JP4978624B2 - 静脈瘤治療具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば下肢等の静脈に形成された静脈瘤を治療する際に用いられる静脈瘤治療具に関し、特に、静脈瘤よりも中枢側の静脈や静脈瘤が形成された静脈を任意の範囲に亘って抜去する構造の技術分野に属する。
一般に、例えば生体の下肢等の表皮近傍に存在する静脈に静脈瘤が形成された場合には、皮膚の表面が静脈瘤の形状に対応して盛り上がったり青黒く変色してしまい、美容的に好ましくない状態となる。このため、患者は特に美容的な面から治療を望むことが多い。
このような静脈瘤の治療方法としては、例えば、静脈瘤よりも中枢側の静脈や静脈瘤が形成された静脈内に硬化剤を注入して静脈の内壁に炎症を起こさせて血栓を形成するとともに該内壁を癒着させることによって静脈を閉塞して縮退させる硬化療法や、皮膚の一部に切開部を形成しこの切開部を介して、静脈瘤よりも中枢側の静脈や静脈瘤が形成された静脈を任意の範囲に亘って抜き去る抜去療法等がある。これら治療方法のうち、硬化療法は、硬化剤が体質的に合わない患者には用いることができないため適用範囲が限定される。しかも、硬化療法によれば、静脈が閉塞するまでには時間がかかるとともに、閉塞が確実になされずに血流が再開して静脈瘤が再発してしまう虞れもある。これに対し、抜去療法はそのような問題を有していない点で有効な治療方法である。
上記抜去療法に用いられる静脈瘤治療具としては、従来より、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているように、静脈内に挿入される長尺状部材を備えたものが知られている。この長尺状部材は多数の金属製線材を撚ってなるワイヤーで構成されている。このワイヤーの長さは、患者の下肢の静脈の長さに対応するように90cm〜130cmに設定され、太さは通常時の静脈の内径に対応するように1.5mm〜3.0mmに設定されている。上記ワイヤーの長手方向略中央部には、抜去しようとする静脈の端部を結紮して固定するための静脈固定部が設けられている。上記ワイヤーの一端部は、砲丸型に形成された静脈剥離部材の取り付けが可能に構成されている。この静脈剥離部材は、静脈を周囲の生体組織から剥離するためのものである。
上記静脈瘤治療具を用いて下肢の静脈を抜去する場合には、まず、患者の鼠径部の皮膚の一部に中枢側切開部を形成する。抜去しようとする大伏在静脈を上記中枢側切開部から、露出させて2箇所を結紮し、血流を遮断した後、この静脈の2箇所の結紮部分の間を切断する。次に、上記静脈瘤治療具を、静脈の内部に該静脈の中枢側端部近傍から末梢側へ向けて挿入していく。静脈瘤治療具を所定長さ挿入したところで、該静脈瘤治療具の挿入方向先端部に当たる皮膚に末梢側切開部を形成する。この静脈瘤治療具の挿入長さは、静脈瘤の状態に応じて任意に設定されるものである。この静脈瘤治療具の挿入長さにより静脈の抜去範囲が決定される。
上記のようにして形成した末梢側切開部から静脈を露出させて切断する。このようにして形成された静脈の末梢側の端部を介して静脈瘤治療具の先端部を静脈内から引っ張り出す。静脈瘤治療具の先端部をさらに引っ張って静脈固定部を静脈の中枢側の端部に位置付けた後、この中枢側の端部を静脈固定部に結紮して固定する。この状態で静脈瘤治療具を末梢側へ移動させると、静脈の中枢側の端部が末梢側へ向けて引っ張られて静脈が生体組織から剥がれ、抜去される。
上記のようにして静脈瘤治療具を末梢側へ移動させて静脈を生体組織から剥がす途中に静脈が断裂することがある。この場合には、まず、静脈瘤治療具をそのまま末梢側へ移動させて、途中まで剥がれた静脈を末梢側切開部から引っ張り出して静脈固定部から外して除去する。そして、今度は、静脈の末梢側の端部を静脈固定部に固定してから静脈瘤治療具を上記とは逆の中枢側へ移動させる。これにより、静脈の末梢側の端部が中枢側へ向けて引っ張られて静脈が生体組織から剥がれ、残っていた静脈が抜去される。ところが、この操作の途中においても静脈が断裂することがある。この場合には、静脈瘤治療具の一端部を例えば中枢側切開部から突出させて該一端部に上記静脈剥離部材を取り付ける。その後、静脈瘤治療具を末梢側へ引っ張って静脈剥離部材を中枢側切開部から生体内に引き込んでいく。こうすると、生体内に残っている静脈に静脈剥離部材が当たり、これにより、静脈が生体組織から剥がされて抜去される。このように、特許文献1、2の静脈瘤治療具によれば、抜去しようとする静脈が1回又は2回断裂した場合においても皮膚に新たな切開部を形成することなく該静脈の除去が可能になるので、低侵襲な治療が行えるようになる。
さらに、上記静脈瘤治療具によれば、静脈剥離部材を下肢の中枢側切開部から生体内に出し入れするようにしているので、末梢側切開部が小さくて済む。これにより、衣服等から露出する機会の多い下肢の下側に手術によって残ってしまう傷を小さくすることが可能になり、美容的に良好な治療結果が得られる。
特開2002−291755号公報 特開2003−61967号公報
ところで、静脈瘤の治療現場においては、治療の安全性を高めることが望まれており、この点については特許文献1、2の静脈瘤治療具を用いた場合も同様である。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、静脈に挿入される長尺状部材の長手方向中間部に静脈の端部を固定するように構成された静脈瘤治療具を用いて静脈瘤を治療する場合に、治療の安全性を高めることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明では、静脈に挿入される長尺状部材と、該長尺状部材の長手方向中間部に設けられ、上記静脈の端部が固定される静脈固定部とを備えた静脈瘤治療具であって、上記長尺状部材の静脈固定部を露出させた状態で該長尺状部材の長手方向一側を被覆する一側コーティング材と、上記一側コーティング材の静脈固定部側の端部を上記長尺状部材に固定する一側固定部材と、上記一側固定部材に設けられ、体液を上記一側コーティング材と上記長尺状部材との間に導入させる一側導入部とを備える構成とする。
この構成によれば、長尺状部材を静脈内に挿入した際には、血液等の体液が静脈固定部に付着したり、この静脈固定部の周りに存在することになる。この体液は、一側導入部により一側コーティング材と長尺状部材の長手方向一側との間に導入される。一側コーティング材と長尺状部材との間に導入された体液は拭き取ることができず、しかも、一側コーティング材と長尺状部材との間は洗浄が困難であるため、一側コーティング材と長尺状部材との間に留まることになる。このため、一度使用した静脈瘤治療具を見ると、一側コーティング材と長尺状部材との間に留まっている体液が確認されることになる。この体液の有無により、静脈瘤治療具が一度使用されたものであるか未使用品であるかを判断することが可能になる。
第2の発明では、第1の発明において、長尺状部材は、複数の線材を撚ってなるワイヤーで構成されているものとする。
この構成によれば、静脈固定部に付着した体液を毛細管現象によっても一側コーティング材と長尺状部材との間に導入させることが可能になる。これにより、使用時に一側コーティング材と長尺状部材との間に導入される体液の量が十分に確保される。
の発明では、第1の発明において、一側コーティング材は無色透明であるものとする。
この構成によれば、一側コーティング材と長尺状部材との間の体液を目視で確実に確認することが可能になる。
の発明では、第1の発明において、長尺状部材の静脈固定部を露出させた状態で該長尺状部材の長手方向他側を被覆する他側コーティング材と、上記他側コーティング材の静脈固定部側の端部を上記長尺状部材に固定する他側固定部材と、上記他側固定部材に設けられ、体液を上記他側コーティング材と上記長尺状部材との間に導入させる他側導入部とを備えている構成とする。
この構成によれば、長尺状部材を静脈内に挿入した際に静脈固定部に付着した体液や静脈固定部の周りに存在する体液は、他側導入部により他側コーティング材と長尺状部材の長手方向他側との間に導入される。この他側コーティング材と長尺状部材との間に導入された体液も、両者の間に留まることになる。
また、他側固定部材の外径は静脈固定部の外径よりも大きいため、静脈固定部と他側固定部材との間には段差が形成される。この段差によって、静脈固定部に結紮して固定した静脈が静脈固定部から長尺状部材の他側へ滑って外れるのを抑制することが可能できる
の発明では、第の発明において、他側コーティング材の静脈固定部側と反対側の端部には、該他側コーティング材の内部に薬液を導入する薬液導入部材が取り付けられている構成とする。
この構成によれば、静脈を抜去する術中や術後に、他側コーティング材の内部に例えば麻酔剤を導入することが可能になる。この他側コーティング材の内部に導入された麻酔剤は、該他側コーティング材の内部を静脈固定部側へ流れて、該他側コーティング材の静脈固定部側の端部から生体内に投与されることになる。これにより、麻酔剤を投与する際に、導薬用のチューブを別に用意しなくて済む。尚、この他側コーティング材には、麻酔剤以外にも静脈を抜去する際に用いられる一般的な薬液を導入することも可能である。
の発明では、第の発明において、他側コーティング材の静脈固定部側と反対側の端部には、該他側コーティング材の内部に負圧を導入する負圧導入部材が取り付けられている構成とする。
この構成によれば、静脈瘤治療具を静脈内に挿入した状態で他側コーティング材の内部に負圧を導入すると、静脈内の血液等の体液が他側コーティング材の静脈固定部側の端部から該他側コーティング材の内部に吸い込まれる。この他側コーティング材の内部に吸い込まれた体液は、他側コーティング材の内部を静脈固定部とは反対側へ流れて負圧導入部材を介して他側コーティング材から排出される。
また、静脈を抜去した後に、静脈瘤治療具を静脈内に挿入した状態で他側コーティング材の内部に負圧を導入すると、生体組織内の空気が生体外へ吸い出されることになる。これにより、吸引用のチューブを別途用意することなく、術後に生体組織から空気を排出することが可能になる。
第1の発明によれば、長尺状部材を静脈内に挿入した際に、体液が一側導入部により一側コーティング材と長尺状部材の長手方向一側との間に導入されて、一側コーティング材と長尺状部材との間に留まることになる。この体液の有無により、静脈瘤治療具が一度使用されたものであるか未使用品であるかを判断することができるので、一度使用された静脈瘤治療具が別の患者に再使用されてしまうことを未然に防止できる。その結果、静脈瘤治療具を介した感染症の伝播を防止でき、静脈瘤の治療の安全性を高めることができる。
第2の発明によれば、長尺状部材をワイヤーにしたことで、毛細管現象を利用して、一側コーティング材と長尺状部材との間に導入される体液の量を十分に確保できる。これにより、一側コーティング材と長尺状部材との間の体液の有無を容易に確認できる。
の発明によれば、一側コーティング材を無色透明にしたので、一側コーティング材と長尺状部材との間の体液を目視で確実に確認することができる。これにより、静脈瘤治療具が一度使用されたものであるか否かを正確に判断することができる。
の発明によれば、長尺状部材を静脈内に挿入した際に、体液が他側導入部により他側コーティング材と長尺状部材の長手方向他側との間に導入される。これにより、他側コーティング材と長尺状部材との間の体液の有無によっても静脈瘤治療具が一度使用されたものであるか未使用品であるかを判断することができる。
また、静脈固定部と他側固定部材との間には段差を形成でき、この段差によって、静脈固定部に結紮して固定した静脈が静脈固定部から長尺状部材の他側へ滑って外れるのを抑制することができ、静脈を確実に抜去できる
の発明によれば、静脈を抜去する術中や術後に、導薬用のチューブを別途用意することなく、生体内に麻酔剤を投与することができる。
の発明によれば、体液を吸引するための吸引用のチューブを別途用意することなく、静脈内の体液を排出することができる。また、静脈を抜去した後に、静脈瘤治療具を静脈内に挿入した状態で他側コーティング材の内部に負圧を導入することで、術後に生体組織から空気を排出することができ、治療期間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る静脈瘤治療具の側面図である。 静脈瘤治療具で静脈を抜去する下肢を示す図である。 一側固定部材の側面図である。 図3におけるY矢視図である。 一側固定部材をかしめた状態にある静脈瘤治療具の拡大図である。 一側固定部材をかしめる前の状態にある図5相当図である。 他側固定部材をかしめた状態にある静脈瘤治療具の拡大図である。 長尺状部材の挿入方向先端部を挿入ガイド部材の孔部に挿入する前の状態を示す図である。 長尺状部材の挿入方向先端部を挿入ガイド部材の孔部に挿入した状態を示す図である。 挿入ガイド部材を長尺状部材にかしめ固定した状態を示す図である。 長尺状部材からキャップを取り外した状態を示す図である。 大径静脈剥離部材及び小径静脈剥離部材を連結部材で連結した状態を示す図である。 大径静脈剥離部材及び小径静脈剥離部材を連結部材から取り外した状態を示す図である。 静脈の中枢側端部に静脈瘤治療具を挿入する前の状態を示す図である。 静脈の中枢側端部に静脈瘤治療具の挿入ガイド部材を挿入した状態を示す図である。 静脈に静脈瘤治療具を挿入した状態を示す図である。 静脈の中枢側端部に静脈固定部を位置付けた状態を示す図である。 静脈の中枢側端部を静脈固定部に固定した状態を示す図である。 静脈瘤治療具を末梢側へ移動させた状態を示す図である。 静脈瘤治療具を静脈固定部が静脈の末梢側端部から突出するまで移動させた状態を示す図である。 静脈が断裂した状態を示す図である。 静脈の末梢側端部を静脈固定部に固定した状態を示す図である。 静脈瘤治療具を中枢側へ移動させた状態を示す図である。 接続部材に小径静脈剥離部材を取り付けた状態を示す図である。 静脈を小径静脈剥離部材により生体組織から剥がした状態を示す図である。 小径静脈剥離部材で剥がした静脈を末梢側切開部から突出させた状態を示す図である。 実施形態の変形例に係る静脈瘤治療具の接続部材側を示す図である。
1 静脈瘤治療具
2 長尺状部材
3 一側コーティング材
4 他側コーティング材
5 挿入ガイド部材
6 静脈固定部
7 接続部材
7c 雄ねじ部
10 折り曲げ部
15 一側固定部材
20 他側固定部材
30 大径静脈剥離部材
30b 雌ねじ部
31 小径静脈剥離部材
31b 雌ねじ部
32 連結部材
40 螺合部材
B 静脈
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る静脈瘤治療具1を示すものである。この静脈瘤治療具1は、下肢A(図2に示す)等の表皮近傍に存在する大伏在静脈Bよりも末梢側の静脈に静脈瘤Cが形成された場合に、大伏在静脈Bを抜去する際に用いられるものである。上記静脈瘤治療具1は、静脈Bに挿入される長尺状部材2と、該長尺状部材2の長手方向一側(図1の左側)を被覆する一側コーティング材3と、長手方向他側(図1の右側)を被覆する他側コーティング材4と、該長尺状部材2の長手方向一端部である挿入方向先端部に取り付けられた挿入ガイド部材5と、上記長尺状部材2の挿入方向中間部に設けられた静脈固定部6と、該長尺状部材2の長手方向他端部である挿入方向基端部に取り付けられた接続部材7とを備えている。
上記長尺状部材2は、ステンレス鋼の細い線材を多数撚ってなる金属製ワイヤーである。このように線材を多数撚って長尺状部材2を構成することで、長尺状部材2の表面には、長手方向両端に亘って線材の形状による細かな凹凸が形成されることになる。この長尺状部材2の長さは、抜去する静脈Bの長さよりも長めである。具体的には、体格の大きい患者にも使用できるように約130cmに設定されている。
尚、上記長尺状部材2の長さは、130cmよりも長くしてもよいし、短くしてもよく、抜去する静脈Bの全範囲に長尺状部材2を完全に挿入したときに該長尺状部材2の端部が該静脈Bの端部から突出する長さであればよい。長尺状部材2の長さが150cmよりも長くなると、静脈Bに挿入する際や静脈Bを抜去する際に静脈瘤治療具1の取り回しが難しくなり、手技が煩雑になるので、長尺状部材2の長さは150cm以下が好ましい。
一方、上記長尺状部材2の長さが短すぎると、患者の体格が大きい場合のように抜去する静脈Bの長さが長い場合に使用できないことがあり、静脈瘤治療具1の汎用性が狭くなってしまう。従って、長尺状部材2の長さは、100cm以上が好ましい。
上記長尺状部材2の太さは約2mmに設定されている。この長尺状部材2の太さは、1.5mm〜3.0mmの範囲で設定するのが好ましい。長尺状部材2の太さが1.0mm未満では、長尺状部材2を曲がりくねった静脈B内に挿入しようとして挿入方向へ押した際に、該長尺状部材2が途中ですぐに曲がってしまい、該長尺状部材2の挿入が困難になる。また、長尺状部材2の太さが3.0mmよりも太いと、静脈Bの内径に対して長尺状部材2の太さが太すぎて長尺状部材2の挿入が困難になることがある。長尺状部材2の太さは、静脈Bへの挿入容易性を考慮すると、2.5mm以下に設定するのが好ましい。比較的体格の大きい欧米の患者を手術対象とする場合には、長尺状部材2の太さを2.5mmに設定するようにしてもよい。
上記長尺状部材2の挿入方向先端部近傍には、その先端部を長尺状部材2の径方向にずらすように折り曲げてなる折り曲げ部10が形成されている。長尺状部材2の折り曲げ部10よりも先端側は、該長尺状部材2の挿入方向に略直線状に延びている。この折り曲げ部10を形成していることにより、長尺状部材2の挿入方向基端側を術者が手で持って該長尺状部材10を中心線周りに捻る動作を行うことで、長尺状部材2の先端部の位置及び該先端部が向く方向を変えることが可能になる。
上記長尺状部材2の折り曲げ部10よりも挿入方向基端側は、外力が加わっていない状態で略直線状か、緩く湾曲するように形成されている。また、この長尺状部材2は、静脈Bに挿入した際に該静脈Bの曲がりくねった形状に沿うように変形する可撓性を有している。この長尺状部材2の撓み易さは、その先端部が静脈Bの内壁や、静脈B内に存在する静脈弁に突き当たった状態で基端側を挿入方向に押した際に挿入方向中間部が湾曲する程度に設定されている。このような可撓性を有していることで、挿入時に、静脈瘤治療具1の先端部が静脈Bの内壁を貫通してしまうのを抑制することが可能になる。
上記長尺状部材2は、静脈Bに挿入する際に外力を除くと、直線に近い元の形状に復元する自己復元性を有している。この自己復元性を有していることにより、静脈Bへの挿入途中に湾曲した長尺状部材2を該静脈B内で直線に近い形状にすることが可能になり、静脈B内での操作性が良好になる。
上記長尺状部材2は、金属製ワイヤーであるため、術者が簡単に折り曲げることが可能となっている。さらに、長尺状部材2は、術者が折り曲げた形状を保つ形状保持性を有している。従って、上記折り曲げ部10の形状は、静脈Bの形状や、静脈B内の静脈弁の形状等によって、術者が患者に合わせて任意に変更することが可能である。
上記静脈固定部6は、抜去する静脈Bの端部を結紮して固定するためのものである。この静脈固定部6は、長尺状部材2の長手方向中央部よりも先端部寄りに位置付けられている。このため、長尺状部材2の先端部から静脈固定部6までの長さは、長尺状部材2の基端部から静脈固定部6までの長さよりも短くなっており、両寸法の差は、約20cm〜30cmに設定されている。
上記静脈固定部6の長手方向の寸法は、10mm〜20mmに設定されている。この静脈固定部6は、一側コーティング材3及び他側コーティング材4から露出している。これにより、静脈固定部6に静脈Bを結紮した際に、該静脈Bが、長尺状部材2を構成する線材の形状による凹凸に食い込むようになり、長尺状部材2の長手方向に位置ずれするのが抑制される。
上記一側コーティング材3は、無色透明の薄肉な合成樹脂からなるものである。一側コーティング材3を構成する材料は、低溶出性等の安全性を満たす合成樹脂であればよく、例えば、生体適合性の良いテフロン(登録商標)やポリウレタン、シリコーン等を挙げることができる。一側コーティング材3の表面は、該表面に長尺状部材2の表面の凹凸形状が現れないように、平滑に形成されている。このように一側コーティング材3の表面を平滑にすることにより、長尺状部材2を静脈Bへ挿入する際に該静脈Bの収縮が起こっていてもスムーズに挿入することが可能になる。尚、他側コーティング材4は、上記一側コーティング材3と同様に構成されている。
一側コーティング材3の静脈固定部6に隣接する部位には、一側コーティング材3の静脈固定部6側の端部を上記長尺状部材2に固定する一側固定部材15が配置されている。一側固定部材15は、図3及び図4に示すように、一側コーティング材3の外周面を囲む円筒状に形成され、長尺状部材2にかしめ固定されている。一側固定部材15の外周面は、挿入方向先端側へ行くほど縮径するように形成されている。よって、一側固定部材15の外径は、挿入方向基端部が最も大径とされている。この一側固定部材15の外周面には、挿入方向先端側に先端側へ向かって縮径する外側テーパー面15aが形成されている。この外側テーパー面15aを形成していることにより、長尺状部材2を静脈Bへ挿入する際に、一側固定部材15が静脈Bの内壁や静脈弁に引っ掛かりにくくなっている。
図5に示すように、上記一側固定部材15の静脈固定部6側の端部は、一側コーティング材3の端部よりも静脈固定部6側に突出するとともに、上記一側コーティング材3の外径よりも大きい内径を有するように形成されている。一側固定部材15の内周面における静脈固定部6側には、一側コーティング材3の静脈固定部6側の端部へ向けて縮径するように形成された内側テーパー面15bが形成されている。この内側テーパー面15bは、静脈瘤治療具1を静脈Bに挿入して移動させた際に静脈固定部6に付着した体液や静脈固定部6の周囲の体液を、一側コーティング材3と長尺状部材2との間に導入させるための一側導入部である。
図6に示すように、かしめ固定される前の一側固定部材15の内径は、全体的に上記一側コーティング材3の外径よりも大きく設定されている。この一側固定部材3を固定する際には、その全周に縮径方向への力を作用させて該一側固定部材3を縮径させるようにしている。このように一側固定部材15の全周に縮径方向への力を作用させることで、一側固定部材15が長尺状部材2に強固に固定されることになる。
尚、この一側固定部材15の縮径量によって一側コーティング材3と長尺状部材2との密着度合いが変化するようになっている。この実施形態では、一側コーティング材3と長尺状部材2との密着度合いがこれらの間に体液が浸入する程度となるように、一側固定部材15の縮径量が設定されている。
図1に示すように、上記他側コーティング材4の静脈固定部6側の端部は、上記一側固定部材15と同様に構成された他側固定部材20により長尺状部材2に固定されている。すなわち、図7に示すように、他側固定部材20の外周面には、挿入方向基端側に外側テーパー面20aが形成されている。他側固定部材20の内周面には、挿入方向先端側に他側導入部としての内側テーパー面20bが形成されている。そして、他側固定部材20は、全周に縮径方向への力を受けて縮径した状態で長尺状部材2にかしめ固定されている。
上記一側固定部材15及び他側固定部材20の外径は、静脈固定部6の外径よりも約2mm以上大きく設定されている。これにより、一側固定部材15と静脈固定部6との間には、約1mm以上の段差が形成されるとともに、他側固定部材20と静脈固定部6との間にも同様に段差が形成される。上記静脈固定部6に静脈Bを結紮した状態では、静脈Bの結紮部分の両側に一側固定部材15及び他側固定部材20が位置することになるため、静脈Bの結紮部分が静脈固定部6から長尺状部材2の長手方向に滑って外れるのが抑制される。
上記挿入ガイド部材5は、本発明の挿入ガイド部を構成するものである。この挿入ガイド部材5は、長尺状部材2の挿入方向に長い柱状に形成されている。挿入ガイド部材5の挿入方向の寸法は、10mm〜15mmに設定されている。図8〜図10に示すように、挿入ガイド部材5の挿入方向先端側には、先端側へ行くほど縮径する先細部5aが形成されている。挿入ガイド部材5の挿入方向中央部には、上記先細部5aと連続し該挿入ガイド部材5の中心線に沿って延びる中間部5bが形成されている。この中間部5bの外径は、一側コーティング材3の外径よりも大きく設定されている。挿入ガイド部材5の挿入方向基端側には、長尺状部材2にかしめ固定される固定部5cが上記中間部5bと連続して形成されている。
上記挿入ガイド部材5の固定部5cには、図8に示すように、挿入方向の基端面に開口して先端側へ延びる孔部5dが形成されている。この孔部5dには、長尺状部材2の挿入方向先端部が一側コーティング材3と共に挿入されるようになっている。固定部5cをかしめする前の孔部5dの内径は、一側コーティング材3の外径よりも若干大きく設定されている。この固定部5cを固定する際には、その全周に縮径方向の力を作用させて固定部5cを縮径させるようにしている。この状態で、一側コーティング材3が長尺状部材2の先端部に固定されることになる。このように固定部5cの全周に縮径方向への力を作用させることで、固定部5cが長尺状部材2に強固に固定されることになる。この状態で、固定部5cの外径は、中間部5bの外径よりも小さく設定されている。従って、挿入ガイド部材5の外径は、中間部5bが最も大径となっている。
上記接続部材7は、長尺状部材2の挿入方向に長い柱状に形成されている。この接続部材7の挿入方向の寸法は、10mm〜15mmに設定されている。図11に示すように、接続部材7の挿入方向先端側には、長尺状部材2にかしめ固定される固定部7aが形成されている。接続部材7の挿入方向中央部には、挿入方向に延びる中間部7bが固定部7aと連続して形成されている。中間部7bの挿入方向基端面には、中心部に雄ねじ部7cが突設されている。
上記接続部材7には、該接続部材7を中心線方向に貫通するように延びる貫通孔7eが形成されている。この貫通孔7eは、一端部が雄ねじ部7cの端部に開口し、他端部が他側コーティング材4の内方に連通している。この貫通孔7eには、長尺状部材2の挿入方向基端部が他側コーティング材4と共に挿入されるようになっている。かしめ固定する前の接続部材7の貫通孔7eの内径は、他側コーティング材4の外径よりも若干大きく設定されている。この固定部7aを固定する際には、その全周に縮径方向の力を作用させて該固定部7aを縮径させるようにしている。この状態で、他側コーティング材4が長尺状部材2の基端部に固定されることになる。
上記接続部材7の雄ねじ部7cには、キャップ21が着脱可能に取り付けられている。このキャップ21は、静脈瘤治療具1を構成する部材であり、該静脈瘤治療具1の挿入方向に延びる柱状に形成されている。キャップ21には、挿入方向先端面に開口して挿入方向に延びる雌ねじ孔21aが形成されている。この雌ねじ孔21aは上記接続部材7の雄ねじ部7cに螺合するようになっている。雄ねじ部7cにキャップ21の雌ねじ孔21aを螺合させることでキャップ21が接続部材7に取り付けられた状態になる。この状態では、貫通孔7eが閉塞される。また、キャップ21の挿入方向基端面は、曲面部21bで構成されている。
また、この静脈瘤治療具1は、図12及び図13に示すように、大型の大径静脈剥離部材30、小型の小径静脈剥離部材31及びこれらを連結する連結部材32を備えている。本発明の第1静脈剥離部材は、大径剥離部材30で構成され、第2静脈剥離部材は、小径静脈剥離部材31で構成されている。これら静脈剥離部材30、31は、ステンレス鋼等の金属材料を全体として砲丸型をなすように成形してなるものである。上記大径静脈剥離部材30及び小径静脈剥離部材31が上記接続部材7に接続されるようになっている。尚、上記大径静脈剥離部材30及び小径静脈剥離部材31の外径は、任意に設定すればよい。
上記大型静脈剥離部材30の中心線方向一側と、小型静脈剥離部材31の中心線方向一側とが連結部材32により連結されている。大型静脈剥離部材30の中心線方向一側は、一側へ行くほど外径が小さくなるように形成された縮径部30aとされている。図13に示すように、大型静脈剥離部材30には、その中心部を中心線方向に貫通するように雌ねじ孔30bが形成されている。この雌ねじ孔30bは、上記接続部材7の雄ねじ部7cが螺合するように形成されている。大型静脈剥離部材30の中心線方向他端部の外周部は、静脈Bを生体組織Fから剥がすための剥離部30cである。小型静脈剥離部材31も、上記大型静脈剥離部材30と同様に、縮径部31aと、雌ねじ孔31bと、剥離部31cとを備えている。
従って、上記大径静脈剥離部材30の雌ねじ孔30bに接続部材7の雄ねじ部7cを剥離部30c側から螺合させることで、大径静脈剥離部材30が接続部材7に取り付けられた状態になる。また、大径静脈剥離部材30を接続部材7から取り外してから、小径静脈剥離部材31の雌ねじ孔31bに接続部材7の雄ねじ部7cを剥離部31c側から螺合させることで、小径静脈剥離部材31が接続部材7に取り付けられた状態になる。つまり、この静脈瘤治療具1は、大径静脈剥離部材30と小径静脈剥離部材31とを接続部材7に選択的に取り付けることができるように構成されている。また、大径静脈剥離部材30の雌ねじ孔30b及び小径静脈剥離部材31の雌ねじ孔31bは、本発明の被螺合部を構成しており、また、上記接続部材7の雄ねじ部7cが、本発明の螺合部を構成している。
上記連結部材32は、ステンレス鋼の細い線材を多数撚ってなる金属製ワイヤーであり、術中の引っ張り力に耐えることができるように十分な引っ張り強さを持っている。この連結部材32の長さは、約60cm〜80cmに設定されている。連結部材32の外径は、上記長尺状部材2の外径よりも小さく設定されている。連結部材32の両端部には、螺合部材40がそれぞれ取り付けられている。これら螺合部材40は同じものである。各螺合部材40は、上記接続部材7と同様に構成されており、固定部40aと、中間部40bと、雄ねじ部40cとを備えている。この固定部40aを長尺状部材2に固定する際には、その全周に縮径方向の力を作用させて固定部40aを縮径させるようにしている。雄ねじ部40cは、上記大径静脈剥離部材30の雌ねじ孔30b及び小径静脈剥離部材31の雌ねじ孔31bに螺合するようになっている。
次に、上記のように構成された静脈瘤治療具1を用いて静脈Bを抜去する場合について説明する。この抜去対象の静脈Bの末梢側には、静脈瘤Cが形成されている。まず、図2に示すように、患者の鼠径部A1の皮膚の一部に中枢側切開部Dを形成する。この中枢側切開部Dから静脈Bを露出させて2箇所を結紮し血流を遮断した後、この静脈Bの2箇所の結紮部分の間を切断し、静脈Bに中枢側端部B1を形成する。この静脈Bは、図14に示すように、結紮した糸42により引っ張っておく。そして、静脈Bの中枢側端部B1近傍には、メス等を用いて切開創B3を形成しておく。
その後、同図に示すように、静脈瘤治療具1を挿入方向先端側から切開創B3を介して静脈Bに挿入していく。このとき、挿入ガイド部材5の先端側に先細部5aが形成されているので、挿入ガイド部材5を静脈Bに容易に挿入することが可能である。そして、図15に示すように、挿入ガイド部材5を静脈B内に挿入した状態では、挿入ガイド部材5の中間部5bが固定部5cよりも大径に形成されていることにより、静脈Bの切開創B3の周縁部分が挿入ガイド部材5の中間部5bに引っ掛かった状態になる。このため、挿入ガイド部材5を静脈B内に一旦挿入することで、該挿入ガイド部材5が静脈Bの内方で切開創B3の周縁部分に保持された状態になって抜けにくくなる。
上記静脈瘤治療具1をさらに挿入していくと、静脈B内の静脈弁や分岐枝(図示せず)に挿入ガイド部材5の先細部5aが引っ掛かるようになることがある。このときには、長尺状部材2の先端側に折り曲げ部10が形成されているので、静脈瘤治療具1に捻り力を加えて該静脈瘤治療具1を長尺状部材2の中心線周りに回動させることで、挿入ガイド部材5の位置を静脈B内で変化させることが可能になる。このようにして挿入ガイド部材5の位置を変化させることで、該挿入ガイド部材5を静脈弁や分岐枝から外すことが可能になるので、静脈瘤治療具1の挿入操作がスムーズにかつ早く行える。
上記挿入ガイド部材5を静脈Bの末梢側まで挿入した状態で、術者は、該挿入ガイド部材5の先細部5aを皮膚の上から触り、この先細部5aに当たる皮膚に末梢側切開部E(図2にも示す)を形成する。図16に示すように、この末梢側切開部Eから静脈Bを露出させて切断し、該静脈Bに末梢側端部B2を形成する。静脈Bの末梢側端部B2近傍には、糸43を縫いつけておく。この糸43を鉗子等で引っ張って静脈Bを末梢側切開部Eから出しておく。一方、この静脈Bの切開創B3よりも中枢側は切除しておく。
同図に示すように、静脈Bの末梢側端部B2を介して静脈瘤治療具1の先端側を静脈B内から引っ張り出す。そして、図17に示すように、静脈瘤治療具1の挿入方向先端側をさらに引っ張って該静脈瘤治療具1を移動させ、静脈固定部6を静脈Bの中枢側端部B1に位置付ける。その後、図18に示すように、この中枢側端部B1を静脈固定部6に結紮して固定する。図18における符号41は結紮用の糸である。中枢側端部B1を静脈固定部6に固定した後、静脈瘤治療具1を末梢側へ移動させると、図19及び図20に示すように、静脈Bの中枢側端部B1が末梢側へ向けて引っ張られて、該静脈Bが生体組織Fから剥がれ、抜去される。尚、静脈瘤治療具1を移動させる方向を図中に矢印で示す。
上記のようにして静脈瘤治療具1を末梢側へ移動させて静脈Bを生体組織Fから剥がす途中に、図21に示すように、静脈Bが断裂することがある。この場合には、まず、静脈瘤治療具1をそのまま末梢側へ移動させて、途中まで剥がれた静脈Bを末梢側切開部Dから引っ張り出して静脈固定部6から外して除去する。そして、図22に示すように、今度は、静脈Bの末梢側端部B2を静脈固定部6に固定してから静脈瘤治療具1を上記とは逆の中枢側へ移動させる。これにより、図23に示すように、静脈Bの末梢側端部B1が中枢側へ向けて引っ張られて生体組織Fから剥がれていき、残っていた静脈Bが抜去される。
この操作の途中においても、図24に示すように、静脈Bが断裂することがあるが、この場合には、同図に示すように、静脈瘤治療具1の接続部材7を例えば中枢側切開部Dから生体外へ突出させる。この接続部材7に、例えば静脈Bが細めであれば小径静脈剥離部材31を取り付ける。その後、静脈瘤治療具1を末梢側へ引っ張って小径静脈剥離部材31を中枢側切開部Dから生体内に引き込んでいく。このとき、大径静脈剥離部材30は中枢側切開部Dから生体外へ出しておく。つまり、連結部材32の長さは、小径静脈剥離部材31を生体内に挿入した状態で大径静脈剥離部材30を中枢側切開部Dから生体外に位置させておくことができるように設定されている。
上記小径静脈剥離部材31を生体内に引き込んでいくと、図25に示すように、残っている静脈Bに小径静脈剥離部材31の剥離部31cが当たり、これにより、静脈Bが生体組織Fから剥がれる。そして、図26に示すように、小径静脈剥離部材31を末梢側へ引っ張って末梢側切開部E近傍まで移動させると、剥がれた静脈Bが小径静脈剥離部材31により押されて末梢側切開部Eから出てくる。この静脈Bは、図示しないが、ピンセット等で掴んで末梢側切開部Eから引っ張り出して除去する。このように小径静脈剥離部材31を末梢側切開部E近傍まで移動させた状態で、連結部材32は中枢側切開部Dから約20cmくらい突出している。言い換えると、連結部材32の長さは、大径静脈剥離部材30や小径静脈剥離部材31を使用するときに、連結部材32の端部を中枢側切開部Dから突出させておくことができる程度に設定されている。
しかる後、術者は、中枢側切開部Dから突出した連結部材32を掴んで静脈瘤治療具1全体を中枢側切開部Dから引っ張り出す。このように、小径静脈剥離部材31を中枢側切開部Dから挿入するとともに引っ張り出すようにしているので、末梢側切開部Eは小さくて済む。これにより、衣服等から露出する機会の多い下肢Aの下側に手術によって残ってしまう傷を小さくすることが可能になる。さらに、この静脈瘤治療具1を用いることで、上記のように静脈Bが1回又は2回断裂した場合においても皮膚に新たな切開部を形成することなく静脈Bの除去が可能になるので、低侵襲な治療が行える。
上記静脈瘤治療具1を静脈B内に挿入した状態では、静脈B内の血液等の体液が静脈固定部6に付着する。静脈瘤治療具1を静脈B内で移動させると、体液が一側固定部材15の内側テーパー面15bによって一側コーティング材3と長尺状部材2との間に導かれるとともに、他側固定部材20の内側テーパー面20bによって他側コーティング材4と長尺状部材2との間に導かれる。これにより、体液が、一側コーティング材3と長尺状部材2との間及び他側コーティング材4と長尺状部材2との間に侵入した状態になる。
上記一側コーティング材3と長尺状部材2との間に侵入した体液及び他側コーティング材4と長尺状部材2との間に侵入した体液は、拭き取ることができず、しかも、長尺状部材2と両コーティング材3、4との間は洗浄が困難であるため、それら体液はそのまま留まることになる。この留まった体液は、両コーティング材3、4が無色透明であるため、目視で確実に確認される。この体液の有無により、静脈瘤治療具1が一度使用されたものであるか未使用品であるかを判断することが可能になる。これにより、一度使用された静脈瘤治療具1が別の患者に再使用されてしまうことを未然に防止できる。その結果、静脈瘤治療具1を介した感染症の伝播を防止でき、静脈瘤の治療の安全性を高めることができる。
また、上記一側固定部材15及び他側固定部材20の内周面の全周に亘って形成された内側テーパー面15b、20bにより体液を導くようにしているので、長尺状部材2と両コーティング材3、4との間に全周に亘って体液を導入することが可能になる。これにより、一側コーティング材3と長尺状部材2との間の体液の有無及び他側コーティング材4と長尺状部材2との間の体液の有無を容易に確認できる。
また、多数の線材を撚って長尺状部材2を構成しているので、静脈固定部6に付着した体液を毛細管現象によっても一側コーティング材3と長尺状部材2との間及び他側コーティング材4と長尺状部材2との間に導入させることが可能になる。これにより、一側コーティング材3と長尺状部材2との間及び他側コーティング材4と長尺状部材2との間に導入される体液の量を十分に確保でき、体液の有無を容易に確認できる。
また、挿入ガイド部材5の中間部5bを固定部5cよりも大径にしたので、静脈瘤治療具1を静脈Bに挿入する際に、静脈Bの端部B1を中間部5bに係合させて挿入ガイド部材5を静脈Bから抜けにくくすることができる。これにより、静脈瘤治療具1を静脈Bにスムーズに挿入することができる。その結果、静脈瘤の治療に要する時間を短縮することができるので、このことによっても、静脈瘤の治療の安全性を高めることができる。
また、挿入ガイド部材5の固定部5cの全周を長尺状部材2にかしめ固定するようにしたので、挿入ガイド部材5が治療の途中で長尺状部材2から外れてしまうのを防止でき、治療の安全性をより一層高めることができる。
また、この実施形態では、静脈瘤治療具1に大径静脈剥離部材30及び小径静脈剥離部材31を選択的に接続できる。これにより、患者の体格が大きく血管が全体的に太い場合や、静脈瘤Cが形成された静脈Bが太い場合には、大径静脈剥離部材30を接続部材7に取り付けて生体内に挿入することで、静脈瘤Cが形成された静脈Bを生体組織から確実に剥がして抜去することが可能になる。一方、患者の体格が小さく血管が全体的に細い場合や、静脈瘤Cが形成された静脈Bが細い場合には、小径静脈剥離部材31を接続部材7に取り付けて生体内に挿入することで、小径静脈剥離部材31を生体内に引き込んでいったときの侵襲を低くしながら、静脈Bを生体組織Fから確実に剥がして除去することが可能になる。これにより、侵襲を低く抑えながら、静脈Bを太さに応じて生体組織Fから確実に剥がすことができ、このことによっても、静脈瘤の治療の安全性を高めることができる。
また、大径静脈剥離部材30や小径静脈剥離部材31を長尺状部材2に取り付ける際に、接続部材7の雄ねじ部7cを各静脈剥離部材30、31の雌ねじ孔30b、31bに螺合させるだけで済む。これにより、大径静脈剥離部材30や小径静脈剥離部材31を長尺状部材2に簡単にかつ確実に取り付けることができる。
また、大径静脈剥離部材30と小径静脈剥離部材31とを長尺状の連結部材32で連結したので、上記のように小径静脈剥離部材31を生体内に挿入して静脈Bを剥がす際に、大径静脈剥離部材30を中枢側切開部B1から生体外に位置させておくことが可能になる。そして、小径静脈剥離部材31を生体内から引っ張り出すときに、術者が連結部材32を持って連結部材32を介して小径静脈剥離部材31を引っ張り、中枢側切開部B1から取り出すことができる。このとき、連結部材32に連結された大径静脈剥離部材30が滑り止めとなって連結部材32から手が外れるのを抑制することができる。これにより、静脈剥離部材30、31を用いた手技を容易にすることができる。
また、上記の如く小径静脈剥離部材31を生体内に挿入した状態で大径静脈剥離部材330を中枢切開部Dから生体外に位置させておくことができるように、連結部材32の長さを設定している。これにより、小径静脈剥離部材31に繋ぐ糸や延長用のチューブを別途用意しなくても、小径静脈剥離部材31を生体内から引っ張り出すことができる。
尚、この実施形態では、長尺状部材2を金属製ワイヤーで構成しているが、これに限らず、長尺状部材2は、例えば、樹脂製ワイヤーで構成してもよい。また、連結部材32も樹脂製ワイヤーで構成してもよい。
また、一側コーティング材3及び他側コーティング材4を構成する材料は、透光性を有するものであればよい。
また、大径静脈剥離部材30及び小径静脈剥離部材31は、剥離部30c、31cを金属製として、剥離部30c、31c以外の部分を樹脂製としてもよい。
また、大径静脈剥離部材30や小径静脈剥離部材31とは外径の異なる別の静脈剥離部材を用意しておき、この静脈剥離部材を連結部材32に取り付けるようにしてもよい。
また、この実施形態では、静脈Bを最初に中枢側から末梢側へ引っ張って抜去するようにしているが、これに限らず、末梢側から中枢側へ引っ張って抜去するようにしてもよい。
また、図27に示す変形例のように、接続部材7にコネクタ部材51を取り付けるようにしてもよい。このコネクタ部材51は、シリンジ50を静脈瘤治療具1に接続するためのものであり、全体として円筒状をなしている。コネクタ部材51の接続部材7側の内周面には、雄ねじ部7cに螺合する雌ねじ孔51aが形成されている。この雌ねじ孔51aに雄ねじ部7cを螺合させることで、コネクタ部材51が接続部材7に取り付けられた状態になる。コネクタ部材51のシリンジ50側の内周面には、該シリンジ50の先端部が嵌る形状のテーパー面51bが形成されている。このテーパー面51bは、シリンジ50の先端外周面のテーパー面と同じ6/100の傾斜度とされている。コネクタ部材51のシリンジ50側の端部は、外方へ突出する鍔状に形成されている。このコネクタ部材51のシリンジ50側の端部には、シリンジ50の先端側に設けられたロック部分が嵌るようになっている。これにより、コネクタ部材51に接続したシリンジ50が該コネクタ部材51から外れなくなる。また、この状態で、シリンジ51の吐出口は、接続部材7の貫通孔7eに連通する。
局所麻酔剤を入れた上記シリンジ50をコネクタ部材51に取り付けることで、該シリンジ50内の麻酔剤を接続部材7の貫通孔7eから他側コーティング材4の内部に導入することが可能になる。すなわち、静脈瘤治療具1を静脈B内に挿入した状態で他側コーティング材4の内部に麻酔剤を導入すると、この他側コーティング材4に導入された麻酔剤が、該他側コーティング材4の内部を静脈固定部6側へ流れる。このとき、麻酔剤は、長尺状部材2を構成する線材の隙間を流れることになる。そして、麻酔剤は、他側コーティング材4の静脈固定部6側の端部から生体内に投与される。このようにすることで、他側コーティング材4が導薬用のチューブとしても機能することになるので、導薬用のチューブを別途用意することなく、生体内に麻酔剤を投与することができる。この麻酔剤により患者に局所的に麻酔をかけることができ、患者が疼痛を感じるのを抑制することができる。尚、他側コーティング材4の内部には、麻酔剤以外にも静脈Bを抜去する際に一般的に用いられている薬液を導入することができる。つまり、この場合では、接続部材7が薬液導入部材を構成することになる。
また、コネクタ部材51には、負圧管(図示せず)を接続するようにしてもよい。この負圧管のコネクタ部材51と反対側の端部は、図示しないが、周知の負圧発生装置に接続されている。この場合では、接続部材7が負圧導入部材を構成することになり、静脈瘤治療具1を静脈B内に挿入した状態で他側コーティング材4の内部に負圧を導入することが可能になる。こうすると、静脈B内の血液等の体液が他側コーティング材4の静脈固定部6側の端部から該他側コーティング材4の内部に吸い込まれる。この他側コーティング材4の内部に吸い込まれた体液は、他側コーティング材4の内部を静脈固定部6とは反対側へ流れて接続部材7を介して他側コーティング材4から排出される。これにより、静脈B内の体液を吸引するための吸引用のチューブを別途用意することなく、静脈B内の体液を排出することができる。また、静脈Bを抜去した後に、静脈瘤治療具1を静脈B内に挿入した状態で他側コーティング材4の内部に負圧を導入すると、生体組織F内の空気が生体外へ吸い出されることになる。これにより、他側コーティング材4が吸引用のチューブとしても機能することになるので、吸引用のチューブを別途用意することなく、術後に生体組織F内から空気を排出することができ、静脈瘤Cの治療期間を短縮することができる。
また、一側コーティング材3及び他側コーティング材4には、抗菌コーティングを施してもよい。この抗菌コーティングとしては、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンポリマー(MPCポリマー)コーティングが挙げられる。MPCポリマーとしては、日本油脂株式会社製のLipidure−CR1701、Lipidure−CR1702、Lipidure−BG、Lipidure−CM0203、Lipidure−CM5206、Lipidure−CM5206E、Lipidure−CM5208E等が挙げられる。これらMPCポリマーは、生体適合性がよく、しかも、抗菌性が高い。一側コーティング材3及び他側コーティング材4にMPCポリマーのコーティングを施す際には、MPCポリマーの水溶液に一側コーティング材3及び他側コーティング材4を浸して加熱吸着処理を行うのが好ましいが、これ以外の方法で処理するようにしてもよい。
また、長尺状部材2、挿入ガイド部材5、一側固定部材15、他側固定部材20、大径静脈剥離部材30、小径静脈剥離部材31、連結部材32には、光触媒コーティングを施してもよい。光触媒コーティングとしては、例えば、酸化チタンコーティングが挙げられる。この酸化チタンコーティングは、例えば、特開2000−61314号公報や特開2004−344687号公報に開示されている装置及び方法を用いて施すことができる。すなわち、図示しないが、コーティング装置としては、重力式ブラスト装置を用意する。また、被処理材も用意しておく。尚、ブラスト装置は、エア式であれば、吸い込み式のサイホン型や、他の形式であってもよい。
そして、被処理材をブラスト装置の処理室に配置し、チタン粉末を圧縮空気により噴射ノズルを介して被処理材へ向けて噴射する。このチタン粉末の平均粒径は、40μm〜100μmの範囲である。また、噴射圧力は、0.4MPa〜0.6MPaの範囲で設定され、噴射ノズルと被処理材との間隔は、100mm〜250mmの範囲で設定されている。また、噴射ノズルの内径は5mm〜7mmの範囲で設定されている。
噴射ノズルから噴射されたチタン粉末が被処理材に当たると被処理材の表面への衝突前後の速度変化により、熱エネルギーが生じ、局部的に温度上昇が起こる。これにより、チタン粉末が被処理材の表面で加熱されて、チタン粉末中のチタンが被処理材の表面に活性化吸着するとともに、大気中の酸素と酸化反応を起こす。その結果、被処理材の表面に酸化チタンコーティングが施された状態になる。
以上説明したように、本発明に係る静脈瘤治療具は、例えば、下肢の表皮近傍に存在する静脈に静脈瘤が形成された場合に、静脈瘤よりも中枢側の静脈や静脈瘤が形成された静脈を任意の範囲に亘って抜去する際に用いることができる。

Claims (6)

  1. 静脈に挿入される長尺状部材と、該長尺状部材の長手方向中間部に設けられ、上記静脈の端部が固定される静脈固定部とを備えた静脈瘤治療具であって、
    上記長尺状部材の静脈固定部を露出させた状態で該長尺状部材の長手方向一側を被覆する一側コーティング材と、
    上記一側コーティング材の静脈固定部側の端部を上記長尺状部材に固定する一側固定部材と、
    上記一側固定部材に設けられ、体液を上記一側コーティング材と上記長尺状部材との間に導入させる一側導入部とを備えていることを特徴とする静脈瘤治療具。
  2. 請求項1に記載の静脈瘤治療具において、
    長尺状部材は、複数の線材を撚ってなるワイヤーで構成されていることを特徴とする静脈瘤治療具。
  3. 請求項1に記載の静脈瘤治療具において、
    一側コーティング材は無色透明であることを特徴とする静脈瘤治療具。
  4. 請求項1に記載の静脈瘤治療具において、
    長尺状部材の静脈固定部を露出させた状態で該長尺状部材の長手方向他側を被覆する他側コーティング材と、
    上記他側コーティング材の静脈固定部側の端部を上記長尺状部材に固定する他側固定部材と、
    上記他側固定部材に設けられ、体液を上記他側コーティング材と上記長尺状部材との間に導入させる他側導入部とを備えていることを特徴とする静脈瘤治療具。
  5. 請求項に記載の静脈瘤治療具において、
    他側コーティング材の静脈固定部側と反対側の端部には、該他側コーティング材の内部に薬液を導入する薬液導入部材が取り付けられていることを特徴とする静脈瘤治療具。
  6. 請求項に記載の静脈瘤治療具において、
    他側コーティング材の静脈固定部側と反対側の端部には、該他側コーティング材の内部に負圧を導入する負圧導入部材が取り付けられていることを特徴とする静脈瘤治療具。
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