JP4997361B2 - 真空バルブ - Google Patents
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Description
しかしながら、筒状の弁ハウジングにおける軸線方向の一端に第1開口が開設されると共に、上記軸線と直交する向きに、上記第1開口と弁ハウジング内の流路によって連通する第2開口が開設され、上記第1開口の内周に設けられた弁座をハウジングの軸線方向に駆動される弁部材で開閉するようにしたL型弁と呼ばれている真空バルブにおいては、弁部材が弁座面に対して垂直方向のみに移動して開弁するので、開弁時に弁部材における弁シールを流路の通気ガスから遮蔽するのに困難性がある。
また、上記弁部材に、上記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢力により上記仕切板を上記仕切座に押し付ける押圧部を設け、上記仕切板の背面に上記付勢力を受ける受圧部を設けることができ、更に、上記仕切板の上記駆動機構における直線的に進退する駆動部材が、上記仕切板の背面に連結される場合には、上記仕切板を上記仕切座に押し付ける上記弁部材の上記押圧部が上記駆動部材を跨ぐように形成される。
この場合に、上記弁部材に、上記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢力により上記仕切板を上記仕切座に押し付ける押圧部を設け、上記仕切板の背面に設けた突出軸を上記付勢力を受ける受圧部とすることができる。
また、弁部材20の背面側にはばね座32が設けられ、このばね座32と上記隔壁25との間に、弁部材20を閉弁方向に付勢するコイル状の復帰ばね23が、上記軸線Lと同軸上において縮設されている。この復帰ばね23は、上記弁駆動部2を構成する図示の単動形流体圧シリンダにおける弁部材20を閉弁方向に付勢する手段として用いることもできるが、弁駆動部2を上述の複動形シリンダとして構成する場合においても、弁部材20を介して後述する仕切板40を仕切座42に押し付ける手段として設けておくことができる。
図1に示すように、弁部材20により弁座14が閉鎖された状態において、弁駆動部2の操作ポート30を通して圧力室29に圧力流体を供給し、弁部材20により弁座14を開くと、第1開口11が弁座14及び流路13を通して第2開口12に連通し、この場合に、通気室35の流路13を流れる通気ガス中にプラズマ、ラジカルが存在していて、それが隔離室34に流入すると、それらにより弁部材20の弁シール21が劣化する。
図4に示す状態から、図1に示すように弁部材20で弁座14を閉じるには、弁駆動部2の圧力室29に圧力流体を供給して弁部材20を全開位置(図3)に移動させ、次いで仕切板40の駆動機構47により駆動部材48を復帰させ、図2に示すように仕切板40を仕切板収納箱45内の収納位置まで移動させ、そのうえで、圧力室29を大気に連通させて復帰ばね23の付勢力により弁部材20を弁座14に圧接すればよい。
この第2実施例における弁ハウジング60は、第1実施例における弁ハウジング10がその側方に仕切板収納箱45を一体に形成したものとして構成しているのに対し、別体の仕切板収納箱65をシール部材65aを介して気密に連結することにより構成している。この点を除いて、弁ハウジング60の構成は第1実施例の弁ハウジング10と変わるところがないが、第1実施例のように構成することもでき、また、逆に第1実施例においても第2実施例のような構成とすることもできる。
なお、図10においては、揺動腕69が、仕切台41に対向する位置(実線)と、収納位置及び中間位置(鎖線)にある状態を示している。
そして、この状態では、通気室35の通気ガス中におけるプラズマ及びラジカルが仕切板40により完全に遮断されて隔離室34に入らないので、隔離室34内の弁シール21や、上記隔壁25を貫通する弁シャフト22のシール部材26等がプラズマ及びラジカルにより劣化するのが防止される。
10,60 弁ハウジング
11 第1開口
12 第2開口
13 流路
14 弁座
20 弁部材
21 弁シール
22 弁シャフト
23 復帰ばね
34 隔離室
35 通気室
40 仕切板
41 仕切台
42 仕切座
43 内孔
47,67 駆動機構
48 駆動部材
50,80 押圧部
51,81 受圧部
66 ガイド部
69 揺動腕
69a 長孔
71 突出軸
Claims (7)
- 筒状の弁ハウジングにおける軸線方向の一端に第1開口が開設されると共に、上記軸線と直交する向きに、上記第1開口と上記弁ハウジング内の流路によって連通する第2開口が開設されてなる上記弁ハウジングと、上記第1開口の内周に設けられた弁座と、上記弁座に上記第2開口側から接離して上記弁座を開閉する弁シールを有する弁部材と、上記弁部材の背面から上記弁ハウジング内を上記軸線方向に延びる弁シャフトと、上記弁部材を上記軸線方向に駆動する弁駆動部とを備え、
上記弁ハウジングの内周において、開弁位置にある上記弁部材及び上記弁シャフトを内在させる隔離室と上記第1開口及び上記第2開口が開設されている上記流路を備えた通気室とを区画する位置に、上記隔離室と上記通気室とを仕切るための仕切板を当接させる仕切座を備えた環状の仕切台を突設し、
上記弁駆動部は、上記弁部材を、上記仕切台の内孔を通して上記弁座を閉じる閉弁位置と、上記隔離室に収容される開弁位置との間で移動させ得るストロークを有し、
上記仕切板は、上記仕切座に対向する位置と上記流路から離れた収納位置との間で移動して上記仕切座を開閉し、上記隔離室に収容した上記弁部材の上記弁シールを上記流路を流れる通気ガス中のプラズマ、ラジカルから隔離可能にした、
ことを特徴とする真空バルブ。 - 上記仕切座が上記仕切台の上記隔離室側に設けられ、上記仕切板が、上記仕切座に沿って上記仕切台の上記内孔を閉じる仕切位置と上記流路から離れた上記収納位置との間で直線的に移動可能に配設されると共に、上記仕切板を上記仕切位置と上記収納位置との間で移動させる駆動機構に連結されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。 - 上記弁部材に、上記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢力により上記仕切板を上記仕切座に押し付ける押圧部を設け、上記仕切板の背面に上記付勢力を受ける受圧部を設けている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の真空バルブ。 - 上記仕切板の上記駆動機構における直線的に進退する駆動部材が、上記仕切板の背面に連結され、上記仕切板を上記仕切座に押し付ける上記弁部材の上記押圧部が上記駆動部材を跨ぐように形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の真空バルブ。 - 上記弁ハウジングに、上記仕切板が上記仕切座に対向する位置と上記流路から離れた上記収納位置との間で移動するのをガイドするガイド部を備え、
上記仕切板の上記駆動機構が、上記弁ハウジングにおける上記仕切台の上記内孔から離れた位置に揺動中心を持って、揺動により上記仕切板を上記ガイド部に沿って移動させる揺動腕を備え、上記仕切板の中央に設けた突出軸を上記揺動腕に形成した長孔に摺動自在に嵌入させ、上記長孔に上記突出軸を嵌入した上記揺動腕の揺動により、上記ガイド部に沿って上記仕切板を上記仕切座に対向する位置と上記収納位置との間で移動可能にした、
ことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。 - 上記弁部材に、上記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢力により上記仕切板を上記仕切座に押し付ける押圧部を設け、上記仕切板の背面に設けた突出軸を上記付勢力を受ける受圧部とした、
ことを特徴とする請求項5に記載の真空バルブ。 - 上記弁部材を閉弁方向に付勢する手段として復帰ばねを備えている、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の真空バルブ。
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