JP5757198B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
このような構成のコネクタによると、案内溝に圧入突起が収容されることで、円筒状の筒状接続部が端子収容部に対して位置決めされた状態で端子収容部内に収容され、圧入突起が案内溝の内壁に圧入されることで、端子収容部内において円筒状の筒状接続部が回転することを抑制することができる。
また、圧入突起が先細り状に形成されているので、例えば、圧入突起が矩形状に形成されている場合に比べて、圧入突起と案内溝の内壁とが接触する面積を大きくすることができる。これにより、圧入突起が矩形状に形成されている場合に比べて、端子収容部内において筒状接続部が回転することをさらに抑制することができる。
さらに、圧入突起は、先細り状に突出して形成されているので、圧入突起が案内溝の内壁によって筒状接続部の軸心側に向かって押圧された状態となる。これにより、例えば圧入突起が矩形状に形成されることで、圧入突起が筒状接続部の軸心側に向かって押圧されないものに比べて、圧入突起によって案内溝の内壁が削り取られることを抑制することができる。
また、筒状接続部の前後方向略中央部と、筒状接続部の後端部とにおいて筒状接続部を保持固定することができるので、筒状接続部を前後方向でバランスよく保持固定することができる。これにより、端子収容部内において、筒状接続部が回転することを確実に抑制することができる。
前記案内溝の内壁における前記圧入突起が圧入される部分とは異なる部分によって囲まれた領域は、前記案内溝における前記圧入突起が圧入される部分の周辺部の肉を逃がすための逃し空間である構成としてもよい。
このような構成によると、案内溝の内壁に圧入突起を圧入する際に、案内溝における圧入突起によって押圧される部分の周辺部の肉を逃し空間に逃すことで、案内溝の内壁に対して圧入突起を圧入し易くすることができる。これにより、端子収容部に筒状接続部を挿入する挿入抵抗を小さくすることができると共に、圧入突起によって案内溝の内壁が削り取られることを抑制することができる。すなわち、端子収容部に筒状接続部を挿入する挿入抵抗を低減させつつ、案内溝における圧入突起の保持力を向上させることができる。
このような構成によると、案内溝に大きな逃し空間を容易に形成することができる。これにより、圧入突起によって押し出された肉を逃し空間に逃がし易くすることができる。
このような構成によると、案内溝に圧入突起を挿入する際に、圧入突起によって押圧されていた案内溝の内壁が弾性復帰して、圧入突起の後方に配されることで、案内溝における圧入突起の保持力を向上させることができる。
このような構成によると、端子収容部内において筒状接続部を筒状接続部の両端部でバランスよく保持固定することができることから、端子収容部内において筒状接続部が回転することを抑制する上で有効である。
このような構成によると、端子収容部内において筒状接続部が回転しようとした際に、圧入突起に加え、両圧入突起の間においても突出部が凹部の内面に当接することで端子収容部内において筒状接続部が回転することを抑制することができる。これにより、案内溝及び圧入突起にかかる回転力を突出部に分散し、案内溝に対する圧入突起の圧入状態を良好に維持することができ、案内溝の内壁が削られることを抑制することができる。
本発明の実施形態について図1乃至図12を参照して説明する。
本実施形態は、電気機器などの図示しない回路基板に固定され、同軸ケーブルの端末に設けられた図示しない相手側コネクタと嵌合される基板用コネクタ10である。
コネクタハウジング60の前部には、ハウジング収容部61が設けられている。ハウジング収容部61は、図5および図6に示すように、前方に向かって開口して形成されており、前方から図示しない相手方コネクタハウジングがハウジング収容部61の内部に嵌合されるようになっている。
端子収容部62の後端部における左右両側には、図1及び図2に示すように、後方に向かって延びる一対の保護壁65が形成されている。一対の保護壁65は、内導体端子20及び外導体端子40を左右両側から囲んだ形態とされ、図示しない他の部材が左右両側から内導体端子20及び外導体端子40に接触することを防止している。
外導体端子40は、図10乃至図12に示すように、円筒形状をなす筒状接続部41と、筒状接続部41の後端部における左右両側に設けられた一対の外導体リード部(本発明の「リード部」の一例)42とを備えて構成されている。
また、外導体リード部42の前後方向略中央部は、筒状接続部41の後端部よりも後方に突出した形態をなしており、端子収容部62の後端部から露出した内導体端子20を左右両側から覆うように形成されている。
また、外導体リード部42の後方に延びる先端部分は、回路基板のグランドパターンに、例えばリフロー半田付けされることでアース接続され、外部ノイズをグランドパターンに逃すことで、内導体端子20が外部ノイズからシールドされている。
内導体端子20は、図4乃至図6に示すように、図示しない相手側コネクタに設けられた相手側端子と接続される接続部21と、接続部21の後方に位置する角型圧入部22と、角型圧入部22の後方に位置する幅広の拡幅部23と、拡幅部23の後方から下方に延びる内導体リード部24とを備えて構成されている。
内導体端子20は、誘電体30の後方から挿入されて、誘電体30の前端面から接続部21が前方に突出した状態に保持固定されている。
角型圧入部22は、接続部21よりもやや幅広で、且つ、細長い角柱状に形成されている。角型圧入部22の左右両側面には、内導体保持突起22Aが突設されており、内導体保持突起22Aを誘電体30の内面に食い込ませることで、内導体端子20が誘電体30に対して保持固定されている。
内導体リード部24は、拡幅部23の後端面から下方向(回路基板側)に屈曲して、屈曲した位置からコネクタハウジング60の底面60Aよりもやや上方まで下方に延びて、その下端部から後方に向かって屈曲されて形成されている。
内導体リード部24の上下方向略中央部は、拡幅部23とほぼ同じ板厚寸法で、かつ、ほぼ同じ幅寸法に形成された幅広部25とされている。また、幅広部25の前端部は、図3に示すように、下方から上方に向かって内導体リード部24の軸心に近づくように傾斜して形成されており、幅広部25における左右方向両側に位置する後端部は、上方から下方に向かって内導体リード部24の軸心に近づくように傾斜して形成されている。また、幅広部25の左右両側に位置する前端角部及び後端角部は、丸みを帯びた鈍角に形成されている。これにより、幅広部25は、上下方向に緩やかな形状とされ、幅広部25内を通過する信号の反射や挿入損失が大きくなることを抑制することができるようになっている。
案内溝66の後端開口縁には、図3乃至図5に示すように、先細り形状となる案内面66Cが形成されており、案内溝66に対してハウジング圧入突起46を挿入する際に、ハウジング圧入突起46が案内溝66内の正規の位置に案内されるようになっている。
一対の位置決め片47は、前後方向に延びる平板状に形成されている。また、一対の位置決め片47は、位置決め片収容凹部67の左右方向両側に位置する内壁に沿うように後方から収容されており、両位置決め片47が位置決め片収容凹部67における左右方向両側の内壁に左右方向に当接することで、位置決め片収容凹部67内において位置決め片47が左右方向に移動しないように規制されている。これにより、筒状接続部41が端子収容部62内における両ハウジング圧入突起46の略中央部においても端子収容部62内において筒状接続部41が回転することを抑制することができ、案内溝66及びハウジング圧入突起46にかかる回転力を分散することができる。この結果、案内溝66に対するハウジング圧入突起46の圧入状態を良好に維持することができ、案内溝66の両側内壁66Aが削られることをさらに抑制することができる。なお、両位置決め片47の間には、誘電体30の位置決めリブ32が両位置決め片47の内面に沿うように嵌合されており、位置決めリブ32が両位置決め片47によって左右方向移動することを規制されることで、誘電体30は筒状接続部41内において回転できないように保持されている。
外導体端子40の両ハウジング圧入突起46が左右両側に配されるように外導体端子40をコネクタハウジング60の後方に配置し、端子収容部62に対して筒状接続部41を挿入する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、基板用コネクタ10を構成する例を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ワイヤーハーネス用のコネクタに適用してもよい。
(3)上記実施形態では、内部に誘電体を介して内導体端子を収容する外導体端子にハウジング圧入突起が形成された基板用コネクタを例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、円筒状の雄型端子金具もしくは円筒状の雌型端子金具を保持するコネクタの雄型端子金具及び雌型端子金具にハウジング圧入突起を形成してもよい。
40:外導体端子(端子金具)
41:筒状接続部
42:外導体リード部(リード部)
47:位置決め片(突出部)
46:ハウジング圧入突起(圧入突起)
60:コネクタハウジング
62:端子収容部
66:案内溝
66B:逃し空間
67:位置決め片収容凹部(凹部)
68:規制部
Claims (6)
- 前後に延びる円筒状の筒状接続部を有する端子金具を内部に保持して回路基板の表面に固定される樹脂製のコネクタハウジングを備えたコネクタであって、
前記コネクタハウジングの内部に形成され、前記筒状接続部が挿入される端子収容部と、
前記端子収容部の内壁に凹んで形成され、前記筒状接続部の挿入方向に沿って延びる案内溝と、
前記筒状接続部の外面から先細り状に径方向外側に突出した形態をなして前記案内溝に収容可能に形成され、前記案内溝に挿入されることで、前記案内溝の内壁に圧入される圧入突起とを備え、
前記圧入突起は、前記筒状接続部の前後方向略中央部に形成され、前記筒状接続部の後端部には、前記回路基板に接続されるリード部が前記回路基板まで延びて形成されており、
前記端子収容部は、前記コネクタハウジングの後面から一段前方に凹んだ位置に配されており、
前記端子収容部の後端下部には、後方に延出された平板状の規制部が設けられており、
前記リード部は、前記規制部の後端から前方に向かって延びるスリットに後方から嵌合することで前記規制部によって前記リード部が嵌合する方向と交差する方向への移動が規制されることを特徴とするコネクタ。 - 前記案内溝の内壁における前記圧入突起が圧入される部分とは異なる部分によって囲まれた領域は、前記案内溝における前記圧入突起が圧入される部分の周辺部の肉を逃がすための逃し空間であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記案内溝は、断面方形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
- 前記圧入突起が前記案内溝に挿入される挿入方向後方には、前記圧入突起によって押圧されて外方に弾性変形し、前記圧入突起との当接状態が解除されることで弾性復帰した前記案内溝の内壁が配されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載のコネクタ。
- 前記圧入突起は、筒状接続部の両端部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のコネクタ。
- 前記端子金具は、前記筒状接続部の外面から径方向外側に突出して前記両圧入突起の間に設けられ、前記端子収容部の内壁に形成された凹部の内面に沿って配される突出部を備えていることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
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