JP5000285B2 - スクエアエンドミル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スクエアエンドミル及びその製造方法の改良に関する。
図24〜図30に従来の一般的なスクエアエンドミルを示す。図24は、スクエアエンドミル(以下において、工具と称する場合もある)の外観を示すものであり、図24(a)は正面図、図24(b)は底面図である。図25は、工具先端部の形状を示す模式図である。図26は加工説明図である。図27は、丸ランドを設けていないが正面戻し部を有するスクエアエンドミルの先端部の模式展開図である。図28は、正面戻し部を設けた場合のスクエアエンドミルの先端部の模式側面図である。図29は、加工説明図である。図30は、正面戻し部及び丸ランド部を設けた場合のスクエアエンドミルの先端部を示す模式展開図である。
図24において、スクエアエンドミル1100は、外周刃部1102と底刃部1112とを有する。外周刃部1102は、外周すくい面1103と、外周逃げ面1104と、外周すくい面1103と外周逃げ面1104との交線として形成された外周刃1105とを有する。外周刃1105は、被削材(図26の被削材991参照)の工具軸線Zと平行な面(側面)を加工する。底刃部1112は、底刃すくい面1113と、底刃逃げ面1114と、底刃すくい面1113と底刃逃げ面1114との交線として形成された底刃1115(図24(b))とを有する。底刃1115は、工具軸線Zに垂直に形成されており、被削材の工具軸線Zと直交する面(底面)を加工する。
側面と底面に外周刃1105と底刃1115を持つスクエアエンドミル1100の形状を利用した代表的な加工方法として、側面加工と底面加工を同時に行う段加工が挙げられる。段加工を行う際、被削材の側面と底面の交わるコーナ部には工具の先端近傍の外周刃形状が転写する。工具の先端近傍において図25に示すように底刃1115と外周刃1105の先端部とが直交する場合は、工具先端部においても工具径が一定となる。よって、当該工具を使用して段加工を行ったとき、図26の加工説明図に示すように被削材991の側面と底面の交線部であるコーナ部992も直角に近い所定の精度のものが得られる。しかし、正面戻し部を形成していないためアキシャルレーキ角が大きく、工具先端の磨耗が発生しやすい。このコーナ部992に発生する曲面の半径Rが例えば0.1mm以下と規定された場合には、工具の先端がわずかに磨耗しただけでも規格外となるため、工具は短寿命となっていた。
工具の先端の磨耗を抑制する目的で、図27に示すような正面戻し部を有するスクエアエンドミル1200が知られている。図27において、外周刃部1202は、第1の外周すくい面1203と、第1の外周逃げ面1204と、第1の外周すくい面1203と第1の外周逃げ面1204との交線として形成された第1の外周刃1205を有する。そして、外周刃部1202の先端部近傍に工具軸線Zと底刃すくい面1206とのなす角であるアキシャルレーキ角をより小さい角度にするために正面戻し部1222を設けている。正面戻し部1222は、軸線Z方向に幅dを有する面取り面1223と、第2の外周逃げ面1224とを有する。正面戻し部1222には、面取り面1223の図27における手前側の端部と第2の外周逃げ面1224(図27でハッチングをしている)との交線として第2の外周刃1225が形成されている。アキシャルレーキ角を例えば0度にするために外周刃部1202の先端部において幅Wを0.1mm以上となるような面取り面1223を形成する。アキシャルレーキ角を零あるいは小さくすることで刃先の厚みが大きくなることにより強度が向上し、また被削材への加工時の食いつきを防止できるので工具先端の磨耗が抑制できる。
ところが、正面戻し部1222を設けた部分は工具径が小さくなるため、工具形状が転写される被削材のコーナ部形状が崩れる問題が新たに生じることになる。この問題について以下に説明する。上述したように、正面戻し部を形成しない場合は、図25のように底刃1115と外周刃1105の先端部とが直交するので、被切削材は所定の精度で加工できる。これに対し、図27に示すように正面戻し部1222を形成した場合は、アキシャルレーキ角を小さくすることができ、工具先端の磨耗を抑制できるが、図28の先端部の模式図に示すように正面戻し部1222に形成された第2の外周刃1225が、外周逃げ角の影響を受けて正面戻し部1222の下端部で径rf1、上端部で径rs(rsは工具径、rf1<rs)のテーパ状になる。段加工を行った際にはこの先端形状が被削材に転写し、図29の加工説明図に示すように被削材991の側面と底面の交線近傍のコーナ部994もテーパ状になり、形状精度が悪化する問題が発生する。
被削材991のコーナ部994がテーパ状になる問題に対しては、図30に示すように第1の外周刃1305の外周部に丸ランドを形成する方法が提案されている。丸ランドとは、スクエアエンドミル1300の第1の外周逃げ面1304を形成する際に第1の外周逃げ面1304を第1の外周刃部1302のエッジである第1の外周刃1305まで追い込まない場合に第1の外周刃1305と第1の外周逃げ面1304との間に残される第1の円筒研削面1331、並びに第2の外周逃げ面1324(ハッチング部)を形成する際に第2の外周逃げ面1324を正面戻し部1322の面取り面1323の端部である第2の外周刃1325まで追い込まない場合に第2の外周刃1325と第2の外周逃げ面1324との間に残される第2の円筒研削面1332のことをいう。この第1及び第2の円筒研削面(第1及び第2の丸ランド)1331,1332はスクエアエンドミル1300の第1の外周刃1305の半径と同じ半径であるため、正面戻しを行った場合でも先端部の工具径が小さくならない。
しかし、丸ランド1331,1332の幅(図30のh,H参照)を大きくすると、丸ランドと加工面との摩擦が大きくなって被削材の側面側にうねりなどが生じ、かえって良好な切削性能が得られない。この対策として、外周刃部1302の外周部に設けた第1の丸ランド1331と連続するように、正面戻し部1322に第1の丸ランド1331の幅hよりも大きい幅Hを有する第2の丸ランド1332を設け、第2の丸ランド1332に面取り面1323を設け、面取り面1323の端部と第2の外周逃げ面1324との端部にて形成される第2の外周刃1325のねじれ角が第1の丸ランド1331のねじれ角よりも小さくなるように構成する方法が提案されている。このように構成されたスクエアエンドミル1300では、面取り面1323と第2の外周逃げ面1324との交線として形成される第2の外周刃1325のねじれ角が第1の丸ランド1331のねじれ角よりも小さいので、正面戻し部1322の工具径の減少が防止される(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−276311号公報(段落番号0018、0019及び図5)
従来のスクエアエンドミルは、以上のように構成され、幅hの第1の丸ランド1331及びこの第1の丸ランド1331に連続させて幅Hの第2の丸ランド1332を形成するが、この幅h,Hを安定させてスパイラルエンドミルを製造することは難しく、例えば設計値0.05mmの第2の丸ランド1332の幅Hが、製造時に例えば±0.05mm程度のばらつきを含む場合、第2の丸ランド1332が消失してしまう場合や0.15mm程度に大きくなってしまう場合が存在することになる。第2の丸ランド1332が消失した場合は正面戻し部321の工具径が小さくなることを防止する機能が失われ、幅が広くなると第2の丸ランド1332と加工面との摩擦が大きくなって被削材の側面側にうねりなどが生じ良好な切削性能が得られない結果となる。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを得ること及びスクエアエンドミルの製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係るスクエアエンドミルにおいては、
外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように形成されたものである。
また、この発明に係るスクエアエンドミルの製造方法においては、
外周刃部を形成する外周刃部形成工程と正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
外周刃部形成工程は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、第1の外周刃を第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面との交線としてかつ第1の外周逃げ角が第1の外周刃の全域にわたって一定値になるようにして形成するものであり、
正面戻し部形成工程は、第2の外周刃の軸方向の幅をd、第2の外周刃の先端からの軸方向の距離をz、第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
正面戻し部を設けない場合に第1の外周刃の先端から寸法dだけ第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した第1の外周刃の先端とスクエアエンドミルの中心軸とをスクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、第1の外周刃部の先端部に正面戻し部を設けた場合における距離zの位置での第2の外周刃とスクエアエンドミルの中心軸と平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように第2の外周逃げ面を形成するとともに第2のすくい面と第2の外周逃げ面との交線として第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたものである。
この発明に係るスクエアエンドミルは、
外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように形成されたものであるので、
被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを得ることができる。
また、この発明に係るスクエアエンドミルの製造方法においては、
外周刃部を形成する外周刃部形成工程と正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
外周刃部形成工程は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、第1の外周刃を第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面との交線としてかつ第1の外周逃げ角が第1の外周刃の全域にわたって一定値になるようにして形成するものであり、
正面戻し部形成工程は、第2の外周刃の軸方向の幅をd、第2の外周刃の先端からの軸方向の距離をz、第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
正面戻し部を設けない場合に第1の外周刃の先端から寸法dだけ第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した第1の外周刃の先端とスクエアエンドミルの中心軸とをスクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、第1の外周刃部の先端部に正面戻し部を設けた場合における距離zの位置での第2の外周刃とスクエアエンドミルの中心軸と平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
を満たすように第2の外周逃げ面を形成するとともに第2のすくい面と第2の外周逃げ面との交線として第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたので、
被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを製造することができる。
実施の形態1.
図1〜図7は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は正面戻し部を有しアキシャルレーキ角が0度であるスクエアエンドミルを示し、図1(a)は正面図、図1(b)は底面図である。図2は、スクエアエンドミルの先端部を示すもので、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。図3は、計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角が0度の場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。図4は、計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。図5は、図1のスクエアエンドミル100を工具軸線Zと直交する切断面V−Vで切断した断面を示す模式断面図である。図6は、図5における各仮想点の位置を示す模式側面図である。図7は、図1のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。
これらの図において、スクエアエンドミル100は、外周刃部102と底刃部112(図1(b))と正面戻し部122を有する。外周刃部102は、第1の外周すくい面103と、第1の外周逃げ面104と、第1の外周刃105とを有する。第1の外周刃105は、工具軸線Zと平行な側面を加工するものであって、第1の外周すくい面103と第1の外周逃げ面104の交線として形成されている。底刃部112は、底刃すくい面113と、底刃逃げ面114と、底刃115(図1(b))とを有する。底刃115は、工具軸線Zに垂直な底面を加工するものであって、底刃すくい面113と底刃逃げ面114の交線として形成されている。
正面戻し部122は、第2の外周すくい面123(図2(a)のハッチング部)と第2の外周逃げ面124と、第2の外周刃125とを有し、図2(b)に示すように第1の外周刃部102の先端部に設けられている。第2の外周逃げ面124は、第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面123と第2の外周逃げ面124の交線として第2の外周刃125が第1の外周刃105に連続して形成されている。第2の外周すくい面123は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図2(a)及び図7に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行に、かつその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。但し、外周刃部102及び正面戻し部122には、図30に示された第1及び第2の丸ランド1331,1332のような丸ランドは設けられていない。なお、図1では2枚刃のスクエアエンドミルを例として挙げているが、用途に応じて通常1〜6枚の刃を有するものが用いられる。
この第2の外周刃125は、工具軸線Zと平行でかつ工具軸線Zから第2の外周刃125までの距離である半径rzが第1の外周刃105の半径rsと同じに、厳密には若干の加工誤差があるので第2の外周刃125はスクエアエンドミルの中心軸の軸方向に所定の幅を有するとともにスクエアエンドミルの中心軸までの距離である第2の外周刃半径rzと第1の外周刃のスクエアエンドミルの中心軸までの距離である第1の外周刃半径rsとの差が第2の外周刃105の全域(幅寸法d)にわたって所定値以下であるようにされている。この距離(寸法)rzが一定になるように正面戻し部122を設けることによって、図28において示したスクエアエンドミル1200の先端部近傍において工具が小径化する分を、後述の計算式によって計算し、先端部近傍における工具の小径化を補償するように設定する。
この実施の形態におけるスクエアエンドミル100の正面戻し部122を形成する際の、工具径を計算する方法を以下に説明する。まず、従来の図27に示したスクエアエンドミル1200のような正面戻し部1222を設けた場合の工具先端部における工具径の計算方法について説明する。
図3に示すように、従来のスクエアエンドミル1200(図28も参照)の正面戻し部1222における断面1201は、底刃すくい面1213、第2の外周逃げ面1224、第2背溝1242及び第1背溝1241に囲まれた区域である。底刃すくい面1213の径方向端部近傍には正面戻し部1222が形成されている(図4参照)。正面戻し部1222は、面取り面1223を有し、面取り面1223と第2の外周逃げ面1224との交線として第2の外周刃1225が形成されている。ここで、底刃すくい面1213は実際には工具軸線Zまでは形成されておらず、また直線形状ではない場合が一般的であるが、本発明の内容と関係ないので図示の便宜上、図3に示す形状であるとする。また、第1背溝1241、第2背溝1242の形状やその有無についても本発明の内容と関係がなく、任意に設定する。なお、ここではアキシャルレーキ角は0度としており、0度以外の場合については後の実施の形態で説明する。
図3において、正面戻し部1222が形成されている場合の底刃すくい面1213と、正面戻し部1222が形成されていない場合の仮想の底刃1255のなす角度をφとする。図4は第2の外周刃1225近傍を図3の下方から見て示す工具先端部近傍の側面図であるが、図4に示すように、工具先端である底刃1215からの工具軸線Z方向の距離をzとするとき、距離zにおける第2の外周刃1225の半径rz1は、z=0において最も小さく、zが大きくなるほど大きくなりz=dにおいて工具径rsと一致する。図3に示すように刃部断面1201は第1の外周刃1205(図4及び図27参照)のねじれによって工具軸線Zを中心に反時計周りに回転するが、底刃すくい面1213(面取り面1223)はねじれの影響を受けず回転しないため、上記の角度φは小さくなっていき、正面戻し部1222の上端では角度φは0度となる。外周刃部102における工具半径をrs、ねじれ角をα、正面戻し部1222の幅をdとするとき、角度φと距離zの関係は次の式(11)で与えられる。
φ=(tanα/rs)(d−z) (11)
次に、アキシャルレーキ角が0度の場合の第2の外周刃1225の工具軸線Zからの距離である工具半径rz1を求める。図3に示すように点O,A,B,C,Dをそれぞれとるとき、rz1はOB間の距離に相当する。外周逃げ角をβとするとき、∠OAB=π/2−β[rad]、∠OBA=π/2−φ+β[rad]であることから、△OABに正弦定理を適用すると、次の式(12)、(13)の関係が成り立つ。
OA/sin(∠OBA)=OB/sin(∠OAB) (12)
rs/sin(π/2−φ+β)=rz1/sin(π/2−β) (13)
先に求めたφを代入して整理すると、次の式(14)となる。
rz1=[cosβ/cos{β−1/rs×(d−z)tanα}]・rs
(14)
以上のように、工具先端を工具軸線Z上の原点Oとし、この原点Oから工具軸線Z方向の距離zの位置における工具径rz1は、工具半径(第1の外周刃1205の半径)をrs、第1の外周刃1205のねじれ角をα、外周逃げ角をβ、正面戻し面1223の幅をd、としたとき、上述した式(14)で表され、第2の外周刃1225の半径は図4に示すように、先端でrf1、距離zにおいてrsとなる。
このように、図24のような従来のスクエアエンドミル1100に単純に正面戻し部1222を設けたスクエアエンドミル1200(図27)においては、工具先端に行くに従って第2の外周刃1225の半径が小さくなり、スクエアエンドミルの先端部による直角な切削加工ができない。これに対し、この実施の形態においては、スクエアエンドミル100の先端近傍の工具径である第2の外周刃125の半径(第2の外周刃125の工具軸線Zから工具軸線Zと直交する方向の距離)rz2が、距離zの値にかかわらず一定値rsになるようにする。このために、次のように考えて、スクエアエンドミル100の先端部をグラインダ加工する研磨機の数値制御装置のプログラムを作成する。
すなわち、0=<z<=dの範囲において、図6及び図7に示すような、正面戻し部122を設けない場合の仮想外周刃部192を考える。仮想外周刃部192は、仮想外周すくい面193と、仮想外周逃げ面194と、仮想外周刃195とを有する。仮想外周刃195は、仮想外周すくい面193と仮想外周逃げ面194の交線として形成されている。この仮想外周刃195における外周逃げ角が一定値βになるとともに仮想外周刃195から外周逃げ角βで延長した直線が図5の点A3から垂直に下ろした垂線(図7の点A3と点B1を結んだ直線)Lvと交わるようにする。仮想外周刃195の先端、先端からZ軸方向の距離z、距離dにおける点をそれぞれA1,A2,A3とするとき、各点A1,A2,A3から垂線Lvを通って延長した直線a1,a2,a3と直線O−A1,O−A2,O−A3に垂直な線とのなす角度がβとなるようにする(図5のβ参照)。なお、図7において第2の外周刃125における外周逃げ角β及び第2の外周刃125の各点B1,B2,B3における外周逃げ角β−φ1,β−φ2,βをベクトルとして図示している。
このような条件を満たせば、正面戻し部122の第2の外周すくい面123を第2の外周すくい面123の端部が垂線Lvと一致するようにして設けた場合に第2の外周すくい面123と第2の外周逃げ面124との交線として形成される第2の外周刃125の半径は、図2(a)のように一定値rsとなる。また、各点A1,A2,A3における外周逃げ角を一定値βとしたとき、各直線a1,a2,a3と垂線Lvとの各交点B1,B2,B3における外周逃げ角は、β−φ1,β−φ2,βとなる(図5〜図7参照)。垂線Lvの位置における工具半径がrsとなるようにするために仮想外周刃195の半径を距離zの関数として次の式(15)にて求め、仮想外周刃195における外周逃げ角をβとすることで、外周刃部102の端部に正面戻し部122を形成した際に工具径が小さくなる量が相殺され、第2の外周刃125の半径が一定値rsとなり、スクエアエンドミル100の有効刃部分における工具径が一定値rsとなる。従って、次の式(15)に従って正面戻し部122をグラインダ加工する研磨機の数値制御装置のプログラムを作成すればよい。
rz2=rs+(rs−rz1)=2rs−[cosβ/cos{β−1/rs×(d−z)tanα}]・rs (15)
従って、点A1における半径rfv1は、式(15)においてz=0を代入して次の値が得られる。
rz2=rfv1=2rs−{cosβ/cos(β−1/rs×d・tanα)}・rs (16)
もちろん、点A3においては、z=dとおいて、
rz2=rs (17)
となる。
この実施の形態に係るスクエアエンドミル100を使用して段加工を行った場合、丸ランドを設けることなく、図26に示したものと同様に被削材の側面と底面の交線近傍も必要な精度の直角に近い形状に加工することができる。また、第2の外周すくい面123のアキシャルレーキ角が0度であるため、正面戻し部122の厚みが大きくなり強度が向上し長寿命化を図ることができると同時に被削材への加工時の食いつきも防止できる。
上記加工時のコーナ部の精度の確保についての効果に関しては、この実施の形態に係るスクエアエンドミル100を使用した場合と、図30に示した従来の丸ランドを設けたスクエアエンドミル1300を使用した場合と同程度であるが、本スクエアエンドミル100は、従来のスクエアエンドミル1300と較べ製造時の形状誤差に対しても裕度が大きい。これについて以下詳細に説明する。
一般的なスクエアエンドミルの例として、工具半径10.0mm、外周逃げ面幅1.0mm、外周逃げ角5度、ねじれ角30度、正面戻し部122の幅0.3mm、正面戻し部122のアキシャルレーキ角が0度の場合を考える。このスクエアエンドミルの製造時に、エンドミル先端部の工具径の減少を防止するため、従来の丸ランドを形成する方法を用いた場合と、本実施の形態において示した方法を用いた場合とを考え、比較する。なお、前者における丸ランド幅は一般的な値である0.05mmとする。また、スクエアエンドミルの製造時には、工具製造装置の位置決め精度及び工具製造用砥石の形状精度の影響により、正面戻し部122に対する外周逃げ面1の位置が±0.1mmのばらつきを有するものとする。
まず第1の場合として、外周逃げ面の位置が正面戻し部122に対し工具回転方向に設計値よりも0.1mm近づいた場合を考える。従来の方法を用いた場合、丸ランドが消失してしまい、エンドミル先端部の工具径は0.013mm減少する。これに対し本実施の形態において示した方法を用いた場合には、エンドミル先端部の工具径は0.004mm減少する。よって本実施の形態において示した方法を用いた場合の方がエンドミル先端部の工具径の減少量を1/3に抑制でき、結果として、段加工における被削材のコーナ部付近の形状をより直角に近づけることができる。
第2の場合として、外周逃げ面の位置が正面戻し部122に対し工具回転方向に設計値よりも0.1mm遠くなった場合を考える。従来の方法を用いた場合、エンドミル先端部の工具径は減少しないものの、丸ランド幅が0.15mmと設計値の3倍に大きくなるため加工面との摩擦が大きくなって被削材の側面側にうねりなどが生じ、良好な切削性能が得られない結果となる。これに対し本実施の形態において示した方法を用いた場合には、エンドミル先端部の工具径が0.004mm増加してしまうものの、丸ランドと違って直接加工面に接触しないため摩擦は大きくならず、被削材の側面側にうねりなどを生じることはない。
第3の場合として、外周逃げ面の位置が工具半径方向に設計値よりも0.1mm小さくなった場合を考える。従来の方法を用いた場合、丸ランドが消失してしまうため、エンドミル先端部の工具径は先端部以外と比べ0.013mm小さくなる。
第4の場合として、外周逃げ面の位置が工具半径方向に設計値よりも0.1mm大きくなった場合を考える。従来の方法を用いた場合、丸ランド幅が2.096mmと大幅に大きくなるため、被削材の側面側にうねりなどが生じ、良好な切削性能が得られない結果となる。これに対し本実施の形態において示した方法を用いた場合には、工具径全体は0.1mm大きくなったり小さくなったりするものの、正面戻し部122のみの工具径に誤差を生じることはない。
第5の場合として、外周逃げ面の位置が工具軸方向に設計値よりも工具先端から0.1mm遠くなった場合、もしくは0.1mm近づいた場合を考える。これらの場合における工具径の誤差は、第1の場合、第2の場合のそれぞれtan30度倍となる。
以上に示したように、製造上の形状誤差が存在する場合、従来のスクエアエンドミルに較べ、この実施の形態におけるスクエアエンドミルの方が製造の容易性、段加工における被削材コーナ部付近の形状精度の維持、及び加工面との摩擦増加の防止の点で優れている。
実施の形態2.
図8〜図16は、この発明の実施の形態2を示すものであり、図8はアキシャルレーキ角がγのスクエアエンドミルの構成を示し、図8(a)は正面図、図8(b)は底面図である。図9は、図8のスクエアエンドミルの先端部を示すもので、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図である。図10は、計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角がγの場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。図11は、図10における各点の位置を示す説明図である。図12は、図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの外周刃の位置を模式的に示す模式展開図である。図13は、計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。図14は、図8に示したスクエアエンドミル200の先端近傍を工具軸線Zと直交する切断面XIV−XIVによって切断したときの断面を示す模式断面図である。図15は、図14における各仮想点の位置を示す模式側面図である。図16は、図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃の位置を模式的に示した模式展開図である。
上述の実施の形態1ではアキシャルレーキ角が0度の場合を説明したが、この実施の形態ではアキシャルレーキ角をγとする場合について説明する。図8及び図9において、正面戻し部222は、第2の外周すくい面223と第2の外周逃げ面224と、第2の外周刃225とを有し、図9(b)に示すように第1の外周刃部102の先端部に設けられている。第2の外周逃げ面224は、第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面223と第2の外周逃げ面224の交線として第2の外周刃225が第1の外周刃105に連続して形成されている。第2の外周すくい面223は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図9(a)及び図16に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行に、かつその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。
ところで、図10は、従来のスクエアエンドミル1500のアキシャルレーキ角がγであるとしたときの断面を示すものであり、刃部断面1501は、底刃すくい面1513、外周逃げ面1524、第1背溝1541、及び第2背溝1542に囲まれた区域である。底刃すくい面1513の径方向端部近傍には正面戻し部1522が形成されている。正面戻し部1522は、面取り面1523を有し、面取り面1523と第2の外周逃げ面1524との交線として第2の外周刃1525が形成されている。図10において、点OABCDEFGを考えるとき、アキシャルレーキ角が0度の場合と異なり、工具軸線Z方向の工具先端からの距離zの位置における底刃すくい面1513がアキシャルレーキ角が0度の場合の位置であるOBから位置EFへ平行移動している。このとき、距離zの位置における底刃すくい面1513の移動量t(図10)は、図11(b)に示すようにz・tanγで表される。
アキシャルレーキ角がγの場合の工具半径rz3はOF間の距離に相当する(図11(a)も参照)。これを計算するために、点O,A,B,F,Gに加え、図10及び図11に示すように点I,Jをとる。図11において、OA=rs、∠JOA=ρより、AJ=rs・sinρ、OJ=rs・cosρとなり、またIJ=OH=z・tanγである。さらに、∠FAI=β−ρであることからFI=(z・tanγ+rs・sinρ)tan(β−ρ)となり、△OFHに三平方の定理を適用することでアキシャルレーキ角がγであって正面戻し部1522を設けた場合の第2の外周刃1525の工具軸線Zからの距離である正面戻し部1522における工具半径rz3(図13)を次の式(21)により求める。なお、計算の便宜上ρはOBを基準として時計回り方向を正とする。
rz3=√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (21)
ここで用いるρについては以下に示す式から求める。
図12は、スクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃1505,1525の位置を模式的に示したものである。
スクエアエンドミル1500の第1の外周刃1505には、次の式(22)が成立している。
z=−{rs/tanα}・ρ+C (22)
ここで、Cはρ=0におけるzの値を表す。
また、第2の外周刃1525上端におけるrz3(z=d)は、図11に示す位置関係でz=dとおいて、次の式(23)及び(24)となる。
d・tanγ=rs・sin(−ρ) (23)
∴ρ=−arcsin{(d/rs)・tanγ} (24)
式(22)及び(24)よりCを消去するとρは以下の式(25)となる。
ρ={(tanα/rs)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(25)
図10より明らかなように、rz3はrsよりも小さい。また、上式(21)、(24)より、rz3はz=0のときが最小で、zが増加するに従ってrz3も増加し、z=dのときrz3=rsとなる。よって、正面戻し部1522を設けた場合、図13のように工具先端近傍の第2の外周刃1525の外径なわち工具外径はrfv3となり、工具先端部はテーパ状になる。なお、図12中のγは、第2の外周刃1525と、底刃1515のB点を通り工具軸線Zに平行な直線Gとのなす角であり、アキシャルレーキ角に一致する。
これに対し、この実施の形態においては、スクエアエンドミル200の先端近傍の工具径である第2の外周刃225の半径(第2の外周刃225の工具軸線Zから工具軸線Zと直交する方向の距離)rz4が、距離zの値にかかわらず一定値rsになるようにする(図9参照)。このために、次のように考えて、スクエアエンドミル200の先端部をグラインダ加工する研磨機の数値制御装置のプログラムを作成する。すなわち、0=<z<=dの範囲において、図15及び図16に示すように、正面戻し部222を設けない場合の仮想外周刃部292を考える。仮想外周刃部292は、仮想外周すくい面293と、仮想外周逃げ面294と、仮想外周刃295とを有する。仮想外周刃295は、仮想外周すくい面293と仮想外周逃げ面294の交線として形成されている。この仮想外周刃295における外周逃げ角が一定値βになるとともに仮想外周刃295から外周逃げ角βで延長した直線が図14の点A23から紙面に垂直に下ろした垂線(図16の点A23と点B21を結んだ直線)Lvが交わるようにする。仮想外周刃295の先端、先端からZ軸方向の距離z、距離dにおける点をそれぞれA21,A22,A23とするとき、各点A21,A22,A23から垂線Lvを通って延長した直線b1,b2,b3と各直線O−A21,O−A22,O−A23に垂直な線とのなす角度がβとなるようにする(図14参照)。なお、図16において第1の外周刃125における外周逃げ角β及び第2の外周刃225の各点B21,B22,B23における外周逃げ角β+ρ−φ1,β+ρ−φ2,βをベクトルとして図示している。
このような条件を満たせば、正面戻し部222の第2の外周すくい面223をその端部が垂線Lvと一致するようにして設けた場合に形成される第2の外周刃225の半径は、図9(a)のように一定値rsとなる。また、各点A21,A22,A23における外周逃げ角をβ一定としたとき、各直線b1,b2,b3と垂線Lvとの各交点B21,B22,B23における外周逃げ角はβ+ρ−φ1,β+ρ−φ2,βとなる(図14及び図16参照)。垂線Lvの位置における工具半径がrsとなるようにするために仮想外周刃295の半径を距離zの関数として次の式(26)にて求め、仮想外周刃295における逃げ角をβとすることで、外周刃部202の端部に正面戻し部222を形成した際に工具径が小さくなる量が相殺され、第2の外周刃225の半径が一定値rsとなり、スクエアエンドミル200の有効刃部分の工具径が略一定値rsとなる。
rz4=rs+(rs−rz3)=2rs−√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (26)
以上のように、アキシャルレーキ角をγとした場合においても、実施の形態1に示したものと同様の効果を奏する。
実施の形態3.
図17及び図18は、実施の形態3を示すアキシャルレーキ角が0度の場合のスクエアエンドミルを示すもので、図17はスクエアエンドミルの先端部を示す構成図、図18は図17のスクエアエンドミルの先端部の模式側面図である。図17及び図18において、正面戻し部322は、第2の外周すくい面323と第2の外周逃げ面324と、第2の外周刃325とを有し、図9(b)に示すように第1の外周刃部102の先端部に設けられている。第2の外周逃げ面324は、第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面323と第2の外周逃げ面324の交線として第2の外周刃325が第1の外周刃105に連続して形成されている。第2の外周すくい面323は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図17及び図18に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行に、かつその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。
実施の形態1あるいは実施の形態2では仮想外周刃195,295全域における半径rz2,rz4を厳密に計算して決定する方法を説明した。しかし、先述の計算式は複雑であるため、工具製造装置の機能によっては実施が困難な場合も考えられる。これに対し本実施の形態では、例えば図1のスクエアエンドミル100において工具先端部である仮想外周刃の下端の点A1における半径rfv2(図6参照)のみ厳密解に一致させ、それらの間の区域に関しては線形補間を行って仮想外周刃の寸法を算出する方法を採用することでスクエアエンドミルの製造を容易にできるようにしている。図17において、アキシャルレーキ角が0度の場合のスクエアエンドミル300の仮想外周刃部392を考える。仮想外周刃部392は、仮想外周すくい面393と、仮想外周逃げ面394と、仮想外周刃395とを有する。仮想外周刃395は、仮想外周すくい面393と仮想外周逃げ面394の交線として形成されている。仮想外周刃395の先端部における点A1の工具半径rfv2は、先述した式(16)においてz=0とおくことにより計算できる。
rz3=rfv2=2rs−{cosβ/cos(β−1/rs×d・tanα)}・rs (16)
上記の工具半径rfv2から工具の後端(zの増加方向)に向かって工具半径を線形に減少させ、仮想外周刃395の上端である点A3における工具径がrsとなるようにする。これにより、近似的に第2の外周刃325が形成される。
また、アキシャルレーキ角をγとしたときは、実施の形態2における式(25)、(26)にz=0を代入して、次の式(31)、(32)で計算できる。
rfv1=2rs−{rs・cosρ−rs・sinρ・tan(β−ρ)}
(31)
ρ={(tanα/γ)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(32)
この実施の形態において説明した近似計算方法と、実施の形態1において説明した厳密計算方法との工具径の最大誤差δmaxは、一般的なスクエアエンドミルの例として工具半径rsを10.0mm、外周逃げ面の幅を1.0mm、外周逃げ角βを10度、ねじれ角αを30度、正面戻し部123の幅dを0.3mm、アキシャルレーキ角γを0度とするとき、δmax=0.0004mmであり、これ以上の形状精度が要求されない場合には適用可能である。これにより、スクエアエンドミルの製造が一層容易となる。
実施の形態4.
図19〜図22は、実施の形態4を示すものであり、図19はスクエアエンドミルを示し、図19(a)は正面図、図19(b)は底面図であり、図20は、図19のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図、図21は各点の位置関係を説明するための説明図、図22は外周逃げ角に関する説明図である。
これらの図において、スクエアエンドミル500は、正面戻し部522を有する。第1の外周刃部102の先端部近傍に正面戻し部522が形成されている。正面戻し部522は、第2の外周すくい面523と、第2の外周逃げ面524と、第2の外周すくい面523と第2の外周逃げ面524との交線として形成された第2の外周刃525を有する。正面戻し部522は、図に示すように外周刃部102の先端部に設けられ、その第2の外周すくい面523は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図19(a)に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行にその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。第2の外周逃げ面524は第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面523と第2の外周逃げ面524の交線として第2の外周刃525が第1の外周刃105に連続して形成されている。
上述の実施の形態2では、正面戻し部522を設けた場合の第2の外周逃げ面524の工具軸線Zからの距離を変化させることで、第2の外周刃525の工具軸線Zからの距離である正面戻し部522における工具半径rz3をrs(工具半径:一定にする方法を説明した。これに対し、この実施の形態においては、正面戻し部522を設けた場合の工具径が一定になるようにρの関数をあたえる方法を説明する。
実施の形態2においては、工具半径rz3及び角度ρは次の式(21)、(24)(上述)にて求めていた。なお、アキシャルレーキ角γは一般的に−30度から20度の範囲であり、0度の場合を含む。
rz3=√[{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}・{rs・cosρ−{z・tanγ+rs・sinρ}tan(β−ρ)}+(z・tanγ)・(z・tanγ)] (21)
ρ={(tanα/rs)}・(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}
(24)
式(21)に対しz=dを代入するとrz3=rsとなる。これは正面戻し部522の上端において工具径がrsとなることを表している。前出の図11を用いて考えると、ρ=∠FOB、すなわち点Aが点Fに一致するときにrz3=rsが成立する。式(21)に対応するρは式(24)によって求めていたが、これに代えて常にρ=∠FOBとなるρを与えることで正面戻し部522における第2の外周刃525の半径すなわち工具半径はrsで一定となる。
図11における点Aが点Fに一致した状態を図21に示す。点Fを通るOFの垂直線上の点をLとする。また、点Fから延びる外周逃げ面の延長線上の点をMとする。さらに、ρ=∠FOB=σとする。このとき、図21に示す位置関係から以下の式(51)、(52)が成立している。
rs・sinσ=z・tanγ (51)
∴σ=arcsin{(z/rs)tanγ} (52)
正面戻し部522において、上式を満たすようにσを変化させて第2の外周逃げ面を形成することで工具径はrs一定となる。
また、本実施の形態に示す方法を用いることで、正面戻し部522における外周逃げ角も一定値βにできる。これについて以下詳細に説明する。図11に示した一般的なスクエアエンドミルの各点と外周逃げ角βに関して詳細に示した説明図が図22であるが、図22において点L、点Mは図11と同様にとり、点Aを通るOAの垂直線上の点をKとする。また、∠FOA=θとする。このとき、正面戻し部における外周逃げ角は∠LFMで定義されるが、図21に示す位置関係から∠LFM=β−θとなる。ここで、上述の式(21)及び式(25)を用いてθを求めると、
θ=(tanα/rs)(d−z)−arcsin{(d/rs)tanγ}+arcsin{(z/rs)tanγ} (53)
であり、θがzの値によって変化するため外周逃げ角∠LFMも正面戻し部において変化することになる。外周逃げ角が変化すると、工具と被削材の摩擦力が工具軸線上の位置によって変化するため安定した加工が困難になる場合がある。
これに対し図21では点Aが点Fに一致しているため必然的にθ=0であり、∠LFMはβで一定となる。本実施の形態に示す方法を用いることで、正面戻し部の第2の外周刃525及び第1の外周刃105における外周逃げ角をβ一定とすることができ、工具と被削材の摩擦力が工具軸線上の位置によらず一定となるため安定した加工を行うことができる。
また、上述の式の導出から、正面戻し部における工具径を一定にするρの関数を与えるということは、同時に正面戻し部における外周逃げ角を一定にするということに対する必要十分条件であるといえる。
以上のように、この実施の形態によれば、製造が容易で被削物のコーナ部を所定の精度の直角に近い形状に加工できるとともに寿命の長いスクエアエンドミルを得ることができる。
実施の形態6.
図23は実施の形態6であるクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。実施の形態5においてはスクエアエンドミルの外周逃げ面を形成する際、工具半径が一定となるよう正面戻し部においてエンドミルの回転角度を厳密に計算し、変化させる方法を説明した。しかし、先述の計算式は複雑であるため、工具製造装置の機能によっては実施が困難な場合も考えられる。これに対し本実施の形態では、近似によるエンドミルの回転角度設定を採用することでエンドミルの製造を容易に行えるようにしている。
図23において、スクエアエンドミル600は、正面戻し部622を有する。第1の外周刃部102の先端部近傍に正面戻し部622が形成されている。正面戻し部622は、第2の外周すくい面623と、第2の外周逃げ面624と、第2の外周すくい面623と第2の外周逃げ面624との交線として形成された第2の外周刃625を有する。正面戻し部622は、図に示すように外周刃部102の先端部に設けられ、その第2の外周すくい面623は、第1の外周すくい面103に連続するとともに図19(a)に示すように底刃すくい面113に連続してかつ工具軸線Zと平行にその端部の工具軸線Z方向の幅が寸法dとなるようにして設けられている。第2の外周逃げ面624は第1の外周逃げ面104に連続して設けられ、第2の外周すくい面623と第2の外周逃げ面624の交線として第2の外周刃625が第1の外周刃105に連続して形成されている。
前出の式(52)において、一般的なスクエアエンドミルではrs/z>5、γ<10度であるため、およそσ<2度となる。2度以下のような小さい角度についてはsinσ≒σ[rad]が成り立つ。これを式(32)にあてはめると
σ=(z/rs)tanγ (61)
となる。これは図12におけるαをγに置き換えた場合のz−r平面における外周刃の位置を表した式であり、正面戻し部におけるねじれ角をγとみなすことでσを近似的に求めることができる。この近似式を用いてσを求め、正面戻し部622の第2の外周刃625の位置を算出する。
本実施の形態において説明した近似計算方法と、実施の形態5において説明した厳密計算方法との工具径の最大誤差δmax2は、一般的なスクエアエンドミルの例として工具半径10.0mm、外周逃げ角10度、正面戻し部幅0.3mm、アキシャルレーキ角を5度とするとき、δmax2=5.3E−7mmと非常に小さく、ほぼ無視できると考えられる。これにより、スクエアエンドミルの製造が一層容易となる。
この発明の実施の形態1である正面戻し部を有しアキシャルレーキ角が0度であるスクエアエンドミルを示すものであり、図1(a)は正面図、図1(b)は底面図である。 図1のスクエアエンドミルの先端部を示すもので、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。 計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角が0度の場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。 計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。 図1のスクエアエンドミルを工具軸線Zと直交する切断面III−IIIで切断した断面を示す模式断面図である。 図5における各仮想点の位置を示す模式側面図である。 図1のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。 この発明の実施の形態2であるアキシャルレーキ角がγのスクエアエンドミルの構成を示すものであり、図8(a)は正面図、図8(b)は底面図である。 図8のスクエアエンドミルの先端部を示すもので、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図である。 計算過程を説明するための図であってアキシャルレーキ角がγの場合の従来のスクエアエンドミルの先端部近傍を工具軸線Zに垂直な切断面によって切断したときの断面を示す模式断面図である。 図10における各点の位置を示す説明図である。 図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの外周刃の位置を模式的に示す模式展開図である。 計算過程を説明するための図であって従来の工具先端部近傍を示す模式側面図である。 図8に示したスクエアエンドミルの先端部を工具軸線Zと直交する切断面XIV−XIVによって切断したときの断面を示す模式断面図である。 図14における各仮想点の位置を示す模式側面図である。 図8のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃の位置を模式的に示した模式展開図である。 実施の形態3であるアキシャルレーキ角が0度の場合のスクエアエンドミルの先端部を示す構成図である。 図17のスクエアエンドミルの先端部の模式側面図である。 実施の形態4であるアキシャルレーキ角がγの場合のスクエアエンドミルを示し、図19(a)は正面図、図19(b)は底面図である。 図19のスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。 各点の位置関係を説明するための説明図である。 外周逃げ角に関する説明図である。 実施の形態5であるスクエアエンドミルの円筒形状をz−r面に展開したときの第1及び第2の外周刃を模式的に示した模式展開図である。 従来の正面戻し部を形成していない一般的なスクエアエンドミルを示すものであり、図24(a)は正面図、図24(b)は底面図である。 図24の工具先端部の形状を示す模式図である。 被加工材の加工説明図である。 従来の丸ランドを設けていないが正面戻し部を有するスクエアエンドミルの先端部の模式展開図である。 図27のスクエアエンドミルの先端部の模式側面図である。 加工説明図である。 正面戻し部及び丸ランド部を設けた場合のスクエアエンドミルの先端部を示す模式展開図である。
100,200,300,500,600 スクエアエンドミル、
102 外周刃部、103 第1の外周すくい面、104 第1の外周逃げ面、
105 第1の外周刃、
122,222,322,522,622 正面戻し部、
123,223,323,523,623 第2の外周すくい面、
124,224,324,524,624 第2の外周逃げ面、
125,225,325,525,625 第2の外周刃、
192,292,392 仮想外周刃部、193,293,393 仮想外周すくい面、
194,294,394 仮想外周逃げ面、195,295,395 仮想外周刃。

Claims (4)

  1. 外周刃部と正面戻し部とを有するスクエアエンドミルであって、
    上記外周刃部は、第1の外周すくい面と第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを有し、上記第1の外周刃は上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、上記第1の外周刃の第1の外周逃げ角は上記第1の外周刃の全域にわたって一定値にされており、
    上記正面戻し部は、第2の外周すくい面と第2の外周逃げ面と第2の外周刃とを有し、上記第2の外周刃は上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として形成されたものであり、
    上記第2の外周すくい面と上記第2の外周逃げ面と上記第2の外周刃は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と上記第1の外周刃にそれぞれ連続して形成されており、
    上記第2の外周刃は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、上記第2の外周すくい面と上記スクエアエンドミルの中心軸とのなす角をγ、としたとき、
    上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
    σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
    を満たすように形成されたものである
    スクエアエンドミル。
  2. 上記第2の外周逃げ面は、請求項1における式の代わりに、次の近似式、
    σ=(z/rs)tanγ
    を満たすようにして形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のスクエアエンドミル。
  3. 請求項1に記載のスクエアエンドミルの製造方法であって、
    上記外周刃部を形成する外周刃部形成工程と上記正面戻し部を形成する正面戻し部形成工程とを有し、
    上記外周刃部形成工程は、上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面と第1の外周刃とを形成するものであって、上記第1の外周刃を上記第1の外周すくい面と上記第1の外周逃げ面との交線としてかつ上記第1の外周逃げ角が上記第1の外周刃の全域にわたって上記一定値になるようにして形成するものであり、
    上記正面戻し部形成工程は、上記第2の外周刃の上記軸方向の幅をd、上記第2の外周刃の先端からの上記軸方向の距離をz、上記第2の外周刃の半径をrs、アキシャルレーキ角をγ、としたとき、
    上記正面戻し部を設けない場合に上記第1の外周刃の先端から上記寸法dだけ上記第1の外周刃を延長したとしたときにこの延長した上記第1の外周刃の先端と上記スクエアエンドミルの中心軸とを上記スクエアエンドミルの中心軸と直交する平面上で結んだ直線と、上記第1の外周刃部の先端部に上記正面戻し部を設けた場合における上記距離zの位置での上記第2の外周刃と上記スクエアエンドミルの中心軸と上記平面との交点とを結んだ直線とのなす角度σが、次の式、
    σ=arcsin{(z/rs)tanγ}
    を満たすように上記第2の外周逃げ面を形成するとともに上記第2のすくい面と上記第2の外周逃げ面との交線として上記第2の外周刃を形成する第2の外周刃形成工程を設けたスクエアエンドミルの製造方法。
  4. 上記第2の外周刃形成工程は、請求項3における式の代わりに、次の近似式、
    σ=(z/rs)tanγ
    を用いるものであることを特徴とする請求項3に記載のスクエアエンドミルの製造方法。
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