JP2022549968A - 直接放射アレイアンテナ - Google Patents

直接放射アレイアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2022549968A
JP2022549968A JP2022520080A JP2022520080A JP2022549968A JP 2022549968 A JP2022549968 A JP 2022549968A JP 2022520080 A JP2022520080 A JP 2022520080A JP 2022520080 A JP2022520080 A JP 2022520080A JP 2022549968 A JP2022549968 A JP 2022549968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dra
dra antenna
heat
antenna
sip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022520080A
Other languages
English (en)
Inventor
ドイシュト、ギヨーム
ヒューネルト、ベンジャミン
マルケス、ビリー
デル ブリュッヘン、ヤン バン
ウィルソン、スティーヴン
Original Assignee
マクドナルド,デットワイラー アンド アソシエイツ コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マクドナルド,デットワイラー アンド アソシエイツ コーポレーション filed Critical マクドナルド,デットワイラー アンド アソシエイツ コーポレーション
Publication of JP2022549968A publication Critical patent/JP2022549968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/02Arrangements for de-icing; Arrangements for drying-out ; Arrangements for cooling; Arrangements for preventing corrosion
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/28Adaptation for use in or on aircraft, missiles, satellites, or balloons
    • H01Q1/288Satellite antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/0006Particular feeding systems
    • H01Q21/0025Modular arrays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q23/00Antennas with active circuits or circuit elements integrated within them or attached to them
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1851Systems using a satellite or space-based relay
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

【解決手段】所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するDRAアンテナであって、前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、複数のRF信号チェーン経路と、前記RF信号チェーン経路に電気的に接続する複数の電気ポートを備えた単一のビーム形成ネットワークと、を備え、前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅することを特徴とする直接放射アレイアンテナが与えられる。【選択図】図1

Description

以下は、一般にはラジオ波(RF)通信のためのアンテナおよびアンテナアセンブリに関する。より具体的には、直接放射アレイアンテナに関する。
接続されたデバイスの数やそれらの間の通信量は増加し続けている。さらにこれらのデバイスによって生成されるデータも急増しているため、こうした通信をサポートする通信システムの需要も増えている。こうした通信をサポートする方法の1つに通信衛星がある。衛生の打ち上げが容易となり、衛星ベースの通信が増えるにつれ、通信衛星の市場は急増している。
通信衛星は、オンボードアンテナにより通信をサポートする。こうしたアンテナの1つに、アクティブな直接放射アレイアンテナがある。この種のアンテナを用いることにより、サイズ、質量および電力を管理およびバランスできる。小型化、軽量化、低消費電力化の1つ以上を実現するアンテナ、あるいは、サイズ、質量および電力を管理しつつ性能にトレードオフを与える可能性のあるアンテナは、しばしば求められてきた。例えば衛星搭載アプリケーションでは、アンテナに割り当てられる総重量が制限されることがある。この場合、放射部品の数やアンテナの電気的効率が制限を受ける。
通信信号の周波数帯が広がり続け、信号を伝搬するビームの量も増え続けている。従って、特に低地球軌道(LEO)アプリケーションでは、アンテナ効率を維持しつつ、アレイに隣接する場所に集中する力学的および電気的部品の点数を増やすのはますます難しくなるだろう。LEOはより多くのDRA(直接放射アレイ)スキャンを必要とするため、部品同士の間隔(すなわち、放射部品間の間隔)はより狭くなる。従ってLEOは、力学的および電気的部品の密集という意味で、GEOやMEOより実現が難しい。さらに異なる部品間の信号損失を減らすためには、信号経路長をなるべく短くする必要がある。従って、こうした部品はなるべくアレイに近づけて配置する必要がある。
アンテナ効率の全体的な低下を招く可能性のある温度上昇を防ぐために、信号増幅器などのアンテナ部品で発生した熱を効率的に管理することも求められる。従って、アンテナ部品で発生した熱を放熱させる構造が必要となる。しかしながらこうした構造は、アンテナ全体が複雑化する原因となり得る。その結果、アンテナ(例えば、直接放射アレイアンテナ)の重量が増す。これがアンテナの電気的性能に悪影響を与える可能性がある。
アンテナの構造的要求条件(例えば、放射部品、信号増幅経路、放熱構造、等)が厳しくなる結果、物理的なサイズが増す可能性がある。これによりアンテナの重量が増し、宇宙船内で利用可能なスペースが減る可能性がある。衛星搭載アプリケーションでは、アンテナに割り当てられる総重量が制限されることがある。この場合、放射部品の数やアンテナの電気的効率が制限される可能性がある。
従って、現行の直接放射アレイアシステムおよび方法の少なくとも1つの課題を解決するために、改良された直接放射アレイアンテナおよびその製造方法が必要となる。
所定の周波数帯のRF信号(ラジオ周波数電波信号)を送信または受信するDRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)が与えられる。このDRAアンテナは、
前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
複数のRF信号チェーン経路と、
前記RF信号チェーン経路に電気的に接続する複数の電気ポートを備えた単一のビーム形成ネットワークと、を備え、
前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅することを特徴とする。
前記RF信号チェーン経路の各々は、熱生成部品を含んでもよく、
前記DRAアンテナは、前記RF信号チェーン経路の前記熱生成部品で生成された熱を伝えることにより前記DRAアンテナを受動的に冷却する熱スプレッダを備えてもよい。
前記RF信号チェーン経路の各々は、熱生成部品を含んでもよく、
前記DRAアンテナは、前記熱生成部品で生成された熱を受動的に伝える複数の熱ブレードを備えてもよい。
前記熱ブレードの各々は、前記DRAアンテナの熱交換インタフェースとして機能する上面を含んでもよい。
前記熱ブレードの各々は、熱を受動的または能動的に伝えるヒートパイプを含んでもよい。
前記熱ヒートパイプは、熱を受動的に伝える振動ヒートパイプであってもよい。
前記熱ブレードの各々は、熱を受動的に伝える固体金属熱ブレードであってもよい。
DRAアンテナは、複数の放射要素モジュールをさらに備え、
前記放射要素モジュールの各々は、複数の放射要素のサブセットと、複数のRF信号チェーン経路のサブセットと、を備え、
前記放射要素のサブセットの各々は、集合的放射要素底面を定義し、
前記RF信号チェーン経路のサブセットの各々は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれてもよい。
DRAアンテナは、複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)をさらに備え、
前記SIPモジュールの各々は、少なくとも1つのBFIC(ビーム形成集積回路)を含み、
前記SIPモジュールは、平面状のビーム形成ネットワークボードに取り付けられてもよい。
前記SIPモジュールの第1サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられ、
前記SIPモジュールの第2ダブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられ、
前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合ってもよい。
前記SIPモジュールは、複数のダブルスタックとして前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられ、
前記ダブルスタックの各々は、
前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられた第1SIPモジュールと、
前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられた第2SIPモジュールと、を備え、
前記第1SIPモジュールと、前記第2SIPモジュールとは、互いに接続されてもよい。
前記ダブルスタックの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されてもよい。
前記SIPモジュールの第1サブセットは、自分自身および前記SIPモジュールの少なくとも1つの第2サブセットで発生した熱を放熱してもよい。
前記SIPモジュールの第1サブセットの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されてもよい。
前記ビーム形成ネットワークは、ベースプレートに取り付けられ、
前記ダブルスタックの各々は、前記ベースプレートに熱的に結合され、
前記ベースプレートは、前記ダブルスタックの熱生成部品から、熱を受動的に伝えるための熱ブレードに熱を伝えてもよい。
前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
前記カバーは、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱の熱交換インタフェースとして機能してもよい。
前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
前記カバーは、前記DRAアンテナのベースプレートに接触し、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱を前記ベースプレートに伝えてもよい。
前記RF信号チェーン経路の各々は、スプリングロードされた電気コネクタを介して、前記ビーム形成ネットワークボードに接続されてもよい。
DRAアンテナは、ビーム形成ネットワークボードに取り付けられた複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)をさらに備え、
前記SIPモジュールは、少なくとも1つのBFIC(ビーム形成集積回路)と、前記SIPモジュールを前記ビーム形成ネットワークに接続するスプリングロードされた電気コネクタと、を含んでもよい。
前記ビーム形成ネットワークボードは、第1面を定義し、
前記RF信号チェーン経路は、前記第1面と実質的に垂直である第2面に配置されてもよい。
DRAアンテナは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に取り付けられる複数の熱ブレードをさらに備え、
前記複数のRF信号チェーン経路は、前記複数の熱ブレードに取り付けられてもよい。
上記のDRAアンテナを備えた衛星が与えられる。この衛星は、低地球軌道衛星であってもよい。
宇宙船バスと、
前記宇宙船バスに取り付けられた請求項1に記載のDRAアンテナと、
請求項1に記載のDRAアンテナに通信可能に接続されたOBP(オンボードプロセッサ)と、
を備え、
前記OBPは、前記ビーム形成ネットワークボードに与えられたビーム信号または前記ビーム形成ネットワークボードから受信したビーム信号を処理することを特徴とする衛星が与えられる。
宇宙船バスと、
前記宇宙船バスに取り付けられた上記のDRAアンテナと、
を備える衛星が与えられる。
上記のDRAアンテナを操作する方法が与えられる。この方法は、前記DRAアンテナを用いて、少なくとも1つの所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するステップを備えることを特徴とする。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナが与えられる。このアンテナは、
複数の放射要素モジュールを備え、
前記複数の放射要素モジュールの各々は、
前記DRAアンテナの少なくとも1つの放射面を定義する複数の放射要素と、
複数のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅し、
前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
前記複数のRF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする。
DRAアンテナは、複数の熱スプレッダをさらに備え、
前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、前記熱生成部品で生成された熱を前記熱スプレッダに受動的に伝えるための熱スプレッダのそれぞれに取り付けられた熱生成部品を含んでもよい。
DRAアンテナは、ビーム形成ネットワークを実現するための単一のビーム形成ネットワークボードをさらに備え、
前記ビーム形成ネットワークボードは、前記複数のRF信号チェーン経路に電気的に接続するための複数の電気ポートを備えてもよい。
前記ビーム形成ネットワークボードは、すべてのRF信号および電気信号並びにDC電力を前記DRAアンテナの複数のRF信号チェーン経路に伝えてもよい。
前記複数の放射要素および前記複数のRF信号チェーン経路は、放射要素モジュールに組み立てられ、
前記放射要素モジュールの各々は、前記複数の放射要素およびRF信号チェーン経路のサブセットが結合され、
前記放射要素のサブセットは、直線状に配置されてもよい。
DRAアンテナは、ビーム形成ネットワークを実現するための単一のビーム形成ネットワークボードをさらに備え、
前記ビーム形成ネットワークボードは、前記複数の前記複数のRF信号チェーン経路に電気的に接続すための複数の電気ポートを備え、
前記放射要素モジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されてもよい。
DRAアンテナは、複数の熱ブレードをさらに備え、
前記放射要素モジュールは、前記熱ブレードに取り付けられ、
前記RF信号チェーン経路の各々の熱生成部品で生成された熱は、前記熱ブレードの各々に受動的に伝えられてもよい。
前記放射要素モジュールは、前記複数の熱ブレードに取り付けられ、
少なくとも1つの放射要素モジュールが、前記熱ブレードの第1面に取り付けられ、
少なくとも1つの放射要素モジュールが、前記熱ブレードの前記第1面の反対側の第2面に取り付けられてもよい。
前記RF信号チェーン経路は、
前記DRAアンテナにおけるハイパワー増幅の前のドライバ、または前記DRAアンテナにおけるローノイズ増幅のゲインブロックを含んでもよい。
前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、スプリングロードされた電気コネクタを介して、ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続されてもよい。
前記複数のヒートスプレッダは、熱ブレードであり、
各熱ブレードは、ヒートパイプを含んでもよい。
前記ヒートパイプは、振動ヒートパイプであってもよい。
DRAアンテナは、前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられた複数のシステムインSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)をさらに備え、
前記SIPモジュールの各々は、ビーム形成集積回路および前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続するためのスプリングロードされた電気コネクタを含んでもよい。
DRAアンテナは、所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
単一のビーム形成ネットワークボードと、
それぞれがBFIC(ビーム形成集積回路)を含む複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)と、を備え、
前記SIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードに平面状に取り付けられてもよい。
前記複数のSIPの第1サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられ、
前記複数のSIPの第2サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられ、
前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合ってもよい。
前記複数のSIPモジュールは、複数のダブルスタックとして前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられ、
前記ダブルスタックの各々は、
前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられた第1SIPモジュールと、
前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられた第2SIPモジュールと、を備え、
前記第1SIPモジュールと、前記第2SIPモジュールとは、互いに接続されてもよい。
前記ダブルスタックの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されてもよい。
前記ビーム形成ネットワークは、ベースプレートに取り付けられ、
前記ダブルスタックの各々は、前記ベースプレートに熱的に結合され、
前記ベースプレートは、前記ダブルスタックの熱生成部品から、熱を受動的に伝えるための熱ブレードに熱を伝えてもよい。
前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
前記カバーは、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱の熱交換インタフェースとして機能してもよい。
前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
前記カバーは、前記DRAアンテナのベースプレートに接触し、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱を前記ベースプレートに伝えてもよい。
上記のDRAアンテナを備えた衛星が与えられる。この衛星は、低地球軌道衛星であってもよい。
宇宙船バスと、
前記宇宙船バスに取り付けられた上記のDRAアンテナと、
を備えた衛星が与えられる。
のDRAアンテナを操作する方法であって、
上記のDRAアンテナを用いて、少なくとも1つの所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するステップを備えることを特徴とする方法が与えられる。
宇宙船バスと、
オンボードプロセッサと、
前記オンボードプロセッサに接続されて前記宇宙船バスに取り付けられたDRAアンテナと、を備え、
前記DRAアンテナは、
前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
複数のRF信号チェーン経路と、
前記RF信号チェーン経路に電気的に接続する複数の電気ポートを備えた単一のビーム形成ネットワークと、を備え、
前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅することを特徴とする衛星が与えられる。
衛星は、前記DRAアンテナによって発生した熱を管理する受動的な熱管理サブシステムをさらに備え、
前記受動的な熱管理サブシステムは、ヒートシンクに接続された複数の熱ブレードを含み、
前記熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱を能動的または受動的に前記ヒートシンクに伝えてもよい。
衛星は、低地球軌道衛星であってもよい。
衛星は、衛星の軌道を制御するポジショニングサブシステムさらに備えてもよい。前記軌道は、低地球軌道であってもよい。
宇宙船バスと、
オンボードプロセッサと、
前記オンボードプロセッサに接続されて前記オンボードプロセッサに取り付けられたDRAアンテナと、
を備え、
前記DRAアンテナは、
前記DRAアンテナの少なくとも1つの放射面を定義する複数の放射要素モジュールと、
前記放射要素モジュールのそれぞれに結合され、前記放射要素により受信されるまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅する複数のRF信号チェーン経路と、を備え、
前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする衛星が与えられる。
衛星は、前記DRAアンテナで生成された熱を管理する受動的な熱管理サブシステムをさらに備え、
前記受動的な熱管理サブシステムは、ヒートシンクに接続された複数の熱ブレードを含み、
前記熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱を能動的または受動的に前記ヒートシンクに伝えてもよい。
衛星は、低地球軌道衛星であってもよい。
衛星は、前記衛星の軌道を制御するポジショニングサブシステムさらに備えてもよい。前記軌道は、低地球軌道であってもよい。
所定の周波数帯のRF信号(ラジオ周波数電波信号)を送信または受信するDRAアンテナであって、
単一のビーム形成ネットワークボードを備えることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
DRAアンテナは、複数のRF信号チェーン経路をさらに備え、
前記ビーム形成ネットワークボードは、すべてのRF信号および電気信号並びにDC電力を前記RF信号チェーン経路に伝えてもよい。
DRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)を製造する方であって、
第1の複数の放射要素モジュールを第1の熱ブレードに取り付けることにより、第1の組み立てられた熱ブレードを生成するステップと、
ビーム形成ネットワークボードをベースプレートに取り付けるステップと、
前記第1の組み立てられた熱ブレードが前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直になるように、前記第1の組み立てられた熱ブレードを前記ベースプレートに取り付けるステップと、
を備え、
前記取り付けるステップは、前記第1の複数の放射要素モジュールの各々の電気コネクタと、前記ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気的接続を形成するステップを含むことを特徴とする方法が与えられる。
前記第1の熱ブレードおよび前記第1の複数の放射要素モジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されてもよい。
前記第1の熱ブレードの第1面には、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられ、
前記第1の熱ブレードの第2面には、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられ、
前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合ってもよい。
方法は、第2の複数の放射要素モジュールを、能動的または受動的に熱を伝える第2の熱ブレードに取り付けることにより、第2の組み立てられた熱ブレードを形成するステップと、
前記第1の組み立てられた熱ブレードが前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直になり前記第1の組み立てられた熱ブレードと実質的に平行になるように、前記第2の組み立てられた熱ブレードを前記ベースプレートに取り付けるステップと、
をさらに備え、
前記取り付けるステップは、前記第2の複数の放射要素モジュールの各々の電気コネクタと、前記ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気的接続を形成するステップを含んでもよい。
前記第1の熱ブレードと前記第2の熱ブレードとは同じサイズであってもよい。
前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであってもよい。
前記第1の複数の放射要素モジュールの各々は、複数の放射要素と、複数のラジオ周波数(「RF」)信号チェーン経路と、を含み、
前記RF信号チェーン経路の各々は、対応する前記複数の放射要素に結合され、
前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれてもよい。
前記複数のRF信号チェーン経路全体が、前記集合的放射要素底面の内部に含まれてもよい。
前記第1の複数の放射要素は、前記第1の熱ブレードに中心で取り付けられてもよい。
前記第1の複数の放射要素モジュールは、
直線状に配置された複数の放射要素と、
複数のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記複数の放射要素の各々は、別の複数の放射要素モジュールに取り付けられ、
前記RF信号チェーン経路の各々は、前記複数の放射要素の1つに結合され、前記放射要素により受信された信号または前記放射要素に与えられる信号を増幅してもよい。
前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであってもよい。
前記スプリングロードされた電気コネクタは、前記ビーム形成ネットワークボードにDCおよびRFインタフェースを与えてもよい。
前記第1の熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱交換インタフェースとして機能する上面を含んでもよい。
前記第1の熱ブレードは、振動ヒートパイプを含んでもよい。
前記第1の第1の組み立てられた熱ブレードを形成するステップは、
ビーム増幅モジュール(「BAM」)を取り付けるステップと、
前記BAMの電気コネクタと、ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気接続を形成するステップと、
をさらに備えてもよい。
前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであってもよい。
第1の複数のパッケージ内システム(SIP)モジュールを、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けるステップをさらに備え、
前記第1SIPモジュールは、少なくとも1つのビーム形成集積回路を含んでもよい。
第2の複数のSIPモジュールを前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けるステップをさらに備え、
前記第2SIPモジュールは、少なくとも1つのビーム形成集積回路を含み、
前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合ってもよい。
前記第1の複数のSIPモジュールは、前記第1の複数のSIPモジュールの各々の熱生成部品からの熱を前記第1の熱ブレードに伝えるために、前記ベースプレートに熱的に結合されてもよい。
前記ベースプレートは、熱を前記第1の熱ブレードに結合させてもよい。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
単一のビーム形成ネットワークボードと、
それぞれがBFIC(ビーム形成集積回路)を含む複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)と、を備え、
前記SIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードに平面状に取り付けられることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
単一のビーム形成ネットワークボードと、
それぞれがBFIC(ビーム形成集積回路)を含む複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)と、を備え、
前記SIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードに直線状に取り付けられ、スプリングロードされた電気コネクタを介して前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続されることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
単一のビーム形成ネットワークボードと、
それぞれがBFIC(ビーム形成集積回路)を含む複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)と、を備え、
前記SIPモジュールの各々は、前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続するためのスプリングロードされた電気コネクタを含むことを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
複数の放射要素モジュールを備え、
前記複数の放射要素モジュールの各々は、
前記DRAアンテナの放射面を定義する放射要素と、
前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅するRF信号チェーン経路と、
前記RF信号チェーン経路を前記DRAアンテナのビーム形成ネットワークボードに接続するためのスプリングロードされた電気コネクタと、
を備えることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
複数の放射要素モジュールを備え、
前記複数の放射要素モジュールの各々は、
前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
複数のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅し、
前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
ビーム形成ネットワークボードと、
複数の放射要素モジュールと、
を備え、
前記放射要素モジュールの各々は、
前記DRAアンテナの放射面を定義する1つの放射要素と、
前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅する1本のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記RF信号チェーン経路は、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
ビーム形成ネットワークボードと、
前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されるRF信号チェーン経路と、
を備えることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
第1面を定義する1個のビーム形成ネットワークボードと、
第2面に配置される複数のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記第1面と前記第2面とは、実質的に垂直であることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
1個のビーム形成ネットワークボードと、
複数の熱ブレードと、
複数のRF信号チェーン経路と、
を備え、
前記複数のRF信号チェーン経路は、接続された放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅し、対応するそれぞれの前記熱ブレードに取り付けられ。
前記複数の熱ブレードは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されことを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
1個のビーム形成ネットワークボードと、
複数の熱ブレードと、
を備え、
前記複数の熱ブレードの各々は、振動ヒートパイプを用いて、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱をヒートシンクに受動的に伝えることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
1個のビーム形成ネットワークボードと、
前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱をヒートシンクに伝えることにより、前記DRAアンテナを受動的に冷却する複数の熱ブレードと、
を備えることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
1個のビーム形成ネットワークボードと、
複数の放射要素および複数のRF信号チェーン経路を備えた複数の放射要素モジュールと、
を備え、
前記複数のRF信号チェーン経路は、対応する前記複数の放射要素に結合され、前記負数の放射要素によって受信されたまたは前記複数の放射要素に送信されるRF信号を増幅し、
前記複数のRF信号チェーン経路は、前記複数の放射要素によって定義された集合的放射要素底面の内部に含まれ、
前記複数のRF信号チェーン経路は、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
1個のビーム形成ネットワークボードと、
それぞれが少なくとも1つのビーム形成集積回路を備えた第1SIPモジュールおよび第2SIPモジュールと、
を備え、
前記第1SIPモジュールおよび第2SIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードの対向する面に取り付けられ、前記第1SIPモジュールが前記第2SIPモジュールのための熱交換インタフェースを提供するように互いに接続されることを特徴とするDRAアンテナが与えられる。
その他の態様および特徴は、以下のいくつかの典型的な実施の形態の説明を読むことで、当業者に明らかになるだろう。
添付の図面は、本明細書の技術、方法および装置の様々な例の説明を目的とする。
複数の衛星(これらの衛星の各々は、実施の形態に係るDRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)サブシステムを備える)を含む衛星通信システムのブロック図である。
実施の形態に係る図1の通信衛星のブロック図である。
実施の形態に係る図2のDRAアセンブリのブロック図である。
実施の形態に係る、DRAアセンブリに使用する熱制御サブシステムのブロック図である。
実施の形態に係る図2のDRAアセンブリの斜視図である。
実施の形態に係る図5AのDRAアセンブリの部分断面図である。
実施の形態に係るビーム形成ネットワーク(「BFN」)の一部の上部斜視図である。
実施の形態に係るSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)の斜視図である。
実施の形態に係る4パック構成を持つ放射要素モジュールの斜視図である。
図8Aの放射要素モジュールの第2斜視図である。
実施の形態に係る放射要素モジュールの部分断面図であり、RFモジュールの断面を示す。
実施の形態に係るDRAアセンブリの断面図であり、当該DRAアセンブリの放熱部品の熱経路を示す。
実施の形態に係るDRAアセンブリ(これには、複数の宇宙船ヒートパイプが取り付けられている)の上部斜視図である。
実施の形態に係る、本開示のDRAアセンブリの製造方法のフロー図である。
宇宙船を含み、本開示のDRAアセンブリが取り付けられている通信衛星の上部斜視図である。
図13Aの通信衛星の上面図である。
本開示の実施の形態に係るDRAアセンブリ(直接放射アレイアセンブリ)の模式的な上部斜視図である。
本開示の(図14と類似するが)別の実施の形態DRAアセンブリの一部が分解された上部斜視図であり、温度シンク要素に取り付けられた放射要素の2つの隣接する列を示す。
図15と同じ温度シンク要素に取り付けられた放射要素の2つの隣接する列の一部が分解された上部斜視図であり、統合された放射要素の群を示す。
放射要素の3つの群の分解された拡大底面図であり、放射要素底面の1つに配置されるRF信号チェーン経路の増幅ユニットを示す。
2つの放射要素の分解された拡大上面図であり、RF接続を持つ放射要素の分解図である。
以下、請求項に記載された各実施の形態の例を説明するために、様々な装置またはプロセスを説明する。以下で説明する実施の形態は、請求項に記載された実施の形態を限定しない。請求項に記載された実施の形態は、以下で説明する実施の形態と異なるプロセスまたは装置をカバーすることができる。請求項に記載された実施の形態は、以下で説明する装置またはプロセスのすべての特徴を備える装置またはプロセスに限定されず、以下で説明する複数の装置またはプロセスに共通の特徴にも限定されない。
以下は、一般にアンテナベースの通信システムに関し、より具体的にはDRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)に関する。本明細書のDRAアンテナは、従来のDRAアンテナより小型となり得る。これにより、有利なことに、サイズ、コストおよび/または質量を低減することができる。これらは、宇宙ベースのアプリケーションでのDRAアンテナを実現するための重要な要素となり得る。さらに、DRAアンテナのデザインを小型化することにより、アクティブな熱生成部品をより集中した領域に置くことができるので、生成された熱の温度管理が重量な特徴となる。本開示のDRAアンテナは、このような熱管理により、部品の温度を許容できる範囲内に保つことのできるアプローチが可能となる。
本開示の特定の実施の形態では、DRAは、低地球軌道(「LEO」)衛星に使うことができる。LEOは、DRAスキャンの要求条件を拡大する可能性がある。従ってこれは、DRAの要素同士の間隔を狭める可能性がある(後述するように、要素同士の間隔とは、放射要素アクティブ格子内の放射要素同士の間隔のことをいう)。LEOで使われるDRAの要素同士の間隔はより狭くする必要があるので、機械的または電気的部品を密接に集中させるという観点で、LEOアプリケーションの実現は、静止軌道や中地球軌道より困難となる。本開示のDRAは、DRAの機械的または電気的部品を密接に配置するときの課題を解決するので、特にLEOの衛星での使用に適する。
本開示は、アクティブ放射要素(すなわち、RF信号経路および増幅器を備えた放射要素)を含むDRAアンテナに関する。いくつかの実施の形態では、本明細書のDRAアンテナは、1つ以上のアクティブ放射要素に加えて、1つ以上のパッシブ放射要素を含んでもよい(ただし、こうしたパッシブ放射要素の説明や図示は省略することもある)。従って本開示では、アクティブ放射要素のみを含むDRAアンテナ、および、アクティブ放射要素および1つ以上のパッシブ放射要素との組み合わせを含むDRAアンテナを説明する。この場合、パッシブ放射要素への言及がないからといって、それらがDRAアンテナに含まれたり使われたりする可能性を排除するわけではない。
図1に、ある実施の形態に係る、衛星ベースの衛星通信のためのシステム100を示す。
システム100は、地上セグメント102と、宇宙セグメント104と、を備える。
システム100の宇宙セグメント104は、通信衛星110a、110bおよび110cを含む。本明細書では、一般に、通信衛星110a、110bおよび110cを、集合的に通信衛星110と呼ぶ。
システム100は、任意の数(すなわち1以上)の通信衛星110を含んでよい。特定の実施の形態では、通信衛星110は、低地球起動(LEO)衛星である。別の実施の形態では、通信衛星110は、中地球軌道(MEO)衛星または静止(GEO)衛星であってもよい。システム100が複数の衛星110を含む実施の形態では、衛星110は、集合的に、衛星コンステレーションまたは衛星ネットワークと呼ばれることもある。
通信衛星110a、110bおよび110cの各々は、DRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)サブシステム(このサブセットはそれぞれ、DRAアンテナサブシステム112a、112bおよび112c)を含む。本明細書では、一般に、DRAアンテナサブシステム112a、112bおよび112cを、集合的にDRAアンテナサブシステム112と呼ぶ。DRAアンテナサブシステム112は、RF送信、RF受信、またはその両方を実行するように構成されてもよい。
ある実施の形態では、DRAアンテナサブシステム112は、Ku帯またはKa帯で動作してもよい。
DRAアンテナサブシステム112は、直接放射アレイを含む。直接放射アレイはアクティブアレイ(例えば、直流給電された回路、増幅器ビーム形成統合ネットワーク等を含むもの)であってもよい。直接放射アレイは、アナログビーム形成を実行するように構成される。
通信衛星110a、110bおよび110cは、衛星間通信リンク114を介して互いに通信する。
地上セグメント102は、ゲートウェイ地球ステーション(GES)106(または、ゲートウェイステーション106)を含む。システム100は、複数のゲートウェイステーション106(これらは、異なる位置に配置される)を含んでもよい。ゲートウェイステーション106は、地表面、大気中または宇宙空間に配置されてよい。ゲートウェイステーション106は、固定されてもよいし、移動可能であってもよい。
ゲートウェイステーション106は(地上ベースであれ、大気中ベースであれ)、衛星110とリアルタイムに通信するように構成された1つ以上のデバイスを含む。
通信衛星110a、110bおよび110cは、それぞれ、通信リンク118a、118bおよび118cを介して、ゲートウェイステーション106と通信する。
ゲートウェイステーション106は、衛星110がゲートウェイステーション106の「視野」内にあるとき、衛星110との間に遠隔通信リンク108を確立するように構成される。ゲートウェイステーション106は、衛星110へ(および/または)から、RF信号(ラジオ波信号)を送信(および/または)受信する。ゲートウェイステーション106は、RF信号を送信および受信するためのパラボラアンテナを含んでもよい。ゲートウェイステーション106は、固定されてもよいし、周回してもよい。
ゲートウェイステーション106は、通信リンク108を介して衛星110にRF信号を送り(アップリンク)、通信リンク108を介して衛星110から送信データを受信する(ダウンリンク)。
ゲートウェイステーション106は、衛星ネットワーク(または「衛星コンステレーション」)のコマンドまたは制御センターとして機能してもよい。
ゲートウェイステーション106は、衛星110から受信したデータを分析してもよく、および/または、受信したデータを分析のために別の場所(すなわち、他のゲートウェイステーション106などの他のコンピュータシステム)に中継してもよい。場合によっては、ゲートウェイステーション106は、衛星110からデータを受信し、受信したデータをコンピュータデバイス(特に、受信した衛星データの処理および分析を実行するように構成されたもの)に送信してもよい。
さらにゲートウェイステーション106は、衛星110からデータを受信し、衛星110の航行または位置(例えば、高度、動き)を監視するように、あるいは衛星の重要なシステムの機能を監視する(例えば、監視対象の重要なシステムからのデータを分析することにより)ように構成されてもよい。
ゲートウェイステーション106は、以下の任意の1つ以上の要素、すなわち、システムクロック、アンテナシステム、送信および受信RF装置、テレメトリ・トラッキング・コマンド(TT&C)装置、データ-ユーザインタフェース、ミッションデータ回復装置およびステーション制御センタの1つ以上の要素を含んでもよい。
システム100の地上セグメント102はまた、ユーザ端末108を含む。
ユーザ端末108は、固定されていてもよく、移動可能であってもよい。ユーザ端末108は、RF通信信号を送信および/または受信可能な任意のデバイスであってよい。ユーザ端末108は、RF信号を送信および/または受信するためのRF通信モジュールを含む。ユーザ端末108は、例えば、ラップトップ、デスクトップまたはモバイルデバイス(例えばスマートフォン)などのコンピュータデバイスであってよい。
通信衛星110cは、通信リンク116を介してユーザ端末108と通信する。通信リンク116を介して衛星110cによって実行される通信は、送信および受信を含んでよい。図1は、衛星110cとユーザ端末108との間に確立された通信リンク116を示す。しかしユーザ端末108は、衛星110aまたは110bとの間に同様の通信リンクを確立してもよい。同様に衛星110cは、他のユーザ端末との間に同様の通信リンクを確立してもよい。
図2に、ある実施の形態に係る、図1の通信衛星110を示す。
通信衛星110は、衛星バス202を含む。衛星バス202は、衛星110のボディを与える。衛星バス202は、ペイロード(例えば、DRAアンテナサブシステム112のような様々なサブシステム)の位置、衛星110の構造的支持および基盤構造を与える。通信衛星0の部品は、衛星バス202の内部に収められてもよいし、衛星バス202の外面に接続(直接的に、または他の部品を介して間接的に)されてもよい。
通信衛星110は、通信衛星110を駆動するための推進サブシステム206を含む。推進サブシステム206は、リアクションホイールやスラスターなどの1つ以上のアクチュエータを含む。推進サブシステム206は、推進力を発生するための1つ以上のエンジンを含んでもよい。
通信衛星110は、ポジショニングサブシステム208を含む。ポジショニングサブシステム208は、センサデータを得るための特別なセンサ(例えば、方向計測センサ)を使う。こうしたセンサは、衛星110の位置を決定するために、ポジショニングサブシステム208の処理ユニットによって使われてもよい。ポジショニングサブシステム208は、衛星110の高度および軌道を制御する。ポジショニングサブシステム208は、推進サブシステム206と通信する。
ポジショニングサブシステム208および推進サブシステム206は、衛星110を所望の高度に向かわせ、衛星110を正しい軌道位置に保ち、アンテナ(例えば、直接放射アレイアンテナ222)を正しい方向に保つのに必要なトルクおよび力を決定し適用する。
通信衛星110は、電力サブシステム210を含む。電力サブシステム210は、DRAサブシステムおよびその他の部品に電力を与える。電力は、衛星バス112上の太陽電池パネル(これは、太陽輻射を電流に変換する)によって与えられてもよい。電力サブシステム210はまた、衛星110が地球の影の中にあるときに使われるエネルギーを蓄積するためのバッテリーを含んでもよい。
衛星110は、コマンドおよび制御サブシステム212を含む。コマンドおよび制御サブシステム212は、通信衛星110の部品間で通信されるデータを制御するための電子回路を含む。推進サブシステム206、ポジショニングサブシステム208および電力サブシステム210はそれぞれ、コマンドおよび制御サブシステム212との間でデータの送受信を行うために、コマンドおよび制御サブシステム212に通信可能に接続されてもよい。
通信衛星110は、OBP(オンボードプロセッサ)214を含む。OBP214は、衛星のペイロードの一部であってもよい。OBP214は、DRAサブシステム112と通信する。オンボードプロセッサ214は、デジタル再生サブシステムであってもよい。あるいはDRAサブシステムは、デジタル透過サブシステムまたはアナログ透過サブシステムとともに使われてもよく、「オンボードプロセッサ」はアナログ透過システムのデジタル透過システムを参照してもよい。
OBP214は、ビーム信号をDRAサブシステム112のビーム形成モジュール(「ビーム形成ネットワーク」とも呼ばれる)に出力するためのビーム出力ポートを含んでもよい。ビーム信号は、ビーム増幅モジュール(「BAM」)に送信されてもよい。OBP214は、ビーム信号を生成し、当該ビーム信号をビーム出力ポートを介してビーム形成モジュールに出力するように構成されてもよい。OBP214は、DRAサブシステム112のビーム形成モジュールから出力されたビーム信号を受信するためのビーム入力ポートを含んでもよい。OBP214は、ビーム入力ポートを介してビーム入力ポートからビーム信号を受信し、受信したビーム信号を処理するように構成されてもよい。
通信衛星110はまた、温度制御サブシステム(または、温度管理サブシステム)216を含む。温度制御サブシステム216は、通信衛星110の1つ以上の部品の温度を、許容できる範囲内に入るよう制御し、管理し、規定する。これは、同様の部品をほぼ一様な温度に保つことを含んでもよい。例えば温度制御サブシステム216は、サブシステム206、208、210、212、および112のアクティブな熱源(熱生成部品)で生成された熱を管理することにより、これらのサブシステムの中の任意の1つの部品の温度を管理してもよい。温度制御サブシステム216は、例えば、ヒータストリップ、地球および太陽からの熱を吸収するペイントおよびコーティング、ヒートパイプ並びにヒートシンクのいずれかを含んでもよい。一般に温度制御サブシステム216は、DRAサブシステム112その他のサブシステムの電子部品を、強い太陽光による外部温度や、衛星ボディの反対面での太陽暴露の不足や、DRAサブシステムの自己発熱(すなわち、DRAサブシステムの熱生成部品)などから保護してよい。温度制御サブシステム216は、アクティブ部品またはパッシブ部品を含んでもよい。
通信衛星110は、他のペイロードサブシステム226を含んでもよい。他のペイロードサブシステム226は、光衛星間端子、ゲートウェイアンテナ、フィルター、ケーブル、導波管のいずれかを含んでもよい。
通信衛星110は、DRAサブシステム112を含む。DRAサブシステム112は、DRAアセンブリ222およびDRA制御器(「DRAC」)224を含む。DRAアセンブリ222とDRAC224とは、互いに信号を送信し合えるように、通信可能に接続される。DRAアセンブリ222およびDRAC224は、それぞれ、OBP214に通信可能に接続される。DRAサブシステム112は、少なくとも10個のビームと少なくとも500個の放射部品を持つクラスのビーム形成器であってもよい。ビームの数および放射部品の数は、DRAのビーム形成ネットワークの複雑さ(ノードの数)を定義する。
DRAアセンブリ222は、受信(Rx)アンテナであってもよく、送信(Tx)アンテナであってもよい。通信衛星110は、RxDRAおよびTxDRAサブシステム112を含む場合もある。DRA222ごとに1つのDRAC224が存在する場合もある(例えば、あるRxDRAに第1DRACが存在し、あるTxDRAに第2DRACが存在すると言った具合である)。DRAC224の各々は、OBP214に接続される。通信衛星110は、複数のRxDRAアセンブリおよび/または複数のTxDRAアセンブリを含んでもよい。変形例では、通信衛星110は、複数のDRAアセンブリ222またはDRAサブシステム112(これは、TxまたはRxまたはその両方であってもよい)を含んでもよい。通信衛星110上のDRAサブシステム112またはDRAアセンブリの数は、特に限定されない。特定の実施の形態では、通信衛星110は、2つの偏波で2つのRxDRAアセンブリ222を含み、2つの偏波で2つのTxDRAアセンブリ222を含む。
DRAアセンブリ222は、所定の信号周波数帯内にあるRF電波信号を送信および/または受信する。DRAアセンブリは、信号帯域幅全体のあるサブセットを使うように構成されてもよい。
Txでは、DRAアセンブリ222は、OBP214からの信号を受信し、複数のビームを生成し、送信のためのRF放射要素にビームを供給する。Rxでは、このプロセスは、適切な変更を加えた上で逆になる。
DRAアセンブリ222は、アナログビーム形成動作を実行するためのビーム形成モジュールを含む。ビーム形成動作により、RF放射要素のアレイは、特定の方向にRF信号を送信することができ、それ以外の方向に放射されるパワーを最小化することができる(すなわちDRAは、干渉を防ぐために、ある方向への放射をゼロにすることができる)。アレイ内の放射要素の各々は、送信すべき信号をそれぞれ持つことができる。従って各信号の位相および(可能性であれば)強度は、建設的または破壊的に追加することができる。これにより、エネルギーは、幅の狭いビームまたはローブに集中することができ、他の方向への送信を最小化することができる。設計によっては、強度の制御は選択的であってもよい。放射要素によって送信(または受信)された信号は、ビーム形成モジュールのBFIC(ビーム形成集積回路)要素によって制御される。
DRAC224は、DRA222アセンブリおよびOBP214に通信可能に接続され、それらのいずれかに(またはいずれかから)信号を送信(または受信)してもよい。DRAC224がDRAアセンブリ222の一部である場合もある。例えばDRAC224は、DRAアセンブリ222のビーム形成モジュール(例えば、図3のビーム形成モジュール302)の上に形成されてもよい。有利なことに、このように構成を取ることにより、DRAをより小型化、軽量化、効率化することができる。
DRAC224は、DRAアセンブリ222を設定し制御するために適用される。特にDRAC224は、DRA222のビーム形成ネットワーク(例えば、図3のビーム形成モジュール302)を設定し制御するために適用される。この設定および制御により、OBP214が、アナログビーム形成、ビームホッピングおよび地上セルビームトラッキングを制御できるようにしてもよい。DRAC224は、ビームホッピングを実現するために、ビームホッピング命令をビーム形成集積回路(例えば、図3のBFIC310)に送信するように構成されてもよい。
DRAC224は、DRACアセンブリ222の動作を管理し、OBP214にデジタルインタフェースを与える。デジタルインタフェースは、DRAサブシステム112の、OBP214との単独のデジタルインタフェースであってもよい。DRAC224は、命令、制御およびテレメトリのためのデュアル冗長CANバスを介した、OBP214とのインタフェースであってもよい。
DRAC224は、OBP214から命令を受信し、OBP214にテレメトリを提供する。
前述のように、DRAC224は、DRAアセンブリ222のBFICとのインタフェースを提供する。DRAC224は、1組のシリアルバス(これは、ビーム係数分散の平行な分割のために、同時に操作されてもよい)を介した、BFICとのインタフェースであってもよい。DRAC224は、シリアルバスに沿った複数のデイジーチェーン接続を介して、BFICを制御してもよい。
DRAC224は、ビーム列テーブル(「BLT」)の集合を蓄積してもよい。BLTは、様々なサイズのビームグリッド、形状および中心周波数を、非揮発性メモリフラッシュデバイスに蓄積する。
DRAC224は、独立したホップのプログラム可能な数を備えたビームホッピングシーケンスを支援してもよい。
DRAC224は、プログラム可能な持続時間の時間スロットを備えたビームホッピングシーケンスを支援してもよい。
DRAC224は、OBP214の制御下で、ホッピングシーケンスのためのBLTリストを特定するビーム列インデックス(BLI)メッセージを介して、BLTのBFICへのローディングを支援してもよい。
DRAC224は、OBP214により命令されたように(または、地上セル位置に基づいて自動的に計算されたように)、整数のタイムスロットで地上セルトラッキングアップデートを支援してもよい。
DRAC224は、DC電力の節約のため、DRAアセンブリ222のミュートおよびスリープモードを支援してもよい。スリープモードは、電力調整器(例えば。EPC320)をシャットダウンすることにより、BFIC、BAMおよびモジュールの放射要素モジュールのいずれかに適用されてもよい。
DRAC224は、周波数中心におけるBLTへの調整係数の適用をサポートしてもよい。
DRAC224は、BLTおよび調性テーブルの軌道上でのアップデートをサポートしてもよい。
DRAC224は、OBP214に冗長CANバス(例えば、AおよびB)およびEpoch同期インタフェースを与えてもよく、DRAアセンブリ222のBFICとのインタフェースのために1組のシリアルバスを与えてもよい。
DRAC224は、BFN PCB上に直接組み込まれた回路を含んでもよい。DRAC224は、シングルストリング設定で動作してもよく、デュアルコールド冗長設定で動作してもよく、デュアルホット冗長設定で動作してもよい。これらはすべて、OBP214の制御下で動作する。
図3に、ある実施の形態に係る、図2のDRAアセンブリ222を示す。DRAアセンブリ222は、送信(「Tx」)DRAでもよく、受信(「Rx」)DRAであってもよい。
一般にDRA222は、アンテナまたは放射要素316の集合を含むフェーズドアレイアンテナであってよい。これは、各放射要素316の放射パターンが、隣の放射要素316と建設的に組み合わされて、メインローブと呼ばれる効果的な放射パターンを形成するように作成される。メインローブは、所望の位置で放射エネルギーを伝達する。一方、DRA222は、望まない方向で信号と破壊的に干渉して信号をゼロとし、サイドローブを生成するように設計される。DRAアンテナ222は、メインローブで放射されたエネルギーを最大化し、サイドローブで放射されたエネルギーを許容されるレベルまで減衰させるするように設計されてもよい。放射の方向は、各アンテナ要素316に与えられた信号の位相を変えることにより操作されてもよい。その結果、アレイ内の各アンテナ要素316は、異なる位相および強度を持ち、所望の放射パターンが形成される。DRAアセンブリ222は、半導体集積回路ベースの位相調整素子を使って放射パターンの方向を変える。
DRAアセンブリ222は、広帯域通信アンテナであってもよい。DRAアセンブリ222は、10個以上のビームを持つクラスのビーム形成アンテナであってもよい。DRAアセンブリ222は、複数(例えば16個)の同時ビームを送信または受信してもよい。
DRAアセンブリ222は、Ka帯またはK帯をカバーする直接放射アンテナアレイであってもよい。DRAアセンブリ222は、周波数帯域17.3GHz-21.3GHzのTxDRAであってもよい。TxDRAは、この周波数帯域のサブセットを使ってもよい。DRAアセンブリ222は、周波数帯域27GHz-31GHzのRxDRAであってもよい。RxDRAは、この周波数帯域のサブセットを使ってもよい。DRA222の各々は、単円偏波(すなわち、LHCPまたはRHCP)または二重偏波(すなわち、LHCPまたはRHCP)を持ってもよい。
DRAアセンブリ222は、複数の同時ビーム(これらは、独立に進み、形成され、ホップすることができる)を送信または受信するように構成される。ビームの数は10以上である。特定の実施の形態では、ビームの数は16以上である。DRAアセンブリ222は、アナログビーム形成を実行する。これは、任意のビーム径、任意のビーム形状および任意のビームボアサイトを持つ。
DRAは、アナログビーム形成を行うために、ビーム形成モジュール302を含む。ビーム形成モジュール302は、RF周波数で、位相および(可能であれば)強度調整を行うために使ってもよい。ビーム形成モジュール302は、DRAC(例えば、DRAC224)を含んでもよい。
BFNモジュール302は、ビーム形成ネットワークボード(BFNボード)ボード304を含む。BFNボード304は、BFNボード304の表面に取り付けられた部品のための構造および組織を与える。BFNボード304は、プリント回路基板(「PCB」)である。BFNボード304は、マルチレイヤPCBであってもよい。BFNボード304は、BFNボード304に取り付けられた(または接続された)DRAアセンブリ222の部品間に、RF、DCおよびデジタル信号ルーティングを与える。BFNボード304は、平坦な形状のシングルボードであることが望ましい。ビーム形成部品(例えば、以下のSIPモジュール308)は、BFNボード304に取り付けられてもよい。この場合、取り付けられたビーム形成部品は、BFNボード304によって定義された平面と実質的に平行な平面を定義する。ビーム形成部品は、BFNボード304の反対側に取り付けられてもよい。
BFNボード304は、インターコネクトを介して接続された様々なアクティブ部品を持つ。アクティブ部品は、以下のBAM306、SIPモジュール308および放射要素312を含んでもよい。SIPモジュール308は、BFNボード304に取り付けられる。
BFNボード304は、必要とされる異なるDCレベルを各アクティブ部品に与えてもよい。BFNボード304は、デジタル信号をDRACからSIPモジュール308にルーティングしてもよい。
アクティブ部品は、スプリングロードされた電気コネクタによりBFNボード304に接続されてもよい。SIPモジュール308は、BFNボード304を接続するために、スプリングロードされたコネクタ・インタポーザを使ってもよい。
BFNボード304のレイアウトは、SIPモジュール308の配置、および、アクティブな熱生成部品の温度管理のために最適化されてもよい。SIPモジュール308のBFNボード304上のレイアウトは、ルーティングを容易にするために、および、性能劣化を最小化するために最適化されてもよい。SIPモジュール308のBFNボード304上のレイアウトは、SIPモジュール308の背中合わせ(バックツーバック)型の機械的取り付けのために最適化されてもよい(ダブルスタック構成)。
BFNボード304は、高周波数ラミネート材料の複数のレイヤからなるものであってもよい。高周波数ラミネートは、セラミック充填されたPTFE複合材料であってもよい。層状の材料により、高いRF性能が得られる。層は、融着を用いて接着されてよい。
BFNボード304は、xy平面内でほぼ対称であってもよく、四分円に分割されてもよい。
BFNボード304は、ビーム入力RF信号を、OBP(例えば、OBP214)からBAM306にルーティングをするように構成される。BFNボード304は、BAM306からの出力(ビーム入力信号)をSIPモジュール308(これは、ビームおよびその位相および強度並びに放射要素を制御する)にルーティングするように構成される。BFNボード304はさらに、SIPモジュール308のRF出力を、指定された放射要素モジュール312にルーティングするように構成される。Rx構成では、BFNボード304は、前述のルーティングを逆向きに実行するように構成されてもよい。
ビーム形成モジュール302は、SIPモジュール308を含む。SIPモジュール308は、BFNボード304に取り付けられ、電気的に接続される。BFN304への電気的接続は、図3に、インターコネクト326によって示される。これにより、SIPモジュール308とDRAアセンブリ222の他の部品との間の通信がサポートされる。ビーム形成モジュール302は、アプリケーションに適した任意の数のSIPモジュールを含んでもよい。この数に特に制限はない。SIPモジュール308は、BFNボード304の反対側(例えば、頂部および底部)に取り付けられてもよい。
SIPモジュール308は、M×N個のビーム形成ノードを含んでもよい。この場合、DRA222はM個のビームおよびN×32個の放射要素を持つ。
SIPモジュール308の各々は、ビーム入力信号を受信するように構成される。SIPモジュール308は、各ビームの強度および位相を、接続された各放射要素に関して調整する。例えばTxでは、SIPモジュール308は、各ビームを8個の放射要素に分離し、16本のビームを各放射要素に統合する。
SIPモジュール308は、各放射要素316に供給するためのRF出力を持つ。各RF出力は、BFNボード304によって、RF信号チェーン経路(これには、RF出力が供給されるべき放射要素316に接続される)にルーティングされる。
SIPモジュール308は、LDOおよび電圧レギュレータを含んでもよい。LDOは、BFICs310に安定なDC電力を供給する。
SIPモジュール308は、RFビーム信号を分離または統合するための複数の電力分配器を含んでもよい。
SIPモジュール308の各々は、1つ以上のBFIC(ビーム形成集積回路)310を含む。ある実施の形態では、SIPモジュール308の各々は、6個のBFICを含む。BFIC310は、宇宙グレードであってよく、rad-hardプロセスで作成されてよい。
BFIC310は、アナログ、デジタルおよびRF機能を実現する。BFIC310は、各放射要素316および各ビームに関し、位相および強度を調整するように構成される。BFIC310は、N個のノードを持ってよい。ここでNは、同時ビームの数にDRAアセンブリ222内の放射要素の数を掛けた数に等しい。BFIC310は、ビーム形成、ビーム進行およびビームホッピングを実行するように構成されてもよい。BFIC310は、RFパワースプリッタおよびコンバイナを含んでもよい。
BFIC310は、BFNボード304を用いて、DRAC224に通信可能に接続されてもよい。これにより、BFIC310は、DRACから命令を受信することができる。DRAC224は、BFIC310によって実行されるビームホッピングをサポートする。
ビーム形成モジュール302はまた、1つ以上のビーム増幅モジュール306(BAMs306)を含む。ある実施の形態では、ビーム形成モジュール302は、DRAアセンブリ222ごとに4個のBAMs306を含む。
BAM306は、スプリングロードされた電気コネクタを介して、BFNボード304に電気的に接続される。この電気的接続は、図3で、インターコネクト324によって示される。BAM306は、電気コネクタおよびBFNボード304を介して、RFビーム信号をOBP214から受信(または、OBP214に送信)する。
BAM306は、あるシングルポートと他のポートとの間のRF信号を統合または分離するマルチポートデバイスである。BAM306は、プレ増幅(Txアプリケーションの場合)またはポスト増幅(Rxアプリケーションの場合)を実行してもよい。プレ増幅は、ビーム形成モジュール302内の分離および統合に伴う損失を防ぐために、BFIC310信号調整の前に、BAM306で実行されてもよい(損失は、BFNボード内、SIPモジュール内、および/またはBFIC内で発生するだろう)。これは、必要な線形性を持った十分な利得を与えるために、バランスされたミディアム電力増幅器の使用を含んでもよい。ポスト増幅は、ビーム形成モジュールから低レベルで入力されたRF信号を増幅するために、BAMで実行されてもよい。TxDRA実装では、ポストBFIC増幅は、RF信号チェーン経路で実行される(以下の通り)。RxDRA実装では、ポスト増幅は、BAM306で実行される。BAM306は、増幅を実行するために、LNAチップを含んでもよい。ある実施の形態では、BAM306は、3つの個別のRFチャネルおよびローカルDC電圧調整を実現してもよい。
BAM306は、ヒートシンクのための熱ブレード318に取り付けられてもよい。BAM306の温度管理は、BAM306の高熱放熱部品(例えば、増幅ユニット)を熱ブレード318まで下げることによって実現されてもよい。
DRAアセンブリ222は、熱ブレード318を含む。熱ブレード318は、図4の熱ブレード408や、図5の熱ブレード528であってもよい。熱ブレード318は、熱エネルギーを、熱生成源(例えば、ビーム形成モジュール302の部品や、RF信号チェーン経路など)からヒートシンクに伝達する。熱ブレード318は、熱を受動的に(例えば、ポンピングを必要とすることなく)伝達してもよい。熱ブレード318は、DRAアセンブリ222内に配置される。これにより、熱ブレード318は、熱322を熱生成部品から効率的に受け取り、伝達することができる。これは、DRAアセンブリ222のある種の部品(例えば、BAM306、放射要素モジュール312)を、熱ブレード318に、直接的にまたは間接的に、取り付けることを含んでもよい。これにより、熱は、そうした部品から熱ブレード318に伝わることができる(例えば、SIPモジュール308は、熱に接触し、これをインタフェースプレート(この上に、熱ブレード318が取り付けられる)に伝達してもよい)。例えば、インタフェースプレートは、モジュール308で発生した熱を、DRA内のすべての熱ブレードに結びつけてもよい。
DRAアセンブリ222は、電力調整器(「EPC」)320を含む。EPC320は、複数の物理的に分離したEPCモジュールを含んでもよい。EPC320は、電力を浄化し調整する。EPC320は、電力源(EPC320は、ここから調整すべき電力を受け取る)に物理的に接続される。EPC320は、BFNボード304に電気的に接続された部品に電力330を供給するために、1つ以上の物理的コネクタ(例えば、ケーブル)を介して、BFNボード304に接続される。EPC320は、1つ以上の物理的コネクタを介して、調整された電力を、ビーム形成モジュール302に供給する。EPC320は、バスパワーのための宇宙船電力分配ユニットや、on/off制御やアナログテレメトリのための命令およびデータハンドラとインタフェース接続してもよい。
DRAアセンブリ222は、複数の放射要素モジュール312を含む。放射要素モジュール312の各々は、放射要素316と、放射要素316に接続されたRF信号チェーン経路314と、を含む。RF信号チェーン経路314は、RF経路(RF信号のための)を含み、DCおよび様々な電気信号を含んでもよい。放射要素モジュール312は、複数の放射要素316と、複数のRF信号チェーン経路314と、を含んでもよい。特定の実施の形態では、放射要素モジュール312の各々は、4個の放射要素316と、4本のRF信号チェーン経路314と、を含む。このとき放射要素316の各々は、1つのRF信号チェーン経路314に接続される(これは「4パック」と呼ばれることもある)。放射要素316の数、および放射要素モジュール312内のRF信号チェーン経路の数は、特に制限されない。例えば別の実施の形態では、放射要素モジュール312は、6個の放射要素316と、6本のRF信号チェーン経路314と、を含む。あるいは別の実施の形態では、放射要素モジュール312は、8個の放射要素316と、8本のRF信号チェーン経路314と、を含む。
放射要素モジュール312は、放射要素316、偏波器およびフィルタを備えたフロントエンドを含んでもよく、プリント回路基板に取り付けられたRFおよび電圧制御回路を備えたバックエンドを含んでもよい。
放射要素316の各々は、DRA222のアンテナの基本的な一部分であり、それ自身がRFエネルギーを放射または受信することができる。
RF信号チェーン経路314は、信号増幅を行うための1つの増幅ユニットを含む。増幅ユニットは、固体パワーアンプ(SSPA)またはローノイズアンプ(LNA)であってもよい。DRA222利得の主要部分は、RF信号チェーン経路314内に存在する。RF信号チェーン経路314は、偏波器、フィルタ、増幅器およびアイソレータを含んでもよい。RF信号チェーン経路314は、十分な増幅を行うために、高パワー増幅段階もしくはゲインブロックの前に、またはローノイズ増幅段階の後に、プレドライバを実現してもよい。RF信号チェーン経路314は、異なるSSPAタイプを用いることにより、および/または、操作を制御することにより、最適なRFテーパで実現されてもよい。
RF信号チェーン経路314は、放射要素モジュール312をBFNボード304に接続するために、および、RF信号チェーン経路と他のビーム形成部品との間の通信をサポートするための電気コネクタを含む。この電気コネクタは、図3に、インターコネクト328によって示される。
前述のように、DRAアセンブリ222のある種のアクティブ部品(例えば、放射要素モジュール312(RF信号チェーン経路314)、BAMs306またはSIPモジュール308)が、スプリングロードされた電気コネクタを介して、BFNボード304に電気的に接続されてよい。電気コネクタは、当該コネクタの2つの側面にスプリング接点を含んでもよい。この場合、第1側面は基板に接触し、第2側面はBFNボード304に接触する。アクティブ部品をBFNボード304に接続するのにスプリングロードされたされた電気コネクタを用いることは、特に有用である。このようなコネクタは、必要な挿入力が小さいかゼロである。アンテナアセンブリ内で電気的接続を確立するための従来または現行の方法(例えば、ハンダ付け)は、熱循環条件下では失敗する可能性がある。例えば軌道上の通信衛星に取り付けられたDRAアセンブリは、不規則な熱循環にさらされるだろう。LEOアプリケーションでは、通信衛星は90分ごとに地球を一周し、様々なトラフィックローディングを持つ(自己発熱も非常に変化しやすい)。このような熱循環は、ハンダ付け部分に大きなダメージを与える可能性があり(特に、通信衛星が地球を何度も回る数年間が経過すると)。従って、前述のスプリングロードされた電気コネクタを用いることにより、DRAアセンブリ222(および、そのある種の部品)は、軌道上の通信衛星がさらされる熱循環の影響に対して、より大きな抵抗力を持つことになる。これにより、DRAアセンブリおよびDRAアセンブリが搭載された通信衛星の機能および信頼性が向上する。
以下、実施の形態に係るRxタイプのDRAアセンブリ222の操作方法を説明する。合成放射入力信号(例えば、16本のビーム)が、放射要素モジュール312(例えば、4パック)の放射要素316上に入射する。その後、合成放射入力信号は増幅される。これは、放射要素316のRF信号チェーン経路318内の増幅部品(例えば、LNA)による増幅を含む。信号増幅の主要な部分は、RF信号チェーン経路314で行われる。その後、各放射要素316からの信号は、BFNボード304上に取り付けられたSIPモジュール308にルーティングされる。SIPモジュール308は、受信した信号を複数(例えば、16)の同じ信号に分離する。各SIPモジュール308は、複数(例えば、6)のBFICs310を含む。これらは、位相器、ステップ減衰器およびコヒーレントコンバイナ(例えば、512:1)を含む。SIPモジュール308の出力における各部分ビームは、BFNボード304によって、他のコヒーレントコンバイナにルーティングされる。この他のコヒーレントコンバイナは、様々なビーム情報を統合し、各放射要素316から受信した信号に基づいて、完全なビーム情報を生成する。BFNボード304は、コヒーレントコンバイナの出力からの各ビームを、ビーム増幅モジュール(「BAM」)の入力ポートにルーティングする。BAM306は、受信したビームの増幅を行う。BAM306は、増幅されたビームを出力する。出力されたビームは、OBP214によるさらなる処理のために、OBP214の入力ポートにルーティングされる。
以下、実施の形態に係るTxタイプのDRAアセンブリ222の操作方法を説明する。OBP214の出力における各ビームは、BAM入力ポートにルーティングされる。BAM306は、受信したビームを増幅する。増幅されてBAM306から出力されたビームは、BAM306から、接続されたBFN入力ポートにルーティングされる。BFNで受信されたビーム信号は、最初の分岐をする(例えば、64本に)。分岐したビームは、SIPモジュール308にルーティングされる。SIPモジュール308は、受信したビームをさらに分岐する(例えば、2本に)。SIPモジュール308の内部で、信号はBFICs310にルーティングされる。BFICs310は、信号をさらに分岐する(例えば、4ウェイスプリット)。BFIC310はまた、信号の位相および強度を調整する。位相および強度の調整の後、16本のビームからの信号は、それぞれの16個の放射要素316に結び付けられる(BFIC310内およびSIPモジュール308内で)。BFN出力からの信号は、指定されたRF信号チェーン経路314に送られる。放射要素モジュールRF信号チェーン経路314は、信号を増幅する。増幅された信号は、その後、放射のために放射要素316に供給される。信号増幅の主要な部分は、RF信号チェーン経路314で行われる。
図4に、ある実施の形態に係る、DRAアセンブリ(例えば、図2のDRAアセンブリ222)によって生成された熱を管理するための熱管理サブシステム400を示す。熱管理サブシステム400は、温度制御サブシステム216の部品を含んでもよい。
熱管理サブシステム400は、DRAアセンブリ222のアクティブ部品で生成された熱を管理し、DRAアセンブリ222の温度効率を改善するように構成される。熱管理サブシステム222は、DRAアセンブリ222で生成された受動的に管理してもよい(すなわち、受動的冷却)。熱管理サブシステム400は、DRAアセンブリ222内のアクティブ部品を受動的に維持してもよい。これにより、増幅ユニットは一様な温度に保たれる。熱管理サブシステム400は、受動的冷却を実現するために、放射または対流による熱移動を最大化するための熱スプレッダ(例えば、熱ブレード)またはヒートシンクを使うことにより、高レベルの自然対流および放熱を与える。
熱管理サブシステム400は、複数のDRAアセンブリのために動作してもよい。
DRAアセンブリ222は、複数の熱生成ユニット404を含む。熱生成ユニットは、DRA与える222のアクティブ部品であり、動作中に熱を発生する(すなわち、これらはアクティブな熱源である)。熱生成ユニット404は、増幅器のような電気デバイスであってもよい。
熱生成部品404を含むDRAアセンブリ222の部品は、RFモジュール318、SIPモジュール308およびBAM306を含む。RFモジュール318の熱生成部品404は、RF信号チェーン経路314内にあってもよい。
熱管理サブシステム400は、熱ブレード408を含む。熱ブレード408は、1つ以上の熱生成ユニット404を持つ。熱ブレード408は、熱生成ユニット404で生成された熱のための熱スプレッダとして動作してよい。熱ブレード408は、DRAアセンブリ222の中心部の熱を外側に排除してもよい。熱ブレード408は、熱生成ユニット404で生成された熱を、1つ以上の温度シンク要素(例えば、以下の温度シンク要素412)に受動的に伝え、放熱するように構成されてもよい。熱ブレード408は、同じタイプの熱生成ユニット404を、それぞれが互いに一様な温度となるように受動的に保ってもよい。
熱ブレード408が、熱生成ユニット404から間接的に熱を受け取る場合もある。例えば、SIPモジュール308の熱生成ユニットによって生成された熱は、DRAアセンブリのインタフェースプレートに伝えられ、その後熱ブレード408(これは、インタフェースプレートに取り付けられている)に伝えられてもよい。
熱ブレード408の各々は、ヒートパイプを含む。ヒートパイプは、直接的にまたは間接的に熱を伝えるために適用されてもよい。ヒートパイプは、アクティブヒートパイプであってもよい。この場合、能動的な冷却(熱ブレードを能動的に冷却する)のために流体ポンプが与えられる。ヒートパイプは、受動的な冷却のための、パッシブヒートパイプであってもよい。ヒートパイプは、振動ヒートパイプ(あるいは「脈動ヒートパイプ」)であってもよい。振動ヒートパイプは、従来の振動ヒートパイプであってもよい。ヒートパイプは、熱伝達デバイスとして動作してもよい。こうした熱伝達デバイスは、熱伝導と相転移の原理を結びつけ、2つの固体の界面で熱を効率的に伝達する。ある実施の形態では、ヒートパイプのホットインタフェースで、熱伝導性固体表面に接触する液体は、当該表面から熱を吸収して気化する。その後蒸気は、ヒートパイプに沿ってコールドインタフェースに流れ、液化して潜熱を放出する。その後液体は、毛管現象、遠心力または重力により、ホットインタフェースに戻る。このサイクルが繰り返される。
ヒートパイプは、密封パイプまたは作動流体に合う材料で作られたチューブを含んでもよい。振動ヒートパイプの場合、ヒートパイプは、その一部分のみが作動流体で満たされていてもよい。振動ヒートパイプは、蛇行パターンで構成されてもよい。この蛇行パターンの内部は、自由運動する液体および蒸気のセグメントが交代する。振動は作動液体内で発生し、パイプ自体は動かない。
熱管理サブシステム400は、熱ブレード408から熱を受け取るための温度シンク要素412をさらに含む。熱ブレード408から温度シンク要素412への熱の伝達は、放熱経路422で行われる。温度シンク要素412は、ヒートパイプを含んでもよい。宇宙船のヒートパイプは、熱の伝導/交換に関しては、熱ブレードと同様に機能してもよい。熱ブレード408と温度シンク要素(例えば、宇宙船のヒートパイプ)との間の熱交換は、伝導によって引き起こされる。熱は、熱交換インタフェースで、熱ブレード408から温度シンク要素412に伝えられる。熱交換インタフェースは、熱ブレード408の上面に形成されてもよい。熱ブレード408は、放熱経路422に沿って、熱生成ユニット404から温度シンク要素412に熱を伝える。温度シンク要素412は、ヒートパイプ(例えば、宇宙船のヒートパイプ)であってもよい。
温度シンク要素412は、熱ブレード408に直接取り付けられてもよい。例えば温度シンク要素412は、熱ブレード408の上面に直接取り付けられてもよい。この場合当該上面は、熱ブレード408と温度シンク要素412と間の熱交換インタフェースを与える。
温度シンク要素412は、熱ブレード408から受け取った熱をヒートシンク416(例えば、ラジエータ)に伝えてもよい。温度シンク要素412からヒートシンク416への熱の移動は、放熱経路424によって行われる。ヒートシンク416は、宇宙船ラジエータであってもよい。ヒートシンク416は、受け取った熱を環境(例えば、宇宙)に捨てるように構成されてもよい。ヒートシンク416は、宇宙船に取り付けられた宇宙船パネルまたはフラットプレートラジエータであってもよい。宇宙船パネルは、構造的な宇宙船パネルであってもよく、宇宙船が軌道上にあるとき展開するパネルであってもよい。ヒートシンク416は、赤外線輻射により、ヒートシンク416の表面から熱を捨ててもよい。
図5Aおよび5Bに、ある実施の形態に係る、DRAアセンブリ510の斜視図500aおよび部分断面図500bを示す。
DRAアセンブリ510は、図2および図3のDRAアセンブリ222であってもよい。DRAアセンブリ510は、図1のDRAサブシステム110の部品であってもよい。
DRAアセンブリ510は、宇宙船(例えば図1の通信衛星)に取り付けられてもよい。
DRAアセンブリ510は、所定の周波数帯のRF電波信号を送信および/または受信するために使われてもよい。
DRAアセンブリ510は、複数の放熱要素512を含む。放熱要素512は、図5Aではサンシールド519(これは、放熱要素512を覆う)の陰に隠れている。放熱要素512は、放熱要素アクティブ格子(これは、DRAアクティブ510の放熱表面514を定義する)を形成する。放熱表面514は、ほぼ円形である。放熱要素512は、放熱要素面516(これは、図5Bでは矢印516で示される)を定義する。放熱要素512は、4パック(すなわち、同じ放熱要素モジュールに属する4つの放熱要素512の群であって、互いに接続される)で構成される。放熱要素4パックの例が、図8Aおよび8Bに示される。それぞれの4パック内の放熱要素512は、平行に配置される。前述のように、放熱要素モジュール内の放熱要素(およびRF信号チェーン経路)の数は特に限定されず、4パックは放熱要素モジュールの一例に過ぎない。例えば他の変形例として、6パックの放熱要素モジュールや、8パックの放熱要素モジュールもある。
放熱要素512の各4パックは、RFモジュール520に取り付けられる。RFモジュール520は、信号増幅のために、4本のRF信号チェーン経路を収容する。RFモジュール520内の4本のRF信号チェーン経路の各々は、4パック内の1つの放熱要素512に接続される。RFモジュール520(および、その中のRF信号チェーン経路)は、放熱要素512と同じ平面内に配置される。
RFモジュール520の各々は、インターコネクト522を含む。インターコネクト522は、複数のコネクタ(すなわち、1つ以上のRFコネクタ、1つ以上のDCコネクタ、その他の電気的接続)を含んでもよい。インターコネクト522は、スプリングロードされた電気コネクタである。コネクタ522は、RF信号チェーン経路のRF信号を、BFNボードやRF信号チェーン経路のその他の部品および様々な電気信号に接続してもよい。インターコネクト522は、RFモジュール520の、放射要素512が取り付けられる側と反対側の端部に配置される。放射要素512の4パック、RFモジュール520およびインターコネクト522は、放射要素モジュールを形成する。放射要素モジュール(放射要素512、RFモジュール520およびインターコネクト522を含む)は、図5Bに示される。図5Bについては、(見やすさのために)DRAアセンブリ510の放射要素モジュールの1つのサブセットのみを示す点、さらなる放射要素モジュールがDRAアセンブリ510内の熱ブレード528に取り付けられる点に注意する。一般に各熱ブレード528には、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられる。与えられた熱ブレード528は、熱ブレードの一方の側に取り付けられた1つ以上の放射要素モジュールを持ってもよいし、あるいは熱ブレードの(対向する、すなわち向き合う)両方の側に取り付けられた1つ以上の放射要素モジュールを持ってもよい。例えば、DRAの最も外側または端にある熱ブレード528は、放射要素モジュールが一方の側にのみ取り付けられてもよい。
インターコネクト522は、RFモジュール520(および、そこに含まれるRF信号チェーン経路)をBFNボード524に接続する。
BFNボード524は、ボード面526に配置され、ボード面526を定義する。ボード面526は、図5Bでは矢印526で示される。一般にボード平526は、放射要素面516と垂直である。すなわち、一般にBFNボード524と放射要素モジュール(放射要素512およびRFモジュール520を含む)とは、DRAアセンブリ510内で互いに垂直である。
DRAアセンブリ510は、複数の熱ブレード528を含む。各RFモジュール520は、熱ブレード528に取り付けられる。一般に熱ブレード528は、RFモジュールの列と列との間に配置される。各熱ブレード528は、当該熱ブレード528の対向する側面に、1つ以上のRFモジュール520が取り付けられる。熱ブレード528は、宇宙船バスヒートパイプまたは宇宙船バス熱インタフェースに接続されてもよい。
一般に熱ブレード528は、BFNボード524(およびインタフェースプレート544)と垂直であるように取り付けられる。熱ブレード528は、ブレード面(これは、一般に放射要素面516と平行であり、一般にボード面526と垂直である)を定義する。
各熱ブレード528は、DRAアセンブリ550のアクティブ部品からの熱伝導をサポートし、温度の一様性を維持するための、1つ以上のヒートパイプ(例えば、振動ヒートパイプ)または固体金属(例えば、アルミニウム)熱ブレード528を備えてもよい。熱ブレード528は、高い熱伝導効率を備えてもよい。熱ブレード528は、動かない部品を含むパッシブなデザインを備えてもよい。熱ブレード528は、流体ポンプを用いて能動的に冷却されてもよい。熱ブレード528は、DRAアセンブリ510の中心部(例えば、RFモジュール520が取り付けられるところ)から側面に熱を伝えてもよい。このような熱伝導は、図10にも示される。
熱ブレード528は、DRAアセンブリ510のための機械的調整を実現してもよい(例えば、部品を取り付けることによって)。熱ブレード528は、取り付けられた部品(例えば、放射要素モジュール)のための構造的支持を与えてもよい。
各熱ブレード528は、ブレード高さ530およびブレード長さ532を持つ。ブレード高さ530は、DRAアセンブリの実施の形態ごとに異なっていてもよい。ブレード高さ530は、放射要素モジュールのレイアウトおよび放熱の要求条件に基づいて選ばれてもよい。ブレード長さ532もまた異なっていてよい。ブレード長さ532は、熱ブレード528に取り付けられる宇宙船パイプ(例えば、宇宙船ヒートパイプの数が多いほど、宇宙船ヒートパイプを取り付け、熱インタフェースを与えるために、より長いブレード長さが必要だろう)の数に基づいて選ばれてもよい。ブレード長さ532は、RxDRAアセンブリでは、TxDRAアセンブリよりも短くてよい。ブレード長さ532は、取り付けられた部品で生成される熱に基づいて選ばれてもよい。
DRAアセンブリ510も、複数のBAMs534を含む。ある実施の形態では、DRAアセンブリ510内のBAMsの数は4である。
各BAM534は、インターコネクトを含む。このインターコネクトは、スプリングロードされた電気コネクタである。インターコネクトは、BAM534をBFNボード524に接続する。一般にBAMs534は、放射要素モジュールと同じ面516内に配置される。従って、一般にBAMs534は、BFNボード524と垂直であるように配置される。
BAM534は、熱ブレード528に取り付けられる。BAM534は、RFモジュール520と同様に熱ブレード528に取り付けられてもよい。BAMs534を熱ブレード528に取り付けることにより、BAM534のアクティブ部品によって生成された熱を、熱ブレード528に伝えて放熱することができる。
各熱ブレード528は、上面538および下面540を含む。
上面538は、DRAアセンブリ510のアクティブ部品から熱ブレード528が受け取った熱のための、熱交換インタフェースを与えてもよい(そして、DRAアセンブリ510のための、DRA外部熱インタフェースを与えてもよい)。例えば、熱交換インタフェースを介して熱ブレード528から熱を受け取るために、宇宙船ヒートパイプが熱ブレード528の上面538に取り付けられてもよい。熱ブレード528に取り付けられる宇宙船ヒートパイプの数、熱インタフェース材料および取り付けインタフェースの数は異なっていてもよい。上面538の大きさは、温度差の補償を実現できる熱伝導を与えるのに十分な程度に設定されてもよい。上面538は、高効率温度フィルタを含んでもよい。
下面540は、熱ブレード528(その結果、熱ブレード528に取り付けられる部品、例えば、放射要素モジュールやBAMs536なども)を宇宙船インタフェースプレート544の上面542に取り付けるために使われてもよい。宇宙船インタフェースプレート544は、宇宙船バスパネルに取り付けられる。熱は、インタフェース540を介して、インタフェースプレート544(SIPからの熱)から熱ブレード528に伝えられてよい。インタフェースプレートは、SIPモジュールからの熱をDRA510内のすべての熱ブレード528に結び付けてもよい。
DRAアセンブリ510は、クロスストラップ546を含む。クロスストラップ546は、熱ブレード528を互いに固定することにより、DRAアセンブリ510のさらなる構造調整および配置を実現してもよい。クロスストラップ546は、上面538で熱ブレード528に取り付けられる。クロスストラップ546は、放射要素アクティブ格子の各面に含まれる。
DRAアセンブリ510は、1つ以上の放熱シールドを含んでもよい。放熱シールドは、暴露されるRFモジュール520(例えば、最前面のブレードの前のもの、あるいは最後面のブレードの後ろのもの)を覆うために使われてもよい。放熱シールドは、熱ブレード528に取り付けられる。
DRAアセンブリは、複数のSIPモジュール(図示しない)を含む。SIPモジュールは、BFNボード524の対向する面に取り付けられる(例えば、図6参照)。SIPモジュールは、BFNボード上でダブルスタック(2段積み)で構成されてもよい。SIPモジュールは、当該SIPモジュールによって定義される平面が、BFNボード526によって定義される平面(すなわち、平面526)と実質的に平行になるように、BFNボード524に取り付けられてもよい。BFNボード524の上面に取り付けられるSIPモジュールは、SIPモジュールの熱生成ユニットによって生成された熱を熱ブレード528に伝えて放熱するために、インタフェースプレート544に熱的に結合されてもよい。
DRAアセンブリ510は、BFNカバー552を含む。BFNカバー552は、インタフェースプレート544の下面554に取り付けられる。BFNカバー552は、BFNボード524およびそこに取り付けられた部品(例えば、SIPモジュール)を収容する。
DRAアセンブリ510は、1つ以上のEPCモジュール556を含んでもよい。EPCモジュール556は、専用のEPC熱ブレード558に取り付けられる。EPC熱ブレード558は、構造的および機能的に熱ブレード528に似る。EPC熱ブレード558は、上面560を含む。上面560は、EPC熱ブレード558のための熱交換インタフェースを与える。クロスストラップ546も、EPC熱ブレード558の上面560に取り付けられる。
EPCモジュール556を専用の熱ブレード558に取り付けることにより、ケーブル長を短縮できるという利点が得られる。EPCモジュール556は、EPCモジュールボードと熱ブレード558との間で広い熱交換領域が得られるように、EPC熱ブレード558に取り付けられてもよい。
EPC熱ブレード558は、(熱ブレード528と同様に)インタフェースプレート544に取り付けられる。EPCモジュール556は、穴を通ってインタフェースプレート544内を延びる。これにより、EPCモジュール556のコネクタポートが、インタフェースプレート544の外側に現れる。
コネクタ562は、第1端部でEPCモジュール556のコネクタポートに接続され、第2端部でBFNボード524のコネクタポートに接続される。コネクタ562は、BFNボード524に接続するために、穴を通ってBFNカバー552内を延びる。
DRAアセンブリ510は、様々な利点を与える。DRAアセンブリ510は、モジュラースケーラブルに設計され、高性能で、統合がしやすい。DRAアセンブリ510は、ビーム形成ネットワークのために、単一のボードを使う。単一のビーム形成ネットワークは、すべてのRFおよび電気信号並びにDC電力を、DRA510のRF信号チェーンに伝えることができる。ビーム形成ネットワークのために単一のボードを使うことにより、例えば、低コスト化、低質量化、インターコネクト数の低減、部品点数の削減等といった、様々な利点が得られる。DRAアセンブリ510により、すべてのSIPモジュール550およびBFNボード524をほぼ同一平面(例えば、平面526)の上に配置することができる。有利なことに、この配置を取ることにより、BFNボードと放射要素モジュールとの間のインターコネクションを簡易化することができる。
図6に、ある実施の形態に係る、図5のDRAアセンブリ510のBFNアセンブリ610の上部斜視図600を示す。
BFNアセンブリ610は、単一ボード平面実装である。
BFNアセンブリ610は、BFNボード524を含む。BFNボード524は、上面612と、下面614と、を含む。
BFNアセンブリ610は、複数のSIPモジュール550を含む。SIPモジュール550は、1つの平面内に取り付けられてもよい。SIPモジュールを1つの平面内に取り付ける(すなわち、BFNボードへの平面実装)ことにより、SIPを複数のボード(従って、複数の平面)に取り付けた場合に発生する様々な問題を解決することができる。例えば、SIPモジュールが複数のボード(従って複数の平面)に取り付けられた場合、それらの間のインターコネクションは複雑となり、質量が増し、コストが増し、RF性能が低下する。
SIPモジュールは、上面取り付けSIPモジュール616(これらは、BFNボード524の上面に取り付けられる)と、下面取り付けSIPモジュール618(これらは、BFNボード524の下面に取り付けられる)と、を含む。上面取り付けSIPモジュール616および下面取り付けSIPモジュール618は、それぞれ、BFNボード524によって定義される平面(例えば、図5Bの平面526)と実質的に平行な平面を定義する。BFNアセンブリ610内のSIPモジュールの数は、アプリケーションに応じて異なっていてよい。
SIPモジュール550は、「ダブルスタック(2段積み)」または「バックツーバック(背中合わせ)」でBFNボード524に取り付けられる。この場合、ダブルスタックの各々は、上面取り付けSIPモジュール616と、下面取り付けSIPモジュール618と、を含む。一般に、上面取り付けSIPモジュール616および下面取り付けSIPモジュール618は、BFNボード524を向けて同じ方向を向く。これにより、上面取り付けSIPモジュール616の底面は、下面取り付けSIPモジュール618の底面に位置合わせされる。上面取り付けSIPモジュール616は、複数のファスナを用いて、下面取り付けSIPモジュール618に接続されてもよい。このファスナは、下面取り付けSIPモジュール618から上面取り付けSIPモジュール616に熱を伝えるための熱伝導体としても機能する。上面取り付けSIPモジュール616は、DRA510内に配置された場合、インタフェースプレート(例えば、図5のインタフェースプレート544)に接触してもよい。これにより、上面取り付けSIPモジュール616からインタフェースプレートへの熱伝導(この熱は、上面取り付けSIPモジュール616で発生したものでもよいし、下面取り付けSIPモジュール61で発生して上面取り付けSIPモジュール616に伝えられてたものでもよい)がサポートされる。熱は、熱ブレード(例えば、図5の熱ブレード528)に伝えられ、放熱してもよい。
BFNボード524の上面612は、複数の放射要素モジュール電気ポートを含む。これらの放射要素モジュール電気ポートは、領域626に配置される。放射要素モジュール電気ポートは、RF信号チェーン経路とBFNアセンブリ610との電気的接続をサポートするために、放射要素モジュールの電気コネクタを受け入れるように構成される。BFNボード524は、アレイ内の放射要素モジュールごとに、放射要素モジュール電気ポートを含む。放射要素モジュール電気ポートは、複数のポート(例えば、放射要素モジュール内のRF信号チェーン経路ごとのRFポート、3/4DCポートおよび複数のデジタル/CMD/TMポートなど)を含んでもよい。
図7に、ある実施の形態に係るSIPモジュール700を孤立した状態で示す。SIPモジュール700は、図3のSIPモジュール308または図6のSIPモジュール550であってもよい。
SIPモジュール700は、BFNボード(例えば、BFNボード524)の上面または下面に取り付けられてもよい。SIPモジュール700は、ダブルスタック構成のDRAアセンブリ内に配置されてもよい。
SIPモジュール700は、トップカバー706を含む。トップカバー706は、アルミニウム製であってもよい。トップカバー706は、DRAアセンブリに組み付けられたとき、インタフェースプレート(例えば、図5のインタフェースプレート544)に接触してもよく、SIPモジュール700(または、他のSIPモジュール)からの熱伝導をサポートしてもよい。
SIPモジュール700は、基板層708を含む。基板層708は、LTCC基板であってもよい。基板層708には、1つ以上のBFICsが取り付けられてもよい。特定の実施の形態では、基板層708には、6個のBFICsが取り付けられる。
SIPモジュール700は、ボトムカバー704を含む。SIPモジュール700は、BFNボードに取り付けられたとき、SIPモジュール(ボトムカバー704)とBFNボードとの間に熱ガスケットを含んでもよい。
SIPモジュール700は、SIP-BFNボード間のインターポーザ702を含む。インターポーザ702は、あるソケットまたは接続と、別のソケットまたは接続との間の電気的なインタフェースルーティングであってもよい。インターポーザ702は、BFNボードへのスプリングロードされた電気接続であってもよい。スプリングロードされた電気接続により、BFNアセンブリのリワーク性およびDRAのリワーク性が得られる。インターポーザ702は、SIPモジュール700のBFICsによって生成された信号を受信し、さらなる処理のために当該信号をBFNボードにルーティングしてよい。
SIPモジュール700はまた、取付穴710を含む。取付穴710は、ファスナを通して受け入れるように構成される。ファスナは、SIPモジュール700をBFNボードに接続するために使われてもよい。ダブルスタック構成の場合、ファスナは、SIPモジュール700を第2SIPモジュールに接続するために使われてもよい。
図8Aおよび8Bに、ある実施の形態に係る放射要素(「RE」)モジュール800を示す。放射要素モジュール800は、図5のDRAアセンブリ510で使われてよい。図示される放射要素モジュール800は、4個の放射要素(および、4本のRF信号チェーン経路)を持つ。しかし別の実施の形態では、放射要素モジュール800は、それより少ない(またはそれより多い)放射要素およびRF信号チェーン経路を持ってもよい。
REモジュール800は、4個のRF放射要素804を列配置で備えたRF放射要素4パック802を含む。放射要素804は、3Dプリントされてもよい。一般に放射要素804の各々は、六角形の断面816を持つ。別の実施の形態では、放射要素804の断面は、正方形または円であってもよい。隣接する放射要素804は、要素間隔を持つ。この要素間隔は、隣接する放射要素804の断面における、それぞれの幾何学的中心間の直線距離で定義される(この場合、断面は六角形である)。一般に放射要素アレイ内の要素間隔は、4パック802の外側放射要素804と、隣接する放射要素4パックの外側放射要素との間で、幾何学的に維持される。
REモジュール800は、RFモジュール806を含む。放射要素4パック802は、接続を介して、RFモジュールに接続する。接続は、放射要素とRF信号チェーン経路との間(すなわち、放射要素部品とRFモジュールとの間)の電気的および機械的インタフェースを含む。このインタフェースは、RF接続性と調整特性を与える。接続により、RFモジュール806と放射要素804との位置合わせがサポートされる。接続により、RFモジュール806および放射要素4パック802は、位置調整され、接着され、封止される。これにより、放射要素モジュール800が作成される。
RFモジュール806は、様々なアクティブ部品を収容する。RFモジュール806は、RF信号を増幅するために、放射要素804ごとに1つの増幅経路を含む。
RFモジュール806は、当該RFモジュール(従って、REモジュール(放射要素モジュール)800)を熱ブレードに接続するためのファスナ(例えば、スクリューなど)を受け入れるための取付穴を含んでもよい。取付穴は、DRA全体を通してREモジュール800を背中合わせで熱ブレードに取り付けるための、共通の取付穴であってもよい。取付穴は、良好な伝導性を得るために、REモジュール800を熱インタフェース(例えば、熱ブレード)に押し付けることに使われてもよい。
REモジュール800は、DRAアセンブリのBFNボードに接続するために、スプリングロードされたコネクタ812を含む。スプリングロードされたコネクタ812は、RFおよびDCインタフェースを与える。スプリングロードされたコネクタ812は、並進および回転に関する許容性を与えてもよい。
4パックREモジュール800は、DRAアセンブリの組み立てを容易にし、アンテナの要求条件(例えば、異なる数の放射要素)に応じた迅速なカスタマイズおよび適用を可能としてよい。
図9に、ある実施の形態に係る放射要素モジュール900の部分断面図を示す。断面で示された部分900は、放射要素モジュール900のRFモジュールに相当する。有利のことに、放射要素モジュール900は、低コストで生産性が高い。放射要素モジュール900は、BFNボード(例えば、図5のBFNボード524)に接続してもよい。
放射要素モジュール900は、放射端部914と、RFチェーン端部916と、を持つ。これらは、放射要素モジュール900の長さ方向に沿って、対向する端部に配置される。
放射端部914から出発して、放射要素モジュール900は、放射要素904a、904b、904c、904d(集合的に、放射要素904と呼ばれる)の4パック902を含む。放射要素904は、一列に(または、直線状に)配置される。
4パック902の各放射要素904は、偏波器、フィルタ、増幅器および/またはアイソレータに接続されてもよい。フィルタは、放射要素904の一部であってもよい。
放射要素モジュール900は、RFモジュール908を含む。RFモジュール908は、放射端部に近い第1端部で放射要素904に接続され、RF信号チェーン経路端部916に近い第2端部でスプリングロードされた電気コネクタ912に接続される。電気コネクタ912は、RFモジュール908(および、放射要素モジュール900)をDRAアセンブリのBFNボード(例えば、図5のDRAアセンブリ510のBFNボード524)に接続する。RFモジュール908(例えば、そのハウジング)は、統合された放射要素904(すなわち、RFモジュール908および単独の放射要素904)の一部であってもよい。
RFモジュール908は、回路基板918(この上に、様々な電気部品が取り付けられる)を含む。回路基板918は、ソフトオーガニックボードであってもよい。電気部品は、チップセットを含む。チップセットは、ハイパワーアンプ(HPA)またはローノイズアンプ(LNA)を含んでもよい。チップセットはまた、RF調整チップ(これは、温度に対して位相および強度を補償する)を含む。RF調整チップは、プレ/ポスト増幅のために使われてもよい。RF調整チップは、ローパワー補償およびダイナミック制御(強度/位相)のために最適化されてもよい。これにより、放射要素モジュール900は、温度によく追随することができる。
RFモジュール908は、4パック902の放射要素904ごとに、RF信号チェーン経路910(または、信号増幅経路)を含む(従って、RF信号チェーン経路の数は、放射要素モジュール内の放射要素の数に等しい)。RF信号チェーン経路910は、互いに平行に隣接して配置されてもよい。ある実施の形態では、RFモジュール908は、4本の個別のRFチェーンを収容する。
RFチェーンの各々は、専用の放射要素に接続される。例えば図9では、RF信号チェーン経路910は、放射要素904bに接続される。
RFモジュール908は、アクティブRF回路-放射要素インタフェース(これは、アクティブRF回路と放射要素904とのインタフェースである)を含んでもよいアクティブRF回路-放射要素インタフェースは、低損失、広帯域RF性能および製品化のしやすさを目標に設計されてもよい。
RFモジュール908のRF信号チェーン経路は、放射要素モジュール900の集合的放射要素底面(集合的要素底面とも呼ばれる)内に含まれてもよい。集合的放射要素底面は、放射要素904で定義される(すなわち、集合的な底面で定義される部分に含まれる)。放射要素904の各々は、個別の要素底面(または体積)を定義する。こうした底面は、放射端部914から見たときの放射要素904の断面で定義される。この場合、放射要素904の断面は、放射端部914からRFチェーン端部916に向かって延びる六角形である。集合的(または組み合わされた)要素底面は、各放射要素904の個別の底面の組み合わせを含む。一般にRF信号チェーン経路910は、互いに平行に、かつそれぞれの放射要素底面内に配置されてもよい。RF信号チェーン経路910を、それらすべてが集合的放射要素底面内に含まれるように配置することにより、要素同士の間隔(すなわち、隣接する放射要素同士の間隔)を狭めることが(例えば、比較的小さくすることが)できる。
RF信号チェーン経路910を完全にそれぞれの要素内に含めることもできる(図9参照)。さらに、各RF信号チェーン経路910を完全にそれぞれの要素底面内に含め、すべてのRF信号チェーン経路を放射要素モジュール900の集合的放射要素底面内に納めることもできる。
4パック放射要素モジュール900は、各RF信号チェーン経路を収容する。
Tx実装では、各RF信号チェーン経路910は、OBPで発生し複数(例えば、16個)のビーム入力を介して得たビーム形成複合信号を増幅し、送信してよい。Txでは、放射パワーテーパーは、ビーム性能を最大化するために使われてもよい。
Rx実装では、各RF信号チェーン経路910は、ビーム形成モジュール内で分離を行う前に、弱いユーザ複合信号を受信し、増幅してよい。Rxでは、受信したパワーテーパーは、ビーム性能を最大化するために使われてもよい。
RF信号チェーン経路910は、様々な部品(例えば、フィルタ、アイソレータ、RF部品およびDC部品等)を含んでもよい。アイソレータは、増幅ユニット(例えば、HPA、LNA)と放射要素904との間のインピーダンス整合を行ってもよい。RF信号チェーン経路910はまた、増幅器を含む。この増幅器は、フィルタおよびアイソレータの前または後に(例えば、Txの前、Rxの後に)配置されてもよい。
RFモジュール908は、RFモジュール908の放熱デバイス(例えば、増幅器)が、DRAヒートシンクへの熱経路(例えば、熱ブレードを通って宇宙船ヒートパイプに至るもの)に沿って、放熱するように構成されてもよい。このデザインにより、熱効率が向上する。
図10に、ある実施の形態に係るDRAアセンブリ1000の断面図を示し、当該DRAアセンブリの熱生成部品の放熱経路を示す。図5Bと同様に、図10は、放射要素モジュール(これは、組み立てられたDRA内の熱ブレードに取り付けられる)のサブセットのみを示す。組み立てられたDRA内には、図示されないさらなる放射要素モジュールが存在する。各熱ブレードには、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられてよい。
DRAアセンブリ1000のアクティブ部品の放熱経路の熱制御および管理は、図4の熱管理サブシステム400で行ってもよい。DRAアセンブリ1000で行われる熱管理は受動的である。
前述のように、DRAアセンブリ1000は、放熱部品を含む。すなわち、DRAアセンブリ1000は、DRAアセンブリ1000の動作中に熱を生成し放熱する熱生成部品を含む。このような部品は、DRAアセンブリ1020のアクティブ部品である。そしてこのような部品は、DRAアセンブリ1000の効率を維持し、このような部品を許容できる温度範囲内に保つために、管理および制御が必要な熱を発生する。
DRAアセンブリ1000の放熱部品は、RFモジュール、SIPモジュールおよびBAMsを含む。RFモジュールは、図10で、RFモジュール1004によって示される。BAMsは、図10に示されないが、BFNボード1036に取り付けられている(図6と同様)。RFモジュール1004、SIPモジュールおよびBAMs1012がDRAアセンブリ1000の主要な放熱部品である場合もある。従ってこの場合、DRAアセンブリ1000による熱(これらの部品で生成されたもの)の管理は、DRA1000の機能を最適化するために重要である。
一般に、RFモジュール1004、BAMs1012およびSIPモジュールの熱生成部品からの熱は、熱ブレード1016に伝えられる。熱ブレード1016は、インタフェースプレート1004に取り付けられる。
DRAアセンブリ1000は、RFモジュール1000(特に、その熱生成部品)が熱生成部品から熱ブレード1016(ここにRFモジュール1004が取り付けられる)に熱を伝えるように構成される。熱は、RFモジュール放熱経路1020に沿って伝えられる。
RFモジュール1004は、増幅器のような放熱部品(すなわち、熱生成部品または熱生成ユニット)を含む。増幅器は、固体パワーアンプ(SSPA)(例えば、TxDRAアセンブリで)またはローノイズアンプ(LNA)(例えば、RxDRAアセンブリで)であってもよい。RFモジュールは、SSPA4パックモジュールまたはLNA4パックモジュールであってもよい。
DRAアセンブリ1000は、増幅器から熱ブレード1016への低熱抵抗経路を持つ。RFモジュール1004は、ハイパワーアンプの近く(例えば、RF信号チェーン経路のほぼ中間)に位置する熱スプレッダを含んでもよい。RFモジュール1004は、RFモジュール1004の熱生成部品から熱ブレード1016に熱を伝えるために、RFモジュール1004と熱ブレード1016との間に熱ガスケットのインタフェースを含んでもよい。熱ガスケットは、高効率熱ガスケットであってもよい。ここで高効率とは、熱ガスケットがインタフェースの一方から他方に熱を効果的に伝えること、従って2つの間の温度差を最小にすることを意味する。熱ガスケットは、RFモジュール1004と熱ブレード1016と温度差を最小にするために適用されても(選択されても)よい。
SIPモジュールによって生成された熱は、放熱経路1024に沿って伝えられ、または放熱される。
SIPモジュールは、BFNボード1036(これは、インタフェースプレート1040に取り付けられる)に取り付けられる。SIPモジュールは、上面取り付けSIPモジュールと、下面取り付けSIPモジュールと、を含んでもよい。上面取り付けSIPモジュールは、BFNボード1036の上面に取り付けられる。下面取り付けSIPモジュールは、BFNボード1036の下面に取り付けられる。上面取り付けSIPモジュールおよび下面取り付けSIPモジュールは、背中合わせでBFNボード1036に取り付けられてもよい。
SIPモジュール(上面および下面取り付けSIPモジュール)は、BFNボード1036への熱ガスケットインタフェースを含んでもよい。
上面取り付けSIPモジュールは、インタフェースプレート104への熱ガスケットインタフェースを持ってもよい。
SIPモジュールは、熱インタフェース材料およびアルミニウムリッドを含むように構成されてもよい。
SIPモジュールをダブルスタックにした場合、下面取り付けSIPモジュールから上面取り付けSIPモジュール(これは、インタフェースプレート1040に接触する)に熱を伝えるのに、2つの熱経路が使われてもよい。第1熱経路は、各SIP(例えば、図7のリッド704)とBFNボード1036との間で熱ガスケットを使う。第2熱経路は、上面SIPモジュールと下面取り付けSIPモジュールとをつなぐ金属スクリューによる熱伝導を使う。
SIPモジュールによって生成された熱は、熱ブレード1016に伝えられる。
BAMsによって生成された熱は、放熱経路1028に沿って伝えられ、放熱される。
BAM1012は、熱生成部品を含む。熱生成部品は、1つ以上の増幅器を含む。BAM1012内の熱生成部品(例えば、増幅器)は、熱ブレード1016への直接熱経路(例えば、経路1028)を持ってもよい。)
熱ブレード1016はそれぞれ、熱交換インタフェースを与える上面を含む。熱ブレード1016が放熱経路1020、1024、1028を介してRFモジュール1004、SIPモジュールおよびBAMs1012から受け取った熱は、放熱経路1032に沿って、熱ブレード1016の上面1018で放熱される。
熱ブレード1016の上面1018から熱を受け取り、この熱を放熱経路1032に沿って放熱するか宇宙船ラジエータにさらに伝えるために、ヒートパイプ(例えば、宇宙船ヒートパイプ)が上面1018に取り付けられる場合もある。
BFNボード1036には、さらなる熱生成部品が取り付けられてもよい。例えば、BFNボード1036には、FPGA(図示しない)が取り付けられてもよい。FPGAは、高放熱部品であってもよい。FPGAは、熱フィラーおよびペデスタルを通るインタフェースプレート1040への直接熱経路を持つために、意図的にBFNボード1036の上面に取り付けられてもよい。FPGA(または、他の部品)によって生成された熱は、その後、インタフェースプレート1040を通って、熱ブレード1016(これは、インタフェースプレート1040に取り付けられる)に伝えられてもよい。さらにその後、この熱は、放熱経路1032に沿って熱ブレード1016で放熱されてもよい。
図11に、ある実施の形態に係る、ヒートパイプが取り付けられたDRAアセンブリ1102の上部斜視図1100を示す。DRAアセンブリは、図5のDRAアセンブリ510であってもよい。DRAアセンブリ1102は、図10の熱管理および熱伝導を採用してもよい。
DRAアセンブリ1102は、複数の放射要素1104(これは、放射要素アクティブ格子を形成する)を含む。放射要素アクティブ格子の放射要素1104はそれぞれ、RFモジュール(図示しない)(例えば、図5のRFモジュール520)に接続される。例えば、各RFモジュールは、4個の放射要素1104に接続されてもよい。
DRAアセンブリ1102は、他のアクティブ熱生成部品(例えば、BAMsおよびSIPモジュール)を含むが、これらは図11には示されない。
DRAアセンブリ1102は、熱ブレード1108(これらはそれぞれ、インタフェースプレート1112に取り付けられる)を含む。インタフェースプレート1112は、DRAアセンブリを宇宙船に取り付けるために、宇宙船パネルに取り付けられる。
各熱ブレード1108は、上面(例えば、図5の熱ブレード528の上面538のような)を含む。この上面は、熱生成部品(例えば、RFモジュール)で発生し熱ブレード1108に受動的に伝えられた熱のための熱交換インタフェースを与える。
DRAアセンブリは、EPCモジュール1120をさらに含む(これは、物理的に分離した5つのモジュールで構成される)。EPCモジュール1124は、専用EPCブレード1124に取り付けられる。専用EPCブレード1124は、上面を含む。この上面は、EPCモジュール1120の熱生成部品で発生し、専用EPCブレード1124に受動的に伝えられた熱のための、熱交換インタフェースとして機能する。
複数の宇宙船ヒートパイプ1128が、熱ブレード1108の上面および専用EPC熱ブレード1124の上面に取り付けられる。熱ブレード1108の上面は、宇宙船ヒートパイプ1128の陰に隠れているため、図11には示されない点に注意する。熱は、熱ブレード1108の上面1116、1125から宇宙船ヒートパイプ1128に伝えられる。図11は、12本のヒートパイプ(放射要素アクティブ格子の各面に、3本のグループで6本ずつ)があることを示すが、ヒートパイプ1128の数は特にこれに限られない。例えば別の実施の形態では、2本、3本または5本のヒートパイプ1128が、放射要素アクティブ格子の両面に取り付けられてもよい。ヒートパイプ1128の数は、熱インタフェースの要求条件および宇宙船の構造に依存してもよい。
宇宙船ヒートパイプ1128が受け取った熱は、放熱経路1132に沿って伝えられる。さらに宇宙船ヒートパイプ1128は、熱を、放熱経路に沿ってヒートシンク(例えば、ラジエータ)に伝えてもよい。
図12に、ある実施の形態に係る、DRAアセンブリの製造方法1200を示す。方法1200は、例えば図5のDRAアセンブリ500の製造に使われてもよい。
1202で、複数の放射要素モジュールが、熱ブレードに取り付けられる。特定の実施の形態では、放射要素モジュールは、熱ブレードの対向する両面に取り付けられる(すなわち、熱ブレードの各面上の放射要素モジュールの列)。組み立てられた熱ブレードが形成されると、すべての放射要素モジュールが取り付けられる。
1204で、BFNアセンブリが、インタフェースプレート2108に取り付けられる。BFNアセンブリは、図6のBFNアセンブリ610であってもよい。BFNモジュールは、BFNボードに取り付けられた複数のSIPモジュールを含む。
1206で、同軸バルクヘッドが、BFNカバーに取り付けられる。ボトムカバーが、BFNカバーに取り付けられる。BFNカバーが、インタフェースプレートに取り付けられる。
1208で、組み立てられた熱ブレードが、熱ブレードの底面を取り付けることにより、インタフェースプレートに取り付けられ、BFNアセンブリに接続される(特に、放射要素モジュールは、スプリングロードされた電気コネクタを介して、BFNアセンブリのBFNボードに接続される)。
BFNアセンブリは、インタフェースプレートの下で、インタフェースプレートと同じ平面内に配置され、BFNカバー内に収容される。
1210で、クロスストラップおよび放射シールドが、熱ブレードに取り付けられる。特にクロスストラップは、熱ブレードの上面に取り付けられる。放射シールドは、それぞれ、最前部の熱ブレードの前面および最後部の熱ブレードの後面に取り付けられる。
1012で、EPCモジュールが、専用のEPC熱ブレードに取り付けられる。組み立てられたEPCおよび熱ブレードは、その後、インタフェースプレートに取り付けられる。
図13Aおよび13Bにそれぞれ、ある実施の形態に係る通信衛星1310の、斜視図1300aおよび上面図13bを示す。通信衛星1310は、図1の通信衛星110であってもよい。通信衛星1310は、LEO衛星であってもよい。
通信衛星1310は、宇宙船1312を含む。通信衛星1310はさらに、DRAアセンブリ1314a、1314b、1314cおよび1314d(これらは、集合的にDRAアセンブリ1314と呼ばれる)を含む。DRAアセンブリ1314は、例えば図5のDRAアセンブリ510であってもよい。この特定のケースでは、DRAアセンブリ1314a、1314bはTxアンテナであり、DRAアセンブリ1314c、1314dはRxアンテナである。
DRAアセンブリ1314は、宇宙船1312の上面1316に取り付けられる。特に上面1316は、宇宙船パネルを含む。宇宙船パネルには、例えばインタフェースプレート(例えば、図5のインタフェースプレート544)を介して、DRAアセンブリ1314が取り付けられる。DRAアセンブリは、アンダーパネルに取り付けられてもよい。
通信衛星1310はさらに、宇宙船ヒートパイプ1318を含む。宇宙船ヒートパイプ1318は、DRAアセンブリ1314の熱ブレード1320の上面に取り付けられる。宇宙船ヒートパイプ1318は、熱ブレード1320の構成とほぼ垂直に取り付けられ、配置される。宇宙船ヒートパイプ1318は、熱ブレード1320の上面で、放射要素アクティブ格子の各面に取り付けられる。例えば、通信衛星1310では、6本のヒートパイプ1318が、DRAアセンブリ1314a、1314bの放射要素アクティブ格子の各面に取り付けられる。そして3本のヒートパイプ1318が、DRAアセンブリ1314c、1314dの放射要素アクティブ格子の各面に取り付けられる。宇宙船ヒートパイプ1318は、熱ブレードと対向する平坦な底面を含んでもよい。宇宙船ヒートパイプ1318は、宇宙船パネル(例えば、宇宙船パネルの1322の側)に接続される。
宇宙船パネルを1318は、宇宙船1312の1322の側(例えば、その宇宙船パネル)に固定され、下に延びる。
図14から18に、ある実施の形態に係る、直接放射アレイ(DRA)アセンブリ10を示す。これは特に、所定の周波数帯のRF(ラジオ波)電波信号を送信および/または受信するために、オンボードまたは宇宙船(図示されないが、その取付パネル12で示される)用のアンテナ等に使われる。
DRAアセンブリ10は、放射面20(図14に、破線で示される)を定義する複数の放射要素22を含む。各放射要素22は、放射面の一部を形成し、要素輪郭底面24(図17および18参照)定義する。要素底面24は、横並びで配置され、隣の放射要素22の対応する要素底面24と接触する。必要ではないが、結果として、隣接する放射要素22は、互いに接触する。
DRAアセンブリ10はまた、放射要素22ごとに、信号RF信号チェーン経路30(図17で、異なるRF信号チェーン経路30に沿う点線で模式的に示される)を含む。好ましくは各RF信号チェーン経路30(典型的に、信号増幅経路とも呼ばれる)は、少なくとも部分的には、要素体積26(これは、対応する放射要素22の要素底面24とほぼ垂直な方向に、要素底面24の下を信号の放射と逆向きに延びる)内に配置される(図17参照)。信号増幅経路30は、多くのアンテナ増幅経路部品の中に、少なくとも1つの熱生成ユニット32(例えば、対応する放射部品22に送信(または受信)されるアンテナ信号を増幅するための増幅ユニット等)を含む。
DRAアセンブリ10はまた、複数の温度シンク要素30,40を含む。各温度シンク要素は、少なくとも1つの要素体積の内部を延び、宇宙船/衛星等の熱ラジエータ(例えば、熱伝導経路を介して熱を伝えるための宇宙船取付パネル12、および/または、ローカル放熱面ミラー42(または熱ブレード))に接続する。各増幅ユニット32は、発生した熱を伝えるために、温度シンク要素40の1つに取り付けられる。温度シンク要素40は、異なる増幅器32から受け取った熱を熱ラジエータ12、42に即座にかつ受動的に伝達または放熱するために、そして、増幅ユニット32を互いにほぼ一様な温度に保つために、適用される。
各温度シンク要素40は、ほぼ平坦なブレード形状を有する。これは、ブレード面44(図14に破線で示される)を定義し、ブレード面内で放射面20とほぼ垂直な方向に、放射面20の下で延びる。放射要素22およびその信号増幅経路30と異なる温度シンク要素40が配置されるので、各温度シンク要素40もまた、対応する放射要素22およびそこに取り付けられた信号増幅経路30の構造的支持として機能し、さらにDRAアセンブリ10の機械的調整デバイスとして機能する。DRAアセンブリ10の構造的挙動を改善するために、異なる温度シンク要素40(好ましくは、放射要素22に隣接するもの)を互いに固定するのに、典型的にはさらなる構造的支持46(図14参照)が使われる。
典型的には各温度シンク要素40は、従来の振動ヒートパイプ(OHP)または脈動ヒートパイプ(PHP)である。
図18に示されるように、各信号増幅経路30は、それぞれの放射要素20と垂直な方向を向く。このような場合、電気接続は、任意のタイプの接続/コネクタ34を用いて行うことができる(90度または他のRF接続を含む)。
図18に最もよく示されるように、2つの隣接する放射要素22の要素底面24のそれぞれの幾何学的中心24’は、互いに要素間距離28を置いて配置される。要素間距離28は、RF周波数および必要なDRAスキャン範囲に基づいてもよい。
各要素底面24はまた、ほぼ対称な形、例えば六角形(図14-18に示される)であってもよい。
図16に示されるように、典型的に放射要素22は、複数の列23に互いに隣接して配置されてもよい。2つの隣接する列23の放射要素22の増幅器32は、典型的には、温度シンク要素40の1つの対向する面に取り付けられる。温度シンク要素40は、2つの隣接する列23の間を延びる。
図16から18に示されるように、放射要素22(それぞれの信号増幅経路30を含む)は、典型的には、群(または、モジュールの組)で配置される。これは、組み立てを容易にするため、および、対応するアンテナの要求(これは、放射要素22の数が異なることを要求してもよい)に応じて、DRAアセンブリ10のカスタマイズまたは適用を迅速化するためである。数(1、2、3、4等)や形状(直線状、三角形、正方形等)が異なる群またはモジュールも、本開示の範囲に含まれる。
従来または現行のDRAアンテナの様々な課題を解決するための改良された直接放射アレイ(DRA)アセンブリを与えることは、本開示の一般的な目的である。
本開示の利点の1つは、DRAアセンブリが小型かつ軽量でありながら、特にハイパワーアンテナに適用できる点にある。
本開示の別の利点は、DRAアセンブリにより、異なる放射要素の各信号増幅経路の増幅ユニットで発生した熱を、複数の温度シンク要素(例えば、複数のヒートパイプ等)を介して、ヒートシンクに効率的に放熱できる点にある。こうした要素はまた、アンテナの異なる電気部品を支持するための構造的要素としても機能する。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリが複数の放射要素を持つ点にある。これらの放射要素は、DRAアセンブリの放射面を定義する。また各放射要素は、信号RF信号チェーン経路(例えば、信号増幅経路)を持つ。有利なことに、これらの信号RF信号チェーン経路は、少なくとも部分的には、要素体積の内部に配置される。要素体積は、放射要素の要素底面とほぼ垂直な方向に、放射面と反対向きに延びる。デザイン上の制約等に応じて、信号RF信号チェーン経路の一部(または一部のみ)が要素体積の外にはみ出すことは明らかである。典型的には、信号増幅経路は、RF接続/コネクタを介して、放射要素(パッチ)に電気的に接続する。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリが、互いに隣接する複数の列に配置される複数の放射要素を持つ点にある。さらに、同じ列のすべての放射要素の各信号増幅経路の信号増幅器は、典型的には、同じ温度シンク要素に取り付けられる。好ましくは、2つの隣接する列のすべての信号増幅器は、同じ温度シンク要素の間に取り付けられる。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリが、異なる信号増幅器で生成された熱を熱ラジエータに即座にかつ受動的に(または自動的に、すなわち何らかの電気部品および/または電気的制御を用いて能動的にするのとは逆に)伝達するのに使われる複数の温度シンク要素を含む点にある。さらに、DRAアセンブリは、すべての増幅器の温度を互いにほぼ一様に受動的に保つ(特に、放射面の周辺に配置された放射要素と、放射面の中心に配置された放射要素との間で)。これにより、DRAアンテナRF性能が著しく向上する。温度シンク要素により、すべての熱源(増幅器を含む)は、ヒートシンク(熱ラジエータ等)への実質的に同一の直接熱経路(同一の温度勾配)を持つことができる。さらに温度シンク要素は、典型的に、DRAアセンブリを固定するための構造的要素としても機能する。さらに温度シンク要素は、DRAアンテナの異なる部品を互いに機械的に調整するのに使うこともできる。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリの温度シンク要素がほぼ平面で構成され、ブレード面方向に、DRA放射面とほぼ垂直に、DRA放射面の下で延びる点にある。
本開示のさらなる利点は、DRAアンテナの放射面がそれぞれ、2つの隣接する放射要素の要素底面の幾何学的中心(それらの間は、互いに要素間距離を置いて配置される)を持つ。要素間距離は、RF周波数および必要なDRAスキャン範囲に基づいてもよい。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリの機能が放射要素の底面内に集約されているため、デザインがモジュラー的である。従って、放射要素の数を増減することにより、性能(電気的および機械的)全体を要求条件に迅速に適合させることができる点にある。
本開示のさらなる利点は、DRAアセンブリを小型化でき、重量を低減できる点にある。本実施の形態によれば、同様の性能を持つ従来のDRAアセンブリに比べ、重量を40%削減することできる。
本開示のある態様では、所定の周波数帯のRF電波信号を送信および/または受信するために宇宙船のアンテナに使われる直接放射アレイ(DRAアセンブリ)が与えられる。このアセンブリは、DRAアセンブリの放射面を定義する複数の放射要素と、放射要素ごとにRF信号チェーン経路と、複数の温度シンク要素と、を備える。放射要素の各々は、放射面を形成し、隣接する放射要素の要素底面と横並びに配置された要素底面を定義する。RF信号チェーン経路は、少なくとも部分的には、対応する放射要素の要素体積(これは、要素底面と実質的に垂直な方向に、放射方向と逆向きに延びる)の内部に配置される。RF信号チェーン経路は、少なくとも1つの熱生成ユニットを含む。温度シンク要素の各々は、少なくとも1つの要素体積の内部を延び、熱ラジエータに接続する。
ある実施の形態では、各温度シンク要素は、部品面を定義する実質的に平坦な形状であってよい。このブレード面は、放射面と実質的に垂直な方向に、放射面の下を延びてもよい。少なくとも1つの熱生成ユニットは、生成された熱を伝えるために、複数の温度シンク要素の1つに取り付けられる。複数の温度シンク要素は、生成された熱を熱ラジエータに即座に受動的に伝え、熱生成ユニットを他の熱生成ユニットに対しほぼ一様な温度に保つ。
有利には、各単一増幅経路は、前記複数の放射要素のそれぞれに対し、実質的に垂直な方向に延びる。
ある実施の形態では、複数の放射要素の隣接する2つの放射要素底面のそれぞれの幾何学的中心は、要素間距離を置いて配置される。要素間距離は、RF周波数およびDRAの必要なスキャン範囲に基づいてもよい。
ある実施の形態では、各要素底面は、実質的に対称形、好ましくは六角形である。
ある実施の形態では、各温度シンク要素は、振動ヒートパイプである。
ある実施の形態では、複数の放射要素は、互いに隣接する複数の列で配置される。この複数の列の2つの隣接する放射要素に対応する熱生成ユニットの少なくとも1つが、温度シンク要素のそれぞれ反対側に取り付けられる。温度シンク要素は、上記の2つの隣接する列の間を延びる。
ある実施の形態では、複数の放射要素および対応するRF信号チェーン経路は、互いに隣接して配置される複数の群で形成される。
有利には、各群は、少なくとも2つの放射要素および対応するRF信号チェーン経路を含む。
有利には、各群に関し、対応する放射要素およびRF信号チェーン経路は、互いに列をなして配置される。
有利には、各群は、2つ以上の放射要素およびRF信号チェーン経路を含む。
所定の周波数帯のRF電波信号を送信および/または受信するために宇宙船のアンテナに使われる直接放射アレイアセンブリが与えられる。このアセンブリは、DRAアセンブリの放射面を定義する放射要素を含む。放射要素の各々は、放射面を形成し、隣接する放射要素の要素底面と横並びに配置された要素底面を定義する。このアセンブリはまた、放射要素ごとにRF信号チェーン経路を含む。RF信号チェーン経路は、少なくとも部分的には、対応する放射要素の要素体積(これは、要素底面と実質的に垂直な方向に、放射方向と逆向きに延びる)の内部に配置される。RF信号チェーン経路は、少なくとも1つの熱生成ユニットを含む。DRAアセンブリはまた、複数の温度シンク要素を含む。温度シンク要素の各々は、少なくとも1つの要素体積の内部を延び、熱ラジエータに接続する。熱生成ユニットの各々は、熱を温度シンク要素に伝えるために、温度シンク要素の1つに取り付けられる。複数の温度シンク要素は、生成された熱を熱ラジエータに即座に受動的に伝え、熱生成ユニットを他の熱生成ユニットに対しほぼ一様な温度に保つ。
上記の説明は、1つ以上の装置、方法またはシステムの例を与える。しかし当業者に理解されるように、他の装置、方法またはシステムもまた請求項の範囲に含まれる。

Claims (93)

  1. 所定の周波数帯のRF信号(ラジオ周波数電波信号)を送信または受信するDRAアンテナ(直接放射アレイアンテナ)であって、
    前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    前記RF信号チェーン経路に電気的に接続する複数の電気ポートを備えた単一のビーム形成ネットワークと、を備え、
    前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅することを特徴とするDRAアンテナ。
  2. 前記RF信号チェーン経路の各々は、熱生成部品を含み、
    前記DRAアンテナは、前記RF信号チェーン経路の前記熱生成部品で生成された熱を伝えることにより前記DRAアンテナを受動的に冷却する熱スプレッダを備えることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  3. 前記RF信号チェーン経路の各々は、熱生成部品を含み、
    前記DRAアンテナは、前記熱生成部品で生成された熱を受動的に伝える複数の熱ブレードを備えることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  4. 前記熱ブレードの各々は、前記DRAアンテナの熱交換インタフェースとして機能する上面を含むことを特徴とする請求項3に記載のDRAアンテナ。
  5. 前記熱ブレードの各々は、熱を受動的または能動的に伝えるヒートパイプを含むことを特徴とする請求項3に記載のDRAアンテナ。
  6. 前記ヒートパイプは、熱を受動的に伝える振動ヒートパイプであることを特徴とする請求項5に記載のDRAアンテナ。
  7. 前記熱ブレードの各々は、熱を受動的に伝える固体金属熱ブレードであることを特徴とする請求項3に記載のDRAアンテナ。
  8. 複数の放射要素モジュールをさらに備え、
    前記放射要素モジュールの各々は、複数の放射要素のサブセットと、複数のRF信号チェーン経路のサブセットと、を備え、
    前記放射要素のサブセットの各々は、集合的放射要素底面を定義し、
    前記RF信号チェーン経路のサブセットの各々は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  9. 複数のSIPモジュール(パッケージ内システムモジュール)をさらに備え、
    前記複数のSIPモジュールの各々は、少なくとも1つのBFIC(ビーム形成集積回路)を含み、
    前記SIPモジュールは、平面状のビーム形成ネットワークボードに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  10. 前記SIPモジュールの第1サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられ、
    前記SIPモジュールの第2ダブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられ、
    前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合うことを特徴とする請求項9に記載のDRAアンテナ。
  11. 前記SIPモジュールは、複数のダブルスタックとして前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられ、
    前記ダブルスタックの各々は、
    前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられた第1SIPモジュールと、
    前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられた第2SIPモジュールと、を備え、
    前記第1SIPモジュールと、前記第2SIPモジュールとは、互いに接続されることを特徴とする請求項9に記載のDRAアンテナ。
  12. 前記ダブルスタックの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されることを特徴とする請求項11に記載のDRAアンテナ。
  13. 前記SIPモジュールの第1サブセットは、自分自身および前記SIPモジュールの少なくとも1つの第2サブセットで発生した熱を放熱することを特徴とする請求項10に記載のDRAアンテナ。
  14. 前記SIPモジュールの第1サブセットの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されることを特徴とする請求項10に記載のDRAアンテナ。
  15. 前記ビーム形成ネットワークは、ベースプレートに取り付けられ、
    前記ダブルスタックの各々は、前記ベースプレートに熱的に結合され、
    前記ベースプレートは、前記ダブルスタックの熱生成部品から、熱を受動的に伝えるための熱ブレードに熱を伝えることを特徴とする請求項11に記載のDRAアンテナ。
  16. 前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
    前記カバーは、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱の熱交換インタフェースとして機能することを特徴とする請求項10に記載のDRAアンテナ。
  17. 前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
    前記カバーは、前記DRAアンテナのベースプレートに接触し、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱を前記ベースプレートに伝えることを特徴とする請求項10に記載のDRAアンテナ。
  18. 前記RF信号チェーン経路の各々は、スプリングロードされた電気コネクタを介して、ビーム形成ネットワークボードに接続されることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  19. ビーム形成ネットワークボードに取り付けられた複数のSIPモジュールをさらに備え、
    前記複数のSIPモジュールは、少なくとも1つのBFICと、前記SIPモジュールを前記ビーム形成ネットワークに接続するスプリングロードされた電気コネクタと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  20. ビーム形成ネットワークボードは、第1面を定義し、
    前記RF信号チェーン経路は、前記第1面と実質的に垂直である第2面に配置されることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  21. ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に取り付けられる複数の熱ブレードをさらに備え、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、前記複数の熱ブレードに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のDRAアンテナ。
  22. 請求項1に記載のDRAアンテナを備えた衛星。
  23. 低地球軌道衛星であることを特徴とする請求項22に記載の衛星。
  24. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    複数の放射要素モジュールを備え、
    前記複数の放射要素モジュールの各々は、
    前記DRAアンテナの少なくとも1つの放射面を定義する複数の放射要素と、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅し、
    前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とするDRAアンテナ。
  25. 複数の熱スプレッダをさらに備え、
    前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、熱生成部品で生成された熱を前記熱スプレッダに受動的に伝えるための熱スプレッダのそれぞれに取り付けられた熱生成部品を含むことを特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  26. ビーム形成ネットワークを実現するための単一のビーム形成ネットワークボードをさらに備え、
    前記ビーム形成ネットワークボードは、前記複数のRF信号チェーン経路に電気的に接続するための複数の電気ポートを備える特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  27. 前記ビーム形成ネットワークボードは、すべてのRF信号および電気信号並びにDC電力を前記DRAアンテナの複数のRF信号チェーン経路に伝えることを特徴とする請求項26に記載のDRAアンテナ。
  28. 前記複数の放射要素および前記複数のRF信号チェーン経路は、放射要素モジュールに組み立てられ、
    前記放射要素モジュールの各々は、前記複数の放射要素およびRF信号チェーン経路のサブセットが結合され、
    前記放射要素のサブセットは、直線状に配置されることを特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  29. ビーム形成ネットワークを実現するための単一のビーム形成ネットワークボードをさらに備え、
    前記ビーム形成ネットワークボードは、前記複数のRF信号チェーン経路に電気的に接続するための複数の電気ポートを備え、
    前記放射要素モジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とする請求項28に記載のDRAアンテナ。
  30. 複数の熱ブレードをさらに備え、
    前記放射要素モジュールは、前記熱ブレードに取り付けられ、
    前記RF信号チェーン経路の各々の熱生成部品で生成された熱は、前記熱ブレードの各々に受動的に伝えられることを特徴とする請求項28に記載のDRAアンテナ。
  31. 前記放射要素モジュールは、前記複数の熱ブレードに取り付けられ、
    少なくとも1つの放射要素モジュールが、前記熱ブレードの第1面に取り付けられ、
    少なくとも1つの放射要素モジュールが、前記熱ブレードの前記第1面の反対側の第2面に取り付けられることを特徴とする請求項30に記載のDRAアンテナ。
  32. 前記RF信号チェーン経路は、
    前記DRAアンテナにおけるハイパワー増幅の前のドライバ、または前記DRAアンテナにおけるローノイズ増幅のゲインブロックを含むことを特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  33. 前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、スプリングロードされた電気コネクタを介して、ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続されることを特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  34. 前記複数のヒートスプレッダは、熱ブレードであり、
    各熱ブレードは、ヒートパイプを含むことを特徴とする請求項25に記載のDRAアンテナ。
  35. 前記ヒートパイプは、振動ヒートパイプであることを特徴とする請求項34に記載のDRAアンテナ。
  36. 前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられた複数のSIPモジュールをさらに備え、
    前記SIPモジュールの各々は、ビーム形成集積回路および前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続するためのスプリングロードされた電気コネクタを含むことを特徴とする請求項29に記載のDRAアンテナ。
  37. 請求項24に記載のDRAアンテナを備えた衛星。
  38. 低地球軌道衛星であることを特徴とする請求項37に記載の衛星。
  39. 宇宙船バスと、
    前記宇宙船バスに取り付けられた請求項1に記載のDRAアンテナと、
    請求項1に記載のDRAアンテナに通信可能に接続されたOBP(オンボードプロセッサ)と、
    を備え、
    前記OBPは、ビーム形成ネットワークボードに与えられたビーム信号または前記ビーム形成ネットワークボードから受信したビーム信号を処理することを特徴とする衛星。
  40. 宇宙船バスと、
    前記宇宙船バスに取り付けられた請求項1に記載のDRAアンテナと、
    を備える衛星。
  41. 宇宙船バスと、
    前記宇宙船バスに取り付けられた請求項25に記載のDRAアンテナと、
    を備える衛星。
  42. 宇宙船バスと、
    オンボードプロセッサと、
    前記オンボードプロセッサに接続されて前記宇宙船バスに取り付けられたDRAアンテナと、を備え、
    前記DRAアンテナは、
    前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    前記複数のRF信号チェーン経路に電気的に接続する複数の電気ポートを備えた単一のビーム形成ネットワークと、を備え、
    前記RF信号チェーン経路の各々は、それぞれ前記放射要素の1つと結合され、前記放射要素の各々が送信または受信したRF信号を増幅することを特徴とする衛星。
  43. 前記DRAアンテナによって発生した熱を管理する受動的な熱管理サブシステムをさらに備え、
    前記受動的な熱管理サブシステムは、ヒートシンクに接続された複数の熱ブレードを含み、
    前記熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱を能動的または受動的に前記ヒートシンクに伝えることを特徴とする請求項42に記載の衛星。
  44. 低地球軌道衛星であることを特徴とする請求項42に記載の衛星。
  45. 前記衛星の軌道を制御するポジショニングサブシステムさらに備え、
    前記軌道は、低地球軌道であることを特徴とする請求項42に記載の衛星。
  46. 宇宙船バスと、
    オンボードプロセッサと、
    前記オンボードプロセッサに接続されて前記オンボードプロセッサに取り付けられたDRAアンテナと、
    を備え、
    前記DRAアンテナは、
    前記DRAアンテナの少なくとも1つの放射面を定義する複数の放射要素モジュールと、
    前記放射要素モジュールのそれぞれに結合され、前記放射要素により受信されるまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅する複数のRF信号チェーン経路と、を備え、
    前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
    前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする衛星。
  47. 前記DRAアンテナで生成された熱を管理する受動的な熱管理サブシステムをさらに備え、
    前記受動的な熱管理サブシステムは、ヒートシンクに接続された複数の熱ブレードを含み、
    前記熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱を能動的または受動的に前記ヒートシンクに伝えることを特徴とする請求項46に記載の衛星。
  48. 低地球軌道衛星であることを特徴とする請求項46に記載の衛星。
  49. 前記衛星の軌道を制御するポジショニングサブシステムさらに備え、
    前記軌道は、低地球軌道であることを特徴とする請求項46に記載の衛星。
  50. 所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    単一のビーム形成ネットワークボードを備えることを特徴とするDRAアンテナ。
  51. 複数のRF信号チェーン経路をさらに備え、
    前記ビーム形成ネットワークボードは、すべてのRF信号および電気信号並びにDC電力を前記RF信号チェーン経路に伝えることを特徴とする請求項50に記載のDRAアンテナ。
  52. DRAアンテナを製造する方であって、
    第1の複数の放射要素モジュールを第1の熱ブレードに取り付けることにより、第1の組み立てられた熱ブレードを生成するステップと、
    ビーム形成ネットワークボードをベースプレートに取り付けるステップと、
    前記第1の組み立てられた熱ブレードが前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直になるように、前記第1の組み立てられた熱ブレードを前記ベースプレートに取り付けるステップと、
    を備え、
    前記取り付けるステップは、前記第1の複数の放射要素モジュールの各々の電気コネクタと、前記ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気的接続を形成するステップを含むことを特徴とする方法。
  53. 前記第1の熱ブレードおよび前記第1の複数の放射要素モジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 前記第1の熱ブレードの第1面には、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられ、
    前記第1の熱ブレードの第2面には、少なくとも1つの放射要素モジュールが取り付けられ、
    前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合うことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  55. 第2の複数の放射要素モジュールを、能動的または受動的に熱を伝える第2の熱ブレードに取り付けることにより、第2の組み立てられた熱ブレードを形成するステップと、
    前記第1の組み立てられた熱ブレードが前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直になり前記第1の組み立てられた熱ブレードと実質的に平行になるように、前記第2の組み立てられた熱ブレードを前記ベースプレートに取り付けるステップと、
    をさらに備え、
    前記取り付けるステップは、前記第2の複数の放射要素モジュールの各々の電気コネクタと、前記ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気的接続を形成するステップを含むことを特徴とする請求項54に記載の方法。
  56. 前記第1の熱ブレードと前記第2の熱ブレードとは同じサイズであることを特徴とする請求項55に記載の方法。
  57. 前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  58. 前記第1の複数の放射要素モジュールの各々は、複数の放射要素と、複数のRF信号チェーン経路と、を含み、
    前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、対応する前記複数の放射要素に結合され、
    前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
    前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  59. 前記複数のRF信号チェーン経路の全体が、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とする請求項58に記載の方法。
  60. 前記第1の複数の放射要素は、前記第1の熱ブレードに中心で取り付けられることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  61. 前記第1の複数の放射要素モジュールは、
    直線状に配置された複数の放射要素と、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記複数の放射要素の各々は、別の複数の放射要素モジュールに取り付けられ、
    前記RF信号チェーン経路の各々は、前記複数の放射要素の1つに結合され、前記放射要素により受信された信号または前記放射要素に与えられる信号を増幅することを特徴とする請求項52に記載の方法。
  62. 前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであることを特徴とする請求項61に記載の方法。
  63. 前記スプリングロードされた電気コネクタは、前記ビーム形成ネットワークボードにDCおよびRFインタフェースを与えることを特徴とする請求項62に記載の方法。
  64. 前記第1の熱ブレードは、前記DRAアンテナの熱交換インタフェースとして機能する上面を含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  65. 前記第1の熱ブレードは、振動ヒートパイプを含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  66. 前記第1の組み立てられた熱ブレードを形成するステップは、
    BAM(ビーム増幅モジュール)を取り付けるステップと、
    前記BAMの電気コネクタと、ビーム形成ネットワークボードの対応する受信ポートとの間に電気接続を形成するステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  67. 前記電気コネクタは、スプリングロードされた電気コネクタであることを特徴とする請求項66に記載の方法。
  68. 複数の第1SIPモジュールを、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けるステップをさらに備え、
    前記第1SIPモジュールは、少なくとも1つのビーム形成集積回路を含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  69. 複数の第2SIPモジュールを前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けるステップをさらに備え、
    前記第2SIPモジュールは、少なくとも1つのビーム形成集積回路を含み、
    前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合うことを特徴とする請求項68に記載の方法。
  70. 前記第1SIPモジュールは、前記複数の第1SIPモジュールの各々の熱生成部品からの熱を前記第1の熱ブレードに伝えるために、前記ベースプレートに熱的に結合されることを特徴とする請求項68に記載の方法。
  71. 前記ベースプレートは、熱を前記第1の熱ブレードに結合させることをことを特徴とする請求項70に記載の方法。
  72. 請求項1に記載のDRAアンテナを操作する方法であって、
    前記DRAアンテナを用いて、少なくとも1つの所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するステップを備えることを特徴とする方法。
  73. 請求項24に記載のDRAアンテナを操作する方法であって、
    前記DRAアンテナを用いて、少なくとも1つの所定の周波数帯のRF信号を送信または受信するステップを備えることを特徴とする方法。
  74. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    単一のビーム形成ネットワークボードと、
    それぞれがBFICを含む複数のSIPモジュールと、を備え、
    前記複数のSIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードに平面状に取り付けられることを特徴とするDRAアンテナ。
  75. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    単一のビーム形成ネットワークボードと、
    それぞれがBFICを含む複数のSIPモジュールと、を備え、
    前記複数のSIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードに平面状に取り付けられ、スプリングロードされた電気コネクタを介して前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続されることを特徴とするDRAアンテナ。
  76. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    単一のビーム形成ネットワークボードと、
    それぞれがBFICを含む複数のSIPモジュールと、を備え、
    前記複数のSIPモジュールの各々は、前記ビーム形成ネットワークボードに電気的に接続するためのスプリングロードされた電気コネクタを含むことを特徴とするDRAアンテナ。
  77. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    複数の放射要素モジュールを備え、
    前記複数の放射要素モジュールの各々は、
    前記DRAアンテナの放射面を定義する放射要素と、
    前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅するRF信号チェーン経路と、
    前記RF信号チェーン経路を前記DRAアンテナのビーム形成ネットワークボードに接続するためのスプリングロードされた電気コネクタと、
    を備えることを特徴とするDRAアンテナ。
  78. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    複数の放射要素モジュールを備え、
    前記複数の放射要素モジュールの各々は、
    前記DRAアンテナの放射面を定義する複数の放射要素と、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記複数のRF信号チェーン経路の各々は、前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅し、
    前記複数の放射要素は、集合的放射要素底面を定義し、
    前記RF信号チェーン経路は、前記集合的放射要素底面の内部に含まれることを特徴とするDRAアンテナ。
  79. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    ビーム形成ネットワークボードと、
    複数の放射要素モジュールと、
    を備え、
    前記放射要素モジュールの各々は、
    前記DRAアンテナの放射面を定義する1つの放射要素と、
    前記放射要素に結合され、前記放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅する1本のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記RF信号チェーン経路は、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とするDRAアンテナ。
  80. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    ビーム形成ネットワークボードと、
    前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されるRF信号チェーン経路と、
    を備えることを特徴とするDRAアンテナ。
  81. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    第1面を定義する1個のビーム形成ネットワークボードと、
    第2面に配置される複数のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記第1面と前記第2面とは、実質的に垂直であることを特徴とするDRAアンテナ。
  82. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    1個のビーム形成ネットワークボードと、
    複数の熱ブレードと、
    複数のRF信号チェーン経路と、
    を備え、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、接続された放射要素によって受信されたまたは前記放射要素に送信されるRF信号を増幅し、対応するそれぞれの前記熱ブレードに取り付けられ。
    前記複数の熱ブレードは、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されことを特徴とするDRAアンテナ。
  83. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    1個のビーム形成ネットワークボードと、
    複数の熱ブレードと、
    を備え、
    前記複数の熱ブレードの各々は、振動ヒートパイプを用いて、前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱をヒートシンクに受動的に伝えることを特徴とするDRAアンテナ。
  84. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    1個のビーム形成ネットワークボードと、
    前記DRAアンテナの熱生成部品で生成された熱をヒートシンクに伝えることにより、前記DRAアンテナを受動的に冷却する複数の熱ブレードと、
    を備えることを特徴とするDRAアンテナ。
  85. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    1個のビーム形成ネットワークボードと、
    複数の放射要素および複数のRF信号チェーン経路を備えた複数の放射要素モジュールと、
    を備え、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、対応する前記複数の放射要素に結合され、前記複数の放射要素によって受信されたまたは前記複数の放射要素に送信されるRF信号を増幅し、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、前記複数の放射要素によって定義された集合的放射要素底面の内部に含まれ、
    前記複数のRF信号チェーン経路は、前記ビーム形成ネットワークボードと実質的に垂直に配置されることを特徴とするDRAアンテナ。
  86. 各々が少なくとも1つのBFICを備えた複数のSIPモジュールをさらに備え、
    前記複数のSIPモジュールは、ビーム形成ネットワークボードに平面状に取り付けられることを特徴とする請求項24に記載のDRAアンテナ。
  87. 前記複数のSIPモジュールの第1サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられ、
    前記複数のSIPモジュールの第2サブセットが、前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられ、
    前記第1面と前記第2面とは、互いに向き合うことを特徴とする請求項86に記載のDRAアンテナ。
  88. 前記複数のSIPモジュールは、複数のダブルスタックとして前記ビーム形成ネットワークボードに取り付けられ、
    前記ダブルスタックの各々は、
    前記ビーム形成ネットワークボードの第1面に取り付けられた第1SIPモジュールと、
    前記ビーム形成ネットワークボードの第2面に取り付けられた第2SIPモジュールと、を備え、
    前記第1SIPモジュールと、前記第2SIPモジュールとは、互いに接続されることを特徴とする請求項86に記載のDRAアンテナ。
  89. 前記ダブルスタックの各々は、熱を受動的に伝える熱ブレードに熱的に結合されることを特徴とする請求項88に記載のDRAアンテナ。
  90. 前記ビーム形成ネットワークは、ベースプレートに取り付けられ、
    前記ダブルスタックの各々は、前記ベースプレートに熱的に結合され、
    前記ベースプレートは、前記ダブルスタックの熱生成部品から、熱を受動的に伝えるための熱ブレードに熱を伝えることを特徴とする請求項88に記載のDRAアンテナ。
  91. 前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
    前記カバーは、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱の熱交換インタフェースとして機能することを特徴とする請求項86に記載のDRAアンテナ。
  92. 前記SIPのサブセットは、それぞれカバーを備え、
    前記カバーは、前記DRAアンテナのベースプレートに接触し、前記SIPモジュールの熱生成部品で生成された熱を前記ベースプレートに伝えることを特徴とする請求項86に記載のDRAアンテナ。
  93. 所定の周波数帯のラジオ周波数電波信号を送信または受信するDRAアンテナであって、
    1個のビーム形成ネットワークボードと、
    それぞれが少なくとも1つのビーム形成集積回路を備えた第1SIPモジュールおよび第2SIPモジュールと、
    を備え、
    前記第1SIPモジュールおよび第2SIPモジュールは、前記ビーム形成ネットワークボードの対向する面に取り付けられ、前記第1SIPモジュールが前記第2SIPモジュールのための熱交換インタフェースを提供するように互いに接続されることを特徴とするDRAアンテナ。
JP2022520080A 2019-09-30 2020-09-30 直接放射アレイアンテナ Pending JP2022549968A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962908242P 2019-09-30 2019-09-30
US62/908,242 2019-09-30
PCT/CA2020/051310 WO2021062540A1 (en) 2019-09-30 2020-09-30 Direct radiating array antenna

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022549968A true JP2022549968A (ja) 2022-11-29

Family

ID=75337153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022520080A Pending JP2022549968A (ja) 2019-09-30 2020-09-30 直接放射アレイアンテナ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220376403A1 (ja)
EP (1) EP4038691A4 (ja)
JP (1) JP2022549968A (ja)
CA (1) CA3153206A1 (ja)
WO (1) WO2021062540A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114830436A (zh) * 2019-12-18 2022-07-29 康普技术有限责任公司 具有跨越由跳线电缆连接的多个天线的阵列的基站天线单元
USD1008233S1 (en) * 2021-03-26 2023-12-19 Macdonald, Dettwiler And Associates Corporation Direct radiating array antenna
USD1008232S1 (en) * 2021-03-26 2023-12-19 Macdonald, Dettwiler And Associates Corporation Direct radiating array antenna
WO2023108270A1 (en) * 2021-12-16 2023-06-22 Macdonald, Dettwiler And Associates Corporation Systems, methods, and terminals for synchronization of signal timing between a first terminal and a second terminal
WO2023155018A1 (en) * 2022-02-18 2023-08-24 Macdonald, Dettwiler And Associates Corporation Direct radiating array antenna assembly
CN117039390B (zh) * 2023-10-09 2023-12-29 成都天锐星通科技有限公司 一种相控阵天线及通讯设备

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ240907A (en) * 1990-12-14 1995-01-27 Ainsworth Tech Inc Communication system: signal level adjusting interface between distribution and antenna systems
US5576721A (en) * 1993-03-31 1996-11-19 Space Systems/Loral, Inc. Composite multi-beam and shaped beam antenna system
US9172145B2 (en) * 2006-09-21 2015-10-27 Raytheon Company Transmit/receive daughter card with integral circulator
US8344945B2 (en) * 2007-07-20 2013-01-01 Astrium Limited System for simplification of reconfigurable beam-forming network processing within a phased array antenna for a telecommunications satellite
EP2403067A1 (en) * 2010-06-23 2012-01-04 Astrium Limited An antenna
WO2014080240A1 (en) * 2012-11-26 2014-05-30 Agence Spatiale Europeenne Beam-forming network for an array antenna and array antenna comprising the same
US9761939B2 (en) * 2015-08-17 2017-09-12 The Boeing Company Integrated low profile phased array antenna system
US20180123225A1 (en) * 2015-09-25 2018-05-03 Qualcomm Incorporated Integrated airborne blade antenna design
US11424539B2 (en) * 2016-12-21 2022-08-23 Intel Corporation Wireless communication technology, apparatuses, and methods
RU2741489C1 (ru) * 2017-04-10 2021-01-26 Виасат, Инк. Регулирование зоны покрытия для адаптации спутниковой связи
US10855366B2 (en) * 2017-10-10 2020-12-01 Macdonald, Dettwiler And Associates Corporation Modular channelizer

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021062540A1 (en) 2021-04-08
EP4038691A4 (en) 2023-11-15
EP4038691A1 (en) 2022-08-10
US20220376403A1 (en) 2022-11-24
CA3153206A1 (en) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022549968A (ja) 直接放射アレイアンテナ
US8872719B2 (en) Apparatus, system, and method for integrated modular phased array tile configuration
US5280297A (en) Active reflectarray antenna for communication satellite frequency re-use
US7545324B2 (en) Phased array antenna systems and methods
US6246364B1 (en) Light-weight modular low-level reconfigurable beamformer for array antennas
EP3251166A1 (en) Low-cost diplexed multiple beam integrated antenna system for leo satellite constellation
Hasan et al. Ka band enabling technologies for high throughput satellite (HTS) communications
WO2003015212A1 (en) Partially deployed active phased array antenna system
US20240006778A1 (en) Direct radiating array ("dra") antenna, method of assembling a dra antenna, and system for managing heat generated by a dra antenna
Jin et al. High integration Ka-band multi-beam antenna for LEO communication satellite
WO1998004017A1 (en) Geosynchronous communications satellite system with reconfigurable service area
Capece Active SAR antennas: design, development, and current programs
Metzen Globalstar satellite phased array antennas
US20230166871A1 (en) Fold-out satellite with integrated radiator panel
US11881627B2 (en) Reconfigurable, flexible multi-user electronically steered antenna (ESA) terminal
US10347986B2 (en) Reconfigurable RF front end circuit for a multi-beam array fed reflector antenna system
EP3322034B1 (en) Amplifier integrated feed array with modularized feed elements and amplifiers
US20240021995A1 (en) Dual-band radiating element and modular antenna array
Warshowsky et al. 20 GHz phased array antenna for GEO satellite communications
CA3200044A1 (en) System and method for distributed beamforming
US20020113731A1 (en) Satellite communciation antenna array
US20230234724A1 (en) Satellite with modular radiator panels
Montesano et al. Microstrip Array Technologies for Space Applications
US11770180B1 (en) Satellite communications system
WO2023155018A1 (en) Direct radiating array antenna assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230905