JPH10191419A - 移動局装置 - Google Patents

移動局装置

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JPH10191419A
JPH10191419A JP8350907A JP35090796A JPH10191419A JP H10191419 A JPH10191419 A JP H10191419A JP 8350907 A JP8350907 A JP 8350907A JP 35090796 A JP35090796 A JP 35090796A JP H10191419 A JPH10191419 A JP H10191419A
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JP
Japan
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base station
unit
measurement
signal quality
station
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Application number
JP8350907A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Hirose
宜子 広瀬
Yasunobu Tanaka
康宣 田中
Takayuki Hamaki
貴之 浜木
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/20Selecting an access point
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/08Reselecting an access point

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動していてもリアルタイムに近いハンドオ
ーバ先基地局の検出を可能とすることを目的としてい
る。 【解決手段】 測定基地局選択部110は、測定基地局
テーブル101を参照して次に測定する基地局を選択す
る。測定部111は、測定対象の基地局の信号品質の測
定を行なう。測定結果判定部112は、測定した信号品
質と事前に設定されている閾値とを比較することで現基
地局の信号品質の測定を続行するか、次の測定対象とな
る基地局の信号品質の測定へ切替えるかの判定を行な
う。周辺基地局テーブル更新部113は、測定した信号
品質の平均値と周辺基地局テーブル102に格納されて
いる情報をもとに、信号品質の高い順に周辺基地局テー
ブル102の内容を並べ替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局装置におけ
る周辺基地局の信号品質の監視と通信に使用する基地局
の選択の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化が進む中、即時性と機
能性に優れた移動通信システムが注目され、携帯電話や
自動車電話など種々の形態で利用されている。更に、周
波数の有効利用を図りつつ,高品質で多彩な情報通信を
経済的に実現すべく、移動通信の分野では、従来のアナ
ログ方式からディジタル方式への移行が行われつつある
のが現状である。
【0003】ディジタル移動通信サービスとして、我が
国では、PHS(PersonalHandyphon
e System)なる通信サービスが既に開始されて
いる。一方、米国では、このPHSによく似た無線通信
方式をとるものとしてPACS(Personal A
ccess Communications Syst
em)なる通信サービスが、PCS(Personal
Communications Service)の一
つとして標準化されている。PACSでは、無線アクセ
ス方式としてTDMA(Time Division
Multiple Access)方式が、伝送方式と
してはFDD(FrequencyDivision
Duplexing)方式が、変調方式としてはDQS
PSK方式が採用されている。なお、PHSでは、TD
MA−TDD(TimeDivision Duple
xing)方式が採用さてている。
【0004】ところでPACSは、日本のPHSと同じ
ように多数の無線ゾーンでサービスエリアを構成する。
このため、移動局が基地局と通信を継続したまま移動
し、他基地局の無線ゾーンに接近した場合や、障害物の
発生などにより無線劣化が発生した場合に、移動局は元
の基地局から新しい基地局へ無線リンクを切替えるハン
ドオーバ機能が必要となる。ハンドオーバ機能によりユ
ーザは通信を切断することなく無線ゾーンのエリアの中
を移動することが可能となる。ハンドオーバ機能をより
円滑に動作させるためには移動局装置がいかに効率よく
周辺基地局を監視しハンドオーバ先基地局を検出するか
が課題となる。特開平01−303817号公報にはそ
の一例として、移動体通信装置が監視の対象となる各基
地局の電界強度を測定してこの測定結果に基づいて電界
強度の最大の制御信号を得るよう送受信手段のチヤネル
切換を制御することにより、常時、最良の状態で基地局
との通信を可能とするといった技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで電界強度は周
辺の障害物などの影響により常時変動しており、複数回
測定した結果をもとに平均値などを算出するのが通常で
ある。これは周辺の障害物などの影響による受信電界強
度のバラツキを打ち消すためであり、何回かの測定結果
をもとにすることにより精度を向上させている。
【0006】ところが全基地局について数十回以上の測
定をしていたのでは、その間に移動局が移動すると、適
切でない基地局をハンドオーバ先に選んでしまう恐れが
ある。移動局装置が比較的高速移動している場合はこの
現象が顕著に現れ、移動局装置が通り過ぎて現在位置よ
りかなり離れた基地局をハンドオーバ先に選んでしま
う。その結果現在位置では適切でないハンドオーバ先基
地局に対してハンドオーバを行なうことになる。
【0007】また膨大な回数の受信電界強度測定が必要
となるので、移動局装置での測定は絶え間無く行われて
いる。そのため受信電界強度測定に多大な電力が消費さ
れてしまう。更に、通信中にハンドオーバ先の基地局を
選択する場合に、同じ基地局制御装置に管理されている
基地局を優先的に選択することができない。基地局制御
装置が異なる基地局を選択すると、基地局制御装置同士
の接続が必要となり、通信中の通話切れなどが頻繁に発
生してしまう。
【0008】本発明の第1の目的は、移動局装置が高速
に移動していてもリアルタイムに近いハンドオーバ先基
地局を検出することができる移動局装置を提供すること
である。本発明の第2の目的は、ハンドオーバー先探索
に係る電力消費を低く押えることができる移動局装置を
提供することである。
【0009】本発明の第3の目的は、同じ基地局制御装
置の管理下にある基地局を優先的に選択することができ
ないため発生する通信中の通話切れを防止する移動局装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1、第2の目的を
達成するために請求項1に記載の発明は、それぞれ異な
る帯域の無線チャネルが割り当てられた複数の基地局が
配されてなるサービスエリアにおいて、1つの基地局を
介して送受信を行なうと共に、ハンドオーバ先の別基地
局を探索する移動局装置であって、ハンドオーバ先の候
補となる複数の基地局を記憶する候補記憶手段と、ハン
ドオーバ先候補の基地局のうち何れか一つの基地局に割
り当てられている無線チャネルを選局する選局手段と、
選局された無線チャネルの単位時間当たりの信号品質を
測定する測定手段と、測定手段により測定された単位時
間当たりの信号品質を所定の閾値と比較する比較手段
と、単位時間当たりの信号品質が閾値より低ければ、選
局手段により選局された無線チャネルを別の基地局のも
のに切り換える第1切換手段と、単位時間当たりの信号
品質が閾値より高ければ、信号品質を再度測定するよう
測定手段を起動して、測定された信号品質を積算する積
算手段と、一のハンドオーバ先候補についての測定手段
による測定が第1切換手段による切り換えを受けずに所
定回数繰り返されたかを判定する判定手段と、所定回数
繰り返された場合、選局手段により選局される無線チャ
ネルを別のハンドオーバ先基地局のものに切り換える第
2切換手段と、測定手段による測定が所定回数繰り返さ
れた基地局同士で信号品質の積算値を比較し、信号品質
の積算値に基づいてハンドオーバ先を決定する決定手段
とを備えることを特徴としている。
【0011】また上記第1、第2の目的を達成するため
に請求項9に記載の発明は、無線リンクを確立している
無線チャネルの信号品質を測定する第2測定手段と、測
定された信号品質と所定の基準値とを比較し、当該所定
の基準値を上回る場合、第1測定手段によるハンドオー
バ先基地局の信号品質の測定を禁止する禁止手段と、測
定された信号品質と所定基準値とを比較し、当該第2基
準値を下回る場合、禁止手段による信号品質測定の禁止
を解除する解除手段とを備えることを特徴としている。
【0012】また請求項12に記載の発明は、それぞれ
異なる帯域の無線チャネルが割り当てられた複数の基地
局が配されてなるサービスエリアにおいて、1つの基地
局を介して送受信を行なうと共に、ハンドオーバ先の別
基地局を探索する移動局装置であって、各基地局は、自
局を管理している通信サービスシステムの基地局制御装
置の情報を通知し、移動局装置は、自局が通信サービス
を受けている基地局を管理下におく基地局制御装置を記
憶する基地局制御装置候補記憶手段と、ハンドオーバ先
の候補となる複数の基地局を記憶する候補記憶手段と、
各基地局が通知している基地局制御装置の情報を参照し
て、候補記憶手段に記憶されている基地局のうち、自局
が通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下に
ある基地局及び他の基地局制御装置の管理下にある基地
局を検出する検出手段と、検出された管理外の基地局を
候補記憶手段から削除する削除手段と、削除手段による
削除後、候補記憶手段に記憶されている基地局同士で信
号品質の積算値を比較し、信号品質の積算値に基づいて
ハンドオーバ先を決定する決定手段とを備えることを特
徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の一実施形態における
無線通信システムの構成図である。図1において、通信
網1に接続された基地局制御装置2,12と、基地局制
御装置2に接続され管理された複数の基地局(ここで
は、代表として基地局RP1〜RP4のみ示す)と、それら基
地局が管理する無線ゾーンf1〜f4と、基地局制御装置1
2に接続され管理された複数の基地局(ここでは、代表
として基地局RP5〜RP7のみ示す)と、それら基地局が管
理する無線ゾーンf5〜f7と、いずれかの無線ゾーン内に
位置している移動局装置とから構成されている。
【0014】通信網1は、電話網やISDN(サービス
総合ディジタル網)や無線回線あるいはその他の通信回
線が利用される。また、基地局RP(Radio Port)1〜RP7は
管理する無線ゾーンとしてそれぞれ相異なる周波数帯f1
MHz,f2MHz,f3MHz,f4MHz,f5MHz,f6MHz,f7MHZが割り当ら
れている無線ゾーンf1〜f7が対応している。無線ゾーン
f1に配置されている携帯電話型の移動局装置は、基地局
RP1と無線で接続されている。なお、本実施形態におい
て、基地局RP1〜基地局RP7と無線ゾーンf1〜f7内の移動
局装置との間の通信には、例えば、TDMAを用いたデ
ィジタル通信が採用されている。
【0015】図2は、図1に示す移動局装置の構成を示
すブロック図である。図2において移動局装置は、アン
テナ21と、無線制御部22と、通信制御部23と、変
調部24と、復調部25と、入力部26と、出力部27
とから構成される。無線制御部22は、変調部24から
与えられる変調データを無線搬送波に乗せてアンテナ2
1から送信する機能と、アンテナ21に誘起した高周波
信号の中から所定の周波数帯の信号を受信する機能とを
有する。なお無線制御部22が使用する通信チャネル
は、通信制御部23から与えられるチャネル切替え指示
に応答して切り換えられる。
【0016】通信制御部23は、CPU、ROM、RA
M等を含み、移動局装置の通信状態を制御する。この通
信状態の制御において、無線制御部22が使用する通信
チャネルを切り換えるため、第1、第2基準クロック信
号という2通りのクロック信号を無線制御部22に与え
る第1周波数シンセサイザ33、第2周波数シンセサイ
ザ34と、周辺基地局の監視及びハンドオーバ先の特定
を行うようチャネル切り換え指示を無線制御部22に与
える基地局特定部10とを備えている。
【0017】第1基準クロック信号は、無線リンクを確
立して基地局と通信するためのクロック信号である。基
地局との通信は時分割多重方式で行われるから、第1周
波数シンセサイザ33による第1基準クロック信号は、
自装置宛の上り下りタイムスロットが送信されてくる期
間のみ、無線制御部22に与えられる。第2基準クロッ
ク信号は、基地局特定処理を行うため、現在位置の周辺
にある基地局のうち、無線リンクで使用中以外の基地局
の信号品質を調べるためのものである。基地局との通信
は時分割多重方式で行われるから、第2周波数シンセサ
イザ34による第2基準クロック信号は、自装置宛の上
り下りタイムスロットが送信されてくる期間以外に、無
線制御部22に与えられる。
【0018】変調部24は、通信制御部23から出力さ
れる送信データを、所定の方式で変調(例えば、π/4
シフトDQPSK変調)し、無線制御部22に出力す
る。復調部25は、無線制御部22によって受信された
信号を復調して通信制御部23に与える。入力部26
は、キーボード、マイクロフォン等によって構成され、
ダイヤル番号等のデータや音声を通信制御部23に入力
する。
【0019】出力部27は、磁気ディスク装置、ディス
プレイ装置、スピーカー等によって構成され、通信制御
部23から出力されるデータを、記憶、表示、音声出力
等する。移動局装置が基地局RP1の無線ゾーンf1から離
れて基地局RP4の無線ゾーンf2へ接近する場合、移動局
装置の無線制御部22及び通信制御部23より基地局RP
4の信号品質が現通信相手の基地局RP1より高くなること
が検出でき、移動局装置は無線リンクを基地局RP1から
基地局RP4へ切替える。なお、基地局の数はこの図では
7台となっているがこれに限らないのは明らかである。
【0020】図3は、第1実施形態の移動局装置の構成
を示すブロック図である。移動局装置は、周辺監視部1
00と、測定基地局テーブル101と、周辺基地局テー
ブル102と、基地局切替判定部103と、基地局選択
部104と、基地局切替部105とを備えている。周辺
監視部100は、測定基地局選択部110と、測定部1
11と、測定結果判定部112と、周辺基地局テーブル
更新部113とから構成されている。
【0021】測定基地局選択部110は、測定基地局テ
ーブル101を参照して次に測定する基地局を選択し、
参照符号y34に示すように選択した基地局の無線チャネ
ルを受信するよう第2周波数シンセサイザ34に無線チ
ャネル切り換えの指示を与える。測定基地局テーブル1
01は、通信サービスにおける各基地局に割り当られて
いる周波数帯がリスト化されて格納されている。図15
は一例であり、リストに50局の基地局(図中のRP1,RP
2,RP3,RP4,RP4,RP6・・・・RP46,RP47,RP48,RP49,RP50)が
使用している50帯域もの周波数帯が格納されている
(図中のf1,f2,f3,f4,f5,f6,f7,f8,f9,f10・・・・f46,f47,
f48,f49,f50)。
【0022】周辺基地局テーブル102は、測定基地局
テーブル101の格納内容から抜粋された基地局につい
ての情報を格納する。図16は周辺基地局テーブル10
2の格納内容を示す図であり、本図に示すように、周辺
基地局テーブル102は基地局の周波数帯と(図中のf
1,f3,f4・・・・)、それらの周波数帯の受信電界強度と
(図中のR1,R3,R4・・・・)、それらの周波数帯のQI
(図中のQ1,Q3,Q4・・・)とを対応づけて格納する。
【0023】測定部111は、第2周波数シンセサイザ
34に対して測定基地局選択部110による無線チャネ
ル切り換え指示が行われると、無線制御部22に対して
切り換えられた基地局の受信電界強度及びQIの測定を
行ない、測定結果を測定結果判定部112に通知する。
前者の受信電界強度の測定は、単位時間当たりの受信電
界強度の測定を所定回数繰り返して、その測定された値
の平均をとることにより行われる。
【0024】後者のQIとは、受信バーストにおけるア
イオ−プニングの概算値であり、受信バーストにパルス
ノイズがどれだけ干渉しているか、即ち受信バーストと
パルスノイズとの干渉比により増減する。QIの測定
は、受信バ−ストに含まれる中央シンボルの少なくとも
50%のアイオ−プニングを測定することにより行われ
る。但し受信バ−スト中のデ−タそのものにより、測定
値に多少の変動が存在するので、受信電界強度と同様、
アイオ−プニングの測定も何回か繰り返し行う必要があ
り、それらの平均値を求めることにより、測定値の変動
による影響を確実に除去する。
【0025】以降の説明において、受信電界強度及びQ
Iの測定回数は30回と設定されるものとする。またこ
の30回の測定の平均が各周波数帯域の測定結果として
出力される。尚測定結果は平均だけでなく、他の計算式
により算出可能であることは明らかである。測定結果判
定部112は、測定部111によって測定された受信電
界強度及びQIの平均値を算出して、この平均値と事前
に設定されている閾値とを比較し、現基地局の信号品質
の測定を続行するか、次の測定対象となる基地局の信号
品質の測定へ切替えるかの判定を行なうことをいう。も
し閾値以上ならば、参照符号y111に示すように、現基地
局の信号品質の測定を続行するよう測定部111に指示
し、もし閾値未満ならば参照符号y110に示すように、測
定基地局選択部110に対して次の基地局の無線チャネ
ルを選択するよう指示し、選択された基地局の無線チャ
ネルについての受信電界強度及びQIを測定するよう測
定部111に指示する。
【0026】図17(a)及び図17(b)は測定結果
判定部112の処理内容を示すグラフである。図17
(a)において、測定部111により測定された信号品
質が常に閾値をこえる場合、所定のサンプル数(図17
(a)の一例では30回である。)だけ現基地局に割り当
てられている無線チャネルの信号品質の測定を連続して
行なわせ、サンプル数分の連続測定が終了した際に信号
品質の平均値を算出させる(黒いハッチング部を参
照)。平均の算出後、平均値を周辺基地局テーブル更新
部113に測定判定結果として通知する。信号品質が閾
値以下の場合、周辺基地局テーブル更新部113に測定
判定結果として低信号品質による測定中止を通知する。
【0027】上記所定回数の連続測定において、閾値よ
り低い信号品質が得られた場合、図17(b)の一例で
いえば3回目に閾値より低い信号品質が得られた場合、
測定結果判定部112は、その閾値より低い信号品質を
得た段階で、測定部111にその無線チャネルの信号品
質の測定を中断させ、周辺基地局テーブル更新部113
に測定判定結果として低信号品質による測定中止を通知
する。そして次の周波数帯の測定を開始する。
【0028】このような閾値との比較に基づく信号品質
測定を行って、図18に示す受信電界強度の平均値のグ
ラフにおいて周波数帯f1,f3,f4,f6・・・・f46,f49について
は、常時閾値より高い信号品質が得られたものとする。
この場合周波数帯f1,f3,f4・・・・は30回の信号品質測定
が行われ、図18のグラフに示すような平均が算出され
ている。
【0029】これに対して、周波数帯f2,f5,f7,f8・・・・f
50について閾値より低い信号品質が得られたものとす
る。この場合、周波数帯f2,f5,f7,f8・・・・f50は信号品質
の測定回数30回を待たずに打ち切られ、平均が算出さ
れずに終わっている。周辺基地局テーブル更新部113
は、測定結果判定部112から通知された測定判定結果
と周辺基地局テーブル102に格納されている情報をも
とに、測定基地局テーブル101に格納されている基地
局から信号品質の高いものを抜粋して周辺基地局テーブ
ル102に書き込む。図16の一例でいえば、30回の
測定が行われて平均が算出された周波数帯f1,f3,f6・・・・
についての基地局,受信電界強度,QIが書き込まれる。
これらの書き込みを終えると、参照符号y113に示すよう
に、周辺基地局テーブル更新部113は次に受信電界強
度及びQIを測定すべき基地局を選択するよう、測定基
地局選択部110に対して指示を行う。
【0030】基地局切替判定部103は、第1周波数シ
ンセサイザ33が発生した第1基準クロック信号が与え
られている期間における無線制御部22の信号品質を監
視することにより、現在無線リンク確立中の基地局との
無線劣化の発生の有無を判定する。当該基地局との間に
無線劣化が発生した場合、基地局の切替えを決定し、基
地局選択部104にハンドオーバ先の基地局の選択を要
求する。また現在のチャネルよりよいチャネルが検出さ
れた時にも基地局選択部104にハンドオーバ先の基地
局の選択を要求する。
【0031】基地局選択部104は、基地局切替判定部
103から基地局の選択が要求されると、周辺基地局テ
ーブル102に格納されている情報を参照し、測定した
信号品質が最も高い基地局をハンドオーバ先基地局とし
て選択し、基地局切替部105に通知する。基地局切替
部105は、基地局選択部104からハンドオーバ先の
基地局が通知されると、当該通知された基地局をハンド
オーバ先基地局として通信に使用するよう参照符号y33
に示すように第1周波数シンセサイザ33の発生周波数
を切り替える処理を行う。
【0032】図11は、第1の実施形態の移動局装置の
制御動作を示すフローチャートである。図11を参照し
ながら、基地局特定部10の動作について説明する。こ
こでの基地局特定部10の動作環境は、図1に示すよう
に移動局装置が基地局RP1が管理する無線ゾーンf1内に
おいて基地局RP1と通信中であり、周辺の基地局として
基地局RP4〜基地局RP7が存在している。測定基地局テー
ブル101には基地局RP4,基地局RP5,基地局RP6,基地局
RP7と先頭から順に格納されているものとする。
【0033】まず、測定基地局テーブル101を参照
し、先頭に格納されている基地局RP4を測定対象の基地
局として選択し(ステップS1)、測定時の測定回数T
をクリアする(ステップS2)。測定対象として選択し
た基地局RP4の信号品質として受信電界強度とQIを測
定し(ステップS3)、測定回数Tに1加算する(ステ
ップS4)。このように測定された電界強度及びQIを
基地局が設定している各閾値R1、Q1と比較する(ス
テップS5)。基地局RP4については受信電界強度及び
QIの両方が閾値を越えたとすると、ステップS5がY
esとなり、ステップS6において現在の測定回数Tと
最大測定回数とを比較する。基地局RP4についての測定
回数は未だ1回目であるので、ステップS6がNoとな
り、ステップS3〜ステップS6の処理が繰り返され
る。
【0034】基地局RP4の電波状況は比較的良好であ
り、ステップS5において一度も受信電界強度及びQI
が閾値以下と判定されることなく、ステップS3〜S6
の繰り返しが順調に30回(最大測定回数である。)行
われたものとする。測定回数が最大測定回数(30回)
と等しくなると(ステップS6がYes)、測定した受
信電界強度とQIの平均値を算出し、周辺基地局テーブ
ル更新部113は基地局RP4の識別子と、その周波数帯
と、受信電界強度と、QIとを周辺基地局テーブル更新
部113は基地局RP4についての情報として周辺基地局
テーブル102に書き込む(ステップS7)。書き込み
後、次の基地局を選択するよう測定基地局選択部110
に指示する。測定基地局選択部110は測定基地局テー
ブル101を参照し、測定する次の基地局が存在するか
を判定する(ステップS8がYes)。この場合測定基地
局テーブル101において基地局RP4の次には基地局RP5
が格納されているのでこれを選択し、測定時の測定回数
Tをクリアして(ステップS9)、ステップS3に移行
する。
【0035】選択された基地局RP5の信号品質として受
信電界強度とQIを測定し(ステップS3)、測定回数
Tに1加算する(ステップS4)。このように測定され
た電界強度及びQIを基地局が設定している各閾値R
1、Q1と比較する(ステップS5)。基地局RP5につ
いては受信電界強度及びQIの両方が閾値を越えたとす
ると、ステップS5がYesとなり、ステップS6にお
いて現在の測定回数Tと最大測定回数とを比較する。基
地局RP5についての測定回数は未だ1回目であるので、
ステップS6がNoとなり、ステップS3〜ステップS6
の処理が繰り返される。
【0036】移動局装置と基地局RP5との間には障壁が
あるため電波状況は悪く、ステップS3〜ステップS6
の繰り返し処理の3回目でステップS5において受信電
界強度及びQI何れか一方が閾値以下と判定されたとす
る。閾値以下と判定されると、ステップS6及びステッ
プS7がスキップされてステップS8に移行し、測定結
果判定部112は次の基地局を選択するよう、測定基地
局選択部110に指示する。ステップS8において測定
基地局選択部110は次の基地局が測定基地局テーブル
101内に存在するかを判定し、もし次の基地局が測定
基地局テーブル101内に存在すれば、ステップS9に
おいて測定回数がクリアされ、ステップS1に移行し
て、ステップS3〜ステップS8において次の基地局に
ついての測定が行われる。
【0037】以上のように本実施形態によれば、信号品
質が閾値を上回る限り信号品質の測定を繰り返し、信号
品質が閾値を下回れば信号品質の測定の繰り返しを中断
して測定対象を次の基地局に切り換えるので、信号品質
が低い基地局のために無駄に測定が繰り返されることは
無い。中断によって無駄な測定が途中で打ち切られるた
め、周辺の全基地局の測定に要する所要時間が大幅に短
縮される。また本実施形態では、移動局装置の現在位置
が時々刻々と変化している場合に、移動局装置から遠く
隔てられた基地局及び移動局装置との間に大きな電波障
害がある基地局の信号品質については信号品質が閾値以
下として表れるので、その測定が途中で打ち切られる。
その結果、現在位置に最適な基地局のみを測定対象に絞
り込むことができる。
【0038】(第2実施形態)第2実施形態は、信号品
質が低く測定された基地局を測定対象から外して全基地
局の信号品質の測定に要する時間の短縮を図る実施形態
である。図4は、第2の実施形態の移動局装置の構成を
示すブロック図である。第2実施形態における移動局装
置は、周辺監視部100と、測定基地局テーブル101
と、周辺基地局テーブル102と、基地局切替判定部1
03と、基地局選択部104と、基地局切替部105と
を備える点は第1実施形態の構成を踏襲しているといえ
る。これに加えて第2実施形態では新規に測定外基地局
テーブル202が追加されている。また周辺監視部10
0が、測定基地局選択部110と、測定部111と、測
定結果判定部112と、周辺基地局テーブル更新部11
3とから構成されている点は第1実施形態と同様だが、
第2実施形態においては新規にタイマ処理部214が追
加されている。
【0039】第2実施形態において新規に追加された構
成要素について説明する。測定外基地局テーブル202
には、図19に示すように測定外の周波数帯域と、その
基地局が測定外となってどれだけの時間が経過したかを
示す測定外経過時間とが組みにして格納されている。タ
イマ処理部214は、測定外タイマを備え、測定結果判
定部112が測定中止と判定した基地局を測定基地局テ
ーブル101から測定外基地局テーブル202へと移し
替えると共に、測定外タイマがタイムアウトした基地局
を測定外基地局テーブル202から測定基地局テーブル
101へと移し替る。測定外タイマとは測定基地局テー
ブル101から削除された基地局について、信号品質の
測定を中断している時間を計時するためのタイマであ
り、測定外経過時間をカウントするのに用いられる。
【0040】測定基地局テーブル101から測定外基地
局テーブル202への移し替えとは、測定結果判定部1
12から通知された測定結果が低信号品質による測定中
止である場合に行われ、測定中止と判定された基地局を
測定基地局テーブル101から削除する。それと共に、
削除された基地局を測定外基地局テーブル202に追加
する。このように削除及び追加を共に行うことにより、
測定基地局テーブル101から測定外基地局テーブル2
02への移し替えは完了する。閾値以下の基地局が削除
された測定基地局テーブル101は、測定すべき基地局
の数が大幅に減っているので、次回の測定基地局選択部
110及び測定部111による測定は短時間で済む。
【0041】測定外基地局テーブル202に追加された
基地局については、測定から除外された時間長を管理す
るために、その基地局についての測定外タイマによる計
数を開始する。測定外基地局テーブル202から測定基
地局テーブル101への移し替えとは、測定外タイマの
タイムアウト発生時に行われる。即ち測定外タイマがタ
イムアウトすると、タイムアウトした基地局を測定外基
地局テーブル202から削除し、当該基地局を測定基地
局テーブル101に再度追加する。これにより測定外基
地局テーブル202に再追加された基地局の信号品質測
定を再開する。このように測定外タイマのタイムアウト
に基づき測定外基地局テーブル202から測定基地局テ
ーブル101への移し替えを行うと、信号品質低下が測
定されたために測定外とされた基地局であっても、しば
らく時間がたてば測定対象に復帰することになる。
【0042】以上のように本実施形態によれば、信号品
質が低い基地局を測定基地局テーブル101から削除す
ることにより、信号品質を測定すべき基地局の総数を大
幅に減らす。これによって、基地局測定が一巡する時間
は大幅に短縮される。また測定基地局テーブル101か
ら削除され、測定外とされた基地局は測定外基地局テー
ブル202に書き込まれ、所定時間経過後に測定基地局
テーブル101内に復帰する。このように測定外の基地
局を所定時間後の復帰させれば、以前は遠く隔てられて
いても、移動局装置の移動により徐々に近づいてくる基
地局を所定時間の経過後に測定対象に復帰させることが
できる。このように移動局装置の現在位置に応じて、閾
値以下の基地局を測定対象に復帰させることにより、測
定すべき基地局を柔軟に変化させることができる。
【0043】(第3実施形態)第3実施形態は、第2実
施形態を改良した、基地局の信号品質の測定に要する時
間の短縮を図る実施形態である。図5は第3実施形態の
移動局装置の構成を示すブロック図である。図5に示す
ように第2実施形態に示した測定基地局選択部110、
測定部111、測定結果判定部112、周辺基地局テー
ブル更新部113、及びタイマ処理部214からなる周
辺監視部100の内部構成に新規に個数判定部314を
追加している。
【0044】個数判定部314は、測定基地局テーブル
101に格納されている基地局の個数を取得し、当該基
地局個数と事前に設定されている下限数とを比較する。
基地局個数が下限数以下の場合、測定外基地局テーブル
202を参照して測定外タイマの残り時間が最も少ない
基地局を取得し、当該基地局を測定外基地局テーブル2
02から削除して測定外タイマを停止し、測定基地局テ
ーブル101に再度追加する。再度測定基地局テーブル
101に格納されている基地局の個数を取得し、当該基
地局個数が事前に設定されている上限数以上になるまで
測定基地局テーブル101への基地局の追加を繰り返
す。
【0045】図12は、第3実施形態の移動局装置の制
御動作を示すフローチャートである。本フロ−チャ−ト
を参照して図5に示す第3実施形態における周辺監視部
100の動作について説明する。第3実施形態における
動作環境としては、図1に示すように基地局RP1が管理
する無線ゾーンf1内に移動局が位置し、基地局RP1と通
信中であり、周辺の基地局として基地局RP4〜基地局RP7
が存在するものとする。
【0046】まず、測定基地局選択部110は測定基地
局テーブル101を参照して、先頭に格納されている基
地局RP4を測定対象の基地局として選択し(ステップS
11)、測定時の測定回数Tをクリアする(ステップS
12)。測定基地局テーブル101には、測定対象の基
地局のリストが基地局RP4,基地局RP5、基地局RP6…基地
局RP9と先頭から順に格納されているものとする。
【0047】測定部111は測定対象として選択した基
地局RP4の信号品質として受信電界強度とQIを測定し
(ステップS13)、測定基地局選択部110は測定回
数Tに1加算する(ステップS14)。測定した電界強
度とQIを移動局装置が設定している各閾値R1、Q1
と比較し(ステップS15)、受信電界強度とQIの両
方が閾値をこえる(ステップS5がYes)場合、現在
の測定回数Tと最大測定回数とを比較し(ステップS1
6)、等しくなるまでS13〜S16を繰り返す。
【0048】測定回数Tが最大測定回数と等しくなると
(ステップS6がYes)、測定した受信電界強度とQ
Iの平均値を算出し、基地局RP4の情報として周辺基地
局テーブル102を更新する(ステップS19)。ただ
し、周辺基地局テーブル102には各基地局の情報が信
号品質が高い順に格納されている。受信電界強度とQI
の少なくとも一方が閾値以下(ステップS15がNo)
の場合、測定している基地局RP4の信号品質が悪化して
いるとして、測定外基地局テーブル202に基地局RP4
を追加し(ステップS17)、測定外タイマを起動し
(ステップS18)、周辺基地局テーブル102から基
地局RP4を削除する(ステップS19)。
【0049】つまり周辺基地局テーブル102に格納さ
れている各基地局は、一定閾値をこえる信号品質を有す
る基地局のみである。また、測定外基地局テーブル20
2には、測定外の基地局と測定外タイマのタイマカウン
タが組みにして格納されている。測定外タイマは、各基
地局の信号品質の測定を中断している時間を計時する。
【0050】次に、測定外基地局テーブル202に格納
されたタイマカウンタを参照して測定外タイマがタイム
アウトかどうかを判定し(ステップS20)、タイムア
ウト発生時は(ステップS20がYes)、タイムアウ
ト対象となる基地局全て(ここでは、基地局RP4とす
る)を測定外基地局テーブル202から削除し、基地局
RP4を信号品質の測定を再開するために測定基地局テー
ブル101に再度追加する(ステップS21)。
【0051】次に、測定基地局テーブル101に格納さ
れている基地局の個数を取得し(ステップS22)、基
地局個数と事前に設定されている下限数とを比較し(ス
テップS23)、基地局個数が下限数よりも少ない場合
(ステップS23がYes)、測定外基地局テーブル2
02に格納されたタイマカウンタを参照して測定外タイ
マの残り時間が最も少ない基地局(ここでは基地局RP8
とする)を測定外基地局テーブル202から削除し、基
地局RP8の測定外タイマを停止し、測定基地局テーブル
101に再度追加する(ステップS24)。
【0052】測定基地局テーブル101に格納されてい
る基地局の個数が事前に設定されている上限数とを比較
し(ステップS26)、基地局個数が上限数以下になる
までS24〜S26を繰り返す。基地局個数が下限数以
上(ステップS23がNo)か、基地局個数が上限数以
下になると(ステップS26がNo)、測定基地局テー
ブル101を参照し、測定する次の基地局として基地局
RP5を選択し(ステップS27がYes)、測定時の測
定回数Tをクリアし(ステップS28)、選択した基地
局RP5の測定から繰り返す(ステップS13〜S2
8)。一方、測定基地局テーブル101に格納されてい
る最後の基地局RP9を測定した後は(ステップS27が
No)、先頭に格納されている基地局RP4から再度測定
を繰り返す(ステップS11〜S28)。
【0053】以上のように本実施形態によれば、個数判
定部314が測定基地局テーブル101内に格納される
基地局数を一定数に保つように基地局の追加を行うの
で、たまたま移動局装置が電波状況の悪い場所に位置し
たために、多くの基地局が測定外となり一向にハンドオ
ーバ先の探索が始まらないという現象を回避することが
できる。
【0054】(第4実施形態)第1実施形態〜第3実施
形態において信号品質最大基地局を無条件にハンドオー
バ先に選んでいたのに対して、第4実施形態は、たとえ
信号品質が最大であっても、それがハンドオーバ先基地
局の信号品質が満たすべきハンドオーバ先基準を満たさ
なければその基地局の選択を中断して、これに代えて数
時間後に信号品質が最大となるであろう基地局を選ぶ実
施形態である。
【0055】図6は第4実施形態の移動局装置の構成を
示すブロック図である。第4実施形態の移動局装置の内
部構成は、第2実施形態における移動局装置の内部構成
を踏襲したものとなっており、同一参照符号を付した測
定基地局選択部110、測定部111、測定結果判定部
112、基地局切替判定部103、基地局切換部105
を備えている。異なるのは、第2実施形態に示した基地
局選択部104が増大基地局選択部405に置き換えら
れており、新規に増減値算出部413が追加されている
点である。
【0056】増減値算出部413は、測定結果判定部1
12から通知された測定結果が低信号品質による測定中
止でない場合、複数回数測定された信号品質の差分を算
出することにより測定結果の増減値を算出し、周辺基地
局テーブル更新部113に通知する。例えば、測定部1
11により測定された受信電界強度が、1回目の測定値
がP1,2回目の測定値がP2,3回目の測定値がP3,4回目
の測定値がP4である場合、増減値算出部413はP2-P1,
P3-P2,P4-P3,P5-P4・・・・という差分算出を行い、この差
分算出により測定値の増減値Δ1,Δ2,Δ3,Δ4・・・・を得
る。この増減値Δ1,Δ2,Δ3,Δ4・・・から当該基地局の受
信電界強度が増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかを
示す増減レベルを決定する。
【0057】周辺基地局テーブル更新部113は、増減
値算出部413から通知された受信電界品質の増減レベ
ルを含む測定判定結果と周辺基地局テーブル102に格
納されている情報をもとに、信号品質の高い順に周辺基
地局テーブル102の内容を並べ替える。周辺基地局テ
ーブル更新部113による更新を受けた周辺基地局テー
ブル102の内容を図20に示す。図20に示すよう
に、周辺基地局テーブル102には、事前に設定されて
いる閾値をこえる信号品質を有するために抜粋された基
地局の周波数帯域、受信電界強度、QI、増減レベルを
一単位にしたリストが格納されている。
【0058】増大基地局選択部405は、基地局切替判
定部103から基地局の選択が要求されると、周辺基地
局テーブル102に格納されている情報を参照し、測定
した信号品質が最も高い基地局を選択して、当該選択し
た基地局の信号品質と事前に設定されているハンドオー
バ先基準と比較する。信号品質がハンドオーバ先基準を
満たす場合、当該選択した基地局を移動先基地局として
基地局切替部105に通知する。
【0059】信号品質がハンドオーバ先基準を満たさな
い場合、周辺基地局テーブル102に格納されている増
減レベルを基地局同士で比較して、30回分の測定にお
いて、受信電界強度の増加傾向が最も激しい基地局を移
動先基地局として選択して、ハンドオーバ先基地局とし
て基地局切替部105に通知する。図13は、第4の実
施形態の移動局装置の制御動作を示すフローチャートで
ある。図13を参照して図6に示す増大基地局選択部4
05で行なわれるハンドオーバ先の基地局を選択する際
の動作について説明する。ここでの動作環境としては、
図1に示すように基地局RP1が管理する無線ゾーンf1内
に移動局が位置して基地局RP1と通信中であり、周辺の
基地局として基地局RP4〜基地局RP7が存在するものとす
る。また、周辺基地局テーブル102には、周辺監視部
100で測定した各基地局の信号品質や信号品質の増減
値などの信号品質情報が格納されており、格納されてい
る全基地局は事前に設定されている閾値R1、Q1をこ
える信号品質を有している。ここでは、信号品質が高い
順に基地局RP4、基地局RP5、基地局RP6…基地局RP9と格
納されており、基地局RP5〜基地局RP7は信号品質が閾値
R2以下であるとする(R1<R2)。
【0060】先ず基地局切替判定部103から基地局選
択要求を受信すると、周辺基地局テーブル102を参照
し、信号品質が最大である先頭に格納されている基地局
RP4を選択する(ステップS31)。次に、選択した基
地局RP4の信号品質と移動局装置が設定している閾値R
2とを比較する(ステップS32)。信号品質が閾値R
2をこえる場合(ステップS32がYes)、基地局RP
4の空きスロットを検出し、検出した空きスロットが使
用できる場合(ステップS33がYes)、基地局RP4
をハンドオーバ先基地局として選択して基地局RP4への
切替え処理を行なう。
【0061】一方基地局RP4が使用不可能な場合(ステ
ップS33がNo)、周辺基地局テーブル102を参照
して次の信号品質の基地局RP5を選択し(ステップS3
4が次あり)、選択した基地局RP5の信号品質と閾値R
2との比較を繰り返し(ステップS32〜S34)、周
辺基地局テーブル102に格納されている最後の基地局
が使用不可能な場合(ステップS34が次なし)、基地
局の切替えのためのハンドオーバ先基地局の選択が失敗
し、現在通信中の基地局RP1で通信を継続する。
【0062】信号品質が閾値R2以下の場合(ステップ
S34で基地局RP5を選択時)(ステップS32がN
o)、周辺基地局テーブル102に格納されている各基
地局の信号品質の増大値が最大である基地局RP8を選択
する。ここでは増大値が大きい順に基地局RP8、基地局R
P9、基地局RP5であるとする。選択した基地局RP8の空き
スロットを検出し、検出した空きスロットが使用できる
場合(ステップS36がYes)、基地局RP8をハンド
オーバ先基地局として選択して基地局RP8への切替え処
理を行なう。
【0063】一方基地局RP8が使用不可能な場合(ステ
ップS36がNo)、周辺基地局テーブル102を参照
して次の信号品質の増大値の基地局RP9を選択し(ステ
ップS37が次あり)、選択した基地局RP9が使用でき
るか否かの判定から繰り返し(ステップS36〜S3
7)、周辺基地局テーブル102に格納されている最後
の基地局が使用不可能な場合(ステップS37が次な
し)、基地局の切替えのためのハンドオーバ先基地局の
選択が失敗し、現在通信中の基地局RP1で通信を継続す
る。
【0064】以上のように本実施形態によれば、測定対
象内における最大信号品質がハンドオーバー先基準を満
たさなければ増大値が大きい基地局を選ぶことにより、
移動局装置現在位置の進行方向にある基地局を優先して
ハンドオーバ先に選ぶことができる。これにより、所定
時間経過後に信号品質が高くなるであろう基地局を予測
することができ、この基地局をハンドオーバ先に選ぶこ
とができる。
【0065】(第5実施形態)第5実施形態は、たとえ
受信電界強度が高い基地局が存在しても、その基地局が
当該移動局装置が契約している通信サービスシステムに
管理されているものでなければその基地局を測定外とす
る実施形態である。図7は、第5実施形態の移動局装置
の構成を示すブロック図である。図7において移動局装
置は、周辺監視部100、測定基地局テーブル101、
周辺基地局テーブル102、基地局切替判定部103、
基地局選択部104、基地局切換部105を備えている
点で第2実施形態の構成を踏襲しているが、基地局情報
受信部505、基地局情報テーブル506、及び基地局
情報判定部507を新規に備えている点は、第5実施形
態固有のものである。
【0066】基地局情報受信部505は、各基地局から
制御チャネルを介して待ち受け中に受信した制御メッセ
ージや通信チャネルを介して通信処理中に受信した通信
メッセージに含まれる当該基地局に関する情報を基地局
情報テーブル506に格納する。基地局情報テーブル5
06には、各基地局から受信した当該基地局の基地局識
別子や、その基地局を管理している基地局制御装置の情
報、通信サービスを行なっているシステムの情報などを
含んだ基地局情報が格納されている。
【0067】基地局情報判定部507は、基地局情報テ
ーブル506に格納されている基地局情報を参照して、
測定基地局テーブル101に格納されている基地局を、
移動局装置が契約している通信サービスシステムの基地
局と、そうでないものとに分別する。そして契約してい
る通信サービスシステム外の基地局については、その基
地局を測定基地局テーブル101から削除し、測定外基
地局テーブル202に追加して、測定外タイマを起動す
る。
【0068】以上のように本実施形態によれば、契約し
ている通信サービスシステム外の基地局をハンドオーバ
先候補から排斥することにより、他の通信サービスの基
地局をハンドオーバ先に選んでしまうという動作を未然
に防止することができる。 (第6実施形態)第6実施形態は、他の基地局の信号品
質測定開始を、基地局との無線状態が劣化ぎみである時
のみに制限した実施形態である。図8は第6実施形態に
おける移動局装置の構成を示すブロック図である。第6
実施形態における移動局装置の構成において、周辺監視
部100、測定基地局テーブル101、周辺基地局テー
ブル102、基地局切替判定部103、基地局選択部1
04、基地局切換部105を備えている点は第1実施形
態における移動局装置の構成を踏襲したものである。第
6実施形態において新規なのは、基地局監視判定部60
6が追加されている点である。
【0069】基地局監視判定部606は、通信に使用し
ている基地局の信号品質と事前に設定されている上限値
及び下限値とを比較し、信号品質が下限値以下の場合、
無線状態が劣化ぎみであると判断し、通信に使用してい
ない他の基地局の信号品質の測定を開始するよう、周辺
監視部100に通知する。上限値をこえる場合、無線状
態が復帰したと判断し、通信に使用していない他の基地
局の信号品質の測定を停止するよう、周辺監視部100
に通知する。
【0070】周辺監視部100は、基地局監視判定部6
06から無線状態の劣化が通知されると、測定基地局テ
ーブル101に格納されている基地局の信号品質の測定
を開始し、信号品質の高い順に周辺基地局テーブル10
2の内容を並べ替え、測定基地局テーブル101から次
の基地局を選択して測定する基地局を切替えることによ
り周辺基地局の信号品質の測定を行なう。基地局監視判
定部606から無線状態の復帰が通知されると、測定を
停止する。
【0071】以上のように本実施形態によれば、通信に
使用している基地局の近くで移動局装置が静止している
場合やゆっくりと移動している場合などは通信に使用し
ているチャネルの信号品質が高くなるため基地局の測定
を行わず、移動局装置の現在位置が無線状態が悪い場所
に差し掛かると通信に使用しているチャネルの信号品質
が低くなるため測定を再開する。このように第6実施形
態では、周辺監視部100による測定開始を電波状態に
基づいて制限するので、基地局測定が余分に行われるこ
とを防止することができる。
【0072】(第7実施形態)第7実施形態は、移動先
の基地局として現在通信中の基地局と同一の基地局制御
装置の管理下にある基地局を優先的に選択する実施形態
である。図9は、第7実施形態の移動局装置の構成を示
すブロック図である。第7実施形態における移動局装置
は、図4に示した移動局装置のブロック構成同様、周辺
監視部100、測定基地局テーブル101、周辺基地局
テーブル102、及び基地局切替判定部103を備えて
おり、これらに加えて、基地局情報受信部706及び基
地局情報テーブル707が追加されている。また図4に
示した基地局選択部104及び基地局切換部105が切
替基地局選択部704及び基地局切替部705に置き換
えられている。
【0073】基地局情報受信部706は、各基地局から
制御チャネルを介して待ち受け中に受信した制御メッセ
ージや通信チャネルを介して通信処理中に受信した通信
メッセージに含まれる当該基地局に関する情報を基地局
情報テーブル707に格納する。基地局情報テーブル7
07には、各基地局から受信した当該基地局の基地局識
別子や、その基地局を管理している基地局制御装置の情
報やサービスを行なっているシステムの情報などを含ん
だ基地局情報が格納されている。但し基地局情報テーブ
ル707に、周辺基地局テーブル102に格納されてい
る全基地局に関する情報が格納されているとは限らな
い。
【0074】切替基地局選択部704は、基地局切替判
定部103から基地局の選択が要求されると、周辺基地
局テーブル102に格納されている情報と基地局情報テ
ーブル506に格納されている基地局情報とを参照し、
事前に設定されている閾値をこえる信号品質を有し現在
通信に使用している移動前の基地局と同一基地局制御装
置の管理下にある基地局が存在するかを判定する。もし
同一基地局制御装置管理下の基地局が存在する場合、同
一基地局管理装置の管理下にある基地局の中から測定し
た信号品質が最も高い基地局をハンドオーバ先基地局と
して選択する。
【0075】同一基地局管理装置の管理下にある基地局
が存在しない場合、他の基地局の中から測定した信号品
質が最も高い基地局をハンドオーバ先基地局として選択
し、当該選択した基地局を基地局切替部705に通知す
る。基地局切替部705は、基地局選択部704からハ
ンドオーバ先の基地局が通知されると、当該通知された
基地局をハンドオーバ先基地局として通信に使用するよ
う切替える処理を行なう。
【0076】図14は、第7の実施形態の移動局装置の
制御動作を示すフローチャートである。図14を参照し
ながら図9に示す切替基地局選択部704で行なわれる
ハンドオーバ先の基地局を選択する際の動作について説
明する。動作環境としては、図1に示すように基地局RP
1が管理する無線ゾーンf1内に移動局が位置し、基地局R
P1と通信中であり、周辺の基地局として基地局RP4〜基
地局RP7が存在するものとする。
【0077】また初期状態として周辺基地局テーブル1
02には、周辺監視部100で測定した各基地局の信号
品質などの信号品質情報が格納されており、格納されて
いる全基地局は事前に設定されている閾値R1、Q1を
こえる信号品質を有している。ここでは、信号品質が高
い順に基地局RP4、基地局RP5、基地局RP6…基地局RP9と
格納されている。まず、基地局切替判定部103から基
地局選択要求を受信すると、周辺基地局テーブル102
を参照し、信号品質が最大である先頭に格納されている
基地局RP4をハンドオーバ先基地局として選択する(ス
テップS41)。
【0078】次に基地局情報テーブル707を参照し、
選択したハンドオーバ先基地局を管理している基地局制
御装置と現在通信に使用している基地局RP1を管理して
いる基地局制御装置とを比較する(ステップS42)。
同一基地局制御装置の場合(ステップS42がYe
s)、ハンドオーバ先基地局の空きスロットを検出し、
検出した空きスロットが使用できる場合(ステップS4
3がYes)、通信に使用する基地局をハンドオーバ先
基地局へ切替える処理を行なう。
【0079】一方、同一基地局制御装置でない場合(ス
テップS42がNo)か、ハンドオーバ先基地局が使用
不可能な場合(ステップS43がNo)、周辺基地局テ
ーブル102を参照して次の信号品質の基地局RP5をハ
ンドオーバ先基地局として選択し(ステップS44が次
あり)、選択したハンドオーバ先基地局と基地局RP1を
管理している基地局制御装置の比較から繰り返す(ステ
ップS42〜S43)。
【0080】周辺基地局テーブル102に格納されてい
る最後の基地局が使用不可能な場合(ステップS44が
次なし)、再度、周辺基地局テーブル102を参照し、
信号品質が最大である先頭に格納されている基地局RP4
をハンドオーバ先基地局として再度選択する(ステップ
S45)。次に基地局情報テーブル506を参照し、ハ
ンドオーバ先基地局を管理している基地局制御装置と現
在通信に使用している基地局RP1を管理している基地局
制御装置とを比較する(ステップS46)。
【0081】同一基地局制御装置でない場合(ステップ
S46がNo)、ハンドオーバ先基地局の空きスロット
を検出し、検出した空きスロットが使用できる場合(ス
テップS46がYes)、通信に使用する基地局をハン
ドオーバ先基地局へ切替える処理を行なう。一方、同一
基地局制御装置の場合(ステップS46がYes)か、
ハンドオーバ先基地局が使用不可能な場合(ステップS
47がNo)、周辺基地局テーブル102を参照して次
の信号品質の基地局RP5をハンドオーバ先基地局として
選択し(ステップS46において次あり)、選択したハ
ンドオーバ先基地局と基地局RP1を管理している基地局
制御装置の比較から繰り返す(ステップS46〜S4
7)。
【0082】周辺基地局テーブル102に格納されてい
る最後の基地局が使用不可能な場合(ステップS48が
次なし)、基地局の切替えのためのハンドオーバ先基地
局の選択が失敗し、現在通信中の基地局RP1で通信を継
続する。以上のように本実施形態によれば、現在通信中
の基地局と同一基地局制御装置の管理下にある基地局を
優先的に選択することになり、ハンドオーバーにかかる
時間を短縮し、確実なハンドオーバーを行うことができ
る。
【0083】(第8実施形態)第8実施形態は、移動先
の基地局が現在通信中の基地局と同一の基地局制御装置
の管理下にあるか、他の基地局制御装置の管理下にある
かの判定を経てから、移動先基地局を選ぶようにし、適
当な基地局が存在しなければ基地局の選択を中止する構
成である。
【0084】図10は、第8実施形態の移動局装置の構
成を示すブロック図である。本図における移動局装置に
おいて周辺監視部100、測定基地局テーブル101、
周辺基地局テーブル102、基地局切替判定部103、
基地局情報受信部706、基地局情報テーブル707を
備えている点は図9に示した第7実施形態における移動
局装置の構成を踏襲しているといえる。異なる点は、切
替基地局選択部704及び基地局切替部705を中止付
き切替基地局選択部804、中止付き基地局切替部80
5に置き換えている点である。
【0085】中止付き切替基地局選択部804は、基地
局切替判定部103から基地局の選択が要求されると、
基地局と基地局制御装置との接続関係に応じて、移動先
基地局を選択する。基地局と基地局制御装置との接続関
係には、以下の3通りの組み合わせがある。この3通り
の組み合わせとは、閾値をこえる信号品質を有し現在通
信に使用している移動前の基地局と同一基地局制御装置
の管理下にある基地局が存在する場合(1)、何れの基地
局管理装置の管理下にあるかが不明な基地局と、異なる
基地局管理装置の管理下にある基地局とが存在する場合
(2)、異なる基地局管理装置の管理下にある基地局しか
ない場合(3)である。
【0086】また基地局及び基地局制御装置についての
情報は、周辺基地局テーブル102及び基地局情報テー
ブル707に格納されているので、中止付き切替基地局
選択部804は、現在通信中の基地局を用いて周辺基地
局テーブル102及び基地局情報テーブル707を検索
することにより、移動先基地局を選択する。(1)の場
合、同一基地局管理装置の管理下にある基地局同士の信
号品質を相互に比較し、測定された信号品質が最も高い
基地局をハンドオーバ先基地局として選択する。
【0087】(2)の場合、中止付き切替基地局選択部8
04は、異なる基地局管理装置が管理している基地局を
除く基地局、即ち、管理している基地局制御装置が不明
な基地局のうち、測定された信号品質が最も高い基地局
をハンドオーバ先基地局として選択し、当該選択した基
地局を基地局切替部805に通知する。(3)の場合、中
止付き切替基地局選択部804は、基地局の切替えを中
止し、移動前の基地局を使用して通信を継続する。
【0088】中止付き基地局切替部805は、中止付き
切替基地局選択部804からハンドオーバ先の基地局が
通知されると、当該通知された基地局をハンドオーバ先
基地局として通信に使用するよう切替える処理を行な
い、処理の途中でハンドオーバ先基地局から受信した通
信メッセージに含まれる当該ハンドオーバ先基地局に関
する情報から、移動前基地局と異なる基地局管理装置が
管理していると判断すると、基地局の切替えを中止し、
移動前の基地局を使用して通信を継続する。
【0089】以上のように本実施形態によれば、現在通
信中の基地局と同一基地局制御装置の管理下にある基地
局のみを選択することによりハンドオーバーにかかる時
間を短縮し、確実なハンドオーバーを行うことができ
る。以上、本発明の実施形態を幾つか説明したが、本発
明は上記実施例の技術内容に限定されないのは勿論であ
る。すなわち、以下のようなものも本発明に包含され
る。
【0090】まず、第5〜8実施形態における周辺監視
部は、第1〜4実施形態で明示した周辺監視部で構成可
能であるのは明らかである。また、信号品質の平均値を
使用するとしたが、積算値や他の計算式等統計値ならば
どのような値を用いて算出した値を使用してもよい。第
1〜8実施形態では、周辺監視部で測定する信号品質と
して受信電界強度とQIを示したがそれだけに限定され
ない。また、移動局装置が通信中に周辺の基地局を監視
するとしたが、待ち受け中にも周辺の基地局を監視する
ことも可能である。更に、基地局切替判定部による要求
により基地局の選択を行なうとしたが、ユーザからの指
定や、基地局からの指定、更には、通信中だけでなく待
ち受け中に通信に使用する基地局を選択することも可能
である。
【0091】第7実施形態において、基地局情報テーブ
ルに格納する情報として基地局識別子や管理している基
地局制御装置の情報やサービスを行なっているシステム
の情報としたが、エリア情報など他の情報を追加しても
よいのは明らかであり、また、基地局情報テーブルに格
納されている情報も、定期的に更新するよう構成可能で
ある。
【0092】第8、9実施形態において、第7実施形態
の基地局監視判定部を構成することにより、通信に使用
している基地局の無線が悪化ぎみの時のみ、周辺監視を
行なうよう構成できるのは明らかである。また図2で第
1、第2の2つのシンセサイザを用いたが、1つのシン
セサイザの周波数を切り替えることにより構成可能であ
る。
【0093】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の移動局装置によ
れば、一定閾値以上の基地局のみを測定対象とするた
め、全基地局の監視に要する時間を短縮することにな
り、移動していてもリアルタイムに近いハンドオーバ先
基地局の検出が可能となり、確実なハンドオーバーを行
なうことができる。また周辺監視にかける時間が少なく
てすむため、消費電力を考慮した効率のよい周辺監視を
行なうことができる。
【0094】また請求項2に記載の発明は、前記測定手
段は、選局された無線チャネルの受信電界強度を測定す
る第1測定部と、選局された無線チャネルの受信バ−ス
トに含まれる中央シンボルを測定することにより、Qual
ity Indicater(以下QIと称す)を測定する第2測定
部とを備え、第1切り換え手段は、第1、第2測定部に
より測定された受信電界強度及びQIを予め設定された
各閾値とを比較する比較部と、少なくとも一方が当該閾
値以下の場合、選局手段に選局された無線チャネルを別
の基地局のものに切替える切り換え部とを備えることを
特徴としたものであり、2通りのパラメータを用いて多
元的にハンドオーバ先基地局を評価することができる。
【0095】また請求項3に記載の発明は、前記比較部
による比較により何れかの基地局が閾値以下である場
合、その基地局を測定外として候補記憶手段から削除す
る第1削除手段と、削除された基地局に対しての退避時
間をカウントする測定外タイマと、前記測定外タイマが
タイムアウトすると、候補記憶手段から削除された測定
外の基地局を再度候補記憶手段に書き込むことにより、
測定対象に復帰させる第1復帰手段とを備えることを特
徴としたものであり、信号品質が低い基地局を候補記憶
手段から削除することにより、信号品質を測定すべき基
地局の総数を大幅に減らす。これによって、基地局測定
が一巡する時間は大幅に短縮され、基地局測定のスルー
プットを向上することができる。また候補記憶手段から
削除され、測定外とされた基地局は、所定時間経過後に
候補記憶手段内に復帰する。このように測定外の基地局
を所定時間後の復帰させれば、以前は遠く隔てられてい
ても、移動局装置の移動により徐々に近づいてくる基地
局を所定時間の経過後に測定対象に復帰させることがで
きる。このように移動局装置の現在位置に応じて、閾値
以下の基地局を測定対象に復帰させることにより、測定
すべき基地局を柔軟に変化させることができる。
【0096】また請求項4に記載の発明は、第1削除手
段により基地局が削除されると、前記候補記憶手段に記
憶されている基地局数をカウントするカウント手段と、
カウント手段によりカウントされた基地局数が所定個数
以下であるかを判定する判定手段と、判定手段が所定個
数以下と判定した場合、第1削除手段により候補記憶手
段から削除された基地局を候補記憶手段に書き込むこと
により、該基地局をハンドオーバ先候補として復帰させ
る第2復帰手段とを備えることを特徴としたものであ
り、候補光景手段内に格納される基地局数を一定数に保
つように基地局の追加を行うので、たまたま移動局装置
が電波状況の悪い場所に位置したために、多くの基地局
が測定外となり一向にハンドオーバ先の探索が始まらな
いという現象を回避することができる。
【0097】また請求項5に記載の発明は、決定手段
は、積算手段によって積算された積算値の平均を各基地
局毎に測定する平均部と、平均部により測定された平均
の最大値に基づいて、ハンドオーバ先基地局を選択する
第1選択部を備えていることを特徴としたものであり、
より信号品質の良い基地局をハンドオーバ先に選ぶこと
ができる。
【0098】また請求項6に記載の発明は、これまで測
定手段により一つの基地局について測定された複数の信
号品質の差分を測定する差分測定手段を備え、決定手段
は更に、平均部により測定された平均の最大値と、所定
基準値との高低を比較する比較部と、平均の最大値が所
定基準値より低い場合、差分測定手段により各基地局に
ついて測定された複数の信号品質の差分を参照して、各
基地局についての信号品質の増加傾向を解析する解析部
と、解析部により解析された増加傾向に基づいて、ハン
ドオーバ先基地局を選択する第2選択部とを備えている
ことを特徴としたものであり、測定対象内における最大
信号品質がハンドオーバー先基準を満たさなければ増大
値が大きい基地局を選ぶことにより、移動局装置現在位
置の進行方向にある基地局を優先してハンドオーバ先に
選ぶことができる。これにより、所定時間経過後に信号
品質が高くなるであろう基地局を予測することができ、
この基地局をハンドオーバ先に選ぶことができる。
【0099】請求項7記載の移動局装置は、これまで測
定手段により一つの基地局について測定された複数の信
号品質の差分を測定する差分測定手段を備え、決定手段
は更に、差分測定手段により各基地局について測定され
た複数の信号品質の差分を参照して、各基地局について
の信号品質の増加傾向を解析する解析部と、解析部によ
り解析された増加傾向に基づいて、ハンドオーバ先基地
局を選択する選択部とを備えることを特徴としたもので
あり、所定時間経過後に信号品質が高くなるであろう基
地局を予測することができ、この基地局をハンドオーバ
先に選ぶことができる。
【0100】また請求項8に記載の発明は、基地局は、
自局を管理している通信サービスシステムの基地局制御
装置の情報を通知し、自局が通信サービスを受けている
基地局を管理下におく基地局制御装置を記憶する基地局
制御装置記憶手段と、各基地局が通知している基地局制
御装置の情報を参照して、候補記憶手段に記憶されてい
る基地局のうち、自局が通信サービスを受けている基地
局制御装置の管理下にある基地局及び他の基地局制御装
置の管理下にある基地局を検出する検出手段と、検出さ
れた他の基地局制御装置の管理下の基地局を候補記憶手
段から削除する第2削除手段とを備えることを特徴とし
たものであり、請求項7記載の移動局装置によれば、通
信状態がよい間は周辺監視を行なわずに悪化時のみ周辺
監視を実施することにより、使用する電力の消費を一層
低く押えることができる。またバッテリーセービング時
に周辺監視のために起床している時間を短くすることが
でる。
【0101】また請求項9に記載の発明は、基地局は、
自局を管理している通信サービスシステムの基地局制御
装置の情報を通知し、無線リンクを確立している無線チ
ャネルの信号品質を測定する第2測定手段と、測定され
た信号品質と所定の基準値とを比較し、当該所定の基準
値を上回る場合、第1測定手段によるハンドオーバ先基
地局の信号品質の測定を禁止する禁止手段と、測定され
た信号品質と所定基準値とを比較し、当該第2基準値を
下回る場合、禁止手段による信号品質測定の禁止を解除
する解除手段とを備えることを特徴としたものであり、
移動局装置が静止している場合やゆっくりと移動してい
る場合等は通信に使用しているチャネルの信号品質が高
くなるため基地局の測定を行わず、移動局装置の現在位
置が無線状態が悪い場所に差し掛かると通信に使用して
いるチャネルの信号品質が低くなるため測定を再開す
る。このように測定開始を電波状態に基づいて制限する
ので、基地局測定が余分に行われることを防止すること
ができる。
【0102】また請求項10に記載の発明は、基地局
は、自局を管理している通信サービスシステムの基地局
制御装置の情報を通知し、自局が通信サービスを受けて
いる基地局制御装置を記憶する基地局制御装置記憶手段
を備え、決定手段は、積算手段によって積算された積算
値の平均を各基地局毎に測定する平均部と、測定手段に
よる測定が所定回数繰り返された基地局のうち、通信サ
ービスを受けている基地局制御装置の管理下にあるもの
が存在すればそれを検出する第1検出部と、測定手段に
よる測定が所定回数繰り返された基地局のうち、通信サ
ービスを受けている基地局制御装置の管理下でないもの
が存在すればそれを検出する第2検出部と、第1検出部
が基地局を検出し得た場合、システムの管理下にある基
地局のうち、平均部により測定された平均が最も高いも
のをハンドオーバー先に選択する第1選択部と、第1検
出部が基地局を検出し得ず、第2検出部が基地局を検出
し得た場合、第2検出部により検出された基地局のう
ち、平均部により測定された平均が最も高いものをハン
ドオーバー先に選択する第2選択部とを備えていること
を特徴としたものであり、請求項10記載の移動局装置
によれば、移動前と同一基地局制御装置の基地局を優先
的に選択することにより、短時間で確実なハンドオーバ
ーかが可能となる。
【0103】また請求項11に記載の発明は、基地局
は、自局を管理している通信サービスシステムの基地局
制御装置の情報を通知し、自局が通信サービスを受けて
いる基地局制御装置を記憶する基地局制御装置記憶手段
を備え、決定手段は、測定手段による測定が所定回数繰
り返された基地局のうち通信サービスを受けている基地
局制御装置の管理下にあるものを検出する第1検出部
と、測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局
のうち通信サービスを受けているシステムとは別の基地
局制御装置の管理下にあるものを検出する第2検出部
と、測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局
のうち何れの基地局制御装置の管理下にあるかが不明な
基地局を検出する第3検出部と、第1検出部により、基
地局と同一基地局制御装置の管理下にある基地局が検出
された場合、検出された基地局から測定された信号品質
が最も高い基地局をハンドオーバ先基地局として選択す
る第1選択部と、第3検出部により何れの基地局管理装
置の管理下にあるかが不明な基地局と、第2検出部によ
り異なる基地局管理装置の管理下にある基地局とが検出
された場合、管理している基地局制御装置が不明な基地
局のうち、測定された信号品質が最も高い基地局をハン
ドオーバ先基地局として選択する第2選択部と、第2検
出部により異なる基地局管理装置の管理下にある基地局
のみが検出された場合、基地局の切替えを中止する中止
部とを備えることを特徴としたものであり、請求項11
記載の移動局装置によれば、移動前と同一基地局制御装
置の基地局を優先的に選択することにより、短時間で確
実なハンドオーバーかが可能となる。
【0104】また請求項12に記載の発明は、それぞれ
異なる帯域の無線チャネルが割り当てられた複数の基地
局が配されてなるサービスエリアにおいて、1つの基地
局を介して送受信を行なうと共に、ハンドオーバ先の別
基地局を探索する移動局装置であって、各基地局は、自
局を管理している通信サービスシステムの基地局制御装
置の情報を通知し、移動局装置は、自局が通信サービス
を受けている基地局を管理下におく基地局制御装置を記
憶する基地局制御装置記憶手段と、ハンドオーバ先の候
補となる複数の基地局を記憶する候補記憶手段と、各基
地局が通知している基地局制御装置の情報を参照して、
候補記憶手段に記憶されている基地局のうち、自局が通
信サービスを受けている基地局制御装置の管理下にある
基地局及び他の基地局制御装置の管理下にある基地局を
検出する検出手段と、検出された管理外の基地局を候補
記憶手段から削除する削除手段と削除手段による削除
後、候補記憶手段に記憶されている基地局同士で信号品
質の積算値を比較し、信号品質の積算値に基づいてハン
ドオーバ先を決定する決定手段とを備えることを特徴と
したものであり、移動前と同一基地局制御装置の基地局
を優先的に選択することにより、短時間で確実なハンド
オーバーかが可能となる。
【0105】また請求項13に記載の発明は、それぞれ
異なる帯域の無線チャネルが割り当てられた複数の基地
局が配されてなるサービスエリアにおいて、1つの基地
局を介して送受信を行なうと共に、ハンドオーバ先の別
基地局を探索する移動局装置であって、無線リンクに使
用している基地局の信号品質を測定し、測定した信号品
質と移動局装置が設定した測定開始閾値と測定停止閾値
とを比較する比較手段と、当該測定開始閾値以下の場
合、通信に使用していない他の基地局の信号品質を測定
する測定手段と、当該測定停止閾値をこえる場合、通信
に使用していない他の基地局の信号品質の測定を禁止す
る禁止手段とを備えることを特徴としたものであり、移
動前と同一基地局制御装置の基地局を優先的に選択する
ことにより、短時間で確実なハンドオーバーかが可能と
なる。
【0106】また請求項14に記載の発明は、それぞれ
異なる帯域の無線チャネルが割り当てられた複数の基地
局が配されてなるサービスエリアにおいて、1つの基地
局を介して送受信を行なうと共に、ハンドオーバ先の別
基地局を探索する移動局装置であって、各基地局は、自
局を管理している通信サービスシステムの基地局制御装
置の情報を通知し、移動局装置は、自局が通信サービス
を受けている基地局を管理下におく基地局制御装置を記
憶する基地局制御装置記憶手段と、ハンドオーバ先の候
補となる複数の基地局を記憶する候補記憶手段と、各基
地局が通知している基地局制御装置の情報を参照して、
それらの基地局が何れかの基地局制御装置の管理下にあ
るかを判定する判定手段と、判定手段により無線リンク
を確立中の基地局と同じ基地局制御装置の管理下にある
基地局の中から信号品質が最もよい基地局をハンドオー
バ先基地局として優先的に選択する切替え基地局選択手
段とを備えることを特徴としたものであり、移動前と同
一基地局制御装置の基地局を優先的に選択することによ
り、短時間で確実なハンドオーバーかが可能となる。
【0107】また請求項15に記載の発明は、前記切替
え基地局選択手段は、移動前の基地局と同じ基地局制御
装置が管理している基地局が存在せず、何れかの基地局
制御装置が管理しているかが不明な基地局しか存在しな
いと判定手段が判定した場合、それらの不明な基地局の
中から信号品質が最もよい基地局を選択することを特徴
としたものであり、また請求項16に記載の発明は、前
記切替え基地局選択手段は、現状の基地局と同じ基地局
制御装置が管理している基地局が存在せず、異なる基地
局制御装置が管理する基地局しかないと判定手段が判定
すると基地局の切替えを中止することを特徴としたもの
であり、他の基地局制御装置の管理下にある基地局の選
択をなるべく避けることにより、ハンドオーバー切り換
えに付随し得る通話ロスを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動局装置のシステムの構成の
一例を示す摸式図である。
【図2】本発明にかかる移動局の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明にかかる移動局装置の第1実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明にかかる移動局装置の第2実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明にかかる移動局装置の第3実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明にかかる移動局装置の第4実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる移動局装置の第5実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明にかかる移動局装置の第6実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明にかかる移動局装置の第7実施形態にお
ける基地局特定部10の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明にかかる移動局装置の第8実施形態に
おける基地局特定部10の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】図3に示す周辺監視部100の制御動作の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図12】図5に示す周辺監視部100の制御動作の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図13】図6に示す増大基地局選択部405の制御動
作の具体的手順を示すフローチャートである。
【図14】図9に示す切替基地局選択部704の制御動
作の具体的手順を示すフローチャートである。
【図15】測定基地局テーブル101の格納内容を示す
図である。
【図16】周辺基地局テーブル102の格納内容を示す
図である。
【図17】(a)30回の受信電界強度測定が行われた
様子を示すグラフである。 (b)受信電界強度測定が3回で打ち切られた様子を示
すグラフである。
【図18】測定基地局テーブル101に格納されている
各基地局の信号品質を表した図である。
【図19】測定外基地局テーブル202の格納内容を示
す図である。
【図20】周辺基地局テーブル更新部113の更新を経
た周辺基地局テーブル102の格納内容を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 通信網 2 基地局制御装置 10 基地局特定部 12 基地局制御装置 22 無線制御部 23 通信制御部 24 変調部 25 復調部 26 入力部 27 出力部 33 第1周波数シンセサイザ 34 第2周波数シンセサイザ 100 周辺監視部 101 測定基地局テーブル 102 周辺基地局テーブル 103 基地局切替判定部 104 基地局選択部 105 基地局切替部 110 測定基地局選択部 111 測定部 112 測定結果判定部 113 周辺基地局テーブル更新部 202 測定外基地局テーブル 212 測定結果判定部 214 タイマ処理部 314 個数判定部 405 増大基地局選択部 413 増減値算出部 113 周辺基地局テーブル更新部 505 基地局情報受信部 506 基地局情報テーブル 507 基地局情報判定部 606 基地局監視判定部 704 切替基地局選択部 705 基地局切替部 706 基地局情報受信部 707 基地局情報テーブル 804 中止付き基地局切替判定部 805 中止付き基地局切替部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる帯域の無線チャネルが割
    り当てられた複数の基地局が配されてなるサービスエリ
    アにおいて、1つの基地局を介して送受信を行なうと共
    に、ハンドオーバ先の別基地局を探索する移動局装置で
    あって、 ハンドオーバ先の候補となる複数の基地局を記憶する候
    補記憶手段と、 ハンドオーバ先候補の基地局のうち何れか一つの基地局
    に割り当てられている無線チャネルを選局する選局手段
    と、 選局された無線チャネルの単位時間当たりの信号品質を
    測定する測定手段と、 測定手段により測定された単位時間当たりの信号品質を
    所定の閾値と比較する比較手段と、 単位時間当たりの信号品質が閾値より低ければ、選局手
    段により選局された無線チャネルを別の基地局のものに
    切り換える第1切換手段と、 単位時間当たりの信号品質が閾値より高ければ、信号品
    質を再度測定するよう測定手段を起動して、測定された
    信号品質を積算する積算手段と、 一のハンドオーバ先候補についての測定手段による測定
    が第1切換手段による切り換えを受けずに所定回数繰り
    返されたかを判定する判定手段と、 所定回数繰り返された場合、選局手段により選局される
    無線チャネルを別のハンドオーバ先基地局のものに切り
    換える第2切換手段と、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局同士
    で信号品質の積算値を比較し、信号品質の積算値に基づ
    いてハンドオーバ先を決定する決定手段とを備えること
    を特徴とする移動局装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動局装置は更に、 前記測定手段は、選局された無線チャネルの受信電界強
    度を測定する第1測定部と、 選局された無線チャネルの受信バ−ストに含まれる中央
    シンボルを測定することにより、Quality Indicater
    (以下QIと称す)を測定する第2測定部とを備え、 第1切り換え手段は、 第1、第2測定部により測定された受信電界強度及びQ
    Iを予め設定された各閾値とを比較する比較部と、 少なくとも一方が当該閾値以下の場合、選局手段に選局
    された無線チャネルを別の基地局のものに切替える切り
    換え部とを備えることを特徴とする移動局装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の移動局装置は更
    に、 前記比較部による比較により何れかの基地局が閾値以下
    である場合、その基地局を測定外として候補記憶手段か
    ら削除する第1削除手段と、 削除された基地局に対しての退避時間をカウントする測
    定外タイマと、 前記測定外タイマがタイムアウトすると、候補記憶手段
    から削除された測定外の基地局を再度候補記憶手段に書
    き込むことにより、測定対象に復帰させる第1復帰手段
    とを備えることを特徴とする移動局装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の移動局装置は更に、 第1削除手段により基地局が削除されると、前記候補記
    憶手段に記憶されている基地局数をカウントするカウン
    ト手段と、 カウント手段によりカウントされた基地局数が所定個数
    以下であるかを判定する判定手段と、 判定手段が所定個数以下と判定した場合、第1削除手段
    により候補記憶手段から削除された基地局を候補記憶手
    段に書き込むことにより、該基地局をハンドオーバ先候
    補として復帰させる第2復帰手段とを備えることを特徴
    とする移動局装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の決定手段は、 積算手段によって積算された積算値の平均を各基地局毎
    に測定する平均部と、 平均部により測定された平均の最大値に基づいて、ハン
    ドオーバ先基地局を選択する第1選択部とを備えている
    ことを特徴とする移動局装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の移動局装置は更に、 これまで測定手段により一つの基地局について測定され
    た複数の信号品質の差分を測定する差分測定手段を備
    え、 決定手段は更に、 平均部により測定された平均の最大値と、所定基準値と
    の高低を比較する比較部と、 平均の最大値が所定基準値より低い場合、差分測定手段
    により各基地局について測定された複数の信号品質の差
    分を参照して、各基地局についての信号品質の増加傾向
    を解析する解析部と、 解析部により解析された増加傾向に基づいて、ハンドオ
    ーバ先基地局を選択する第2選択部とを備えていること
    を特徴とする移動局装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の移動局装置は更に、 これまで測定手段により一つの基地局について測定され
    た複数の信号品質の差分を測定する差分測定手段を備
    え、 決定手段は更に、 差分測定手段により各基地局について測定された複数の
    信号品質の差分を参照して、各基地局についての信号品
    質の増加傾向を解析する解析部と、 解析部により解析された増加傾向に基づいて、ハンドオ
    ーバ先基地局を選択する選択部とを備えていることを特
    徴とする移動局装置。
  8. 【請求項8】 基地局は、自局を管理している通信サー
    ビスシステムの基地局制御装置の情報を通知し、 請求項1〜4記載の何れかの移動局装置は、 自局が通信サービスを受けている基地局を管理下におく
    基地局制御装置を記憶する基地局制御装置記憶手段と、 各基地局が通知している基地局制御装置の情報を参照し
    て、候補記憶手段に記憶されている基地局のうち、自局
    が通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下に
    ある基地局及び他の基地局制御装置の管理下にある基地
    局を検出する検出手段と、 検出された他の基地局制御装置の管理下の基地局を候補
    記憶手段から削除する第2削除手段とを備えることを特
    徴とする移動局装置。
  9. 【請求項9】 基地局は、自局を管理している通信サー
    ビスシステムの基地局制御装置の情報を通知し、 請求項1〜4記載の何れかの移動局装置は更に、 無線リンクを確立している無線チャネルの信号品質を測
    定する第2測定手段と、 測定された信号品質と所定の基準値とを比較し、当該所
    定の基準値を上回る場合、第1測定手段によるハンドオ
    ーバ先基地局の信号品質の測定を禁止する禁止手段と、 測定された信号品質と所定基準値とを比較し、当該第2
    基準値を下回る場合、禁止手段による信号品質測定の禁
    止を解除する解除手段とを備えることを特徴とする移動
    局装置。
  10. 【請求項10】 基地局は、自局を管理している通信サ
    ービスシステムの基地局制御装置の情報を通知し、 請求項1〜4記載の何れかの移動局装置は、 自局が通信サービスを受けている基地局制御装置を記憶
    する基地局制御装置記憶手段を備え、 決定手段は、 積算手段によって積算された積算値の平均を各基地局毎
    に測定する平均部と、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局のう
    ち、通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下
    にあるものが存在すればそれを検出する第1検出部と、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局のう
    ち、通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下
    でないものが存在すればそれを検出する第2検出部と、 第1検出部が基地局を検出し得た場合、システムの管理
    下にある基地局のうち、平均部により測定された平均が
    最も高いものをハンドオーバー先に選択する第1選択部
    と、 第1検出部が基地局を検出し得ず、第2検出部が基地局
    を検出し得た場合、第2検出部により検出された基地局
    のうち、平均部により測定された平均が最も高いものを
    ハンドオーバー先に選択する第2選択部とを備えている
    ことを特徴とする移動局装置。
  11. 【請求項11】 基地局は、自局を管理している通信サ
    ービスシステムの基地局制御装置の情報を通知し、 請求項1〜4記載の何れかの移動局装置は、 自局が通信サービスを受けている基地局制御装置を記憶
    する基地局制御装置記憶手段を備え、 決定手段は、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局のう
    ち通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下に
    あるものを検出する第1検出部と、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局のう
    ち通信サービスを受けているシステムとは別の基地局制
    御装置の管理下にあるものを検出する第2検出部と、 測定手段による測定が所定回数繰り返された基地局のう
    ち何れの基地局制御装置の管理下にあるかが不明な基地
    局を検出する第3検出部と、 第1検出部により、基地局と同一基地局制御装置の管理
    下にある基地局が検出された場合、検出された基地局か
    ら測定された信号品質が最も高い基地局をハンドオーバ
    先基地局として選択する第1選択部と、 第3検出部により何れの基地局管理装置の管理下にある
    かが不明な基地局と、第2検出部により異なる基地局管
    理装置の管理下にある基地局とが検出された場合、管理
    している基地局制御装置が不明な基地局のうち、測定さ
    れた信号品質が最も高い基地局をハンドオーバ先基地局
    として選択する第2選択部と、 第2検出部により異なる基地局管理装置の管理下にある
    基地局のみが検出された場合、基地局の切替えを中止す
    る中止部とを備えることを特徴とする移動局装置。
  12. 【請求項12】 それぞれ異なる帯域の無線チャネルが
    割り当てられた複数の基地局が配されてなるサービスエ
    リアにおいて、1つの基地局を介して送受信を行なうと
    共に、ハンドオーバ先の別基地局を探索する移動局装置
    であって、 各基地局は、自局を管理している通信サービスシステム
    の基地局制御装置の情報を通知し、 移動局装置は、 自局が通信サービスを受けている基地局を管理下におく
    基地局制御装置を記憶する基地局制御装置記憶手段と、 ハンドオーバ先の候補となる複数の基地局を記憶する候
    補記憶手段と、 各基地局が通知している基地局制御装置の情報を参照し
    て、候補記憶手段に記憶されている基地局のうち、自局
    が通信サービスを受けている基地局制御装置の管理下に
    ある基地局及び他の基地局制御装置の管理下にある基地
    局を検出する検出手段と、 検出された管理外の基地局を候補記憶手段から削除する
    削除手段と削除手段による削除後、候補記憶手段に記憶
    されている基地局同士で信号品質の積算値を比較し、信
    号品質の積算値に基づいてハンドオーバ先を決定する決
    定手段とを備えることを特徴とする移動局装置。
  13. 【請求項13】 それぞれ異なる帯域の無線チャネルが
    割り当てられた複数の基地局が配されてなるサービスエ
    リアにおいて、1つの基地局を介して送受信を行なうと
    共に、ハンドオーバ先の別基地局を探索する移動局装置
    であって、 無線リンクに使用している基地局の信号品質を測定し、
    測定した信号品質と移動局装置が設定した測定開始閾値
    と測定停止閾値とを比較する比較手段と、 当該測定開始閾値以下の場合、通信に使用していない他
    の基地局の信号品質を測定する測定手段と、 当該測定停止閾値をこえる場合、通信に使用していない
    他の基地局の信号品質の測定を禁止する禁止手段とを備
    えることを特徴とする移動局装置。
  14. 【請求項14】 それぞれ異なる帯域の無線チャネルが
    割り当てられた複数の基地局が配されてなるサービスエ
    リアにおいて、1つの基地局を介して送受信を行なうと
    共に、ハンドオーバ先の別基地局を探索する移動局装置
    であって、 各基地局は、自局を管理している通信サービスシステム
    の基地局制御装置の情報を通知し、 移動局装置は、 自局が通信サービスを受けている基地局を管理下におく
    基地局制御装置を記憶する基地局制御装置記憶手段と、 ハンドオーバ先の候補となる複数の基地局を記憶する候
    補記憶手段と、 各基地局が通知している基地局制御装置の情報を参照し
    て、それらの基地局が何れかの基地局制御装置の管理下
    にあるかを判定する判定手段と、 判定手段により無線リンクを確立中の基地局と同じ基地
    局制御装置の管理下にある基地局の中から信号品質が最
    もよい基地局をハンドオーバ先基地局として優先的に選
    択する切替え基地局選択手段とを備えることを特徴とす
    る移動局装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の移動局装置は更に、 前記切替え基地局選択手段は、移動前の基地局と同じ基
    地局制御装置が管理している基地局が存在せず、何れか
    の基地局制御装置が管理しているかが不明な基地局しか
    存在しないと判定手段が判定した場合、それらの不明な
    基地局の中から信号品質が最もよい基地局を選択するこ
    とを特徴とする移動局装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の移動局装置は更に、 前記切替え基地局選択手段は、現状の基地局と同じ基地
    局制御装置が管理している基地局が存在せず、異なる基
    地局制御装置が管理する基地局しかないと判定手段が判
    定すると基地局の切替えを中止することを特徴とする移
    動局装置。
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