JP4994280B2 - ルート変更型ネットワーク装置及びシステム - Google Patents

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本発明は、ネットワーク装置およびシステムに関するものでる。
現在、リアルタイム通信技術ではIEEE1394等の通信技術が用いられている。このような通信技術では、リアルタイムデータとベストエフォートデータを混在させたサイクル型転送を行う通信方式(以下、サイクル型転送通信と称す)が用いられている。
上記のような通信方式では、例えば、1サイクルが、図9に示すように予め決められた周期、例えば125μ秒毎にタイムスロットを有している。この周期のタイムスロットが複数サイクル繰り返される。そして、そのタイムスロット内の一定の時間帯域においてパケットデータ(以後、フレームと称す)がネットワーク装置間において転送される。ここで、タイムスロット前半の区間を予約転送区間、後半の区間を自由転送区間としている。
予約転送区間では、この区間内の一定の時間帯域、例えば図9中の帯域1から5までをフレーム送信のために予約しておく。そして、予約された帯域1から5は、設定された各装置間でのみ利用される。例えば、図10に示すような複数のネットワーク装置からなるネットワークにおいて、図9の帯域1は、装置11と装置14間の送信のみ、帯域2は、装置12と装置13間の送信のみに利用するため予約される。
そして、帯域1から5のような、予約した一定帯域にリアルタイムデータのフレームA1からA5を設定することで、一定時間内に一定量のフレーム送信が保証されることになり、AVデータ等のリアルタイムデータが装置間で送信可能となる。
自由転送区間では、ベストエフォートデータの通信に利用される。ここでは、予約によりフレーム送信の時間帯域の確保は行われない。よって、この区間では、特にリアルタイム性を有しないデータの転送が行われる。このため、データ転送を行う時点で、この区間に例えば帯域6のように、空いている帯域があれば、そこにフレームB1を配置し、装置間のデータ通信が行われる。
図9のサイクル型転送の通信方式を実現するネットワーク構成として、様々な形態が考えられる。例えば、図10のネットワーク装置11から14のようにデイジーチェーン接続、ネットワーク装置11、12、13、15のようにスター接続等で接続される。
ここで各ネットワーク装置は、ブリッジ機能を有しており、ネットワーク装置12、13、15などは、自装置の一方側にあるネットワーク装置からの送信フレームを、他方側にあるネットワーク装置へ転送することができる。これにより、直接接続されていないネットワーク装置間でもブリッジ機能を用いて通信を行うことが可能となる。
ここで、近年、LANのネットワーク技術の標準であるEthernet(登録商標)に対しても上述したサイクル型転送通信を利用する動きがある。このため、Ethernetを用いたLANにおいて、サイクル型転送通信を行うネットワーク通信技術をベースとし、ネットワーク内のデータ通信の高信頼性等を確保する技術が求められている。
ここで、上記のようなネットワーク通信の高信頼性等を確保するためには、ネットワーク内の各ネットワーク装置間のクロックの同期を高精度でとる必要がある。IEEE1588で規定されるプロトコルは、通信装置間の正確な時間同期が必要な場合に利用されている。例えば、リアルタイムデータ通信を前提としていない通常のEthernet接続であっても、マイクロ秒以下の非常に正確な装置間の同期を得ることができる。よって、上述したネットワーク内の通信において、IEEE1588で規定されるプロトコルを利用することで、ネットワーク内の各装置間のクロックの同期を高精度でとることが可能となる。
IEEE1588に規定された手順に従えば、ネットワーク内の複数の装置に対する基本の同期クロックとなるマスタークロックを生成するマスター装置がネットワーク内に1つ決定される。そして、このマスター装置がネットワーク内の複数の装置に対して、マスタークロックの時間情報を含んだ同期フレームを定期的に送信する。この定期的に届くマスタークロックの時間情報に合わせて、ネットワーク内の複数の装置は自装置のクロックを修正し、ネットワークの装置間の同期をとっている。
しかし、このマスター装置の故障等によりマスタークロックが劣化した場合には、ネットワーク内の装置間の同期が取れなくなる問題がある。このため、マスタークロックの劣化により、ネットワーク内の装置の同期が取れなくなった場合でも、マスター装置を変更することによりネットワーク内の装置間の正確な同期を回復させる技術が求められている。
ここで、特許文献1に、同期制御を行っている同期制御ノード装置のクロック異常等が生じた時に、同期制御ノード装置が従属同期ノード装置に切り替わり、クロック異常を受信した従属同期ノード装置が同期制御ノード装置に切り替わる技術が開示されている。
特開平8−163162号公報
しかし、この特許文献1の技術では、他のネットワークからのクロック入力を前提としてネットワークが運用されている。このため、他のネットワークからのクロック入力がない場合には、自ネットワーク内の装置間でクロック障害を検出し、障害からの復帰動作を完結させられない。
このため、ネットワーク内の装置の同期をとるマスタークロックの劣化により、ネットワーク内の装置の同期が取れなくなった場合、マスタークロックを生成する装置を変更する技術が求められている。
本発明にかかるネットワーク装置は、ネットワークの他の複数の装置の基準となる同期クロックを生成するマスタークロック生成部と、前記他の複数の装置からの前記同期クロックとのずれを示すエラー信号を受信し、前記エラー信号数に基づいて、マスタークロック生成部の異常を判定する判定部とを有する。
また、本発明にかかるネットワークシステムは、複数のネットワーク装置から1つのマスター装置を選出し、前記マスター装置は、ネットワーク内のネットワーク装置の同期をとる同期クロックの情報を含んだ同期フレームを送信し、マスター装置以外のネットワーク装置は、前記同期クロックと自装置のクロックとのずれを示すエラー信号を送信し、前記マスター装置は、前記マスター装置以外のネットワーク装置からの前記エラー信号を受信し、前記エラー信号数に基づいて、同期クロックの異常を判定する。
このようなネットワーク装置により、他の複数のネットワーク装置からのエラー信号が所定の数より多い場合、多数決判定で自分の生成するマスタークロックの方が異常であると判断することができる。
本発明にかかるネットワーク装置は、ネットワーク内の装置の同期が取れなくなった場合の同期クロックを生成する装置を変更するための判断ができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に本実施の形態のネットワーク構成およびネットワーク装置の概要を示す。図1に示すように、ネットワーク100は、ネットワーク装置101から106を有する。
ネットワーク装置101から106は同じ構成であるため、ここではネットワーク装置101を例に説明する。ネットワーク装置101は、アプリケーション121と、通信ロジック122と、ポート123から125を有する。
アプリケーション121は、ネットワーク内の他のネットワーク装置で利用するデータの生成や、他のネットワーク装置が生成したデータを利用する。例えば、カメラなどの周辺装置を利用して映像データを作成し、映像データを他のネットワーク装置へ送信したり、他のネットワーク装置から送信された映像データをディスプレイ上に表示するなどのアプリケーションがある。
通信ロジック122は、例えば、IEEE802.1で規定されるMACブリッジ(自装置内の複数のポート間のブリッジ通信を実現するためのスイッチ、ルーティングテーブルなどを含む)、スパニングツリープロトコル(Spanning Tree Protocol、以後STPと称す)などのプロトコルで規定される動作や制御を行う回路からなる。また、アプリケーション121が生成するデータを所定の長さに区切り、制御情報を付加してフレームにする制御等も行う。
ポート123から125は、ネットワーク装置間のフレームの送受信を行う。例えば、IEEE802.3で規定されるコネクタやケーブル、MAC(Media Access Control)などの送受信プロトコルに準拠したハードウェアなどが利用される。
通信ロジック122、アプリケーション121がポート123から125を介して隣接したネットワーク装置と接続されることでネットワーク100が構成されている。各ネットワーク装置の接続構成は、ネットワーク装置101から104のようなデイジーチェーン接続でも、ネットワーク装置101、102、103、105のようなスター型接続でもかまわない。
各ネットワーク装置は自装置のどのポートが他のネットワーク装置のどのポートに接続されているかの情報を自装置内のルーティングテーブル(図示なし)に保持している。このため、ネットワーク装置102や103のように複数のポートを使用している場合であっても、その情報を元に適切なネットワーク装置どうしのポート間の通信が行われる。
以上のような構成のネットワーク装置101から106が、ネットワーク100において図9で説明したサイクル型転送通信でフレームの送受信を行っている。
図2は、図1のネットワーク装置101から106の構成ブロック図を更に詳細に示した図である。ネットワーク装置101から106は同じ構成のため、ここでもネットワーク装置101を例に説明する。図2において、図1と同一符号のものは同様の構成であるため説明は省略する。
ポート123から125の各ポートは、それぞれ受信ポート131と、送信ポート132とを有する。受信ポート131は、他のネットワーク装置からきたフレームを後述するスイッチ140へ送る。送信ポート132は、スイッチ140から送られてきたフレームを他のネットワーク装置へ送信する。
通信ロジック122は、スイッチ140と、マスタークロック生成部141と、サイクルタイマー142と、エラー信号生成部143と、判定部144と、マスター変更管理部145と、通信状態制御部146と、送信部147と、受信部148を有する。
スイッチ140は、自装置内の複数のポート間、例えばポート123の受信ポート131とポート125の送信ポート132間のブリッジ通信を行う。また、自装置が受信したフレームを受信部148へ送る。また、送信部147、エラー信号生成部143、通信状態制御部146から送られてきたフレームを指定されたポートの送信ポート132へ送る機能を有する。
マスタークロック生成部141は、ネットワーク100内のネットワーク装置間の同期をとるための基準の時間情報であるマスタークロックを含んだフレーム(以後、同期フレームと称す)を生成し、スイッチ140へ送る。その同期フレームは、例えば、図9に示されるタイムスロットの最初の帯域に配置され、ネットワーク100内の各ネットワーク装置に送信される。以後本明細書において、このマスタークロックを生成するネットワーク装置をマスター装置と称す。このようなマスター装置は、IEEE1588に規定される手順に従い、ネットワーク構築時にネットワーク100内のネットワーク装置から1つが選出される。また、マスター装置は、例えば、2秒毎にマスタークロックをネットワークの他の装置に送信するようなIEEE1588に規定された動作を行う。マスタークロック生成部141は上述したようなマスター装置のみで動作する。
サイクルタイマー142は、自装置の時間情報を測定し、エラー信号生成部143にその時間情報を送る。
エラー信号生成部143は、同期フレーム内のマスタークロックと、サイクルタイマー142から送られてくる自装置の時間情報(以後、単にクロックと称す)とのずれが所定の値を超えているかどうかを判定する。そして、マスタークロックと自装置のクロックとのずれが所定の値を超えている場合、障害情報フレームを生成し、スイッチ140に送る。そのエラー信号生成部143にて生成された障害情報フレームは、マスター装置に対して送信される。エラー信号生成部143は、上述したネットワーク100内のマスター装置でないネットワーク装置において動作する。ここで、障害情報フレームは、マスター装置にのみに送信されるだけでなく、マスター装置を含めたネットワーク装置全体に対して送信してもよい。
図3、図4にエラー信号生成部143の判定処理の概念図を示す。ここでは、ネットワーク100内のネットワーク装置101がマスター装置である場合を想定している。
図3、図4では、マスター装置であるネットワーク装置101が生成するマスタークロックを基準として、ネットワーク装置102から106が生成するクロックとのずれを示している。例えば、図3において、ネットワーク装置102では、自身が生成するクロックがマスタークロックより速く、時間t1の分だけずれが生じている。図中の実線矢印201、破線矢印202は、ずれの最大値と、そのずれの補正の方向を示している。なお、上述のずれは、IEEE1588の規定に従い補正される。
ここで本実施の形態では、エラー信号生成部143が、自装置のクロックがマスタークロックからの所定のずれを判定する。例えば、図3に示すように、マスタークロックからのずれが速い場合と遅い場合で時間t2以内のずれをクロックエラー通常補正領域とし、時間t2以上のずれをクロックエラー領域とする。エラー信号生成部143は、ずれの大きさがクロックエラー領域に入っていると判定すると障害情報フレームを生成し、マスター装置に送信する。ずれの大きさがクロックエラー通常補正領域内である場合は障害情報フレームを生成しない。
図3においては、全てのネットワーク装置のクロックとマスタークロックとのずれが、クロックエラー通常補正領域内であるため、全てのネットワーク装置は障害情報フレームを生成しない。
これに対し、図4では、ネットワーク装置104において、自装置のクロックとマスタークロックからのずれの大きさがクロックエラー領域に入っている。このため、ネットワーク装置104のエラー信号生成部143は障害情報フレームを生成し、その障害情報フレームがマスター装置101に対して送信される。ネットワーク装置102、103、105、106では、図3のときと同様、ずれの大きさがクロックエラー通常補正領域内であるため障害情報フレームを生成しない。
なお、クロックエラー領域を超えるずれ(図中のネットワーク接続エラー領域)は、例えばIEEE802.1で規定されるSTP構成のネットワークにおいて、制御フレームが届かなくなるほどのクロックがずれた状態を表す。この場合には、STPの手順に従い、ネットワークの再構築が行われる。
図5に示すフローチャートを用いて、エラー信号生成部143の処理フローを示す。エラー信号生成部143は、マスター装置からの同期フレームを受信した場合(S101)、同期フレーム内のマスタークロックと自装置のクロックとのずれを測定する(S102)。次に、S102で行った測定結果によりずれの大きさが規定値以上(クロックエラー領域)であるかどうかを判定する(S103)。ずれの大きさが規定値以上である場合(S103Yes)、障害情報フレームを作成し、マスター装置へ送信する(S104)。ずれの大きさが規定値以下である場合(S103No)、再び同期フレームを受信するのを待つ(S105)。
判定部144は、マスター装置でのみ動作し、ネットワーク100内の各ネットワーク装置から送信される障害情報フレームを受信する。そして、その受信した障害情報フレームの数が規定数以上の場合、マスター装置である自装置自体に障害があり、生成するマスタークロックにも異常があると判定する。また、判定部144は、その判定結果をマスター変更処理部145へ送る。なお、上記規定数は任意に設定できるものとする。例えばネットワークを構成する総ネットワーク装置数の50%の数としてもよい。
ここで、図6に判定部144の判定処理の概念図を示す。ここでも、図3、図4と同様、ネットワーク100内のネットワーク装置101がマスター装置である場合を想定している。また、障害情報フレームの数が、ネットワーク装置102から106の6個の50%以上、つまり3個以上あればマスタークロックに異常ありと判定するものとする。
図6からわかるように、ネットワーク装置102から106において、自装置のクロックとマスタークロックからのずれの大きさがクロックエラー領域に入っている。この場合、ネットワーク装置102から106の生成するクロックが異常となっているより、マスタークロック自体が異常となっている可能性が高い。このため、ネットワーク装置101は、ネットワーク装置102から106により送信される障害情報フレームの数により多数決で、自身の生成するマスタークロックが異常であると判定する。
具体的には、ネットワーク装置102から106から5個の障害情報フレームがネットワーク装置101へ送信される。ネットワーク装置101の判定部144は、予め規定した数、本例では3以上の障害情報フレームを受信するため、自身の生成するマスタークロックが異常であると判定し、その判定結果をマスター変更処理部145へ送る。
マスター変更管理部145は、マスター装置でのみ動作し、判定部144からの判定結果からマスタークロックに異常があると判断された場合、マスター装置の交代のための処理動作を行う。例えば以下に、ネットワーク100がSTPの規定により再構築される場合のマスター変更管理部145の動作の例を記載する。
ここで、STPの規定により構築されるネットワークのネットワーク装置間では、定期的にネットワーク接続を管理する制御フレームが送信される。その制御フレームには、送信装置のブリッジプライオリティが書き込まれている。ここで、ネットワークの設計段階で、各ネットワーク装置の生成するクロックの精度の高い順番で、各装置のブリッジプライオリティの値を高く設定しておく。STPでは、ネットワーク構築時に、このブリッジプライオリティの情報を元に判断し、ブリッジプライオリティが最も高い装置がルート、つまり本実施の形態においてはマスター装置になるよう規定される。よって、マスター装置はネットワークにおいて、最もクロックの精度の高いネットワーク装置が選出される。
図6に示されるネットワークの状態では、マスター変更管理部145は、判定部144からの判定結果から障害情報フレームの数が規定数の3個以上であると判断し、ブリッジプライオリティを書き換える。例えばブリッジプライオリティを最低にする処理等を行う。その後、マスター変更管理部145は、処理情報を通信状態制御部146に送る。
通信状態制御部146は、マスター変更管理部145からの処理情報に基づき、例えば、STPやRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)等に規定される手順に従い、他のネットワーク装置と連携しネットワークの再構築を行う。
ここで例えば、通信状態制御部146が上述したようなSTPで規定される手順に従う場合を考える。マスター変更管理部145において、ブリッジプライオリティを最低にする処理が行われた場合、そのブリッジプライオリティの情報が通信状態制御部146に送られる。通信状態制御部146は、ブリッジプライオリティを最低にして制御フレームをネットワークに送信する。そして、そのブリッジプライオリティに基づいて、ネットワーク内のネットワーク装置間でSTPの規定の手順でネットワークが再構築され、マスター装置が変更される。
図7のフローチャートを用いて、マスター装置における判定部144、マスター変更管理部145、通信状態制御部146の処理フローを示す。なお、この処理フローにおいても、ネットワークはSTPの規定により構築されているものとする。
ネットワーク内の一のネットワーク装置から障害情報フレームが送信され、マスター装置の判定部144が受信する(S201)。判定部144は所定の期間、ネットワーク内の他のネットワーク装置からの障害情報フレームの受信を待ち、受信した障害情報フレームの情報を保持する(S202)。所定の時間が経過した場合(S203Yes)、判定部144は、受信した障害情報フレームが規定数以上かどうか判断する(S204)。所定の時間が経過していない場合(S203No)、S202の処理に戻る。
判定部144が、受信した障害情報フレームが規定数以上であると判断した場合(S204Yes)、判定結果をマスター変更処理部145へ送り、マスター変更処理部145がブリッジプライオリティを最低レベルに設定する(S205)。マスター装置はブリッジプライオリティが最低レベルに設定された情報を、通信状態制御部146に送り、通信状態制御部146は、ネットワーク内のネットワーク装置間で、その情報に基づいてSTPの規定に従った手順でネットワークの再構築を行う(S206)。
判定部144が、受信した障害情報フレームが規定数以下であると判断した場合(S204No)、マスター変更処理部145がブリッジプライオリティの設定の変更を行わず、現状のネットワーク構成が維持される(S207)。
図8のフローチャートを用いて、マスター装置と他の複数のネットワーク装置の処理フローを示す。このフローチャートは、マスター装置においては、図7のS205からS206の処理に該当する。
まず、マスター装置のブリッジプライオリティが書き換えられる(S301)。次に、この書き換えられたブリッジプライオリティに基づいて、STPに規定された手順に従い、ネットワークの再構築が開始される(S302)。ここで、ネットワーク内のマスター装置でない他の複数のネットワーク装置でも、S302の処理開始に連動して、書き換えられたブリッジプライオリティの優先度に基づいて、STPに規定された手順に従ったネットワークの構築が開始される(S305)。次に、マスター装置では、書き換えられたブリッジプライオリティに基づいたネットワークの再構築が完了する。この時点でマスター装置は、マスタークロックを生成しないネットワーク装置へ変更され(S303)、再構築後のネットワークにおいて装置の動作が開始される(S304)。また、マスター装置でない複数のネットワーク装置では、自装置が有するブリッジプライオリティに基づき、最もブリッジプライオリティの高いネットワーク装置がマスター装置として選出される(S306)。そして、再構築後のネットワークにおいて装置の動作が開始される(S307)。
送信部147は、アプリケーション121からデータを受け取り、そのデータに送信先のネットワーク装置のアドレス情報等を付加して送信用のフレームを生成し、スイッチ140へ送る。その送信用のフレームは指定した送信先のネットワーク装置へ送信される。
受信部148は、ネットワークから受信した自装置宛のフレームをスイッチ140経由で受け取とり、フレーム内のデータをアプリケーション121へ送る。
以上、説明したように、本発明の実施の形態によるネットワーク装置では、マスター装置と他のネットワーク装置間のクロックのずれの判定を行い、他のネットワーク装置は異常があると判断した場合にマスター装置に対して障害情報フレームを送信する。この障害情報フレームの数により、マスター装置は自装置が生成するマスタークロックに異常があるかどうかを多数決判定する。また、多数決判定により、異常ありと判断した場合、マスター装置の変更処理を行う。
これは、ネットワークの安定化を、同期クロックのクロックレベルでの障害発見処理、装置間の多数決判定処理、同期クロック生成装置の変更処理を連携させて行っている。このことにより、IEEE1588のような高精度の同期プロトコルを利用したサイクル型のネットワーク通信において、各装置のクロックに故障や劣化等の異常が発生した場合であっても、同期クロックを生成する装置の変更を行い、安定したネットワーク運用の継続を可能とする。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、ネットワーク構築にSTPを用いているが、その他のプロトコルにより構築してもよい。
実施の形態にかかるネットワークの概略図である。 実施の形態にかかるネットワーク装置のブロック図である。 実施の形態にかかるネットワーク装置が行う判定処理の動作を説明する概念図である。 実施の形態にかかるネットワーク装置が行う判定処理の動作を説明する概念図である。 実施の形態にかかるネットワーク装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるネットワーク装置が行う判定処理の動作を説明する概念図である。 実施の形態にかかるネットワーク装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるネットワークの再構築の処理を示すフローチャートである。 従来のサイクル型ネットワーク通信の1サイクル分のタイムスロットを示す図である。 従来のネットワークの概略図である。
符号の説明
101から106 ネットワーク装置
121 アプリケーション
122 通信ロジック
123、124、125 ポート
131 受信ポート
132 送信ポート
140 スイッチ
141 マスタークロック生成部
142 サイクルタイマー
143 エラー信号生成部
144 判定部
145 マスター変更管理部
146 通信状態制御部
147 送信部
148 受信部

Claims (12)

  1. ネットワークの他の複数の装置の同期クロックを生成するマスタークロック生成部と、
    前記他の複数の装置からの前記同期クロックとのずれを示すエラー信号を受信し、前記エラー信号数に基づいて、マスタークロック生成部の異常を判定する判定部と、
    を有するネットワーク装置。
  2. 前記他の複数の装置の数は少なくとも2以上である請求項1に記載のネットワーク装置。
  3. 前記判定部がマスタークロック生成部の異常を判定する場合の前記エラー信号数は、前記他の複数の装置の総数に対して所定の割合である請求項1または請求項2に記載のネットワーク装置。
  4. 前記判定部がマスタークロック生成部の異常を判定した場合、マスタークロック生成部の動作を停止する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
  5. 自身と前記他の複数の装置が、スパニングツリープロトコルもしくはラピッドスパニングツリープロトコルの規定に従ってネットワークを構築しており、
    前記判定部からの判定結果により、プライオリティの値を変更する変更管理部を更に有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
  6. 前記同期クロックを受信し、前記同期クロックが自身のクロックと所定のずれ以上であるかを判定し、所定のずれ以上である場合、前記エラー信号を生成するエラー信号生成部をさらに有する請求項1に記載のネットワーク装置。
  7. 前記マスタークロック生成部が動作を停止しているときには、前記エラー信号生成部が動作する請求項に記載のネットワーク装置。
  8. 複数のネットワーク装置から1つのマスター装置を選出し、
    前記マスター装置は、
    ネットワーク内のネットワーク装置の同期をとる同期クロックを送信し、
    マスター装置以外のネットワーク装置は、
    前記同期クロックと自装置のクロックとのずれを示すエラー信号を送信し、
    前記マスター装置は、
    前記マスター装置以外のネットワーク装置からの前記エラー信号を受信し、前記エラー信号数に基づいて、同期クロックの異常を判定するネットワークシステム。
  9. 前記マスター装置以外のネットワーク装置の数は少なくとも2以上である請求項8に記載のネットワークシステム。
  10. 前記マスター装置が、同期クロックの異常を判定する場合の前記エラー信号数は、前記マスター装置以外のネットワーク装置の総数に対して所定の割合である請求項9に記載のネットワークシステム。
  11. 前記マスター装置以外のネットワーク装置が、前記同期クロックを受信し、前記同期クロックが自装置のクロックと所定のずれ以上であるかを判定し、所定のずれ以上である場合、前記エラー信号を送信する請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
  12. 前記マスター装置の前記エラー信号数に基づいた判定結果により、前記マスター装置に代えて、前記マスター装置以外のネットワーク装置から新たなマスター装置を選出する請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
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