ中央位置でかつ中央高さ位置が、上記した雌外導体23の内周面に設けられた左右の接点26と接触する接触面58となっている(図9参照)。
雄外導体53の円筒部55の基端側における左右の外周面には、中央高さ位置において圧入突起60が形成されている。圧入突起60は言い換えると、上記した接触面58の所定寸法後方位置において外方に叩き出して形成され、前側が尖り、後方に向けて幅広かつ突出高さが大きくなった楔状に形成されている。
なお、両圧入突起60の直ぐ後方には、後向きの楔状をなして内方に叩き出された係止突起61が形成されている。
雄外導体53の上面の開口溝56における幅狭部56Aの基端側の両側縁からは、一対のスタビライザ63が、前後方向に沿った平行姿勢を取って立ち上がり形成されている。また、開口溝56における幅広部56Bの長さ方向のほぼ中央位置からは、左右一対の接触片64が、互いに反対方向を向いて水平姿勢で開くようにして形成されている。両接触片64は、後記するように、プリント基板40上のグランド用導電部45と接続されるようになっている。
雄シールド端子50は、以下のようにして組み付けられる。図9の状態から、雄内導体51が誘電体52内に後方から圧入され、上記したように前後両端部51A,51Bを誘電体52の前後両面から突出させた状態で装着される。このように雄内導体51が圧入された誘電体52が、雄外導体53内に後方から押し込まれ、誘導体52の上面の突部52Aが、雄外導体53の開口溝56の幅狭部56Aの前縁に当たることで押し込みが停止され、雄外導体53の内周面の左右の係止突起61が誘導体52の外周面に食い込むことで、抜け止めされた状態に装着される。
このとき図8に示すように、誘導体52の後面が雄外導体53の後面とほぼ面一に収まり、一方、誘導体52の前面から突出した雄内導体51の前端部51Aが、雄外導体53の円筒部55における前端側の領域内の軸心部に位置するようになっている。また、雄内導体51の後端部51Bの上面と、左右の接触片64の上面とが、同じ高さ位置に来るようになっている。
雄ハウジング70は合成樹脂製であって、図8及び図12に示すように、小嵩のブロック状をなす本体部71の前面に、上記した雌ハウジング30を嵌合可能な角形のフード部72が形成された形状である。また、本体部71からフード部72の後端部にわたる左右両側面の下端寄りの位置からは、一対の取付部73が張り出し形成されている。各取付部73には、図13及び図14に示すように、金属板製でかつ二股状に形成された取付具74が、上面に突出して装着されるようになっている。
雄ハウジング70の本体部71には、上記した雄シールド端子50を圧入可能なキャビティ75が形成されている。このキャビティ75は、上記した雄シールド端子50における雄外導体53が緊密に挿通する円形断面をなし、前後両面に貫通して形成されている。ただし、本体部71の厚みが小さいことから、キャビティ75の全長は、雄外導体53の1/3弱である。
さて、雄ハウジング70の本体部71に設けられたキャビティ75には、その左右の内壁における中央高さ位置に、逃がし溝76が全長にわたって凹み形成されている。言い換えると、同逃がし溝76は、キャビティ75の左右の内壁において、雄外導体53の外周面における上記の接触面58、並びに圧入突起60の移動経路に沿うようにして形成されている。逃がし溝76の幅は、圧入突起60の最大幅よりも少し広い程度、また逃がし溝76の深さは、圧入突起60の最大高さの半分程度の寸法に設定されている。
キャビティ75の上側の内壁には、雄シールド端子50の誘導体52の上面の突部52Aが挿通される挿通溝77が、後面(入口側)から前面の少し手前の位置まで形成されている。また、上記の挿通溝77の左右両側には、雄シールド端子50の雄外導体53の上面に突設された一対のスタビライザ63をそれぞれ挿通する一対のガイド溝78が、後面(入口側)から所定寸法だけ行き止まり状に形成されている。
後記するように、雄シールド端子50がキャビティ75内に圧入された場合の正規の停止位置は、図16に示すように、誘導体52の突部52Aの後面が、本体部71の後面よりも僅かに入った位置であるが、雄シールド端子50がキャビティ75内において正規の停止位置で停止された場合、スタビライザ63とガイド溝78の奥面との間にはクリアランスC1ができる設定となっている。なお、誘電体52の突部52Aと挿通溝77の奥面との間にもクリアランスC2が設けられる。
上記した逃がし溝76、挿通溝77及びガイド溝78の入口を含め、キャビティ75の入口側の口縁には、外側に向けて広がった誘い込み部80が形成されている。また、キャビティ75の奥側、すなわちフード部72に寄った側の略半分の長さ領域の内壁には、前後方向に延出した図示4本のがた詰め用のリブ82が、等角度間隔を開けて形成されている。
さらに、フード部72の上側の内壁における端縁部には、雄ハウジング70側のロックアーム35のロック突起35Aが係止する係止突起84が形成されている。
続いて、本実施形態の作用について説明する。
雌コネクタF側では、シールド電線10の端末に雌シールド端子20が接続され、このシールド端子が、図2の矢線に示すように、雌ハウジング30のキャビティ31内に後方から挿入され、正規位置まで押し込まれところで、図1に示すように、ランス33により抜け止め状態に一次係止され、続いてリテーナにより二重係止されて装着される。
一方、雄コネクタM側では、まず既述した要領によって、図8に示すように、雄シールド端子50が組み付けられる。このように組み付けられた雄シールド端子50が、同図の矢線に示すように、雄ハウジング70のキャビティ75内に後方から圧入される。この圧入作業は自動圧入機を用いて行われ、雄ハウジング70が圧入機本体にセットされる一方、雄シールド端子50が進退可能な押込部材で押し込まれるようになっていて、同押込部材がストロークの前端位置まで進出したところで、雄シールド端子50が正規位置まで押し込まれるようになっている。
雄シールド端子50は、押込部材の進出に伴って雄ハウジング70のキャビティ75内に押し込まれ、途中から雄外導体53に設けられた左右の圧入突起60が対応する逃がし溝76に臨んで、その溝底に食い込みつつ摺動する。また、誘電体52の突起52Aと、雄外導体53のスタビライザ63とが、それぞれ対応する挿通溝77、ガイド溝78に沿って前進する。
押込部材がストロークの前端位置まで進出したら、図1に示すように、雄シールド端子50は、誘導体52の突部52Aの後面が本体部71の後面よりも少し入り込んだ正規位置まで押し込まれ、そののち押込部材は後退する。
雄シールド端子50がキャビティ75内の正規位置まで押し込まれると、左右の圧入突起60の後端が逃がし溝76の溝底に食い込んで係止されることにより、抜け止め状態に圧入される。このとき、雄シールド端子50の先端側が、フード部72内の下部位置において突出した状態となる。また、誘電体52の突部52A、雄外導体53のスタビライザ63は、図16に示すように、対応する挿通溝77の奥面、またはガイド溝78の奥面に当たることなく、その手前に留まった状態となる。
上記のように雄シールド端子50の雄外導体53の左右の外周面における圧入突起60の前方位置には、相手の雌シールド端子20の雌外導体23の接点26が接触する接触面58が設けられているのであるが、雄外導体53の左右の外周面における上記の接触面58と、その前縁までの領域とは、雄シールド端子50が正規位置まで圧入される間、逃がし溝76と対応して逃がされつつ前進するから、キャビティ75の内壁に擦られることがなく、したがって接触面58並びにその前方の領域に合成樹脂材が付着することがない。
上記のように雄ハウジング70に対して雄シールド端子50が装着されたら、図13及び図14に示すように、左右の取付部73に取付具74が装着され、これにより雄コネクタMの組み付けが完了する。
このように組み付けられた雄コネクタMは、プリント基板40の端縁に取り付けられる。プリント基板40は表裏反転されて配され、図1に示すように、雄コネクタMは、本体部71を取付凹部41に嵌めつつ表面(同図の下面)に向けて下方から当てる。このとき、取付部73に装着された取付具74が、相手の取付用ランド43の挿入孔42を貫通し、左右の取付部73が、取付凹部41の左右の側縁部に当たって停止され、取付具74の突出部分が取付用ランド43に半田付けされて、雄ハウジング70がプリント基板40の端縁に固定される。
ここで、雄内導体51の後端部51Bが、取付凹部41の奥縁側に設けられた信号用導電部46に、また、雄外導体53に設けられた左右の接触片64がグランド用導電部45にそれぞれ当てられるから、半田付けすることにより導通が取られる。
このようにプリント基板40の端縁に取り付けられた雄コネクタMのフード部72内に、シールド電線10の端末に接続された雌コネクタFが、図1の矢線方向に嵌合される。雌コネクタFは、ロックアーム35を弾性変位させつつフード部72内に嵌合され、途中から、雌シールド端子20と相手の雄シールド端子50の先端側同士が嵌合される。
より具体的には、雄内導体51の先端が、相手の雌内導体21内に前方から進入する。一方、雄外導体53の先端側が、雌外導体23の先端側の内周側に挿入され、弾性片27を弾性変位させつつ進入する。
雌ハウジング30の前面が、雄ハウジング70のフード部72における奥面に当たる正規位置まで押し込まれると、図17に示すように、ロックアーム35が弾性復動してロック突起35Aが係止突起84に係止することにより、雌雄のコネクタF,Mが正規の嵌合状態にロックされる。このとき、雌雄の内導体21,51同士が嵌合接続されて導通が取られる。また、雌外導体23の弾性片27が復動変位しつつ、左右の接点26が、相手の雄外導体53の接触面58を挟むようにして接触する。
この間、雌外導体23側の接点26が、雄外導体53の接触面58からその前方の外周面を摺接することになるが、上記のようにそれらの面には、合成樹脂材が一切付着していないから、接点26と対応する接触面58とが直に接触できて、確実に導通を取ることが可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、雄ハウジング70のキャビティ75の左右の内壁には、雄シールド端子50における雄外導体53の左右の外周面に設定された接触面58の移動経路に沿うようにして逃がし溝76が凹み形成されているから、雄シールド端子50がキャビティ75内に正規位置まで圧入される間、雄外導体53の外周面の接触面58と、その前縁の領域とは、キャビティ75の内壁に擦られることがなく、したがって接触面58並びにその前方の領域に合成樹脂材が付着することがない。一方、雌雄のシールド端子20,50が嵌合される際、雌外導体23側の接点26が、雄外導体53の接触面58からその前方の外周面を摺接することになるが、上記のようにそれらの面には、合成樹脂材が一切付着していないから、接点26と対応する接触面58とが非導電材である合成樹脂材を介することなく直に接触でき、両外導体23,53間の導通を確実に取ることができる。
雄ハウジング70のキャビティ75の内壁に形成された左右の逃がし溝76は、雄外導体53に形成された左右の圧入突起60を案内することに機能し、これにより雄シールド端子50を雄ハウジング70のキャビティ75内に圧入する作業をスムーズに行うことができる。
また、雌シールド端子20の雌外導体23に備えた一方の接点26は、弾性片27上に形成したから、雌雄の外導体23,53同士が嵌合される際の抵抗を小さく抑えた上で、高い接触圧を得ることができる。
なお、雄シールド端子50をキャビティ75内に圧入して正規位置で停止するに当たり、例えば雄外導体53の上面に突設されたスタビライザ63をそのガイド溝78の奥面に当てるようにすると、雄シールド端子50が片当たりして軸線が傾いた姿勢でキャビティ75内に装着されるおそれがある。
それに対してこの実施形態では、雄シールド端子50が、自動圧入機に装備された押込部材によりキャビティ75内に圧入され、かつ同押込部材がストロークの前端位置まで進出したところで、雄シールド端子50が正規位置まで押し込まれるようにし、そのときスタビライザ63がガイド溝78の奥面の手前に留まるようにしている。その結果、雄シールド端子50の片当たりが回避され、軸線が傾いた状態で装着されることが防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雄シールド端子の雄外導体に設けられた左右一対の接点について、一方は弾性片に形成した場合を例示したが、両接点とも弾性片に形成したり、あるいは両接点とも壁面を直接に叩き出して形成してもよい。
(2)上記実施形態では、接点が左右一対設けられている場合を例示したが、接点は1個だけであったり、逆に3個以上であってもよい。
(3)上記実施形態とは逆に、雄シールド端子における雄外導体の内周面に接点が、雌シールド端子における雌外導体の外周面に、同接点が接触する接触面が形成されている場合にも、本発明は同様に適用できる。
(4)雄シールド端子を雄ハウジングのキャビティに装着する形式は、上記実施形態に例示した圧入に限らず、金属ランスや樹脂ランスにより抜け止めするものであってもよい。
(5)雄コネクタについては、プリント基板に装着される基板用コネクタを例示したが、機器の壁面に装着される機器用コネクタや、シールド電線の端末に接続されるハーネス用コネクタであってもよい。
(6)上記実施形態では単極のコネクタを例示したが、多極のコネクタであってもよい。
本発明の一実施形態に係る雌雄のコネクタの嵌合前の縦断面図 雌コネクタの組付動作を示す縦断面図 雌シールド端子の分解縦断面図 雌外導体の平面図 同部分平断面図 同正面図 プリント基板におけるコネクタ装着部分の平面図 雄コネクタの組付動作を示す縦断面図 雄コネクタの分解縦断面図 雄外導体の一部切欠平面図 同正面図 雄ハウジングの背面図 雄コネクタの背面図 同側面図 図14のXV−XV線断面図 雄コネクタの部分拡大縦断面図 雌雄のコネクタが正規嵌合された状態の縦断面図
符号の説明
F…雌コネクタ
M…雄コネクタ
10…シールド電線
20…雌シールド端子
21…雌内導体
22…誘電体
23…雌外導体
26…接点
27…弾性片
30…雌ハウジング
31…キャビティ
40…プリント基板
50…雄シールド端子
51…雄内導体
52…誘電体
53…雄外導体
55…円筒部
58…接触面
60…圧入突起
63…スタビライザ
70…雄ハウジング
75…キャビティ
76…逃がし溝
78…ガイド溝
C1…クリアランス

Claims (5)

  1. 互い嵌合される一対の合成樹脂製のハウジングを備え、各ハウジングに対向して設けられたキャビティには、内導体の回りに誘電体を介して外導体を配してなるシールド端子がそれぞれ挿入され、
    一方のシールド端子の外導体は、他方のシールド端子の外導体が内側に嵌合可能でかつ内周面に接点が設けられるとともに、
    他方のシールド端子は、その外導体がキャビティの前方に突出した状態で装着され、かつ同外導体の外周面にはこの外周面と同一面上において接触面が設けられ、
    この他方のシールド端子の外導体が一方のシールドの外導体内に嵌合されて前記接触面が前記接点と接触することで両外導体の導通が取られるようにしたシールドコネクタにおいて、
    他方のシールド端子が挿入される側の前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、この他方のシールド端子の外導体の外周面に設けられた前記接触面の移動経路に沿うようにして、その接触面を逃がす逃がし溝が凹み形成されているとともに、
    前記内壁には、他方のシールド端子の挿入方向に延出した3本以上のがた詰め用のリブが、前記逃がし溝の形成位置を除いた位置において略等角度間隔を開けて形成されており、
    かつ、一方のシールド端子の外導体における周壁には、径方向の内外に弾性変位可能な弾性片が形成され、この弾性片の内面に前記接点が設けられていることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 他方のシールド端子の外導体の外周面における前記接触面よりも挿入方向の後方位置には、前記ハウジングの前記キャビティの内壁に食い込んで抜け止めする圧入突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 他方のシールド端子の外導体の外周面には、スタビライザが軸線方向に沿った姿勢で突設される一方、前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、前記スタビライザを挿通可能なガイド溝が、前記キャビティの入口の開口縁から奥に向けて形成され、かつ他方のシールド端子が正規位置まで挿入された場合に、前記スタビライザと前記ガイド溝の奥面との間にクリアランスが設けられる設定となっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のシールドコネクタ。
  4. 互い嵌合される一対の合成樹脂製のハウジングを備え、各ハウジングに対向して設けられたキャビティには、内導体の回りに誘電体を介して外導体を配してなるシールド端子がそれぞれ挿入され、一方のシールド端子の外導体は、他方のシールド端子の外導体が内側に嵌合可能でかつ内周面に接点が設けられるとともに、他方のシールド端子は、その外導体がキャビティの前方に突出した状態で装着され、他方のシールド端子の外導体が一方のシールドの外導体内に嵌合されて前記接点と接触することで両外導体の導通が取られるようにしたシールドコネクタにおいて、
    他方のシールド端子が挿入される側の前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、この他方のシールド端子の外導体の外周面のうち一方のシールド端子の外導体の前記接点と接触する接触面の移動経路に沿うようにして、その接触面を逃がす逃がし溝が凹み形成され、
    かつ、一方のシールド端子の外導体における周壁には、径方向の内外に弾性変位可能な弾性片が形成され、この弾性片の内面に前記接点が設けられており、
    さらに、他方のシールド端子の外導体の外周面には、スタビライザが軸線方向に沿った姿勢で突設される一方、前記ハウジングの前記キャビティの内壁には、前記スタビライザを挿通可能なガイド溝が、前記キャビティの入口の開口縁から奥に向けて形成され、かつ他方のシールド端子が正規位置まで挿入された場合に、前記スタビライザと前記ガイド溝の奥面との間にクリアランスが設けられる設定となっていることを特徴とするシールドコネクタ。
  5. 他方のシールド端子の外導体の外周面における前記接触面よりも挿入方向の後方位置には、前記ハウジングの前記キャビティの内壁に食い込んで抜け止めする圧入突起が設けられていることを特徴とする請求項4記載のシールドコネクタ。
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