JP4995490B2 - 水流スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、風呂の追炊き回路などの流体流路において、流体の有無を検知するために用いられる水流スイッチに関する。
従来から、風呂の浴槽に一旦供給したお湯を、再度加熱する追炊き機能を備えた追炊き機能付給湯器では、追炊き回路に水が流れていない状態で加熱を行ってしまうことを防止するために、水流の有無を検知する水流スイッチが追炊き回路中に設けられている。
このような水流スイッチの構造を、図15乃至図17を参照して説明する。図15は従来から用いられている水流スイッチの一例を示す縦断面図であり、図16は図15に示す水流スイッチ300のX−X線における矢視方向断面図である。また、図17は、従来の水流スイッチの主要部(後述する検知片320および固定部材330)の一例を示す斜視図である。
水流スイッチ300は、図15に示すように、流体の流路を形成するケーシング10と、ケーシング10内の流体流路中に形成された検知室11内に回動可能に設けられた検知片320と、検知片320を回動可能に固定する固定部材330と、ケーシング10上方に設けられて、検知片320の接近により閉状態となるリードスイッチ40とを備える。
ケーシング10の内部には、流体流路が倒立した略L字状に形成されている。流体流路は、上流側から、ケーシング10の下面から上方に向かって略筒状に設けられる流入通路12と、流入通路12の上部に設けられた検知室11と、検知室11の左側に設けられた略筒状の流出通路13とから構成される。検知室11には、開口部14が上部に設けられている。そして、この開口部14上面には、開口部14を塞ぐための蓋体41が設置されている。
また、蓋体41の上面には、検知片320の接近により閉状態となるリードスイッチ40が設けられる。また、蓋体41の下面、すなわち検知室11内には、検知片320と検知片320を固定する固定部材330とが収納されている。
検知片320は、磁界を発生させる磁性体(磁石)321と、磁性体321を支持する支持体322とから構成される。
支持体322は、図15および図17に示すように、長方形状のステンレス板を側面視略への字状に曲げた形状をなしており、長手方向一端部から他端部に向けて、後述するピン350により軸支されるピン受け部323と、磁性体321を支持する支持部324と、流水圧を受ける受圧部325とから形成されている。ピン受け部323は、図16および図17に示すように、支持体322の基端部をなし、両側部が下側に折り曲げられて形成され、図15における右側面視、ほぼコの字形状を呈している。このピン受け部323には、対向壁328、329のそれぞれの中央に軸孔326,327が穿設される。支持部324は、図15に示すように、ピン受け部323から先端側に向かって約20°上向きに折り曲げて形成され、上面に磁性体321が設けられる。また、受圧部325は、支持部324から先端に向かって約50°下向きに折り曲げられて形成される。
固定部材330も、図17に示すように、ステンレス板を折り曲げて形成され、ケーシング10に固定されるケーシング固定部331と、支持体322をピン350を介して軸支するためのピン受け部332とから構成される。ケーシング固定部331は平板状であり、図15に示すように、開口部14においてケーシング10と蓋体41とによって挟持されて固定される。また、ピン受け部332は、ケーシング固定部331の図15および図17における右側端部において、ケーシング固定部331の短辺方向に略コの字型に折り曲げられて形成される。このピン受け部332には、図16および図17に示すように、対向壁333,334のそれぞれに軸孔336、337が穿設される。
検知片320は、図16および図17に示すように、検知片320および固定部材330の各ピン受け部323,332に設けられた軸孔326,327,336,337にピン350が挿入されて、矢印方向に回動自在となるように、固定部材330に軸支されている。
次に、このような構成の水流スイッチ300の動作を図15および図17を参照して説明する。追炊き回路中に接続された水流スイッチ300に、下方から湯水が流入すると、支持体322の下面に湯水が衝突する。すると、支持体322は水圧により、ピン350を軸として図15における時計回りに回動し、支持体322に支持された磁性体321が、蓋体41の上面に取り付けられたリードスイッチ40に接近する。これにより、リードスイッチ40が閉状態となり、図示しない制御部が追炊き回路中に湯水が流入したことを検知して、追炊き回路中の湯水の加熱が開始される。
一方、追炊き回路中の湯水の循環が停止すると、支持体322は、支持体322および磁性体321の自重により、図15における反時計回りに回動して、回動前の位置に回帰する。これにより、リードスイッチ40が開状態となり、図示しない制御部が追炊き回路中の湯水の循環が停止したことを検知して、追炊き回路中の湯水の加熱が停止される。
このような水流スイッチ300は、追炊き回路中の水流の有無により、リードスイッチ40の開状態と閉状態とを変化させて、追炊き回路に水が流れていない状態での加熱を防止することが期待される。
しかしながら、追炊き回路内を循環する水流には、毛髪やタオルの糸くずのような異物が混入することも考えられるが、上記のような従来の水流スイッチ300では、異物が支持体322や、支持体322を回動可能に固定するピン350や、軸孔326,327,336,337等に絡まってしまい、支持体322が正確に回動できなくなる恐れがあった。この場合には、追炊き回路中に湯水の循環があった場合でも加熱が開始されず、逆に、追炊き回路中の湯水の循環が停止した場合であっても、加熱が停止されずに空焚きをしてしまうという問題点があった。
そこで、近年では、例えば特許文献1に示すように、支持体322を基端側から先端側に向けて次第に幅狭となるように形成して、異物が支持体322に絡みつくことを防止する水流スイッチが提案されている。このような水流スイッチでは、支持体322の基端側よりも先端側のほうが流体の抵抗が小さく、相対的に支持体322の先端側近辺を通過する流体の流速が大きくなる。これにより、流体に混入している異物を流速の大きな支持体322の先端側に誘導して、支持体322への異物の絡みつきを防止することが期待される。
特開2004−303584号公報
しかしながら、このような構成の水流スイッチであっても、一旦、髪の毛などの異物がピン350や軸孔326、336に絡み付いてしまった場合には、支持体322の回動が妨げられてしまう。そのため、依然として、追炊き回路中に湯水の循環がある場合にも支持体322が回動されず、湯水の加熱が開始されない問題点や、湯水の循環が停止した場合にも支持体322が回帰せずに、追炊き回路が空焚きされてしまう場合があるという問題点は、解決されていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、流体流路中の水流の有無に応じて、確実に作動する水流スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の水流スイッチは、流入口から内部の空洞部に導入した流体を流出口から導出させるケーシングと、前記空洞部内に揺動可能に設けられ、前記空洞部内に導入された流体によって揺動される磁性体と、前記磁性体を揺動可能に支持する弾性体である板状の支持体と、水流による前記磁性体の接近により、閉状態となる感磁式スイッチと、前記ケーシングの上部に開口されて、前記磁性体と前記支持体とを前記空洞部内に収容する開放部と、前記開放部を塞ぐ蓋体とを備える水流スイッチであって、流体は前記空洞部内に下方から上方に向かう方向で流入し、前記感磁式スイッチは前記空洞部の上方に配置され、前記支持体は両面を上下方向に向け、かつ前記磁性体を支持する先端部の下面が前記空洞部内に下方から流入する流体の流れに向かうように配置され、前記支持体の前記先端部が前記空洞部内に流入する流体に押し上げられることにより、前記磁性体が前記感磁式スイッチに接近し、前記支持体の前記先端部とは反対側の基部は、前記空洞部内において前記蓋体の下面に支持され、前記蓋体の下面には下方に突出する円弧状に形成された円弧部が設けられ、前記支持体を前記円弧部の形状に対応するように湾曲させ、前記支持体の前記先端部の下面を流体の流れに向かうように配置したことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の水流スイッチは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記支持体の前記先端部には、前記空洞部内に流入する流体を受けて流体方向の流体圧を受ける為の受圧板が設けられていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明の水流スイッチは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記感磁式スイッチは、前記蓋体の上面に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の水流スイッチでは、弾性部材により形成されている支持体が、ケーシング内の空洞部に水流がある場合には、流水圧を受けて、水流方向に弾性的に撓む。そのため、空洞部内に水流がある場合には、支持体に毛髪や糸くずなどの異物が絡みついていた場合であっても、支持体を撓ませて、支持体に支持された磁性体を感磁式スイッチに接近させるように揺動させることができる。これにより、空洞部内に水流がある場合には、確実に感磁式スイッチを閉状態とすることができる。一方、水の流れが停止した場合には、支持体が受ける流水圧がなくなるため、支持体は、異物の絡みつきにかかわらず、支持体が有する復元力により水流が発生する前の位置に回帰する。そのため、水流がなくなった場合に、磁性体を確実に感磁式スイッチから遠ざけて、感磁式スイッチを開状態とすることができる。これにより、水流の有無に応じて確実に開閉される水流スイッチを提供することができる。さらに、支持体の基部を、開放部を塞ぐ蓋体に直接支持する構成としたために、支持体を支持するための部品を別途必要とせず、部品点数の削減ができ、かつ組み立て工数を少なくすることができる。さらに、蓋体の下面に設けた円弧部の形状に対応するように支持体を湾曲させる。それ故、支持体の先端部の下面が流体によって押し上げられる際に、支持体は湾曲した部分を軸として上方に弾性的に撓むことができる。これにより蓋体の下面に支持される支持体の基部にかかる負荷を低減できる。
また、請求項2に係る発明の水流スイッチでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、受圧板は流体の流水圧を受けることができるので、支持体は上方に弾性的に撓むことができる。よって磁性体を感磁式スイッチに接近させることができる。
また、請求項に係る発明の水流スイッチは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、感磁式スイッチを蓋体の上面に設ける構成としたために、支持体の固定と感磁式スイッチの固定を1部品で行うことができる。これにより、部品点数の削減ができ、かつ組み立て工数を少なくすることができる。
以下、本発明の水流スイッチについて、図面に基づいて説明する。まず、第1の実施形態である水流スイッチ1について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は第1の実施形態である水流スイッチ1の縦断面図であり、図2は、第1の実施形態である水流スイッチ1の主要部(後述する検知片20および固定部材30)を示す斜視図である。図3は、検知片20の分解斜視図であり、図4は検知片20の横断面図である。また、図5は検知片20を構成する弾性部材23の平面図であり、図6は、検知片20を構成する受圧板24の斜視図である。また、図7は、検知片20を構成する磁性体固定部材25の斜視図である。
第1の実施形態である水流スイッチ1は、風呂から燃焼器に通じる通水路(追炊き回路)に設けられており、その通水路における水流を検知して、燃焼器を作動させるものである。この水流スイッチ1の特徴は、検知片20および固定部材30の構造、および検知片20と固定部材30との間の固定構造にある。
はじめに、水流スイッチ1の構造について概略を説明する。図1に示すように、水流スイッチ1は、流体の流路を形成するケーシング10と、ケーシング10内の流体流路中に形成された検知室11内に揺動可能に設けられた検知片20と、検知片20の一端部を固定する固定部材30と、ケーシング10上方に設けられて、検知片20の接近により閉状態となるリードスイッチ40とを備える。
ケーシング10には、内部に流体流路が倒立した略L字形状に設けられ、流体流路は、上流側から、ケーシング10の下面から上方に向かって略筒状に設けられる流入通路12と、流入通路12の上部に設けられた検知室11と、検知室11の左側に設けられた略筒状の流出通路13とから構成される。流入通路12は、上流側端部において流入口15が設けられ、下流側端部において検知室11と連通される。また、検知室11には、開口部14が上部に設けられ、開口部14上面には、開口部14を塞ぐための蓋体41が設置されている。なお、この検知室11が本発明の「空洞部」に相当し、開口部14が本発明の「開放部」に相当する。また、流出通路13は、上流側端部において検知室11と連通され、下流側端部において流出口16が設けられる。
蓋体41は、ステンレスの厚板により形成され、上方から見ると略正方形である。この蓋体41は、ネジにより、ケーシング10の上面にパッキンを介して固定される。蓋体41の上面には、検知片20の接近により閉状態となるリードスイッチ40が取り付けられる。なお、このリードスイッチ40が、本発明における「感磁式スイッチ」に相当する。
蓋体41の下面、すなわち検知室11内には、検知片20と検知片20を固定する固定部材30とが収納されている。
検知片20は、図3および図4に示すように、磁界を発生させる磁性体(磁石)21と、磁性体21を支持する支持体22とから構成される。また、支持体22は、図2、図3および図4に示すように、弾性的に撓む性質を有する弾性部材23と、流水圧を受ける受圧板24と、磁性体21を支持する磁性体固定部材25とから構成される。
弾性部材23は、厚さ50μmのステンレスの薄板により形成され、図5に示すように、平面視、長方形状を呈する。この弾性部材23は、その長手方向一端部近傍に、長手方向に沿って伸びるスリット状の貫通孔231が短手方向に並んで2箇所に形成されている。また、図2に示すように、弾性部材23の長手方向他端部において、後述する固定部材30の下面にスポット溶接で固定されている。
また、受圧板24は、図6に示すように、磁性体21を支持する磁性体支持部241と、流水方向の流水圧を受ける受圧部242と、流水が受圧部242に衝突せずに受圧板24の側方から流出してしまうことを防止するためのガイド部243とから形成されている。この受圧板24は、弾性部材23よりもやや厚いステンレス板を折り曲げて形成されている。以下、弾性部材23の各構成要素の形状を説明する。磁性体支持部241は、平面視、長方形状であり、磁性体支持部241の短手方向の一端部近傍に、その短手方向に沿って伸びるスリット状の244が、磁性体支持部241の長手方向に並んで2箇所に形成されている。また、受圧部242は、磁性体支持部241の長手側の一辺から、その短手方向に突出して設けられ、磁性体支持部241の長手側の一辺を基端として、下側に約50°に折り曲げられて形成されている。また、ガイド部243は、磁性体支持部241の長手方向両端部から、その長手方向に突出して設けられ、磁性体支持部241の短手側の一辺を基端として、下向きに約90°折り曲げて形成されている。
磁性体固定部材25も、図7に示すように、弾性部材23よりもやや厚いステンレス板を折り曲げて形成される。この磁性体固定部材25は、磁性体21の外周を覆って磁性体21固定する磁性体固定部251と、後述するように弾性部材23と受圧板24とを合わせて挟み込んで、検知片20を構成する部材を固定する検知片固定部252とから形成される。磁性体固定部251は、直方体形状であり、内部に磁性体21が収容される。また、検知片固定部252は、磁性体固定部251の左右両側面の下端部から、下方に突出して設けられる。
次に、このような検知片20の製造方法を、図3を用いて説明する。まず、磁性体21を、磁性体固定部材25に形成された磁性体固定部251に下方から挿入する。そして、磁性体固定部材25に形成された検知片固定部252を、弾性部材23に形成された貫通孔231と、受圧板24に形成された貫通孔244とに合わせて挿入する。その後、検知片固定部252を内側に折り曲げることにより、図4に示すように、弾性部材23と受圧板24とが、合わせて磁性体固定部材25により挟持されて固定され、検知片20が構成される。
固定部材30は、長方形状のステンレスの厚板を、図2に示すように、側面から見て略コの字型に折り曲げて形成され、ケーシング10に固定されるケーシング固定部31と、支持体22を固定するための支持体固定部32と、ケーシング固定部31と支持体固定部32とを結合させる結合部33とから構成される。ケーシング固定部31は、平板状であり、図1に示すように、開口部14においてケーシング10と蓋体41とによって挟持されて固定される。また、結合部33は、図1に示すケーシング固定部31の右側端部から、下側に折り曲げて形成される。さらに、支持体固定部32は、結合部33の下側端部を左方向に折り曲げて形成される。
このように形成された固定部材30と検知片20とは、図2に示すように、弾性部材23の一端部上面と、固定部材30に形成された支持体固定部32の下面とをスポット溶接することにより、互いに固定されている。
次に、このような構成の水流スイッチ1の動作を、図1および図2を参照して説明する。追炊き回路中に水流が発生すると、追炊き回路中に接続された水流スイッチ1には、図1に示すように、湯水が下方から流入通路12を通って流入する。水流スイッチ1の内部に流入した湯水は、検知室11内において、支持体22の下面に衝突する。すると、支持体22の弾性部材23および受圧板24において流水圧を受けることにより、弾性部材23は、支持体固定部32との接合部を軸として上側に弾性的に撓む。これにより、支持体22の先端側に支持された磁性体21が、蓋体41の上面に取り付けられたリードスイッチ40に接近するように揺動して、リードスイッチ40が閉状態となる。このように、リードスイッチ40が閉状態となったことにより、図示しない制御部が、追炊き回路中に水流が発生したことを検知して、追炊き回路中の湯水の加熱が開始される。
一方、追炊き回路中の湯水の循環が停止すると、支持体22は上方向の流水圧を受けなくなるので、弾性部材23を形成するステンレス材の復元力により、流水圧を受ける前の位置に回帰する。これにより、磁性体21がリードスイッチ40から離れるように揺動して、リードスイッチ40が開状態となる。このように、リードスイッチ40が開状態となったことにより、図示しない制御部が、追炊き回路中の湯水の循環が停止したことを検知して、追炊き回路中の湯水の加熱が停止される。
以上説明したように、第1の実施形態の水流スイッチ1では、追炊き回路内に水流がある場合には、ステンレスの薄板により形成されている弾性部材23が、流水圧を受けて水流方向に弾性的に撓む。つまり、追炊き回路内に水流がある場合には、支持体22に髪の毛などの異物の絡みつきがあった場合でも、支持体22を構成する弾性部材23を撓ませて、支持体22に支持された磁性体21を、リードスイッチ40に接近させることができる。これにより、追炊き回路内に水流がある場合に、確実にリードスイッチ40を閉状態とすることができる。
一方、追炊き回路内の水流が停止した場合には、弾性部材23は、ステンレス製板バネ材の有する復元力により、揺動前の位置に回帰する。つまり、追炊き回路内の水流がなくなった場合には、支持体22に異物の絡みつきがあった場合でも、支持体22を構成する弾性部材23の有する復元力により、磁性体21をリードスイッチ40から遠ざけることができる。これにより、水流がなくなった場合に、磁性体21を確実にリードスイッチ40から遠ざけて、リードスイッチ40を開状態とすることができる。従って、水流の有無に応じて確実に開閉される水流スイッチ1を提供することができる。
また、受圧板24にガイド部243を設けたことにより、支持体22の下面に衝突した流水は、支持体22の側方から流出せずに、受圧板24に形成された受圧部242に確実に衝突する。これにより、追炊き回路内に水流が発生した場合には、確実に検知片20を、図1における上方向に撓ませて、リードスイッチ40を開状態とすることができる。さらに、支持体22の下面に衝突した流水が、支持体22のどちらか一方の側方から流出してしまう水流が発生してしまうと、支持体22を構成している弾性部材23は、固定部材30との接合部を軸として撓まずに、実際の水流方向に歪んで撓んでしまう恐れがあるが、本実施形態のようにガイド部243を設けたことにより、水流方向を制御して、確実に固定部材30との接合部を軸として撓ませることができる。これにより、接合部に負荷がかかることを防止して、接合部の耐久性を向上させることができる。
さらに、支持体22を、耐食性の高いステンレス板を用いて形成したため、水流スイッチ1を長年使用した場合や、本実施形態のように追炊き回路のような異物の混入しやすい流路に用いた場合であっても、支持体22が腐食されることがない。これにより、耐久性および信頼性の高い水流スイッチ1を提供することができる。
また、支持体22を従来のように回動させることにより揺動させるのではなく、撓ませることにより揺動させる構成としたため、材料として用いるステンレス板の厚さを従来よりも薄くすることができる。そのため、材料を節約して、材料コストを削減することができる。
しかも、支持体22と固定部材30との固定方法として、従来のようにピンを介して軸支する方法ではなく、スポット溶接により直接固着する方法としたため、ピンを不要として、部品点数の削減ができる。また、ピンを軸穴に挿入するといった煩雑な工程をなくすことができ、組み立て性を向上させることができる。
次に、第2の実施形態である水流スイッチ100について、図8乃至図14に基づいて説明する。図8は、第2の実施形態である水流スイッチ100の縦断面図であり、図9は、第2の実施形態である水流スイッチ100の主要部(蓋体141と検知片120)を示す斜視図である。また、図10は、蓋体141の斜視図であり、図11は、検知片120の斜視図である。また、図12は、検知片120を構成する弾性部材123の斜視図であり、図13は、検知片120の分解斜視図である。また、図14は、検知片120の蓋体141への固定方法を示す分解斜視図である。
第2の実施形態である水流スイッチ100は、第1の実施形態である水流スイッチ1の変形例であり、開口部14を閉塞する蓋体141と、検知片120を支持する固定部材とを一体化したものである。つまり、図8および図9に示すように、検知片120が蓋体141に直接固定されている。よって、以下説明では、水流スイッチ1と共通の部材について同符号を付して説明し、水流スイッチ1と共通の構造部分については説明を省略する。
開口部14を閉塞する蓋体141は、実施形態1ではステンレスの厚板により形成されていたのに対し、本実施形態では樹脂により形成される。この蓋体141は、図10に示すように、開口部14を閉塞するための蓋部142と、支持体122を固定するための支持体固定部143とが形成される。蓋部142は、上面から見て略正方形状の平板であり、四隅にネジ孔145が設けられる。また、支持体固定部143は、蓋部142の一端部近傍の下部から下方に向けて突出して設けられ、先端が側面から見て半円形状となっている。この蓋体141は、図8に示すように、ネジ孔145に貫通させたネジ146により、パッキンを介してケーシング10に固定される。また、蓋部142の上面には、リードスイッチ40が設置される。
検知片20は、図11に示すように、磁界を発生させる磁性体(磁石)21と、磁性体21を支持する支持体122とから構成される。また、支持体122は、弾性的に撓む性質を有する弾性部材123と、流水圧を受ける受圧板24と、磁性体21を支持する磁性体固定部材25とから構成される。
弾性部材123は、厚さ50μmのステンレスの薄板により、平面視、略長方形状に形成され、図8に示すように、蓋体141に形成された支持体固定部143の下方において、側面から見て円弧を描くように形成されている。また、弾性部材123は、図12に示すように、弾性部材123の長手方向の一端部近傍において、その短手方向に突出した突出部1233が形成され、突出部1233には、弾性部材123の長手方向と平行に形成されるスリット状の貫通孔1232が形成されている。さらに、弾性部材123の長手方向、他端部近傍には、円形の貫通孔1231が、弾性部材123の短手方向に並んで2箇所に形成されている。
また、磁性体21と、受圧板24と、磁性体固定部材25とについては、実施形態1と同様の形状に形成されている。
次に、検知片120の製造方法を、図13を用いて説明する。まず、磁性体21を、磁性体固定部材25に形成された磁性体固定部251に下方から挿入する。そして、磁性体固定部材25に形成された検知片固定部252を、弾性部材123に形成された貫通孔1232と、受圧板24に形成された貫通孔244とに挿入する。その後、検知片固定部252を内側に折り曲げることにより、弾性部材123と受圧板24とが、合わせて磁性体固定部材25により挟持されて固定され、検知片120が構成される。
このように形成された検知片120は、図14に示すように、弾性部材123に形成された貫通孔1231に挿通したネジ1221により、蓋体141に形成された支持体固定部143の右側側面にネジにより固定されている。なお、検知片120の蓋体141への固定方法は、ネジ1221を用いたものに限定されず、例えば、熱溶着方法により固定してもよい。この場合には、ネジ1221を不要として部品点数の削減ができるとともに、ネジ1221を貫通孔1231に挿通する煩雑な工程を省くことができ、組み立て性を向上させることができる。
以上説明したように、第2実施形態の水流スイッチ100では、第1実施形態における蓋体と固定部材とを一体化し、支持体122を蓋体141に直接固定する構成としたために、支持体122を支持するための部品を別途必要としない。このため、部品点数の削減ができ、材料の節約ができるとともに、部品の軽量化を図ることができる。また、組立作業時の工数を少なくして、生産性を向上させることができる。
また、リードスイッチ40についても、蓋体141に設ける構成としたために、支持体122の固定とリードスイッチ40の固定を1部品で行うことができる。これにより、部品点数の削減ができ、かつ組み立て工数を少なくすることができる。
さらに、蓋体141の材料として樹脂を用いたため、ステンレスを用いた場合と比較して、材料コストを削減できるとともに、部品の軽量化を図ることができる。
しかも、支持体122の蓋体141への固定場所として、支持体固定部143の下面ではなく側面とし、弾性部材123に曲面部を設ける構造としたことにより、支持体122を構成する弾性部材123は、下面に水流圧を受けた場合には、蓋体141の下方に形成された曲面部を軸として、上方に弾性的に撓む。これにより、弾性部材123が、蓋体141への固定場所を軸として撓む場合と比較して、固定場所の負荷を減らして耐久性を向上させることができる。さらに、通水路付近に接合部がないため、支持体122への流水中の異物の引っかかりを低減させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。
上記実施形態では、支持体の材質としてステンレスの薄板を用いたが、流水圧を受けて弾性的に撓む材質のものであればよく、ステンレス材に限定されない。また、検知片の固定方法は、スポット溶接やネジ止めに限定されるものではなく、支持体が端部において確実に固定される方法であれば、超音波溶着や、かしめる方法、その他種々の手法が可能である。さらに、支持体の揺動方向およびリードスイッチの固定場所も、実施形態に限定されるものではなく、ケーシング内の水流によって支持体が揺動してリードスイッチに接近する構成であれば、種々の設計が可能である。
本発明の水流スイッチは、流体流路に設置して、流路に水流があるか否かを感知して開閉状態を変化させる水流スイッチに適用可能である。
第1の実施形態である水流スイッチ1の縦断面図である。 第1の実施形態である水流スイッチ1の主要部を示す斜視図である。 検知片20の分解斜視図である。 検知片20の横断面図である。 検知片20を構成する弾性部材23の平面図である。 検知片20を構成する受圧板24の斜視図である。 検知片20を構成する磁性体固定部材25の斜視図である。 第2の実施形態である水流スイッチ100の縦断面図である。 第2の実施形態である水流スイッチ100の主要部を示す斜視図である。 蓋体141の斜視図である。 検知片120の斜視図である。 検知片120を構成する弾性部材123の斜視図である。 検知片120の分解斜視図である。 検知片120の蓋体141への固定方法を示す分解斜視図である。 従来から用いられている水流スイッチの一例を示す縦断面図である。 図15に示す水流スイッチ300のX−X線における矢視方向断面図である。 従来の水流スイッチの主要部の一例を示す斜視図である。
1 水流スイッチ
10 ケーシング
11 検知室
12 流入通路
13 流出通路
14 開口部
15 流入口
16 流出口
20 検知片
21 磁性体
22 支持体
30 固定部材
40 リードスイッチ
41 蓋体

Claims (3)

  1. 流入口から内部の空洞部に導入した流体を流出口から導出させるケーシングと、
    前記空洞部内に揺動可能に設けられ、前記空洞部内に導入された流体によって揺動される磁性体と、
    前記磁性体を揺動可能に支持する弾性体である板状の支持体と、
    水流による前記磁性体の接近により、閉状態となる感磁式スイッチと
    前記ケーシングの上部に開口されて、前記磁性体と前記支持体とを前記空洞部内に収容する開放部と、
    前記開放部を塞ぐ蓋体と
    を備える水流スイッチであって、
    流体は前記空洞部内に下方から上方に向かう方向で流入し、
    前記感磁式スイッチは前記空洞部の上方に配置され、
    前記支持体は両面を上下方向に向け、かつ前記磁性体を支持する先端部の下面が前記空洞部内に下方から流入する流体の流れに向かうように配置され、
    前記支持体の前記先端部が前記空洞部内に流入する流体に押し上げられることにより、前記磁性体が前記感磁式スイッチに接近し、
    前記支持体の前記先端部とは反対側の基部は、前記空洞部内において前記蓋体の下面に支持され、
    前記蓋体の下面には下方に突出する円弧状に形成された円弧部が設けられ、
    前記支持体を前記円弧部の形状に対応するように湾曲させ、前記支持体の前記先端部の下面を流体の流れに向かうように配置したことを特徴とする水流スイッチ。
  2. 前記支持体の前記先端部には、前記空洞部内に流入する流体を受けて流体方向の流体圧を受ける為の受圧板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水流スイッチ。
  3. 前記感磁式スイッチは、前記蓋体の上面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水流スイッチ。
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