JP4992213B2 - 開閉角度検出装置及び折り畳み型電子機器 - Google Patents
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Description
しかし、外部磁場を利用する方法では、ホール素子を用いた構成と同様に、外部の環境に左右され、実装場所を決める上で制約を受けることとなる。
また、スイッチによる機械的な切換では、開閉状態を段階的にしか検出できない。
又は、第1及び第2の筐体の一方は、折りたたんだ場合に内側となる側に配置された表示装置と、該表示装置を筐体内から照明するバックライトとを有し、インピーダンス検出手段の検出結果に応じて、バックライトが発する照明光の光量を変化させることが好ましい。
或いは、第1及び第2の筐体の一方は、筐体外へ光を発する発光手段を有し、インピーダンス検出手段の検出結果に応じて、発光手段が発する光の光量を変化させることが好ましい。
図1に、本実施形態にかかる携帯電話端末の構成を示す。この携帯電話端末は、上部筐体1と下部筐体2とがヒンジ部15を介して連結された構成である。図中、下部筐体2及びヒンジ部15の一部を切り欠いてその内部の構造を示している。
上部筐体1は、正面側に正面スピーカ11及びレシーバ13が実装されており、背面側に背面スピーカ12が実装されている。一方、下部筐体2は、正面側にマイク14が実装されており、内部に磁性素子17が実装されている。ヒンジ部3の内部には加圧機構部16が実装されている。
磁性素子17は、下部筐体2に収容された基板23上に実装されている。
なお、これとは逆に、端末を完全に開いた状態で磁性素子17に最も強い圧力を加え、端末を閉じた状態では磁性素子17に圧力を加えないようにしてもよい。以下の説明は前者で行う。
磁性素子17は、インダクタンスを有する形状(コイルなど)を内部に有する。磁性材料は外部からの応力を受けることで磁歪が変化して透磁率が下がる。これに伴い、磁性素子17のインダクタンスが下がり、インピーダンスも変化する。インピーダンスの変化率は磁性素子17の材料の種類と構造とによって一定のカーブを描く。
磁性素子17は、図3(a)に示すように端子電極31を有する基板実装型であり、磁性層の内部にインダクタンスを有するな内部導体32(コイルなど)を備える。内部導体32は、図3(b)に示すような積層型、もしくはフィルム層を磁性板で挟み込む形とすることができる。
折り畳み型の携帯端末に搭載されている背面スピーカ12は、画面とは反対方向に音声を発するため、ここから発せられる音は画面を見ながらでは聞き取りにくい。位相を調整することによって音を広げてステレオ効果を持たせる技術もあるが、左右の干渉を抑える必要があるため、大きな音を出力することは困難である。
ここでは上部筐体1に正面スピーカ11を配置した構成を示しているが、下部筐体2に正面スピーカ11を設けてもよい。ただし、正面スピーカ11は、レシーバ13から離れた位置に実装することが好ましい。
折りたたまれていた携帯電話端末が開かれると(ステップS101/Yes)、ヒンジ同期部21はヒンジ15と共に回転し、これに伴って加圧部22の姿勢が変化する。
加圧部22は、姿勢の変化に応じて磁性素子17に圧力を加えるため、磁性素子17のインピーダンスは、上下筐体の開閉状態に応じてインピーダンスが変化する。制御部24は、インピーダンスの変化を検出する(ステップS102)。
なお、携帯電話端末が開かれなかった場合も(ステップS101/No)、背面スピーカ12のみから音声を出力する(ステップS109)。
例えば、上記実施形態は、携帯電話端末を例に説明を行ったが、移動体通信機能を備えない携帯端末に対しても本発明が適用可能であることは言うまでもない。すなわち、ノート型コンピュータ端末や携帯情報端末に対しても適用可能である。
また、上記実施形態においては、筐体表裏のスピーカからの出力比率を端末の開閉角度に応じて変化させる場合を例としたが、端末の開閉角度に応じて表示装置のバックライトの明るさを変化させたり、ライトの明るさを変化させたりしても良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
2 下部筐体
11 正面スピーカ
12 背面スピーカ
13 レシーバ
14 スピーカ
15 ヒンジ部
16 加圧機構部
17 磁性素子
21 ヒンジ同期部
22 加圧部
23 基板
24 制御部
31 端子電極
32 内部導体
Claims (9)
- ヒンジを介して開閉自在に連結された第1の筐体と第2の筐体との開閉角度を検出する開閉角度検出装置であって、
前記第1及び第2の筐体の一方に収容された磁性素子と、
前記ヒンジの開閉角度に応じた強さで前記磁性素子を圧迫してインピーダンスを変化させる加圧手段と、
前記磁性素子のインピーダンスを検出するインピーダンス検出手段と、
を有し、
前記磁性素子は、中心部と外周部とが異なる材料で形成されており、前記中心部の材料は前記外周部の材料よりも磁歪効果が高く、前記外周部の材料は前記中心部の材料よりも透磁率が高く、上面の中央部が厚くなるように前記磁性素子の上面を凸状もしくはドーム状にしたことを特徴とする開閉角度検出装置。 - 前記加圧手段は、
前記磁性素子を圧迫してインピーダンスを変化させるための加圧部材と、
前記加圧部材の姿勢を前記ヒンジの開閉角度に応じて変化させて前記磁性素子との接触圧を連続的に変化させる手段とを有することを特徴とする請求項1記載の開閉角度検出装置。 - 前記加圧部材は、前記磁性部材との接触方向に沿った断面の形状が楕円であることを特徴とする請求項2記載の開閉角度検出装置。
- 前記磁性素子は、前記加圧部材との接触箇所に近い位置ほど加圧方向に垂直な断面積が小さいことを特徴とする請求項2又は3記載の開閉角度検出装置。
- 請求項1から4のいずれか1項記載の開閉角度検出装置を備えた折り畳み型電子機器。
- 前記第1及び第2の筐体の一方は、折りたたんだ場合に内側となる側に配置された表示装置と、
該表示装置と同じ方向に音声を出力する第1のスピーカと、
該表示装置と反対方向に音声を出力する第2のスピーカとを備え、
前記インピーダンス検出手段の検出結果に応じて、前記第1のスピーカからの音声出力と前記第2のスピーカからの音声出力との比率を変化させることを特徴とする請求項5記載の折り畳み型電子機器。 - 前記第1及び第2の筐体の一方は、折りたたんだ場合に内側となる側に配置された表示装置と、
該表示装置を筐体内から照明するバックライトとを有し、
前記インピーダンス検出手段の検出結果に応じて、前記バックライトが発する照明光の光量を変化させることを特徴とする請求項5記載の折り畳み型電子機器。 - 前記第1及び第2の筐体の一方は、筐体外へ光を発する発光手段を有し、
前記インピーダンス検出手段の検出結果に応じて、前記発光手段が発する光の光量を変化させることを特徴とする請求項5記載の折り畳み型電子機器。 - 移動体通信機能を備えた無線通信端末であることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項記載の折り畳み型電子機器。
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