JP4988610B2 - 基地局切替装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動局と基地局の間で無線通信が行われる際に、移動局側にて無線通信を行う基地局を選択させ、無線通信を行う基地局を切り替えさせる基地局切替装置に関する。
一般に、デジタル無線システムには、音声や文字などのデータを伝送する各チャネルのそれぞれに1つのキャリアを割り当てる一波単信方式(SCPC:Single Channel Per Carrier)が用いられている。SCPC方式のデジタル無線システムは、例えば狭帯域デジタル通信方式標準規格ARIB STD−T61に示されている。
以下に例えばSCPC方式のデジタル無線システムを用いる移動局が、無線CHを切り替える切替方法について説明する。
例えばタクシーや携帯型の移動可能な無線機等の移動局は、無線通信を行っている基地局における無線CH(周波数)の受信電界強度が基準レベル(閾値)よりも低下した場合に、無線CHを切り替える必要があると判別する。受信電界強度は、例えば移動局が無線通信を行っている基地局から離れると低下する。その際、移動局は、例えば搭載している無線機に登録され、使用していない他の複数の無線CHに次々切り替え、各無線CHの受信電界強度を測定する。移動局は、測定した中で受信電界強度が最も高い無線CHを選択し、切り替える。この方法により、移動局は、常に受信電界強度が高い無線CHを使用することとなり、基地局と無線通信を確実に行う。
なお例えば特許文献1には、同一の周波数のキャリアによる通信が確実に得られるようにしたディジタル無線通信システムが開示されている。
特許第3950668号公報
ここで移動局は、無線CH1にて無線通信を行う第1の基地局の無線CH到達エリアと、無線CH2にて無線通信を行い、第1の基地局と同一のデジタル無線システムを有する第2の基地局の無線CH到達エリアと、無線CH1にて無線通信を行い、第1の基地局とは異なるデジタル無線システムを有する第3の基地局の無線CH到達エリアと、が重複するエリアに配置されたとする。
移動局が第1の基地局と無線通信を行っている際に、無線CH1の受信電界強度が閾値よりも低下すると、上述した切替方法では、移動局は使用する無線CHを無線CH2に切り替えることとなる。しかしながら第3の基地局の無線CH1の受信電界強度が閾値よりも高い状態を維持していると、移動局は、受信電界強度が閾値よりも高い無線CH1を切り替える必要がないと判別し、第1の基地局と、第2の基地局のどちらとも無線通信を行わない状態になってしまう。よって移動局は、いつまでも無線通信を行いたい基地局と無線通信できない虞が生じ、通信効率が低下してしまう虞が生じる。
また従来の切り替える方法において、受信電界強度が最も高い無線CHが複数の移動局によって選択されると、この無線CHにおける基地局に無線通信が集中してしまう。これにより、1つの移動局あたりの通話時間が減ってしまう。また特定の基地局に無線通信が集中すると、無線通信が使用されない基地局がでてきてしまう。これにより通信効率が低下してしまう。
そのため本発明は、上記事情を鑑みて、所望なSCPC方式のデジタル無線システムを用い、無線通信を行っている基地局の受信電界強度が低下した際、移動局側にて同じデジタル無線システムを用いて無線通信を行う基地局を選択させ、選択した基地局に切り替えさせて無線通信を行うことで、通信効率を向上させる基地局切替装置を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、移動局に搭載され、前記移動局と無線通信を行っている基地局の受信電界強度が閾値よりも低下、または無線通信を行う前記基地局を所望するタイミングで切り替える際に、前記基地局と同じデジタル無線システムを有する他の前記基地局に無線通信を切り替える基地局切替装置であって、前記基地局の名前と周波数とを有する基地局情報と、識別子との対応関係を記憶する記憶部と、無線通信を行う前記基地局が切り替えられる際に、全ての前記基地局の前記受信電界強度を計測する計測部と、優先されて切り替えられる前記基地局の条件と、前記閾値を設定する設定部と、前記計測部によって計測された前記受信電界強度の計測結果と前記条件を基に前記基地局に優先順位を割り振り、優先順位の順に並び替え、並び替え結果から前記閾値よりも低い前記受信電界強度を有する前記基地局を切替先候補から削除し、切替先候補のなかから前記デジタル無線システムを有する優先順位の高い前記基地局を選択し、選択された前記基地局から送信される無線信号の無線情報チャンネルに格納された前記識別子と前記記憶部に記憶された前記識別子とが一致した場合に、選択された前記基地局に無線通信を切り替える制御部と、を具備し、前記制御部は、前記優先順位に基づいて前記デジタル無線システムの異なる前記基地局が切替先候補として選択された際に、前記記憶部に記憶されている前記識別子を基に、前記切替先候補のなかかから、次に優先順位の低い前記基地局を選択することを特徴とする基地局切替装置を提供する。






また本発明は目的を達成するために、前記切替先候補が残っていない場合、前記計測部は、全ての前記基地局の前記受信電界強度を再計測することを特徴とする上記に記載の基地局切替装置を提供する。
また本発明は目的を達成するために、無線通信が優先順位の高い前記基地局に切り替えられない際、または前記デジタル無線システムを有さない前記基地局に切り替えられた際に、前記制御部は、前記切替先候補のなかかから、前記デジタル無線システムを有し、優先順位の高い前記基地局、または前記デジタル無線システムを有さない前記基地局よりも優先順位の低い前記基地局に切り替えることを特徴とする上記に記載の基地局切替装置を提供する。
本発明によれば、所望なSCPC方式のデジタル無線システムを用い、無線通信を行っている基地局の受信電界強度が低下した際、移動局側にて同じデジタル無線システムを用いて無線通信を行う基地局を選択させ、選択した基地局に切り替えさせて無線通信を行うことで、通信効率を向上させる基地局切替装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、移動局が無線通信を行う基地局を選択し無線通信の切り替え行う状態を示す概略図である。無線通信は、基地局3と移動局4の間にて例えばSCPC方式を用いて無線信号F1,f1を送受信して行われる。このSCPC方式では、例えば狭帯域デジタル通信方式標準規格ARIB STD−T61が設定されている。これにより無線通信の際、データのフレームデータフォーマットや接続手順が決められる。
図1に示すように管理部1と、管理部1と接続する回線交換部2(2a,2b,2c,2d,2e,2f)と、回線交換部2a,2b,2c,2d,2e,2fとそれぞれ接続する基地局3(3a,3b,3c,3d,3e,3f(以下、基地局3a〜3f))と、基地局3a〜3fのいずれか1つと無線通信を行い(無線信号F1,f1を送受信して)管理部1とデータ通信(データを送受信)を行う移動局4が配置されている。
基地局3a〜3fは、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している。また基地局3a〜3fとは異なるデジタル無線システムを有する基地局3gが設けられている。言い換えると基地局3gは、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有していない基地局である。また移動局4は、基地局3a〜3fを介して例えば管理部1とデータ通信するため、異なるデジタル無線システムを有する基地局3gを介しては行わない(移動局4は、基地局3gから無線信号F1を受信するが用いない)。
基地局3aは通話エリア21に所属し、基地局3bは通話エリア22に所属し、基地局3c,3d,3eは通話エリア23に所属し、基地局3fは通話エリア24に所属するものとする。これら通話エリアでは、少ない無線CH(周波数)資源の有効利用の見地から、同一の無線CHが用いられる。例えば通話エリア21では無線CH1が用いられ、通話エリア22では無線CH2が用いられ、通話エリア23では無線CH3が用いられ、通話エリア24では無線CH4が用いられる。無線CH1,2,3,4は、それぞれ周波数帯が異なる。なお基地局3gは、基地局3aと同一の無線CHである無線CH1を用いる。また、基地局3c,3d,3eは通話エリア23に所属しているため、回線交換部2c,2d,2eは1つに統合されても良い。
移動局4は、無線CH1,2,3,4を使い分けて基地局3a〜3fのいずれかと無線信号F1,f1を送受信し、例えば管理部1とデータ通信する。移動局4は、例えば基地局3aと無線信号F1,f1を送受信する際、無線CH1を選択する。また移動局4は、図1に示すように基地局3a〜3gの圏内を示す無線CH到達エリア5a〜5gが重複するエリアに配置されているものとする。よって移動局4には、無線CH1〜4が到達する。各無線CH到達エリアと重複するエリアにおいて、各基地局(各無線信号F1における無線CH)の受信電界強度は、移動局4から基地局までの距離に対応する。
なお同じデジタル無線システムを有している6つ基地局3(3a〜3f)が、記載されているが、この数は限定されない。また複数の移動局4が配置されていてもよく、例えば移動局4bは無線CH到達エリア5bに配置され、移動局4eは無線CH到達エリア5eに配置されるものとする。
管理部1は、例えば回線交換部2を統制する図示しない統制台と、回線交換部2と基地局3を介して移動局4と音声情報や文字情報や画像情報などのデータをデータ通信する無線卓と、を有している。無線卓は、指示を有するデータを例えば移動局4に回線交換部2aと基地局3aを介して無線CH1やメール等で無線送信し、また移動局4から送信される無線信号f1を基地局3aと回線交換部2aを介して受信し、移動局4から送信されるデータを記憶や表示する。
回線交換部2は、管理部1から送信されたデータを回線交換部2と接続している基地局3に送信する。また回線交換部2は、移動局4から送信されたデータを基地局3を介して受信し、受信したデータを無線卓に送信する。
基地局3は、回線交換部2から送信されたデータを無線信号F1として無線CH到達エリア内に配置する移動局4に送信し、無線信号f1として移動局4から送信されたデータを受信した後、回線交換部2に送信する。無線信号F1は例えばポーリング信号や運用波等であり、無線信号f1は例えばポーリング信号に応答するポーリング応答信号や運用波等である。
図2に示すように基地局3には、例えばデータが移動局4に無線信号F1として送信される際、基地局3を示す第1の情報である識別子(基地局ID)を、基地局毎に設定する設定部30が設けられている。この識別子は、送信元を移動局4に特定させる基地局番号を有している。そのため識別子は、後述する図6に示すように無線信号F1を送信する基地局毎によって異なる。設定された識別子は、図示しない記憶部によって記憶されていても良い。また例えば基地局3aが無線CH1とは異なる無線CHを使う場合、設定部30は、この無線CHに対して無線CH1とは異なる識別子を設定する。また設定部30は、例えば基地局3c,3d,3eのように同じ無線CH3を用いる基地局であっても異なる識別子を設定する。このように設定部30は、同一基地局であっても無線CH毎に、また同一の無線CHであっても基地局毎に識別子を設定する。
また基地局3には、基地局3が送信する無線信号F1に識別子を格納する第1の格納部31と、識別子を格納された無線信号F1に対して後述する処理を施す処理部32と、無線信号F1,f1を送受信する送受信部33が設けられている。
第1の格納部31は、識別子を無線信号F1に格納する際、SCPC方式のフレームデータフォーマットの一部である「RICH」(Radio Information Channel)に識別子を格納する。「RICH」は、例えば無線回線を維持するために上述したデータを伝送するチャネル(無線情報チャネル)である。
基地局3において、一般に「RICH」は、図3に示すように例えば17ビットに設定されている。「RICH」において、予め11ビットの領域は、2ビットと3ビットと3ビットと3ビットに区分けされており、第1の格納部31は、それぞれに無線信号F1の種別等を特定する特定情報を予め格納している。よって第1の格納部31は、残りの6ビットの領域に識別子を格納する。なお第1の格納部31は、図3に示すように6ビットの領域全てに識別子を格納しているがこれに限定する必要はない。第1の格納部31は、例えば3ビットの領域に識別子を格納し、残りの3ビットの領域に別の情報等を格納してもよい。
識別子は、図6に示すように例えば基地局3aから送信される無線信号F1における無線CH1と基地局3bから送信される無線信号F1における無線CH2によって異なる。例えば識別子が6ビットの領域に格納される場合、例えば前者の識別子の基地局番号は「000001」と設定部30によって設定され、後者の識別子の基地局番号は「000010」と設定部30によって設定される。
処理部32は、識別子を格納している「RICH」に対して誤り検出を行うためのCRC処理を施し、固定ビットなどを挿入付加し、例えば畳み込み符号化の方式などを用いた誤り訂正符号化処理を施して56ビットのフレームデータフォーマットに変換し、所定周期で分散させるインタリーブ処理を施す。
また処理部32は、識別子を有し56ビットに変換された「RICH」に、例えば図4に示すような、「LP+R」と「Pa」と「TCH」と「SW」と「未定義領域」を付加しフレームデータフォーマットを生成する。図4に示す数値は、予め設定されるビット数を示す。
「LP+R」は、リニアライザのトレーニング期間とバースト波の過渡応答(ランプアップ、ランプダウン)用に割り当てた時間である。「Pa」は、プリアンブル信号である。「TCH」は、トラフィックチャネルであり、音声データを伝送する。「SW」は、同期ワード(Sync Word)である。
送受信部33は、「RICH」において第1の格納部31によって格納された識別子を有し、上述したフレームデータフォーマットを用いた無線信号F1を移動局4に送信し、移動局4から無線信号f1を受信する。
図5に示すように移動局4には、無線信号F1,f1を送受信する送受信部41と、表示部42と、出力部43と、操作部44と、記憶部45と、計測部46と、制御部47が設けられている。
表示部42は、例えば上述した無線信号F1に含まれ、無線卓から送信された文字情報や画像情報等を表示する。出力部43は、無線卓等から送信される音声情報等を出力する。
操作部44は、例えば乗務員が例えば配車要求に対する応答操作や、無線通信を行う基地局3が切り替えられる際に乗務員が切替先の条件を設定操作する端末である。
詳細には、操作部44は、受信電界強度に対する閾値を設定し、また切替先を設定する際、例えば条件Aや条件Bといった優先されて切り替えられる基地局(切替先)の条件を設定し、切替先を選択する。条件Aとは、例えば無線通信を行っていた基地局3と同一の通話エリアに所属する基地局3を優先させることである。また条件Bとは、例えば無線通信を行っていた基地局3と同一の通話エリアに所属する基地局3以外の基地局3を優先させることである。この設定は、表示部42に表示され、乗務員によって設定される。なお本実施形態の切替先の条件において、条件Aと条件Bが設定された場合、条件Aに該当する基地局は、条件Bに該当する基地局よりも優先されて切り替わる。
これにより移動局4は、受信電界強度が閾値よりも低下した場合に、設定された切替先の条件を基に無線通信を行う基地局3を切り替える。
また操作部44は、乗務員が基地局3を切り替えるために、乗務員によって押し下げられるサーチボタン44aを有している。詳細には、このサーチボタン44aは、例えば受信電界強度が閾値よりも低下していなくても、無線通信の感度を向上させるために受信電界強度がより高い他の基地局3と無線通信を行うために基地局3を切り替える際に、乗務員によって押し下げられる。このようにサーチボタン44aは、所望するタイミングで他の基地局3と無線通信を行うために基地局3を切り替える切替部である。つまりサーチボタン44aが押し下げられた場合、移動局4は、上記にて設定された切替先の条件を基に基地局3を切り替える。
このように本実施形態において、移動局4は、例えば受信電界強度が閾値よりも低下した場合や所望するタイミングでサーチボタン44aが押し下げられた場合に、切替先の条件を基に無線通信を行う基地局3を切り替える。
記憶部45は、操作部44によって設定された受信電界強度に対する閾値を記憶する。また記憶部45は、図6に示すデータベース51を格納している。このデータベース51には、識別子と、識別子に対応し、識別子を基に基地局3を特定するための基地局情報が登録されている。基地局情報には、例えば基地局3a,3b,3cといった基地局名と、各基地局の周波数(無線CH)と、基地局が所属する通話エリアが含まれている。例えばデータベース51には、識別子「000001」を格納する無線信号F1の基地局3は、通話エリア21に所属し、無線CH1を用いる基地局3aであることが登録されている。
計測部46は、無線通信を行う基地局3が切り替えられる際に、全ての基地局3から送信される無線信号F1における無線CHの受信電界強度を計測する。無線通信を行う基地局が切り替えられる際とは、例えば移動局4が無線通信を行っている基地局3の受信電界強度が閾値を下回った際、またはサーチボタン44aが押し下げられた際であり、計測部46は、このタイミングにて全ての基地局3の受信電界強度を計測する。なお受信電界強度が閾値を下回る、とは、例えば移動局4が基地局3の圏外に移動したり、無線通信を行っている基地局3から離れることである。また計測部46は、常時受信電界強度を計測していてもよい。
制御部47は、無線通信を行っている基地局3の受信電界強度が閾値よりも低下したか否かを判別する。低下している場合、制御部47は、計測部46によって計測された計測結果から例えば図8に示すようなリスト61を作成する。
リスト61には、基地局名と、各基地局3の受信電界強度の計測値の対応関係がまとめられている。例えばリスト61には、基地局3aにおける受信電界強度の計測値が90、基地局3bにおける受信電界強度の計測値が60、基地局3cにおける受信電界強度の計測値が190、基地局3dにおける受信電界強度の計測値が200、基地局3eにおける受信電界強度の計測値が70、基地局3fにおける受信電界強度の計測値が220、基地局3gにおける受信電界強度の計測値が230であることがまとめられる。このようなリスト61は、記憶部45に記憶される。
また制御部47は、リスト61から、操作部44によって設定された切替先の条件をもとに、無線通信を行う基地局3を受信電界強度(計測値)が高い順に並び替える。並び替えられた順番が、優先順位(切替先候補の順番)となる。制御部47は、並び替えた結果をリストにまとめる。
例えば無線通信を行っている基地局3eから切り替え、切替先の条件として、基地局3eと同一の通話エリアに所属する基地局3d,3cを優先させる条件Aと、基地局3e以外で基地局3aを優先させる条件Bが設定されている場合、制御部47は、上述した計測値から基地局3d,3c,3a,3g,3f,3bの順で並び替え、並び替え結果を図9Aに示すようなリスト62のようにまとめる。このようなリスト62は、記憶部45に記憶され、表示部42に表示される。
そして制御部47は、操作部44によって設定された閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局3を無線通信を行う切替先候補から削除する。さらに制御部47は、削除した結果をリストにまとめる。例えば閾値が80に設定されている場合、制御部47は、リスト62から基地局3bを削除し、例えば図9Bに示すようにリスト63にまとめる。リスト63は、記憶部45に記憶され、表示部42に表示される。
次に制御部47は、切替先候補となる基地局3と同期を取る。制御部47は、所望する時間以内に同期が取れたか否かを判別する。この時間は、予め設定され記憶部45に記憶されていても良いし、操作部44によって切替先の条件が設定される度に、操作部44にて設定されても良い。
その際、制御部47は、同期が取れた基地局3が移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有しているか、判別する。そのため制御部47は、この判別を、同期が取れた基地局3の無線CHにおいて、無線信号F1に格納されている識別子に対応する基地局情報がデータベース51に登録されているか否かを基に行う。
登録されている場合、無線通信の切替先の基地局3が確定する。そして移動局4は、切替先に確定された基地局3と無線通信を行う。
例えばリスト63において、制御部47は、優先順位が最も高い基地局3dと同期をとる。制御部47は、所望時間以内に同期が取れた場合、基地局3dが移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3か、を判別する。つまり制御部47は、基地局3dの識別子「000100」がデータベース51に登録されている基地局情報に対応するか、を判別する。基地局3dの識別子に対応する基地局情報はデータベース51に登録されているため、無線通信の切替先が基地局3dに確定する。そして移動局4は、基地局3dと無線通信を行う。
このように制御部47は、計測部46によって計測された受信電界強度の計測結果と操作部44によって設定された条件を基に基地局3に優先順位を割り振り、優先順位の順に並び替える。そして制御部47は、並び替え結果から操作部44によって設定された閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局3を切替先候補から削除し、残った切替先候補のなかから所望するデジタル無線システムを有する優先順位の高い基地局3に切り替えて、無線通信を行う。
なお同期が取れない場合や、基地局情報が登録されていない場合、制御部47は、この基地局3を切替先とはみなさず、この基地局3の優先順位よりも1つ低い優先順位の基地局3と同期をとる。
例えば制御部47は、基地局3dと所望時間以内に同期が取れない場合、基地局3cに切り替えて上記動作を繰り返す。基地局3cと所望時間以内に同期が取れない場合、基地局3aに切り替えて上記動作を繰り返す。なお制御部47は基地局3gと所望時間以内に同期が取れても、基地局3gの識別子に対応する基地局情報はデータベース51に登録されていない。よって制御部47は基地局3gを切替先とはみなさず、基地局3gの優先順位よりも1つ優先順位が低い基地局3fと同期をとる。
このように優先順位の高い例えば基地局3dと同期が取れず、無線通信が優先順位の高い基地局3dに切り替えられない際、またはデジタル無線システムを有していない基地局3gに切り替えられた際に、制御部47は、切替先候補のなかかから、デジタル無線システムを有し、優先順位の高い基地局3d、またはデジタル無線システムを有さない基地局3gよりも優先順位の低い例えば基地局3c,3fに切り替え、切替先を確定しようとする。
このような基地局切替において、管理部1と移動局4は、上述したように回線交換部2と基地局3を介して無線信号F1,f1を用いてデータ通信を行う。また管理部1と各移動局4は、回線交換部2と基地局3を介して無線信号F1,f1を用いて例えば一斉通話を含むデータ通信を行う。
また同一の基地局3の圏内に配置されている移動局4同士は、直接波を利用して例えば通話を含むデータ通信を行う。また基地局3bの圏内に配置されている移動局4bと基地局3eの圏内に配置されている移動局4eは、回線交換部2b,2eと基地局3b,3eを介して例えば通話を含むデータ通信を行う。
全ての移動局4は、無線信号F1,f1と直接波を切り替えてデータ通信を行う。
文字情報と音声情報は、同時に送受信を行える。また基地局3同士や回線交換部2同士は、接続していても良い。
次に本実施形態における基地局の切替方法について図7を参照して説明する。
この切替方法は、例えば移動局4が管理部1とデータ通信を行うために、移動局4が基地局3eと無線通信を行っている際に、例えば基地局3eの受信電界強度が閾値よりも低下した場合やサーチボタン44aが押し下げられた場合に用いられる。またこの切替方法は、例えば移動局4b,4eが、例えば基地局3b,3eと、回線交換部2b,2eを介してデータ通信を行う際や、例えば管理部1と移動局4b,4eが基地局3b,3eと回線交換部2b,2eを介して一斉に通信を行う際にも用いられる。
なお切替方法において、第1乃至第3の並び替え例を用いて説明する。
第1乃至第3の並び替え例において、移動局4は、基地局3eと無線通信を行っており、受信電界強度の閾値が操作部44によって80に設定されているものとする。
ここで移動局4が基地局3eの圏外に移動するといったように基地局3eから離れると、基地局3eの受信電界強度が閾値よりも低下していると制御部47によって判別される。またはサーチボタン44aが所望するタイミングにて押し下げられる(Step1)。
これにより全ての基地局(基地局3a〜3fと基地局3g)の受信電界強度が計測部46によって計測される(Step2)。そして例えば図8に示すようなリスト61が、制御部47によって作成される。
同時に、切替先の条件が操作部44によって設定される(Step3)。例えば第1の並び替え例において、条件Aと条件Bとが操作部44によって設定される。これにより切替先の基地局が移動局側で選択される。
第1の並び替え例は、条件Aとして基地局3eと同一の通話エリア23に所属する基地局3c,3dを優先させ、条件Bとして例えば基地局3e以外で基地局3aを優先させると設定される。
なおStep1の直後に、表示部42には、切替先の条件を指定するように乗務員に知らせる旨のメッセージが表示されても良い。また出力部43が切替先の条件を指定するように乗務員に知らせる旨の音声を出力しても良い。またStep3における切替先の条件は、Step1の前にて予め設定されても良い。
そして設定された切替先の条件を基に、切替先の基地局3の優先順位(切替先候補の順番)が制御部47によって設定され(割り振られ)、切替先候補が制御部47によって優先順位の高い基地局から順に並び替えられる(Step4)。切替先候補の順番は、リスト61から、基地局3d,3c,3a,3g,3f,3bの順に並び替えられる。並び替えられた結果は、制御部47によって図9Aに示すようなリスト62にまとめられる。
なお基地局3dの優先順位が基地局3cの優先順位よりも高い理由は、基地局3cの受信電界強度の計測値よりも基地局3dの受信電界強度の計測値が高いからである。基地局3gと基地局3fと基地局3bにおいても同様である。
さらにリスト62(並び替え結果)から、閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局3が、制御部47によって切替先候補から削除される(Step5)。この場合、閾値80よりも低い受信電界強度を有する基地局3bが削除される。なお例えば閾値が150に設定されている場合、Step5において、リスト62から基地局3aと、基地局3bと、が切替先候補から制御部47によって削除される。
そして削除された結果は、制御部47によって図9Bに示すようにリスト63にまとめられる。
次に、リスト63(削除された結果)から、切替先候補が残っているか、制御部47によって判別される(Step6)。この場合、基地局3d,3c,3a,3g,3fが切替先候補として残る。
切替先候補が残っている場合(Step6:Yes)、無線通信の切替先は制御部47によって最も優先順位が高い基地局3に切り替わり、移動局4はこの基地局3と同期を取る(Step7)。この場合、無線通信の切替先は基地局3dに切り替わり、移動局4は基地局3dと同期を取る。
次に、移動局4は所望する時間以内に最も優先順位が高い基地局3と同期を取れたか、制御部47によって判別される(Step8)。
同期が取れた場合(Step8:Yes)、この基地局3は、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3であるか、制御部47によって判別される(Step9)。基地局3が、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3である場合(Step9:Yes)、無線通信の切替先の基地局3が確定する(Step10)。また移動局4は、切替先に確定された基地局3と無線通信を行う(Step11)。
この場合、基地局3dは、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している。詳細には、基地局3dの無線CH3において、無線信号F1には、第1の格納部31によって「RICH」に識別子「000100」が格納されている。無線信号F1は、処理部32によって上述した処理を施され、送受信部33によって移動局に送信される。移動局4が送受信部41にて受信した際、識別子「000100」に対応する基地局情報がデータベース51に登録されているか、制御部47によって判別される。データベース51には、識別子「000100」に対応する基地局情報が登録されている。よって無線通信の切替先は制御部47によって基地局3dに確定し、移動局4は基地局3dと無線通信を行う。これにより動作が終了する。
なお、閾値が例えば240に設定されると、リスト62から全ての基地局3が切替先候補から制御部47によって削除され、切替先候補が残らない(Step6:No)。この場合、Step2に戻り、全ての基地局3の受信電界強度が計測部46によって再計測される。
また同期が取れない場合(Step8:No)、及び基地局3が移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有していない基地局3(例えば基地局3g)である場合(Step9:No)、同期が取れない基地局3と基地局3g以外で切替先候補が残っているか、制御部47によって判別される(Step12)。
切替先候補が残っている場合(Step12:Yes)、無線通信の切替先は、制御部47によって、Step8の基地局3の優先順位、またはStep9の基地局3の優先順位よりも1つ低い優先順位を有する基地局3に切り替わる。つまり無線通信の切替先は、優先順位が高い基地局3から、この基地局3の優先順位よりも1つ低い基地局3に切り替わる。移動局4はこの基地局3と同期を取る(Step13)。
上記の場合、無線通信の切替先は、基地局3dから基地局3cに切り替わる。移動局4はこの基地局3cと同期を取る。
次に、移動局4は所望する時間以内に基地局3と同期を取れたか、制御部47によって判別される(Step14)。
同期が取れた場合(Step14:Yes)、この基地局3は、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3であるか、制御部47によって判別される(Step15)。
基地局3は、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3である場合(Step15:Yes)、Step10に進む。
上記の場合、無線通信の切替先は基地局3cに切り替わり、移動局4は基地局3cと同期を取り、取れた場合、基地局3cは、デジタル無線システムを有している基地局3であると制御部47によって判別される。
このように優先順位の高い例えば基地局3dと同期が取れず、無線通信が優先順位の高い基地局3dに切り替えられない際、無線通信の切替先は、制御部47によって、切替先候補のなかかから基地局3dよりも優先順位の1つ低い基地局3cに切り替えられる。同様に基地局3cに切り替えられない際、無線通信の切替先は、制御部47によって、基地局3aに切り替えられる。
また同期が取れない場合(Step14:No)、及び基地局3が移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有していない基地局(例えば基地局3g)である場合(Step15:No)、Step12に戻る。
また例えば基地局3d,3c,3aと同期が取れない場合、Step13において、無線通信の切替先は基地局3gに切り替わり、移動局4は基地局3gと同期を取る。さらに移動局4が所望する時間以内に基地局3gと同期を取れた場合(Step14:Yes)、Step15に進む。その際、基地局3gは、移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3ではない(Step15:No)。言い換えると基地局3gの識別子に対応する基地局情報はデータベース51に登録されていない。よってStep12に戻る。そしてStep13において、無線通信の切替先は、基地局3fに切り替わる。移動局4はこの基地局3fと同期を取る。
このようにデジタル無線システムを有していない基地局3gに切り替えられた際、無線通信の切替先は、第1の並び替え例において、制御部47によって基地局3gよりも優先順位の低い基地局3fに切り替わる。
また移動局4は基地局3fと同期を取れなかった場合(Step14:No)、Step12に戻る。この場合、切替先候補が残っていないため(Step12:No)、Step2に戻る。
次に第2の並び替え例について説明する。
Step1,2の動作は、上述した第1の並び替え例と同様である。Step3の切替先の条件において、条件Aと条件Bが設定されない。
つまり第2の並び替え例において、条件Aは、基地局3eと同一の通話エリア23に所属する基地局3c,3dを優先させず、条件Bは、例えば基地局3e以外の基地局をどれも優先させない、と設定される。
これによりStep4において、基地局3の切替先候補の順番は、受信電界強度の計測値が高い順に並び替えられる。つまり基地局3の切替先候補の順番は、基地局3g,3f,3d,3c,3b,3aの順に並び替えられる。並び替えられた結果は、制御部47によって図10Aに示すようなリスト64にまとめられる。
さらにStep5において、リスト64(並び替え結果)から、閾値80よりも低い受信電界強度を有する基地局3bが削除される。そして削除された結果は、制御部47によって図10Bに示すようなリスト65にまとめられる。
なおStep7において移動局4は基地局3gと同期を取り、Step8において移動局4は所望する時間以内に基地局3gと同期を取れたとしても、基地局3gは、上述したように移動局4と無線通信を行うためのデジタル無線システムを有している基地局3ではない(Step9:No)。よってStep12に進む。
これら以外の各Stepにおける動作は、第1の並び替え例と略同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に第3の並び替え例について説明する。
Step1,2の動作は、上述した第1の並び替え例と同様である。Step3の切替先の条件において、条件Aが設定されず、条件Bが設定される。
つまり第3の並び替え例において、条件Aは、基地局3eと同一の通話エリア23に所属する基地局3c,3dを優先させず、条件Bは、例えば基地局3e以外で基地局3aを優先させる、と設定される。
これによりStep4において、基地局3の切替先候補の順番は、基地局3a,3g,3f,3d,3c,3bの順に並び替えられる。並び替えられた結果は、制御部47によって図11Aに示すようなリスト66にまとめられる。
さらにStep5において、リスト66(並び替え結果)から、閾値80よりも低い受信電界強度を有する基地局3bが削除される。そして削除された結果は、制御部47によって図11Bに示すようなリスト67にまとめられる。
これら以外の各Stepにおける動作は、第1の並び替え例と略同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように本実施形態は、移動局4側にて、無線通信を行う基地局3の切替先の条件を設定することで、無線通信を行っている基地局3の受信電界強度が低下しても、この条件を基に、受信電界強度が低下した基地局3が用いているSCPC方式のデジタル無線システムを有する基地局3に切り替えて無線通信を行うことができる。
また本実施形態は、切替先の条件を設定することで、所望するタイミングでサーチボタン44aが押し下げられた際でも所望するタイミングで他の基地局3に切り替えて無線通信を行うことができる。
これにより本実施形態は、受信電界強度が低下しても無線通信を切り替えることができ、無線通信が遮断してしまうことを防止でき、またサーチボタン44aによって所望するタイミングにて無線通信を切り替えることができるため、通信効率を向上させることができる。
また本実施形態は、識別子によって、同期を取った基地局3が、受信電界強度が低下した基地局3と同じSCPC方式のデジタル無線システムを用いているか、移動局4側にて判別し、同じシステムを用いている場合にのみ、この基地局3と無線通信を行わせることができる。また本実施形態は、同期を取った基地局3が同じシステムを用いていない場合、同期を取った基地局3よりも優先順位が低く、同じシステム用いている基地局3と無線通信を行わせることができる。これにより本実施形態は、例えば無線通信を行っている基地局3の受信電界強度が低下しても、移動局4側にて同じデジタル無線システムを有する他の基地局3に切り替えることができるために、通信効率を下げることなく基地局3と無駄なく無線通信を行うことができる。
また本実施形態は、移動局4側にて、優先するべき基地局3を設定、選択できるため、特定の基地局3に無線通信が集中することを防止できる。よって本実施形態は、1つの移動局4あたりの通話時間が減ってしまことを防止できる。また本実施形態は、使用される基地局3と、使用されない基地局3が出てくることを防止できるため、通信効率の低下を防止することができる。
また本実施形態は、第2の並び替え例にように条件A,Bを設定しなくても、識別子を基に、受信電界強度が高い順に、受信電界強度が低下した基地局3と同じデジタル無線システムを用いている基地局3を切り替えることができる。これにより本実施形態は、無線通信を行っている基地局3aの受信電界強度が低下し、例えば基地局3gの受信電界強度が高くても、基地局3aと同じデジタル無線システムを用いている基地局3b〜3fのいずれかに切り替えて無線通信を行うことができる。これにより本実施形態は、無線通信を行いたい基地局3と無線通信できないことを防止でき、通信効率が低下してしまうことを防止できる。
なお切替先の条件は、Step3において、例えば所望する時間の間で設定されない場合、例えば記憶部45に予め記憶されている切替先の条件が用いられても良い。記憶されている切替先の条件とは、例えば最近使用された切替先の条件である。
また条件Aに該当する基地局は、条件Bに該当する基地局よりも優先されているがこれに限定する必要はない。例えば操作部44は、条件A,Bどちらを優先するか設定を行っても良い。また予め、条件Bに該当する基地局が条件Aに該当する基地局よりも優先されていても良い。また条件Bに複数の基地局を設定しても良い。
また切替先の条件は、条件Aと条件Bに限定する必要はなく、例えば条件Cをさらに加えても良い。条件Cは、例えば無線通信を行っていた基地局3と同一の通話エリア以外で優先させる通話エリアを設定することである。このように本実施形態は、用途に応じて、切替先の条件を加えたり、設定を変更しても良い。
なおStep4,5において、優先順位が高い基地局から順に並び替えられた後、閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局が切替先候補から削除されているが、これに限定する必要はない。閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局が切替先候補から削除された後、優先順位が高い基地局から順に並び替えられてもよい。
また全ての基地局3が切替先候補から制御部47によって削除され、切替先候補が残らない場合(Step6:No)、Step2に戻ったがこれに限定する必要はない。
例えば閾値が制御部47によって下げられ、切替先候補が制御部47によって再設定されても良い。例えば閾値が240に設定されて、切替先候補が全て削除されてしまった場合、閾値は230に下げられて、切替先候補が再設定される。この場合、制御部47は、閾値を240から1度に10下げて230に設定したが、この下げる値や回数は、例えば操作部44によって所望に設定可能である。もちろん下げる値や下げる回数は、予め設定されていても良い。
また例えば切替先の条件が設定される際に、例えば基地局3から移動局4に、基地局3における無線通信の混み具合(集中の度合い)を示す情報が送信されても良い。一般に移動局4は、無線通信の回線が混んでいる基地局3を避ける。そのため本実施形態は、この情報を基に切替先の基地局3を移動局4側に設定させことができるため、特定の基地局3に無線通信が集中することを防止でき、通信効率を向上させることができる。
また第1の格納部31は「RICH」により多くの識別子を格納するほど、基地局3は自局を特定できる情報をより多く移動局4に送信することができる。これにより移動局4は、受信する無線信号F1が、使用していたデジタル無線システムと同一であることをより確実に判別することができる。
また第1の格納部31は「RICH」に識別子を格納したがこれに限定する必要はなく、例えば図4に示すフレームデータフォーマットの「未定義」領域に格納しても良い。
また、図1では、回線交換部2と基地局3は、管理部1とは独立した形態であるが、基地局切替システムの規模に応じて管理部1と回線交換部2と基地局3を一体に構成することもできる。
このように本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
図1は、本実施形態において無線通信を行う基地局を設定し、通信先をこの基地局に切り替える基地局切替システムを示す概略構成図である。 図2は、本実施形態の基地局のシステム構成を概略的に示す概略構成図である。 図3は、SCPC方式の基地局切替装置における送信フレームデータフォーマットの一部である「RICH」の一例を示す図である。 図4は、SCPC方式の基地局切替装置における送信フレームデータフォーマットの一例を示す図である。 図5は、本実施形態の基地局切替装置の概略構成図である。 図6は、識別子と、識別子に対応し、識別子を基に基地局を特定するための基地局情報が登録されているデータベースを示す図である。 図7は、基地局の切替方法を示すフローチャートである。 図8は、基地局と、各基地局の受信電界強度の計測値の対応関係がまとめられているリストである。 図9Aは、第1の並び替え例における切替先の条件をもとに、無線通信を行う基地局を受信電界強度が高い順に並び替えた結果をまとめたリストを示す図である。 図9Bは、図9Aに示すリストから閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局を切替先候補から削除した結果をまとめたリストを示す図である。 図10Aは、第2の並び替え例における切替先の条件をもとに、無線通信を行う基地局を受信電界強度が高い順に並び替えた結果をまとめたリストを示す図である。 図10Bは、図10Aに示すリストから閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局を切替先候補から削除した結果をまとめたリストを示す図である。 図11Aは、第3の並び替え例における切替先の条件をもとに、無線通信を行う基地局を受信電界強度が高い順に並び替えた結果をまとめたリストを示す図である。 図11Bは、図11Aに示すリストから閾値よりも低い受信電界強度を有する基地局を切替先候補から削除した結果をまとめたリストを示す図である。
符号の説明
1…管理部、2a〜2f…回線交換部、3a〜3g…基地局、4,4b,4e…移動局、5a〜5g…無線CH到達エリア、30…設定部、31…第1の格納部、32…処理部、33…送受信部、41…送受信部、42…表示部、43…出力部、44…操作部、44a…サーチボタン、45…記憶部、46…計測部、47…制御部、51…データベース、61〜67…リスト。

Claims (1)

  1. 移動局に搭載され、前記移動局と無線通信を行っている基地局の受信電界強度が閾値よりも低下、または無線通信を行う前記基地局を所望するタイミングで切り替える際に、前記基地局と同じデジタル無線システムを有する他の前記基地局に無線通信を切り替える基地局切替装置であって、
    前記基地局の名前と周波数とを有する基地局情報と、識別子との対応関係を記憶する記憶部と、
    無線通信を行う前記基地局が切り替えられる際に、全ての前記基地局の前記受信電界強度を計測する計測部と、
    優先されて切り替えられる前記基地局の条件と、前記閾値を設定する設定部と、
    前記計測部によって計測された前記受信電界強度の計測結果と前記条件を基に前記基地局に優先順位を割り振り、優先順位の順に並び替え、並び替え結果から前記閾値よりも低い前記受信電界強度を有する前記基地局を切替先候補から削除し、切替先候補のなかから前記デジタル無線システムを有する優先順位の高い前記基地局を選択し、選択された前記基地局から送信される無線信号の無線情報チャンネルに格納された前記識別子と前記記憶部に記憶された前記識別子とが一致した場合に、選択された前記基地局に無線通信を切り替える制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記優先順位に基づいて前記デジタル無線システムの異なる前記基地局が切替先候補として選択された際に、前記記憶部に記憶されている前記識別子を基に、前記切替先候補のなかかから、次に優先順位の低い前記基地局を選択することを特徴とする基地局切替装置。
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