JP5003386B2 - コイルスプリング - Google Patents
コイルスプリング Download PDFInfo
- Publication number
- JP5003386B2 JP5003386B2 JP2007253759A JP2007253759A JP5003386B2 JP 5003386 B2 JP5003386 B2 JP 5003386B2 JP 2007253759 A JP2007253759 A JP 2007253759A JP 2007253759 A JP2007253759 A JP 2007253759A JP 5003386 B2 JP5003386 B2 JP 5003386B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- coil spring
- contact range
- winding start
- axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Springs (AREA)
Description
図7乃至図9は従来のコイルスプリングの正面図、軸方向断面図、側面図である。
図7に示すように、コイルスプリング10の全長はLで、中央の線間隙間aである有効巻き部Aと両端の線間隙間bの添え巻き部Bから構成される。有効巻き部Aの線間隙間aは、一定とし、添え巻き部Bの線間隙間bは巻き端から中央に行くにつれて次第に増加させている。コイルスプリング10の材質はバネ用オイルテンパー線で、右巻きのコイルばねである。両端の座面16A,16Bは研削加工により平面加工されている。
図8はコイルスプリング10の軸方向の断面図で、有効巻き部Aでは、素線自体の断面積であるが、添え巻き部Bにおいては巻端11が平坦に切削加工されているため素線の断面13は、素線の断面積より小さくなっている。
図9のコイルスプリング10を右方から見ると、添え巻き部Bの座面16Aには巻回の開始点15があり、コイルスプリング10は時計周りに構成されている。なお、非接触範囲17Aは、素線の巻き始めの1ターンで平面に接触しない箇所である。
ここで、1ターンは、コイルスプリングの長さ方向に直角な面として表現するとき、即ち、平面的に見て360度の環状であり、同一平面で巻き始め端部と巻き終わり端部の位置が0.25±0.25ターンの範囲内としたものである。
ここで、非接触範囲が各略0.1〜0.3ターンは、巻き始め端部の前に非接触範囲があり、また、巻き終わり端部の後に非接触範囲があるが、巻き始め端部の非接触範囲と巻き終わり端部の非接触範囲とが重なり合わないから、コイルスプリングの環状位置の角度変化によって極端な弾性係数の差異が生じないものである。
したがって、巻き始め端部の非接触範囲と巻き終わり端部の非接触範囲とは重なり合わない位置とするものであるから、コイルスプリングの長さ方向から圧縮力を加えた場合、巻き始め端部と巻き終わり端部の面に加えられたコイルスプリングの長さ方向に加える外力を両端部がバランスよく受け止め、座屈を生じ難くすることができる。
[実施の形態]
このリニアソレノイドバルブ100は、電流に基づいて作動し、電流に対応する油圧を図示されない摩擦係合要素のアクチュエータとして配設されている油圧サーボ機構に供給する。また、ソレノイド部120はソレノイド駆動部を構成し、調圧バルブ部140はソレノイド部120を駆動することによって作動させられるバルブ部を構成する。
コイル124が非通電状態にされるプランジャ122の初期位置において、後端面が当接部130と当接させられ、入力ポートP1と出力ポートP2とは遮断されている。そして、ターミナルを介してコイル124に電流が供給されると、磁界が生じるが、ボビン125及び磁気遮蔽部128が非磁性体で形成されているので、ボビン125及び磁気遮蔽部128を迂回し、外側ヨーク123からエンド部127、プランジャ122及びエンド部126を通って外側ヨーク123に戻る磁路が形成され、これに伴って、その磁路におけるエンド部126とプランジャ122のとの間に吸引力が発生する。
このようにして、コイル124に流れる電流によって、プランジャ122がスプリング200によって付勢されているスプール160が移動し、入力ポートP1乃至入力ポートP6を開閉する。
図2において、コイルスプリング1は、1回(360度)巻いたとき、即ち、有効巻き数を1ターンとしたとき、素線をn=3回(ターン)巻回し、更に、0.25ターン付加したものである。コイルスプリング1は、全体でn=3.25ターンとなる。
なお、本発明を実施する場合、素線の有効巻回回数nには影響ないが、図2では説明の都合上3回としたものである。また、本実施の形態では、素線の材質はバネ用オイルテンパー線を使用したが、本発明を実施する場合には、線材の材質に作用されるものではない。
このように巻き始め端部面SFの非接触範囲SNと巻き終わり端部面EFの非接触範囲ENを形成したコイルスプリング1を、図4(a)に示すように、透明円筒管20に収容して圧縮をすると、殆ど座屈が生じなかった。
このように巻き始め端部面SFの非接触範囲SNと巻き終わり端部面EFの非接触範囲ENを形成したコイルスプリング1は、図4に示すように、透明円筒管20に収容して圧縮しても、殆ど座屈が生じなかった。なお、図4(a)はコイルスプリング1及び透明円筒管20の正面図、図4(b)はコイルスプリング1の側面図である。
当然ながら、このように巻き始め端部面SFの非接触範囲SNと巻き終わり端部面EFの非接触範囲ENを同一場所に形成したコイルスプリング3は、図6に示すように、透明円筒管20に収容して圧縮をすると、大きな座屈の発生が確認された。
したがって、このように巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eを0.5ターンだけ離した場合には、コイルスプリング2は透明円筒管20に収容して圧縮しても大きな座屈の発生は確認されなかった。
したがって、このように巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eを0.5ターンだけ離した場合には、コイルスプリング4は透明円筒管20に収容して圧縮しても大きな座屈の発生は確認されなかった。
しかし、略0.25ターンを略0.35を超えてまで大きくすると、図2(b),(d)及び図3(b),(d)に示すように、巻き始め端部面SFの非接触範囲SNと巻き終わり端部面EFの非接触範囲ENの非接触として重なり合う範囲が略0.15ターンとなり、弾性係数の変化が大きくなり、若干の座屈が生じる可能性が出てきた。切削加工によっては、座屈の発生するものと、座屈が発生しないものが生じた。
したがって、巻き始め端部Sの非接触範囲SNと巻き終わり端部Eの非接触範囲ENとは対向する直径方向位置とするものであるから、コイルスプリング1,2,3の長さ方向から圧縮力を加えても、巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eの面に加えられたコイルスプリング1,2,3の長さ方向に対する垂直方向のベクトル力が相殺され、座屈を生じ難くすることができる。
したがって、巻き始め端部Sの巻き始め端部面SFと巻き終わり端部Eの非接触範囲ENとは対向する直径方向位置とするものであるから、コイルスプリング1,2,3の長さ方向から圧縮力を加えても、巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eの面に加えられたコイルスプリング1,2,3の長さ方向に対する垂直方向のベクトル力が相殺され、座屈を生じ難くすることができる。
したがって、コイルスプリング1,2,3,4の長さ方向から圧縮力を加えた場合、巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eの面に加えられたコイルスプリング1,2,3の長さ方向に加える外力を両端部がバランスよく受け止めるから、座屈を生じ難くすることができる。
図10は本発明の実施の形態にかかるコイルスプリングの発明対応概念図である。
図示では、ランド162とエンドプレート151で挟持されているが、部材を特定することなく、2部材間で挟持され、複数回巻回してなるコイルスプリング1,2,3において、コイルスプリング1,2,3の素線の巻き始め端部Sと巻き終わり端部Eの位置が、コイルスプリング1,2,3を同一平面上の環状位置としてみるとき、0.25±0.1ターンの範囲内とし、巻き始め端部面SFと巻き終わり端部面EFの各面が平面と接触したとき、その各非接触範囲SNと非接触範囲ENとの非接触の範囲が略0.1〜0.3ターンの範囲内とした構造とするものであり、特性が経年変化しないことからバルブに使用することが望ましいが、他の構成部品としても使用できる。
S 巻き始め端部
E 巻き終わり端部
SF 巻き始め端部面
EF 巻き終わり端部面
SN 非接触範囲(巻き始め端部面)
EN 非接触範囲(巻き終わり端部面)
Claims (1)
- 複数回巻回してなるコイルスプリングにおいて、
前記コイルスプリングの素線を1回(360度)巻いたときの有効巻き数を1ターンとするとき、
前記コイルスプリングの素線の巻き始め端部と巻き終わり端部の位置が、前記コイルスプリングを同一平面上の環状位置で表現するとき、0.25±0.25ターンの範囲内とし、かつ、前記巻き始め端部面と前記巻き終わり端部面の各面が平面と接触したとき、前記各巻き始め端部面と巻き終わり端部面の非接触範囲が略0.1〜0.3ターンの範囲内としたことを特徴とするコイルスプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253759A JP5003386B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | コイルスプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253759A JP5003386B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | コイルスプリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009085271A JP2009085271A (ja) | 2009-04-23 |
JP5003386B2 true JP5003386B2 (ja) | 2012-08-15 |
Family
ID=40658953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007253759A Active JP5003386B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | コイルスプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5003386B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5351914B2 (ja) * | 2011-02-24 | 2013-11-27 | 日信工業株式会社 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
US9073526B2 (en) | 2010-03-31 | 2015-07-07 | Nissin Kogyo Co., Ltd. | Brake fluid pressure control device for vehicle |
JP2016008678A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | コイルスプリング及びそれを用いた油圧制御機器 |
CN111745099B (zh) * | 2020-06-30 | 2022-09-09 | 中国航发动力股份有限公司 | 一种3j68功能合金材料小直径环形螺旋弹簧加工方法及工装 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69207826T2 (de) * | 1991-07-10 | 1996-05-30 | Borg Warner Automotive | Torsionsschwingungsdämpfer |
JP3936427B2 (ja) * | 1997-04-08 | 2007-06-27 | Nskワーナー株式会社 | 圧縮コイルばね |
JP4146298B2 (ja) * | 2003-06-26 | 2008-09-10 | トヨタ自動車株式会社 | コイルばね |
JP2005106134A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Aisin Seiki Co Ltd | コイルスプリング及びそれを用いたトルク伝達・変動吸収装置 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007253759A patent/JP5003386B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009085271A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8109487B2 (en) | Linear solenoid device and electromagnetic valve | |
JP4306519B2 (ja) | 圧力制御弁 | |
JP4569371B2 (ja) | リニアソレノイド | |
JP5003386B2 (ja) | コイルスプリング | |
JP6645112B2 (ja) | 電磁弁 | |
US8141842B2 (en) | Solenoid valve | |
KR101900587B1 (ko) | 폴 피스와 플럭스 슬리브의 정렬불량에 강한 솔레노이드 | |
WO2020110885A1 (ja) | ソレノイド | |
JP2009085306A (ja) | 調圧バルブ | |
JP6571898B2 (ja) | 電磁式駆動ユニット | |
KR20210064376A (ko) | 솔레노이드 | |
WO2016006436A1 (ja) | ソレノイドバルブ | |
JP2006234004A (ja) | 電磁弁及びその製造方法 | |
JP2007100841A (ja) | スプール弁装置 | |
JP4492649B2 (ja) | ブリード式バルブ装置 | |
JP2008196597A (ja) | リニアソレノイド | |
JP2009174623A (ja) | 電磁弁 | |
JP5768737B2 (ja) | リニアソレノイド | |
EP3026306B1 (en) | Solenoid valve | |
JP6287671B2 (ja) | 電磁弁 | |
US20110057132A1 (en) | Solenoid valve | |
JP7308795B2 (ja) | コイルユニット | |
JP6736330B2 (ja) | 電磁弁用カートリッジアッシ、電磁弁用ソレノイドおよび電磁弁 | |
WO2017110814A1 (ja) | ソレノイドアクチュエータ | |
JP6609972B2 (ja) | 電磁弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100323 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120507 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5003386 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |