JP4997037B2 - 梱包装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置等の物品を梱包して運搬・納品するための梱包装置に関するものである。
特開2002−264815号公報 特開2003−182736号公報 特開2007−062801号公報
従来、各種物品や製品等を梱包して運搬・納品するにはダンボール等の梱包材が用いられてきた。このような従来の梱包材は、ユーザの元で開梱された後はユーザによって保存されるか、不要な場合は廃棄物として処理されていた。
近年、省資源に対応するため、各種物品・製品の梱包材についてもリサイクルが要求されている。しかし、従来のダンボール等の梱包材は耐久性が低く、製品の運搬あるいは保管に繰り返して使用するには適さなかった。
また、樹脂や金属製などリサイクル可能な梱包材もあるが、ダンボール製を含め従来の梱包材は機種ごとに異なる形状や大きさに合わせて梱包材を用意しなければならず、設計や管理が面倒でコスト上昇の要因ともなってしまう。
そこで、特許文献1に記載されたようなキャスタ付き台車に各種製品を搭載して運搬・納品することが考えられる。キャスタ付き台車は再利用が可能であり、また異なる形状・サイズの装置・製品を搭載することも可能ではあるが、単に台車に製品等を搭載したのでは安定が悪く、輸送中の製品等を傷つけたり損傷させたりする恐れがあるという問題があった。
輸送中の製品等の損傷を防ぎ、よりしっかりと製品等を搭載・梱包できるものとして、特許文献2及び3に開示されたラックがある。これらのラックは、主に複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置を梱包して運搬・納品するためのラックであり、リサイクルが可能で、製品の納品後には分解して効率良く運搬保管できる構成となっている。
しかしながら、特許文献2に記載のラックは、複写機上面を被覆するカバーを引張部材を介してパレット上に係止するものであるため、輸送時における製品の振動・飛び跳ね発生時に製品に負荷がかかり、スキャナ部等を損傷させる恐れがあり、また、装置上面に原稿自動搬送装置(ADF)を備える場合には、ADFが複雑な形状をしているために製品を上下方向に確実に固定することができないという問題がある。
また、特許文献3に記載のラックは、製品や物品を載置する際の位置決めは可能であるが、支柱に取り付けたスペーサ14により製品の側面を押さえて支持する構成であるため、物流過程での衝撃によっては製品がバウンドして大きな負荷が製品に加わる恐れがあるという問題があった。
本発明は、従来の梱包装置における上述の問題を解決し、パレット(載置台)上に載置した製品の飛び跳ねを防止することができるとともに製品を容易に固定でき、また、多様な製品に対応することのできる梱包装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、前記物品固定部材を操作するための操作部材を有し、該操作部材と前記物品固定部材とが屈曲可能に連結されていることにより解決される。
また、前記物品固定部材に対して屈曲させた前記操作部材を、前記載置台本体の前面に沿って収納可能な操作部材収納部を設けると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられるとともに、前記固定解除位置において前記載置台本体の上面から突出しないように設けられていると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面に設けられた溝部に嵌合されて支持され、前記溝部に、前記物品固定部材を押し上げて前記固定位置に移動させる押上凸部が設けられていると好ましい。
また、前記物品固定部材を前記載置台本体に押える押え突部が前記溝部の両側壁面から凸設され、該押え突部に係合される係合部が前記物品固定部材の両側壁面に凹設されると好ましい。
また、前記固定位置において、前記物品固定部材が前記押上凸部と前記押え突部とにより上下から挟まれて前記載置台本体に保持されると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、前記凹部に、前記物品固定部材を押し上げて前記固定位置に移動させる着脱可能な押上部材が装着されていると好ましい。
また、製品を載置するための受板が前記凹部に嵌合して設けられ、前記押上部材が少なくとも上下方向に移動可能に支持され、該押上部材と前記載置台本体との間に弾性部材が介在されると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、前記支持部材が、前記物品固定部材を前記載置台本体に押える押え部材を兼ねると好ましい。
また、前記押え部材は、前記固定位置から固定を解除する方向に移動する前記物品固定部材を前記固定解除位置に案内するガイド部を有すると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、前記物品固定部材を前記載置台本体に係止させる係止機構を備え、該係止機構が、前記物品固定部材または前記載置台本体に設けられ付勢部材により付勢されて物品固定部材または載置台本体に進退可能な係止部材と、前記載置台本体または前記物品固定部材に設けられ前記係止部材が係止される係止凹部とから構成されると好ましい。
また、少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、前記物品固定部材が、摺動されることで前記載置台に対して上昇し物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除され前記固定位置より下方に移動する固定解除位置とに移動可能に設けられていると好ましい。
また、前記固定位置において前記被固定部と係合する前記物品固定部材の嵌合部は、前記固定解除位置では前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されると好ましい。
本発明の梱包装置によれば、固定手段により物品を載置台に直接固定することができ、輸送時の振動・衝撃等による物品の飛び跳ねを確実に防止することができる。また、物品はその下部(構造ベース部)が載置台に固定されるため、物品の高さや上部の形状等に関わらず固定が可能なため、多様な物品に対応することができる。また、物品上面にネットやベルト等を掛けて固定する方式ではないため、物品上面を変形させたり損傷させたりすることがない。さらに、物品固定部材を摺動移動させるだけで物品の固定と固定解除が可能であり、梱包作業及び開梱作業が容易である。
また、物品固定部材の移動ストロークを大きく取ることが可能となり、物品固定部材の操作性を高めることができる。
請求項の構成により、屈曲させた操作部材を載置台本体に収納できる。また、それにより操作部材の突出を無くすことができる。
請求項の構成により、物品を固定しない状態において物品固定部材が突出せず、梱包及び開梱作業時に物品固定部材が邪魔になることがない。よって、作業性が向上する。
請求項の構成により、物品固定部材を固定位置に押し上げるための構成を簡単なものとすることができる。
請求項の構成により、物品固定部材を載置台本体に押えるための構成を簡単なものとすることができる。また、押え突部と係合部が係合した状態で物品固定部材の抜け止めが行なわれる。
請求項の構成により、物品固定部材が固定位置で押上凸部と押え突部とにより上下から挟まれて載置台本体に保持されるので、物品を確実に載置台に固定することができる。
請求項の構成により、押上部材と載置台本体とを別部材で構成することができ、載置台本体の大幅な設計変更が必要ではなく、載置台本体の製作コストを低減できる。
請求項の構成により、押上部材と載置台本体との間に弾性部材が介在するので、輸送時の振動・衝撃により固定手段に外力が加わった場合に弾性部材が撓んで緩衝作用を発揮することができる。これにより、製品及びパレット双方の損傷や変形を防止することができる。
請求項の構成により、物品固定部材を支持する支持部材が押え部材を兼ねるので、部品点数を抑制することができる。
請求項10の構成により、押え部材がガイド部を有することで、別途ガイド部材を設ける必要がなく、部品点数を抑制することができる。
請求項11の構成により、物品固定部材を移動させるだけで物品固定部材を載置台本体に係止させることと、係止解除させることができ、操作性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る梱包装置の一例により製品を梱包した様子を示す斜視図である。また、図2は、その梱包装置の構成を模式的に示す分解図である。
これらの図に示すように、本例の梱包装置1は、製品100を載置する載置台であるパレット2と、パレット2の四隅に嵌合されて立設される4本の支柱3と、各支柱3の上部に装着される天板(上蓋)4と、各支柱3間に配置される4枚の側壁5を有している。なお、図1では、内部の製品100が見えるように、正面の側壁5を省略している。
本例の梱包装置1では、コスト・重量・生産性・強度・操作性の観点から、パレット2,支柱3,天板4及び側壁5は、PP,ABS,PE等の樹脂材料を用いている。なお、支柱3は、輸送時及び保管時における耐圧縮荷重(安全率6倍)を考慮して、樹脂一体成形(押し出し成形)で製作されることが望ましい。同じく、側壁5は、箱物構造強度を得るための支柱間の張り部材であり、開梱操作性も考慮して、軽量かつ強度がある樹脂ダンボールが望ましい。
パレット2は、図2において左右両側の端部桁2L,2R及び中央部の中央桁2Cの3本の桁を有しており、各桁の間にフォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔が形成されている。また、パレット上面の四隅には支柱3を装着するための嵌合部2aが設けられている。さらに、パレット上面の中央部には、パレット上に載置された製品を固定するための固定手段10が設けられている。本例では、固定手段10をパレット2の桁方向(桁と平行)に設けているが、桁に対して直交する方向に設けることも可能である。また、本例では、固定手段10をパレット2の中央桁2C部に設けているが、桁部以外の場所に配置することも可能である。
天板4は、4本の支柱3の上に装着され、パレット2上に載置される製品の上方を覆うように設けられる。天板4と各支柱3とは樹脂製のロック部材により連結及び連結解除可能に構成される。樹脂製のロック部材は、適宜な構成のものを採用可能であり、図示及び説明を省略する。天板4に各支柱3の上端部を連結して固定することで、四方の位置決めと同時に側壁5の上端をガイドして、胴膨れや胴潰れ(梱包装置胴体部の膨らみや潰れ)を防止している。
支柱3は略L字状断面をしており、パレット2の嵌合部2aに支柱3を差し込み、さらに各支柱3間に各側壁5を配置することで、自立性(構造剛性)を与えている。なお、支柱3の断面方向両側端部には、側壁5の端面が填め込まれる、上下方向のガイド溝が設けられており、側壁5をスライドさせることで支柱3,3間に側壁5が填め込まれ、支柱3が固定的に支持される。
図3はパレット2の断面図であり、固定手段10が設けられている中央桁2C部の断面図である。図3では、固定手段10とパレット本体との区別がしにくいため、図4に、固定手段10とパレット本体とを分離して示した。
これらの図に示すように、固定手段10は操作部材であるレバー(把手)11と物品固定部材であるステー(ベースロック)12とからなり、両者が軸13により枢着されている。その固定手段10は、ステー12がパレット本体に設けられた固定部材セット部21に配置され、セット部21内で桁方向に移動できるように構成されている。図3及び図4(b)に示すように、製品を固定しない非固定時には、固定手段のレバー11とステー12は屈曲され(本例では90度に屈曲)、このときレバー11はパレット2のレバー収納部22内に位置される。なお、レバー収納部22は、本実施例ではパレット前面側(図4の左側)が開放された構造になっており、レバー11の前面に設けた把手開口部16(図11)に手を掛けて、レバー11を操作できるようになっている。
パレット2の固定部材セット部21は、本実施例ではパレット本体に溝状に設けられたもので、該溝状のセット部21にステー12が嵌合されてスライド移動可能に支持される。なお本例では、レバー11も固定部材セット部21内で移動可能となっており、レバー11とステー12が屈曲状態から伸張状態に移行する過程およびその逆の過程において、レバー11も固定部材セット部21で移動する。上記固定部材セット部21には、2個所の押上凸部23,23が形成されている。その押上凸部23,23のパレット前面側(レバー11側)はガイド斜面23aとして設けられ、図4(a)のようにレバー11とステー12を直線状に伸張させる際に、ステー12がガイド斜面23aにガイドされて押上凸部23,23上に乗り上げるように構成されている。
固定手段10の動きを図5に示す。
図5(a)に示す固定解除時の状態では、固定手段10のレバー11とステー12は屈曲されており、このとき、ステー12は押上凸部23,23から外れており、固定手段10(ステー12)の上面がパレット2本体の上面とほぼ同じ高さ(略同一面)となるように構成されている。この状態から、図5(a)の矢印のようにレバー11を操作してステー12を奥側(図5の右側)に押し込むと、図5(b)に示すように、ステー12が押上凸部23,23に乗り上げ、押上凸部23の高さだけ上方に押し上げられる。その結果、固定手段10(ステー12)の所定の部分がパレット2の本体上面から突出した状態となる。この図5(b)に示す状態が、固定手段10で製品(パレット2上に載置された製品)を固定する固定時の状態である。製品の固定については後述する。
また、図4に示すように、パレット2の固定部材セット部21には、前後2個所の押え突部24,24が形成されている。固定部材セット部21は上方が開放された溝状に設けられており(図9参照)、各押え突部24,24は、固定部材セット部21の両側の側壁から内側に突出して設けられたものである(図9参照)。
一方、固定手段10側には、固定位置に移動したときに上記押え突部24,24と係合する係合部14,14が前後2個所に設けられている。前側の係合部14は、ステー12の壁面から内側に凹むようにして設けられている(図7,図10参照)。後側の係合部14は、ステー12の後端部に設けられる。上記したように、レバー11を操作することでステー12が奥側に押し込まれ、かつ、上方に押し上げられると、パレット本体の押え突部24,24に固定手段10の係合部14,14が係合され、固定手段10(ステー12)を上方から押える(図6,図10参照)。これにより、図6に示すように、固定時の状態での固定手段10は、パレットの押え突部24,24と押上凸部23,23とにより上下から押えられ、固定手段10がパレット2本体に対してしっかりと固定される。なお、押え突部24,24のパレット前面側(レバー11側)はガイド斜面24aとして設けられ、固定部材のステー12がパレット奥側に移動する際、係合部14,14が押え突部24,24に係合しやすいように構成されている。
さらに、図4に示すように、固定手段10のステー12には、製品を固定するための嵌合部15が前後3箇所に設けられている。嵌合部15は、図7に示すように、天井面15aの一部が切り欠かれて形成され後方(パレット奥側=レバー11と反対側)に向かって開口する開口部15bを有している。開口部15b両側の天井面15aは、内側に向かってせり出しており(オーバーハングしており)、後述するアタッチメントロック112との係合部を形成している。
一方、図8に示すように、製品ベース110にネジ止め固定され製品の底面から吊り下げられたようにして支持されるアタッチメントロック112が前後3ヶ所に設けられている。図9には、製品100をパレット2上に載置したときのアタッチメントロック112を前面側から見た様子が示されている(固定部材10は省略)。アタッチメントロック112の幅方向両側には嵌合部112a,112aが形成されている。製品100を固定するとき、固定部材のステー12がパレット奥側及び上方に移動すると、固定手段10の嵌合部15の上記開口部15bを介して、嵌合部15が製品のアタッチメントロック112に嵌合し、嵌合部の天井面15aがアタッチメントロックの嵌合部112aと填まり合い、製品100が固定手段10によりパレット2に対して固定される。製品100がパレット2に固定された様子を図6に示す。また、ステー12の前側の係合部14がパレット本体の押え突部24と係合した様子を図10に示す。
梱包時には、製品100のアタッチメントロック112の位置をパレット2の固定手段10の位置に合わせて製品をパレット上に載置し、レバー11を操作してステー12をパレット奥側に移動させると、固定手段10により製品100が固定される。また、開梱時には、レバー11を操作してレバー11とステー12を屈曲させ、ステー12をパレット前側に移動させると、上記嵌合部15が製品のアタッチメントロック112から外れ、固定手段10による製品100の固定が解除される。本例では、固定手段10の位置はパレット2の幅方向の中央部に設けられており、製品積載時の位置決めが容易である。また、パレット2の載置面に、製品を載置する目印を設けておくことで、製品積載時の位置決めがさらに容易となる。
このように、本例の梱包装置1では、搭載する製品をパレット2に直接固定する固定手段10を備えているので、輸送中の振動や衝撃などによる製品のバウンドを防止することができ、過大な負荷が製品に加わって製品を損傷させたり故障させたりすることが未然に防止される。また、固定手段10による製品の固定動作及び固定解除動作が簡単な操作で可能であり、パレット2上に製品100を容易かつ確実に固定することができる。
図11は、パレット2上に製品100を載置して固定手段10により固定した状態を示す正面図である。製品100の重量はゴム足111を介して、固定手段10が設けられていないパレット2本体の丈夫な個所にて受け、製品荷重を支えている。製品ベース110に設けた上記アタッチメントロック112の底面位置は、ゴム足111の底面位置(製品荷重がかかった状態での底面位置)と同位置となっており、下方に突出しないように設けられている(図6参照)。これにより、製品100をパレット2から降ろして設置場所にセットする際に設置に支障をきたすことがないと同時に、輸送時の衝撃をゴム足111と共にアタッチメントロック112部でもパレット2が受けることになり、衝撃を分散させるようになっている。
本実施例では、固定手段10をパレット2の中央桁部に設けたことで、パレットの剛性・強度を低下させることなく固定部材の配置が可能である。ただし、中央桁部に限らず、他の部分に固定部材を配置することも可能であるし、桁と直交する方向に配置することも可能である。また、固定部材の数は1つに限らず、例えば幅方向(図10の左右方向)両側に1つずつ計2つの固定部材を配置することも可能である。また、中央と合わせて3つの固定部材を配置することも可能である。
図12は、固定手段10による製品100の固定を解除した状態を示す側断面図である。図6に示す製品固定状態から図5で説明したようにレバー11を操作すると、ステー12が前方(図12の左方)かつ下方に移動し、それぞれ係合していた3個所のアタッチメントロック112とステー12の嵌合部15の係合が解除され、製品100の固定が解除される。これにより、製品100を容易にパレット2上から降ろすことが可能となる。またその際に、固定手段10はパレット本体内に収納され、ステー12もパレット上面に非突出の状態となるので、製品の移動等の作業に支障を与えることがない。
次に、梱包装置の載置台としてのパレットの第2実施例について説明する。
図13は、パレットの第2実施例を正面上方から透視図的に示す模式図である。この図に示すパレット50は、上面の外周部50aを残して内側部分を下方に窪ませて凹部50b(図14)を形成しており、その凹部50bに受板51が填め込まれる。受板51を装着したときに、受板上面とパレット上面(外周部50aの上面)に段差ができないように構成されている。パレット外周部50aの四隅には支柱3(図1参照)を装着するための嵌合部52aが設けられている。なお、第1実施例のパレット2と同様、左右両側の端部桁52L,52R及び中央部の中央桁52Cの3本の桁を有しており、各桁の間にフォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔が形成されている。
パレットの幅方向(図13の左右方向)の中央部に位置して中央桁52Cに沿って固定手段60が設けられている。上記受板51には、固定手段60に対応する切欠き溝が設けられ、パレット凹部50bの上面に配置される固定手段60の上部が突出して製品を固定できるように構成されている。
本第2実施例における固定手段60は、レバー11とステー12からなる第1実施例の固定手段10とは異なり、レバーを有しておらずステー62のみで構成される。全体形状が薄い平板状をしたステー62は、第1実施例のステー12と同様にパレットとの係合部や製品を固定するための嵌合部等が設けられているが、それらについては後述する。
図14は、受板51を取り去った状態のパレットを透視図的に示す模式図である。上記した平板状のステー62はパレット凹部50bの上面で前後方向にスライド移動可能に配置される。そのステー62を移動可能に支持するために、パレット凹部50bの上面には4つのガイド部材53が取り付けられている。また、パレット奥側には、ステー62の奥側の移動範囲を規制するための規制部材54が取り付けられている。さらに、パレット幅方向の中央に位置して前後に2つの押上部材55が取り付けられている。各ガイド部材53、規制部材54及び各押上部材55は、本例ではパレット本体とは別部材として設けられ、パレット凹部50bの上面に装着されたものである。ガイド部材53及び規制部材54はネジ止めにより、また、押上部材55はクリックロック(いわゆるパッチン止め)により、それぞれパレット凹部50bの上面に装着されている。
図15は、ステー62に設けられた係合部64及び嵌合部65付近を示す部分斜視図である。この図に示すように、ステー62(固定手段60)をパレット本体に押えるための係合部64は、ステー62の両側面に突設されて設けられる。嵌合部65については後述する。
図16及び図17は、パレット奥側のガイド部材53及び押上部材55ならびに規制部材54付近を示す断面図である。なお、図16は、固定部材のステー62が後方に移動して上方に押し上げられた製品固定位置におけるものであり、図17は、ステー62が前方に移動して下降した製品固定解除位置における状態を示すものである。
これらの図に示すように、ガイド部材53の奥側にはガイド斜面が形成されており、ステー62が前方に移動するときステーの側面に突設された係合部64と係合してステー62を下降させ、ステー62をパレット本体に押えて、ステーに設けられた製品を固定するための嵌合部65の上面が受板51の上面と面一となるように構成されている。したがって、ガイド部材53はステー62を幅方向の両側からガイドする支持部材であるとともに、ステー62を押さえる押え部材でもある。
押上部材55は、台形断面をしており、前側端面がガイド斜面を構成している。図17に示す製品非固定状態からステー62が後方に移動されると、ステーの当接部62aが押上部材55に当接し、押上部材のガイド斜面に沿ってステー62が押し上げられる。その結果、図16に示すように、ステー62は押上部材55の上に移動し、嵌合部65の上面が受板51の上面から突出して製品の固定が可能となる。なお、このとき、ステー62の後端部が規制部材54に当接して、それ以上の後方への移動が規制される。また、ステーの係合部64が受板51によって押えられることで、ステー62の上方への抜け止めが行なわれる。なお、受板51は、本例では凹部50bへの填め込みによりパレット本体に固定しているが、ネジ止め等によりパレット本体に固定しても良い。
図18,19は、それぞれ製品固定解除位置と製品固定位置にある固定手段60のステー62の前端部付近を示す部分斜視図である。
これらの図に示すように、ステー62の前端部には操作部としての把手部61が設けられている。把手部61には、ステーを操作するときに手を掛けるための略半円形状をした凹部が形成されている。また、把手部61の前端すなわちステー62の前端には、ステー62をパレット本体に係止させるための係止部材66,66が装着支持されている。係止部材66,66はステーから突出およびステー内部に退避可能に設けられ、ステー62の内部で図示しない付勢部材(本例では圧縮スプリング)に連結され、該付勢部材により両側の係止部材66,66がそれぞれ外側に付勢されている。係止部材66,66の外側端部は半球状に丸められており、他の部材に当接したときに、その部材に押されて係止部材66,66がステー内部に退避するように設けられている。係止部材66,66を両側端部に装着している図示しない付勢部材(本例では圧縮スプリング)は、ステー62前端の裏側に設けられた凹部内に、ステーから突設されたリブによって長手方向の中央部を保持されている。
一方、パレット本体のステー端部に対応する位置には、ステー端部が嵌合可能なステー端嵌合部56が形成されている。そのステー端嵌合部56の両側には、上記係止部材66,66が嵌合される係止凹部57,57が形成されている。ステー62がパレット前端に移動した図18の製品固定解除位置では、ステーの係止部材66,66がパレットの係止凹部57,57に嵌合し、ステー62の移動(前後方向)が規制され、固定手段60は製品を固定しない製品固定解除位置に維持される。その図18の状態から把手部61に指を掛けてステー62をパレット奥側に押しやることで、ステー内部の付勢部材が圧縮されて係止部材66,66がステー内部に退避し(係止部材66,66の先端がステー側面と同一面になるまで引っ込み)、ステー62のパレット本体への係止が解除される。さらに図19に示すようにステー62をパレット奥側に移動させると、係止部材66,66がパレット受板51(図13参照)に設けられた図示しない係止凹部に嵌合し、ステー62が製品固定位置に係止される。そのとき、図16で説明したように嵌合部65が受板51の上面から突出し、製品の固定が可能となる。
本第2実施例では、ステー62をパレットに係止させる係止機構として、上記のように、付勢部材に付勢された進退可能な係止部材66,66と、その係止部材が係止される係止凹部(パレット本体の周辺部50aに設けた係止凹部57,57及び受板51に設けた図示しない係止凹部)とで構成したので、ステー62をその摺動方向に移動させるだけで容易に係止及び係止解除することができる。なお、係止部材をパレット本体側に設け、係止凹部をステー62側に設けることも可能である。
製品との嵌合部としては、第1実施例の嵌合部15及びアタッチメントロック112と同じ構成も採用可能であるが、ここでは別の形態のものを説明する。図15に示すように、嵌合部65は、本例では天井面65aに設けた半円形の切欠き部65bとそれに続く円弧状の切欠きによってパレット奥側に向けて開放される開口部が形成されている。
図20は、固定手段60で製品をパレット50上に固定した様子を示す部分断面図である。また、図21は、固定手段60部分で切断したパレット前後方向の断面斜視図である。また、図22は、固定手段60部分を透視して示すパレット全体の斜視図である。これらの図に示すように、製品の下部には製品ベース110が取り付けられており、その製品ベース110に被固定部材としてのロック部材122がネジ止めにより装着されている。本例のロック部材122は上下2つの円筒形状部材からなっており、図20に異なる方向のハッチングを付して示されている。ロック部材122の上部材と下部材の間には、ステー62の嵌合部65がはまり込む空間が形成される。さて、図16〜19により上記説明したように、ステー62をパレット奥側に移動させると、ステー62が押上部材55に乗り上げて押し上げられ、嵌合部65がロック部材122の上部材と下部材の間の空間にはまり込む。嵌合部65とロック部材122は図21から判るように前後に3ヶ所設けられており、これにより、製品が固定手段60を介してパレット50上に固定される。図22では受板51は図示を省略されているが、受板51上に装着された4つの製品規制部材58が図示されている。
製品のゴム足は第1実施例の場合と同様、固定手段60が設けられていない部分のパレット上面(本第2実施例では受板51:図13の上面)に載置される。そして、ロック部材122の底面位置は、第1実施例における製品のアタッチメントロック112と同様、ロック部材122の底面位置がゴム足111の底面位置(製品荷重がかかった状態での底面位置)と同位置となっており、下方に突出しないように設けられている。これにより、製品100をパレット50から降ろして設置場所にセットする際に設置に支障をきたすことがないと同時に、輸送時の衝撃をゴム足111と共にロック部材122部でもパレット50が受けることになり、衝撃を分散させるようになっている。
本第2実施例でも、固定手段60をパレット50の中央桁部に設けたことで、パレットの剛性・強度を低下させることなく固定手段の配置が可能である。ただし、中央桁部に限らず、他の部分に固定手段を配置することも可能であるし、桁と直交する方向に配置することも可能である。また、固定手段の数は1つに限らず、例えば幅方向(図13の左右方向)両側に1つずつ計2つの固定手段を配置することも可能である。また、中央と合わせて3つの固定手段を配置することも可能である。
製品の開梱時には、図16,17で説明したように、固定手段60を前方に移動させ、それぞれ係合していた3個所のロック部材122とステー62の嵌合部65との係合を解除させることで製品の固定が解除される。これにより、製品を容易にパレット50上から降ろすことが可能となる。またその際に、固定手段60はパレット本体内に収納され、ステー62もパレット受板51上面に非突出の状態となるので、製品の移動等の作業に支障を与えることがない。
図23は、押上部材55付近を示す部分断面図である。
この図に示すように、パレット本体(パレット凹部50b)には押上部材55を装着するための装着孔59が形成されており、その装着孔59に押上部材55の縦部が填め込まれている。縦部の下端部には抜け止め部が設けられている。押上部材55は少なくとも上下方向に移動可能に支持される。そして、押上部材55の下に位置するパレット本体(パレット凹部50b)の上面には弾性部材(本例では板バネ)67が装着固定されている。これにより、押上部材55とパレット本体との間に弾性部材67が介在される。したがって、固定手段60によりパレット50上に製品を固定したとき、輸送時の振動・衝撃により固定手段60に外力が加わった場合、上記弾性部材67が撓んで緩衝作用を発揮する。これにより、製品及びパレット双方の損傷や変形を防止することができる。なお、弾性部材67は押上部材55側に装着することも可能である。また、弾性部材としては板バネに限らず、コイルスプリングや発泡部材など、適宜な部材を用いることができる。
図24は、パレットの第3実施例を示す模式図である。
この図に示すパレット50Bは、上面の外周部50aを残して内側部分を下方に窪ませて凹部を形成しており、その凹部に受板51が填め込まれる。そして、外周部50aの図において右側で前後方向の中央部に位置して、固定手段70を装着するための固定手段装着部80が設けられている。なお、図示例ではパレット正面から見て右側の前後方向の中央部1ヵ所に装着部80を設けたが、前後方向に2個所、あるいは、左側で前後方向中央部に1ヵ所、あるいは、左側で前後方向に2個所、あるいは、左右両側でそれぞれ中央部1ヵ所の計2個所、あるいは、左右両側でそれぞれ前後方向に2個所の計4個所、に装着部80を設けることも可能である。もちろん、装着部80の数だけ固定手段70を装着することは可能であり、また、一部の装着部80だけに固定手段70を装着することも可能である。
図25に示すように、固定手段70は基部71の上に製品押え部72が形成されており、その前面はガイド斜面72aとなっている。基部71の一部上面は操作部73となっており、ロックレバー74がスライド可能に支持されている。そのロックレバー74の下部には、パレット上面とほぼ平行に延設された移動部材75が取り付けられている。さらにその移動部材75の前端(ロックレバー74と反対側端部)の下部に位置して嵌合部材76が取り付けられている。ロックレバー74,移動部材75,嵌合部材76のいずれか又は全部を一体の部材で構成しても良い。
図25(a)から分かるように、移動部材75及び嵌合部材76を正面から見ると略「エ」の字状になっている。一方、装着部80(パレット外周部50a)の上面部材には、上記嵌合部材76の柱部が嵌合するスリットが設けられており、そのスリットに嵌合部材76が嵌合される。すなわち、上記「エ」の字の凹んだ部分に装着部80の上面部材が嵌合して移動部材75及び嵌合部材76をスライド可能に支持している。そして、ロックレバー74を操作して移動させると、移動部材75及び嵌合部材76がパレットに設けられたスリット82((c)図)に案内されて前方(パレット中央方向)に突出するようになっている。
また、固定手段70の下面には固定部77が突設されている。この固定部77の周囲壁面77aは(c)図から分かるように鋸歯状に形成されており、これに対応してパレット側の装着部80に設けられた固定部材嵌合部81の内側壁面81aも鋸歯状に形成されている。これにより、固定部材嵌合部81に固定部77を嵌合させて固定手段70を装着部80に装着したときに、固定手段70がしっかりと保持されて移動しないようになっている。また、鋸歯の位置をずらして異なる位置に嵌合させることで、固定手段70の装着位置を調節できるようにもなっている。
固定手段70により製品をパレット上に固定する様子を図26を参照して説明する。なお、図26の(a)図は、パレットの幅方向から固定手段70の正面を見た状態を示し、(b)図は、パレット正面方向から固定手段70の側面を見た状態を示している。
図26に示すように、製品100の下面には製品ベース120が設けられており、その製品ベース120の下面に固定ガイド121,121が固定されている。本例では、断面がクランク形状をしたレール部材を2枚平行に並べて取り付け、固定ガイド121,121としている。2枚の固定ガイド121,121の間には長方形の空間部が形成され、さらにその中央下部にスリット状の隙間が形成される。そして、その長方形の空間部には、固定手段70の上記移動部材75が進入可能であり、また、2枚の固定ガイド121,121間に形成されるスリット状の隙間には固定手段70の上記嵌合部材76(の柱部)が進入可能となっている。なお、(b)図に示されるように、製品ベース120の外側端部は下方に折り曲げられているが、その折り曲げられた部分には、固定手段70の上記移動部材75及び嵌合部材76が進入できるだけの切欠き(図示せず)が設けられている。
このような構成により、(b)図に示すように、パレット50Bの載置面の所定位置に製品100を搭載し、固定手段70のロックレバー74を操作して移動させると、固定手段の移動部材75及び嵌合部材76が製品100の下部に潜り込むように移動して、製品100の下部に設けられた上記固定ガイド121,121に嵌合する。これにより、製品100は、固定手段70を介してパレット50B上に固定される。本例の固定手段70には、ガイド斜面72aが設けられているので、製品を搭載する際に、容易に所定の搭載位置に載置することができる。
上記したように、固定手段70の装着個所及び装着個数は適宜に設定でき、製品に合わせた位置と個数で製品を固定手段70によりパレット上に固定することができる。ロックレバー74を元の位置に戻すことで、製品の固定解除ができることは言うまでもない。なお、パレット50Bに、4本の支柱3が装着できること、各支柱3間に側壁5をセットできること、支柱上部に天板(上蓋)4を装着できることなどは、上記各実施例のパレットと同様である。
上記説明した如く、本発明による梱包装置によれば、製品載置台としてのパレットが固定手段(10,60,70)を備えることにより、パレット上に直接製品を固定することができるので、輸送時の振動等によるパレットからの製品の飛び跳ねを確実に防止することができる。輸送時に製品が飛び跳ねてしまうと、飛び上がって降りたときに製品にダメージが生じてしまう可能性がある。特に、図1に示す製品100のように装置胴体内に排紙部101を有する、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置の場合には、装置本体であるプリンタ部の上方に排紙部空間を隔ててスキャナ部が配置されるため(スキャナ部の上にさらにADF:自動原稿給送装置が配置される場合もある)、そのスキャナ部及びADFを支える筐体支持部に歪みが生じてしまう恐れもある。また、飛び跳ねて降りたときにパレット上の製品位置がズレてしまうこともある。製品位置がズレると、緩衝部材(梱包装置の側板・支柱等と製品の間に介在させて衝撃や振動を緩衝・緩和させるための部材)が落下したりすることがある。しかし、本発明の梱包装置によれば、製品の飛び跳ねを確実に防止できるので、製品飛び跳ねに伴う様々な問題を効果的に解決することができる。
また、本発明による梱包装置は製品の構造ベース部に設けられた被固定部に物品固定部材が係合することにより、製品の下部をパレット(載置台)に固定するため、製品の上にネットやベルトを掛ける構成の梱包装置のように製品上面に負荷がかからず、製品最上部に複雑な形状をしたADFを備える装置構成の画像形成装置を梱包する場合でも、確実かつ容易に製品としての画像形成装置をパレット上に直接固定することができる。また、製品の高さやオプション装置の形状、あるいはオプション装置の有無に関わらずに製品を固定でき、多様な製品に対応することができる。
さらに、パレット上に製品を直接固定できることから、搭載した製品と支柱・側板との干渉を防止することができ、支柱・側板との干渉を防止して製品の損傷や傷付きを防止するための緩衝部材を省略することも可能となる。また、それにより、製品形状やオプション装置の有無に応じた多種類の緩衝部材を用意する必要がなく、梱包コストを低減させることができる。
そして、固定手段が、パレット本体に摺動可能に支持された物品固定部材(ステー12,62、移動部材75)を有するので、その物品固定部材を固定位置に移動させるだけで容易に物品・製品をパレット上に固定することができる。また、物品固定部材を固定解除位置に移動させるだけで容易に物品・製品の固定を解除することができる。したがって、本発明による梱包装置は、パレット(載置台)への物品・製品の固定および固定解除を極めて容易な操作により行なうことができ、作業性に優れた梱包装置を提供することができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第2実施例における物品固定部材(ステー62)を第1実施例のような方法で支持する構成(パレット本体に溝状に設けた固定部材セット部21に嵌合させて移動可能に支持する構成)とすることもできる。逆に、第1実施例における物品固定部材(ステー12)を第2実施例のような方法で支持する構成(パレット本体の凹部50bに装着したガイド部材53により移動可能に支持する構成)とすることもできる。物品固定部材を押し上げる押上部材も、第1実施例のようにパレット本体と一体的に設けたものでも良いし、第2実施例のようにパレット本体に装着して設ける部材でも良い。
また、各物品固定部材に設けられる製品被固定部との係合部の構成としては適宜な構成を採用可能である。また、物品固定部材を製品固定位置でパレット本体に対して係止させる(固定的に保持させる)構成も適宜な構成を採用可能である。
さらに、梱包装置を載置台のみで構成することも可能である。また、梱包装置が支柱や側板・天板を備える構成においては、支柱や側板・天板の形状や構造等も適宜なものを採用可能である。そして、梱包装置に搭載する製品・物品としては画像形成装置に限らず、任意な製品・物品を梱包可能である。
本発明に係る梱包装置の一例により製品を梱包した様子を示す斜視図である。 その梱包装置の構成を模式的に示す分解図である。 パレットの断面図である。 パレット本体と固定手段とを分離して示す断面図である。 固定手段の動きを説明するための模式図である。 パレット上に製品を固定した様子を示す断面図である。 固定部材に設けた製品との嵌合部を示す部分斜視図である。 製品の被固定部を示す製品下部の断面図である。 製品の被固定部付近を前方から見た正面図である。 ステー前側の係合部がパレット本体の押え凸部と係合した様子を示す部分断面図である。 製品を載置したパレットを前方から見た正面図である。 固定手段による製品の固定を解除した状態を示す断面図である。 パレットの第2実施例を正面上方から透視図的に示す模式図である。 受板を取り去った状態のパレットを透視図的に示す模式図である。 固定部材に設けられた係合部及び嵌合部付近を示す部分斜視図である。 製品固定位置における固定部材の奥側端部付近を示す断面図である。 製品固定解除位置における固定部材の奥側端部付近を示す断面図である。 製品固定解除位置にある固定手段の前端部付近を示す部分斜視図である。 製品固定位置にある固定手段の前端部付近を示す部分斜視図である。 固定手段で製品をパレット上に固定した様子を示す部分断面図である。 固定手段部分で切断したパレット前後方向の断面斜視図である。 固定手段部分を透視して示すパレット全体の斜視図である。 押上部材付近を示す部分断面図である。 パレットの第3実施例を正面上方から透視図的に示す模式図である。 第3実施例における固定手段とその装着部を示す、側面図、正面図及び平面図である。 第3実施例における固定手段による製品固定の様子を示す模式図である。
符号の説明
1 梱包装置
2,50,50B パレット(載置台)
10,60 固定手段
11 レバー(操作部材)
12,62 ステー(物品固定部材)
21 固定部材セット部(溝部)
22 レバー収納部
23 押上凸部
24 押え突部
14,64 係合部
1,65 嵌合部(製品固定部)
50b パレット凹部
51 受板
53 ガイド部材
54 後端規制部材
55 押上部材
57 係止凹部
61 把手部(操作部)
66 係止部材
67 弾性部材
70 固定手段
74 ロックレバー
75 移動部材(物品固定部材)
80 固定手段装着部
100 製品(物品)
110,120 製品ベース
111 ゴム足
112 アタッチメントロック(被固定部)
122 ロック部材(被固定部)

Claims (13)

  1. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ
    前記物品固定部材を操作するための操作部材を有し、該操作部材と前記物品固定部材とが屈曲可能に連結されていることを特徴とする梱包装置。
  2. 前記物品固定部材に対して屈曲させた前記操作部材を、前記載置台本体の前面に沿って収納可能な操作部材収納部を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
  3. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられるとともに、前記固定解除位置において前記載置台本体の上面から突出しないように設けられていることを特徴とする梱包装置。
  4. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、
    前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面に設けられた溝部に嵌合されて支持され、
    前記溝部に、前記物品固定部材を押し上げて前記固定位置に移動させる押上凸部が設けられていることを特徴とする梱包装置。
  5. 前記物品固定部材を前記載置台本体に押える押え突部が前記溝部の両側壁面から凸設され、該押え突部に係合される係合部が前記物品固定部材の両側壁面に凹設されることを特徴とする、請求項に記載の梱包装置。
  6. 前記固定位置において、前記物品固定部材が前記押上凸部と前記押え突部とにより上下から挟まれて前記載置台本体に保持されることを特徴とする、請求項に記載の梱包装置。
  7. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、
    前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、
    前記凹部に、前記物品固定部材を押し上げて前記固定位置に移動させる着脱可能な押上部材が装着されていることを特徴とする梱包装置。
  8. 製品を載置するための受板が前記凹部に嵌合して設けられ、
    前記押上部材が少なくとも上下方向に移動可能に支持され、該押上部材と前記載置台本体との間に弾性部材が介在されることを特徴とする、請求項に記載の梱包装置。
  9. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、
    前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、
    前記支持部材が、前記物品固定部材を前記載置台本体に押える押え部材を兼ねることを特徴とする梱包装置。
  10. 前記押え部材は、前記固定位置から固定を解除する方向に移動する前記物品固定部材を前記固定解除位置に案内するガイド部を有することを特徴とする、請求項9に記載の梱包装置。
  11. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除される固定解除位置とに移動可能に設けられ、
    前記物品固定部材は、前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されるとともに、前記凹部上に装着された支持部材により支持され、
    前記物品固定部材を前記載置台本体に係止させる係止機構を備え、
    該係止機構が、前記物品固定部材または前記載置台本体に設けられ付勢部材により付勢されて物品固定部材または載置台本体に進退可能な係止部材と、前記載置台本体または前記物品固定部材に設けられ前記係止部材が係止される係止凹部とから構成されることを特徴とする梱包装置。
  12. 少なくとも物品を載置する載置台を有する梱包装置において、
    物品を前記載置台に直接固定する固定手段を備え、
    前記固定手段は、前記載置台本体に摺動可能に支持された物品固定部材を有し、
    前記物品固定部材が、摺動されることで前記載置台に対して上昇し物品の構造ベース部に設けられた被固定部に係合して物品を固定する固定位置と、前記被固定部との係合が解除され前記固定位置より下方に移動する固定解除位置とに移動可能に設けられていることを特徴とする梱包装置。
  13. 前記固定位置において前記被固定部と係合する前記物品固定部材の嵌合部は、前記固定解除位置では前記載置台本体の上面の一部を窪ませた凹部内に収納配置されることを特徴とする、請求項12に記載の梱包装置。
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