JP4981480B2 - 分電盤 - Google Patents

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Description

本発明は、分電盤に関するものである。
従来より、導電バーに回路遮断器を差込接続する分電盤があった(例えば特許文献1参照)。この分電盤は、前後方向(分電盤の奥行き方向)に並設された複数の長尺状の導電バーと、一端側に導電バーに短手方向から差込接続される受刃が配設され、他端側に係止凹部が設けられた複数の回路遮断器と、先端部を係止凹部に係止させることで受刃が導電バーから外れる方向への回路遮断器の移動を規制する係止部材とを備えている。係止部材は、略コ字状のベースに回動自在に軸支されており、回路遮断器に対して導電バーと反対側に配設されている。そして、回路遮断器の受刃を導電バーに差込接続した状態において係止部材を回転させて先端部を係止凹部に係止させると、受刃が導電バーから外れる方向への回路遮断器の移動が規制される。従って、回路遮断器を設置した後に、受刃が導電バーから外れる方向の力が回路遮断器に加わっても外れることがなく、回路遮断器が保持される。
特開2003−164021号公報(第3頁−第7頁、及び、第1図−第9図)
上述の特許文献1に示した分電盤では、配線作業や他の回路遮断器の取付作業中に誤って設置済みの回路遮断器に受刃側を軸とする係止部材の係合方向と逆向きの回転力が加わると、回路遮断器の回転に伴って係止部材も同方向に回転するので、係止部材の先端部と係止凹部との係合が外れ、回路遮断器が外れる虞があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、あらゆる方向の力に対して分岐開閉器の取付状態を保持できる分電盤を提供することにある。
請求項1の発明は、前面側に分岐開閉器が配設される取付板を備えた分電盤であって、分岐開閉器は、略直方体状に形成された開閉器本体を有し、開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向において一方側に係合凹部が設けられるとともに他方側に取付板に設けられた係合突片と係合し分岐開閉器の他方側への移動を規制する移動規制部が設けられ、取付板は、係合突片を移動規制部に係合させた状態において係合凹部内に少なくとも一部が進入する位置と、係合凹部から退出する位置との間で移動自在に設けられた係合部材を有し、係合部材を係合凹部内に進入させた状態において係合部材の移動を規制する規制手段が設けられており、係合部材は、開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向に沿ってスライド移動自在に設けられ、規制手段は、係合部材に設けた係止部と、係合部材を係合凹部内に進入させた状態において係止部と係合する被係止部とで構成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、係合凹部内に挿入される方向に係合部材を弾性付勢する弾性体が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明は、前面側に分岐開閉器が配設される取付板を備えた分電盤であって分岐開閉器は、略直方体状に形成された開閉器本体を有し、開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向において一方側に係合凹部が設けられるとともに、他方側に取付板に設けられた係合突片と係合し分岐開閉器の他方側への移動を規制する移動規制部が設けられ、取付板は、係合突片を移動規制部に係合させた状態において係合凹部内に少なくとも一部が進入する位置と、係合凹部から退出する位置との間で移動自在に設けられた係合部材を有し、係合部材を係合凹部内に進入させた状態において係合部材の移動を規制する規制手段が設けられており、係合部材は、開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向に平行な面であって取付板と直交する面内で回動自在に配設され、規制手段、係合部材の回動面と平行な面内で、係合凹部内に係合した状態の係合部材に対して操作側と反対側の端部が分岐開閉器と反対側から当接するロック位置と係合部材から離れるロック解除位置との間で回動自在に配設されるレバー部と、レバー部がロック位置に回動した状態でレバー部の回動を規制する回動規制部とで構成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、分岐開閉器の係合凹部内に係合部材を進入させた状態において係合部材の移動を規制する規制手段を設けているので、分岐開閉器を取付けた状態においてこの分岐開閉器にどのような方向から力が加わった場合でも取付状態を保持することができるという効果がある。また、施工時やメンテナンス時に、誤って取付済みの分岐開閉器に力が加わった場合でも取付状態を保持できるので、再度取付ける手間を省くことができ、作業性が向上するという効果がある。さらに、取付板の係合突片を移動規制部に係合させた状態の分岐開閉器に対して、係合凹部に係合部材を進退させるだけで分岐開閉器を着脱することができるので、分岐開閉器の着脱が容易になるという効果がある。
また、係合部材を、開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向に沿ってスライド移動自在に設けており、それ以外の方向には移動できないので、係止部が被係止部に係止していない状態であっても取付板に沿う方向の回転力に対して分岐開閉器を保持することができるという効果がある。さらに、係合部材を分岐開閉器と反対側にスライドさせるだけで分岐開閉器の取付板への保持が解除されるので、分岐開閉器を取付板に対して容易に着脱することができるという効果がある。
請求項の発明によれば、係合部材を係合凹部内に挿入する際に弾性体からの弾性付勢力によって挿入することができるので、分岐開閉器の取付作業が容易になるという効果がある。また、請求項1と比較すると、分岐開閉器を取付板に取付けてロックする際に、係合部材の一端側を下向きに押すだけで弾性体からの付勢力により係合部材を係合凹部内に挿入することができるので、分岐開閉器の取付作業が簡単になるという効果がある。
請求項の発明によれば、分岐開閉器の係合凹部内に係合部材を進入させた状態において係合部材の移動を規制する規制手段を設けているので、分岐開閉器を取付けた状態においてこの分岐開閉器にどのような方向から力が加わった場合でも取付状態を保持することができるという効果がある。また、施工時やメンテナンス時に、誤って取付済みの分岐開閉器に力が加わった場合でも取付状態を保持できるので、再度取付ける手間を省くことができ、作業性が向上するという効果がある。さらに、取付板の係合突片を移動規制部に係合させた状態の分岐開閉器に対して、係合凹部に係合部材を進退させるだけで分岐開閉器を着脱することができるので、分岐開閉器の着脱が容易になるという効果がある。また、レバー部をロック位置に回動させた状態において回動規制部でレバー部の回動を規制することによって、分岐開閉器を取付けた状態においてこの分岐開閉器にどのような方向から力が加わった場合でも取付状態を保持することができるという効果がある。さらに、分岐開閉器を取付板に取付けてロックする際に、スライド操作ではなく回転操作により行っているので小さい作業スペースがあればよく、分岐開閉器と分電盤の側面の間のスペースが狭い場合であっても、分岐開閉器を容易にロックすることができるという効果がある。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態の分電盤Aは、造営材(例えば、壁面等)に取付けられ、内部に収納した主幹開閉器3又は複数(図2では16個)の分岐開閉器4が必要に応じてそれぞれオン/オフされる。尚、以下の説明では特に断りがない場合、図2に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、図2の正面を前面という。従って図1の下側が後面になる。
本実施形態の分電盤Aは、図2及び図3に示すように縦長の略矩形板状の背面板1a及び縦長であって背面板1aの外縁に沿って背面板1aに取着される枠体1bで一体に形成された箱体1と、箱体1の内部に収納される主幹開閉器3及び複数の分岐開閉器4と、分岐開閉器4が取付けられる取付ベース(取付板)7と、取付ベース7に沿って左右方向にスライド移動自在に取着され分岐開閉器4の移動を規制する係合部材17と、箱体1の一端側において開閉自在に枢支され主幹開閉器3及び分岐開閉器4の前面側を覆う蓋体2とを備えている。
まず、背面板1aについて図2及び図3に基づいて説明する。背面板1aは、縦長の略矩形板状であって、左右方向両端側には断面視コ字状の縦長の取付部材5、5がねじ11を用いてそれぞれ取付けられている。各取付部材5には、長手方向に沿って複数の取付孔5aが一定の間隔で設けられており、両取付部材5、5の上方位置には主幹開閉器3を取付けるための略矩形板状の取付ベース6がねじ15を用いて取付けられている。また、両取付部材5、5の下方位置には、略矩形板状の取付ベース7がねじ15を用いて取付けられており、この取付ベース7の前面側には、左右方向中央位置に3本の導電バー14が上下方向に沿って前後方向において異なる高さに配設されている。
ここで、取付ベース7について図1〜図3に基づいて説明する。取付ベース7は、略矩形板状であって、四隅においてねじ15を用いて両取付部材5、5に取付けられている。この取付ベース7の左右方向略中央には、導電バー14の両側に前面側に突出するとともにその先端が斜め外向き(導電バー14と反対側)に折り曲げられた係合突片7a、7aがそれぞれ切り起こしにより形成され、取付ベース7の左右方向両端側には、係合突片7aに対応する部位に横長の各一対の挿通溝(図示せず)がそれぞれ設けられている。各一対の挿通溝は、上下方向において係合部材17の一対の脚片17c、17cと略同間隔に設けられており、上下方向において挿通溝と挿通溝の中間位置には、左右方向に沿って2個の係止溝(被係止部)7b、7bが設けられている。これらの係合突片7a、一対の挿通溝及び係止溝7b、7bは、取付ベース7の左右両側部に導電バー14の長手方向に沿って分岐開閉器4の取付間隔で複数組(本実施形態では各8個)設けられている。
次に、主幹開閉器3について図2に基づいて説明する。主幹開閉器3は、縦長の略直方体状に形成されており、前面側において上下方向両端側には複数(図2では各3個)の電源側端子3b及び負荷側端子3cがそれぞれ設けられている。また、主幹開閉器3の前面側略中央位置には、内部の接点(図示せず)をオン/オフして各電源側端子3bと対応する負荷側端子3cの間を導通又は開放するための操作摘み3aが設けられている。各電源側端子3bには、図示しない一次電源が接続され、各負荷側端子3cには平面視L字状の導電部材8a〜8cの一端側がねじ12を用いてそれぞれ接続されている。また、導電部材8a、8cは、途中位置で折り曲げて他端側の高さ位置を対応する導電バー14の高さ位置に合わせており、導電部材8a〜8cの他端側はそれぞれ対応する導電バー14にねじ13を用いて接続されている。この主幹開閉器3は、取付ベース6に例えばねじ等を用いて固定されている。
さらに、分岐開閉器4について図1〜図3に基づいて説明する。分岐開閉器4は、略直方体状であって分電盤協約寸法の1個分に形成された開閉器本体4fと、略直方体状であって開閉器本体4fに着脱自在に取着されるプラグインアダプタ4gとを備えている。開閉器本体4fは、前面側において左右方向一端側(図1の右側)に負荷側端子4eが2個設けられ、他端側(図1の左側)に負荷側端子4eと対応する電源側端子(図示せず)が設けられている。一方、プラグインアダプタ4gは、左右方向一端側(図1の左側)の側面において3本の導電バー14に対応する高さ位置に溝4bが3箇所設けられ、上側の2箇所には一対の刃受け16、16がそれぞれ配置されている。各刃受け16は、アダプタ内部に収納された導電部材(図示せず)の一端側に設けられ、他端側の差込端子(図示せず)を開閉器本体4fの対応する電源側端子にねじ固定することで、各刃受け16と電源側端子とが電気的に接続される。
また、開閉器本体4fは、負荷側端子4e側の側面の下側に係合部材17が係合する係合凹部4cが設けられ、電源側端子側の側面の下側に取付ベース7の係合突片7aが係止する係止凹部(移動規制部)4dが設けられている。さらに、開閉器本体4fの前面側の略中央位置には、内部の接点(図示せず)をオン/オフして各刃受け16と対応する負荷側端子4eの間を導通又は開放するための操作摘み4aが設けられている。この分岐開閉器4は、図2に示すように左右方向において導電バー14の左右両側に2列に配列されており、さらに上下方向において導電バー14に沿って複数(図2では8個)並設されている。尚、本実施形態では、開閉器本体4fとプラグインアダプタ4gとを別体に設けているが、開閉器本体の内部に導電バー14に接続する刃受け16を備えたプラグインタイプの分岐開閉器としてもよい。
ここで、係合部材17について図1及び図4に基づいて説明する。係合部材17は、例えば合成樹脂製であって略直方体状の本体部17aを有しており、本体部17aの前方(図4(a)の左側)には、側面視三角形状であって前方に行くほど斜め下方に傾斜する傾斜面を有する係合片17eが一体に設けられている。また、本体部17aの下側には、下方に突出し先端側がそれぞれ外側に向かって延出する略L字状の脚片17c、17cが一体に設けられており、本体部17aの後方(図4(a)の右側)には、上方に突出し先端側が斜め後方に延設する操作片17bが連結片17fを介して一体に設けられている。さらに、連結片17fの後方側(図4(a)の右側)の下側位置には、後方側において下方に突出する突面を有し前方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面が形成された側面視三角形状の係止片(係止部)17dが一体に設けられている。
この係合部材17は、両脚片17c、17cの先端側を取付ベース7の一対の挿通溝を通してそれぞれ裏面側に配置することによって、本体部17aの下面との間で各挿通溝の端縁を挟み込んだ状態で取付ベース7に取着され、取付ベース7に沿って左右方向にスライド移動させることができる。また、係合部材17の係止片17dの突面を取付ベース7に設けた何れか一方の係止溝7bの端縁に係止させることによって、分岐開閉器4から離れる方向への係合部材17の移動を規制することができる。ここに、係止片17dと、係止溝7bとで規制手段が構成されている。
次に、分岐開閉器4を取付ける手順について図1に基づいて説明する。まず、取付ベース7の係合突片7aを分岐開閉器4の係止凹部4dに係止させるとともに各導電バー14をそれぞれ対応する刃受け16、16に挟持させた状態で、分岐開閉器4を取付ベース7に載置する(図1(a)参照)。尚、この状態において係止片17dは右側の係止溝7bに係止されている(すなわち、係合部材17は外側位置に配置されている)ので、分岐開閉器4を取付ベース7に載置する際に係合部材17に干渉することがない。次に、操作片17bを上向きに押して連結片17fを撓ませることで係止片17dと係止溝7bとの係止状態を解除し、この状態のまま操作片17bを左向き(分岐開閉器4に近づく向き)に押して係合部材17を左側にスライド移動させ、係合片17eを係合凹部4cに挿入する(図1(b)参照)。その後、操作片17bを下向きに押して係止片17dの突面を左側の係止溝7bの端縁に係止させると、分岐開閉器4の取付けが完了する(図1(c)参照)。尚、分岐開閉器4は、取付完了状態において係合突片7a及び係合部材17により左右両側から保持されており、分岐開閉器4の左右方向への移動が規制されている。
逆に、分岐開閉器4を取り外す場合には、操作片17bを上向きに押して連結片17fを撓ませることで係止片17dと係止溝7bとの係止状態を解除し、この状態のまま操作片17bを右向き(分岐開閉器4から離れる向き)に引張り係合部材17を右側にスライド移動させ、係合片17eを係合凹部4cから後退させる。その後、係止片17dを外側の係止溝7bに係止させた状態で分岐開閉器4を右向き(導電バー14から離れる向き)に引っ張ると、分岐開閉器4が取り外される。
この分電盤Aでは、係合部材17の係止片17dの突面を取付ベース7の係止溝7bの端縁に係止させることで、分岐開閉器4から離れる方向への係合部材17の移動を規制することができるので、係合凹部4c内に係合部材17の係合片17eを進入させて分岐開閉器4を取付けた状態において、分岐開閉器4にどのような方向から力が加わった場合でも取付状態を保持することができる。また、施工時やメンテナンス時に、誤って取付済みの分岐開閉器4に力が加わった場合、特に一方を軸として回転させる力が加わったとしても取付状態を保持できるので、再度取付ける手間を省くことができ、作業性が向上する。さらに、係合部材17を、左右方向に沿ってスライド移動自在に設けており、それ以外の方向には移動できないので、係止片17dが係止溝7bに係止していない状態であっても取付ベース7に沿う方向の回転力に対して分岐開閉器4を保持することができる。また、係合部材17を分岐開閉器4から離れる方向にスライドさせて、係止片17eを係合凹部4cから後退させることで分岐開閉器4の取付ベース7への保持が解除されるので、分岐開閉器4を取付ベース7に対して容易に着脱することができる。
尚、係合凹部4c、係止溝7b及び係合部材17の形状は本実施形態に限定されるものではなく、分岐開閉器4を配置する位置等に応じて適宜設計してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。本実施形態の分電盤Aは、箱体1と、主幹開閉器3及び複数の分岐開閉器4と、取付ベース7と、係合部材9及び係合部材9を支持する支持部材10と、蓋体2とを備えている。尚、係合部材17自体をスライド移動自在に取付ベース7に直接取付ける代わりに、支持部材10を取付ベース7に固定し、支持部材10に対して係合部材9を左右方向にスライド移動自在に設けた以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、係合部材9について図6に基づいて説明する。係合部材9は、前方(図6(b)の左側)に斜め下方に傾斜する傾斜面を有する略矩形板状の本体部9aを有しており、本体部9aの後方(図6(c)の右側)には、下方に突出する突片9dが一体に設けられている。また、本体部9aの後方には、本体部9aよりも薄い板状であって、途中位置から後方に行くほど上方への突出量が増加するように形成された操作片9bが一体に設けられている。さらに、この操作片9bの途中位置における上面には、後面が操作片9bの上面と略直交し、前方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面が形成された側面視三角形状の係止片(係止部)9cが一体に設けられている。
この係合部材9は、コイルばね(弾性体)20とともに支持部材10内に収納されている。支持部材10は、図6及び図7に示すように略矩形箱状であって前方(図6(c)の左側)に斜め下方に傾斜する傾斜面10fが形成された本体部10aを有しており、傾斜面10fには係合部材9の本体部9aを前後方向に移動自在に露出させる露出孔10bが設けられている。また、本体部10aの後方側(図6(c)の右側)の端面には、操作片9bを前後方向に移動自在に挿通させる挿通孔10cが設けられており、本体部10aの上面には係合部材9の係止片9cと係止する係止溝(被係止部)10dが設けられている。さらに、本体部10aの下面には、下方に突出し先端側に固定爪を有する一対の固定片10e、10eが一体に設けられている。この支持部材10に係合部材9を取付けた状態において、係合部材9の本体部9aは露出孔10bを通して前方に露出し、操作片9bは挿通孔10cを通して後方に露出する。また、取付状態において係合部材9の突片9dと支持部材10の本体部10aの後面との間には、例えばばね鋼等で形成されたコイルばね20が取着されており、このコイルばね20の付勢力によって係合部材9を前方に突出させることができる。尚、各支持部材10は、各固定片10eの固定爪をそれぞれ取付ベース7に設けた固定孔(図示せず)を通して固定孔の裏側端縁に係止させることで、取付ベース7において各係合突片7aと対応する位置にそれぞれ固定される。
ここで、係合部材9の動作について図7に基づいて説明する。まず、図7(a)に示すように係合部材9の本体部9aが分岐開閉器4の係合凹部4cに挿入されている状態から操作片9bを下向きに押して係止片9cと係止溝10dとの係止状態を解除する。次に、図7(b)に示すように操作片9bを後方(図7(b)の右側)に引張り係止片9cを挿通孔10cの端縁に係止させると、本体部9aが露出孔10bの孔内に後退した状態で保持される。尚、この状態においてコイルばね20は、圧縮されている。一方、図7(b)に示す状態から図7(c)に示すように操作片9bを下向きに押して係止片9cと挿通孔10cの端縁との係止状態を解除すると、コイルばね20の付勢力によって本体部9aが露出孔10bから前方(図7(d)の左側)に突出し係合凹部4cに挿入され、係止片9cが係止溝10dと係止した状態で保持される。尚、この状態においてコイルばね20は伸長している。
次に、分岐開閉器4を取付ける手順について図5に基づいて説明する。まず、分岐開閉器4の導電バー14と反対側の下側端縁を支持部材10の傾斜面10fに当接させた状態で分岐開閉器4を下方にスライドさせる(図5(a)参照)。尚、この状態において係止片9cが挿通孔10cの端縁に係止されており、係合部材9の本体部9aは露出孔10bの孔内に後退しているので、分岐開閉器4を傾斜面10fに沿ってスライドさせる際に本体部9aに干渉することがない。次に、分岐開閉器4を取付ベース7に沿って左側にスライドさせ、取付ベース7の係合突片7aを分岐開閉器4の係止凹部4dに係止させるとともに各導電バー14を対応する刃受け16、16に挟持させる(図5(b)参照)。その後、操作片9bを下向きに押して係止片9cと挿通孔10cとの係止状態を解除すると、コイルばね20の付勢力により係合部材9が左側(分岐開閉器4側)に移動し本体部9aが係合凹部4cに挿入され、分岐開閉器4の取付けが完了する。尚、この状態において係止片9cは係止溝10dに係止しているので、分岐開閉器4は係合突片7a及び係合部材9により左右両側から保持され、分岐開閉器4の左右方向への移動が規制される。
逆に、分岐開閉器4を取り外す場合には、操作片9bを下向きに押して係止片9cと係止溝10dとの係止状態を解除した後、操作片9bを右側(分岐開閉器4と反対側)に引張り本体部9aを係合凹部4cから後退させる。その後、係止片9cを挿通孔10cの端面に係止させた状態で分岐開閉器4を傾斜面10fに当接させながら右斜め前方に引っ張ると分岐開閉器4が取り外される。
この分電盤Aでは、係合部材9の本体部9aを係合凹部4c内に挿入する際に、コイルばね20からの弾性付勢力によって挿入することができるので、分岐開閉器4の取付作業が容易になる。また、第1の実施形態と比較すると、分岐開閉器4を取付ベース7に取付けてロックする際に、係合部材9の操作片9bを下向きに押すだけでコイルばね20の付勢力により係合部材9の係止片9cを係合凹部4c内に挿入することができるので、分岐開閉器4の取付作業が簡単になる。
尚、係合凹部4c、係合部材9及び支持部材10の形状は本実施形態に限定されるものではなく、分岐開閉器4を配置する位置等に応じて適宜設計してもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を図8〜図10に基づいて説明する。本実施形態の分電盤Aは、箱体1と、主幹開閉器3及び複数の分岐開閉器4と、取付ベース7と、係合部材18及び係合部材18に回動自在に軸支され係合片18bの導電バー14と反対側への回動を規制するレバー片(レバー部)19と、蓋体2とを備えている。尚、係合部材17の代わりに係合部材18及びレバー片19を設けた以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、係合部材18について図10に基づいて説明する。係合部材18は、断面視略コ字状の本体部18aを有しており、本体部18aの中央片の一端側(図10(a)の左側)には、上方に突出する係合片18bが突設されている。この係合片18bの先端側の外側面(図10(a)の左側)には、突起18fが一体に設けられており、本体部18aの左右両側片に平行な面(以下、回動面という。)内で回動自在に設けられている。また、本体部18aの左右両側片の一端側(図10(a)の右側)には、内側に向かって突出しレバー片19の回動を規制する突起(回動規制部)18e、18eがそれぞれ設けられており、左右両側片の左右方向途中位置には、図10(a)に示すようにレバー片19を軸支するための軸孔18dがそれぞれ設けられている。さらに、係合部材18の下面には、下方に突出し先端側に固定爪を有する固定片18cが4個設けられている。尚、各係合部材18は、各固定片18cの固定爪をそれぞれ取付ベース7に設けた固定孔(図示せず)を通して固定孔の裏側端縁に係止させることで、取付ベース7において各係合突片7aと対応する位置にそれぞれ固定される。
次に、レバー片19について図10に基づいて説明する。レバー片19は、略矩形板状であって一方側(図10(a)の左側)において先端部が上方に突出する本体部19aを有しており、レバー片19の一方側において両面(図10(a)の前後面)には係合部材18の軸孔18dに軸支される軸部19d、19dがそれぞれ突設されている。そして、各軸部19dを対応する軸孔18dにそれぞれ嵌め込むと、レバー片19が係合片18bの回動面と平行な面内で回動自在に軸支される。また、他方側(図10(a)の右側)において各突起18eに対応する部位には、溝19bがそれぞれ設けられており、溝19bの下端にはレバー片19を図10(a)中の左回りに回動させた際に突起18eの乗り越えを容易にするためのテーパー面19cが形成されている。
次に、分岐開閉器4を取付ける手順について図8及び図9に基づいて説明する。まず、分岐開閉器4を右斜め前方から押し込み、取付ベース7の係合突片7aを分岐開閉器4の係止凹部4dに挿入するとともに各導電バー14をそれぞれ対応する刃受け16、16に差し込む(図8(a)参照)。この状態においてレバー片19は、操作側(図9(a)の右側)が下方位置にある状態に配置されており(ロック解除位置)、係合片18bは分岐開閉器4の本体に押されて図9(a)中の右周りに回動しレバー片19と当接した状態に配置される。さらに、分岐開閉器4を押し込むと、係合突片7aが係合凹部4cに係止されるとともに各導電バー14が刃受け16、16に挟持され、係合片18bが図9(b)中の左周りに回動し突起18fが係合凹部4cに挿入される(図8(b)参照)。尚、この状態においてレバー片19は、図9(b)に示すように係合片18bから離れた状態にある。その後、図9(c)に示すように、レバー片19を図9(c)中の左回りに回転させ操作側の下面を両突起18e、18eに係止させると、係合片18bはレバー片19の先端側と当接し(ロック位置)、図9(c)中の右周りの回動が規制される(図8(c)参照)。尚、この状態において、分岐開閉器4は係合突片7a及び係合部材18により左右両側から保持されており、分岐開閉器4の左右方向への移動が規制されている。
逆に、分岐開閉器4を取り外す場合には、レバー片19の操作側を下向きに押してレバー片19と両突起18e、18eの係止状態を解除し、レバー片19を図9(b)中の右周りに回転させロック解除位置に戻す。その後、分岐開閉器4を右斜め前方に引っ張ると、係合片18bが分岐開閉器4の本体に押されて図9(a)中の右周りに回動し、突起18fと係合凹部4cとの係止状態が解除されて分岐開閉器4が取り外される。
この分電盤Aでは、レバー片19をロック位置に回動させた状態において両突起18e、18eでレバー片19の回動を規制することによって、分岐開閉器4を取付けた状態において、分岐開閉器4にどのような方向から力が加わった場合でも取付状態を保持することができる。また、分岐開閉器4を取付ベース7に取付けてロックする際に、スライド操作ではなく回転操作により行っているので小さな作業スペースがあればよく、分岐開閉器4と分電盤Aの側面の間のスペースが狭い場合であっても、分岐開閉器4を容易にロックすることができる。
尚、係合凹部4c、係合部材18及びレバー片19の形状は本実施形態に限定されるものではなく、分岐開閉器4を配置する位置等に応じて適宜設計してもよい。
(a)〜(c)は第1の実施形態の分電盤に分岐開閉器を取付ける手順を説明する説明図である。 同上の蓋体を取り外した状態の正面図である。 同上のX−X断面図である。 同上に用いる係合部材を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。 (a)〜(c)は第2の実施形態の分電盤に分岐開閉器を取付ける手順を説明する説明図である。 同上に用いる支持部材に係合部材を取付けた状態を示し、(a)は右側面図、(b)は上面図、(c)は正面から見た断面図である。 (a)〜(d)は同上に用いる係合部材の動作を説明する説明図である。 (a)〜(c)は第3の実施形態の分電盤に分岐開閉器を取付ける手順を説明する説明図である。 同上に用いる係合部材及びレバー片の動作を説明する説明図である。 同上に用いる係合部材にレバー片を取付けた状態を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図、(e)は正面から見た断面図である。
符号の説明
4 分岐開閉器
4c 係合凹部
4d 係止凹部(移動規制部)
7 取付ベース
7a 係合突片
7b 係止溝
17 係合部材
17d 係止片

Claims (3)

  1. 前面側に分岐開閉器が配設される取付板を備えた分電盤であって
    前記分岐開閉器は、略直方体状に形成された開閉器本体を有し、前記開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向において一方側に係合凹部が設けられるとともに他方側に前記取付板に設けられた係合突片と係合し前記分岐開閉器の他方側への移動を規制する移動規制部が設けられ、
    前記取付板は、前記係合突片を前記移動規制部に係合させた状態において前記係合凹部内に少なくとも一部が進入する位置と、前記係合凹部から退出する位置との間で移動自在に設けられた係合部材を有し、前記係合部材を前記係合凹部内に進入させた状態において前記係合部材の移動を規制する規制手段が設けられており、
    前記係合部材は、前記開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向に沿ってスライド移動自在に設けられ、
    前記規制手段は、前記係合部材に設けた係止部と、前記係合部材を前記係合凹部内に進入させた状態において前記係止部と係合する被係止部とで構成されていることを特徴とする分電盤。
  2. 前記係合凹部内に挿入される方向に前記係合部材を弾性付勢する弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  3. 前面側に分岐開閉器が配設される取付板を備えた分電盤であって
    前記分岐開閉器は、略直方体状に形成された開閉器本体を有し、前記開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向において一方側に係合凹部が設けられるとともに、他方側に前記取付板に設けられた係合突片と係合し前記分岐開閉器の他方側への移動を規制する移動規制部が設けられ、
    前記取付板は、前記係合突片を前記移動規制部に係合させた状態において前記係合凹部内に少なくとも一部が進入する位置と、前記係合凹部から退出する位置との間で移動自在に設けられた係合部材を有し、前記係合部材を前記係合凹部内に進入させた状態において前記係合部材の移動を規制する規制手段が設けられており、
    前記係合部材は、前記開閉器本体の対向する2面を結ぶ方向に平行な面であって前記取付板と直交する面内で回動自在に配設され、
    前記規制手段は、前記係合部材の回動面と平行な面内で、前記係合凹部内に係合した状態の前記係合部材に対して操作側と反対側の端部が前記分岐開閉器と反対側から当接するロック位置と前記係合部材から離れるロック解除位置との間で回動自在に配設されるレバー部と、前記レバー部が前記ロック位置に回動した状態で前記レバー部の回動を規制する回動規制部とで構成されていることを特徴とする分電盤
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