JP4987754B2 - 架台水平度調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電気機器を設置する架台の水平度を調整する架台水平度調整装置に関する。
機械や電気設備等を設置する条件として、設置物の内部に取付けられた機械部品や配管内の液体の流れ方あるいは回転機器などの回転性能を確保するために水平度を規定値以内に収めることが要求される。よって、機器を設置する際は機器の任意の面の水平度を規定値以内に収める必要がある。
例えば4本以上の脚に支持される架台の水平度を規定値以内に収める方法としては、架台高さを脚位置で測定し、任意の脚の長さあるいは脚と床面が接する距離をライナー等で増減した後で各脚の高さを再度測定するといった作業を各脚の高さが目標値に限りなく近づくまで繰り返し行う方法がある。架台等の水平度を測定する技術としては、トランシットを用いて水平度を求める方法が知られている。
また、例えば、レール等の長尺対象物の水平度検査のためにレール上を走行させた受光機にレーザ光を水平照射して当該受光機による受光高さの変化から水平に対するずれを求めるものや(例えば特許文献1参照)、床上に設置した反射体によるレーザ反射光を照射側で検出して当該検出位置から反射角度を求めることで水平度を求めたりするものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平7−43150号公報 特開2003−148955号公報
架台の対象面を水平に近づけるためには、前述したように架台高さを測定した上で作業員による架台の脚の長さの調整作業が必要になるが、この調整作業を行なうためには作業員が架台高さの測定結果を確認した上で、架台のどの脚を調整すれば対象面が水平に近づくかを判断する必要がある。
架台の対象面が水平からずれている場合、対象面の状態によって長さを調整すべき脚を短くまたは長くする必要があったり、調整すべき脚が単一であったり複数であったりするので、その判断に時間を要するばかりでなく、作業員が常に適切な判断に基づいて調整を行なえるとは限らない。
そこで、本発明の目的は、水平度調整対象物の水平度の適切な調整を作業員が容易に行なうことが可能になる架台水平度調整装置を提供することにある。
すなわち、本発明に係わる架台水平度調整装置は、架台から離れた箇所に設置される主装置および架台の水平度調整対象面の複数の箇所に設置される受光機を有し、主装置は、高さ測定用のレーザ光を受光機に向かって水平方向に送信するレーザ送信手段と、受光機からの相対高さ情報をもとに対象面の複数の箇所についての高さ情報を測定する測定手段と、測定手段により測定した高さ情報をもとに、対象面の水平度が予め定めた条件を満たすか否かを判定する判定手段と、条件を満たしていないと判定手段が判定した場合に条件を満たすための対象面の各箇所の高さの調整作業の指示情報を生成する生成手段とを備え、受光機は、主装置により送信されたレーザ光を受光するために鉛直方向に沿った複数のセンサと、レーザ光を受光したセンサの相対高さ情報を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、水平度調整対象物の水平度の適切な調整を作業員が容易に行なうことができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施形態における架台水平度調整装置は、主装置1および複数の受光機2およびコミュニケーション装置3を有する。
コミュニケーション装置3は、マイクロフォン4およびヘッドセット5と接続される。
水平度調整対象の架台6は長方形の平板であり、当該架台6の裏面の四隅の近傍および各長辺のそれぞれの中点の近傍の2箇所をあわせた計6箇所を脚7が支持している。
主装置1は架台6から離れた箇所に設置され、受光機2は架台6の表面のうち脚7による支持箇所に対応した箇所にそれぞれ設置される。
コミュニケーション装置3は架台6の調整作業を行なう作業員8が携行する。作業員8はマイクロフォン4およびヘッドセット5を身に着けながら調整作業を行なう。
また、主装置1は、自装置の水平度を測定するための3軸センサを備える。この3軸センサは主装置1を支持する3本の脚9を有し、これらの脚9のうち1本を長さ固定として残り2本を長さ調整可能とすることで水平度を調整可能である。
作業員8は、測定系の後述する校正作業後に架台6の調整作業を行なう。主装置1は、調整作業において高さ測定用のレーザ光をポリゴンミラーを用いて水平方向の送信角度を変えながら各受光機2に向かって送信する。
受光機2は高さを測定する目的から横方向の情報ではなく縦方向の情報が必要であるため複数の光センサを縦長に繋げたものあるいは、線状の光センサを備える。この光センサは、主装置1から送信されるレーザ光の径よりも十分長い形状のフォトダイオードやCCDなどの受光素子であり、受光機2が架台6に設置された状態で長手方向が鉛直方向に並ぶようになっている。受光機2は、光センサが主装置1からの高さ測定用のレーザ光を受信すると、この受信した光センサの識別情報を主装置1に送信する。
主装置1は、受光機2からの情報をもとに高さ測定用のレーザ光の受光高さ情報を取得する。この受光高さとは基準高さに対する相対高さである。前述した校正作業は基準高さを架台6の水平度の調整作業前に定める作業である。校正作業では、受光機2の鉛直方向の複数の光センサのうち主装置1からの校正作業用のレーザ光を受信した特定の光センサの高さを基準高さとする。この基準高さより高い位置の光センサの高さがプラスの高さとなり、基準高さより低い位置の光センサの高さがマイナスの高さとなる。
主装置1は、受光高さの値および基準高さの値の差分をもとに、架台6の水平度が概ね水平とみなせる所定の水平判定条件を満たしているか否かを判定する。主装置1は、水平判定条件を満たしていないと判定した場合は、架台6の水平度が当該条件を満たすための架台6の脚7の高さの調整指示情報を音声合成により生成してコミュニケーション装置3に送信する。
図2は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、主装置1は、装置全体の動作を司る制御部11、記憶装置12、水平度検出部13、反射光検出部14、距離演算部15、位置特定部16、測定値取得部17、ピーク検出部18、ずれ演算部19、予測処理部21、手順生成部22、水平判定部20、レーザ光送信部23、通信インタフェース24および音声生成部25を備え、それぞれがバス26により相互に接続される。
主装置1の水平度検出部13は、主装置1自身の水平度を検出し、この水平度が水平とみなせる水平度であるか否かを判定する。水平度検出部13は、水平度が水平とみなせる水平度でない場合にはこれを示す通知信号を通信インタフェース24を介してコミュニケーション装置3に送信する。コミュニケーション装置3は通知信号を受信すると主装置1が水平でない旨を示す音声をヘッドセット5から出力させる。作業員8は、この音声を聞くことで主装置1の3軸センサの脚9を調整することで主装置1の水平度を調整することになる。
主装置1は、調整作業のために設置した主装置1と受光機2との間の相対位置を求めるために距離測定用レーザ光を各受光機2に向けて送信する。反射光検出部14は距離測定用レーザ光の送信先の受光機2からの反射光を検出する。
距離演算部15は、距離測定用レーザ光の送信タイミングと反射光の受信タイミングをもとに主装置1と当該距離測定用レーザ光の送信先の受光機2との間の距離を演算する。
位置特定部16は、距離演算部15により演算した距離および距離測定用レーザ光の送信角度をもとに、主装置1の設置箇所に対する送信先の受光機2の設置箇所の相対位置を特定する。
受光機2は、高さが異なる複数の光センサにより高さ測定用レーザ光を受信し、それぞれの高さの光センサで受信したレーザ光の強さを示す値および受信した光センサの識別情報を主装置1に送信する。
測定値取得部17は、受光機2からの情報をもとに、レーザ送信先の受光機2の光センサの相対高さに対するレーザ光のエネルギの強さの分布を取得する。
ピーク検出部18は、測定値取得部17により取得した分布におけるエネルギの強さを示す値が最大である光センサの相対高さを受光高さとして検出する。
ずれ演算部19は、校正作業により定めた基準高さの値およびピーク検出部18により検出した受光高さの値の差分であるずれを演算する。基準高さは、校正作業において主装置1からの校正作業用のレーザ光を受信した受光機2の光センサのうちレーザ光のエネルギの強さが最大となる光センサの相対高さに相当する。
水平判定部20は、各受光機2についてのずれ演算部19により演算したずれをもとに架台6の水平度が水平判定条件を満たすか否かを判定する。
予測処理部21は、水平判定条件を満たしていないと水平判定部20が判定した場合に、この条件を満たすべく脚7の高さを調整したと仮定した場合の、それぞれの受光機2での受光高さの変化を予測する。
手順生成部22は予測処理部21による予測結果にしたがって調整作業の指示情報を音声合成により生成する。
レーザ光送信部23は、各受光機2に向けて校正作業用、高さ測定用、距離測定用の夫々の機能を兼ねた1種類のレーザ光を送信する。また、レーザ光送信部23は、主装置1の3軸センサの3本の脚9の内、長さが固定である1本の脚の上方延長上からレーザ光を送信する。これにより、脚9の長さを調整してもレーザ光送信部23からのレーザ光の送信高さは変化しない。
また、レーザ光送信部23が送信するレーザ光は商用電源周波数より十分に高く逓倍数でない周波数のパルス発振光である。パルス発振光とすることで、外乱となる太陽光や照明光とのS/N比を向上させている。また、レーザ光を商用電源周波数より十分に高く逓倍数でない周波数のパルス発振光とすることで商用電源周波数との分離性能を向上させている。
通信インタフェース24は、受光機2やコミュニケーション装置3との間の無線通信を行なう。
主装置1の記憶装置12は、例えばハードディスクドライブや不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、制御部11、水平度検出部13、反射光検出部14、距離演算部15、位置特定部16、測定値取得部17、ピーク検出部18、ずれ演算部19、水平判定部20、予測処理部21、手順生成部22、レーザ光送信部23、音声生成部25による処理動作のための制御プログラムを記憶するのに加え、校正値記憶部31、音声情報記憶部32、判定基準記憶部33および相対位置情報記憶部34を有する。
記憶装置12の校正値記憶部31は、受光機2のそれぞれについて校正作業により導かれた基準高さの値を記憶する。
音声情報記憶部32は、調整指示情報の音声合成の元となる音声情報を記憶する。つまり、音声生成部25は音声情報記憶部32に記憶される音声情報をもとにした音声合成を行なうことでヘッドセット5への出力用音声を生成する。
判定基準記憶部33は、前述した水平判定条件を記憶する。水平判定条件とは、例えば受光機2についての受光高さ情報で示される値が当該受光機2について校正作業で定められた基準高さ情報で示される値のプラスマイナス1ミリメートル以内である事などである。
相対位置情報記憶部34は、位置特定部16により特定した各受光機2の主装置1に対する相対位置情報を記憶する。
図3は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の受光機の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、受光機2は、装置全体の動作を司る制御部41、記憶装置42、レーザ光受信部43、通信インタフェース44を備え、それぞれがバス45により相互に接続される。
記憶装置42は例えば不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、制御部41やレーザ光受信部43による処理動作のための制御プログラムを記憶するのに加え、受光機2のそれぞれに固有の識別ナンバを記憶するための識別情報記憶部46を有する。この識別ナンバは、作業員8が視認できるように該当の受光機2の筐体にシールなどにより貼付される。
レーザ光受信部43は前述した複数の光センサで構成され、主装置1からの各種レーザ光を受信する。通信インタフェース44は主装置1との間の無線通信を行なう。
次に、図1に示した構成の架台水平度調整装置の動作について説明する。
図4は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による校正作業時の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、作業員8により主装置1および校正値測定対象の受光機2が平板上に設置された状態で(ステップS1)、3軸センサの脚9の長さの調整により主装置1の水平度が調整されたとする(ステップS2)。
ここで、主装置1の水平度検出部13は、自装置の水平度が水平とみなせる水平度であるか否かを判定する(ステップS3)。
主装置1の水平度が水平とみなせる水平度でないと水平度検出部13が判定した場合には(ステップS3のNO)、音声生成部25は、水平度の再調整の指示情報を音声合成により生成してコミュニケーション装置3へ送信する。この音声はコミュニケーション装置3を介してヘッドセット5から出力される。作業員8は、この音声にしたがって主装置1の水平度の再調整を行なう(ステップS3→S2)。
一方、主装置1の水平度が水平とみなせる水平度であると水平度検出部13が判定した場合には(ステップS3のYES)、レーザ光送信部23は、校正作業用のレーザ光を受光機2へ送信する。
受光機2のレーザ光受信部43を構成するそれぞれの光センサには当該受光機2の設置時の高低を示す番号が割り当てられている。具体的には、それぞれの光センサのうち、受光機2の設置時に最上段に位置するセンサに最も大きい番号が割り当てられ、最下段に位置するセンサに向かうにしたがって小さい番号が割り当てられる。
受光機2の制御部41は、レーザ光を検出した光センサによるレーザ光の強さの値を当該光センサの割り当て番号とともに取得し(ステップS4)、これらの情報を記憶装置42の記憶装置42の識別情報記憶部46に記憶される自装置の識別ナンバとともに通信インタフェース44を介して主装置1に送信する。本実施形態ではレーザ光を検出した光センサは複数であるとする。
ステップS1からS4のまでの処理が各受光機2についてなされることで各受光機2からの情報が主装置1の通信インタフェース24により受信されると、測定値取得部17は、これら受信した情報で示されるレーザ光の強さが最大である光センサの割り当て番号を校正作業対象の各受光機2の校正値として記憶装置12の校正値記憶部31の校正値管理テーブルに識別ナンバと関連付けて記憶する(ステップS5)。
図5は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置の記憶装置に記憶される校正値管理テーブルの構成例を表形式で示す図である。
図5に示すように、校正値管理テーブルでは、各受光機2での校正値が当該受光機2の識別ナンバと関連付けて管理される。この校正値は前述した基準高さに相当する。
図6は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による架台水平度測定処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、作業員8が主装置1を基準位置、ここでは架台6の所定の目標高さと同じ高さの台に設置し(ステップS11)、主装置1の脚9の長さの調整により主装置1の水平度が調整されたとする(ステップS12)。本実施形態では、架台6の脚7の高さを目標高さに近づけることで水平判定条件を満たすようにしている。
この状態で、主装置1の水平度検出部13は、自装置の水平度が水平とみなせる水平度であるか否かを判定する(ステップS13)。
主装置1の水平度が水平とみなせる水平度でないと水平度検出部13が判定した場合には(ステップS13のNO)、音声生成部25は、水平度の再調整の指示情報を音声合成により生成してコミュニケーション装置3へ送信する。この音声はコミュニケーション装置3を介してヘッドセット5から出力される。作業員8は、この音声にしたがって主装置1の水平度の再調整を行なう(ステップS13→S12)。
主装置1の水平度が水平とみなせる水平度であると水平度検出部13が判定した場合には(ステップS13のYES)、音声生成部25は、主装置1の水平度の調整完了を示す音声を音声情報記憶部32に記憶される音声情報をもとに生成してコミュニケーション装置3へ送信する。
この音声をヘッドセット5から聞いた作業員8が、受光機2を主装置1から見える位置に、つまり主装置1間に障害物が無いように架台6の表面における脚7による支持箇所に設置した状態で(ステップS14)、レーザ光送信部23はポリゴンミラーを用いて送信角度を変えながら各受光機2にレーザ光を送信する。受光機2は、光センサがレーザ光を受信すると、受信した旨を通知するために自装置の識別ナンバを通信インタフェース44を介して主装置1に送信する。
主装置1の記憶装置12には受光機2の設置数が予め記憶される。受光機2からの信号を通信インタフェース24が受信すると、位置特定部16は、受信した情報に含まれる識別ナンバの数と前述した設置数を比較することで、主装置1からのレーザ光が全ての受光機2に当たっているか否かを判定する(ステップS15)。
位置特定部16は、受信した情報に含まれる識別ナンバの数が前述した設置数に満たない場合には、設置した受光機2のうち主装置1からのレーザ光が当たっていない受光機2があると判定する(ステップS15のNO)。すると、音声生成部25は、受光機2の設置箇所の再調整の指示情報を音声合成により生成してコミュニケーション装置3へ送信する。この音声はコミュニケーション装置3を介してヘッドセット5から出力される。作業員8は、この音声にしたがって主装置1の設置位置の再調整を行なう(ステップS15→S14)。
位置特定部16は、受信した情報に含まれる識別ナンバの数が前述した設置数と一致した場合には、設置した全ての受光機2に主装置1からのレーザ光が当たっていると判定する(ステップS15のYES)。
主装置1は、架台6の水平度調整のための指示情報を生成するために、調整対象の脚7を作業員8に指示する必要があるので、設置した受光機2と自装置との間の相対位置を特定する必要がある。そこで、レーザ光送信部23は、ステップS15の処理で「YES」と判定された場合に、距離測定用のレーザ光を水平方向の送信角度を変えながら各受光機2に向けて送信する。
各受光機2は、距離測定用のレーザ光の反射板を備え、その反射板は受光機同士による反射光が主装置1で誤計測されないように受光機2の受光センサより一回り大きい程度の形状とし主装置1の方向を向くように設置する。主装置1の反射光検出部14は、送信した距離測定用レーザ光の受光機2の反射板から反射光を検出する。
距離演算部15は、距離測定用レーザ光の送信タイミングと当該距離測定用レーザ光の送信先の受光機2からの反射光の受信タイミングをもとに主装置1とレーザ光送信先の各受光機2との間の距離分布を演算する。
位置特定部16は、距離演算部15により演算した距離および距離測定用レーザ光の送信角度をもとに、主装置1の設置箇所に対する送信先の受光機2の設置箇所の相対位置を特定する。
ここで、相対位置の特定の具体例を説明する。
図7は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の距離測定結果の第1の例を示す図である。
図8は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の相対位置関係の第1の例を示す図である。
図7に示した縦軸の距離は主装置1から距離測定用のレーザ送信先の受光機2までの距離であり、横軸の送信角度はレーザ光の送信範囲を主装置1から見て180度とした場合で走査開始点を0度とした場合の角度である。
図7に示すように、距離分布が送信角度の低い順に「短」、「長」、「長」、「短」ならば、測定点を線で結ぶと図8に示すように台形に見える。この関係は主装置1が架台6の一方の辺にほぼ直角に相対していることを意味する。
図9は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の距離測定結果の第2の例を示す図である。
図10は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の相対位置関係の第2の例を示す図である。
図9に示すように、距離分布が送信角度の低い順に「中」、「短」、「長」、「中」ならば、測定点を線で結ぶと図10に示すようにほぼ菱形に見える。この関係は主装置1が架台6の一方の辺に対して斜め方向から相対していることを意味する。
また、位置特定部16は、距離測定用レーザ光が送信される際、送信角度の低い順に各受光機2に識別ナンバの送信要求信号を出力する。
受光機2は識別名の情報を受信すると、記憶装置42の識別情報記憶部46に記憶される識別ナンバを主装置1に送信する。
主装置1は、受光機2からの識別ナンバおよび送信角度の関係を示す情報を記憶装置12の相対位置情報記憶部34に記憶する。このようにして、主装置1は受光機2との間の相対位置を当該受光機2の識別ナンバとともに取得することができる(ステップS16)。
架台6を設置した際は、脚7のいずれかが宙に浮いている場合がある。そこで、調整作業開始時、作業員8の目視により床から浮いている脚7を確認させ、各脚7を接地したと仮定した場合の当該接地した脚7に対応する受光機2の受光高さを測定し、これを初期接地データとして登録する。2本の脚が浮いている場合には1本ずつ接地させて測定する。
このとき、主装置1は受光高さおよび基準高さの比較を行い、当該接地した状態で受光高さが基準高さを上回る脚を検出した場合には、その脚7を短くするか接地先の床面を削って低くするかの指示を作業員8に与える。脚7の高さの調整作業はその作業後に改めて開始する。
具体的には、まず音声生成部25は、浮いている脚7の問い合わせ指示の音声を生成して、通信インタフェース24を介してコミュニケーション装置3に送信する(ステップS17)。
作業員8は、浮いている脚7の問い合わせ指示の音声をコミュニケーション装置3を介してヘッドセット5から聞いた上で、浮いている単一または複数の脚7のシールで示される識別ナンバを確認し、この識別ナンバをマイクロフォン4を用いて音声入力する。コミュニケーション装置3は入力された音声を主装置1に送信する。ここでは音声入力された識別ナンバが複数であるとする。
主装置1の音声生成部25は、コミュニケーション装置3からの音声で示される識別ナンバを取得すると(ステップS18)、取得済みの識別ナンバの一つを選択し、当該識別ナンバに対応する脚7の床への接地指示の音声を生成して、通信インタフェース24を介してコミュニケーション装置3に送信する(ステップS19)。
作業員8は、接地指示の音声をコミュニケーション装置3を介してヘッドセット5から聞いた上で該当の脚7を接地させ、接地完了を示す音声をマイクロフォン4を用いて入力する。コミュニケーション装置3は入力された音声を主装置1に送信する。
主装置1の音声生成部25がコミュニケーション装置3からの音声を入力すると(ステップS20)、レーザ光送信部23は、接地させた脚7の初期接地データ取得のための高さ測定用レーザ光を接地させた脚7に対応して設置される受光機2に送信する。
図11は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による受光高さ測定のためのレーザ光の送受信形態の一例を示す図であり、この場合の光センサ形状は複数センサを縦長に組合せたもので各センサの位置に対応した番号が割当てられ位置情報イコール高さ情報に替えられるものである。
図11に示すように、主装置1および受光機2が同一平面上にない場合で主装置1から高さ測定用のレーザ光を送信した場合には、受光機2での受光位置は校正作業時と異なることになる。
受光機2の制御部41は、初期接地データ取得のための高さ測定用のレーザ光を検出した光センサによるレーザ光の強さの値を当該光センサの割り当て番号とともに取得し、これらの情報を識別ナンバとともに主装置1に送信する。
主装置1の測定値取得部17は、受光機2からの情報で示されるレーザ光の強さが最大である光センサの割り当て番号を識別ナンバと関連付けて初期接地データとして記憶装置12に記憶する(ステップS21)。
このように取得した初期接地データは、いずれかの脚を上下させることによってそれまで浮いていた脚が接地し、それまで接地していた脚が浮く場合についての後述する高さ変化予測に用いられる。
そして、音声生成部25は、ステップS18の処理で入力した識別ナンバに対応する脚のうち、接地指示を行なっていない脚があれば(ステップS22のNO)、当該脚7の床への接地指示の音声を生成する(ステップS22→S19)。
また、音声生成部25がステップS18の処理で入力した識別ナンバに対応する脚の全てについて接地指示を行なっていると判定した場合には(ステップS22のYES)、受光高さ測定処理に移行する(ステップS23)。この処理は各受光機2のうち受光高さ測定対象を1つずつ選択して行なう。
受光高さ測定処理として、まず、レーザ光送信部23は、選択済みの受光機2に高さ測定用のレーザ光を送信する。
受光機2の制御部41は、高さ測定用のレーザ光を検出した光センサによるレーザ光の強さの値を当該光センサの割り当て番号とともに取得し、これらの情報を自装置の識別ナンバとともに主装置1に送信する。
主装置1の測定値取得部17は、校正作業時および受光高さ測定処理時に受光機2からの各光センサの割り当て番号、レーザ光の強さおよび識別ナンバの情報をもとに、送信先の受光機2の光センサの高さに対するレーザ光のエネルギの強さを示す値の分布を取得する。
図12は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置からの高さずれ測定のためのレーザ光の受光機での受光量の高さ分布の一例を示す図である。
図12に示した基準値は基準高さに相当し、測定値は受光高さに相当する。また、図12に示した縦軸は、基準高さを0とし、当該基準高さより高い高さをプラスの高さとし、基準高さより高い高さをマイナスの高さとしている。
本実施形態では、各受光機2の鉛直方向に隣接する光センサ間の高さが記憶装置12に記憶されており、測定値取得部17は、隣接する光センサ間の高さをもとに基準高さからの高さを計算している。
次に、ピーク検出部18は、前述した分布をもとに、受光高さ測定処理時の各受光機2からの情報で示されるレーザ光の強さが最大である光センサの割り当て番号と当該受光機2の識別ナンバとを関連付けた情報を受光高さ情報として記憶装置12に記憶する。
ずれ演算部19は、校正値記憶部31に記憶される校正値管理テーブルで示されるずれ演算対象の受光機2についての割り当て番号および前述したように記憶装置12に記憶された当該演算対象の受光機2についての受光高さ情報で示される割り当て番号の差分をもとに、基準高さおよび受光高さの差分であるずれを各受光機2についてそれぞれ演算する。
水平判定部20は、各受光機2についてずれ演算部19により演算したずれ、および記憶装置12の判定基準記憶部33に記憶される判定基準をもとに架台6の水平度が水平判定条件を満たすか否かを判定する(ステップS24)。
判定基準記憶部33に記憶される判定基準は、ずれの許容範囲の値である。水平判定部20は、いずれかの受光機2についてのずれ演算部19により演算したずれが許容範囲を超えていれば、架台6の水平度が水平判定条件を満たしていないとみなし、脚7の高さの調整が必要であると判定する(ステップS24のNO)。
ここで、脚7の高さの調整方法の具体例を説明する。
まず、基本的な調整手順について説明する。基本的に平面は3点をもって位置が決まる。つまり脚7が3本以上の場合はいずれか3本の組合せにより平面の水平度が決められことになる。
つまり、架台6の水平度が水平判定条件を満たすためには、複数本の脚7の中から3本選択して高さを調整すれば済み、その他調整不要の脚7は機器全体の強度や荷重バランスをとるために必要となるものである。
次に、脚7の数ごとの調整手順について説明する。図13は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の架台の所定の水平ラインへの調整手順の例を示す図である。
図13に示すように、架台6のうち水平とする箇所が1次元、つまり線状の場合、まず架台6の一端を長さL1だけ上方に持ち上げて所定の目標高さに合わせ、その後、もう一端を長さL2だけ上方に持ち上げて目標高さに合わせれば架台6は水平となる。
図14は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第1の調整手順の例を示す図である。図15は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第2の調整手順の例を示す図である。図16は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第3の調整手順の例を示す図である。
図14に示すように、調整対象の機器の水平に合わせる面が三角形の場合で、この三角形の1隅を持ち上げ、他の2隅を含む1辺を動かさないようにすれば、3隅の高さを1回ずつ所定の目標高さに調整することによって水平にすることが出来る。
具体的には、まず、三角形の三辺のうち第1の辺である長さL4の辺を固定して当該辺に含まれない頂点を目標高さまで持ち上げ、この頂点を含む第2の辺である長さL5の辺を固定して、当該辺に含まれない頂点を目標高さまで持ち上げる。そして、これら持ち上げた頂点を含む長さL6の辺を固定して当該辺に含まれない頂点を目標高さまで持ち上げる。以上により、三角形の面全体が目標高さに調整されるので面が水平となる。
図17は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の調整領域の一例を示す図である。
図17に示すように、調整対象の機器の形状の水平に合わせる面が四角形の場合、この四角形は対角線を中心に三角形を2つ合わせた形状とみなすことが可能である。したがって、図17中の矢印で示すように、一方の三角形の面を水平に調整すれば、他方の三角形の面も水平になるので、四角形全体を水平にすることができる。
また、高さ調整の不要であった脚は架台調整完了時はそのままで良いが、調整対象とならなかったので浮いている脚は仕上げとしてスペーサあるいはライナーと呼ばれる補助材料を用いて高さ補填することで調整完了となる。
図18は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の調整方法の一例を示す図である。
図18に示すように、四角形は任意の1隅を頂点とする2つの三角形から構成される。この例では、2つの三角形の内のいずれか一方の三角形の底辺を基礎に接したまま固定させて、当該底辺に含まれない残りの頂点Aを持ち上げると、他方の三角形における前述した底辺に含まれない頂点Bの持ち上がる高さは頂点Aを持ち上げた高さと同じであり、達する高さは床の高さ分布に応じた高さとなる。
その後、当該一方の三角形の他の2つの頂点の高さを調整して1つの三角形の高さ調整によって四角形の高さ調整が完了する。
図19は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の設置状況の一例を示す図である。
図20は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の対角線を支点とした動きの一例を示す図である。
図19に示した例は、床の高さが高い順に架台6の四隅の頂点を支持する脚7をB脚、D脚、C脚、A脚として、B脚,D脚は接地している状態を示している。
図20に示すように、架台6の対角線BDを中心としてA脚側とC脚側の重量バランスが均等ならばA脚,C脚は共に浮いた状態となるが、均等でなければいずれか一方の脚が接地する。
B脚,D脚が接地していて、A脚,C脚が浮いている場合、A脚,C脚の一方を押さえると、この押さえた脚の高さが最低点となり、A脚,C脚のうち対角線BDを中心線とした他方の脚が持ち上がり、この脚の高さが最高点となる。
また、調整のためにA脚を持ち上げて辺BCを固定した場合は脚Dが持ち上がり、A脚を持ち上げて辺CDを固定した場合はB脚が持ち上がる。
また、最高点にあるA脚が浮いている場合は最低点にあるC脚が接地しているが、最高点にあるA脚を押さえると最低点にあるC脚が浮き、前述したように押さえられたA脚は最低点となる。
前述したように、高さ調整が必要であると水平判定部20が判定した場合、予測処理部21は、架台6の水平度が水平判定条件を満たすために脚7の高さを調整したと仮定した場合の、それぞれの受光機2での受光高さの変化を予測する(ステップS25)。
受光高さの変化の予測の具体例を説明する。脚7の高さの調整により変化する受光高さの予測のためには脚7と床との接地状態の把握が必要である。
脚7が複数ある架台6において床などに設置した場合には床の性状に係らず少なくとも3本の脚が接地することは自明である。予測計算のためのモデルとして、長方形の架台6の四隅に夫々1本ずつの脚7があり、そのうち3本の脚7を接地させた状態を取り上げる。また、浮いている残りの1脚とその対角にあって接地している脚との関係を明らかにすることで調整手順を明確にする。
図21は、本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の対角線の交点の高さを示す図である。
まず、初期条件として架台6は長方形であり、この架台6は図21に示すように対角線上にあるB脚,D脚が接地し、残りのA脚,C脚が浮いている状態であるとする。
初期接地データは、浮いているA脚,C脚を1本ずつ接地させ、当該接地させた脚の受光高さを測定したデータであるとする。
第1に、浮いていたA脚,C脚のうち1本のA脚を目標高さまで持ち上げたと仮定した場合の高さ変化について説明する。
このようにA脚を持ち上げた場合で、調整前に接地していたB脚,D脚が調整後も接地したままの場合、これらの脚の高さに変化はない。
また、A脚の調整前に接地していたB脚,D脚のうちB脚が調整後に浮いた場合には、調整前に接地していたもう1本の脚Dの高さは調整前のままなので、浮いたB脚は調整されたA脚と同様の高さ変化を受ける。よって、B脚の高さは取得済みの当該B脚の初期接地データの高さにA脚の高さ調整量を加えた高さとなる。
また、A脚の調整により当該調整前に浮いていたC脚が接地する場合には、C脚の高さは取得済みの当該C脚の初期接地データの高さとなる。
また、A脚の調整により当該調整前に浮いていたC脚が浮いたままの場合には、C脚の高さ変化の方向は調整されたA脚と逆となる。よって、C脚の高さは調整前の高さからA脚を持ち上げた高さだけ低い高さとなる。
第2に、浮いていた脚ではなく接地していた2本のB脚,D脚のうち1本のB脚の高さを高くしたと仮定した場合の高さ変化について説明する。
まず、調整したB脚の高さは接地時の高さに調整量を加えた高さとなる。また、調整前に浮いていたA脚,C脚が調整により接地となる場合、これらの脚の高さは取得済みの該当する脚の初期接地データの高さとなる。
また、調整前に浮いていたA脚,C脚が調整後も浮いたままとなる場合には、これらの脚の高さは、浮いていた高さに調整量を加えた高さとなる。
この浮いていた高さは、A脚,C脚の一方が接地している場合の測定により求めるか、あるいは接地している2本の脚の高さから求められる対角線の中点高さと同脚間距離から求める。
浮いている脚の高さ算出方法について説明する。図21に示した架台6の対角線の交点の高さHmは、図21に示すように接地しているB脚の高さHbとD脚の高さHdを足して2で割った値であるので、下記の式(1)にしたがって算出される。
Hm=(Hb+Hd)/2 …式(1)
浮いているA脚,C脚のうちC脚を接地させたことに伴って浮いたA脚の高さHa2は、接地したC脚の高さをHc1とすると、以下の式(2)にしたがって算出される。
Ha2=2Hm−Hc1 …式(2)
また、浮いているA脚,C脚のうちA脚を接地させたことに伴って浮いたC脚の高さHc2は、接地したA脚の高さをHa1とすると、以下の式(3)にしたがって算出される。
Hc2=2Hm−Ha1 …式(3)
補足説明として、A脚あるいはB脚において、接地した脚の高さおよび一方が接地されて浮いた脚の高さの差dは、対角線の交点の高さが固定となって支点となることから、以下の式(4)で表される。
d=Ha2−Ha1=Hc2−Hc1 …式(4)
また、対角線の中点の高さをA脚,C脚の高さを用いると、以下の式(5)で示される。
HM=(Ha1+Hc2)/2=(Hc1+Ha2)/2 …式(5)
これらの式から式(2)、式(3)が導かれる。
このような、予測処理部21による高さ変化の予測情報にしたがって、手順生成部22は、調整対象とする脚を選択する(ステップS26)。
接地時の脚高さが基準値を上回る場合には脚あるいは床等の接地箇所を削る等により基準値あるいはそれ以下の高さにする必要性がある。この理由から調整手順生成ソフトは調整開始すると先ず全脚の高さ測定を行った後に、最も高い脚から作業を着手するようにプログラミングされる。
手順生成部22は、選択した脚の調整作業の指示情報を生成する。音声生成部25は、この生成された指示情報の音声を生成してコミュニケーション装置3に送信する(ステップS27)。この指示情報には、調整対象の脚の識別ナンバ、高さの調整方向、および調整高さの情報が含まれる。この指示情報で示される調整作業は、単一の脚の調整作業を示すものであってもよいし、複数の脚のそれぞれの調整作業を順番に示すものであってもよい。
コミュニケーション装置3により受信した調整指示情報の音声はヘッドセット5から出力される。作業員8はヘッドセット5からの音声にしたがった脚7の高さの調整作業を実施し、調整作業の終了時にマイクロフォン4に対して作業終了を示す音声入力を行なう。この入力する音声には調整を行なった脚の識別ナンバが含まれる。
コミュニケーション装置3は、この音声入力があった場合に、調整指示情報にしたがった調整作業が終了したとみなし、これを示す作業終了報告信号を主装置1に送信する。
主装置1は、コミュニケーション装置3からの作業終了報告信号を受信すると(ステップS28)、指示情報にしたがった調整作業の結果、架台6の水平度が水平判定条件を満たしたか否かを再び判定するために受光機2によるレーザ光の受光高さ情報の再測定を行なう(ステップS28→S23)。
水平判定部20は、ステップS23の処理の結果、全ての受光機2についてずれ演算部19により演算したずれが許容範囲以内であれば、架台6の水平度が水平判定条件を満たしたと判定し、処理を終了する(ステップS24のYES)。
以上のように、本発明の実施形態における架台水平度調整装置では、架台6の水平度を調整するために、主装置1から架台6の上の受光機2に向けてレーザ光を送信して脚7の相対高さを求め、この相対高さと基準高さの差が許容範囲以内となるような指示情報を生成して作業員8のヘッドセット5から出力させる処理を行なう。よって、作業員8は、架台を水平にするための脚7の調整手順を時間をかけて考える必要が無く、身に付けているヘッドセット5から出力される指示情報にしたがって脚7の高さの調整を行なえば、架台6の水平度を水平とみなせるように正しく調整することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の実施形態における架台水平度調整装置の構成例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置の構成例を示すブロック図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の受光機の構成例を示すブロック図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による校正作業時の処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置の記憶装置に記憶される校正値管理テーブルの構成例を表形式で示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による架台水平度測定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の距離測定結果の第1の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の相対位置関係の第1の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の距離測定結果の第2の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置と各受光機との間の相対位置関係の第2の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による受光高さ測定のためのレーザ光の送受信形態の一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置の主装置からの高さずれ測定のためのレーザ光の受光機での受光量の高さ分布の一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の架台の所定の水平ラインへの調整手順の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第1の調整手順の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第2の調整手順の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の三角形の架台の所定の第3の調整手順の例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の調整領域の一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の調整方法の一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の設置状況の一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の対角線を支点とした動きの一例を示す図。 本発明の実施形態における架台水平度調整装置による水平度調整対象の四角形の架台の対角線の交点の高さを示す図。
符号の説明
1…主装置、2…受光機、3…コミュニケーション装置、4…マイクロフォン、5…ヘッドセット、6…架台、7,9…脚、8…作業員、11,41…制御部、12,42…記憶装置、13…水平度検出部、14…反射光検出部、15…距離演算部、16…位置特定部、17…測定値取得部、18…ピーク検出部、19…ずれ演算部、20…水平判定部、21…予測処理部、22…手順生成部、23…レーザ光送信部、24,44…通信インタフェース、25…音声生成部、26,45…バス、31…校正値記憶部、32…音声情報記憶部、33…判定基準記憶部、34…相対位置情報記憶部、43…レーザ光受信部、46…識別情報記憶部。

Claims (13)

  1. 架台から離れた箇所に設置される主装置および前記架台の水平度調整対象面の複数の箇所に設置される受光機を有し、
    前記主装置は、
    高さ測定用のレーザ光を前記受光機に向かって水平方向に送信するレーザ送信手段と、
    前記受光機からの相対高さ情報をもとに前記対象面の複数の箇所についての高さ情報を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定した高さ情報をもとに、前記対象面の水平度が予め定めた条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記条件を満たしていないと前記判定手段が判定した場合に前記条件を満たすための前記対象面の各箇所の高さの調整作業の指示情報を生成する生成手段とを備え、
    前記受光機は、
    前記主装置により送信されたレーザ光を受光するために鉛直方向に沿った複数のセンサと、
    前記レーザ光を受光したセンサの相対高さ情報を送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする架台水平度調整装置。
  2. 前記主装置のレーザ送信手段は、当該主装置と前受光機との間の距離測定用のレーザ光を前記受光機の光センサに向かって水平方向にさらに送信し、
    前記受光機は、前記距離測定用のレーザ光を前記センサにより受光した旨を示す情報を前記主装置に送信する受光情報送信手段をさらに備え、
    前記主装置は、
    前記レーザ送信手段により送信した距離測定用のレーザの送信タイミングおよび当該送信にともなって前記受光機の受光情報送信手段により送信された情報の受信タイミングをもとに、当該送信元に対応する前記受光機および前記主装置の間の距離を演算した上で、当該演算した距離および前記距離測定用のレーザの送信角度をもとに前記主装置および前記各受光機の間の相対位置を演算する演算手段をさらに備え、
    前記生成手段は、前記演算手段により演算した相対位置を加味して前記調整作業の指示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  3. 前記主装置は、自装置の水平度を検出する3軸センサを備え、
    前記主装置のレーザ送信手段は、前記3軸センサが検出した水平度が所定の条件を満たす場合に前記レーザ光を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  4. 前記主装置の3軸センサは、当該主装置を支持する3本の脚を備え、これらの脚のうち1本は長さが固定であって他の2本は長さが調整可能である
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  5. 前記主装置のレーザ送信手段は、前記3軸センサの3本の脚の内、長さが固定である1本の脚の上方延長上から前記レーザ光を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  6. 前記主装置のレーザ送信手段により送信するレーザ光は、商用電源周波数より高く逓倍数でない周波数のパルス光である
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  7. 前記主装置のレーザ送信手段は、ポリゴンミラーを用いて前記レーザ光の水平方向の送信角度を調整する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  8. 前記主装置は、前記架台に設置する前の前記受光機および前記主装置を同一の水平な面に設置した状態で、前記受光機のそれぞれについて、前記主装置から水平方向に送信されたレーザ光を受光した前記受光機のセンサの相対高さ情報をもとに前記判定手段による判定のための基準高さ情報を演算する演算手段をさらに備え、
    前記主装置の判定手段は、前記測定手段により測定した高さ情報の値および当該箇所に設置された受光機に関して前記演算手段により演算した基準高さ情報の値の差分をもとに前記対象面の水平度が前記定めた条件を満たすか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  9. 前記生成手段は、前記調整作業の指示情報を音声合成により生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  10. 前記生成手段は、
    前記架台の複数の箇所のいずれかの高さを調整した場合の他の箇所の高さの変化を予測し、当該予測結果をもとに前記調整作業の指示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  11. 前記受光機の光センサは線状であって前記主装置から送信されるレーザ光の径よりも所定の条件を満たして長い複数の受光素子であり、
    前記受光機は、これらの光センサの長手方向が鉛直方向となるように前記架台の複数の箇所にそれぞれ設置される。
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  12. 前記生成手段は、前記調整作業の指示情報である音声情報を前記架台の水平度調整対象面の前記調整作業員のヘッドセットに出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
  13. 前記主装置は、前記生成手段により生成した指示情報である音声情報にしたがって調整作業を行なった前記調整作業員によってマイクロフォンを介して入力された作業終了報告の音声を入力する入力手段をさらに備え、
    前記測定手段は、前記入力手段による入力後、前記架台の複数の箇所の高さ情報を再測定する
    ことを特徴とする請求項に記載の架台水平度調整装置。
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