JP2008214851A - 遮熱シート - Google Patents
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Abstract
【課題】手軽に施工することができるとともに、良好な遮熱効果を得ることができる遮熱シートを提供する。
【解決手段】外部からガラス22に入射した光(F1)は、ガラス22や接着剤16による反射を受けつつ、反射膜14に入射し、ここで反射される(矢印F6)。このため、外部からの太陽光(特に赤外光)に起因する熱が良好に遮断されるようになる。このとき、反射膜14が形成された基材がメッシュシート12であるため、光の反射方向は必ずしも一定方向とは限らない。従って、外部から窓20を見ても、ガラス22がいわゆる鏡面のように見えるわけではない。一方、メッシュシート12であるために、光の一部が透過するようになる(矢印F7)。このため、室内からは外部を見ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】外部からガラス22に入射した光(F1)は、ガラス22や接着剤16による反射を受けつつ、反射膜14に入射し、ここで反射される(矢印F6)。このため、外部からの太陽光(特に赤外光)に起因する熱が良好に遮断されるようになる。このとき、反射膜14が形成された基材がメッシュシート12であるため、光の反射方向は必ずしも一定方向とは限らない。従って、外部から窓20を見ても、ガラス22がいわゆる鏡面のように見えるわけではない。一方、メッシュシート12であるために、光の一部が透過するようになる(矢印F7)。このため、室内からは外部を見ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば建物のガラス窓において太陽熱を遮断する遮熱用のシートに関するものである。
近年、地球温暖化が議論されており、室内の冷房温度を高めに設定して冷房に要する電力を低減しようという試みが実施されている。室内温度の上昇を抑制する一つの方法は、ガラス窓を介して室内に侵入する太陽光を遮ることであり、遮光用のカーテンやブラインドが用いられている。例えば、下記特許文献1には、二枚の布地の間に、金属薄膜が形成された合成樹脂フィルムを挟着したことを特徴とする遮光用カーテンが開示されている。
また、室内と室外の断熱を図ることにより遮熱を行うものとして二重サッシ構造がある。例えば、下記特許文献2には、窓ガラスの周縁部にプラスチックスポンジの枠を両面粘着テープで貼着け、この枠の上にプラスチック板を両面粘着テープで貼着けることにより空気層を形成した窓用簡易遮熱構造が開示されている。
更に、下記特許文献3には、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に熱線反射層を設け、その上に保護層を設けた高透明熱線反射フィルムが開示されている。
特開平9−252931号公報
実開平6−45060号公報
特開2000−117919公報
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2の背景技術は、設置のために相当の空間を必要とする,設置に手数が掛かるなどの不都合がある。特に、窓の大きさに対応させるためのサイズ変更を簡便に行うことが困難である。また、特許文献3の背景技術は、フィルムとなっているため、窓ガラスに貼り付ける際にフィルム内に空気が進入することがあり、施工に熟練を要する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、手軽に施工することができるとともに、良好な遮熱効果を得ることができる遮熱シートを提供することを、その目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、窓に貼り付けて太陽熱を遮断する遮熱シートであって、メッシュシートを基材とし、このメッシュシートの一面に反射膜が形成されており、この反射膜上に、接着剤を介して離型紙が貼り合せられており、前記離型紙を剥がすことで、窓に貼り付けられることを特徴とする。
主要な形態の一つによれば、前記反射膜は、ステンレスによりスパッタリングによって形成される。他の形態の一つは、前記スパッタリングを、太陽光の入射方向にターゲットを配置して行うことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、メッシュシートを基材として使用したので、良好な遮熱効果を得ることができるのみならず、設置のための空間を必要とせず、施工の手間もかからない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1を参照しながら、本発明の実施例1の遮熱シート10の構成を説明する。図1(A)は実施例1の積層構造を示す主要断面図である。同図に示すように、本実施例では、基材としてメッシュシート12を使用している。メッシュシート12の主面には、反射膜14が形成される。なお、基材がメッシュであるため、膜といっても連続した平面状のものではないが、便宜上「膜」という。図1(B)には、メッシュシート12と反射膜14の積層の様子が拡大して示されている。この反射膜14上には接着剤16が塗布されており、更にその表面に離型紙18が付されている。離型紙18には、切断時の便宜のためにマス目が印刷されている(図示せず)。
メッシュシート12としては、織物,例えばポリエステル・モノフィラメント・メッシュなどが使用される。反射膜14としては、例えばステンレス膜が使用される。メッシュシート12がポリエステルの場合、高温に耐えることができないので、スパッタリングなどの低温で形成できる方法でステンレス膜を形成する。接着剤16としては、公知の各種のものを使用してよいが、窓に施工した遮熱シート10を剥がしたときにガラスに残らないようなものが好適である。例えば、アクリル系のものを使用するとよい。
次に、図1(C)を参照しながら、遮熱シート10の施工について説明する。施工の際には、まず、窓20のガラス22の大きさに対応するように、遮熱シート10を切断する。上述した離型紙18のマス目を切断作業に利用することができる。次に、ガラス22のホコリや汚れを予め落としておくとともに、十分乾燥させる。これは、接着剤16による接着を十分に行うためである。
次に、図1(C)に示すように、離型紙18を一部剥がして露出した接着剤16の面をガラス22に接合して遮熱シート10の貼る位置を決め、更に、順次離型紙18を剥がして遮熱シート10をガラス22に貼っていく。すなわち、図示のように、遮熱シート10の上端を位置決めし、離型紙18を少しずつ剥がし、遮熱シート10の自重で徐々に貼り合わせるようにすればよい。このとき、仮に遮熱シート10とガラス22との間に空気が入ったとしても、基材がメッシュシート12であるため、空気は網目から容易に追い出すことができ、格別の熟練を必要とすることなく簡便にガラス面に貼り付けることができる。
次に、図1(D)を参照しながら、本実施例の作用を説明する。遮熱シート10を窓20のガラス22に貼り付けた状態の断面を示すと、図1(D)のようになる。ここで、外部からガラス22に入射した光は(矢印F1)、一部がガラス22で反射され(矢印F2)、残りはガラス22内に入射する(矢印F3)。更に光は接着剤16に入射するが、ここで一部が反射され(矢印F4)、残りが反射膜14に入射する(矢印F5)。反射膜14に入射した光は、ここで反射される(矢印F6)。このため、外部からの太陽光(特に赤外光)に起因する熱が遮断されるようになる。
このとき、反射膜14が形成された基材がメッシュシート12であるため、光の反射方向は必ずしも一定方向とは限らない。従って、外部から窓20を見ても、ガラス22がいわゆる鏡面のように見えるわけではない。一方、メッシュシート12であるために、光の一部が透過するようになる(矢印F7)。このため、室内からは、外部を見ることができる。すなわち、本実施例によれば、外部から窓20に入射した光は、一部が遮熱シート10で反射され、一部は室内に透過する。他方、室内の光も遮熱シート10を透過して窓20の外に漏れるようになる。しかし、矢印F6で示した外部からの光の反射と混ざるようになり、結果的に外部から室内を鮮明に見ることはできない。
図2には、本実施例の遮熱シート10による光の反射及び透過の測定例が示されている。図中、点線はガラス22のみの場合、実線はガラス22に本実施例の遮熱シート10を施工した場合をそれぞれ示す。また、横軸は光の波長(nm),縦軸は割合(%)を示す。まず、図2(A)の反射率のグラフから見ると、図示する光波長のほぼ全体にわたって、本実施例のほうが高い反射率となっている。また、図2(B)の透過率のグラフを見ると、図示する光波長のほぼ全体にわたって、本実施例のほうが低い透過率となっている。
次に、図3〜図5を参照しながら、室内における遮熱効果の試験例を説明する。図3には、試験装置の概要が示されており、同図(A)は試験装置を上面からみた場合であり、同図(B)は試験装置を側面からみた場合である。これらの図において、合板製900mm四方の立方体の部屋50の正面にガラス52をはめ込むとともに、室内略中央に黒色のスチレンボード54をやや傾けて配置する。次に、ガラス52の面から外側を見てやや上方右側から、500Wの赤外線ランプ56により赤外線を照射する。一方、部屋50内には、床面(図中のA),スチレンボード54の手前(図中のB),天井(図中のC),スチレンボード54の後ろ側(図中のD)にそれぞれ温度計を設置し、温度変化を測定する。また、サーモグラフィー58を用意し、ガラス52をはずしたときの温度変化を見た。
図4には、前記温度計による測定結果が示されている。同図(A)はガラス52のみの場合であり、同図(B)はガラス52の室内側に本実施例の遮熱シート10を貼り付けた場合である。なお、横軸は赤外線照射開始からの経過時間(分),縦軸は温度(℃)である。同図に示すように、床面,スチレンボード54の手前,天井のいずれにおいても、本実施例のほうが低い値となっている。特に、赤外線が直接当たるスチレンボード54の手前においては1.8℃前後も温度が低くなっており、本実施例の遮熱効果の有効性が確認された。
図5には、前記サーモグラフィー58による観察結果が示されている。同図(A1)〜(A4)はガラスのみの場合であり、同図(B1)〜(B4)は本実施例の場合である。ガラス52をはずしてからの時間の経過に応じて、部屋50内の温度は低下するが、低下の程度は本実施例のほうが顕著であることがわかる。例えば、30秒経過後を比較すると、ガラスのみの場合は(同図(A4)参照)、スチレンボード54上に30℃以上の部分が存在するが、本実施例の場合は(同図(B4)参照)、いずれの部分も30℃以下となっている。
このように、本実施例によれば、次のような効果が得られる。
(1)窓ガラスに貼り付けるのみで、良好な遮熱効果を得ることができる。
(2)シート貼り付け時に空気が入っても簡単に抜くことができ、また、窓の内側(部屋側)からガラス面に貼り付ければよく、手軽に施工することができる。
(3)ステンレスやメッシュ内空気による断熱効果があり、特に冬季においては結露防止の効果が得られる。
(4)防犯用のフィルムとしての効果も期待できる。
(1)窓ガラスに貼り付けるのみで、良好な遮熱効果を得ることができる。
(2)シート貼り付け時に空気が入っても簡単に抜くことができ、また、窓の内側(部屋側)からガラス面に貼り付ければよく、手軽に施工することができる。
(3)ステンレスやメッシュ内空気による断熱効果があり、特に冬季においては結露防止の効果が得られる。
(4)防犯用のフィルムとしての効果も期待できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した材料は一例であり、同様の作用を奏するものであれば、各種の公知のものを使用してよい。例えば、基材となるメッシュシート12は、透明でもよいし着色してもよいが、黒色に着色したものを使用すると、日中は太陽光が反射されるので外部から室内が見えにくく、夜間は室内の光がメッシュシート12で吸収されて同様に外部から室内が見えにくくなるという効果が得られる。
(2)太陽光は、多くの場合窓に斜め方向から入射する。そこで、メッシュシート12に反射膜14を形成する場合、太陽光が入射する方向にスパッタリングのターゲットを配置するようにする方法がある。また、いずれの方向から太陽光が入射しても良好な遮熱効果が得られるように、多数の方向から反射膜のスパッタリング形成を行うと効果的である。
(1)前記実施例で示した材料は一例であり、同様の作用を奏するものであれば、各種の公知のものを使用してよい。例えば、基材となるメッシュシート12は、透明でもよいし着色してもよいが、黒色に着色したものを使用すると、日中は太陽光が反射されるので外部から室内が見えにくく、夜間は室内の光がメッシュシート12で吸収されて同様に外部から室内が見えにくくなるという効果が得られる。
(2)太陽光は、多くの場合窓に斜め方向から入射する。そこで、メッシュシート12に反射膜14を形成する場合、太陽光が入射する方向にスパッタリングのターゲットを配置するようにする方法がある。また、いずれの方向から太陽光が入射しても良好な遮熱効果が得られるように、多数の方向から反射膜のスパッタリング形成を行うと効果的である。
本発明によれば、室内を太陽光から良好に遮熱することができるので、建物や自動車の窓などに好適である。
10:遮熱シート
12:メッシュシート
14:反射膜
16:接着剤
18:離型紙
20:窓
22:ガラス
50:部屋
52:ガラス
54:スチレンボード
56:赤外線ランプ
58:サーモグラフィー
12:メッシュシート
14:反射膜
16:接着剤
18:離型紙
20:窓
22:ガラス
50:部屋
52:ガラス
54:スチレンボード
56:赤外線ランプ
58:サーモグラフィー
Claims (1)
- 窓に貼り付けて太陽熱を遮断する遮熱シートであって、
メッシュシートを基材とし、
このメッシュシートの一面に反射膜が形成されており、
この反射膜上に、接着剤を介して離型紙が貼り合せられており、
前記離型紙を剥がすことで、窓に貼り付けられることを特徴とする遮熱シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007049201A JP2008214851A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 遮熱シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007049201A JP2008214851A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 遮熱シート |
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JP2008214851A true JP2008214851A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39835241
Family Applications (1)
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JP2007049201A Pending JP2008214851A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 遮熱シート |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4997356B1 (ja) * | 2012-03-21 | 2012-08-08 | 光雄 皆川 | 遮熱建材及びその製造方法 |
JP2013532244A (ja) * | 2010-06-29 | 2013-08-15 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 窓フィルムの適用方法 |
JP2013221360A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Sawaya:Kk | シート材付きの窓及び窓用シート材 |
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2007
- 2007-02-28 JP JP2007049201A patent/JP2008214851A/ja active Pending
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