JP4978700B2 - Ms/ms型質量分析装置 - Google Patents
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Description
a)前記コリジョンセルの入口側と出口側とにそれぞれ設けられたレンズ電極と、
b)出口側のレンズ電極に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
c)前記コリジョンセル内のイオンを排除するために、前記出口側のレンズ電極に、該コリジョンセル内のイオンを誘引するように該イオンと逆極性の直流電圧を、所定のタイミングでパルス状に印加するべく前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
2…イオン源
3…第1段四重極
4…コリジョンセル
41…筒状体
42、48…入口側レンズ電極
43、45、47…開口部
44、46…出口側レンズ電極
5…第2段四重極
6…第3段四重極
7…検出器
10…制御部
11…第1電源部
12…第2電源部
122…高周波電圧源
123…直流バイアス電圧源
124…加算部
125…切替部
126…スイッチ
13…第3電源部
20…直流電源部
21、22、23…パルス電圧源
以下、本発明に係るMS/MS型質量分析装置の一実施例(第1実施例)について、添付図面を参照して説明する。
図1は第1実施例のMS/MS型質量分析装置の全体構成図である。図2は図1中のコリジョンセル4及びその制御系回路の概略構成図である。既に説明した従来の構成と同じ構成要素には、同一符号を付して説明を略す。
図3は、第2実施例のMS/MS型質量分析装置におけるコリジョンセル4及びその電源系の概略構成図である。この第2実施例のMS/MS型質量分析装置では、負極性のパルス電圧が印加される出口側レンズ電極46の開口部47の周囲を、コリジョンセル4内方に突出したスキマー形状としている。これにより、コリジョンセル4内に形成される、イオンを誘引するための直流電場が強まるので、イオンの加速を容易にすることができる。特に、第2段四重極5で囲まれる空間が狭い場合にも、その空間内に直流電場の作用を行き届かせることができる。これはコリジョンセル4内からイオンを迅速に除去するのに有効である。
図4は、第3実施例のMS/MS型質量分析装置におけるコリジョンセル4及びその電源系の概略構成図である。この第3実施例のMS/MS型質量分析装置では、入口側レンズ電極42にも出口側レンズ電極44と同じパルス電圧が印加される。この場合、コリジョンセル4内の残留イオンは、入口側レンズ電極42と出口側レンズ電極44とのいずれか、通常は、距離が近い側に、誘引される。したがって、コリジョンセル4内の入口側レンズ電極42に近い位置に存在していたイオンに対しても十分に大きな直流電場を作用させることができる。また、レンズ電極42、44に到達するまでのイオンの移動距離も短いので、より迅速にコリジョンセル4内から残留イオンを除去することができる。
図5は、第4実施例のMS/MS型質量分析装置におけるコリジョンセル4及びその電源系の概略構成図である。この第4実施例のMS/MS型質量分析装置では、直流電源部20は、第1パルス電圧源21のほかに、第1パルス電圧源21によるパルス電圧とは逆極性のパルス電圧を発生するための第2パルス電圧源22を備える。第1実施例と同様に、第1パルス電圧源21から出口側レンズ電極44に、コリジョンセル4内のイオンとは逆極性の、この場合には負極性のパルス電圧を印加する。一方、第2パルス電圧源22から入口側レンズ電極42に対し、出口側レンズ電極44とは逆極性のパルス電圧、この場合には正極性のパルス電圧を、同じタイミングで印加する。
図6は、本発明には包含されないが関連する一参考例のMS/MS型質量分析装置におけるコリジョンセル4及びその電源系の概略構成図である。上記第1乃至第4実施例のMS/MS型質量分析装置はいずれも、レンズ電極42、44の一方又は両方にイオンを接触させることでイオンを除去するものである。これに対し、この参考例のMS/MS型質量分析装置では、第2段四重極5にイオンを接触させることでイオンを除去する。コリジョンセル4内に残留するイオンを第2段四重極5に向かって進行させるために、直流電源部20は、イオンと同極性のパルス電圧を発生するためのパルス電圧源23を備える。このパルス電圧源23によるパルス電圧の作用は第4実施例における第2パルス電圧源22と同じである。即ち、イオンと同極性のパルス電圧が出口側レンズ電極44に印加されると、それにより形成される直流電場に対しイオンは反発する。
図7は、さらに別の参考例のMS/MS型質量分析装置におけるコリジョンセル4及びその電源系の概略構成図である。この第2参考例の基本的な構成や作用は上記第1参考例と同じである。第1参考例と異なる点は、入口側レンズ電極48にも出口側レンズ電極46と同一の、イオンと同極性のパルス電圧を印加するようにしていること、及び、入口側レンズ電極48、出口側レンズ電極46の両方を、上記第2実施例(図3参照)における出口側レンズ電極46と同様にスキマー形状としていること、である。このようなスキマー形状のレンズ電極48、46を用いることで、イオン光軸付近に、イオンを反発させる強い直流電場を形成し易くなる。これによって、イオン光軸付近に存在しているイオンは速やかに第2段四重極5に向かって移動し、第2段四重極5に接触して除去される。
Claims (5)
- 各種イオンの中で特定の質量を有するイオンをプリカーサイオンとして選別する第1質量分離部と、その内部に高周波電場によりイオンを収束させつつ輸送するイオンガイドが配設され、前記プリカーサイオンを所定ガスと衝突させて衝突誘起解離により該プリカーサイオンを開裂させるためのコリジョンセルと、前記プリカーサイオンの開裂により生成した各種プロダクトイオンの中で特定の質量を有するイオンを選別する第2質量分離部と、を直列的に配置したMS/MS型質量分析装置において、
a)前記コリジョンセルの入口側と出口側とにそれぞれ設けられたレンズ電極と、
b)出口側のレンズ電極に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
c)前記コリジョンセル内のイオンを排除するために、前記出口側のレンズ電極に、該コリジョンセル内のイオンを誘引するように該イオンと逆極性の直流電圧を、所定のタイミングでパルス状に印加するべく前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするMS/MS型質量分析装置。 - 各種イオンの中で特定の質量を有するイオンをプリカーサイオンとして選別する第1質量分離部と、その内部に高周波電場によりイオンを収束させつつ輸送するイオンガイドが配設され、前記プリカーサイオンを所定ガスと衝突させて衝突誘起解離により該プリカーサイオンを開裂させるためのコリジョンセルと、前記プリカーサイオンの開裂により生成した各種プロダクトイオンの中で特定の質量を有するイオンを選別する第2質量分離部と、を直列的に配置したMS/MS型質量分析装置において、
a)前記コリジョンセルの入口側と出口側とにそれぞれ設けられたレンズ電極と、
b)入口側のレンズ電極と出口側のレンズ電極との両方に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
c)前記コリジョンセル内のイオンを排除するために、前記両方のレンズ電極に、該コリジョンセル内のイオンを誘引するように該イオンと逆極性の直流電圧を、所定のタイミングでパルス状に印加するべく前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするMS/MS型質量分析装置。 - 各種イオンの中で特定の質量を有するイオンをプリカーサイオンとして選別する第1質量分離部と、その内部に高周波電場によりイオンを収束させつつ輸送するイオンガイドが配設され、前記プリカーサイオンを所定ガスと衝突させて衝突誘起解離により該プリカーサイオンを開裂させるためのコリジョンセルと、前記プリカーサイオンの開裂により生成した各種プロダクトイオンの中で特定の質量を有するイオンを選別する第2質量分離部と、を直列的に配置したMS/MS型質量分析装置において、
a)前記コリジョンセルの入口側と出口側とにそれぞれ設けられたレンズ電極と、
b)入口側のレンズ電極と出口側のレンズ電極との両方に直流電圧を印加する電圧印加手段と、
c)前記コリジョンセル内のイオンを排除するために、前記入口側レンズ電極と前記出口側レンズ電極のいずれか一方のレンズ電極にコリジョンセル内のイオンを誘引するような極性の直流電圧を、他方のレンズ電極にコリジョンセル内のイオンを反発させるような前記一方のレンズ電極に印加される直流電圧とは逆極性の直流電圧を、所定のタイミングでパルス状に印加するべく前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするMS/MS型質量分析装置。 - 請求項3に記載のMS/MS型質量分析装置であって、
前記出口側レンズ電極に印加する直流電圧を前記コリジョンセル内のイオンとは逆の極性とすることを特徴とするMS/MS型質量分析装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のMS/MS型質量分析装置であって、
前記所定のタイミングは、前記第1質量分離部において選択対象イオンを変更するための休止期間の終了直前に設定されることを特徴とするMS/MS型質量分析装置。
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2008
- 2008-05-13 JP JP2009551321A patent/JP4978700B2/ja active Active
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