JP4995959B2 - 電子部品の装着方法を複数経路設けた筐体 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、電子機器本体への電子部品の装着方法に複数の選択肢を設けることにより、電子機器の組み立て方法の自由度が増し、顧客のオプション構成上、電子機器の組み立て順序が異なる状況が発生しても、分解、再組み立ての煩わしさを回避し最適で容易な組み立て方法を選択することができる電子機器の筐体および該電子機器の筐体に着脱される電子部品を提供することである。
請求項2に係る発明は、前記電子部品ユニットを電子機器の筐体から取り外す時に該電子部品ユニットを引き出す方向に対して該電子部品ユニットが抜け出る方向を変える誘導案内機構を前記移動規制手段に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の筐体である。
請求項3に係る発明は、前記移動規制手段による規制を解除する解除手段を備えたことを特徴とする請求項1または2の何れか1つに記載の電子機器の筐体である。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載された前記電子機器の筐体に装着される際に前記移動規制手段によって移動を規制される返し構造を備えた前記電子部品ユニットである。
図1は、電子機器の外観斜視図である。電子機器1は、例えば機械を制御する数値制御装置である。電子機器の筐体2は内部に電源基板、制御用基板、種々のコネクタおよび配線などが収納され、裏面カバー3などが装着される箱形状のものである。電子機器の筐体2にはファンユニット20を収納するファンユニット収納空間4が形成されている。ファンユニット20は電子機器の筐体2に対して取り付けおよび取り外しが可能とされており、ファンユニット20は電子機器1から分離可能な分離ユニットとして構成されている。ファンユニット20を電子機器1の本体から分離できる分離ユニットとして構成することによって、ファンユニット20の電子機器1の組み立て時および保守時の取り外しおよび取り付けが容易である。
図6は、第1の経路および第2の経路の2つのファンユニットの装着および脱着の経路を説明する図である。図6(a)は第1の装着経路100に沿ってファンユニット20を電子機器の筐体2に取り付けることを図示している。ファンユニット20を第1の装着経路100と反対方向である脱着経路102に沿って移動させる。地点103は、移動規制手段11と返し構造22の先端面である返し構造先端面226とが突き当たり、これ以上、符号104に示される方向にファンユニット20を電子機器の筐体2から引っ張り出せない位置を表す。つまり、脱着経路102ではファンユニット20をファンユニット収納空間4から取り出すことはできない。図6(b)は第2の装着経路120に沿ってファンユニット20を電子機器の筐体2に取り付け、第2の脱着経路122に沿ってファンユニット20を電子機器の筐体2から取り外すことを図示している。
図11はファンユニット20の返し構造22が移動規制手段から離れる直前の状態を示す図である。図12は、ファンユニット20の返し構造22が移動規制手段11を通過すると返し構造22の撓みがなくなることを説明する図である。図12の状態では、図9と同様に図示されるように、返し構造22の先端位置は、移動規制手段11の先端位置より電子機器の筐体2の側に位置している。このように、第1の装着経路100に沿ってファンユニット20をファンユニット収納空間4に挿入するときは、ファンユニット20を挿入する方向の力で、返し構造22は容易に弾性変形して移動規制手段11を抵抗なく通過できる。
図13はファンユニット20を電子機器の筐体2から取り外し(脱着)開始したときの状態を説明する図である。これ以降、図14に示されるようにファンユニット20を返し構造22の先端が移動規制手段11に突き当たるまで引き出す。図14はファンユニット20をファンユニット収納空間4から脱着する際に返し構造22と移動規制手段11とが突き当たる状態を説明する図である。図15は返し構造22と移動規制手段11とが突き当たった状態を説明する図である。
図16に示されるようにファンユニット20が第1の基板5および第2の基板6を跨ぐように電子機器の筐体2内に配置されている。このため、図6に示されるように、地点103以降の符号104に示される方向にファンユニット20を引き出すと、ファンユニット20が第1の基板5と衝突し、ファンユニット20や第1の基板5が破損してしまう。本発明ではこれを回避するために、ファンユニット20に返し構造22を設け、電子機器の筐体2に移動規制手段11を設けられる。
移動規制手段11の内側面111は鉛直方向に対し傾斜角θで電子機器の筐体2の上側平面に対して垂直よりややファンユニット20の取り出し方向である後方に傾斜角θで傾いている。返し構造22の先端面226も同様に鉛直方向に対し傾斜角θ(θ>0)で電子機器の筐体2の上側平面に対して後方に傾いている。移動規制手段11および返し構造22は紙面に平行な方向には剛性がある。
ファンユニット20をファンユニット収納空間4から取り出す際に、ファンユニット20を後方に引っ張ると、移動規制手段11と返し構造22とが突き当たったとき、内側面111と先端面226とは面状に接する。先端面226は内側面111上を滑り、ファンユニット20が上方向に持ち上がるようにして電子機器の筐体2から取り出される。このように、少なくとも移動規制手段11の内側面111が傾斜角θで形成され誘導案内機構とすることによって容易に電子機器の筐体2からファンユニット20を取り出すことができる。なお、傾斜角θ=0°とすると、ファンユニット20を電子機器の筐体2から意識的に持ち上げる手間が必要である。つまり、移動規制手段11と返し構造22とが突き当る位置までファンユニット20を引き出した後に、ファンユニット20を電子機器の筐体2の垂直上方向に取り出す動作を行わなければならない。
電子機器の製造工場での組み立て時にはオプションの基板5,6を装着しないことから、図7に示される第1の装着経路100を採用する方が、ロボットで組み立てる場合、1段階の動作でよく作業効率がよい。一方、図6や図18に示される第2の装着経路120は、装着済の基板5,6を電子機器の筐体2から取り外すことなく、ファンユニット20を装着することができ、保守によるファンユニット20の交換作業が容易に行える。
2 電子機器の筐体
3 裏面カバー
4 ファンユニット収納空間
5 第1の基板
6 第2の基板
7 ガイド孔
9 ガイド孔
11 移動規制手段
111 内側面
113 先端面
115 外側面
12 開口
20 ファンユニット
21 ファンカバー
22 返し構造
222 付け根部
224 外側面
226 先端面
228 内側面
23,25 ピン
24,26 第1の経路におけるガイドに案内される部位
234,256 投影形状
27 ファンモータ
28 ファンユニット先端部
30 撓み方向
31 移動規制手段先端位置
40 発熱部
41 気流の流れ方向
50 レバー
51 支点
52 操作部
53 作用点
100 第1の装着経路
102 第1の脱着経路
103 移動規制箇所
104 移動不能箇所
120 第2の装着経路
122 第2の脱着経路
Claims (4)
- 電子部品を搭載した電子部品ユニットが着脱可能な電子機器の筐体において、前記電子部品ユニットを装着するためのガイドおよび案内経路を前記筺体に複数種類設け、
前記案内経路のうちの少なくとも1つの案内経路に前記電子部品ユニットを装着する方向とは逆方向への該電子部品ユニットの移動を規制する移動規制手段を有することを特徴とする電子機器の筐体。 - 前記電子部品ユニットを電子機器の筐体から取り外す時に該電子部品ユニットを引き出す方向に対して該電子部品ユニットが抜け出る方向を変える誘導案内機構を前記移動規制手段に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の筐体。
- 前記移動規制手段による規制を解除する解除手段を備えたことを特徴とする請求項1または2の何れか1つに記載の電子機器の筐体。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載された前記電子機器の筐体に装着される際に前記移動規制手段によって移動を規制される返し構造を備えた前記電子部品ユニット。
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