JP4979257B2 - メッシュ粗密制御装置、メッシュ粗密制御方法及びプログラム - Google Patents

メッシュ粗密制御装置、メッシュ粗密制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、計算機を用いた数値解析により、物理現象を数値的に模擬するCAE(Computer Aided Engineering)システムに係わり、特に、解析対象のメッシュの粗密を制御する装置に関する。
製品開発工程においてCAEを活用することで、開発コストの低減、設計開発期間の短縮が図られている。製品開発において、製品の機能や性能を解析し確認するが、CAEにおいては製品をモデル化し、解析用メッシュを生成して計算機上にて様々なシミュレーションを行う。その際に、メッシュサイズを適正に設定することが解析精度に大きく影響するため、非常に重要である。
特許文献1には、使用者によって指定された、メッシュの粗密を制御したい領域と目標要素寸法を基に、対象領域内の要素寸法が指定値になるまで自動的にメッシュを変更する、解析用メッシュ粗密制御装置の例についての開示がある。
特開平11−259684号公報
従来のメッシュサイズの制御方法には、メッシュの粗密を変更する際に、移動後の節点及び新たに作成する節点は必ずしも元の形状データ上には作成されない場合がある、という問題があった。
これは、メッシュデータが六面体や四面体、四角形、三角形などの多面体/多角形の集合で表現されている為であり、例えば円形の穴をメッシュで表現すると四角形や六角形などの多角形になる。また、メッシュデータとしては形状の情報を持っていないため、このようなメッシュデータに対してメッシュサイズを細かくしようとしても、多角形(多面体)を細分割するだけであった。そのため、元の形状である円形に近づくことはなく、形状を再現できなかった。一方、メッシュサイズを粗くする場合においても、作成されているメッシュの境界線上に新たな節点を作成するため、元の形状上に節点が作成されない場合があった。
これを解決する為には、形状の情報を持つデータ、例えばCADデータから再度メッシュを作成する必要がある。ところが、この方法では粗密の変更とは関係の無い部位も含め、形状全体について再度メッシュを作成することになるため、非常に手間となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、メッシュデータに対して形状の再現が可能なメッシュの粗密制御を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明は、多角形を節点で接続した集合であるメッシュで形状の面が表現されるメッシュデータのメッシュの粗密を制御するメッシュ粗密制御装置であり、対象となるメッシュデータに対して、粗密を制御する箇所及びメッシュサイズを指定する使用者の操作が入力されるメッシュ粗密情報指定手段と、メッシュ粗密情報指定手段に入力された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータを推定する形状パラメータ推定手段と、形状パラメータ推定手段で推定された形状パラメータで示される面に、メッシュの移動後の節点及び新たに作成する節点を配置して、粗密が変更されたメッシュデータを得るメッシュ粗密変更手段から構成する。
このように、メッシュサイズを変更する際に形状を推定する手段を設けることで、メッシュデータに対して粗密制御を行う際に、元の形状を再現することが可能となる。
本発明によると、メッシュデータのみでもメッシュデータ作成元の形状データを再現することができる粗密制御が可能になる。そのため、メッシュサイズの変更を効率良く行うことができ、変更後のメッシュを用いたシミュレーションや解析などの計算も精度良く行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
本例においては、メッシュ粗密制御装置を、例えば計算機に該当する処理を行うプログラムを実装させて、その計算機が備える演算処理機能や記憶機能などを利用して、実現したものである。図1は、本例のシステム構成例を示すブロック図である。
本例は、使用者がデータを入力したり表示したりするためのキーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ等からなる入出力装置101と、メッシュ粗密制御の対象とするメッシュデータ103を指定するメッシュデータ入力部102と、対象メッシュデータ103に対して粗密を制御する箇所およびメッシュサイズを粗密情報データ105として指定するメッシュ粗密情報指定部104と、対象メッシュデータ103に対する粗密情報データ105から粗密制御箇所の形状パラメータを推定し、形状パラメータデータ107に登録する形状パラメータ推定部106と、対象メッシュデータ103と粗密情報データ105と形状パラメータデータ107から粗密制御を行い、粗密変更後メッシュデータ109として登録するメッシュ粗密変更部108から構成する。
なお、本例では、形状パラメータ推定部106による形状パラメータの推定手段として、4種類の推定手段を有する。第1の推定手段は、対象メッシュデータ103と粗密情報データ105から粗密制御箇所の形状パラメータとして最も確率の高い形状パラメータをひとつ算出する手段である。第2の推定手段は、使用者が形状パラメータを指定する手段である。第3の推定手段は、対象メッシュデータ103と粗密情報データ105から形状パラメータの複数の候補を算出して提示し、この候補から使用者が採用する形状パラメータを選択する手段である。第4の推定手段は、使用者がメッシュデータ103の作成元となったメッシュ作成元形状データ110を指定し、指定された形状データから粗密情報データ105の粗密制御箇所と合致する箇所の形状パラメータを抽出する手段である。本例では、これらの形状パラメータの推定手段のうち、いずれの手段を採用するかを使用者が任意に選択できるように構成する。
以下、本例による処理例について説明する。
まず、図2を用いて、メッシュデータ入力部102の処理例について説明する。図2は、メッシュデータ入力部102における対象メッシュデータを指定するための画面例である。まず、使用者は入出力装置101を用いて、図2の操作画面上のメッシュデータ入力フィールド201にメッシュ粗密制御の対象とするメッシュデータのファイル名称を入力する。次に、実行ボタン202を押すと、その時点で、メッシュデータ入力フィールド201に入力されたファイル名称のファイルを対象メッシュデータ103として登録する。また、キャンセルボタン203を押した場合は、入力されたファイルを対象メッシュデータ103から解除する。なお、対象メッシュデータの指定方法は、上記以外の方法でもよく、例えば、メッシュデータのファイル名称を一覧表示し、その中から選択する方法でもよい。なお、メッシュデータは、本例を実装する計算機に接続する記憶装置に保存しておいても、ネットワークで接続する他の計算機や外部記憶装置に保存しておき、そのデータを参照するように実現してもよい。
次に、図3を用いて、メッシュ粗密情報指定部104の処理例について説明する。図3は、メッシュ粗密情報指定部104におけるメッシュ粗密情報を設定するための画面例である。まず、使用者は入出力装置101を用いて、図3の操作画面上のメッシュ粗密指定箇所入力フィールド301に粗密を設定する箇所を指定する。図3は、粗密を設定する箇所を矩形領域として座標を指定する場合の画面の例である。例えば、図4のメッシュデータ401に対して、粗密指定箇所として領域403を指定する場合は、対角線上の頂点Aの座標を(X1,Y1,Z1)に、頂点Bの座標を(X2,Y2,Z2)に入力する。また、画面上にメッシュ表示エリアを設け、例えば、図4のメッシュデータ401の画像を表示し、ポインティングデバイス等を用いて粗密を設定する範囲を囲むように指定する方法でもよい。更に、領域の指定方法として、多角形領域を指定する方法や、メッシュを構成する節点群や要素群を指定する方法などを設け、使用者が指定方法を選べるように構成してもよい。
次に、メッシュサイズ入力フィールド302に指定した箇所のメッシュの粗密サイズを指定する。粗密サイズの指定は、例えば、メッシュの一辺の長さを設定することで行う。そして、実行ボタン303を押した時点で、メッシュ粗密指定箇所入力フィールド301に入力された領域および、メッシュサイズ入力フィールド302に入力されたメッシュサイズを粗密情報データ105に登録する。また、キャンセルボタン303を押した場合は、指定を解除する。
なお、上記処理にて矩形領域指定や多角形領域指定などの方法でメッシュ粗密指定箇所を指定する場合、領域の境界線上にメッシュが位置する場合がある。その場合は、境界線上のメッシュを粗密指定箇所に含めることとし、粗密を制御する範囲としてはメッシュの境界で区切り、処理を行うようにする。
次に形状パラメータ推定部106の処理について説明する。形状パラメータ推定部106は、対象メッシュデータ103と粗密情報データ105から粗密制御を行う箇所の形状パラメータを推定し、形状パラメータデータ107として登録する。まず、形状パラメータの第1の推定手段である、最も確率の高い形状パラメータをひとつ算出する手段について説明する。粗密制御箇所の形状パラメータは、メッシュデータの外表面の要素面から最小二乗近似による2次曲面(円筒面や円錐面など)へのフィッティング法などを用いることにより計算できる。第一の推定手段では、この方法により算出した形状パラメータのうち、最も確率の高いものを形状パラメータとして登録する。例えば、図4のメッシュデータ401に対して、粗密制御箇所として領域402が指定された場合は、指定された領域のメッシュデータから最も確率の高い形状として円筒面を算出し、円筒面を形状パラメータデータ107に登録する。また、領域403が指定された場合は、近似計算の結果、拡大図404における領域A405(拡大図404中の網掛け部)は円筒面、領域B406(拡大図404中の領域A以外の部分)は平面として算出し、これらの複数の面の組み合わせを形状パラメータデータ107に登録する。
次に、第2の推定手段である、使用者が形状パラメータを指定する手段について説明する。使用者は、入出力装置101を用いて、図3に示したような操作画面上でメッシュ粗密指定箇所とメッシュサイズを指定する。その後、形状パラメータ推定部106により形状パラメータを指定するための操作画面(図示せず)を表示し、使用者は操作画面上から形状パラメータを直接入力する。例えば、図5のメッシュデータ501に対して、粗密制御箇所として領域502が指定された場合、使用者は、形状パラメータとして円筒面(半径R、中心軸ベクトルA、軸上の点P)を操作画面上から指定する。そして、指定された形状パラメータを形状パラメータデータ107に登録する。
次に、第3の推定手段である、形状パラメータの候補を複数算出して提示し、この候補から使用者が採用する形状パラメータを選択する手段について説明する。上記第1の推定手段で説明した最小二乗近似によるフィッティング法などでは、対象領域の形状パラメータとして複数の候補が算出される。本推定手段では、図3に示したような操作画面上で、使用者によりメッシュ粗密指定箇所とメッシュサイズが指定された後、形状パラメータ推定部106が算出した形状パラメータの複数の候補を画面上に表示する。使用者は、表示された複数候補から採用する形状パラメータをひとつ選択する。例えば、図5のメッシュデータ501に対して、粗密制御箇所として領域502が指定された場合は、形状パラメータの候補として、(1)4つの平面(面上の点Q、法線ベクトルN)として認識、(2)1つの円筒面(半径R、中心軸ベクトルA、軸上の点P)として認識、という2つの候補を算出し、提示する。使用者はこれらの候補から意図する候補を選択し、選択された候補を形状パラメータデータ107に登録する。
次に、第4の推定手段である、使用者がメッシュデータの作成元となったメッシュ作成元形状データを指定し、指定された形状データから粗密制御箇所と合致する箇所の形状パラメータを抽出する手段について説明する。本推定手段では、図3に示したような操作画面上で、使用者によりメッシュ粗密指定箇所とメッシュサイズが指定された後、形状パラメータ推定部106によりメッシュ作成元形状データを指定するための操作画面(図示せず)を表示する。使用者は、操作画面上からメッシュデータの作成元となった形状データを指定する。形状パラメータ推定部106は、指定された形状データから、粗密制御箇所と合致する箇所の形状要素(面や線、点)の形状パラメータを抽出し、形状パラメータデータ107として登録する。例えば、図5のメッシュデータ501に対して、粗密制御箇所として領域502が指定され、さらにメッシュ作成元形状データとして形状データ503が指定されたものとする。形状パラメータ推定部106は、領域502に含まれる節点の座標と一致する位置に存在する形状データ503上の形状要素を抽出する。この場合は、領域502に含まれる節点は形状データ503における面504上に配置されている。そこで、面504の形状パラメータ、すなわち円筒面(半径R、中心軸ベクトルA、軸上の点P)を形状パラメータデータ107に登録する。
次に、メッシュ粗密変更部108の処理について説明する。メッシュ粗密変更部108は、対象メッシュデータ103について、粗密情報データ105に登録された粗密制御箇所を指定されたメッシュサイズになるよう粗密制御を行う。その際、形状パラメータデータ107に登録された形状パラメータを基に、移動後の節点及び新たに作成する節点を形状パラメータデータ上に配置し、その結果を粗密変更後メッシュデータ109に登録する。
例えば、図6に示すメッシュデータ601に対して、メッシュ粗密情報として粗密制御箇所を領域602、メッシュサイズを5mmと指定されたとする。また、領域602の形状パラメータは円筒面(半径R、中心軸ベクトルA、軸上の点P)と登録されていたとする。この場合、粗密制御を行うと、図6のメッシュデータ603が粗密変更後メッシュデータとなり、粗密制御箇所は領域604に示すような形状のメッシュを構成する。なお、従来技術により粗密制御した場合は、図6のメッシュデータ605が粗密変更後メッシュデータとなり、粗密制御箇所は、領域606に示すように元の領域602の形状のままメッシュサイズを変更するため、円筒面の形状を再現することはできない。
図9は、以上説明した本例の処理を電子計算機にプログラムとして搭載し、実現した場合の全体処理例を表すフローチャートである。本フローチャートを基に、処理の流れについて説明する。
まず、メッシュ粗密制御の対象とするメッシュデータを指定し、メッシュデータ103へ登録する(ステップS901)。次に、指定したメッシュデータについて、粗密を設定する箇所と、メッシュの粗密サイズを指定し、粗密情報データ105として登録する(ステップS902)。次に形状パラメータ推定処理における、形状パラメータ推定方法を選択する(ステップS903)。形状パラメータ推定方法には、4種類の推定方法があり、そのうちのどの推定方法で処理を行うかを、使用者が選択する。選択された推定方法がどの推定方法であるかを判定し、選択された方法に従って処理を行うよう振り分ける(ステップS904)。
選択された方法が第1の推定方法だった場合、対象メッシュデータのメッシュ粗密指定箇所の形状パラメータとして最も確率の高い形状パラメータをひとつ算出する(ステップS905)。選択された方法が第2の推定方法だった場合、対象メッシュデータのメッシュ粗密指定箇所の形状パラメータを使用者が指定する(ステップS906)。選択された方法が第3の推定方法だった場合、まず、対象メッシュデータのメッシュ粗密指定箇所の形状パラメータとして複数の形状パラメータ候補を算出する(ステップS907)。次に、算出された複数の候補から、使用者が採用する形状パラメータをひとつ選択する(ステップS908)。選択された方法が第4の推定方法だった場合、使用者が対象メッシュデータの作成元となった形状データを指定する(ステップS909)。次に、指定された形状データから、粗密制御箇所と合致する箇所の形状要素を抽出し、形状パラメータとする(ステップS910)。
最後に、ステップS901で指定された対象メッシュデータの粗密制御箇所について、指定されたメッシュサイズになるように新たなメッシュを生成する(ステップS911)。その際に、形状パラメータ推定方法として、第1から第4のいずれかの方法により推定された形状パラメータを参照し、移動後の節点及び新たに作成する節点をその形状パラメータ上に配置する。
以上により、対象メッシュデータに対して、元の形状を再現したメッシュ粗密制御の処理を行う。
次に、本例によりメッシュデータの粗密制御を行う例について図7、図8を参照して説明する。図7は平面図に対するメッシュ粗密制御の例、図8は立体図に対するメッシュ粗密制御の例である。
まず、図7に示すメッシュデータ701のメッシュ粗密を制御する例を説明する。使用者は、図2の画面を用いて対象メッシュデータとしてメッシュデータ701のメッシュデータファイルを指定する。次に、図3の画面を用いて、メッシュ粗密情報を設定する。ここでは、粗密制御箇所として領域702、メッシュサイズを0.5mmとして設定したとする。次に、形状パラメータ推定部106により領域702の形状パラメータを推定する。ここでは第1の推定手段を選択し、最小二乗近似による2次曲線へのフィッティング法により形状パラメータを計算したとする。計算の結果、形状パラメータは円弧(中心座標[5,10]、半径[2])と算出され、形状パラメータデータ107に登録する。次に、メッシュ粗密変更部108は、移動後の節点及び新たに作成する節点を上記形状パラメータデータ上に配置し、粗密変更後メッシュデータを作成する。その結果、粗密制御後のメッシュデータは、メッシュデータ703に示すように円弧の形状に近くなる。
一方、従来手法によりメッシュ粗密を制御した場合の粗密制御後のメッシュデータをメッシュデータ704に示す。従来は、領域702のメッシュ、すなわち多角形を再分割するだけであるので、形状近似度が悪く、解析に用いることはできない。
このように、従来技術ではメッシュを細かくしようとしても、多角形を細分割するだけなので決して元の形状である円弧に近づくことはなく、形状を再現することはできなかった。それに対し、本例では、形状パラメータを近似計算し、それを用いることにより、形状を再現したメッシュの粗密制御が可能になる。その結果、形状近似度が良く、解析精度も向上させることができる。
次に、図7のメッシュデータ701のメッシュ粗密を制御する他の例を説明する。使用者が対象メッシュデータとメッシュ粗密情報を設定するところまでは、上記説明と同様である。次に形状パラメータ推定部106により領域702の形状パラータを推定する。ここでは、第2の推定手段を選択し、使用者が形状パラメータとして円弧(中心座標[5,10]、半径[2])を設定したとする。形状パラメータ推定部106では、設定された形状パラメータを形状パラメータデータ107に登録する。次に、メッシュ粗密変更部108は、移動後の節点及び新たに作成する節点を上記形状パラメータデータ上に配置し、粗密変更後メッシュデータを作成する。その結果、粗密制御後のメッシュデータはメッシュデータ703に示す形状になる。
このように、本例では、使用者が形状パラメータを設定することで元の形状を再現したメッシュの粗密制御が可能になる。
次に、図8に示すメッシュデータ801のメッシュ粗密を制御する例を説明する。まず、使用者は、図2の画面を用いて対象メッシュデータとしてメッシュデータ801のメッシュデータファイルを指定する。次に、図3の画面を用いて、メッシュ粗密情報を設定する。ここでは、粗密制御箇所として領域802、メッシュサイズを0.5mmとして設定したとする。次に、形状パラメータ推定部106により領域802の形状パラメータを推定する。ここでは、第3の推定手段を選択し、最小二乗近似による2次曲線へのフィッティング法により形状パラメータを計算し、その候補を複数提示したとする。計算の結果、形状パラメータの候補として、候補1=円筒面(中心軸[0,0,1]、軸上の点[5,10,0]、半径[2])、候補2=4つの平面(平面1:(法線ベクトル[0.924,−0.383,0]、面上点[3,10,0])、平面2:(法線ベクトル[0.383,−0.924,0]、面上点[5,12,0])、平面3:(法線ベクトル[−0.383,−0.924,0]、面上点[5,12,0])、平面4:(法線ベクトル[−0.924,−0.383,0]、面上点[7,10,0]))の2種類の候補があると算出されたとする。次に使用者はこの2つの候補から採用する形状パラメータの候補を選択する。ここでは、使用者が候補1を選択したものとする。これにより円筒面(中心軸[0,0,1]、軸上の点[5,10,0]、半径[2])を形状パラメータデータ107に登録する。次に、メッシュ粗密変更部108は、移動後の節点及び新たに作成する節点を上記形状パラメータデータ上に配置し、粗密変更後メッシュデータを作成する。その結果、粗密制御後のメッシュデータはメッシュデータ803に示す形状になる。
一方、従来手法によりメッシュ粗密を制御した場合の粗密制御後のメッシュデータをメッシュデータ804に示す。このように、従来は領域802のメッシュ、すなわち多角形を再分割するだけであるので、元の形状である円筒面に近づくことはなく、形状近似度が悪く、解析に用いることはできない。それに対し、本例では形状パラメータの候補を複数推定して提示し、その候補から採用する形状パラメータを選択してそれを基にメッシュを生成することにより、元の形状である円筒面を再現したメッシュの粗密制御が可能になる。
次に、図8のメッシュデータ801のメッシュ粗密を制御する他の例を説明する。使用者が対象メッシュデータとメッシュ粗密情報を設定するところまでは、上記説明と同様である。次に形状パラメータ推定部106により領域802の形状パラータを推定する。ここでは、第4の推定手段を選択し、使用者がメッシュデータ801の作成元となった形状データとして、図8に示す形状データ805を指定したとする。形状パラメータ推定部106は、領域802に含まれる節点の座標と形状データ805とを比較し、領域802に含まれる節点が形状データ805における面806(図中の網掛け部)上に配置されていると判断する。その結果、面806の形状パラメータである円筒面(中心軸[0,0,1]、軸上の点[5,10,0]、半径[2])を形状パラメータデータ107に登録する。次に、メッシュ粗密変更部108は、移動後の節点及び新たに作成する節点を上記形状パラメータデータ上に配置し、粗密変更後メッシュデータを作成する。その結果、粗密制御後のメッシュデータはメッシュデータ803に示す形状になる。
このように、本例では、使用者が指定するメッシュ作成元形状データを基に形状データを推定することで、元の形状を再現したメッシュの粗密制御が可能になる。
本発明の一実施の形態による構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による対象メッシュデータ指定の操作画面例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態によるメッシュ粗密情報指定の操作画面例を示す説明図である。 メッシュデータ例を示す説明図である。 他のメッシュデータ例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態によるメッシュ粗密制御例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態によるメッシュ粗密制御例(1)を示す説明図である。 本発明の一実施の形態によるメッシュ粗密制御例(2)を示す説明図である。 本発明の一実施の形態によるメッシュ粗密制御処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
101…入出力装置、102…メッシュデータ入力部、103…対象メッシュデータ、104…メッシュ粗密情報指定部、105…粗密情報データ、106…形状パラメータ推定部、107…形状パラメータデータ、108…メッシュ粗密変更部、109…粗密変更後メッシュデータ、110…メッシュ作成元形状データ、201…メッシュデータ入力フィールド、202…実行ボタン、203…キャンセルボタン、301…メッシュ粗密指定箇所入力フィールド、302…メッシュサイズ入力フィールド、303…実行ボタン、304…キャンセルボタン、401…メッシュデータ、402…領域、403…領域、404…拡大図、405…領域A、406…領域B、501…メッシュデータ、502…領域、503…形状データ、504…面、601…メッシュデータ、602…領域、603…メッシュデータ、604…領域、605…メッシュデータ、606…領域、701…メッシュデータ、702…領域、703、704…粗密制御後メッシュデータ、801…メッシュデータ、802…領域、803、804…粗密制御後メッシュデータ、805…メッシュ作成元形状データ、806…面

Claims (9)

  1. 多角形を節点で接続した集合であるメッシュで形状の面が表現されるメッシュデータのメッシュの粗密を制御するメッシュ粗密制御装置であり、
    対象となるメッシュデータに対して、粗密を制御する箇所及びメッシュサイズを指定する使用者の操作が入力されるメッシュ粗密情報指定手段と、
    前記メッシュ粗密情報指定手段に入力された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータを推定する形状パラメータ推定手段と、
    前記形状パラメータ推定手段で推定された形状パラメータで示される面に、メッシュの移動後の節点及び新たに作成する節点を配置して、粗密が変更されたメッシュデータを得るメッシュ粗密変更手段から構成する、メッシュ粗密制御装置。
  2. 請求項1記載のメッシュ粗密制御装置において、
    前記メッシュ粗密変更手段は、粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を使用者が指定した形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御装置。
  3. 請求項1記載のメッシュ粗密制御装置において、
    前記形状パラメータ推定手段は、指定された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータの候補を複数推定する手段と、
    前記複数の形状パラメータ候補から採用する形状パラメータを使用者が選択する手段から構成し、
    粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を選択された形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御装置。
  4. 請求項1記載のメッシュ粗密制御装置において、
    前記形状パラメータ推定手段は、メッシュ作成元の形状データを使用者の操作で入力する手段と、
    前記メッシュ粗密情報指定手段により指定された粗密制御箇所のメッシュと合致する前記形状データの形状要素を抽出する手段から構成し、
    粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を抽出した形状要素の形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御装置。
  5. 多角形を節点で接続した集合であるメッシュで形状の面が表現されるメッシュデータのメッシュの粗密を制御する処理を電子計算機が実行するメッシュ粗密制御方法であり、
    電子計算機が、対象となるメッシュデータに対して、粗密を制御する箇所及びメッシュサイズを指定する使用者の操作が入力されることで、入力された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータを推定する形状パラメータ推定処理と、
    電子計算機が、前記形状パラメータ推定処理で推定された形状パラメータで示される面に、メッシュの移動後の節点及び新たに作成する節点を配置して、粗密が変更されたメッシュデータを得るメッシュ粗密変更処理とを実行する、メッシュ粗密制御方法。
  6. 請求項記載のメッシュ粗密制御方法において、
    前記メッシュ粗密変更処理は、粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を使用者が指定した形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御方法。
  7. 請求項記載のメッシュ粗密制御方法において、
    前記形状パラメータ推定処理は、指定された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータの候補を複数推定する処理であり、
    前記複数の形状パラメータ候補から採用する形状パラメータを使用者の入力で選択させ、
    粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を選択された形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御方法。
  8. 請求項記載のメッシュ粗密制御方法において、
    前記形状パラメータ推定処理は、メッシュ作成元の形状データを使用者の入力で取得する処理と、
    指定された粗密制御箇所のメッシュと合致する前記形状データの形状要素を抽出する処理から構成し、
    粗密制御の際に、移動後の節点及び新たに作成する節点を抽出した形状要素の形状パラメータ上に配置する、メッシュ粗密制御方法。
  9. 多角形を節点で接続した集合であるメッシュで形状の面が表現されるメッシュデータのメッシュの粗密を制御する処理を電子計算機に実行させるためのメッシュ粗密制御プログラムにおいて、
    対象となるメッシュデータに対して、粗密を制御する箇所及びメッシュサイズを指定する使用者の操作が入力されることで、入力された粗密制御箇所のメッシュデータから形状パラメータを推定する形状パラメータ推定処理と、
    前記形状パラメータ推定処理で推定された形状パラメータで示される面に、メッシュの移動後の節点及び新たに作成する節点を配置して、粗密が変更されたメッシュデータを得るメッシュ粗密変更処理とを電子計算機に実行させるためのメッシュ粗密制御プログラム。
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