JP4983698B2 - 酸素センサの異常検出装置及び異常検出方法 - Google Patents

酸素センサの異常検出装置及び異常検出方法 Download PDF

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本発明は、酸素センサの異常検出装置及び異常検出方法に係り、特に、酸素濃度を検出すべき排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有し、排気側電極と大気側電極との間で移動する酸素イオンの量に応じた信号を出力する酸素センサの異常検出装置及び異常検出方法に関する。
従来、例えば内燃機関の排気通路などの排気空間の酸素濃度に応じた信号を出力する酸素センサの異常を検出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この酸素センサは、排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有しており、両電極への電圧印加時にその電極間に流れる酸素イオンの量に応じた信号を出力する。また、上記した異常検出装置は、両電極間に大気側電極から排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように逆電圧を印加して、その逆電圧の印加に伴って両電極間に流れる逆電流に基づいて酸素センサの異常(具体的には、センサの欠損)を検出する。
特開2006−300829号公報
しかし、酸素センサが正常状態にある際に排気側電極と大気側電極との間に上記の如き逆電圧が印加されると、大気側電極から排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するので、その移動後に排気空間の酸素濃度を検出すべく、その逆電圧とは反対の、排気側電極から大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するような正電圧が印加されると、その直後に、排気側電極へ移動した酸素イオンが大気側電極側へ戻ることとなる。このため、上記の手法では、排気空間の酸素濃度を検出するうえで、排気空間の酸素濃度に応じた酸素イオンの量に本来は大気側電極側に存在した酸素イオン分が重畳して、センサ出力に誤差が発生し、排気空間の酸素濃度を正確に検出することができない事態が生じ得る。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、酸素センサの通常利用に影響を及ぼすことなくそのセンサ異常を検出することが可能な酸素センサの異常検出装置及び異常検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、酸素濃度を検出すべき排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有し、前記排気側電極と前記大気側電極との間で移動する酸素イオンの量に応じた信号を出力する酸素センサの異常を検出する装置であって、前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記排気側電極から前記大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する正電圧印加手段と、前記正電圧印加手段による電圧印加時に、前記排気側電極から前記大気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第1の酸素イオン量検出手段と、前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記大気側電極から前記排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する負電圧印加手段と、前記負電圧印加手段による電圧印加時に、前記大気側電極から前記排気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第2の酸素イオン量検出手段と、前記第1の酸素イオン量検出手段の検出結果と前記第2の酸素イオン量検出手段の検出結果との比較結果に基づいて、前記酸素センサの異常を検出するセンサ異常検出手段と、を備える酸素センサの異常検出装置により達成される。
また、上記の目的は、酸素濃度を検出すべき排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有し、前記排気側電極と前記大気側電極との間で移動する酸素イオンの量に応じた信号を出力する酸素センサの異常を検出する方法であって、前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記排気側電極から前記大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する正電圧印加ステップと、前記正電圧印加ステップにおける電圧印加時に、前記排気側電極から前記大気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第1の酸素イオン量検出ステップと、前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記大気側電極から前記排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する負電圧印加ステップと、前記負電圧印加ステップにおける電圧印加時に、前記大気側電極から前記排気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第2の酸素イオン量検出ステップと、前記第1の酸素イオン量検出ステップの検出結果と前記第2の酸素イオン量検出ステップの検出結果との比較結果に基づいて、前記酸素センサの異常を検出するセンサ異常検出ステップと、を備える酸素センサの異常検出方法により達成される。
これらの態様の発明においては、排気側電極と大気側電極との間に排気側電極から大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧が印加されている時に検出されるその酸素イオンの量と、それらの電極間に大気側電極から排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧が印加されている時に検出されるその酸素イオンの量との比較結果に基づいて、酸素センサの異常が検出される。酸素センサが正常状態にある場合は、両酸素イオンの量に差はあまり生じない一方、酸素センサが異常状態にある場合は、両酸素イオンの量に大きな差が生じる。従って、上記の比較結果に基づいて酸素センサの異常を検出することができる。また、かかる構成によれば、酸素センサが正常状態にあるとき、酸素センサの異常検出の過程で排気側電極側と大気側電極側との間を移動する酸素イオンの量を往時と復時とで略均一にすることができるので、その後の酸素センサの通常利用に影響が及ぶのを回避することができる。
尚、上記した酸素センサの異常検出装置において、前記正電圧印加手段及び前記負電圧印加手段は共に、前記排気空間が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミングで電圧印加を行うこととするのがよい。
また、上記した酸素センサの異常検出方法において、前記正電圧印加ステップ及び前記負電圧印加ステップは共に、前記排気空間が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミングで電圧印加を行うこととするのがよい。
これらの態様の発明においては、排気空間が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミングで酸素センサの異常検出が行われる。このため、その酸素センサが正常状態にある場合において排気側電極から大気側電極へ向けて移動する酸素イオンの量と大気側電極から排気側電極へ向けて移動する酸素イオンの量とに差が生じるのを抑制することができる。
尚、上記した酸素センサの異常検出装置において、前記負電圧印加手段は、前記正電圧印加手段による電圧印加が行われた後に電圧印加を行うこととするのがよい。
また、上記した酸素センサの異常検出方法において、前記負電圧印加ステップは、前記正電圧印加ステップにおける電圧印加が行われた後に電圧印加を行うこととするのがよい。
これらの態様の発明においては、酸素センサの異常検出を行ううえで、まず、排気側電極から大気側電極へ向けて酸素イオンが移動され、その後に、大気側電極から排気側電極へ向けて酸素イオンが移動されることとなる。このため、大気側電極側に十分にある酸素イオンが排気側電極側に移動した後に大気側電極側に戻る事態は回避されるので、酸素センサが異常状態にあるにもかかわらず正常状態にあると誤検出されるのを防止することができる。
尚、上記した酸素センサの異常検出装置において、前記センサ異常検出手段は、前記第1の酸素イオン量検出手段による酸素イオンの量が前記第2の酸素イオン量検出手段による酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、前記酸素センサに異常が生じていると検出することとすればよい。
また、上記した酸素センサの異常検出方法において、前記センサ異常検出ステップは、前記第1の酸素イオン量検出ステップにおける酸素イオンの量が前記第2の酸素イオン量検出ステップにおける酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、前記酸素センサに異常が生じていると検出することとすればよい。
これらの態様の発明においては、排気側電極から大気側電極へ向けて移動する酸素イオンの量が、大気側電極から排気側電極へ向けて移動する酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、酸素センサに異常が生じていると判定される。すなわち、排気側電極から大気側電極への酸素イオンの量が、大気側電極から排気側電極への酸素イオンの量に比して少なくても、その差が所定以上に至らない場合は、酸素センサに異常が生じていると判定されることはない。このため、排気空間の酸素濃度が大気の酸素濃度に比して相対的にある程度低い状況でも、酸素センサの異常検出処理を実行することができる。
本発明によれば、酸素センサの通常利用に影響を及ぼすことなくそのセンサ異常を検出することができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である酸素センサ10の構成図を示す。尚、図1には、酸素センサ10の断面図を示している。また、図2は、本実施例の酸素センサ10の異常を検出する装置(異常検出装置)12の構成図を示す。
酸素センサ10は、例えば車両に搭載された内燃機関の排気通路14における酸素濃度を検出するために設けられるセンサである。酸素センサ10は、センサ本体16と、そのセンサ本体16を覆うカバー(図示せず)と、ヒータ18と、を有している。酸素センサ10は、センサ本体16がカバーに覆われたうえで排気通路14に晒されるようにその排気通路14に組み付けられている。尚、上記のカバーには、排気通路14内を流通するガスが酸素センサ10に到達するように複数の通気孔が設けられている。
図1に示す如く、センサ本体16は、大気層20と、電解質層22と、コーティング層24と、を有している。大気層20は、アルミナなどのセラミックで構成された大気層形成部材26に形成された窪み26aに設けられている。電解質層22は、ジルコニアなどの酸素イオン伝導性酸化物セラミックにより構成されており、大気層形成部材26にその窪み26aを塞ぐように隣接して配置されている。大気層20は、大気層形成部材26と電解質層22とにより囲まれている。大気層20は、排気通路14の内部空間から隔絶されており、大気孔(図示せず)により大気に連通している。
電解質層22の大気層20側の表面には、大気側電極30が取り付けられている。大気側電極30は、大気層20すなわち大気に晒されている。また、電解質層22の大気層20とは反対側の表面には、排気側電極32が取り付けられている。排気側電極32は、排気通路14に晒されており、具体的には、上記のコーティング層24により覆われているので、そのコーティング層24を介して排気通路14に晒されている。コーティング層24は、耐熱性のある多孔質性物質であり、排気通路14を流れたガスが排気側電極32に到達する過程で酸素分子以外の物質を取り除く機能を有している。
酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間には、大気側電極30が排気側電極32に対して高電位となるような電圧(以下、正電圧と称す)、及び、排気側電極32が大気側電極30に対して高電位となるような電圧(以下、負電圧と称す)の何れかが選択的に印加される。
すなわち、図2に示す如く、酸素センサ10の大気側電極30及び排気側電極32には、マイクロコンピュータを主体に構成された電子制御ユニット(以下、ECUと称す)34が接続されている。ECU34は、酸素センサ10から供給される信号に基づいて、後に詳述する如く、排気通路14の酸素濃度を検出すると共に、その酸素センサ10の異常を検出する。すなわち、ECU34は、酸素センサ10の異常を検出する異常検出装置12としても機能する。
ECU34は、大気側電極30が接続する第1の外部端子36と、排気側電極32が接続する第2の外部端子38と、を有している。第2の外部端子38には、GND電位からオフセットされた所定電位(図2において2.5ボルト)V0が接続されている。このため、排気側電極32(又は大気側電極30)には、一定の所定電位V0が供給される。また、第1の外部端子36には、抵抗Rs及び抵抗R1(抵抗値=Rx)を介してスイッチ素子Tr1が接続されていると共に、抵抗Rs及び抵抗R2(抵抗R1と等しい抵抗値=Rx)を介してスイッチ素子Tr2が接続されている。
スイッチ素子Tr1は、例えばpnpバイポーラトランジスタであり、抵抗R1に接続するコレクタを有している。スイッチ素子Tr1のエミッタには、上記した所定電位V0に予め定められた所定電位C(例えば、0.5ボルト)を加算した電位(V0+C)が接続されていると共に、そのベースには、第1の入力ポート40が接続されている。また、スイッチ素子Tr2は、例えばnpnバイポーラトランジスタであり、抵抗R2に接続するコレクタを有している。スイッチ素子Tr2のエミッタには、上記した所定電位V0に予め定められた所定電位C(例えば、0.5ボルト)を減算した電位(V0−C)が接続されていると共に、そのベースには、第2の入力ポート42が接続されている。
第1及び第2の入力ポート40,42には、ECU34の有するCPUから選択的にスイッチ素子Tr1,Tr2をオン/オフさせる信号が入力される。このため、大気側電極30(又は排気側電極32)には、(V0+C)及び(V0−C)の何れかの電位が選択的に入力される。
抵抗Rsの両端端子(すなわち端子36,37)には、電流検出回路44が接続されている。電流検出回路44は、酸素センサ10の電極30,32間に流れる電流を検出する役割を有している。尚、以下では、大気側電極30から排気側電極32に向かう電流の向きを正の方向とし、その逆の方向を負の方向とする。ECU34は、酸素センサ10の両電極30,32間に所定電圧を印加する際に電流検出回路44で検出される酸素センサ10に流れる電流値に基づいて、排気通路14の酸素濃度を検出し、また、その酸素センサ10の異常を検出する。
また、ヒータ18は、センサ本体16を活性温度にまで加熱する装置である。ヒータ18は、センサ本体16の大気層20を形成する大気層形成部材26に隣接して配置されたヒータ層50に埋め込まれている。
以下、本実施例における酸素センサ10を用いた処理の手法について説明する。
まず、通常の排気通路14における酸素濃度の検出手法について説明する。ECU34は、排気通路14の酸素濃度を検出すべきときは、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧を印加する。具体的には、第1の入力ポート40にスイッチ素子Tr1をオンさせる信号を入力すると共に、第2の入力ポート42にスイッチ素子Tr2をオフさせる信号を入力する。この場合には、第1の外部端子36の電位が第2の外部端子38の電位よりも高くなり、酸素センサ10の大気側電極30が排気側電極32に対して高電位になる。
このため、大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧が印加されているときは、排気側電極32の表面に付着する酸素がイオン化されて大気側電極30に向けて移動する。この際、その移動する酸素イオンの量は、排気通路14の排気ガス中の酸素濃度に応じたものとなる。酸素イオンの移動する方向と電流の流れる方向とは互いに逆方向の関係にある。従って、排気側電極32と大気側電極30との間に正電圧が印加されている場合は、大気側電極30から排気側電極32へ排気通路14における酸素濃度に応じたセンサ電流が流れる。
ECU34は、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧を印加している状況において、電流検出回路44を用いて、抵抗Rsの両端間に生じるセンサ出力(電圧)をAD変換して酸素センサ10の電極30,32間に流れるセンサ電流を検出し、そのセンサ電流値に基づいて排気通路14における酸素濃度を検出する。そして、その検出した酸素濃度に基づいて内燃機関の制御を行う。
次に、図3及び図4を用いて、酸素センサ10の異常の検出手法について説明する。図3は、本実施例の酸素センサ10の異常を検出するための処理のタイムチャートを示す。尚、図3(A)には酸素センサ10の両電極30,32間に印加する電圧の変化を、また、図3(B)には酸素センサ10の両電極30,32間に流れるセンサ電流の変化を、それぞれ示す。また、図4は、本実施例の異常検出装置12においてECU34が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
ECU34は、排気通路14が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミング(例えば、酸素センサ10への正電圧印加時に電流検出回路44を用いて検出されるセンサ電流が略ゼロであるとき、すなわち、抵抗Rsの両端間に生じるセンサ出力(電圧)が略ゼロであるとき、或いは、内燃機関への燃料カット後、所定時間が経過したとき)において、酸素センサ10の異常(具体的には、排気通路14に面するコーティング層24の目詰まり異常)の有無を検出する。
ECU34は、かかる異常有無の検出を行うべきとき(ステップ100における肯定判定時)は、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧と負電圧とを交互に印加する。具体的には、まず、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧を印加する(ステップ102)。
酸素センサ10に異常が生じていない状況においてかかる正電圧が印加されたときは、通常どおり、排気通路14側の酸素イオンが排気側電極32から大気側電極30に向けて移動するので、排気通路14の酸素濃度に応じた正のセンサ電流が流れる。一方、酸素センサ10に異常が生じている状況においてかかる正電圧が印加されたときは、当初は排気側電極32の表面に既に付着していた酸素がイオン化されて大気側電極30に向けて移動する可能性はあるが、その後は排気通路14内の酸素がコーティング層24を通じて排気側電極32側に吸引され難く、酸素イオンが排気側電極32から大気側電極30に向けて移動し難くなるので、通常時と同程度の正のセンサ電流が流れず、センサ電流が正常時よりも少なくなる。
ECU34は、酸素センサ10の異常有無の検出を行うべく酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧を印加する状況において、その正電圧の印加を開始した後、所定時間(具体的には、少なくとも排気側電極32の表面に既に付着していた酸素がイオン化されて大気側電極30に向けて移動するのに必要な時間)T1が経過した時点で、電流検出回路44を用いて、抵抗Rsの両端間に生じるセンサ出力をAD変換して酸素センサ10の電極30,32間に流れるセンサ電流Iを検出する。尚、その検出されるセンサ電流Iを正電圧印加時のセンサ電流I+とする(ステップ104)。
その後、ECU34は、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に印加する電圧の方向を切り替えて、その電極30,32間に負電圧を印加する(ステップ106)。この負電圧の印加は、上記の正電圧の印加に対して同じ電位レベルでかつ同じ時間だけ行われる。かかる負電圧が印加されたときは、酸素センサ10に異常が生じているか否かに関係なく、大気層20側の酸素イオンが大気側電極30から排気側電極32に向けて移動するので、大気層20の酸素濃度に応じた負のセンサ電流が流れる。このセンサ電流は、酸素センサ10に異常が生じていても、正常時と同程度の大きさとなる。
ECU34は、酸素センサ10の異常有無の検出を行うべく酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に負電圧を印加する状況において、その負電圧の印加を開始した後、上記の所定時間T1と同じ時間が経過した時点で、電流検出回路44を用いて、抵抗Rsの両端間に生じるセンサ出力をAD変換して酸素センサ10の電極30,32間に流れるセンサ電流Iを検出する。尚、その検出されるセンサ電流Iを負電圧印加時のセンサ電流I−とする(ステップ108)。
ECU34は、正電圧印加時のセンサ電流I+と負電圧印加時のセンサ電流I−とを検出すると、その比の絶対値(=|I−|/|I+|)が所定値X0以上であるか否かを判別する(ステップ110)。尚、この所定値X0は、酸素センサ10のコーティング層24に目詰まり異常が生じていると判定できる最小の上記した比の絶対値であり、“1.0”を超える例えば“1.5”や“2.0”の値に設定されている。その結果、否定判定がなされた場合は、酸素センサ10に異常は生じていないと判定する(ステップ112)。一方、肯定判定がなされた場合は、酸素センサ10に異常が生じていると判定する(ステップ114)。
このように本実施例の異常検出装置12においては、排気通路14が大気状態又は大気状態に近い状態にある状況において、酸素センサ10の大気側電極30と排気側電極32との間に正電圧と負電圧とを交互に印加してそれぞれの電圧印加時に得られるセンサ電流同士を比較することで、酸素センサ10の異常有無を検出することができる。
排気通路14が大気状態又は大気状態に近い状態にある状況では、その排気通路14の酸素濃度が大気層20の酸素濃度に対してあまり大きくなることはないので、酸素センサ10への正電圧印加時に電極30,32間を移動する酸素イオンの量と負電圧印加時に電極30,32間を移動する酸素イオンの量とはあまり大きく乖離せず、両タイミングでのセンサ電流の絶対値にあまり大きな差は生じない。しかし、かかる状況にもかかわらず酸素センサ10に異常が生じているときは、排気側電極32から大気側電極30に向けて酸素イオンが移動し難くなるので、酸素センサ10への正電圧印加時の酸素イオンの量が負電圧印加時の酸素イオンの量に比して所定以上少なくなり、正電圧印加時のセンサ電流の絶対値が負電圧印加時のセンサ電流の絶対値に比して所定以上小さくなる。
本実施例においては、正電圧印加時のセンサ電流の絶対値と負電圧印加時のセンサ電流の絶対値とが比較され、その比較の結果として正電圧印加時のセンサ電流の絶対値が負電圧印加時のセンサ電流の絶対値に比して所定以上小さいか否かに基づいて酸素センサ10に異常が生じているか否かが判定される。従って、本実施例の酸素センサ10の異常検出装置10によれば、酸素センサ10に異常が生じているか否かを精度よく判定することが可能となっている。
尚、かかる構成においては、酸素センサ10の異常有無検出が、排気通路14が大気状態又は大気状態に近い状態にある状況において行われる。かかる状況にあれば、酸素センサ10が正常状態にあるときに正電圧印加時に排気側電極32から大気側電極30へ向けて移動する酸素イオンの量と負電圧印加時に大気側電極30から排気側電極32へ向けて移動する酸素イオンの量とに差が生じるのを抑制することが可能となる。従って、本実施例によれば、酸素センサ10に異常が生じているか否かの判定精度を向上させることが可能となっている。
また、かかる構成においては、酸素センサ10への正電圧印加時における排気側電極32から大気側電極30への酸素イオンの量が負電圧印加時における大気側電極30から排気側電極32への酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、酸素センサ10に異常が生じていると判定される。すなわち、酸素センサ10への正電圧印加時の酸素イオンの量が負電圧印加時の酸素イオンの量に比して少なくても、その差が所定以上に至らない場合は、酸素センサ10に異常が生じていると判定されることはない。このため、本実施例によれば、排気通路14の酸素濃度が大気層20の酸素濃度に比して相対的にある程度低い状況でも、酸素センサ10の異常有無検出を実行することが可能となっている。
また、本実施例においては、酸素センサ10の異常有無を検出するのにその排気側電極32と大気側電極30との間に正電圧と負電圧とが交互に印加されるが、その際、正電圧の印加が先に行われ、負電圧の印加が後に行われる。
仮に負電圧の印加が先に行われ、正電圧の印加が後に行われる構成では、負電圧の印加によって大気側電極30から排気側電極32に向けて大気層20の酸素がイオン化されて移動した直後に正電圧の印加が行われると、その排気側電極32に移動した酸素イオンが大気側電極30へ戻ることとなるため、酸素センサ10への正電圧印加時に排気通路14の酸素濃度を検出するのに、排気通路14の酸素濃度に応じた酸素イオンの量に、本来は大気層20側に存在した酸素イオン分が重畳して、センサ出力に誤差が発生し、排気通路14の酸素濃度を正確に検出することができない事態が生じ得る。
これに対して、本実施例の構成においては、上記の如く、酸素センサ10への正電圧の印加が先に行われ、負電圧の印加が後に行われる。この場合、大気層20側(大気側電極30側)に十分にある酸素イオンが排気通路14側(排気側電極32側)に移動した後に大気層20側に戻る事態が生ずることは回避される。このため、本実施例によれば、酸素センサ10が異常状態にある際に排気通路14側から大気層20側へ移動する酸素イオンの量が不当に多くなるのを防止することができ、酸素センサ10の異常発生中にもかかわらず正常状態にあると誤検出されるのを防止することが可能となっている。
更に、本実施例の構成においては、酸素センサ10への正電圧の印加と負電圧の印加とが同じ電位レベルでかつ同じ時間だけ行われる。この場合、酸素センサ10が正常状態にあるときは、その酸素センサ10の異常検出処理の過程で、正電圧印加によって排気側電極32から大気側電極30に向けて移動する酸素イオンの量と、負電圧印加によって大気側電極30から排気側電極32に向けて移動する酸素イオンの量とが略均一になり、正電圧印加によって一旦大気側電極30に溜まった電荷が負電圧印加によって排気側電極32側へ放電されることとなる。このため、本実施例によれば、酸素センサ10の異常検出処理を行った後、その酸素センサ10を用いて排気通路14の酸素濃度を検出して例えば内燃機関の制御を行う際に、その正電圧印加によって大気側電極30に溜まった電荷が酸素センサ10の通常利用であるその酸素濃度検出に影響を与えるのを回避することが可能となっている。
従って、本実施例の酸素センサ10の異常検出装置12によれば、酸素センサ10の通常利用に影響を及ぼすことなくそのセンサ異常の有無を正確に判定することが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、ECU34が、図4に示すルーチン中ステップ102の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「正電圧印加手段」及び「正電圧印加ステップ」が、ステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「第1の酸素イオン量検出手段」及び「第1の酸素イオン量検出ステップ」が、ステップ106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「負電圧印加手段」及び「負電圧印加ステップ」が、ステップ108の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「第2の酸素イオン量検出手段」及び「第2の酸素イオン量検出ステップ」が、ステップ110〜114の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「センサ異常検出手段」及び「センサ異常検出ステップ」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、酸素センサ10の異常有無を検出するのに、その酸素センサ10への正電圧印加時におけるセンサ電流と負電圧印加時におけるセンサ電流との絶対値の比を算出して、その比が“1.0”を超える所定値X0以上であるか否かを判別することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それらの絶対値の差を算出して、その差が所定差以上であるか否かを判別することとしてもよい。
本発明の一実施例である酸素センサの構成図である。 本実施例の酸素センサの異常検出装置の構成図である。 本実施例の酸素センサの異常を検出するための処理のタイムチャートである。 本実施例の異常検出装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
符号の説明
10 酸素センサ
12 異常検出装置
14 排気通路
20 大気層
22 電解質層
30 大気側電極
32 排気側電極
34 電子制御ユニット(ECU)
44 電流検出回路

Claims (8)

  1. 酸素濃度を検出すべき排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有し、前記排気側電極と前記大気側電極との間で移動する酸素イオンの量に応じた信号を出力する酸素センサの異常を検出する装置であって、
    前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記排気側電極から前記大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する正電圧印加手段と、
    前記正電圧印加手段による電圧印加時に、前記排気側電極から前記大気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第1の酸素イオン量検出手段と、
    前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記大気側電極から前記排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する負電圧印加手段と、
    前記負電圧印加手段による電圧印加時に、前記大気側電極から前記排気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第2の酸素イオン量検出手段と、
    前記第1の酸素イオン量検出手段の検出結果と前記第2の酸素イオン量検出手段の検出結果との比較結果に基づいて、前記酸素センサの異常を検出するセンサ異常検出手段と、
    を備えることを特徴とする酸素センサの異常検出装置。
  2. 前記正電圧印加手段及び前記負電圧印加手段は共に、前記排気空間が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミングで電圧印加を行うことを特徴とする請求項1記載の酸素センサの異常検出装置。
  3. 前記負電圧印加手段は、前記正電圧印加手段による電圧印加が行われた後に電圧印加を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の酸素センサの異常検出装置。
  4. 前記センサ異常検出手段は、前記第1の酸素イオン量検出手段による酸素イオンの量が前記第2の酸素イオン量検出手段による酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、前記酸素センサに異常が生じていると検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の酸素センサの異常検出装置。
  5. 酸素濃度を検出すべき排気空間に晒される排気側電極と、大気に晒される大気側電極と、を有し、前記排気側電極と前記大気側電極との間で移動する酸素イオンの量に応じた信号を出力する酸素センサの異常を検出する方法であって、
    前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記排気側電極から前記大気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する正電圧印加ステップと、
    前記正電圧印加ステップにおける電圧印加時に、前記排気側電極から前記大気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第1の酸素イオン量検出ステップと、
    前記排気側電極と前記大気側電極との間に、前記大気側電極から前記排気側電極へ向けて酸素イオンが移動するように電圧を印加する負電圧印加ステップと、
    前記負電圧印加ステップにおける電圧印加時に、前記大気側電極から前記排気側電極へ移動する酸素イオンの量を検出する第2の酸素イオン量検出ステップと、
    前記第1の酸素イオン量検出ステップの検出結果と前記第2の酸素イオン量検出ステップの検出結果との比較結果に基づいて、前記酸素センサの異常を検出するセンサ異常検出ステップと、
    を備えることを特徴とする酸素センサの異常検出方法。
  6. 前記正電圧印加ステップ及び前記負電圧印加ステップは共に、前記排気空間が大気状態又は大気状態に近い状態にあるタイミングで電圧印加を行うことを特徴とする請求項5記載の酸素センサの異常検出方法。
  7. 前記負電圧印加ステップは、前記正電圧印加ステップにおける電圧印加が行われた後に電圧印加を行うことを特徴とする請求項5又は6記載の酸素センサの異常検出方法。
  8. 前記センサ異常検出ステップは、前記第1の酸素イオン量検出ステップにおける酸素イオンの量が前記第2の酸素イオン量検出ステップにおける酸素イオンの量に比して所定以上少ない場合に、前記酸素センサに異常が生じていると検出することを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項記載の酸素センサの異常検出方法。
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