JP4991165B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明はガスに含まれている水分を凝縮させる凝縮器を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池システムとして、燃料ガスにより発電する燃料電池と、燃料電池に供給される燃料ガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、凝縮器で溜まった凝縮水を貯留する貯留部とをもつものが知られている。
上記した燃料電池システムの運転を停止させるとき、燃料ガスを改質する改質器をある程度まで冷却させた後に停止完了とし、その後、放冷させる。また燃料電池システムでは、運転が停止されているとき、異物の混入防止、改質器内の触媒の保護などため、開閉弁を閉鎖することにより改質器および凝縮器付近を密閉空間とし、大気開放とはしない。このため、燃料電池システムの運転を停止させるとき、上記密閉空間が熱をもった状態から次第に冷える。このとき、水蒸気を多く含んだガスが冷却されることにより水が凝縮する。故に、密閉空間の内部が負圧になる。この状態で凝縮器に溜まった水を排出させるべく、凝縮器に繋がる排水弁を開放させると、負圧の影響で、貯留部に溜まっている水が排水弁を介して凝縮器側(負圧側)に逆流してしまうおそれがある。
特許文献1には、燃料電池システムにおいて、改質器、CO変成器、CO除去器の下流側にそれぞれ熱交換器を設け、各熱交換器に専用の配管を設けた燃料電池システムの起動方法に関する技術が開示されている。このものによれば、起動開始前に、不活性ガスを各熱交換器に供給し、各熱交換器の内部に滞留している凝縮水を各熱交換器から排出させ、その後、燃料電池システムを起動させることにしている。このものによれば、各熱交換器の内部に滞留している凝縮水を不活性ガスにより排出させることができるため、各改質器、CO変成器およびCO除去器を早期に暖気させることができる。
また特許文献2には、燃料ガスに含まれている水分を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝縮した凝縮水を気液分離させる2以上の気液分離器と、各気液分離器で気液分離された凝縮水を貯留するための回収水貯留部と、気液分離器と回収水貯留部とを繋ぐ排水路と、排水路に設けられた弁機構とをもつ燃料電池システムが開示されている。このものによれば、複数の気液分離器が排水路を介して相互に通水しないように弁機構を制御装置が制御している。これにより複数の気液分離器相互間の差圧に起因する水の逆流を防止することにしている。
また特許文献3には、燃料ガスを水素リッチなガスに改質する改質部と、改質後のガスに含まれているCOを低減させるCO低減部とを設け、更に、改質部の底にドレン孔を形成し、CO低減部の底にドレン孔を形成した燃料改質装置が開示されている。このものによれば、システムの起動時に、改質部に溜まっている液分、CO低減部に溜まっている液分を排出させる燃料電池用の燃料改質装置が開示されている。
特開2002−260699号公報 特開2004−220876号公報 特開2004−182531号公報
上記した各特許文献に係る技術には、燃料電池システムの凝縮器、凝縮器に繋がる配管の負圧の状態において凝縮器の凝縮水を排出させる記載はない。従って凝縮器、凝縮器に繋がる配管の負圧の状態において、排水バルブが開放すると、負圧に起因して水の逆流が生じるおそれが高い。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、凝縮器の内部の負圧化に起因して貯留部から凝縮器に水が逆流することを抑えるのに有利な燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池システムは、反応ガスにより発電する燃料電池と、燃料電池に供給される反応ガスまたは反応ガスのオフガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、凝縮器に溜まった凝縮水を貯留する貯留部とをもつ燃料電池システムにおいて、
前記凝縮器と前記貯留部との間に設けられ、前記凝縮器と前記貯留部との連通を遮断する閉鎖状態と、前記凝縮器と前記貯留部とを連通させて前記凝縮器の水を貯留部に排出する開放状態とに切替可能な排水弁と、
反応ガスを燃料電池に供給させる通路において前記凝縮器の上流側および下流側にそれぞれ開閉可能に設けられ、発電運転の停止に伴なう閉鎖により前記凝縮器の内部を密閉空間とさせ得る開閉弁と、
燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、前記凝縮器の内圧を上昇させた後に前記排水弁を開放状態とする内圧上昇・排水処理を行うための制御装置とを具備しており、
制御装置は、
燃料電池システムの発電運転を停止させるとき、凝縮器の上流側および下流側にそれぞれ設けられている開閉弁を閉鎖させて凝縮器の内部を密閉空間とさせる操作を行い、その後、
運転停止状態の燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、燃料電池システムの運転停止後の凝縮器の冷却に伴い負圧化されていた凝縮器の密閉空間に対して内圧上昇・排水処理を実行し、内圧上昇・排水処理において、負圧状態の凝縮器に燃料ガスまたは不活性ガスを供給させて凝縮器の内圧を上昇させる第1操作と、凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であることを検知または判定する第2操作と、凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であるとき排水弁を開放させ、凝縮器の水を貯留部に移送させると共に貯留部から凝縮器への水の逆流を抑制させる第3操作とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池システムの発電運転を停止させるとき、凝縮器の上流側および下流側にそれぞれ設けられている開閉弁を閉鎖させ、凝縮器の内部を密閉空間とさせる操作を行う。燃料電池システムの運転停止後において、凝縮器の冷却に伴い、凝縮器の密閉空間は次第に負圧化される。
運転停止状態の燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、制御装置は、負圧状態の凝縮器に燃料ガスまたは不活性ガスを供給させて凝縮器の内圧を上昇させる第1操作を行い、次に、凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であることを検知または判定する第2操作を行い、凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であるとき、排水弁を開放させる第3操作を行う。
本発明によれば、排水弁が開放されると、凝縮器に溜まっている水は排水弁を通り貯留部に移送される。このように排水弁が開放されるときには、制御装置からの指令により、負圧状態の凝縮器に燃料ガスまたは不活性ガスを供給させて凝縮器の内圧を上昇させる第1操作を行っているため、凝縮器の内圧が上昇し、凝縮器の負圧が解除されている。このため凝縮器の負圧に起因して貯留部の水が凝縮器に逆流することが抑制される。
本発明に係る燃料電池システムによれば、運転停止状態の燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、排水弁が開放されるとき、凝縮器の内圧が上昇している。このため排水弁が開放されるとき、凝縮器の負圧に起因して貯留部の水が凝縮器に逆流することが抑制される。
本発明に係る燃料電池システムは、反応ガスにより発電する燃料電池と、燃料電池に供給される反応ガスまたは反応ガスのオフガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、凝縮器に溜まった凝縮水を貯留する貯留部とをもつ。凝縮器に溜まっている水を排出するための排水弁が設けられている。凝縮器は、燃料電池に供給される反応ガスまたは反応ガスのオフガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成するものであり、その構造は特に限定されない。凝縮水を生成する反応ガスとしては、燃料ガスでも良いし、酸化剤ガスでも良い。排水弁は凝縮器と貯留部との間に設けられている。排水弁は、凝縮器と貯留部との連通を遮断する閉鎖状態と、凝縮器と貯留部とを連通させて凝縮器の水を貯留部に排出する開放状態とに切替可能とされている。
燃料電池システムの起動時において、制御装置は、凝縮器の内圧を上昇させた後に、排水弁を開放状態に切り替える内圧上昇・排水処理を行う。このため排水弁が開放されるとき、凝縮器の内圧が上昇している。このため貯留部の水が凝縮器に逆流することが抑制される。万一、貯留部の水が凝縮器に逆流することがあるとしても、凝縮器の内圧を上昇させない場合に比較して、逆流する水量は低減される。
制御装置は、上記した内圧上昇・排水処理を燃料電池システムの起動時に行う。燃料電池システムの運転が停止されているとき、凝縮器、凝縮器に繋がる配管が冷却されるため、凝縮器、凝縮器に繋がる配管に残留していたガスが水蒸気を含んだまま冷却される。このため、水が凝縮し、排水する必要がある場合もある。凝縮水が重力により凝縮器に集まる構造とされている。従って燃料電池システムの起動時に排水弁を開放させる。このようなとき、上記した内圧上昇・排水処理により凝縮器の内圧を上昇させるので、貯留部から凝縮器への逆流が防止される。
本発明によれば、凝縮器の上流側および下流側には開閉弁がそれぞれ設けられており、開閉弁の閉鎖により、凝縮器の内部は密閉空間とされる。凝縮器の内部は、水蒸気を含む密閉空間とされたまま冷却されるため、冷却に伴い凝縮器の内部が負圧となり易い。
本発明によれば、凝縮器の内部は改質器に繋がっており、改質器で改質された燃料ガスに含まれる水分を凝縮器の内部で凝縮させる形態が例示される。改質器は、改質反応前の燃料ガス(改質用原料)を改質反応により改質させ、燃料電池用の燃料ガス(改質ガス)を生成するものである。ここで、貯留部と改質器とは給水路を介して繋がっている形態が例示される。この場合、貯留部は、貯留部に貯留されている水を改質器における改質反応の原料水として給水路を介して供給する。
本発明によれば、制御装置としては、内圧上昇・排水処理を行うにあたり、ガスを凝縮器に供給して凝縮器の内圧を上昇させる第1操作と、凝縮器の内圧の上昇を検知または判定する第2操作と、凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であるとき、排水弁を開放させる第3操作とを実行する。
ここで、凝縮器の上流には第1流体搬送源が設けられており、制御装置は、前記第1流体搬送源の駆動時間によって、凝縮器の内圧が第1設定圧力以上に上昇したか否か判定する第2操作を行う手段が設けられている形態が例示される。また、凝縮器の上流には流量センサが設けられており、制御装置は、流量センサによって検知された投入流量によって、凝縮器の内圧が第1設定圧力以上に上昇したか否か判定する第2操作を行う手段を有する形態が例示される。また制御装置は、上記した内圧上昇・排水処理を実行するとき、凝縮器および凝縮器に繋がる配管における内部圧力の上昇を利用し、上昇した凝縮器の内圧の低下、あるいは、内部圧力が上昇しないことを検知することにより、凝縮器および凝縮器に繋がる配管におけるガス漏れの有無を判定する手段を有する形態が例示される。この場合、内圧上昇・排水処理を実行する毎にガス漏れの有無が検知されるため、システムの信頼性をより高め得る。
本発明によれば、凝縮器の内圧を上昇させるガスとしては、改質前の燃料ガス(例えば天然ガスまたは都市ガス等)でも良いし、あるいは、改質後の燃料ガスでも良いし、あるいは、不活性ガスでも良い。不活性ガスは窒素ガス、アルゴンガスが例示される。制御装置としては、凝縮器の内圧の低下量(ΔP)が第2設定圧(ΔPE)を超えるとき異常判定(例えば配管漏れ等)を行う形態が例示される。
本発明によれば、制御装置は、凝縮器の内部が負圧でないと判定されるときには、内圧上昇・排水処理を行わない形態が例示される。殊に、内圧上昇・排水処理を行わずに、改質器のバーナーを着火させる形態が例示される。凝縮器の内部が負圧でないと判定されるとき、水の逆流が発生しないと推定されるため、内圧上昇・排水処理を行わない。この場合、内圧上昇・排水処理を省略できるため、本システムの起動時間を短縮できる。凝縮器の内部が負圧であるか否かの判定としては、凝縮器の空間または凝縮器に繋がる空間の圧力を検知する圧力センサを用いて行うことができる。または、凝縮器の空間または凝縮器に繋がる空間の温度を検知する温度センサを用いて行うことができる。当該空間の温度が所定温度以上あれば、冷却に伴い負圧化が発生していないため、内圧上昇・排水処理を省略することができるが、必要があれば内圧上昇・排水処理を実行しても良い。
以下、本発明の実施例1について図1〜図3を参照して説明する。図1において、配管は実線で示され、制御装置40に繋がる信号線は破線で示されている。本実施例に係る燃料電池システムによれば、燃料ガス供給源1からスタック2の燃料入口2iに繋がる燃料供給通路3が設けられている。スタック2は燃料電池のセルを積層して形成されている。燃料供給通路3は通路3a,3cを備えている。
図1に示すように、燃料供給通路3には上流側から、主要構成要素として、改質器4と、第1凝縮器11と、スタック2とがこの順で直列に配置されている。スタック2は、燃料ガス(反応ガス)と酸化剤ガス(反応ガス)により発電する燃料電池を組み付けたものであり、燃料ガスが供給される燃料極と、酸化剤ガス(一般的には空気)が供給される酸化剤極とをもつ。酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路15、第4ポンプPU4を経てスタック2の酸化剤入口2xから酸化剤極に供給され、スタック2の内部を通過して発電反応に使用され、スタック2の酸化剤出口2yから吐出される。
本実施例によれば、第1凝縮器11は、スタック2の燃料入口2iに供給される反応ガスとしての燃料ガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成するものである。第1凝縮器11は、冷却液が流れる冷却部を有しており、冷却部により水分を凝縮させる構造とされているが、これに限定されない。第1凝縮器11に溜まっている水量を検知する第1水位センサ16が第1凝縮器11に付設されている。
第1凝縮器11の入口の上流に改質器4が設けられいる。改質器4は、燃料ガス供給源1から供給される改質前の燃料ガス(例えば天然ガス、都市ガス等)を改質反応(水蒸気を利用した改質反応)により水素リッチなガスに改質させるものである。改質器4は、燃料ガスを改質反応(水蒸気を利用した改質反応)により改質させる改質反応部5と、改質反応部5を加熱させるバーナー6とを備えている。よって、改質器4では、バーナー6で燃焼が生じると、改質反応部5が高温に加熱される。このとき燃料ガスおよび原料水が改質反応部5に供給されると、水蒸気および改質反応部5の熱により、燃料ガスは改質されて水素含有ガスとなる。このような改質反応が改質反応部5において行われる。従って、改質反応を経た燃料ガス(反応ガス)は、水蒸気を多く含む。改質反応を経た燃料ガスは、第1凝縮器11および第6開閉弁SV6を経てスタック2の燃料入口2iから燃料極に供給される。ここで、改質反応後の燃料ガスに含まれている水蒸気は、冷却機能をもつ第1凝縮器11により凝縮されて凝縮水となる。従って、スタック2の燃料極に供給される燃料ガスの湿度は適正化される。
図1に示すように、燃料供給通路3のうち、改質器4の入口の上流と燃料ガス供給源1とを繋ぐ通路3aには、第3開閉弁SV3、第1ポンプPU1、脱硫器13、第4開閉弁SV4が直列にこの順に配置されている。燃料供給通路3の通路3aから分岐した分岐通路10が設けられている。燃料ガス供給源1は分岐通路10を介して改質器4のバーナー6の入口6eに繋がれている。分岐通路10には第2ポンプPU2が設けられている。第2ポンプPU2が駆動すると、燃料ガス供給源1の燃料ガスは入口6eからバーナー6に供給され、バーナー6で燃焼される。バーナー6は図示しない空気供給装置により燃焼用の外気を取り入れる。
図1に示すように、第1凝縮器11と貯留部7とを繋ぐ第1排水通路11aが設けられている。第1排水弁SV1は第1排水通路11aに設けられている。従って、第1排水弁SV1は、第1凝縮器11の排水孔11cと貯留部7の第1入口7fとの間に設けられている。第1排水弁SV1は、第1凝縮器11に溜まっている水を排出するためのものである。第1凝縮器11の水を重力を利用して排水させるため、排水弁1は第1凝縮器11の下方に配置されている。第1排水弁SV1は、第1凝縮器11の排水口11cと貯留部7の第1入口7fとの連通を遮断する閉鎖状態と、第1凝縮器11の排水口11cと貯留部7の第1入口7fとを連通させ、第1凝縮器11の水を貯留部7の第1入口7fに排出する開放状態とに切替可能とされている。
図1に示すように、貯留部7は、第1凝縮器11で溜まった凝縮水を貯留する。ここで、貯留部7は、水を貯留する貯留室70aをもつ水貯留部70と、水貯留部70に貯留されている水を精製するための水精製部71とをもつ。貯留室70aは大気に連通する。水貯留部70は第1凝縮器11に近い側に配置されており、水精製部71は水貯留部70よりも第1凝縮器11に対して遠い側に配置されている。第1凝縮器11に溜まった凝縮水は、第1排水弁SV1の開放により、第1排水通路11aおよび第1排水弁SV1を介して貯留部7の第1入口7fに供給され、水貯留部70を介して水精製部71に至る。水精製部71はイオン交換膜などの浄化要素を有する。貯留部7の水の純度が充分でないときであっても、その水は、水精製部71により浄化されて純水化される。改質反応部5における改質反応で水を再利用するためである。
図1に示すように、貯留部7の水精製部71の出口と改質器4の入口とは、給水通路75を介して繋がっている。給水通路75には第3ポンプPU3および第5開閉弁SV5が設けられている。従って、水精製部71により純化された水は、第3ポンプPU3の駆動により、給水通路75を介して改質器4の改質反応部5に原料水として供給され、改質反応に使用される。
燃料供給通路3には、第1凝縮器11の出口と燃料電池のスタック2の燃料入口2iとを繋ぐ通路3cが設けられている。通路3cには、圧力センサ20および第6開閉弁SV6がこの順で直列に設けられている。スタック2の燃料オフガス出口2oは、改質器4のバーナー6のオフガス入口6aに帰還通路23を介して改質器4のバーナー6に繋がる。帰還通路23には、上流から、第7開閉弁SV7,第2凝縮器12がこの順で直列に配置されている。スタック2の燃料オフガス出口2oから吐出された燃料オフガスには燃料成分が残留していることがある。このため、燃料オフガスは、第7開閉弁SV7の開放によりバーナー6のオフガス入口6aに至り、バーナー6で燃焼される。この場合、燃料オフガスは第2凝縮器12を通過するため、燃料オフガスに含まれている水分が凝縮して取り除かれる。このため燃料オフガスはバーナー6で良好に燃焼される。
図1に示すように、第2凝縮器12はこれの水位を検知する第2水位センサ14をもつ。第2凝縮器12に凝縮水が溜まった所定量を第2水位センサ14が検知すると、第2排水弁SV2が開放する。これにより第2排水通路12aを介して貯留部7の第2入口7sに供給される。第2排水弁SV2は、第2凝縮器12の排水口12cと貯留部7の第2入口7との連通を遮断する閉鎖状態と、第2凝縮器12の排水口12cと貯留部7の第2入口7sとを第2排水通路12aを介して連通させて、第2凝縮器12の水を貯留部7に排出する開放状態とに切替可能とされている。
貯留部7は第1凝縮器11および第2凝縮器12の下方に配置されている。第1排水弁SV1および第2排水弁SV2は、第1凝縮器11および第2凝縮器12の下方でかつ貯留部7よりも上方に配置されている。第1凝縮器11および第2凝縮器12に溜まった水を重力で貯留部7が受けるためである。
図1に示すように、燃料供給通路3には迂回通路9が設けられている。迂回通路9は、本システムの起動初期時において改質された燃料ガスを迂回させるものである。迂回通路9には第8開閉弁SV8が設けられている。改質器4の起動初期では、改質された燃料ガスの組成が充分に安定していないことがある。このため、第6開閉弁SV6および第7開閉弁SV7が閉鎖している状態で第8開閉弁SVが開放する。このため改質器4の起動初期では、改質された燃料ガスはスタック2に流れず、迂回通路9を流れ、迂回通路9および第2凝縮器12を経てバーナー6に至り、バーナー6で燃焼され、改質反応部5の加熱に利用される。
図1に示すように、本システムを制御する制御装置40が設けられている。制御装置40は、第1排水弁SV1、第2排水弁SV2、第3開閉弁SV3、第4開閉弁SV4,第5開閉弁SV5,第6開閉弁SV6,第7開閉弁SV7,第8開閉弁SV8、第1ポンプPU1、第2ポンプPU2、第3ポンプPU3、第4ポンプPU4を制御する。圧力センサ20の信号は制御装置40に入力される。
さて燃料電池システムの運転を起動させる一般的な基本手順を説明する。まず、第3開閉弁SV3を開放させるとともに第2ポンプPU2を駆動させる。これにより燃料ガスがバーナー6に送給され、バーナー6が着火され、改質反応部5が高温に加熱される。この場合、第4開閉弁SV4,第5開閉弁SV5,第6開閉弁SV6,第7開閉弁SV7,第8開閉弁SV8が閉鎖されている。かつ、第1排水弁SV1、第2排水弁SV2が閉鎖されている。
バーナー6が着火されると、改質反応部5が加熱されて次第に高温となり、改質反応が開始される。改質反応では、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4が開放している状態で、第1ポンプPU1を駆動させる。すると、燃料ガスは脱硫器13を経て改質反応部5に供給される。このとき、第5開閉弁SV5が開放すると共に第3ポンプPU3が駆動し、水精製部71の水が改質反応部5に供給される。これにより燃料ガスは水蒸気改質され、水素を主要成分とするガスとなる。このように改質された燃料ガスは第1凝縮器11で水分が除去された後に、迂回通路9を経て第2凝縮器12に至り、第2凝縮器12で水分が除去された後に、バーナー6に至り、バーナー6で燃焼される。この場合、第6開閉弁SV6、第7開閉弁SV7は閉鎖されており、燃料ガスはスタック2に供給されない。起動初期の燃料ガスの組成の安定性は必ずしも充分ではないためである。
燃料ガスの組成が安定すると、第8開閉弁SV8が閉鎖され迂回通路9が遮断される。更に第6開閉弁SV6、第7開閉弁SV7は開放され、改質後の燃料ガスは第1凝縮器11および第6開閉弁SV6を経て、スタック2の燃料入口2iから燃料極に供給され、発電に使用される。スタック2から排出された発電反応後の燃料オフガスは、第7開閉弁SV7および帰還通路23を経て第2凝縮器12に至り、第2凝縮器12で水分を除去した後に、バーナー6に供給されて燃焼される。
次に、燃料電池システムの運転を停止する場合について説明する。この場合、第3開閉弁SV3,第4開閉弁SV4,第5開閉弁SV5,第6開閉弁SV6,第7開閉弁SV7,第8開閉弁SV8が閉鎖される。このため、改質反応部5の空間、改質反応部5よりも下流の第1凝縮器11の空間、これらに繋がる配管の空間は、第1凝縮器11を中心とする密閉空間を形成している。即ち、第4開閉弁SV4,第5開閉弁SV5,第6開閉弁SV6,第8開閉弁SV8、第1排水弁SV1によって閉鎖された状態で、密閉空間が形成される。改質反応部5が次第に冷却されるので、この密閉空間は徐々に冷却される。このとき密閉空間内には、水蒸気を含む高温の燃料ガスが封入されている。従って、水蒸気を含む高温の燃料ガスは、密閉されたまま冷却される。このような冷却に伴い、水蒸気が密閉空間内で次第に凝縮する。生成された凝縮水は、重力により第1凝縮器11に集められる。密閉空間の温度の低下と、密閉空間内の水蒸気が凝縮するときのガス体積低下とにより、密閉空間(改質反応部5、第1凝縮器11の内部、これらの配管)の内部は負圧となる。
このように燃料電池システムの運転を停止させると、改質反応部5の内部および第1凝縮器11の内部は、負圧となる。このとき第1凝縮器11の内部に外気を導入すれば、負圧は防止される。しかし改質反応部5に担持されている触媒成分が空気により劣化するおそれがある。このように本実施例によれば、システムの停止時に改質反応部5の内部および第1凝縮器11の内部に外気を導入しないため、改質反応部5における触媒成分の長寿命化が図られている。
なお、燃料電池システムの運転停止後には、第2凝縮器12においても同様に配管の内部の凝縮した凝縮水が集められるが、第2凝縮器12は、大気に繋がるバーナー6に連通しているため、大気連通状態となり、負圧にはならない。
上記したように第1凝縮器11および第2凝縮器12に溜まった水は、燃料電池システムの次回の起動時までに充分に排水することが好ましい。なお、第2凝縮器12については、前述したように負圧にならないため、本システムの停止中であっても、本システムの起動直前であっても、第2排水弁SV2を開放させれば、第2凝縮器12の水を排水できる。
しかしながら改質反応部5および第1凝縮器11については、前述したように密閉空間の密閉性が高いため、本システムの次回の起動時まで負圧状態のまま維持される。このため本システムの起動時において、第1凝縮器11に溜まっている水を排出すべく第1排水弁SV1が開放されると、貯留部7に溜まっている水が、負圧の影響で、第1排水弁SV1および第1排水通路11aを介して第1凝縮器11の内部に逆流するおそれがある。このように貯留部7の水が第1凝縮器11に逆流すると、第1凝縮器11に繋がる各種配管の通路断面積を狭くしたり、第1凝縮器11に繋がる改質器4の改質性能を低下させるおそれがある。殊に、水貯留部70の水は水精製部71で精製される前であるため、浄化が必ずしも充分ではないため、上記した逆流は好ましくない。
このため本実施例によれば、本システムの運転を起動させる前に、先ず、改質器4および第1凝縮器11よりも上流に配置されている第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる。このとき、第1排水弁SV1は閉鎖されている。第6開閉弁SV6、第7開閉弁SV7、第8開閉弁SV8も閉鎖されている。
この結果、改質反応部5および第1凝縮器11といった負圧状態となっていた空間に、燃料ガス供給源1からの燃料ガス(改質反応前の燃料ガス)が供給される。このため、第1凝縮器11および改質器4が大気圧を超える圧力に昇圧される(第1操作)。燃料ガス供給源1から供給される燃料ガスの圧力は大気圧を超えるためである。第1凝縮器11の上昇した内圧P1は圧力センサ20で検知される(第2操作)。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA(第1設定圧力)以上となったら、第1排水弁SV1を開放させる(第3操作)。
第1凝縮器11の内圧P1を上昇させ、内圧P1が設定圧力PA以上になったら、第1排水弁SV1を開放させる操作が内圧・上昇排水処理である。
この結果、燃料電池システムの運転停止中に第1凝縮器11に溜まっていた凝縮水(第1凝縮器11内の凝縮水)は、第1凝縮器11から第1排水通路11aおよび第1排水弁SV1を介して貯留部7に移動する。なお、設定圧力PAは本システムに応じて適宜設定できる。
第1凝縮器11の水位が低下したことは、第1水位センサ16により検知される。すると、第6開閉弁SV6、第7開閉弁SV7および第8開閉弁SV8が閉鎖された状態で、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖する。更に、第1ポンプPU1を停止させ、改質器4および第1凝縮器11への燃料ガスの供給を停止する。
このように第1凝縮器11に溜まっていた凝縮水を貯留部7に排出させた後、本システムの起動を開始させてバーナー6を着火させる。即ち、第3開閉弁SV3が開放している状態で第2ポンプPU2を駆動させて燃料ガスをバーナー6に供給してバーナー6を着火し、改質反応部5を改質反応に適する高温領域に加熱する。改質反応部5が高温領域に到達した後、バーナー6の燃焼を維持しつつ、第4開閉弁SV4を開放させると共に第1ポンプPU1を駆動させて燃料ガスを改質反応部5に供給して燃料ガスを改質させて燃料ガスを生成する。このとき前述したように第5開閉弁SV5が開放した状態で第3ポンプPU3が駆動し、貯留部7の水精製部71から原料水が改質反応部5に供給される。
本システムの起動時の初期においては、改質反応部5で改質された燃料ガスの組成は安定しないことがある。このため、第6開閉弁SV6および第7開閉弁SV7を閉鎖した状態で第8開閉弁SV8を開放させ、起動時初期の燃料ガスを迂回通路9から第2凝縮器12を経てバーナー6に送る。改質反応部5で改質された燃料ガスの組成が安定したら、第8開閉弁SV8を閉鎖した状態で第6開閉弁SV6および第7開閉弁SV7を開放させ、燃料ガスをスタック2の燃料入口2iに供給する。これにより酸化剤ガス通路15から供給される酸化剤ガスと共に、スタック2において発電運転が行われる。
なお第1凝縮器11の水位を検知する第1水位センサ16が設けられているが、第1排水弁SV1が開放している継続時間が既知であれば、第1水位センサ16を廃止しても良い。この場合には、第1排水弁SV1が開放する開放時間を予め設定しておき、第1排水弁SV1をその時間開放させることにより内圧上昇・排水処理を実行しても良い。第1ポンプPU1〜第4ポンプPU4はそれぞれ流体搬送源として機能するものであれば良く、ポンプ以外の流体搬送源にしても良い。
(制御装置40が実行するフローチャート)
図2は、燃料電池システムの起動開始時において、バーナー6を着火させる前に実行する内圧上昇・排水処理について制御装置40が実行するフローチャートの一例を示す。YはYESを意味し、NはNOを意味する。フローチャートはこれに限定されるものではない。図2に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップS2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップS4)。このとき、第1排水弁SV1は閉鎖されている。第6開閉弁SV6、第7開閉弁SV7、第8開閉弁SV8も閉鎖されている。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が大気圧を超えて上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PA(第1設定圧力)以上であるか判定する(ステップS6)。内圧P1が設定圧力PA以上であれば(ステップS6のYES)、逆流のおそれが無いため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップS8)。第1排水弁SV1の開放により、第1凝縮器11の水位が低下する。第1凝縮器11の水位が所定量以上低下したことを第1水位センサ16が確認したか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10は、第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを判定する判定手段として機能する。
第1凝縮器11の水位が所定量低下していれば(ステップS10のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に、第1ポンプPU1を停止させる(ステップS12)。その後、燃料電池システムの起動処理(ステップS14)に移行し、改質器4のバーナー6を着火させる。着火にあたり、前述したように第3開閉弁SV3を開放させつつ第2ポンプPU2を駆動させる。
図3は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理について制御装置40が実行するフローチャートの他の例を示す。図3に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートと基本的には近似する。即ち、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4が開放する(ステップSB2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSB4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるか判定する(ステップSB6)。第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PA以上であれば(ステップSB6のYES)、逆流のおそれが無いため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSB8)。第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が所定量以上低下したか否かを判定するために、第1排水弁SV1の開放時間が設定時間tx継続したか判定する(ステップSB10)。
設定時間tx継続していれば(ステップSB10のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に第1ポンプPU1を停止させる(ステップSB12)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSB14)、改質器4のバーナー6を着火させる。このフローチャートによれば、第1凝縮器11の水位低下は、第1排水弁SV1の開放時間に基づいて決定するため、第1水位センサ16を廃止できる。従ってステップSB10は、第1凝縮器11の所定量以上の水位低下を判定する判定手段として機能できる。
以上説明したように本実施例によれば、燃料ガス供給源1から燃料ガスを改質器4を経て第1凝縮器11に供給し、第1凝縮器11の内圧P1を上昇させる内圧上昇・排水処理を行う。そして第1凝縮器11の内圧P1が上昇し、貯留部7から第1凝縮器11への逆流のおそれが無くなくなったら、第1排水弁SV1を開放させ、第1凝縮器11に溜まっている水を第1排水弁SV1、第1排水通路11aを介して貯留部7に移行させる。このように本実施例によれば、第1排水弁SV1が開放に先だって、第1凝縮器11の内圧P1が上昇し、貯留部7から第1凝縮器11への逆流のおそれが無くなくなっている。このため、貯留部7に溜まっている水が第1凝縮器11へ逆流することが回避される。
殊に本実施例によれば、燃料電池システムの起動時において、改質器4のバーナー6の着火に先立ち、内圧上昇・排水処理を行う。このため起動時において、貯留部7に溜まっている水が第1凝縮器11へ逆流することが回避される。
以下、本発明の実施例2について図4〜図6を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。図4は図1と基本的には同様の構成であるため、説明を省略する。但し、密閉空間の圧力を検知するための圧力センサ20は搭載されていない。即ち、前記した実施例1では、第1凝縮器11の内圧P1は圧力センサ20で検知され、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上となったら、第1排水弁SV1を開放させて第1凝縮器11内の凝縮水を第1排水通路11aおよび第1排水弁SV1を介して貯留部7に供給することにしている。
しかしながら本実施例によれば、前記した密閉空間の容積が既知であることに着目し、どの程度の流量の燃料ガスを改質反応部5および第1凝縮器11に送れば、第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PAに到達するかは既知となる。
図5は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理のフローチャートの一例を示す。図5に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートと基本的には近似する。即ち図5に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSC2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSC4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるか判定するために、第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間ty経過したか否か判定する(ステップSC6)。第1ポンプPU1の単位時間あたりの搬送流量は既知である。負圧化される密閉空間の容積は既知であるため、密閉空間に送られる燃料ガスの投入流量Qは、基本的には、第1ポンプPU1の単位時間あたりの搬送流量と、第1ポンプPU1の駆動時間とに基づいて定まる。従って制御装置40は第1ポンプPU1を設定時間ty駆動させれば、第1凝縮器11の内圧P1を第1設定圧力PAに到達させることができる。従ってステップSC6は、第1ポンプPU1の駆動時間によって、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるか否か判定する手段として機能する。このため第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tyを経過していれば(ステップSC6のYES)、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上と推定され、逆流のおそれが無い。このため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSC8)。
第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が低下したことを第1水位センサ16で確認したか否か判定する(ステップSC10)。第1凝縮器11の水位が所定量低下していれば(ステップSC10のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に第1ポンプPU1を停止させる(ステップSC12)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSC14)、改質器4のバーナー6を着火させる。
図6は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理について制御装置40が実行するフローチャートの他の例を示す。図6に示すフローチャートは、図3、図5に示すフローチャートと基本的には近似する。即ち、図6に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSD2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSD4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力以上であるか判定するために、第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間ty経過したか否か判定する(ステップSD6)。第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間ty経過していれば(ステップSD6のYES)、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上と推定され、逆流のおそれが無いため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSD8)。第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを確認すべく、第1排水弁SV1が設定時間tm開放したか否かを判定する(ステップSD10)。
第1排水弁SV1が設定時間tm開放していれば、第1凝縮器11の水位が所定量低下していると推定される。このため、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に第1ポンプPU1を停止させる(ステップSD12)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSD14)、改質器4のバーナー6を着火させる。上記したステップSD10は、第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを判定する判定手段として機能する。
以下、本発明の実施例3について図7〜図9を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図7は図1と基本的には同様の構成である。但し、図7に示すように圧力センサ20が廃止されており、かつ、流量センサ30が設けられている。流量センサ30は、燃料供給通路3のうち第1凝縮器11の上流に、つまり、第1ポンプPU1と改質反応部5との間に設けられている。流量センサ30は、改質反応部5に送られる燃料ガスの投入流量を検知することができる。従って、密閉空間に送られる燃料ガスの投入流量Qは、流量センサ30により検知することができる。
図8は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理について制御装置40が実行するフローチャートの一例を示す。図8に示すフローチャートは、図2、図5に示すフローチャートと基本的には近似する。即ち図8に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSE2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSE4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるか確認するため、流量センサ30で検知した燃料ガスの投入量Qが設定量Qm以上であるか否か判定する(ステップSE6)。燃料ガスの投入量Qが設定量Qm以上であれば(ステップSE6のYES)、第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PA以上と推定されるので、逆流のおそれが無い。このため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSE8)。従って、ステップSE6は、圧力センサ20を用いることなく、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるかを燃料ガスの投入量Qに基づいて判定する手段として機能する。
第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを第1水位センサ16が確認したか否かを判定する(ステップSE10)。第1凝縮器11の水位が所定量低下していると判定されると(ステップSE10のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に第1ポンプPU1を停止させる(ステップSE12)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSE14)、改質器4のバーナー6を着火させる。
図9は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理のフローチャートの他の例を示す。図9に示すフローチャートは、図8に示すフローチャートと基本的には近似する。即ち図9に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSF2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSF4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上であるか確認するため、流量センサ30で検知した燃料ガスの投入量Qが設定量Qm以上であるか否か判定する(ステップSF6)。燃料ガスの投入量Qが設定量Qm以上であれば(ステップSF6のYES)、第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PA以上と推定される。この場合、逆流のおそれが無いため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSF8)。第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを確認する。このため、第1排水弁SV1が設定時間tm開放したか否かを判定する(ステップSF10)。第1排水弁SV1が設定時間tm開放していれば(ステップSF10のYFS)、第1凝縮器11の水位が所定量低下していると推定される。そこで第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させると共に第1ポンプPU1を停止させる(ステップSF12)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSF14)、改質器4のバーナー6を着火させる。
以下、本発明の実施例4について図10および図11を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。従って図1を準用する。以下、実施例1と異なる部分を中心として説明する。本実施例では、本システムの運転を起動するときに、密閉空間(改質反応部5、第1凝縮器11、これに繋がる配管)におけるガス漏れがあるかないか確認する機能が追加されている。
改質反応部5およびその周辺は、本システムの起動および停止を繰り返すため、温度変化に伴いストレスが激しい状態とされる。更に本システムは予想されない過酷な条件下で使用されるおそれがある。従って、溶接部などの機械的破損の可能性やシール部分からの漏れに対して対策を講じることが、信頼性を向上させるために好ましい。
この点について本実施例によれば、本システムの起動に先立ち、つまり、バーナー6を着火するに先立ち、密閉空間の内圧P1を予め上昇させて、密閉空間においてガス漏れがあるか無いかを確認する。このためバーナー6を着火する前に、燃料ガスを改質反応部5および第1凝縮器11に送給し、密閉空間の内圧P1を上昇させる。そして第1排水弁SV1を開放させて第1凝縮器11の水を排出させるまでの間に、密閉空間の内圧P1の低下の有無を圧力センサ20により確認する。
具体的には、本システムの起動指示がなされたとき、第1凝縮器11よりも上流の第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させると共に、第1ポンプPU1を駆動させる。これにより密閉空間の内部の圧力P1を上昇させる。そして圧力センサ20の圧力値つまり内部の圧力P1が設定圧力PE(PAと同一でも異なっていても良い)以上となったら、その状態で、第1ポンプPU1を停止させると共に設定時間tw保持する。そして設定時間tw保持した後、圧力センサ20の圧力値を再び読み込み、先回の圧力値と今回の圧力値との差分ΔPを計算で求める。その差分ΔPが第2設定圧力値ΔPF以下で有れば、配管などにおけるガス漏れがないと判定する。配管等におけるガス漏れが無いため、燃料ガスを供給しても良い。そこで、第1排水弁SV1を開放させる。後の操作は実施例1と同様に実施する。変化した差分ΔPが第2設定圧力ΔPFを超えていれば、圧力低下が大きく、密閉空間においてガス漏れのおそれがあると異常判定し、警報要素に警報信号を出力する。また、密閉空間を第1ポンプPU1の駆動により昇圧させる際に、昇圧時間が設定時間以上かかったときには、異常判定する。
図10は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理のフローチャートの一例を示す。図10に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSG2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSG4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が第1設定圧力PE以上であるか判定する(ステップSG6)。内圧P1が第1設定圧力PE以上であれば(ステップSG6のYES)、第1ポンプPU1を停止させると共に、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を閉鎖させ、そのときの圧力センサ20が検知している内部圧力P1の圧力値を記録する(ステップSG8)。
設定時間twその状態で密閉状態のまま保持しておく(ステップSG10)。そして設定時間tw経過後における圧力センサ20の圧力値を記録する(ステップSG12)。設定時間tw経過前後における圧力センサ20の圧力値の差分ΔPを求める(ステップSG14)。差分ΔPが第2設定圧力ΔPF以下であるか否か判定する(ステップSG16)。
差分ΔPが設定圧力ΔPF以下であれば、密閉空間におけるガス漏れが無いと推定される。そのため、第1排水弁SV1を開放させる(ステップSG18)。第1排水弁SV1の開放により第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1凝縮器11の水位が所定量低下したことを第1水位センサ16で判定する(ステップSG20)。第1凝縮器11の水位が所定量低下していれば(ステップSG20のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させる(ステップSG22)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSG24)、改質器4のバーナー6を着火させる。
また、ステップSG6の判定の結果、第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PE以上ではないと判定されると(ステップSG6のNO)、昇圧速度が遅い。このため第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過しているか否か判定する(ステップSG26)。第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過していなけば(ステップSG26のNO)、ステップS4に戻る。第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過していれば(ステップSG26のYES)、第1凝縮器11の昇圧に時間がかかり過ぎ、第1凝縮器11およびこれに繋がる配管等におけるガス漏れのおそれがあるため、異常判定する(ステップSG28)。更にシステムの起動を不可とする信号を出力する(ステップSG30)。なお、ステップSG26は、密閉空間に対する昇圧時間に基づいて、本システムの起動時に、密閉空間にガス漏れがあるか否かを判定する判定手段として機能する。このようにシステムの起動の度に、改質反応部5および第1凝縮器11に対するガス漏れ検知が実行されるため、信頼性を高め得る。
図11は、燃料電池システムの起動開始時に実行する内圧上昇・排水処理のフローチャートの他の例を示す。図11に示すように、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を開放させる(ステップSH2)。更に第1ポンプPU1を駆動させる(ステップSH4)。これにより燃料ガス供給源1から燃料ガスが改質器4を経て第1凝縮器11に供給され、第1凝縮器11の内圧P1が上昇する。第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PE以上であるか判定する(ステップSH6)。内圧P1が設定圧力PE以上であれば(ステップSH6のYES)、第1ポンプPU1を停止させると共に、第3開閉弁SV3および第4開閉弁SV4を閉鎖させ、そのときの圧力センサ20の圧力値を記録する(ステップSH8)。
その状態で設定時間tw保持する(ステップSH10)。設定時間tw経過後に圧力センサ20の圧力値を記録する(ステップSH12)。設定時間twの経過前後における圧力センサ20の圧力値の差分ΔPを求める(ステップSH14)。差分ΔPが設定圧力ΔPF以下であるか否か判定する(ステップSH16)。差分ΔPが設定圧力ΔPF以下であれば、密閉空間における圧力低下が実質的にないか少なく、密閉空間におけるガス漏れが無いと推定される。そのため第1排水弁SV1を開放させて燃料ガスを改質反応部5および第1凝縮器11に導入する(ステップSH18)。第1排水弁SV1の開放時間の経過により、第1凝縮器11の水位が低下する。そこで第1排水弁SV1が設定時間tm開放したか否か判定する(ステップSH20)。第1排水弁SV1が設定時間tm開放していれば(ステップSH20のYES)、第1排水弁SV1および第4開閉弁SV4を閉鎖させる(ステップSH22)。その後、燃料電池システムの起動処理に移行し(ステップSH24)、改質器4のバーナー6を着火させる。
また、ステップSH6の判定の結果、第1凝縮器11の内圧P1が設定圧力PE以上ではないと判定されると(ステップSH6のNO)、昇圧に時間がかかり過ぎ、第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過しているか判定する(ステップSH26)。第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過していなけば(ステップSH26のNO)、ステップS4に戻る。第1ポンプPU1の駆動時間が設定時間tu以上経過していれば(ステップSH26のYES)、昇圧に時間がかかり過ぎるため異常判定する(ステップSH28)と共に、システムの起動を不可とする信号を出力する(ステップSH30)。
以下、本発明の実施例5について図12および図13を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図12は基本的には図1に近似する。図13のフローチャートは基本的には図2のフローチャートに近似する。以下、異なる部分を中心として説明する。図12に示すように、貯留部7は、水を貯留する貯留室70aをもつ水貯留部70と、水貯留部70に貯留されている水を精製するための水精製部71とをもつ。実施例1とは異なり、水精製部71は第1凝縮器11に近い側に配置されており、第1排水通路11aおよび第1排水弁SV1を介して第1凝縮器11に繋がり、かつ、第2排水通路12aおよび第2排水弁SV2を介して第2凝縮器12に繋がる。図12に示すように、水貯留部70は水精製部71よりも第1凝縮器11に対して遠い側に配置されている。貯留部7では、水精製部71で精製されて純化された水が水貯留部70に貯留される。
また実施例1と同様に、図12に示すように、改質反応部5、第1凝縮器11、これらに繋がれる配管の空間の圧力を検知する圧力センサ20が設けられている。本実施例によれば、本システムの運転を停止した後に、次回の起動を行うにあたり、当該密閉空間の負圧化の有無を判定する(ステップS1)。圧力センサ20の圧力値が所定値P10以下のとき、密閉空間は負圧になっていると判定される(ステップS1のYES)。そのため実施例1と同様に制御装置40は、図13に示すようにステップS2〜ステップS12を実行し、第1凝縮器11の内圧を上昇させた後に第1排水弁SV1を開放状態に切り替える内圧上昇・排水処理を行う。この場合、前述したように当該空間が負圧化していたとしても、貯留部7の水が第1凝縮器11に逆流することが防止される。
しかしながらシステムの起動時に圧力センサ20の圧力値が所定値P11よりも高いとき、密閉空間が冷却されているものの、冷却が充分ではなく密閉空間が負圧化には至っていないと推定される(ステップS1のNO)。このため圧力センサ20の圧力値が所定値P11よりも高いとき、制御装置40は、ステップS1からステップS14に進み、上記した内圧上昇・排水処理を実行せずに、本システムを起動させるべく、第4開閉弁SV4が閉鎖している状態で、第3開閉弁SV3を開放させると共に第2ポンプPU2を駆動させてバーナー6を着火させ、改質反応部5を加熱させる。上記した内圧上昇・排水処理を省略する為、起動に要する時間を短縮するのに有利である。
更に本実施例によれば、密閉される密閉空間の温度を検知する温度センサ80が設けられている。温度センサ80の温度が所定温度T10よりも低いときには、本システムを停止した時刻から長い時間が経過しており、当該密閉空間が充分に冷却され、前述したように密閉空間は負圧になっているおそれが高い。そのため前述したように制御装置40は、第1凝縮器11の内圧P1を上昇させた後に第1排水弁SV1を開放状態に切り替える内圧上昇・排水処理を行う。この場合、前述したように負圧に起因して貯留部7の水が第1凝縮器11に逆流することが防止される。
しかしながら本システムを運転停止後に起動させるにあたり、温度センサ80の温度が所定温度T10よりも高いときには、本システムを停止した時刻からあまり時間が経過しておらず、結果として、密閉空間があまり冷却されておらず、密閉空間が暖かく、密閉空間の冷却に伴う負圧化が発生していないと推定され(ステップS1のNO)、逆流も発生しにくいと推定される。このように温度センサ80の温度が所定温度T10よりも高いとき、制御装置40は、ステップS1からステップS14に移行し、上記した内圧上昇・排水処理を実行せずに、本システムを起動させるべく、バーナー6を着火させて改質反応部5を加熱させる。上記した内圧上昇・排水処理を省略する為、起動に要する時間を短縮できる。
前述したように貯留部7では、水精製部71で精製されて純化された水が水貯留部70に貯留される。予想外の事情により、万一、水精製部71の水が第1凝縮器11に逆流することがあったとしても、水精製部71の水は浄化されているため、配管などの汚染が防止される。
(他の実施例)
内圧上昇・排水処理は、バーナに着火する前(つまり改質装置を起動させる前)に行っても良いし、これに限らず、改質装置の起動途中に内圧上昇・排水処理を行っても良い。この場合には例えば次のように行い得る。
(1)バーナを着火させ、蒸発器に原料水を送る。
(2)蒸発器で原料水が水蒸気となり、水蒸気が改質部に送られる。
(3)所定時間後、燃料ガス(改質用原料ガス)を改質部に送る。
(4)改質部において改質反応が始まる。
排水処理動作は次のいずれかで実施できる(そのときの圧力次第)。
・水蒸気だけで内圧が所定圧以上に上昇する場合には、(2)の段階で排水処理
・水蒸気と改質用原料ガスとの総圧力が所定圧以上に上昇する場合には、(3)の初期段階で排水処理する。
・水蒸気、改質用原料ガスおよび一部改質された燃料ガスの総圧力が所定圧以上に上昇する場合には、(3)の初期段階で排水処理する。
本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。貯留部7は水貯留部70と水精製部71とを有するが、水精製部71は貯留部7から分離されていても良い。上記した実施例では、燃料ガスが流れる通路に設けられている凝縮器に適用されているが、酸化剤ガスが流れる通路に設けられている凝縮器に適用されていても良い。
本発明は例えば車両用、定置用、電気機器用、電気機器用、携帯用の燃料電池システムに利用することができる。
実施例1に係り、燃料電池システムのブロック図である。 実施例1に係り、制御装置が実行する一例に係るフローチャートである。 実施例1に係り、制御装置が実行する他の例に係るフローチャートである。 実施例2に係り、燃料電池システムのブロック図である。 実施例2に係り、制御装置が実行する一例に係るフローチャートである。 実施例2に係り、制御装置が実行する他の例に係るフローチャートである。 実施例3に係り、燃料電池システムのブロック図である。 実施例3に係り、制御装置が実行する一例に係るフローチャートである。 実施例3に係り、制御装置が実行する他の例に係るフローチャートである。 実施例4に係り、制御装置が実行する一例に係るフローチャートである。 実施例4に係り、制御装置が実行する他の例に係るフローチャートである。 実施例5に係り、燃料電池システムのブロック図である。 実施例5に係り、制御装置が実行する一例に係るフローチャートである。
2は燃料電池のスタック、11は第1凝縮器、7は貯留部、SV1は第1排水弁、SV2は第2排水弁、SV3は第3開閉弁、SV4は第4開閉弁、SV5は第5開閉弁、SV6は第6開閉弁、制御装置40、4は改質器、5は改質反応部、6はバーナーを示す。

Claims (9)

  1. 反応ガスにより発電する燃料電池と、前記燃料電池に供給される反応ガスまたは反応ガスのオフガスに含まれている水分を凝縮させて凝縮水を生成する凝縮器と、前記凝縮器に溜まった凝縮水を貯留する貯留部とをもつ燃料電池システムにおいて、
    前記凝縮器と前記貯留部との間に設けられ、前記凝縮器と前記貯留部との連通を遮断する閉鎖状態と、前記凝縮器と前記貯留部とを連通させて前記凝縮器の水を貯留部に排出する開放状態とに切替可能な排水弁と、
    反応ガスを前記燃料電池に供給させる通路において前記凝縮器の上流側および下流側にそれぞれ開閉可能に設けられ、発電運転の停止に伴なう閉鎖により前記凝縮器の内部を密閉空間とさせ得る開閉弁と、
    前記燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、前記凝縮器の内圧を上昇させた後に前記排水弁を開放状態とする内圧上昇・排水処理を行うための制御装置とを具備しており、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池システムの発電運転を停止させるとき、前記凝縮器の上流側および下流側にそれぞれ設けられている前記開閉弁を閉鎖させて前記凝縮器の内部を密閉空間とさせる操作を行い、その後、
    運転停止状態の前記燃料電池システムの発電運転を起動させる起動時において、前記燃料電池システムの運転停止後の前記凝縮器の冷却に伴い負圧化されていた前記凝縮器の密閉空間に対して前記内圧上昇・排水処理を実行し、前記内圧上昇・排水処理において、負圧状態の前記凝縮器に燃料ガスまたは不活性ガスを供給させて前記凝縮器の内圧を上昇させる第1操作と、前記凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であることを検知または判定する第2操作と、前記凝縮器の内圧の上昇量が第1設定圧力以上であるとき前記排水弁を開放させ、前記凝縮器の水を前記貯留部に移送させると共に前記貯留部から前記凝縮器への水の逆流を抑制させる第3操作とを実行することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記凝縮器の内部は、改質器に繋がっており、前記改質器で改質された燃料ガスに含まれる水分を前記凝縮器の内部で凝縮させることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項において、前記貯留部と前記改質器とは給水路を介して繋がっており、前記貯留部は、前記貯留部に貯留されている水を前記給水路を介して前記改質器における改質反応の原料水として供給することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記凝縮器の上流には第1流体搬送源が設けられており、前記制御装置は、前記第1流体搬送源の駆動時間によって、前記凝縮器の内圧が第1設定圧力以上であるか否か判定する第2操作を行う手段を有することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記凝縮器の上流には流量センサが設けられており、前記制御装置は、前記流量センサによって検知された投入流量によって、前記凝縮器の内圧が第1設定圧力以上であるか否か判定する第2操作を行う手段を有することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記制御装置は、前記内圧上昇・排水処理において、前記第1操作により上昇させた前記凝縮器の内圧の低下量が前記第3操作の前において第2設定圧力を超えるとき、異常判定を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記制御装置は、前記内圧上昇・排水処理において前記第1操作により上昇させた前記凝縮器の内圧の低下を前記第3操作の前において検知することにより、前記凝縮器に対するガス漏れを判定する手段を有することを特徴とする燃料電池システム。
  8. 請求項2〜7のうちのいずれか一項において、前記改質器は反応ガスを改質させる改質反応部と改質反応部を加熱するバーナを有しており、前記制御装置は、前記内圧上昇・排水処理を行う前に前記凝縮器の内部が負圧でないと判定されるとき、前記内圧上昇・排水処理を行わずに、前記改質器のバーナーを着火させることを特徴とする燃料電池システム。
  9. 請求項1〜のうちのいずれか一項において、前記貯留部は、前記凝縮器から供給された凝縮水を受けて精製させる水精製部と、前記水精製部で精製された水を貯留する水貯留部とを有することを特徴とする燃料電池システム。
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