JP4997420B2 - 変異微生物 - Google Patents

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Description

本発明は、プロテアーゼの生産に有用な微生物、及びこれを用いたプロテアーゼの生産方法に関する。
微生物による有用物質の工業的生産は、アルコール飲料や味噌、醤油等の食品類をはじめとし、アミノ酸、有機酸、核酸関連物質、抗生物質、糖質、脂質、タンパク質等、その種類は多岐に渡っており、またその用途についても食品、医薬や、洗剤、化粧品等の日用品、或いは各種化成品原料に至るまで幅広い分野に広がっている。
こうした微生物による有用物質の工業生産においては、その生産性の向上が重要な課題の一つであり、その手法として、突然変異等の遺伝学的手法による生産菌の育種が行われてきた。特に最近では、微生物遺伝学、バイオテクノロジーの発展により、遺伝子組換え技術等を用いたより効率的な生産菌の育種が行われるようになっており、遺伝子組換えのための宿主微生物の開発が進められている。
例えば、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)やバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrpoB遺伝子によりコードされるRNA−ポリメラーゼのβ−サブユニットにおける特定のアミノ酸を置換した突然変異体において、プロテアーゼやアミラーゼの生産性が向上することが報告されている(特許文献1)。
特表2005−512595号公報
本発明は、プロテアーゼの生産性がより向上された微生物、及び当該微生物を用いたプロテアーゼの製造方法を提供することに関する。
本発明者らは、界面活性剤に対する安定性の高いアルカリプロテアーゼK−16を産生するバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)について、アルカリプロテアーゼの高生産化を検討したところ、RpoBタンパク質他、特定のタンパク質のアミノ酸変異を含む変異体が、変異前の親株と比較して、高いアルカリプロテアーゼ生産性を有することを見出した。
すなわち本発明は、配列番号2で示されるアミノ酸配列における479番目のアラニン残基、又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換される変異を含むことを特徴とするバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)の変異株に係るものである。
また本発明は、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号 FERM P−20761として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372株に係るものである。
また本発明は、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号 FERM P−20762として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−3M−30株に係るものである。
また本発明は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異、及び、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異を含むバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)変異株に係るものである。
また本発明は、配列番号8で示されるアミノ酸配列における529番目のアラニン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換される変異、及び/又は配列番号10で示されるアミノ酸配列における10番目のロイシン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がフェニルアラニン残基に置換される変異を含むバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)の変異株に係るものである。
また本発明は、上記変異株をアルカリ性培地で培養し、その培養物よりアルカリプロテアーゼを採取することを特徴とするアルカリプロテアーゼの製造法に係るものである。
本発明の微生物変異株によれば、洗剤酵素として有用なアルカリプロテアーゼを効率よく生産することができる。
本明細書においてアミノ酸配列および塩基配列の同一性はLipman-Pearson法(Science,227,1435,1985)によって計算される。具体的には、遺伝情報処理ソフトウェアGenetyx-Win(ソフトウェア開発)のホモロジー解析(Search homology)プログラムを用いて、Unit size to compare(ktup)を2として解析を行うことにより算出される。
本明細書において、「G」はグアニン、「C」はシトシン、「A」はアデニン、「T」はチミンをそれぞれ示す。
本発明の変異株を構築するための親微生物(以下、「親株」という)としては、例えばバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株又はその変異株、あるいはバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)に属する上記以外の菌株が挙げられる。
バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16は、栃木県芳賀郡の土壌より採取したアルカリプロテアーゼK−16生産菌(FERM BP−3376)である(特開平4−281782号公報、特開平4−349882号公報)。
本発明の変異株における変異は、(a)配列番号2で示されるアミノ酸配列における479番目のアラニン残基、又はこれに相当する位置のアミノ酸がバリン残基に置換される変異、(b)バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異及び(c)バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異、から選ばれる1又は2以上の変異を含むものである。このうち、(a)〜(c)の変異を全て含むものが好ましい。
上記(a)の配列番号2で示されるアミノ酸配列は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株における、DNA依存性RNAポリメラーゼ[EC:2.7.7.6]βサブユニット(RpoB)のアミノ酸配列であり、(a)の変異は、当該アミノ酸配列における479番目のアラニン残基、又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換されたものである。
ここで、配列番号2で示されるアミノ酸配列における479番目のアラニン残基に相当する位置のアミノ酸残基とは、配列番号2で示されるアミノ酸配列と80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは98%以上、特に好ましくは99%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来のRpoBにおける対応アミノ酸残基を意味する。
(a)で示されるアミノ酸の変異は、例えば、当該RpoBをコードするDNAの塩基配列(配列番号1)において、1436番目のCをTに置換することにより起こすことができる。
上記(b)のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)における、シグマ−B活性の間接的な正の制御因子であるRsbUの機能を変化させる変異である。
ここで、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子としては、例えば、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株のrsbU遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子が挙げられる。rsbU遺伝子に相当する遺伝子とは、KSM−K16株のrsbU遺伝子と実質的に同じ機能を有する遺伝子をいい、例えば、KSM−K16株のrsbU遺伝子と塩基配列において70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来の遺伝子が挙げられる。
斯かる変異としては、例えば、配列番号4で示されるアミノ酸配列における176番目のアスパラギン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がグリシン残基に置換され、且つ234番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンでフレームシフトし、251番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンで終止コドンとなる変異が挙げられる。
ここで、配列番号4で示されるアミノ酸配列は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株におけるRsbUのアミノ酸配列である。また、当該アミノ酸配列における176番目のアスパラギン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基、同アミノ酸配列における234番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンとは、配列番号4で示されるアミノ酸配列と80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来のRsbUにおける対応アミノ酸残基又は対応コドンを意味する。
尚、上記及び後記の「相当する位置のアミノ酸残基又はコドン」を特定する方法としては、例えばリップマン−パーソン法等の公知のアルゴリズムを用いてアミノ酸配列を比較し、各蛋白質のアミノ酸配列中に存在する保存アミノ酸残基に最大の相同性を与えることにより行うことができる。これにより、アミノ酸配列中にある挿入、欠失にかかわらず、相同アミノ酸残基の各タンパク質における配列中の位置を決めることが可能である。
(b)で示される上記アミノ酸の変異は、例えば、rsbUをコードするDNAの塩基配列(配列番号3)において、527番目のAをGに置換すること、及び693番目〜700番目の連続したTのうち何れか1つのTを欠失することにより起こすことができる。
上記(c)のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子の不活性化又は欠失により生じるアミノ酸変異は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)における、リボヌクレアーゼPHであるRphの機能を変化させる変異である。
ここで、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子としては、例えば、また、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株のrph遺伝子又は当該遺伝子に相当する遺伝子が挙げられる。rph遺伝子に相当する遺伝子とは、KSM−K16株のrph遺伝子と実質的に同じ機能を有する遺伝子をいい、例えば、KSM−K16株のrph遺伝子と塩基配列において70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、特に好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来の遺伝子が挙げられる。
斯かる変異としては、例えば、配列番号6で示されるアミノ酸配列における149番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンでフレームシフトし、151番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンで終止コドンとなる変異が挙げられる。
ここで、配列番号6で示されるアミノ酸配列は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株における、リボヌクレアーゼPH(EC 2.7.7.56)(Rph)のアミノ酸配列である。また、当該アミノ酸配列における149番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンとは、配列番号6で示されるアミノ酸配列と80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来のRphにおける対応コドンを意味する。
(c)で示される上記のアミノ酸の変異は、例えば、RphをコードするDNAの塩基配列(配列番号5)において、439番目から445番目の何れか1ヶ所へAを挿入することにより起こすことができる。
上記(a)〜(c)の変異を有する微生物株としては、例えば、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号FERM P−20761として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372株が挙げられる。
また、本発明においては、上記の変異に加えて、又はこれとは別に、(d)配列番号8で示されるアミノ酸配列における529番目のアラニン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換される変異、及び/又は配列番号10で示されるアミノ酸配列における10番目のロイシン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がフェニルアラニン残基に置換される変異を有するものが包含される。このうち、好ましくは、(a)〜(d)の変異を全て有するものである。
ここで、配列番号8で示されるアミノ酸配列は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株における、ユビキノン生合成タンパク質のアミノ酸配列であり、その変異は、当該アミノ酸配列における529番目のアラニン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換したものである。
ここで、配列番号8で示されるアミノ酸配列における529番目のアラニン残基に相当する位置のアミノ酸残基とは、配列番号8で示されるアミノ酸配列と80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来のユビキノン生合成タンパク質における対応アミノ酸残基を意味する。
上記アミノ酸の変異は、ユビキノン生合成タンパク質をコードするDNAの塩基配列(配列番号7)において、1586番目のCをTに置換することにより起こすことができる。
また、配列番号10で示されるアミノ酸配列は、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株における、30Sリボソームタンパク質S2(RpsB)のアミノ酸配列であり、その変異は、当該アミノ酸配列における10番目のロイシン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がフェニルアラニン残基に置換したものである。
ここで、配列番号10で示されるアミノ酸配列における10番目のロイシン残基に相当する位置のアミノ酸残基とは、配列番号10で示されるアミノ酸配列と80%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上、さらに好ましくは98%以上の同一性を有する、KSM−K16株以外のバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)由来のrpsBにおける対応アミノ酸残基を意味する。
上記アミノ酸の変異は、RpsBをコードするDNAの塩基配列(配列番号9)において、28番目のCをTに置換することより起こすことができる。
斯かる(a)〜(d)の変異を有する微生物株としては、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号FERM P−20762として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−3M−30株が挙げられる。
本発明の、微生物変異株は、例えば以下に示す方法により得ることができる。
第1の方法として、例えば親株に突然変異剤を作用させるか、又は紫外線若しくは放射線等を照射する等の一般的な変異誘発法、あるいは、自然突然変異の利用が挙げられる。
上記(a)〜(c)の変異を含む変異株を得るには、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株(FERM BP−3376)若しくはその変異株又はバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)に属する上記以外の菌株をリファンピシンを含有する培地で培養し、当該リファンピシン耐性を有する菌株を選択することにより行うことができる。ここで、用いられる突然変異剤としては、5−ブロモウラシル、2−アミノプリン等の塩基類似物質、亜硝酸、ヒドロキシアミン、ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸、アクリジン類等が挙げられる。また放射線としては、電離放射線等が挙げられる。
また、上記(d)の変異を含む変異株を得るには、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株又はその変異株又は上記(a)〜(c)の変異を施した変異株(例えばバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372株(FERM P−20761)又はバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)に属する上記以外の菌株をバンコマイシンを含有する培地で培養し、当該バンコマイシン耐性を有する菌株を選択することにより行うことができる。ここで、用いられる突然変異剤としては、例えば5−ブロモウラシル、2−アミノプリン等の塩基類似物質、亜硝酸、ヒドロキシアミン、ニトロソグアニジン(NTG)、エチルメタンスルホン酸、アクリジン類等の突然変異剤が挙げられる。また放射線としては、電離放射線等が挙げられる。
第2の方法としては、ランダム変異や部位特異的変異等の遺伝子変異手段により、所望のアミノ酸置換又はフレームシフトを生ずるようなRpoB、RsbU、Rph、ユビキノン生合成タンパク質又はRpsBの変異と適当な相同領域を含むDNAを作製し、必要に応じてこれをプラスミドDNAにクローン化し、親株のゲノムDNAとの相同的組換え反応を利用して導入する方法が挙げられる。
例えば前記バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株のゲノム配列はすでに公知であり、その塩基配列は、例えば、GenBankやDDBJ等のデータベースにAcc.No.NC 006582として登録されている。RpoB、RsbU、Rph、ユビキノン生合成タンパク質、RpsBのコード領域に対応する塩基配列が上述した配列番号1、3、5、7及び9に示されるものである。従って、ゲノム配列情報を利用して、当該KSM−K16株の染色体DNAまたは必要に応じてクローン化した所望のDNAに対して、例えば、部位特異的変異やSOE(splicing by overlap extension)−PCR法などを用いることによって、各DNAにおける所望の変異を導入し、かつ、適当な相同領域を有するDNA断片を構築することができる。導入する変異には、アミノ酸置換をもたらすコドンの変異、塩基又は塩基配列の挿入、欠失、例えばクロラムフェニコール耐性遺伝子等の選択マーカー遺伝子の挿入、5’側の発現制御領域での変異などが含まれる。
更に必要に応じて、相同組換え用のDNAを構築するため、所望の変異が導入されたDNA断片、あるいは、上記DNA断片に例えばクロラムフェニコール耐性遺伝子等の選択マーカー遺伝子を含むDNAが付加された断片を相同的組換え用プラスミドベクターにクローン化することができる。このベクターは、例えば、クロラムフェニコール耐性遺伝子等を選択マーカーとして有する。
構築した相同組換え用DNAあるいはプラスミドをバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株、又はその変異体にプロトプラスト形質転換法などの形質転換法により導入し、相同的組換えにより変異を導入した配列と親株配列とが置換した変異体を得ることができる。
斯くして得られた本発明の変異株を適当な培地に接種し、常法に従って培養すれば、アルカリプロテアーゼを効率良く生産することができる。
使用される培地としては、通常の微生物の培養に用いられ本菌株に利用可能なものであれば何れをも使用することができるが、該培地中には資化しうる炭素源及び窒素源を適当量含有せしめておくことが好ましい。
この炭素源及び窒素源については特に制限はないが、その例としては、窒素源としてはアミノ酸液、コーングルテンミール、大豆粉、コーンスチープリカー、カザミノ酸、酵母エキス、ファーマメディア、イワシミール、肉エキス、ペプトン、ハイプロ、アジパワー、コーンミール、ソイビーンミール、コーヒー粕、綿実油粕、カルチベーター、アミフレックス及びアジプロン、ゼスト、アジックス等が挙げられる。また、炭素源としては、資化しうる炭素源、例えばアラビノース、キシロース、グルコース、マンノース、フラクトース、ガラクトース、蔗糖、マルトース、乳糖、ソルビトール、マンニトール、イノシトール、グリセリン、可溶性澱粉や廉価な廃糖蜜、転化糖等、また資化しうる有機酸、例えば酢酸等が挙げられる。また、その他、リン酸、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Zn2+、Co2+、Na+、K+等の無機塩や、必要であれば、無機、有機微量栄養源を培地中に適宜添加することもできる。
斯くして得られた培養物中からのアルカリプロテアーゼの採取及び精製は、一般の酵素の採取及び精製の手段に準じて行うことができる。
すなわち、培養物を遠心分離、又は濾過等することによって菌体を分離し、その菌体及び培養濾液から通常の分離手段、例えば、塩析法、等電点沈澱法、溶媒沈澱法(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン等)によって蛋白質を沈澱させたり、また、限外濾過(例えばダイアフローメンブレンYC、アミコン社製)により濃縮させてアルカリプロテアーゼを得る。塩析法では、例えば硫安(30〜70%飽和画分)、溶媒沈澱では、例えば75%エタノール中で酵素を沈澱させた後、濾過或いは遠心分離、脱塩することによってこれを凍結乾燥粉末とすることも可能である。ここで脱塩の方法としては、透析又は、セファデックスG−25等を用いるゲル濾過法等の一般的方法が用いられる。
得られた酵素液は、そのまま使用することもできるが、更に公知の方法により精製結晶化して用いることも出来る。更に酵素を精製するには、例えばヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー等の吸着クロマトグラフィー、DEAE−セファデックス、DEAE−セルロース、CM−セルロースやCM−バイオゲル等のイオン交換クロマトグラフィー及びセファデックスやバイオゲルのような分子篩ゲルクロマトグラフィーを適宜組み合わせて分別精製すればよい。
斯くして得られたアルカリプロテアーゼは、親株であるバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16の産生するアルカリプロテアーゼK−16と同一の酵素学的性質を有する(特開平4−281782号公報、特開平4−349882号公報)。
実施例1
バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16(FERM BP−3376)を、培地Aに接種し、30℃で18時間好気的に振盪培養したところで、ニトロソグアニジン(NTG)を30〜100μg/mLになるように添加した後、同温度で30〜60分間振盪を継続した。その後、新たに培地Aへ1%上記処理液を接種し、30℃で24時間振盪培養を行った。この培養液をリファンピシン0.1μg/mL以上添加した培地Bに塗布し、30℃で3日間培養した。生育したコロニーを取り、同培地で3回純化を繰り返しリファンピシン耐性株であるバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372(FERM P−20761)を得た。
実施例2
親株としてバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372(FERM P−20761)を培地Aに接種し、34℃で約18時間好気的に振盪培養した後、遠心分離を行い得られた菌体を、NTGを10〜200μg/mL含有する培地Aに懸濁し、30℃で30分間放置した。次に遠心分離により菌体を集め、培地Aで数回洗浄した後、この処理液を新たに培地Aに1%接種し、34℃で20時間振盪培養を行った。この培養液をバンコマイシン6.8μg/mL以上添加した培地Cに塗布し、30℃で3日間培養した。生育したコロニーを取り、同培地、次いで、培地Cにて純化を繰り返し、バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−3M−30(FERM P−20762)を得た。バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−3M−30(FERM P−20762)のバンコマイシン耐性は、親株であるバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372(FERM P−20761)と同程度にまで低下していた。
実施例4 バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のゲノムの塩基配列決定
バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)KSM−K16株、同KSM−16M−372株、同KSM−3M−30株を染色体DNA調製に使用した。染色体DNAのライブラリー構築に使用する宿主菌には、大腸菌(Escherichia coli)DH5α(タカラバイオ)を使用した。
(1)ホールゲノムショットガンライブラリーの作製
バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)の菌株を、10%炭酸ナトリウムでpH8.5に調整したTSB培地(BD BBL Trypticase Soy BrothTM ;BD Diagnostic Systems)100mL中で30℃において培養した。対数増殖期の菌体から、斉藤と三浦(Saito & Miura)の方法(フェノール法;サイトウ(Saito)ら、 Biochem. Biophys. Acta. 72, 619-629 (1963))により染色体DNAを得た。
20μgの染色体DNA(100μg/mL)を超音波破砕により断片化した。断片化DNAは、30℃、5分間のBAL31ヌクレアーゼ(タカラバイオ)処理により、突出末端を平滑化した後、フェノール・クロロホルム処理とエタノール沈殿により精製した。次にDNA Blunting Kit(タカラバイオ)でT4 DNAポリメラーゼ処理後、フェノール・クロロホルム処理とエタノール沈殿により精製した。続いて、精製DNA断片のアガロース電気泳動を行い、1−2kbの画分をQiaquick Gel Extraction Kit(QIAGEN)を用いて回収した。
このDNA画分と等量のベクターpUC18/SmaI/BAP(Amersham Pharmacia Biotech)を1:1の比率で混合し、DNA Ligation Kit Ver.1(タカラバイオ)を用いて、16℃で一晩、ライゲーションを行った。その後、このDNAにてコンピテントセル大腸菌E.coli DH5αを形質転換した。形質転換体は、100μg/mLのアンピシリン含むLB寒天培地に塗布し、30℃で一晩培養した。この方法により、約1x106クローン/μgベクターの形質転換効率のホールゲノムショットガンライブラリーを作製した。
(2)ショットガンシーケンシング用鋳型DNAの増幅
ショットガンクローンは、100μg/mLのアンピシリン含むLB液体培地を用いて、37℃で18時間培養した。この培養液を鋳型として、インサートDNAをTaKaRa Ex TaqTM(タカラバイオ)を用いたPCRにより増幅した。このPCRには、ベクターの塩基配列より設計したプライマーLF(5'-CAAGGCGATTAAGTTGGGTAACG-3')(配列番号11)とLR(5'-CTTCCGGCTCGTATGTTGTGTG-3')(配列番号12)を使用した。
(3)鋳型DNAの精製
PCR産物に残存する未反応のプライマーを、exonuclease I(Amersham Pharmacia Biotech)により分解し、その分解物をshrimp alkaline phosphatase(Amersham Pharmacia Biotech)により脱リン酸化することでPCR産物の精製を行った。
(4)ショットガンクローンのシーケンシング
ショットガンクローンのシーケンシングは、インサートDNAの精製PCR産物を鋳型とし、LFまたはLRをプライマーとして、DYEnamic ET terminator(Amersham Pharmacia Biotech)を使用して行った。反応産物は、エタノール沈殿により精製後、キャピラリー型DNAシーケンサーを用いてシーケンシングを行った。
(5)アセンブル(配列結合編集)
ショットガンクローンより得た配列データは、大型アセンブルソフトPhred/Phrap(Ewingら、Genome Res. 8, 186-194 (1998))を使用してアセンブルした。
実施例5 KSM−K16株とKSM−16M−372株の間における変異点の抽出
バチルス クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株とKSM−16M−372株の塩基配列を比較したところ、以下に示す様に、2遺伝子に各1ヶ所、および、1遺伝子に2ヶ所の変異が検出された。
第1に、本発明の配列番号2に示すDNA依存性RNAポリメラーゼ[EC:2.7.7.6]βサブユニット(RpoB)をコードするDNAの塩基配列(配列番号1)において、1436番目のCからTへの変異を検出した。この変異は、配列番号2に示すアミノ酸配列において479番目のアラニン残基がバリン残基に置換された(A479V)変異を生ずる。
第2に、配列番号4に示すシグマ−B活性の間接的な正の制御因子(RsbU)をコードするDNAの塩基配列(配列番号3)において、527番目のAからGへの変異および693番目〜700番目の連続したTのうち何れか1塩基のTの欠失を検出した。前者の変異は、配列番号4に示すアミノ酸配列において176番目のアスパラギン残基がグリシン残基に置換された(D176G)変異をもたらす。後者の欠失変異は、配列番号4に示すアミノ酸配列においてフレームシフトを起こし、コドン234からコドン250までに異なるアミノ酸配列をコードするコドンを生じ、コドン251に終止コドンを生ずる。
第3に、配列番号6に示すリボヌクレアーゼPH[EC 2.7.7.56)(rph)をコードするDNAの塩基配列(配列番号5)において、439番目から445番目の何れか1ヶ所へのAの挿入を検出した。この変異は、配列番号6に示すアミノ酸配列においてフレームシフトを起こし、コドン149とコドン150に異なるアミノ酸配列をコードするコドンを生じ、コドン151に終止コドンを生ずる。
実施例6 KSM−16M−372株と3M−30株の間における変異点の抽出
バチルス クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372株とKSM−3M−30株の間で配列を比較したところ、以下に示す様に、2遺伝子において各1ヶ所の変異が検出された。
第1に、配列番号8に示すユビキノン生合成蛋白質をコードするDNAの塩基配列(配列番号7)において、1586番目のCからTへの変異を検出した。この変異は、配列番号8に示すアミノ酸配列において529番目のアラニン残基がバリン残基に置換された(A529V)変異を生ずる。
第2に、配列番号10に示す30Sリボソーム蛋白質S2(RpsB)をコードするDNAの塩基配列(配列番号9)において、28番目のCからTへの変異を検出した。本変異は、配列番号10に示すアミノ酸配列において10番目のロイシン残基がフェニルアラニン残基に置換された(L10F)変異を生ずる。
実施例7 KSM−K16株からのDNA依存性RNAポリメラーゼ(RpoB)変異株の構築
バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−K16株の培養液を、0.1μg/mLリファンピシン、0.1%炭酸ナトリウム、1.5%精製寒天を含むTSB固体培地に塗布して、30℃でインキュベーションした。形成したコロニーからゲノムDNAを調製し、これを鋳型としてDNA依存性RNAポリメラーゼ(RpoB)βサブユニット(RpoB)をコードする配列を決定することにより、RpoBの479番目のアラニン残基がバリン残基に置換された(A479V)変異株を取得した。この変異株をK16rpoB−A479V株とした。
実施例8 Skim Milk含有固体培地における透明帯形成によるプロテアーゼ分泌量の検定
K16rpoB−A479V株、KSM−16M−372株の2菌株を、10%炭酸ナトリウムでpH8.5に調整した1% Skim Milk(BD Diagnostic Systems)、1.5% Agarを含むTSB(BD BBL Trypticase Soy BrothTM ;BD Diagnostic Systems)培地で調製した1枚の固体培地上で30℃において培養した。培養2日目に、分泌されたアルカリプロテアーゼによるSkim Milkの分解のために生じた透明帯の直径を測定した(表4)。
その結果、透明帯の直径(n=4)は、rpoB遺伝子にA479Vの変異を有する変異株K16rpoB−A479V株における11.1±1.1mmよりも、さらに変異が導入されているKSM−16M−372株における12.5±0.6mmの方が有意に大きかった(p<0.003)。このことから、KSM−16M−372株においてrpoB遺伝子のA479V変異の他に更に導入された変異によるアルカリプロテアーゼ分泌の向上が固体培地上で確認された。
実施例9 評価培養
1.5%(v/v) アミノ酸液(アスパラギン酸2%、トレオニン0.8%、セリン1.1%、グルタミン酸3%、グリシン0.9%、アラニン1.2%、バリン0.8%、メチオニン0.1%、イソロイシン0.3%、ロイシン0.6%、チロシン0.1%、フェニルアラニン0.6%、リジン1.2%、ヒスチジン0.5%、アルギニン1.1%、プロリン1.2%)、0.2% 酵母エキス、1.2% 魚肉エキス、0.3%リン酸2カリウム、0.006%チアミン塩酸塩、1%グルタミン酸ナトリウム、0.3%アルギニン塩酸塩、0.6%ヒスチジン塩酸塩、0.2%メチオニン、200ppm 硫酸マグネシウム、40ppm硫酸マンガン、10ppm硫酸第2鉄、6ppm硫酸亜鉛、2ppm硫酸ニッケル、0.6ppm硫酸銅、12%マルトース1水和物、0.3%炭酸ナトリウムからなる培地(記述のない限り重量%)を、500mL容ひだ付三角フラスコに20mL仕込み、KSM−K16株、KSM−16M−372株、KSM−3M−30株、K16rpoB−A479V株の各培養液を0.4mL接種後、210r/minで34℃にて2日間培養した。得られた培養液を2500r/min、15分間遠心分離し培養上清のプロテアーゼ活性を測定した。すなわち、水酸化ナトリウムで p H10.5に調整した0.1M ほう酸/0.1M 塩化カリウムの緩衝液0.5mL、脱イオン水0.4mL及び0.1M N-succinyl-L-Alanyl-L-Alanyl-L-Alanyl-p-nitroanilide(ペプチド研究所製)0.05mLからなる反応液を30℃で3分間恒温した後、0.05mLの酵素液を加え反応を開始した。30℃で5分間恒温した後、2mLの5%(w/v)クエン酸を加え反応を停止した。420nmにおける吸光度を測定し、遊離したp−ニトロアニリンを定量した。尚、プロテアーゼ活性はKSM−K16株のp−ニトロアニリン生成量を100とした相対値で示した。表5に示したように、KSM−K16株よりもKSM−16M−372株でプロテアーゼの生産量は増大し、KSM−3M−30株では更にプロテアーゼの生産量は増大した。K16rpoB−A479V株は、KSM−16M−372株と同等のプロテアーゼ生産量であった。

Claims (9)

  1. 配列番号2で示されるアミノ酸配列における479番目のアラニン残基、又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換される変異を含み、且つバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異、及びバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異を含むことを特徴とするバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)の変異株。
  2. バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrsbU遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異が、配列番号4で示されるアミノ酸配列における176番目のアスパラギン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がグリシン残基に置換され、且つ234番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンでフレームシフトし、251番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンで終止コドンとなる変異である請求項記載の変異株。
  3. 配列番号4で示されるアミノ酸配列における変異が、配列番号3で示される塩基配列における527番目のAをGに置換すること、及び693番目〜700番目の連続したTのうち何れか1つのTを欠失することにより生ずるものである請求項記載の変異株。
  4. バチルス・クラウジイ(Bacillus clausii)のrph遺伝子の不活性化又は欠失により生じる変異が、配列番号6で示されるアミノ酸配列における149番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンでフレームシフトし、151番目に対応するコドン又はこれに相当する位置のコドンで終止コドンとなる変異である請求項1〜3の何れか1項記載の変異株。
  5. 配列番号6で示されるアミノ酸配列における変異が、配列番号5で示される塩基配列において、439番目から445番目の何れか1ヶ所へAを挿入することにより生ずるものである請求項記載の変異株。
  6. 独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号FERM P−20761として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−16M−372株。
  7. さらに配列番号8で示されるアミノ酸配列における529番目のアラニン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がバリン残基に置換される変異、及び/又は配列番号10で示されるアミノ酸配列における10番目のロイシン残基又はこれに相当する位置のアミノ酸残基がフェニルアラニン残基に置換される変異を含む請求項1〜の何れか1項記載の変異株。
  8. 独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターに受託番号FERM P−20762として寄託されたバチルス・クラウジイ(Bacillus clausii) KSM−3M−30株。
  9. 請求項1〜の何れか1項記載の変異株をアルカリ性培地で培養し、その培養物よりアルカリプロテアーゼを採取することを特徴とするアルカリプロテアーゼの製造法。
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