JP4984171B2 - 光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法 - Google Patents

光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法 Download PDF

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Description

本発明は、光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法に関し、特に、光通信、光記憶などに用いる光モジュールの実装構造に関するものである。
図5は、特許文献1の特許第2871320号公報「半導体レーザデバイス」や特許文献2の特開平6−314857号公報「半導体発光装置」に記載されている従来の光半導体素子の実装構造の断面図であり、CANタイプ(気密封止タイプ)と呼ばれる比較的短距離の光通信などに用いられる光半導体素子の実装構造を示している。
化合物半導体からなる発光素子(レーザダイオードLD、発光ダイオードLEDなど)または受光素子(フォトダイオードPDなど)などの光素子2は、セラミックやSiからなるサブマウント41上に実装され、さらに、サブマウント41は、パッケージ筐体である金属ベース44に接続される。また、光素子2は、ボンディングワイヤ47によりリード電極46に接続される。リード電極46は、金属ベース44と低融点ガラス45によって固定され、気密封止がなされる。光素子2の上部には、低融点ガラスによって中央にレンズ42を固定した金属キャップ43が配置されており、金属キャップ43が抵抗溶接により金属ベース44と接続されることによって、内部を窒素雰囲気とする気密封止構造を形成している。
特許第2871320号公報 特開平6−314857号公報
以上のような従来技術においては、次のような欠点があった。
(1)低融点ガラスを用いて、金属キャップ43の中央にレンズ42を固定し、しかる後、リード電極46を金属ベース44に固定し、さらに、抵抗溶接を用いて、金属キャップ43を金属ベース44に固定することによって、漸く、気密封止することができる構造であり、時間とコストがかかっていた。
(2)リード電極46を使用しているため、プリント基板ベースの電気表面実装と比較して、コスト面で圧倒的に不利であつた。
(3)金属キャップ43に固定されたレンズ42から光素子2までの光路が長く、光ファイバとの結合効率が良好ではなかった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、多数の工程が必要であった光素子の気密封止実装を、半導体前工程にてウエハ上で一括して行うことにより、低廉な光モジュールを実現可能とするとともに、光ファイバとの良好な結合効率が得られる光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
第1の技術手段は、電気機能素子を搭載し、該電気機能素子の配線層を利用して、外周部に、少なくとも該電気機能素子を囲うシーリング構造が作製された第1の半導体基板を有し、かつ、マイクロレンズによって上部が覆われた光素子を搭載し、前記第1の半導体基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に、また、前記第1の半導体基板のシーリング構造と同様の形状のシーリング構造が裏面の外周部にそれぞれ作製された第2の半導体基板を有し、かつ、前記第2の半導体基板の裏面側に形成されたシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に作製され、光ファイバ導入用のV字溝が裏面に形成されたキャップ基板を有する光半導体素子の実装構造において、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とを、および、前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合することを特徴とする。
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、共晶合金接合により接合される場合、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金により接合されることを特徴とする。
第3の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、表面活性化接合により接合される場合、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士が接合されることを特徴とする。
第4の技術手段は、前記第1ないし第3の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記光素子の上部を覆う前記マイクロレンズは、前記電気機能素子および/または前記光素子の配線層を絶縁する配線層絶縁膜を利用して形成することを特徴とする。
第5の技術手段は、前記第1ないし第4の技術手段のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記配線層を絶縁する配線層絶縁膜が、ポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzcyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Parylene)、エポキシ樹脂のいずれかからなることを特徴とする。
第6の技術手段は、前記第1ないし第5の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板の裏面または前記第2の半導体基板の裏面に表面実装用のバンプが形成されていることを特徴とする。
第7の技術手段は、前記第6の技術手段に記載の光半導体素子の実装構造において、前記バンプが、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金からなることを特徴とする。
第8の技術手段は、前記第1ないし第7の技術手段のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板、または、前記第1の半導体基板および前記第2の半導体基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする。
第9の技術手段は、前記第1ないし第8の技術手段のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする。
第10の技術手段は、半導体素子基板上に、光素子と電気機能素子とを作製する工程と、前記半導体素子基板の外周部に、該光素子と該電気機能素子とを囲うシーリング構造を、該光素子および/または該電気機能素子の配線に用いた配線層を利用して作製する工程と、前記シーリング構造を作製する工程を、必要な配線層数分繰り返し、前記半導体素子基板上の前記シーリング構造を多層に積層する工程と、前記光素子の上部を覆っている配線層絶縁膜をレンズ形状に加工する工程と、キャップ基板を用意し、該キャップ基板の表面に、前記半導体素子基板上の前記シーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造を作製する工程と、前記キャップ基板の裏面に、光ファイバ導入用のV型溝を形成する工程と、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合する工程と、を少なくとも含む光半導体素子の実装方法とすることを特徴とする。
第11の技術手段は、前記第10の技術手段に記載の光半導体素子の実装方法において、前記配線層絶縁膜をレンズ形状に加工する工程として、前記配線層絶縁膜上に堆積した円筒状のレジストパタンをベークすることによりレンズ形状に作製したフォトレジストパタンを、反応性イオンエッチングを用いて前記配線層絶縁膜に転写して、前記配線層絶縁膜をレンズ形状に加工することを特徴とする。
第12の技術手段は、前記第10または第11の技術手段に記載の光半導体素子の実装方法において、前記キャップ基板の裏面に作製した裏面配線層上に表面実装用のバンプを作製する工程をさらに有することを特徴とする。
本発明の光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法によれば、以下のごとき効果を奏することができる。
(1)金属のシーリング構造を、半導体素子基板や第1、第2の半導体基板上の光素子や電気機能素子の配線に用いる配線層を流用して作製することによって、プロセス工程を増加させることなしに、光素子や電気機能素子を囲うシーリング構造を作製することができる。また、配線層数を増やし、シーリング構造を多層に積層することによって、深いキャビティ構造も作製することができる。
(2)キャップ基板と半導体基板と配線層とによって形成される狭いキャビティ内に光素子や電気機能素子を配置するので、光ファイバと光素子との光路を短くすることができ、光ファイバと光素子との良好な結合効率が得られる。
(3)さらには、最小限のプロセス工程の追加によって、マイクロレンズを作製することができるので、光ファイバと光素子とのさらに良好な結合効率を得ることができる。
(4)実装時におけるプロセス温度を300℃以下に低く抑えているので、化合物半導体機能素子を用いる場合であっても、半導体機能素子の特性を損なうことなく、実装することが可能となる。
以下に、本発明に係る光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法の最良の実施形態について、その一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、光素子を搭載した化合物半導体チップの気密封止ウエハレベルパッケージ技術として好適に適用可能な光半導体素子の実装構造に関するものである。光素子、電気機能素子を搭載し、2層以上の多層の配線層が形成された半導体素子基板の外周部に、この多層配線層を利用して、光素子、電気機能素子を囲う金属のシーリング構造を設けるとともに、配線層間絶縁膜を加工して光素子上にマイクロレンズを形成する一方、光ファイバ導入のためのV字溝を裏面に備えたキャップ基板の表面に、半導体素子基板上のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造を設け、半導体素子基板上のシーリング構造とキャップ基板のシーリング構造とを対向させて、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて接合するか、表面活性化接合により直接接合することを特徴としている。
つまり、本発明は、光モジュールの気密封止ウエハレベルパッケージ実装構造として、次の4点を大きな特徴としている。
(1)多層または単層の配線層と親和性の良いリフロー法を用いて、各配線層間または単層の配線層を絶縁するために用いる多層の配線層間絶縁膜または単層の配線層絶縁膜を流用したマイクロレンズを光素子直上に光素子を覆うように作製する。
(2)気密封止のために、半導体素子基板の外周部に、少なくとも光素子や電気機能素子を囲う金属のシーリング構造を、多層配線層を流用することによって、追加プロセスを付加することなく作製し、キャビティが深い実装構造を実現する。該半導体素子基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造をキャップ基板にも作製し、双方の基板のシーリング構造同士を貼り合わせることによって、気密封止を実現する。
(3)実装組立時におけるプロセス温度を低く抑えるために、光素子や電気機能素子を搭載した半導体素子基板とキャップ基板とのシーリング構造同士の接合には、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いた共晶合金接合またはシーリング構造同士を直接結合させる表面活性化接合を用いる。
(4)キャップ基板には、光ファイバ導入のためのV字溝を設けることによって、光結合部のパッシブアライメントを確保する。
参考例
図1は、参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図であり、半導体素子基板1をキャップ基板31に接合しようとする状態を示している。また、図2は、図1に例示する光半導体素子の実装構造の斜視図であり、図1の同様、半導体素子基板1をキャップ基板31に接合しようとする状態を示している。
図1、図2において、半導体素子基板1は、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などからなっている。半導体素子基板1上には、半導体素子基板1上に直接成長させたエピタキシャル層か、または、第3の基板に成長させて剥離した薄膜を加圧ボンディングして接着させることにより形成されたエピタキシャル層を用いて、光素子2と電気機能素子3とが作製されている。
また、半導体素子基板1上には、光素子2および/または電気機能素子3の内部接続、相互接続などのために、多層の配線層が作製される。図1には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8の3層配線層の例を示している。第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8は、Au,Cu,Al,W,Moのいずれか、または、Au,Cu,Al,W,Moのいずれかを含む合金などからなっている。
第1の配線層4と第2の配線層6との間には、第1−第2の配線層間絶縁膜10が、また、第2の配線層6と第3の配線層8との間には、第2−第3の配線層間絶縁膜11が挿入される。第1−第2の配線層間絶縁膜10、第2−第3の配線層間絶縁膜11は、厚膜化が容易な有機系材料であるポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Paralene)、エポキシ樹脂などからなっている。
また、第1の配線層4と第2の配線層6とを接続する第1−第2の配線層間ビア5、第2の配線層6と第3の配線層8とを接続する第2−第3の配線層間ビア7は、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などからなっている。
半導体素子基板1上の外周部には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8と第1−第2の配線層間ビア5、第2−第3の配線層間ビア7とを用いて、気密封止のために、多層(図1の場合、3層)に亘るシーリング構造9が形成されている。シーリング構造9は、図1、図2に示すように、半導体素子基板1上の光素子2と電気機能素子3とを囲むように、四角い枠状(リング状)などの形状で作製され、その幅は、10〜200μm程度である。
最上層の配線層(図1の場合には、第3の配線層8)は、配線金属が露出しているが、必要であれば、配線金属表面の酸化等を防ぐために、Auなど酸化しにくい金属で被覆しても良い。また、キャップ基板31との接続を強化する目的で、シーリング構造9以外の場所に、キャップ基板31側との接続用の第3の配線層を配置しても構わない。
光素子2上には、多層の配線層4,6,8と親和性の良いリフロー法を用いて、光素子2の真上に堆積された第1−第2の配線層間絶縁膜10、第2−第3の配線層間絶縁膜11を加工することによって、図1、図2に示すように、マイクロレンズ12が光素子2を覆うように形成されている。マイクロレンズ12は、直径10〜500μm、厚さ5〜100μmである。
キャップ基板31は、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などの半導体からなっている。例えば、キャップ基板31としてSiを用いる場合には、高周波損失の少ない高抵抗基板を用いることが望ましい。
キャップ基板31の表面の外周部には、図1、図2に示すように、半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状のシーリング構造34が、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などを用いた表面配線層33を利用して形成されている。該シーリング構造34を形成する表面配線層33の上には、半導体素子基板1側と共晶合金接合するために共晶合金金属32を堆積している。
共晶合金金属32は、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、キャップ基板31の表面配線層33は、基板貫通ビア35を通して、キャップ基板31裏面側の裏面配線層36と接続されている。この裏面配線層36を通して、外部からの高周波信号の送受、直流バイアスの印加や、グランド電位の共通化などを行う。
また、裏面配線層36には、ボンディング用のバンプ37が形成され、プリント基板などの表面実装を可能にしている。バンプ37も、共晶合金金属32と同様、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、キャップ基板31の裏面には、図1、図2に示すように、光ファイバ導入用に基板の結晶方位を利用してV字型のV字溝39が設けられており、光ファイバのパッシブアライメントを可能にしている。
半導体素子基板1とキャップ基板31とは、半導体素子基板1側のシーリング構造9とキャップ基板31側のシーリング構造34との部分で、それぞれのシーリング構造を形成している配線金属同士を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属32を用いて、共晶合金接合することにより、光素子2、電気機能素子3周辺の気密性を確保している。
ここで、半導体素子基板1とキャップ基板31との接合については、前述のような、共晶合金による接合を用いずに、「表面活性化による低エネルギー接合」(須賀 唯知、まてりあ、35(5)、476(1996))に記載されているような表面活性化接合(SAB:Surface Activated Bonding)を用いることも可能である。
表面活性化接合の場合には、接合する2つの基板の互いに接合させる面に、真空中で、Arイオンビームなどを照射してエッチングした後、活性化した金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させる。表面活性化接合を用いる場合には、キャップ基板31のシーリング構造34つまり表面配線層33の上には、共晶合金金属32を堆積する必要はない。
また、表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1のシーリング構造9を構成する最上層の配線層(図1の場合、第3の配線層8)とキャップ基板31のシーリング構造34を構成する表面配線層33とのそれぞれの材料を、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)を用いて形成し、同一の金属材料同士を接合することが望ましい。
第1の実施形態)
次に、本発明に係る光半導体素子の実装構造の第1の実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本発明に係る光半導体素子の実装構造として第1の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。
図3に示す光半導体素子の実装構造は、光素子2と電気機能素子3とが、それぞれ、別々の半導体基板上に作製されているという点で、参考例における図1、図2の半導体素子の実装構造とは異なった構造とされ、電気機能素子3を搭載する半導体素子基板1(第1の半導体基板)、光素子2を搭載する第2の半導体基板21、キャップ基板31の3枚の基板構成とされている。本第1の実施形態の実装構造は、光素子2と電気機能素子3との作製プロセスに互換性がない場合などに有効な実装構造である。
なお、半導体素子基板1(第1の半導体基板)および第2の半導体基板21は、参考例における半導体素子基板1と同様、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などからなっている。
図3に示す実装構造の場合、電気機能素子3については、参考例における図1の場合と同様、半導体素子基板1(第1の半導体基板)上に形成され、該半導体素子基板1上の外周部には、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8と第1−第2の配線層間ビア5、第2−第3の配線層間ビア7とを用いて、気密封止のための金属のシーリング構造9を電気機能素子3を囲うように形成する。
また、半導体素子基板1(第1の半導体基板)の最上層の配線層(図3の場合には、第3の配線層8)についても、参考例における図1の場合と同様、配線金属が露出しているが、必要であれば、配線金属表面の酸化等を防ぐために、Auなど酸化しにくい金属で被覆しても良い。
なお、キャップ基板31も、参考例の図1と同様の構造であり、表面には、表面配線層33を利用したシーリング構造34が形成され、裏面側には、裏面配線層36、バンプ37が形成され、さらに、光ファイバ導入用のV字溝39が穿設されている。
一方、光素子2は、参考例における図1の場合とは異なり、電気機能素子3が形成された半導体素子基板1(第1の半導体基板)上ではなく、半導体素子基板1とキャップ基板31との間に介在する第2の半導体基板21の裏面上(半導体素子基板1とは対向していなく、キャップ基板31と対向している面上)に形成され、さらに、光素子2の配線に用いる裏面配線層絶縁膜27を加工することによって、図3に示すように、図1、図2と同様のマイクロレンズ12を形成している。
また、第2の半導体基板21の表面(半導体素子基板1と対向している面)の外周部には、半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状のシーリング構造24が形成されている。第2の半導体基板21のシーリング構造24は、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造9と同様、Au,Cu,Al,Wのいずれか、または、Au,Cu,Al,Wのいずれかを含む合金などを用いた表面配線層23を用いて形成されている。該シーリング構造24を形成する表面配線層23の上には、半導体素子基板1(第1の半導体基板)側と共晶合金接合するために共晶合金金属22を堆積している。
共晶合金金属22は、InSn(共晶温度117℃)、SnBi(共晶温度139℃)、SnZn(共晶温度198℃)、SnAu(共晶温度217℃、280℃)、SnCu(共晶温度227℃)などのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて形成されている。なお、SnAu(共晶温度217℃、280℃)は、特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」に記載されているものであっても構わない。
また、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21との接続を強化する目的で、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造9および第2の半導体基板21のシーリング構造24以外のそれぞれの基板上の場所に、双方の接続用の第3の配線層や表面配線層を配置しても構わない。
また、第2の半導体基板21の裏面(半導体素子基板1と対応していない反対側の面であって、キャップ基板31と対向している面)の外周部には、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と同様の形状のシーリング構造を形成する裏面配線層25、つまり、参考例の図1と同様の形状(半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状)からなるキャップ基板31上のシーリング構造34と鏡像対称な形状のシーリング構造を形成する裏面配線層25が配置されており、該裏面配線層25は、第2の半導体基板21を貫通して設けられた基板貫通ビア26によって表面配線層23と接続されている。
電気機能素子3を形成した半導体素子基板1(第1の半導体基板)と対向して、光素子2を形成した第2の半導体基板21の表面が配置され、半導体素子基板1(第1の半導体基板)の外周部のシーリング構造9と第2の半導体基板21の表面の外周部のシーリング構造24とが、第2の半導体基板21の表面配線層23上に堆積した共晶合金金属22を用いた共晶合金接合により接合される。さらに、第2の半導体基板21の裏面側の裏面配線層25を用いて、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と同様の形状に裏面外周部に形成された第2の半導体基板21のシーリング構造と、第2の半導体基板21の裏面側に対向して配置されて、参考例の図1と同様の形状(半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状)つまり第2の半導体基板21の裏面側のシーリング構造と鏡像対称な形状からなるキャップ基板31の外周部のシーリング構造34とが、キャップ基板31のシーリング構造34を形成する表面配線層33上に堆積した共晶合金金属32を用いた共晶合金接合により接合される。
第1の実施形態においても、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21とのシーリング構造同士の接合、第2の半導体基板21とキャップ基板31とのシーリング構造同士の接合を、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属22,32を用いて、共晶合金接合することにより、チップレベルの大きさで、参考例の場合と同様の気密性を得ることが可能である。
ここで、半導体素子基板1(第1の半導体基板)と第2の半導体基板21の表面側との接合、第2の半導体基板21の裏面側とキャップ基板31との接合は、参考例の場合と同様、共晶合金による接合を用いずに、表面活性化接合を用いることも可能である。
表面活性化接合を用いる場合、半導体素子基板1(第1の半導体基板)のシーリング構造と第2の半導体基板21の表面のシーリング構造との接合、第2の半導体基板21の裏面のシーリング構造とキャップ基板31のシーリング構造との接合において、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士(Au−Au,Cu−Cu,Al−Al,Au−Cuなど)を直接接合させるが、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属材料が、同一の金属材料(Au,Cu,Al,Wなどのうち、同一の金属材料)からなることが望ましい。
第2の実施形態)
次に、本発明に係る光半導体素子の実装方法について、図1に示す光半導体素子の実装構造を製造する製造方法の一例を説明する。図4は、本発明に係る光半導体素子の実装方法に関する製造工程の一例を説明するための模式図であり、参考例における図1の光半導体素子の実装構造を製造する場合を例にとって示している。
まず、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、これらのいずれかを含む混晶などの半導体材料からなる半導体素子基板1を用意し、光素子2(受光素子や発光素子)、デジタル回路、アナログ回路、マイクロ波回路などの能動回路やキャパシタ、抵抗、インダクタなどからなる受動回路などの電気機能素子3(機能回路)を作製する。同時に、光素子2および電気機能素子3を作製する本工程で、光素子2および/または電気機能素子3用の配線層を用いて、キャップ基板31側と接合するためのシーリング構造9を半導体素子基板1の外周側に作製する。該配線層に用いる配線金属や配線層間絶縁膜は、光素子2および電気機能素子3で用いるものと同一の材料である。
例えば、配線金属がAu、配線層間絶縁膜がBCB(benzcyclobutene)の場合、図4(a)の第1の工程つまり機能素子および配線層作製工程に示すように、光素子2および電気機能素子3を作製した後の配線層作製工程として、Auの第1の配線層4を、厚膜化が容易な電界メッキを用いて、例えば、厚さ1〜10μmで作製する。キャップ基板31と接続するためのシーリング構造9も、光素子2および/または電気機能素子3の配線に用いる第1の配線層4を用いて、半導体素子基板1の外周部に、例えば、幅100μmで形成する。
さらに、ビアホール作製工程として、BCBを用いた第1−第2の配線層間絶縁膜10を、第1の配線層4上に、例えば1〜10μmの厚さで、スピンコーティングした後、フッ素系の反応性イオンエッチングによって第1−第2の配線層間ビアホールを作製する。
次に、製作工程簡易化の観点から、第1−第2の配線層間ビアホールへ個別に金属を充填する(埋め込む)ことはしないで、第1−2の配線層間ビアホールへの金属充填つまり第1−2の配線層間ビア5の形成は、上層の配線層である第2の配線層6の形成と一括して行う。
しかる後、必要な配線層数分だけ、前述した配線層作製工程およびビアホール作製工程を、多層のシーリング構造9を作製するシーリング構造作製工程として繰り返す。図4の例においては、図1の光半導体素子の実装構造を製造する場合であり、3層の場合を示している。本工程においては、半導体素子基板1上に搭載した光素子2および電気機能素子3の配線に必要な複数の層からなる配線層、例えば、図4の場合、第1の配線層4、第2の配線層6、第3の配線層8の3層の配線層を形成するとともに、第1−第2の配線層間ビア5、第2−第3の配線層間ビア7を形成することによって、多層の配線層を利用したシーリング構造9が、半導体素子基板1の外周部に、少なくとも光素子2および電気機能素子3を囲うように、作製される。
さらに、図4(a)に示すように、最上層の第3の配線層8および第2−第3の配線層間絶縁膜11の上にレジスト膜を堆積した後、フォトリソグラフィを用いて、光素子2の上に、光素子2を覆うようにマイクロレンズ12を形成するための円筒状のフォトレジストパタンとしてマイクロレンズパタン13aを形成する。マイクロレンズパタン13aの厚さは、加工するマイクロレンズ12の厚さの1〜2倍程度の厚さとする。
次に、図4(b)の第2の工程つまりマイクロレンズパタン作製工程に示すように、半導体素子基板1を150〜250℃にベーク(焼成)して、フォトレジストのマイクロレンズパタン13aを流動させることによって、レンズ形状のフォトレジストパタンつまりマイクロレンズパタン13bを作製する。
さらに、図4(c)の第3の工程つまりマイクロレンズ作製工程に示すように、第2の工程で作製したフォトレジストパタンつまりマイクロレンズパタン13bをマスクにして、フッ素系の反応性イオンエッチングを用いて、第1−第2の配線層間絶縁膜10および第2−第3の配線層間絶縁膜11に、フォトレジストパタンつまりマイクロレンズパタン13bを転写して、マイクロレンズ12を光素子2上に光素子2を覆うように形成する。
一方、キャップ基板31側の作製は、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶などの半導体材料からなるキャップ基板31を用意し、図1に示したように、該キャップ基板31上に、半導体素子基板1のシーリング構造9と鏡像対称な形状のシーリング構造34を、Auなどの金属による表面配線層33を用いて作製し、さらに、シーリング構造34を形成する表面配線層33の上に、接合金属として、共晶合金金属32を堆積する。
共晶合金金属32としては、共晶温度300℃以下の共晶合金を用い、例えば、特許文献の特許第3640017号公報「鉛フリーはんだバンプとその形成法」(石井他)に記載されているように、6.2μm厚さのSnAu(Au5%、共晶温度217℃)を用いる場合、電子ビーム蒸着装置を用いて、600nmのSnと20nmのAuを交互に10層積層して形成する。
ここで、共晶合金金属32は、キャップ基板31の表面配線層33側ではなく、半導体素子基板1の第3の配線層8側に形成しても構わない。
次に、キャップ基板31の裏面から、キャップ基板31を貫通するように、基板貫通ビア35を作製する。例えば、キャップ基板31がGaAs,InPなどの半導体材料からなる場合には、塩素系の反応性イオンエッチングを用いて基板貫通ビアホールを貫通させる。しかる後、Auなどの金属により、基板貫通ビアホールを充填して基板貫通ビア35を作製する。
しかる後、基板貫通ビア35の裏面側に裏面配線層36(裏面電極)を作製するとともに、裏面配線層36上に、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、あるいは、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金を用いて、球体形状のバンプ37を作製する。また、キャップ基板31の裏面には、光ファイバ導入用のV字溝39を、ウェットエッチングにより結晶方位に合わせて形成する。
最後に、半導体素子基板1のシーリング構造9とキャップ基板31のシーリング構造34とを合わせて、キャップ基板31のシーリング構造34を形成する表面配線層33上に堆積した共晶合金金属32の共晶温度以上の温度を用いて、例えば、SnAu(Au5%、共晶温度217℃)の共晶合金金属の場合には、例えば220℃の温度を用いて、互いに接合させることによって、半導体素子の実装構造が完成する。
なお、半導体素子基板1側のシーリング構造9とキャップ基板31側のシーリング構造34との共晶合金接合については、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuなどのいずれかのうち、または、これらのいずれかを含む共晶合金などのうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金金属32を用いて、共晶合金接合すれば良い。
また、半導体素子基板1とキャップ基板31との接合については、前述のような、共晶合金による接合を用いずに、「表面活性化による低エネルギー接合」(須賀、まてりあ、35(5)、476(1996))に記載されているような表面活性化接合(SAB:Surface Activated Bonding)を用いることも可能である。
表面活性化接合の場合には、接合する2つの基板の互いに接合させる面に、真空中で、Arイオンビームなどを照射してエッチングした後、活性化した金属同士を直接接合させる。また、表面活性化接合を用いる場合には、前述のように、半導体素子基板1上の第1の配線層4やキャップ基板31上のシーリング構造34を形成する表面配線層33の上には、接合金属として、共晶合金金属32を堆積する必要はない。
(本発明の作用効果)
以上説明したように、本発明の光半導体素子の実装構造および光半導体素子の実装方法を用いることによって、次のような作用効果を生じる。
(1)金属のシーリング構造を、半導体素子基板や第1、第2の半導体基板上の光素子や電気機能素子の配線に用いる配線層を流用して作製することによって、プロセス工程を増加させることなしに、光素子や電気機能素子を囲うシーリング構造を作製することができる。また、配線層数を増やし、シーリング構造を多層に積層することによって、深いキャビティ構造も作製することができる。
(2)キャップ基板と半導体基板と配線層とによって形成される狭いキャビティ内に光素子や電気機能素子を配置するので、光ファイバと光素子との光路を短くすることができ、光ファイバと光素子との良好な結合効率が得られる。
(3)さらには、(光素子の直上の多層または単層の配線用絶縁膜を利用して、)最小限のプロセス工程の追加によって、光素子の直上にマイクロレンズを作製することができるので、光ファイバと光素子とのさらに良好な結合効率を得ることができる。
(4)実装時におけるプロセス温度を300℃以下に低く抑えているので、化合物半導体機能素子を用いる場合であっても、半導体機能素子の特性を損なうことなく、実装することが可能となる。
参考例に係る光半導体素子の実装構造を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 図1に例示する光半導体素子の実装構造の斜視図である。 本発明に係る光半導体素子の実装構造として第1の実施形態を例示する光半導体素子の断面構造を示す模式図である。 本発明に係る光半導体素子の実装方法に関する製造工程の一例を説明するための模式図である。 従来の光半導体素子の実装構造の断面図である。
1…半導体素子基板(第1の半導体基板)、2…光素子(受光または発光素子)、3…電気機能素子、4…第1の配線層、5…第1−第2の配線層間ビア、6…第2の配線層、7…第2−第3の配線層間ビア、8…第3の配線層、9…シーリング構造、10…第1−第2の配線層間絶縁膜、11…第2−第3の配線層間絶縁膜、12…マイクロレンズ、13a…フォトレジストのマイクロレンズパタン、13b…フォトレジストのマイクロレンズパタン(熱処理後)、21…第2の半導体基板、22…共晶合金金属(第2の半導体基板共晶合金金属)、23…表面配線層(第2の半導体基板表面配線層)、24…シーリング構造(第2の半導体基板シーリング構造)、25…裏面配線層(第2の半導体基板裏面配線層)、26…基板貫通ビア(第2の半導体基板貫通ビア)、27…裏面配線層絶縁膜(第2の半導体基板裏面配線層絶縁膜)、31…キャップ基板、32…共晶合金金属、33…表面配線層(キャップ基板上配線層)、34…シーリング構造(キャップ基板上シーリング構造)、35…基板貫通ビア(キャップ基板貫通ビア)、36…裏面配線層(キャップ基板裏面配線層)、37…バンプ、39…V字溝(光ファイバガイド溝)、41…サブマウント、42…レンズ、43…金属キャップ、44…金属ベース、45…低融点ガラス、46…リード電極、47…ボンディングワイヤ。

Claims (12)

  1. 電気機能素子を搭載し、該電気機能素子の配線層を利用して、外周部に、少なくとも該電気機能素子を囲うシーリング構造が作製された第1の半導体基板を有し、かつ、マイクロレンズによって上部が覆われた光素子を搭載し、前記第1の半導体基板のシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に、また、前記第1の半導体基板のシーリング構造と同様の形状のシーリング構造が裏面の外周部にそれぞれ作製された第2の半導体基板を有し、かつ、前記第2の半導体基板の裏面側に形成されたシーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造が表面の外周部に作製され、光ファイバ導入用のV字溝が裏面に形成されたキャップ基板を有する光半導体素子の実装構造において、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とを、および、前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合することを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  2. 請求項1に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、共晶合金接合により接合される場合、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金により接合されることを特徴とする半導体素子の実装構造。
  3. 請求項1に記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、または、前記第1の半導体基板のシーリング構造と前記第2の半導体基板の表面のシーリング構造とがおよび前記第2の半導体基板の裏面のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とが、表面活性化接合により接合される場合、互いに接合するシーリング構造それぞれを形成する金属同士が接合されることを特徴とする半導体素子の実装構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記光素子の上部を覆う前記マイクロレンズは、前記電気機能素子および/または前記光素子の配線層を絶縁する配線層絶縁膜を利用して形成することを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記配線層を絶縁する配線層絶縁膜が、ポリイミド、ベンゾシクロブテン(benzcyclobutene:BCB)、ポリシロキサン、パレリン(Parylene)、エポキシ樹脂のいずれかからなることを特徴とする半導体素子の実装構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板の裏面または前記第2の半導体基板の裏面に表面実装用のバンプが形成されていることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  7. 請求項6に記載の光半導体素子の実装構造において、前記バンプが、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかのうち、または、InSn、SnBi、SnZn、SnAu、SnCuのいずれかを含む共晶合金のうち、共晶温度が300℃以下の共晶合金からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体素子の実装構造において、前記半導体素子基板、または、前記第1の半導体基板および前記第2の半導体基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の光半導体素子の実装構造において、前記キャップ基板が、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれか、または、GaAs,InP,InAs,InSb,Si,Geのいずれかを含む混晶からなることを特徴とする光半導体素子の実装構造。
  10. 半導体素子基板上に、光素子と電気機能素子とを作製する工程と、前記半導体素子基板の外周部に、該光素子と該電気機能素子とを囲うシーリング構造を、該光素子および/または該電気機能素子の配線に用いた配線層を利用して作製する工程と、前記シーリング構造を作製する工程を、必要な配線層数分繰り返し、前記半導体素子基板上の前記シーリング構造を多層に積層する工程と、前記光素子の上部を覆っている配線層絶縁膜をレンズ形状に加工する工程と、キャップ基板を用意し、該キャップ基板の表面に、前記半導体素子基板上の前記シーリング構造と鏡像対称な形状のシーリング構造を作製する工程と、前記キャップ基板の裏面に、光ファイバ導入用のV型溝を形成する工程と、前記半導体素子基板のシーリング構造と前記キャップ基板のシーリング構造とを、共晶合金接合または表面活性化接合を用いて接合する工程と、を少なくとも含むことを特徴とする光半導体素子の実装方法。
  11. 請求項10に記載の光半導体素子の実装方法において、前記配線層絶縁膜をレンズ形状に加工する工程として、前記配線層絶縁膜上に堆積した円筒状のレジストパタンをベークすることによりレンズ形状に作製したフォトレジストパタンを、反応性イオンエッチングを用いて前記配線層絶縁膜に転写して、前記配線層絶縁膜をレンズ形状に加工することを特徴とする光半導体素子の実装方法。
  12. 請求項10または11に記載の光半導体素子の実装方法において、前記キャップ基板の裏面に作製した裏面配線層上に表面実装用のバンプを作製する工程をさらに有することを特徴とする光半導体素子の実装方法。
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