JP4978357B2 - 配線ユニットの製造方法、及び液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

配線ユニットの製造方法、及び液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、給電電極と該給電電極に電気的に接続された配線とが一方の面上に設けられた第1絶縁層を有する配線ユニットに関し、特に、給電電極と他の電極等の対象物とを液状導電材によって電気的に接続可能な配線ユニットに関する。また本発明は、このような配線ユニットの製造方法と、該配線ユニットを用いて構成される液体吐出装置と、このような配線ユニットを用いた液体吐出装置の製造方法とに関する。
従来、インクジェット式プリンタをその一例とする液体吐出装置として、流路ユニット内に形成された液体流路を通じ、その下流端に形成された吐出口からインク等の液体を被記録体へ向けて吐出させるように構成したものが知られている。より詳しくは、液体流路の途中に所定の容積を有する圧力室が、一部に開口を有するようにして形成され、該圧力室の開口を覆うようにして、印加電圧により変形可能な圧電層が設けられている。この圧電層は、所定電位に保持される共通電極と、印加電圧により共通電極とは異なる所定電位が付与される駆動電極とによって挟まれた構成となっている。更に、駆動電極に所定の電位を付与するための給電電極が、駆動電極に対して近接配置され、これらの駆動電極と給電電極とはハンダによって電気的に接続された構成となっている(特許文献1参照)。
外部電源から給電電極へ電力が供給されると、これに接続された駆動電極に電圧が印加され、所定電圧に保持された共通電極との間に電位差が生じる。その結果、圧電層の形状が変化すると共に圧力室の容積も変化し、圧力室内の液体が加圧され、液体流路を通じて吐出口から外部へ吐出されるようになっている。
特開2004−114609号公報
ところで、上述したような構成の液体吐出装置の場合、駆動電極とハンダとの電気的接点は、圧電層の厚み方向に沿って見た場合に圧力室が占める領域の外側に設けられている。即ち、一般にハンダは硬化状態での柔軟性に乏しいため、駆動電極との電気的接点を前記領域内に設けると、電圧を印加したときに、圧電層において圧力室に対応する部分の形状変化が妨げられてしまう。すると、圧力室の容積を適切に変化させることが困難になるため、これを回避するために駆動電極から前記領域外へ配線を延設し、該配線とハンダとを前記領域外にて接続している。
しかしながらこのような構成にすると、上述したように1つの圧力室に対してこれが占める前記領域外へまで電気的接続用の配線を延設する必要があるため、例えばインクジェット式プリンタのように複数の圧力室を備える場合にその高集積化が困難となる。その結果、流路ユニットの更なる小型化や、写真などの印刷物における解像度の更なる向上という要望を実現するのが困難になってしまう。
そこで本発明は、例えば液体吐出装置の構成部品として用いることにより、流路ユニットの小型化や吐出液体により形成される画像の解像度の向上を実現しつつ、圧電層を適切に形状変化させることが可能になると共に、独立して商取引の対象となり得る配線ユニットを提供することを目的とする。
より具体的に言えば、給電電極と対象物とを電気的に接続する液状導電材を封入しており、対象物に貼付することによって両者をこの液状導電材を介して容易に接続することができる配線ユニットを提供することを目的とする。また、このような配線ユニットの製造方法と、該配線ユニットを用いた液体吐出装置と、該配線ユニットを用いた液体吐出装置の製造方法とを提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る給電電極を有する配線ユニットの製造方法は、第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程とを備えている。
このような構成とすることにより、給電電極と該給電電極に電気的に接続された配線とが一方の面上に設けられた第1絶縁層を有する配線ユニットであって、前記第1絶縁層上の前記配線を被覆する第2絶縁層と、該第2絶縁層の前記第1絶縁層とは反対側の面に設けられた粘着層と、該粘着層の前記第2絶縁層とは反対側の面に対して剥離可能に貼付された保護シートとを備え、前記第2絶縁層及び前記粘着層には、それぞれ前記給電電極を露出させる貫通孔が形成されており、該貫通孔と前記給電電極と前記保護シートとによって形成される空間には、液状導電材が封入された配線ユニットを簡単に製造することが可能であり、使用時には保護シートを剥離して容易に目的箇所に貼付することができる。
また本発明に係る液体吐出装置の製造方法は、第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程と、を実行することによって給電電極を有する配線ユニットを製造し、更に、印加電圧により変形可能な圧電層を、吐出口へ通じる液体流路の途中に設けられた圧力室にその一方の面が対向するように設ける工程と、前記配線ユニットから前記保護シートを剥離する工程と、前記保護シートが剥離された前記配線ユニットを、前記圧電層の他方の面に対し、該圧電層の厚み方向視で前記圧力室が占める領域と前記配線ユニットが有する前記貫通孔とが重複するように、前記粘着層を介して貼付することにより、前記給電電極と前記圧電層とを前記液状導電材により電気的に接続する工程と、を実行することによって前記配線ユニットを備える液体吐出装置を製造する
このような構成とすることにより、上述したような配線ユニットを用いて、給電電極と圧電層とが液状導電材を介して接続される液体吐出装置を容易に製造することが可能である。
また本発明に係る液体吐出装置の製造方法は、第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程と、を実行することによって給電電極を有する配線ユニットを製造し、更に、印加電圧により変形可能な圧電層を、吐出口へ通じる液体流路の途中に設けられた圧力室にその一方の面が対向するように設ける工程と、前記圧電層の他方の面に、前記圧力室の位置に対応して駆動電極を接合する工程と、前記配線ユニットから前記保護シートを剥離する工程と、前記保護シートが剥離された前記配線ユニットを、前記圧電層の他方の面に対し、該圧電層の厚み方向視で前記圧力室が占める領域と前記配線ユニットが有する前記貫通孔とが重複するように、前記粘着層を介して貼付することにより、前記給電電極と前記圧電層とを前記液状導電材により電気的に接続する工程と、を実行することによって前記配線ユニットを備える液体吐出装置を製造する
このような構成とすることにより、上述したような配線ユニットを用いて、給電電極と圧電層とが液状導電材及び駆動電極を介して接続される液体吐出装置を容易に製造することが可能である。
本発明に係る配線ユニットによれば、対象物に貼付することによって給電電極と対象物とを電気的に接続することができ、且つ可搬性が向上し取り扱いも容易となるために独立して商取引の対象となり得る。また、本発明に係る液体吐出装置によれば、上記配線ユニットを用いて液状導電材を介して給電電極と圧電層とを接続するため、流路ユニットの小型化や吐出液体により形成される画像の解像度の向上を実現しつつ、圧電層を適切に形状変化させることが可能になる。更に、本発明に係る配線ユニットの製造方法及び液体吐出装置の製造方法によれば、上述したような配線ユニットと液体吐出装置とを容易に実現することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る配線ユニット、該配線ユニットの製造方法、液体吐出装置、及び該液体吐出装置の製造方法について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
[配線ユニット]
図1は、本発明の実施の形態に係る配線ユニットの構成を示す断面図である。図1に示すように配線ユニット1は、ポリイミド等の絶縁材で形成された板状(又はシート状)の基材(第1絶縁層)2を備え、該基材2の一方の面(図1における下面)2aには銅箔から成る給電電極3と配線4とが配設されている。この配線4は給電電極3との間で電気的に接続されており、図示しない外部電源からの電力を給電電極3へ供給するようになっている。
また、基材2の一方の面2aには、貫通孔5aを有する絶縁層(第2絶縁層)5が設けられており、基材2において一方の面2a上に設けられた配線4はこの絶縁層5によって被覆される一方、給電電極3は貫通孔5aを通じて露出した状態となっている。なお、図1では給電電極3の一部分は絶縁層5によって被覆され、給電電極3は部分的に貫通孔5aを通じて露出した構成となっているが、給電電極3の全てが貫通孔5aを通じて露出するように構成してもよい。
絶縁層5において基材2とは反対側の面5bには粘着層6が設けられている。該粘着層6は、絶縁層5が有する貫通孔5aと形状が整合する貫通孔6aを有し、粘着層6は、貫通孔5a,6aを通じて給電電極3が露出するようにして絶縁層5に接着されている。更に、粘着層6において絶縁層5とは反対側の面6bには剥離可能な保護シート7が接着されている。そして、貫通孔5a,6aと給電電極3と保護シート7とによって、液密的な空間である第1収容空間8が形成され、この第1収容空間8には液状導電材9が封入されている。また、第1収容空間8は、液状導電材9が占める容積の他に余剰な容積を有しており、この容積は第1余剰空間8aを形成している。
[配線ユニットの製造方法]
図2は、図1に示した配線ユニット1の製造方法を説明するための図面であり、(a)〜(d)は夫々当該製造方法の第1工程〜第4工程を示している。なお、図2に示す配線ユニット1は、図1に示した配線ユニット1とは天地を逆転させて示している。
まず図2(a)に示す第1工程では、基材2の一方の面2a上に、電気的に接続された給電電極3と配線4とを配設する。次の第2工程では、給電電極3が貫通孔5a,6aを通じて露出するようにして、基材2の一方の面2a上に絶縁層5及び粘着層6を順に配設して接合する(図2(b)参照)。これにより、基材(第1絶縁層)2と、給電電極3及び配線4と、絶縁層(第2絶縁層)5と、粘着層6とがこの順序で並設された積層体が形成され、且つ絶縁層5及び粘着層6が有する貫通孔5a,6aを通じて給電電極3が露出した状態となる。
なお、絶縁層5はフォトリソグラフィやスクリーン印刷によって形成することができ、前者にあっては塗布された感光物質の表面を部分的にマスクし、露光することによって上述したような形状の貫通孔5aを形成することができる。また、微細な貫通孔5aを形成する場合には、フォトリソグラフィの方がスクリーン印刷を用いるよりも好ましい。
図2(c)に示す第3工程では、貫通孔5a,6aと給電電極3とによって形成された凹部8b内に液状導電材9を注入し、最後の第4工程では、粘着層6に保護シート7を貼付する(図2(d)参照)。これにより、凹部8bの開口(即ち、粘着層6が有する貫通孔6aの開口)は保護シート7によって閉塞されて第1収容空間8が形成され、該第1収容空間8には液状導電材9が封入された状態となる。
このようにして形成された配線ユニット1は、保護シート7を剥離して対象物に貼付することにより、給電電極3と対象物との間を液状導電材9を介して容易に電気的に接続することができる。また、液状導電材9を介して接続するため、対象物が後述する圧電層20のように変形するものであっても、電気的な接続状態を確保することができる。また、保護シート7によって液状導電材9が封入されているため、配線ユニット1から液状導電材9が漏れ出るのを防止することができる。更に、第1収容空間8には第1余剰空間8aが設けられているため、液状導電材9が熱膨張した場合であっても、その膨張分を第1余剰空間8aにて吸収することができる。
[液体吐出装置]
次に、上述したような配線ユニット1を用いた液体吐出装置10について、インクジェット式プリンタを例にとって説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る液体吐出装置10の構成を示す模式的斜視図である。図3に示すように、インクジェット式プリンタである液体吐出装置10は、筐体12に架設されたガイドロッド13を有し、このガイドロッド13には、キャリッジ14がガイドロッド13に沿ってスライド可能に支持されている。キャリッジ14の下部には記録ヘッド15が設けられており、該記録ヘッド15は下方へ向けてインク(液体)を吐出可能に構成されている。
ガイドロッド13の両端部近傍にはプーリ17,17が配設されており、両プーリ17,17間にはタイミングベルト18が巻回されている。一方のプーリ17には正逆回転可能なモータ19の出力軸が接続されており、このモータ19の回転駆動により、タイミングベルト18は一方向及び他方向へ周回可能となっている。また、このタイミングベルト18には上記キャリッジ14が接続されており、タイミングベルト18が周回するのに伴ってキャリッジ14と共に記録ヘッド15がガイドロッド13に沿って一方向及び他方向へと往復移動する。
記録ヘッド15の下方は、被記録体を成す記録用紙10aの搬送経路となっており、ガイドロッド13に対して回転軸心が平行となるようにして筐体12に架設された紙送りローラ21によって、該搬送経路に沿って記録用紙10aは記録ヘッド15の下方を搬送される。従って、記録用紙10aの上方に記録ヘッド15が位置しているときに、記録用紙10aを断続的に搬送させつつ記録ヘッド15を往復移動させ、且つこれらの動作中に記録ヘッド15からインクを吐出することにより、記録用紙10a上の所定の位置にインクを付着させて所望の画像を形成することができる。
なお、以下の説明において「走査方向」とは記録ヘッド15がガイドロッド13に沿って移動する方向といい、「搬送方向」とは記録ヘッド15の直下を記録用紙10aが搬送される方向をいうものとし、これらと異なる場合やその他の方向については、適宜そのときに説明を付すものとする。
図4は、記録ヘッド15を上方から見たときの構成を示す模式的平面図であり、図5は、図4に示す記録ヘッド15をV-V線で切断したときの構成を示す模式的断面図である。図4に示すように記録ヘッド15は、後述する液体流路30(図4参照)が内部に形成された流路ユニット50と、その上面に接続されたアクチュエータ51とから主に構成されている。流路ユニット50の上部には、走査方向に長寸の長円形状を成す複数の圧力室孔21aが、搬送方向に並設されて1つの圧力室孔列21bを形成しており、このような圧力室孔列21bが走査方向に隣接して複数(図4では2つ)並設されている。また、アクチュエータ51は、上述した配線ユニット1と、この配線ユニット1が有する給電電極3への電圧の印加によって変形する後述の圧電層20などから構成された駆動層51aとを有している(図5も参照)。
記録ヘッド15の構成について更に詳述すると、まず、図5に示すように記録ヘッド15が有する流路ユニット50は、上方から順に圧力室プレート21と接続流路プレート22とマニホールドプレート23とノズルプレート24とが夫々積層接着された構成となっている。
圧力室プレート21には、上述したような長円形状を成す圧力室孔21a(図4も参照)が形成されており、圧力室プレート21の下面に接続される接続流路プレート22には、圧力室孔21aの一端に連通する液体流入孔22aと、圧力室孔21aの他端に連通する第1液体流出孔22bとが形成されている。マニホールドプレート23は、開口面積が比較的大きく搬送方向へ延びるマニホールド孔23aを有し(図4も参照)、該マニホールド孔23aは、1つの圧力室孔列21b(図4参照)を構成する全ての圧力室孔21aとの間で、各液体流入孔22aを通じて連通している。また、マニホールドプレート23には、マニホールド孔23aとは別に第2液体流出孔23bが形成されており、該第2液体流出孔23bは第1液体流出孔22bを通じて圧力室孔21aに連通している。更にノズルプレート24は、第1液体流出孔22b及び第2液体流出孔23bを通じて圧力室孔21aに連通するノズル孔24aを有し、該ノズル孔24aは、下方へ向かうに従って口径が小さくなるように形成されている。
このような各プレート21〜24が積層接着されると、上述したマニホールド孔23aが、ノズルプレート24においてノズル孔24a以外の部分により下方から閉鎖され、且つ接続流路プレート22の液体流入孔22a及び第1液体流出孔22b以外の部分によって部分的に上方から閉鎖されることにより、共通液室31が形成されている。また、圧力室孔21aは、圧力室プレート21に積層接着される金属製の振動板25により上方から閉鎖され、且つ接続流路プレート22の液体流入孔22a及び第1液体流出孔22b以外の部分によって部分的に下方から閉鎖されることにより、圧力室33を形成している。
更に、接続流路プレート22が有する液体流入孔22aは、上記共通液室31と圧力室33との間を連通する液体流入路32を成し、接続流路プレート22とマニホールドプレート23とが夫々有して互いに連通する第1液体流出孔22b及び第2液体流出孔23bは、圧力室33とノズル孔24aとの間を連通する液体流出路34を成している。そして、共通液室31、液体流入路32、圧力室33、液体流出路34、及びノズル孔24aによって、インクが通流する一続きの液体流路30が構成されている。
また、図4に示すように、2つの圧力室孔列21bに対応して設けられた2つの共通液室31は互いに連通しており、これらの共通液室31は、圧力室プレート21及び接続流路プレート22に形成された貫通孔35を通じて、記録ヘッド15とは別個に設けられたインクタンク(図示せず)に連通している。従って、インクタンクからのインクは、貫通孔35を通じて共通液室31へ供給され、この共通液室31からノズル孔24aへ至る液体流路30内に充満される。そして、圧力室33の上壁を成す振動板25がアクチュエータ51の駆動により振動すると、圧力室33の容積が変化し、圧力室33内のインクに圧力が付与されて該インクは液体流路30の下流側へ圧送され、ノズル孔24aから外部へ噴射される。
次に、アクチュエータ51について説明する。図4に示すようにアクチュエータ51は、上層を成す配線ユニット1と下層を成す駆動層51aとから構成されており、このうち駆動層51aは、圧電層20と、これを挟む共通電極40及び駆動電極41とを有している。
駆動層51aについてより詳説すると、共通電極40は振動板25の上面(流路ユニット50に対向する面とは反対側の面)に積層されており、該共通電極40の上面には圧電層20が積層されている。この圧電層20は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であって強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料から成っており、共通電極40の上面にて複数の圧力室33に跨って層状に形成されている。また、その形成方法としては公知の成膜技術を用いればよく、例えば、サブミクロンサイズの微粒子をガスと混合させてエアロゾル状にし、ノズルを通して吹き付けるAD法を用いることができる。なお、振動板25の上面にはアルミナ等から成る非導電層が成膜され、この非導電層の上面に共通電極40が配設されているため、振動板25と共通電極40とは互いに電気的には絶縁された状態となっている。
駆動電極41は圧電層20の上面に配設されており、例えば銀−パラジウム系ペーストなどの導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成でき、圧電層20の厚み方向視(即ち、平面視)で圧力室33が占める領域、即ち圧力室領域33a(図4及び図5参照)と重複するように設けられている。また、図4に示すように本実施の形態に係る駆動電極41は、長円形状を成す圧力室領域33aの長手方向寸法及び幅方向寸法と夫々略同寸法の対角線を有する菱形を成し、圧力室領域33aからはみ出ないように(全てが収まるように)配設されている。なお、圧力室領域33aは上述したように平面視で圧力室33が占める領域であるため、圧電層20においてこの圧力室領域33aと重複する部分は、インクをノズル孔24aから吐出させるに際し、印加電圧によって大きく変形可能な活性部を成すことが好ましい。
一方、アクチュエータ51の上層を成す配線ユニット1は、図1を用いて説明したように、ポリイミド製の基材2と、この一方の面2aに配設された給電電極3及び配線4と、絶縁層5と、粘着層6とから構成されている。そして、絶縁層5及び粘着層6が有する貫通孔5a,6aを通じて給電電極3が、圧電層20において圧力室領域33aと重複する部分に対向するようにして、粘着層6が圧電層20に積層接着されることにより、配線ユニット1は駆動層51aに接続されてアクチュエータ51が構成されている。その結果、アクチュエータ51において給電電極3は駆動電極41に対向配置された状態となっている。
また、配線ユニット1と駆動層51aとが接続された状態では、貫通孔5a,6aと給電電極3と圧電層20(又は駆動電極41)とによって液密的な空間である第2収容空間60が形成される。そして、配線ユニット1が第1収容空間8に有していた液状導電材9は、この第2収容空間60に封入される。また、第2収容空間60は、液状導電材9が占める容積の他に余剰の容積を有しており、この容積は第2余剰空間60aを形成している。
[液体吐出装置の製造方法]
次に、上述した液体吐出装置10の製造方法について説明する。図6は、液体吐出装置10が備える記録ヘッド15の製造方法を示す図面であり、(a)〜(d)は夫々当該製造方法の第1工程〜第4工程を示している。なお、以下では液体吐出装置10のうち記録ヘッド15の製造方法について説明しているが、液体吐出装置10が備える他の構成については公知の製造方法を適用することができるため、その説明は省略する。
図6(a)に示すように第1工程では、流路ユニット50の上部に設けられた振動板25の上面に共通電極40を積層し、更に該共通電極40の上面に圧電層20を積層する。次の第2工程では、圧電層20の上面に駆動電極41を配設する(図6(b)参照)。これにより、圧電層20の下面(圧力室33に対向する面)には共通電極40が接合され、上面には駆動電極41が接合され、駆動層51aが形成される。また、駆動電極41を圧電層20に接合するに際しては、圧力室33の位置に対応するように、より詳しくは、圧力室領域33aと重複するようにして駆動電極41を設ける。
図6(c)に示す第3工程では、図1に示した配線ユニット1から保護シート7を剥離する。そして図6(d)に示す最終の第4工程では、保護シート7が剥離された配線ユニット1を、第2工程を終えて形成された駆動層51aに積層接着する。この第4工程での接着に際しては、配線ユニット1が有する貫通孔5a,6a(図6(c)参照)を通じて給電電極3が、圧電層20における圧力室領域33aに対応する部分と対向するようにする。より好ましくは、貫通孔5a,6aの開口を圧力室領域33aと等しいかそれ以上に形成し、貫通孔5a,6a内に圧力室領域33aの全てが位置するようにして配線ユニット1と駆動層51aとを接着する。
この第4工程を終えることにより、貫通孔5a,6aと給電電極3と圧電層20(又は駆動電極41)とによって液状導電材9を封入した第2収容空間60が形成され、この液状導電材9を介して給電電極3と駆動電極41とが電気的に接続される。なお、駆動電極41は圧力室33の位置に対応するように配設されているため、圧電層20と液状導電材9との接点領域20a(本実施の形態では、駆動電極41と圧電層20との接触領域と同じ)は、圧力室領域33a内に位置している(図5参照)。なお、配線ユニット1が有する第1収容空間8には、液状導電材9の容積以外の第1余剰空間8aが含まれているため、この配線ユニット1を駆動層51aに貼付して形成される第2収容空間60にも、液状導電材9の容積以外の第2余剰空間60aが形成される。
このようにして形成された記録ヘッド15は、配線4を通じて給電電極3に電圧が印加されると、液状導電材9を介して給電電極3と接続された駆動電極41は、共通電極40とは異なる電位とされる。これにより駆動電極41と共通電極40と間に生じる電界に起因して、両者に挟まれた圧電層20の形状が変化すると共に振動板25の形状も変化する。その結果、圧力室33の容積が変化して、圧力室33内のインクが液体流路30を通じてノズル孔24aから外部へ吐出される(図5参照)。
以上に説明した液体吐出装置10によれば、配線ユニット1を用いて給電電極3と駆動電極41とを液状導電材9を介して容易に接続することができる。また、液状導電材9を介して両者を電気的に接続しているため、圧電層20において圧力室領域33aに対応する部分であって印加電圧によって形状が変化する部分(活性部)に、液状導電材9を直接的に接触させても、圧電層20における前記部分(活性部)の形状変化が妨げられない。
また、このような接続形態が可能であるため、圧力室33の高集積化を図ることができ、記録ヘッド15の小型化や、吐出液体によって形成される画像の高解像度化を図ることも可能である。また、圧電層20と液状導電材9との間を駆動電極41を介して接続しているため、駆動電極41として比較的滑らかな表面形状を有するものを採用することにより、駆動電極41と液状導電材9との接触面積を大きく確保でき、結果的に圧電層20と液状導電材9とを低抵抗により接続することができる。
更に、アクチュエータ51が有する第2収容空間60には、液状導電材9以外に第2余剰空間60aが形成されている。従って、記録ヘッド15の駆動時などに生じる熱によって液状導電材9が膨張したとしても、その膨張容積分を第2余剰空間60aにて収容することができ、第2収容空間60から液状導電材9が漏れ出るのを防止することができる。
なお、配線ユニット1は上述した液体吐出装置10の他、任意の対象物に対して貼付して用いることができ、貼付された対象物と給電電極3との間を、液状導電材9を介して電気的に接続することができる。
[記録ヘッドの他の構成]
図7は、他の構成を成す記録ヘッド70の断面図である。この記録ヘッド70は、圧電層20の上面に駆動電極41が設けられておらず、配線ユニット1が有する液状導電材9は、圧電層20の上面と直接的に接続されている。そしてこのときも、液状導電材9と圧電層20との接点領域20aは圧力室領域33a内に位置している。なお、記録ヘッド70が備えるその他の構成については、既に説明した記録ヘッド15において対応する部分と同様の構成になっているため、これと同じ符号を付すことによりその説明は省略する。
また、このような記録ヘッド70の製造方法は、既に説明した記録ヘッド15の製造方法において、図6(b)に示す第2工程(駆動電極41を配設する工程)を省略し、第1工程と第3工程〜第4工程によって構成されるものと同様である。従って、その説明については図6を用いて説明した内容を参照するものとし、ここでの詳説は省略する。
このような記録ヘッド70においても、既に説明した記録ヘッド15と同様に、配線ユニット1を用いて給電電極3と圧電層20とを容易に接続することができる。また、圧電層20において圧力室領域33aに対応する部分(活性部)が印加電圧によって形状変化するのを妨げることがなく、且つ圧力室33の高集積化や記録ヘッド70の小型化を実現することができる。更に、駆動電極41を備えていないため、部品点数及び製造工数が削減され、コストの低減を図ることが可能である。
[液状導電材の種類]
ところで、上述した配線ユニット1が備える液状導電材9には、配線ユニット1を対象物(例えば、上述した駆動層51a)に貼付して使用するときに、所定の流動性と所定の導電性を有する公知の材料を採用することができる。
例えば、水晶振動子の支持に用いられる導電性接着剤を液状導電材9として用いることができる。このような導電性接着剤としては、エポキシ系樹脂又はポリイミド系樹脂、流動性確保の観点からより好ましくはシリコン系樹脂を母材(バインダーともいう)とし、この母材に金、銀、銅、ニッケル、アルミ、カーボン、グラファイトなどの金属粉から成る導電フィラーを練り込んだものがある。また市販製品としては、株式会社スリーボンド社製の3300シリーズのうち、液状タイプのものや、藤倉化成株式会社製のドータイトシリーズが利用しうる。
また、低融点のイオン液体を用いることも可能である。イオン液体は、蒸気圧がほぼゼロであって難燃性であり、粘性が低く導電性が高いという特徴を有し、イミダゾリウム系、ビリジニウム系、及び脂肪族系のものがある。イミダゾリウム系のイオン液体としては、関東化学株式会社製のAEImBr、AEImBF4、AEImTFSI、ABImBr、ABImBF4、ABImTFSI、AAImBr、AAImBF4、AAImTFSIなど(これらは正確には、1-アリル-3-アルキルイミダゾリウム系)が市販製品としてある。また、脂肪族系のイオン液体としては、同じく関東化学株式会社製のTMPA TFSI、PP13 TFSI、P13 TFSI、P14 TFSIなどがある。
その他、公知の導電性ポリマー(例えば、ティーエーケミカル株式会社製のBaytron PEDOTなど)や、常温で液体の金属であるガリンスタンなども利用しうる。
液状導電材9として何れの材料を採用するかは、液体吐出装置10が使用されているときの配線ユニット1の温度範囲内での流動特性(換言すれば、硬化特性)の他、各材料自身の体積抵抗率(Ωcm)や、液状導電材9と接触する駆動電極41及び給電電極3との接触抵抗(mΩ)などを考慮して適宜決定すればよい。
[配線ユニットの他の構成]
図8は、他の構成を成す配線ユニット80を示す断面図である。図8に示す配線ユニット80は、図1に示した配線ユニット1において基材2と絶縁層5とが入れ替わった如くの構成となっている。より詳しく説明すると、配線ユニット80は、ポリイミド等の絶縁材で形成された板状(又はシート状)の基材(第2絶縁層)82を備え、該基材82の一方の面(図8における上面)82aには銅箔から成る給電電極83と配線84とが配設されている。この配線84は給電電極83との間で電気的に接続されており、図示しない外部電源からの電力を給電電極83へ供給するようになっている。
基材82の一方の面82aには絶縁層(第1絶縁層)85が設けられており、この絶縁層85によって給電電極83及び配線84は被覆されている。また、基材82にはレーザー又はエッチングによって形成された貫通孔82bが設けられており、この貫通孔82bを通じて給電電極83が露出した状態となっている。なお、図8では貫通孔82bを通じて給電電極83が部分的に露出した構成となっているが、給電電極83の全てが貫通孔82bを通じて露出するように構成してもよい。
基材82の他方の面82cには粘着層6が設けられている。この粘着層6は、基材82が有する貫通孔82bと形状が整合する貫通孔6aを有し、粘着層6は、貫通孔82b,6aを通じて給電電極83が露出するようにして基材82に接着されている。更に、粘着層6において基材82とは反対側の面6bには剥離可能な保護シート7が接着されている。そして、貫通孔82b,6aと給電電極83と保護シート7とによって、液密的な空間である第1収容空間8が形成され、この第1収容空間8には液状導電材9が封入されている。また、第1収容空間8は、液状導電材9が占める容積の他に余剰な容積を有しており、この容積は第1余剰空間8aを形成している。
この配線ユニット80の製造工程は次のとおりである。まず、予め貫通孔82bが形成された基材82の一方の面82aに、給電電極83及び配線84を形成する。給電電極83及び配線84は例えばスクリーン印刷によって形成する。このとき、給電電極83は貫通孔82bから露出するように位置決めされて形成される。次に、基材82の一方の面82aにフォトリソグラフィやスクリーン印刷によって給電電極83及び配線84を完全に被覆するように絶縁層(第1絶縁層)85を形成する。その後、基材82の他方の面82cに貫通孔6aを有する粘着層6を形成する。これにより、絶縁層(第1絶縁層)85と、給電電極83及び配線84と、基材(第2絶縁層)82と、粘着層6とがこの順序で並設された積層体が形成され、且つ基材82及び粘着層6が有する貫通孔82b,6aを通じて給電電極83が露出した状態となる。そして、貫通孔82b,6aと給電電極83によって画定された凹部に液状導電材9を注入し、粘着層6に保護シート7を接着することで配線ユニット80の製造が完了する。
このような構成の配線ユニット80においても、図1に示した配線ユニット1と同様に、保護シート7を剥離して対象物に貼付することにより、給電電極83と対象物との間を液状導電材9を介して容易に電気的に接続することができる。また、液状導電材9を介して接続するため、対象物が圧電層20(図5参照)のように変形するものであっても、電気的な接続状態を確保することができる。また、保護シート7によって液状導電材9が封入されているため、配線ユニット80から液状導電材9が漏れ出るのを防止することができる。また、第1収容空間8には第1余剰空間8aが設けられているため、液状導電材9が熱膨張した場合であっても、その膨張分を第1余剰空間8aにて吸収することができる。更に、配線ユニット80は既に説明した液体吐出装置10に適用することもでき、この場合、配線ユニット1を適用した場合と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、給電電極と対象物とを電気的に接続するための配線ユニットに適用することができる。また本発明は、このような配線ユニットの製造方法、該配線ユニットを用いた液体吐出装置、及び該液体吐出装置の製造方法に適用することができる。
本発明の実施形態に係る配線ユニットの構成を示す断面図である。 図1に示す配線ユニットの製造方法を説明するための図面であり、(a)〜(d)は夫々第1工程〜第4工程を示している。 本発明の実施の形態に係る液体吐出装置の構成を示す模式的斜視図である。 記録ヘッドを上方から見たときの構成を示す模式的平面図である。 図4に示す記録ヘッドをV-V線で切断したときの構成を示す模式的断面図である。 図3に示す液体吐出装置が備える記録ヘッドの製造方法を示す図面であり、(a)〜(d)は夫々第1工程〜第4工程を示している。 他の構成を成す記録ヘッドの断面図である。 他の構成を成す配線ユニットを示す断面図である。
符号の説明
1 配線ユニット
2 基材(第1絶縁層)
3 給電電極
4 配線
5 絶縁層(第2絶縁層)
5a 貫通孔
6 粘着層
6a 貫通孔
7 保護シート
8 第1収容空間
8a 第1余剰空間
8b 凹部
9 液状導電材
10 液体吐出装置
15 記録ヘッド
20 圧電層
21a 圧力室孔
21b 圧力室孔列
30 液体流路
33 圧力室
33a 圧力室領域
40 共通電極
50 流路ユニット
51 アクチュエータ
51a 駆動層
60 第2収容空間
60a 第2余剰空間
70 記録ヘッド
80 配線ユニット
82 基材(第2絶縁層)
82b 貫通孔
83 給電電極
84 配線
85 絶縁層(第1絶縁層)

Claims (3)

  1. 給電電極を有する配線ユニットの製造方法であって、
    第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、
    前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、
    前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程と
    を備えることを特徴とする配線ユニットの製造方法。
  2. 第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、
    前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、
    前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程と、
    を実行することによって給電電極を有する配線ユニットを製造し、
    更に、
    印加電圧により変形可能な圧電層を、吐出口へ通じる液体流路の途中に設けられた圧力室にその一方の面が対向するように設ける工程と、
    前記配線ユニットから前記保護シートを剥離する工程と、
    前記保護シートが剥離された前記配線ユニットを、前記圧電層の他方の面に対し、該圧電層の厚み方向視で前記圧力室が占める領域と前記配線ユニットが有する前記貫通孔とが重複するように、前記粘着層を介して貼付することにより、前記給電電極と前記圧電層とを前記液状導電材により電気的に接続する工程と
    を実行することによって前記配線ユニットを備える液体吐出装置を製造する方法。
  3. 第1絶縁層と、前記給電電極および該給電電極に電気的に接続した配線と、前記給電電極を露出させる貫通孔を有する第2絶縁層と、該第2絶縁層が有する前記貫通孔を通じて前記給電電極を露出させる貫通孔を有する粘着層とがこの順序で並設された積層体を形成する工程と、
    前記第2絶縁層及び前記粘着層が有する前記貫通孔と前記第1絶縁層とによって形成された凹部に液状導電材を注入する工程と、
    前記粘着層に剥離可能な保護シートを貼付して前記液状導電材を封入する工程と、
    を実行することによって給電電極を有する配線ユニットを製造し、
    更に、
    印加電圧により変形可能な圧電層を、吐出口へ通じる液体流路の途中に設けられた圧力室にその一方の面が対向するように設ける工程と、
    前記圧電層の他方の面に、前記圧力室の位置に対応して駆動電極を接合する工程と、
    前記配線ユニットから前記保護シートを剥離する工程と、
    前記保護シートが剥離された前記配線ユニットを、前記圧電層の他方の面に対し、該圧電層の厚み方向視で前記圧力室が占める領域と前記配線ユニットが有する前記貫通孔とが重複するように、前記粘着層を介して貼付することにより、前記給電電極と前記圧電層とを前記液状導電材により電気的に接続する工程と
    を実行することによって前記配線ユニットを備える液体吐出装置を製造する方法。
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