JP4988845B2 - 遠距離通信衛星用位相アレイ・アンテナ内で再設定可能ビーム形成ネットワーク処理を単純化するためのシステム - Google Patents

遠距離通信衛星用位相アレイ・アンテナ内で再設定可能ビーム形成ネットワーク処理を単純化するためのシステム Download PDF

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Description

本発明は、概して、遠距離通信宇宙船用の位相アレイ・アンテナのビーム形成に関し、特に、遠距離通信衛星用の位相アレイ・アンテナ内での再設定可能ビーム形成ネットワーク処理を単純化することに関する。
衛星通信における明らかな傾向は、(電力を減じるとともに少ない端末で動作させるために)高い増幅率を提供するとともに(帯域が制約されているシステム内でのスループットを上げるために)空間周波数の再使用を支援するために複数スポット・ビーム履域(coverage)を使用することを向いている。そのような狭いスポット・ビームを、複数素子のアンテナ・システムとともに、スポット・ビームのパラメータを制御するために各通信周波数チャネル用の素子に複素ディジタル値の重みを割り当てることによって、正確に規定することが知られている。2005年9月、イタリア、ローマでの第23回AIAA ICSSCでの、A. M. Bishopらによる「The INMARSAT 4 Digital Processor and Next Generation Developments」を参照されたい。継続中の問題は、ディジタル・プロセッサ技術を可能にすることにおいて継続的に改良がなされてはいるが、より広い帯域幅上で動作する多くのより狭いスポット・ビームを提供する必要性に関連するビーム形成およびその関連処理の点で要求が絶えず高まっている。
そのような履域を提供し得る重要なクラスのアンテナは、直接放射型アレイ(DRA)形式であるか、イメージ放射型アレイ(imaged radiating array)(IRA)形式の位相アレイ・アンテナである。DRAの場合、アンテナは、各々がそれぞれの(送信モードまたは受信モードで動作する)素子信号を有するアンテナ素子の2次元アレイから構成され得る。これは典型例ではあるが、必ずしもこれと同一ではない。IRAでは、主要なDRAの開口の直径は、アンテナ「光学」(例えば放物面反射器)によって拡大される。本明細書の目的上、文言「位相アレイ・アンテナ」は、各々が他の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供する複数のアンテナ素子を有する、DRA、IRA、およびその他のアレイを含んでいる。位相アレイ・アンテナは、柔軟性および再設定可能性(reconfigurability)の点で高い性能をもたらす。これは、ビーム形成ネットワーク内の素子振幅および位相重みの制御に起因している。しかしながら、位相アレイは、複雑で、巨大で、高価であることも良く知られている。代替的なアンテナ形式(例えばアレイ給電反射器(AFR))と比べて、位相アレイ・アンテナでは、典型的に、より多くの放射素子ひいてははるかに複雑なビーム形成および経費が必要である。
ビーム形成ネットワークによって、各アンテナ素子について(そして可能性として個々の周波数チャネルに基づいて)の再設定可能な振幅および位相制御(ディジタル領域では複素重みに相当する)が提供される。この結果、ビーム形成の複雑さは、素子の数に比例する。次世代の基板上ディジタル・プロセッサでさえも、(例えば)500MHzの帯域幅で20GHzの周波数においてヨーロッパを網羅する直径0.5°の100本のビームを生成するように設計されている(これは、現在の市場での要求である)位相アレイ用の完全な柔軟性を有するビーム形成を行うために必要とされる複雑さに対応することができない。
様々な方法で位相アレイ・アンテナ構造を単純化することが知られている。特に、位相アレイ・アンテナをサブアレイへと分割することが知られており、これによって構造と信号処理が簡単になり得る。相互に重なり合っているサブアレイは、2005年のIEEE Aerospace Conferenceの1087乃至1092ページにおいて、Jeffrey S. Herdらによる「Design Considerations and Results for an Overlapped Sub-array Radar Antenna」に記述されている。
A. M. Bishopら、「The INMARSAT 4 Digital Processor and Next Generation Developments、イタリア、ローマ、2005年9月第23回AIAA ICSSC Jeffrey S. Herdら、Design Considerations and Results for an Overlapped Sub-array Radar Antenna、2005年IEEE Aerospace Conference、p.1087乃至1092
本発明は、第1の側面において、位相アレイ・アンテナを具備するとともに予め定められた地域内で複数の通信ビームを提供する、遠距離通信宇宙船のアンテナのためのビーム形成方法であって、
別のアンテナ素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を各々が有する複数のアンテナ素子として位相アレイ・アンテナを設けること、および前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合から各々がなる複数の重なり合っているサブアレイへと複数の前記アンテナ素子を分割することと、
各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てること、および前記アンテナの合成放射パターンが前記地域内の前記複数のビームを提供するように各サブアレイに前記複数のビームについてのそれぞれの主ビーム形成重みを割り当てることと、
を備え、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部または全部が2つ以上のサブアレイに参加している方法を提供する。
第2の側面において、本発明は、予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するための、前記地域内で複数の通信ビームを提供する、遠距離通信宇宙船の位相アレイ・アンテナであって、
複数のアンテナ素子であって、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を有し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加している、複数のアンテナ素子と、
各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てるサブアレイ・ビーム形成ネットワークと、
前記地域内で前記複数の通信ビームを生成できるように各サブアレイに前記複数の通信ビームの各々についての主ビーム形成重みを割り当てる主ビーム形成ネットワークと、
を備える、位相アレイ・アンテナを提供する。
本明細書の上で、文言「部分集合」は、複数のアンテナ素子の一部(全て、は除く)のグループを意味することが意図されている。
共通の状況において、全てのアンテナ素子は、アンテナの縁を除いて、2つ以上のサブアレイに参加している。
文言「指向性」は、当業者にとってよく理解されているが、疑いを避けるために、「指向性」は、本明細書において、アンテナによって生成される放射パターンの特性として理解されるものである。送信の場合、「指向性」は、アンテナ・パターンが等方性の場合に生成されるであろう電力束密度(power flux density)に対するある方向におけるアンテナ電力束密度の比としてみなされ得る。「指向性」は、多くの場合、dBi(等方デシベル(decibels isotropic))で表わされる。
本発明に従って生成される通信ビームは、非常に狭い幅(以下の例では直径0.5°)を有するスポット・ビームであるかもしれない。
前記の予め定められた地域は、1つの、接続された地域からはならない。この予め定められた地域は、ある接続された領域(例えばヨーロッパ)から幾つかの非接続の領域(例えばヨーロッパの部分集合とカナリー諸島)へと再設定可能であり、複数の非接続の領域上に固定されさえし得る。複数の出力を持つサブアレイ・レベルでのビーム形成器を提供することによって、本アンテナは、独立して再設定可能な2つ以上の履域を提供できる。
本発明の位相アレイ・アンテナは、受信アンテナ、送信アンテナ、送受信アンテナとして用いられ得る。各サブアレイは、ポート(または、本明細書では、ビーム形成重みを決定するための「制御点」)を有している。ポートは、アンテナが受信モードの場合は出力ポートとして機能し、アンテナが送信モードの場合は入力ポートとして機能する。受信モードの場合、各サブアレイは、サブアレイの重み付けされた素子信号を結合する加算機能と、送信機能の場合、各サブアレイは、1つの入力を素子重みのそれぞれへと分配するための分割機能を含んでいる。
本発明に従って提供される重み値は、ディジタル形式で実数成分と虚数成分とを有する複素値である。これは、重みがアナログ形式の場合に振幅と位相情報(A、φ)を有しているのと等価である。
本発明のさらなる側面は、重なり合っている複数のサブアレイとして形成されているとともに予め定められた地理的地域内に最適化された形でビームを形成する位相アレイ・アンテナ、およびそのような位相アレイ・アンテナのビーム形成特性を最適化するためのプロセスに関する。
したがって、本発明は、第3の側面において、位相アレイ・アンテナのビーム形成パラメータを決定するための最適化プロセスであって、前記アンテナは予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するとともに前記地域内に複数のビームを提供し、前記アンテナは複数のアンテナ素子を有し、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加しており、前記最適化プロセスは、
各サブアレイの素子に割り当てられるサブアレイ・ビーム形成重みが初期値に設定される第1工程と、
前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みが、複数の前記ビームの少なくとも一部の位置における指向性の値を提供するように、決定される第2工程と、
前記ビームについての所望の水準の前記指向性が達成されるまで、前記サブアレイ・ビーム形成重みの値を変化させながら前記第1および第2工程を繰り返す工程と、
を備える最適化プロセスを提供する。
第4の側面において、本発明は、位相アレイ・アンテナであって、前記アンテナは予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するとともに前記地域内に複数のビームを提供し、前記アンテナは複数のアンテナ素子を有し、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加しており、
前記サブアレイの各々に割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みが前記複数のビームについての指向性の所望の水準を達成するために最適化プロセスによって最適化されており、前記最適化プロセスにおいて前記サブアレイ・ビーム形成重みが繰り返しを通じて値を変えられ、各繰り返しにおいて、前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みの値が決定される、
位相アレイ・アンテナを提供する。
本発明に従った最適化の特徴は、最適化が、サブアレイ・ビーム形成重みの値の各繰り返しにおいて、主ビーム形成重み値によって指向性の値を決定することを含んでいることである。
好ましくは、前記ビームの全てまたは少なくも一部は、以下で明らかにされるように、指向性の所望の値(これは少なくとも、予め定められた最小値である)を有している。
さらに、前記サブアレイは本質的に相互に同じであることが望ましい。特に、本質的に同じ重みの組、対応するアンテナ素子に割り当てられている振幅および位相であって、特に、同様の幾何学的構成(geometric configuration)を有している。しかしながら、こうでなければならないわけではない。サブアレイは、素子の接続されている組からなっていなければならないわけではなく、複数のサブアレイが自身に対して実行される同一の振幅および位相を有していなければならないわけではない。実際には、サブアレイは、MEMSまたは同様の構成部品を介して再構成されるものとして実現されている場合、最適化ステップが増加するという代償を払うが、相互に異なっていてもよい。さらに、下にあるアレイ自体は、規則的な格子、規則的な多角形の輪郭の上に配置された素子からなっていなければならないわけではなく、同一の素子からなっていなければならないわけでもない。
こうして、本発明は、位相アレイ・アンテナ内のビーム形成機能が(物理的なアレイに隣接している)サブアレイ・ステージが不変またはたまに変えられる重なり合うサブアレイの組に関するとともに主ステージが(典型的には定められた履域地域内での再設定可能な複数のスポット・ビームの形態で)主パターン構成を提供する2つのステージへと分割されることによって簡略化され得る仕組みを提供する。1つの重要な利点は、(振幅および位相制御がアレイの各素子に適用される)従来の位相アレイ(独立した振幅および位相信号が印加される)に比べて、主ビーム形成ステージ制御点の数が、大幅に減少することである。主ビーム形成および関連処理がディジタル的に行なわれる場合、主ビーム形成制御点の数が減少することによって、現在のディジタル技術の限界の範囲内で実現が可能な程度まで、処理が簡略化される。
サブアレイ・ビーム形成は、アナログ技術で実現されてもよいし、ディジタル技術で実現されてもよいが、アナログ技術を用いるのが好ましい。同様に、主ビーム・形成器ステージは、アナログ技術で実現されてもよいし、ディジタル技術で実現されてもよいが、主な利点は、A/DまたはD/A変換、周波数(デ)マルチプレクス、ディジタル・ビーム形成といった重要な処理機能が制御点の数に比例するディジタル・システムに関連している。本発明は、アナログ/ディジタル混合ビーム形成の実行に適合しているが、このことは必須の特徴ではない。本発明の全アナログ版または全ディジタル版が可能である。
次に、本発明の好ましい実施形態が、添付の図面を参照して記述される。
直接放射型位相アレイは、これらがある定められた視界内でグレーティング・ローブを生成しないように選択された素子間隔を有している。地球静止軌道で動作している衛星については、(干渉を緩和するために)グレーティング・ローブが地球にかからないようにしておくことが通常必要である。このことは、アンテナが視界内の地表のあらゆる位置でビームをスキャンできること必要性もあって、素子間隔が2乃至3波長を超えているべきであることを示唆している。一方、アレイ全体の大きさは、このアレイが生成するように設計されているビームの角度サイズとの逆比例の関係で決められる。0.5度のスポット・ビームを提供するために、全体の直径が約2.4mの開口が、20GHzの選択された周波数で必要であり得る。約3.3cmの間隔(20GHzにおいて2.2波長)であると、4000個を超える素子が必要である。
上記の検討結果ゆえに、ヨーロッパ地域だけを単独で網羅できるように特に設計されるとともに寸法を定められた位相アレイ・アンテナを提供することは実用的ではないであろう。一方、同様の性能を得るために、100本のビームが含まれているヨーロッパ地域だけを網羅するように設計されているAFR反射器アンテナ(これはグレーティング・ローブの問題の影響を受けない)は、約150個レベルの給電器(feed)を用いて設計することができる。これら2つのアンテナ構造について必要なビーム形成構成の複雑さには、明らかに大きな差がある。このことによって、位相アレイ・アンテナが柔軟性が非常に高く再設定が容易なものとして広く認識されているにも関わらず、位相アレイ技術を広く採用することが妨げられてきた。
位相アレイを簡略化する1つの方法は、素子を重なり合わない塊(cluster)(これは典型的にはサブアレイと同一である)へと形成することによって、ビーム形成の重みを決定するために位相アレイで必要な能動的な制御点(control point)の数を減らすことである。この塊においては、各サブアレイ内の素子は何らかの不変の振幅および位相重み(たいてい一様の振幅、等しい位相)を有しており、この結果、能動的な制御点の数が各サブアレイ内の素子の平均数と等しい因数分、減少する。このアプローチの欠点は、アンテナのスキャン性能が悪化し、この結果、関心対象の履域領域の縁に向けられたビームの性能が悪化することである。さらに、アンテナについてのグレーティング・ローブ角度間隔が個々の素子相互の間隔ではなくサブアレイ相互の間隔に一致することになり、グレーティング・ローブが地球にかかることを回避する特性が失われることである。
本発明は、制御点の数を増やすことなく、上記の欠点を両方とも回避する。これは、間隔を大きくすることなくサブアレイを大きくすることによって達成される。それでもなお、制御点(ポート)の数は減少する。図1を参照すると、アンテナ素子2の直線アレイからなる、重なり合っているサブアレイが示されている。4つのサブアレイが形成されている。各サブアレイは、6個の素子からなり、また制御点/それぞれのインターフェース・ポート6を有している。各サブアレイの3つの素子は、(両側の)隣接するサブアレイの一部も形成し、この結果、アンテナの主要且つ中心の部分では、各素子が(この直線アレイの例では)2つのサブアレイに参加している。
このアプローチの利点は、まず、物理的な大きさによって制約を受けない、より大きなサブアレイによって、個々のサブアレイのパターンの最適化の範囲が広がることである。このことは、履域領域の外側では指向性が小さくなるようにパターンを決定すること(したがって、グレーティング・ローブが積極的に抑制される)を含み得る。それは、履域領域内でスキャン性能が、デシメーションされていない(un-decimated)アレイのスキャン性能からのビーム・スキャン損失の劣化が無視できる程度となるまで増強されるように最適化することも含んでいる。(具体的な領域内での)性能は、完全アレイの性能と本質的には同じであるが、主ビーム形成の複雑さは、大きな因数分(下記の例では約20)、減少する。ビーム・レベル・ビーム形成は、大幅に簡略化された主ビーム形成器によって行なわれる。サブアレイのレベルで(好ましくはアナログ手段で)実行されるビーム形成は、変更されなくてもよいし、(例えばMEMS(Microscopic Electro Mechanical Systems)またはMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuits)を介して)時折再設定することによって、地球のある地域から別の地域(例えばヨーロッパからアメリカ)へと全体の履域領域を再設定することを可能にする。
第2に、本発明の主要な特徴は、サブアレイ自身に対する複雑な重み付けが、要求されている履域用にカスタマイズされることである。サブアレイの重みは、例えばヨーロッパ履域の詳細な形状に対して具体的に最適化される。この結果、アンテナ全体のスキャン性能はヨーロッパ用に高度に最適化され、ヨーロッパ内ではほとんどスキャン損失がなく、履域外での性能が急激に低下する(これはグレーティング・ローブを抑制するのに必要である)。
本発明は、ディジタルおよびアナログ技術の間を分ける点で多くの変形体を有している。1つ目の変形体は、サブアレイ・ビーム形成用にアナログ技術を用いるとともに主ビーム形成用にディジタル技術を用いることを想定している。このアーキテクチャは、受信の場合(図2)と送信の場合(図3)の両方に適している。
次に、図2を参照すると、本発明の第1実施形態は、受信モードで構成されている位相アレイ・アンテナを備え、NE個のアンテナ素子20の2次元アレイ(図2では一次元のみが示されている)直接放射型アレイ(DRA)を備えている。このアレイは、平面的であることが典型的ではあるが、必須ではない。等角アレイ(すなわち、素子が、別の理由で既に一般的に設けられている何らかの非平面上に配置されるアレイ)も、同様に用いることができる。アレイは、素子の中心位置に関して規則的な幾何学的性質(geometry)を備えており(必須ではない)、多くの場合、正方形、長方形、6角形の格子状に位置している。本明細書の記述では、正方形のグリッドとしている。
各素子は、通信の際に、受信素子信号を、それぞれの低ノイズ・アンプ(LNA)22へと、このアンプが飽和することを停止するための関連するフィルタリングを行ないながら供給する。
素子は、NS組のサブアレイ・ビーム形成ネットワーク(BFN)24の組に入力を供給する。NS個のサブアレイ・ビーム形成ネットワーク24は、(典型的にはRF(GHz)用の)アナログ技術で実現されているが、初期の段階でダウンコンバートが行なわれる低IF用であってもよい。この場合、ネットワーク24の構成部品は、より低いスペックであってもよい。示されているように、この具体例では、各サブアレイ24は形状が類似している4つの隣接する素子からなっており、各サブアレイは隣接のサブアレイと素子2つ分重なっている。よって、各素子は、図示の直線方向において隣接する2つのサブアレイに参加しており、この結果、サブアレイ相互の間隔は、素子相互の間隔の2倍である。第2の方向に同様の配置が設けられており、この結果、アレイ領域に亘って、サブアレイの個数NSは、素子の個数NEより、因数4分、小さい。しかしながら、サブアレイは、所望によりいかなる大きさでもよく、また各サブアレイの素子は相互に隣接せずにアンテナ面の全体に亘って分布しているかもしれない。
各サブアレイ・ビーム形成ネットワーク25は、それぞれの増幅重み付け装置と各素子入力と接続されている位相重み付け装置を備えており、重み付けされた素子の寄与を加算して出力ポート26においてサブアレイ全体の出力を提供する加算装置がこれに続いている。典型的(しかし必須ではない)には、同じ重みの組が各サブアレイに適用されてよい。サブアレイによって形成される放射パターンは、DRAシステム全体によって形成され得るパターンに対する包絡線を提供する。この結果、サブアレイのパターンは、それがスポット・ビームの格子を形成することを要求されている対象である領域を網羅し、加えて、干渉を制限するためにこの領域外での増幅率を制御するかもしれない。1つの変形体では、サブアレイ内の重みは時間に対して一定である。第2の変形体では、重みは制御可能になっている。この場合、軌道上にありながら履域の包絡線の全体を再設定することが可能になる。複雑なサブアレイ重みの正確な値は、後に詳述するように、最適化プロセスにおいて決定される。
各サブアレイ出力、すなわち制御点26は、ダウンコンバータに接続されてRF信号をIF周波数へと下げられる。ダウンコンバートは、共通局部発振周波数源30がサブアレイ信号相互間で位相追跡を維持できるように行なわれる必要がある。帯域フィルタ32は、サブアレイ信号を関心対象となっている全体的な周波数帯域へと制限し、各サブアレイ信号は、A/D変換器34によって、ディジタル・サンプルの連なりへと変換される。
ダウンコンバートは、典型的には、対象の帯域を、各サブアレイについて(信号の帯域およびADC34のサンプル・レートに関連する)ゼロ周波数付近に配置する。A/D変換器のサンプル・レートは、対象の帯域の帯域幅の少なくとも2倍であり、また、実サンプリング(1つのサブアレイごとに単一のA/D)または複素サンプリング(直交で動作するサブアレイごとに1組のA/D)を伴う。複素サンプリングでは、A/D変換の前に入力信号をIQ形式へと変換することが必要で、これは、局部発振器信号を位相直交形式で提供しながらダウンコンバート段階28で既知の方法で行なうことができる。
関心対象の全体的な帯域は、サブアレイ・パターンによって定められている履域領域全体において形成される一連のスポット・ビームに含まれているK個の狭帯域チャネルを含んでいる。各ディジタル化されたサブアレイ信号は、デマルチプレクサ36において、K個の別々のチャネルへとディジタル的に周波数に関してデマルチプレクスされる。後続のプロセスを簡略化するために、チャネルの帯域幅と整合している複素サンプル・レートのデマルチプレクサにおいて、各チャネル信号をデシメーションすることが好都合である。
K個のチャネルの各々と関連付けられているディジタル・ビーム形成ネットワーク(BFN)38がある。ディジタル・ビーム形成ネットワークは、各デマルチプレクサ36の各々のそれぞれの出力に、それぞれのチャネルの全ての成分を集められるように、接続されている。各ディジタルBFNは、サブアレイの各々からのサンプル化された入力を複素係数で乗じる(これはアナログの観点では振幅および位相制御に等しい)とともに重み付けされた出力を加算して全体的なチャネル出力信号を形成する。あるチャネルについての複素重みを選択することによって、このチャネルについてのビーム特性が決定される。例えば、ある方向におけるスポット・ビームを形成するためには、サブアレイの重みが既に決定されているとすると、この重みは、重なり合っているサブアレイの組の中では位相勾配は一様であって、結果サブアレイ・パターンは要求される方向においてコヒーレントに加算されるように、当業者にとって容易に明白となるプロセスによって選択される。DBFNの重みをこのように選択することは、トラフィックのパターンの変化に応答して利用可能なスポット・ビーム方向の間の容量を調整するかビーム特性(大きさおよび形状)のより一般的な制御を行なうために用いることができる。さらなる変形体では、ある周波数チャネルが、複数のスポット・ビームによって再利用される。この場合、各々が別々のビームを形成する所与のチャネルについての複数のDBFNが存在する。この別々のビームについて、相互干渉を制限するために十分な間隔が存在する。
本発明の重要な特徴は、重なり合っているサブアレイを用いることが、Ne個の主要(primary)素子がディジタル的にサンプル化および処理される位相アレイシステムと比べて、アーキテクチャ全体の中でのディジタル処理を簡略化することに役立つことである。具体的には、ダウンコンバータ、帯域フィルタ、A/D変換器、周波数デマルチプレクサの数が、Ne個からNs個へと(この例では因数4分)減少し、またディジタルBFNの寸法が同様にNeからNsへと減少する。この簡略化は、実際的に実現する際の重量および電力が減少することへと言い換えられる。重量および電力が減少することは、関連するディジタル化技術の現状を考えると、宇宙船の実現可能性または実現不能性の間に差を生み得る。
ヨーロッパ・スポット・ビームの以下に記述されている具体例について、制御点の数は、素子数(4000)より因数約20分、少ない。このことは、ディジタル処理の複雑さが劇的に減少していていることを意味しており、このことによってこのようなシステムが実現可能になっている。
次に、図2とアーキテクチャが等価であるが送信モードである図3を参照すると、K個の通信狭帯域チャネルの各々がそれぞれのディジタル・ビーム形成ネットワーク(DBFN)40に供給されている。ディジタル・ビーム形成ネットワーク40では、複素重みが適用されてスポット・ビームを定義している。重み付けされたチャネルは、分岐がK個のNs個のディジタル周波数マルチプレクサ42の連なりにおいてマルチプレクスされる。各マルチプレクサの出力は、それぞれのD/A変換器44に接続され、そのアナログ出力は、帯域フィルタ46に供給され、マルチプレクスされた信号をRF周波数へと変換するためにおよびアップコンバータ48に供給される。RF信号は、サブアレイ52の入力ポート50に印加される。各サブアレイは、ビーム形成ネットワーク54を有しており、ビーム形成ネットワーク54では信号は分離器(splitter)によって、(この例では4つの)個々のアンテナ素子信号へと分離される。各アンテナ素子信号はそれぞれの振幅および位相重み付けの対象とされる。重み付けされた素子信号は、加算装置56において別のサブアレイ52からの対応する素子信号と結合され、高電力増幅器(HPA)58を介して放射素子20に供給される。
DBFN40およびサブアレイ・ビーム形成ネットワーク52の機能は、図2の受信の場合と同じであり、これ以上記述されない。
別のディジタル処理アーキテクチャついてのさらなる変形体が存在する。1つの例は、FFT(Fast Fourier Transform)が用いられてスポット・ビームの規則的な格子を形成する、ディジタル・ビーム形成のための効率的なアプローチに関する。ディジタル化されたサブアレイ出力は、FFTへの入力を形成し、FFTからの出力はスポット・ビームの規則的な格子を表現している。やはり、重なり合っているサブアレイのアプローチによって、A/Dの個数およびFFTの寸法の点から簡略化される。
第2の主要な実施形態(実施変形体)では、図4に示されているように、サブアレイ・ビーム形成と主ビーム形成が、両方ともディジタル技術を用いて実現されている。図4において、図2内のものと同様の部分は、同じ参照番号が付されている。図4において、各素子20は、ブロック60に接続されている。ブロック60は、低ノイズ増幅器、ダウンコンバータ、帯域通過フィルタ、ADCを備えており、すなわちブロック60が図2の22、28乃至34を置き換えている。このため、Ne個の素子20の各々が、LNA、全体的帯域フィルタリング、ダウンコンバートを含むアナログ受信機能を有している。各ディジタル素子信号は、図2と同じ方法で、A/D変換器内でディジタル的にサンプル化される。
重なり合っているサブアレイの仕組みは、図2のものと同じであり、4つの素子が示されている直線方向においてサブアレイを形成している。ディジタル・ビーム形成ネットワーク62が、各サブアレイに対して設けられている。ビーム形成は、一連の複素重みおよびディジタル加算によってディジタル的に実現されている。図2のアナログ重みと同様に、重みは不変でもよいし可変でもよいが、本アプローチは、可変重みの実現に適している。サブアレイ出力は、66において周波数に関してデマルチプレクスされ、ディジタル・ビーム形成ネットワーク68によってスポット・ビームのアレイへとビーム形成される。
本アプローチの利点の明白さは、サブアレイ無しでディジタル的に実現された場合に比べて、劣る。A/D変換器および関連する受信チェーンの数はNeへと増加するが、周波数デマルチプレクサ(これは高い処理負荷を有している)の数と主ディジタルBFNの寸法が減少するという利点は残っている。
第3の主要な実施形態(実施変形体)では、図5に示されているように、サブアレイ・ビーム形成および主ビーム形成が、両方ともアナログ技術を用いて実現されている。図5において、図2内のものと同様の部分は、同じ参照番号が付されている。図5において、サブアレイ24は、図2と同様に、サブアレイ・アナログ・ビーム形成ネットワークの組を有している。サブアレイBFNの出力は、アナログBFN配列70への入力を形成する。アナログBFN構成は、当業者にとって明白であるので、記述されない。本アプローチの利点は、サブアレイ無しで全てアナログ的に実現することと比べて、アナログBFN70の寸法が減少することである。
図6を参照すると、この図は、サブアレイおよび主ビーム形成重みの特性を決定するための最適化プロセスのフローチャートを示している。
ステップ1(71):スポット・ビームの指向性要件(この例では、〜52.5dBiのピーク)に基づいてアンテナ全体の大きさを決定する。
ステップ2(72):グレーティング・ローブ除外領域の大きさまたは地球上の領域の再設定要件(この例では、地球の見えている部分)に基づいて個々の素子の大きさを決定する。
ステップ3(74):網羅される地理上の地域(この例では、ヨーロッパ)の最大の大きさから、サブアレイの制御点(ポート)の間隔を決定する。
ステップ4(76):サブアレイの大きさ(重なりの程度)を、初期設定値に設定することによって、および必要に応じて続けて以下のステップ5乃至7を含めた繰り返しを行なうことによって、決定する。
ステップ5(78):サブアレイ内の初期重みを、全て同じに設定するか履域領域内の最小のサブアレイ指向性を最大化するように設定する。この例では、全てのサブアレイは、同じ重みを有するが、これは必須ではない。また、非同一のサブアレイによって性能の改善が達成できるかもしれない。
ステップ6(80):現在のサブアレイ内重み(サブアレイ内の重み)に基づいて、所望の(この例では、100本の)スポット・ビームにおけるピーク指向度を算出する。サブアレイ内重みの場合、以下のように、このことを実現するためにサブアレイ制御点に対して加わる外部重みを割り出すのが簡単である。性能が若干落ちるのみで、サブアレイの中心は別々の素子とみなされ、同じ増幅率がサブアレイに適用されるとともにサブアレイの中心位置および所望のビーム方向から位相が決定される。完全に厳密に決定するためには、さらなる行列操作が必要である。これは、当業者にとって直ちに明白となるであろう。
ステップ7(82):性能は、幾つかの承諾された、質の値に基づいて、最大値(極大値)へと収束した?
はいの場合、結果を記録するとともに停止する(84)
いいえの場合、サブアレイ内重みを繰り返す(86)。全てのサブアレイ内重みについて「いいえ」の場合、大きさ(ステップ4)を繰り返し、必要であればサブアレイの間隔(ステップ3)を繰り返す。

図8を参照すると、この図は、100本のスポット・ビームで、ボアサイトが東経7°の対地球静止位置から東経17°北緯48.5°へと向けられている、所望の構成を示している。
アンテナの初期デザイン検討について
2.4mのDRA開口(AFR反射器の大きさと同等)、2.12波長の素子間隔から開始する。素子間隔は、スキャンされたときにアンテナがどれだけ性能を落とすかを決定する。すなわち、地面の中心と縁との間の個々の素子の各々の性能が低下すると、回復可能な形で性能が低下する。一方、素子が小さくなると、より多くの素子が必要となり、このようにトレードオフが存在し、これは多くの場合、静止衛星について、素子の大きさが2乃至3波長という結果になる。
履域は、東経/西経6.75°、北緯/南緯3.12°の広がりである。
2.12波長の素子、正方形の素子格子状で東経/西経3および北緯/南緯6からなる、重なり合っているサブアレイへとデシメーションしてみる。
この結果は、図7に示されているように、4349個の素子と249個の制御点である。光のピークは制御点を示しており、微細構造は個々の素子を示している。
サブアレイの選択については、重なり合いの程度とサブアレイのアナログRF複雑度との間での調整を行なうために、サブアレイは、2×2個の制御点の正方形を占めるように選択された。各素子は、アレイの縁を除いて、4つのサブアレイに参加している。各サブアレイは、12×6=72個の素子を含んでいる。
図7を参照すると、ほぼ円形の輪郭の平面位相アレイが示されている。直径は2.4mであり、約4000個の素子からなっている。素子は、素子数が72の重なり合っているサブアレイへとグループ化されている。一方向では素子6個分間隔を開けられ、もう一方の方向では素子3個分間隔を開けられている。サブアレイは、連結しているタイルとして実現されているかもしれず、各素子は4つのサブアレイに参加している。
サブアレイ内の素子は、図6を参照して上記したプロセスによって、100本のビーム中心において達成可能な最小のスポット・ビーム・ピーク指向性を最大化するように、初期状態で最適化されている。
一部のみが占められているサブアレイは、単に、切り捨てられる。この設けられている素子に対する重みは、完全なサブアレイに対する重みと同じである。
最適化は、潜在的なグレーティング・ローブ方向における指向性を抑制するためにも実行され得る。
この結果は、サブアレイが2×2個の制御点セルからなっている場合、このサブアレイ素子に対する振幅および位相最適化後の100個の方向のうちのいずれかにおける最小指向性が52.60dBiであることを示している。
(この簡単なモデルに従った)2.12波長の素子は、4°での〜0.3dBロールオフで、16.7dBiのピーク指向性を有している。
このように、可能な最良の最小値は、全4349個の素子で、〜52.8dBiである。
サブアレイが、1×1個のセルからなっている(すなわち、重なり合わない)場合、最良の達成可能な値は、249個の制御点から、50.4dBiであると思われる。
図9は、1つのサブアレイについてのスポット・ビーム・ピーク対方向のプロットを示している。図9は、サブアレイのビームは、ヨーロッパ地域上に中心を置いていることを示している。他のサブアレイは、同様の振幅のビームを提供するであろう。図10は、合成サブアレイ・パターンを示しており、ヨーロッパ地域内で非常に高く地域外では非常に急速に減衰する指向性があることが分かる。サブアレイ相互間での相対的な位相の調整によって、スポット・ビームが生成される。2つの具体的なスポット・ビームが図11、図12に示されている。
その後にスポット・ビームを最適化するためには、上記の最適化された内部サブアレイ重みを維持し、次いで、249個のサブアレイに対する重みが100本のビームについて最適化される。
ビーム端指向性およびサイド・ローブ・レベルを組合せてターゲットに対して
これらの100本の0.45°ビームについて、最適化されたピーク指向性は典型的には52dBiであり、可能な最大の指向性を約0.5°下回っている。これは、ビームがこの開口での最小の可能値より若干大きいためであり、サイド・ローブ最適化によってエッジのテーパーが必要とされるからであると推測される。
図13は、図12のスポット・ビームについての再最適化の結果を示している。
以下に、本願出願時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]位相アレイ・アンテナを具備するとともに予め定められた地域内で複数の通信ビームを提供する、遠距離通信宇宙船のアンテナのためのビーム形成方法であって、
別のアンテナ素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を各々が有する複数のアンテナ素子として位相アレイ・アンテナを設けること、および前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合から各々がなる複数の重なり合っているサブアレイへと複数の前記アンテナ素子を分割することと、
各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てること、および前記アンテナの合成放射パターンが前記地域内の前記複数の通信ビームを提供するように各サブアレイに前記複数の通信ビームについてのそれぞれの主ビーム形成重みを割り当てることと、
を備え、
複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部または全部が2つ以上のサブアレイに参加している方法。
[2]前記アンテナが地球上の領域を覆う履域を提供するように寸法を定められ、前記地域が前記地球上の領域の限定された部分からなる、[1]の方法。
[3]前記地域が2つ以上の地理的に分かれている領域からなる、[2]の方法。
[4]前記宇宙船が静止衛星である[2]または[3]に記載の方法。
[5]複数の前記通信ビームが複数のスポット・ビームであって、複数の前記スポット・ビームが少なくとも予め設定されている最小アンテナ指向性値を有している、[1]乃至[4]のいずれか1項の方法
[6]前記最小アンテナ指向性値が、前記サブアレイ・ビーム形成重みを、繰り返しを行ないながら変化させることを含む最適化プロセスによって前記繰り返しの各々においてビーム指向性を決定しながら決定される、[4]の方法。
[7]前記主ビーム形成重みが、ビーム端の指向性とサイド・グレーティング・ローブを組合わせてターゲットに対してさらに最適化される、[6」に記載の方法。
[8]重みの組が各サブアレイに割り当てられ、前記重みの組が別のサブアレイに割り当てられている組と同じである、[1]乃至[7]のいずれか1項の方法。
[9]前記サブアレイ・ビーム形成重みがアナログ形式であって、前記主ビーム形成重みディジタル形式である、[1]乃至[8]のいずれか1項の方法。
[10]予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するための、前記地域内で複数の通信ビームを提供する、遠距離通信宇宙船の位相アレイ・アンテナであって、
複数のアンテナ素子であって、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を有し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加している、複数のアンテナ素子と、
各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てるサブアレイ・ビーム形成ネットワークと、
前記地域内で前記複数の通信ビームを生成できるように各サブアレイに前記複数の通信ビームの各々についての主ビーム形成重みを割り当てる主ビーム形成ネットワークと、
を備える、位相アレイ・アンテナ。
[11]前記アンテナが地球上の地域を覆う履域を提供するように寸法を定められ、前記地域が前記地球上の地域の限定された部分または2つ以上の部分からなる、[10]の方法。
[12]前記宇宙船が静止衛星である[11]の装置。
[13]前記位相アレイ・アンテナが2次元で形成され、各サブアレイが両方の次元で広がりを持っている、[10]乃至[12]のいずれか1項の装置。
[14]各サブアレイに割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みが前記複数の通信ビームについての指向性の所望の水準を達成するために最適化プロセスによって最適化されており、前記最適化プロセスにおいて前記サブアレイ・ビーム形成重みが繰り返しを通じて値を変えられ、各繰り返しにおいて、前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みの値が決定される、[10]乃至[13]の装置。
[15]前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが各サブアレイに重みの組を割り当て、
前記重みの組が別のサブアレイに割り当てられている組と同じである、
[10]乃至[14]のいずれか1項の方法。
[16]前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、
それぞれのアナログ位相変更手段と、
各アンテナ素子と接続されたそれぞれのアナログ増幅率変更手段と、
を含む、[10]乃至[15]のいずれか1項の装置。
[17]前記位相アレイ・アンテナが受信機能を有しており、
前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、各サブアレイについて、前記サブアレイの前記素子信号が合成された出力信号をサブアレイ出力ポートに提供するための信号合成手段を含んでいる、[10]乃至[16]のいずれか1項の装置。
[18]前記位相アレイ・アンテナが、サブアレイ出力信号をダウンコンバートするか個々の素子信号をダウンコンバートするためのダウンコンバート手段を含む受信機能を有している、[10]乃至[17]のいずれか1項の装置。
[19]各サブアレイの前記出力信号をディジタル化するためのディジタル変換手段と、
各サブアレイ出力信号を複数(K個)のチャネル信号へとデマルチプレクスするための周波数デマルチプレクス手段と、
前記複数(K個)のチャネルの各々のためのそれぞれのディジタル・ビーム形成ネットワークと、
を含み、
前記ディジタル・ビーム形成ネットワークは、各サブアレイ出力からのそれぞれの前記チャネル信号を受信するように接続され、前記チャネル信号の各々に複素重みを適用するとともに重み付けされたチャネル信号を合計してチャネル出力信号を提供するように構成されている、[17]の装置。
[20]前記複数(K個)のチャネルの1つ用の、周波数再利用するためにこのチャネルについての複数のチャネル出力を提供するための、複数のディジタル・ビーム形成ネットワークを含む、[19]の装置。
[21]各サブアレイの前記出力信号をディジタル化するためのアナログ・ディジタル変換手段を含み、
前記ディジタル化された信号を受信するように接続され、前記主ビーム形成ネットワークを包含しており、スポット・ビームのアレイを表現する出力を提供するように構成されている、FFT手段を含む、
[10]乃至[16]のいずれか1項の装置。
[22]前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークがディジタル方式である、[10]乃至[15]、[17]乃至[21]のいずれか1項の装置。
[23]前記主ビーム形成ネットワークおよび前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークの両方がアナログ方式である、[10]乃至[18]のいずれか1項の装置。
[24]前記位相アレイ・アンテナが送信機能を有しており、
各サブアレイについて、前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、前記サブアレイの入力ポートと接続されている、前記サブアレイの前記素子信号を提供するための信号分配手段を含んでいる、
[10]乃至[16]のいずれか1項の装置。
[25]複数(K個)の通信チャネルの各々に対する、複数の前記チャネル信号の各々に複素重みを適用するように構成されている、それぞれのディジタル・ビーム形成ネットワークと、
各チャネル信号に対して、前記チャネル信号をアナログ形式に変換するためのディジタル・アナログ手段と、
前記入力ポートの各々と接続されている、前記チャネル信号を結合するためのマルチプレクス手段と、
を含む、[24]の装置。
[26]位相アレイ・アンテナのビーム形成パラメータを決定するための最適化プロセスであって、前記アンテナは予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するとともに前記地域内に複数のビームを提供し、前記アンテナは複数のアンテナ素子を有し、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加しており、前記最適化プロセスは、
各サブアレイに割り当てられるサブアレイ・ビーム形成重みが初期値に設定される第1工程と、
前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みが、複数の前記ビームの少なくとも一部の位置における指向性の値を提供するように、決定される第2工程と、
前記ビームについての所望の水準の前記指向性が達成されるまで、前記サブアレイ・ビーム形成重みの値を変化させながら前記第1および第2工程を繰り返す工程と、
を備える最適化プロセス。
[27]前記第2工程において、前記位置において指向性のピーク値を提供するように前記主ビーム形成重みの値が決定される、[26]の最適化プロセス。
[28]スポット・ビーム指向性要件に基づいて、アンテナ全体のサイズを決定することを含んでいる、[26]または[27]の最適化プロセス、
[29]グレーティング・ローブ除外領域の大きさに基づいて、個々の素子の大きさ/間隔を決定することを含んでいる、[26]、または[27]、または[28]の最適化プロセス。
[30]前記地域の最大の大きさから前記サブアレイのポートの間隔を決定することを含んでいる、[26]乃至[29]のいずれか1項の最適化プロセス、
[31][25]のプロセスを繰り返すことによって、サブアレイの大きさおよび重なり合う程度を決定することを含んでいる、[26]乃至[30]のいずれか1項の最適化プロセス。
[32]各サブアレイ内の初期重みが、全て同じか、前記地域内の最小のサブアレイ指向性を最大化するように設定される、[26]乃至[31]のいずれか1項の最適化プロセス、
[33]前記主ビーム形成重みが、ビーム端の指向性とサイド・ローブ・レベルを組み合わせてターゲットに対して最適化されるさらなる最適化を含んでいる、[26]乃至[32]のいずれか1項の最適化プロセス。
[34]位相アレイ・アンテナであって、前記アンテナは予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するとともに前記地域内に複数のビームを提供し、前記アンテナは複数のアンテナ素子を有し、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加しており、
各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てるサブアレイ・ビーム形成ネットワークと、前記地域内で前記複数のビームを生成できるように各サブアレイに前記複数のビームの各々についての主ビーム形成重みを割り当てる主ビーム形成ネットワークと、を具備し、
各サブアレイに割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みが前記複数のビームについての指向性の所望の水準を達成するために最適化プロセスによって最適化されており、前記最適化プロセスにおいて前記サブアレイ・ビーム形成重みが繰り返しを通じて値を変えられ、各繰り返しにおいて、前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みの値が決定される、
位相アレイ・アンテナ。
[35]複数の前記ビームの少なくとも一部が指向性の所望の値を有しており、前記所望の値が少なくとも、予め定められた最小値である、[34]の位相アレイ・アンテナ。
[36]前記サブアレイの各々が、別のサブアレイに割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みの組と実質的に同様の組を有している、[34]または[35]の位相アレイ・アンテナ。
[37]複数の前記サブアレイが実質的に同じ幾何学的構成(geometric configuration)を有している、[34]、または[35]、または[36]の位相アレイ・アンテナ。
重なり合っているサブアレイへと分割された位相アレイ・アンテナを例示する概略図。 本発明の第1の好ましい実施形態に従った、動作の受信モードにおける、位相アレイ・アンテナに接続されているとともに重なり合っているサブアレイへと分割されているビーム形成ネットワークを例示する概略ブロック図。 本発明の第1の好ましい実施形態に従った、動作の送信モードにおける、位相アレイ・アンテナに接続されているとともに重なり合っているサブアレイへと分割されているビーム形成ネットワークを例示する概略ブロック図。 本発明の第2の好ましい実施形態に従った、位相アレイ・アンテナに接続されているとともに重なり合っているサブアレイへと分割されているビーム形成ネットワークを例示する概略ブロック図。 本発明の第3の好ましい実施形態に従った、位相アレイ・アンテナに接続されているとともに重なり合っているサブアレイへと分割されているビーム形成ネットワークを例示する概略ブロック図。 本発明のビーム形成重み付けの最適化プロセスにおける重要なステップを示すフローチャート。 アンテナ素子を重なり合っているサブアレイへと分割することを示す、位相アレイ・アンテナの例の面の図。 地球の予め定められた地域であるヨーロッパを、100本のスポット・ビームがこの地域を網羅している状態で示す図。 本発明の1つのサブアレイの例によって生成された、ヨーロッパ地域の履域を指向性の点から示す図。 本発明の例の位相アレイ・アンテナの全てのサブアレイを重畳することによって生成された、ヨーロッパ地域の履域を指向性の点から示す図。 本発明の例によって生成されたスポット・ビームを指向性の点から示す図。 本発明の例によって生成されたスポット・ビームを指向性の点から示す図。 図12の再最適化されたスポット・ビームの図。

Claims (34)

  1. 位相アレイ・アンテナを具備するとともに予め定められた地域内で複数の通信ビームを提供する、遠距離通信宇宙船のアンテナのためのビーム形成方法であって、
    別のアンテナ素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を各々が有する複数のアンテナ素子として位相アレイ・アンテナを設けること、および前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合から各々がなる複数の重なり合っているサブアレイへと複数の前記アンテナ素子を分割することであって、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部または全部が2つ以上のサブアレイに参加している、分割することと、
    各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てること、および前記アンテナの合成放射パターンが前記地域内で前記複数の通信ビームを提供するように各サブアレイに前記複数の通信ビームについてのそれぞれの主ビーム形成重みを割り当てることと、
    を備え、
    前記複数の通信ビームについての所望のアンテナ指向性水準は、前記サブアレイ・ビーム形成重みを、繰り返しを行ないながら変化させることを含む最適化プロセスによって前記繰り返しの各々において前記複数の通信ビームについての主ビーム形成重み割り出しながら達成される、
    方法。
  2. 前記地域が2つ以上の地理的に分かれている領域からなる、請求項の方法。
  3. 前記宇宙船が静止衛星である請求項またはの方法。
  4. 前記複数の通信ビームが複数のスポット・ビームであって、前記複数のスポット・ビームが少なくとも予め設定されている最小の指向性値を有している、請求項1乃至のいずれか1項の方法
  5. 前記主ビーム形成重みが、ビーム端の指向性とサイド・ローブ・レベルを組合わせてターゲットに対してさらに最適化される、請求項の方法。
  6. 重みの組が各サブアレイに割り当てられ、前記重みの組が別のサブアレイに割り当てられている組と同じである、請求項1乃至6のいずれか1項の方法。
  7. 前記サブアレイ・ビーム形成重みがアナログ形式であって、前記主ビーム形成重みディジタル形式である、請求項1乃至のいずれか1項の方法。
  8. 予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供し、前記地域内で複数のビームを提供する位相アレイ・アンテナであって、
    複数のアンテナ素子であって、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を有し、前記複数のアンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、前記複数のアンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加している、複数のアンテナ素子と、
    各サブアレイの素子にそれぞれのサブアレイ・ビーム形成重みを割り当てるサブアレイ・ビーム形成ネットワークと、
    前記地域内で前記複数のビームを生成できるように各サブアレイに前記複数のビームの各々についての主ビーム形成重みを割り当てる主ビーム形成ネットワークと、
    を備え、
    各サブアレイに割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みが前記複数のビームについての指向性の所望の水準を達成するために最適化プロセスによって最適化されており、前記最適化プロセスにおいて前記サブアレイ・ビーム形成重みが繰り返しを通じて値を変えられ、各繰り返しにおいて、前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みの値が割り出される、
    位相アレイ・アンテナ。
  9. 前記複数のビームの少なくとも一部が指向性の所望の値を有しており、前記所望の値が少なくとも、予め定められた最小値である、請求項の位相アレイ・アンテナ。
  10. 前記サブアレイの各々が、別のサブアレイに割り当てられているサブアレイ・ビーム形成重みの組と実質的に同様の組を有している、請求項またはの位相アレイ・アンテナ。
  11. 複数の前記サブアレイが実質的に同じ幾何学的構成(geometric configuration)を有している、請求項、または、または10の位相アレイ・アンテナ。
  12. 前記複数のビームが通信ビームであり、前記位相アレイ・アンテナが遠距離通信宇宙船のためのものである、請求項乃至11のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ
  13. 前記アンテナが地球上の領域を覆う履域を提供するように寸法を定められ、前記地域が前記地球上の領域の限定された部分または2つ以上の部分からなる、請求項乃至12のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  14. 前記宇宙船が静止衛星である請求項13の位相アレイ・アンテナ。
  15. 前記位相アレイ・アンテナが2次元で形成され、各サブアレイが両方の次元で広がりを持っている、請求項乃至14のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  16. 前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが各サブアレイに重みの組を割り当て、
    前記重みの組が別のサブアレイに割り当てられている組と同じである、
    請求項乃至15のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  17. 前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、
    それぞれのアナログ位相変更手段と、
    各アンテナ素子と接続されたそれぞれのアナログ増幅率変更手段と、
    を含む、請求項乃至16のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  18. 前記位相アレイ・アンテナが受信機能を有しており、
    前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、各サブアレイについて、前記サブアレイの前記素子信号が合成された出力信号をサブアレイ出力ポートに提供するための信号合成手段を含んでいる、請求項乃至17のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  19. 前記位相アレイ・アンテナが、サブアレイ出力信号をダウンコンバートするか個々の素子信号をダウンコンバートするためのダウンコンバート手段を含む受信機能を有している、請求項乃至18のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  20. 各サブアレイの前記出力信号をディジタル化するためのアナログ・ディジタル変換手段と、
    各サブアレイ出力信号を複数(K個)のチャネル信号へとデマルチプレクスするための周波数デマルチプレクス手段と、
    前記複数(K個)のチャネルの各々のためのそれぞれのディジタル・ビーム形成ネットワークと、
    を含み、
    前記ディジタル・ビーム形成ネットワークは、各サブアレイ出力からのそれぞれの前記チャネル信号を受信するように接続され、前記チャネル信号の各々に複素重みを適用するとともに重み付けされたチャネル信号を合計してチャネル出力信号を提供するように構成されている、請求項18の位相アレイ・アンテナ。
  21. 前記複数(K個)のチャネルの1つ用の、周波数再利用するためにこのチャネルについての複数のチャネル出力を提供するための、複数のディジタル・ビーム形成ネットワークを含む、請求項20の位相アレイ・アンテナ。
  22. 各サブアレイの前記出力信号をディジタル化するためのアナログ・ディジタル変換手段を含み、
    前記ディジタル化された信号を受信するように接続され、前記主ビーム形成ネットワークを包含しており、スポット・ビームのアレイを表現する出力を提供するように構成されている、FFT手段を含む、
    請求項乃至17のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  23. 前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークがディジタル方式である、請求項乃至1618乃至22のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  24. 前記主ビーム形成ネットワークおよび前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークの両方がアナログ方式である、請求項乃至19のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  25. 前記位相アレイ・アンテナが送信機能を有しており、
    各サブアレイについて、前記サブアレイ・ビーム形成ネットワークが、前記サブアレイの入力ポートと接続されている、前記サブアレイの前記素子信号を提供するための信号分配手段を含んでいる、
    請求項乃至17のいずれか1項の位相アレイ・アンテナ。
  26. 複数(K個)の通信チャネルの各々のための前記複数のチャネル信号の各々に複素重みを適用するように構成されている、それぞれのディジタル・ビーム形成ネットワークと、
    前記重みを適用された複数のチャネル信号を各サブアレイについてのそれぞれの信号を具備する複数の出力信号へと結合するためのマルチプレクス手段と、
    前記マルチプレクス手段の前記複数の出力信号をアナログ形式に変換するためのディジタル・アナログ手段と、
    を含む、請求項25の位相アレイ・アンテナ。
  27. 位相アレイ・アンテナのビーム形成パラメータを決定するための最適化プロセスであって、前記アンテナは予め定められた地理的な地域を覆う履域を提供するとともに前記地域内に複数のビームを提供し、前記アンテナは複数のアンテナ素子を有し、各アンテナ素子は別の素子信号に対する位相関係および振幅関係を有するアンテナ素子信号を提供し、複数の前記アンテナ素子は複数の重なり合っているサブアレイへと分割されており、各サブアレイは前記位相アレイの全ての前記アンテナ素子の部分集合からなり、複数の前記アンテナ素子の少なくとも一部は2つ以上のサブアレイに参加しており、前記最適化プロセスは、
    各サブアレイに割り当てられるサブアレイ・ビーム形成重み初期値に設定することと、
    前記サブアレイに割り当てられる主ビーム形成重みの値を前記複数のビームの少なくとも一部の位置における指向性の値を提供するように、決定することと、
    前記複数のビームについての前記指向性の所望の水準が達成されるまで、前記サブアレイ・ビーム形成重みの値を繰り返しを行いながら変化させることおよび前記サブアレイに割り当てられた主ビーム形成重み値を前記繰り返しの各々において割り出すことと、
    を備える最適化プロセス。
  28. 前記決定することにおいて、前記位置において指向性のピーク値を提供するように前記主ビーム形成重みの値が決定される、請求項27の最適化プロセス。
  29. スポット・ビーム指向性要件に基づいて、アンテナ全体のサイズを決定することを含んでいる、請求項27または28の最適化プロセス、
  30. グレーティング・ローブ除外領域の大きさに基づいて、個々の素子の大きさ/間隔を決定することを含んでいる、請求項27、または28、または29の最適化プロセス。
  31. 前記地域の最大の大きさから前記サブアレイのポートの間隔を決定することを含んでいる、請求項27乃至30のいずれか1項の最適化プロセス、
  32. 請求項27のプロセスを繰り返すことによって、サブアレイの大きさおよび重なり合う程度を決定することを含んでいる、請求項27乃至31のいずれか1項の最適化プロセス。
  33. 各サブアレイ内の初期重みが、全て同じか、前記地域内の最小のビーム指向性を最大化するように設定される、請求項27乃至32のいずれか1項の最適化プロセス、
  34. 前記主ビーム形成重みが、ビーム端の指向性とサイド・ローブ・レベルを組み合わせてターゲットに対して最適化されるさらなる最適化を含んでいる、請求項27乃至33のいずれか1項の最適化プロセス。
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