JP5001341B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、利用者が携帯する携帯機から車両に搭載される車載機へ無線信号を伝送する際、スペクトラム拡散方式で無線信号を伝送する無線通信システムに関する。
拡散符号を用いて拡散変調した信号を送信すると共に、受信側において、送信側と同一の拡散符号を用いて受信信号を逆拡散復調するスペクトラム拡散方式の無線通信が知られている。この方式では、受信信号を逆拡散復調する際には、受信信号と拡散符号との同期捕捉が必要となるが、この同期捕捉を行うための代表的な手法としては、スライディング相関器を用いる手法や、マッチドフィルタを用いる手法が知られている。特許文献1や特許文献2には、スライディング相関器を用いて同期捕捉を行う手法が記載されている。
特開平5−219011号公報 特開平8−237170号公報
また、本願の出願人は、同期捕捉に要する時間の短縮し、応答性を向上させることを目的として、「特願2008−167707」(以後、先行出願とも記載)において、以下の無線通信システムを提案した。すなわち、車載機から携帯機に対し、スペクトラム拡散方式による無線通信の開始前に基準周期を伝達しておき、予め同期調整を行う。そして、携帯機は、基準周期に基づくタイミングで拡散変調した無線信号を送信し、車載機は、同期調整の際に生じる遅延時間のばらつきを考慮した範囲内でスライディング相関器やマッチドフィルタを利用した同期捕捉を行うのである。
このような無線通信システムをスマートエントリシステムに適用することにより、同期捕捉に要する時間が短縮され、システムの応答性を向上させることができると考えられる。しかし、その一方で、以下のような問題が発生する。
すなわち、一般的にスマートエントリシステムは、利用者の遠隔操作により車両のドアの開錠等を行うキーレスエントリシステムと並存しており、キーレスエントリシステムにおいても、スマートエントリシステムと同一の拡散符号を用いてスペクトラム拡散変調が行われる。ここで、キーレスエントリシステムによるドアの開錠等は利用者の操作に基づくものであり、スマートエントリシステムによる処理よりも優先して行う必要がある。
しかしながら、先行出願に記載の発明を適用した場合には、車載機では、同期調整後は、受信信号に対し遅延時間のばらつきを考慮した範囲内で同期捕捉が行われるため、基準周期と関係なく送信されるキーレス信号をスマート信号に替わって受信した場合には、同期捕捉に失敗するおそれがある。このため、キーレスエントリシステムにおける処理が遅延してしまい、利用者の操作に対する応答性が悪化してしまう可能性がある。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、2種類の信号に対し共通の拡散符号を用いたスペクトラム拡散変調が行われる場合において、一方の信号に基づく処理の応答性を悪化させること無く、他方の信号について同期捕捉に要する時間を短縮させることができる無線通信システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に記載の無線通信システムは、車両に搭載される車載機と利用者が携帯する携帯機とで構成され、車載機と携帯機との間で相互に無線信号を伝送可能で、携帯機側から車載機側へ、無線信号である第一携帯機信号または第二携帯機信号を伝送する際、携帯機は、携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された第一携帯機信号、または第二携帯機信号を車載機へと送信する一方、車載機は、携帯機側拡散符号と同一の車載機側拡散符号を用いて携帯機から受信した無線信号の逆拡散復調を行うことにより、車載機と携帯機がスペクトラム拡散方式で通信を行う。そして、車載機は、車載機側で決めた基準周期を携帯機側へ伝達するために同期信号を携帯機へと送信し、携帯機は、同期信号を車載機から受信すると、第二携帯機信号を伝送中でなければ、同期信号との同期をとって携帯機側拡散符号を変動させるとともに、当該携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された第一携帯機信号(以後、第一拡散信号とも記載)を車載機へと送信し、利用者から予め定められた操作を受け付けた場合には、第一携帯機信号の伝送中であれば該信号の伝送を中止して、携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された第二携帯機信号(以後、第二拡散信号とも記載)を車載機へと送信する。
尚、基準周期の開始から終了までの時間は、例えば、拡散変調における1サイクル分の時間、すなわち、拡散符号のchip数に拡散変調における1chipの時間を乗算して得られる時間であっても良い。
先行出願に記載されているように、携帯機は低消費電力を目的として車載機からの電波が無い状態ではSleepモードになっており、車載機からの電波をRSSI(Received Signal Strength Indicator)により検知した後に携帯機をWakeモードへと切り替える仕組みになっていることが考えられる。そして、車載機と携帯機との距離が変わると、携帯機のRSSIによる検知時間にも変化が生じる。また、車載機および携帯機それぞれの回路遅延時間にもばらつきがある。したがって、携帯機が同期信号を受信した後から、同期信号との同期をとって第一携帯機信号に対して拡散変調を行い、車載機に送信するまでの遅延時間にはばらつきが存在する。そして、この遅延時間のばらつきがどの程度であるかは、例えば実験結果やシミュレーション結果から予測することができる。
そこで、車載機は、同期信号の送信後に拡散変調された第一携帯機信号、または第二携帯機信号を携帯機から受信した場合には、該同期信号を送信した後から、該携帯機が第一携帯機信号を拡散変調して送信するまでの遅延時間の変動範囲に基づき定められた期間であって、基準周期の開始から終了までに含まれる期間を検索期間とし、拡散変調が行われた第一携帯機信号の開始点が検索期間に確実に含まれるようにした。そして、該検索期間を対象として、逆拡散復調における相関値が最大となる同期捕捉点をサーチする第一同期捕捉処理を行う。
したがって、請求項1に記載の無線通信システムによれば、同期調整を行うことなく同期捕捉を行う方式(つまり、基準周期1周期分の期間を検索期間として同期捕捉を行う方式)と比べ、第一拡散信号の同期捕捉完了までに要する時間を格段に短縮することができ、システムの応答性を向上させることができる。
また、携帯機は、第一携帯機信号よりも優先して、利用者の操作に応じて第二携帯機信号を拡散変調して車載機に送信しており、車載機は、第一拡散信号に替えて、第二拡散信号を受信する可能性がある。そして、第二携帯機信号に関しては同期調整が行われないため、車載機は、第二拡散信号については、基準周期1周期分の期間を対象として同期捕捉を行う必要がある。
そこで、車載機は、第一同期捕捉処理に失敗した場合には、検索期間の終了点から、該期間の開始点を起点として基準周期の開始から終了までの時間が経過した時点までを残余期間とし、該残余期間を対象としてサーチを行う第二同期捕捉処理を行い、第一同期捕捉処理、または第二同期捕捉処理に成功したら、受信した信号との同期をとって車載機側拡散符号を変動させるとともに、当該車載機側拡散符号を用いて受信した信号の逆拡散復調を行う。
こうすることにより、第一同期捕捉処理と第二同期捕捉処理とにより基準周期1周期分の期間を対象とした同期捕捉を行うことができ、第一拡散信号に替えて第二拡散信号を受信した場合であっても同期捕捉を行うことができる。したがって、第二携帯機信号に基づく処理の遅延を防ぐことができる。
このように、請求項1に記載の無線通信システムによれば、第二携帯機信号に基づく処理の応答性を悪化させること無く、第一携帯機信号について同期捕捉に要する時間を短縮させることができるのである。
また、同期調整とほぼ同時期に利用者から携帯機に対し操作がなされると、第一拡散信号の送信開始直後に第二拡散信号の送信が開始されてしまうおそれがある。このような場合には、第一同期捕捉処理や第二同期捕捉処理の途中で、サーチを行なう信号が第一拡散信号から第二拡散信号に入れ替わってしまうことが考えられ、これにより、これらの処理での同期捕捉に失敗してしまうおそれがある。
そこで、請求項2に記載の無線システムでは、車載機は、第二同期捕捉処理に失敗した場合には、残余期間以後の時点から、該時点を起点として基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象としてサーチを行う。
こうすることにより、第一同期捕捉処理や第二同期捕捉処理の途中で、サーチを行なう信号が第一拡散信号から第二拡散信号に入れ替わってしまい、第一同期捕捉処理や第二同期捕捉処理による同期捕捉に失敗した場合であっても、同期捕捉を成功させることができる。
また、車載機が第一拡散信号の同期捕捉に成功し、第一拡散信号の逆拡散復調を開始した後であっても、逆拡散復調の途中で、利用者の操作により携帯機から第一拡散信号に替えて新たに第二拡散信号の送信が開始される場合があり、このような場合には、車載機は、第一拡散信号の逆拡散復調に失敗してしまう。
そこで、請求項3に記載の無線システムでは、車載機は、逆拡散復調を開始後、該逆拡散復調の失敗を検知した場合には、該逆拡散復調の失敗を検知した以後の時点から、該時点を起点として、基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象としてサーチを行う。
こうすることにより、第一拡散信号の逆拡散復調を実行中に、携帯機にて第一拡散信号に替えて第二拡散信号の送信が開始された場合であっても、車載機は、第二拡散信号に対しての同期補足を行い、第二携帯機信号に基づく処理を行うことができる。
また、携帯機からの第一拡散信号の送信が終了し、車載機が第一拡散信号の逆拡散復調を終えて第一携帯機信号に基づき処理を行っている場合であっても、利用者の操作により、携帯機から新たに第二拡散信号が送信される場合がある。そして、このような場合には、車載機は、利用者の操作を無視することはできないため、第二拡散信号を逆拡散復調して第二携帯機信号に基づく処理を行う必要がある。
そこで、請求項4に記載の無線システムでは、車載機は、第一同期捕捉処理に成功し、受信した信号を逆拡散復調して得られた第一携帯機信号に基づく処理を実行中に、拡散変調された第一携帯機信号、または第二携帯機信号を携帯機から受信した場合には、該受信の開始以後の時点から、該時点を起点として、基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象としてサーチを行う。
こうすることにより、車載機が第一携帯機信号に基づき処理を行っている場合に携帯機から新たに第二拡散信号の受信を開始した場合であっても、第二拡散信号に対しての同期捕捉を行い、第二携帯機信号に基づく処理を行うことができる。
また、車載機は、消費電力を低減させるため携帯機信号の受信を行わないスタンバイモードに定期的に遷移するという構成を有する場合があるが、このような場合を想定し、第二携帯機信号は、次のように構成されていても良い。
すなわち、請求項5に記載されているように、車載機は、消費電力を低減させるため第一携帯機信号、または第二携帯機信号の受信を行わないスタンバイモードと、第一携帯機信号、または第二携帯機信号の受信を行う通常モードとを有しており、定期的なタイミングで、スタンバイモードから通常モードへのモード遷移であるウェイクアップを行うと共に、予め定められたタイミングで、通常モードからスタンバイモードへのモード遷移を行い、ウェイクアップのタイミングに基づき基準周期を定めても良い。そして、携帯機は、少なくとも、ウェイクアップの間隔に相当する時間に、第一同期捕捉処理及び第二同期捕捉処理にてサーチがなされる信号の受信時間を加算した時間にわたって送信される信号である予備部と、予備部に続いて出力され、携帯機から車載機への伝送データに対応する信号で構成される主要部と、を有する第二携帯機信号を伝送しても良い。

こうすることにより、車載機は、例えばノイズ等の影響により第二同期捕捉処理より後に行われる同期捕捉に失敗した場合であっても、次のウェイクアップにより遷移する通常モードにおいて第一同期捕捉処理及び第二同期捕捉処理が行われるタイミングで、予備部に対応する第二拡散信号を受信することができる。このため、車載機は、第二同期捕捉処理後の同期捕捉に失敗した後、最初に行われる第一同期捕捉処理及び第二同期捕捉処理にて用いられる信号として、第二拡散信号における予備部を確実に受信することができ、予備部に対しての該第一同期捕捉処理及び第二同期捕捉処理により同期捕捉を成功させることができる。したがって、車載機は、同期捕捉完了後に主要部の受信を開始することが可能となり、主要部についての逆拡散復調を確実に行い、伝送データを取得することが可能となる。
無線通信システムの構成を示すブロック図である。 同期信号に基づく同期捕捉について説明するためのタイミングチャートである。 キーレス信号、スマート信号についての同期捕捉について説明するための説明図である。 キーレス・スマートエントリシステムの作動エリア等について説明するための説明図である。 RF信号受信処理についてのフローチャートである。 同期捕捉制御処理についてのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[無線通信システムの構成]
以下に説明する無線通信システムは、車両の正規利用者が所持する特定の携帯機が車両周囲の無線通信エリア内に入ったときにドアのアンロック等の制御を実行する機能(いわゆるスマートエントリーシステム)と、携帯機でのボタン操作に応じてドアのロック/アンロック等の制御を実行する機能(いわゆるキーレスエントリーシステム)とを兼ね備えたものである。
図1は、本実施形態の無線通信システム1の構成を表すブロック図である。この無線通信システム1は、LF帯の無線信号(LF信号とも記載)を送信するLF送信用車載機2と、LF信号を受信すると共に、拡散変調によるスペクトラム拡散方式で、LF信号よりも高周波のRF帯(例えば、日本国向けの仕様であれば300MHz程度の周波数)の無線信号(RF信号とも記載)を送信するLF受信用・RF送信用携帯機3と、拡散変調によるスペクトラム拡散方式でRF信号を受信するRF受信用車載機4を備えている。尚、LF送信用車載機2、およびRF受信用車載機4は、本発明でいう車載機に相当し、LF受信用・RF送信用携帯機3は、本発明でいう携帯機に相当する。
そして、LF送信用車載機2は、基準周期(詳細は後述する)を特定するための同期信号を生成するCPU21と、同期信号にてLF帯の搬送波を変調し、無線信号として送信するLF用変調機22、アンプ・フィルタ23、及びLF用送信アンテナ24とを備える。尚、CPU21は、内部バスを介してRF受信用車載機4にも同期信号を伝送する。
また、LF受信用・RF送信用携帯機3は、LF信号を受信して復調するLF用受信アンテナ31、アンプ・フィルタ32、及びLF用復調機33と、スマートエントリシステムにおける伝送データに基づきスマート信号を生成して出力すると共に、キーレスエントリシステムにおける伝送データに基づき、スマート信号と同形式の信号であるキーレス信号を生成して出力するCPU34と、Nchip(本実施形態では、一例として7chipとする)の拡散符号36により、CPU34から出力されたキーレス信号或いはスマート信号の符号拡散を行う拡散部35と、拡散部35により符号拡散が行われた信号にてRF帯の搬送波を変調し、RF信号として送信するRF用変調機37、アンプ・フィルタ38、及びRF用送信アンテナ39などを備えている。
尚、CPU34は、LF用送信アンテナ24等を介して同期信号を受信すると、キーレス信号を出力中でなければ、この同期信号に基づくタイミングでスマート信号及び拡散符号36を拡散部35に出力して拡散部35に符号拡散を行わせ、RF用変調機37等により、符号拡散されたスマート信号をRF信号として送信させる。また、CPU34は、図示しない操作部を介して所定の操作を受け付けた場合には、スマート信号を出力中であれば該信号の出力を中止してキーレス信号及び拡散符号36を拡散部35に出力して拡散部35に符号拡散を行わせ、符号拡散されたスマート信号をRF信号として送信させる。
また、RF受信用車載機4は、RF信号を受信して復調するRFチューナ41と、RFチューナ41にて復調されたRF信号に対しての同期捕捉等を行うCPU(RF車載機用)42とを有する。
RFチューナ41は、RF信号を受信して復調するRF用受信アンテナ411、アンプ・フィルタ412、及びRF用復調機413と、RF信号の受信を検知しCPU42に通知するRSSI414(Received Signal Strength Indicator)と、RF信号受信開始時はスライディング相関器416或いはマッチドフィルタ416(以後、これらを単にスライディング相関器416等とも記載)を選択して復調されたRF信号を出力すると共に、スライディング相関器416等による同期捕捉の終了後は、逆拡散部418を選択して復調されたRF信号を出力するスイッチ415と、CPU42からの指示に応じて、7chipの拡散符号417を用いて復調されたRF信号の同期捕捉を行うスライディング相関器416等と、拡散符号417を用いて復調されたRF信号の逆拡散を行う逆拡散部418と、スライディング相関器416等により検出された同期捕捉点をCPU42に通知する同期検出部419等を備える。
また、CPU(RF車載機用)42を実行するプログラムは、逆拡散により生成された信号がキーレス信号であるかスマート信号であるかを判定する判定部421と、スライディング相関器416等を制御して同期捕捉を行う同期制御部422、スマート同期部423、キーレス同期部424、及びスイッチ425等を有している。
[同期捕捉について]
(1)同期信号に基づく同期捕捉について
次に、無線通信システム1にて行われる同期補足について、図2を用いて説明する。
LF送信用車載機2は、スマート信号における伝送データ1ビット分の時間間隔で周期的に到来するタイミングを設定し、このタイミングが到来するサイクルを基準周期とし、基準周期を特定可能な同期信号をLF信号としてLF受信用・RF送信用携帯機3に送信する。そして、LF受信用・RF送信用携帯機3は、同期信号を受信すると同期信号から基準周期を抽出し、相関値が最大となる同期捕捉点と基準周期の開始点とが重なるよう、スマート信号を符号拡散してRF信号として送信する。具体的には、LF受信用・RF送信用携帯機3は、同期信号に基づき認識した基準周期の開始点からRF信号の送信が開始されるようタイミングを調整して、スマート信号を拡散変調して送信する。
しかしながら、通常、LF送信用車載機2とLF受信用・RF送信用携帯機3との間の距離によってLF受信用・RF送信用携帯機3内のRSSIの検知時間は変化し、この検知時間にはある程度の範囲内でばらつきがある。また、LF送信用車載機2、LF受信用・RF送信用携帯機3、およびRF受信用車載機4それぞれの回路遅延時間にもある程度の範囲内でばらつきがある。このため、LF送信用車載機2における実際の基準周期と、LF受信用・RF送信用携帯機3にて認識される基準周期との間に「ずれ」が生じてしまう。
ここで、この「ずれ」がどの程度となるかは、実験結果やシミュレーション結果から予測することができ、予測される「ずれ」の範囲に基づき、復調後のRF信号における同期捕捉点が存在する期間を、各基準周期の開始点を基準として特定することができる。そして、RF受信用車載機4では、この期間を検索期間とし、基準周期1周期全てを対象とするのではなく、検索期間を対象とした同期捕捉点のサーチが行われるのである。
図2のタイミングチャートには、一般的な同期捕捉の例と、上述した同期信号に基づく同期捕捉の例が記載されている。図2に記載されているように、LF受信用・RF送信用携帯機3から受信したRF信号を復調して得られた信号は、7chipの拡散符号により拡散変調されたスマート信号である。そして、一般的な方法によりこの信号の同期捕捉を行う場合には、例えば、LF受信用・RF送信用携帯機3のCPU(RF車載機用)42は、適当な開始点を設定してスライディング相関器416を使って相関観察を行い、以後、1chip分ずつ拡散符号の位相をずらしながら同様の相関観察を順次行って、同期捕捉を行うことが考えられる。このような方法による場合には、一般的には、1周期にわたって(すなわち7回にわたって)開始点をずらしながら相関観察を行い、相関値が最大となる開始点をサーチすることにより同期捕捉が行われる。尚、この1周期分の相関観察の際に所定の閾値を超える相関値が得られた場合には、該相関値が得られた際の開始点を同期捕捉点とし、相関観察を終了しても良い。
一方、同期信号に基づく同期捕捉は、例えば、次のようにして行われる。すなわち、上述した「ずれ」の範囲に基づき、第一補正時間T1と第二補正時間T2を予め算出しておき、CPU42は、基準周期の開始点からT1が経過した時点を検索スタート点、基準周期の開始点からT2が経過した時点を検索エンド点とし、検索スタート点から検索エンド点までの期間を検索期間とする。そして、検索スタート点,検索エンド点を伝達するための検索スタート制御信号,検索エンド制御信号を、スライディング相関器416に伝達する。
スライディング相関器416は、t1の時点で拡散変調されたスマート信号の入力が開始され、t2の時点で同期捕捉の試行を開始できる状態になったとしても、直ちに同期捕捉の試行を開始することはなく、CPU39からの検索スタート制御信号を待つ。そして、時刻t3の時点で検索スタート制御信号が到来したら、検索エンド制御信号が到来する時刻t4の時点までの範囲(つまり、検索期間の範囲)で、1chipずつ拡散符号の位相をずらしながら相関観察を行う。具体的には、図2の例では、検索期間として2chip分の期間が設定されており、この検索期間にわたって(すなわち2回にわたって)開始点をずらしながら相関観察を行い、相関値が最大となる開始点をサーチすることにより同期捕捉が行われる。また、この検索期間にわたる相関観察の際に所定の閾値を超える相関値が得られた場合には、該相関値が得られた際の開始点を同期捕捉点とし、相関観察を終了しても良い。尚、図2には、拡散変調されたスマート信号の同期捕捉点とt3が重なっており、1回目の相関観察にて所定の閾値を越える相関値が得られ、同期捕捉に成功した例が記載されている。
尚、ここでは、スライディング相関器416が、入力信号に対してリアルタイムに相関観察を行うことにより同期捕捉を行う方式であることを前提に説明を行った。しかしながら、言うまでも無く、スライディング相関器416が、入力信号をバッファし、バッファした入力信号に対して相関観察を行うことにより同期捕捉を行う方式であっても、上述した同期信号に基づく同期捕捉の方法を適用することができる。また、マッチドフィルタ416を用いて同期捕捉を行う場合であっても同様である。
(2)キーレス信号、スマート信号の同期捕捉について
ところで、LF受信用・RF送信用携帯機3は、キーレス信号とスマート信号を拡散変調して送信するが、次に、キーレス信号についての同期捕捉と、スマート信号についての同期捕捉について、それぞれ説明する。尚、これより以後は、スライディング相関器416が、入力信号をバッファし、バッファした入力信号に対し同期捕捉を行う方式であることを想定して説明を行う。
まず、キーレス信号であるが、キーレス信号は、同期信号に関係なく利用者の操作に応じたタイミングで拡散変調されて送信される。このため、図3(a)に記載されているように、一般的な同期捕捉と同様に、復調されたRF信号(キーレス信号)における伝送データ1ビット分に相当する期間を対象として同期捕捉点をサーチする必要がある。具体的には、例えば、スライディング相関器416は、伝送データ2ビット分の上記キーレス信号をバッファし、バッファした上記キーレス信号に対し、先頭から順に拡散符号の位相を1chip分ずつずらしながら相関値を算出し、相関値が最大となるポイントを同期捕捉点として検出することが考えられる。
一方、スマート信号については、既に述べたように、同期信号に基づくタイミングで拡散変調されて送信される。このため、図3(b)に記載されているように、検索期間の長さが、例えば2chip分の時間であれば、スライディング相関器416は、伝送データ約1.3ビット分の復調されたRF信号(スマート信号)をバッファし、バッファしたこのスマート信号に対し、先頭から順に、拡散符号の位相を1chip分ずつずらしながら最大2回にわたって相関値を算出し、相関値が最大となるポイントを同期捕捉点として検出することが考えられる。
尚、上述した検索期間の長さやバッファすべきスマート信号のビット数は、上述した「ずれ」の程度により変動するものであり、本実施形態では、一例として、検索期間が2chip分の時間で、バッファすべきスマート信号のビット数が約1.3ビットあることを想定して説明を行う。
また、図3(b)における残余期間については、後に説明する。
[作動エリアについて]
次に、本実施形態の無線通信システム1における、スマートエントリシステムの作動エリアと、キーレスエントリシステムの作動エリアとについて説明する。
図4(a)に記載されているように、本実施形態では、無線通信システム1が搭載された車両500の中央を中心とした半径10m程度の円がキーレス作動エリア510として設定されており、このエリア内では、RF受信用車載機4は、LF受信用・RF送信用携帯機3から送信されたRF信号を受信可能に構成されている。
また、車両500の運転席側のドア、及び助手席側のドア、及び、後部トランクの付近の半径1m程度の半円の領域がスマート作動エリア521,522,523として設定されており、このエリア内では、LF受信用・RF送信用携帯機3は、LF送信用車載機2から送信されたLF信号を受信可能となっている。
つまり、LF受信用・RF送信用携帯機3を所持する利用者は、キーレス作動エリア510に位置する場合には、キーレスエントリシステムのみを利用することができる。また、上記利用者がスマート作動エリア521,522,523に位置する場合には、スマートエントリシステム、及びキーレスエントリシステムの両方を利用することができる。このため、上記利用者がスマート作動エリア521,522,523に位置する場合には、RF受信用車載機4は、スマート信号と、キーレス信号の両方を受信する可能性がある。
[通信タイミングについて]
次に、LF送信用車載機2によるLF信号の通信タイミングと、LF受信用・RF送信用携帯機3によるRF信号の通信タイミングについて説明する。
RF受信用車載機4は、一部を除き電源がOFFされ、RF信号の受信が不可能となるスタンバイモードと、全ての部位に対して電源がONされ、RF信号の受信が可能となる通常モードとの二つのモードを有している。そして、図4(b)に記載されているように、RF受信用車載機4の電源がONされ、スタンバイモードから通常モードに遷移した後、所定時間が経過すると、LF送信用車載機2からLF受信用・RF送信用携帯機3に対し、LF信号である同期信号が送信される。尚、RF受信用車載機4の電源がONされた後、安定化時間が経過すると、RF受信用車載機4はRF信号の受信が可能な状態となり、RF受信用車載機4は、同期信号の送信開始後にRF信号の受信が可能となる。
また、既に述べたようにして同期信号に基づき、RF信号として送信されるスマート信号の同期捕捉点が存在する検索期間が基準周期毎に特定されるが、これらのうち、スマート信号の送信開始点が存在するものが第一検索期間として特定される。そして、RF受信用車載機4がRF信号の受信が可能となった後から第一検索期間の開始点までをA期間、第一検索期間の開始後、該第一検索期間内に存在する同期捕捉点をサーチに必要となるスマート信号の受信に要する期間(すなわち、伝送データ約1.3ビット分のデータ長のスマート信号の受信に要する期間)をB期間とする。尚、本実施形態では、一例として、スマート信号の送信開始点が存在する検索期間を第一検索期間とするが、他の検索期間を第一検索期間としても良い。
また、LF信号(同期信号)を受信したLF受信用・RF送信用携帯機3は、該信号に基づくタイミングで符号拡散がなされたスマート信号をRF信号として送信するが、B期間の終了後から、このRF信号の送信終了までの期間をC期間、C期間の終了後から、RF受信用車載機4の電源が一部を除きOFFされてスタンバイモードに遷移するまでの期間をD期間とする。
尚、D期間経過後、所定時間が経過すると、RF受信用車載機4は、再度電源がONされて通常モードに遷移し、RF受信用車載機4は、定期的なタイミングでスタンバイモードから通常ノードへの遷移(以後、ウェイクアップとも記載)が行われる。
また、LF受信用・RF送信用携帯機3は、利用者の操作に応じて、スマート信号よりも優先して、キーレス信号をRF信号として送信する。このため、図4(c)に記載されているように、RF受信用車載機4は、A期間及びD期間では、キーレス信号のみを受信する可能性があり、B期間及びC期間では、キーレス信号とスマート信号との両方を受信する可能性がある。
尚、本実施形態では、ウェイクアップは数100ms程度の間隔で実施される。また、キーレス信号は、1個のフレームがウェイクアップの間隔より短い時間にわたって送信されるフレーム数個から構成されており、ウェイクアップのタイミングに関わらず、少なくとも1個のフレームと2ビット分のRF信号を受信できるような、ウェイクアップの間隔とキーレス信号の時間の関係に構成されている。尚、このフレームは、キーレスエントリシステムにおける伝送データに基づく信号となっている。
また、キーレス信号は、次のように構成されていても良い。すなわち、キーレス信号は、少なくともウェイクアップの間隔に相当する時間に、同期捕捉に必要となる伝送データ2ビット分のRF信号の受信時間を加えた時間にわたって送信される予備部と、この予備部に続く主要部とから構成されていても良い。尚、主要部は、キーレスエントリシステムにおける伝送データに基づく信号である。また、予備部は、ダミーデータに基づく信号、上記伝送データに基づく信号、或いは、ダミーデータと上記伝送データとの両方に基づく信号のうちのいずれかである。
[動作の説明]
次に、RF受信用車載機4の動作について説明する。
(1)RF信号受信処理について
まず、RF受信用車載機4がRF信号を受信する際の処理であるRF信号受信処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図4(b)におけるB期間が到来した際に開始される。
S605では、RF受信用車載機4のCPU(RF車載機用)42は、B〜D期間においてRF受信用車載機4のRSSI414によりRF信号の受信が検知されたかどうかを判定し、RF信号の受信が検知された場合(S605:Yes)はS615に処理を移行する。また、B〜D期間においてRF信号の受信が検知されなかった場合(S605:No)は、S610に処理を移行する。
S610では、CPU42は、RF受信用車載機4をスタンバイモードに遷移させ、本処理を終了する。
S615では、CPU42は、図4(b)におけるB期間に受信されたRF信号を用いて第一検索期間における同期捕捉点のサーチを行うようスライディング相関器416に指示し、第一検索期間を対象とした同期捕捉を行う(この同期捕捉は、先に説明した同期信号に基づく同期捕捉に相当する)。尚、この第一検索期間を対象とした同期捕捉は、CPU42を動作させるプログラムであるスマート同期部423により実行される。そして、この同期捕捉終了後にS620に処理を移行する。
S620では、CPU42は、S615での同期捕捉に成功したか判定し、肯定判定の場合(S620:Yes)はS645に、否定判定の場合(S620:No)はS625に処理を移行する。
S625では、CPU42は、検索期間の終了点を開始点とし、検索期間の開始から伝送データ1ビット分の時間が経過した時点を終了点とする残余期間(図3(b)参照)を設定する。そして、スライディング相関器416を用いて、第一検索期間に続く残余期間を対象として、S615と同様の同期捕捉を行う(具体的には、この残余期間の開始点から、該期間の終了後伝送データ1ビット分の時間が経過した時点までの期間に受信したRF信号を用いて、この残余期間における同期捕捉点のサーチを行う)。尚、この第二検索期間を対象とした同期捕捉は、CPU42を動作させるプログラムであるキーレス同期部424により実行される。そして、この同期捕捉終了後にS630に処理を移行する。
S630では、CPU42は、残余期間を対象とした同期捕捉に成功したか判定し、肯定判定の場合(S630:Yes)はS640に、否定判定の場合(S630:No)はS635に処理を移行する。
S635では、CPU42は、サブルーチンである同期捕捉制御処理を実行し、この同期捕捉制御処理が完了した後に本処理を終了する。
S640では、CPU42は、逆拡散部418に対し、復調されたRF信号の逆拡散復調を開始させる。尚、残余期間を対象とする同期捕捉が成功するということは、受信したRF信号はキーレス信号に基づくものであり、以後、CPU42は、キーレス信号に基づきキーレスエントリシステムにおける処理を実行し、本処理を終了する。
第一検索期間を対象とする同期捕捉に成功した場合に移行するS645では、CPU42は、逆拡散部418に対し復調されたRF信号の逆拡散復調を開始させ、S650に処理を移行する。
S650では、CPU42は、逆拡散復調における相関値が閾値以上かどうか(つまり、同期が取れているか)判定し、肯定判定の場合(S650:Yes)はS660に、否定判定の場合(S650:No)はS655に処理を移行する。
S655では、CPU42は、サブルーチンである同期捕捉制御処理を実行し、この同期捕捉制御処理が完了した後に本処理を終了する。
S660では、CPU42は、(第一検索期間を対象とする同期捕捉に成功した場合は、スマート信号を受信した場合とキーレス信号を受信した場合の両方が想定されるため)逆拡散復調により得られた信号の内容に基づき、受信した信号がスマート信号であるかキーレス信号であるかを判定する。そして、キーレス信号を受信した場合にはS665に、スマート信号を受信した場合にはS670に処理を移行する。
S665では、CPU42は、受信したキーレス信号に基づきキーレスエントリシステムにおける処理を実行し、本処理を終了する。
S670では、CPU42は、受信したスマート信号に基づきスマートエントリシステムにおける処理を開始し、S675に処理を移行する。
S675では、CPU42は、RSSI414により新たなRF信号の受信が検知されたかどうかを判定する。そして、否定判定の場合(S675:No)には、CPU42は、本処理を終了する。尚、本処理が終了した後も、スマートエントリシステムにおける処理は継続して行われる。また、肯定判定の場合には(S675:Yes)、CPU42は、スマートエントリシステムにおける処理を終了し、S680に処理を移行する。
S680では、CPU42は、サブルーチンである同期捕捉制御処理を実行し、この同期捕捉制御処理が完了した後に本処理を終了する。
(2)同期捕捉制御処理について
次に、一般的な方法による同期捕捉(つまり、伝送データ1ビット分の期間を対象として同期捕捉点をサーチする同期捕捉)を行う同期補足制御処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。尚、この処理は、RF信号受信処理からサブルーチンとしてコールされる処理である。
S705では、RF受信用車載機4のCPU(RF車載機用)42は、現時点から、現時点を起点として伝送データ1ビット分のRF信号の受信時間が経過する時点を対象期間として設定し、スライディング相関器416を用いてこの対象期間における同期捕捉点をサーチし、同期捕捉を行う。そして、S710に処理を移行する。
S710では、CPU42は、S705における同期捕捉に成功したかどうか判定し、肯定判定の場合(S715:Yes)にはS715に、否定判定の場合(S715:No)にはS720に処理を移行する。
S715では、CPU42は、逆拡散部418に対し、復調されたRF信号の逆拡散復調を開始させる。尚、本処理における同期捕捉が成功するということは、受信したRF信号はキーレス信号に基づくものであり、以後、CPU42は、キーレス信号に基づきキーレスエントリシステムにおける処理を実行し、本処理を終了する。
S720では、CPU42は、RF受信用車載機4をスタンバイモードに遷移させ、本処理を終了する。
[効果]
本実施形態のRF受信用車載機4では、伝送データ1ビット分の期間を対象とするのではなく、検索期間を対象とした同期捕捉点のサーチを行うことにより、スマート信号に対しての同期捕捉が行われる。このため、スマート信号に対しての同期捕捉完了までに要する時間を格段に短縮することができ、スマートエントリシステムの応答性を向上させることができる。
また、第一検索期間を対象とする同期捕捉に失敗した場合には、残余期間を対象とする同期捕捉が行われ、この2回にわたる同期捕捉により、伝送データ1ビット分の期間を対象とした同期捕捉が行われる。このため、スマート信号に替えてキーレス信号を受信した場合であっても、遅延することなく同期捕捉を行うことができる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態では、一例として、キーレス・スマートエントリシステムにて行われるスペクトラム拡散方式の無線通信に、同期信号に基づく同期捕捉に関する発明を適用した場合について説明したが、言うまでも無いことではあるが、この発明は、他の無線通信システムにも適用することができる。
(2)本実施形態では、スライディング相関器416が、入力信号をバッファし、バッファした入力信号に対し同期捕捉を行う方式であることを想定してRF信号受信処理等の説明を行った。しかしながら、スライディング相関器416が、入力信号に対してリアルタイムに相関観察を行うことにより同期捕捉を行う方式である場合や、スライディング相関器416に替えてマッチドフィルタ416を用いる場合であっても、同様の処理を行うことができる。尚、リアルタイムに相関観察を行う方式を用いる場合や、マッチドフィルタ416を用いて同期捕捉を行う場合には、所定期間を対象として同期捕捉点のサーチを行う際に必要となるRF信号の受信時間が異なるものとなり、この受信時間に応じて、図4(b)におけるB期間等を設定する必要がある。
(3)本実施形態では、1chip分ずつ拡散符号の位相をずらしながら相関観察が行われており、この位相をずらす間隔は、復調されたRF信号のサンプリングレートと同様の間隔となっているが、この位相をずらす間隔は、1chipに限定されるわけではない。具体的には、例えば、このRF信号のサンプリングレートのM倍(Mは整数)のレートに相当する間隔で拡散符号の位相をずらしながら、すなわち、1/Mchip分ずつ位相をずらしながら相関観察を行っても良い。このように、同期捕捉の際の位相をずらす間隔を短くすることにより、同期捕捉の精度を向上させることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
スマート信号が第一携帯機信号に、キーレス信号が第二携帯機信号に、RF信号受信処理におけるS615が第一同期捕捉処理に、S625が第二同期捕捉処理に、それぞれ相当する。
1…無線通信システム、2…LF送信用車載機、3…LF受信用・RF送信用携帯機、4…RF受信用車載機、21…CPU、22…LF用変調機、23…アンプ・フィルタ、24…LF用送信アンテナ、31…LF用受信アンテナ、32…アンプ・フィルタ、33…LF用復調機、34…CPU、35…拡散部、36…拡散符号、37…RF用変調機、38…アンプ・フィルタ、39…RF用送信アンテナ、41…RFチューナ、42…CPU(RF車載機用)、411…RF用受信アンテナ、412…アンプ・フィルタ、413…RF用復調機、414…RSSI、415…スイッチ、416…スライディング相関器、417…拡散符号、418…逆拡散部、419…同期検出部、421…判定部、422…同期制御部、423…スマート同期部、424…キーレス同期部、425…スイッチ。

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車載機と利用者が携帯する携帯機とで構成され、前記車載機と前記携帯機との間で相互に無線信号を伝送可能で、前記携帯機側から前記車載機側へ、無線信号である第一携帯機信号または第二携帯機信号を伝送する際、前記携帯機は、携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された前記第一携帯機信号、または前記第二携帯機信号を前記車載機へと送信する一方、前記車載機は、前記携帯機側拡散符号と同一の車載機側拡散符号を用いて前記携帯機から受信した無線信号の逆拡散復調を行うことにより、前記車載機と前記携帯機がスペクトラム拡散方式で通信を行う無線通信システムであって、
    前記車載機は、車載機側で決めた基準周期を携帯機側へ伝達するために同期信号を前記携帯機へと送信し、
    前記携帯機は、前記同期信号を前記車載機から受信すると、前記第二携帯機信号を伝送中でなければ、前記同期信号との同期をとって前記携帯機側拡散符号を変動させるとともに、当該携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された前記第一携帯機信号を前記車載機へと送信し、利用者から予め定められた操作を受け付けた場合には、前記第一携帯機信号の伝送中であれば該信号の伝送を中止して、前記携帯機側拡散符号を用いて拡散変調された前記第二携帯機信号を前記車載機へと送信し、
    前記車載機は、
    前記同期信号の送信後に前記拡散変調された前記第一携帯機信号、または前記第二携帯機信号を前記携帯機から受信した場合には、該同期信号を送信した後から、該携帯機が前記第一携帯機信号を拡散変調して送信するまでの遅延時間の変動範囲に基づき定められた期間であって、前記基準周期の開始から終了までに含まれる期間を検索期間とし、該検索期間を対象として、逆拡散復調における相関値が最大となる同期捕捉点をサーチする第一同期捕捉処理を行い、
    前記第一同期捕捉処理に失敗した場合には、前記検索期間の終了点から、該期間の開始点を起点として前記基準周期の開始から終了までの時間が経過した時点までを残余期間とし、該残余期間を対象として前記サーチを行う第二同期捕捉処理を行い、
    前記第一同期捕捉処理、または前記第二同期捕捉処理に成功したら、前記受信した信号との同期をとって前記車載機側拡散符号を変動させるとともに、当該車載機側拡散符号を用いて前記受信した信号の逆拡散復調を行うこと、
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記車載機は、前記第二同期捕捉処理に失敗した場合には、前記残余期間以後の時点から、該時点を起点として前記基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象として前記サーチを行うこと、
    を特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記車載機は、前記逆拡散復調を開始後、該逆拡散復調の失敗を検知した場合には、該逆拡散復調の失敗を検知した以後の時点から、該時点を起点として、前記基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象として前記サーチを行うこと、
    を特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記車載機は、前記第一同期捕捉処理に成功し、前記受信した信号を前記逆拡散復調して得られた前記第一携帯機信号に基づく処理を実行中に、前記拡散変調された前記第一携帯機信号、または前記第二携帯機信号を前記携帯機から受信した場合には、該受信の開始以後の時点から、該時点を起点として、前記基準周期の開始から終了までの時間が経過する時点までの期間を対象として前記サーチを行うこと、
    を特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記車載機は、消費電力を低減させるため前記第一携帯機信号、または前記第二携帯機信号の受信を行わないスタンバイモードと、前記第一携帯機信号、または前記第二携帯機信号の受信を行う通常モードとを有しており、定期的なタイミングで、前記スタンバイモードから前記通常モードへのモード遷移であるウェイクアップを行うと共に、予め定められたタイミングで、前記通常モードから前記スタンバイモードへのモード遷移を行い、前記ウェイクアップのタイミングに基づき前記基準周期を定め、
    前記携帯機は、少なくとも、前記ウェイクアップの間隔に相当する時間に、前記第一同期捕捉処理及び前記第二同期捕捉処理にて前記サーチがなされる信号の受信時間を加算した時間にわたって送信される信号である予備部と、前記予備部に続いて出力され、前記携帯機から前記車載機への伝送データに対応する信号で構成される主要部と、を有する前記第二携帯機信号を伝送すること、
    を特徴とする無線通信システム。
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