JP5000285B2 - スクエアエンドミル及びその製造方法 - Google Patents
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外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように形成されたものである。
外周刃部を形成する外周刃部形成工程と正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
外周刃部形成工程は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、第1の外周刃を第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面との交線としてかつ第1の外周逃げ角が第1の外周刃の全域にわたって一定値になるようにして形成するものであり、
正面戻し部形成工程は、第2の外周刃の軸方向の幅をd、第2の外周刃の先端からの軸方向の距離をz、第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
正面戻し部を設けない場合に第1の外周刃の先端から寸法dだけ第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した第1の外周刃の先端とスクエアエンドミルの中心軸とをスクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、第1の外周刃部の先端部に正面戻し部を設けた場合における距離zの位置での第2の外周刃とスクエアエンドミルの中心軸と平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように第2の外周逃げ面を形成するとともに第2のすくい面と第2の外周逃げ面との交線として第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたものである。
外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように形成されたものであるので、
被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを得ることができる。
外周刃部を形成する外周刃部形成工程と正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
外周刃部形成工程は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、第1の外周刃を第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面との交線としてかつ第1の外周逃げ角が第1の外周刃の全域にわたって一定値になるようにして形成するものであり、
正面戻し部形成工程は、第2の外周刃の軸方向の幅をd、第2の外周刃の先端からの軸方向の距離をz、第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
正面戻し部を設けない場合に第1の外周刃の先端から寸法dだけ第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した第1の外周刃の先端とスクエアエンドミルの中心軸とをスクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、第1の外周刃部の先端部に正面戻し部を設けた場合における距離zの位置での第2の外周刃とスクエアエンドミルの中心軸と平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように第2の外周逃げ面を形成するとともに第2のすくい面と第2の外周逃げ面との交線として第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたので、
被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを製造することができる。
図1〜図7は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は正面戻し部を有しアキシャルレーキ角が0度であるスクエアエンドミルを示し、図1(a)は正面図、図1(b)は底面図である。図2は、スクエアエンドミルの先端部を示すもので、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。図3は、計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角が0度の場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。図4は、計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。図5は、図1のスクエアエンドミル100を工具軸線Zと直交する切断面V−Vで切断した断面を示す模式断面図である。図6は、図5における各仮想点の位置を示す模式側面図である。図7は、図1のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。
図3に示すように、従来のスクエアエンドミル1200(図28も参照)の正面戻し部1222における断面1201は、底刃すくい面1213、第2の外周逃げ面1224、第2背溝1242及び第1背溝1241に囲まれた区域である。底刃すくい面1213の径方向端部近傍には正面戻し部1222が形成されている(図4参照)。正面戻し部1222は、面取り面1223を有し、面取り面1223と第2の外周逃げ面1224との交線として第2の外周刃1225が形成されている。ここで、底刃すくい面1213は実際には工具軸線Zまでは形成されておらず、また直線形状ではない場合が一般的であるが、本発明の内容と関係ないので図示の便宜上、図3に示す形状であるとする。また、第1背溝1241、第2背溝1242の形状やその有無についても本発明の内容と関係がなく、任意に設定する。なお、ここではアキシャルレーキ角は0度としており、0度以外の場合については後の実施の形態で説明する。
φ=(tanα/rs)(d−z) (11)
OA/sin(∠OBA)=OB/sin(∠OAB) (12)
rs/sin(π/2−φ+β)=rz1/sin(π/2−β) (13)
先に求めたφを代入して整理すると、次の式(14)となる。
rz1=[cosβ/cos{β−1/rs×(d−z)tanα}]・rs
(14)
rz2=rs+(rs−rz1)=2rs−[cosβ/cos{β−1/rs×(d−z)tanα}]・rs (15)
従って、点A1における半径rfv1は、式(15)においてz=0を代入して次の値が得られる。
rz2=rfv1=2rs−{cosβ/cos(β−1/rs×d・tanα)}・rs (16)
もちろん、点A3においては、z=dとおいて、
rz2=rs (17)
となる。
第4の場合として、外周逃げ面の位置が工具半径方向に設計値よりも0.1mm大きくなった場合を考える。従来の方法を用いた場合、丸ランド幅が2.096mmと大幅に大きくなるため、被削材の側面側にうねりなどが生じ、良好な切削性能が得られない結果となる。これに対し本実施の形態において示した方法を用いた場合には、工具径全体は0.1mm大きくなったり小さくなったりするものの、正面戻し部122のみの工具径に誤差を生じることはない。
第5の場合として、外周逃げ面の位置が工具軸方向に設計値よりも工具先端から0.1mm遠くなった場合、もしくは0.1mm近づいた場合を考える。これらの場合における工具径の誤差は、第1の場合、第2の場合のそれぞれtan30度倍となる。
以上に示したように、製造上の形状誤差が存在する場合、従来のスクエアエンドミルに較べ、この実施の形態におけるスクエアエンドミルの方が製造の容易性、段加工における被削材コーナ部付近の形状精度の維持、及び加工面との摩擦増加の防止の点で優れている。
図8〜図16は、この発明の実施の形態2を示すものであり、図8はアキシャルレーキ角がγのスクエアエンドミルの構成を示し、図8(a)は正面図、図8(b)は底面図である。図9は、図8のスクエアエンドミルの先端部を示すもので、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図である。図10は、計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角がγの場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。図11は、図10における各点の位置を示す説明図である。図12は、図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの外周刃の位置を模式的に示す模式展開図である。図13は、計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。図14は、図8に示したスクエアエンドミル200の先端近傍を工具軸線Zと直交する切断面XIV−XIVによって切断したときの断面を示す模式断面図である。図15は、図14における各仮想点の位置を示す模式側面図である。図16は、図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃の位置を模式的に示した模式展開図である。
rz3=√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (21)
図12は、スクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃1505,1525の位置を模式的に示したものである。
スクエアエンドミル1500の第1の外周刃1505には、次の式(22)が成立している。
z=−{rs/tanα}・ρ+C (22)
ここで、Cはρ=0におけるzの値を表す。
d・tanγ=rs・sin(−ρ) (23)
∴ρ=−arcsin{(d/rs)・tanγ} (24)
式(22)及び(24)よりCを消去するとρは以下の式(25)となる。
ρ={(tanα/rs)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(25)
図10より明らかなように、rz3はrsよりも小さい。また、上式(21)、(24)より、rz3はz=0のときが最小で、zが増加するに従ってrz3も増加し、z=dのときrz3=rsとなる。よって、正面戻し部1522を設けた場合、図13のように工具先端近傍の第2の外周刃1525の外径なわち工具外径はrfv3となり、工具先端部はテーパ状になる。なお、図12中のγは、第2の外周刃1525と、底刃1515のB点を通り工具軸線Zに平行な直線Gとのなす角であり、アキシャルレーキ角に一致する。
rz4=rs+(rs−rz3)=2rs−√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (26)
図17及び図18は、実施の形態3を示すアキシャルレーキ角が0度の場合のスクエアエンドミルを示すもので、図17はスクエアエンドミルの先端部を示す構成図、図18は図17のスクエアエンドミルの先端部の模式側面図である。図17及び図18において、正面戻し部322は、第2の外周すくい面323と第2の外周逃げ面324と、第2の外周刃325とを有し、図9(b)に示すように第1の外周刃部102の先端部に設けられている。第2の外周逃げ面324は、第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面323と第2の外周逃げ面324の交線として第2の外周刃325が第1の外周刃105に連続して形成されている。第2の外周すくい面323は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図17及び図18に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行に、かつその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。
rz3=rfv2=2rs−{cosβ/cos(β−1/rs×d・tanα)}・rs (16)
上記の工具半径rfv2から工具の後端(zの増加方向)に向かって工具半径を線形に減少させ、仮想外周刃395の上端である点A3における工具径がrsとなるようにする。これにより、近似的に第2の外周刃325が形成される。
rfv1=2rs−{rs・cosρ−rs・sinρ・tan(β−ρ)}
(31)
ρ={(tanα/γ)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(32)
図19〜図22は、実施の形態4を示すものであり、図19はスクエアエンドミルを示し、図19(a)は正面図、図19(b)は底面図であり、図20は、図19のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図、図21は各点の位置関係を説明するための説明図、図22は外周逃げ角に関する説明図である。
rz3=√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (21)
ρ={(tanα/rs)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(24)
式(21)に対しz=dを代入するとrz3=rsとなる。これは正面戻し部522の上端において工具径がrsとなることを表している。前出の図11を用いて考えると、ρ=∠FOB、すなわち点Aが点Fに一致するときにrz3=rsが成立する。式(21)に対応するρは式(24)によって求めていたが、これに代えて常にρ=∠FOBとなるρを与えることで正面戻し部522における第2の外周刃525の半径すなわち工具半径はrsで一定となる。
rs・sinσ=z・tanγ (51)
∴σ=arcsin{(z/rs)tanγ} (52)
正面戻し部522において、上式を満たすようにσを変化させて第2の外周逃げ面を形成することで工具径はrs一定となる。
θ=(tanα/rs)(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}+arcsin{(z/rs)tanγ} (53)
であり、θがzの値によって変化するため外周逃げ角∠LFMも正面戻し部において変化することになる。外周逃げ角が変化すると、工具と被削材の摩擦力が工具軸線上の位置によって変化するため安定した加工が困難になる場合がある。
また、上述の式の導出から、正面戻し部における工具径を一定にするρの関数を与えるということは、同時に正面戻し部における外周逃げ角を一定にするということに対する必要十分条件であるといえる。
以上のように、この実施の形態によれば、製造が容易で被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを得ることができる。
図23は実施の形態6であるクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。実施の形態5においてはスクエアエンドミルの外周逃げ面を形成する際、工具半径が一定となるよう正面戻し部においてエンドミルの回転角度を厳密に計算し、変化させる方法を説明した。しかし、先述の計算式は複雑であるため、工具製造装置の機能によっては実施が困難な場合も考えられる。これに対し本実施の形態では、近似によるエンドミルの回転角度設定を採用することでエンドミルの製造を容易に行えるようにしている。
σ=(z/rs)tanγ (61)
となる。これは図12におけるαをγに置き換えた場合のz−r平面における外周刃の位置を表した式であり、正面戻し部におけるねじれ角をγとみなすことでσを近似的に求めることができる。この近似式を用いてσを求め、正面戻し部622の第2の外周刃625の位置を算出する。
102 外周刃部、103 第1の外周すくい面、104 第1の外周逃げ面、
105 第1の外周刃、
122,222,322,522,622 正面戻し部、
123,223,323,523,623 第2の外周すくい面、
124,224,324,524,624 第2の外周逃げ面、
125,225,325,525,625 第2の外周刃、
192,292,392 仮想外周刃部、193,293,393 仮想外周すくい面、
194,294,394 仮想外周逃げ面、195,295,395 仮想外周刃。
Claims (4)
- 外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように形成されたものである
スクエアエンドミル。 - 上記第2の外周逃げ面は、請求項1における式の代わりに、次の近似式、
σ=(z/rs)tanγ
を満たすようにして形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のスクエアエンドミル。 - 請求項1に記載のスクエアエンドミルの製造方法であって、
上記外周刃部を形成する外周刃部形成工程と上記正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
上記外周刃部形成工程は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、上記第1の外周刃を上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線としてかつ上記第1の外周逃げ角が上記第1の外周刃の全域にわたって上記一定値になるようにして形成するものであり、
上記正面戻し部形成工程は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように上記第2の外周逃げ面を形成するとともに上記第2のすくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として上記第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたスクエアエンドミルの製造方法。 - 上記第2の外周刃形成工程は、請求項3における式の代わりに、次の近似式、
σ=(z/rs)tanγ
を用いるものであることを特徴とする請求項3に記載のスクエアエンドミルの製造方法。
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