JP4985275B2 - 断熱装置およびそれを用いた工場 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に設置する断熱装置およびそれを用いた工場に関する。
従来の断熱装置は、折半屋根(折版屋根)にファスナー・両面テープなどで断熱体を貼り付けたものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平6−336790号公報 特開平6−336792号公報
このような断熱装置の場合は接着部分が劣化し断熱体がはがれ落ちる可能性がある。
その対策としては、断熱体を金属製ボルトで固定する方法がある。
しかしながら、断熱体を固定する金属製ボルトの上部は断熱体の室外側にあり、下部は断熱体の室内側にある。
例えば、冬に室内を暖房した場合について説明すると下記のようになる。
すなわち、金属製ボルトは熱伝導がよいため、金属製ボルトの上部から熱が奪われて、金属製ボルトの下部も温度が下がる。
断熱体の下にある室内の空気は金属製ボルトの下部に熱を奪われるため、その空気の温度が下がり、その空気中の水蒸気が液化しボルトの下部の表面に付着する。
ボルトの下部に付着した水滴は一定以上の大きさになると室内に落下する。
工場の場合であれば、シリコンウエハー、プリント基板、食品などに水滴が落ちるため
製造した製品の品質が悪化するという問題がある。
そこで、本発明は、断熱体を保持するためのボルト等の保持体から落下する水滴の悪影響を防止することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の断熱装置は、屋根の下に設置される断熱体と、この断熱体を前記屋根の下に保持する保持体とを備え、この保持体の全部または一部が低伝熱材料からなり、前記保持体を固定するための梁を有し、前記梁に保持体を取り付けるための孔を有し、この孔の開口縁は上向きに折り曲げられ、前記断熱体は外部がラミネート処理され、その外周が上向きに折り曲げられていて、この最外周が前記保持体から落ちた水滴を受ける部分の下に位置することを特徴としている。
このような、構成によれば、保持体の表面に水滴が発生し、その水滴が工場内に落下することによる悪影響を抑制することが可能となる。
例えば、冬に室内を暖房した場合について説明すると下記のようになる。
すなわち、全部または一部が低伝熱材料からなる保持体(例えば、断熱ボルト)は熱伝導が悪いために、保持体の上部から熱が奪われても、保持体の下部の温度は下がらない(金属製のボルトに比べて、以下同じ)。
そのため、断熱体の下にある室内の空気は保持体の下部に熱を奪われることがないため、その空気の温度が下がらず、空気中の水蒸気が液化することもない。
従って、室内に水滴が落下することはない。
発明の断熱装置は、屋根の下に設置される断熱体と、この断熱体を前記屋根の下に保持する保持体とを備え、この保持体の全部または一部が低伝熱材料からなり、前記保持体を固定するための梁を有し、前記梁に保持体を取り付けるための孔を有し、この孔の開口縁は上向きに折り曲げられ、前記断熱体は外部がラミネート(熱圧着)処理され、その外周が上向きに折り曲げられていて、この最外周が保持体から落ちた水滴を受ける部分の下に位置することを特徴とする
このようにすることによって、工場内に水滴が落下することによる悪影響を抑制することが可能となる。保持体の表面で水滴が発生し、工場内に水滴が落下することによる不都合を防止することができる。
また、本発明の断熱装置は、さらに、保持体の下に水滴を所定の場所に誘導する誘導手段を有することを特徴としてもよい。
このようにすることによって、工場内に水滴が落下することによる悪影響を抑制することが可能となる。
また、本発明の断熱装置は、さらに、保持体を固定するための金属製の梁を有し、金属製の梁と保持体が第3の断熱体を介して接続されていることを特徴としてもよい。
このようにすることによって、工場内に水滴が落下することによる悪影響を抑制することが可能となる。
また、本発明の断熱装置は、さらに、断熱体がこの断熱体を吊下げるための吊下部を有し、保持体が吊下部を保持していることを特徴としてもよい。
このようにすることによっても、さらに水滴の発生を抑制することが可能となる。
また、本発明の工場は、室内を構成する構造体と、その室内の上に配置される屋根と、その屋根の下の配置される上記の断熱装置からなることを特徴とする。
このようにすることにより、工場内に水滴が落ちることによる不都合を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の断熱装置が設置される工場の全体の斜視図である。
工場の屋根1は折半屋根からできている。
図2は、屋根1の一部の拡大図である。
屋根1(折半屋根)はI型鋼を箱状に組合わせた構造体2の上に設置されている。
I型鋼よりなる構造体2の上には断熱体を取り付けるために用いられるC型の鋼材3(以下「C型鋼」と記載する)が取り付けられている。C型鋼3はアルミ・鉄またはステンレスなどで作られている。
図3は、工場の骨組みの構造を説明するための斜視図である。
C型鋼3は一部のみ表示している。
図4は、工場の中から天井を見上げたときの天井の一部の平面図である。
断熱体4は天井の略全面を覆うように取り付けられている。
断熱体4の4隅は固定金具5で支えられ、隣接する断熱体4の間には隙間6が出来ている。
断熱体4を取り付けるときは固定金具5の長手方向を隙間6と同じ方向に回した後に、下から断熱体4をはめ込み、図4のごとく断熱体4の4隅の固定金具5を90度回転させて断熱体4を支えることができるようにする。
図5は断熱体4の断面図である。
断熱体4の本体7はシリコン系の繊維からなり、本体7はコーティングされたアルミの袋8で覆われている。
この断熱体4は下記のようにして製造される。
本体7となる100mm程度の厚さの繊維を5mm程度に圧縮してコーティングされたアルミの袋8に入れた後にアルミの袋8の中の気体を排出し、袋の口を閉じることにより製造する。
本体7の周囲にはアルミの袋8を構成する、コーティングされたアルミ2枚がはりあわされラミネートされた部分(以下「保持部」と記す。)9ができる。
図6、図7は断熱体4が取り付けられた状態の斜視図と断面図である。
C型鋼3にはボルト10を取り付けるための孔3aがあけられている。
ボルト10は、C型鋼3の孔3aと固定金具5の孔5aとナット11に挿入され、ナット11の下はピン12でとめられ、ナット11が回転することによりナット11がボルト10から抜け落ちて落下することを防止している。
断熱体4は、その4辺にある保持部9が上に折り曲げられた状態で、隅の4箇所をC型鋼3と固定金具5の間に挟まれて保持されている。
従って、断熱体4は、C型鋼3、ボルト10、ナット11とピン12によって保持される。
以下、断熱体4を保持する部分(本実施の形態では、C型鋼3、ボルト10、ナット11とピン12)を「保持体」と記す。
ボルト10は樹脂等の低伝熱材料で出来ているために、金属である鉄、銅、アルミよりも熱が伝わりにくくなっている。
そのため、ボルト10の上下間の熱の移動が少ないため、鉄、銅またはアルミのボルトを用いた場合に比べてボルト10の表面に水滴が発生しにくく、発生したとしても水滴の量が少なくなる。
従って、保持体の一部を構成するボルト10を低伝熱材料からできたものを利用することにより、ボルト10から水滴が落ち、製造される製品に悪影響を及ぼすことを防止できる。
なお、ボルト10は全体が樹脂等で出来ている必要はなく、中心部が金属で、表面が樹脂でできていてもよい。
また、樹脂の代わりに他の低熱伝導材料(木材、ゴム等)を用いてもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では保持体のうち断熱体4より上に露出した部分を第2の断熱体13で覆う例について説明する。
図7は第2の実施の形態の説明図である。
C型鋼3、固定金具5、ボルト10、ナット11、ピン12からなる保持体の断熱体4の上に出ている部分に断熱材料を吹き付けて第2の断熱体13を形成している。
このようにすることにより、保持体と室外が断熱されるために、ボルト10の上下の温度差は小さくなる。
そのため、ボルト10内の伝熱はさらに少なくなる。
従って、ボルト10に水滴が発生してそれが工場内に落下することを防止することができる。
また、断熱材料を吹き付ける部分が室内から見えない部分であるため、断熱材料の吹き付けにより外観が悪化する恐れがないという効果もある。
なお、ボルト10の全体または表面が樹脂からなる場合、すなわちボルト10が断熱ボルトからなる場合は、さらに断熱の効果が高まり、さらに水滴の発生を防止する効果が高まる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態ではC型鋼3全体を断熱体で覆う代わりにC型鋼3とボルト10間を断熱する例について説明する。
図8は第3の実施の形態の断面図である。
C型鋼3にボルト10を取り付ける前に、C型鋼3のボルト10を取り付けるための孔3aの上に第3の断熱体14を置きその後にボルト10を取り付けることによりC型鋼3とボルト10の間が断熱される。
この状態で、ボルト10がC型鋼3から露出している部分に断熱材料を吹き付けて第2の断熱体15を形成する。
このようにすることにより、ボルト10は、外気温に近い温度になっている空気とC型鋼3との間を第3の断熱体14と第2の断熱体15で断熱されているため、ボルト10を通じた伝熱が抑制され、ボルト10の上下の温度差が小さくなるために、水滴の発生が抑えられ、工場内に水滴が落下することを防止することができる。
この場合は、第2の実施の形態の場合に比べて、第2の断熱体15はC型鋼3全体を覆う必要がないために、第2の断熱体15を形成するための断熱材料の量が少なくて済むメリットがある。
また、断熱材料を吹き付ける部分が室内から見えない部分であるため、断熱材料の吹き付けにより外観が悪化する恐れがないという効果もある。
なお、ボルト10の全体または表面が樹脂からなる場合、すなわちボルト10が断熱ボルトからなる場合は、さらに断熱の効果が高まり、さらに水滴の発生を防止する効果が高まる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態はボルト10の断熱体4から下側に露出している部分を断熱体16で覆う場合の例である。
図9は第4の実施の形態の断面図である。
断熱体4が取り付けられた後に、ボルト10の断熱体4から下側に露出した部分と、固定金具5と、ナット11とピン12を全て覆うように断熱材料を吹き付けて第2の断熱体16を形成する。
ボルト10の断熱体4から下側に露出した部分だけでなく、固定金具5と、ナット11とピン12も第2の断熱体16で覆うのは、これらが金属製であるためにボルト10から熱が伝わりやすいからである。
例えば、固定金具5の代わりに樹脂、木材等の低伝熱材料でできた固定具を用いると、固定具の部分を第2の断熱体16で覆わない場合の断熱効果の低下を少なくすることができる。
このようにすることにより、ボルト10を通じた伝熱が抑制され、ボルト10の上下の温度差が小さくなるために、水滴の発生が抑えられ、工場内に水滴が落下することを防止することができる。
この場合は、第2の実施の形態の場合に比べて、第2の断熱体16はC型鋼3全体を覆う必要がないために、第2の断熱体16を形成するための断熱材料の量が少なくて済むメリットがある。
また、室内から見える部分の断熱材料を吹き付ければよいため、施工が容易であるという効果がある。
なお、ボルト10の全体または表面が樹脂からなる場合、すなわちボルト10が断熱ボルトからなる場合は、さらに断熱の効果が高まり、さらに水滴の発生を防止する効果が高まる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は保持体の取り付け位置が、屋根1が上方向に凸になっている場所になっている例である。
図10は第5の実施の形態の断面図である。
屋根1の上方向に凸になっている部分に、C型鋼3が設置され、このC型鋼3にボルト10が設置される。
日光が当たり、外気と直接接するために、室内との気温差が大きくなる屋根1とC型鋼3とボルト10の間に空間を有するため、屋根1の熱がC型鋼3とボルト10に伝わりにくくなる。
そのために、C型鋼3とボルト10の断熱体4の上部に露出している部分の温度がより室内の温度に近づく。
このようにすることにより、ボルト10の上下の温度差が小さくなるために、ボルト10を通じた伝熱が抑制され、水滴の発生が抑えられ、工場内に水滴が落下することを防止することができる。
なお、ボルト10の全体または表面が樹脂からなる場合、すなわちボルト10が断熱ボルトからなる場合は、さらに断熱の効果が高まり、さらに水滴の発生を防止する効果が高まる。
さらに、第2から第4の実施の形態のように第2の断熱体13、15、16を形成するとさらに断熱の効果が高まる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態は水滴が発生しても、その水滴が工場内に落下しないようにした例である。
図11は第6の実施の形態の断面図である。
C型鋼3のボルト10を取り付けるための孔3aは上向きに折り曲げられている。
このようにすることにより、室内が冷房されているときに、ボルト10の断熱体4より上部で露出している部分で、水蒸気が液化して水が発生したときに、その水がC型鋼3の内側に落ちる。
C型鋼3の内部に落ちた水が少量であれば、気温が高いときに、自然に蒸発するため、他の箇所に流れることがない。
従って、ボルト10等を伝って工場内に落下することがない。
また、さらに、断熱体4の保持部9を上向きに折り曲げて、保持部9の最外周がC型鋼3の水を受け取る部分の下に位置するようになっていてもよい。
このようにすれば、C型鋼3から水があふれ出しても断熱体4の上にその水がたまる。
この場合は、断熱体4はラミネート処理されているために、断熱体4に水が入り、断熱効果を損なうことはなく、また、C型鋼3よりも広い面積で水を自然の蒸発させることができる。
以上のようにすれば、工場内に水滴が落下して製造中の製品の品質を悪化させることを防止することができる。
またさらに、第1、第3〜第5の実施の形態の方法でボルト10の伝熱量を減少させると水の発生が抑制されるために、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
なお、C型鋼3は傾斜を有し、C型鋼3の端部が建物の壁の外に出ていてもよい。
このようにすることにより、C型鋼3の中に落ちた水滴は、重力によりC型鋼3の低い方に流れる。
水滴が所定の場所に集められるため、その場所で、容器に水を貯めるとか建物の外に導くなどの処理を行うことができるため、工場内に水滴が落下することを防止することが可能となる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態は室内が暖房されているときに、水滴が発生しても、その水滴が工場内に落下しないか、工場内の所定の場所以外に落下しないようにした例である。
第7の実施の形態はボルト10の下の水滴を受ける皿を設けたものである。
皿が受けた水は自然に蒸発する。
ボルト10の表面に発生した水滴はボルト10の下の皿の中に落ちるため、工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることが可能である。
なお、さらに、第1、第3〜第5の実施の形態の方法でボルト10の伝熱量を減少させると、水の発生が抑制されるために、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
また、ボルト10の下の皿の底に水が流れる管すなわち誘導手段を付け、管のもう一端が建物の外に導かれているようにしてもよい。
このようにすれば、皿の水があふれて工場内に落ちる可能性をなくすか、少なくすることが可能となる。
また、ボルト10の下に誘導手段としてワイヤーを取り付け、ワイヤーのもう一方が水滴を集める容器の入り口に固定されていてもよい。
このようにしても、皿の水があふれて工場内に落ちる可能性をなくすか、少なくすることが可能となる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態は保持体の上に断熱体4を載せる例である。
図12は第8の実施の形態の断面図である。
C型鋼3は屋根1の下に設置されている。
C型鋼3を屋根1の下に設置する方法としては、例えば、I型鋼の下にC型鋼3を取り付ける方法がある。
そして、C型鋼3の上に断熱体4が設置されている。
すなわち、C型鋼3が保持体の役割を果たすが、保持体の全部が断熱体4の下にあるため、保持体の中での伝熱の発生を防止することができる。
従って、保持体の表面での水の発生が抑制され、工場内に水滴が落ちることを防止することができる。
なお、C型鋼3の設置場所を屋根1が高い場所を選ぶことによって、さらに断熱の効果が高まり、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態はさらに断熱体4の隙間6による熱伝導を防止した例である。
図13は第9の実施の形態の断面図である。
第8の実施の形態と同様にC型鋼3の上に断熱体4を設置すると、C型鋼3の上に断熱体4のつなぎ目ができる。
この後、このつなぎ目を覆うように、さらにその上に、断熱体4を設置する。
第8の実施の形態では、断熱体4のつなぎ目に隙間6ができた場合にその隙間6によって断熱体4の上側の空間とC型鋼3が接するため、C型鋼3の中で伝熱が発生し、水滴が発生する可能性があったが、本実施の形態のように隙間6をさらに断熱体4で覆うことにより、C型鋼3の中の伝熱をさらに抑制し、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
(第10の実施の形態)
第10の実施の形態は断熱体4の隙間6ができにくい保持部9の形の例である。
図14は第10の実施の形態の断面図である。
図5で説明した断熱体4では断熱体4の本体7の厚み方向の中央に保持部9がある例を示したが、本実施の形態では、保持部9の位置を別のところにかえたものである。
図14に示すように、断熱体4を面積が大きい面が上下方向を向くように置いたときに、保持部9が上面または下面と同じ高さになるように断熱体4を製造する。
このようにして製造された断熱体4をC型鋼3の上に設置するときは、保持部9の位置が断熱体4の上面と同じ高さになっている断熱体4のとなりでは、保持部9の位置が断熱体4の下面と同じ高さになるように設置する。
また、保持部9の位置が断熱体4の下面と同じ高さになっている断熱体4のとなりでは、保持部9の位置が断熱体4の上面と同じ高さになるように設置する。
このようにすることにより、断熱体4の本体7間の隙間6の上下が保持部9ではさまれ、断熱体4の本体7間の隙間6は、断熱体4の上の空間と断熱体4の下の空間から遮断される。
このために、断熱体4の本体7間の隙間部分の断熱効果が上がり、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
なお、第9の実施の形態のように断熱体4の本体7の隙間6を覆うようにさらに断熱体4を設置してもよい。
このようにすることにより、さらに断熱効果が上がり、さらに工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
なお、断熱体4が室内の風によって浮上する恐れがある場合は、断熱体4の上に断熱体4を大きく変形させない程度の重さの重しを載せてもよい。
この場合はC型鋼3と重しで保持体の役割をするが、C型鋼3と重しは分離している。
すなわち、保持体が断熱体4の上と下で分離しているため保持体の上下間で伝熱が発生せず保持体が断熱体4の下にのみある場合と同様に工場内に水滴が落下する可能性を少なくすることができる。
(第11の実施の形態)
第11の実施の形態は断熱体4が保持体によって吊り下げられている例である。
図15は第11の実施の形態の断面図である。
C型鋼3は断熱体4の保持部9とボルト10によって接続されている。
すなわちC型鋼3のよって断熱体4が吊り下げられているため、保持部9は吊下部の役割をする。
C型鋼3、ボルト10、ナット11とピン12が保持体の役割をするため、保持体は断熱体4の本体7の上にのみ存在する。
そのため、保持体の中での伝熱の発生を防止することができる。
従って、保持体の表面での水の発生が抑制され、工場内に水滴が落ちることを防止することができる。
なお、断熱体4の位置が構造体2のI型鋼の下になるように保持部9の長さを決めれば、I型鋼の下にも断熱体4を設置することが可能となる。
I型鋼の下にも断熱体4を設置することによりI型鋼で水蒸気が液化して工場内に落ちることを防止することが可能となり、また冷暖房の効率も向上する。
本発明の断熱装置は、建物の断熱体を保持する保持体から水滴が落下することによる不都合を防止することに利用可能である。
本発明の第1の実施の形態における工場の斜視図 本発明の第1の実施の形態における工場の屋根の一部の拡大斜視図 本発明の第1の実施の形態における工場の骨組みの斜視図 本発明の第1の実施の形態における工場の内部から天井を見上げた場合の平面図 (a)本発明の第1の実施の形態における断熱装置に用いる断熱体の断面図(b)図5(a)のB部分の拡大断面図 本発明の第1の実施の形態における断熱装置の一部の斜視図 本発明の第2の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第3の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第4の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第5の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第6の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第8の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第9の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第10の実施の形態における断熱装置の一部の断面図 本発明の第11の実施の形態における断熱装置の一部の断面図
符号の説明
1 屋根
2 I型鋼よりなる構造体
3 C型鋼
3a 孔
4 断熱体
5 固定金具
5a 孔
6 隙間
7 本体
8 アルミの袋
9 保持部
10 ボルト
11 ナット
12 ピン
13,15,16 第2の断熱体
14 第3の断熱体

Claims (5)

  1. 屋根の下に設置される断熱体と、この断熱体を前記屋根の下に保持する保持体とを備え、この保持体の全部または一部が低伝熱材料からなり、
    前記保持体を固定するための梁を有し、前記梁に保持体を取り付けるための孔を有し、この孔の開口縁は上向きに折り曲げられ、
    前記断熱体は外部がラミネート処理され、その外周が上向きに折り曲げられていて、この最外周が前記保持体から落ちた水滴を受ける部分の下に位置することを特徴とする断熱装置。
  2. 前記保持体の下に水滴を所定の場所に誘導する誘導手段を有することを特徴とする請求項に記載の断熱装置。
  3. 前記保持体を固定するための金属製の梁を有し、前記金属製の梁と保持体が第3の断熱体を介して接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の断熱装置。
  4. 前記断熱体がこの断熱体を吊下げるための吊下部を有し、前記保持体が前記吊下部を保持していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の断熱装置。
  5. 室内を構成する構造体と、その室内の上に配置される屋根と、その屋根の下の配置される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の断熱装置からなる工場。
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