JP4978489B2 - ケーシングのフランジ構造、ターボ分子ポンプおよび真空ポンプ - Google Patents
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- F04D19/04—Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
Description
また、本発明によるケーシングのフランジ構造は、ロータを収容するケーシングの端部に設けられ、ボルトを介して相手側部材に締結されるフランジの構造であって、ボルトの取付位置に対応し、フランジの表面に周方向にかけて長手状に形成された有底溝を有し、有底溝の底面には、ロータの回転方向側端部にボルトが貫通するためのボルト孔が開口され、ボルト孔の近傍の第1の部位からロータの回転方向の反対側端部である第2の部位にかけて、長孔状のスリット孔が開口され、ボルト孔に貫通されるボルトと前記ボルト孔との間に、前記ボルト挿入用の円筒部を有するカバーが設けられ、前記長孔状のスリット孔は、少なくとも、第2の部位における幅が、ボルト孔よりも狭く、カバーの前記円筒部の外径よりも小さいことを特徴とする。
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図であり、図2は、このターボ分子ポンプの取付状態を示す図である。ターボ分子ポンプは、例えば半導体製造装置に用いられる真空ポンプである。なお、説明の便宜上、以下では図示のようにターボ分子ポンプの上下方向を定義する。
(1)ケーシング2のフランジ21の表面に周方向にかけて複数の座グリ23を長孔状に形成し、この座グリ23の一端部側(ロータ回転方向側)にそれぞれボルト孔22を開口するとともに、ボルト孔22に連なり座グリ23の他端部側(ロータ回転方向の反対側)にかけてそれぞれスリット孔24を開口するようにした。これによりロータ4の破壊時には、ボルト10がスリット孔24に案内され、スリット孔24の両側を押し広げながらボルト10がフランジ21を相対移動するので、ボルト10の周囲に摩擦力が作用することにより、破壊エネルギーを効率よく吸収することができる。すなわち薄肉部21aがスリット孔24の外側に変形するので、薄肉部21aの変形後もボルト10の進路は邪魔されず、ボルト10はスリット孔24に沿って相対移動することができ、ボルト10の周面に、より多くの摩擦力を作用させることができる。
(3)座グリ23の幅方向中央にスリット孔24を設け、スリット孔24の両側に薄肉部21aを形成するので、ボルト10の両側に摩擦力が作用し、エネルギーの吸収量が大きい。
(4)ボルト孔22とスリット孔24を連通させるようにしたので、ロータ4が破壊した際にボルト孔22からスリット孔24へとボルト10を容易に相対移動させることができ、所望の衝撃吸収効果が得られる。
図5を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、スリット孔24の形状である。すなわち第1の実施の形態では、スリット孔24の幅を長手方向に均一としたが、第2の実施の形態では、幅を徐々に狭くする。図5(a)は、第2の実施の形態に係るフランジ21の構成を示す正面図であり、図5(b)はその要部拡大図、図5(c)は図5(a)のc−c線断面図である。なお、図3と同一の箇所には同一の符号を付している。
図6を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。以下では第2の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態が第2の実施の形態と異なるのは、座グリ23の形状である。すなわち第2の実施の形態では、薄肉部21aの厚さが一定となるように座グリ23を設けたが、第3の実施の形態では、以下のように座グリの深さを変更する。図6(a)は、第3の実施の形態に係るフランジ21の構成を示す正面図であり、図6(b)はその要部拡大図、図6(c)は図6(a)のc−c線断面図である。なお、図5と同一の箇所には同一の符号を付している。
図7を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。以下では第3の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態が第3の実施の形態と異なるのは、座グリ23の形状である。すなわち第3の実施の形態では、ボルト孔22の周囲の座グリ231の深さを浅くしたが、第4の実施の形態では、さらにスリット孔241の周囲の座グリ232の深さを変更する。図7(a)は、第4の実施の形態に係るフランジ21の構成を示す正面図であり、図7(b)はその要部拡大図、図7(c)は図7(a)のc−c線断面図である。なお、図6と同一の箇所には同一の符号を付している。
図8を参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態では、ボルト孔22とボルト10の間にカバー26を挿入する。図8(a)は第5の実施の形態に係るフランジ21の構成を示す正面図であり、図8(b)はその要部拡大図、図8(c)は図8(a)のc−c線断面図である。なお、図5と同一の箇所には同一の符号を付している。
4 ロータ
41 回転翼
43 固定翼
10 ボルト
21 フランジ
21a 薄肉部
22 ボルト孔
23,231,232,232A〜232C 座グリ
24,241 スリット孔
26 カバー
Claims (10)
- ロータを収容するケーシングの端部に設けられ、ボルトを介して相手側部材に締結されるフランジの構造であって、
前記ボルトの取付位置に対応し、前記フランジの表面に周方向にかけて長手状に形成された有底溝を有し、
前記有底溝の底面には、前記ロータの回転方向側端部に前記ボルトが貫通するためのボルト孔が開口され、前記ボルト孔の近傍の第1の部位から前記ロータの回転方向の反対側端部である第2の部位にかけて、少なくとも、前記第2の部位における幅が、前記ボルト孔よりも狭く、前記ボルトの直径よりも小さい長孔状のスリット孔が開口されていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - ロータを収容するケーシングの端部に設けられ、ボルトを介して相手側部材に締結されるフランジの構造であって、
前記ボルトの取付位置に対応し、前記フランジの表面に周方向にかけて長手状に形成された有底溝を有し、
前記有底溝の底面には、前記ロータの回転方向側端部に前記ボルトが貫通するためのボルト孔が開口され、前記ボルト孔の近傍の第1の部位から前記ロータの回転方向の反対側端部である第2の部位にかけて、長孔状のスリット孔が開口され、
前記ボルト孔に貫通される前記ボルトと前記ボルト孔との間に、前記ボルト挿入用の円筒部を有するカバー部材が装着され、
前記長孔状のスリット孔は、少なくとも、前記第2の部位における幅が、ボルト孔よりも狭く、前記カバー部材の前記円筒部の外径よりも小さいことを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1または2に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記スリット孔は、前記ボルト孔に連なって設けられていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記ボルト孔および前記スリット孔は、それぞれ前記有底溝の底面の幅方向中央に設けられていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記第1の部位におけるスリット孔の幅は、前記第2の部位におけるスリット孔の幅よりも広く形成されていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記第1の部位におけるスリット孔の幅は、前記ボルトの直径よりも大きく形成されていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記第1の部位における前記有底溝の深さは、前記第2の部位における前記有底溝の深さよりも浅く形成されていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のケーシングのフランジ構造において、
前記ボルト孔の周囲の前記有底溝の深さは、前記スリット孔の周囲の前記有底溝の深さよりも浅く形成されていることを特徴とするケーシングのフランジ構造。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフランジ構造を有し、前記ボルトを介して真空系側の部材に締結されるケーシングと、
前記ケーシング内に回転可能に支持され、ロータ翼が形成されたロータと、
前記ロータ翼に対応して配設されたステータ翼を有するステータとを備えることを特徴とするターボ分子ポンプ。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフランジ構造を有し、前記ボルトを介して真空系側の部材に締結されるケーシングと、
前記ケーシング内に回転可能に支持されたロータと、
前記ロータに対応して配設されたステータとを備えることを特徴とする真空ポンプ。
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