JP4997034B2 - 車両用シートのクッション構造 - Google Patents

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Description

本発明は、クッションの厚さが薄くなる車両用シートのクッション構造に関するものである。
車両用シートでは、クッションを手動で潰すことができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、車両用シートには、正面衝突の際に後退するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−175243号公報(第5頁、図2) 特開2007−168703公報(第14頁、図9)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10は、従来の技術(特許文献1)を説明する図であり、従来の車両のシート装置201は、クッション202をエアスプリング203で形成し、車両の衝突時にボディパネルがへこむとワイヤケーブル204が栓体205を押し開くので、乗員の体重などで排出口206から空気が抜けて、エアスプリング203が潰れ(特許文献1の図5)、乗員の救出に必要な空間を形成することができるというものである。
図11は、従来の技術(特許文献2)を説明する図であり、従来の車両用シート221は、車両が正面衝突すると、加速度センサ221の情報に基づいてコントローラ222を介して駆動手段223が摺動駒224を図11に示した状態に移動させるので、シートに後ろ向き(矢印a1の方向)の荷重が加わっているときには、係止具225はばね226に抗してハウジング227に没入し、自動的にシートを後退させることができ、乗員の脱出性を向上させることができる。
しかし、特許文献1の車両のシート装置201では、エアスプリング203の空気圧が気圧など環境によって変化するので、シートの座り心地が悪くなることがあるという問題がある。
また、エアスプリング203の空気圧が環境によって変化するので、空気圧を管理し難いという問題がある。
さらに、栓体205を押し開く制御部品を追加する必要があり、構造が複雑になる。
特許文献2の車両用シート221では、シートに後ろ向き(矢印a1の方向)の荷重が加わっているときには、自動的にシートを後退させるので、シートの後に後席を備えた車両では、後席の乗員と干渉するという問題がある。
また、シートの後退をガイドしているレールが正面衝突の際に変形することがあるという問題がある。
本発明は、圧縮空気やシートを前後にスライドさせるレールを用いなくても、正面衝突後に狭くなった空間から乗員を搬出するのがより容易な車両用シートのクッション構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体に取付けられたシートフレームに配置されて表皮材で覆われた車両用シートのクッション構造において、シートフレームに設けた載置部材と、載置部材に折りたたんで配置されている長尺厚板状のクッション材と、折りたたんだクッション材が載置部材上から折りたたみを崩されながら抜かれるときに通る大きさにシートの左側部又は右側部に形成されているクッション抜き口と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、クッション構造は、クッション抜き口の近傍に配置されているクッション材の端部に引き取っ手を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、クッション材は、折られる面に低摩擦層を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、載置部材は、クッション材に接触する面に低摩擦層を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シートフレームに設けた載置部材と、載置部材に折りたたんで配置されている長尺厚板状のクッション材と、折りたたんだクッション材が載置部材上から折りたたみを崩されながら抜かれるときに通る大きさにシートの左側部又は右側部に形成されているクッション抜き口と、を備えているので、正面衝突でインストルメントパネルやステアリングホイールが車室内に押し込まれて、乗員と干渉し、乗員を運び出せない状況下のときに、クッション抜き口からクッション材を引き出すと、シートフレームに設けた載置部材とクッション材を覆っているパッド材との間からクッション材が抜けるので、パッド材は乗員の体重などシートクッションに加わっている力によって潰れる。その結果、乗員は、シートフレームへ向かって下がるので、押し込まれたインストルメントパネルやステアリングホイールから乗員が離れて、空間を形成することができる。従って、正面衝突後に狭くなった空間から乗員を搬出するのはより容易になるという利点がある。
請求項2に係る発明では、クッション構造は、クッション抜き口の近傍に配置されているクッション材の端部に引き取っ手を備えているので、クッション抜き口からクッション材の端部を引き出すのは容易になり、載置部材とクッション材を覆っているパッド材との間からクッション材を抜くのは容易になる。従って、正面衝突後に狭くなった空間から乗員を搬出するのはより容易になるという利点がある。
請求項3に係る発明では、クッション材は、折られる面に低摩擦層を備えているので、折られる面同士が擦れる際の摩擦係数を小さくすることができ、クッション材を抜き易くすることができ、クッション材の抜き作業は容易になる。従って、正面衝突後に狭くなった空間から乗員を搬出するのはより容易になるという利点がある。
請求項4に係る発明では、載置部材は、クッション材に接触する面に低摩擦層を備えているので、載置部材とクッション材とが摺動するときの摩擦係数は小さくなり、クッション材を抜き易くすることができ、クッション材の抜き作業はより容易になり、結果的に、正面衝突後に狭くなった空間から乗員を搬出するのがより容易になるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)の概要説明図である。
車両用シートは、車両11の運転席用シート12及び助手席用シートである。
車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)16は、運転席用シート12及び助手席用シートのクッション構造であり、第1クッション構造17と、第2クッション構造18とからなる。
運転席用シート12と助手席用シートは、ほぼ同様(車体の中央を基準に対象)であり、運転席用シート12に採用したクッション構造(第1実施の形態)16を具体的に後述する。
車両11は、車室21、車体22を有し、車体22は、床をなすアンダボデー23と、フロントボデー24と、前右ドア25と、を備える。フロントボデー24には、インストルメントパネル28、ステアリングコラム31、ステアリングホイール32が配置されている。
図2は、本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)及び運転席用シートの斜視図である。図1を併用して説明する。
運転席用シート12は、シートクッション34と、シートクッション34にリクライニング装置35を介して接続したシートバック36とからなる。
シートクッション34は、アンダボデー23に固定されたシートフレームであるところのシートクッションフレーム37と、シートクッションフレーム37に配置した第1クッション構造17と、第1クッション構造17を覆っている第1パッド材41と、第1パッド材41を覆っている第1表皮材42と、を備える。
シートクッションフレーム37は、アンダボデー23に固定されたスライド機構43と、スライド機構43に取付けられている第1枠フレーム44と、を備えている。そして、第1枠フレーム44に取付けられている第1載置部材45に第1クッション構造17が設けられている。
第1パッド材41には、第1クッション材47を嵌め込んでいる第1クッション嵌合凹部51を形成している。第1パッド材41の材質は、既存のものと同様である。
第1載置部材45は、平坦な面で、平坦な面に低摩擦層52(図6参照)として、例えば、フッ素樹脂など摩擦係数の小さい樹脂の層が施され、第1クッション構造17に含まれる。
第1クッション構造17は、既に説明したシートクッションフレーム37に設けた第1載置部材45と、第1載置部材45に折りたたんで配置されている第1クッション材47と、第1クッション材47を抜き取るために第1枠フレーム44に開けられた第1抜き口53と、第1抜き口53にほぼ一致させてシートクッション34の右側部54(図1参照)に形成した第1クッション抜き口55(図1参照)と、第1クッション抜き口55から車室21に出ているとともに第1クッション材47に取付けた第1引き取っ手56と、を備えている。
なお、第1クッション抜き口55(図1参照)は、右側部54に配置した脚カバー57に形成したが、右側部54に位置する第1表皮材42に形成することも可能である。
シートバック36は、シートクッションフレーム37にリクライニング装置35を介して接続したシートフレームであるところのシートバックフレーム61と、シートバックフレーム61に配置した第2クッション構造18と、第2クッション構造18を覆っている第2パッド材62と、第2パッド材62を覆っている第2表皮材63と、を備える。
シートバックフレーム61は、リクライニング装置35に固定された第2枠フレーム64を有し、第2枠フレーム64に取付けられている第2載置部材65に第2クッション構造18が設けられている。
第2パッド材62には、第2クッション材66を嵌め込んでいる第2クッション嵌合凹部67を形成している。第2パッド材62の材質は、既存のものと同様である。
第2載置部材65は、第1載置部材45と同様に低摩擦層52が施され、第2クッション構造18に含まれる。
第2クッション構造18は、既に説明したシートバックフレーム61に設けた第2載置部材65と、第2載置部材65に折りたたんで配置されている第2クッション材66と、第2クッション材66を抜き取るために第2枠フレーム64に開けられた第2抜き口71と、第2抜き口71にほぼ一致させて第2表皮材63のバック右側部72(図1参照)に形成した第2クッション抜き口73(図1参照)と、第2クッション抜き口73から車室21に出ているとともに第2クッション材66に取付けた第2引き取っ手74と、を備えている。
図3(a)、(b)は、本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)に用いたクッション材の斜視図である。(a)は第1クッション材47の折りたたみ状態、(b)は折りたたんでいない状態(折りたたみを崩した状態)の第1クッション材47を示す。図2を併用して説明する。
第1クッション材47は、長尺厚板状に形成され、第1載置部材45に接触している折られる面であるところの第1面76と、第1面76に対向している折られる面であるところの第2面77と、第1面76及び第2面77に連なり、第1クッション抜き口55に配置されている端部78を有する。
また、第1クッション材47は、第2面77に低摩擦層であるところの引っ張りベルト81を接合し、引っ張りベルト81に第1引き取っ手56が連結されている。tは厚さ、Wは幅、全長Lは2分割されている。
すなわち、第1クッション材47は、2分割したものをさらに、約5等分した長さL/10の長さで矢印b1のように五つ折りにされて、前後に配置され、前後を引っ張りベルト81で連結している。
「厚板状」とは、厚さがクッション機能を得ることができる程度あるということ。何ミリ以上とか、何ミリ〜何ミリの範囲とか定義していない。従って、「クッション機能を有する厚さ」若しくは「クッション機能を得ることができる厚さ」と言い換えることもできる。
引っ張りベルト81は、例えば、ポリアミド樹脂(商品名:ナイロン)製であり、第1クッション材47に接着剤や縫い合わせで接合されている。
引っ張りベルト81の幅Wbは、任意であり、幅Wbが広い場合には、1本でもよい。
第2クッション材66は、第1クッション材47と同様であり、説明を省略する。
なお、第1クッション材47は五つ折りにして配置しているが、折り合わされた面同士の一部を結合力の小さい接着剤や引っ張り力の小さい糸で接合してもよい。その結果、乗員の体重によって折りたたんだ状態が崩れるのを防ぐことができる。
第1クッション材47は、厚さt、幅W、全長を任意に設定してもよい。そして、五つ折りにしたが、折る回数や折りたたみ形状は任意である。
第1クッション材47は、第2面77に低摩擦層(引っ張りベルト)81を接合したが、第1面76に低摩擦層(引っ張りベルト)81を接合することで、両面に低摩擦層(引っ張りベルト)81を接合してもよい。
また、第1面76のみに低摩擦層(引っ張りベルト)81を接合してもよい。
低摩擦層は、引っ張りベルト81が兼ねる形態としたが、低摩擦層を別に挙げると、例えば、引っ張りベルト81を挟んで、折られる面(第1面76、第2面77)の全面に塗布又は接合した樹脂層を挙げることができる。
次に、本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)の作用を説明する。
図4は、本発明の車両用シートのクッション構造と車両の正面衝突との関係を説明する図である。
車両11が正面衝突した場合に、フロントボデー24の損傷に伴い二点鎖線で示したインストルメントパネル28、ステアリングコラム31、ステアリングホイール32が車室21内に矢印b2のように押し込まれて、運転席用シート12に座っている乗員Mにまで達することがある。そして、乗員Mと押し込まれた実線で示すインストルメントパネル28、ステアリングコラム31、ステアリングホイール32とが干渉して、乗員Mを運び出せない状況下のときに、救助隊員など別な人が運転席用シート12に設けた第1引き取っ手56並びに第2引き取っ手74を前右ドア25へ向け(矢印b3の方向)引っ張る。
図5は、車両用シートのクッション構造の空間形成の機構を説明する図である。図1、図2を併用して説明する。
運転席用シート12に設けた第1引き取っ手56を前右ドア25へ向け(矢印b3の方向)引っ張ると、第1抜き口53並びに第1クッション抜き口55から第1クッション材47が矢印b4のように引き出されて、シートクッションフレーム37に設けた第1載置部材45と第1パッド材41との間から第1クッション材47が抜けるので、第1パッド材41は乗員Mの体重などシートクッション34に加わっている力によって潰れる。
また、第2引き取っ手74を前右ドア25へ向け(矢印b3の方向)引っ張ると、第2抜き口71並びに第2クッション抜き口73から第2クッション材66が矢印b5のように引き出されて、シートバックフレーム61に設けた第2載置部材65と第2パッド材62との間から第2クッション材66が抜けるので、第2パッド材62は乗員Mの体重などシートバック36に加わっている力によって潰れる。
シートクッション34並びにシートバック36が潰れると、潰れる前の運転席用シート12に座っている乗員Mの位置(二点鎖線)に比べ、乗員Mは、シートクッションフレーム37へ向かって距離Z1だけ矢印b6のように下がり、且つ、シートバックフレーム61へ向かって距離Y1だけ矢印b7のように後退するので、押し込まれたインストルメントパネル28、ステアリングコラム31、ステアリングホイール32から乗員Mが離れて、インストルメントパネル28、ステアリングコラム31、ステアリングホイール32との間に空間を形成することができる。従って、正面衝突後に狭くなった空間から乗員Mを搬出するのはより容易になる。
助手席用シートのクッション構造16は、運転席用シート12のクッション構造16と同様の作用、効果を発揮する。
図6は、クッション構造に用いたクッション材の摩擦抵抗低減の機構を説明する模式図である。第1クッション材47、第2クッション材66を折りたたんだもので、見やすいように、重なり間に隙間を設けて描いた。
第1クッション構造17では、第1引き取っ手56を前右ドア25へ向け(矢印b3の方向)引っ張る場合に、第1クッション材47の第2面77に接合した低摩擦層(引っ張りベルト)81によって、第2面77同士が摺動するときの摩擦係数は小さくなり、第1クッション材47を抜き易くすることができ、第1クッション材47の抜き作業は容易になり、結果的に、正面衝突後に狭くなった空間から乗員Mを搬出するのがより容易になる。
第2クッション構造18も第1クッション構造17と同様の作用、効果を発揮する。つまり、第2引き取っ手74を前右ドア25へ向け(矢印b3の方向)引っ張る場合に、第2クッション材66を抜き易くすることができ、第2クッション材66の抜き作業は容易になる。
第1クッション構造17では、シートクッションフレーム37に設けられて第1クッション材47を載置している第1載置部材45の面に低摩擦層52が施されていので、第1載置部材45と第1クッション材47とが摺動するときの摩擦係数は小さくなり、第1クッション材47を抜き易くすることができ、第1クッション材47の抜き作業はより容易になり、結果的に、正面衝突後に狭くなった空間から乗員Mを搬出するのがより容易になる。
第2クッション構造18も第2載置部材65に施した低摩擦層52によって、第2クッション材66を抜き易くすることができ、第2クッション材66の抜き作業はより容易になる。
なお、第1クッション材47の両面(第1面76、第2面77)に低摩擦層(引っ張りベルト)81を接合してもよい。その結果、第1面76同士が摺動するときの摩擦係数は小さくなり、第1クッション材47を抜き易くすることができ、第1クッション材47の抜き作業はさらに容易になる。
第2クッション構造18では、第1クッション構造17と同様の作用、効果を発揮する。
次に、別の実施の形態(第2〜第4実施の形態)を説明する。
図7(a)、(b)は、第2実施の形態を説明する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第2実施の形態の車両用シートのクッション構造16Bは、第1クッション抜き口55Bと、第2クッション抜き口73Bと、を備えていることを特徴とする。
第1クッション抜き口55Bは、第1表皮材42に配置した第1ファスナ91を有している。(b)に示したように第1ファスナ91を開いて、第1引き取っ手56を引く。
第2クッション抜き口73Bは、第2表皮材63に配置した第2ファスナ92を有し、(b)に示したように第2ファスナ92を開いて、第2引き取っ手74を引く。
第2実施の形態の車両用シートのクッション構造16Bは、第1実施の形態の車両用シートのクッション構造16と同様の作用、効果を発揮する。
また、第2実施の形態の車両用シートのクッション構造16Bでは、第1クッション抜き口55Bは、第1ファスナ91を有しているので、第1ファスナ91を閉じると、第1引き取っ手56を第1表皮材42内に収納することができ、第1引き取っ手56を隠すことができる。
同様に、第2ファスナ92を有しているので、第2ファスナ92を閉じると、第2引き取っ手74を第2表皮材63内に収納することができ、第2引き取っ手74を隠すことができる。
図8(a)、(b)は、第3実施の形態を説明する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第3実施の形態の車両用シートのクッション構造16Cは、第1クッション抜き口55を覆う抜き口カバー94を備えていることを特徴とする。
抜き口カバー94は、シートクッションフレーム37に図に示していない掛止機構で着脱自在に掛止されている。
第3実施の形態の車両用シートのクッション構造16Cは、第1実施の形態の車両用シートのクッション構造16と同様の作用、効果を発揮する。
また、第3実施の形態の車両用シートのクッション構造16Cでは、抜き口カバー94を有しているので、第1クッション抜き口55を覆うと、第1引き取っ手56を隠すことができる。
なお、第3実施の形態では、シートバック36に本発明のクッション構造を設けていないが、シートバック36に第1実施の形態の第2クッション構造18を設けてもよい。
図9(a)、(b)は、第4実施の形態を説明する図である。上記図1〜図6に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
第4実施の形態の車両用シートのクッション構造16Dは、運転席用シート12のシートバック36Dに第2クッション抜き口73Dと、を備えていることを特徴とする。
シートバック36Dは、サイドエアバック96を有し、サイドエアバック96は、既存のもので、エアバック本体97にガスを吹き込むインフレータ(ガス発生装置)(図に示していない)と、インフレータ(ガス発生装置)を作動させる制御部(図に示していない)と、エアバック本体97を折り畳んで収納する収納部101と、収納部101を閉じる蓋部102と、を備える。
インフレータ(ガス発生装置)は、既存のインフレータと同様に作動するが、それとは別に、運転席用シート12に作動スイッチ103を有し、作動スイッチ103の点火情報に基づいて制御部を介して作動して、エアバック本体97を展開する。
制御部は、作動スイッチ103の点火情報と正面衝突情報との2つの情報に基づいてインフレータ(ガス発生装置)を点火する。すなわち、予めステアリングホイール32に配置したエアバックが作動した条件下であるときにのみ(正面衝突がありか否かを判断した後)、作動スイッチ103の点火情報に基づいてインフレータ(ガス発生装置)を点火する。
第2クッション抜き口73Dは、サイドエアバック96の蓋部102で破断された第2表皮材63の破断部104である。そして、収納部101の外に第2引き取っ手74が配置されている。
次に第4実施の形態の作用を説明する。
第4実施の形態の車両用シートのクッション構造16Dは、第1実施の形態の車両用シートのクッション構造16と同様の作用、効果を発揮する。
また、車両11に正面衝突が起きると、図に示していない既存の車両状態検出センサの正面衝突情報に基づいて制御装置(制御部を含む)がステアリングホイール32のエアバックを作動させる。そして、車両11は図4に示した状態の場合、救助隊員が運転席用シート12に配置した作動スイッチ103を「入」にすると、インフレータ(ガス発生装置)が作動して、ガスを吹き込み始め、エアバック本体97が蓋部102を開くので、蓋部102によって第2表皮材63は破断して破断部104(第2クッション抜き口73D)が形成される。その結果、破断部104(第2クッション抜き口73D)から第2引き取っ手74を引き出して引くことができる。
つまり、第2引き取っ手74を第2表皮材63内に収納することができ、第2引き取っ手74を隠すことができる。
車両用シートのクッション構造16は、第1クッション構造17と、第2クッション構造18とからなるが、第1クッション構造17のみとすることも可能であり、第2クッション構造18のみとすることも可能である。
クッション構造では、第1〜第4実施の形態をそれぞれ自由に組み合わせることも可能である。例えば、シートクッション34に第2実施の形態の第1クッション抜き口55B(図7参照)を設け、シートバック36に第4実施の形態の第2クッション抜き口73D(図8参照)を設けてもよい。
尚、本発明の車両用シートのクッション構造では、第1載置部材45と第2載置部材65はともに、平坦な面であるが、すのこ板状や格子状でもよく、ネットでもよい。
本発明の車両用シートのクッション構造は、運転席用シート及び助手席用シートに好適である。
本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)の概要説明図である。 本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)及び運転席用シートの斜視図である。 本発明の車両用シートのクッション構造(第1実施の形態)に用いたクッション材の斜視図である。 本発明の車両用シートのクッション構造と車両の正面衝突との関係を説明する図である。 車両用シートのクッション構造の空間形成の機構を説明する図である。 クッション構造に用いたクッション材の摩擦抵抗低減の機構を説明する模式図である。 第2実施の形態を説明する図である。 第3実施の形態を説明する図である。 第4実施の形態を説明する図である。 従来の技術(特許文献1)を説明する図である。 従来の技術(特許文献2)を説明する図である。
符号の説明
12…車両用シート(運転席用シート)、16…クッション構造、17…第1クッション構造、18…第2クッション構造、22…車体、37…シートフレーム(シートクッションフレーム)、42…第1表皮材、45…第1載置部材、47…第1クッション材、54…右側部、55…第1クッション抜き口、61…シートフレーム(シートバックフレーム)、63…第2表皮材、65…第2載置部材、66…第2クッション材、73…第2クッション抜き口。

Claims (4)

  1. 車体に取付けられたシートフレームに配置されて表皮材で覆われた車両用シートのクッション構造において、
    前記シートフレームに設けた載置部材と、該載置部材に折りたたんで配置されている長尺厚板状のクッション材と、該折りたたんだクッション材が前記載置部材上から折りたたみを崩されながら抜かれるときに通る大きさに前記シートの左側部又は右側部に形成されているクッション抜き口と、を備えていることを特徴とする車両用シートのクッション構造。
  2. 前記クッション構造は、前記クッション抜き口の近傍に配置されている前記クッション材の端部に引き取っ手を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートのクッション構造。
  3. 前記クッション材は、折られる面に低摩擦層を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用シートのクッション構造。
  4. 前記載置部材は、前記クッション材に接触する面に低摩擦層を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートのクッション構造。
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