JP4977636B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板に対して成膜処理などの処理を行う基板処理装置および半導体装置の製造方法に関する。
この種の基板処理装置として、半導体製造工程において半導体製造装置を用いて被処理基板上へ薄膜を形成する装置がある。この方法の一つであり、50Å〜100Å程度の酸化膜形成には基板温度約800℃では、基板上に酸化原料ガスである酸素と水素の混合ガス、あるいは水蒸気等を反応させることにより、その表面に酸化膜が形成されている。
基板上に酸化膜を形成するためには、基板のシリコン原子の間に酸素が入り込んで通過し、深いところまで(拡散の境界まで)到達する必要がある。よって、シリコン原子の間で酸素が自由に動けなければならない。しかし、そのためにはシリコン原子間距離を通常の5.43Åの1.2倍に広げる必要がある。ここで、シリコンに水素が付くとシリコンが動きやすくなることが分かっている。つまり、シリコンに水素が付いてシリコン原子間距離が広がったところへ酸素が付くため、酸素がシリコン原子間を通過して深いところまで拡散を進めることが可能となる。ここで、水素は小さいため、水素もシリコン原子間を動くことが出来る。ちなみに、800℃程度の熱を与えてもシリコンは動かない。従って、水素がないとシリコン原子間距離を1.2倍に広げることが出来ず、シリコン間に入り込む酸素は動くことができず拡散が進まなくなるというように、低温拡散では水素がないと酸化膜の成長は困難だった。
しかし、上記の水素を含む反応性ガスで作成された酸化膜は、膜中に水素を含有しており、長期間に渡ってデバイスを駆動することで酸化膜中の水素が徐々に離脱してダングリングボンド(欠陥)が発生し、SILCなどのデバイス加速評価においてリーク電流特性の経時悪化現象となって観察されるという問題点がある。リーク電流は、誤作動、消費電力・発熱量の増加、発熱にともなう素子の劣化等を引き起こし、集積回路の微細化・高速化プロセスの進捗を妨害する多大な障害となる。尚、この現象は酸化膜の膜厚が120Å以下でないと観察されない。このため、近年、水素が含まれない反応性ガスであるオゾンを用いた酸化膜形成方法が注目を集めている。また、生産性向上のため、複数枚の基板を同時処理可能なバッチ式半導体製造装置が望まれている。
しかしながら、オゾンは熱分解しやすく、分解してOとOとなりこのOがシリコンと反応し酸化膜(SiO)となるが、このOの寿命は短いため30Å以上の深いところまで通過することは出来ず、従って30Å以上の膜厚を持つ酸化膜を形成することが難しい。
また、枚葉装置では基板面の上方でガスを照射するため、均一にガスを供給できるが、バッチ式半導体製造装置では、基板面の側方でガスを照射するため、基板のエッジ部分が酸化されやすく、基板の中心は酸化されにくく、すなわち酸化膜の面内均一性の確保が非常に難しい。
本発明の目的は、この供給経路におけるオゾンの熱分解を抑制するために、オゾンの供給方法を改良すると共にオゾンガスに基板近傍にて高周波エネルギーを与えることで、上記従来の問題点であるバッチ式半導体製造装置において形成される酸化膜の面内均一性を確保しつつ、一定厚さ以上の酸化膜を形成することのできる基板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、処理室内に積層して収容される複数の基板の表面に酸化膜を形成する基板処理装置であって、前記処理室内にオゾンガスを供給するガス供給手段と、前記処理室内にプラズマを生成させるプラズマ生成手段と、少なくとも前記ガス供給手段及びプラズマ生成手段を制御する制御手段と、前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、を備え、前記ガス供給手段は、開閉バルブと、この開閉バルブを介して前記処理室に接続されオゾンガスを充填するバッファタンクと、を有し、前記制御手段は、前記ガス供給手段によりオゾンガスを供給しつつ前記開閉バルブを閉とすることで前記オゾンガスを前記バッファタンクに充填し、所定時間経過後、前記開閉バルブを開として前記バッファタンクに充填された前記オゾンガスを前記処理室内に供給することで前記基板の表面に酸化膜を形成するように前記ガス供給手段を制御し、さらに、前記オゾンガスを前記処理室内に供給する時、前記プラズマ生成手段により前記処理室内にプラズマを生成させ前記オゾンガスを励起するように制御するよう構成されることを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板を処理室内に搬入する工程と、前記処理室に接続されたバッファタンクにオゾンガスを充填する工程と、前記バッファタンクに充填されたオゾンガスを前記処理室内に供給しつつ、前記オゾンガスをプラズマ励起する工程と、前記処理室内の雰囲気を排気する工程と、前記基板を処理室内から搬出する工程と、
を有し、前記基板の表面に所望の厚さの酸化膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、オゾンを用いることにより、複数基板の表面に形成される酸化膜の面内均一性を確保しつつ、一定厚さ以上の酸化膜を形成することのできる基板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本発明の適用される形態に係る基板処理装置1の一例である半導体製造装置が示されている。
図1及び図2に示すように、筐体101の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ、該カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、該カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取り付けられている。
また、前記カセットエレベータ115の後側には、前記カセット100の載置手段としてのカセット棚109が設けられると共に、前記カセットステージ105の上方にも、予備カセット棚110が設けられている。前記予備カセット棚110の上方にはクリーンユニット118が設けられ、クリーンエアを前記筐体101の内部に流通させるように構成されている。
筐体101の後部上方には、処理室として用いられる処理炉202が設けられ、該処理炉202の下方には基板としてのウエハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート217を該処理炉202に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が設けられ、該ボートエレベータ121に取り付けられた昇降部材122の先端部には蓋体としてのシールキャップ219が取り付けられ、該ボート217を垂直に支持している。
前記ボートエレベータ121と前記カセット棚109との間には、昇降手段としての移載エレベータ113が設けられ、該移載エレベータ113には基板搬送手段としてのウエハ移載機112が取り付けられている。また、前記ボートエレベータ121の横には、開閉機構を持ち前記処理炉202の下面を塞ぐ遮蔽部材としての炉口シャッタ116が設けられている。
前記ウエハ200が装填された前記カセット100は、図示しない外部搬送装置から前記カセットステージ105に該ウエハ200が上向きの姿勢で搬入され、該ウエハ200が水平の姿勢になるよう該カセットステージ105で90°回転させられる。更に、前記カセット100は、前記カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及び前記カセット移載機114の進退動作、回転動作の協働により前記カセットステージ105から前記カセット棚109又は前記予備カセット棚110に搬送される。
前記カセット棚109には前記ウエハ移載機112の搬送対象となる前記カセット100が収納される移載棚123があり、前記ウエハ200が移載に供される該カセット100は前記カセットエレベータ115、前記カセット移載機114により該移載棚123に移載される。
前記カセット100が前記移載棚123に移載されると、前記ウエハ移載機112の進退動作、回転動作及び前記移載エレベータ113の昇降動作の協働により該移載棚123から降下状態の前記ボート217に前記ウエハ200を移載する。
前記ボート217に所定枚数の前記ウエハ200が移載されると、前記ボートエレベータ121により該ボート217が前記処理炉202に挿入され、前記シールキャップ219により前記処理炉202が気密に閉塞される。気密に閉塞された前記処理炉202内では前記ウエハ200が加熱されると共にオゾンガスが該処理炉202に供給され、前記ウエハ200に処理がなされる。
前記ウエハ200への処理が完了すると、該ウエハ200は上述した動作と逆の手順により、前記ボートから前記移載棚123の前記カセット100に移載され、該カセット100は前記カセット移載機114により該移載棚123から前記カセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により前記筐体101の外部に搬出される。なお、前記炉口シャッタ116は、前記ボート217が降下状態の際に前記処理炉202の下面を塞ぎ、外気が該処理炉202内に巻き込まれるのを防止している。
前記カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
次に、上述した処理炉202について図3に基づいて詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る基板処理装置1が有する処理炉202の概略構成図である。
加熱手段であるヒータ207の内側に、基板であるウエハ200を処理する反応容器としての反応管203が設けられ、この反応管203の下端開口は蓋体であるシールキャップ219により気密部材であるOリング220を介して気密に閉塞され、少なくとも、このヒータ207、反応管203、及びシールキャップ219により処理室201を形成している。シールキャップ219にはボート支持台218を介して基板保持手段であるボート217が立設され、前記ボート支持台218はボート217を保持する保持体となっている。そして、ボート217は処理室201に挿入される。ボート217には基板処理される複数枚のウエハ200が水平姿勢で管軸方向に多段に積載される。前記ヒータ207は処理室201に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱する。
処理室201へはオゾンガスを供給するガス供給手段が設けられている。ガス供給手段は、上流方向から順に、酸素供給配管301、オゾンナイザー101、開閉弁であるバルブ243d、流量制御装置(流量制御手段)であるマスフローコントローラ241b、バッファタンク503及び開閉弁であるバルブ243eから構成されている。
また、ガス供給手段の下流部先端であり、処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間には、反応管203の下部より上部の内側にウエハ200の積載方向に沿って、ノズル249が設けられ、ノズル249にはガスを照射するための多数のノズル穴が設けられている。
オゾンガスは、酸素供給配管301から供給された酸素をオゾンナイザー101内部で無声放電させることにより生成され、開閉弁であるバルブ243d、マスフローコントローラ241b、バッファタンク503、開閉弁であるバルブ243e、更にノズル249を介して処理室201へ供給される。オゾンナイザー101で酸素を無声放電させない場合は、オゾンの生成はされず酸素が処理室201に供給され、または、図示してないが、分岐ラインを設け酸素を処理炉202の上部側へ排気することもある。
また、処理室201へはプラズマを生成するプラズマ生成手段が設けられている。プラズマ生成手段は、高周波電力ユニット502及び高周波電極501から構成され、高周波電極501は、反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間であって、ノズル249の反応管203側かつノズル249の近傍に、ウエハ200の積載方向に沿ってノズル249と平行に設けられている。
また、処理室201は、ガスを排気する排気配管231により開度制御バルブ243fを介して排気装置(排気手段)である真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになっている。なお、この開度制御バルブ243fは弁の開閉により処理室201の真空排気及び真空排気停止ができるうえ、更に弁開度を調節することにより圧力調整も可能になっている圧力制御バルブである。
反応管203内の中央部には、複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で載置するボート217が設けられていて、ボート217は、図示しないボートエレベータ機構により反応管203に出入りできるようになっている。また、処理の均一性を向上する為にボート217を回転するための回転装置(回転手段)であるボート回転機構267が設けてあり、ボート回転機構267を回転させることにより、ボート支持台218に保持されたボート217を回転するようになっている。
制御手段であるコントローラ280は、オゾンナイザー101、エアーバルブ243d、243e、マスフローコントローラ241b、開度制御バルブ243f、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、及び図示しないボート昇降機構に接続されており、オゾンナイザー101の放電の制御、エアーバルブ243d、243eの開閉制御、マスフローコントローラ241bの流量調整及び圧力調整動作、開度制御バルブ243fの開閉、ヒータ207の温度調節、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転調節及び図示しないボート昇降機構の昇降動作制御が行われる。
次に、ウエハ移載機112について説明する。
上述したウエハ移載機112は、ウエハ200を支持する基板搬送プレートとしての搬送アーム111(図1及び図2に示す)を有する。この搬送アーム111の先端は、2股に分かれて略U字状に形成されている。また、この搬送アーム111は、ボート217内に挿入できるようになっている。
次に、図3の基板処理炉202において、オゾンガスを用いてウエハ200上に酸化膜を形成する方法について説明する。
まず、成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、処理炉202内にある処理室201にボート昇降機構により搬入する。搬入後、処理室201内を真空引きし、ウエハ200をヒータ207で所定の温度まで昇温する。昇温後に後述する5つのステップを順次実行する。
[ステップ1]
酸素配給管から供給された酸素をオゾンナイザー101で無声放電を印加することにより一定の濃度のオゾンガスを供給し、エアーバルブ243dを開、エアーバルブ243eを閉とする。マスフローコントローラ241bで流量制御されたオゾンガスはバルブ243eまでチャージされる。処理時間は例えば2秒である。
[ステップ2]
開度制御バルブ243fを閉じて排気を止める。この時、高周波電力ユニット502より電力を供給してプラズマを発生させる。処理時間は例えば1秒である。
[ステップ3]
エアーバルブ243eを開けて反応性ガスを処理室201へ供給する。ステップ2において、開度制御バルブ243fが閉じられているので処理室201内の圧力は急激に上昇して昇圧できる。このステップ3においても、高周波電力ユニット502より電力を供給してプラズマを発生させる。処理時間は例えば2秒である。
尚、昇圧時のピーク圧力(最大値)は、前記のバッファタンク503の容量、バルブ243d〜243e間の配管長などにより制御可能である。
[ステップ4]
開度制御バルブ243fを開とする。高周波電力ユニット502による電力印加を停止する。処理時間は例えば1秒である。
[ステップ5]
エアーバルブ243dを閉として、エアーバルブ243dから反応室201までのオゾン供給経路を1Torr以下の圧力まで真空排気する。処理時間は例えば2秒である。
以上の酸化処理シーケンスを図4に示す。
上述したステップ1〜5を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返すことにより、ウエハの酸化を進行させ、サイクル数で膜厚を制御することができる。
以下、オゾンガスを用いた実施例及び比較例について説明する。
実施例
図3に示す、本発明の実施形態に係る基板処理炉202及び上記シーケンスを用いた。
条件は、基板温度760℃、ウエハピッチ30.8mm、オゾンの流量6.3slm、オゾン発生量250g/mとした。
結果は、図8に示すように、オゾンガスを用いて膜厚30Å以上の酸化膜を形成することができた。また、サイクル供給することにより酸化膜厚は厚くなり、すなわち酸化力が増し、さらに、面内均一性が改善していることが分かる。
比較例
上記の基板処理炉202からバッファタンク503とプラズマ供給手段である高周波電力ユニット502と高周波電極501を取り除いたものであり、図5に示す、従来の基板処理炉を用いた。
図5の従来の基板処理炉202を用いてウエハ上に酸化膜を形成する方法について説明する。
まず、成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、基板処理装置1の処理炉202内の処理室201に昇降機構により搬入する。搬入後、オゾンナイザー101内部で無声放電が印加されることにより生成されたオゾンガスが、エアーバルブ243d、マスフローコントローラ241b、エアーバルブ243eを経由してノズル249へ供給される。ノズルにはシャワー穴が設けられており、ボート217に複数積載されたウエハ200へ照射されるとこにより酸化膜が形成される。その際、反応室の圧力は開度制御バルブ243fにより一定に制御されながら、ボート回転機構267によりボート217を回転させる。
条件は、基板温度760℃、炉内圧力7.0Torr、ウエハピッチ30.8mm、オゾン流量5slm、オゾン発生量250g/mとした。
結果は、図6に示すように、ウエハのエッジ部分の酸化膜が厚く中心部分が薄くなり、面内均一性の確保が非常に難しかった。また、図7に示すように、オゾンの供給時間を延長しても膜厚30Å以上の酸化膜を形成することができなかった。
すなわち、同条件下で、図5のような従来の基板処理炉では、オゾンガスを用いると、酸化膜を30Å以上厚く形成することが難しい上に、面内均一性の確保もできなかった。
なお、図6の平均膜厚が薄い箇所について、4箇所の出っ張りがある部分はボートを支持する柱のつめがあるために、このような形で膜厚が薄くなっている。
実施例では、プラズマ供給手段である高周波電力ユニット及び高周波電極を設け、オゾンガスにプラズマを印加することで、生成された酸素イオン導体がシリコン原子間に入り込んで拡散の境界まで到達することができるようになり、30Å以上酸化することができたと考えられる。ここで、Oラジカルは寿命が短いため、拡散に寄与するのはあくまでも酸素イオン導体である。
また、実施例では、バッファタンクを設け、バッファタンクにオゾンガスを溜めて一度に多くのオゾンガスを供給する技術(オゾンフラッシュフロー)を用い、フラッシュフローの瞬間が一番圧力差が大きく、ガスの速度が速いため、フラッシュフローの瞬間にプラズマを印加することで、酸化力が増し、面内均一性が改善したと考えられる。フラッシュフロー後はガスを流しても流さなくても良いが、プラズマは供給しない。通常のガスの流れではプラズマを印加してもさほどウエハ中心部で酸化は進まないからである。
比較例である従来では圧力制御を行って一定の圧力で成膜処理を行っていたが、本発明は圧力を変動させた瞬間にプラズマを印加するという新しいものである。
さらに、実施例のように、オゾンフラッシュフローをサイクル供給することで、処理室201内により顕著な圧力差を形成してオゾンを供給することができ、また、サイクル供給することでサイクル数で膜厚を制御することが可能である。
本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を特徴とするが、さらに次に記載した事項も含まれる。
(1)酸化膜を形成する第一の工程と、前記排気手段により前記処理室内の雰囲気を排気する第二の工程とを、1回以上繰り返すことで所望の厚さの酸化膜を形成し、前記制御手段は、前記第二の工程で、前記ガス供給手段により前記オゾンガスを供給しつつ前記開閉バルブを閉とすることで前記オゾンガスを前記バッファタンクに充填するように制御することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
(2)複数の基板を処理室内に搬入する第一の工程と、前記処理室に接続されたバッファタンクにオゾンガスを充填する第二の工程と、前記バッファタンクに充填されたオゾンガスを前記処理室内に供給しつつ、オゾンガスをプラズマ励起する第三の工程と、前記処理室内の雰囲気を排気する第四の工程と、前記基板を処理室内から搬出する第五の工程と、を含み、前記第二の工程から前記第四の工程を少なくとも1回以上繰り返して行い、前記基板の表面に所望の厚さの酸化膜を形成することを特徴とする基板処理方法。
(3)(2)であって、前記第二の工程から前記第四の工程を繰り返すとき、少なくとも1回以上、前記第二の工程と前記第四の工程を同時に行う場合を有することを特徴とする基板処理方法。
(4)(2)であって、前記第三の工程において、前記バッファタンクに充填されたオゾンガスを前記処理室内に供給する瞬間のみオゾンガスをプラズマ励起することを特徴とする基板処理方法。
以上のように、本発明は、半導体基板やガラス基板等を処理するための基板処理装置や、半導体製造方法に適用することができる。
本発明の適用される形態に係る基板処理装置を示す斜視図である。 本発明が適用される形態に係る基板処理装置を示す断面図である。 本発明の適用される形態に係る基板処理炉の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る酸化シーケンスの一例である。 従来の基板処理炉の概略構成図である。 比較例の酸化膜厚分布である。 比較例におけるオゾン供給時間と膜厚の関係である。 比較例及び実施例にかかる酸化力の相違を示す図である。
符号の説明
1 基板処理装置
101 オゾンナイザー
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
217 ボート
218 ボート支持台
219 シールキャップ
220 Oリング
231 排気配管
241b マスフローコントローラ
243d〜243e エアーバルブ
243f 開度制御バルブ
246 真空ポンプ
249 ノズル
267 ボート回転機構
280 コントローラ
301 酸素供給配管
501 高周波電極
502 高周波電力ユニット
503 バッファタンク

Claims (2)

  1. 処理室内に積層して収容される複数の基板の表面に酸化膜を形成する基板処理装置であって、
    前記処理室内にオゾンガスを供給するガス供給手段と、
    前記処理室内にプラズマを生成させるプラズマ生成手段と、
    少なくとも前記ガス供給手段及びプラズマ生成手段を制御する制御手段と、
    前記処理室内の雰囲気を排気する排気手段と、を備え、
    前記ガス供給手段は、開閉バルブと、この開閉バルブを介して前記処理室に接続されオゾンガスを充填するバッファタンクと、を有し、
    前記制御手段は、前記ガス供給手段によりオゾンガスを供給しつつ前記開閉バルブを閉とすることで前記オゾンガスを前記バッファタンクに充填し、所定時間経過後、前記開閉バルブを開として前記バッファタンクに充填された前記オゾンガスを前記処理室内に供給することで前記基板の表面に酸化膜を形成するように前記ガス供給手段を制御し、さらに、前記オゾンガスを前記処理室内に供給する時、前記プラズマ生成手段により前記処理室内にプラズマを生成させ前記オゾンガスを励起するように制御するよう構成されることを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を処理室内に搬入する工程と、
    前記処理室に接続されたバッファタンクにオゾンガスを充填する工程と、
    前記バッファタンクに充填されたオゾンガスを前記処理室内に供給しつつ、前記オゾンガスをプラズマ励起する工程と、
    前記処理室内の雰囲気を排気する工程と、
    前記基板を処理室内から搬出する工程と、
    を有し、前記基板の表面に所望の厚さの酸化膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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