JP4977670B2 - 生花整形器 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は花や樹木など(花と称する)を生けるのに用いる剣山と同様の役割を果たす生花整形器に関する。
人々の関心事は、時代の推移により物から心へと移り変わってきており、心のゆとりと豊かさを取り戻す環境作りには、日本古来の文化として発展してきた華道、即ち生花が最適である。
従来より、華道には剣山が用いられているが、剣山という従来からの定型物にとらわれることなく、活け方の自由化及び効率化に適した生花整形器の開発が望まれている。活け方には各種の流派があり、それぞれの歴史と共に特徴がある。従って、単に生花を生ける道具として生花整形器を用いるのではなく、各流派による基本的技法や理念を、子供を含めた初心者に理解させるという役割を生花整形器が担えれば望ましい。
例えば流派によっては、伝統的な生花正風体では、人・天・地になぞらえる三本の役枝、真・副・体により構成され、現代的な感覚を重視する生花新風体では、陰・陽からなる二つの役枝と作品効果を高める第三枝で構成される。また、これらの役枝以外のあしらいと言われる補助的なものを用いることもある。そして役枝やあしらいはその刺し位置がある程度決まっているのであるが、従来の剣山は多数本の針の中から刺し位置に適した針を選択しなければならず、その選択が熟練者以外には分かり難かった。
また、生花は心の休まりや感動を与えてくれるものであり、生花がみずみずしい生気、即ち生命を保ち続けるには、きれいな水が必要である。生花の生命は水の力によって支えられていると言える。従って、毎日、花器の水を交換することが望ましい。
ところが、水の交換作業中に、生花に触れると、活けられた花の角度が変わってしまうことがある。生花は見る角度を計算し、全体の形を充分に考慮して活けられたものであるので、花の角度が変われば、作品本来の意図が崩れる。かといって、従来の剣山の針が2cm程度と短く形成されていることから、この短い針に斜めに切った花の茎などを刺し直して作品本来の意図に修正するには、熟練した高度な技能が要求される。それ故、水の交換作業は、殆ど行われていないのが実情である。なお、刺し直す場合に限らず、最初に活ける際であっても剣山の場合には、針に刺す技能が出来栄えを大きく左右し、刺した後に角度を修正することは困難である。
そこで、花を刺す位置が分かりやすく、花を最初に活ける際及び刺し直しする際に生けやすく、その上、角度の修正も容易で、水の交換作業を頻繁に行える生花整形器の開発が今日も望まれている。
ところで、剣山以外の生花整形器として、商品名オアシスよりなる吸水性スポンジが広く知られている。この吸水性スポンジは、連続気泡の合成樹脂製品であって、花を比較的刺しやすいものではあるが、一度挿して穴を空けると、穴のない元の状態には戻らず崩れるので、再度同じ場所に刺し直すことはできない。
また、花の茎形状に一致する穴が、刺した通りにできるので、刺した後に花の角度を修正することはできなかった。さらに、これは、水を充分にスポンジに吸わせてから使用するものであって、水中に沈めたまま使用するものではないので、3〜5時間程経つと、スポンジが乾燥してきて水が充分に花に供給されず、花の生気が持たなくなった。
また、オアシスは、一度使用すると、再利用できないものである。しかしながら、地球温暖化防止が叫ばれる現代の要請からすれば、リサイクルできるものが望ましい。
オアシス同様、生けた花の形を維持することを目的とした活花整形器に関する出願は多数あれども、生けた花を逆さまにしてもその形状を殆ど維持でき、仮に多少生けた形が変わっても修正がし易く、それゆえ、水の交換作業をなんら支障なく行えるものは、本発明者が創作したもの以外に皆無といってよい(特許文献1)。
それもそのはず、本発明者は、人生の味わいを深く考え、生花を通じて人に豊かな心をもたらすために、今まで培ってきた長年の経験を糧にして、多大な努力、苦労を重ねに重ね、特許文献1に記載の生花整形器の発明に至ったのである。
今回、特許文献1に記載の生花整形器を現実の商品化に際してさらに有効に利用できるようにするために、水中に沈めて使用でき、水を補給・交換する事を以ってスポンジの感想を回避し精気ある生花を長期間にわたって観賞し得る実用性の高い生花製作器の創作を進めてきた。
これら一連の創作活動は、単なる人まねではなく、本発明者の独自のものである。そして、今回の創作活動は、本発明者の残された人生いや生命の全てを捧げる気持ちで行われたものであって、その結果、一連の創作活動の集大成とも言える発明が遂に完成したのである。
特開2008−29394号公報
本発明は上記実情の下で創作されたもので、その課題とするところは、花を刺す位置が分かりやすく、花を最初に活ける際及び刺し直しする際に生けやすく、角度の修正も容易で、如何なる花器を使用しようとも高い安定性が得られ、更には、水の交換作業をするのに好適な生花整形器を提供することにある。
上記課題を解決する為になされた本発明による生花整形器は、弾力性を有する発泡体、又は発泡体層を含んだ弾力性を有する樹脂製積層体からなり、刺された花を拘束する複数の長孔を備える盤と、前記盤の水没を維持するアンカーを、上下に重ね合わせ一体化してなるものである。前記長孔は、盤の上面から底面まで口径の一定な抜き孔形状とすれば、表裏を付け替えて用いる事ができる他、水の循環を確保できる点でも望ましい。
花器の損傷を防止するには、前記盤の外縁に、前記アンカーの外縁より外側へ突出し当該アンカーと花器又は支持台の内面との干渉を回避する緩衝部を設ける構造が望ましい。また、その形状としては、外縁に凹凸が形成されることにより、その表裏に通じる水循環路が形成される形状であることが望ましい。
花器内における水の循環を高めるには、前記盤又はアンカーの接合面に凹み部(溝等)又は突出部等を設けるなどして、前記盤又はアンカーを、前記盤とアンカーとの間に間隙(水循環路)が形成される形状とすることが望ましい。
花器の形状に合わせて盤に適正な高さを与えるには、ボルトとナット(又はネジ孔)の組合せ等、前記盤とアンカー相互の間隔を維持して一体化する連結部材を備えた構造を採用することが望ましい。
前記アンカーは、前記盤を水中に定着させるものであれば足りるので、例えば、前記盤を水没させる重りであってもよく、重りと、当該重りが固定され、且つ前記盤を当該盤の弾性を利用して保持する為の支持手段を備えたアタッチメントで構成したものであってもよい。
前記干渉回避の目的を達成し、且つ複数の花器や流派への対応を可能とすべく、二枚の盤の間にアンカーを挟む構造を採ることもできる。一枚の盤のみを有する場合には、前記アンカーを、花器の底に定着する接着部材と、当該接着部材が固定され、且つ前記盤を弾性的に保持するアタッチメントとで構成することもできるし、前記アンカーに伸縮可能な脚部材を備え、前記アンカーの高さを調整可能とした構造を採ることもできる。
本発明の生花整形器は、盤の弾力性と、盤にあけた長孔の形状とが相俟って、長孔の口径よりも一回り大きな花を上から突き刺せば、長孔が僅かに広がって花の茎等の下部を挟んで拘束して簡単に活けられる。従って、花を最初に生ける際、及び刺し直す際に活けやすく、何度でも使用できるので、園芸用オアシスよりも経済的である他、地球温暖化防止対策としても有利である。
生花の生命は水に支えられている実情の下、アンカーの存在によって、花を生けた生花整形器を水に沈めた状態で安定した姿勢や位置を維持することができる他、盤をその外周縁に水循環路が形成される形状とした場合は言うに及ばず、水循環路が形成されない形状を採用した場合にあっても、前記長孔を、盤の上面から底面まで口径の一定な抜き孔形状とすれば、長孔中の花を刺した箇所以外は、水循環用の通路となることから、花の生気が長期に亘って維持できる。また、このような盤は容易に製作できるので、製品コストを抑えられる。
盤を独立気泡の発泡体とすれば、花器内の水に浸ける使用時であっても水が浸み込まず盤の浮力が強く働くものの、アンカーの存在によって、盤は確実に水中に沈んで定着し、その製品自体の弾力性が長く維持され、水に浸けていない状態で長孔に差し込んだ花の拘束状態は、盤を水中に沈めても維持される。
その結果、花を生けた生花整形器を、花器から取り出して水を交換する作業中に、花の角度が変わったとしても、刺したまま花を長孔の長さ分だけ傾けたり、長孔内で花を微妙に回したりして、角度の調整をすることもでき、角度調整や修正が容易であることから水の交換作業をなんら気兼ねなくでき、花をみずみずしい状態で長期に亘って維持できる。
さらに、盤にあけた長孔以外の箇所には花を刺せないので、花の刺し位置が明確になり、しかも、盤に対する長孔の位置を予め各流派に合わせて形成すれば、流派に合わせた活け方も容易となる。なお、一つの長孔に複数本の花を刺すことも可能である。
盤の外縁に、前記アンカーの外縁より外側へ突出した緩衝部を設けることによって、当該アンカーと花器又は支持台の内面との干渉を回避することができ、当該花器又は支持台の内周と盤の外周との間に排水口を兼ねた水循環路が形成される形状に、盤の外周形状をしてあれば、水循環路を経て盤の上下に水が循環して、花の生気が長期に亘って維持できると共に、花器等を大きく傾ければ盤の外周の排水口から水を残らず排水できる。
盤とアンカー相互の間隔を維持して一体化する連結部材を設ければ、深い花器であっても盤の高さを水面又は花器の口部から近い位置に置く事ができ、アンカーに伸縮可能な脚部材を設ければ、花器の深さや目的とする生花の態様を想定した上で花の茎の長さに応じた高さに盤の高さを調整することができる。
アンカーを重りとすれば、花器の中に入れるだけで設置でき、水を交換する際に取り出すことも迅速にできる。二枚の盤の間にアンカー(重り)を挟む構造を採ることによって、異なる流派の長孔の配置が施された二種類の盤を、表裏ひっくり返すことのみによって実現することができる。
重り、又は接着部材を固定し、且つ盤を弾性的に保持するアタッチメントを備えることによって、盤が消耗した場合に、盤を適宜交換して用いることができる。
以下、本発明による生花整形器の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示す生花整形器は、第1の実施の形態であって、その基本的構成は、刺された花を拘束する複数の長孔1を備える多角形状(星形状を含む)の盤2と、前記盤2の水没を維持するアンカー3を、上下に重ね合わせ、ボルト等で連結することにより一体化してなる生花整形器である。
当該例における盤2は、厚肉の板状の六つの頂部を持つ星型形状であって、その隅角を丸く面取りしてある。また、盤2は、アンカー3に固定する為のボルトを通す(頭部は引っ掛かる)複数の固定孔と、花を刺す複数の長孔1を、表裏に貫通してあけてある。長孔1は、打ち抜き加工によって形成するもので、盤の上面から底面まで口径の一定な形状となる。長孔1はいずれも直線状であって、盤2の中心には、長い長孔1を形成し、この長い長孔1を中心として、その外周側に放射状に短い長孔1を形成してある(例えば、図1(A)(B)参照)。
多数の長孔1の配列は、華道の大半の流派の活け方に対応したものである。盤2の中央に位置する長孔1の中心に役枝となるメインの花を活けた場合、盤2の周囲の長孔1には、あしらい等の補助的な花を活けることができる。
当該例の盤2は、独立気泡の発泡体であって、原料としては例えば、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、エチレン樹脂(例えばポリエチレン)、ポリプロピレン、合成ゴムが挙げられ、この例示された原料は燃焼しても無害である。
具体的な実験例として、三和化工株式会社(本社:京都市南区上鳥羽仏現寺町56番地)のポリエチレンフォームであって、登録商標サンペルカのL−1002、C−1000、G−05の各種類を用いて、盤2を製造した。L−1002を選択したのは、見掛け密度100kg/m3以上であったからである。C−1000を選択したのは、引張強さ1.4MPa以上だからである。G−05を選択したのは、25%圧縮した場合の圧縮応力150kPa程度以上だからである。
盤2の素材は、独立気泡の発泡体に限らず、連続気泡の発泡体、又はそれらの発泡体層を含んだ弾力性を有する同形状の比較的薄手のシート2aを複数枚重ね合わせることによって花を挟んで拘束するのに適当な厚みとした樹脂製積層体であっても良い(図8参照)。
盤2の発泡倍率は一例として5〜15倍であり、この範囲であれば花を何度も突き刺す反復使用に耐えられる強度を持ちつつ花を挟んで拘束し、圧入時や抜き取り時に多少曲げても割れない適度な弾力性(圧縮後の復元力)が得られる。また、弾力性によって盤2の外径よりも少し小さな口径の支持台等に圧入でき、圧入した取付状態が安定する(図1(B)参照)。なお、盤をカッターやハサミで切断して、所望の大きさにして使用することもできる。
長孔1は、一例としてその溝幅又は短径を、3〜6mm、望ましくは4mm程度としてある。また、長孔は溝幅:4mmに対し、溝長さ又は長径:8〜30mmの比率が望ましい。盤2の厚みは、その一例として9〜30mmとする。長孔1に溝幅よりも太い花を突き刺すと、図1(B)に示すように、弾力性とその長孔形状によって突き刺し箇所が局部的に花の茎に見合った形状に広がり、長孔1の全長のうち、花を刺した箇所以外の部分が、上下に通じる水循環用の通路となり、水の停滞を防止し、生花の生気を従来よりも長く、数日程度保持できる。なお、長孔1は直線状なので、その直線の長さを利用して花を大きく傾けて活けられる。更に、太い枝を刺す場合に耐え得る様に、複数の長孔1を交差した形状とすることもできる。
アンカー3は、盤2よりもかなり大きな花器4内に盤を設置した場合にあっても、盤2を水中に沈ませた状態で維持する機能を有するものである(例えば、図9(A)参照)。アンカー3の具体的態様としては、最も基本的形態として、前記機能を奏することのできる程度の比重と重量を有する重り3aからなるもの(図2(A)参照)、その変形例として、当該重り3aの下面に脚部材9を付設する連結部10を設けたもの(図2(B)参照)、若しくは重り3aの下面に接着部材14を付設したもの(図2(C)参照)、又は当該重り3aを前記盤2を保持するアタッチメント3bの下面に固定したもの(図4(A)参照)、更にその重りの下面に脚部材9を付設する連結部10を設けたもの(図4(C)参照)、盤2を保持するアタッチメント3bの下面に接着部材14を付設したもの(図4(B)参照)、若しくは盤2を保持するアタッチメント3bの下に前記重り3aを固定し、当該重り3aの下面に接着部材14を付設したもの(図4(D)参照)が挙げられる。
前記重り3aは、例えば、ステンレス鋼、又は鉄に塗装を施した円盤状、又は多角形状(星形状を含む)の盤体であって、盤2を定着するボルトが螺合する複数のネジ孔を連結部11として備え、図2(A)に示す例では、当該ネジ孔の周囲は、重り3aと盤2との間隔を空けるための突出部7が同じ高さで設けられている。重り3aと花器4の底面との間隔をあける為に、同様の突出部7を重り3aの下面に設けてもよく、更に、当該間隔を調整可能とすべく、各突出部7に前記連結部10としてネジ孔を垂直に穿設すると共に、脚部材9となるボルトをそれぞれ螺合しても良い(図2(B)参照)。必要に応じて重り3aの表裏を貫通する透孔12aを水循環用の通路として単数又は複数設けても良い。
前記アタッチメント3bは、樹脂製、木製、或いは金属製の盤体であって、円盤状、又は多角形状(星形状を含む)を呈し、必要に応じてアタッチメント3bの表裏を貫通する透孔12bを水循環用の通路として単数又は複数設けたものである(図4(A)参照)。表面側には、前記盤2の側縁部を中央に保持すべく、支持手段として、当該アタッチメント3bの周縁部の3点以上の箇所に等角度間隔で支持棒13が、当該アタッチメント3bの表面に対して垂直に突設されている(図3(A)参照)。尚、盤2が回転しない様に支持する場合には、当該盤2が備える緩衝部5の正逆転方向の側面に、各々立設された支持棒13のうちのいずれか一本の支持棒13が当たる様に配置すればよい(図3(B)参照)。
裏面側には、必要に応じて、接着部材14を付設する為の平面を設けるなり、当該アタッチメント3bの周縁部の3点以上の箇所に等角度間隔で、脚部材9を付設する為の前記連結部10としてネジ孔を垂直に穿設するなり、重り3aを取り付ける固定手段を設けるなりして、採用するアンカー(例えば、図4(A)乃至図4(D))3の構成に適宜合わせればよい。
当該例における前記支持棒13は、盤2の厚み以上の長さを有する皿ネジであって、各々アタッチメント3bに設けたネジ孔に対して露出長を調整できる状態で螺合する。当該支持棒13は、その胴部が、盤2の側面を弾性的に保持する(図4参照)と共に、その頭部が盤2の表面を弾性的に保持し(図3参照)、その結果、アタッチメント3bと盤2とが取り外し可能に一体化することとなる。
前記接着部材14は、例えば、表裏両面に粘着材が塗布された両面テープ、又は表面にループ状の織構造を有する雌片と表面にフック状の織構造を有する雄片とからなる所謂面ファスナーが挙げられる。前記重り3a又はアタッチメント3bの裏面には、前記雌片又は雄片のいずれか一方を接着し、他方を花器4の底面に接着することにより、雌雄両辺が密着して生花整形器を花器4の底面に定着する(図10参照)。
図2(D)及び図5は、生花整形器の第2の実施の形態であって、その基本的構成は、前記盤2とアンカー3相互の間隔を維持して一体化する連結部材8を備えたものである。
これら例の連結部材8は、盤2とアンカー3とを連結する前記ボルトと、盤2とアンカー3相互の間隔を一定に維持する中空パイプ状のスペーサ15をとで構成される。前記ボルトとして、双方の密着した連結に要する長さ以上の寸法を有するボルトを用い、前記盤に設けた孔を貫通してアンカー3に設けたネジ孔に螺合する。スペーサ15は、盤2とアンカー3との間においてボルトが通され、当該スペーサ15の両端面を持って盤2の下面及びアンカー3の上面を支持する。上記ボルトの長さを変え、それに伴ってスペーサ15の長さを変更することによって、前記盤2とアンカー3相互の間隔を変更することができる。
また、アンカー3の下面の周縁に略等角度間隔で垂直なネジ孔を三つ以上穿設し、脚部材となるボルトをそれぞれ螺合することによってアンカー3と花器4の底面との距離を調整することもできる。調整後の長さを維持すべく、アンカーの裏面に当接するナットを脚部材9となるボルトに装着しても良い(図5(B)参照)。
図6及び図7は、生花整形器の第3の実施の形態であって、その基本的構成は、二枚の盤2,2の間にアンカー3を挟む構造を採ったものである。
当該第3の実施の形態のアンカー3の構造としては、前記重り3a単体(図7(A)(B)参照)、又は盤2を保持するアタッチメント3bの裏面に重り3aを固定した構造のもの(図7(C)参照)であって、当該重り3aの上面及び下面に各々盤2,2を固定する連結部11,11を設けたもの、又は重り3aの表面に盤2を固定する連結部11を設けると共に、当該重り3aにボルト等で固定されたアタッチメント3bの表面における周縁部の3点以上の箇所に、等角度間隔で支持棒13を垂直に立設したもの(図7(C)参照)が挙げられる。
当該例における連結部11は、盤2を定着するボルトが螺合するネジ孔を備え、当該ネジ孔の周囲は、重り3aと盤2との間隔を空けるために隆起した突出部が同じ高さで設けられている(図7(A)参照)。重り3aと盤2との間隔を調整できる構造とするには、前記第2の実施の形態に示したボルトとスペーサ15からなる連結部材8を、前記突出部7に替えて、又は当該突出部7と併せて用いればよい(図7(B)参照)。
当該例に用いられる二つの盤2,2は、前記第1の実施の形態の説明において示した盤2と同様であるが、当該盤2の形状、大きさ、並びに長孔1の数及び配置を異ならせてある。また、各盤2は、その外縁に前記アンカー3の外縁より外側へ突出した緩衝部5を等角度間隔で備えた星形状を呈し、花器4の内面との干渉を回避する形状に整形されている(図6及び図7参照)。
更に、異なる盤2を適宜取り替えて使用できる構造として、前記重り3aの表裏に直接、又は前記連結部材8を介して第1の実施の形態で示したアタッチメント3bを固定し、当該アタッチメント3bを介してそれぞれ所望の盤2を取り付ける構造を採っても良い(図7(C)参照)。
上記の如く構成された生花整形器は、アンカー3が上下の盤2,2に覆われているので、図9(B)に示す様に、比較的細長の花器4の内面に弾性的に支持させて用いる場合であっても、花器4に損傷を与えることなく使用でき、その際、長孔1や盤2の周囲の水循環用の通路、又は盤2と重り3a、若しくは重り3aとアタッチメント3b相互の間に設けた水循環路6を経て、盤2の上下左右に水が行き来することができる。
また、生花整形器を花器4に固定してあるので、花器4を大きく傾けて(90度以上)、花器4内の水を捨てることができる。花器4を大きく傾けた際には、盤2周囲の水循環路6等や長孔1の花を活けた箇所以外が排水口となって残らず排水される。ゆえに、水を完全に交換できるので、生花を長期に亘って生気のあるみずみずしい状態に保持できる。
上述した本発明の生花整形器を用いれば、従来の剣山では考えられないほど花を活ける作業が手軽さになるので、例えばテーブルや食卓、客間などで話し合い、楽しみながら花を活けることができ、生花の大衆化に貢献する。
本発明の構造は、上記実施形態に各々示した構造に限られない。例えば、重り3aと盤2、或いは重り3aとアタッチメント3b等の固定手段は、ボルト止めに限らず、両面粘着テープを用いた固定や、螺合(図4(A)参照)又は嵌め合わせであっても良い。また、長孔1の個数は問わないし、複数設けた場合の各々の長孔1の形状が不一致であっても良い。
生花整形器の第1の実施の形態の一例を示す平面図である。 (A)(B)(C)は、生花整形器の第1の実施の形態の例を示す側面図であって、(D)は、第2の実施の形態の一例を示す側面図である。 生花整形器の第1の実施の形態の一例を示す平面図である。 生花整形器の第1の実施の形態の例を示す側面図である。 生花整形器の第2の実施の形態の一例を示す平面図及び側面図である。 生花整形器の第3の実施の形態の一例を示す平面図及び裏面図である。 生花整形器の第3の実施の形態の例を示す側面図である。 樹脂製積層体からなる盤の一例を示す構造断面図である。 生花整形器の第1の実施の形態及び第3の実施の形態の実施態様例を示す斜視図である。 生花整形器の第1の実施の形態の実施態様例を示す斜視図である。
符号の説明
1 長孔,2 盤,2a シート,
3 アンカー,3a 重り,3b アタッチメント,
4 花器,5 緩衝部,6 水循環路,
7 突出部,8 連結部材,9 脚部材,
10 連結部(脚部材),11 連結部(盤),12a 透孔,12b 透孔,
13 支持棒,14 接着部材,15 スペーサ,

Claims (8)

  1. 弾力性を有する発泡体、又は発泡体層を含んだ弾力性を有する樹脂製積層体からなり、刺された花を拘束する複数の長孔(1)を備える盤(2)と、
    前記盤の水没を維持するアンカー(3)を、
    上下に重ね合わせ一体化してなり、
    前記盤(2)の外縁に、前記アンカー(3)の外縁より外側へ突出し当該アンカー(3)と花器(4)の内面との干渉を回避する緩衝部(5)を設けたことを特徴とする生花整形器。
  2. 前記盤(2)又はアンカー(3)を、前記盤(2)とアンカー(3)との間に水循環路(6)を形成する凹み部又は突出部(7)を備えた形状としたことを特徴とする請求項1に記載の生花整形器。
  3. 前記盤(2)とアンカー(3)相互の間隔を維持して一体化する連結部材(8)を備えたことを特徴とする前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の生花整形器。
  4. 前記アンカー(3)は、前記盤(2)を水没させる重り(3a)である前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の生花整形器。
  5. 前記アンカー(3)は、重り(3a)と、当該重り(3a)が固定され、且つ前記盤(2)をその弾性を利用して保持する為の支持手段を備えたアタッチメント(3b)とで構成される前記請求項4に記載の生花整形器。
  6. 二枚の盤(2,2)の間にアンカー(3)を挟む構造を採ったことを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の生花整形器。
  7. 前記アンカー(3)は、花器(4)の底に定着する接着部材(14)と、当該接着部材(14)が固定され、且つ前記盤(2)を弾性的に保持するアタッチメント(3b)とで構成される前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の生花整形器。
  8. 前記アンカー(3)に伸縮可能な脚部材(9)を備え、前記アンカー(3)の高さを調整可能としたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれか記載の生花整形器。
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