JP4984159B2 - 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法 - Google Patents

微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4984159B2
JP4984159B2 JP2007284506A JP2007284506A JP4984159B2 JP 4984159 B2 JP4984159 B2 JP 4984159B2 JP 2007284506 A JP2007284506 A JP 2007284506A JP 2007284506 A JP2007284506 A JP 2007284506A JP 4984159 B2 JP4984159 B2 JP 4984159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
powder
silicon carbide
crystal grain
grain size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007284506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009107909A (ja
Inventor
等 橋本
正明 孫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2007284506A priority Critical patent/JP4984159B2/ja
Publication of JP2009107909A publication Critical patent/JP2009107909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4984159B2 publication Critical patent/JP4984159B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

本発明は、微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法及びその製品に関するものであり、更に詳しくは、切削加工精度と加工によるチッピング(欠け)発生の改善を期待できる、結晶粒径が微細で、粒径分布が狭い多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを効率よく合成することを可能とする微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法及びチタンシリコンカーバイドセラミックスのマシナブルセラミックスとしての用途に関するものである。
チタンシリコンカーバイドセラミックスは、主にチタンシリコンカーバイド(TiSiC)から成り、不純物として、炭化チタン(TiC)、三ケイ化五チタン(TiSi)、二ケイ化チタン(TiSi)、炭化ケイ素(SiC)などを少量含むセラミックスである。このチタンシリコンカーバイドセラミックスは、金属導電性(自由電子による導電性)を示し、グラファイト並に切削加工できる導電性マシナブルセラミックスであり、機能材及び構造材として期待されている。
従来、チタンシリコンカーバイドセラミックスは、チタン、ケイ素、炭素、あるいはチタン、ケイ素、炭化チタン、あるいはチタン、炭化ケイ素、炭素、あるいはチタン、炭化ケイ素、炭化チタンの混合粉末を、常圧焼結又は加圧焼結することにより合成されている(例えば、特許文献1、2、3)。これらの方法により合成されたチタンシリコンカーバイドセラミックスは、結晶粒の結晶方位がランダムな多結晶体である。
また、米国のM.W.Barsoumを中心とする研究グループにより、チタン粉末、炭化ケイ素粉末、グラファイト粉末又は水素化チタン粉末、炭化ケイ素粉末、グラファイト粉末を用い、これらの混合粉末を熱間等方圧プレス(HIP)することにより、結晶粒径が3〜5μmのチタンシリコンカーバイドセラミックスの合成について報告されている(非特許文献1、2)。しかし、この熱間等方圧プレスは、原料粉末を真空中で加熱して脱ガスを行った後、ガラスカプセルに封入し、温度1450℃、圧力40〜70MPaで4〜8hの熱処理を行わなければならず、きわめて高コストの製造法である。
チタンシリコンカーバイドセラミックスの主成分であるチタンシリコンカーバイド(TiSiC)は、炭化チタン(TiC)の八面体構造とシリコン原子層がc軸方向に交互に積層した結晶構造で、c面に平行なシリコン原子層は、炭化チタンの{111}面に並んだチタン原子と弱く結合しているため、チタンとシリコン原子層の間で滑りやへき開を起こしやすい。
また、c面方向の成長速度がc軸方向に比べて格段に大きいため、雲母のように扁平なへき開性層状結晶となる。この結晶粒は、c軸方向の圧縮力及びせん断力に対しては極めて高い強度を示すが、c面方向のせん断力及びc軸方向の引張力に対しては、滑りとへき開が起こりやすいため、低い強度を示し、強度の異方性が大きい。そのため、結晶粒の向きがランダムで、結晶粒径が大きく、粒径分布が広い多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスは、切削加工の精度が悪く、加工によるチッピングも大きくなる。
例えば、ドリルによる穴あけ加工では、ドリル径が小さくなり、ドリル径に対して相対的に結晶粒径が大きくなると、結晶粒の向きによって強度が異なるため、ドリル先端の進行方向が曲げられやすくなり、穴の位置がずれ、穴径が広がりやすくなる。また、結晶粒が大きいと、へき開による結晶粒の脱落、すなわち、チッピングも大きくなる。したがって、加工精度を上げ、チッピング発生を改善するためには、結晶粒径が微細で粒径分布が狭い多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを効率よく製造する技術の開発が求められる。
特に、最近は、より微細な加工が求められるようになり、軸径が500μm以下のドリルも用いられるようになってきた。そのため、当技術分野においては、結晶粒径が微細で、粒径分布の狭い多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの効率的な製造技術が強く求められている。
特開2003−2745号公報 特許3951643号公報 特開2005−89252号公報 T.El−Raghy,M.W.Barsoum,Journal of American Ceramic Society,Vol.82,2849ページ〜2854ページ、1999年 M.Radovic,M.W.Barsoum,T.El−Raghy,S.Wiederhorn,Acta Materialia,Vol.49,4103ページ〜4112ページ、2001年
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、切削加工精度と加工によるチッピング(欠け)発生の改善を期待できる、結晶粒径が微細で、粒径分布の狭い、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを効率よく製造する技術を開発することを目標として鋭意研究を積み重ねた。
より低コストの製造法として、原料粉末をカーボン製の焼結型で圧縮しながら加熱する加圧焼結法(ホットプレス)がある。そこで、結晶粒径が微細で、粒径分布の狭い、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを加圧焼結法を用いて効率よく製造する技術について、鋭意研究を積み重ねた結果、原料粉末として、チタン粉末、ケイ素粉末、炭化チタン粉末を用い、これらの混合粉末を加圧焼結してチタンシリコンカーバイドを合成した場合は、チタンシリコンカーバイドの結晶粒径が原料のチタン粉末粒子径に依存することを突き止めた。
すなわち、原料粉末として、チタン粉末(平均粒子径14.7μm、標準偏差7.7μm)、ケイ素粉末(平均粒子径10.1μm、標準偏差13.4μm)、炭化チタン粉末(平均粒子径1.6μm、標準偏差1.6μm)を用い、これらの混合粉末を加圧焼結した場合は、(平均値+3×標準偏差)として計算した最大結晶粒径が31.1μm(平均10.7μm、標準偏差6.8μm、実測した最大結晶粒径43.7μm)であるのに対して、原料粉末として、チタン粉末(平均粒子径4.7μm、標準偏差3.0μm)、ケイ素粉末(同上)、炭化チタン粉末(同上)を用いて同一条件で加圧焼結した場合は、最大結晶粒径が18.7μm(平均8.2μm、標準偏差3.5μm、実測した最大結晶粒径37.0μm)となった。
しかし、延性を示す金属チタンは微粉砕が困難であるため、平均粒子径4.7μm(公称粒子径が10μm)のチタン粉末は、平均粒子径14.7μm(公称粒子径が45μm以下)のチタン粉末に比べて、価格が10倍以上と高価であり、実用的な観点から、微細結晶粒のチタンシリコンカーバイドセラミックスの製造に用いることはできない。
本発明者らは、原料として、チタン粉末の代わりに延性のない水素化チタン粉末を用い、これを微粉砕すれば、原料粉末の粒子径を小さくできること、水素化チタン粉末は、チタン粉末に比べて同等又は安価であり、粉砕も容易であること、ケイ素も延性がないため、ケイ素粉末の粒子径も大きい場合には、水素化チタン粉末とケイ素粉末を個別に粉砕する、又は混合粉砕することにより、原料粉末の粒子径を小さくできること、水素化チタンは、チタンシリコンカーバイドセラミックスを合成する際、加熱により熱分解して水素を放出し、チタンとなるため、チタン粉末を用いた場合と同一の化学反応によりチタンシリコンカーバイドを合成できること、等の知見を得た。
更に、本発明者らは、熱分解時に微粉化すると、同一サイズのチタン粉末を用いた場合に比べて、更に粒子のサイズが小さくなること、これらの微粉砕した水素化チタン粉末とケイ素粉末を用いてチタンシリコンカーバイドセラミックスを合成することにより、所期の目的を達成し得ること、等の新規知見を見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、加工精度の改善が期待できる、結晶粒径が微細で、粒径分布が狭い、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法及びその製品を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)原料として、チタン粉末の代わりに延性のない水素化チタン粉末を使用し、微粉化した、粒子径の平均値が大きくても3μm、標準偏差が大きくても3μmの水素化チタン粉末に、ケイ素粉末、炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結することにより平均結晶粒径が大きくても6μmで、結晶粒径の標準偏差が大きくても3μmで、変動係数が大きくても0.5の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを製造することを特徴とする多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法。
)加圧焼結の条件が、温度1473〜1573Kで、2400s〜4800s保持した後、温度1623K〜1673Kで、900s〜1800s保持する、前記(1)に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法。
前記(1)に記載の製造方法で製造された、平均結晶粒径が大きくても6μmで、結晶粒径の標準偏差が大きくても3μmで、変動係数が大きくても0.5の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスであって、該多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスが、TiSiC相、あるいはTiSiC相と少量の不純物相TiC相、TiSi相、TiSi相の中の単数又は複数からなる、前記()に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックス。
)前記()に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスから構成される半導体製造プロセスにおける半導体回路の静電気による破壊防止治具、又は半導体の焼成プロセスにおける熱処理用治具。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを製造する方法であって、粒子径の平均値が3μm以下で、標準偏差が3μm以下の水素化チタン粉末に、ケイ素粉末、炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結することにより平均結晶粒径が大きくても6μmで、結晶粒径の標準偏差が大きくても3μmの多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを製造することを特徴とするものである。
また、本発明は、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスが、TiSiC相、あるいはTiSiC相と少量の不純物相(TiC相、TiSi相、TiSi相の中の単数又は複数)からなる、上記多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの点、上記多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスから構成される切削加工用セラミックス部材の点、及び上記多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスから構成される半導体製造プロセスにおいて半導体の静電破壊防止が必要な治具、又は熱処理用治具の点、に特徴を有するものである。
本発明は、マシナブルセラミックスとしての用途の拡大を目的とした、切削加工精度と加工によるチッピング発生の改善を期待できる、平均結晶粒径が6μm以下、結晶粒径の標準偏差が3μm以下、最大結晶粒径が15μm以下の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの効率的な製造方法及びその製品に関するものである。
図1に、原料の水素化チタン粉末にケイ素粉末及び炭化チタン粉末を混合して、これを加圧焼結し、チタンシリコンカーバイドセラミックスを合成した場合の水素化チタン粉末の平均粒子径と合成したチタンシリコンカーバイドセラミックスの平均結晶粒径の関係を示す。図には、チタン粉末を用いた場合のチタン粉末の平均粒子径とそれを用いて合成したチタンシリコンカーバイドセラミックスの平均結晶粒径の関係も示す。
図から、水素化チタン粉末を用いた場合及びチタン粉末を用いた場合のそれぞれにおいて、両者の間にはほぼ直線的な比例関係が成り立つことが分かる。これにより、平均粒子径が5μm以下の水素化チタン粉末を原料に用いれば、結晶粒径の平均値が6μm以下のチタンシリコンカーバイドセラミックスを合成できることが分かる。
なお、チタン粉末を用いた場合よりも水素化チタン粉末を用いた場合の方がチタンシリコンカーバイドセラミックスの結晶粒径が小さくなっていることが分かるが、水素化チタン粒子は、加熱により熱分解して水素を放出し、チタン粒子となる際に、き裂が入ってより微細化するため、同一粒子径のチタン粉末よりも粒子径が小さくなるためと考えられ、水素化チタン粉末を使用することは、チタンシリコンカーバイドセラミックスの結晶粒径の微細化に一層有効であることが分かる。
粒子径及び結晶粒径の分布が正規分布に従うものと仮定すると、平均値±3×標準偏差の範囲内に全体の99.7%が含まれる。従って、平均値+3×標準偏差の値を実質的な最大値と定義することができる。図2には、平均値+3×標準偏差で定義した原料の水素化チタン粉末の最大粒子径とそれを用いて合成したチタンシリコンカーバイドセラミックスの最大結晶粒径の関係を示す。図には、チタン粉末を用いた場合のチタン粉末の最大粒子径とそれを用いて合成したチタンシリコンカーバイドセラミックスの最大結晶粒径の関係も示す。
図から、水素化チタン粉末を用いた場合及びチタン粉末を用いた場合のそれぞれにおいて、両者の間にはほぼ直線的な比例関係が成り立つことが分かる。これにより、平均値+3×標準偏差で定義した最大粒子径が17μm以下の水素化チタン粉末を原料に用いれば、最大結晶粒径が15μm以下のチタンシリコンカーバイドセラミックスを合成できることが分かる。
粒子径の平均値が3μm以下で、粒子径の標準偏差が3μm以下の水素化チタン粉末の平均値+3×標準偏差で定義した最大粒子径は12μmであるから、図1及び図2に示されるように、この水素化チタン粉末にケイ素粉末及び炭化チタン粉末を混合し、これを加圧焼結することにより、結晶粒径の平均値が6μm以下で、標準偏差が3μm以下、平均値+3×標準偏差で定義した最大結晶粒径が15μm以下のチタンシリコンカーバイドセラミックスを十分に合成可能であることが分かる。
具体的な手順は、粒子径の平均値が3μm以下で、粒子径の標準偏差が3μm以下の水素化チタン粉末に、ケイ素粉末及び炭化チタン粉末をボールミルやタービュラミキサなどの混合装置により混合する。粒子径の平均値が3μm以下で、粒子径の標準偏差が3μm以下の水素化チタン粉末は市販の粗粒の水素化チタン粉末を単独でボールミル等により粉砕する、又は水素化チタン粉末とケイ素粉末を混合粉砕することにより、準備することができる。
混合時間は、用いる混合装置、原料粉末の粒子径、混合粉末量により変化するが、通常、3.6ks〜180ksの範囲である。これを、カーボン製焼結型に充填し、パルス通電加圧焼結装置等のいわゆるホットプレスにより加圧焼結する。焼結条件は温度1573K〜1673K(1300℃〜1400℃)で、900s〜1800s保持する。又は温度1473K〜1573K(1200℃〜1300℃)で、2400s〜4800s保持した後、温度1623K〜1673K(1350℃〜1400℃)で、900s〜1800s保持する。圧力は、要求される密度により異なるが、相対密度99%以上であれば、50MPa程度で十分である。
従来のマシナブルセラミックスの大部分は、絶縁体であるため、静電気による半導体回路の破壊を防止する必要がある治具には、ガラス状カーボンなどの導電性の材料が求められるが、チタンシリコンカーバイドセラミックスは、金属導電性を示し、ガラス状カーボンの100倍を超える鉛なみの導電率を示すマシナブルセラミックスであることから、静電気による半導体回路の破壊を防止する必要がある治具の有力候補である。
また、半導体の焼成などの熱処理用治具は、均熱性が要求され、熱伝導の良い材料が求められるが、チタンシリコンカーバイドセラミックスは、鉛なみの熱伝導率を示すマシナブルセラミックスであり、熱処理用治具の有力候補である。しかし、従来の製造方法によるチタンシリコンカーバイドセラミックスは、結晶粒径の平均値が10.7μm、標準偏差6.8μmで、最大結晶粒径が30μm以上あるため、加工によるチッピングも大きく、加工精度も十分ではないという問題があった。
これに対して、本発明は、切削加工精度と加工によるチッピングの発生の改善が期待できる平均結晶粒径6μm以下、結晶粒径の標準偏差3μm以下、最大結晶粒径が15μm以下の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの効率的な製造技法を供給することが可能である。そして、それにより、チタンシリコンカーバイドセラミックスのマシナブルセラミックスとしての用途が拡がることが期待され、例えば、半導体製造産業における静電破壊による歩留まり低下の改善等に資することができる。
本発明により、次のような効果が奏される。
(1)従来の平均結晶粒径が大きく、標準偏差、すなわち、粒径分布の幅も大きく、そのため、最大結晶粒径が大きい多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの平均結晶粒径と標準偏差を減少させ、切削加工精度と加工によるチッピングの発生の改善が期待できる、結晶粒径の平均値が6μm以下、結晶粒径の標準偏差が3μm以下、平均値+3×標準偏差で定義した最大結晶粒径が15μm以下の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの効率的な製造方法及びその製品を提供でき、それにより、マシナブルセラミックスとしての用途を拡大することができる。
(2)寸法精度がよく、導電性、耐熱衝撃性、高温耐酸化性、制振能など多くの機能を備えた多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスからなるセラミックス部材を提供することができる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。すなわち、本発明は、その技術的思想の範囲である限り、以下の実施例以外の態様あるいは変形を全て包含するものである。
水素化チタン粉末(純度99%、平均粒子径10.6μm、標準偏差8.3μm、X線回折ピークはモル比がTi:H=1:1.924の水素化チタンに一致)100gにエタノールを添加して、15容積%のスラリーとした後、アルミナセラミックスを内張りしたボールミル容器に直径10mmのジルコニアセラミックス製ボール1160gと一緒に入れ、密封後、360ks回転ボールミル粉砕した。粉砕後、スラリーを乾燥させて、粉砕粉末を得た。
粉砕粉末の電子顕微鏡写真から、粒子径を画像解析ソフトにより解析したところ、平均粒子径が0.82μm、標準偏差が0.55μmであった。原料粉末と粉砕粉末のX線回折ピークを測定した。図3は、水素化チタン(Ti:H=1:1.924)の原料粉末とボールミル粉砕した粉末のX線回折パターンである。図3に示すように、粉砕粉末は幅が広がったTi:H=1:1.924の水素化チタンのピークだけが確認され、原料粉末と同一相であることを確認した。
これに、ケイ素粉末(純度99.9%、平均粒子径10.1μm、標準偏差13.4μm)と炭化チタン粉末(純度99%、平均粒子径1.3μm、標準偏差1.3μm)を水素化チタン:ケイ素:炭化チタン=1:1:1.8(モル比)の組成となるよう配合した粉末200gを、直径10mmのジルコニアセラミックス製ボール2090gと一緒に入れ、密封後、回転ボールミリングを3.6ks、更に振動ボールミリングを3.6ks行い、混合した。
混合粉末16gを内径30mmの円筒形カーボン製焼結型に充填し、ハンドプレスを用いて粉末を圧縮した。この焼結型を真空ホットプレス装置(ソディック放電プラズマ焼結機)に移し、真空中で粉末を加圧焼結し、直径30mm、厚さ5mmのディスク状焼結体を作製した。条件は温度1623K(1350℃)、圧力50MPa、保持時間900sであった。
焼結体の加圧軸に垂直な面を研削して平面とし、この面についてX線回折ピークの測定を行った。図4は、粉砕した水素化チタン粉末にケイ素粉末と炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示したものである。
図4に示すように、チタンシリコンカーバイド(TiSiC)及び炭化チタン(TiC)の鋭くて強いピークとごくわずかに二ケイ化チタン(TiSi)のピークが確認された。
微量の二ケイ化チタンを無視し、炭化チタンの(200)のピークとチタンシリコンカーバイドの(104)のピーク積分強度の値から次式により算出したチタンシリコンカーバイドと炭化チタンの含有率は、それぞれ87.8重量%と12.2重量%であった[文献:Z.F.Zhang,Z.M.Sun,H.Hashimoto,Metallurgical and Materials Transactions,Vol.33A,2002,pp.3321−3328]。
W(TSC)=100×1.8/[1.8+I(TC)/I(TSC)]
W(TC)=100−W(TSC)
ただし、W(TSC):チタンシリコンカーバイドの重量%、W(TC):炭化チタンの重量%、I(TC):炭化チタンの(200)ピークの積分強度、I(TSC):チタンシリコンカーバイドの(104)ピークの積分強度である。
上記ディスク状焼結体をハンマーにより破壊し、破片の破面の電子顕微鏡写真から、結晶粒の長径を画像解析ソフトにより計測した。図5は、粉砕した水素化チタン粉末にケイ素粉末と炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。
図5に示すように、平均結晶粒径(長径)が5.0μm、標準偏差が1.9μmであった。平均値+3×標準偏差として計算した最大結晶粒径は10.7μmであった。また、実際に測定された最大結晶粒径は12.1μmであった。
水素化チタン粉末(純度99%、平均粒子径10.6μm、標準偏差8.3μm、X線回折ピークはモル比がTi:H=1:1.924の水素化チタンに一致)とケイ素粉末(純度99.9%、平均粒子径10.1μm、標準偏差13.4μm)を等モル混合した粉末92.8gを、アルミナセラミックスを内張りしたボールミル容器に直径10mmのジルコニアセラミックス製ボール1160gと一緒に入れ、粉砕助剤として微量のステアリン酸を添加し、密封後、360ks回転ボールミリングを行い、粉砕粉末を得た。
粉砕粉末の電子顕微鏡写真から、粒子径を画像解析ソフトにより解析したところ、平均粒子径が2.8μm、標準偏差が1.9μmであった。粉砕粉末のX線回折ピークを測定したところ、幅が広がったTi:H=1:1.924の水素化チタンのピークとケイ素のピークだけが確認され、粉砕粉末は原料と同一相であることを確認した。
これに、炭化チタン粉末(純度99%、平均粒子径1.3μm、標準偏差が1.3μm)を水素化チタン:ケイ素:炭化チタン=1:1:1.5(モル比)の組成となるよう配合した粉末200gをタービュラミキサを用いて86.4ks混合した。
混合粉末16gを内径30mmの円筒形カーボン製焼結型に充填し、ハンドプレスを用いて粉末を圧縮した。この焼結型を真空ホットプレス装置(ソディック放電プラズマ焼結機)に移し、真空中で粉末を加圧焼結し、直径30mm、厚さ5mmのディスク状焼結体を作製した。条件は温度1473K(1200℃)、圧力50MPaで2400s保持した後、温度1673K(1400℃)、圧力50MPaで900s保持した。
焼結体の加圧軸に垂直な面を研削して平面とし、この面についてX線回折ピークの測定を行った。図6は、混合粉砕した水素化チタン粉末とケイ素粉末に炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示したものである。
図6に示すように、炭化チタンとチタンシリコンカーバイドの鋭くて強いピークだけが確認された。炭化チタンの(200)のピークとチタンシリコンカーバイドの(104)のピーク積分強度の値から前出の式により算出したチタンシリコンカーバイドと炭化チタンの含有率は、それぞれ95.4重量%と4.6重量%であった。
上記ディスク状焼結体をハンマーにより破壊し、破片の破面の電子顕微鏡写真から、結晶粒の長径を画像解析ソフトにより解析した。図7は、混合粉砕した水素化チタン粉末とケイ素粉末に炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。
図7に示すように、平均結晶粒径(長径)が5.3μm、標準偏差が2.1μmであった。平均値+3×標準偏差として計算した最大結晶粒径は11.6μmであった。また、実際に測定された最大結晶粒径は14.6μmであった。
比較例
未粉砕の水素化チタン粉末(純度99%、平均粒子径10.6μm、標準偏差8.3μm、X線回折ピークはモル比がTi:H=1:1.924の水素化チタンに一致)、ケイ素粉末(純度99.9%、平均粒子径10.1μm、標準偏差13.4μm)と炭化チタン粉末(純度99%、平均粒子径1.3μm、標準偏差1.3μm)を水素化チタン:ケイ素:炭化チタン=1:1:1.5(モル比)の組成となるよう配合した粉末200gを、タービュラミキサを用いて86.4ks混合した。
混合粉末16gを内径30mmの円筒形カーボン製焼結型に充填し、ハンドプレスを用いて粉末を圧縮した。この焼結型を真空ホットプレス装置(ソディック放電プラズマ焼結機)に移し、真空中で粉末を加圧焼結し、直径30mm、厚さ5mmのディスク状焼結体を作製した。条件は温度1623K(1350℃)、圧力50MPa、保持時間900sであった。焼結体の加圧軸に垂直な面を研削して平面とし、この面についてX線回折ピークの測定を行った。
図8は、未粉砕の水素化チタン粉末にケイ素粉末と炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示したものである。図8に示すように、炭化チタンとチタンシリコンカーバイドの鋭くて強いピークとごくわずかに二ケイ化チタンのピークが確認された。
二ケイ化チタンを無視し、炭化チタンの(200)のピークとチタンシリコンカーバイドの(104)のピーク積分強度の値から前記式により算出したチタンシリコンカーバイドと炭化チタンの含有率は、それぞれ97.9重量%と2.1重量%であった。
上記ディスク状焼結体をハンマーにより破壊し、破片の破面の電子顕微鏡写真から、結晶粒の長径を画像解析ソフトにより解析した。図9は、未粉砕の水素化チタン粉末にケイ素粉末と炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結して作製した多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。
図9に示すように、平均結晶粒径(長径)が7.6μm、標準偏差が4.5μmであった。平均値+3×標準偏差として計算した最大結晶粒径は21.0μmであった。また、実際に測定された最大結晶粒径は39.8μmであった。
以上詳述したように、本発明は、微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法に係るものであり、本発明により、従来の平均結晶粒径が大きく、変動係数、すなわち、粒径分布の幅も大きく、そのため、最大結晶粒径が大きい多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの平均結晶粒径と変動係数を減少させ、切削加工精度と加工によるチッピングの発生の改善が期待できる、平均結晶粒径6μm以下、結晶粒径の標準偏差3μm以下、最大結晶粒径15μm以下の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造技術を提供することができる。本発明は、例えば、半導体製造に用いられる一部の治具類には、化学的・熱的に安定であること及び微細で精密な加工が容易であることが求められるが、それらの性能を具備した、多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのマシナブルセラミックスとしての用途を提供することを可能にするものとして有用である。
多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの結晶粒径の平均値と水素化チタン粉末又はチタン粉末の平均粒子径との関係を示す。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの結晶粒径の平均値+3×標準偏差で定義した最大結晶粒径と水素化チタン粉末又はチタン粉末の最大粒子径(同一定義)との関係を示す。 水素化チタン(Ti:H=1:1.924)の原料粉末とボールミル粉砕した粉末のX線回折パターンを示す。粉砕粉末の回折ピークは、幅が広がっているが、原料粉末と同一相である。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示す。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示す。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスのX線回折パターンを示す。 多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの破面の電子顕微鏡写真から画像解析により算出した結晶粒径(長径)の分布を示すヒストグラムである。

Claims (4)

  1. 原料として、チタン粉末の代わりに延性のない水素化チタン粉末を使用し、微粉化した、粒子径の平均値が大きくても3μm、標準偏差が大きくても3μmの水素化チタン粉末に、ケイ素粉末、炭化チタン粉末を混合し、混合粉末を加圧焼結することにより平均結晶粒径が大きくても6μmで、結晶粒径の標準偏差が大きくても3μmで、変動係数が大きくても0.5の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスを製造することを特徴とする多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法。
  2. 加圧焼結の条件が、温度1473〜1573Kで、2400s〜4800s保持した後、温度1623K〜1673Kで、900s〜1800s保持する、請求項1に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法。
  3. 請求項1に記載の製造方法で製造された、平均結晶粒径が大きくても6μmで、結晶粒径の標準偏差が大きくても3μmで、変動係数が大きくても0.5の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスであって、該多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスが、TiSiC相、あるいはTiSiC相と少量の不純物相TiC相、TiSi相、TiSi相の中の単数又は複数からなる、請求項に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックス。
  4. 請求項に記載の多結晶チタンシリコンカーバイドセラミックスから構成される半導体製造プロセスにおける半導体回路の静電気による破壊防止治具、又は半導体の焼成プロセスにおける熱処理用治具。
JP2007284506A 2007-10-31 2007-10-31 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法 Expired - Fee Related JP4984159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284506A JP4984159B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284506A JP4984159B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009107909A JP2009107909A (ja) 2009-05-21
JP4984159B2 true JP4984159B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40776843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007284506A Expired - Fee Related JP4984159B2 (ja) 2007-10-31 2007-10-31 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4984159B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5589747B2 (ja) * 2010-10-15 2014-09-17 ぺんてる株式会社 焼成鉛筆芯
JP5252595B2 (ja) * 2010-10-20 2013-07-31 国立大学法人信州大学 チタンシリコンカーバイドの製造方法
JP6257967B2 (ja) * 2013-09-06 2018-01-10 日本碍子株式会社 多孔質材料、ハニカム構造体及びハニカムフィルタ
CN115974557B (zh) * 2022-10-10 2023-08-15 哈尔滨理工大学 一种基于ZrSi-Ti3SiC2的高韧性复合陶瓷及其制备方法和应用
CN118175826B (zh) * 2024-05-16 2024-08-16 浙江大华技术股份有限公司 复合吸波材料、制备方法及器件

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63277506A (ja) * 1987-05-08 1988-11-15 Masahiro Yoshimura 窒化チタン、もしくは炭化チタン、もしくはそれら両者の固溶体の合成方法
JPH01147809A (ja) * 1987-12-03 1989-06-09 Hitachi Metals Ltd 高Br,高iHcの異方性フェライト磁石の製法
JP2005281084A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Tungaloy Corp 焼結体およびその製造方法
JP4451873B2 (ja) * 2006-11-17 2010-04-14 独立行政法人産業技術総合研究所 チタンシリコンカーバイド焼結体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009107909A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5435043B2 (ja) 高硬度導電性ダイヤモンド多結晶体およびその製造方法
US7771649B2 (en) Method of producing ultrafine crystalline TiN/TIB2 composite cermet
Feng et al. Nano-sized zirconium carbide powder: synthesis and densification using a spark plasma sintering apparatus
KR20070092212A (ko) 입방정계 질화붕소 콤팩트
Guo et al. Microstructure and electrical properties of Si3N4–TiN composites sintered by hot pressing and spark plasma sintering
JP4984159B2 (ja) 微細結晶粒チタンシリコンカーバイドセラミックスの製造方法
Zhou et al. Synthesis of high-purity Ti3SiC2 and Ti3AlC2 by spark plasma sintering (SPS) technique
KR20200071141A (ko) 금속 붕화물 및 이의 용도
US9926204B2 (en) Mechanochemical synthesis of hexagonal OsB2
Chlubny et al. Processing and properties of MAX phases–based materials using SHS technique
JP3877677B2 (ja) 耐熱性ダイヤモンド複合焼結体とその製造法
Zhang et al. Microstructure and properties of Al2O3–TiC nanocomposites fabricated by spark plasma sintering from high-energy ball milled reactants
Hu et al. Mechanical properties and microstructure of Ti (C, N) based cermet cutting tool materials fabricated by microwave sintering
Kermani et al. The effect of mechanical alloying on microstructure and mechanical properties of MoSi2 prepared by spark plasma sintering
Jun et al. Highly electro-conductive B 4 C-TiB 2 composites with three-dimensional interconnected intergranular TiB 2 network.
Zhou et al. Fabrication of high-purity ternary carbide Ti3SiC2 by spark plasma sintering technique
Yamamoto et al. Mechanical properties of β-SiC fabricated by spark plasma sintering
Wang et al. Reactive spark plasma sintering of an electrically conductive B4C-SiC-ZrB2 composite with enhanced mechanical properties
Rosinski et al. Properties of WCCO/diamond composites produced by PPS method intended for drill bits for machining of building stones
CN115894042B (zh) 一种超高硬度高熵金属硼化物陶瓷及其低温无压制备方法
Ye et al. Microstructures and mechanical properties of SiBCNAl ceramics produced by mechanical alloying and subsequent hot pressing
JP2009007248A (ja) ダイヤモンド多結晶体
Shul’zhenko et al. New Diamond-Based Superhard Materials. Production and Properties. Review
KR100531428B1 (ko) 반응 밀링에 의한 Ti2AlC 분말의 제조방법
Alawad et al. Microstructure of zirconium carbide ceramics synthesized by spark plasma sintering

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120326

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4984159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees