JP4980891B2 - 触媒 - Google Patents

触媒 Download PDF

Info

Publication number
JP4980891B2
JP4980891B2 JP2007512331A JP2007512331A JP4980891B2 JP 4980891 B2 JP4980891 B2 JP 4980891B2 JP 2007512331 A JP2007512331 A JP 2007512331A JP 2007512331 A JP2007512331 A JP 2007512331A JP 4980891 B2 JP4980891 B2 JP 4980891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
solution
catalyst
alumina
spinel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007512331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007537035A (ja
Inventor
ロック,コーネリス・マルティナス
ターナー,ジル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnson Matthey PLC
Original Assignee
Johnson Matthey PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnson Matthey PLC filed Critical Johnson Matthey PLC
Publication of JP2007537035A publication Critical patent/JP2007537035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4980891B2 publication Critical patent/JP4980891B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/74Iron group metals
    • B01J23/75Cobalt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/89Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with noble metals
    • B01J23/8913Cobalt and noble metals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/02Impregnation, coating or precipitation
    • B01J37/03Precipitation; Co-precipitation
    • B01J37/031Precipitation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/12Oxidising
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/005Spinels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/007Mixed salts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/30Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties characterised by their physical properties
    • B01J35/391Physical properties of the active metal ingredient
    • B01J35/392Metal surface area
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/30Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties characterised by their physical properties
    • B01J35/391Physical properties of the active metal ingredient
    • B01J35/393Metal or metal oxide crystallite size

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

発明の詳細な説明
本発明は触媒に関し、特に水素化反応での使用に適切なコバルト含有触媒に関する。
シリカ又はアルミナのような支持体上にコバルトを含む触媒は水素化反応の分野で知られている。例えば、アルデヒドやニトリルの水素化、及び合成ガスからフィッシャー・トロプシュ反応による炭化水素の製造などである。水素化反応に使用される銅及びニッケルのようなその他の触媒金属と比べて、コバルトは比較的高価なので、最適の活性を得るために、存在するコバルトをなるべく多く活性形にして反応物質に利用しやすくすることが望ましい。
水素化反応にとって、コバルトの活性形は元素コバルトであるのに、活性触媒においては通常全部ではなく一部のコバルトしか元素形に還元されていない。従って、有用な物差しは存在する全コバルトのgあたりの元素コバルトの露出表面積である。特に明記した場合を除いて、本明細書中で使用している全コバルト含有量は、触媒又はその前駆体の100重量部あたりのコバルトの重量部(コバルト金属として計算、コバルトが実際金属として存在していようと、例えば酸化コバルトのような結合形であろうと)として表される。
異なる支持体上のコバルト触媒は、“Stoichiometries of H and CO Adsorptions on cobalt(コバルト上へのH及びCO吸着の化学量論)”,Journal of Catalysis 85,63−77ページ(1984)及び67ページの表1に開示されている。全最大H取込みから、触媒1グラムあたりのコバルト表面積及びコバルト1グラムあたりのコバルト表面積の計算が可能である。
米国特許第5,874,381号に、3〜40重量%のコバルトを含有し、約30m/g全コバルトを超える比較的高いコバルト表面積を有するアルミナ上コバルト触媒が記載されている。
前述のように、担体上のコバルトの分散は、それが触媒的に活性な触媒のコバルト表面になるので重要である。そこで、存在する金属の表面積を最大化し、全コバルトの単位質量あたり高いコバルト表面積を有する触媒を製造するのが有益である。触媒上のコバルトの分散はコバルト使用量が比較的少ないときに最大になるであろうこと、及び、触媒に含有されるコバルトの量が増加するにつれて、コバルト1グラムあたりの表面積は、コバルトの支持体上での分散がより困難になるので、減少するであろうことが考えられる。
前述の米国特許第5,874,381号は、成形した遷移アルミナ粒子、例えば押出物をコバルトアンミン炭酸塩の溶液で含浸し、次いで過剰の溶液を除去し、加熱してコバルトアンミン炭酸塩を分解することによる触媒の製造を示唆及び例示している。我々は、コバルトアンミン炭酸塩の分解によるコバルト触媒の製造は改良できることを見出した。
そこで、本発明は、触媒又はその前駆体の製造法を提供する。該方法は、コバルトアンミン錯体の水溶液を形成するステップと、該溶液を、酸化溶液中のCo(III)の濃度が非酸化溶液中のCo(III)の濃度より大きくなるように酸化させるステップと、次いでコバルトアンミン錯体を、不溶性コバルト化合物を溶液から析出させるのに足る時間、該溶液を80〜110℃の温度に加熱することによって分解するステップとを含む。
我々は、コバルトアンミン錯体溶液を酸化させて、錯体中の少なくとも一部のコバルト(II)をCo(III)に変換すると、コバルトアンミン錯体の分解によって生ずる不溶性コバルト化合物の組成物は、高表面積のコバルト金属に容易に還元可能であることを見出した。理論で拘束するつもりはないが、我々は、コバルトアンミン炭酸塩錯体のような錯体の溶液から析出する、Co(III)種を含むコバルト種は、Co(II)が多くCo(III)が少ない製造したての溶液の分解から沈殿するコバルト種よりも、多量のCoと少量の炭酸コバルト、ヒドロキシ炭酸コバルト又はアンモニアを含有すると考えている。好適な錯体はコバルトアンミン炭酸塩錯体であるが、その他の化合物、例えばギ酸塩を使用してもよい。
“コバルト種”という用語は広い意味で使用され、元素コバルト及び結合形、例えば酸化コバルト及びヒドロキシ炭酸コバルトのような化合物としてのコバルトの両方を含む。還元形の触媒は水素化反応を触媒するのに有用である。しかしながら、触媒は元素コバルトに還元可能な前駆体、すなわちコバルトが酸化物又はヒドロキシ炭酸塩のような一つ以上の化合物として存在する前駆体として提供されてもよい。この形態においては、材料を触媒前駆体として、コバルト化合物を金属コバルトに還元するために処理してもよいし、材料そのものを触媒として、例えば酸化反応用にそのまま使用してもよい。本明細書中で使用しているコバルト表面積の数字は還元後の材料に適用しているが、本発明は還元された触媒の提供に限定されない。
好ましくは、コバルトアンミン錯体の溶液は、触媒支持体材料の存在下で加熱されて錯体を分解する。触媒支持体材料は、例えばシリカ(合成シリカ及び珪藻土のような天然形のシリカの両方を含む)、アルミナ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジルコニア、カーボン、チタニア−又はジルコニア−被覆シリカ又はアルミナのような被覆シリカ又はアルミナのような、標準の公知支持体から選ばれる。本発明の触媒は、特にフィッシャー・トロプシュ(F−T)炭化水素合成に使用するのに適切であり、公知のコバルトF−T触媒に使用されるコバルト触媒に好適な支持体は、本発明の触媒にも都合よく使用できる。アルミナ支持体が好ましく、最も好ましくは遷移アルミナ、例えばガンマ、シータ又はデルタアルミナである。その結果、本発明による好適な触媒は、遷移アルミナ支持体上のコバルト種を含む。
支持体は、粉末の形態、又は顆粒、錠剤もしくは押出物のような加工されたユニットの形態でありうる。加工されたユニットは、長円柱形、球形、葉状形又は不規則形の粒子の形態でありうる。いずれも触媒製造の分野では公知である。あるいは、支持体は、反応管壁、ハニカム支持体、モノリスなどのような構造物上のコーティングの形態であってもよい。支持体材料は、プロモータ又はその他の材料、例えばバインダを含有することもでき、本発明の方法に使用する前に、乾燥又は焼成によって処理されてもよい。
適切な遷移アルミナは、ガンマ−アルミナ群のもの、例えばイータ−アルミナ(eta-alumina)又はカイ−アルミナ(chi-alumina)であろう。これらの材料は水酸化アルミニウムを400〜750℃で焼成することによって形成でき、一般的に150〜400m/gの範囲のBET表面積を有する。あるいは、遷移アルミナはデルタ−アルミナ群のものであってもよい。これは、ガンマ群のアルミナを約800℃以上の温度に加熱することによって形成できるデルタ−及びシータ−アルミナのような高温形を含む。デルタ群のアルミナは一般的に50〜150m/gの範囲のBET表面積を有する。遷移アルミナは1モルのAlあたり0.5モル未満の水を含有するが、実際の水分量はそれらが加熱された温度に応じて異なる。また、我々は、適切な触媒支持体はアルファ−アルミナも含みうることを見出した。
触媒支持体に適切な粉末は、一般的に1〜200μmの範囲の面積加重平均粒径D[3,2]を有する。スラリー反応での使用を意図した触媒のようなある用途においては、面積加重平均粒径D[3,2]が平均で1〜20μmの範囲、例えば1〜10μmの極微粒子を使用するのが都合がよい。流動床で実施される反応用の触媒のような他の用途では、好ましくは50〜150μmの範囲の大きい粒径を使用するのが望ましいであろう。面積加重平均粒径D[3,2]という用語は、ザウター平均粒径とも呼ばれるが、M.Alderliestenによる論文“A Nomenclature for Mean Particle Diameters(平均粒径の命名法)”;Anal.Proc.,vol 21,1984年5月、167−172ページに定義されており、粒径分析から計算される。粒径分析は、例えばMalvern Mastersizerを用いてレーザ回折によって便利に実施できる。
粉末の支持体は比較的大きい平均孔径を有するのが好適である。なぜならば、そのような支持体を使用すると特に良好な選択性の触媒が得られるようだからである。好適な支持体は少なくとも10nm、好ましくは15〜30nmの範囲の平均孔径(APD)を有する。[我々の意味するところの平均孔径という用語は、相対圧0.98における窒素物理吸着等温線の脱着側から測定した孔容積の4倍をBET表面積で割ったものである]。本発明の組成物の製造時、コバルト化合物は支持体の孔に堆積する。従って、組成物の平均孔径は使用される支持体のそれより小さく、コバルトの割合が増すほど小さくなる。触媒は、少なくとも8nm、好ましくは10nmより大、特に10〜25nmの範囲の平均孔径を有するのが好適である。
支持体が遷移アルミナの場合、使用される条件によるが、大部分のコバルトはコバルト化合物として遷移アルミナの孔内に沈殿し、アルミナ粒子周囲のコーティングとして付着するコバルトは皆無又はごくわずかの割合であることが分かった。その結果、組成物のコバルト含有量に関わらず、本発明の組成物の粒径は支持体の粒径と本質的に同じである。従って、本発明の組成物の面積加重平均粒径D[3,2]は、一般的に1〜200μmの範囲、一態様においては好ましくは100μm未満、特に20μm未満、例えば10μm以下、第二の態様においては好ましくは50〜150μmである。
これに対し、コバルト化合物は主に支持体の孔内に沈殿するので、本発明による組成物の孔容積は使用される支持体のそれより小さく、コバルト種の使用量が増加するに従って減少する傾向にある。全コバルト含有量30重量%未満の組成物は、好ましくは少なくとも0.5ml/gの孔容積を有し、全コバルト含有量が30重量%超、特に40重量%超の組成物は、好ましくは少なくとも0.3ml/g、特に少なくとも0.4ml/gの孔容積を有する。
本発明の組成物は、還元された状態にある場合、本明細書中に記載のH化学吸着技術による測定で少なくとも25m/gコバルトのコバルト表面積を有する。好ましくは、コバルトの表面積は30より大、さらに好ましくは少なくとも40、特に少なくとも60m/gである。コバルトの表面積は、コバルトの使用量が多くなると減少する傾向にあるが、我々は、組成物が全コバルトの50〜60重量%を還元された状態で含有していると、達成可能なコバルトの表面積は約80m/g以上になることを見出した。
コバルトの表面積はH化学吸着によって決定される。この方法は、実施例中、及び本明細書中で本発明の触媒に関してコバルトの表面積の測定について述べる場合に使用されている(別途記載のない限り)。約0.2〜0.5gのサンプル材料をまずガス抜きし、ヘリウム流中、10℃/分で140℃に加熱し、140℃に60分間維持することによって乾燥させる。次に、ガス抜き及び乾燥したサンプルを50ml/分の水素流下、3℃/分の速度で140℃から425℃に加熱し、次いで425℃の水素流を6時間維持することによって還元する。この還元後、サンプルを真空下、10℃/分で450℃に加熱し、これらの条件下で2時間保持する。次に、該サンプルを150℃に冷却し、真空下でさらに30分間維持する。次に化学吸着分析を純水素ガスを用いて150℃で実施する。自動分析プログラムを用いて、100mmHg〜760mmHg圧の水素の範囲にわたって全等温線を測定する。分析は2回実施する。最初は“全”水素取込みを測定する(すなわち化学吸着された水素及び物理吸着された水素を含む)。そして第一の分析後直ちにサンプルを真空下(<5mmHg)に30分間置く。次いで分析を繰り返して物理吸着された取込みを測定する。次に線形回帰を“全”取込みデータに適用し、圧力ゼロに外挿して化学吸着されたガスの体積(V)を計算する。
コバルトの表面積は、いずれの場合も下記の等式を用いて計算した。
Coの表面積=(6.023×1023×V×SF×A)/22414
式中、V=ml/gで表したHの取込み
SF=化学量論的因子(CoへのH吸着の場合2と仮定)
A=1個のコバルト原子による占有面積(0.0662nmと仮定)
この等式は、Operators Manual for the Micromeretics ASAP 2010 Chemi System V2.01,Appendix C,Part No.201−42808−01(1996年10月)に記載されている。
コバルトアンミン錯体は最も好ましくはコバルトアンミン炭酸塩錯体で、塩基性炭酸コバルトを水酸化アンモニウム水溶液中炭酸アンモニウムの溶液に溶解することによって、水溶液中でその場で形成され、所望のコバルト含有量の生成物が得られる。あるいは、酢酸コバルト又はギ酸コバルトのような有機塩を含むその他のコバルト塩を使用することもできる。
コバルトアンミン炭酸塩錯体は、塩基性炭酸コバルト、好ましくは実験式Co(OH)2−2x(COを水酸化アンモニウム水溶液中炭酸アンモニウムの溶液に溶解して得られる生成物で、それにより所望のコバルト含有量の生成物が得られる。コバルトアンミン炭酸塩溶液は、追加の水酸化アンモニウムを含有する炭酸アンモニウム又はカルバミン酸アンモニウムの水溶液に塩基性炭酸コバルトを溶解することによって製造できる。相対量は、溶液のpHが7.5〜12、好ましくは9〜12の範囲になるようにすべきである。溶液は、好ましくは1リットルあたり0.1〜2.5モルのコバルト錯体を含有する。コバルトの濃度を増加させたら、一般的に塩基性炭酸コバルト原料中の、水酸化物イオンに対する炭酸イオンの割合を増加させるべきである。追加の水酸化アンモニウム溶液は、支持体粒子を混合した場合に取扱い易い粘度のスラリーにするために添加する。
あるいは、コバルトアンミン炭酸塩溶液は、金属コバルト(好ましくは粉末形)をpH11〜12のアンモニア水に、酸素又は空気の存在下、炭酸アンモニウム又はCOガスのいずれかを添加して、溶解することによって製造してもよい。
触媒中のコバルト量は、反応混合物中に存在するコバルトと支持体の相対量の変動によって、及びコバルト化合物の溶液の濃度の制御によって変動しうる。
本発明の方法に従って、錯体溶液は次に、空気又は酸素豊富ガスとの接触による熟成によって、又は化学的もしくは電気化学的酸化によって酸化させ、Co(II)錯体を少なくとも一部Co(III)錯体に変換する。
熟成は、溶液を蓋なしの容器に入れて必要時間、好ましくは撹拌しながら放置することによって達成できる。酸素の存在下での撹拌による熟成は、少なくとも3時間、好ましくは少なくとも16時間継続すべきである。あるいは、酸素含有ガス流、例えば空気又は酸素を、所望により撹拌しながら溶液中に通気することによって溶液を酸化することもできる。この場合、熟成はほんの1時間で十分であろう。錯体熟成の代替法は、過酸化水素、次亜塩素酸塩のような酸化剤の添加、又は電解熟成法などである。溶液に加える化学酸化剤の量は、好ましくは非酸化溶液中のコバルトの40%〜100%、さらに好ましくは50〜90%、特に60〜90%のコバルトを変換するのに十分な量である。これは、コバルトのモル数を用い、Co2+からCo3+への酸化が化学量論的であると仮定して計算した数値である。例えば、1.7モルのCoを含有する溶液を酸化するのに0.65モルの過酸化水素を用いた場合、Co2+からCo3+への変換は76.5%である。これは、1モルの過酸化物が2モルのコバルトを酸化し、溶液は最初にCo(II)を含有していると仮定している。Co2+からCo3+への変換量は、温度が上昇するにつれて増加傾向にある。従って酸化プロセスは溶液を温めることによって促進されうるが、熟成は通常、室温又は室温よりわずかに高い温度、例えば約18℃〜約35℃で実施される。
我々は、コバルトアンミン錯体の水溶液を酸化すると、450〜600nmに出現するUV/可視スペクトルのλmaxにおける放射線吸光度が増加することを見出した。λmaxは、450〜600nmに出現するピークの高さを表し、補間したベースラインに対して吸光度単位で測定される。この領域の吸光度は酸化程度が増加するに従って、溶液が完全酸化された場合の最大吸光度まで増加する。本発明の好適な方法において、コバルトアンミン錯体の溶液は、450〜600nmに出現するUV/可視スペクトルのλmaxにおける吸光度が完全酸化溶液のλmaxにおける吸光度の35%より大きくなるまで酸化される。さらに好ましくは、450〜600nmに出現するUV/可視スペクトルのλmaxにおける吸光度は、完全酸化溶液のλmaxにおける吸光度の60%より大、最も好ましくは90%より大、特に95%より大である。標準測定条件は、キセノン光源(シングルビーム)、光路長1mm、サンプル温度20℃〜25℃である。コバルトアンミン錯体溶液のサンプルは、スペクトロメトリーの前に、1部の溶液を4部の希釈剤(3体積部の30%アンモニア水溶液と7部の脱ミネラル水からなる)に加えることによって希釈する。希釈剤は、UV/可視スペクトロメトリーのブランクサンプルとしても使用する。
必要な酸化の更なる指標として、我々は、約3%のコバルトを含有する非酸化コバルトアンミン錯体の溶液のレドックス電位は周囲温度で約−300mVであることを見出した。我々は、レドックス電位が0V〜−200mV、さらに好ましくは−50〜−150mV、最も好ましくは約−100mV、例えば−90〜−130mVであれば、錯体の酸化が本発明の方法にとって十分であることを見出した。レドックス電位は、溶液中のコバルト濃度に応じて変動すると考えられるが、我々は、約2%〜約18%のコバルトを含有するコバルトアンミン炭酸塩溶液の場合、新鮮な完全酸化溶液のレドックス電位は、その濃度範囲全体の濃度に応じて5%未満しか変動しないことを見出した。
本発明の方法を実施するためのなお更なる指標として、我々は、十分に酸化された溶液は、0.2〜0.5ml(すなわち6滴)の溶液を室温で60mlの脱イオン水に導入すると、ピンク色の溶液を生じることを見出した。この試験中、沈殿は皆無又はほとんどないのが好ましい。
担持コバルト触媒は、粉末又は加工されたユニットの形態の固体支持体を、酸化されたコバルトアンミン炭酸塩錯体の溶液で含浸することによって製造できる。例えば、支持体に測定された容量の溶液を噴霧するか、又は支持体をある容量の溶液に浸漬する。含浸された支持体は次に、あらゆる上清又は過剰溶液から分離し、60〜110℃の範囲の温度で乾燥させる。そうすることにより、コバルト錯体は分解して固体のコバルト種を支持体の上及び孔中に付着させる。含浸と乾燥は、溶液の濃度及び支持体の所望のコバルト担持量に応じて、数回、例えば約5回まで、繰り返すことができる。
担持コバルト触媒及び前駆体は、粉末化支持体、例えば遷移アルミナ粉末を適当な量のコバルトアンミン炭酸塩錯体の酸化水溶液と共にスラリー化して製造することもできる。次に、スラリーを加熱、例えば60〜110℃の範囲の温度に加熱して、コバルトアンミン錯体をアンモニア及び二酸化炭素を発生させながら分解し、不溶性コバルト化合物を支持体の表面及び孔中に付着させる。次に付着コバルト化合物を持つ支持体を水性媒体からろ過し乾燥する。工程は、生成物のコバルト含有量を増加する必要があれば、繰り返すことができる。すなわち、乾燥生成物をコバルトアンミン錯体の溶液中に再スラリー化し、加熱、ろ過及び乾燥する。本発明のこの形態のプロセスを使用すると、高コバルト分散及び高コバルト含有量、例えば>10%コバルト(さらに好ましくは>15重量%のコバルト)を有する触媒が単一の付着ステップで製造できる。
コバルト化合物を析出させる時間は通常約30〜200分である。析出は通常約60〜80分後に完了するが、スラリーの加熱を延長して更なる析出−熟成ステップを含めることもできる。我々は、コバルトの含有量が比較的少ない、例えば約40重量%までの場合、例えば全加熱時間を制限することによって、比較的短いプロセス時間、すなわち析出及び任意の析出−熟成の両方のための加熱時間を200分以下、好ましくは150分未満、を使用するのが有益であることを見出した。触媒のコバルト含有量が多い場合、例えば約350分までの長いプロセス時間を使用してもよい。
析出したコバルト化合物がCo2+及びCo3+の混合物を含有する場合、コバルト・ハイドロタルサイト種が形成されうる。ハイドロタルサイト種はX線回折(XRD)によって確認されている。ハイドロタルサイト相は公知のNi/Coハイドロタルサイト相と同様の回折パターンを示す。本発明の触媒は、160℃未満の温度、すなわちCoが硝酸コバルトから焼成によって形成される温度未満の温度で乾燥後、析出したコバルト種に見られるコバルト・ハイドロタルサイト対コバルト・スピネルの比率によって識別できる。コバルト・ハイドロタルサイトは、[Co2+/Co3+](OH)CO(Co2+:Co3+の比率は約3:1)として表すことができる。コバルト・スピネルは実験式Coで表すことができ、Co2+よりCo3+を多く含有する。ハイドロタルサイトとコバルト・スピネルの量はXRDで決定できる。本発明の好適な触媒は、コバルト・ハイドロタルサイト:コバルト・スピネルの比率0.6未満:1、さらに好ましくは0.5未満:1、特に0.3未満:1を有する。コバルト・スピネルは、19.0°の2θ(=4.667Å)におけるCo 111及び36.845°の2θ(=2.4374Å)におけるCo 311の粉末回折ピークから計算される。コバルト・ハイドロタルサイトは、国際回折データセンター(International Centre for Diffraction Data)より出版されているパターンの中のICDD No 00−040−0216のコバルトニッケル炭酸塩水酸化物水和物Ni0.75Co0.25(CO0.125(OH)・0.38HOに関する回折パターンから、コバルトニッケル炭酸塩水酸化物水和物Ni0.75Co0.25(CO0.125(OH)・0.38HOに関するICDD No 00−040−0216を用い、7.628Å(11.591°2θ)、3.84Å(23.143°2θ)、2.565Å(34.952°2θ)、2.285Å(39.401°2θ)、1.936Å(46.89°2θ)、1.734Å(52.747°2θ)、1.639Å(56.065°2θ)、1.521Å(60.853°2θ)のシグナルを用いて推定される。コバルト・ハイドロタルサイトは、最も特に7.628Å(11.591°2θ)及び3.84Å(23.143°2θ)を用いて確認される。コバルト・ハイドロタルサイト:コバルト・スピネルの比率は、ピーク面積の比率から推定される。触媒中にニッケルは存在しないので、Co/Niハイドロタルサイトの回折パターンはCo2+Co3+ハイドロタルサイトの回折パターンを近似するためだけに使用したことに注意する。
我々は、コバルト種がハイドロタルサイト形と比べてスピネル形で析出した場合、コバルトの分散、つまりコバルト金属の表面積は、触媒を水素中で還元してコバルト化合物から金属コバルトに変換すると大きくなることを見出した。従って、スピネル形で析出するコバルト化合物の量を最大化することが好ましい。これに対し、硝酸コバルトの支持体への含浸によって製造された触媒は、硝酸コバルト溶液が酸性の性質であるため、常にコバルトをCo2+として付着させる。従って、ハイドロタルサイトもスピネルも形成されないので、乾燥硝酸コバルトは、水素中での還元の前に焼成して酸化物を形成させなければならない。
本発明の更なる側面に従って、我々は、コバルト化合物を含む触媒中間体を提供する。前記コバルト化合物は、Co(II)/CO(III)ハイドロタルサイト相及びCoコバルト・スピネル相を含み、コバルト・ハイドロタルサイト相:コバルト・スピネル相の比率は0.6未満:1で、前記コバルト・ハイドロタルサイト相及び前記コバルト・スピネル相の量はX線回折によって測定される。触媒中間体は触媒として使用できるが、通常、水素含有ガス中でのコバルト種の還元により金属コバルトを含む触媒にするといった更なるプロセスにかけられる。触媒中間体は本発明の方法を用いて得られる。触媒中間体は好ましくは前述のような支持体を含む。
一部の用途にとっては、その他の金属又はその化合物のような改質剤を触媒又は前駆体に配合するのが望ましいこともある。これは、乾燥生成物を、加熱によって酸化物又は元素形に分解される所望の改質剤の化合物の溶液で含浸することによって実行できる。そのような改質剤の例は、アルカリ金属、貴金属、及び遷移金属などである。フィッシャー・トロプシュ反応用のコバルト触媒に使用される一般的な促進剤は、マンガン、白金、ルテニウム及びレニウムなどである。
所望であれば、生成物を空気中、例えば200〜600℃、さらに好ましくは200〜450℃の範囲の温度で焼成して、付着コバルト化合物を酸化コバルトに分解することもできる。しかしながら、我々は、本発明の方法を使用した場合、コバルトアンミン錯体の分解によって形成されるコバルト種の相当部分はCoであるので、例えばCO、水又は窒素種を除去するための焼成ステップは必要ないことを見出した。従って、付着コバルト化合物は焼成ステップの必要なく直接還元できる。酸化コバルトの還元により、高いコバルト表面積が得られる。還元は、予備的焼成ステップを使用するしないに関わらず、水素の存在下、約200℃〜約600℃の範囲の温度に加熱することによって実行できる。還元された材料においては、少なくとも50%のコバルトが金属コバルトとして存在するのが好適である。
組成物はその酸化物状態、すなわち酸化コバルトを金属コバルトに還元せずに使用することもできる。この状態では、例えば酸化反応の触媒として使用できる。あるいは、そして好ましくは、触媒はエンドユーザーによってコバルト金属を含有する活性触媒に還元される。または、組成物は、不動態化されて貯蔵及び輸送中の失活からコバルト金属を保護するようにした還元された触媒として供給されてもよい。従って、支持体と還元されていないコバルト化合物を含み、おそらくは担体に分散された前駆体は、所望により水素化される材料と共に水素化反応器に入れ、水素を混合物に散布しながら混合物を加熱すればよい。
触媒は水素化反応に使用できる。例えば、オレフィン化合物、例えばワックス、ニトロ又はニトリル化合物の水素化、例えばニトロベンゼンからアニリンへの変換又はニトリルからアミンへの変換などである。該触媒はまた、パラフィンワックスを水素化してその中の微量の不飽和を除去するのに使用することもできる。それらはまた、広範囲のその他の反応、例えばフィッシャー・トロプシュ法、すなわち水素と一酸化炭素を触媒の存在下で反応させて高級炭化水素を形成させる反応にも有用である。これは、天然ガスを石油化合物に変換する全体的プロセスの一部となりうる(水素/一酸化炭素ガス混合物は天然ガスの水蒸気改質によって形成される合成ガスである)。
本発明を以下の実験的実施例及び添付図面でさらに説明する。
実施例1〜10の触媒製造の一般的方法
コバルトアンミン炭酸塩錯体溶液を、1707gのアンモニア溶液(SG 0.89、30%アンモニア)、198gの炭酸アンモニウム、218gの塩基性炭酸コバルト(46.5% wt% Co、嵩密度0.640g/ml)及び1877gの脱ミネラル水を用いて作製した。塩基性炭酸コバルトを溶解するために溶液を1時間撹拌した。溶液の総容量は4リットルであった。溶液は、以下に記載のようにコバルト触媒の製造に使用する前に、以下の実施例に記載のようにして酸化した。
使用したアルミナは、Sasol社より入手できるPuralox(登録商標)HP14/150であった。これはガンマアルミナ型の遷移アルミナで、粒径D50が48〜50μmである。該アルミナは入手した状態のまま使用した。
アルミナ粒子と測定した量のコバルトアンミン炭酸塩錯体溶液を、凝縮器を備えた撹拌容器に投入した。アルミナとコバルトアンミン炭酸塩錯体溶液の相対量は、酸化物触媒(oxidic catalyst)中に40重量%のコバルト金属を含有する触媒が得られるように計算した。水溶液のpHは11.1であった。混合物を撹拌しながら加熱沸騰させ、約96℃〜約100℃での穏やかな沸騰を7.5〜7.7のpHが達成されるまで維持した。この間に溶液は透明化した。次に固体をろ過し、水で短時間洗浄し、次いで空気中105℃で一晩乾燥させた。
触媒のコバルト表面積は、425℃の水素流中での還元と、その後の前述の標準法を用いた150℃でのH化学吸着によって測定した。
乾燥材料の昇温還元(TPR)は、窒素中5%水素を含む還元ガス流中で実施した。サンプル(0.1〜0.15g、正確に秤量)をまず120℃に加熱して(25ml/分の還元ガス流下、5℃/分の速度)水分を除去し、120℃に45分間維持した。その後、サンプルを還元ガス流中、5℃/分の加熱速度で120℃から1000℃に加熱した。入口ガスと出口ガス間の水素濃度の変化は、各温度での水素消費を示すカサロメータによってモニタした。使用したTPR装置は、Quantachrome ChemBet(登録商標)TPR/TPDアナライザであった。TPRトレースを図1〜4及び6〜8に示す。
コバルト表面積は、前述の標準的水素化学吸着法に従って測定した。
UV−可視スペクトルは、周囲温度で、キセノンフラッシュランプを備えたVarian Cary 50 分光光度計を用い、セル光路長1mmを用いて取得した。コバルトアンミン溶液のサンプルは、スペクトロメトリーの前に、1部の溶液を4部の希釈剤(3体積部の30%アンモニア水溶液と7部の脱ミネラル水からなる)に加えることによって希釈する。希釈剤は、UV/可視スペクトロメトリーのブランクサンプルとしても使用する。
実施例1(比較)
コバルトアンミン炭酸塩溶液は、塩基性炭酸コバルト固体の溶解完了後、直ちに使用した。触媒中のコバルト結晶子のサイズは、X線回折を用いて現場(in-situ)還元工程中に測定した。約400℃〜約600℃の還元温度で形成されたコバルト金属結晶子は、200の反射数に基づくと平均結晶子サイズ6〜10nmを有していた。
実施例2
コバルトアンミン炭酸塩溶液を触媒の製造前に撹拌しながら空気と3時間接触させて酸化した。
実施例3
コバルトアンミン炭酸塩溶液を撹拌しながら空気と16時間接触させて酸化し、その後撹拌せずに容器に48時間保存した。保存時間中、容器に空気を定期的に流入させた。約400℃〜約600℃の還元温度で形成されたコバルト金属結晶子は、200の反射数に基づくと平均結晶子サイズ4〜5nmを有していた。
実施例4
コバルトアンミン炭酸塩溶液を触媒の製造前に撹拌しながら空気を溶液に連続的に1時間通気した。
実施例1〜2のTPRトレース(図1〜2)は、還元が約350℃〜400℃で起こることを示している。この還元は、最も高いコバルト表面積を有する実施例3(図3)で測定したトレースには見られない。図4ではこの温度でいくらかの還元が起こっているようであることが、300℃の還元ピークにおける肩として見えている。約350℃〜400℃の還元は、現在のところ、コバルト・ハイドロタルサイト相の還元と関連していると考えられている。
実施例5
コバルトアンミン炭酸塩溶液を触媒の製造前に1時間撹拌し、空気を溶液に15分ごとに5分間通気した。
Figure 0004980891
実施例6
コバルトアンミン炭酸塩溶液を前述のようにして作製した。一部分を6aとし、空気中で3時間撹拌した。第二の部分6bは16時間撹拌した。第三の部分6cは時々空気を流入させながら30日間放置した。溶液はUV−可視分光法を用いて分析した。スペクトルを図5に示す。約450nm〜600nmのスペクトル部分に、酸化量の増加に従って吸光度の増加が示されている。
実施例7
上記の一般的方法に従って製造したコバルトアンミン炭酸塩溶液4リットルのバッチに、約50〜60mlの30%過酸化水素を、溶液の十分な酸化が起こって主にCo3+が生じたことを示すまで、すなわち60mlの脱ミネラル水に混合した6滴(約0.5ml)の溶液がピンク色の溶液になり、ごくわずかな沈殿しか生じなくなるまで、撹拌しながら1滴ずつ加えた。不十分な酸化溶液に対して同じ試験を実施すると、青色の溶液と沈殿物を生じる。溶液をろ過して触媒を前述の方法に従って製造し、特性も同じ方法を用いて測定した。結果を表2に示す。該触媒のTPRトレースは図6に示す。
実施例8
一般的方法に従って製造したコバルトアンミン炭酸塩溶液4リットルのバッチを静止空気中に8日間放置した。溶液をろ過して触媒を前述の方法に従って製造し、特性も同じ方法を用いて測定した。TPRトレースを図7に示す。結果を表2に示す。
実施例9
コバルトアンミン炭酸塩溶液の32リットルのバッチを、上記一般的方法を用い、上記一般的方法で示したのと同じ割合の成分を用いて製造した。溶液をろ過し、次いで30%過酸化水素溶液を溶液に、レドックス電位が約−300(H添加前)から−100mVに変化するまでポンプ注入した。レドックス電位は、Mettler Toledo pHトランスミッタ2500を用いて測定した。触媒は前述の方法に従って製造し、特性も前述の方法を用いて測定した。TPRトレースを図8に示す。結果を表2に示す。
実施例10(比較)
第二のコバルトアンミン炭酸塩溶液の32リットルのバッチを、実施例9に記載したのと同じ方法で製造し、ろ過した。触媒は、上記の一般的方法によって製造したが、溶液の酸化を待ったり過酸化水素又はその他の酸化剤を加えたりしなかった。結果を表2に示す。TPRトレースを図8に示す。
Figure 0004980891
実施例11(比較) アルミナ押出物に担持されたコバルト触媒の製造
コバルトアンミン炭酸塩溶液の製造:−
炭酸アンモニウムチップ(634g)、(30〜34w/w% NH)を3リットルの丸底フラスコに秤量し、アンモニア溶液(〜30%)(1880ml)BDH‘Analar’Sp.Gr.0.89を加えた。混合物を一晩連続撹拌し、炭酸アンモニウムチップを確実に溶解した。塩基性炭酸コバルト(528g)(45〜47w/w% Co)を60分間かけて分割して加えた。最終溶液を約30分間連続撹拌した後、ろ過して不溶性の粒状物質を総て除去した。溶液のpHは10.95で、Co含有量は14.3%であった。溶液はろ過後直ちに使用し、アルミナ押出物支持体への3回の含浸を実施した。
直径1.2mmのアルミナ押出物を1050℃で2時間焼成した。200gのアルミナ押出物を2リットルの丸底フラスコに入れた。製造されたある量のコバルトアンミン炭酸塩溶液を押出物に、押出物が完全に覆われるように加えた。混合物を5分間時々振り回した後、過剰の溶液をデカントした。含浸押出物をろ過して残留溶液をすべて除去し、110℃で2〜4時間乾燥させた。乾燥後、含浸工程をさらに2回繰り返し、3回含浸した押出物を110℃で16時間乾燥させた。
実施例12
実施例11で製造した溶液の一部を、空気と接触できるようにして48時間放置し、酸化した。200gのアルミナ押出物を実施例11の方法を用いて1回だけ含浸した。ろ過後、含浸押出物を110℃で16時間乾燥させた。
実施例13
実施例12で製造した乾燥押出物の一部を、空気中に合計21日間放置した実施例11の更なる溶液の一部に含浸した。得られた2回含浸押出物を110℃で16時間乾燥させた。
実施例14
実施例13で製造した乾燥押出物の一部を、空気中に合計24日間放置した実施例11の更なる溶液の一部に含浸した。得られた3回含浸押出物を110℃で16時間乾燥させた。製造された触媒の分析を実施例1に記載のように実施した。結果を表3に示す。
Figure 0004980891
実施例15 アルミナ押出物上コバルト触媒の製造
634gの炭酸アンモニウムチップ(Brotherton Speciality Products Limited)(30〜34w/w% NH)及び1880mlのアンモニア溶液(〜30%)BDH‘Analar’Sp.Gr.0.89をフラスコに入れた。混合物を一晩連続撹拌し、炭酸アンモニウムチップを確実に溶解した。1056gの塩基性炭酸コバルト(Shepherd Widnes Ltd.)(45〜47w/w% Co)を60分間かけて分割して加えた。この間、溶液を連続撹拌して溶解させた。コバルト粉末の溶解中に何らかの発熱が起こらないようにゆっくりと添加した。最終溶液を空気と接触させながら48時間連続撹拌した後、ろ過して溶解しなかった炭酸コバルトを総て除去した。溶液が極めて粘稠なため、ろ過に48時間かかった。溶液のpHは10.3で、Co含有量は20.5%と測定された。
200gのAl押出物(実施例11〜14で使用した通り)を2リットルの丸底フラスコに入れ、含浸工程を実施例11に記載のように実施した。3回の含浸を連日実施したので、各含浸用の溶液の熟成は4、5及び6日間であった。結果を表4に示す。
実施例16
実施例15の製造を繰り返したが、溶液は異なる時間酸化した。3回目の含浸の時までに溶液はさらに粘稠になったことに気づいた。おそらくアンモニアが失われたためであろう。結果を表4に示す。この方法によって20%を超えるコバルトを含有する触媒の製造が可能と見られることが注目に値する。
Figure 0004980891
実施例17 Pt−促進触媒
実施例15Cを繰り返し、得られた触媒を白金化合物で含浸した。0.0806gの白金(II)2,4−ペンタンジオネート(0.04g又は0.1wt%のPtに相当)を27mlのアセトンに溶解した。乾燥触媒をフラスコに入れ、フラスコを穏やかに撹拌しながら白金溶液を滴加した。白金溶液が触媒の孔を過剰気味に十分満たすのに足る乾燥触媒15Cを使用した。含浸後、押出物を通風室に2時間放置して溶媒を蒸発後、105℃で16時間乾燥させた。分析結果は次の通りである。
コバルト=17.6%(ICP−AESによる)
白金=0.10%(ICP−AESによる)
Co金属表面積=94.5m/gコバルト
実施例18 シリカ押出物上コバルト
634gの炭酸アンモニウムチップ(30〜34w/w% NH)及び1880mlのアンモニア溶液(30%)BDH‘Analar’Sp.Gr.0.89をフラスコに入れた。混合物を一晩連続撹拌し、炭酸アンモニウムチップを確実に溶解した。1056gの塩基性炭酸コバルト(45〜47w/w% Co)を10時間かけて分割して加えた。この間、溶液を連続撹拌し、16時間空気と接触させながら溶解させた。コバルト粉末の溶解中に何らかの発熱が起こらないようにゆっくり添加した。得られた粘稠溶液をろ過して溶解しなかった炭酸コバルトを総て除去した。錯体溶液の酸化は、ろ過後150mlの過酸化水素を溶液に加えることによって達成した。溶液は、19.7%のCoを含有し、11.5のpHを有していた。
約100gのシリカ押出物(円柱状、直径1.5mm、長さ2〜10mm、KL7200 CY シリカ押出物、CRI Kata Leuna社製)(水取込みによる測定で孔容積1.1cm−1を有する)を1リットルの丸底フラスコに入れた。製造及び酸化したコバルトアンミン炭酸塩溶液を十分な量押出物に加え、それらを完全に浸漬した。混合物を10分間周囲温度で時々振り回した後、過剰溶液をろ過除去し、105℃で16時間乾燥させた。乾燥後含浸工程を繰り返した。各含浸後ごとにサンプルを取り置いた。得られた触媒の特性は前述のように測定し、表5に示す。
実施例19 ジルコニア被覆シリカ押出物上コバルト
20%のZrO(供給元:英国マンチェスターのMEL Chemicals社)に相当するZrを含有する炭酸アンモニウムジルコニウム水溶液の30gの溶液を脱ミネラル水で99mlに希釈した。溶液の量及び濃度は、100gのシリカ押出物あたり約6gのZrOを提供し、シリカ押出物の孔容積の90%を満たすように計算した。実施例15で使用したように100gのSiO押出物をPascall Lab−Mixerの容器に入れ、半分の速度で10分間混転しながらZrO溶液を滴下添加した。すべてのZrO溶液を添加したら、容器を閉じ、さらに10分間3/4の速度で混転した。最後に支持体を105℃で16時間乾燥させ、400℃で4時間焼成した。乾燥及び焼成ステージ中にアンモニア及び二酸化炭素が発生し、ZrOの支持体への付着がもたらされた。
次に、得られたジルコニア被覆シリカ押出物100gを実施例18に記載のようにコバルトアンミン炭酸塩溶液で含浸した。得られた触媒の特性は前述のように測定し、表5に示す。結果の示すところによれば、ジルコニア被覆シリカ上のほうが非処理のシリカ押出物上よりコバルトの分散が大きい。
Figure 0004980891
実施例20 シリカ粉末上コバルト
1880mlの脱ミネラル水と1920mlのアンモニアを5リットル丸底フラスコに量り入れ、それに198gの炭酸アンモニウムチップを加え、チップが溶解するまで350rpmで撹拌した。チップが溶解したら218gの炭酸コバルトを加え、一晩放置撹拌した。次に溶液をろ過し、蓋なしボトルに2日間放置して熟成させ、その後蓋をしたボトルに保存した。
2リットルの溶液を加熱マントル上の3リットル丸底フラスコに量り入れ、撹拌にセットした。43.5gのアモルファスシリカ粉末(Ineos社)を加え、溶液のpHを測定した。溶液を加熱沸騰させ、溶液のpH、温度及び色を15分ごとに測定した。溶液のpHが7.5〜7.7の範囲にあることが分かったら、コバルトの付着を中止した。残りの溶液をろ過除去し、ろ過ケーキを2リットルの脱ミネラル水で洗浄した。次に得られた粉末をオーブン中、110℃で一晩乾燥させた。乾燥後、粉末を1mmのふるいに通し、触媒の大きな塊をすべて崩壊した。シリカ及び得られた触媒の表面積及び平均孔径(APD)を窒素物理吸着によって測定した。
実施例21 Zr被覆シリカ粉末上Co
100gのアモルファスシリカ粉末(INEOS社)を1Lのガラスビーカーに秤量した。19.5%のZrOを含有する硝酸ジルコニウムの溶液41.4gをサンプルボトルに268.2gの脱ミネラル水と共に秤量し、混合した。次に、硝酸ジルコニウム溶液をシリカに少しずつ加え、すべての硝酸ジルコニウム溶液がシリカに入り込むまで手動撹拌した。これにより、初期湿潤(incipient wetness)でシリカ粉末が得られた。次にサンプルをステンレススチール製のトレイに均一に広げ、蓋をしてオーブンに入れた。オーブンは、温度を2℃/分で120℃に上げ、その温度に3時間保持し、次いで2℃/分で450℃に上げ、その温度にさらに4時間保持した。
触媒は、実施例20の方法を用い、支持体として非被覆シリカの代わりにZrO被覆シリカ粉末を用いて製造した。
被覆サンプルの%ZrはICP−AES法によって測定した。還元された触媒のコバルト表面積は前述のようにH化学吸着によって測定した。酸化物触媒に関して報告された結果を表6に示す。
Figure 0004980891
実施例22 付着コバルト化合物におけるハイドロタルサイト及びスピネル相の決定
20%及び40%のコバルトを含有する触媒を実施例1の方法を用いて製造した。サンプルは、新鮮溶液及び酸化された溶液(静止空気中8日間熟成)を用いて製造した。使用した支持体は、Puralox HP14/150ガンマアルミナで、触媒中のコバルト量は、コバルトアンミン溶液に加える支持体の量を変動させることによって変えた。Coアンミン溶液と支持体の混合物のpHが沸騰によって約7.5に下がったら、固体の触媒粒子をろ過により回収し、サンプルをXRDによって分析した。
サンプルは湿潤状態でXRDホルダーにマウントされ、PETドームで覆って酸化を防止した。XRD分析は、Baltic Scientific Instruments社のSol−X エネルギー分散型検出器を備えたSiemens社のD5000シータ−シータX線回折計で実施した。銅Kα放射線を使用した。総てのスキャンは室温で実施した。XRD試料は、窒素下、標準のバルクフロントフィルホルダー(bulk front fill holder)に調製した。
X線ビームの発散はプログラム可能なスリットで制御して試料表面の12mm長の照射を得た。0.6mmの受光スリットを一次ソーラースリット共に使用した。データは2〜75°の2θの角度範囲で収集した。ラピッドスキャンで、初期測定用、PETドームがある場合とない場合、ステップサイズ0.1°2θ及びステップあたりのカウントタイム1秒、並びにスロースキャンで、ドームがある場合とない場合、ステップサイズ0.05°2θ及びステップあたりのカウントタイム1.2秒。ドームありで運転したスキャンは単に装置内のサンプルの酸化の証拠がなかったということを確認するために用いた。
国際回折データセンターから発行されているPowder Diffraction File(登録商標)を粉末回折データのリファレンスとして用いた。ICDD No 00−043−1003のCoスピネルパターンを確認及び濃度の計算に使用した(19.0°2θ(=4.667Å)におけるCo 111及び36.845°2θ(=2.4374Å)におけるCo 311)。
利用できるCo2+Co3+ハイドロタルサイト相のデータベースはなかったが、対応するNi/Co相のパターンが極めて密接に一致していた。確認及び濃度計算に使用された“ハイドロタルサイト型”パターンは、7.628Å(11.591°2θ)、3.84Å(23.143°2θ)、2.565Å(34.952°2θ)、2.285Å(39.401°2θ)、1.936Å(46.89°2θ)、1.734Å(52.747°2θ)、1.639Å(56.065°2θ)、1.521Å(60.853°2θ)のシグナルを用いるコバルトニッケル炭酸塩水酸化物水和物Ni0.75Co0.25(CO0.125(OH)・0.38HOに関するICDD No 00−040−0216であった。触媒中にニッケルは存在しないので、Co/Niハイドロタルサイトの回折パターンはCo2+Co3+ハイドロタルサイトの回折パターンを近似するためだけに使用したことに注意されたい。
この方法によって計算された触媒中のハイドロタルサイト相/スピネル相を表7に示す。“湿潤”サンプルはろ過後乾燥せずに測定されている。“乾燥”サンプルは周囲空気中で一晩乾燥後に測定されている。
Figure 0004980891
実施例1に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例2に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例3に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例4に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例6で製造された溶液のUV−可視スペクトルグラフである。 実施例7に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例8に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。 実施例9及び10に従って製造された触媒のシグナルvs温度の昇温還元トレースである。

Claims (17)

  1. (i)コバルトアンミン錯体の水溶液を形成するステップ、
    (ii)コバルトアンミン錯体を、不溶性コバルト化合物を溶液から析出させるのに足る時間、該溶液を80〜110℃の温度に加熱することによって分解するステップ、
    (iii)析出したコバルト種を溶液からろ過するステップ、及び
    (iv)析出したコバルト種を乾燥するステップ、
    を含む、水素化反応またはフィッシャー・トロプシュ反応に使用するためのコバルト触媒の製造法であって、
    コバルトアンミン錯体を分解する前に、前記コバルトアンミン錯体の溶液を、該溶液に過酸化水素の溶液又は次亜塩素酸塩を添加することによって、酸化溶液中のCo(III)の濃度が非酸化溶液中のCo(III)の濃度より大きくなるように酸化することを特徴とする、前記方法。
  2. 前記コバルトアンミン錯体の水溶液を、450〜600nmに出現するUV/可視スペクトルのλmaxにおける吸光度が完全酸化溶液のλmaxにおける吸光度の35%より大きくなるまで酸化する、請求項1に記載の方法。
  3. 酸化溶液が少なくとも−200mVのレドックス電位を有する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. コバルトアンミン錯体溶液を、該溶液の加熱前に固体の触媒支持体と混合する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 触媒が3〜85重量%の全コバルトを含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 支持体材料が、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ジルコニア、チタニア、チタニア被覆シリカ、チタニア被覆アルミナ、ジルコニア被覆シリカ又はジルコニア被覆アルミナを含む、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 支持体材料がアルミナを含む粉末又は加工ユニットである、請求項6に記載の方法。
  8. アルミナ粉末が、1μm〜200μmの範囲の平均粒径D50を有する、請求項7に記載の方法。
  9. 触媒が20重量%を超える全コバルト含有量を有し、支持体がガンマ、シータ又はデルタアルミナである、請求項7又は請求項8に記載の方法。
  10. 析出コバルト種において、160℃未満の温度で乾燥後、コバルト・ハイドロタルサイト相:コバルト・スピネルの比率が0.6未満:1で、前記コバルト・ハイドロタルサイト相及び前記コバルト・スピネル相はX線回折によって測定され、コバルト・スピネルはCoを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. コバルト・ハイドロタルサイト相:コバルト・スピネルの比率が0.5未満:1である、請求項10に記載の方法。
  12. コバルト種を、250〜600℃の範囲の温度の水素含有ガスのストリーム中で金属コバルトに還元するステップをさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. コバルト化合物を含む触媒中間体であって、前記コバルト化合物は、Co(II)/Co(III)ハイドロタルサイト相及びCoコバルト・スピネル相を含み、コバルト・ハイドロタルサイト相:コバルト・スピネル相の比率は0.6未満:1で、前記コバルト・ハイドロタルサイト相及び前記コバルト・スピネル相はX線回折によって測定される、触媒中間体。
  14. コバルト・ハイドロタルサイト相:コバルト・スピネルの比率が0.5未満:1である、請求項13に記載の触媒中間体。
  15. 支持体をさらに含む、請求項13又は14に記載の触媒中間体。
  16. 160℃を超えない温度で乾燥されている、請求項13〜15のいずれか1項に記載の触媒中間体。
  17. 請求項13〜16のいずれか1項に記載の触媒中間体を水素含有ガス中で還元して、該中間体のコバルト化合物の少なくとも一部を金属コバルトに変換することによって製造される、水素化反応またはフィッシャー・トロプシュ反応に使用するためのコバルト触媒。
JP2007512331A 2004-05-11 2005-05-10 触媒 Expired - Fee Related JP4980891B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0410408.9A GB0410408D0 (en) 2004-05-11 2004-05-11 Catalysts
GB0410408.9 2004-05-11
PCT/GB2005/001780 WO2005107942A1 (en) 2004-05-11 2005-05-10 Catalysts

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007537035A JP2007537035A (ja) 2007-12-20
JP4980891B2 true JP4980891B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=32526766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007512331A Expired - Fee Related JP4980891B2 (ja) 2004-05-11 2005-05-10 触媒

Country Status (14)

Country Link
US (1) US7655593B2 (ja)
EP (1) EP1744829B1 (ja)
JP (1) JP4980891B2 (ja)
CN (1) CN1950144B (ja)
AR (1) AR050590A1 (ja)
AU (1) AU2005240405B2 (ja)
CA (1) CA2564702C (ja)
DK (1) DK1744829T3 (ja)
EA (1) EA009254B1 (ja)
GB (1) GB0410408D0 (ja)
IN (1) IN2012DN01680A (ja)
MY (1) MY143504A (ja)
WO (1) WO2005107942A1 (ja)
ZA (1) ZA200608781B (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0426473D0 (en) * 2004-12-03 2005-01-05 Johnson Matthey Plc Catalysts
GB0501783D0 (en) * 2005-01-28 2005-03-09 Johnson Matthey Plc Catalysts and preparation method
AU2007332615B2 (en) * 2006-12-12 2010-11-11 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Process for preparing a catalyst
GB0704003D0 (en) * 2007-03-01 2007-04-11 Oxford Catalysts Promoted carbide-based fischer-tropsch catalyst, method for its preparation and uses thereof
AU2009260794A1 (en) * 2008-06-18 2009-12-23 Massachusetts Institute Of Technology Catalytic materials, electrodes, and systems for water electrolysis and other electrochemical techniques
US7608744B1 (en) 2008-07-31 2009-10-27 Celanese International Corporation Ethanol production from acetic acid utilizing a cobalt catalyst
GB0819849D0 (en) * 2008-10-30 2008-12-03 Johnson Matthey Plc Cobalt catalyst precursor
GB0819847D0 (en) * 2008-10-30 2008-12-03 Johnson Matthey Plc Cobalt catalysts
JP5795483B2 (ja) * 2011-03-31 2015-10-14 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 活性化されたフィッシャー・トロプシュ合成反応用触媒および炭化水素の製造方法
RU2458736C1 (ru) * 2011-05-10 2012-08-20 Учреждение Российской академии наук Институт катализа им. Г.К. Борескова Сибирского отделения РАН Катализатор и способ получения углеводородов из монооксида углерода и водорода (варианты)
EP2782671A1 (en) * 2011-11-21 2014-10-01 Reliance Industries Limited Catalyst composite for dehydrogenation of hydrocarbons and method of preparation thereof
US9827554B2 (en) * 2012-09-21 2017-11-28 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Fischer-tropsch synthesis catalyst, method for producing same, and method for producing hydrocarbon
ES2877136T3 (es) * 2014-12-12 2021-11-16 Bp Plc Proceso de Fischer-Tropsch usando catalizador de cobalto reducido
JP7012640B2 (ja) * 2015-10-27 2022-02-14 ダブリュー・アール・グレース・アンド・カンパニー-コーン 耐酸性触媒担体及び触媒
WO2017131232A1 (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 Jxエネルギー株式会社 フィッシャー・トロプシュ合成用触媒、フィッシャー・トロプシュ合成用触媒の製造方法及び炭化水素の製造方法
US11471862B2 (en) * 2017-05-17 2022-10-18 Basf Corporation Bottoms upgrading and low coke fluid catalytic cracking catalyst
CN108517537B (zh) * 2018-04-11 2019-05-24 北京化工大学 一种氮掺杂碳负载双尺度过渡金属磷化物及其制备方法和应用
US11376567B2 (en) * 2019-12-05 2022-07-05 GM Global Technology Operations LLC Methods for preparing catalytic systems
CN113457708B (zh) * 2021-06-30 2023-10-20 常州大学 CoN@C多孔材料及其制备方法以及在芳香族腈类化合物的合成中的应用
WO2023173352A1 (zh) * 2022-03-17 2023-09-21 无锡东恒新能源科技有限公司 一种催化裂解甲醇或丙烯制备碳纳米管的方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3235515A (en) * 1962-04-27 1966-02-15 Chemetron Corp Method of preparing a hydrogenation catalyst composition consisting of the oxides of zirconium and an iron group metal
US4029601A (en) * 1975-04-29 1977-06-14 Exxon Research And Engineering Company Novel oligomerization catalysts and their preparation
JPH0576758A (ja) * 1991-06-25 1993-03-30 Tonen Corp 水素化処理用触媒
GB9415554D0 (en) * 1994-08-02 1994-09-21 Unilever Plc Cobalt on alumina catalysts
AU4863301A (en) * 2000-05-19 2001-11-26 Ici Plc Catalysts with high cobalt surface area
US7452844B2 (en) * 2001-05-08 2008-11-18 Süd-Chemie Inc High surface area, small crystallite size catalyst for Fischer-Tropsch synthesis
GB0222240D0 (en) * 2002-09-25 2002-10-30 Ici Plc Cobalt catalysts

Also Published As

Publication number Publication date
US20080139381A1 (en) 2008-06-12
EA200602089A1 (ru) 2007-04-27
IN2012DN01680A (ja) 2015-06-05
CA2564702A1 (en) 2005-11-17
EP1744829B1 (en) 2017-12-13
CA2564702C (en) 2012-06-26
US7655593B2 (en) 2010-02-02
JP2007537035A (ja) 2007-12-20
GB0410408D0 (en) 2004-06-16
EA009254B1 (ru) 2007-12-28
CN1950144B (zh) 2010-05-05
AU2005240405A1 (en) 2005-11-17
AU2005240405B2 (en) 2010-06-03
DK1744829T3 (en) 2018-03-05
ZA200608781B (en) 2008-10-29
AR050590A1 (es) 2006-11-08
EP1744829A1 (en) 2007-01-24
CN1950144A (zh) 2007-04-18
WO2005107942A1 (en) 2005-11-17
MY143504A (en) 2011-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4980891B2 (ja) 触媒
DK1542794T3 (en) Process for preparing cobalt catalysts on a titanium oxide support
CA2606978C (en) Catalyst manufacture
AU2006260683B2 (en) Supported cobalt catalysts for the fischer tropsch synthesis
EP1286767A1 (en) Catalysts with high cobalt surface area
AU2001248633A1 (en) Catalysts with high cobalt surface area
WO2012107844A1 (en) Catalysts
WO2016039862A1 (en) Stable support for fischer-tropsch catalyst
AU2012215108B2 (en) Catalysts

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110721

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees