しかしながら、上記画像形成装置では、記録紙が通過していないにもかかわらず、記録紙が通過したと誤検出する頻度は低下するものの、誤検出の発生を確実に防止することはできない場合がある。また、搬送される全ての記録紙に対して、上記画像形成装置に開示された判定方法を適用する場合には、判定に要する負荷が増大すると共に、判定が終了するタイミングが遅延するため、記録紙の搬送速度を向上する(又は、記録紙の搬送間隔を短縮する)際の阻害要因となる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を確実に且つ効率的に防止する誤検出防止装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の誤検出防止装置は、搬送路の予め設定された所定位置に配設され、前記搬送路に沿って搬送されるシート状の記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を防止する誤検出防止装置であって、記録紙の後端部が前記センサの検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間において、予め設定された第1時間毎に予め設定された第1回数だけ連続して前記センサから記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かを判定する第1判定手段と、記録紙の後端部が前記センサの検出位置を通過するタイミングで、該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙があるか否かを判定する最終紙判定手段と、前記最終紙判定手段によって記録紙が無いと判定され、且つ、前記第1判定手段によって記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合に、予め設定された第2期間において、予め設定された第2時間毎に、予め設定された第2回数だけ連続して前記センサから記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段によって記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合に、記録紙の詰りが発生していると判定するジャム判定手段と、を備えることを特徴としている。
上記構成の誤検出防止装置において、前記第2回数が、前記第1回数より大きくてもよい。
また、上記構成の誤検出防止装置において、前記第2期間が、前記第1期間より長くてもよい。
また、上記構成の誤検出防止装置において、前記第2時間が、前記第1時間より長くてもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上述の誤検出防止装置と、前記センサの上流側に配設され、記録紙上に形成されたトナー像を記録紙に定着させる定着ユニットと、を備えていてもよい。
また、上記構成の画像形成装置において、予め設定された所定のタイミングで、前記ジャム判定手段によって記録紙の詰りが発生していると判定された回数であるジャム発生回数を、前記最終紙判定手段によって記録紙が無いと判定された回数である最終紙判定回数で除した商をジャム発生率として求める発生率算出手段と、前記発生率算出手段によって求められたジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、前記定着ユニットの定着温度を予め設定された所定温度だけ低下する定着温度変更手段と、を備えていてもよい。
また、上記構成の画像形成装置において、前記ジャム発生回数及び最終紙判定回数を格納する回数記憶手段と、前記ジャム判定手段によって記録紙の詰りが発生していると判定された場合に、前記回数記憶手段に格納されたジャム発生回数を更新すると共に、前記最終紙判定手段によって記録紙が無いと判定された場合に、前記回数記憶手段に格納された最終紙判定回数を更新する回数更新手段と、を備え、前記発生率算出手段が、前記回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数を読み出してジャム発生率を求めてもよい。
また、上記構成の画像形成装置において、前記定着温度変更手段によって定着温度が低下されたか否かを判定する温度判定手段を備え、前記回数更新手段は、前記温度判定手段によって定着温度が低下されたと判定された場合に、前記回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数をゼロにリセットしてもよい。
また、上記構成の画像形成装置において、前記回数更新手段が、前記回数記憶手段に格納された最終紙判定回数が予め設定された閾値回数であり、且つ、前記最終紙判定手段によって記録紙が無いと判定された場合に、前記回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数をゼロにリセットし、前記発生率算出手段が、前記回数記憶手段に格納された最終紙判定回数が、前記閾値回数である場合に限って、ジャム発生率を求めることを備えていてもよい。
また、上記構成の画像形成装置において、前記温度判定手段によって定着温度が低下されたと判定され、且つ、前記発生率算出手段によって求められたジャム発生率が予め設定された第2閾値以上である場合に、故障が発生している旨の情報を報知する報知手段を備えていてもよい。
本発明の誤検出防止装置によれば、センサの検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間において、予め設定された第1時間毎に予め設定された第1回数だけ連続してセンサから記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かが判定され、記録紙の後端部がセンサの検出位置を通過するタイミングで、該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙があるか否か(=該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙が無い最終紙であるか否か)が判定される。そして、最終紙であると判定され、且つ、記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合に、予め設定された第2期間において、予め設定された第2時間毎に、予め設定された第2回数だけ連続してセンサから記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かが判定され、記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合に、記録紙の詰りが発生していると判定されるため、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を確実に且つ効率的に防止することができる。
すなわち、最終紙であると判定された場合には、センサの検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間において、予め設定された第1時間毎に予め設定された第1回数だけ連続してセンサから記録紙が無い旨の検出信号が取得され、更に、予め設定された第2期間において、予め設定された第2時間毎に、予め設定された第2回数だけ連続してセンサから記録紙が無い旨の検出信号が取得された場合に限って、記録紙の詰りが発生していない(=記録紙が通過した)と判定されるため、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を確実に防止することができるのである。
また、最終紙であると判定された場合に限って、上記2段階の判定が行われるため、判定に要する負荷の増大を抑制することができると共に、判定が終了するタイミングが遅延することを防止することができるので、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を効率的に防止することができるのである。
本発明の誤検出防止装置において、第2回数を第1回数より大きくすると、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、判定に用いる検出信号の連続回数(=第1回数、第2回数)が多い程、誤検出を防止する効果が大きいため、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を効率的に防止することができるのである。
本発明の誤検出防止装置において、第2期間を第1期間より長くすると、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、センサから記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かの判定を行う期間(=第1期間、第2期間)が長い程、判定に用いる検出信号の回数(=第1回数、第2回数)を増加させることができるので、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を効率的に防止することができるのである。
本発明の誤検出防止装置において、第2時間を第1時間より長くすると、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、第1時間がチャタリング周期と略一致している(又は、チャタリング周期の整数倍である)場合であっても、第2時間が第1時間より長いため、第2時間がチャタリング周期及びチャタリング周期の整数倍と一致しないように設定することによって、記録紙の有無を検出するセンサの誤検出を更に確実に防止することができるのである。
本発明の画像形成装置によれば、上述の誤検出防止装置と、センサの上流側に配設され、記録紙上に形成されたトナー像を記録紙に定着させる定着ユニットと、を備えるため、誤検出が発生し易い定着ユニット下流側のセンサについて、誤検出を確実に且つ効率的に防止することが可能な画像形成装置を実現することができる。
本発明の画像形成装置において、予め設定された所定のタイミングで、記録紙の詰りが発生していると判定された回数であるジャム発生回数を、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された回数である最終紙判定回数で除した商がジャム発生率として求められ、求められたジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、定着ユニットの定着温度が予め設定された所定温度だけ低下されるようにすると、誤検出を更に確実に防止することができる。
すなわち、ジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、定着ユニットの定着温度が予め設定された所定温度だけ低下されるため、定着ユニットの定着温度が低い程、記録紙の反り等の変形が減少し、チャタリングが発生し難くなるので、誤検出を更に確実に防止することができるのである。
また、ジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、定着ユニットの定着温度が予め設定された所定温度だけ低下されるため、第1閾値を適正な値に設定することにより、適正なタイミングで定着ユニットの定着温度を低下することができる。
本発明の画像形成装置において、ジャム発生回数及び最終紙判定回数が回数記憶手段に格納されており、記録紙の詰りが発生していると判定された場合に、回数記憶手段に格納されたジャム発生回数が更新されると共に、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶手段に格納された最終紙判定回数が更新され、回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数が読み出されて、ジャム発生率が求められるようにすると、ジャム発生率を簡素な構成で正確に求めることができる。
本発明の画像形成装置において、定着温度が低下されたか否かが判定され、定着温度が低下されたと判定された場合に、回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数がゼロにリセットされるようにすると、適正なジャム発生率を求めることができる。
すなわち、定着温度が低下された場合には、ジャム発生回数及び最終紙判定回数がゼロにリセットされるため、定着温度の低下によってチャタリングの発生状態が変化する前後のジャム発生回数及び最終紙判定回数が混在した状態でジャム発生率が求められることがないので、適正なジャム発生率を求めることができるのである。
本発明の画像形成装置において、回数記憶手段に格納された最終紙判定回数が予め設定された閾値回数であり、且つ、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶手段に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数がゼロにリセットされ、回数記憶手段に格納された最終紙判定回数が閾値回数である場合に限って、ジャム発生率が求められるようにすると、閾値回数を適正な値に設定することにより、適正な頻度でジャム発生率を求めることができ、更に適正なタイミングで定着ユニットの定着温度を低下することができる。
すなわち、最終紙であると閾値回数だけ判定される度にジャム発生率が求められるため、閾値回数を適正な値に設定することにより、適正な頻度でジャム発生率を求めることができ、更に適正なタイミングで定着ユニットの定着温度を低下することができるのである。
本発明の画像形成装置において、定着温度が低下されたと判定され、且つ、ジャム発生率が予め設定された第2閾値以上である場合に、故障が発生している旨の情報が報知されるようにすると、利便性を向上することができる。
すなわち、定着温度が低下されていない状態でジャム発生率が高い場合には、定着温度を低下することによってジャム発生率を低下することが可能であるため、故障が発生している旨の情報を報知する必要はないが、定着温度が低下された後に、ジャム発生率が高い場合には、故障が発生している旨の情報が報知されるため、利便性を向上することができるのである。また、第2閾値を適正な値に設定することによって、故障が発生している旨の情報が適正なタイミングで報知されるため、利便性を向上することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す断面図である。なお、ここでは、画像形成装置が、複写機である場合について説明するが、画像をシート状の記録紙上に形成する他の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、プリンタ、複合機等)である形態でもよい。
図1に示すように、複写機100は、画像生成部1、図略の操作表示部2(図2参照)、給紙ユニット3、現像ユニット4、感光ユニット5、定着ユニット6、記録紙検出センサ7、及び、排出トレイ8を備えている。また、複写機100には、適所に図略のCPU(Central Processing Unit)91、及び、RAM(Random Access Memory)92を備え、複写機100全体の動作を制御する制御部(図2参照)が配設されている。
画像生成部1は、原稿に形成された画像を読み取り原稿画像情報を生成するものであって、ADF11及びスキャナ12を備えている。ADF(Automatic Document Feeder)は、スキャナ12の原稿読み取り位置へ原稿を搬送するものである。スキャナ12は、読み取る対象の原稿に光を当て、反射光をCCD(Charge Coupled Devices)などで読み取って原稿画像情報を生成するものである。
操作表示部2(報知手段の一部に相当する)は、外部からの操作を受け付けると共に、種々の情報を表示するものである。具体的には、操作表示部2は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり種々の操作情報、設定情報、ガイダンス情報等を表示する表示部と、種々の操作ボタン、LCDと一体に形成されたタッチパネル等からなり、ユーザからの操作を受け付ける操作部と、を備えている。
給紙ユニット3は、トレイ上の記録紙が積層されて載置され、最上位置の記録紙を感光ユニット5に供給するものである。現像ユニット4は、図略のレーザ走査ユニットから照射されるレーザビーム等によって感光ユニット5に配設された感光ドラムの表面に形成され、画像生成部1によって生成された原稿画像情報に対応する静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するものである。
感光ユニット5は、帯電ローラ、感光ドラム及び転写ローラを備え、記録紙上にトナー像を形成するものである。具体的には、まず、感光ドラムの表面が帯電ローラによって略均一に帯電され、次に、図略のレーザ走査ユニットによって感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。そして、現像ユニット4によって、静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成され、更に、そのトナー像が転写ローラによって記録紙上に転写されるものである。定着ユニット6は、定着ローラを備え、感光ユニット5によって記録紙上に形成されたトナー像を、記録紙に熱定着させるものである。排出トレイ8は、定着ユニット6によって、トナー像が定着された記録紙が載置されるものである。
記録紙検出センサ7(71〜74)は、例えば、アクチュエータ型のフォトセンサであって、搬送路内の予め設定された所定箇所(ここでは、図に示すように、給紙ユニット3の下流位置、感光ユニット5の上流位置、定着ユニット6の下流位置)における記録紙の有無を検出するものである。図に示すように、給紙ユニット3の下流位置には、記録紙検出センサ71、72(最終紙判定手段の一部に相当する)が配設され、感光ユニット5の上流位置には、記録紙検出センサ73(最終紙判定手段の一部に相当する)が配設され、定着ユニット6の下流位置には、記録紙検出センサ74(センサに相当する)が配設されている。なお、アクチュエータ型のフォトセンサでは、その構造上、チャタリングが発生し易く、本発明の効果が顕著となる。
図2は、本発明に係る複写機100の主要部の一例を示す機能構成図である。CPU91は、機能的に、第1判定部911、最終紙判定部912、第2判定部913、ジャム判定部914、回数更新部915、発生率算出部916、定着温度変更部917、温度判定部918、及び、報知部919を備えている。また、RAM92は、機能的に、回数記憶部921、及び、温度記憶部922を備えている。ここでは、CPU91が、図略のROM(Read Only Memory)等に予め格納されたプログラムを読み出して実行することにより、第1判定部911、最終紙判定部912、第2判定部913、ジャム判定部914、回数更新部915、発生率算出部916、定着温度変更部917、温度判定部918、報知部919等の機能部として機能すると共に、RAM92を、回数記憶部921、温度記憶部922等の機能部として機能させるものである。
また、RAM92、図略のROMに格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等である。
なお、本発明に係る誤検出防止装置は、記録紙検出センサ71〜73、第1判定部911、最終紙判定部912、第2判定部913、及び、ジャム判定部914を備えるものである。
回数記憶部921(回数記憶手段に相当する)は、ジャム判定部914によって記録紙の詰りが発生していると判定された回数であるジャム発生回数(以下、NGカウントCNという)と、最終紙判定部912によって上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された回数である最終紙判定回数(以下、最終紙カウントCTという)を格納するものである。ここで、「最終紙」とは、複写機100が複数枚の記録紙に連続して印刷処理を行う場合に、最終の記録紙を意味している。例えば、図1に示すADF11を介して、5枚の原稿を10部複写する場合には、50枚(=5枚×10部)目の記録紙が最終紙である。また、複写機100が1枚の記録紙に印刷処理を行う場合には、その記録紙が最終紙である。なお、回数記憶部921に格納されたNGカウントCN及び最終紙カウントCTは、回数更新部915によって更新される。
温度記憶部922(定着温度変更手段の一部に相当する)は、定着温度変更部917によって低下される前後の定着温度を格納するものである。すなわち、温度記憶部922は、初期状態の定着温度(例えば、190℃)と、定着温度変更部917によって定着ユニット6の定着温度が予め設定された所定温度(例えば、10℃)だけ低下された後の定着温度(例えば、180℃)と、を格納するものである。
第1判定部911(第1判定手段に相当する)は、記録紙の後端部が記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間T1(例えば、10msec)において、予め設定された第1時間(例えば、2msec)毎に予め設定された第1回数N1(例えば、3回)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かを判定するものである。例えば、2msec毎に検出信号が取得される場合には、10msec内に5個の検出信号が取得され、第1判定部911は、5個の検出信号の内、連続して3個の記録紙が無い旨の検出信号が取得された否かを判定するものである。
最終紙判定部912(最終紙判定手段の一部に相当する)は、記録紙検出センサ71〜73を介して、記録紙の後端部が記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングで、該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙があるか否か(=最終紙であるか否か)を判定するものである。すなわち、最終紙判定部912は、記録紙の後端部が記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングで、記録紙検出センサ71〜73の検出信号が、全て記録紙が無い旨の検出信号である場合に、最終紙である(=上流側に連続して搬送される記録紙がない)と判定するものである。
第2判定部913(第2判定手段に相当する)は、最終紙判定部912によって上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定され、且つ、第1判定部911によって記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合に、予め設定された第2期間T2(例えば、150msec)において、予め設定された第2時間(例えば、3msec)毎に、予め設定された第2回数N2(例えば、20個)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かを判定するものである。
例えば、3msec毎に検出信号が取得される場合には、150msec内に50個の検出信号が取得され、第2判定部913は、50個の検出信号の内、連続して20個の記録紙が無い旨の検出信号が取得された否かを判定するものである。なお、第2期間T2は、第1判定部911によって判定される期間である第1期間T1より長く設定され、第2回数N2は、第1判定部911によって判定される回数である第1回数N1より大きく設定され、第2時間は、第1判定部911によって取得される検出信号の周期である第1時間より長く設定されている。
ジャム判定部914(ジャム判定手段に相当する)は、第2判定部913によって記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合に、記録紙検出センサ74の検出位置において記録紙の詰り(=ジャム)が発生していると判定するものである。
また、ジャム判定部914は、第1判定部911によって記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合に、記録紙検出センサ74の検出位置において記録紙の詰り(=ジャム)が発生していると判定するものである。
更に、ジャム判定部914は、記録紙の詰り(=ジャム)が発生していると判定された場合には、操作表示部2を介してジャムが発生している旨の情報を報知するものである。例えば、報知部919は、ジャムが発生している旨の情報として、操作表示部2に配設されたLCDに、「定着ユニット付近に紙詰りが発生しています。記録紙を取り除いてください。」等のメッセージ情報及びガイダンス情報を表示するものである。
回数更新部915(回数更新手段に相当する)は、ジャム判定部914によって記録紙の詰りが発生していると判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)を更新する(=1だけインクリメントする)と共に、最終紙判定部912によって上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)を更新する(=1だけインクリメントする)ものである。
また、回数更新部915は、温度判定部918によって定着温度が低下されたと判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)をゼロにリセットするものである。
更に、回数更新部915は、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)が予め設定された閾値回数(例えば、10回)であり、且つ、最終紙判定部912によって上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)をゼロにリセットするものである。
発生率算出部916(発生率算出手段に相当する)は、予め設定された所定のタイミングで(ここでは、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)が、閾値回数である場合に)、ジャム判定部914によって記録紙の詰りが発生していると判定された回数であるジャム発生回数(=NGカウントCN)を、最終紙判定部912によって上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された回数である最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)で除した商をジャム発生率として求めるものである。
また、発生率算出部916は、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)を読み出してジャム発生率を求めるものである。更に、発生率算出部916は、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)が、閾値回数(例えば、10回)である場合に限って、ジャム発生率を求めるものである。
定着温度変更部917(定着温度変更手段の一部に相当する)は、温度判定部918によって定着温度が低下されていないと判定され、且つ、発生率算出部916によって求められたジャム発生率が予め設定された第1閾値(ここでは、30%)以上である場合に、定着ユニット6の定着温度を予め設定された所定温度(例えば、10℃)だけ低下するものである。ここでは、定着温度変更部917は、温度記憶部922に格納された定着温度(例えば、180℃)を読み出すことによって定着温度を予め設定された所定温度(ここでは、10℃)だけ低下するものである。
温度判定部918(温度判定手段に相当する)は、定着温度変更部917によって定着温度が低下されたか否かを判定するものである。
報知部919(報知手段の一部に相当する)は、温度判定部918によって定着温度が低下されたと判定され、且つ、発生率算出部916によって求められたジャム発生率が予め設定された第2閾値(ここでは、30%)以上である場合に、操作表示部2を介して故障が発生している旨の情報を報知するものである。例えば、報知部919は、故障が発生している旨の情報として、操作表示部2に配設されたLCDに、「定着ユニット付近に異常が発生しています。サービスマンを呼んでください。」等のメッセージ情報及びガイダンス情報を表示するものである。
図3、図4は、本発明に係る複写機100(主にCPU91)の動作の一例を説明するフローチャートである。なお、ここでは、予め、温度記憶部922に、初期状態の定着温度(例えば、190℃)及び低下された後の定着温度(例えば、180℃)が格納されており、回数記憶部921に、NGカウントCN及び最終紙カウントCTの初期値としてゼロが格納されているものとする。
まず、第1判定部911によって、記録紙の後端部が記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングであるか否かの判定が行われる(S101)。検出位置を通過するタイミングではないと判定された場合(S101でNO)には、処理が待機状態とされる。検出位置を通過するタイミングであると判定された場合(S101でYES)には、第1判定部911によって、第1回数N1(例えば、3回)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かの判定が行われる(S103)。
記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合(S103でYES)には、処理がステップS111に進められる。記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合(S103でNO)には、第1判定部911によって、第1期間T1(例えば、10msec)が経過したか否かの判定が行われる(S105)。第1期間T1が経過していないと判定された場合(S105でNO)には、処理がステップS103に戻され、ステップS103以降の処理が繰り返し実行される。第1期間T1が経過したと判定された場合(S105でYES)には、ジャム判定部914によって、ジャムが発生したと判定され(S107)、操作表示部2に配設されたLCDにジャムが発生している旨の情報が表示されて(S109)、処理が終了される。
ステップS103でYESの場合には、最終紙判定部912によって最終紙であるか否かの判定が行われる(S111)。最終紙ではないと判定された場合(S111でNO)には、処理が終了される。最終紙であると判定された場合(S111でYES)には、回数更新部915によって、最終紙カウントCTが1だけインクリメントされる(S113)。そして、第2判定部913によって、第2回数N2(例えば、20回)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かの判定が行われる(S115)。
記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合(S115でYES)には、処理がステップS125(図4参照)に進められる。記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合(S115でNO)には、第2判定部913によって、第2期間T2(例えば、150msec)が経過したか否かの判定が行われる(S117)。第2期間T2が経過していないと判定された場合(S117でNO)には、処理がステップS115に戻され、ステップS115以降の処理が繰り返し実行される。第2期間T2が経過したと判定された場合(S117でYES)には、ジャム判定部914によって、ジャムが発生したと判定され(S119)、操作表示部2に配設されたLCDにジャムが発生している旨の情報が表示される(S121)。そして、回数更新部915によって、NGカウントCNが1だけインクリメントされる(S123)。
ステップS123の処理が終了した場合、又は、ステップS115でNOの場合には、図4に示すように、発生率算出部916によって、最終紙カウントCTが閾値回数(ここでは、10回)以上であるか否かの判定が行われる(S125)。10回以上ではない(=9回以下である)と判定された場合(S125でNO)には、処理が終了される。10回以上であると判定された場合(S125でYES)には、定着温度変更部917によって、NGカウントCNが3回以上であるか否か(=発生率が30%以上であるか否か)の判定が行われる(S127)。NGカウントCNが3回以上ではない(=発生率が30%未満である)と判定された場合(S127でNO)には、処理がステップS135に進められる。
NGカウントCNが3回以上である(=発生率が30%以上である)と判定された場合(S127でYES)には、温度判定部918によって、定着温度変更部917により定着温度が低下されたか否かの判定が行われる(S129)。定着温度が低下されたと判定された場合(S129でYES)には、報知部919によって、操作表示部2を介して故障が発生している旨の情報が表示され(S131)、処理が終了される。定着温度が低下されていないと判定された場合(S129でNO)には、定着温度変更部917によって、定着ユニット6の定着温度が低下される(S133)。ステップS133の処理が終了した場合、又は、ステップS127でNOの場合には、回数更新部915によって、NGカウントCN及び最終紙カウントCTがゼロにリセットされ(S135)、処理が終了される。
このようにして、記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間T1において、予め設定された第1時間(ここでは、2msec)毎に予め設定された第1回数N1(ここでは、3回)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かが判定され、記録紙の後端部が記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングで、該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙があるか否か(=該記録紙の上流側に連続して搬送される記録紙が無い最終紙であるか否か)が判定される。そして、最終紙であると判定され、且つ、記録紙が無い旨の検出信号が取得されたと判定された場合に、予め設定された第2期間T2(ここでは、150msec)において、予め設定された第2時間(ここでは、3msec)毎に、予め設定された第2回数N2(ここでは、20個)だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かが判定され、記録紙が無い旨の検出信号が取得されていないと判定された場合に、記録紙の詰りが発生していると判定されるため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を確実に且つ効率的に防止することができる。
すなわち、最終紙であると判定された場合には、記録紙検出センサ74の検出位置を通過するタイミングを始点とする予め設定された第1期間T1において、予め設定された第1時間毎に予め設定された第1回数N1だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得され、更に、予め設定された第2期間T2において、予め設定された第2時間毎に、予め設定された第2回数N2だけ連続して記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得された場合に限って、記録紙の詰りが発生していない(=記録紙が通過した)と判定されるため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を確実に防止することができるのである。
また、最終紙であると判定された場合に限って、上記2段階の判定が行われるため、判定に要する負荷の増大を抑制することができると共に、判定が終了するタイミングが遅延することを防止することができるので、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を効率的に防止することができるのである。
更に、第2回数N2が第1回数N1より大きいため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、判定に用いる検出信号の連続回数(=第1回数N1、第2回数N2)が多い程、誤検出を防止する効果が大きいため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を効率的に防止することができるのである。
加えて、第2期間T2が第1期間T1より長いため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、記録紙検出センサ74から記録紙が無い旨の検出信号が取得されたか否かの判定を行う期間(=第1期間T1、第2期間T2)が長い程、判定に用いる検出信号の回数(=第1回数N1、第2回数N2)を増加させることができるので、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を効率的に防止することができるのである。
また、第2時間(ここでは、3msec)が第1時間(ここでは、2msec)より長いため、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を更に確実に防止することができる。すなわち、第1時間がチャタリング周期と略一致している(又は、チャタリング周期の整数倍である)場合であっても、第2時間が第1時間より長いため、第2時間がチャタリング周期及びチャタリング周期の整数倍と一致しないように設定することによって、記録紙の有無を検出する記録紙検出センサ74の誤検出を更に確実に防止することができるのである。
更に、記録紙検出センサ74が、定着ユニット6の下流側に配設されているため、誤検出が発生し易い定着ユニット6の下流側の記録紙検出センサ74について、誤検出を確実に且つ効率的に防止することが可能な複写機100を実現することができる。
加えて、予め設定された所定のタイミングで(ここでは、回数記憶部921に格納された最終紙カウントCTが、10回である場合に)、記録紙の詰りが発生していると判定された回数であるジャム発生回数(=NGカウントCN)を、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された回数である最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)で除した商がジャム発生率として求められ、求められたジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合(ここでは、NGカウントCNが3回以上である場合)に、定着ユニット6の定着温度が予め設定された所定温度(ここでは、10℃)だけ低下されるため、誤検出を更に確実に防止することができる。
すなわち、ジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、定着ユニット6の定着温度が予め設定された所定温度だけ低下されるため、定着ユニット6の定着温度が低い程、記録紙の反り等の変形が減少し、チャタリングが発生し難くなるので、誤検出を更に確実に防止することができるのである。
また、ジャム発生率が予め設定された第1閾値以上である場合に、定着ユニット6の定着温度が予め設定された所定温度だけ低下されるため、第1閾値を適正な値に設定することにより、適正なタイミングで定着ユニット6の定着温度を低下することができる。
更に、ジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)が回数記憶部921に格納されており、記録紙の詰りが発生していると判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数が更新されると共に、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数が更新される。そして、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数及び最終紙判定回数が読み出されて、ジャム発生率が求められるため、ジャム発生率を簡素な構成で正確に求めることができる。
加えて、定着温度が低下されたか否かが判定され、定着温度が低下されたと判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)がゼロにリセットされるため、適正なジャム発生率を求めることができる。
すなわち、定着温度が低下された場合には、ジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)がゼロにリセットされるため、定着温度の低下によってチャタリングの発生状態が変化する前後のジャム発生回数及び最終紙判定回数が混在した状態でジャム発生率が求められることがないので、適正なジャム発生率を求めることができるのである。
また、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)が予め設定された閾値回数(ここでは、10回)であり、且つ、上流側に連続して搬送される記録紙が無い(=最終紙である)と判定された場合に、回数記憶部921に格納されたジャム発生回数(=NGカウントCN)及び最終紙判定回数(=最終紙カウントCT)がゼロにリセットされ、回数記憶部921に格納された最終紙判定回数が閾値回数である場合に限って、ジャム発生率が求められるため、閾値回数を適正な値に設定することにより、適正な頻度でジャム発生率を求めることができ、更に適正なタイミングで定着ユニット6の定着温度を低下することができる。
すなわち、最終紙であると閾値回数だけ判定される度にジャム発生率が求められるため、閾値回数を適正な値に設定することにより、適正な頻度でジャム発生率を求めることができ、更に適正なタイミングで定着ユニット6の定着温度を低下することができるのである。
更に、定着温度が低下されたと判定され、且つ、ジャム発生率が予め設定された第2閾値以上である場合(ここでは、NGカウントCNが3回以上である場合)に、故障が発生している旨の情報が報知されるため、利便性を向上することができる。
すなわち、定着温度が低下されていない状態でジャム発生率が高い場合には、定着温度を低下することによってジャム発生率を低下することが可能であるため、故障が発生している旨の情報を報知する必要はないが、定着温度が低下された後に、ジャム発生率が高い場合には、故障が発生している旨の情報が報知されるため、利便性を向上することができるのである。また、第2閾値を適正な値に設定することによって、故障が発生している旨の情報が適正なタイミングで報知されるため、利便性を向上することができる。
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、第2時間が第1時間より長い場合について説明したが、第2時間が第1時間と同一値である形態でもよい。この場合には、処理が簡略化される。
(B)本実施形態では、センサが、定着ユニット6の下流側に配設された記録紙検出センサ74である場合について説明したが、その他の位置の配設されたセンサである形態でもよい。
(C)本実施形態では、定着温度変更部917が1回だけ定着温度を低下する場合について説明したが、定着温度変更部917が2回以上定着温度を低下する形態でもよい。この場合には、定着温度を適正値に維持すると共に誤検出を更に確実に防止することができる。
(D)本実施形態では、温度記憶部922が、低下される前後の定着温度を格納する場合について説明したが、温度記憶部922が、複写機100で使用される記録紙の種類(普通紙、厚紙、薄紙、OHP等)毎に、低下される前後の定着温度を格納する形態でもよい。この場合には、定着温度を適正値に維持することができる。また、回数記憶部921が、複写機100で使用される記録紙の種類毎に、NGカウントCN及び最終紙カウントCTを格納する形態でもよい。この場合には、定着温度を適正値に維持すると共に誤検出を更に確実に防止することができる。
(E)本実施形態では、最終紙判定部912が、記録紙検出センサ71〜73を介して最終紙であるか否かの判定を行う場合について説明したが、その他の方法で最終紙であるか否かの判定を行う形態でもよい。例えば、最終紙判定部912が、記録紙検出センサ74を通過した記録紙の枚数をカウントし、操作表示部2を介して設定された印刷枚数(=原稿枚数×印刷部数)に基づいて、最終紙であるか否かの判定を行う形態でもよい。