JP4997319B2 - 金属光沢フィルム、積層シートおよび容器 - Google Patents

金属光沢フィルム、積層シートおよび容器 Download PDF

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Description

本発明は、金属光沢フィルム、積層シートおよび容器に関し、詳しくは、金属光沢層が備えられてなる金属光沢フィルム、該金属光沢フィルムに熱可塑性樹脂シートが積層されてなる積層シート、及び該積層シートが熱成形されて得られる容器に関する。
一般的に、食品包装用容器などには、高級感や重量感を持たせるために、表面に金属光沢層を設けて、金属製食器のイメージを賦与し、装飾性を向上させることが行われている。
例えば、引用文献1には、この種の容器として、合成樹脂フィルムの表面に金属(例えば、アルミニウム等)が真空蒸着されて金属光沢層が形成され、該金属光沢層に合成樹脂シートが積層されて積層シートが形成され、この積層シートが熱成形されることによって作製されたものが記載されている。
ところで、容器に盛られた食品(肉、魚等)には、例えば、加工工程、包装工程等において、誤って混入した金属片などの異物の有無を確認すべく、食品が容器に盛られた状態において、食品中の金属片の有無を金属探知機によって検査することが行われている。
しかるに、引用文献1に記載の容器では、食品が盛り付けられた状態で食品中の金属片の有無を検査しようとしても、容器に金属光沢を付与するために金属蒸着加工されているため、金属探知機が反応してしまい、食品中の金属片の有無を高感度で検査することができないという問題がある。
これに対して、引用文献2には、合成樹脂フィルムが備えられ、該合成樹脂フィルム上に、着色層と、不定形の無機粒子の表面に光沢性の金属の薄膜が形成された光輝材を分散した金属光沢層と、透明な合成樹脂フィルムとが、この順で積層された積層シートが提案されている。
特開昭54−87784号公報 実用新案登録第2542502号公報
引用文献2に記載の積層シートで作製された容器では、引用文献1記載の容器に比べて、金属量を抑制すると、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりとなってしまう。
ところで、積層シートから容器を作製する方法は、積層シートを熱成形して容器を作製する熱成形工程と、該熱成形工程後に、作製したい容器の大きさに合わせて打抜き加工する切断工程とを備えてなる。前記切断工程では、トリミングロス(打抜き加工により生じたロス分)が生じる。このトリミングロスを再度有効利用することが、資源の有効利用の観点から求められているが、トリミングロスに金属が多く含まれていると、金属が不純物として合成樹脂材料中に多く混在していることとなり、資源としての有効利用できないという問題がある。
さらに容器自体も、再利用する際に同様な問題がある。
従って、リサイクルするためには、金属光沢層に用いられる金属の量を抑制する必要がある。
本発明は、上記問題点及び要望点に鑑み、金属量を抑制しても、高い金属光沢性を有し得る金属光沢フィルム、積層シートおよび容器を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意研究したところ、着色層として、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層を備え、更に、前記白色層が、該白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分が前記金属光沢層の面上に規則的に散在するように形成されてなることにより、金属量を抑制しても、高い金属光沢性を有し得ることを見出し、本発明の完成を想到するに至った。
即ち、本発明は、透明な合成樹脂フィルムと、該合成樹脂フィルムの片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層と、該金属光沢層に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層とを備えてなり、前記白色層は、該白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分が前記金属光沢層の面上に規則的に散在するように形成されてなることを特徴とする金属光沢フィルムにある。
また、本発明は、透明な合成樹脂フィルムと、該合成樹脂フィルムの片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層と、該金属光沢層に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層と、該白色層側から積層された合成樹脂シートとを備えてなり、前記白色層は、該白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分が前記金属光沢層の面上に規則的に散在するように形成されてなることを特徴とする積層シートにある。
さらに、本発明は、前記積層シートが熱成形されて得られる容器にある。
本発明によれば、容器の表面に独特のメタリック調の色彩を表現することができる金属光沢フィルムを提供することができる。また、容器の表面に独特のメタリック調の色彩を表現することができる積層シートと、該積層シートを用いて形成される容器とを提供することができる。
また、この積層シートを成形して得た容器は、金属光沢層の厚みを1〜5μmと極めて薄く設けたにもかかわらず、メタリック調の色彩を有すると同時に、金属探知機に反応することも無く、さらに熱成形して容器を製造した際のトリミングロスなどをリサイクルして使用することができる、という優れた効果を奏する。
一実施形態の金属光沢フィルム。 一実施形態の積層シート。 白色インキ塗布部分の模様の例(黒く塗りつぶされた部分は、白色インキ塗布部分を示している。)。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の金属光沢フィルム1は、透明な合成樹脂フィルム2と、該合成樹脂フィルム2の片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層3と、該金属光沢層3に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層4とを備えてなる。
前記合成樹脂フィルム2の材質(合成樹脂)としては、本発明の効果を損ねない範囲内であれば特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができ、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。該熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン系樹脂単独のものや、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂との混合物等が挙げられる。
該ポリスチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂単独のもの、あるいは、スチレンモノマーに共重合可能なモノマー(例えば、ブタジエン、無水マレイン酸、メタクリル酸等)とスチレンモノマーとの共重合体樹脂単独のもの、または、ポリスチレン樹脂と該共重合体樹脂との混合物等が挙げられる。
該ポリスチレン系樹脂は、ハイインパクトポリスチレン樹脂であってもよい。
前記合成樹脂フィルム2は、1軸もしくは2軸延伸されたものであってもよい。
また、前記合成樹脂フィルム2は、ヘーズ値が好ましくは30%以下、より好ましくは25%以下である。本実施形態の金属光沢フィルム1は、合成樹脂フィルム2のヘーズ値が30%以下であることにより、金属光沢性がより高いものとなるという利点がある。尚、該ヘーズ値は、日本工業規格JIS K 7136:2000「プラスチック透明材料のヘーズの求め方」に準拠して求められるものを意味する。
前記合成樹脂フィルム2の厚みは、好ましくは10〜70μm、より好ましくは12〜50μmである。該厚みが10μm以上であることにより、合成樹脂フィルム2の強度が高いものとなり、インクの印刷時や、合成樹脂フィルム2を金属光沢層3及び白色層4を介して樹脂シートにラミネートする際等に、前記合成樹脂フィルム2が破れてしまうのを抑制することができるという利点がある。また、該厚みが70μm以下であることにより、後述する、該合成樹脂を用いて形成された積層シートを、熱成形して容器を作製する際において、熱成形性が良好となるという利点がある。
前記金属光沢層3の厚みは、好ましくは1〜5μmである。本実施形態の金属光沢フィルム1は、該厚みが1μm以上であることにより、金属光沢性がより高いものになるという利点がある。また、該厚みが5μm以下であることにより、金属量を抑制することができるという利点がある。
前記金属インキは、金属粉を、好ましくは5〜25重量%、より好ましくは10〜20重量%含有してなる。
また、該金属インキは、金属粉以外に、通常のインキで用いられる種々の油性溶媒や水性溶媒を含有してなる。
該金属インキを印刷する方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の種々の印刷方法を採用することができる。前記金属光沢層3は、前記合成樹脂フィルム2の片面の全面に前記金属インキがベタ印刷されて形成される。
前記金属粉は、粒径が0.1〜5μmであることが好ましい。
前記金属粉としては、例えば、アルミニウム粉、銀粉、金粉、銅粉、青銅粉、その他の金属や合金の粉末、金属蒸着細片等の、金属光沢成分として従来公知の、種々の形態を有する金属粉が挙げられる。また、例えば、黄色や赤色等の着色剤と混合されて色調が調整された金属粉も挙げられる。さらに、無機粒子の表面に金属の膜が形成されたものであってもよい。
前記白色層4は、該白色インキ塗布部分4aの前記金属光沢層3に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分4aが前記金属光沢層3の面上に規則的に散在するように形成されてなる。該面積の割合は、好ましくは50〜75%、より好ましくは60〜70%である。
例えば、前記白色インキ塗布部分4aは、該金属光沢層3の面上に、図3(a)〜(c)のようにストライプ状に規則的に散在する。より具体的には、前記白色インキ塗布部分4aは、該金属光沢層3の面上に、ストライプ状にストライプの線の幅が0.15〜2.4mm、隣接するストライプの線どうしの間隔(白色インキが印刷されない部分の線の幅)が0.15〜3.0mmとなるように規則的に散在する。また、前記白色インキ塗布部分4aは、ストライプ状に限らず、図3(e)〜(l)のように点状に規則的に散在したものや、(d)のようにストライプ状のものと点状のものが混在して規則的に散在したものであってもよく、特にストライプ状のものが好ましい。
前記白色層4の厚みは、好ましくは1〜5μmである。
前記白色インキに含有される白色顔料としては、例えば、酸化チタンやパールマイカ等が挙げられる。
前記白色インキは、白色顔料を、好ましくは3〜50重量%含有してなる。なお、前記白色顔料が酸化チタンである場合には、前記白色インキは、白色顔料を、好ましくは3〜50重量%含有してなる。また、前記白色顔料がパールマイカである場合には、前記白色インキは、白色顔料を、好ましくは3〜20重量%含有してなる。
また、該白色インキは、白色粉以外に、通常のインキで用いられる種々の油性溶媒や水性溶媒を含有してなる。
該白色インキを印刷する方法としては、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の種々の印刷方法を採用することができる。前記白色層4は、前記金属層に前記白色インキが印刷されて形成されてなる。
図2に示すように、本実施形態の積層シート5は、透明な合成樹脂フィルム2と、該合成樹脂フィルム2の片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層3と、該金属光沢層3に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層4と、該白色層4側から積層された合成樹脂シート6とを備えてなり、前記白色層4が、該白色インキ塗布部分4aの前記金属光沢層3に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分4aが前記金属光沢層3の面上に規則的に散在するように形成されてなる。
具体的には、本実施形態の積層シート5は、合成樹脂シート6の少なくとも片面、すなわち片面または両面に、前記金属光沢フィルム1が、白色層4側から積層されて形成されてなる。
前記合成樹脂シート6の材質(合成樹脂)としては、本発明の効果を損ねない範囲内であれば特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができ、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。該熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリスチレン系樹脂や、ポリスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂との混合物等が挙げられる。
該ポリスチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂単独のもの、あるいは、スチレンモノマーに共重合可能なブタジエン、無水マレイン酸、メタクリル酸等のモノマーと、スチレンモノマーとの共重合体樹脂単独のもの、または、ポリスチレン樹脂と該共重合体樹脂との混合物等が挙げられる。また、該ポリスチレン系樹脂は、ハイインパクトポリスチレン樹脂であってもよい。また、該ポリスチレン系樹脂は、本実施形態の容器を作製する際に生じるトリミングロスをリサイクル材料として含有してもよい。
前記合成樹脂シート6としては、熱可塑性樹脂に充填剤(例えば、タルク等)が含有されたシートや、熱可塑性樹脂が発泡剤とともに押出機で混練されて押出し発泡されてなる発泡熱可塑性樹脂シートも使用することができる。
前記発泡剤としては、揮発性発泡剤(例えば、ブタン、ペンタン等)、無機発泡剤(例えば、二酸化炭素、窒素、空気等)、熱分解性発泡剤(例えば、アゾジカルボンアミド)等が挙げられる。
前記合成樹脂シート6は、発泡シートであっても、非発泡シートであってもよい。
前記合成樹脂シート6としては、表面が平滑であり凹凸が少ないシートが、より高い金属光沢性を有することができるという点から好ましい。
前記合成樹脂シート6は、単層のものでも、2層以上の積層構造を有している積層体でもよい。該積層体としては、主体の発泡層に、白色層4に積層される面側が非発泡層となるように非発泡層を積層したものが挙げられる。
また、前記合成樹脂シート6は、厚み(積層体の場合は積層体合計の厚み)が0.2〜3.0mmであることが好ましい。
前記合成樹脂シート6としては、無着色のものでもよいが、複雑な色調を表現するために、白色層4側の部分が任意の色に着色されているものでもよい。
前記合成樹脂シート6の少なくとも片面、すなわち片面または両面に、前記金属光沢フィルム1を、白色層4側から積層するには、合成樹脂シート6が熱可塑性樹脂シートである場合、従来公知の種々のラミネート方法を採用することができる。
該ラミネート方法としては、熱ラミネート法であってもよく、該熱ラミネート法は、あらかじめ作製した熱可塑性樹脂シートの少なくとも片面に、金属光沢フィルム1を重ねた状態で、一対の熱ロール間を通すことで熱溶着させて積層する方法である。
また、前記熱ラミネート法を採用して、合成樹脂シート6の少なくとも片面に、金属光沢フィルム1を積層する際に、合成樹脂シート6と、白色層4とが、互いに相溶性が良好でない材料からなる場合には、両者の熱接着性を高めるべく、合成樹脂シート6及び白色層4のうち少なくとも一方の表面に、両材料に対して相溶性又は接着性に優れたシール剤からなるシール層を形成することが好ましい。
また、前記フィルム浮き等が発生するのを防止しながら、全体としての層の数や、製造に要する工程数等をできるだけ少なくすることによって、金属光沢フィルム1や熱成形用シートの生産性を向上して、製造コストを低減すること等を考慮すると、樹脂フィルム、金属光沢層3、白色層4および樹脂シートは、それぞれ、互いに相溶性、または接着性に優れた材質によって積層シートを下記の方法によって熱成形し、その後、容器の形状に合わせて打抜き加工されていることが好ましい。
尚、打抜き加工の際に生じるトリミングロスは、前記合成樹脂シート6の材料として用いてもよい。
本実施形態の容器は、熱成形することにより得られる。
熱成形方法としては、従来公知の種々の熱成形方法が、いずれも採用可能である。前記熱成形方法としては、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、熱盤圧空成形法等が挙げられる。本実施形態の容器の具体例としては、包装用容器が挙げられる。また、収容する食品に対応した種々の立体形状を有するトレー等の簡易食品容器等が挙げられる。より具体的には、例えば碗状、皿状、又はカップ状の容器等が挙げられる。
尚、本実施形態の金属光沢フィルム、積層シートおよび容器は、上記構成を有するものであったが、本発明の金属光沢フィルム、積層シートおよび容器は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。
<金属光沢フィルムの製造方法及び結果>
(実施例1−1)(白色インキ、面積の割合:75%)
透明な合成樹脂フィルムとして、厚み25μm、ヘーズ値24%のポリスチレンフィルム〔旭化成(株)社製のOPSフィルム〕を使用し、該合成樹脂フィルムの片面の全面に、グラビア印刷法によって、金属インキとしての、銀粉が含有されてなる高輝度銀インキ〔アクリル樹脂系、DIS(株)製のファインラップ(登録商標)スーパーメタリックシルバー〕を印刷して金属光沢層(厚み:3μm)を形成した。
次に、該金属光沢層の上に、グラビア印刷法によって、白色顔料として酸化チタンが25質量%含有されている白色インキ〔アクリル樹脂系、DIC(株)製STC709白〕を、図3のようにストライプ状にストライプの線の幅が0.75mm、隣接するストライプの線どうしの間隔(白色インキが印刷されない部分の線の幅)が0.25mmとなるように印刷して白色層(白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合:75%)(厚み:3μm)を形成して、実施例1−1の金属光沢フィルムを得た。
実施例1−1の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、従来の金属光沢フィルムでは得られなかった透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、さらに、金属光沢性が高いことが確認された。
(実施例1−2)(白色インキ、面積の割合:50%)
金属光沢層の上に、白色インキを、図3のようにストライプ状にストライプの線の幅が0.5mm、隣接するストライプの線どうしの間隔(白色インキが印刷されない部分の線の幅)が0.5mmとなるように印刷して白色層(白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合:50%)を形成したこと以外は、実施例1−1と同様にして実施例1−2の金属光沢フィルムを得た。
実施例1−2の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、従来の金属光沢フィルムでは得られなかった透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、さらに、金属光沢性が高いことが確認された。
(比較例1−1)(黄色インキ、面積の割合:100%)
白色インキの代わりに、黄色インキ〔アクリル樹脂系、DIS(株)社製のSTC−TL 407B中黄〕を用い、該黄色インキを金属光沢層全面にベタ印刷したこと以外は、実施例1−1の金属光沢フィルムと同様にして比較例1−1の金属光沢フィルムを得た。
比較例1−1の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、黄色が主体で金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
(比較例1−2)(茶色インキ、面積の割合:100%)
白色インキの代わりに、茶色インキを用い、該茶色インキを金属光沢層全面にベタ印刷したこと以外は、実施例1−1の金属光沢フィルムと同様にして比較例1−1の金属光沢フィルムを得た。
比較例1−2の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢層による輝度感が隠蔽されてしまい、金属光沢性が不十分な仕上がりになっていることが確認された。
尚、茶色インキとしては、黒色インキ〔アクリル樹脂系、DIS(株)社製のSTC−TL 805墨〕10重量%と、赤色インキ〔アクリル樹脂系、DIS(株)社製のSTC−TL 105紅〕30重量%と、黄色インキ〔アクリル樹脂系、DIS(株)社製のSTC−TL 407B中黄〕60重量%とを混合した混合物100重量部に、溶剤〔DIS(株)社製のSTCレジューサー〕40重量%を加えたものを用いた。
(比較例1−3)(白色インキ、面積の割合:20%)
金属光沢層の上に、白色インキを、図3のようにストライプ状にストライプの線の幅が0.2mm、隣接するストライプの線どうしの間隔(白色インキが印刷されない部分の線の幅)が0.8mmとなるように印刷して白色層(白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合:20%)を形成したこと以外は、実施例1−1と同様にして比較例1−3の金属光沢フィルムを得た。
比較例1−3の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
(比較例1−4)(白色インキ、面積の割合:100%)
金属光沢層の上に、白色インキを金属光沢層全面にベタ印刷して白色層(白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合:100%)を形成したこと以外は、実施例1−1と同様にして比較例1−4の金属光沢フィルムを得た。
比較例1−4の金属光沢フィルムを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
<積層シートの製造方法>
(実施例2−1)(白色インキ、面積の割合:75%)
実施例1−1の金属光沢フィルムと、合成樹脂シートとしての厚み0.6mmのポリスチレン系樹脂シートとを、熱ラミネート法によって積層して、実施例2−1の積層シートを製造した。具体的には、Tダイ法によって樹脂温度220℃の条件下でポリスチレン系樹脂をシート状に押出成形して合成樹脂シートを得た。このシートの片面に、白色層側の面が重ね合わせられる面となるように金属光沢フィルムを重ね合わせて加熱ロール間で圧接することで熱溶着させて、実施例2−1の積層シートを製造した。
実施例2−1の積層シートを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(実施例2−2)(白色インキ、面積の割合:75%)
実施例1−1の金属光沢フィルムと、合成樹脂シートとしての厚み1.2mmの発泡ポリスチレン系樹脂シート(発泡倍率約10倍)とを、熱ラミネート法によって積層して、実施例2−2の積層シートを製造した。具体的には、ポリスチレン系樹脂シートの片面に、白色層側の面が重ね合わせられる面となるように金属光沢フィルムを重ね合わせ、加熱ロールで圧接することで熱溶着させて、実施例2−2の積層シートを製造した。
実施例2−2の積層シートを、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(実施例2−3及び2−4)(白色インキ、面積の割合:50%)
金属光沢フィルムとして実施例1−2の金属光沢フィルムを用いたこと以外は、実施例2−1及び2−2と同様にして、実施例2−3及び2−4の積層シートを製造した。
いずれの積層シートも、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(比較例2−1及び2−2)(黄色インキ、面積の割合:100%)
金属光沢フィルムとして比較例1−1の金属光沢フィルムを用いたこと以外は、実施例2−1及び2−2と同様にして、比較例2−1及び2−2の積層シートを製造した。
いずれの積層シートも、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、黄色が主体で金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
(比較例2−3及び2−4)(白色インキ、面積の割合:20%)
金属光沢フィルムとして比較例1−3の金属光沢フィルムを用いたこと以外は、実施例2−1及び2−2と同様にして、比較例2−3及び2−4の積層シートを製造した。
いずれの積層シートも、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
(比較例2−5及び2−6)(白色インキ、面積の割合:100%)
金属光沢フィルムとして比較例1−4の金属光沢フィルムを用いたこと以外は、実施例2−1及び2−2と同様にして、比較例2−5及び2−6の積層シートを製造した。
いずれの積層シートも、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
<容器の製造方法及び結果>
(実施例3−1)(白色インキ、面積の割合:75%)
実施例2−1の積層シートを真空圧空成形して、簡易食品容器としての実施例3−1の容器を製造した。
実施例3−1の容器を、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(実施例3−2)(白色インキ、面積の割合:75%)
実施例2−2の積層シートを用いたこと以外は、実施例3−1の容器と同様にして、実施例3−2の容器を製造した。
実施例3−2の容器を、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(実施例3−3及び3−4)(白色インキ、面積の割合:50%)
実施例2−3及び2−4の積層シートを用いたこと以外は、実施例3−1の容器と同様にして、実施例3−3及び3−4の容器を製造した。
いずれの容器も、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
(比較例3−1及び3−2)(黄色インキ、面積の割合:100%)
比較例2−1及び2−2の積層シートを用いたこと以外は、実施例3−1の容器と同様にして、比較例3−1及び3−2の容器を製造した。
いずれの容器も、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、黄色が主体で金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
(比較例3−3〜3−6)(白色インキ、面積の割合:20%、100%)
比較例2−3〜2−6の積層シートを用いたこと以外は、実施例3−1の容器と同様にして、比較例3−3〜3−6の容器を製造した。
いずれの容器も、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、金属光沢性が不十分な単調な仕上がりになっていることが確認された。
<容器(リサイクル原料入り)の製造方法及び結果>
(実施例4−1)(白色インキ、面積の割合:75%)
実施例3−1の容器を製造した際に生じたトリミングロスを粉砕してリサイクル原料を得た。そして、該リサイクル原料30重量%と、バージン原料(ポリスチレン系樹脂)70重量%とを配合してリサイクル原料含有ポリスチレン系樹脂を得た。次に、Tダイ法によって樹脂温度220℃の条件下で前記リサイクル原料含有ポリスチレン系樹脂をシート状に押出成形して得た合成樹脂シートの片面に、白色層側の面が重ね合わせられる面となるように実施例1−1の金属光沢フィルムを重ね合わせ加熱ロールで圧接することで熱溶着させて、積層シートを製造した。尚、このポリスチレン系樹脂シートの厚みは0.6mmとした。
そして、該積層シートを用いたこと以外は、実施例3−1の容器と同様にして、実施例4−1の容器を製造した。
実施例4−1の容器を、透明な合成樹脂フィルム側から観察したところ、透明感のあるシルバー調の色彩が見られ、金属光沢性が高いことが確認された。
1:金属光沢フィルム、2:合成樹脂フィルム、3:金属光沢層、4:白色層、4a:白色インキ塗布部分、5:積層シート、6:合成樹脂シート

Claims (3)

  1. 透明な合成樹脂フィルムと、該合成樹脂フィルムの片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層と、該金属光沢層に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層とを備えてなり、前記白色層は、該白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分が前記金属光沢層の面上に規則的に散在するように形成されてなることを特徴とする金属光沢フィルム。
  2. 透明な合成樹脂フィルムと、該合成樹脂フィルムの片面に、金属粉を含有する金属インキが印刷されて形成された金属光沢層と、該金属光沢層に、白色顔料を含有する白色インキが印刷されて形成された白色層と、該白色層側から積層された合成樹脂シートとを備えてなり、前記白色層は、該白色インキ塗布部分の前記金属光沢層に対する面積の割合が30〜80%となり且つ前記白色インキ塗布部分が前記金属光沢層の面上に規則的に散在するように形成されてなることを特徴とする積層シート。
  3. 請求項2記載の積層シートが熱成形されて得られる容器。
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