JP7358289B2 - 作業定盤構造を土間に敷設する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、作業定盤構造を土間に敷設する方法に関する。
従来、それぞれ別体の部品同士を溶接により一体化する等の、被加工品の加工作業時に使用する作業定盤構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-248268号公報
作業定盤構造の定盤の上面において行われる加工作業は、別体の部品(被加工品)同士を、例えば、溶接して最終製品に加工するための作業であり、被加工部品同士の加工には高い精度が要求される。そのため、定盤の上面は、全体的に水平であることが求められる。
例えば、従来、図9に示すような作業定盤構造100が知られている。作業定盤構造100は、金属製の敷板110と、敷板110を支持する架台120と、を有する。架台120は、例えば、H形鋼及び溝形鋼により形成されたフレーム130と、高さ調整装置140と、を有している。
フレーム130は、平面視矩形の格子状に形成されている。高さ調整装置140は、フレーム130に取り付けられている。高さ調整装置140は、高さ方向に伸縮自在に形成されており、フレーム130の位置を上下方向に調整する。つまり、作業定盤構造100の敷板110と、作業定盤構造100が敷設される土間Gとの間隔は、高さ方向において調整される。
ここで、フレーム130は、水平に設置される必要がある。そのため、土間Gにおいて予め水平だしを行うために、高さ調整装置140が設置される土間Gを、例えば、掘削し、コンクリートを打設して水平調整された設置面を土間Gに形成する基礎工事が必要となる。通常、土間Gは、コンクリート製であり、基礎工事には時間を要していた。また、基礎工事後の土間Gに架台120を設置して、架台120に敷板110を載せて高さ調整装置140により水平出しを行う必要があり、作業工程及び作業コストが嵩んでいた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業時間が短くかつ作業コストを抑制した作業定盤構造を敷設する技術を提供すると同時に、単純な構成を有する作業定盤構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、作業定盤構造を土間に敷設する方法であって、水平に延在する基準に基づいて前記土間の表面における水平状態を前記土間の複数の測定位置で測定する測定工程と、前記複数の測定位置で、前記土間と前記基準との間隔を算出する算出工程と、前記算出された間隔に相当する厚さを有する間隔部材を準備する準備工程と、前記作業定盤構造において被加工品の加工用の平面を形成する定盤の、前記測定位置のそれぞれに対応する位置に、前記間隔部材を取り付けて前記作業定盤構造を形成する形成工程と、前記間隔部材が対応する前記測定位置に設置されるように前記作業定盤構造を前記土間に敷設する敷設工程と、を含むことを特徴とする。
また、上面で被加工品の加工を行う既設の既設作業定盤構造に並べて前記定盤を追加的に敷設する方法であって、前記基準は、前記既設作業定盤構造における定盤であり、前記間隔は、前記土間において前記水平状態を測定した前記位置と、前記既設作業定盤構造の定盤において前記土間に面する下面との間隔であってもよい。
また、前記算出工程において算出された間隔に基づいて、前記土間において前記前記水平状態を測定した前記位置が前記下面よりも前記上面の側にあるか否かを判定する判定工程をさらに含んでいてもよい。
前記判定工程において、前記土間において前記水平状態を測定した前記複数の測定位置に、前記下面よりも前記上面の側にある測定位置が存在する場合、当該測定位置が前記土間と前記下面との間の範囲内にあるように当該測定位置における前記土間の部分を削る調整工程を含んでいてもよい。
また、前記作業定盤構造における前記定盤は、平面視矩形状であり、前記測定工程における測定を前記作業定盤構造が敷設される前記土間の対応する領域で、前記作業定盤構造の4つの角部に対応する4つの箇所及び対角線の交点に対応する箇所において実施してもよい。
さらに、上記課題を解決するために本発明は、作業定盤構造を土間に水平に敷設する方法であって、前記土間の複数の測定位置で所定の水平な基準面に対する前記土間の高さ位置を測定する測定工程と、前記測定工程において測定された前記高さ位置から前記基準面に対して最も高い測定位置を特定する特定工程と、前記基準面に対して最も高い測定値を有する前記土間の前記測定位置を基準位置として、前記基準位置と、該基準位置以外の前記測定位置との間隔を算出する算出工程と、前記算出された間隔に相当する厚さを有する間隔部材を準備する準備工程と、被加工品の加工用の平面を形成する前記作業定盤構造の定盤において、前記測定位置にそれぞれ対応する位置に前記間隔部材を取り付けて前記作業定盤構造を形成する形成工程と、前記間隔部材が対応する前記測定位置に設置されるように前記作業定盤構造を前記土間に敷設する敷設工程と、を含むことを特徴とする。
本発明により、作業時間が短くかつ作業コストを抑制した作業定盤構造を敷設する技術を提供すると同時に、単純な構成を有する作業定盤構造を提供することができる。
作業定盤構造を示す概略的な部分斜視図である。 地盤に敷設された複数の作業定盤構造のうちの一の作業定盤構造の平面図である。 複数の作業定盤構造を既設作業定盤構造に並べて追加的に敷設することを想定した場合の土間における測定位置を示す図である。 図3におけるX方向から作業定盤構造を見た概略図である。 作業定盤構造を土間に敷設する第1の方法に係る作業工程を示すフロー図である。 第1の方法における間隔の算出方法を説明するための概略図である。 作業定盤構造を土間に敷設する第2の方法に係る作業工程を示すフロー図である。 第2の方法における間隔の算出方法を説明するための概略図である。 従来の作業定盤構造を示す概略的な側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る作業定盤構造1は、直接、コンクリート製の土間(床面)Gに敷設されている。作業定盤構造1においては、複数の被加工品を、例えば、溶接加工により一体化する作業が行われる。作業定盤構造1は、溶接による被加工品同士の歪みを可能な限り抑制するために寄与する。
図1は、作業定盤構造1を示す概略的な部分斜視図である。作業定盤構造1は、敷板(定盤)10と、複数のライナ(間隔部材)20と、を備える。敷板10は、例えば、平面視矩形の鉄製の板により形成されている。敷板10は、土間Gに面する下面11と、土間Gが面する側に面する上面12と、を有する。敷板10の上面12において、被加工品の加工作業が実施される。ライナ20は、敷板10の下面11に取り付けられている。ライナ20は、平面視正方形又は略正方形の鋼材等により形成されている。
図2は、地盤Gに敷設された複数の作業定盤構造1のうちの一の作業定盤構造1の平面図である。ライナ20は、敷板10の五箇所に取り付けられている。4つのライナ20が敷板10の4つの角部に取り付けられており、1つのライナ20が敷板10の対角線の交点箇所に取り付けられている。
各ライナ20は、土間Gに接する面と、敷板10の下面11に接する面との間において所定の厚さDを有する。各ライナ20は、土間Gの表面と敷板10の下面11との間の間隔に応じて、互いに同じ厚さD又は異なる厚さD,D_nを有する(図4参照)。
例えば、既設作業定盤構造100による作業領域を拡張したい場合、複数の作業定盤構造1を既設の既設作業定盤構造100に隣接する土間Gに敷設することができる。被加工部品同士の溶接精度の向上のために、作業定盤構造1を敷板10の上面12が水平になるように土間Gに敷設する必要がある。さらに、作業定盤構造1は、敷板10の上面12において既設作業定盤構造100の敷板110の上面111と水平に面一になっている。
しかしながら、コンクリート製の土間Gの表面GFは水平だしされて形成されておらず、不陸が存在する場合がある。不陸が存在した状態の土間Gに作業定盤構造1を敷設した場合、上面12における水平状態を確保することができないことがある。
これに対して、既設作業定盤構造100においては既に水平だしされている。作業定盤構造1を新たな新設作業定盤構造として土間Gに敷設する場合、既設作業定盤構造100を作業定盤構造1における水平状態を確保するための基準に用いることができる。
上面12で被加工品の加工を行う作業定盤構造1を土間Gに敷設する本実施の形態に係る第1の方法は、作業定盤構造1を土間Gに水平に敷設する方法であって、水平に延在する基準110に基づいて土間Gの表面GFにおける水平状態を土間Gの複数の測定位置MP、、、MP_nで測定する測定工程S1と、複数の測定位置MP、、、MP_nで、土間Gと基準110との間隔MSを算出する算出工程S2と、算出された間隔MSに相当する厚さDを有する間隔部材(以下、「ライナ」ともいう)20を準備する準備工程S4と、作業定盤構造1において被加工品の加工用の平面を形成する定盤(以下、「敷板」ともい)10の、測定位置MP、、、MP_nのそれぞれに対応する位置に、間隔部材20を取り付けて作業定盤構造1を形成する形成工程S5と、間隔部材20が対応する測定位置MP、、、MP_nに設置されるように作業定盤構造1を土間Gに敷設する敷設工程S6と、を含む。以下、作業定盤構造1を土間Gに敷設する方法について説明する。
なお、本実施の形態において作業定盤構造1は、上面111で被加工品の加工を行う既設の既設作業定盤構造100に並べて追加的に敷設される。第1の方法においては、既設作業定盤構造100の敷板110が水平に延在する基準であり、敷板110の上面111が基準面となる。上面111は、既設作業定盤構造100の敷板110において土間Gとは反対の側を向く面である(図6参照)。土間Gに面する敷板110の下面112は、上面111と平行に延びている。上面111及び下面112は、水平又は略水平に延在している。
図3は、複数の作業定盤構造1を既設作業定盤構造100に並べて追加的に敷設することを想定した場合の土間Gにおける測定位置MPを示す図である。各測定位置MPにおいて、水平に延在する基準である敷板110に基づいて、各作業定盤構造1が施設される範囲の土間Gにおける表面GFに関するレベル(水平)状態を測定する。
1つの作業定盤構造1が敷設される土間Gの領域において、土間Gにおける測定位置MPは五箇所である。平面視正方形又は略正方形の作業定盤構造1における4つの角部に対応する四箇所及び対角線が交わる交点に対応する一箇所である。なお、測定位置MPは、五箇所に限定されない。
図4は、図3におけるX方向から作業定盤構造1を見た概略図である。コンクリート製の土間Gにおける表面GFには不陸が存在している。そのため、土間Gの表面GFの高さ位置が所定の基準に対してそれぞれ異なっていることがある。
図5は、作業定盤構造1を土間Gに敷設する作業工程を示すフロー図である。図6は、間隔MSの算出方法を説明するための概略図である。まず、水平に延在する既設作業定盤構造100の敷板10における水平状態との比較において、土間Gの表面GFにおける水平状態を複数の測定位置MP、、、MP_nで測定する(測定工程S1(ステップS1))。
まず、ステップS1において、作業定盤構造1が敷設される既設作業定盤構造100に隣接する土間Gの表面GFにおけるレベル(水平)状態を測定する。土間Gのレベル状態は、各作業定盤構造1に対する全ての測定位置MPにおいて計測された値を比較することにより測量される。なお、各測定位置MPには、例えば、測定位置MP_1、MP_2、MP_3、、、MP_n等の固有の認識番号が与えられている。
土間Gのレベルの測定方法は、特に限定されないが、例えば、既設作業定盤構造100の上面111に設置された所定の測量器30と、測量棒40と、を用いることができる。所定の各測定位置MP、、、MP_nに測量棒40を設置する。測量器30により測量棒40に記載された測量値V(V>0)を水平方向に測量する。例えば、測量値V1~3(図6参照)がそれぞれ異なる値を示していれば、土間Gの表面GFにける状態は、水平状態にないことがわかる。
次いで、複数の測定位置MP、、、MP_nで、土間Gと敷板10との鉛直方向における間隔MSを算出する(算出工程S2(ステップS2))。間隔MSは、土間Gにおいて水平状態を測定した測定位置MP、、、MP_nと、既設作業定盤構造100の敷板110において土間Gに面する下面112との間隔である。
ここで、間隔MSは、以下の式により求められる。
MS=V-(H+T)
「V」は、測量棒40に記載された値であり、各測定位置MPにおける土間Gの表面GFから測量器30によって測量される位置までの距離を示す。測量値Vは、測量棒40の土間G側から上方に向かうに連れて大きくなる。例えば、図6においては、測定位置MP_1における測量値Vは、測定位置MP_3における測量値Vよりも大きい。「H」は、測量器30による測量高さであり既知の値である。また「T」は、敷板10の板厚であり既知の値である。
このようにして、各測定位置MP、、、MP_nにおいて間隔MSを求める。各作業定盤構造1の全て測定位置MP、、、MP_nにおける間隔MSを求めた後に、間隔MSの値が許容範囲(MS≧0)であるか否かを判定する(判定工程S3(ステップS3))。
間隔MSの値が許容範囲内にある場合(YES)、各測定位置MP、、、MP_nにおいて算出された間隔MSに相当する厚さDを有するライナ20を準備する(準備工程S4(ステップS4))。
仮に所定の測定位置MP_nにおける間隔MS_nの値が、MS_n<0、となった場合(NO)、当該測定位置MP_nにおける土間Gには、敷板10の下面11の位置を高さ方向に超える部分が存在することになる。つまり、MS_n<0となる測定位置MP_nは、既設作業定盤構造100における敷板110の下面112よりも上面111の側にあり、下面112の位置を上方に超えている。
下面112よりも上面111の側にある測定位置MP_nにおける土間Gは、新設する作業定盤構造1の敷板10の下面11に接触することになる。したがって、測定位置MP_nが既設作業定盤構造100の敷板110の下面112と同じ位置又は下面112よりも土間Gの側に位置するように測定位置MP_nにおける土間Gの部分を削る(調整工程(ステップS31))。
次いで、準備されたライナ20を各作業定盤構造1の敷板10に溶接により取り付けて作業定盤構造1を形成する(形成工程S5(ステップS5))。五箇所の測定箇所MP_1~5それぞれに対応する敷板10の下面11の位置にライナ20を溶接する。つまり、作業定盤構造1を土間Gに敷設した場合に測定箇所MP_1に対応する敷板10の位置に、間隔MS_1に相当する厚さDを有するライナ20を取り付ける。1つの作業定盤構造1に対して5つのライナ20を取り付けることにより、作業定盤構造1が形成される。
上記ステップS1~S4を必要な個数の作業定盤構造1に対して行う。
次いで、各作業定盤構造1を土間Gに敷設する(敷設工程S6(ステップS6))。作業定盤構造1をライナ20が土間Gを向くようにしてクレーン等により吊り上げる。吊り上げられた作業定盤構造1を、それぞれ各測定位置MPにおける間隔MSに対応する厚さDを有するライナ20それぞれが対応する測定位置MPに設置されるように作業定盤構造1を土間Gに降ろす。なお、ステップS5とステップS6における作業は、同時並行に実施してもよい。
ステップS6を繰り返して、全ての作業定盤構造1を土間Gに設置した後、各作業定盤構造1の敷板10の上面12においてレベル(水平状態)が確保されているかを、例えば、水準器により確認する(確認工程S7(ステップS7))。ここで、作業定盤構造1の敷板10におけるレベルが許容範囲(例えば、±3mm)の範囲内にある場合(YES)には、この状態を「水平状態」とみなし、各作業定盤構造1の敷板10同士、及び既設作業定盤構造100に隣接する作業定盤構造1と既設作業定盤構造100の敷板110とを適宜溶接等により固定する(固定工程S8(ステップS8))。溶接部分は、敷板10の上面12の側から、例えば、グラインダ等を押し付けて均される。
これに対して、レベルが許容範囲内にない場合(NO)、該当する作業定盤構造1を再調整する(再調整工程S71(ステップS71))。例えば、ステップS71においては、ライナ20の厚さDを増減等して調整する等により作業定盤構造1の再調整を行う。また、ライナ20が作業定盤構造1の敷板10の適切な位置に取り付けられているかを確認したり、作業定盤構造1と土間Gの測定位置MPとの対応関係等を確認したりする。
その後、再度、作業定盤構造1を土間Gに設置し、作業定盤構造1の敷板10の上面12において水平状態が確保されているかを再度確認する(再確認工程S72(ステップS72))。再度の確認において、作業定盤構造1の敷板10におけるレベルが許容範囲(例えば、±3mm)の範囲内にある場合(YES)、各作業定盤構造1の敷板10同士、及び既設作業定盤構造100に隣接する作業定盤構造1と既設作業定盤構造100の敷板110とを適宜溶接等により固定する(固定工程S8(ステップS8))。溶接部分は、敷板10の上面12の側から、例えば、グラインダ等を押し付けて均される。これに対して、レベルが再度、許容範囲内にない場合(NO)、作業定盤構造1を再調整する(ステップS71)。
なお、ステップS7は、作業定盤構造1を土間Gに敷設する毎に行ってもよい。
作業定盤構造1同士を固定することにより、作業定盤構造1を土間Gに敷設する作業は完了する。
以上のような方法により作業定盤構造1を土間Gに追加的に施設するので、土間Gの広範囲に対してレベルを測定し、間隔MSに対応してライナ20を準備するので作業定盤構造1においてより精度の高い水平状態を確保することができる。
土間Gのそれぞれ異なる表面GF状態に対応したライナ20を使用することにより、従来の既設作業定盤構造100に必要であった、基礎工事及び架台120の設置が不要になり、作業定盤構造1を敷設する作業負担の減少及び工期の短縮を実現することができる。さらに、従来の既設作業定盤構造100に対して、作業定盤構造1及び敷設作業に対するコストも削減することができる。
また、例えば、既設作業定盤構造100を敷設する際に必要になっていたコンクリート製の土間Gに対する加工を、作業定盤構造1を敷設する際に原則的に行う必要がないので作業定盤構造1を敷設する作業負担を大幅に減じることができる。
仮に、土間Gに対する加工が必要な場合、加工が必要な土間Gの場所は、測定位置MPに基づく間隔MSから容易に見つけ出すことができる。
さらに、測定位置MPは、規則的に複数設定されているので、より精度の高い水平状態を確保することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
上記の作業定盤構造を敷設する方法においては既設作業定盤構造100を基準に測定位置MPにおいて間隔MSが算出されていたが、水平状態が確保された面等を土間G又は土間Gの周辺に確保することができれば、他(第2)の方法によって作業定盤構造1を敷設することができる。
例えば、上面12で被加工品の加工を行う作業定盤構造1を土間Gに敷設する第2の方法は、土間Gの複数の測定位置MPで所定の水平な基準面GF1に対する土間Gの高さ位置を測定する測定工程S1′と、測定工程S1′において測定された高さ位置から基準面GF1に対して最も高い測定位置MPmaxを特定する特定工程S2′と、基準面GF1に対して最も高い測量値Vmaxを有する土間Gの測定位置MPmaxを基準位置MPRefとして、基準面GF1とこの基準位置MPRef以外の測定位置MPelseとの間隔MS′に相当する厚さDを有するライナ20を準備する準備工程S3′と、被加工品の加工用の平面を形成する作業定盤構造1の敷板10において、測定位置MPにそれぞれ対応する位置にライナ20を取り付けて作業定盤構造1を形成する形成工程S4′と、ライナ20が対応する測定位置MPに設置されるように作業定盤構造1を土間Gに敷設する敷設工程S5′と、を含む。
第1の方法においては、水平だしされている既存作業定盤構造100を基準にして新設される作業定盤構造1の水平を求めた。これに対して、第2の方法においては基準となる水平面を土間Gに求める。
第2の方法においては、土間Gに水平だしされた箇所を確保する。この水平方向に延びる平面を有する箇所を基準面GF1として、作業定盤構造1を敷設する範囲内の測定位置MPで土間Gのレベル状態を測定する(測定工程S1′(ステップS1′))。
次いで、全ての作業定盤構造1に対応する全ての測定位置MP、、、MP_nにおいて測定された値から、高さ方向で上方に基準面GF1に対して最も離れた高さ位置(最高地点)にある土間Gの測定位置MPmaxを特定する(特定工程S2′(ステップS2′))。この測定位置MPmaxが第2の方法においては基準位置MPRefとなる。第2の方法においては、土間Gの基準位置MPRefを頂点とし、この頂点を含む(仮想の)水平面上に敷板10が載置される。
次いで、基準面GF1に対して最も高い測量値Vmaxを有する測定位置MPmaxを土間Gにおける基準位置MPrefとして、基準位置MPrefと、該基準位置MPref以外の測定位置MPelseとの間隔を算出する(算出工程S3′(ステップS3′))。つまり、最高地点にある土間Gの測定位置MPmaxにおける測量値Vmax及び他の測定位置MPelseにおける測量値Velseから、各測定位置MPelseにおける、設置される敷板10の下面11と土間Gの表面GFとの間隔MS′を算出する。
ここで、各間隔MS′は、以下の式により求められる。
MS′=Velse-Vmax
「Velse」は、測量棒40に記載された値であり、測定位置MPelseにおける土間Gの表面GFから測量器30によって測量される位置までの距離を示す量であり、「Vmax」は、測量棒40に記載された値であり、土間Gのうち基準面GF1に対して最も高い土間Gの測定位置MPmaxにおける土間Gの表面GFから測量器30によって測量される位置までの距離を示す量である。
次いで、この間隔MS′は、各測定位置MPelseに対応するライナ20の厚さDに相当する。間隔MS′に基づいて厚さDを有するライナ20を準備する(準備工程S4′(ステップS4′))。そして、準備されたライナ20を各作業定盤構造1の敷板10に溶接により取り付けて作業定盤構造1を形成する(形成工程S5′(ステップS5′))。次いで、各作業定盤構造1を土間Gに敷設する(敷設工程S6′(ステップS6′))。なお、ステップS5′及びステップS6′は、それぞれ第1の方法におけるステップ5及びステップ6にそれぞれ相当する。
ステップS6′を繰り返して、全ての作業定盤構造1を土間Gに設置した後、各作業定盤構造1の敷板10の上面12においてレベル(水平状態)が確保されているかを、例えば、水準器により確認する(確認工程S7′(ステップS7′))。ここで、作業定盤構造1の敷板10におけるレベルが許容範囲(例えば、±3mm)の範囲内にある場合(YES)には、この状態を「水平状態」とみなし、各作業定盤構造1の敷板10同士、及び既設作業定盤構造100に隣接する作業定盤構造1と既設作業定盤構造100の敷板110とを適宜溶接等により固定する(固定工程S8′(ステップS8′))。溶接部分は、敷板10の上面12の側から、例えば、グラインダ等を押し付けて均される。
これに対して、レベルが許容範囲内にない場合(NO)、該当する作業定盤構造1を再調整する(再調整工程S71′(ステップS71′))。例えば、ステップS71′においては、ライナ20の厚さDを増減等して調整する等により作業定盤構造1の再調整を行う。また、ライナ20が作業定盤構造1の敷板10の適切な位置に取り付けられているかを確認したり、作業定盤構造1と土間Gの測定位置MPとの対応関係等を確認したりする。
その後、再度、作業定盤構造1を土間Gに設置し、作業定盤構造1の敷板10の上面12においてレベルが確保されているかを再度確認する(再確認工程S72′(ステップS72′))。再度の確認において、作業定盤構造1の敷板10におけるレベルが許容範囲(例えば、±3mm)の範囲内にある場合(YES)、各作業定盤構造1の敷板10同士、及び既設作業定盤構造100に隣接する作業定盤構造1と既設作業定盤構造100の敷板110とを適宜溶接等により固定する(固定工程S8′(ステップS8′))。これに対して、レベルが再度、許容範囲内にない場合(NO)、作業定盤構造1を再調整する(ステップS71′)。
なお、ステップS7′は、作業定盤構造1を土間Gに敷設する毎に行ってもよい。
作業定盤構造1同士を固定することにより、作業定盤構造1を土間Gに敷設する作業は完了する。
第2の方法においては、基準面GF1に対して最も高い位置における土間Gを利用して、敷板10を置くことができる。
1 作業定盤構造
10 敷板(定盤)
20 ライナ(間隔部材)
100 既設作業定盤構造

Claims (5)

  1. 上面で被加工品の加工を行う既設の既設作業定盤構造に並べて作業定盤構造を追加的に土間に敷設する方法であって、
    水平に延在する基準に基づいて前記土間の表面における水平状態を前記土間の複数の測定位置で測定する測定工程と、
    前記複数の測定位置で、前記土間と前記基準との間隔を算出する算出工程と、
    前記算出された間隔に相当する厚さを有する間隔部材を準備する準備工程と、
    前記作業定盤構造において被加工品の加工用の平面を形成する定盤の、前記測定位置のそれぞれに対応する位置に、前記間隔部材を取り付けて前記作業定盤構造を形成する形成工程と、
    前記間隔部材が対応する前記測定位置に設置されるように前記作業定盤構造を前記土間に敷設する敷設工程と、
    を含み、
    前記基準は、前記既設作業定盤構造における定盤であり、前記間隔は、前記土間において前記水平状態を測定した前記測定位置と、前記既設作業定盤構造の定盤において前記土間に面する下面との間隔であることを特徴とする作業定盤構造を土間に敷設する方法。
  2. 前記算出工程において算出された間隔に基づいて、前記土間において前記水平状態を測定した前記測定位置が前記下面よりも前記上面の側にあるか否かを判定する判定工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 前記判定工程において、前記土間において前記水平状態を測定した前記複数の測定位置に、前記下面よりも前記上面の側にある測定位置が存在する場合、当該測定位置が前記土間と前記下面との間の範囲内にあるように当該測定位置における前記土間の部分を削る調整工程を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  4. 前記作業定盤構造における前記定盤は、平面視矩形状であり、
    前記測定工程における測定を前記作業定盤構造が敷設される前記土間の対応する領域で、前記作業定盤構造の4つの角部に対応する4つの箇所及び対角線の交点に対応する箇所において実施する
    ことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  5. 作業定盤構造を土間に水平に敷設する方法であって、
    前記土間の複数の測定位置で所定の水平な基準面に対する前記土間の高さ位置を測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定された前記高さ位置から前記基準面に対して最も高い測定位置を特定する特定工程と、
    前記基準面に対して最も高い測定値を有する前記土間の前記測定位置を基準位置として、前記基準位置と、該基準位置以外の前記測定位置との間隔を算出する算出工程と、
    前記算出された間隔に相当する厚さを有する間隔部材を準備する準備工程と、
    被加工品の加工用の平面を形成する前記作業定盤構造の定盤において、前記測定位置にそれぞれ対応する位置に前記間隔部材を取り付けて前記作業定盤構造を形成する形成工程と、
    前記間隔部材が対応する前記測定位置に設置されるように前記作業定盤構造を前記土間に敷設する敷設工程と、
    前記敷設工程を繰り返し、全ての前記作業定盤構造を前記土間に設置した後、前記作業定盤構造の前記定盤の上面において水平状態が確保されているかを確認する確認工程と、
    前記確認工程において前記水平状態とみなされると、前記作業定盤構造の前記定盤同士を固定し、前記確認工程において前記水平状態とみなされないと、前記間隔部材の厚さを調整した後に前記作業定盤構造の前記定盤同士を固定する固定工程と
    を含むことを特徴とする作業定盤構造を水平に敷設する方法。
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