JPH0711143Y2 - 建物の窓ガラス - Google Patents
建物の窓ガラスInfo
- Publication number
- JPH0711143Y2 JPH0711143Y2 JP1984090503U JP9050384U JPH0711143Y2 JP H0711143 Y2 JPH0711143 Y2 JP H0711143Y2 JP 1984090503 U JP1984090503 U JP 1984090503U JP 9050384 U JP9050384 U JP 9050384U JP H0711143 Y2 JPH0711143 Y2 JP H0711143Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window glass
- glass
- radiation
- selective
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物の窓に配設する窓ガラスに関する。
かかる建物の窓ガラスで、太陽光線が入射する側の表面
の日射反射率を高めたいわゆるミラーガラスは既に存在
している。
の日射反射率を高めたいわゆるミラーガラスは既に存在
している。
そして、このミラーガラスを簡単に作るには、ガラス面
にアルミ蒸気フィルムを貼接することが行われている。
にアルミ蒸気フィルムを貼接することが行われている。
かかるアルミ蒸気フィルムを用いた場合、窓ガラスは一
部吸収する日射によってガラス自体の温度が上昇し、そ
の表面から室内に向けて長波放射が行われる。その結
果、ガラス自体の温度、ひいては室内温度が上昇してし
まうという欠点があった。
部吸収する日射によってガラス自体の温度が上昇し、そ
の表面から室内に向けて長波放射が行われる。その結
果、ガラス自体の温度、ひいては室内温度が上昇してし
まうという欠点があった。
本考案の目的は前記従来例の不都合を解消し、太陽光線
の熱放射量を窓ガラスの外側で抑制し、窓ガラス自体の
断熱効果を発揮して日射遮蔽効果を増大させ、室内に冷
却効果をもたらす建物の窓ガラスを提供することにあ
る。
の熱放射量を窓ガラスの外側で抑制し、窓ガラス自体の
断熱効果を発揮して日射遮蔽効果を増大させ、室内に冷
却効果をもたらす建物の窓ガラスを提供することにあ
る。
本考案は前記目的を達成するため、窓ガラスの屋外側の
面に、８〜13μｍの波長領域の長波を選択的に放射する
フッ素樹脂による選択放射層を設けたことを要旨とする
ものである。
面に、８〜13μｍの波長領域の長波を選択的に放射する
フッ素樹脂による選択放射層を設けたことを要旨とする
ものである。
〔作用〕 本考案によれば、大気への透過率が比較的大きい８〜13
μｍの波長領域の長波を選択的に放射するフッ素樹脂に
よる選択放射層により、太陽光線の熱放射量を窓ガラス
の外側の面で抑制でき、窓ガラス自体の断熱効果を発揮
して日射遮蔽効果を増大させ、ひいては室内に冷却効果
をもたらすことができる。
μｍの波長領域の長波を選択的に放射するフッ素樹脂に
よる選択放射層により、太陽光線の熱放射量を窓ガラス
の外側の面で抑制でき、窓ガラス自体の断熱効果を発揮
して日射遮蔽効果を増大させ、ひいては室内に冷却効果
をもたらすことができる。
以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。
第１図は本考案の建物の窓ガラスの実施例を示す縦断側
面図で、図中１は通常の建物の窓等に配設する窓ガラス
である。なお、該窓ガラスの材質としては通常のもので
よい。
面図で、図中１は通常の建物の窓等に配設する窓ガラス
である。なお、該窓ガラスの材質としては通常のもので
よい。
この窓ガラス１の外側面、すなわち戸外側（Ａ）面に大
気への透過率が比較的大きい８〜13μｍの波長領域の長
波を選択的に放射する選択放射層２を設けた。
気への透過率が比較的大きい８〜13μｍの波長領域の長
波を選択的に放射する選択放射層２を設けた。
この選択放射層２は、選択放射膜により構成されるもの
で、この選択放射膜は、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリピニリデンフル
オライド、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重体、テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルピニルエーテル共重合体、
クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体等のフ
ッ素樹脂材を用いて、これをフィルム状に成形したもの
をガラス１の表面に接着剤を用いたり、熱溶着等で接着
加工するが、このようにすれば、すでに建込んであるガ
ラス１に後から被膜を付加することも可能となる。
で、この選択放射膜は、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリピニリデンフル
オライド、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重体、テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルピニルエーテル共重合体、
クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体等のフ
ッ素樹脂材を用いて、これをフィルム状に成形したもの
をガラス１の表面に接着剤を用いたり、熱溶着等で接着
加工するが、このようにすれば、すでに建込んであるガ
ラス１に後から被膜を付加することも可能となる。
一例として、ネオフロン（登録商標）〔ダイキン工業株
式会社〕FEP、略称FEPが好適であり、これはテトラフル
オロエチレン〜ヘキサフルオロプロピレン共重合体：四
フッ化エチレン〜六フッ化プロピレン共重合体からな
る。
式会社〕FEP、略称FEPが好適であり、これはテトラフル
オロエチレン〜ヘキサフルオロプロピレン共重合体：四
フッ化エチレン〜六フッ化プロピレン共重合体からな
る。
ネオフロンFEPは、ペレットを押し出し成形機にかけ、
成形温度250〜350°で押し出し成形して厚さ1mm以下の
フィルムに成形する。
成形温度250〜350°で押し出し成形して厚さ1mm以下の
フィルムに成形する。
次に使用法及び作用については説明すると、ガラス１へ
の日射はこのガラス１により一部反射されて戸外側
（Ａ）に戻るものと、一部透過して室内側（Ｂ）へ出る
ものと、一部吸収されてガラス１の温度を上昇させるも
のとに、分かれる。ところで、選択放射層２として例え
ばポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体（商標名ネオフロン）のフィルムによる被
膜を利用した場合、第２図からも知見できるように選択
放射層２の表面から大気への透過率が比較的大きい約８
〜13μｍの波長領域の長波放射３が選択的に強く天空に
向けて放射され、その結果、ガラス１や選択放射層２自
体の温度を降下させ、また屋内側（Ｂ）へ向けての長波
放射も減じることができる。なお、第２図の破線はこの
選択放射層２を設けないガラスの場合を示す。
の日射はこのガラス１により一部反射されて戸外側
（Ａ）に戻るものと、一部透過して室内側（Ｂ）へ出る
ものと、一部吸収されてガラス１の温度を上昇させるも
のとに、分かれる。ところで、選択放射層２として例え
ばポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体（商標名ネオフロン）のフィルムによる被
膜を利用した場合、第２図からも知見できるように選択
放射層２の表面から大気への透過率が比較的大きい約８
〜13μｍの波長領域の長波放射３が選択的に強く天空に
向けて放射され、その結果、ガラス１や選択放射層２自
体の温度を降下させ、また屋内側（Ｂ）へ向けての長波
放射も減じることができる。なお、第２図の破線はこの
選択放射層２を設けないガラスの場合を示す。
第３図に大気の吸収スペクトルと大気放射のスペクトル
分布を示すが、大気はこの第３図に示すように、８〜13
μｍのところに大気の窓と呼ばれる放射密度の少ない部
分がある。そこで、この部分で放射率が大きい物質、本
考案での選択放射層２を大気に向ければ冷却効果が大き
いものとなる。
分布を示すが、大気はこの第３図に示すように、８〜13
μｍのところに大気の窓と呼ばれる放射密度の少ない部
分がある。そこで、この部分で放射率が大きい物質、本
考案での選択放射層２を大気に向ければ冷却効果が大き
いものとなる。
以上述べたように本考案の建物の窓ガラスは、太陽光線
の熱放射量を窓ガラスの外側で抑制し、窓ガラス自体の
断熱効果を発揮して日射遮蔽効果を増大させ、ひいては
室内に冷却効果をもたらすことができる。
の熱放射量を窓ガラスの外側で抑制し、窓ガラス自体の
断熱効果を発揮して日射遮蔽効果を増大させ、ひいては
室内に冷却効果をもたらすことができる。
また、選択放射層の形成はガラスの表面に被膜を設ける
だけですむので容易かつ安価に制作でき、取扱いも簡単
なものである。
だけですむので容易かつ安価に制作でき、取扱いも簡単
なものである。
第１図は本考案の建物の窓ガラスの実施例を示す縦断側
面図、第２図は本考案での選択放射層の光の透過率の一
例を示すグラフ、第３図は大気の吸収スペクトルと大気
放射のスペクトル分布を示すグラフである。 １……ガラス、２……選択放射層 ３……長波放射
面図、第２図は本考案での選択放射層の光の透過率の一
例を示すグラフ、第３図は大気の吸収スペクトルと大気
放射のスペクトル分布を示すグラフである。 １……ガラス、２……選択放射層 ３……長波放射
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−61072（ＪＰ，Ａ) 特公 昭48−42350（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭48−42351（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】窓ガラスの屋外側の面に、８〜13μｍの波
長領域の長波を選択的に放射するフッ素樹脂による選択
放射層を設けたことを特徴とする建物の窓ガラス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984090503U JPH0711143Y2 (ja) | 1984-06-18 | 1984-06-18 | 建物の窓ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984090503U JPH0711143Y2 (ja) | 1984-06-18 | 1984-06-18 | 建物の窓ガラス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS617538U JPS617538U (ja) | 1986-01-17 |
| JPH0711143Y2 true JPH0711143Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=30645551
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984090503U Expired - Lifetime JPH0711143Y2 (ja) | 1984-06-18 | 1984-06-18 | 建物の窓ガラス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711143Y2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0547272Y2 (ja) * | 1986-04-17 | 1993-12-13 | ||
| JPH07638Y2 (ja) * | 1986-04-17 | 1995-01-11 | 鹿島建設株式会社 | 日射調整板 |
| JPH0547273Y2 (ja) * | 1986-04-17 | 1993-12-13 | ||
| JPH0680275B2 (ja) * | 1987-02-09 | 1994-10-12 | 鹿島建設株式会社 | 多層窓 |
| JPH0547275Y2 (ja) * | 1987-02-10 | 1993-12-13 | ||
| JPH0547274Y2 (ja) * | 1987-02-10 | 1993-12-13 | ||
| JPH0529869Y2 (ja) * | 1987-07-13 | 1993-07-30 | ||
| JPH0529870Y2 (ja) * | 1987-07-13 | 1993-07-30 | ||
| JP2575951B2 (ja) * | 1990-12-26 | 1997-01-29 | 日本電気硝子 株式会社 | 防火安全ガラス |
| JP2023037040A (ja) * | 2020-02-17 | 2023-03-15 | Ａｇｃ株式会社 | 透明無電源冷却デバイス |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5229418B2 (ja) * | 1971-09-30 | 1977-08-02 | ||
| JPS551658B2 (ja) * | 1971-09-30 | 1980-01-16 | ||
| JPS5755743B2 (ja) * | 1972-10-05 | 1982-11-26 |
-
1984
- 1984-06-18 JP JP1984090503U patent/JPH0711143Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS617538U (ja) | 1986-01-17 |
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