JP5412624B2 - 移動通信におけるハンドオーバー測定方法及びその装置 - Google Patents

移動通信におけるハンドオーバー測定方法及びその装置 Download PDF

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本発明は移動通信システムにおけるユーザハンドオーバーに関し、特に、移動通信におけるハンドオーバー測定方法及びその装置に関する。
セルラー携帯電話は人々の通信に極大な便利をもたらし、第2世代グローバル移動通信システム(GSM:Global System for Mobile Communication)はデジタル通信を採用して、移動通信の通話品質をさらに向上させる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)は、移動通信分野の重要な組織として、第3世代移動通信技術(3G:The Third Generation)の標準化の進展を大幅に促進し、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wide Code Division Multiple Access)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access)、及び高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA:High Speed Uplink Packet Access)などを含む一連の通信システム規格を制定した。
広帯域アクセス技術の挑戦に対処し、かつ、増加しつつある新たなサービスの需要を満たすために、3GPPは、2004年末から3G長期的な進化(LTE:Long Term Evolution)技術の標準化作業を開始したことで、スペクトル効率をさらに向上させ、セル端ユーザの性能を改善し、システム遅延を低下させ、高速移動ユーザに更なる高速のアクセスサービスを提供することなどを図る。未来のLTE−A技術はさらにLTEを基に、スペクトル帯域幅を数倍増加させ、データレートを倍的に向上させ、もっと多くの移動ユーザに、更なる高速であって性能がさらに優れたサービスを提供する。
上記の移動通信システムでは、接続状態(CONNECTED)におけるユーザの移動性に対する管理が特に重要である。接続状態におけるユーザの移動性に対する管理を実現するために、移動通信システムにおいて、ハンドオーバーが定義され、接続状態にあるユーザは一定の条件を満たす場合、他のセルにハンドオーバーすることが許可される。ハンドオーバーがなければ、ユーザがサービングセルを出ると、コールドロップ後に新たなセルに再アクセスする場合があるため、ユーザのサービス満足度に大きな影響を与えてしまう。
一般的に、ハンドオーバーは測定、ハンドオーバー判定、ハンドオーバー実行の3つの主要な処理を含む。図1は、従来の方法におけるハンドオーバーのフローチャートであり、下記のステップを含む。
ステップ101〜103で、ユーザは、サービング基地局から提供された測定設定を受信した後に、サービングセルと隣接セルとの基準信号受信電力(RSRP:Received Signal Received Power)を測定し、一定の条件を満たす場合、測定報告をサービング基地局に送信する。
ステップ104〜105で、サービング基地局は、受信された測定報告により、ハンドオーバーするかどうかを決定し、ハンドオーバーすると決定した場合、測定報告における各隣接セルの信号強度により、1つのターゲット基地局を選択し、ユーザに対し該ターゲット基地局にハンドオーバーするよう通知する。
ステップ106〜107で、ユーザは、サービング基地局からのハンドオーバー命令を受信した後に、サービング基地局から離れて、ターゲット基地局との同期を行って、ターゲット基地局にアクセスする。
上記のハンドオーバーの過程から分かるように、ハンドオーバーにとって、測定報告の正確性が特に重要である。測定報告が正確でなければ、チャンネル条件があまりよくない1つのターゲット基地局がサービング基地局により選択されることになる。こうすれば、ユーザがターゲット基地局にハンドオーバーした後、ピンポン効果が発生し、ひいてはコールドロップの恐れもあり、ユーザのサービス品質に大きな影響を与えてしまう。
ターゲット基地局とサービング基地局とのキャリア周波数やアクセス技術上の異なりを考慮すると、ハンドオーバーは、同一周波数ハンドオーバー、周波数間ハンドオーバー、及びシステム間ハンドオーバーの3種類に分けられる。図2に示すオーバーレイネットワークにおいて、多種の無線アクセス方式が共存している。
ターゲット基地局とサービング基地局が同一無線アクセスシステムの同一キャリア周波数に属する場合、該ハンドオーバーは同一周波数ハンドオーバーである。例えば、ターゲット基地局とサービング基地局がいずれもLTE−A 3.4G層(即ち、室内ホットスポットカバー)に位置する場合、同一周波数ハンドオーバーに属する。ターゲット基地局とサービング基地局は同一システムに属する一方、異なるキャリア周波数に属する場合、該ハンドオーバーは周波数間ハンドオーバーである。例えば、サービング基地局がLTE−A 3.4G層に位置し、ターゲット基地局がLTE−A 2.5G層に位置する場合、周波数間ハンドオーバーに属する。ターゲット基地局とサービング基地局が、異なる無線アクセスシステムに属する場合、該ハンドオーバーはシステム間ハンドオーバーである。例えば、サービング基地局がLTE−A 800M層に位置し、ターゲット基地局がWCDMA層に位置する場合、システム間ハンドオーバーに属する。
表1に示すように、異なるハンドオーバーには、異なるタイプの測定を採用する必要がある。
Figure 0005412624
同一周波数ハンドオーバーの場合、ターゲット基地局とサービング基地局が同一キャリア周波数にあるので、ユーザはサービング基地局に接続すると共に、ターゲット基地局の信号強度を監視することができ、これにより、同一周波数の測定だけが必要であり、特定の測定時間(gap)によって補助する必要がない。
周波数間ハンドオーバーやシステム間ハンドオーバーの場合、異周波数測定を採用する必要がある。ユーザは、ターゲット基地局の信号強度に対して測定を行う際、ターゲット基地局のキャリア周波数に同期して初めて、信号強度を監視することができる。このとき、ユーザはサービング基地局との通信を行うことができなくなる。ここから分かるように、異周波数測定には、特定の測定gapによって補助する必要がある。
従来の技術において、図1のステップ101〜103に示す測定は、具体的に下記のことを含む。
1、ユーザがサービング基地局との接続を確立した後に、サービング基地局はユーザに対して測定設定を行う。前記測定設定は、例えば、測定対象や、測定時間(gap)、測定報告トリガーイベント、測定報告観察時間(Ttrig)などの測定パラメータを設定することを主に含む。
測定対象とは、ユーザの所在領域をカバーする他の周波数または他のシステム、例えば、周波数1(F1)や周波数2(F2)、あるいは、WCDMAやGSMなどを指す。
測定gapについて、3GPP技術規格では、2種類の形式が示されている。ここで、測定gapの長さはいずれも6msと設定されるが、測定gapの繰返し周期はそれぞれ40msと80msである。また、比較的正確な測定結果を得るために、1つの測定対象(例えばF2)に対して、単位測定時間帯(Tunit)を経過して初めて、1つの測定値が得られる。該単位測定時間帯は、複数の連続する測定gapを含む。つまり、ユーザは、測定gapを割り当てる際、実際的には、測定gapをTunit単位で測定対象に割り当てる。例えば、あるTunit内の連続する複数の測定gapはいずれも同一測定対象に割り当てられ、次のTunit内の連続する複数の測定gapは他の測定対象に割り当てられる。一般的に、単位測定時間帯は480msであり、測定gapの繰返し周期が80msである場合、該Tunit内には、6msの測定gapが6つ含まれ、測定gap以外の他の時間は、相変わらず基地局との通信に用いられる。
Ttrigは観察期間である。観察期間全体にわたって、ある予め定義された測定報告トリガーイベントがずっと満たされた場合、観察期間が終了した後に、ユーザは測定報告を送信する。Ttrigの値の範囲は0〜5sである。ここで、Ttrigの値は2.4s、即ち5つの480msとされることを仮定する。
2、ユーザは、測定設定を受信した後に、ある測定対象(例えばF2)の単位測定時間帯内で、該測定対象の信号強度をモニターし、該測定対象が例えばイベントA3(EventA3)のようなあるイベントを満たすことを発見すると、計時を開始する。
3、F2がEventA3を満たす持続時間はTtrigを越える場合、ユーザは測定報告をサービング基地局に送信する。前記測定報告は、F2においてEventA3を満たすセルに関する情報(例えば、セル番号や、信号強度値など)が付けられる。
具体的に、EventA3は、隣接セルのRSRPがサービングセルより1つのオフセット量大きいと定義され、不等式(1)に示す通りである。
Mn+Ofn+Ocn−Hys>Ms+Ofs+Ocs+Off(1)
ここで、Mnは隣接セルの測定結果であり、Ofnは隣接周波数の周波数オフセット量であり、Ocnは隣接セルのセルオフセット量であり、Hysはヒステリシス係数であり、Msはサービングセルの測定結果であり、Ofsはサービス周波数の周波数オフセット量であり、Ocsはサービングセルのセルオフセット量であり、Offはイベントオフセット量である。不等式(1)において、Mn、Ms及びOffは3つの比較的主要なパラメータである。
規格において、異周波数または異システムの複数の測定対象に対して測定する必要がある場合、複数の測定対象に対して輪番で測定を行うため、測定周期はNobject×480msであり、Nobjectは測定対象数であることを示している。複数の測定対象は輪番で測定が行われるため、各測定対象は、1回の測定が行われた後に、他の全ての測定対象の測定終了を待って初めて、次回の測定が行われることができる。こうして、下記のような場合がある。
[場合1]
図3に示すように、ある測定対象(例えばF2)は、時刻t0において、実際的にEventA3を既に満たすことができたことを仮定する。しかし、従来の測定メカニズムに従って、時刻t0及び次の単位測定時間帯はいずれも、他の測定対象に対して測定するためのものであり、時刻t1に達して初めて、F2に対して測定するための単位測定時間帯が開始する。つまり、ユーザは、時刻t1まで待って初めて、F2が既にEventA3を満たしたことを発見でき、かつ、時刻t1でF2のためにTtrig計時を開始する。以下、t0からt1までの遅延をTtrig遅延と呼ぶ。
Ttrig期間では、ユーザは、F2に割り当てられた単位測定時間帯において、F2がずっとEventA3を満たすことを測定した場合、Ttrig終了後に、F2においてEventA3を満たすセルに関する情報をサービング基地局に送信する。以下、t0からt2までの遅延を測定報告(MR:Measurement Report)遅延と呼ぶ。MR遅延はTtrig遅延とTtrigにより構成される。Ttrigが固定値であれば、MR遅延は主にTtrig遅延によって決められる。サービング基地局は、測定報告を受信した後に、ターゲット基地局を選択し、ハンドオーバー命令をユーザに送信する。
ここから分かるように、Ttrig遅延がなければ、ユーザは時刻(t1+△t)で既にハンドオーバーを行った可能性があり、この時、サービング基地局のチャネル品質は、まだ非常に悪い程度になっていない。しかしながら、Ttrig遅延があるため、ユーザのハンドオーバーは時刻t3まで遅延し、この時、サービング基地局のチャネル品質は、通信品質に大きな影響を与えてしまい、ひいてはコールドロップを生じるほど悪くなった恐れがあり、このような遅延による影響は、表2に示される。
Figure 0005412624
[場合2]
F2がEventA3を満たすことが監視された後に、ユーザはTtrig計時を開始する。Ttrig期間で得られたF2の測定結果がいずれもEventA3を満たす場合、ユーザは、Ttrig終了後に、F2に関する測定報告、即ちMR(F2)を送信する。複数の測定対象があり、かつ、図4に示すように、Ttrig期間でも複数の測定対象は輪番で測定が行われるので、ユーザは、Ttrig期間において、測定するためのただ1つのTunitをある測定対象(例えばF2)に割り当てて、該Tunit内の測定結果を測定報告としてサービング基地局に送信するしかできない。F2とサービス周波数F0との変化状況が図5と図6に示す通りであれば、ただ瞬間のシャドウまたは高速なフェージングが受信信号品質に影響を与えるため、1回のサンプリングによると、チャネル品質の現実の状況は充分に反映できず、間違った測定報告がサービング基地局に提供される可能性は大きくなり、最終的に、サービング基地局は間違ったターゲット基地局を選択し、ユーザは間違ったターゲット基地局にアクセスし、ピンポンや瞬間的再ハンドオーバー、ひいてはコールドロップは発生してしまうことが明らかである。
[場合3]
図7に示すように、複数の周波数がほぼ同時にTtrig計時をトリガーする場合もあり得る。時刻t1で、F2がEventA3を満たすことが監視されたため、ユーザはTtrig計時を開始する。このTtrigをTtrig2と記する。図8に示すように、Ttrig2終了前に、また、F1がEventA3を満たすことが監視されたため、ユーザはTtrig計時を開始する。このTtrigをTtrig1と記する。Ttrig1とTtrig2の時間長が同じである。ここから分かるように、t2からt3までの時間帯には、計時中のTtrigが2つあり、ここで、Ttrig2はF2に対応し、Ttrig1はF1に対応する。Ttrig2とTtrig1が終了した後、ユーザにより監視されたF2とF1がTtrig期間にわたってEventA3を満たす場合、ユーザは別々にF2とF1に関する測定報告をサービング基地局に送信する。具体的な過程は、図9に示す通りである。
ステップ901で、Ttrig2終了後、ユーザは、F2に関するMR、即ちMR(F2)をサービング基地局に送信する。
ステップ902〜903で、サービング基地局は、MRによりハンドオーバー判定を行って、cell2(F2)をターゲット基地局として選択し、ハンドオーバー要求をcell2に送信する。
ステップ904で、Ttrig1終了後、ユーザは、F1に関するMR、即ちMR(F1)をサービング基地局に送信する。
MR(F1)とMR(F2)がサービング基地局に到達する時間間隔は長すぎる場合、この時、サービング基地局は、cell2(F2)を含むハンドオーバー実行命令を既にユーザに送信したため、MR(F1)を無視する。しがしながら、さまざまな原因、例えば、RSRP強度や、セルの現時点の負荷、電話代、システム提供可能なデータレートなどに基づいて、cell1が優位にあるのであれば、該ユーザはcell1(F1)をターゲット基地局として選択することにさらに傾くかもしれない。しかし、ユーザは、最も望ましいターゲット基地局、即ちcell1(F1)にハンドオーバーできなかった。これにより、ユーザの満足度に影響を与えてしまう。
LTE及びLTE−Aにおいて、システムの帯域幅は、3Gの最大帯域幅10Mから最大20M、100Mに増大する。20Mの帯域幅が複数の離散の5Mの帯域幅により合成されたものである場合、あるいは、100Mの帯域幅が複数の離散の20Mの帯域幅により合成されたものである場合、若干のユーザは1つの時刻において、ただ1つの5Mの帯域幅または1つの20Mの帯域幅でデータを送受信でき、20Mの帯域幅全体または100Mの帯域幅全体でデータを送受信することができない。こうして、異周波数(inter−F:Inter Frequency)の隣接セルは普通に存在する。同時に、未来の移動通信システムも多種の無線アクセス技術の共存している多重アクセスネットワークであるため、異種無線アクセス技術(inter−RAT:Inter Radio Access Technology)を採用した隣接セルも普通に存在する。inter−Fやinter−RATシステム間の負荷均衡化を図り、及び、ユーザをずっと最も良いセルに接続させることを保証するために、inter−Fやinter−RATのハンドオーバーが非常に重要であり、これにより、ハンドオーバー品質を保証するための測定もさらに重要になる。相応に、異周波数測定において複数の測定対象に対して輪番で測定を行うことによる問題を、如何により適切に処理するかが特に重要そうに見える。
上記に鑑みてなされて、本発明は移動通信におけるハンドオーバー測定の方法及び装置を提供し、具体的な実現は下記の通りである。
移動通信におけるハンドオーバー測定方法であって、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を決定し、複数の単位測定時間帯(Tunit)を輪番で第1対象集合における各測定対象に割り当て、前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、再割り当てして得られた単位測定時間帯と第2対象集合における測定対象との対応関係により、前記第2対象集合における各測定対象の信号強度を測定し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する、ことを含む。
前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去することは、対象除去トリガーイベントを設定し、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視された後、前記測定対象の後続の複数の単位測定時間帯で、該測定対象の信号強度の測定を停止する、ことを含む。
前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Ofm+Ocm+Hys<Mn+Ofn+Ocn−Offであり、ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Ofは測定対象の周波数オフセット量であり、Ocは測定対象のセルオフセット量であり、Hysはヒステリシス係数であり、Offはイベントオフセット量であり、添え字nは、第1対象集合における最も良い信号強度を有する測定対象を表し、添え字mは、第1対象集合における1つの測定対象を表し、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、第1対象集合における全ての測定対象の信号強度のうち最も良い信号強度とを比較し、該測定対象の信号強度が、最も良い信号強度より、1つのオフセット量小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む。
前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Ofm+Ocm+Hys<Ms+Ofs+Ocs−Offであり、ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Ofは測定対象の周波数オフセット量であり、Ocは測定対象のセルオフセット量であり、Hysはヒステリシス係数であり、Offはイベントオフセット量であり、添え字sはサービング基地局を表し、添え字mは第1対象集合における1つの測定対象を表し、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、サービング基地局の信号強度とを比較し、該測定対象の信号強度がサービング基地局の信号強度より1つのオフセット量小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む。
前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Hys<Thresholdであり、ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Hysはヒステリシス係数であり、Thresholdは閾値であり、添え字mは第1対象集合における1つの測定対象を表し、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、予め設定された閾値とを比較し、該測定対象の信号強度が前記閾値より小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む。
該方法は、対象除去観察時間を設定し、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、除去待ち測定対象に対して該対象除去観察時間を開始し、前記対象除去観察時間内における該除去待ち測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記対象除去トリガーイベントが監視された場合、前記対象除去観察時間が終了した後に、前記除去待ち測定対象に対する測定を停止し、前記除去待ち測定対象を除去済み測定対象に変更する、ことをさらに含む。
前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、ユーザ端末は、前記単位測定時間帯が付けられる上りシグナリングをサービング基地局に送信し、サービング基地局に対し、ユーザ端末が前記単位測定時間帯でサービス周波数に停留していることを通知し、サービング基地局は、前記上りシグナリングの指示により、前記単位測定時間帯で該ユーザ端末のデータを送受信する、ことを含む。
前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、ユーザ端末を前記単位測定時間帯で休眠するように設定することを含む。
前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、後続の全ての単位測定時間帯を輪番で第2対象集合における各測定対象に割り当てる、ことを含む。
前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、第2対象集合から信号強度が最大となる測定対象を検索し、前記除去済み測定対象の後続の複数の単位測定時間帯を、前記信号強度が最大となる測定対象に割り当てる、ことを含む。
前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して、サービング基地局により設定された第1測定報告観察時間Ttrigを開始し、前記Ttrig内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、ことを含む。
前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、第2測定報告観察時間Ttrig’を、Ttrig’=Ttrig+(Nskip/2)*Tunitのように設定し、ここで、Ttrigはサービング基地局により設定された第1測定報告観察時間であり、Nskipは除去された測定対象数であり、第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して前記Ttrig’を開始し、前記Ttrig’内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig’終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、ことを含む。
前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、第3測定報告観察時間Ttrig’’を、Ttrig’’=T1−mod(T1,mod(T1,Nkeep*Tunit)のように設定し、ここで、T1は第1測定報告観察時間Ttrigまたは第2測定報告観察時間Ttrig’であり、Nkeepは第2対象集合における測定対象数であり、第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して前記Ttrig’’を開始し、前記Ttrig’’内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig’’内終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、ことを含む。
該方法は、予め設定された回復条件が満たされたと決定する場合、除去済み測定対象の信号強度の測定を回復することをさらに含む。
前記予め設定された回復条件が満たされたと決定することは、前記第1対象集合から測定対象を除去した後に、除去時間の計時を開始し、除去時間が終了した後に、現時点が1つまたは複数の測定報告観察時間内であるかどうかを判断し、いかなる測定報告観察時間内でもない場合、予め設定された回復条件が満たされたと決定し、あるいは、全ての測定報告観察時間が終了した後に、予め設定された回復条件が満たされたと決定し、あるいは、第2対象集合における測定対象の信号強度が悪くなった場合、1つまたは複数の除去済み測定対象の中から最も良い信号強度を有する第2測定対象を選択して、該第2測定対象に対する回復条件が満たされたと決定する、ことを含む。
前記1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、サービング基地局から提供された測定設定を受信し、前記測定設定で指定された1つまたは複数の測定対象により、前記第1対象集合を決定する、ことを含む。
前記1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、ユーザ端末は、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、第1対象集合に追加する、ことを含む。
前記1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、ユーザ端末は、サービング基地局から提供された測定設定を受信し、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、測定設定で指定された測定対象と、ユーザ端末で探索された測定対象とにより、前記第1対象集合を決定する、ことを含む。
前記第1対象集合における測定対象と前記サービング基地局との使用するキャリア周波数が異なり、あるいは、前記第1対象集合における測定対象と前記サービング基地局との使用するアクセス方式が異なる。
ユーザ端末であって、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を記憶し、かつ、測定対象と単体測定時間帯(Tunit)との対応関係を記憶するパラメータ記憶ユニットと、前記パラメータ記憶ユニットに記憶された測定対象と単位測定時間帯との対応関係により、各測定対象の信号強度を測定し、測定結果を対象制御ユニットに送信し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する測定実行ユニットと、測定対象と単位測定時間帯との対応関係を設定し、前記測定実行ユニットで得られた測定結果により、前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、再割り当て結果により測定対象と単位測定時間帯との対応関係を更新する対象制御ユニットと、を含む。
前記対象制御ユニットは、対象除去トリガーイベントを設定する除去定義モジュールと、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、前記測定対象の後続の複数の単位測定時間帯で、該測定対象の信号強度の測定を停止する対象除去モジュールと、を含む。
前記対象除去モジュールは、対象除去観察時間を設定し、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、除去待ち測定対象に対して該対象除去観察時間を開始し、前記対象除去観察時間内における該除去待ち測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記対象除去トリガーイベントが監視された場合、前記対象除去観察時間が終了した後に、前記除去待ち測定対象に対する測定を停止し、前記除去待ち測定対象を除去済み測定対象に変更する。
前記対象制御ユニットは、後続の全ての単位測定時間帯を輪番で第2対象集合における各測定対象に割り当てるTunit割り当てモジュールをさらに含む。
前記対象制御ユニットは、第2対象集合から信号強度が最大となる測定対象を検索し、前記除去済み測定対象の後続の複数の単位測定時間帯を、前記信号強度が最大となる測定対象に割り当てるTunit割り当てモジュールをさらに含む。
前記対象制御ユニットは、予め設定された回復条件が満たされたと決定する場合、除去済み測定対象の信号強度の測定を回復する対象回復モジュールをさらに含む。
前記パラメータ記憶ユニットは、サービング基地局から提供された測定設定を記憶し、前記測定設定は1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を指定するためのものである。
前記測定実行ユニットは、さらに、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、前記パラメータ記憶ユニットに記憶された第1対象集合に追加する。
上記の解決手段からわかるように、本発明に係るハンドオーバー測定方法及びその装置は、複数の測定対象に対して測定する必要があれば、異周波数や異システムなどの場合に対して、対象除去トリガーイベントを設定することにより、信号強度の比較的悪い測定対象を一時除去し、かつ、除去済み対象の単位測定時間帯を信号強度の比較的良い測定対象に割り当てることにより、信号強度の比較的良い測定対象に対する監視頻度及び測定頻度を増大させる。
さらに、本発明の実施例では、Ttrigを適応的に更新し、即ち、Ttrigの長さは、総測定対象数及び無視された測定対象数に応じて適応的に変更できる。また、Ttrigの残り時間内に、該Ttrigをトリガーした測定対象が再測定されない場合、測定報告の送信を繰り上げることで、測定報告遅延を減少させる。こうして、測定結果の正確性及び適時性を極めて大幅に保証でき、ハンドオーバーの信頼性及びセル端ユーザの通話品質を向上させる。
従来の方法におけるハンドオーバーのフローチャートである。 多種の無線アクセス方式の共存している多層カバーネットワークの構成を示す図である。 ターゲットセル(F2)とサービングセル(F0)とのチャネル品質の変化により、測定報告を送信し、ハンドオーバーを行うことを示す図である。 従来の方法における複数の測定対象に対して輪番で測定を行うことを示す図である。 シャドウの影響下での測定対象F2とサービス周波数F0とのチャネル品質の変化の比較を示す図である。 高速なフェージングの影響下での測定対象F2とサービス周波数F0とのチャネル品質の変化の比較を示す図である。 複数の測定対象がほぼ同時にTtrig計時をトリガーすることを示す図である。 従来の方法において複数の測定対象がほぼ同時にサービング基地局に測定報告を送信することを示す図である。 複数の測定報告の送信のフローチャートである。 本発明に係る周波数間/システム間のハンドオーバー測定方法のフローチャートである。 本発明の1つの実施例においてユーザが信号強度の比較的悪い測定対象を除去する方法のフローチャートである。 本発明の1つの実施例においてユーザがTtrigを更新する方法のフローチャートである。 本発明の1つの実施例におけるTtrig更新を示す図である。 本発明の1つの実施例において、比較的悪い測定対象を除去した後、従来のTtrig計時がトリガーされた測定のシーケンス図である。 本発明に係るハンドオーバー測定を行うための装置の構成図である。 本発明の1つの実施例において対象除去トリガーイベントを設定するための装置の構成図である。 本発明の1つの実施例において、信号強度の比較的悪い測定対象を除去し、及び、該測定対象を回復するための装置の構成図である。 本発明の1つの実施例においてTtrigを更新するための装置の構成図である。 本発明の1つの具体的な実例において更新後のTtrigを採用した場合のハンドオーバー安定度と従来の方法のハンドオーバー安定度との比較を示す図である。 本発明の1つの具体的な実例において、測定対象を除去してから、従来のTtrigを採用した場合の測定報告遅延と従来の方法の測定報告遅延との比較を示す図である。 本発明の1つの具体的な実例における2つの異なる測定対象の測定報告の送信時間間隔と従来の方法における送信時間間隔との比較を示す図である。
本発明の目的、解決手段及びメリットをさらに明確にするために、以下、図面を参照して実施例を挙げながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の実施例では、ユーザ端末において周波数間/システム間のハンドオーバー測定を行う方法を提供している。該方法において、ユーザ端末は、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を決定し、複数の単位測定時間帯Tunitを輪番で第1対象集合における各測定対象に割り当てる、ことを含む。
ここで、ユーザ端末が第1対象集合を決定する具体的な方式は、サービング基地局から提供された測定設定を受信し、該測定設定から、指定された第1対象集合を得ることであってもよいし、ユーザ端末が、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、最終的に第1対象集合を形成することであってもよい。
次に、ユーザ端末は、第1対象集合における測定対象の信号強度に対する測定状況により、1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てする。
つまり、除去済み測定対象が単位測定時間帯を使用しなくなったため、アイドルになったこれら単位測定時間帯は、第2対象集合における1つまたは複数の測定対象に再割り当てされることができる。例えば、アイドルになったこれら単位測定時間帯を、第2対象集合における全ての測定対象に均一に割り当てて使用する場合、以前に設定された対応関係全体を再調整する必要がある。アイドルになったこれら単位測定時間帯を、第2対象集合における最大信号強度を有する測定対象のみに割り当てる場合、以前に他の測定対象に割り当てられた単位測定時間帯は、再調整する必要がない。
最後に、前記第2対象集合における各測定対象の信号強度を測定し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する。ここで、除去される測定対象は普通、信号品質の比較的悪い測定対象である。
ここで、測定設定は、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を指定するためのものである。また、測定設定において、測定時間が設定される。つまり、サービング基地局によって、1つまたは複数の測定時間が予め分割され、ユーザはこれら測定時間を単位測定時間帯(Tunit)ごとに、輪番で第1対象集合における各測定対象に割り当て、つまり、ユーザによってTunitと測定対象との対応関係が設定される。
図10は、本発明に係るハンドオーバー測定方法のフローチャートである。該方法は下記のステップを含む。
ステップ1001で、サービング基地局から提供された測定設定を受信し、測定設定で指定された測定対象を得る。本発明の実施例において、これら測定対象の集合を第1対象集合と呼ぶ。
ステップ1002で、ユーザは測定の過程において、一定の規則に従って、上記第1対象集合から信号品質の比較的悪い1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得る。
ステップ1002において、信号品質の比較的悪い1つまたは複数の測定対象を除去する処理は、対象除去トリガーイベント(EventC)によってトリガーされるものである。つまり、ある測定対象に割り当てられた単位測定時間帯内に、該測定対象の信号強度がEventCを満たすことが検知された場合、直接的に該測定対象を除去してもよい。一般的に、比較的悪い信号強度を有する測定対象を除去する。
具体的に応用する際、対象除去トリガーイベント(EventC)は多種の実現方式があってもよく、以下、3つの例をあげて説明する。ここで説明すべきところとして、TS 36.331において、既に測定報告トリガーイベントA1〜A5、B1〜B2が定義されたので、対象除去トリガーイベント(EventC)の3種類の具体的な実現をEventC1〜C3と命名する。下記の定義において、測定対象F3は信号強度の比較的悪いもの(以下、比較的悪い測定対象とも呼ばれる)であり、測定対象F2は信号強度の最も良いもの(以下、最も良い測定対象とも呼ばれる)であることを仮定する。
EventC1は、不等式(2)に示すように、比較的悪い測定対象F3の信号強度が、最も良い測定対象F2より、1つのオフセット量小さいことである。
M3+Of3+Oc3+Hys<M2+Of2+Oc2−Off(2)
EventC1を設定するのは、F2に比べると、F3の信号強度が比較的悪いことを考えているからである。そのため、F3は、信号強度がサービス周波数F0より1つのオフセット量大きいので、ターゲット基地局として選択されることができるとしても、ユーザがF3にハンドオーバーした後に、F2の信号強度がF3より1つのオフセット量大きいので、該ユーザはすぐF3からF2にハンドオーバーすることになる。このような頻繁的なハンドオーバーは、ユーザの通話品質に影響を与えてしまう。従って、F3を第1対象集合から除去することにより、測定効率を向上させることができる。また、TtrigCとオフセット量Offを設定することにより、F3の信号強度が除去時間(Tskip)内でF2の信号強度より大きい可能性が非常に低いことを保証でき、測定の正確性も保証される。
さらに一般的に、不等式(2)は下記のように表されることができる。
Mm+Ofm+Ocm+Hys<Mn+Ofn+Ocn−Off
ここで、添え字mは第1対象集合内のある測定対象を表し、nは第1対象集合における最も良い信号強度を有する測定対象を表す。
(2)EventC2は、不等式(3)に示すように、比較的悪い測定対象の信号強度がサービス周波数より1つのオフセット量小さいことである。
M3+Of3+Oc3+Hys<Ms+Ofs+Ocs−Off(3)
(3)EventC3は、不等式(4)に示すように、比較的悪い測定対象の信号強度が絶対閾値より小さいことである。
M3+Hys<Threshold(4)
EventC2とEventC3について、TtrigCとオフセット量Offを設定することにより、F3の信号強度が除去時間(Tskip)内で、ターゲット基地局になることを満たす程度まで増大する可能性は非常に低くなるため、Tskip内でF3に対して測定せずに無視することは合理的である。
また、対象除去トリガーイベントに対して、観察期間を設定してもよい。この観察期間は、即ち、対象除去観察時間(TtrigC)であり、その役割がTtrigに類似する。但し、Ttrigは、測定報告トリガーイベントに対して設定された観察期間である。ある測定対象に割り当てられた単位測定時間帯内に、該測定対象の信号強度がEventCを満たすことが検知された場合、該単位測定時間帯を対象除去観察時間(TtrigC)の起点として、TtrigC内の該測定対象に属する単位測定時間帯で引き続き検知する。TtrigC内の該測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって該測定対象の信号強度がEventCを満たす場合、TtrigC終了後に、該測定対象を除去する。具体的に、TtrigCは、EventC1〜C3の3つのイベントに対して設定されてもよい。つまり、この3つのイベントのいずれかがTtrigC期間にわたって満たされて初めて、対象除去処理を行って、該比較的悪い測定対象を無視することができる。
また、最小測定対象数(Nmin)により、比較的悪い測定対象をいくつ除去できるかを決定するようにしてよい。ここで、Nminは、少なくとも残すことを必要とする測定対象数を指定するためのものである。例えば、少なくとも2つの測定対象を残す。
ステップ1003で、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てする。
対象除去トリガーイベントが満たされ、かつ、TtrigC計時が経過することで、比較的悪い測定対象が除去された後、除去済み測定対象の単位測定時間帯を如何に利用するかを、場合によって考えてもよい。本発明の具体的な実例において、以下の3種類の方式を提供している。
1、除去済み測定対象のTunitをサービス周波数F0に割り当てて、基地局との上り/下り通信に用いることにより、ユーザの通信品質を向上させる。具体的に、ユーザは、サービング基地局に上りシグナリングを送信することにより、サービング基地局に対し、ユーザがこれらTunitでサービス周波数に停留していることを通知し、該ユーザに関するデータを引き続き送受信するよう要求する。この方式は、ユーザのスループットを向上させることができる。
2、ユーザは、除去済み測定対象の単位測定時間帯(複数の測定gapを含む)で休眠する。この方式は、節電することができ、いかなる余計な処理も必要なく、移動端末の電力消耗を節約できる。
3、ユーザは、全ての単位測定時間帯と第2対象集合における測定対象との対応関係を再設定する。この方式は、余計なシグナリング負荷が要らない。
方式3の対応関係の設定について、下記の2種類の具体的な実現がある。
(1)第2対象集合に含まれた測定対象数に従ってTunitを再割り当てし、再割り当てされたTunitを使用して、第2対象集合における測定対象に対して測定を行う。
サービング基地局で指定された測定対象はF1〜F4であり、単位測定時間帯の番号はTunit1、Tunit2、Tunit3、Tunit4、Tunit5、Tunit6、…であり、全てのTunitが第1対象集合において輪番で割り当てられ、即ち、以前にF1に割り当てられた単位測定時間帯はTunit1、Tunit5、Tunit9…であることを仮定する。F2を除去した後、全てのTunitが第2対象集合において再び輪番で割り当てられるため、F1に割り当てられた単位測定時間帯はTunit1、Tunit4、Tunit7…である。ここで、各Tunitはいずれも複数の測定gapの集合である。
(2)除去済み測定対象の単位測定時間帯を、第2対象集合における信号強度の比較的良い測定対象に割り当てて、信号強度の比較的良い測定対象に対する測定を強化する。
上記の(2)について、いかなるTtrigも開始していない場合、再割り当てによれば、信号強度の比較的良い測定対象の監視頻度を増大させて、Ttrigを適時に開始することができ、これにより、測定報告を適時に送信する。開始しているTtrigがある場合、単位測定時間帯を信号強度の比較的良い測定対象に割り当てることにより、Ttrig期間で信号強度の比較的良い測定対象に対する測定回数を増加させて、測定結果の正確性を保証することができる。
ステップ1004で、第2対象集合における全ての測定対象に対して測定を行って、測定結果を得、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する。
ステップ1005で、除去済み測定対象に対して、予め設定された回復条件により、その信号強度の測定を回復してもよい。これにより、測定をネットワークの実際の信号状況にさらに合致させ、例えば、ある除去済み測定対象の信号強度が良くなったが、無視されたせいでTtrig遅延が生じるといったことを避ける。
具体的に実現する際、以下の3種類の方式を採用して、除去済み測定対象の回復条件を設定するようにしてよい。
1、全てのTtrigも終了した後に、除去済み測定対象に対する測定を回復する。
2、残された信号強度の比較的良い測定対象のうちいずれかの信号強度が突然に悪くなった場合、複数の除去済み測定対象の中から、信号強度の比較的良い1つの測定対象を決定し、該測定対象に対する測定を回復する。
3、除去時間(Tskip)を設定し、Tskip終了後に、いかなる測定対象に対してもTtrigを開始していない場合、除去済み測定対象に対する測定を回復する。EventC1、EventC2、EventC3に対して、Tskipの値を単独で設定してよい。
ここから分かるように、図10のステップ1001では、サービング基地局から提供された測定設定を受信することにより第1対象集合を得ることを例とする。具体的に実現する際、ユーザ端末自身が測定対象を探索して第1対象集合を形成するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末は、電源オン時に、全てのアクセス可能な周波数において探索することにより、1つの適切なセルを選択してアクセスし、探索された周波数またはアクセス方式を記憶して、第1対象集合に追加するようにしてよい。また、例えば、ユーザ端末は、適切なセルにアクセスした後に、該セルのブロードキャスト情報を読み取って、ブロードキャスト情報から、第1対象集合に追加可能な測定対象のいくらかの情報を得るようにしてもよい。得られた情報は、異周波数や異システムなどの測定対象の情報を含む。また、例えば、ユーザ端末は、idle状態になる場合、異なる測定対象において探索するようにしてもよい。この探索は、周期的なものであってもよく、イベントによりトリガーされるものであってもよい。また、例えば、ユーザは、connected状態に遷移した後に、測定gapを利用して、新たな異周波数や異システムなどの測定対象において探索するようにしてもよい。この探索は、周期的なものであってもよく、イベントによりトリガーされるものであってもよい。ここで説明すべきところとして、一旦新たな測定対象が探索されたら、ユーザ端末は、それを第1対象集合に追加することができる。
基地局による設定とユーザによる探索との2種類の方式のいずれにおいても、第1対象集合は絶えずに更新されるものであってよい。基地局による設定の場合、基地局は随時に測定対象を変更でき、ユーザ端末はconnected状態で、基地局の測定設定を受信することにより第1対象集合を更新する。また、この2種類の方式を組み合わせて使用してよい。例えば、測定設定で指定された測定対象と、ユーザ端末で探索された測定対象とにより、第1対象集合を決定するようにしてもよい。
図11は、本発明の1つの実施例において、ユーザが信号強度の比較的悪い測定対象を除去する方法のフローチャートである。
ステップ1101で、ユーザ端末は、サービング基地局の測定設定を受信した後に、測定対象に対する測定を開始する。サービング基地局によりEventCが設定された場合、ユーザは該設定に従って実行すればよい。そうでない場合、ユーザ端末は自分で、ある期間における測定結果により対象除去トリガーイベント(EventC)を設定し、かつ、残すことを必要とする最小測定対象数(Nmin)などのパラメータを設定する。
ステップ1102で、設定された測定対象数(Nobject)とNminとを比較して、Nobject>Nminである場合、ステップ1103を実行する。そうでない場合、対象除去を行わず、本プロセスを終了する。
ステップ1103で、ユーザは各単位測定時間帯で、対応の測定対象の信号強度がEventCを満たすかどうかを監視し、ある測定対象がEventCを満たす場合、ステップ1104を実行し、そうでない場合、ステップ1103を繰り返し実行する。
ステップ1104で、ユーザは、該測定対象のためにTtrigC計時を開始する。
ステップ1105で、TtrigC計時の間、複数の測定対象に対して輪番で測定を引き続き行い、TtrigCをトリガーした測定対象に対する測定結果が、それに割り当てられたTunit内にわたってEventCを満たす場合、TtrigC終了後に、ステップ1106を実行する。そうでない場合、本プロセスを終了する。
ステップ1106で、ユーザは該測定対象を除去し、即ち、次のTskip期間内で、該測定対象に対する測定を行わなくなる。
さらに、1つまたは複数の測定対象を除去した後に、節約されたTtrig遅延を利用して、基地局により設定された測定報告観察時間(Ttrig)を更新することによって、ユーザにより設定された測定報告観察時間(Tx)を得て、該ユーザ端末に記憶するようにしてもよい。
サービング基地局によりユーザに対して設定された測定対象数はNobjectであり、除去された信号強度の比較的悪い測定対象数はNskipであり、残された信号強度の比較的良い測定対象数はNkeepであることを仮定する。除去されたNskip個の測定対象に対して、その後続の全てのTunitを、輪番で第2対象集合におけるNkeep個の測定対象に割り当てる。この場合、測定対象数がNであると、平均Ttrig遅延は式(5)に示す通りである。
Ttrigdelay={(N−1)/2}*Tunit (5)
さらに、比較的悪い測定対象を除去することにより節約されたTtrig遅延は、式(6)に示す通りである。
δTtrigdelay=(Nskip/2)*Tunit(6)
そのため、公式(7)に示すように、TtrigをTtrig’に更新することができる。
Ttrig’=Ttrig+(Nskip/2)*Tunit(7)
また、Ttrig内に含まれるTunit数が測定対象数の整数倍ではない場合、Ttrig終了直前の短い期間における測定は、Ttrigをトリガーした測定対象に役立たない。そのため、該短い期間をスキップしてよい。これにより、測定報告の送信を繰り上げる。具体的に、Ttrig’がNkeep*Tunitの倍数である場合、Ttrig’終了直前の1つのTunitにおける測定結果は、Ttrigをトリガーした測定対象に対するものであり、該測定報告に役立つため、測定報告の送信はTtrig’終了後まで待つ必要がある。Ttrig’がNkeep*Tunitの倍数ではない場合、Ttrig’終了直前の1つひいては複数のTunitにおける測定結果は、Ttrigをトリガーした測定対象に対するものではなく、まったく測定報告に役立たない。この場合、式(8)に示すように、TtrigはさらにTtrig’’に更新されることができ、これにより、測定報告の送信を繰り上げる。
Ttrig’’=Ttrig’−mod(Ttrig’,Nkeep*Tunit)(8)
ここで、Tunitは1つの測定対象に対する測定に必要な時間の長さであり、一般的に、値が480msである。
表3は、サービング基地局で5つの測定対象が設定され、Nkeepがそれぞれ2、3、4である場合のTtrigの更新値を示す。ここで、時間を表すパラメータの値は、表3の値と480msとを乗算したものである。
Figure 0005412624
表3から分かるように、式(7)によって、節約されたTtrig遅延をTtrigの長さの増加に用いて、Ttrig’を得、Ttrig’期間で観察を行うことにより、測定対象の測定回数を増加させ、測定結果の正確性を向上させる。次に、式(8)によって、Ttrig’をさらに最適化することにより、ある程度で測定報告遅延を減少させることができる。測定報告遅延をさらに減少させたい場合、節約されたTtrig遅延をTtrigの長さの増加に用いなくてよい。こうして、測定対象数が減少された場合、EventA3の発見を繰り上げて、従来のTtrigを使用して測定報告観察を行うことができる。
当然、従来のTtrigに対しても、式(9)に示すような更新を行って、Ttrig’’を得ることができる。該更新は式(8)に類似する。表4は、従来のTtrigを採用した場合、式(9)のみを利用したTtrig更新による効果を示す。
Ttrig’’=Ttrig’−mod(Ttrig,Nkeep*Tunit)(9)
Figure 0005412624
表3と表4において、測定回数は測定結果の正確性を反映でき、測定回数が多ければ多いほど、測定結果が正確になる。MR遅延はハンドオーバーを遅らせる時間を表し、測定報告遅延が大きければ大きいほど、ハンドオーバーが遅くなって、ユーザのコールドロップの可能性が大きくなる。表3において、MR遅延はTtrig遅延とTtrig’’との和であり、表4において、MR遅延はTtrig遅延とTtrig’’’との和である。
表3と表4とを比較すると、測定対象が除去された場合、節約された時間を用いてTtrigを増大することによれば、もっと正確な測定結果が得られるが、従来のTtrigを使用することによれば、もっと短い測定報告遅延が得られる。ここから分かるように、測定報告の遅延と正確性は、同時に得ることができない。表3の方法では、測定報告の正確性をさらに大幅に向上させることを目的とするが、測定報告遅延は少しだけ減少される。表4の方法では、測定報告遅延がさらに大幅に減少されるが、測定報告の正確性が改善されない。
さらに、測定対象数を減少しなくても、従来のTtrigに対して、式(9)に示すものに類似する更新を行うことができる。この時、ただNkeepをNobjectに取り替えればよく、即ち、Ttrig’’’=Ttrig−mod(Ttrig,Nobject*Tunit)である。
ここから分かるように、ユーザが設定する測定報告観察時間(Tx)は、直接にTtrigを取ってもよく、Ttrigを更新した値、例えば、Ttrig’、Ttrig’’、Ttrig’’’、Ttrig’’’’などを取ってもよい。
図12は、本発明の1つの実施例においてユーザがTtrigをTtrig’またはTtrig’’に更新する方法のフローチャートである。
ステップ1201で、ユーザは測定の過程において、ある測定対象の信号強度が、ターゲット基地局になる条件(例えば、EventA3)を満たすことを検知した場合、ステップ1202を実行し、そうでない場合、本プロセスを終了する。
ステップ1202で、基地局により設定された測定対象数(Nobject)がユーザの現時点の測定対象数(Nkeep)より大きいかどうかを判断し、大きい場合、ステップ1204を実行し、そうでない場合、ステップ1203を実行する。
ステップ1203で、Ttrigをそのままにして、本プロセスを終了する。
ステップ1204で、式(6)によって、1つまたは複数の測定対象の除去により節約されたTtrig遅延を算出する。
ステップ1205で、式(7)によって、TtrigをTtrig’に更新する。
ステップ1206で、Ttrig’がNkeep*Tunitの倍数であるかどうかを判断する。Ttrig’がNkeep*Tunitの倍数である場合、ステップ1207を実行し、そうでない場合、ステップ1208を実行する。
ステップ1207で、Ttrig’をそのままにして、本プロセスを終了する。
ステップ1208で、式(8)によって、Ttrig’をTtrig’’に更新し、本プロセスを終了する。
説明すべきところとして、本プロセスはステップ1205まで実行すれば終了してもよく、ステップ1206〜1208は選択可能な実行ステップである。
図13は、本発明の1つの実施例におけるTtrig値の更新を示す図であり、ここで、Ttrig’とTtrig’’が示される。図13において、Ttrig’は2.4sであり、5つのTunitを含み、それに、現時点で3つの測定対象F1、F2、F3がある。そうすれば、第4、5のTunitが、Ttrigをトリガーした測定対象に役立たないため、式(8)を使用してTtrigをTtrig’’(即ち、3つのTunit)に更新することにより、測定報告の送信を繰り上げることができる。
図14は、本発明の1つの実施例において、比較的悪い測定対象を除去した後、従来のTtrig計時がトリガーされた測定を示す図である。F3の信号強度が最悪であることを仮定すると、F3を除去した後、測定対象として、ただF1とF2が残っている。こうして、F2は、既に測定報告トリガーイベントを満たした場合、最多でも、ただF1の測定終了まで待つだけで、監視されたことになる。これにより、Ttrigのトリガー遅延を減少して、測定報告の適時性を保証する。そして、従来のTtrig期間では、F2の監視回数も元の1回から2回まで増加し、該周波数の監視頻度を増大して、測定報告の正確性を保証する。ここから分かるように、測定対象の減少により、2つの測定結果の到達時間間隔も減少される。これは、サービング基地局が最も適切なターゲット基地局を選択することに役立つ。
本発明に係る方法と対応的に、本発明では、図10に示すようなハンドオーバー測定を行うための装置も提供している。図15は、本発明に係るハンドオーバー測定を行うための装置の構成図である。該装置は下記のユニットを含む。
パラメータ記憶ユニット1501は、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を記憶し、かつ、測定対象と単体測定時間帯Tunitとの対応関係を記憶する。
具体的に、パラメータ記憶ユニット1501は、サービング基地局から提供された測定設定を記憶するようにしてもよい。前記測定設定は、1つまたは複数の測定対象を含む第1対象集合を指定するためのものである。
測定実行ユニット1502は、前記パラメータ記憶ユニットに記憶された測定対象と単位測定時間帯との対応関係により、各測定対象の信号強度を測定し、測定結果を対象制御ユニット1503に送信し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する。
さらに、測定実行ユニット1502は、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、前記パラメータ記憶ユニット1501に記憶された第1対象集合に追加する。この時、パラメータ記憶ユニット1501に記憶された第1対象集合は、ユーザ端末自身で探索されたものである。
あるいは、パラメータ記憶ユニット1501に記憶された第1対象集合は、基地局により設定された測定対象を含んでもよく、端末で探索された測定対象を含んでもよい。
対象制御ユニット1503は、測定対象と単位測定時間帯との対応関係を設定し、前記測定実行ユニットで得られた測定結果により、前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、再割り当て結果により測定対象と単位測定時間帯との対応関係を更新する。
具体的に、対象制御ユニット1503において、除去定義モジュール1513と対象除去モジュール1523とを設けてもよい。ここで、除去定義モジュール1513は、対象除去トリガーイベントを設定して、パラメータ記憶ユニット1501に記憶する。対象除去モジュール1523は、前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、前記測定対象の後続の複数の単位測定時間帯で、該測定対象の信号強度の測定を停止する。
具体的に、対象除去モジュール1523は、対象除去観察時間(TtrigC)を設定し、対象除去トリガーイベントが監視された後に、ある除去待ち測定対象に対して、該TtrigCを開始し、TtrigC内における該除去待ち測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視する。さらに、対象除去モジュール1523は、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記対象除去トリガーイベントが監視された場合、TtrigC終了後に、前記除去待ち測定対象に対する測定を停止し、前記除去待ち測定対象を除去済み測定対象に変更する。
さらに、対象制御ユニット1503において、Tunit割り当てモジュール1533を設けてもよい。Tunit割り当てモジュール1533は、除去済み測定対象の後続の全ての単位測定対象時間帯を輪番で第2対象集合における各測定対象に割り当て、あるいは、第2対象集合から信号強度が最大となる測定対象を検索し、前記除去済み測定対象の後続の複数の単位測定時間帯を、前記信号強度が最大となる測定対象に割り当てて、更新後の測定対象と単位測定時間帯との対応関係をパラメータ記憶ユニット1501に記憶する。
さらに、対象制御ユニット1503において、対象回復モジュール1543を設けてもよい。対象回復モジュール1543は、予め設定された回復条件が満たされたことを決定した場合、除去済み測定対象の信号強度の測定を回復する。
ここから分かるように、測定対象と単位測定時間帯との対応関係は、絶えずに更新されるものである。一旦、対象除去トリガーイベントが満たされたら、測定対象の除去がある。相応に、測定対象と単位測定時間帯との対応関係が調整され、例えば、除去された測定対象の単位測定時間帯を他の測定対象に再割り当てする。更新後の対応関係がパラメータ記憶ユニット1501に記憶されるため、測定実行ユニット1502は、測定を実行する際、更新後の対応関係によって、相応の単位測定時間帯で、ある測定対象の信号強度を測定することができる。
さらに、対象除去トリガーイベントを設定するために、本発明の実施例では、ユーザ端末を提供している。図16は、本発明の1つの実施例において対象除去トリガーイベントを設定するためのユーザ端末の構成図である。該ユーザ端末は、パラメータ記憶ユニット1601と、測定実行ユニット1602と、イベント定義ユニット1603と、イベント評価ユニット1604と、を含む。
パラメータ記憶ユニット1601は、基地局により設定された測定パラメータと、イベント定義ユニット1603から提供された対象除去トリガーイベント(EventC)及びEventCパラメータと、イベント評価ユニット1604により設定された測定対象と単位測定時間帯との対応関係とを記憶する。
ここで、測定対象と単位測定時間帯との対応関係は、EventCの監視状況により更新される。
測定の最初に、パラメータ記憶ユニット1601に記憶されたものは、単位測定時間帯と第1対象集合における全ての測定対象との対応関係である。ここで、第1対象集合における測定対象は、基地局により設定されたものである。
1つまたは複数の対象が除去された後、測定対象と単位測定時間帯との対応関係は、単位測定時間帯と第2対象集合における全ての測定対象との対応関係に更新される。具体的に、第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得る。
測定実行ユニット1602は、パラメータ記憶ユニット1601に記憶された測定対象と単位測定時間帯との対応関係に従って、各単位測定時間帯で相応の測定対象に対して測定を行い、測定結果をイベント定義ユニット1603とイベント評価ユニット1604に送信する。
イベント定義ユニット1603は、対象除去トリガーイベントを定義し、かつ、ある期間における測定結果によりEventCパラメータを設定し、定義された対象除去トリガーイベントと、設定されたEventCパラメータとをパラメータ記憶ユニット1601に送信する。該イベント定義ユニット1603と図15における除去定義モジュール1513との機能は類似する。
具体的に実現する際、イベント定義ユニット1603は、EventC1、あるいは、EventC2、あるいは、EventC3をEventCとして定義してもよい。EventC1を対象除去トリガーイベントとする場合、さらに、該期間内の最も良い測定対象nを決定する必要がある。EventC1に対応するEventCパラメータは、最も良い測定対象nの測定結果Mnや、最も良い測定対象nの周波数オフセット量Ofn、最も良い測定対象nのセルオフセット量Ocn、ヒステリシス係数Hys、イベントオフセット量Offなどを含む。
また、基地局がEventC及びEventCパラメータを設定してユーザ端末に提供し、ユーザ端末が基地局による設定に従って対象除去を実行するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末には、イベント定義ユニット1603を設けなくてもよい。
イベント評価ユニット1604は、測定対象と単位測定時間帯との対応関係の初期設定を行い、パラメータ記憶ユニット1601に記憶された対象除去トリガーイベントにより、測定対象の測定結果を評価し、ある対象除去トリガーイベントが満たされた場合、パラメータ記憶ユニット1601に記憶された測定対象と単位測定時間帯との対応関係を更新する。該イベント評価ユニット1604と図15における対象除去モジュール1523との基本的な機能は類似する。
具体的に実現する際、前記更新は、該測定対象を第1対象集合から削除し、該測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、再割り当てして得られた測定対象と単位測定時間帯との対応関係をパラメータ記憶ユニット1601に記憶する、ことを含む。
さらに、図17は、本発明の1つの実施例において、信号強度の比較的悪い測定対象を除去し、及び、該測定対象を回復するための装置の構成図である。該装置は、パラメータ記憶ユニット1701と、測定実行ユニット1702と、イベント評価ユニット1704と、除去対象計時ユニット1705と、を含む。
パラメータ記憶ユニット1701は、基地局により設定された測定パラメータ及び対象除去トリガーイベント(EventC)を記憶し、除去対象計時ユニット1705の通知で、基地局により設定された1つまたは複数の測定対象を除去あるいは回復する。
測定実行ユニット1702は、パラメータ記憶ユニット1701に記憶された測定パラメータにより測定を行い、測定結果をイベント評価ユニット1704に送信する。
イベント評価ユニット1704は、パラメータ記憶ユニット1701におけるEventCに関する設定により、測定実行ユニット1702からの測定結果を評価し、EventCが満たされた場合、除去対象計時ユニット1705に通知する。さらに、イベント評価ユニット1704は、ある測定対象がTtrigC期間にわたってEventCを満たすかどうかを判断し、満たす場合、除去対象計時ユニット1705に通知する。
除去対象計時ユニット1705は、イベント評価ユニット1704からの通知を受信し、ある測定対象に対してTtrigC計時を開始し、TtrigC計時終了後に、パラメータ記憶ユニット1701に対し該測定対象を除去するよう通知し、パラメータ記憶ユニット1701における測定対象と単位測定時間帯との対応関係を更新する。更新後の対応関係において、単位測定時間帯は、除去された測定対象に割り当てられない。
さらに、除去対象計時ユニット1705は、ある測定対象が除去された後に、該測定対象に対してTskip計時を開始し、Tskip計時終了後に、あるいは、該測定対象の他の回復条件が満たされたとイベント評価ユニット1704により判断されたときに、パラメータ記憶ユニット1701に対し、該測定対象を回復するよう通知し、即ち、単位測定時間帯を回復された測定対象に再割り当てする。
具体的な応用において、除去対象計時ユニット1705は、1つまたは複数のタイマーを採用することにより実現することができる。
さらに、図18は、本発明の1つの実施例においてTtrigを更新するための装置の構成図である。該装置は、パラメータ記憶ユニット1801と、測定実行ユニット1802と、イベント評価ユニット1804と、観察時間更新ユニット1806と、を含む。ここで、
パラメータ記憶ユニット1801は、サービング基地局から提供された測定設定(例えば、測定対象数Nobjectなど)を記憶し、かつ、ユーザにより設定された測定報告観察時間(Tx)を記憶する。初期時、Txの値はTtrigである。
測定実行ユニット1802は、パラメータ記憶ユニット1801に記憶された測定設定を取得し、測定対象とサービス周波数との信号強度を測定し、測定結果をイベント評価ユニット1804に送信する。
イベント評価ユニット1804は、測定実行ユニット1802から提供された測定結果と、パラメータ記憶ユニット1801から提供された対象除去トリガーイベントとにより判断し、ある測定対象の測定結果が該対象除去トリガーイベントを満たすと決定した場合、観察時間更新ユニット1806に通知する。
観察時間更新ユニット1806は、イベント評価ユニット1804からの通知を受信し、Ttrig’とTtrig’’を算出し、パラメータ記憶ユニット1801に記憶されたNobjectと現時点の測定対象数とを比較して、比較結果により、Ttrig’とTtrig’’を更新後のTx値としてパラメータ記憶ユニット1801に記憶する。
さらに、イベント評価ユニット1804は、パラメータ記憶ユニット1801から更新後のTx値を取得し、前記更新後のTx値により、測定報告を送信する時間を決定する。Tx値はTtrigからTtrig’またはTtrig’’に更新されることで、測定報告の正確性をさらに大幅に向上させることができる。
図19は、本発明の1つの具体的な実例においてTtrigをTtrig’とTtrig’’に更新した場合のハンドオーバー安定度と従来の方法のハンドオーバー安定度との比較を示す図である。ここで、従来の方法とは、サービング基地局により設定された全ての測定対象に対して輪番で測定し、かつ、固定の測定報告観察時間(Ttrig)を使用することを指す。本発明の具体的な実例では、信号強度の比較的悪い測定対象を除去し、節約されたTtrig遅延をTtrigの延長に用い、Ttrig終了直前の、該Ttrigに対応する測定対象に対して無効な単位測定時間帯を除去し、測定報告の送信を繰り上げる。
シミュレーション結果から分かるように、ある測定対象に対して測定報告トリガーイベントが満たされた後、本発明の具体的な実施例によれば、該測定対象の測定頻度を増大するため、測定結果の正確度を向上させる。これにより、サービング基地局は、測定報告により、確実なターゲット基地局をより適切に選択することができる。そのため、ユーザは、上記の方式で選択されたターゲット基地局にハンドオーバーした後、短期間内で再ハンドオーバーが発生することない。これにより、ハンドオーバー安定度を向上させ、必要ではないハンドオーバーを減少させ、ユーザの中断時間も減少させ、ユーザのスループット及びユーザの満足度を向上させる。
図20は、本発明の1つの具体的な実例において、測定対象を除去してから、TtrigをTtrig’’’に更新した場合の測定報告遅延と従来の方法の測定報告遅延との比較を示す図である。図20において、本発明の具体的な実例では、信号強度の比較的悪い測定対象を除去し、節約されたTtrig遅延を測定報告遅延の減少に用い、Ttrig終了直前の無効な単位測定時間帯を除去し、測定報告の送信を繰り上げる。ここから分かるように、従来の方法に比べると、本発明の具体的な実例は、測定報告遅延をさらに大幅に減少させ、ユーザが適時にハンドオーバーすることが保証される。
図21は、本発明の1つの具体的な実例における2つの異なる測定対象の測定報告の送信時間間隔と従来の方法における送信時間間隔との比較を示す図である。この2つの異なる測定対象とは、2つの異なる周波数を指す。図21において、本発明の具体的な実例では、信号強度の比較的悪い測定対象を除去することにより、信号強度の比較的良い2つの測定対象の測定間隔を減少させるため、2つのTtrigのトリガー時間間隔を減少させ、最終的に2つの測定報告の送信時間間隔を減少させる。
2つの測定報告がサービング基地局に到達する時間間隔が減少する場合、サービング基地局はcell1(F1)の測定報告を受信したとき、cell2(F2)を含むハンドオーバー実行命令をユーザに送信していないかもしれない。そうすれば、サービング基地局は、ハンドオーバー決定を再び行って、cell1(F1)をターゲット基地局として選択し、かつ、cell2(F2)にハンドオーバー取消命令を送信することにより、cell2(F2)に対し、ユーザがそれにハンドオーバーしないことを適時に通知する。つまり、cell2(F2)を含むハンドオーバー実行命令がサービング基地局から送信される前に、該ハンドオーバーは既に取消された。同時に、サービング基地局は、cell1(F1)にハンドオーバー要求命令を送信する。その後、ハンドオーバー準備とハンドオーバー実行などのプロセスを行う。
ここから分かるように、測定報告の時間間隔を減少することによって、ユーザが最も良いターゲット基地局にハンドオーバーできることを保証でき、ユーザをずっと最も良いターゲット基地局に接続させる。これにより、図9に示すような問題の発生を避け、ユーザのサービス満足度を向上させる。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (27)

  1. 移動通信におけるハンドオーバー測定方法であって、
    数の測定対象を含む第1対象集合を決定し、複数の単位測定時間帯(Tunit)を輪番で第1対象集合における各測定対象に割り当て、
    前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、
    再割り当てして得られた単位測定時間帯と第2対象集合における測定対象との対応関係により、前記第2対象集合における各測定対象の信号強度を測定し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する、
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去することは、
    対象除去トリガーイベントを設定し、
    前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視された後、前記測定対象の後続の複数の単位測定時間帯で、該測定対象の信号強度の測定を停止する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Ofm+Ocm+Hys<Mn+Ofn+Ocn−Offであり、
    ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Ofは測定対象の周波数オフセット量であり、Ocは測定対象のセルオフセット量であり、Hysはヒステリシス係数であり、Offはイベントオフセット量であり、
    添え字nは、第1対象集合における最も良い信号強度を有する測定対象を表し、添え字mは、第1対象集合における1つの測定対象を表し、
    前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、
    前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、第1対象集合における全ての測定対象の信号強度のうち最も良い信号強度とを比較し、該測定対象の信号強度が、最も良い信号強度より、1つのオフセット量小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Ofm+Ocm+Hys<Ms+Ofs+Ocs−Offであり、
    ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Ofは測定対象の周波数オフセット量であり、Ocは測定対象のセルオフセット量であり、Hysはヒステリシス係数であり、Offはイベントオフセット量であり、
    添え字sはサービング基地局を表し、添え字mは第1対象集合における1つの測定対象を表し、
    前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、
    前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、サービング基地局の信号強度とを比較し、該測定対象の信号強度がサービング基地局の信号強度より1つのオフセット量小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記対象除去トリガーイベントは、Mm+Hys<Thresholdであり、
    ここで、Mは測定対象の測定結果であり、Hysはヒステリシス係数であり、Thresholdは閾値であり、添え字mは第1対象集合における1つの測定対象を表し、
    前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視されたことは、
    前記単位測定時間帯で得られた該測定対象の信号強度と、予め設定された閾値とを比較し、該測定対象の信号強度が前記閾値より小さい場合、対象除去トリガーイベントが監視されたと決定する、ことを含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 対象除去観察時間を設定し、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、除去待ち測定対象に対して該対象除去観察時間を開始し、前記対象除去観察時間内における該除去待ち測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、
    前記全ての単位測定時間帯にわたって前記対象除去トリガーイベントが監視された場合、前記対象除去観察時間が終了した後に、前記除去待ち測定対象に対する測定を停止し、前記除去待ち測定対象を除去済み測定対象に変更する、
    ことをさらに含むことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、
    ユーザ端末は、前記単位測定時間帯が付けられる上りシグナリングをサービング基地局に送信し、サービング基地局に対し、ユーザ端末が前記単位測定時間帯でサービス周波数に停留していることを通知し、
    サービング基地局は、前記上りシグナリングの指示により、前記単位測定時間帯で該ユーザ端末のデータを送受信する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、ユーザ端末を前記単位測定時間帯で休眠するように設定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、
    後続の全ての単位測定時間帯を輪番で第2対象集合における各測定対象に割り当てる、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てすることは、
    第2対象集合から信号強度が最大となる測定対象を検索し、
    前記除去済み測定対象の後続の複数の単位測定時間帯を、前記信号強度が最大となる測定対象に割り当てる、
    ことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、
    第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して、サービング基地局により設定された第1測定報告観察時間Ttrigを開始し、前記Ttrig内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、
    前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、
    ことを含むことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の方法。
  12. 前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、
    第2測定報告観察時間Ttrig’を、Ttrig’=Ttrig+(Nskip/2)*Tunitのように設定し、ここで、Ttrigはサービング基地局により設定された第1測定報告観察時間であり、Nskipは除去された測定対象数であり、
    第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して前記Ttrig’を開始し、前記Ttrig’内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、
    前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig’終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、
    ことを含むことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の方法。
  13. 前記測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信することは、
    第3測定報告観察時間Ttrig’’を、Ttrig’’=T1−mod(T1,Nkeep*Tunit)のように設定し、ここで、T1は第1測定報告観察時間Ttrigまたは第2測定報告観察時間Ttrig‘であり、Nkeepは第2対象集合における測定対象数であり、
    第1測定対象に対して測定報告トリガーイベントが監視された後に、前記第1測定対象に対して前記Ttrig’’を開始し、前記Ttrig’’内における該第1測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、
    前記全ての単位測定時間帯にわたって前記測定報告トリガーイベントが監視された場合、前記Ttrig’’終了後に、前記第1測定対象に関して測定報告を送信する、
    ことを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 予め設定された回復条件が満たされたと決定する場合、除去済み測定対象の信号強度の測定を回復することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 前記予め設定された回復条件が満たされたと決定することは、
    前記第1対象集合から測定対象を除去した後に、除去時間の計時を開始し、除去時間が終了した後に、現時点が1つまたは複数の測定報告観察時間内であるかどうかを判断し、いかなる測定報告観察時間内でもない場合、予め設定された回復条件が満たされたと決定し、あるいは、
    全ての測定報告観察時間が終了した後に、予め設定された回復条件が満たされたと決定し、あるいは、
    第2対象集合における測定対象の信号強度が悪くなった場合、1つまたは複数の除去済み測定対象の中から最も良い信号強度を有する第2測定対象を選択して、該第2測定対象に対する回復条件が満たされたと決定する、
    ことを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、
    サービング基地局から提供された測定設定を受信し、前記測定設定で指定された数の測定対象により、前記第1対象集合を決定する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1〜5、請求項7〜10、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、
    ユーザ端末は、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、第1対象集合に追加する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1〜5、請求項7〜10、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記数の測定対象を含む第1対象集合を決定することは、
    ユーザ端末は、サービング基地局から提供された測定設定を受信し、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、
    測定設定で指定された測定対象と、ユーザ端末で探索された測定対象とにより、前記第1対象集合を決定する、
    ことを含むことを特徴とする請求項1〜5、請求項7〜10、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記第1対象集合における測定対象とービング基地局との使用するキャリア周波数が異なり、あるいは、前記第1対象集合における測定対象とービング基地局との使用するアクセス方式が異なることを特徴とする請求項1〜5、請求項7〜10、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  20. ユーザ端末であって、
    数の測定対象を含む第1対象集合を記憶し、かつ、測定対象と単体測定時間帯(Tunit)との対応関係を記憶するパラメータ記憶ユニットと、
    前記パラメータ記憶ユニットに記憶された測定対象と単位測定時間帯との対応関係により、各測定対象の信号強度を測定し、測定結果を対象制御ユニットに送信し、測定報告トリガーイベントの監視状況により測定報告を送信する測定実行ユニットと、
    測定対象と単位測定時間帯との対応関係を設定し、前記測定実行ユニットで得られた測定結果により、前記第1対象集合から1つまたは複数の測定対象を除去して第2対象集合を得、除去済み測定対象の単位測定時間帯を再割り当てし、再割り当て結果により測定対象と単位測定時間帯との対応関係を更新する対象制御ユニットと、
    を含むことを特徴とするユーザ端末。
  21. 前記対象制御ユニットは、
    対象除去トリガーイベントを設定する除去定義モジュールと、
    前記第1対象集合における測定対象の少なくとも1つの単位測定時間帯で、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、前記測定対象の後続の複数の単位測定時間帯で、該測定対象の信号強度の測定を停止する対象除去モジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項20に記載のユーザ端末。
  22. 前記対象除去モジュールは、対象除去観察時間を設定し、前記対象除去トリガーイベントが監視された後に、除去待ち測定対象に対して該対象除去観察時間を開始し、前記対象除去観察時間内における該除去待ち測定対象に割り当てられた全ての単位測定時間帯にわたって監視し、前記全ての単位測定時間帯にわたって前記対象除去トリガーイベントが監視された場合、前記対象除去観察時間が終了した後に、前記除去待ち測定対象に対する測定を停止し、前記除去待ち測定対象を除去済み測定対象に変更する、ことを特徴とする請求項21に記載のユーザ端末。
  23. 前記対象制御ユニットは、
    後続の全ての単位測定時間帯を輪番で第2対象集合における各測定対象に割り当てるTunit割り当てモジュールをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項21に記載のユーザ端末。
  24. 前記対象制御ユニットは、
    第2対象集合から信号強度が最大となる測定対象を検索し、前記除去済み測定対象の後続の複数の単位測定時間帯を、前記信号強度が最大となる測定対象に割り当てるTunit割り当てモジュールをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項21に記載のユーザ端末。
  25. 前記対象制御ユニットは、
    予め設定された回復条件が満たされたと決定する場合、除去済み測定対象の信号強度の測定を回復する対象回復モジュールをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか1項に記載のユーザ端末。
  26. 前記パラメータ記憶ユニットは、サービング基地局から提供された測定設定を記憶し、前記測定設定は数の測定対象を含む第1対象集合を指定するためのものである、ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか1項に記載のユーザ端末。
  27. 前記測定実行ユニットは、さらに、異なるキャリア周波数またはアクセス方式において探索し、探索されたキャリア周波数またはアクセス方式を測定対象として、前記パラメータ記憶ユニットに記憶された第1対象集合に追加する、ことを特徴とする請求項20〜24のいずれか1項に記載のユーザ端末。
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