JP4991587B2 - データ遅延回路およびフェージングシミュレータ - Google Patents

データ遅延回路およびフェージングシミュレータ Download PDF

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Description

本発明は、小さな回路規模で、入力するデータ列に対して複数の任意の遅延が付与された複数系列のデータ信号を生成することができるデータ遅延回路およびそれを用いたフェージングシミュレータに関する。
電波を用いた通信、放送では、送信電波が複数の異なる伝搬路を経て受信される所謂マルチパスという現象が発生する。マルチパスの場合、異なる伝搬路を経ることによる到来時間、振幅および雑音量が異なる電波が合成されて受信されることになり、その合成により互いに信号を強めたり弱めたり、位相を乱して受信状態を変動させるフェージングが発生する。
したがって、電波による通信を行う装置では、このマルチパスに対する性能の評価が必要となる。
一般にマルチパスの性能評価を行う場合、同一の送信用信号に、それぞれ所望の遅延、振幅および雑音を付与して異なる伝搬路をそれぞれ経由した複数の擬似的な信号を生成してこれらを合成するフェージングシミュレータが用いられており、このフェージングシミュレータによって生成した信号を受信装置に与えてマルチパスに対する性能評価を行っている。
上記のフェージングシミュレータとしては、送信に用いるデータ列に指定された任意の遅延を与えて並列に出力する回路が必要になる。
この回路の一例として、次の特許文献1には、図4のように、入力データDを、複数n段直列に接続されたフリップフロップ10(1)〜10(n)の初段のフリップフロップ10(n)に入力して、順次後段へシフトさせるとともに、各フリップフロップ10(1)〜10(n)の出力を複数(ここでは4つ)のデータセレクタ11(1)〜11(4)によって選択する構成の遅延回路が開示されている。
この遅延回路の場合、4つのデータセレクタ11(1)〜11(4)に対する制御により、入力データ列Dに対して任意の異なる4つの遅延を与えたデータ列を出力させることができる。
例えば、入力データ列Dがd1、d2、d3、…の順に入力されるものとし、指定された相対遅延データ数が(5,11,15)とすると、データセレクタ11(1)は最終段のフリップフロップ10(1)の出力を選択し、データセレクタ11(2)は最終から5段目のフリップフロップ10(5)の出力を選択し、データセレクタ11(3)は最終から11段目のフリップフロップ10(11)の出力を選択し、データセレクタ11(4)は最終から15段目のフリップフロップ10(15)の出力を選択する。
このデータセレクタの設定により、最終段のフリップフロップ10(1)にデータd1が記憶された段階をスタート時間として、データセレクタ11(1)からは、d1、d2、…の順にデータが出力され、データセレクタ11(2)からは、d5、d6、…の順にデータが出力され、データセレクタ11(3)からは、d11、d12、…の順にデータが出力され、データセレクタ11(4)からは、d15、d16、…の順にデータが出力されることになり、最終段のフリップフロップ10(1)から出力されるデータ列を基準とし、その基準データ列と、その基準データ列に対して所望の遅延データ数の遅延が与えられた遅延データ列とが並列出力される。
特許第3854264号公報
しかしながら、上記構成の遅延回路では、相対遅延データ数が多い場合に、回路規模が膨大化するという問題があった。
例えば、10nsのサンプル時間を有するデータ列に最大でデータ1000個分(10μs)の遅延を与えようとすれば、1000個のフリップフロップおよび1000対1のデータセレクタが必要となり、そのデータを伝達するための配線数も4000組必要となり、実現はきわめて困難である。
本発明は上記課題を解決し、小さな回路規模で、任意の遅延が付与された複数系列のデータ信号を生成することができるデータ遅延回路およびそれを用いたフェージングシミュレータを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1のデータ遅延回路(20)は、
入力データ列(D)と同等の基準データ列(D1)と、該基準データ列に対して任意に指定された相対遅延データ数(k1〜k3)分遅延した遅延データ列(D2〜D4)とを生成し、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力するデータ遅延回路において、
前記入力データ列を、1入力データずつ複数Mの信号経路に順番に且つ巡回的に振り分ける第1データセレクタ(21)と、
デュアルポート型RAMからなり、前記第1データセレクタによって前記複数Mの信号経路に出力されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの入力側メモリ(22(1)〜22(4))と、
前記複数Mの入力側メモリから読み出されたデータのいずれかを選択する複数Mの第2データセレクタ(23(1)〜23(4))と、
デュアルポート型RAMからなり、前記複数Mの第2データセレクタによって選択されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの出力側メモリ(25(1)〜25(4))と、
前記複数Mの入力側メモリに記憶されたデータを入力順に読み出し、該読み出したデータを前記複数Mの第2データセレクタのうちの特定の第2データセレクタに対する切換処理により入力順に選択して前記基準データ列を生成し、該特定の第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込むとともに、前記入力側メモリから読み出されるデータのうち前記基準データ列の先頭データに対して前記指定された相対遅延データ数分遅れたデータ以降のデータ列を前記特定の第2データセレクタと異なる第2データセレクタで入力順に選択して前記遅延データ列を生成し、当該第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込み、前記複数Mの出力側メモリに対して共通アドレスで読出処理することで、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力させる制御部(30)とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2のフェージングシミュレータ(40)は、
入力データ列(D)と同等の基準データ列(D1)と、該基準データ列に対して任意に指定された相対遅延データ数(k1〜k3)分遅延した遅延データ列(D2〜D4)とを生成し、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力するデータ遅延回路(20)と、
前記データ遅延回路から並列出力されるデータ列の振幅を任意に指定された値に設定し、雑音を付与する複数Mの振幅成分処理回路(41(1)〜41(4))と、
前記複数Mの振幅成分処理回路から出力されたデータ列を合成する合成回路(45)とを有するフェージングシミュレータにおいて、
前記データ遅延回路が、
前記入力データ列を、1入力データずつ複数Mの信号経路に順番に且つ巡回的に振り分ける第1データセレクタ(21)と、
デュアルポート型RAMからなり、前記第1データセレクタによって前記複数Mの信号経路に出力されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの入力側メモリ(22(1)〜22(4))と、
前記複数Mの入力側メモリから読み出されたデータのいずれかを選択する複数Mの第2データセレクタ(23(1)〜23(4))と、
デュアルポート型RAMからなり、前記複数Mの第2データセレクタによって選択されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの出力側メモリ(25(1)〜25(4))と、
前記複数Mの入力側メモリに記憶されたデータを入力順に読み出し、該読み出したデータを前記複数Mの第2データセレクタのうちの特定の第2データセレクタに対する切換処理により入力順に選択して前記基準データ列を生成し、該特定の第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込むとともに、前記入力側メモリから読み出されるデータのうち前記基準データ列の先頭データに対して前記指定された相対遅延データ数分遅れたデータ以降のデータ列を前記特定の第2データセレクタと異なる第2データセレクタで入力順に選択して前記遅延データ列を生成し、当該第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込み、前記複数Mの出力側メモリに対して共通アドレスで読出処理することで、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力させる制御部(30)とを備えていることを特徴とする。
このように本発明のデータ遅延回路は、入力データ列をデュアルポート型RAMからなる複数Mの入力側メモリに1データずつ順番に振り分けて記憶し、各入力側メモリに記憶されたデータを並列に順番に読み出しながら特定の第2データセレクタで選択して基準データ列を生成してその第2データセレクタに対応する出力側メモリに記憶させつつ、指定された相対遅延データ数に対応したデータを先頭とする遅延データ列を特定の第2データセレクタ以外の第2データセレクタで切換制御により生成して、その第2データセレクタに対応する出力側メモリにアドレス順に記憶させ、これら複数の出力側メモリに対して共通のアドレスで読出処理して、基準データ列と遅延データ列とを並列出力させている。
したがって、たとえ、10nsのサンプル時間に対して、データ1000個の遅延(10μsの遅延)を与える場合であっても、1000/M個のデータを記憶できる容量の入力側メモリと出力側メモリ、M対1の第2データセレクタで構成することができ、そのデータ伝達用の配線も数10組程度できわめて少なくて済み、小さな回路規模で実現することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したデータ遅延回路20の構成を示している。
このデータ遅延回路20は、クロックCKに同期して一つの入力ポート20aに入力される入力データ列Dに対し、その入力データ列Dと同等の基準データ列D1と、基準データ列D1に対して任意に指定された相対遅延データ数(k1,k2,k3)分の遅延時間をそれぞれ与えられた遅延データ列D2〜D4とを、4つの出力ポート20b〜20eから並列出力するためのものであり、入力データ列Dは、第1データセレクタ21により1入力データずつ4つの信号経路に順番に且つ巡回的に振り分けられ、それぞれデュアルポート型RAMからなる4つの入力側メモリ22(1)〜22(4)に入力され、後述する制御部30による書込制御により、入力順に且つアドレス順に記憶される。なお、入力側メモリ22(1)〜22(4)は、制御部30によりFIFOあるいはリングバッファとして制御される。
入力側メモリ22(1)〜22(4)に記憶されたデータは、制御部30の読出制御により入力順に読み出されて、4つの4対1の第2データセレクタ23(1)〜23(4)にそれぞれ入力される。
4つの第2データセレクタ23(1)〜23(4)は、入力される4つのデータのいずれかを制御部30の制御によって選択して出力する。
第2データセレクタ23(1)〜23(4)から出力されるデータは、デュアルポート型RAMからなる4つの出力側メモリ25(1)〜25(4)にそれぞれ記憶される。
制御部30は、入力側メモリ22(1)〜22(4)に記憶されたデータを入力順に読み出し、その読み出したデータを特定の第2データセレクタ23(1)に対する切換処理により入力順に選択して基準データ列D1を生成し、その第2データセレクタ23(1)に対応する出力側メモリ25(1)にアドレス順に書込むとともに、入力側メモリ22(1)〜22(4)から読み出されるデータのうち基準データ列D1の先頭データに対して前記指定された相対遅延データ数(k1,k2,k3)分遅れたデータ以降のデータ列を第2データセレクタ23(2)〜23(4)で入力順に選択して遅延データ列をそれぞれ生成し、それらの第2データセレクタ23(2)〜23(4)に対応する出力側メモリ25(2)〜25(4)にアドレス順に書込み、出力側メモリ25(2)〜25(4)に対して共通アドレスで読出処理することで、基準データ列D1と遅延データ列D2〜D4とを並列出力させる。なお、出力側メモリ25(2)〜25(4)は、制御部30によりFIFOあるいはリングバッファとして制御される。
ここで、第1データセレクタ21、入力側メモリ22(1)〜22(4)、第2データセレクタ23(1)〜23(4)および出力側メモリ25(1)〜25(4)に対する制御部30の処理例をより具体的に説明する。
第1セレクタ21については、クロックCKに同期して入力される切換信号s1によりデータが一つずつ入力する毎にそれを異なる経路、即ち各入力側メモリ22(1)〜22(4)のそれぞれ入力経路に出力する。
また、入力側メモリ22(1)〜22(2)の書込処理については、第1データセレクタ21から入力されたデータがアドレス順に記憶されるように制御する。
したがって、第1データセレクタ21の切換が一巡する毎に、入力側メモリ22(1)〜22(2)に共通の書込アドレスAが一つずつ歩進することになり、データの切換毎に選択された入力側メモリ22に書込指令(W1)がなされる。
以上の処理により、各入力側メモリ22(1)〜22(4)には、入力データ列Dのデータが4個おきに所定の先頭アドレスA1から順に記憶されることになる。
入力側メモリ22(1)〜22(4)に対する読出処理、第2データセレクタ23(1)〜23(4)の切換処理および出力側メモリ25(1)〜25(4)に対する書込処理は、相対遅延データ数に応じてなされる。
ここで第2データセレクタ23(1)〜23(4)のうちの特定の第2データセレクタ23(1)は、元の入力データ列と同等の基準データ列を生成するためのものであり、例えば入力側メモリ22(1)〜22(4)に4個(=M)の連続するデータd1〜d4が振り分け記憶された段階で、各入力側メモリ22(1)〜22(4)に共通の先頭アドレスA1を指定して読出指令(r1)をすることで、データd1〜d4を並列に読み出し、第2データセレクタ23(1)をクロックCKに同期して順番に切り替えて(S2)、データd1〜d4をその入力順に出力側メモリ25(1)に入力させるとともに、この出力側メモリ25(1)に対して書込アドレスAを先頭アドレスA1から順に歩進させつつ書込指令(W2)をして、4つの連続したデータd1〜d4を先頭アドレスA1から順に記憶させる。この処理はデータが4(=M)個入力される毎に繰り返されるため、出力側メモリ25(1)には、入力データと同じデータ順の基準データ列D1がアドレス順に記憶されることになる。
また、第2データセレクタ23(2)とそれに対応した出力側メモリ25(2)は、基準データ列D1に対して指定された相対遅延データ数k1の値だけ遅延されたデータ列D2を生成するためのものであり、入力側メモリ22(1)〜22(4)にk1個までのデータが記憶されて、そのk1個目のデータd(k1)を含む4つのデータが上記読出処理で読み出された段階で、第2データセレクタ23(2)がそのデータd(k1)を選択する状態に設定(S2)し、その選択されたデータを出力側メモリ25(2)に与えて先頭アドレスA1に書込指令(W2)して記憶させる。そして、それ以降は、クロックCKに同期してk1に続くデータd(k1+1)、d(k1+2)、……を順次選択させ、基準データ列D1に対してデータk1個分遅れた遅延データ列D2を生成して、出力側メモリ25(2)にアドレス順に記憶させる。
また、第2データセレクタ23(3)とそれに対応した出力側メモリ25(3)は、基準となるデータD1に対して遅延データ数k2の値だけ遅延されたデータ列D3を生成するためのものであり、入力側メモリ22(1)〜22(4)にk2個までのデータが記憶されて、そのk2個目のデータd(k2)を含む4つのデータが上記読出処理で読み出された段階で、第2データセレクタ23(3)がそのデータd(k2)を選択する状態に設定(S2)し、その選択されたデータを出力側メモリ25(3)に与えて先頭アドレスA1に書込指令(W2)して記憶させる。そして、それ以降は、クロックCKに同期してk2に続くデータd(k2+1)、d(k2+2)、……を順次選択させ、基準データ列D1に対してデータk2個分遅れた遅延データ列D3を生成して、出力側メモリ25(3)にアドレス順に記憶させる。
同様に、第2データセレクタ23(4)とそれに対応した出力側メモリ25(4)は、基準となるデータD1に対して指定された相対遅延データ数k3の値だけ遅延されたデータ列D4を生成するためのものであり、入力側メモリ22(1)〜22(4)にk3個までのデータが記憶されて、そのk3個目のデータd(k3)を含む4つのデータが上記読出処理で読み出された段階で、第2データセレクタ23(4)がそのデータd(k3)を選択する状態に設定(S2)し、その選択されたデータを出力側メモリ25(4)に与えて先頭アドレスA1に書込指令(W2)して記憶させる。そして、それ以降は、クロックCKに同期してk3番目に続くデータd(k3+1)、d(k3+2)、……を順次選択させ、基準データ列D1に対してデータk3個分遅れた遅延データ列D4を生成して、出力側メモリ25(4)にアドレス順に記憶させる。
制御部30は、以上の処理を並列的に行い、入力データ列Dと同じようにデータd1を先頭とする基準データ列D1を出力側メモリ25(1)にアドレス順に記憶させ、基準データ列D1から指定された相対遅延データ数k1分遅れてデータd(k1)を先頭とする遅延データ列D2を出力側メモリ25(2)にアドレス順に記憶させ、基準データ列D1から指定された相対遅延データ数k2分遅れてデータd(k2)を先頭とする遅延データ列D3を出力側メモリ25(3)にアドレス順に記憶させ、基準データ列D1から指定された相対遅延データ数k3分遅れてデータd(k3)を先頭とする遅延データ列D4を出力側メモリ25(4)にアドレス順に記憶させる。
そして、最も大きい相対遅延データ数に対応した出力側メモリにデータが記憶された段階で、各出力側メモリ25(1)〜25(4)に対して共通の読出アドレスを例えば先頭A1からクロックCKに同期させて歩進させつつ読出指令(r2)を与えることで、基準データ列D1と、その基準データ列D1に対してそれぞれ指定された相対遅延データ数k1〜k3ずつ遅延された遅延データ列D2〜D4を並列に出力させる。
図2は、相対遅延データ数としてk1=5、k2=11、k3=15が指定された場合の各部の動作を説明するためのタイムチャート図である。以下、この図2に基づいて実施形態の動作を説明する。
入力データDが図2の(a)のように、d1、d2、…の順で第1データセレクタ21に入力されて振り分けられ、データd1は、図2の(b1)のように入力側メモリ22(1)の先頭アドレスA1に記憶され、データd2は図2の(b2)のように入力側メモリ22(2)の先頭アドレスA1に記憶され、データd3は図2の(b3)のように入力側メモリ22(3)の先頭アドレスA1に記憶され、データd4は図2の(b4)のように入力側メモリ22(4)の先頭アドレスA1に記憶される。以下同様にデータ振り分け処理と各入力側メモリ22(1)〜22(4)に対する書込処理が書込みアドレスを歩進させながら繰り返され、入力データ列Dのデータが4個おきにグループ化されて記憶される。
ここで、例えば入力側メモリ22(1)〜22(4)に4個のデータd1〜d4が記憶された段階で、制御部30によりアドレスA1の読出指令がなされて、それらの4つのデータd1〜d4が並列に読み出され、第2データセレクタ23(1)が図2の(c1)のように、その4つのデータd1〜d4をその入力順に選択して出力側メモリ23(1)に先頭アドレスA1から順に記憶させる(なお、図2では、データの流れが分かりやすいように、各入力側メモリ22(1)〜22(4)に対するデータの書込タイミングと読出タイミングを合わせているが、実際には読出タイミングは少なくとも4クロック分遅れる)。
以下、同様に入力側メモリ22(1)〜22(4)に対する読出処理、第2データセレクタ23(1)の切替処理および出力側メモリ25(1)に対する書込処理が繰り返し行われ、出力側メモリ23(1)には、入力データ列Dと同じように、データd1、d2、d3、…の基準データ列D1がアドレス順に記憶されることになる。
上記した入力側メモリ22(1)〜22(4)のデータ読出処理中に、指定された相対遅延データ数k1=5に対応する5番目のデータd5が読み出された場合、第2データセレクタ23(2)がこのデータd5を選択して図2の(c2)のように出力側メモリ25(2)の先頭アドレスA1に記憶させる。以下、このデータd5に続くデータが第2データセレクタ23(2)で入力順に選択され、データd5を先頭とする遅延データ列D2が生成されて出力側メモリ25(2)にアドレス順に記憶される。
また、相対遅延データ数k2=11に対応する11番目のデータd11が読み出された段階で第2データセレクタ23(3)がこのデータd11を選択して図2の(c3)のように出力側メモリ25(3)の先頭アドレスA1に記憶させる。以下、このデータd11に続くデータがデータセレクタ23(3)で入力順に選択され、データd11を先頭とする遅延データ列D3が生成されて出力側メモリ25(3)にアドレス順に記憶される。
さらに、相対遅延データ数k3=15に対応する15番目のデータd15が読み出されたタイミングには、第2データセレクタ23(4)がこのデータd15を選択して図2の(c4)のように出力側メモリ25(4)の先頭アドレスA1に記憶させる。以下、このデータd15に続くデータがデータセレクタ25(4)で入力順に選択され、データd15を先頭とする遅延データ列D4が生成されて出力側メモリ25(4)にアドレス順に記憶される。
したがって、最大の相対遅延データ数分のデータが出力側メモリのいずれかに記憶された段階で、全ての出力側メモリ25(1)〜25(4)に対するデータ読み出しを先頭アドレスA1から順番に行うことで、基準データ列D1それに対して所望のデータ数分の遅れをそれぞれ有するデータD2〜D4を並列出力することができる。
このように実施形態のデータ遅延回路20は、入力データ列Dをデュアルポート型RAMからなる4つ(M=4)の入力側メモリ22(1)〜22(4)に1データずつ順番に振り分けて記憶し、各入力側メモリ22(1)〜22(4)に記憶されたデータを並列に順番に読み出しながら第2データセレクタ23(1)で選択して基準データ列D1を生成して出力側メモリ25(1)に記憶させつつ、指定された相対遅延データ数に対応したデータを先頭とする各データ列を第2データセレクタ23(2)〜23(4)の切換制御により、基準データ列D1に対して指定された相対遅延データ数だけそれぞれ遅れたデータ列を出力側メモリ25(2)〜25(4)にアドレス順に記憶させ、これらの出力側メモリ25(1)〜25(4)に対して共通のアドレスで読出処理して所望のデータ列を並列出力させている。
したがって、たとえ前記したように、10nsのサンプル時間に対して、最大で1000データ分の相対遅延(10μsの遅延)を与える場合であっても、1000/M個のデータを記憶できる容量の入力側メモリと出力側メモリ、M対1の第2データセレクタで構成することができ、そのデータ伝達用の配線も数10組程度できわめて少なくて済み、小さな回路規模で実現することができる。
また、上記例ではM=4で、相対遅延データ数が3の動作例であったが、相対遅延データ数はM−1以下であれば任意であり、基準データ列と一つの遅延データ列だけを並列出力してもよい。
また、上記実施形態では説明を容易にするためにM=4の構成例を示したが、このMの値は出力ポート数に依存しており、M=8、12等であっても同様に構成することができる。
図3は、上記データ遅延回路20を用いたフェージングシミュレータ40の構成を示すものであり、データ遅延回路20によって任意の遅延が与えられて並列出力されるデータD1〜D4をそれぞれ振幅成分処理回路41(1)〜41(4)に与え、振幅設定回路41aでその振幅を任意に指定された値に設定し、雑音付与回路41bで雑音を付与して、4つの異なる伝搬路を経たデータ信号D1′〜D4′を生成し、これらデータ信号D1′〜D4′を合成回路45で合成して出力している。
上記したようにデータ遅延回路20が小さい回路規模で多くの遅延を実現できるので、フェージングシミュレータ40としても小型で広範な伝搬路を模擬的に生成することが可能となる。
本発明の実施形態の構成図 実施形態の動作を説明するためのタイミング図 実施形態のデータ遅延回路を用いたフェージングシミュレータの構成図 従来の遅延回路の構成図
符号の説明
20……データ遅延回路、21……第1データセレクタ、22(1)〜22(4)……入力側メモリ、23(1)〜23(4)……第2データセレクタ、25(1)〜25(4)……出力側メモリ、30……制御部、40……フェージングシミュレータ、41(1)〜41(4)……振幅成分処理回路、45……合成回路

Claims (2)

  1. 入力データ列(D)と同等の基準データ列(D1)と、該基準データ列に対して任意に指定された相対遅延データ数(k1〜k3)分遅延した遅延データ列(D2〜D4)とを生成し、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力するデータ遅延回路において、
    前記入力データ列を、1入力データずつ複数Mの信号経路に順番に且つ巡回的に振り分ける第1データセレクタ(21)と、
    デュアルポート型RAMからなり、前記第1データセレクタによって前記複数Mの信号経路に出力されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの入力側メモリ(22(1)〜22(4))と、
    前記複数Mの入力側メモリから読み出されたデータのいずれかを選択する複数Mの第2データセレクタ(23(1)〜23(4))と、
    デュアルポート型RAMからなり、前記複数Mの第2データセレクタによって選択されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの出力側メモリ(25(1)〜25(4))と、
    前記複数Mの入力側メモリに記憶されたデータを入力順に読み出し、該読み出したデータを前記複数Mの第2データセレクタのうちの特定の第2データセレクタに対する切換処理により入力順に選択して前記基準データ列を生成し、該特定の第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込むとともに、前記入力側メモリから読み出されるデータのうち前記基準データ列の先頭データに対して前記指定された相対遅延データ数分遅れたデータ以降のデータ列を前記特定の第2データセレクタと異なる第2データセレクタで入力順に選択して前記遅延データ列を生成し、当該第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込み、前記複数Mの出力側メモリに対して共通アドレスで読出処理することで、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力させる制御部(30)とを備えたことを特徴とするデータ遅延回路(20)。
  2. 入力データ列(D)と同等の基準データ列(D1)と、該基準データ列に対して任意に指定された相対遅延データ数(k1〜k3)分遅延した遅延データ列(D2〜D4)とを生成し、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力するデータ遅延回路(20)と、
    前記データ遅延回路から並列出力されるデータ列の振幅を任意に指定された値に設定し、雑音を付与する複数Mの振幅成分処理回路(41(1)〜41(4))と、
    前記複数Mの振幅成分処理回路から出力されたデータ列を合成する合成回路(45)とを有するフェージングシミュレータにおいて、
    前記データ遅延回路が、
    前記入力データ列を、1入力データずつ複数Mの信号経路に順番に且つ巡回的に振り分ける第1データセレクタ(21)と、
    デュアルポート型RAMからなり、前記第1データセレクタによって前記複数Mの信号経路に出力されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの入力側メモリ(22(1)〜22(4))と、
    前記複数Mの入力側メモリから読み出されたデータのいずれかを選択する複数Mの第2データセレクタ(23(1)〜23(4))と、
    デュアルポート型RAMからなり、前記複数Mの第2データセレクタによって選択されたデータをそれぞれ記憶するための複数Mの出力側メモリ(25(1)〜25(4))と、
    前記複数Mの入力側メモリに記憶されたデータを入力順に読み出し、該読み出したデータを前記複数Mの第2データセレクタのうちの特定の第2データセレクタに対する切換処理により入力順に選択して前記基準データ列を生成し、該特定の第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込むとともに、前記入力側メモリから読み出されるデータのうち前記基準データ列の先頭データに対して前記指定された相対遅延データ数分遅れたデータ以降のデータ列を前記特定の第2データセレクタと異なる第2データセレクタで入力順に選択して前記遅延データ列を生成し、当該第2データセレクタに対応する前記出力側メモリにアドレス順に書込み、前記複数Mの出力側メモリに対して共通アドレスで読出処理することで、前記基準データ列と遅延データ列とを並列出力させる制御部(30)とを備えていることを特徴とするフェージングシミュレータ(40)。
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