JP4979114B2 - ラミネートフィルムの欠陥検出装置及びラミネートフィルムの欠陥検出方法 - Google Patents

ラミネートフィルムの欠陥検出装置及びラミネートフィルムの欠陥検出方法 Download PDF

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本発明は、ラミネートフィルムを製作中に発生する欠陥の検出装置及びラミネートフィルムの欠陥検出方法に関する。
従来、例えば、食品の包装材(例えば、インスタントラーメンの袋やレトルト食品、トイレタリー詰め替え用のパッケージ等)などに、包装材の強度や気密性の向上の為にラミネートフィルムが用いられている。
はラミネートフィルムの層構造を示す断面図である。
に示すように、ラミネートフィルム1は、複数層のフィルム2,3が、樹脂層4を介して互いに接合されることにより構成されている。なお、図では、ラミネートフィルム1を構成するフィルム2,3が2層である例を示しているが、3層以上の場合もある。なお、例えば、フィルム2あるいは3には、予め印刷などが施されている場合もある。
は一般的なラミネートフィルムの製造装置を示す模式的な側面図である。
には、簡単のため、2層のフィルム2,3を備えるラミネートフィルム1製造するための装置を示している。
に示すように、ラミネートフィルムの製造装置10は、フィルム2を供給する第1のフィルム供給コイル11と、この第1のフィルム供給コイル11から供給されるフィルム2上に加熱により溶融した比較的透明な樹脂(樹脂層4を構成する樹脂)を供給する樹脂供給タンクを含む溶融樹脂押し出し機12と、フィルム3を供給する第2のフィルム供給コイル13と、フィルム3とフィルム2とを樹脂を介して相互に接合させるべく圧着する圧着ローラ14,15と、これら圧着ローラ14,15による圧着によって形成されたラミネートフィルム1をガイドする第1及び第2のガイドローラ16、17と、ラミネートフィルム1をコイル状に巻き取るフィルム巻き取りローラ18と、を備えている。樹脂押し出し機は、溶融樹脂をフィルム全幅に亘って押し出す。
図8は、一般的に印刷されたフィルムを有するラミネートフィルムの欠陥を検出する従来の装置を示す模式的な側面図である。
図8に示すように、従来のラミネートフィルムの欠陥検出装置100は、照明装置200,201と、ラミネートフィルム1を撮像するライン状の視野を持ったカメラ104と、欠陥検出処理装置25と、表示部26と、プリンタ27と、を備えて構成されている。
照明装置200は、ライン状の光源である第1及び第2の蛍光灯101,102を備え、照明装置201は、ライン状の光源である第3の蛍光灯103を備えている。第1乃至第3の蛍光灯101,102,103としては、ラミネートフィルムの蛇行量を考慮して、ラミネートフィルムの幅よりも広い(長い)ものを用いる。
このうち照明装置200の第1及び第2の蛍光灯101,102は、ラミネートフィルム1に対してカメラ104側に配置され、照明装置201の第3の蛍光灯103は、ラミネートフィルム1に対してカメラ104とは反対側に配置されている。
照明装置200は、フィルムに多色印刷された絵柄の欠陥検出用であり、カメラの検査視野に散乱光を主に照射する反射照明である。
照明装置201の第3の蛍光灯103は印刷絵柄以外のフィルム透明部に発生する欠陥を検査する透過照明である。照明装置200より照射された光は、印刷絵柄以外の透明部で光が抜けて、照明装置200のみを用いてカメラ104で撮像すると、フィルムの透明部が暗くなり、欠陥検査が出来なくなるので、照明装置201を用いている。
このような欠陥検出装置100は、例えば、図に示すようなラミネートフィルムの製造装置10における第1及び第2のガイドローラ16、17の間隔に位置して配置される(全体図は省略)。
欠陥検出装置100による欠陥の検出は、照明装置200、201の第1乃至第3の蛍光灯101,102,103を全て同時に点灯した状態で、カメラ104によりラミネートフィルム1を撮像し、撮像信号をフィルムの測長計(図示せず)に同期して欠陥検出処理装置25が取込むことにより行う。
このような従来のラミネートフィルムの欠陥検出装置100では、カメラ104による撮像結果から、ラミネートフィルム1のフィルム2,3の印刷絵柄部および透明部の欠陥を検出することができるようになっている。
なお、以上のような従来技術を示す先行技術文献は見つけることができなかった。
図6はラミネートフィルム1に生じる欠陥を説明するためのラミネートフィルムの断面図である。
ラミネートフィルム1は、図5に示すように、樹脂層4がむら無く均一の厚さで形成されることが好ましい。
しかしながら、図6に示すように、樹脂層4の一部が欠損したり薄くなったりする不良部分5が形成されることがある。このような不良部分5は、樹脂切れ或いは膜割れ(積層樹脂欠陥)などと呼ばれる。
図7は、不良部分5が形成されたラミネートフィルム1を示す模式的な平面図である。なお、図6は、図7におけるA−A断面図に相当する。
ラミネートフィルム1に不良部分5が形成されると、該不良部分5においてはラミネートフィルム1の強度やシール力(接着性能)が不足するため、例えば、ラミネートフィルム1によりパッケージを作成した場合にはこのパッケージが破れたり、パッケージから食品が漏れ出したりする可能性がある。
しかしながら、従来のラミネートフィルムの欠陥検出装置100では、上記のような不良部分5を検出することができなかった。それは、照明装置201から照射される直接光が、溶融樹脂が抜けた膜割れ欠陥である不良部分5(図7)において、正常部分より透過光の減衰量が少なくなり明欠陥となる筈だが、樹脂の透明度が高い場合正常部との比較で、光の減衰量が少なく検知できなかったためである。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ラミネートフィルムの樹脂層の欠損部分(膜割れ、樹脂割れと呼ばれる積層樹脂欠陥)を検出することが可能なラミネートフィルムの欠陥検出装置及びラミネートフィルムの欠陥検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、表面に絵柄が印刷されている第一層と、前記第一層の下に形成されている樹脂層と、前記樹脂層の下に形成された第二層とからなるラミネートフィルムにおいて、前記樹脂層の部分的な欠損または薄膜化の欠陥を検出する装置において、前記ラミネートフィルムに光を照射するとともに、前記ラミネートフィルムから離れる方向及び前記ラミネートフィルムに近づく方向に移動可能な照射手段と、前記ラミネートフィルムを撮像するカメラと、欠陥検出処理装置と、を備え、前記カメラは、前記照射手段から前記ラミネートフィルムに照射された光の反射光を撮像し、前記欠陥処理装置は、撮像した画像において、欠陥領域と欠陥のない正常領域との境界領域の色調前記正常領域の色調より暗いことに基づいて、前記欠陥領域を検出し、前記照明手段は、前記第二層の下面が光沢面である場合には、前記ラミネートフィルムから離れる方向に移動することを特徴とするラミネートフィルムの欠陥検出装置を提供する。
前記カメラは、ラミネートフィルムにおける同一の場所からの光を、当該カメラが備える光学系部材(プリズム)により光の3原色に分光し、各原色を3つのCCDでそれぞれ撮像する方式の3CCDカメラであることが好ましい。
図1に示すように、本発明のラミネートフィルムの欠陥検出装置においては、前記カメラは、前記ラミネートフィルムにおいて、該ラミネートフィルムをガイドするガイドローラにガイドされる部位のうち、ガイドロールのカメラに最も近い位置よりもガイドロールの半径回転方向において角度θ(15°〜25°)だけ下がった位置を撮像することが好ましい。
本発明は、さらに、表面に絵柄が印刷されている第一層と、前記第一層の下に形成されている樹脂層と、前記樹脂層の下に形成された第二層とからなるラミネートフィルムにおいて、前記樹脂層の部分的な欠損または薄膜化の欠陥を検出する方法において、ラミネートフィルムに光を照射する過程と、前記ラミネートフィルムに照射された光の反射光を撮像する過程と、撮像した画像において、欠陥領域と欠陥のない正常領域との境界領域の色調前記正常領域の色調より暗いことに基づいて、前記欠陥領域を検出する過程と、前記第二層の下面が光沢面である場合には、前記ラミネートフィルムに光を照射させる位置を前記ラミネートフィルムから離れる方向に移動させる過程と、を備えるラミネートフィルムの欠陥検出方法を提供する。
本発明のラミネートフィルムの欠陥検出方法においては、前記ラミネートフィルムにおいて、該ラミネートフィルムをガイドするガイドローラにガイドされる部位を撮像し、前記ガイドローラとして、表面が無光沢(無反射)の暗色(黒色あるいは黒色に近い色)のものを用いることが好ましい。
本発明によれば、ラミネートフィルムに照射された光の反射光を撮像し、撮像された画像に基づきラミネートフィルムの積層樹脂欠陥の周辺部で発生する反射光の乱れから欠陥を検出することにより、ラミネートフィルムの積層樹脂欠陥(膜割れ、樹脂割れ)を好適に検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施例について説明する。
図1及び図2は実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置20の構成を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置20は、ラミネートフィルム1に光を照射する第1及び第2の蛍光灯21、22を有する照明装置24と、ラミネートフィルム1を撮像するカメラ23と、を備えている。
第1及び第2の蛍光灯21,22としては、ラミネートフィルム1の蛇行量を考慮して、ラミネートフィルム1の幅よりも広い(長い)ものを用いる。
照明装置24の第1及び第2の蛍光灯21,22は、例えば、照明装置24のフレームにより保持され、照明装置24は、図示しない昇降装置により一体的に昇降可能となっている。なお、図1は照明装置24を下げた状態を示し、図2の実線は照明装置24を上げた状態を示す。
なお、ここでは、照明装置24として、光源が蛍光灯21,22であるものを例示しているが、ハロゲンランプなどの光源からの光を光ファイバーにより導き、ライン状に形成された光射出口から光を射出するライトガイド方式照明装置を照明装置として使用しても良い。なお蛍光灯は、DC点灯もあるが高周波点灯して使用する事が多い。
カメラ23は、第1及び第2の蛍光灯21、22からラミネートフィルム1に照射された光の散乱反射光、正反射光の合成光を撮像する。
図3はカメラ23の構造を示す模式図である。
図3に示すように、カメラ23は、光学的分光式の3CCDカメラであり、第1乃至第3のプリズム231、232、233と、第1乃至第3のCCD(Charge Coupled Device)234,235,236と、これらCCD234,235,236を各々駆動する電子回路334,335,336と、対物レンズ237と、これらを収納する筐体238と、を備える。
図3に示すように、第1のプリズム231は断面が台形であり、第2及び第3のプリズム232,233は断面が三角形である。第1乃至第3のプリズム231、232,233は、以下に説明するように、協働により入射光を光の3原色に分光する。
カメラ23内に入射した光は、先ず、対物レンズ237を通過し、続いて、第1のプリズム231内に入射する。
第1のプリズム231内に入射した光の一部は、第2のプリズム232との境界において直角に反射し、第1のプリズム231の側面に設けられた第3のCCD236に入射する。
第3のCCD236は、光の青色成分を検出する。
また、第1のプリズム231と第2のプリズム232との境界を直進した光の一部は、第2のプリズム232と第3のプリズム233との境界において直角に反射し、第2のプリズム232の側面に設けられた第1のCCD234に入射する。
第1のCCD234は、光の赤色成分を検出する。
また、第2のプリズム232と第3のプリズム233との境界を直進した光は、第2のCCD235に入射する。
第2のCCD235は、光の緑色成分を検出する。
すなわち、カメラ23は、被検査対象の表面における同一場所から反射されて該カメラ23に入射する光を光学的にRGBの光の3原色に分光し、それぞれに対応した3つのCCD234,235,236により撮像し電気信号に変換するものであり、一般に3CCDカメラあるいは3板式CCDカメラと呼ばれている。
また、ラミネートフィルムの欠陥検出装置20は、欠陥検出処理装置25、表示装置26及びプリンタ27を備える。
欠陥検出処理装置25は、カメラ23の第1乃至第3のCCD234,235,236による検出画像を合成して得られるラミネートフィルム1の欠陥検出画像から欠陥の判定や欠陥データの集計を行い、その結果を表示装置26に表示したり、プリンタ27により印刷したり、操作画面を表示して画面タッチ方式で装置を操作したりすることが可能となっている。
このような欠陥検出装置20は、例えば、図4に示すようなラミネートフィルムの製造装置10における第2のガイドローラ17の上部に位置して、図1に示すように配置される(全体図は省略)。すなわち、カメラ23は、ラミネートフィルム1において、該ラミネートフィルム1をガイドするガイドローラ17にガイドされる部位を撮像する。
ここで、本実施例においては、ガイドローラ17の表面は、無光沢の黒色とされている。具体的には、ガイドローラ17の表面には、例えば、つや消しの黒色アルマイト処理が施されている。
次に、動作を説明する。
本実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置20によるラミネートフィルム1の欠陥の検出は、照明装置24の第1及び第2の蛍光灯21,22を同時に点灯した状態で、カメラ23によりラミネートフィルム1を撮像することにより行う。
本実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置20を用いることにより、カメラ23による撮像結果から、ラミネートフィルム1における樹脂層4の欠損部分(膜割れ、樹脂割れ)を検出することができる。
具体的には、例えば、図6及び図7に示すような不良部分5を有するラミネートフィルム1を本実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置20においてカメラ23で撮像し、その撮像信号をラミネートフィルムの測長計(図示せず)の測長信号に同期して欠陥検出処理装置25が取り込むと、図7に示す不良部分5とその他の部分との境界部(積層樹脂欠陥の周辺部)6が暗くなる画像が得られる。ラミネートフィルムで印刷絵柄がある場合、その境界部6に重なる絵柄部分は、正常部より色調が暗くなる。
これは、境界部6は、図6に示すように傾斜を有しており、この部分において照射光が屈折、散乱するためカメラ23の受光量が正常部より減少する為である。また、無光沢の黒色のガイドロール17で、ガイドロール17表面で発生する検出に邪魔な反射光を抑え、ガイドロール17の頂点より下がった位置を撮像することにより、傾斜した境界部6で光の屈折と散乱を効率良く出来る。
このように、境界部6が暗くなる画像が得られるため、ラミネートフィルム1における不良部分5の存在を欠陥検出処理装置25により容易に判定検出することができる。
対して、図8の従来の欠陥検出装置100では、照明装置201による透過光量が、境界部6を検出する屈折量、散乱量より大きく、また照明装置200のみで使用すると、同様に光源からの直接光が大きく、所謂S/Nが悪くて検出することができず、不良部分5の存在を検出することができなかったのである。
更に、本実施例においては、ラミネートフィルム1において、ガイドローラ17の周面上に位置する部位(ガイドローラ17にガイドされる部位)を撮像して欠陥検出を行うので、ラミネートフィルム1がバタつく(上下変動する)ことが好適に防止され、外乱となる迷走光を防げて最適な画像が得られる。
加えて、本実施例においては、ガイドローラ17の表面を無光沢の黒色に設定したことにより、ガイドローラ17の表面に微少なキズがあっても、このキズからの反射光を発生せず、それを検出することが無いので、この反射光を境界部6からの反射光と混同することがない。
ここで、本実施例においては、ラミネートフィルム1のラミネート構成の種類に応じて、照明装置24の鉛直位置を調節することにより、あるいは電気的に光源の輝度を最適な値に設定することにより、好適に欠陥検出を行うことができる。
すなわち、例えば、ラミネートフィルム1の下面(ガイドロール17に接触する面)が光沢面(いわゆる銀地)である場合には、図2に示すように、照明装置24を上昇させることによりラミネートフィルム1に照射される光量を減らす、あるいは電気的に照明装置24の光源の輝度を減らすと良い。この場合、不良部分5を透過する光が底面の銀地で反射し、樹脂部が無いために正常部よりその分明るくなり、境界部6で発生する屈折、散乱光が同様に下面の銀地で反射されて境界部6が膜割れ欠陥5より明るくなり、境界部6は明欠陥として検出出来る。印刷絵柄がある場合、境界部6に重なる絵柄部分は、正常部より明るくなる。
また、本実施例では、上記のような構成の分光式の3CCDカメラ23を用いるので、以下に説明するように、好適にラミネートフィルム1の欠陥検出を行うことができる。
図9の(A)は欠陥検出装置100が備える一般的に使用されている3ラインCCDカメラ104の構成を示す模式図である。
カメラ104は、対物レンズ110と、一直線上に並んで配列された第1乃至第3の3つの光電変換素子アレー111,112,113がライン状に搭載された1つのCCD114と、このCCD114を駆動するCCD駆動回路214と、を備える。図9の(B)は、表面から見たCCD114である。
例えば、このうち第1の光電変換素子アレー111は光の赤色成分を、第2の光電変換素子アレー112は光の緑色成分を、第3の光電変換素子アレー113は光の青色成分を、それぞれ検出する色フィルターが受光面に付いている。このような構成のカメラ104は、一般に3ラインCCDカメラ、あるいは3ライン単板式CCDカメラと呼ばれる。
このような構成のカメラ104においては、第1の光電変換素子アレー111への入射光はラミネートフィルム1における部分1aから到達し、第2の光電変換素子アレー112への入射光はラミネートフィルム1における部分1bから到達し、第3の光電変換素子アレー113への入射光はラミネートフィルム1における部分1cから到達する。
すなわち、第1乃至第3の光電変換素子アレー111,112,113は、ラミネートフィルム1における別々の部分からの反射光を受光して、第1乃至第3の光電変換素子アレー111,112,113で光電変換された電気信号をそれぞれ同時に、最初の光電変換素子から最終光電変換素子に向かって、決められたクロック周期で順次走査して出力されて検出することになる。このため、撮像したラミネートフィルムの位置ズレを考慮して、後で画像を合成する必要があり、かつ図9で部分1c〜1aの間が丸い球形となっていると、照明装置から照射される輝度分布が1c〜1aで異なり、後で合成しても正しい画像を得られず、画像に誤差が生じる原因となっている。
これに対し、本実施形態で用いるカメラ23は、図3に示すように、同一の光をプリズム231、232、233により分光して第1乃至第3のCCD234,235,236により検出するので、上記3ラインCCDカメラの問題点を解消することができる。即ちラミネートフィルム上の同一場所を、RGBそれぞれのCCDで同時に撮像するから、視野が球形の場合における照明の輝度分布ムラの影響も受けず、かつ後で合成する場合位置ズレ修正の必要が無く正しい画像が得られる。よって、ラミネートフィルムの膜割れ欠陥を、安定に検出出来るのである。
以上のような実施例によれば、3CCDカメラを使用し、黒色で無光沢のガイドロール17の頂点から、半径回転角度θだけ下がった表面を視野とし、照明装置24でラミネートフィルム1に照射し、その反射光を撮像し、撮像された画像に基づきラミネートフィルム1の欠陥を検出することにより、ラミネートフィルム1の樹脂層4の欠損部分(膜割れ、樹脂割れ)を好適に検出することができる。しかも、従来検出可能であった欠陥(フィルム2,3の印刷絵柄部および透明部の欠陥)も検出できる。
実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置の構成を示す側面図である。 実施例に係るラミネートフィルムの欠陥検出装置の構成を示す側面図であり、特に、蛍光灯を上昇させた状態を示す。 カメラの構成を示す模式図である。 一般的なラミネートフィルムの製造装置を示す側面図である。 ラミネートフィルムの層構造を示す断面図である。 不良部分を有するラミネートフィルムの断面図である。 不良部分を有するラミネートフィルムを示す平面図である。 従来の欠陥検出装置を示す側面図である。 従来の欠陥検出装置が備えるカメラの主要な構成を示す模式図である。
符号の説明
12 溶融樹脂押し出し機
17 ガイドローラ
20 ラミネートフィルムの欠陥検出装置
21 第1の蛍光灯(照射手段)
22 第2の蛍光灯(照射手段)
23 3CCDカメラ
24 照明装置
25 欠陥検出処理装置
26 表示部
27 プリンタ
104 3ラインCCDカメラ
114 3ラインCCD
200 反射照明装置
201 透過証明装置
214 CCD駆動回路
234,235,236 CCD
334,335,336 CCD駆動回路

Claims (5)

  1. 表面に絵柄が印刷されている第一層と、前記第一層の下に形成されている樹脂層と、前記樹脂層の下に形成された第二層とからなるラミネートフィルムにおいて、前記樹脂層の部分的な欠損または薄膜化の欠陥を検出する装置において、
    前記ラミネートフィルムに光を照射するとともに、前記ラミネートフィルムから離れる方向及び前記ラミネートフィルムに近づく方向に移動可能な照射手段と、
    前記ラミネートフィルムを撮像するカメラと、
    欠陥検出処理装置と、
    を備え、
    前記カメラは、前記照射手段から前記ラミネートフィルムに照射された光反射光を撮像し、
    前記欠陥処理装置は、撮像した画像において、欠陥領域と欠陥のない正常領域との境界領域の色調前記正常領域の色調より暗いことに基づいて、前記欠陥領域を検出し、
    前記照明手段は、前記第二層の下面が光沢面である場合には、前記ラミネートフィルムから離れる方向に移動することを特徴とするラミネートフィルムの欠陥検出装置。
  2. 前記カメラは、第1乃至第3のプリズムを有する光学的な分光式の3CCDカメラであり、当該カメラに入射した光を前記第1乃至第3のプリズムを介して三原色に分光することを特徴とする請求項1に記載のラミネートフィルムの欠陥検出装置。
  3. 前記カメラは、前記ラミネートフィルムにおいて、該ラミネートフィルムをガイドするガイドローラにガイドされる部位のうち、該ガイドローラの前記カメラに最も近い位置よりも低い位置を撮像することにより、反射光に散乱光を加えた照明下での撮像を可能とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のラミネートフィルムの欠陥検出装置。
  4. 表面に絵柄が印刷されている第一層と、前記第一層の下に形成されている樹脂層と、前記樹脂層の下に形成された第二層とからなるラミネートフィルムにおいて、前記樹脂層の部分的な欠損または薄膜化の欠陥を検出する方法において、
    ラミネートフィルムに光を照射する過程と、
    前記ラミネートフィルムに照射された光の反射光を撮像する過程と、
    撮像した画像において、欠陥領域と欠陥のない正常領域との境界領域の色調前記正常領域の色調より暗いことに基づいて、前記欠陥領域を検出する過程と、
    前記第二層の下面が光沢面である場合には、前記ラミネートフィルムに光を照射させる位置を前記ラミネートフィルムから離れる方向に移動させる過程と、
    を備えるラミネートフィルムの欠陥検出方法。
  5. 前記ラミネートフィルムをガイドするガイドローラにガイドされる前記ラミネートフィルムの部位を撮像し、
    前記ガイドローラとして、表面が無光沢の暗色のものを用いることを特徴とする請求項4に記載のラミネートフィルムの欠陥検出方法。
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