JP4241482B2 - 音響制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音響制御装置に関し、特にスピーカやマイクロホンなどの音響部品を使用する小型音響装置に適用する音響制御装置に関するものである。
スピーカやマイクロホンなどの音響部品に使用する構成要素として、電気信号と圧力とを双方向に変換する圧電素子が知られている。圧電素子を用いたスピーカやマイクロホンは小型軽量であることから、様々な技術分野で利用されている。
従来の鋸盤の提案によれば、切断加工中の鋸刃の傾きを常に正確に検出して、傾きを修正制御して、常に曲りのない精密切断加工ができるようにするために、鋸刃に繰り返し加圧作用するスピーカと、そのスピーカの加圧時に気体の法則に従って変化する圧力を検出するマイクロホンを設け、さらに、そのスピーカとマイクロホンとを1つの圧電素子で兼用する構成になっている。(特許文献1)
また、別の提案による携帯電話機においては、マイク機能を有するイヤホンと携帯電話機本体とを音声FM通信で行ない、コードを必要としないので、手の自由度が得られるとともに、金属以外のカバンや衣服の中に携帯電話機本体があっても電話を受信できるような構成になっている。マイク機能を有するイヤホンとしては、マグネチック型イヤホン、ダイナミック型イヤホン、クリスタル型イヤホンが提案されている。(特許文献2)
特開平5−318225号公報 特開2001−197163号公報
一方、スピーカやマイクロホンなどの音響部品を使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置においては、多機能を実現するためにスイッチを多用することと、製品のさらなる小型化を図ることが相反する関係にある。このため、従来の携帯電話機においては、1つのスイッチに複数の機能を持たせて、状況に応じて使い分ける仕様になっている。例えば、メニューを選択するカーソルスイッチや他の機能のスイッチを音量調整用に兼用して、通話中に表示部の画面を見ながらスイッチを操作して受話音量を調整する構成になっている。
しかしながら、通話の最中にスイッチ部と表示部の画面を見ながら受話音量を調整するという複雑な操作を行うことは、その間に相手の音声が聞き取れないという課題があった。また、複雑なスイッチ操作を伴うことなく現状の機能を維持した状態でスイッチ数を削減することが困難であるという課題があった。
このような課題は、上記特許文献1および2に記載された技術やその他の従来の技術では解決することができず、スピーカやマイクロホンを使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置においては、機能の向上とスイッチ数の削減とのトレードオフが、常に製品開発上のジレンマになっていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、スピーカやマイクロホンなどの音響部品を使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置に本発明の音響制御装置を適用することによって、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できることを目的とする。
請求項1に記載の音響制御装置は、筐体(実施形態においては、図1の筐体2に相当する)の内側から取り付けられたスピーカ(実施形態においては、図1のスピーカ1に相当する)の前面に対応して当該筐体に形成された開口部(実施形態においては、図1の開口部2aに相当する)と、開口部を当該筐体の外側から覆って当該スピーカの前面と外部との間に閉空間(実施形態においては、図1の閉空間5に相当する)を形成する弾性状の部材(実施形態においては、図1の弾性シート4に相当する)と、スピーカの構成要素として、入力される音声信号に応じて振動して音圧に変換するとともに、筐体の外側から弾性状の部材に与えられた押圧によって閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段(実施形態においては、圧電素子1aに相当する)と、変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段(実施形態においては、制御回路9に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項2に記載の音響制御装置は、筐体(実施形態においては、図3の筐体22に相当する)の内側から取り付けられたスピーカ(実施形態においては、図3および図4のスピーカ21に相当する)の前面に対応して当該筐体に形成された開口部(実施形態においては、図3の開口部22aに相当する)と、スピーカの構成要素として、入力される音声信号に応じて振動して音圧に変換するとともに、筐体の外側から開口部を覆って与えられた押圧によって当該押圧物(実施形態においては、図4の指24に相当する)とスピーカの前面との間に形成された閉空間(実施形態においては、図4の閉空間25に相当する)に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段(実施形態においては、図3および図4の圧電素子21aに相当する)と、変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段(実施形態においては、図示しない制御回路に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項2の音響制御装置において、請求項3に記載したように、筐体の外側面における開口部の縁部は突起した形状(実施形態においては、図5の突起22bに相当する)であるような構成にしてもよい。
請求項4に記載の音響制御装置は、筐体(実施形態においては、図2の筐体12に相当する)の内側から取り付けられたマイクロホン(実施形態においては、図2のマイクロホン11に相当する)の前面に対応して当該筐体に形成された開口部(実施形態においては、図2の開口部12aに相当する)と、開口部を当該筐体の外側から覆って当該マイクロホンの前面と外部との間に閉空間(実施形態においては、図2の閉空間15に相当する)を形成する弾性状の部材(実施形態においては、図2の弾性シート14に相当する)と、マイクロホンの構成要素として、入力される音圧に応じて振動して音声信号に変換するとともに、筐体の外側から弾性状の部材に与えられた押圧によって閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段(実施形態においては、図2の圧電素子11aに相当する)と、変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段(実施形態においては、図2の制御回路18に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項5に記載の音響制御装置は、筐体(実施形態においては、図3および図4の筐体22に相当する)の内側から取り付けられたマイクロホン(実施形態においては、図3および図4のマイクロホン21に相当する)の前面に対応して当該筐体に形成された開口部と、マイクロホンの構成要素として、入力される音圧に応じて振動して音声信号に変換するとともに、筐体の外側から開口部を覆って与えられた押圧によって当該押圧物(実施形態においては、図4の指24に相当する)とマイクロホンの前面との間に形成された閉空間(実施形態においては、図4の閉空間25に相当する)に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段(実施形態においては、図3および図4の圧電素子21aに相当する)と、変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段(実施形態においては、図示しない制御回路に相当する)と、を備えた構成になっている。
請求項5の音響制御装置において、請求項6に記載したように、筐体の外側面における開口部の縁部は突起した形状(実施形態においては、図5の突起22bに相当する)であるような構成にしてもよい。
請求項1ないし3の音響制御装置において、請求項7に記載したように、変換手段に入力される音声信号と変換手段から出力される検出信号とを周波数帯域に応じて分離する信号分離手段(実施形態においては、図1のフィルタ回路8に相当する)をさらに備えた構成にしてもよい。
あるいは、請求項1ないし3の音響制御装置において、請求項8に記載したように、音声信号が入力される信号路(実施形態においては、図1のアンプ6の出力信号線6aに相当する)と変換手段とを接続するか又は制御手段に検出信号を出力する信号路(実施形態においては、図1のアンプ7への入力信号線7aに相当する)と変換手段とを接続するかを接続制御信号に応じて選択する接続選択手段(実施形態においては、図示しない切替スイッチに相当する)をさらに備えた構成にしてもよい。
請求項4ないし6の音響制御装置において、請求項9に記載したように、変換手段から出力される音声信号と検出信号とを周波数帯域に応じて分離する信号分離手段(実施形態においては、図2のフィルタ回路17に相当する)をさらに備えた構成にしてもよい。
本発明の音響制御装置によれば、スピーカやマイクロホンなどの音響部品を使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置に適用することによって、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できるという効果が得られる。
以下、本発明の音響制御装置の第1実施形態ないし第4実施形態について、携帯電話に適用した場合を例に採って、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態における携帯電話の一部を構成する音響制御装置を示す図である。スピーカ1は筐体2の内側にパッキン3を介して固定されている。スピーカ1の前面に対応する筐体2の部分には開口部2aが形成されている。開口部2aは、筐体2の外側から弾性シート4によって覆われている。したがって、スピーカ1の前面と外側との間に閉空間5が形成される。
また、アンプ6の出力信号線6aとアンプ7の入力信号線7aとの間に、直列接続されたキャパシタンス成分Cおよびインダクタンス成分Lによって、図1に模式的に示されたフィルタ回路8が設けられている。すなわち、フィルタ回路8は、キャパシタンス成分Cを介してアンプ6の出力信号線6aに接続され、インダクタンス成分Lを介してアンプ7の入力信号線7aに接続されている。また、キャパシタンス成分Cとインダクタンス成分Lとの接続点にスピーカ1の信号線が接続されている。さらに、アンプ7の出力側には制御回路9が接続されている。
フィルタ回路8において、キャパシタンス成分Cは、数100Hzから数10kHzのオーディオ周波数帯域の信号を通過させ、数Hz以下の低い周波数帯域の信号を遮断する。一方、インダクタンス成分Lは、数100Hzから数10kHzのオーディオ周波数帯域の信号を遮断し、数Hz以下の低い周波数帯域の信号を通過させる。
アンプ6は、電話相手の音声信号、着信時の着信報知音などの音声信号を増幅して、出力信号線6aからスピーカ1に入力する。スピーカ1には、入力される音声信号に応じて振動して音圧に変換する圧電素子1aが設けられている。圧電素子1aは、電場を加えるとひずみを生じる逆圧電効果又は2次圧電効果の現象を利用して、音声信号を音圧に変換して発音する。その反対の現象として、ひずみ又は応力を加えると電気分極が生じて電圧を発生する圧電効果を利用することによって、圧電素子1aは外部から圧力が加えられると、その圧力を電気信号に変換する。すなわち、圧電素子1aは加えられた圧力を検出して検出信号を発生する。したがって、弾性シート4に対して外側から指などで押圧を与えると、閉空間5を介して圧電素子1aに圧力が加えられ、圧電素子1aはその圧力を検出して検出信号を出力する。
アンプ6から出力される音声信号は、数100Hzから数10kHzのオーディオ周波数帯域の信号であるので、フィルタ回路8のキャパシタンス成分Cを通過してスピーカ1の圧電素子1aのみに供給され、フィルタ回路8のインダクタンス成分Lによって遮断されてアンプ7には入力されない。一方、弾性シート4に対して外側から指などで押圧を与えることによって、閉空間5を介して圧電素子1aに圧力が加えられて、圧電素子1aから出力される検出信号は、数Hzの低い周波数帯域の信号であるので、フィルタ回路8のインダクタンス成分Lを通過してアンプ7のみに供給され、フィルタ回路8のキャパシタンス成分Cによって遮断されてアンプ6には入力されない。
この結果、音声信号が入力されてスピーカ1から発音されている状態又は音声信号が入力されずスピーカ1から発音がされていない状態にかかわらず、閉空間5を介して圧電素子1aに圧力が加えられて、スピーカ1から出力される検出信号は、アンプ7のみに入力されて増幅され、制御回路9に供給される。制御回路9は、この検出信号に応じて所定の制御処理を行う。
以上のように、この第1実施形態によれば、筐体2の内側から取り付けられたスピーカ1の前面に対応して、筐体2に形成された開口部2aを筐体2の外側から覆って、スピーカ1の前面と外部との間に閉空間5を形成する弾性シート4を設け、筐体2の外側から弾性シート4に与えられた押圧によって、圧電素子1aは閉空間5に加えられる圧力を検出して検出信号を出力し、制御回路9はその検出信号によって所定の制御処理を行う。したがって、スピーカを使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置にこの音響制御装置を適用することによって、スピーカがスイッチの機能を兼用するので、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できる。
例えば、制御回路9が検出信号を受けたときは、その検出信号によって押圧の継続時間を計測し、継続時間が長い(例えば、1秒以上)場合には、受話音量を大きく調整するように制御し、継続時間が短い(例えば、0.5秒以下)場合には、受話音量を小さく調整するように制御する。このような制御処理を行うことによって、ユーザは電話での会話中に相手の音声が小さい場合には、スピーカ部を指で長く押圧して受話音量を大きく調整し、相手の音声が大きすぎる場合には、スピーカ部を指で短く押圧して受話音量を小さく調整することができる。したがって、電話での会話中に、スイッチ部と表示部の画面を見ながら受話音量を調整するという複雑な操作を行う必要がなく、スピーカによって受話音量の調整が可能になるので、受話音量の調整のために相手の音声が聞き取れないような事態を回避できる。
上記第1実施形態の変形例として、フィルタ回路8の代わりに、音声信号が入力されるアンプ6の信号路と圧電素子1aとを接続するか、又は、制御回路9に検出信号を出力する信号路と圧電素子1aとを接続するかを、接続制御信号に応じて選択する切替スイッチを備えた構成にしてもよい。接続制御信号としては、例えば、着信検知信号が考えられる。インターネットなどにアクセスするためのスイッチとしてスピーカを兼用した構成においては、着信を検知しないモードにおいては、切替スイッチによって制御回路9に検出信号を出力する信号路と圧電素子1aとを接続し、電話又はメールの着信を検知したモードになったときは、その着信検知信号に応じて切替スイッチを自動的に切替えて、アンプ6の信号路と圧電素子1aとを接続する。したがって、スピーカがスイッチの機能を兼用するので、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できる。
次に、第2実施形態について説明する。
図2は、第2実施形態における携帯電話の一部を構成する音響制御装置を示す図である。マイクロホン11は筐体12の内側にパッキン13を介して固定されている。マイクロホン11の前面に対応する筐体12の部分には開口部12aが形成されている。開口部12aは、筐体12の外側から弾性シート14によって覆われている。したがって、マイクロホン11の前面と外側との間に閉空間15が形成される。マイクロホン11には、第1実施形態と同様の構成要素である圧電素子11aが設けられている。圧電素子11aの出力信号線はアンプ16に接続されている。アンプ16の出力信号線はフィルタ回路17に接続され、フィルタ回路17からは2つの出力信号線17aおよび17bがそれぞれ制御回路18に接続されている。
フィルタ回路17は、第1実施形態と同様の特性を持ったキャパシタンス成分およびインダクタンス成分が並列接続されて構成されている。すなわち、キャパシタンス成分は、数100Hzから数10kHzのオーディオ周波数帯域の信号を通過させ、数Hz以下の低い周波数帯域の信号を遮断する。一方、インダクタンス成分は、数100Hzから数10kHzのオーディオ周波数帯域の信号を遮断し、数Hz以下の低い周波数帯域の信号を通過させる。
マイクロホン11の圧電素子11aは、音声入力に応じて数100Hzから数kHzの周波数帯域の音声信号を発生して出力するとともに、弾性シート14に対して外側から指などで押圧を与えることによって、閉空間15を介して圧電素子11aに圧力が加えられて、数Hzの低い周波数帯域の検出信号を発生する。音声信号および検出信号は、ともにアンプ16に入力される。
アンプ16によって増幅された高い周波数帯域の音声信号は、フィルタ回路17に入力され、キャパシタンス成分を通過して、出力信号線17aから制御回路18に入力される。一方、アンプ16によって増幅された低い周波数帯域の検出信号は、フィルタ回路17に入力され、インダクタンス成分を通過して、出力信号線17bから制御回路18に入力される。すなわち、マイクロホン11から出力された音声信号および検出信号は、フィルタ回路17において2系統の信号に分離されて制御回路18に入力される。制御回路18は、入力された音声信号に対しては、ディジタル信号に変換して無線送信部に供給する。一方、制御回路18は、入力された検出信号に対しては、ディジタル信号に変換して所定の制御処理を行う。
以上のように、この第2実施形態によれば、筐体12の内側から取り付けられたマイクロホン11の前面に対応して、筐体12に形成された開口部12aを、筐体12の外側から覆ってマイクロホン11の前面と外部との間に閉空間15を形成する弾性シート14を設け、圧電素子11aは、入力される音圧に応じて振動して音声信号に変換し、制御回路18に供給するとともに、筐体12の外側から弾性シート14に与えられた押圧によって、閉空間15に加えられる圧力を検出して検出信号を制御回路18に供給する。制御回路18は、検出信号に応じて所定の制御処理を行う。したがって、第1実施形態と同様に、マイクロホンを使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置にこの音響制御装置を適用することによって、マイクロホンがスイッチの機能を兼用するので、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できる。
例えば、制御回路18が検出信号を受けたときは、動作中のマイクロホン11をミュート状態に変化させ、ミュート中のマイクロホン11を動作状態に変化させる。このような制御処理を行うことによって、ユーザは電話での会話中に相手の音声は聞きながら、弾性シート14を指で押圧してマイクロホン11をミュート状態にして、そばにいる人に指示を出したり質問をすることができる。指示又は質問が終わったら、再び弾性シート14を指で押圧してマイクロホン11をミュート状態から動作状態に戻して会話を行うことができる。
他の具体例として、圧電素子11aから出力される音声信号と検出信号とを周波数帯域に応じて分離するフィルタ回路17を設けたので、マイクロホン11によって会話を行っている間においても、弾性シート14を指で押さえることにより、会話を録音するためのトリガスイッチや、会話の中で相手が必要とする情報を迅速に取得するために、データベース又はインターネットのサイトにアクセスするスイッチとして、マイクロホン11を兼用することができる。
次に、第3実施形態について説明する。
図3および図4は、第3実施形態における携帯電話の一部を構成する音響制御装置を示す図である。図3において、スピーカ又はマイクロホン21は筐体22の内側にパッキン23を介して固定されている。スピーカ又はマイクロホン21の前面に対応する筐体22の部分には開口部22aが形成されている。ただし、第1実施形態および第2実施形態と異なり、開口部22aは小さく形成され、弾性シートなどで覆われてなく開放された状態になっている。また、スピーカ又はマイクロホン21には、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成要素である圧電素子21aが設けられている。なお、圧電素子21aに接続される回路については、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成であるので、説明および図面の記載は省略する。
ここで、図4に示すように、筐体22の外側から指24を押し付けて開口部22aを塞いだ場合には、スピーカ又はマイクロホン21の前面と指24との間に閉空間25が形成され、この閉空間25に加えられる圧力による圧電効果のために、圧電素子21aからは検出信号が出力される。
以上のように、この第3実施形態によれば、筐体22の内側から取り付けられたスピーカ又はマイクロホン21の前面に対応して、筐体22に形成された開口部22aを筐体22の外側から指24で押圧するよって、圧電素子21aは、指24とスピーカ又はマイクロホン21の前面との間に形成された閉空間25に加えられる圧力を検出して検出信号を出力し、制御回路はその検出信号によって所定の制御処理を行う。したがって、第1実施形態および第2実施形態と同様に、スピーカやマイクロホンを使用する携帯電話機などの携帯型の通信装置やその他の小型音響装置に本発明の音響制御装置を適用することによって、スピーカやマイクロホンがスイッチの機能を兼用するので、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できる。
次に、第4実施形態について説明する。
図5は、第4実施形態における携帯電話の一部を構成する音響制御装置を示す図である。図5において、第3実施形態と同一の構成要素については、同じ符号で表すとともに、説明は省略する。
第4実施形態においては、筐体22の外側面における開口部22aの縁部である円周部に突起22bが形成されている。さらに、図5に示すように、突起22bの内周側には開口部22a側に向かって傾斜した傾斜面sが形成されている。このため、開口部21aに指を押し付けた場合に、指の表面が傾斜面sに密着するので、指とスピーカ又はマイクロホン21の前面との間に形成された閉空間の密閉度が増加する。したがって、指の押圧力と圧電素子21aの検出信号の発生との間の変換効率が向上する。
上記各実施形態においては、本発明による音響制御装置を携帯電話に適用した場合を例に採って説明したが、本発明による音響制御装置の適用範囲は携帯電話に限定されないことは明らかである。PHSなどの他の通信端末装置はもちろんのこと、車載用の小型の音響機器、ハンディタイプの小型ラジカセ、携帯型のCDプレーヤおよびMDプレーヤなどのように、スピーカやマイクロホンなどの音響部品を使用する他の小型音響装置にも適用することができる。すなわち、他の小型音響装置においても、スピーカやマイクロホンがスイッチの機能を兼用するので、複雑なスイッチ操作を伴うことなく、現在の機能の向上とスイッチ数の削減を実現できる。
本発明の第1実施形態における音響制御装置を適用した携帯電話の一部の構成を示す図。 本発明の第2実施形態における音響制御装置を適用した携帯電話の一部の構成を示す図。 本発明の第3実施形態における音響制御装置を適用した携帯電話の一部の構成を示す図。 図3に示した構成において筐体の開口部に指を押し当てた様子を示す図。 本発明の第4実施形態における音響制御装置を適用した携帯電話の一部の構成を示す図。
符号の説明
1,21 スピーカ
1a,11a,21a 圧電素子
2,12,22 筐体
2a,12a,22a 開口部
3,13,23 パッキン
4,14 弾性シート
5,15,25 閉空間
6,7,16 アンプ
8,17 フィルタ回路
9,18 制御回路
11,21 マイクロホン
22b 突起
24 指

Claims (9)

  1. 筐体の内側から取り付けられたスピーカの前面に対応して当該筐体に形成された開口部と、
    前記開口部を当該筐体の外側から覆って当該スピーカの前面と外部との間に閉空間を形成する弾性状の部材と、
    前記スピーカの構成要素として、入力される音声信号に応じて振動して音圧に変換するとともに、前記筐体の外側から前記弾性状の部材に与えられた押圧によって前記閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段と、
    前記変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段と、
    を備えた音響制御装置。
  2. 筐体の内側から取り付けられたスピーカの前面に対応して当該筐体に形成された開口部と、
    前記スピーカの構成要素として、入力される音声信号に応じて振動して音圧に変換するとともに、前記筐体の外側から前記開口部を覆って与えられた押圧によって当該押圧物と前記スピーカの前面との間に形成された閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段と、
    前記変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段と、
    を備えた音響制御装置。
  3. 前記筐体の外側面における前記開口部の縁部は突起した形状であることを特徴とする請求項2に記載の音響制御装置。
  4. 筐体の内側から取り付けられたマイクロホンの前面に対応して当該筐体に形成された開口部と、
    前記開口部を当該筐体の外側から覆って当該マイクロホンの前面と外部との間に閉空間を形成する弾性状の部材と、
    前記マイクロホンの構成要素として、入力される音圧に応じて振動して音声信号に変換するとともに、前記筐体の外側から前記弾性状の部材に与えられた押圧によって前記閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段と、
    前記変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段と、
    を備えた音響制御装置。
  5. 筐体の内側から取り付けられたマイクロホンの前面に対応して当該筐体に形成された開口部と、
    前記マイクロホンの構成要素として、入力される音圧に応じて振動して音声信号に変換するとともに、前記筐体の外側から前記開口部を覆って与えられた押圧によって当該押圧物と前記マイクロホンの前面との間に形成された閉空間に加えられる圧力を電気信号に変換して検出信号として出力する変換手段と、
    前記変換手段から出力される検出信号によって所定の制御処理を行う制御手段と、
    を備えた音響制御装置。
  6. 前記筐体の外側面における前記開口部の縁部は突起した形状であることを特徴とする請求項5に記載の音響制御装置。
  7. 前記変換手段に入力される音声信号と前記変換手段から出力される検出信号とを周波数帯域に応じて分離する信号分離手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の音響制御装置。
  8. 音声信号が入力される信号路と前記変換手段とを接続するか又は前記制御手段に検出信号を出力する信号路と前記変換手段とを接続するかを接続制御信号に応じて選択する接続選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の音響制御装置。
  9. 前記変換手段から出力される音声信号と検出信号とを周波数帯域に応じて分離する信号分離手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の音響制御装置。
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