JP4997356B1 - 遮熱建材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】熱反射機能を確保しつつ飛散防止に優れた遮熱建材としてのガラス戸を提供する。
【解決手段】樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材20が、赤外線カット及び紫外線カットの両機能を有する水性エマルジョン30を介してガラス戸10のガラス面11aに貼付される。水性エマルジョン30は、網部材20の個々の開口20aを塞ぐように塗布され、各開口20aを塞ぐ塗膜30aが網部材20をガラス戸10のガラス面11aに貼付するための接着部として機能する。ガラス戸10は1枚のガラスを含み、網部材20は、ガラスの内側、外側又は双方のガラス面11aに貼付される。
【選択図】図1

Description

本発明は、遮熱建材及びその製造方法に関し、特にガラス戸、網戸などに好適な遮熱建材及びその製造方法に関する。
一般に、赤外線カットの機能を有する樹脂フィルムを、ガラス戸のガラス面に付着させ、あるいはガラス内に封じ込めることで、太陽光の熱を内部に伝え難くする技術が知られている。しかし、この技術では、樹脂フィルムにより赤外線反射特性を高めることはできるものの、樹脂フィルムにこもった熱により樹脂フィルムとガラスの熱膨張差に起因してガラスが割れてしまうという問題があった。なお、上記した樹脂フィルムを用いる代わりに、多数の開口を有する格子状のシート材の片面等に断熱塗料を塗布してなる遮熱シートを、窓の外側に治具によりカーテン状に吊るすことで太陽光の熱を内部に伝え難くするようにした技術も知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
登録実用新案第3129422号公報
上記特許文献1に記載された遮熱シートによれば、断熱塗料による熱反射機能を確保しつつ通気性を確保することができるが、あくまでも日よけが主な機能であり、それ以上の有用な効果を発揮するものではなかった。また、熱反射機能等を確保するために、1mm〜3mmの幅を有し、1mm四方〜5mm四方の複数の開口を有するという特別なシート材を用いる必要があり、誰もが簡易かつ安価に実施できるものではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、熱反射機能を確保しつつ飛散防止に優れた遮熱建材としてのガラス戸、または熱反射機能及び通気性をより簡易かつ安価に実施できる遮熱建材としての網戸、並びにそれらの製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために本発明に係る遮熱建材は、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材が、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付されることを特徴とする。この場合、ガラス戸は1枚のガラスを含み、網部材は、ガラスの内側、外側又は双方のガラス面に貼付されるように構成することができる。あるいは、ガラス戸は2枚のガラスを含み、網部材は、2枚のガラス間に挟み込まれた状態で貼付されるように構成することもできる。なお、「エマルジョン」は、水性エマルジョンの他、これに有機溶剤を加えたものを含む意である。
そして、本発明に係る遮熱建材の製造方法は、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材の個々の開口を塞ぐように塗布し、その網部材をエマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付した後、該エマルジョンを固化させることを特徴とする。あるいは、本発明に係る遮熱建材の製造方法は、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材をガラス戸に接触させた状態で、その網部材の個々の開口を塞ぐように赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを塗布し、網部材をエマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付した状態としつつ該エマルジョンを固化させることを特徴とする。
本発明に係る遮熱建材は、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材が、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付され、その貼付状態でエマルジョンが固化される。これにより、エマルジョンを用いることで少なくとも赤外線カットの機能を図りつつ、ガラスが割れた場合には網部材の貼付態様に応じて破片の飛散を効果的に防止することができる。また、網部材の各開口を塞ぐエマルジョン塗膜が、網部材をガラス戸のガラス面に貼付するための接着部として機能するため、別途接着剤を使用しなくても、網部材のガラス面に対する付着性を確保することができる。また、網部材としては、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた通常のものを用いることができ、簡易かつ安価に製造することができる。
従来、赤外線カットの機能を有する樹脂フィルムを用いる代わりに、多数の開口を有する格子状のシート材の片面等に断熱塗料を塗布してなる遮熱シートを、窓の外側に治具によりカーテン状に吊るすことで太陽光の熱を内部に伝え難くするようにした技術では、熱反射機能等を確保するために、1mm〜3mmの幅を有し、1mm四方〜5mm四方の複数の開口を有するという特別なシート材を用いる必要があった。
上記課題を解決するために本発明に係る遮熱建材は、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンが、網戸を構成する網部材の個々の開口を塞がない状態で固化され、単位面積当たりの該網部材の開口率(網目のピッチ面積に対する開いた空間の面積)が、エマルジョンを塗布する前では0.60〜0.80に設定され、エマルジョンを塗布した後では0.40〜0.60に設定されることを特徴とする。なお、「エマルジョン」は、水性エマルジョンの他、これに有機溶剤を加えたものを含む意である。
そして、本発明に係る遮熱建材の製造方法は、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを、樹脂糸で編み込まれた網部材に塗布した後、該網部材に向けて送風することにより、その網部材の個々の開口のコーナ部にて塗膜の一部を残した後、エマルジョンを固化させることを特徴とする。
本発明に係る遮熱建材では、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンが、網戸を構成する網部材の個々の開口を塞がない状態で固化され、単位面積当たりの該網部材の開口率が、エマルジョンを塗布する前では0.60〜0.80に設定され、エマルジョンを塗布した後では0.40〜0.60に設定される。これにより、市販されている網戸の網を網部材として有効利用することができ、熱反射機能及び通気性を確保する網戸を簡易かつ安価に製造することができる。
本発明の実施例1に係り、水性エマルジョンを網部材に塗布した後、その網部材を水性エマルジョンを介してガラス面に貼付して造られるガラス戸の外観図。 網部材をガラス戸に接触させた状態で、その網部材に水性エマルジョンを塗布し、その網部材を水性エマルジョンを介してガラス面に貼付して造られるガラス戸の外観図。 (A)は図1又は図2において網部材として網戸用の網を使用した場合の部分拡大断面図。(B)は(A)の平面図。 (A)は図1又は図2において網部材としてレースを使用した場合の部分拡大断面図。(B)は(A)の平面図。 (A)は水性エマルジョンをスプレー塗りにより網部材に塗布する場合の模式図。(B)は水性エマルジョンをロールコーターにより網部材に塗布する場合の模式図。 (A)は水性エマルジョンをカーテンフローコーターにより網部材に塗布する場合の模式図。(B)は水性エマルジョンを浸漬により網部材に塗布する場合の模式図。 網部材が2枚のガラス間に挟み込まれた状態で貼付して造られるガラス戸の模式図。 水性エマルジョンの製造工程を示す説明図。 組成成分の異なるエマルジョンをガラスに塗布した各ガラス試験片の分光測定結果を示すグラフ。 実施例1の変形例に係り、(A)は網部材として水性エマルジョンを予め樹脂糸に練り込んだ網を使用した場合における図3(A)に相当する部分拡大断面図。(B)は(A)の網を水性エマルジョンの代わりに接着剤を介してガラス面に貼付した状態を示す部分拡大断面図。 本発明の実施例2に係り、網部材としての網を使用した網戸の外観図。 (A)は図11の部分拡大平面図。(B)は(A)の断面図。 実施例2に係る網戸の製造工程を示す説明図。 (A)は実施例2に係る網戸の使用例を示す平面図。(B)は(A)の側面図。 実施例2の変形例に係り、(A)は網部材を使用した横引きカーテンの外観図。(B)は網部材を使用したロールカーテンの外観図。 実施例2の変形例に係り、網部材を使用したブラインドの外観図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る遮熱建材としてのガラス戸10は、ユーザがはけ41やローラブラシ等を用いて各家庭で製造することができる。すなわち、図1に示されるように、赤外線カット及び紫外線カットの双方の機能を有する水性エマルジョン30を網部材20の個々の開口20aを塞ぐように塗布し、その網部材20を水性エマルジョン30を介してガラス戸10を構成するガラス11のガラス面11a(内側、外側又は双方)に貼付した後、水性エマルジョン30を固化させてガラス戸10を製造することができる。
あるいは、図2に示されるように、網部材20をガラス戸10を構成するガラス11のガラス面11a(内側、外側又は双方)に接触させた状態で、赤外線カット及び紫外線カットの双方の機能を有する水性エマルジョン30を網部材20の個々の開口20aを塞ぐように塗布し、網部材20を水性エマルジョン30を介してガラス面11aに貼付した状態としつつ水性エマルジョン30を固化させてガラス戸10を製造することもできる。
このように水性エマルジョン30を網部材20の個々の開口20a(網目)を塞ぐように塗布した場合には、各開口20aを塞ぐ水性エマルジョン30の塗膜30a(図3、図4参照)が、網部材20をガラス戸10のガラス面11aに貼付するための接着部として機能する。
このため、網部材20を用いずに水性エマルジョン30のみをガラス戸10のガラス面11aに塗布した場合には、水性エマルジョン30がガラス面11aに沿って垂れ、あるいは斑となって目立ち易くなるが、網部材20に水性エマルジョン30を塗布することでガラス面11aに沿った垂れが防止され、また斑となることも防止される。その結果、水性エマルジョン30を用いることで赤外線カット及び紫外線カットの双方の機能を図りつつ、ガラス11が割れた場合には網部材20によって破片の飛散を防止することができる。
網部材20としては、図3に示されるような樹脂糸で編み込まれた網戸用の網21を使用することができる。網21は、例えばポリプロピレン(PP)やポリエステル(PET)などで形成され、線径が0.14mm〜0.5mm、開き目(ネット口径)が0.5mm〜5mmの範囲にあるものを適宜使用することができる。
また、網21に代えて、図4に示されるような木綿糸又は絹糸で編み込まれたレース22などを好適に使用することもできる。網21では樹脂糸が交互に浮くように編まれているのに対し、レース22では木綿糸又は絹糸が組み込みにより編まれている。このため、レース22の開口22aを塞ぐ水性エマルジョン30の塗膜30aの方が、網21の開口21aを塞ぐ水性エマルジョン30の塗膜30aよりもガラス面11aとの密着性が高くなって、水性エマルジョン30による接着性をより向上させることができる。また、通常、レース22は網21よりも切れ難いため、レース22を用いた場合は網21を用いた場合に比して侵入者の防止効果がより一層高くなる。
本発明に係る遮熱建材としてのガラス戸10は、ユーザが各家庭で製造する以外にも、工場生産できるものである。この場合、スプレー42による水性エマルジョン30のスプレー塗り(図5(A)参照)、コーティングロール43及びドクターロール44により水性エマルジョン30の均一液膜を生成するロールコーター(図5(B)参照)、ヘッド45のスリットから水性エマルジョン30を押し流し、その液膜カーテンを生成するカーテンフローコーター(図6(A)参照)、塗料槽46内の水性エマルジョン30への浸漬(図6(B)参照)などの各種塗装方法により、網21やレース22などの網部材20に水性エマルジョン30を塗布した後、その網部材20を水性エマルジョン30を介してガラス戸10を構成するガラス11のガラス面11a(内側、外側又は双方)に貼付した後、水性エマルジョン30を固化させてガラス戸10を製造することができる。
また、工場生産する場合には、図1に示したような、1枚のガラス11を含み、網部材20が1枚のガラス11のガラス面11a(内側、外側又は双方)に貼付されるタイプのガラス戸10に限らず、例えば図7に示されるように、2枚のガラス11を含み、網部材20がそれらガラス11間に挟み込まれた状態で貼付されるタイプのガラス戸10’に適用することができる。このガラス戸10’によれば、水性エマルジョン30を用いることで赤外線カット及び紫外線カットの双方の機能を図りつつ、ガラス11が割れた場合には網部材20によって破片の飛散を防止することができ、さらに2重ガラスによる断熱、遮音効果を得ることができる。
ここで、本実施例1で使用する水性エマルジョン30について説明する。水性エマルジョン30は、乳化剤を含む水性塗料の素材液である1次水性混合液(市販のアクリルエマルジョン(例えば、日本エヌエスシー株式会社製の品番「AD157」))に、顔料として赤外線カット機能を有するインジウムスズ酸化物粉末からなる顔料微粒子(以下、単にITOという)と、紫外線カット機能を有する酸化亜鉛粉末からなる顔料微粒子(以下、単位ZnOという)とを含有した顔料含有1次水性混合液L1を元とする。
図8に示されるように、顔料含有1次水性混合液L1に対して低圧攪拌工程Aを実施することにより、その低圧攪拌で得られる顔料含有2次水性混合液L2の全体として、酸素等の不純物が除去されるとともに、樹脂微粒子の凝集塊のみならず、ITO及びZnOの凝集塊も膨潤により凝集力の弱くなった粒子態様を呈するようになる。
具体的に、低圧攪拌工程Aでは、まず真空タンク11内を真空ポンプ12によって排気し、顔料含有1次水性混合液L1が蒸発によっても残存する状態を保持する、大気圧より低圧となるまで減圧する(真空タンク11内の温度が、4〜20℃である場合に対応して、真空タンク11内の圧力を6〜18Torr(トール)の範囲に設定)。
このとき、真空タンク11内では、減圧に伴って液面が一旦上昇するとともに、顔料含有1次水性混合液L1に溶け込んでいた空気(酸素)が膨張し泡となって顔料含有1次水性混合液L1から除去される(真空脱気・真空脱泡)。この状態で、真空タンク11内をなおも排気し続けると、液面が初期位置に向けて下降し、初期位置に戻ると僅かな間静止状態となり、その後、顔料含有1次水性混合液L1が急激に沸騰を開始する。本実施例1では、例えば作業者が真空タンク11に設けられた目盛りを目安として液面の位置をチェックし、液面の上昇により目盛りが見えなくなってから、液面の下降により目盛りが再び見えるようになったとき、すなわち、顔料含有1次水性混合液L1が沸騰を開始する直前、あるいは遅くとも顔料含有1次水性混合液L1が沸騰を開始した直後には、真空ポンプ12の駆動を停止するようにしている。
上記のような低圧状態下では、大気圧下に比べて樹脂微粒子間に作用する凝集力が弱くなる。このため、樹脂微粒子間に水が浸入し、凝集塊自体が膨潤(膨張)する。このとき、凝集塊を構成する個々の樹脂微粒子の表面が界面活性剤で覆われるようになり、顔料含有1次水性混合液L1に溶け込んでいた空気に加えて、余剰の界面活性剤等の添加剤や不純物がガスとなって顔料含有1次水性混合液L1から除去される。
そして、この低圧状態下で、図示を省略する攪拌ブレードの中心軸線周りの回転によって顔料含有1次水性混合液L1を攪拌することにより、凝集塊が小さな凝集塊となるようにばらけたり、樹脂微粒子の単体となるようにばらける(凝集塊の第一次分散(分離)化)。低圧攪拌により顔料含有1次水性混合液L1から得られた顔料含有2次水性混合液L2を分岐液配管T2を通して各シリンダ31の加圧室31内へ移送する。
次に、顔料含有2次水性混合液L2に対して高速度付与工程Bを実施する。高速度付与工程高速度付与工程Bでは、各ピストン34の押圧作動によって各加圧室31内の顔料含有2次水性混合液L2を加圧する。具体的には、顔料含有2次水性混合液L2を100〜250Mpa(メガパスカル)の圧力範囲内で加圧する。各加圧室31が設定圧に達すると、開閉弁35が開き、噴射通路33aを流れる顔料含有2次水性混合液L2に、低圧攪拌に伴う顔料含有1次水性混合液L1の運動速度より大きな速度が付与されるようになる。
そして、衝突処理工程Cでは、衝突室32内にて顔料含有2次水性混合液L2同士を相互に衝突させるとともに、ITO及びZnO同士をも相互に衝突させる。高速度付与工程B及び衝突処理工程Cを実施することにより、膨潤により凝集力の弱くなった樹脂微粒子の凝集塊が分散に必要なエネルギーを得て、個々の樹脂微粒子に分散するようになる(凝集塊の第二次分散(分離)化))。収容工程Dでは、衝突処理工程Cにより顔料含有2次水性混合液L2から得られた顔料含有3次水性混合液L3が排出液配管T3を通して収容容器40内に収容される。
上記低圧攪拌工程A、高速度付与工程B、衝突処理工程C及び収容工程Dを実施することにより、平均粒子径が約60nm(50nm〜90nmの範囲に分布)の樹脂微粒子、平均粒子径が30nm(20nm〜50nmの範囲に分布)のITO及びZnOが混合・分散した顔料含有3次水性混合液L3(=水性エマルジョン30)が得られる。顔料含有3次水性混合液L3においては、微細化した樹脂微粒子の表面がITO及びZnOの顔料微粒子で覆われるようになる。
図9は、組成成分の異なるエマルジョンをガラスに塗布した各ガラス試験片の分光測定結果(光の波長に対応した透過率の測定結果)を示す。この場合、所定濃度のITOを含むITO分散液50gを含有した水性エマルジョン100gを、上記各工程A〜Dを実施することにより、粘度15〜30cpsの水性混合液へと調整し、その塗料を5〜10μmの厚さでガラスに塗布したガラス試験片をFとし、所定濃度のZnOを含むZnO分散液50gを含有した水性エマルジョン100gを、上記各工程A〜Dを実施することにより、粘度15〜30cpsの水性混合液へと調整し、その塗料を5〜10μmの厚さでガラスに塗布したガラス試験片をGとした。
一方、所定濃度のITOを含むITO分散液30gを含有した水性エマルジョン100gに、IPA(イソプロピルアルコール)20gと水70gを混合することにより、粘度15〜30cpsの混合液へと調整し、その塗料を5〜10μmの厚さでガラスに塗布したガラス試験片をA〜Cとし、さらに所定濃度のZnOを含むZnO分散液30gを含有した水性エマルジョン100gに、IPA(イソプロピルアルコール)20gと水50gを混合することにより、粘度15〜30cpsの混合液へと調整し、その塗料を5〜10μmの厚さでガラスに塗布したガラス試験片をDとし、塗料を一切塗らないガラス試験片をEとした。なお、ガラス試験片A〜D,F,Gにおいて、塗料の塗布量はいずれも0.25g(24g/m)であった。また、紫外線透過率の計算については、JISによる300nm−380nmを採用した。
図9から、ガラス試験片Fは赤外線カットに優れ、ガラス試験片Gは紫外線カットに優れることが分かる。本実施例1の水性エマルジョン30は、ガラス試験片Fとガラス試験片Gの各成分を統合した組成に相当するものであり、本実施例1が赤外線カット及び紫外線カットのいずれにも優れた特性を発揮することが推定される。また、固化後の乾燥皮膜(塗膜)は、ガラス試験片A〜Dのものがゆず肌状であるのに対し、ガラス試験片F,Gのものは平滑であった。この場合、ガラス試験片F,Gのものは、ガラス試験片A〜Dのものに比べて臭気がほとんどないことが確認された。
(変形例)
上記実施例1では、網部材20として、通常網戸に使用される網21を採用したが、これに代えて、例えば図10(A)に示されるように、水性エマルジョン30と同様の成分を有する水性エマルジョン31を予め樹脂糸に練り込んだ網121を使用してもよい。これによれば、水性エマルジョン30,31により赤外線カット及び紫外線カットの機能が重畳されて発揮されるようになる。
また、網121を使用する場合は、水性エマルジョン30に代えて、例えば図10(B)に示されるように、接着剤50を介してガラス11のガラス面11aに貼付するようにしてもよい。これによっても、赤外線カット及び紫外線カットの両機能を確保することが可能である。
上記実施例1では、網部材20としての網21又はレース22を水性エマルジョン30を介してガラス11の内側、外側又は双方のガラス面11aに貼付するか、あるいは2枚のガラス11間に挟み込んだ状態で貼付するようにしたが、例えば図11に示されるように、網21を本来の用途である網戸110に使用してもよい。
この網戸110についても、上記実施例1のガラス戸10の場合と同様、ユーザがはけ41やローラブラシ等を用いて各家庭で製造することができる。具体的には、赤外線カット及び紫外線カットの双方の機能を有する水性エマルジョン30を網21に塗布する。網21の片側だけに塗ってもよいし、両側に塗ってもよい。
あるいは、スプレー42による水性エマルジョン30のスプレー塗り(図5(A)参照)、コーティングロール43及びドクターロール44により水性エマルジョン30の均一液膜を生成するロールコーター(図5(B)参照)、ヘッド45のスリットから水性エマルジョン30を押し流し、その液膜カーテンを生成するカーテンフローコーター(図6(A)参照)、塗料槽46内の水性エマルジョン30への浸漬(図6(B)参照)などの各種塗装方法により、工場で生産することもできる。
ただし、図13に示されるように、網戸110の製造工程では塗装工程後に送風工程が設けられている点で、送風工程が設けられていないガラス戸10の製造工程とは異なる。また、ガラス戸10では塗装作業性を考慮に入れるとともに、塗膜ができる限り薄くなるように水性エマルジョン30の粘度を15〜30cpsの範囲に設定したが、この実施例2では、図12に示されるように、水性エマルジョン30を網21の上部21bのみならず各開口21aのコーナ部21cにからませるために、エマルジョンの粘度が150〜1200cpsの範囲に設定されている点で、網21を含むガラス戸10の場合とは異なる。エマルジョンの粘度が150よりも小さくなると、水性エマルジョン30を網目の各コーナ部21cにからませ難くなる。一方、エマルジョンの粘度を1200よりも大きくするためには、添加剤の添加が必要となる。エマルジョンの粘度は、送風工程におけるエア圧に応じて異なる値に変更することができる。具体的には、エア圧が約0.1〜0.3MPaである場合には、エマルジョンの粘度を150〜300cpsの低い粘度範囲に設定しても、水性エマルジョン30を各開口21aのコーナ部21cにからませて塗膜30aの一部を残すことができる。一方、エア圧が約0.5〜0.7MPaである場合には、エマルジョンの粘度を600〜1200cpsの高い粘度範囲に設定しなければ、水性エマルジョン30を各開口21aのコーナ部21cにからませ難くなって塗膜30aの一部を残すことができなくなる。
ここで、本実施例2で使用する水性エマルジョン30について説明する。水性エマルジョン30は、乳化剤を含む水性塗料の素材液である1次水性混合液(市販のアクリルエマルジョン(例えば、日本エヌエスシー株式会社製の品番「AD157」))に、顔料として赤外線カット機能を有するインジウムスズ酸化物粉末からなる顔料微粒子(以下、単にITOという)と、紫外線カット機能を有する酸化亜鉛粉末からなる顔料微粒子(以下、単位ZnOという)とを含有した顔料含有1次水性混合液L1を元とする。
顔料含有1次水性混合液L1に対して低圧攪拌工程Aを実施することにより、その低圧攪拌で得られる顔料含有2次水性混合液L2の全体として、酸素等の不純物が除去されるとともに、樹脂微粒子の凝集塊のみならず、ITO及びZnOの凝集塊も膨潤により凝集力の弱くなった粒子態様を呈するようになる(図8参照)。
具体的に、低圧攪拌工程Aでは、まず真空タンク11内を真空ポンプ12によって排気し、顔料含有1次水性混合液L1が蒸発によっても残存する状態を保持する、大気圧より低圧となるまで減圧する(真空タンク11内の温度が、4〜20℃である場合に対応して、真空タンク11内の圧力を6〜18Torr(トール)の範囲に設定)。
このとき、真空タンク11内では、減圧に伴って液面が一旦上昇するとともに、顔料含有1次水性混合液L1に溶け込んでいた空気(酸素)が膨張し泡となって顔料含有1次水性混合液L1から除去される(真空脱気・真空脱泡)。この状態で、真空タンク11内をなおも排気し続けると、液面が初期位置に向けて下降し、初期位置に戻ると僅かな間静止状態となり、その後、顔料含有1次水性混合液L1が急激に沸騰を開始する。本実施例1では、例えば作業者が真空タンク11に設けられた目盛りを目安として液面の位置をチェックし、液面の上昇により目盛りが見えなくなってから、液面の下降により目盛りが再び見えるようになったとき、すなわち、顔料含有1次水性混合液L1が沸騰を開始する直前、あるいは遅くとも顔料含有1次水性混合液L1が沸騰を開始した直後には、真空ポンプ12の駆動を停止するようにしている。
上記のような低圧状態下では、大気圧下に比べて樹脂微粒子間に作用する凝集力が弱くなる。このため、樹脂微粒子間に水が浸入し、凝集塊自体が膨潤(膨張)する。このとき、凝集塊を構成する個々の樹脂微粒子の表面が界面活性剤で覆われるようになり、顔料含有1次水性混合液L1に溶け込んでいた空気に加えて、余剰の界面活性剤等の添加剤や不純物がガスとなって顔料含有1次水性混合液L1から除去される。
そして、この低圧状態下で、図示を省略する攪拌ブレードの中心軸線周りの回転によって顔料含有1次水性混合液L1を攪拌することにより、凝集塊が小さな凝集塊となるようにばらけたり、樹脂微粒子の単体となるようにばらける(凝集塊の第一次分散(分離)化)。低圧攪拌により顔料含有1次水性混合液L1から得られた顔料含有2次水性混合液L2を分岐液配管T2を通して各シリンダ31の加圧室31内へ移送する。
次に、顔料含有2次水性混合液L2に対して高速度付与工程Bを実施する。高速度付与工程高速度付与工程Bでは、各ピストン34の押圧作動によって各加圧室31内の顔料含有2次水性混合液L2を加圧する。具体的には、顔料含有2次水性混合液L2を100〜250Mpa(メガパスカル)の圧力範囲内で加圧する。各加圧室31が設定圧に達すると、開閉弁35が開き、噴射通路33aを流れる顔料含有2次水性混合液L2に、低圧攪拌に伴う顔料含有1次水性混合液L1の運動速度より大きな速度が付与されるようになる。
そして、衝突処理工程Cでは、衝突室32内にて顔料含有2次水性混合液L2同士を相互に衝突させるとともに、ITO及びZnO同士をも相互に衝突させる。高速度付与工程B及び衝突処理工程Cを実施することにより、膨潤により凝集力の弱くなった樹脂微粒子の凝集塊が分散に必要なエネルギーを得て、個々の樹脂微粒子に分散するようになる(凝集塊の第二次分散(分離)化))。収容工程Dでは、衝突処理工程Cにより顔料含有2次水性混合液L2から得られた顔料含有3次水性混合液L3が排出液配管T3を通して収容容器40内に収容される。
上記低圧攪拌工程A、高速度付与工程B、衝突処理工程C及び収容工程Dを実施することにより、平均粒子径が約60nm(50nm〜90nmの範囲に分布)の樹脂微粒子、平均粒子径が30nm(20nm〜50nmの範囲に分布)のITO及びZnOが混合・分散した顔料含有3次水性混合液L3(=水性エマルジョン30)が得られる。顔料含有3次水性混合液L3においては、微細化した樹脂微粒子の表面がITO及びZnOの顔料微粒子で覆われるようになる。
図12(A)に示されるように、網21の各開口21aのコーナ部21cには、水性エマルジョン30の塗膜30aの一部が残される。ここで、塗膜30aが残されていない開口部を円形と仮定したとき、その直径をφ(mm)とし、網21の開き目(ネット口径)をW(mm)とし、網21の線径をD(mm)とすると、網21のピッチP(mm)は、次式(1)で示される。
P=W+D …式(1)
水性エマルジョン30を塗布する前において単位面積当たりの開口率O1は、次式(2)で示される。
O1=W/(W+D) …式(2)
一方、水性エマルジョン30を塗布した後において単位面積当たりの開口率O2は、次式(3)で示される。
O2=πφ/4(W+D) …式(3)
ここで、上記実施例1のガラス戸10では、網21の線径が0.14mm〜0.5mm、開き目(ネット口径)が0.5mm〜5mmの範囲にあるものを適宜使用できるとしたが、実施例2のように網21を網戸110として使用する場合には、特に防虫効果を考慮に入れて、網21の線径D(mm)を0.13mm〜0.3mm、開き目W(mm)を0.6mm〜1.5mmとすることが望ましい(16〜30メッシュ相当)。
この実施例2では、0.60<開口率O1<0.80に設定され、0.40<開口率O2<0.60に設定されている。開口率O2が0.40よりも小さくなると、風通しが悪くなる。一方、開口率O2が0.60よりも大きくなると、図12(B)に示されるように、入射角θが同じ場合でも、図中の実線で示す網21の開口21aを透過する光の量が、図中の破線で示す赤外線カット及び紫外線カットの量に比べて大きくなるため、赤外線カット及び紫外線カットの機能が制限される。好ましくは、0.45<開口率O2<0.50である。例えば、φ(mm)=W(mm)=1、D(mm)=0.3とした場合、開口率O2は0.46(=π×1/(4×1.3))となる。
上記実施例2の網戸110は、図14(B)に示されるように、ガラス戸100(通常のもの)をその幅方向にスライド移動可能なサッシ120の外側端部に設けられた網戸用レール121にスライド移動可能に嵌め込まれる。2枚のガラス戸100に対して1枚の網戸110を使用するのが一般的であるが、例えば図14(A)中の実線で示されるように、各ガラス戸100に対応させて網戸110を設けることにより、赤外線カット及び紫外線カットの両機能を向上させることができる。
また、ガラス戸100の外側に網戸110を設けることに加えて又は代えて、図中の破線で示されるように、サッシ120の内側端部に設けられた網戸用レール122等に網戸110を配設するようにしてもよい。ガラス戸100の内外に網戸110を設けることにより、通風を確保しつつ、赤外線カット及び紫外線カットの両機能をより高めることができる。
(変形例)
上記実施例2では、網部材20としての網21を網戸110として使用したが、これに限らず、例えば図15(A)に示されるように、網部材20としての網21又はレース22を、上端にてカーテンレールで支持した横引きカーテン23として使用することができる。また、例えば図15(B)に示されるように、網21又はレース22をロール状にして上端を固定し下に引き出すロールカーテン24として使用することができる。
さらに、例えば図16に示されるように、網21又はレース22を横長帯状の多数の枠26aに張り、各網張枠26を上下に多数つなげることにより形成したブラインド25として使用することもできる。
これらの変形例によっても、網21を網戸110として使用した場合と同様、通気性を確保しつつ、赤外線カット及び紫外線カットの両機能を向上させることができる。
なお、上記実施例1、2で使用した水性エマルジョン30は、有機溶剤を一切添加しないものであったが、有機溶剤を添加したエマルジョン、あるいは水性エマルジョン30に代えて、溶剤型塗料を用いて実施することも可能である。
また、上記実施例1、2では、顔料微粒子として赤外線カットの機能を有するITOと、紫外線カットの機能を有するZnOとをそれぞれ添加した水性エマルジョン30を使用したが、ITOに加えて又は代えて、例えばATO(アンチモンスズ酸化物)等を使用してもよく、ZnOに加えて又は代えて、例えばTiO等を使用してもよい。
また、上記実施例1、2等において、紫外線カットの機能を有する顔料微粒子は省略することができる。
10,10’ ガラス戸(遮熱建材)
11 ガラス
11a ガラス面
20 網部材
20a 開口
21,121 網
21a 開口
21c コーナ部
22 レース
22a 開口
23 横引きカーテン
24 ロールカーテン
25 ブラインド
30,31 水性エマルジョン
30a 塗膜
50 接着剤
110 網戸(遮熱建材)

Claims (8)

  1. 樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材が、赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付されることを特徴とする遮熱建材。
  2. 前記エマルジョンは、前記網部材の個々の開口を塞ぐように塗布され、各開口を塞ぐ塗膜が前記網部材を前記ガラス戸のガラス面に貼付するための接着部として機能する請求項1に記載の遮熱建材。
  3. 前記ガラス戸は1枚のガラスを含み、前記網部材は、前記ガラスの内側、外側又は双方のガラス面に貼付される請求項1又は2に記載の遮熱建材。
  4. 前記ガラス戸は2枚のガラスを含み、前記網部材は、前記2枚のガラス間に挟み込まれた状態で貼付される請求項1又は2に記載の遮熱建材。
  5. 赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンが、網戸を構成する網部材の個々の開口を塞がない状態で固化され、単位面積当たりの該網部材の開口率が、前記エマルジョンを塗布する前では0.60〜0.80に設定され、前記エマルジョンを塗布した後では0.40〜0.60に設定されることを特徴とする遮熱建材。
  6. 赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを、樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材の個々の開口を塞ぐように塗布し、その網部材を前記エマルジョンを介してガラス戸のガラス面に貼付した後、該エマルジョンを固化させることを特徴とする遮熱建材の製造方法。
  7. 樹脂糸、木綿糸又は絹糸で編み込まれた網部材をガラス戸のガラス面に接触させた状態で、その網部材の個々の開口を塞ぐように赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを塗布し、前記網部材を前記エマルジョンを介して前記ガラス戸のガラス面に貼付した状態としつつ該エマルジョンを固化させることを特徴とする遮熱建材の製造方法。
  8. 赤外線カット及び紫外線カットの少なくとも赤外線カットの機能を有するエマルジョンを、網戸を構成する網部材に塗布し、該網部材に向けて送風することにより、その網部材の個々の開口のコーナ部にて塗膜の一部を残した後、前記エマルジョンを固化させることを特徴とする遮熱建材の製造方法。
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