JP3531799B2 - 移動体通信端末及びその通信方法 - Google Patents

移動体通信端末及びその通信方法

Info

Publication number
JP3531799B2
JP3531799B2 JP33304099A JP33304099A JP3531799B2 JP 3531799 B2 JP3531799 B2 JP 3531799B2 JP 33304099 A JP33304099 A JP 33304099A JP 33304099 A JP33304099 A JP 33304099A JP 3531799 B2 JP3531799 B2 JP 3531799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
field strength
base station
strength
received electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33304099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001157258A (ja
Inventor
篤則 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP33304099A priority Critical patent/JP3531799B2/ja
Publication of JP2001157258A publication Critical patent/JP2001157258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531799B2 publication Critical patent/JP3531799B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基地局との間で
無線信号を送受信して通信を行うセルラ方式を用いた移
動体通信端末及びその通信方法に係り、特に、効率よく
交信先の基地局を選択することができる移動体通信端末
及びその通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ方式を用いた移動体通信端末は、
通信サービスエリアに数多く配置された基地局との間で
無線信号を送受信することにより通信を可能とする。こ
の際、移動体通信端末は、通信品質のよい基地局との間
で無線信号を送受信するために、適宜各基地局から送ら
れる無線信号の受信電界強度を測定し、測定結果に応じ
て交信する基地局を次々と切り換えて通信を継続する。
【0003】このような従来の移動体通信端末が無線信
号の受信電界強度を測定する際の動作について、図9の
フローチャートを参照して説明する。
【0004】移動体通信端末は、現在交信中の基地局か
ら、周辺の基地局が送信する無線信号の周波数等の周辺
基地局に関する情報を取得し、周辺基地局に変更があっ
たか否かを判別する(ステップS100)。
【0005】変更があったと判別すると(ステップS1
00にてYES)、各基地局から送られる無線信号の受
信電界強度を測定する順序を示すリストを作成し(ステ
ップS101)、作成したリストに従った順序で受信電
界強度の測定を開始する。
【0006】一方、変更がなかったと判別すると(ステ
ップS100にてNO)、受信電界強度の測定が完了し
たか否かを判別し(ステップS102)、完了したと判
別すると(ステップS102にてYES)、リストを変
更して、次回の受信電界強度を測定する際に、今回の測
定で受信電界強度が大きかった基地局から順に測定する
ようにする(ステップS103)。
【0007】また、上記ステップS102において、受
信電界強度の測定が完了していないと判別すると(ステ
ップS102にてNO)、リストに示される次の順番の
基地局から送られる無線信号の受信電界強度を測定し
て、処理をステップS100にリターンする(ステップ
S104)。このようにすることで、測定の結果、受信
電界強度が大きかったものから順に次回の測定を行い、
通信品質のよい基地局を短時間で見つけて交信先を切り
換えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の移
動体通信端末では、1回の測定結果のみにより次回の測
定順序を決定するため、瞬間的に受信電界強度が増大し
た基地局であっても、次回の測定で優先的に受信電界強
度を測定することとなる。このため、測定に無駄な時間
を要し、通信品質のよい他の基地局への交信切り換えが
遅れるという問題があった。
【0009】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
のであり、効率よく交信先の基地局を切り換えることが
できる移動体通信端末及びその通信方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、この発明の第1の観点に係る移動体通信端末は、複
数の基地局から送信された無線信号の受信電界強度を測
定する測定手段と、前記測定手段が受信電界強度を測定
した時刻を特定する計時手段と、前記測定手段が測定し
た受信電界強度を、無線信号を送信する基地局ごとに、
前記計時手段が特定した時刻に対応した時系列データと
して記憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段に
記憶されている時系列データから基地局ごとの受信電界
強度の変化を示す関数を特定し、特定した関数から基地
局ごとの受信電界強度の変化を予測する強度変化予測手
段と、前記強度変化予測手段による予測結果に基づいた
順序で前記測定手段に受信電界強度を測定させるスケジ
ューリング手段と、前記データ記憶手段への時系列デー
タの記憶動作を制御する記憶制御手段とを備え、前記記
憶制御手段は、前記測定手段により測定された受信電界
強度と前記強度変化予測手段が特定した関数から予測さ
れた受信電界強度の差が所定の許容誤差量よりも大きい
か否かを判別し、大きいと判別すると、前記測定手段に
より測定された受信電界強度を無効な測定値として前記
データ記憶手段に記憶し、前記強度変化予測手段が関数
を求める際の時系列データから排除する、ことを特徴と
する。
【0011】この発明によれば、基地局から送信された
無線信号の受信電界強度を時系列データとして記憶して
おき、この時系列データから基地局ごとの受信電界強度
の変化を回帰関数として特定して、受信電界強度の変化
を予測することができる。また、受信電界強度の変化を
予測した結果に応じた順序で、再び受信電界強度を測定
することができる。これにより、通信品質のよい基地局
を短時間で見つけることができ、効率よく交信先の基地
局を切り換えることができる。加えて、瞬間的に受信電
界強度が増大した場合等に、測定により得られた受信電
界強度を無効な測定値として扱うことで、関数を求める
際に用いる時系列データから排除して、妥当な予測結果
を得ることができる。従って、交信先を通信品質が不安
定な基地局に切り換えないようにすることができ、効率
よく交信先の基地局を切り換えることができる。
【0012】また、この発明の第2の観点に係る移動体
通信端末は、交信先の基地局から取得した基地局情報に
基づいて、基地局を識別するための基地局識別データを
記憶する識別データ記憶手段と、受信電界強度を測定す
るタイミングが到来するごとに、前記識別データ記憶手
段に基地局識別データが記憶されている基地局から送信
された無線信号の受信電界強度を測定する測定手段と、
前記測定手段が受信電界強度を測定した時刻を特定する
計時手段と、前記測定手段が測定した受信電界強度を、
無線信号を送信する基地局ごとに、前記計時手段が特定
した時刻に対応した時系列データとして記憶するデータ
記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶されている時系
列データから基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関
数を特定し、特定した関数から基地局ごとの受信電界強
度の変化を予測する強度変化予測手段と、前記測定手段
が受信電界強度を測定する次のタイミングが到来する
と、前記強度変化予測手段による予測結果に基づいた順
序で受信電界強度を測定させるスケジューリング手段
、前記データ記憶手段への時系列データの記憶動作を
制御する記憶制御手段とを備え、前記記憶制御手段は、
前記測定手段により測定された受信電界強度と前記強度
変化予測手段が特定した関数から予測された受信電界強
度の差が所定の許容誤差量よりも大きいか否かを判別
し、大きいと判別すると、前記測定手段により測定され
た受信電界強度を無効な測定値として前記データ記憶手
段に記憶し、前記強度変化予測手段が関数を求める際の
時系列データから排除する、ことを特徴とする。
【0013】
【0014】より詳細には、前記強度変化予測手段は、
前記データ記憶手段に記憶されている時系列データから
特定した関数と時系列データに含まれる各測定値との回
帰残差に基づいて許容誤差量を決定し、前記記憶制御手
段は、前記測定手段により測定された受信電界強度と前
記強度変化予測手段が特定した関数から予測された受信
電界強度の差が前記強度変化予測手段により決定された
許容誤差量よりも大きいか否かを判別し、大きいと判別
すると、前記測定手段により測定された受信電界強度を
無効な測定値として前記データ記憶手段に記憶し、前記
強度変化予測手段が関数を求める際の時系列データから
排除することが望ましい。
【0015】交信先の基地局が頻繁に切り替わる等し
て、関数を求めるために必要な数の受信電界強度の実測
値が得られないことがある。そこで、前記強度変化予測
手段は、前記データ記憶手段に記憶されている時系列デ
ータから基地局ごとの受信電界強度の変化を予測できな
い場合に、前記データ記憶手段に記憶されている時系列
データから受信電界強度の時間変化量の平均値を求め、
求めた受信電界強度の時間変化量の平均値に基づいて、
基地局ごとの受信電界強度の変化を直線関数として特定
して予測することが望ましい。
【0016】また、この発明の第3の観点に係る移動体
通信端末の通信方法は、複数の基地局より送信された無
線信号の受信電界強度を測定し、基地局ごとに受信電界
強度の時系列データとして記憶する第1の受信強度記憶
ステップと、前記第1の受信強度記憶ステップにて記憶
した時系列データから基地局ごとの受信電界強度の変化
を示す関数を特定する回帰演算ステップと、前記回帰演
算ステップにて特定した関数に基づいて基地局ごとの受
信電界強度の変化を予測し、予測した結果に基づいて受
信電界強度を測定する順序を規定するスケジューリング
ステップと、前記スケジューリングステップにて規定さ
れた順序に従って複数の基地局より送信された無線信号
の受信電界強度を測定し、基地局ごとに時系列データと
して記憶する第2の受信強度記憶ステップとを備え、前
記回帰演算ステップは、前記第1及び第2の受信強度記
憶ステップにて記憶した時系列データから基地局ごとの
受信電界強度の変化を示す関数を特定するステップを含
み、前記第2の受信強度記憶ステップは、測定した受信
電界強度と前記スケジューリングステップにて予測され
た受信電界強度の差が所定の許容誤差量より大きいか否
かを判別し、大きいと判別すると、測定した受信電界強
度を無効な測定値として記憶し、前記回帰演算ステップ
は、前記第2の受信強度記憶ステップにて無効な測定値
として記憶された受信電界強度の測定値を排除して基地
局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を特定する、
とを特徴とする。
【0017】この発明によれば、基地局より送信された
無線信号の受信電界強度を時系列データとして記憶し、
この時系列データから基地局ごとの受信電界強度の変化
を関数として特定することができる。また、特定した関
数に基づいて基地局ごとの受信電界強度の変化を予測し
て、受信電界強度を測定する順序を決めることができ
る。これにより、通信品質のよい基地局を短時間で見つ
けることができ、交信先の基地局を効率よく切り換える
ことができる。加えて、瞬間的に受信電界強度が増大し
た場合等に、測定により得られた受信電界強度を無効な
測定値として扱うことで、関数を求める際に用いる時系
列データから排除して、妥当な予測結果を得ることがで
きる。従って、交信先を通信品質が不安定な基地局に切
り換えないようにすることができ、効率よく交信先の基
地局を切り換えることができる。
【0018】より具体的には、前記スケジューリングス
テップは、前記回帰演算ステップにて特定された関数か
ら、前記第2の受信強度記憶ステップにて測定される基
地局ごとの受信電界強度の予測値を求め、求めた予測値
が大きい基地局より送信された無線信号から受信電界強
度を測定するように、受信電界強度を測定する順序を規
定することが望ましい。
【0019】
【0020】
【0021】より詳細には、前記回帰演算ステップは、
時系列データから特定した関数と時系列データに含まれ
る各測定値との回帰残差から許容誤差量を決定し、前記
第2の受信強度記憶ステップは、測定した受信電界強度
と前記スケジューリングステップにて予測された受信電
界強度の差が前記回帰演算ステップにて決定された許容
誤差量より大きいか否かを判別し、大きいと判別する
と、測定した受信電界強度を無効な測定値として記憶す
ることが望ましい。
【0022】交信先の基地局が頻繁に切り替わる等し
て、関数を求めるために必要な数の受信電界強度の実測
値が得られないことがある。そこで、前記回帰演算ステ
ップは、前記第1及び第2の受信強度記憶ステップにて
記憶した時系列データから基地局ごとの受信電界強度の
変化を特定できない場合に、前記第1及び第2の受信強
度記憶ステップにて記憶した時系列データから受信電界
強度の時間変化量の平均値を求め、求めた受信電界強度
の時間変化量の平均値に基づいて、基地局ごとの受信電
界強度の変化を直線関数として特定することが望まし
い。
【0023】また、この発明の第4の観点に係る移動体
通信端末の通信方法は、交信先の基地局から取得した基
地局情報に基づいて、基地局を識別するための基地局識
別データを記憶する識別データ記憶ステップと、受信電
界強度を測定するタイミングが到来するごとに、前記識
別データ記憶ステップにて基地局識別データが記憶され
基地局より送信された無線信号の受信電界強度を測定
する強度測定ステップと、前記強度測定ステップにて測
定された基地局ごとの受信電界強度を測定時刻と対応付
けた時系列データとして記憶する受信強度記憶ステップ
と、前記受信強度記憶ステップにて記憶した時系列デー
タから基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を特
定する回帰演算ステップと、前記回帰演算ステップにて
特定した関数に基づいて基地局ごとの受信電界強度の変
化を予測する受信強度予測ステップと、前記強度測定ス
テップにて受信電界強度を測定する次のタイミングにお
ける測定順序を、前記受信強度予測ステップにて予測し
た結果に基づいて規定するスケジューリングステップと
を備え、前記強度測定ステップは、測定した受信電界強
度と前記スケジューリングステップにて予測された受信
電界強度の差が所定の許容誤差量より大きいか否かを判
別する強度差判別ステップを含み、前記受信強度記憶ス
テップは、前記強度差判別ステップにて、測定した受信
電界強度と予測された電界強度の差が許容誤差量より大
きいと判別すると、測定した受信電界強度を無効な測定
値として記憶し、前記回帰演算ステップは、前記受信強
度記憶ステップにて無効な測定値として記憶された受信
電界強度の測定値を排除して基地局ごとの受信電界強度
の変化を示す関数を特定する、ことを特徴とする。
【0024】前記スケジューリングステップは、前記回
帰演算ステップにて特定された関数から、前記強度測定
ステップにて受信電界強度を測定する次のタイミングに
おける基地局ごとの受信電界強度の予測値を求め、求め
た予測値が大きい基地局より送信された無線信号から受
信電界強度を測定するように、測定順序を規定すること
が望ましい。
【0025】
【0026】より詳細には、前記回帰演算ステップは、
時系列データから特定した関数と時系列データに含まれ
る各測定値との回帰残差から許容誤差量を決定し、前記
強度差判別ステップは、測定した受信電界強度と前記ス
ケジューリングステップにて予測された受信電界強度の
差が前記回帰演算ステップにて決定された許容誤差量よ
り大きいか否かを判別することが望ましい。
【0027】前記回帰演算ステップは、前記受信強度記
憶ステップにて記憶した時系列データから基地局ごとの
受信電界強度の変化を特定できない場合に、前記受信強
度記憶ステップにて記憶した時系列データから受信電界
強度の時間変化量の平均値を求め、求めた受信電界強度
の時間変化量の平均値に基づいて、基地局ごとの受信電
界強度の変化を直線関数として特定することが望まし
い。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る移動体通信端末について詳細に説
明する。
【0029】図1は、この発明の実施の形態に係る移動
体通信端末100の構成を示す図である。図示するよう
に、この移動体通信端末100は、アンテナ1と、通信
処理部2と、処理制御部3と、記憶部4とを備えてい
る。
【0030】通信処理部2は、周波数変換器、直交検波
器、音声信号処理回路等から構成され、アンテナ1が受
信した無線信号を復調して、音声信号やデータ信号を取
り出したり、マイク(図示せず)から入力された音声信
号や処理制御部3から受けたデータ信号に応じて無線信
号を変調してアンテナ1から送出する。また、通信処理
部2は、受信強度測定部10と、基地局情報抽出部11
とを備えている。
【0031】受信強度測定部10は、PN(Pseudo Noi
se)系列生成器、相関器、積分器等から構成され、測定
制御部22の制御に従って、複数の基地局から受信する
無線信号の受信電界強度を基地局ごとに測定し、受信結
果処理部21に通知する。
【0032】基地局情報抽出部11は、デコーダ等から
構成され、アンテナ1が受信した無線信号から周辺の基
地局に関する情報である基地局情報を抽出して受信結果
処理部21に送る。
【0033】処理制御部3は、CPU(Central Proces
sing Unit)等から構成され、この移動体通信端末10
0全体の動作を制御するためのものであり、計時部20
と、受信結果処理部21と、測定制御部22と、回帰演
算処理部23と、演算結果処理部24とを備えている。
【0034】計時部20は、受信強度測定部10が無線
信号の受信電界強度を測定した時間を、基地局ごとに前
回の測定と今回の測定の相対時間として特定するための
ものである。
【0035】受信結果処理部21は、受信強度測定部1
0が測定した基地局ごとの無線信号の受信電界強度に基
づいて、受信電界強度を測定する順番を規定する基地局
リスト50を作成する。
【0036】図2は、基地局リスト50の一例を示す図
である。図示するように、基地局リスト50は、受信強
度測定部10が受信電界強度を測定する対象となる基地
局を識別するための基地局識別データを順序付けて記録
し、受信強度測定部10が受信電界強度を測定する順番
を規定する。ここで、基地局識別データは、無線信号を
送信する基地局を識別するための様々な情報、例えば、
基地局のID番号や送信する無線信号の周波数、拡散符
号の拡散パターン等を含んでいる。受信結果処理部21
は、基地局情報抽出部11が抽出した基地局情報から基
地局識別データを作成して基地局リスト50に記録す
る。また、基地局リスト50は、後述する回帰演算処理
部23が求めた基地局ごとの受信電界強度の予測値と許
容誤差量を、基地局識別データに対応付けて記録する。
【0037】また、受信結果処理部21は、受信強度測
定部10が測定した受信電界強度を、基地局ごとに、計
時部20が特定した測定時刻と共に記憶部4に記録して
時系列データとし、図3に示すような受信強度テーブル
51を作成する。
【0038】この際、受信結果処理部21は、受信強度
測定部10が測定した受信電界強度の実測値と基地局リ
スト50に記録されている予測値との差が許容誤差量よ
り大きいか否かを判別する。受信結果処理部21は、実
測値と予測値との差が許容誤差量より大きいと判別する
と、受信強度測定部10が測定した受信電界強度の実測
値を無効な実測値であるとし、許容誤差量以下であると
判別すると、これを有効な実測値であるとする。受信結
果処理部21は、測定された受信電界強度が有効な実測
値か無効な実測値かを識別できるようにして受信強度テ
ーブル51に記録する。
【0039】受信強度テーブル51は、無線信号の受信
電界強度の実測値を、基地局ごとに、計時部20により
特定された測定時刻と共に記録して、回帰演算処理部2
3が次回の測定における基地局ごとの受信電界強度を予
測できるようにする。
【0040】測定制御部22は、受信強度測定部10を
制御して、記憶部4に記憶された基地局リスト50によ
り規定される順番で、複数の基地局より送信された無線
信号の受信電界強度を所定の時間間隔ごとに測定させ
る。
【0041】回帰演算処理部23は、受信強度テーブル
51に記録されている基地局ごとの受信電界強度の実測
値とその測定を行った測定時刻に基づいて回帰分析を実
行し、基地局ごとに、受信電界強度の変化を示す関数
(回帰関数)を求める。この際、回帰演算処理部23
は、受信強度テーブル51に記録されている受信電界強
度の実測値が無効である場合には、その実測値を除いた
他の実測値から回帰関数を求める。回帰演算処理部23
は、求めた回帰関数により、次回の測定における基地局
ごとの受信電界強度の予測値を求める。また、回帰演算
処理部23は、回帰関数と受信強度テーブル51に記録
されている受信電界強度の実測値との回帰残差等から、
次回の測定における受信電界強度の実測値と予測値との
許容誤差量を求める。このようにして求められた受信電
界強度の予測値と許容誤差量は、演算結果処理部24に
送られる。
【0042】演算結果処理部24は、回帰演算処理部2
3から受信電界強度の予測値と許容誤差量を受けて、基
地局リスト50の記載を変更し、次回の測定において予
測値が大きい基地局から順に測定がなされるように、ス
ケジューリングするためのものである。
【0043】記憶部4は、ROM(Read Only Memor
y)、RAM(Random Access Memory)及びEEPRO
M(Electronically Erasable and Programmable ROM)
等から構成され、処理制御部3の動作を規定するプログ
ラムを記録している。また、記憶部4は、受信結果処理
部21が作成した基地局リスト50と受信強度テーブル
51を記憶する。
【0044】以下に、この発明の実施の形態に係る移動
体通信端末100の動作を説明する。この移動体通信端
末100は、測定した受信電界強度から基地局ごとの受
信電界強度の変化を予測し、通信品質がよいと予測され
る基地局より送信される無線信号から順に測定すること
で、効率よく接続先の基地局を切り換えることができ
る。
【0045】まず、移動体通信端末100は、図4に示
すような基地局Bsがカバーする通信サービスエリアA
r内にあるときに、基地局Bsとの間で無線信号を送受
信して交信することにより、待受チャンネルや通話チャ
ンネルを起動し、他の電話装置との通話や、データ通信
を可能とする。
【0046】また、移動体通信端末100は、交信先の
基地局Bsから、周辺の基地局Bsに関する情報、例え
ば、基地局BsのID番号や送信する無線信号の周波数
等の情報を受けて、各基地局Bsから受ける無線信号の
受信電界強度を測定する。
【0047】この際、移動体通信端末100は、図5の
フローチャートに示すような処理を実行する。
【0048】すなわち、移動体通信端末100は、交信
先の基地局Bsから無線信号を受信すると、基地局情報
抽出部11が周辺の基地局Bsに関する基地局情報を抽
出して受信結果処理部21に送る。受信結果処理部21
は、基地局情報抽出部11から受けた基地局情報に新た
な基地局Bsに関する情報が含まれているか否か、すな
わち、周辺の基地局Bsに変更があったか否かを判別す
る(ステップS1)。
【0049】受信結果処理部21は、周辺の基地局Bs
に変更があったと判別すると(ステップS1にてYE
S)、基地局情報抽出部11から受けた基地局情報に示
された基地局Bsを基地局リスト50に加える等して基
地局リスト50を作成し、受信電界強度の測定を開始す
る(ステップS2)。
【0050】一方、受信結果処理部21は、周辺の基地
局Bsに変更がなかったと判別すると(ステップS1に
てNO)、上記ステップS2の処理をスキップして、処
理をステップS3に進め、基地局リスト50に記録され
ている基地局Bsより送信される無線信号の受信電界強
度の測定が完了したか否かを判別する(ステップS
3)。
【0051】受信結果処理部21は、測定が完了したと
判別すると(ステップS3にてYES)、回帰演算処理
部23を制御して、受信強度テーブル51に記録されて
いる受信電界強度の実測値とその測定時刻に基づいて、
回帰分析を実行させる。
【0052】回帰演算処理部23は、受信強度テーブル
51に基地局識別データが記録されている各基地局Bs
について、受信電界強度の実測値とその測定時刻を基地
局Bsごとに読み取り、次回の測定における各基地局B
sの無線信号の受信電界強度の予測値を求める(ステッ
プS4)。
【0053】より具体的には、回帰演算処理部23は、
受信強度テーブル51に記録されている基地局Bsごと
の受信電界強度の実測値から、最小二乗法等により回帰
関数を求め、求めた回帰関数と次回の測定が行われるタ
イミングから、次回の測定における受信電界強度の予測
値を求める。ここで、次回の測定が行われるタイミング
は、交信先の基地局Bsから送信された無線信号の受信
電界強度の大きさや、周辺の基地局Bsに変更があった
か否か、交信先の基地局Bsを切り換えた直後であるか
否か、交信先の基地局Bsを切り換えた場合にはさら
に、基地局Bsを管理する通信事業者が切り換え前後で
同一であるか否か等に基づいて決定される。
【0054】また、回帰演算処理部23は、求めた回帰
関数と各実測値との回帰残差から、次回の測定での受信
電界強度の許容誤差量を求める。
【0055】この際、回帰演算処理部23は、受信強度
テーブル51に記録されている受信電界強度の実測値の
うち、有効な実測値として記録されているものから回帰
関数を求める。
【0056】また、基地局リスト50が頻繁に変更され
ることにより、受信強度テーブル51に記録されている
実測値の数が回帰分析を実行するために必要な数よりも
少なくなることがある。このような場合には、回帰演算
処理部23は、受信強度テーブル51に記録されている
実測値から受信電界強度の時間変化量の平均値を求め、
この時間変化量の平均値と受信強度テーブル51に記録
されている最初の測定での実測値を用いて直線関数を作
成するとよい。回帰演算処理部23は、作成した直線関
数を回帰関数として代用することで、次回の測定での受
信電界強度の予測値を求めることができる。
【0057】回帰演算処理部23は、このようにして求
めた次回の測定での受信電界強度の予測値及び許容誤差
量を基地局Bsごとに区別して演算結果処理部24に送
る。
【0058】演算結果処理部24は、回帰演算処理部2
3から受信電界強度の予測値と許容誤差量を受けると、
基地局Bsごとに受信電界強度の予測値を比較し、次回
の測定において予測値の大きい基地局Bsから順に受信
電界強度を測定するように、基地局リスト50の記載を
変更する(ステップS5)。例えば、演算結果処理部2
4は、各基地局Bsを識別するための基地局識別データ
及び受信電界強度の予測値を、予測値の大きいものから
順に基地局リスト50に記録する。演算結果処理部24
は、変更した基地局リスト50を記憶部4に格納し、測
定制御部22による基地局リスト50の読み取りを可能
とする。
【0059】測定制御部22は、記憶部4に記録されて
いる基地局リスト50を読み取り、受信強度測定部10
を制御して、基地局リスト50に示される順序に従って
基地局Bsごとの受信電界強度を測定させる。受信強度
測定部10は、測定制御部22の制御により同期周波数
を調整する等して、基地局リスト50に示される順序に
従って基地局Bsごとの受信電界強度を測定し、受信結
果処理部21に通知する(ステップS6)。
【0060】受信結果処理部21は、受信強度測定部1
0から受信電界強度の実測値を通知されると、これを基
地局リスト50に示される受信電界強度の予測値と比較
して、その差を求める。受信結果処理部21は、求めた
受信電界強度の実測値と予測値との差が基地局リスト5
0に示される許容誤差量より大きいか否かを判別する
(ステップS7)。
【0061】受信結果処理部21は、受信電界強度の実
測値と予測値との差が許容誤差量より大きいと判別する
と(ステップS7にてNO)、受信強度測定部10から
通知された受信電界強度の実測値を無効な実測値である
として受信強度テーブル51に記録する(ステップS
8)。このように受信強度テーブル51に無効な実測値
として記録された受信電界強度の実測値は、上記ステッ
プS4にて回帰演算処理部23が回帰分析を行う際、回
帰関数を求めるためのデータとして使用されない。従っ
て、実測値が予測値と大きく異なる際には、この実測値
を排除して次回の測定における受信電界強度を予測する
ことができ、受信電界強度が瞬間的に変化した場合であ
っても、妥当な予測結果を得ることができる。
【0062】一方、受信結果処理部21は、受信電界強
度の実測値と予測値との差が許容誤差量以下であると判
別すると(ステップS7にてYES)、受信強度測定部
10から通知された受信電界強度の実測値を有効な実測
値であるとして受信強度テーブル51に記録する(ステ
ップS9)。このように受信強度テーブル51に有効な
実測値として記録された受信電界強度の実測値は、上記
ステップS4にて回帰演算処理部23が回帰分析を行う
際、回帰関数を求めるためのデータとして使用される。
【0063】この後、処理は上記ステップS1にリター
ンして、次の測定を開始するタイミングが到来するごと
に、周辺の基地局Bsから送信される無線信号の受信電
界強度を基地局リスト50に示された順番に従って測定
する。
【0064】次に、具体例として、3つの基地局B1〜
B3から送信される無線信号の受信電界強度が図6に示
すように変化する場合における移動体通信端末100の
動作について説明する。ここで、移動体通信端末100
は、図6に示すタイミングt1〜t4において受信電界
強度を測定するものとする。さらに、この例では、回帰
演算処理部23が基地局B1〜B3ごとに2個の実測値
から1次回帰曲線(回帰直線)を求めるものとする。
【0065】この場合、タイミングt1における測定終
了後、回帰演算処理部23は、受信強度テーブル51を
読み取って、基地局B1〜B3ごとの次回の測定におけ
る受信電界強度を予測する。タイミングt1の測定が終
了した時点では、受信強度テーブル51には各基地局B
1〜B3の受信電界強度の実測値が1つしかないことか
ら、回帰演算処理部23は、従来と同様に、タイミング
t1における測定結果をそのまま予測値として演算結果
処理部24に送る。
【0066】演算結果処理部24は、回帰演算処理部2
3から受けた予測値を比較して、次回の測定で予測値の
大きなものから測定するように、基地局リスト50の記
載を変更する。
【0067】図6に示すように、タイミングt1では、
基地局B1の受信電界強度が最も大きく、基地局B3の
受信電界強度が最も小さい。そこで、演算結果処理部2
4は、次回の測定において基地局B1、B2、B3の順
で受信電界強度を測定するように、基地局リスト50の
記載を変更する。
【0068】次に、タイミングt2における測定終了
後、回帰演算処理部23は、受信強度テーブル51を読
み取って、基地局B1〜B3ごとの次回の測定における
受信電界強度を予測する。
【0069】タイミングt2での測定が終了した時点で
は、受信強度テーブル51にはタイミングt1、t2に
おける各基地局B1〜B3の受信電界強度の実測値が、
測定時刻と共に記録されている。そこで、回帰演算処理
部23は、基地局B1〜B3ごとに、タイミングt1、
t2での受信電界強度の実測値とその測定時刻から、受
信電界強度の傾き、切片等を求めて、図7に太線で示す
ような回帰直線を求める。回帰演算処理部23は、求め
た回帰直線から、基地局B1〜B3ごとに、タイミング
t3における受信電界強度の予測値を求め、演算結果処
理部24に送る。
【0070】図7に示すように、タイミングt3におけ
る受信電界強度の予測値は、基地局B1が最も大きく、
基地局B2が最も小さい。そこで、回帰演算処理部23
は、次回の測定で基地局B1、B3、B2の順で受信電
界強度を測定するように、基地局リスト50の記載を変
更する。
【0071】次に、タイミングt3における測定終了
後、回帰演算処理部23は、受信強度テーブル51を読
み取って、基地局B1〜B3ごとの次回の測定における
受信電界強度を予測する。例えば、回帰演算処理部23
は、タイミングt3での測定が終了した時点で受信強度
テーブル51に記録されているタイミングt1〜t3に
おける各基地局B1〜B3の受信電界強度とその測定時
刻を用いて、図8に太線で示すような回帰直線を求め
る。
【0072】回帰演算処理部23は、求めた回帰直線か
ら、基地局B1〜B3ごとに、タイミングt4における
受信電界強度の予測値を求め、演算結果処理部24に送
る。この際、回帰演算処理部23は、求めた回帰関数と
実測値とのずれ、すなわち回帰残差に基づいて、タイミ
ングt4における受信電界強度の許容誤差量を基地局B
1〜B3ごとに求め、演算結果処理部24に送る。
【0073】図8に示すように、タイミングt4におけ
る受信電界強度の予測値は、基地局B3が最も大きく、
基地局B2が最も小さい。そこで、回帰演算処理部23
は、次回の測定で基地局B3、B1、B2の順で受信電
界強度を測定するように、基地局リスト50の記載を変
更する。
【0074】この後、タイミングt4における測定で
は、基地局B2から送信された無線信号の受信電界強度
の実測値が予測値とは大きく異なっているので、受信結
果処理部21は、基地局B2の受信電界強度の実測値を
無効であるとして受信強度テーブル51に記録する。
【0075】タイミングt4における測定終了後の回帰
分析では、回帰演算処理部23は、基地局B2のタイミ
ングt4における受信電界強度の実測値が無効であるこ
とから、この実測値を排除した他の実測値を用いて次回
の受信電界強度の予測をし、許容誤差量を求める。これ
により、レイリーフェージング等により瞬間的に受信電
界強度が増大した場合に、これを無効な測定値として扱
うことで、次回の測定順序を決める際の処理から排除す
ることができる。従って、交信先を通信品質が不安定な
基地局に切り換えないようにすることができ、効率よく
交信先の基地局を切り換えて安定した通信品質を確保
し、消費電力を低減することができる。また、通信品質
のよい基地局を素早く見つけることができるので、無駄
なハンドオーバや制御メッセージの送受信回数を減少さ
せることができ、移動体通信システムの負荷を軽減する
こともできる。
【0076】以上説明したように、この移動体通信端末
100によれば、基地局から送信される無線信号の受信
電界強度の実測値を記録しておき、回帰分析により次回
の測定における受信電界強度の予測値を求めることがで
きる。そして、求めた予測値が大きいものから順に受信
電界強度を測定することで、通信品質のよい基地局を素
早く見つけることができ、効率よく交信先の基地局を切
り換えることができる。
【0077】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態では、受信電界強度の実測値と予測値との差が
許容誤差量より大きくなった場合に、無効な実測値とし
て受信強度テーブル51に記録するだけであったが、こ
れに限定されない。すなわち、例えば、所定の回数だけ
連続して無効な実測値であると判別した場合や、各基地
局について受信強度テーブル51に記録されている無効
な実測値の数が有効な実測値の数よりも多くなった場合
に、無効な実測値を用いて回帰分析を実行し、受信電界
強度の予測値と許容誤差量を求めるようにしてもよい。
これにより、有効とした実測値の方が特殊な値であった
場合にも、適切な受信電界強度の予測を行って、効率よ
く交信先の基地局を切り換えることができる。
【0078】また、上記実施の形態では、受信電界強度
を予測する際、回帰直線を求めるものとして説明した
が、これに限定されず、任意の次数の回帰関数を求める
ようにしてもよい。
【0079】また、上記実施の形態では、受信電界強度
テーブル51は、測定された受信電界強度が有効な実測
値か無効な実測値かを識別できるようにして記録するも
のとして説明したが、有効な実測値のみを記録するテー
ブルと無効な実測値のみを記録するテーブルを別々に設
けるようにしてもよい。
【0080】この発明の移動体通信端末は、専用の端末
として構成することなく、例えば携帯電話として機能す
る通常の移動体通信端末を用いて実現することができ
る。すなわち、通常の移動体通信端末に、上述の処理を
実行するためのプログラムを格納した媒体(ROM等)
を搭載させ、当該プログラムを端末上で実行させること
により、この発明の移動体通信端末として機能させるこ
とができる。また、上述の処理を実行するためのプログ
ラムを、通常の移動体通信端末が備える通信コネクタ等
を介して外部の媒体から端末内の媒体(EEPROM
等)に格納させ、端末上で実行させるようにしてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明は、基地
局から送信される無線信号の受信電界強度を測定した測
定値を測定時刻と共に記憶しておき、これらを用いて回
帰分析を実行して次回の測定における受信電界強度を予
測し、予測値の大きなものから順に受信電界強度を測定
することができる。これにより、短時間で通信品質のよ
い基地局を見つけて、交信先となる基地局を効率よく切
り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る移動体通信端末の
構成を示す図である。
【図2】基地局リストを示す図である。
【図3】受信強度テーブルを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る移動体通信端末の
動作を説明するため、基地局と交信する様子を示す図で
ある。
【図5】この発明の実施の形態に係る移動体通信端末の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】移動体通信端末の動作の具体例における受信電
界強度の変化を示す図である。
【図7】移動体通信端末の動作の具体例における回帰分
析の結果を説明するための図である。
【図8】移動体通信端末の動作の具体例における回帰分
析の結果を説明するための図である。
【図9】従来の移動体通信端末の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 通信処理部 3 処理制御部 4 記憶部 10 受信強度測定部 11 基地局情報抽出部 20 計時部 21 受信結果処理部 22 測定制御部 23 回帰演算処理部 24 演算結果処理部 50 基地局リスト 51 受信強度テーブル 100 移動体通信端末 B1〜B3,Bs 基地局 As 通信サービスエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の基地局から送信された無線信号の受
    信電界強度を測定する測定手段と、 前記測定手段が受信電界強度を測定した時刻を特定する
    計時手段と、 前記測定手段が測定した受信電界強度を、無線信号を送
    信する基地局ごとに、前記計時手段が特定した時刻に対
    応した時系列データとして記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶されている時系列データから
    基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を特定し、
    特定した関数から基地局ごとの受信電界強度の変化を予
    測する強度変化予測手段と、 前記強度変化予測手段による予測結果に基づいた順序で
    前記測定手段に受信電界強度を測定させるスケジューリ
    ング手段と 前記データ記憶手段への時系列データの記憶動作を制御
    する記憶制御手段とを備え、 前記記憶制御手段は、前記測定手段により測定された受
    信電界強度と前記強度変化予測手段が特定した関数から
    予測された受信電界強度の差が所定の許容誤差量よりも
    大きいか否かを判別し、大きいと判別すると、前記測定
    手段により測定された受信電界強度を無効な測定値とし
    て前記データ記憶手段に記憶し、前記強度変化予測手段
    が関数を求める際の時系列データから排除する、 ことを特徴とする移動体通信端末。
  2. 【請求項2】交信先の基地局から取得した基地局情報に
    基づいて、基地局を識別するための基地局識別データを
    記憶する識別データ記憶手段と、 受信電界強度を測定するタイミングが到来するごとに、
    前記識別データ記憶手段に基地局識別データが記憶され
    ている基地局から送信された無線信号の受信電界強度を
    測定する測定手段と、 前記測定手段が受信電界強度を測定した時刻を特定する
    計時手段と、 前記測定手段が測定した受信電界強度を、無線信号を送
    信する基地局ごとに、前記計時手段が特定した時刻に対
    応した時系列データとして記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶されている時系列データから
    基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を特定し、
    特定した関数から基地局ごとの受信電界強度の変化を予
    測する強度変化予測手段と、 前記測定手段が受信電界強度を測定する次のタイミング
    が到来すると、前記強度変化予測手段による予測結果に
    基づいた順序で受信電界強度を測定させるスケジューリ
    ング手段と 前記データ記憶手段への時系列データの記憶動作を制御
    する記憶制御手段とを備え、 前記記憶制御手段は、前記測定手段により測定された受
    信電界強度と前記強度変化予測手段が特定した関数から
    予測された受信電界強度の差が所定の許容誤差量よりも
    大きいか否かを判別し、大きいと判別すると、前記測定
    手段により測定された受信電界強度を無効な測定値とし
    て前記データ記憶手段に記憶し、前記強度変化予測手段
    が関数を求める際の時系列データから排除する、 ことを特徴とする移動体通信端末。
  3. 【請求項3】前記強度変化予測手段は、前記データ記憶
    手段に記憶されている時系列データから特定した関数と
    時系列データに含まれる各測定値との回帰残差に基づい
    て許容誤差量を決定し、 前記記憶制御手段は、前記測定手段により測定された受
    信電界強度と前記強度変化予測手段が特定した関数から
    予測された受信電界強度の差が前記強度変化予測手段に
    より決定された許容誤差量よりも大きいか否かを判別
    し、大きいと判別すると、前記測定手段により測定され
    た受信電界強度を無効な測定値として前記データ記憶手
    段に記憶し、前記強度変化予測手段が関数を求める際の
    時系列データから排除する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体通信端
    末。
  4. 【請求項4】前記強度変化予測手段は、前記データ記憶
    手段に記憶されている時系列データから基地局ごとの受
    信電界強度の変化を予測できない場合に、前記データ記
    憶手段に記憶されている時系列データから受信電界強度
    の時間変化量の平均値を求め、求めた受信電界強度の時
    間変化量の平均値に基づいて、基地局ごとの受信電界強
    度の変化を直線関数として特定して予測する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の移動体通
    信端末。
  5. 【請求項5】複数の基地局より送信された無線信号の受
    信電界強度を測定し、基地局ごとに受信電界強度の時系
    列データとして記憶する第1の受信強度記憶ステップ
    と、 前記第1の受信強度記憶ステップにて記憶した時系列デ
    ータから基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を
    特定する回帰演算ステップと、 前記回帰演算ステップにて特定した関数に基づいて基地
    局ごとの受信電界強度の変化を予測し、予測した結果に
    基づいて受信電界強度を測定する順序を規定するスケジ
    ューリングステップと、 前記スケジューリングステップにて規定された順序に従
    って複数の基地局より送信された無線信号の受信電界強
    度を測定し、基地局ごとに時系列データとして記憶する
    第2の受信強度記憶ステップとを備え 前記回帰演算ステップは、前記第1及び第2の受信強度
    記憶ステップにて記憶した時系列データから基地局ごと
    の受信電界強度の変化を示す関数を特定するステップを
    含み、 前記第2の受信強度記憶ステップは、測定した受信電界
    強度と前記スケジューリングステップにて予測された受
    信電界強度の差が所定の許容誤差量より大きいか否かを
    判別し、大きいと判別すると、測定した受信電界強度を
    無効な測定値として記憶し、 前記回帰演算ステップは、前記第2の受信強度記憶ステ
    ップにて無効な測定値として記憶された受信電界強度の
    測定値を排除して基地局ごとの受信電界強度の変化を示
    す関数を特定する、 ことを特徴とする移動体通信端末の通信方法。
  6. 【請求項6】前記スケジューリングステップは、前記回
    帰演算ステップにて特定された関数から、前記第2の受
    信強度記憶ステップにて測定される基地局ごとの受信電
    界強度の予測値を求め、求めた予測値が大きい基地局よ
    り送信された無線信号から受信電界強度を測定するよう
    に、受信電界強度を測定する順序を規定する、 ことを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  7. 【請求項7】前記回帰演算ステップは、時系列データか
    ら特定した関数と時系列データに含まれる各測定値との
    回帰残差から許容誤差量を決定し、 前記第2の受信強度記憶ステップは、測定した受信電界
    強度と前記スケジューリングステップにて予測された受
    信電界強度の差が前記回帰演算ステップにて決定された
    許容誤差量より大きいか否かを判別し、大きいと判別す
    ると、測定した受信電界強度を無効な測定値として記憶
    する、 ことを特徴とする請求項5又は6に記載の通信方法。
  8. 【請求項8】前記回帰演算ステップは、前記第1及び第
    2の受信強度記憶ステップにて記憶した時系列データか
    ら基地局ごとの受信電界強度の変化を特定できない場合
    に、前記第1及び第2の受信強度記憶ステップにて記憶
    した時系列データから受信電界強度の時間変化量の平均
    値を求め、求めた受信電界強度の時間変化量の平均値に
    基づいて、基地局ごとの受信電界強度の変化を直線関数
    として特定する、 ことを特徴とする請求項5、6又は7に記載の通信方
    法。
  9. 【請求項9】交信先の基地局から取得した基地局情報に
    基づいて、基地局を識別するための基地局識 別データを
    記憶する識別データ記憶ステップと、 受信電界強度を測定するタイミングが到来するごとに、
    前記識別データ記憶ステップにて基地局識別データが記
    憶された基地局より送信された無線信号の受信電界強度
    を測定する強度測定ステップと、 前記強度測定ステップにて測定された基地局ごとの受信
    電界強度を測定時刻と対応付けた時系列データとして記
    憶する受信強度記憶ステップと、 前記受信強度記憶ステップにて記憶した時系列データか
    ら基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数を特定す
    る回帰演算ステップと、 前記回帰演算ステップにて特定した関数に基づいて基地
    局ごとの受信電界強度の変化を予測する受信強度予測ス
    テップと、 前記強度測定ステップにて受信電界強度を測定する次の
    タイミングにおける測定順序を、前記受信強度予測ステ
    ップにて予測した結果に基づいて規定するスケジューリ
    ングステップとを備え 前記強度測定ステップは、測定した受信電界強度と前記
    スケジューリングステップにて予測された受信電界強度
    の差が所定の許容誤差量より大きいか否かを判別する強
    度差判別ステップを含み、 前記受信強度記憶ステップは、前記強度差判別ステップ
    にて、測定した受信電界強度と予測された電界強度の差
    が許容誤差量より大きいと判別すると、測定した受信電
    界強度を無効な測定値として記憶し、 前記回帰演算ステップは、前記受信強度記憶ステップに
    て無効な測定値として記憶された受信電界強度の測定値
    を排除して基地局ごとの受信電界強度の変化を示す関数
    を特定する、 ことを特徴とする移動体通信端末の通信方法。
  10. 【請求項10】前記スケジューリングステップは、前記
    回帰演算ステップにて特定された関数から、前記強度測
    定ステップにて受信電界強度を測定する次のタイミング
    における基地局ごとの受信電界強度の予測値を求め、求
    めた予測値が大きい基地局より送信された無線信号から
    受信電界強度を測定するように、測定順序を規定する、 ことを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  11. 【請求項11】前記回帰演算ステップは、時系列データ
    から特定した関数と時系列データに含まれる各測定値と
    の回帰残差から許容誤差量を決定し、 前記強度差判別ステップは、測定した受信電界強度と前
    記スケジューリングステップにて予測された受信電界強
    度の差が前記回帰演算ステップにて決定された許容誤差
    量より大きいか否かを判別する、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載の通信方法。
  12. 【請求項12】前記回帰演算ステップは、前記受信強度
    記憶ステップにて記憶した時系列データから基地局ごと
    の受信電界強度の変化を特定できない場合に、前記受信
    強度記憶ステップにて記憶した時系列データから受信電
    界強度の時間変化量の平均値を求め、求めた受信電界強
    度の時間変化量の平均値に基づいて、基地局ごとの受信
    電界強度の変化を直線関数として特定する、 ことを特徴とする請求項9、10又は11に記載の通信
    方法。
JP33304099A 1999-11-24 1999-11-24 移動体通信端末及びその通信方法 Expired - Fee Related JP3531799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33304099A JP3531799B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 移動体通信端末及びその通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33304099A JP3531799B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 移動体通信端末及びその通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001157258A JP2001157258A (ja) 2001-06-08
JP3531799B2 true JP3531799B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=18261604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33304099A Expired - Fee Related JP3531799B2 (ja) 1999-11-24 1999-11-24 移動体通信端末及びその通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3531799B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1619912A4 (en) 2003-04-25 2007-12-19 Fujitsu Ltd TRANSMITTER FOR ALLOCATING DATA OF A RECEIVER SELECTED FROM MULTIPLE RECEIVERS TO A DIVIDED CHANNEL AND DATA ASSIGNMENT METHOD
CN100466505C (zh) * 2006-03-28 2009-03-04 华为技术有限公司 实现高速下行链路分组调度的方法和装置
CN101808358B (zh) * 2009-02-18 2015-04-15 株式会社Ntt都科摩 移动通信中切换测量的方法和装置
JP5029736B2 (ja) * 2010-07-19 2012-09-19 株式会社デンソー ハンドオーバ制御装置
JP6439123B1 (ja) * 2017-10-24 2018-12-19 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 無線環境状況予測システム、無線環境状況予測方法、および、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001157258A (ja) 2001-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1757147B1 (en) Improving intersystem cell reselection from geran to utran
KR100329160B1 (ko) 전방 오버헤드 제어 채널을 통한 메시지 통신 시스템
CN100508654C (zh) 无线局域网中的动态频率选择
US5903843A (en) Traffic channel assignment based on traffic density and signal quality
KR101078155B1 (ko) 멀티-셀 무선 통신 시스템에서의 타깃 페이징을 위한 방법 및 장치
WO2004060014A2 (en) Method, apparatus, and system for selecting a service provider system
JP2002232929A (ja) ハンドオーバ制御方法、移動局及び通信制御装置
JP2002199428A (ja) 移動通信端末装置とそのハンドオーバ制御方法及び制御プログラム
CN101395942A (zh) 移动通信系统、其扰码指派方法、移动站和基站
EP2023679B1 (en) Mobile terminal and method for executing scanning of radio signals
WO2001011913A1 (en) Communication system with mobile assisted signal strength measurements for a plurality of networks and methods for operating the same
CN1965605B (zh) 改进从geran到utran的系统间小区重选
JP3531799B2 (ja) 移動体通信端末及びその通信方法
JP4639860B2 (ja) 携帯端末、通信システム、通信網選択方法、及びプログラム
EP1544697A2 (en) Asynchronous mobile communication terminal capable of setting time according to present location information and asynchronous mobile communication system and method for setting time using same
CN102187710A (zh) 小区重选方法和设备
JP2005020198A (ja) 通信端末
JP2004356991A (ja) 通信端末の圏外判定方法、無線通信システム切替方法及び通信端末
JP2006295410A (ja) 移動機
JP3799333B2 (ja) 移動通信チャネル固定方式および移動機
JP3806643B2 (ja) 移動体通信端末及びその動作方法
JP4098320B2 (ja) 無線通信端末、登録管理装置、無線通信システム、登録情報削除方法及びコンピュータプログラム並びに記録媒体
JP2865004B2 (ja) 通信装置及びセルラー電話方式におけるチャンネル検出方法
JP3457627B2 (ja) 移動通信方法及び移動局
KR100862997B1 (ko) Geran에서 utran으로의 시스템간 셀 재선택 개선

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040226

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees