JP4977497B2 - 部品の三次元モデルの選別を行うためのプログラム、方法、システム - Google Patents

部品の三次元モデルの選別を行うためのプログラム、方法、システム Download PDF

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Description

本発明は、3D‐CAD(三次元コンピュータ支援設計;3-Dimensional Computer Aided Design)システムにおいて、部品の三次元モデルを記憶したライブラリの利用を支援する技術に関する。
コンピュータ技術の発展にともない、近年では3D‐CADシステムを使って、各種装置を設計することが一般的となった。また、多くの装置で用いられるネジなどの一般的な部品の三次元モデルをライブラリに予め記憶しておき、そのライブラリを利用することによって、3D‐CADシステムによる設計の効率化も図られている。しかし、従来のシステムでは、ユーザがライブラリを効率的に利用するのを支援する仕組みが十分に開発されていない。そのため、ユーザはいくつかの工程で、煩わしい手作業を行う必要がある。
このような従来の3D‐CADシステムとライブラリについて図15〜図17を参照して説明する。なお、以下では三次元モデルを単に「モデル」と略記する。図15は3D‐CADシステムとライブラリを含む従来のシステムの構成例である。
図15において、ライブラリ1001にはネジ、ナット、リベットなどの一般的な部品のモデルが記憶され、保管されている。ライブラリにモデルが記憶される部品は、3D‐CADシステム1002を用いて装置を設計するのに必要な部品、または使用頻度の高い部品である。具体的には、例えば、一つの部品のモデルのデータが一つのファイルを構成し、各モデルのファイルの名前には図番が使われており、そのような複数のファイルがライブラリ1001に登録され、含まれている。
図15のシステムのユーザは各種装置の設計者である。ユーザは、3D‐CADシステム1002を用いて装置の設計を行う。
3D‐CADシステム1002は、部品のモデルのデータをライブラリ1001から3D‐CADシステム1002にロードするモデルデータロード部1003と、ユーザが指定したロード済みの部品のモデルを、ユーザが指定した位置に配置するモデル配置部1004とを備える。
ユーザは設計の際、必要な部品のモデルを選択し、モデルデータロード部1003に、そのモデルをロードさせる。ユーザは、設計しようとする装置のモデル上の適切な位置を、ロードされた部品のモデルを配置すべき位置として、モデル配置部1004に指定する。モデル配置部1004はその指定にしたがい、ロードされたモデルを指定された位置まで移動し、必要に応じて回転させ、その位置に配置する。このように、ライブラリ1001を利用することにより、個々の設計者はネジなどの一般的な部品を設計しなくても済み、設計作業は効率化される。
一方で、ライブラリ1001には非常に多数のモデルが記憶されているため、ユーザが所望の部品のモデルをライブラリ1001の中から見つけ出したり、ライブラリ1001のデータの管理を行ったりするのが難しい場合がある。そこで、ユーザを支援するためのデータ管理ツール1005が使われる。
データ管理ツール1005は、一般的なファイル検索ツールと同様のツールである。一般に、個々のモデルは、図番をファイル名として用いたファイルの形でライブラリ1001に含まれる。よって、ユーザは、カタログや仕様書を参照して必要な部品の図番を予め
調べ、その図番をデータ管理ツール1005に入力することにより、必要な部品のモデルを検索して取得することができる。また、ファイル名以外にも、モデルのファイルをライブラリ1001に登録した登録者名やファイル作成年月日などが、データ管理ツール1005における検索条件として一般に利用可能である。
図15において、ライブラリ1001とモデルデータロード部1003とを結ぶ2本の矢印は、モデルを指定する情報をモデルデータロード部1003がライブラリ1001に与え、指定されたモデルのデータがライブラリ1001からモデルデータロード部1003へ送られることを表す。また、ユーザがデータ管理ツール1005を利用する場合は、データ管理ツール1005を介してモデルが指定され、ロードされる。このことは、ライブラリ1001とデータ管理ツール1005を結ぶ矢印およびデータ管理ツール1005とモデルデータロード部1003を結ぶ矢印により表される。一方、ロードと配置の操作はそれぞれ独立しているため、モデルデータロード部1003とモデル配置部1004は矢印で結ばれていない。
図16は、図15のシステムを利用した設計において一つの部品を配置する処理の流れを示すフローチャートである。各種装置などの設計の工程には、設計対象物のモデル上に、部品のモデルを配置する工程が含まれる。図16は、そのような一つの部品の配置に関する処理のフローチャートである。
ステップS1001でユーザはロードする部品のモデルを決定する。上記のように、モデルは図番を使ったファイル名で管理されている。よって、ユーザは、まず必要な部品の仕様を決定し、その仕様を満足する具体的な部品の図番を、カタログや仕様書などを使って調べ、決定する。次に、ユーザはステップS1002でデータ管理ツール1005を使って、ステップS1001で決定したロード対象のモデルを検索する。ユーザが指定したモデルがライブラリ1001にあれば、検索の結果、ロード対象のモデルが選択される。
選択されたモデルは、次のステップS1003でモデルデータロード部1003により3D‐CADシステム1002にロードされる。続くステップS1004では、そのモデルを配置すべき位置および方向と、ロードされたモデルとをユーザが指定し、その指定にしたがってモデル配置部1004が部品のモデルを設計対象物のモデル上に反映する。すなわち、モデル配置部1004は、設計対象物のモデル上の指定された位置まで部品のモデルを移動し、必要に応じて回転させ、その位置に部品のモデルを配置する。
図17は図16の処理を模式的に示した図である。ネジ1006のモデルが、ライブラリ1001から3D‐CADシステム1002にロードされ、その後、板1007と板1008を締結するためのネジ穴に配置されることを、図17は表している。
しかし、図15〜図17を参照して説明したような従来のシステムには次の問題がある。
第一の問題は、図16のステップS1001において、ユーザが図番を調べるのに手間がかかることである。多くの場合、上記の例のように部品のモデルは当該モデルの図番を利用したファイル名でライブラリ1001に登録されている。
よって、ユーザは必要な部品の仕様に基づいて、具体的な図番を決定しなくてはならない。現状では、ユーザが、カタログや仕様書などを参照して、図番を決定するための調査を行っている。この調査は自動化されていないため、手間がかかる。
第二の問題は、決定した図番に対応するモデルをライブラリ1001から探し出すのにも手間がかかることである。ライブラリ1001に非常に多くのモデルが記憶されている
と、ユーザがその中から目的のモデルを探すのに手間がかかる。モデルが階層的にグループ分けされていたとしても、モデルの数が多ければ、深い階層をたどらないと目的のモデルを見つけ出すことができない。
また、その手間を減らすためにデータ管理ツール1005を利用して、ファイル名をキーとする検索をユーザが行ってもよいが、その場合、ユーザは3D‐CADシステム1002とデータ管理ツール1005という二つのアプリケーションを交互に操作しなくてはならず、作業効率が悪い。
上記の問題に関連する技術には、以下のようなものがある。
特許文献1に記載のプリント配線板設計支援装置は、水洗浄の可否などの製造条件を格納した部品ライブラリと、製造条件および/または部品の配置情報の組み合わせにより表される条件と製造性の良否とを対応付けて格納した製造条件ライブラリを備える。
設計者が必要な機能を指定すると、その機能を有する部品が部品ライブラリから検索される。設計者は、検索された部品の中から使用する部品を選択する。必要なすべての部品の選択後、設計者は各部品のプリント配線板上の配置位置を決定する。その後、プリント配線板設計支援装置は、選択された部品の製造条件および決定された配置位置を、製造条件ライブラリの内容と比較して、各部品の製造性を判定する。それにより、組み立てのノウハウを知らない設計者でも、製造性を検証し、必要に応じて設計を修正することが可能となる。
特許文献2に記載の部品選定システムでは、予め、同一機能特性を有する部品をグループにまとめてグループコードを割り当て、各部品の価格や寿命などのパラメータをライブラリに登録し、パラメータのソート条件により表される検索条件を定めておく。
設計時にはグループコードが設計者により指定され、検索条件にもとづいてグループの中から最適な部品が自動的に検索されて選定される。それにより、設計者の経験によらずに、的確な部品の選定を可能としている。
特開2001−196720号公報 特開2006−59006号公報
特許文献1および2に記載の発明は、複数の部品を機能にもとづいて一つのグループにまとめる点で共通している。しかし、そのようなグループ化は、上記の問題を解決するには不十分である。なぜなら、グループ数が厖大になることがあり、厖大な数のグループの中から所望のグループを見つけ出して指定することは、厖大な数の部品の中から所望の部品を見つけ出して指定することと同様に手間がかかるからである。
部品には様々な種類があり、特許文献1および2で例示された電子回路部品のほかに、ネジやナットなどの機械部品もある。しかし、同一の機能を表す仕様を満たし、互いに代替可能な複数の部品を一つのグループにまとめることは、機械部品には適さないことがある。
例えば、寸法が異なる二つのネジは、部材同士を締結するという一般的な機能は同じだが、特定の寸法のネジ穴が既に決められている状況では、互いに代替不能である。よって、異なる寸法の機械部品は、異なる機能に対応すると見なすべき場合があるので、異なるグループに分類されるべきである。
一方で、機械部品の寸法は様々である。しかも、一つの機械部品の寸法は、一つの値によって示されることは少なく、複数の部分のそれぞれの寸法の組み合わせによって示されることが多い。ある種の機械部品では、組み合わせの数が非常に多い。よって、寸法によって機械部品をグループ分けするとグループ数が厖大になる。
そのような厖大な数のグループの中からユーザが所望のグループを見つけ出すには手間がかかる。したがって、機能にもとづく部品のグループ化という方法は、上記の問題を解決するには不十分である。
そこで本発明の目的は、三次元コンピュータ支援設計システムを利用した設計において、ユーザが容易に所望の部品の三次元モデルを見つけ出せるようにすることである。
本発明によるプログラムは、複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを、三次元コンピュータ支援設計システムとして機能するコンピュータに選別させるプログラムである。該プログラムは、部品の種別を指定する種別指定ステップと、前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを、前記三次元コンピュータ支援設計システムの画面上に表示するメニュー表示ステップと、前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースに対して、前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む操作を行う選別ステップと、前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新するメニュー更新ステップと、前記選別ステップと前記メニュー更新ステップを一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードすべき三次元モデルに決定する決定ステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明は、上記プログラムにしたがって上記コンピュータが実行する方法、および上記プログラムにより実現される三次元コンピュータ支援設計システムも提供する。
本発明によれば、仕様を表す複数の項目の値の組み合わせによって仕様の数が厖大になる場合でも、ユーザがメニューを介してそれぞれの項目の値を指定するだけで、自動的に絞り込みが行われ、指定された内容に合致する仕様のみが選択可能な選択肢として残る。
本発明によれば、三次元コンピュータ支援設計システムを利用した設計において、ユーザは従来よりも少ない手間で、簡単に目的の仕様の部品の三次元モデルを見つけ出すことが可能となる。したがって、本発明は設計時間の短縮に寄与する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、次のような用語を用いる。
・3D‐CADシステムで利用される三次元モデルを単に「モデル」という。
・3D‐CADシステムを用いて設計中の装置を「設計対象物」という。設計対象物は任意の装置でよく、例えば、携帯電話などの電子機器、車両などの移動体、その他種々の機械、器具、家具、建築物などである。
・設計対象物の設計者は3D‐CADシステムのユーザである。一般には、設計対象物の設計者と、部品のモデルの作成者は異なる。特に断らない限り、単に「設計者」という
場合は、部品ではなく設計対象物の設計者を表す。
・部品そのものと、その部品のモデルを区別しない場合がある。例えば、ネジを表す図はネジのモデルを表す図と違いがないので、区別せずに説明する。また、ネジの仕様をネジのモデルの仕様ということもある。
・設計者が設計対象物のモデル上において部品のモデルを配置しようとする場所を「配置先」という。また、配置先を示す情報を「配置情報」という。
・詳しくは後述するが、使用する部品のモデルを一つに決定する過程において、部品のモデルは段階的に絞り込まれる。ある段階において「選択可能である」とは、直前の段階における絞り込みの結果、絞り込みの条件に適合し、ロードして配置すべきモデルの選択肢として残ったことを意味する。
図1は、本発明の一実施形態におけるシステム構成を機能ブロックにより表した図である。
ライブラリ101には、3D‐CADシステム103にロードして利用するための、複数の部品のモデルのデータが記憶されている。部品の具体例は、ネジ、ボルト、ナット、座金、リベット、コネクタなどである。本実施形態では、部品を識別する識別情報として図番が使われる。また、図番とモデルを関連付けるために、各部品のモデルが当該モデルの図番をファイル名とするファイルの形式でライブラリ101に記憶されている。
ライブラリ101に記憶された各モデルの仕様および配置に関する制約条件が、各モデルの図番に関連付けられて、ライブラリモデルデータベース102に記憶されている。つまり、図番という識別情報によって、ライブラリ101内のデータと、ライブラリモデルデータベース102内のデータとが、対応付けられている。ライブラリモデルデータベース102のデータ構造の詳細な例は図3および図4とあわせて後述する。なお、部品の種別ごとに仕様や制約条件を表すのに必要な項目が異なるので、本実施形態では、ライブラリモデルデータベース102は、種別ごとに分かれた複数のデータベースの集合体として構成されている。
3D‐CADシステム103は、モデル情報指定部104、選択可能モデル選別部107、選択可能モデルデータベース108、選択可能モデル仕様表示部109、モデルデータロード部111、モデル配置部112を備える。そして、モデル情報指定部104は、モデル仕様指定部105と配置情報指定部106を備え、選択可能モデル選別部107は配置情報チェック部110を備える。なお、3D‐CADシステム103は、この他にも、一般的に3D‐CADシステムに必要な各種の機能を備えているが、本発明に直接関係しないため図示していない。
ライブラリ101とライブラリモデルデータベース102を実現するハードウェアの例は、ハードディスクなどの不揮発性の大容量記憶装置である。また、3D‐CADシステム103を実現するハードウェアの例は、一般的なコンピュータである。3D‐CADシステム103の構成要素のうち、選択可能モデルデータベース108は、前記コンピュータが備えるRAM(Random Access Memory)などの記憶装置により実現される。その他の構成要素は、一般にはソフトウェアにより実現されるが、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現してもよいことは当然である。
なお、3D‐CADシステム103としてコンピュータを機能させるプログラムと、ライブラリ101のデータと、ライブラリモデルデータベース102のデータとは、個別に開発あるいは提供されることが可能である。このことを表すため、図1では3D‐CAD
システム103の外部にライブラリ101とライブラリモデルデータベース102を示している。しかし、ライブラリ101とライブラリモデルデータベース102が3D‐CADシステム103の内部に含まれていてもよい。つまり、ライブラリ101とライブラリモデルデータベース102が、他の構成要素とより緊密に統合された形で3D‐CADシステム103の中に組み込まれていてもよい。
3D‐CADシステム103の内部については、ここでは概略のみ説明し、矢印で示した各構成要素同士の関係などは後述する。
3D‐CADシステム103の内部の構成要素のうち、部品の仕様の選択を容易にする仕組みに関連するのは、モデル仕様指定部105、選択可能モデル選別部107、選択可能モデルデータベース108、および選択可能モデル仕様表示部109である。配置情報指定部106、配置情報チェック部110、モデルデータロード部111、およびモデル配置部112は、部品の仕様の選択以外にも従来必要だった種々の煩わしい操作を削減するための機能を実現するためのものである。したがって、図1のシステムを利用することによって、設計対象物の設計者は、モデルの選択以外の点でも従来に比べて効率的に設計を行うことができるようになる。
モデル情報指定部104は、ユーザからの入力にもとづいて部品のモデルに関する情報を指定する。具体的には、モデル仕様指定部105がモデルの仕様を、配置情報指定部106がモデルの配置情報を指定する。
選択可能モデルデータベース108には、ライブラリモデルデータベース102に記憶されたデータのうち、現時点で選択可能なモデルに関するデータのみが抽出されて記憶されている。選択可能モデルデータベース108は、一時的なデータの保管を行うデータベースなので、RAMなどの揮発性メモリを利用することができる。
選択可能モデルデータベース108が記憶するデータをこのように絞り込むための制御は、選択可能モデル選別部107が行う。その制御は、モデル仕様指定部105または配置情報指定部106により指定された内容にもとづく。また、配置情報チェック部110は、モデルの仕様とその配置先が制約条件を満たす関係にあるか否かをチェックする。選択可能モデル選別部107による制御は、そのチェック結果に応じてなされる。
選択可能モデル仕様表示部109は、ユーザからの入力を受け付けるための入力メニューを画面上に表示する。その入力メニューには、選択可能なモデルの仕様のみが、選択肢として表示される。選択可能モデル仕様表示部109によるメニューの表示、ユーザによる入力、入力内容にもとづくモデル情報指定部104による指定、およびその指定内容にもとづく選択可能モデル選別部107による選択可能モデルデータベース108の絞り込み、という一連の処理を繰り返すことにより、ユーザの所望の仕様のモデルが段階的に絞り込まれていく。
モデルデータロード部111は、部品のモデルをライブラリ101からロードし、モデル配置部112は、ロードされたモデルを、配置情報により示される場所に配置する。
次に、図2のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態において行なわれる一つの部品に関する処理の概要を説明する。
ステップS101において、3D‐CADシステム103に対し、ユーザは、モデルの仕様または配置情報を入力する。仕様を入力するためのメニューは、選択可能モデル仕様表示部109により画面上に表示されている。配置情報は、例えばマウスを用いて入力される。
そして、モデル情報指定部104内のモデル仕様指定部105または配置情報指定部106が、ユーザが入力した内容を選択可能モデル選別部107に指定する。選択可能モデル選別部107は、指定された内容にもとづいて選択可能モデルデータベース108を絞り込む。
次のステップS102では、そのように選択可能モデルデータベース108を絞り込んだ結果、モデルの仕様および配置情報が一意に確定したか否かをモデル情報指定部104が判定する。確定していれば判定は「はい」となってステップS103へ進み、確定していなければ判定は「いいえ」となってステップS101に戻る。
ステップS102の判定が「はい」となるまで、ステップS101とS102が繰り返される。例えば、複数の項目により部品の仕様が定義されている場合、すべての項目の値が一意に定まらないうちは、ステップS101とS102のループが繰り返される。
このようにして繰り返しステップS101が実行されると、選択可能モデルデータベース108に記憶されたレコードの数は、ステップS101の前回の実行時における数以下となる。すなわち、繰り返しのたびに、ステップS101で選択可能な範囲が狭まっていく。ユーザは、複数の項目についてそれぞれ選択肢のうちの一つを選択すればよく、手作業でカタログを調べるなどの煩雑な作業は必要ない。
また、仕様の選択用のメニューを表示する選択可能モデル仕様表示部109は、3D‐CADシステム103に組み込まれている。よって、ユーザは、図15の従来例のようにデータ管理ツール1005と3D‐CADシステム1002を交互に操作する必要がない。
ステップS102の判定が「はい」となるとステップS103に進み、ここでモデルデータロード部111が、一意に確定した部品のモデルを、ライブラリ101から3D‐CADシステム103へ自動的にロードする。
次のステップS104では、ロードしたモデルを、ステップS101の一回以上の実行により確定した場所に適切な方向で、モデル配置部112が自動的に配置する。このように、ステップS103とS104の間にはユーザの手作業が不要である。よって、ユーザの目から見ると、指示した場所に直接、部品のモデルがロードされて配置されたように見える。つまり、ユーザは、図15の従来のシステムを使う場合のように、ロードと配置という別々のコマンドを3D‐CADシステムに与える必要がない。
以上により、一つの部品に関する処理が終了する。設計対象物が複数の部品を含む場合には、部品の数の分、図2の処理が繰り返される。
次に、図3と図4を参照して、ライブラリモデルデータベース102のデータ構造の具体例について説明する。
図3と図4はそれぞれ、「ネジ・ボルト」という種別と「ナット」という種別の部品に関してライブラリモデルデータベース102に記憶されているデータの例を示す。図3と図4の比較から分かるとおり、一般には種別によって必要な項目が異なるので、ライブラリモデルデータベース102は、このようにモデルの種別ごとに分かれた複数のデータベースからなっている。種別には、上記の他に、ピン、座金、リベット、コネクタなどがあってもよい。
図3と図4の共通点は、識別情報としての図番に関連付けられて、仕様を表す一つ以上の項目と、配置に関する制約条件を表す一つ以上の項目とが記憶されている点である。図
3と図4では、一つのモデルに関するレコードが一行に表示されている。
仕様を表す項目は、図3では「ネジ・ボルト仕様」という見出しのもとにまとめられており、「ネジ・ボルト種」、「材質」、「ネジ径」、「ネジ長さ」という四項目がある。「ネジ・ボルト種」は、ネジ・ボルトという種別をさらに細かく分類するための詳細な種別であり、その値は「ナベコネジ」や「六角ボルト」などである。「材質」は、図3の例では、鋼とステンレスがそれぞれ「STEEL」と「SUS」という値により表されている。「ネジ径」は、JIS(日本工業規格;Japanese Industrial Standard)の規格にしたがって「M2」や「M3」などの符号で表されている。「M2」はネジ径が2.0mmであることを示す。「ネジ長さ」は数値により表されており、単位はmmである。同様に、図4で仕様を表す項目は、「ナット仕様」という見出しのもとにまとめられた「ナット種」、「材質」、「ネジ径」という三項目である。
一方、配置に関する制約条件を表す項目は、図3では「ネジ・ボルト配置先条件」という見出しのもとにまとめられた「タップ穴径」、「すきま穴径」、「最小締付板厚」という三項目である。
一般に、雄ネジの切られたネジで二つの部材を締結する場合は、ネジ先の側の部材に開けられた穴の内表面にのみ雌ネジが切られる。この穴を以下では「タップ穴」と呼ぶ。一方、ネジの頭部の側の部材には、タップ穴よりもやや大きな直径の穴が開けられる。この穴を以下では「すきま穴」と呼ぶ。タップ穴とすきま穴はどちらもネジによる締結のための穴なので、以下では総称して「ネジ穴」と呼ぶこともある。
すきま穴の内表面には雌ネジが切られず、当然、ネジはタップ穴の内表面のみと噛み合う。例えば、図17では、板1008にタップ穴が、板1007にはすきま穴が、それぞれ開けられている。
図3の「タップ穴径」と「すきま穴径」はそれぞれ、ネジの配置先のタップ穴とすきま穴の直径として許容される値を示す。また、本実施形態では、すきま穴の開けられた部材に最低限必要な厚みのことを「最小締付板厚」と定義している。例えば、図17の例では、あるネジについて定められた最小締付板厚の値よりも板1007が厚ければ、図17のネジ穴の場所と当該ネジとは、最小締付板厚の制約条件を満たす。
同様に、図4で配置に関する制約条件を表す項目は、「ナット配置先条件」という見出しのもとにまとめられた「ネジ径」、「必要ネジ長さ」という2項目である。この「ネジ径」は、ナットと組み合わせるべきネジまたはボルトのネジ径の値として許容される値を定めている。「必要ネジ長さ」は、ナットと、ネジまたはボルトとのはめあい長さとして最低限必要な長さを定めている。
図3と図4の例に示したように、仕様を表す項目のデータ形式は、数値でもよく、符号でもよい。符号は文字列データとして表現されてもよく、数値によりコード化されて表現されてもよい。また、「ネジ・ボルト種」や「材質」などの項目のほかに、形状や色の特徴を符号で表した項目があってもよい。数値で表される項目は、「ネジ径」などの長さを示す項目だけではなく、例えば、部品の所定の部分の面積または部品の体積など、寸法を表す他の項目でもよく、部品の所定の部分の曲率半径など、形状の特徴を示す項目でもよく、部品の質量など、部品の物理的な特徴を示す項目でもよい。また、電子回路などの部品の場合は、部品の電気的特性を示す項目も、仕様を表す項目として用いられる。
次に、図5〜図7を参照して、選択可能モデル仕様表示部109が3D‐CADシステム103の表示画面上に表示するメニューについて説明する。
図5はモデルの種別を選択するためのモデル種別選択メニュー200の例である。モデル種別選択メニュー200は、モデル種別指定部201を備える。モデル種別指定部201には、「モデル種別」という見出し202と、モデル種別として選択可能な選択肢のうちの一つをユーザが選択するための入力部203とがある。図5には、選択可能な選択肢として「ネジ・ボルト」と「ナット」が例示されている。
入力部203の具体的なユーザインタフェイスは、例えば、ラジオボタン、リストボックス、テキストボックス、リストボックスとテキストボックスの両者の機能を有するコンボボックスなど、実施形態によって任意でよい。テキストボックスやコンボボックスを利用する場合は、入力されたテキストが選択可能なモデル種別に該当するか否かのチェックなど、必要な処理が行われる。それにより、ユーザはモデル種別選択メニュー200を利用して選択可能な選択肢の中から一つを選択することができる。以下では説明の便宜上、入力部203等のユーザインタフェイスをリストボックスと仮定して説明するが、ユーザインタフェイスの種類を限定する趣旨ではない。
モデル種別が選択されると、次に、選択可能モデル仕様表示部109は選択されたモデル種別に応じた情報入力メニューを表示画面上に表示する。図6は、モデル種別として「ネジ・ボルト」が選択された場合に表示されるネジ・ボルト用情報入力メニュー210の例であり、図7はモデル種別として「ナット」が選択された場合に表示されるナット用情報入力メニュー220の例である。つまり、モデルの種別ごとに必要な項目が異なるので、図5のモデル種別選択メニュー200でユーザが指定した種別に応じて図6、図7、またはその他の情報入力メニューが画面に表示される。
図6において、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210は、モデル仕様/図番指定部211と配置情報指定部212とを備える。モデル仕様/図番指定部211はモデルを一意に特定するための情報を指定するために使われる。配置情報指定部212はモデルを配置する場所に関する。
図6は図3と対応している。つまり、図3で「ネジ・ボルト」という種別の仕様を表す「ネジ・ボルト種」、「材質」、「ネジ径」、「ネジ長さ」という四項目の名称が、図6のモデル仕様/図番指定部211の見出し213に書かれている。モデル仕様/図番指定部211は四項目の見出し213に対応する入力部214も備えている。入力部214のユーザインタフェイスは、例えば、四項目それぞれに対応する四つのリストボックスである。
図3を見ると、例えば「ネジ・ボルト種」は「ナベコネジ」と「六角ボルト」という値をとりうる。よって、図6の「ネジ・ボルト種」に対応する入力部214には、選択可能な選択肢として「ナベコネジ」と「六角ボルト」が表示される。「材質」、「ネジ径」、「ネジ長さ」の三項目も同様に、選択可能な選択肢が入力部214に表示される。
また、モデル仕様/図番指定部211は、「図番」という見出し215と、それに対応する入力部216も備えている。図2のステップS101とS102からなるループを繰り返すたびに、すなわち、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210を使ってユーザが情報を指定するたびに、指定された内容に合致するモデルが絞り込まれていく。つまり、選択可能な図番が次第に絞り込まれていく。よって、ユーザは、絞り込まれた少数の図番の中から一つの図番を選択して入力部216に入力することにより、一つのモデルを選択することができる。
このように、本発明によれば、仕様を表す項目が複数あり、それら複数の項目の組み合わせにより厖大な数の仕様がある場合でも、ユーザはメニューを介してそれぞれの項目の
値を指定するだけでよい。また、図5〜図7の各種メニューを表示する選択可能モデル仕様表示部109は3D‐CADシステム103の一部であるから、ユーザは、3D‐CADシステム103という一つのアプリケーションを操作するだけでよい。つまり、従来のように、図15の3D‐CADシステム1002とデータ管理ツール1005という異なる二つのアプリケーションを交互に操作する煩雑さが、本発明にはない。よって、所望の仕様のモデルを特定するためのユーザの手間は従来よりも少なくてすむ。
配置情報指定部212は、「配置面」および「タップ穴面」と書かれた見出し217と、この二項目に対応する表示部218を備える。モデルの配置先には、モデル種別に応じた定型的なパタンがあるので、配置情報指定部212は、そのパタンに従った項目を有する。
例えば、ネジおよびボルトの配置先は一般にネジ穴である。図6は、「配置面」と「タップ穴面」により、ネジ穴を特定する例を示している。なお、ここでネジまたはボルトの「配置面」とは、ネジまたはボルトにより締結する対象の部材の表面のうち、当該ネジまたはボルトの頭部の座面が接する面であり、例えば図17の板1007の上面である。また、「タップ穴面」とは、タップ穴の、雌ネジが切られた円筒状の内表面のことである。ネジまたはボルトにより締結する対象の部材のモデルが、タップ穴とすきま穴も含めて適切に作成済みであれば、配置面とタップ穴面を指定することにより、ネジまたはボルトの配置先の位置および当該ネジまたはボルトの向きが一意に定まる。
本実施形態では、ユーザがポインティングデバイスを利用して設計対象物のモデル上で配置面とタップ穴面を指定すると、指定された配置面とタップ穴面に関する情報が表示部218に表示される。しかし、それ以外のユーザインタフェイスを採用してもよいことは明らかである。表示部218に表示される内容の例は後述する。
以上により、モデル種別として「ネジ・ボルト」が選択された場合、ユーザは、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210を介してモデルの仕様と配置先を指定することが可能である。同様に、モデル種別として「ナット」が選択された場合、ユーザは、図7のナット用情報入力メニュー220を介してモデルの仕様と配置先を指定することが可能である。
図7において、ナット用情報入力メニュー220は、モデル仕様/図番指定部221と配置情報指定部222とを備える。
モデル仕様/図番指定部221は図6のモデル仕様/図番指定部211と似ているが、具体的な項目が図6とは異なる。つまり、図7は図4と対応し、図4で「ナット」という種別の仕様を表す「ナット種」、「材質」、「ネジ径」という三項目の名称が、図7のモデル仕様/図番指定部221の見出し223に書かれている。モデル仕様/図番指定部221はこれら三項目の見出し223に対応する入力部224も備えている。入力部224のユーザインタフェイスが任意である点は、図6の入力部214と同様である。図7は、「ナット種」として「六角ナット1種」が選択済みであり、「材質」は未選択であって「STEEL」と「SUS」という選択肢が選択可能である場合を例示している。
モデル仕様/図番指定部221は図6と同様に、「図番」という見出し225と、それに対応する入力部226も備えている。
配置情報指定部222は、「配置面」および「ネジ面」と書かれた見出し227と、この二項目に対応する表示部228と備える。ナットは一般に、ボルトと組み合わせて用いられる。ここで、ボルトが締結する二つの部材のうちボルトのネジ先の側の部材の外表面をナットの「配置面」と呼び、ボルトの軸部外表面、つまり雄ネジが切られた円筒状の外表面を「ネジ面」と呼ぶことにする。例えば図17にさらにナットを配置する場合、ナットの配置面は板1008の下面である。ナットを配置する位置および向きは、配置面にナ
ットが接し、かつ、ナットの雌ネジがネジ面の雄ネジと噛み合うという条件から一意に定まるので、図7では、ナットの配置情報として「配置面」と「ネジ面」を指定する場合を例示した。
なお、上記の例では、「配置面」など、既に存在する何らかの表面を示す情報を配置情報として利用しているが、配置情報は、実施形態に応じて様々である。例えば、次のような情報を配置情報として利用してもよい。
・ある一点を示す情報。例えばその点の三次元座標。
・表面同士の境界を示す情報。
・既にロードされて設計対象物のモデル上に配置され、設計対象物の一部として含まれている、他の部品のモデルを示す情報。例えばそのモデルの識別情報。
・設計対象物の特徴的な形状を有する部分を特定して示す情報。例えば、端部、突起などの凸部、スリットや穴などの凹部、すきま穴などの貫通孔などを示す情報。
例えば、ナットの配置情報として、図7の「ネジ面」のかわりに、ボルト自体を示す情報を使ってもよい。その場合、配置情報が示すボルトのモデルのデータにもとづいて、配置情報指定部106がボルトの「ネジ面」を検出するなど、付随的な動作が必要になることがある。
次に、図8Aと図8Bを参照して、選択可能モデル選別部107の動作と選択可能モデルデータベース108が保持するデータの詳細を説明する。図8Aと図8Bの例は、モデルの種別が「ネジ・ボルト」の場合の例である。
選択可能モデルデータベース108の内容は、一つの部品ごとに初期化され、一つの部品の選別が進む過程で絞り込まれる。選択可能モデル選別部107は、この初期化および絞り込みを制御する。なお、初期化は図1のライブラリモデルデータベース102から選択可能モデル選別部107への矢印および選択可能モデル選別部107から選択可能モデルデータベース108への矢印に対応し、絞り込みは図1の選択可能モデル選別部107から選択可能モデルデータベース108への矢印に対応する。
図8Aは初期化された状態の選択可能モデルデータベース108の例である。選択可能モデル選別部107は、ライブラリモデルデータベース102の内容を選択可能モデルデータベース108にコピーして、選択可能モデルデータベース108を初期化する。
初期化のタイミングは、実施形態によって適宜定めてよい。例えば、ユーザが図5のモデル種別選択メニュー200を使って種別を指定した後に、選択可能モデル選別部107が、その種別のデータベースのみをライブラリモデルデータベース102から選択可能モデルデータベース108にコピーしてもよい。図8Aの例では、そのようなタイミングを仮定している。
あるいは、選択可能モデル選別部107が、種別が指定される前にすべての種別のデータベースをライブラリモデルデータベース102から選択可能モデルデータベース108にコピーしてもよい。その場合、選択可能モデル選別部107は、種別が選択された後に、無関係な種別のデータベースを選択可能モデルデータベース108から削除する。この削除も、選択可能なモデルに関するデータのみを残すための絞り込み操作の一種である。
初期化のタイミングがどちらであっても、種別として「ネジ・ボルト」が指定された直後の選択可能モデルデータベース108は、図3にライブラリモデルデータベース102の例として示した内容と同じ内容を保持した状態、つまり図8Aの状態となる。
以下では、その後、ユーザが図6のネジ・ボルト用情報入力メニュー210を使って「ネジ・ボルト種」および「材質」としてそれぞれして「ナベコネジ」と「STEEL」を選択し、マウスを使ってタップ穴径が3.0mmのタップ穴を配置先として指定した場合について説明する。図8Aでは、この選択と指定の結果に合致するデータを網かけで示した。なお、ユーザが行う、「ネジ・ボルト種」の選択、「材質」の選択、およびタップ穴の指定、という三つの操作の順番は任意である。
図8Aには、「ネジ・ボルト種」の値が「ナベコネジ」であり、「材質」の値が「STEEL」であり、かつ「タップ穴径」の値が「3.0」である、という三つの条件をすべて満たすレコードが三つ存在する。それら三つのレコードの「図番」の値は、「SNA3‐06STEEL」、「SNA3‐08STEEL」、および「SNA3‐10STEEL」である。よって、ユーザが「ネジ・ボルト種」の選択、「材質」の選択、およびタップ穴の指定、という三つの操作を行った後、選択可能モデルデータベース108は、図8Bに示したように、この三つのレコードのみに絞り込まれた状態になっている。
選択可能モデル選別部107はそのようなレコードの絞り込みを制御する。上記のように、ユーザが行う三つの操作の順番は任意だが、例えば、次のような順番で絞り込みが行われる。
ユーザがまず「ネジ・ボルト種」の選択を行うと、選択可能モデル選別部107は、「ネジ・ボルト種」の値が「ナベコネジ」である十二個のレコードだけに選択可能モデルデータベース108を絞り込む。次に、ユーザがタップ穴を指定すると、配置情報指定部106がそのタップ穴のタップ穴径を算出する。選択可能モデル選別部107はその算出結果の「3.0」という値を受け取って、上記十二個のレコードのうち、「タップ穴径」の値が「3.0」である三つのレコードだけに選択可能モデルデータベース108を絞り込む。その後、ユーザが「材質」の選択を行うと、選択可能モデル選別部107は、上記三つのレコードのうち「材質」の値が「STEEL」であるもののみに選択可能モデルデータベース108を絞り込む。ただし、この例では、三つのレコードはいずれも「材質」の値が「STEEL」なので、「材質」の選択によって削除されるレコードはなく、結果として、選択可能モデルデータベース108は、上記と同じく三つのレコードを保持した状態のままである。
なお、図1において、モデル仕様指定部105および配置情報指定部106から選択可能モデル選別部107への矢印は、ユーザが指定した内容を選択可能モデル選別部107に指定することを表す。また、その内容に応じた絞り込みは、選択可能モデル選別部107から選択可能モデルデータベース108への矢印に対応する。選択可能モデルデータベース108から選択可能モデル仕様表示部109への矢印は、選択可能モデルデータベース108の内容にもとづいて各種メニューが表示されることに対応する。選択可能モデル仕様表示部109からモデル仕様指定部105への矢印は、メニューに表示された選択肢の中から仕様が選択され、指定されることに対応する。
図9は、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210で選択可能な選択肢と選択可能モデルデータベース108との関係を示す図であり、選択可能モデルデータベース108が図8Bのように絞り込まれた場合を例示している。図9に示したネジ・ボルト用情報入力メニュー210は、図6と同様のものだが、入力部214の一部で値が選択済みであり、表示部218の一部に情報が表示されている点で図6と異なる。
ネジ・ボルト用情報入力メニュー210は、選択可能モデル仕様表示部109が選択可能モデルデータベース108の内容にしたがって表示する。
図9の選択可能モデルデータベース108は、図8Bと同じ内容のものである。この選択可能モデルデータベース108を見ると、三つのレコードはいずれも、「ネジ径」の値が「M3」である。よって、この状態で「ネジ径」として選択可能な選択肢は「M3」しかない。よって、本実施形態では、「ネジ径」として自動的に「M3」が指定された状態となる。この自動的な指定は、選択可能モデル選別部107と選択可能モデル仕様表示部109により行われる。一方、「ネジ長さ」の値は三つのレコードでそれぞれ異なっているため、この状態で「ネジ長さ」として選択可能な選択肢は「6」、「8」、「10」という三種類がある。
したがって、もし入力部214のユーザインタフェイスがリストボックス形式であれば、「ネジ径」のリストボックスには「M3」のみが表示され、しかもその「M3」は選択された状態になっており、「ネジ長さ」のリストボックスには「6」、「8」、「10」の三つの値が表示される。同様に、この状態で「図番」として選択可能な選択肢は三つしかないので、図番によるモデルの指定も容易である。ユーザは、「ネジ長さ」または「図番」を指定することにより、モデルを一つに絞り込んで決定することができる。
なお、図9において「ネジ径」として自動的に「M3」が指定された状態となる過程を詳説すれば下記のごとくである。
項目Aの値または部品の配置先が指定されたことによって、項目Bがとりうる値が値Xに一意に限定される場合には、選択可能モデル選別部107が、項目Bに値Xを指定して選択可能モデルデータベース108を絞り込む操作を行う。この操作によって選択可能モデルデータベース108のレコード数が変わることはない。
例えば、図8Aの例において、タップ穴径が3.0mmのタップ穴をユーザが指定した場合、「タップ穴径」の値が「3.0」のレコードのみに選択可能モデルデータベース108が絞り込まれる。ここで、図8Aから明らかなように、「タップ穴径」の値が「3.0」のレコードはいずれも「ネジ径」の値が「M3」である。つまり、部品の配置先であるタップ穴が指定されることによって、「ネジ径」という項目がとりうる値が一意に定まる。
そこで、選択可能モデル選別部107は自動的に、「ネジ径」の値が「M3」であるという条件で選択可能モデルデータベース108を絞り込む操作を行う。その後、選択可能モデル仕様表示部109はネジ・ボルト用情報入力メニュー210を更新して、モデル仕様/図番指定部211において「ネジ径」として「M3」が選択された状態にする。
次に、図10を参照して、配置情報チェック部110の動作の詳細を説明する。図10の例は、ライブラリモデルデータベース102に図3のデータベースが記憶されており、既にネジ・ボルト用情報入力メニュー210の入力部214を介して、「ネジ・ボルト種」が「ナベコネジ」、「材質」が「STEEL」、「ネジ径」が「M3」と指定されている場合の例である。その場合、選択可能モデルデータベース108は、図10の下部に示したように、三つのレコードのみに絞り込まれた状態である。この状態から、ユーザがタップ穴面と配置面を順に指定する場合を例に説明する。
まず、ユーザがマウスなどを用いて、M2のタップ穴301のタップ穴面を指定したとする。「M2」は、タップ穴径が2.0mmであることを示す符号である。すると、配置情報指定部106は、M2のタップ穴301のモデルのデータにもとづいて、タップ穴径の値を取得する。具体的な取得方法は、モデルのデータ形式によって異なり、単純にデータの値を読み取れば取得できる場合もあり、何らかの計算が必要な場合もある。図10ではタップ穴径を「a」という符号で表している。M2のタップ穴301のモデルのデータからは「2.0」という値が取得される。配置情報指定部106は、取得したタップ穴径
の値が2.0であることを選択可能モデル選別部107に通知する。この通知は、図1の配置情報指定部106から選択可能モデル選別部107への矢印に対応する。
選択可能モデル選別部107内の配置情報チェック部110は、通知されたタップ穴径の値と、選択可能モデルデータベース108の各レコードの「タップ穴径」の値とを比較する。配置情報チェック部110がこの比較のために選択可能モデルデータベース108を参照することを、図1では選択可能モデルデータベース108から配置情報チェック部110への矢印により表している。
図10の例では、三つのレコードの「タップ穴径」の値はいずれも「3.0」なので、各レコードで「2.0」と「3.0」という値が比較される。その結果、選択可能モデルデータベース108には、「タップ穴径」が「2.0」に一致するレコードが存在しないことが判明する。
ここで、タップ穴面の指定と、指定されたタップ穴面のタップ穴径と、選択可能モデルデータベース108内の「タップ穴径」という項目との関係を一般化して説明すると、次のとおりである。
まず、図6に関して説明したように、タップ穴面を指定する情報は、配置先を表す配置情報の一種である。一方で、選択可能モデルデータベース108内の「タップ穴径」という項目は、ネジの配置に関する制約条件を表す項目である。図3からも明らかなとおり、制約条件を表す項目は、許容される値そのものにより表してもよく、許容される値の最大値または最小値により表してもよい。指定されたタップ穴面のタップ穴径は、配置情報により表される場所である配置先の特徴を示す値の一例である。すなわち、配置情報から配置先の特徴が取得され、特徴を示す値と制約条件を表す項目の値とが比較され、その比較結果にもとづいて、制約条件が満たされるか否かが判断される。
なお、配置先の特徴は、実施形態に応じて、例えば次のように様々な種類のものの中から、適切なものが採用される。
・タップ穴径やタップ穴の深さなどの長さ。
・タップ穴の底面積などの面積。
・円や六角形などの、配置先の形状の種類。
・曲率半径などの、配置先の形状を表すパラメータ。
・配置先として指定された他の部品の材質。
図10に示した三つのレコードしか選択可能モデルデータベース108にない状態で、M2のタップ穴301が指定された場合、その指定にしたがって選択可能モデル選別部107が選択可能モデルデータベース108をさらに絞り込むと、選択可能モデルデータベース108にはレコードが存在しなくなってしまう。つまり、M2のタップ穴301は配置不可能な場所である。そこで、この場合には、絞り込み操作を行わず、かわりに警告を発生して、M2のタップ穴301のタップ穴面の指定をキャンセルする、つまり取り消すことが望ましい。
よって、配置不可能な場所が配置先として指定されたと配置情報チェック部110が判断した場合、選択可能モデル選別部107は、その判断にもとづいて、配置情報指定部106による指定内容を取り消す。つまり、この例では、M2のタップ穴301の指定が取り消されるので、「タップ穴径」が「2.0」に一致するレコードを抽出するという絞り込み操作は行なわれない。そして、選択可能モデル選別部107は警告を発して、指定された配置情報が不適切であることをユーザに通知する。なお、警告は、画面上に表示され
る視覚的な警告、スピーカから発せられる聴覚的な警告、両者の組み合わせのいずれでもよい。
ユーザがその後、警告にしたがって別の適切なタップ穴面を指定すると、タップ穴面の指定内容が確定し、配置情報指定部212の表示部218に、確定したタップ穴面についての情報が表示される。図10の例では、ユーザが警告にしたがってM3のタップ穴306のタップ穴面を指定しなおすことにより、タップ穴面の指定内容が確定し、表示部218には例えば「穴径3mm」などの情報が表示される。
次に、このようにしてタップ穴面が確定した後、ユーザが配置面を指定した場合について説明する。図10の例では、ユーザは、タップ穴306の開いた板303と、すきま穴305の開いた板302を締結するためにネジを配置しようとしている。この場合、板302の表面のうち板303と接している面とは逆側の面を、ネジの配置面304としてユーザがさらに指定することにより、ネジの配置先は一意に指定される。
ユーザがマウスなどで配置面304を指定すると、配置情報指定部106は、配置面304とタップ穴306との距離を取得する。具体的な取得方法は板302などのモデルのデータの具体的な形式に応じて異なるが、図10に符号「b」で示した距離が取得される。図10の例では板302の厚みが一定なので、配置面304とタップ穴306との距離bは、板302の厚みに等しい。そして、配置情報指定部106は取得した距離bを選択可能モデル選別部107に通知する。
選択可能モデル選別部107内の配置情報チェック部110は、通知された距離bの値と、選択可能モデルデータベース108の各レコードの「最小締付板厚」の値を比較する。図10の例では、三つのレコードの「最小締付板厚」の値は「0.5」と「0.7」と「0.9」である。配置情報チェック部110は、距離bの値が「最小締付板厚」の値以上となるレコードのみが制約条件を満たすレコードである、と判断する。例えば、b=0.3の場合は制約条件を満たすレコードが存在せず、b=0.5の場合は「図番」が「SNA3‐06STEEL」のレコードのみが制約条件を満たし、b=1.0の場合は三つすべてのレコードが制約条件を満たす。
このように配置情報チェック部110は、選択可能モデルデータベース108の各レコードについて制約条件を満足するか否かをチェックする。チェックの結果、最小締付板厚に関する制約条件を満足する値を「最小締付板厚」の項目の値として保持するレコードが選択可能モデルデータベース108に存在しないことが判明すれば、選択可能モデル選別部107は警告を発生する。この警告も、視覚的、聴覚的、または両者の組み合わせでよい。
警告が発されるのは、指定された配置面304にしたがって選択可能モデル選別部107が選択可能モデルデータベース108を絞り込んでしまうと、選択可能モデルデータベース108にはレコードが存在しなくなってしまう場合である。よって、この場合、選択可能モデル選別部107は絞り込み操作を行なわない。そのかわり、選択可能モデル選別部107は、配置面304の指定を取り消す。
一方、チェックの結果、最小締付板厚に関する制約条件を満足するレコードが選択可能モデルデータベース108に一つ以上存在すれば、どのレコードが制約条件を満足するかという情報にもとづいて、選択可能モデル選別部107が選択可能モデルデータベース108を絞り込む。
次に、図11を参照して、上記で説明したモデルの選択の流れについて説明する。図1
1は、図2のステップS101とS102からなる部分をより詳細に示したフローチャートである。図11のうちステップS201とS202は、図2では省略されている部分で、図11のステップS203〜S209が図2のステップS101に相当し、図11のステップS210が図2のステップS102に相当する。
ステップS201において、図5のモデル種別選択メニュー200を選択可能モデル仕様表示部109が画面上に表示し、モデル種別選択メニュー200を介してユーザがモデルの種別を選択する。モデル仕様指定部105は、その選択結果を選択可能モデル選別部107に指定する。
続いて、ステップS202では、選択可能モデル選別部107が選択可能モデルデータベース108を初期化する。つまり、選択可能モデル選別部107は、ステップS201でユーザが選択した種別のライブラリモデルデータベース102の情報に選択可能モデルデータベース108を置き換える。例えば、ステップS201で「ネジ・ボルト」が選択されていれば図3の情報に、「ナット」が選択されていれば図4の情報に、選択可能モデルデータベース108が置き換えられて、初期化される。
ステップS202の後のステップS203〜S210は、ループを形成しており、ステップS210で「いいえ」と判断されるまで繰り返し実行される。
ステップS203で、選択可能モデル仕様表示部109が、選択可能なモデルの仕様の表示情報を作成する。つまり、選択可能モデル仕様表示部109は、選択可能モデルデータベース108からデータを読み取り、読み取った内容にもとづいて、図6や図7の情報入力メニューに表示する情報、具体的には、見出しや選択肢として表示する情報を生成する。
次に、ステップS204で、選択可能モデル仕様表示部109は、選択可能な仕様の数が1となる項目、つまり、選択可能な選択肢が一つに限定される項目があるか否かを判定する。そのような項目があれば「はい」と判定されて処理はステップS205に進み、なければ処理はステップS206に進む。例えば、図9の「ネジ径」という項目では「M3」という値の仕様のみが選択肢として選択可能なので、図9の例ではステップS204で「はい」と判定される。
ステップS205では、ステップS204で選択可能な選択肢が一つしかないと判定された項目に関して、選択可能モデル仕様表示部109が、情報入力メニューにその唯一の選択肢を反映し、その選択肢を選択された状態にして画面に表示する。例えば、選択された選択肢を反転表示する形式のリストボックスが図9において入力部214のユーザインタフェイスとして採用される場合には、選択可能モデル仕様表示部109が、「ネジ径」という項目の「M3」という値の選択肢を選択された状態にし、反転表示する。
ステップS204で選択可能な選択肢が一つしかないと判定された項目が複数ある場合は、選択可能モデル仕様表示部109は、それら複数の項目のそれぞれについて情報入力メニューに、唯一選択可能な仕様を反映させる。
ステップS206は、ステップS205の処理後、またはステップS204で「いいえ」と判定された後に実行される。ステップS206では、モデルの仕様または配置情報を指定する入力をユーザからモデル情報指定部104が受け付け、モデル情報指定部104が入力内容を選択可能モデル選別部107に指定する。ユーザは、モデルの仕様を入力する場合は情報入力メニューを介して入力する。また、モデルの配置情報の入力方法は任意だが、例えば、画面上に表示されている設計対象物のモデル上の所望の場所を、ユーザがマウスなどで指定してもよい。
配置情報チェック部110は、ステップS206で指定された内容にしたがって、ステップS207で、選択可能モデルデータベース108内に、ユーザが選択した内容の情報が含まれるか否かを判断する。ユーザが選択した内容の情報とは、具体的には、ユーザが直前のステップS206で仕様を指定した場合は、指定された仕様と合致するモデルに関するレコードのことであり、ユーザが直前のステップS206で配置情報を指定した場合は、指定された配置情報が示す場所との関係が、制約条件を満たす関係にあるモデルに関するレコードのことである。
選択可能モデルデータベース108内にユーザが選択した内容の情報が含まれるなら判定は「はい」となって処理はステップS209に進み、含まれないなら判定は「いいえ」となって処理はステップS208に進む。換言すれば、判定が「いいえ」となるのは、ステップS206で指定された条件にしたがって選択可能モデルデータベース108を絞り込むと選択可能モデルデータベース108にレコードがなくなってしまう場合である。
したがって、ステップS208では、選択可能モデル選別部107が、ステップS206で入力された情報をキャンセルして、警告を発する。
ステップS209は、ステップS208の処理後、またはステップS207で「はい」と判定された後に実行される。ステップS209では、選択可能モデル選別部107が選択可能モデルデータベース108に絞り込み条件を指定して、絞り込みを行い、選択可能モデルデータベース108を更新する。
ステップS207で「はい」と判定されてステップS209が実行される場合には、ステップS209の絞り込み操作によって、選択可能モデルデータベース108のレコード数が減少するが、ゼロになることはない。
一方、ステップS207で「いいえ」と判定されてステップS209が実行される場合には、選択可能モデルデータベース108のレコード数がステップS209の実行前と同じままで、減少しない。なぜなら、ステップS209の前にステップS208が実行されているので、ステップS209で選択可能モデル選別部107が指定する絞り込み条件は、現状の選択可能モデルデータベース108のレコード集合が作成されたときと同じだからである。
なお、ある仕様または配置情報が指定されることにより、他の仕様も連鎖的に一意に決定されることがある。例えば、図8Aの例では、タップ穴径が3.0mmの穴を配置情報として指定することにより、連鎖的に、「ネジ径」は「M3」のみに限定される。
本実施形態では、ステップS209において、このように連鎖的に一意に決定される項目を選択可能モデル選別部107が検出している。そして、そのような項目が一つ以上存在する場合、選択可能モデル選別部107は、それら一つ以上の項目のそれぞれについても、一意に決定される値を絞り込み条件として指定して、選択可能モデルデータベース108を絞り込んでいる。
例えば、図8Aの状態の選択可能モデルデータベース108は、ステップS203〜S210のループを繰り返すことにより、段階的に絞り込まれる。例えば、一回目のループでは、ステップS206で「ネジ・ボルト種」として「ナベコネジ」が指定され、二回目のループではステップS206で「材質」として「STEEL」が指定され、三回目のループではステップS206でタップ穴が指定された場合を考える。
この場合、一回目のループのステップS209では、
「ネジ・ボルト種」=「ナベコネジ」
なる絞り込み条件が使われる。二回目のループのステップS209では、
「ネジ・ボルト種」=「ナベコネジ」 かつ 「材質」=「STEEL」
なる絞り込み条件が使われる。三回目のループのステップS209では、
「ネジ・ボルト種」=「ナベコネジ」 かつ 「材質」=「STEEL」 かつ
「タップ穴径」=「3.0」
なる絞り込み条件が使われる。そして、その結果として選択可能モデルデータベース108は図8Bの状態となる。図8Bは、まだユーザから直接指定されていない「ネジ径」という項目の値が、「M3」のみに限定されることを表している。そこで、選択可能モデル選別部107は、三回目のループのステップS209において、このように連鎖的に「ネジ径」が一意に決定されることを検出し、再度、
「ネジ・ボルト種」=「ナベコネジ」 かつ 「材質」=「STEEL」 かつ
「タップ穴径」=「3.0」 かつ 「ネジ径」=「M3」
なる絞り込み条件により選択可能モデルデータベース108を絞り込む。つまり、本実施形態では、三回目のループのステップS209において、二回の絞り込みが実行される。二回目の絞り込みでは、選択可能モデルデータベース108のレコード数への影響はないが、一意に決定した項目がすべて二回目の絞り込み条件に含まれる。
以上のようにしてステップS209で選択可能モデルデータベース108が更新されると、処理はステップS210に進む。ステップS210では、モデルの仕様と配置情報のうち、未決定の情報があるか否かが判断される。
ここで、「未決定の情報」とは、ユーザがまだ指定していない情報という意味とはやや異なる。上記のとおり、ユーザが直接指定しなくても、他の仕様または配置情報にもとづいて連鎖的に一意に決定される項目があるためである。つまり、ユーザから直接指定されてもおらず、ユーザにより指定された情報から連鎖的に、すなわち間接的に決定されてもいない情報が、「未決定の情報」である。
未決定の情報がまだ残っていれば、処理はステップS203に戻り、すべての情報が決定済みならば図11の処理が終了する。
このように、本実施形態では、ロードして配置すべきモデルを選択する過程において、配置に関する制約条件を満たすモデルのみが自動的に選別される。図15の従来の3D‐CADシステム1002を利用する場合、ユーザは、手作業で事前にネジ穴の径を確認し、その径に合うネジの仕様を調べており、手間がかかっていた。図11の実施形態によれば、その手間は大きく削減される。
また、特許文献1の発明と比べても、図11の実施形態には利点がある。特許文献1の発明では、各部品の配置位置を決定した後で製造性の判定をしている。しかし、ある部品とある場所が配置に関する制約条件を満たさない関係にある場合、すべての部品の配置位置を決定した後に制約条件を満たさないと判定するのでは、判定のタイミングが遅い分、余計な作業のやり直しが生じることがある。一方、本発明の図11実施形態では、そのような判定のタイミングの遅れがない。
次に、図12を参照して、モデルデータロード部111とモデル配置部112の動作の詳細を説明する。図11で説明した手順は、使用する部品のモデルを一意に決定し、かつ、そのモデルと制約条件を満たす関係にある配置先を決定するための手順である。よって、実際の設計においては、次に、その部品のモデルをライブラリ101から3D‐CADシステム103にロードし、実際に配置先に配置する手順が必要である。その手順とは、具体的には、モデルデータロード部111により実行される図2のステップS103と、モデル配置部112により実行される図2のステップS104である。
図12も、種別として「ネジ・ボルト」が選択された場合の例なので、画面上に表示される情報入力メニューはネジ・ボルト用情報入力メニュー210である。図12では、すべての項目が指定済みであり、「図番」も選択済みである。上記のとおり、本実施形態における「図番」は、モデルを識別する識別情報である。よって、図12のネジ・ボルト用情報入力メニュー210は、選択可能モデルデータベース108が一つのレコードにまで絞り込まれた状態に対応する。
モデル仕様指定部105は、モデルデータロード部111に選択された「図番」の値を指定する。この指定は、図1の、モデル仕様指定部105からモデルデータロード部111への矢印に対応する。
モデルデータロード部111はその「図番」の値を使ってライブラリ101を参照し、その「図番」に対応するモデルのデータをライブラリ101から3D‐CADシステム103に読み出す。この参照と読み出しは、図1の、ライブラリ101とモデルデータロード部111とを結ぶ二本の矢印に対応する。例えば、ライブラリ101がハードディスクに記憶されている場合、モデルデータロード部111は、「図番」により指定されたモデルのデータを3D‐CADシステム103用のRAM上の領域に、ハードディスクからロードする。
図12の矢印Aは、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210のうちモデル仕様/図番指定部211に含まれる項目によってネジ307のモデルが一意に決定され、その決定されたモデルがロードされることを模式的に表している。
また、モデルデータロード部111は、モデル配置部112に対し、ロードされたモデルの種別や配置情報を通知するとともに、ロードされたモデルを配置するよう指令を与える。この指令は、図1の、モデルデータロード部111からモデル配置部112への矢印に対応する。モデルを配置すべき位置を示す配置情報は、配置情報指定部106がモデル配置部112に与える。このことは、図1の、配置情報指定部106からモデル配置部112への矢印に対応する。モデル配置部112は、モデルデータロード部111からの指令と配置情報指定部106からの配置情報とにもとづいて、ロードされたモデルを配置情報により示される位置に適切な向きで配置する。
図12の矢印Bは、ネジ・ボルト用情報入力メニュー210のうち配置情報指定部212に示される項目によってネジ307の配置先、より正確にはネジ307を配置する位置と方向が決定されることを模式的に表している。ネジ307の配置先は、板302と板303を締結するために板303に開けられたタップ穴のタップ穴面と、すきま穴を開けられた板302の上面である配置面304により決定される。板302と板303は設計対象物の一部である。
また、矢印Cは、その決定された位置に決定された方向でネジ307のモデルが配置されることを模式的に表している。具体的には、ネジ307は、図示したごとく、軸部308が板302と板303を貫通し、頭部309の座面310が板302の配置面304に接するように配置される。
配置に関する「座面310と配置面304が接する」などの具体的な条件は、配置すべきモデルの種別が「ネジ・ボルト」であることから予め決まっている。そのため、タップ穴面と配置面が指定されるだけで、個々の具体的なネジのモデルを配置すべき詳細な位置および方向が一意に定まる。
なお、図12に示した符号「a」、「b」、「c」はそれぞれ、タップ穴径、配置面304とタップ穴との距離、すきま穴径を表す。タップ穴径はネジ307のネジ径と等しく、配置面304とタップ穴との距離は板302の板厚に等しい。
次に、モデルデータロード部111とモデル配置部112のより詳細な動作について、二つの態様を説明する。なお、以下の説明では、設計対象物がxyz座標系により表現され、座標は(x,y,z)なる行ベクトルにより表されると仮定する。
第一の態様は、モデルのデータがライブラリに記憶されたときにそのモデルが位置していた座標と同じ座標に、モデルがロードされる仕組みの3D‐CADシステムに、本発明を適用する態様である。この場合、ライブラリ101の提供者は、モデルの種別ごとに予め一つの座標を定め、モデルがその座標に位置する状態で、モデルをライブラリ101に記憶する。
例えば、「ネジ・ボルト」という種別のモデルに対しては、(x1,y1,z1)なる座標が予め定められる。x1,y1,z1はいずれも定数である。ライブラリ101の提供者は、ネジのモデルを作成する場合は常に、そのモデルが座標(x1,y1,z1)に位置するように調整してからライブラリ101に記憶させる。
すると、モデルデータロード部111がネジのモデルを3D‐CADシステム103にロードしたとき、必ずそのモデルは座標(x1,y1,z1)に位置する。よって、種別が「ネジ・ボルト」の部品を配置するには、単にモデル配置部112が、座標(x1,y1,z1)にあるモデルを、配置情報指定部106により指定された場所へと移動させ、必要に応じて回転させればよい。
モデルデータロード部111とモデル配置部112に関する第二の態様は、モデルの所定の位置を原点とするローカルな座標系が付与されたモデルを利用する態様である。
例えば、図12では、ネジ307の中心軸がZ軸となり、頭部309と軸部308が接する面とZ軸との交点が原点となるようなXYZ座標系がネジ307のモデルに付与されている。図12では、左から右へ向かう軸がX軸、紙面手前から奥へ向かう軸がY軸として定められている。
第二の態様ではこのように、種別が「ネジ・ボルト」のモデルはすべて、ネジまたはボルトの中心軸がZ軸となり、座面がXY平面となるようにローカルな座標系が付与される。他の種別のモデルでも、種別ごとの形状および組み立ての方向などの特徴を考慮して、座標系の付与の仕方が予め適宜定められている。
モデルデータロード部111は、モデルのデータをロードすると、ロードしたデータの中から、そのモデルの座標系に関する情報を読み取る。それにより、モデルデータロード部111は、ロードしたモデルに付与されたローカルなXYZ座標系の原点の位置および各座標軸の方向と、設計対象物を表すグローバルなxyz座標系との関係を把握する。モデルデータロード部111は、この関係をモデル配置部112に通知する。モデル配置部112は、配置情報指定部106によって指定された場所に指定された方向でそのモデルを配置するための、移動方向、移動量、回転方向、および回転量を、モデルデータロード部111から通知された関係にもとづいて算出し、モデルを移動および回転させ、配置先に配置する。
上記の第一および第二の態様のいずれにおいても、モデルと配置情報が一意に定まった後は、ユーザが何も操作をする必要なく、配置情報により示される場所に適切な方向でモデルが自動的に配置される。このような自動的な配置は、従来のシステムに比べて本発明
が優れている点である。
図15に示したような従来の3D‐CADシステム1002においては、モデルデータロード部1003とモデル配置部1004が連携していない。よって、モデルデータロード部1003が部品のモデルをロードしても、モデル配置部1004はそのモデルがロードされた位置を把握していない。
そのため、従来、ユーザは、必要な部品のモデルを設計対象物のモデルに反映するのに、モデルをロードするロードコマンドと部品を配置する配置コマンドの二つのコマンドを3D‐CADシステム1002に与える必要があった。すなわち、従来ユーザは次のような煩雑な操作を行っており、その煩雑さは、特許文献1および2の発明によっても解決されなかったものである。
まず、ユーザは、ロードコマンドをモデルデータロード部1003に与え、部品のモデルを一旦3D‐CADシステム1002にロードさせる。そして、ユーザは、モデルがロードされた場所を表示画面上で確認してから、配置コマンドを3D‐CADシステム1002に与える。その際、ユーザは、部品のモデルを指定することによりその部品のモデルがロードされた位置の情報を指定する必要があり、また、その部品のモデルを配置すべき場所と配置すべき方向の情報も指定する必要がある。
また、従来の3D‐CADシステム1002は、個々の部品のモデルの種別について把握していない。よって、ユーザは、「ネジの座面が配置面に接する」などの細かい情報も、配置コマンドを発するたびに指定しなくてはならず、ネジ穴とネジが配置に関する制約条件を満たすか否かのチェックも、手間をかけて行わなくてはならなかった。
一方、本発明の上記の実施形態には次の利点がある。まず、モデルを一つに決定する過程においてモデルの種別が特定済みなので、モデルの詳細な位置と方向をユーザが指定しなくても、モデル配置部112がモデルの種別に応じてモデルを適切に配置することができる。さらに、配置に関する制約条件を満たすモデルのみが選択されるので、ユーザは個々のタップ穴径などを手作業で調べる必要がない。このような利点が得られる理由は、ライブラリモデルデータベース102に、モデルの仕様と配置に関する制約条件の双方が記憶されており、その双方がモデルの絞り込みにおいて考慮されるためである。
したがって、従来のようにロードコマンドと配置コマンドの双方をそのコマンドに必要な情報とともにユーザが指定する必要がなく、モデルデータロード部111とモデル配置部112が連携してロードから配置までを自動的に行うことが可能である。結果として、ユーザの手間が削減されて設計時間が短縮され、設計が制約条件を満たしているか否かを、設計を進めながらタイムリーかつ自動的にチェックすることが可能となり、手作業にともなう設計ミスもなくなる。
次に、図13を参照して、ライブラリ101に部品のモデルを追加する処理について説明する。ライブラリ101へのモデルの追加は、設計対象物の設計者が行ってもよいが、一般には、ライブラリ101を提供する部品設計者が行う。
ステップS301で、部品設計者は、ライブラリ101に追加する対象部品を決定する。その後、ステップS302〜S305からなる工程Aと、ステップS306〜S313からなる工程Bがそれぞれ行われる。工程Aと工程Bは並行して同時に実行してもよく、工程Aの後で工程Bを実行しても、逆順に実行してもよい。
工程Aは、ライブラリ101にデータを追加する工程である。部品設計者は、ステップ
S302において対象部品の外形情報を入手し、ステップS303において、適当な3D‐CADシステムを利用して対象部品の三次元モデルを作成する。また、部品設計者は、実施形態に応じて必要ならば、ステップS304で部品の三次元モデルにモデルのローカルな座標系を表す原点情報を付与する。そして、部品設計者は、対象部品の三次元モデルのデータをライブラリ101に保存する。
工程Bは、ライブラリモデルデータベース102にデータを追加し、3D‐CADシステム103の一部を変更する工程である。部品設計者は、ステップS306で、対象部品の種別、すなわちライブラリ101に追加するモデルの種別を判定し、ステップS307で、その種別が新規の種別か否かを判定する。新規の種別とは、ライブラリモデルデータベース102に既存のデータベースが存在しない種別のことである。例えば、ライブラリモデルデータベース102に図3のデータベースしかない場合、対象部品がナットなら新規の種別と判定され、対象部品がネジなら新規の種別ではないと判断される。
部品設計者は、ステップS307で新規の種別と判定すると、ステップS308〜S312を実行してからステップS313を実行し、ステップS307で新規の種別ではないと判定するとステップS313に進む。
ステップS308では、ライブラリモデルデータベース102に登録する仕様を部品設計者が決定する。例えば、対象部品がナットの場合、「ナット種」、「材質」、「ネジ径」という項目を仕様としてライブラリモデルデータベース102に登録することを部品設計者は決定する。
次にステップS309で、部品設計者は、新規のモデルの種別用のモデルの配置情報の指定方法と、配置情報のチェック用の項目を決定する。例えば、対象部品がナットの場合、ナットの配置情報として指定すべき情報は、ナットと組み合わせるべきボルトのネジ面を指定する情報と、そのボルトによって締結される部材の、ナットが接する表面である配置面を指定する情報である、と部品設計者が決定する。さらに部品設計者は、配置情報のチェック用の項目として「ネジ径」と「必要ネジ長さ」の二項目をライブラリモデルデータベース102に設けることを決定する。
次にステップS310で、部品設計者は、新規のモデルの種別用のデータフォーマットを作成する。例えば、対象部品がナットの場合、「必要ネジ長さ」は数値である、といったデータフォーマットを部品設計者が定める。
次にステップS311で、部品設計者は、新規のモデルの種別用の仕様選択メニューを作成して3D‐CADシステム103に追加する。ステップS311は、具体的には例えば、選択可能モデル仕様表示部109としてコンピュータを機能させるプログラムにサブルーチンを追加することに相当する。そのサブルーチンとは、例えば対象部品がナットの場合、図7のようなメニューを画面上に表示するためのものである。
続いてステップS312で、部品設計者は、新規のモデルの種別用の、モデルの配置機能と配置情報のチェック機能を作成して追加する。ステップS312は、具体的には例えば、モデル配置部112および配置情報チェック部110としてコンピュータを機能させるプログラムに、それぞれサブルーチンを追加することに相当する。例えば対象部品がナットの場合、モデル配置部112用のプログラムに追加されるサブルーチンは、以下のようなステップを含む。
・配置情報で指定されたネジ面にもとづき、ボルトの中心軸を検出するステップ。
・検出した中心軸とナットの中心軸を揃え、配置情報で指定された配置面にナットの表
面が接するように、ナットを配置するステップ。
また、配置情報チェック部110用のプログラムに追加されるサブルーチンは、以下のようなステップを含む。
・ナットの配置先として指定されたネジ面を有するボルトのネジ径と、ボルトとナットのはめあい長さとを、ボルトとナットのモデルから算出するステップ。
・選択可能モデルデータベース108から、制約条件としての「ネジ径」と「必要ネジ長さ」の値を読み出すステップ。
・算出したボルトのネジ径と読み出したネジ径の値が等しく、かつ、算出したはめあい長さが読み出した必要ネジ長さ以上であるか否かを判断するステップ。
そして、工程Bの最後に、ステップS313において部品設計者は、ステップS301で決定した対象部品に関する各種情報を、モデルの種別ごとのライブラリモデルデータベース102に登録する。つまり、部品設計者は、例えば図4に示したような各項目のデータをライブラリモデルデータベース102に登録する。
以上のようにして、ライブラリ101、ライブラリモデルデータベース102、および3D‐CADシステム103が適宜更新される。
図14は、本発明のプログラムを実行するコンピュータのブロック図である。図14のコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM403、通信インターフェイス404、入力装置405、出力装置406、記憶装置407、可搬型記憶媒体410の駆動装置408を備え、これらのすべてがバス409によって接続されている。
また、図14のコンピュータは、通信インターフェイス404を介してネットワーク411に接続されている。ネットワーク411は、LAN(Local Area Network)やインターネットなど任意のネットワークでよい。このコンピュータは、ネットワーク411を介して別の記憶装置412を参照するよう構成されていてもよい。
入力装置405は、例えばマウスやタッチペンなどのポインティングデバイスやキーボードである。ユーザは、モデル種別選択メニュー200などのメニューへの入力および配置情報の入力を、入力装置405を介して行う。出力装置406は、例えば液晶ディスプレイなどの表示装置である。出力装置406には、設計対象物や部品のモデル、モデル種別選択メニュー200などのメニュー、制約条件に合致するレコードが存在しない場合の警告などが表示される。
記憶装置407および412は、ハードディスクなどの磁気ディスク装置でもよく、他の種類の記憶装置でもよい。記憶装置407またはROM402には、本発明によるプログラムが格納されている。そのプログラムをCPU401が実行することにより、図2および図11の処理が行われる。ライブラリ101およびライブラリモデルデータベース102は、記憶装置407、可搬型記憶媒体410、または記憶装置412に記憶されている。
図11のステップS203およびS209では選択可能モデルデータベース108への参照が必要である。したがって、CPU401からの参照に時間がかかる記憶装置412などに選択可能モデルデータベース108を記憶されていることは、処理の高速化およびユーザの待ち時間の削減という観点から、好ましくない。つまり、選択可能モデルデータベース108は、CPU401が記憶装置407などよりも高速に参照することが可能なRAM403に記憶されていることが好ましい。しかし、選択可能モデルデータベース1
08のデータ量によっては、RAM403と記憶装置407を併用してもよい。
本発明によるプログラムは、プログラム提供者によって記憶装置412に記憶され、ネットワーク411および通信インターフェイス404を介して提供され、記憶装置407に記憶され、CPU401によって実行されてもよい。また、可搬型記憶媒体410に本発明によるプログラムが記憶され、可搬型記憶媒体410が駆動装置408にセットされ、記憶されたプログラムがRAM403にロードされてCPU401によって実行されてもよい。可搬型記憶媒体410としては、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。
上記のように、本発明は設計工数を大幅に削減する効果があり、特に上記の実施形態は、様々な面において設計時間を大幅に短縮する効果がある。しかし、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
図3や図4などでは、ライブラリモデルデータベース102のデータ構造をテーブル形式で図示したが、ライブラリモデルデータベース102の形式は任意であり、例えば、XML(Extensible Markup Language)データベースなどでもよい。一般には、部品の種別ごとに仕様や制約条件を表すのに必要な項目が異なるので、テーブルを用いてライブラリモデルデータベース102を実現する場合は、種別ごとにテーブルを分ける必要がある。そのため、ライブラリモデルデータベース102は、種別ごとのデータベースの集合体として構成される。一方、XMLデータベースによりライブラリモデルデータベース102を実現する場合、異なる種別のモデルに関するデータを混在させてライブラリモデルデータベース102を構成することも可能である。なお、選択可能モデルデータベース108の形式も、ライブラリモデルデータベース102と同様に任意である。
また、図5〜図7に示した各種メニューの体裁は例示にすぎない。各種メニューのユーザインタフェイスは任意である。例えば、図6の入力部214のユーザインタフェイスがリストボックスの場合、選択可能な選択肢しか表示されないが、テキストボックスまたはコンボボックスの場合、ユーザは適当な値を入力することが可能である。
しかし、ユーザインタフェイスとしてコンボボックスを採用した場合に、適当な値の入力のすべてが絞り込み条件として採用されるわけではないのは当然である。例えば、ユーザにより適当に入力された値をモデル仕様指定部105が選択可能モデル選別部107に指定し、その値が選択可能な選択肢に該当するか否かを選択可能モデル選別部107内の配置情報チェック部110がチェックし、その値が選択可能な選択肢に該当しないと判明した場合は、選択可能モデル選別部107が警告を発して入力内容をキャンセルする。このように、採用するユーザインタフェイスによって、必要なチェック機能は異なる。
実施形態によっては、図5のようなメニューにより種別を選択する必要がないこともある。例えば、部品の種別が一種類しか存在しない場合や、複数の種別で同一の項目により仕様が定義されている場合などがその例である。それらの場合、先に種別を選択する必要なく、図6や図7のような情報入力メニューによる仕様の指定を行うことが可能である。
図3や図4に示した項目は例示である。例示した以外の項目をさらに利用してもよく、例示した項目のうち一部の項目を利用しなくてもよい。また、配置に関する制約条件を表すための項目は、数値で表される項目でなくてもよく、「材質」のように記号で表される項目でもよい。
また、実施形態によっては、図3や図4に示したライブラリモデルデータベース102
のすべての項目が利用されなくてもよい場合や、図6や図7に示した情報入力メニューのすべての項目が指定されなくてもよい場合がある。その例は、複数の部品のモデルを設計対象物のモデル上に配置する順序が任意の場合である。例えば、ナットはボルトと組み合わせて利用されるが、3D‐CADシステム103を使った設計において、ナットとボルトのどちらのモデルを先に配置するかは任意のことがある。
ボルトが先に配置されている場合、後からナットを配置しようとする場所の配置情報を配置情報指定部106が指定すると、そのボルトとナットが図4の「ナット配置先条件」を満たすか否かを配置情報チェック部110がチェックする。また、この場合、ボルトとナットの配置先は、それぞれ図6と図7に示した項目により指定可能である。
一方、ナットが先に配置されている場合は、後からボルトを配置しようとする場所の配置情報を配置情報指定部106が指定すると、そのボルトの配置に関して制約条件が満たされるか否かを配置情報チェック部110がチェックする必要がある。図3にはナットとの関係を示す項目がないが、ナットを配置した後でボルトを配置することを許可する実施形態においては、図3に、ナットとの関係から配置に関する制約条件を定義する項目を付け加えることが望ましい。
また、この場合、ボルトの配置先は、図6に示した「配置面」と「タップ穴面」の組み合わせではなく、例えば、配置面とナットの組み合わせによって指定することも可能である。一方、ナットの配置先は、そのナットと組み合わせるべきボルトがまだ配置されていないため、図7の「ネジ面」を使って指定することができない。よって、例えば、ボルトを配置すべきタップ穴のタップ穴面と、ナットの配置面の組み合わせによって、ナットの配置先を指定するなど、図7とは違う項目で配置先を指定しなくてはならない。
よって、ナットとボルトのどちらのモデルを先に配置するかの順序が任意の場合、例えば、図3の「ネジ・ボルト配置先条件」にはナットとの関係を規定する項目が追加され、図6の配置情報指定部212にはナットを指定する項目が追加され、図7の配置情報指定部222にはタップ穴面を指定する項目が追加される。しかし、これらの追加された項目は、ボルトを先に配置する場合には使用されない。同様に、図7の「ネジ面」は、ナットを先に配置する場合には使用されない。
このように、複数の部品のモデルを設計対象物のモデル上に配置する順序が任意の場合、どの順序も受け付けられるようにするために、ライブラリモデルデータベース102や情報入力メニューの項目数が増えることがある。その結果、ある特定の順序で部品を配置する場合に、一部の項目のみが使用され、一部の項目が使用されないことがある。
また、仕様を表す項目を、配置先の制約条件を満たすか否かのチェックにおいて参照してもよい。例えば、図3の「ネジ長さ」はネジの仕様を表す項目である。配置先の制約条件として、上記で説明した制約条件以外に、さらに、タップ穴とすきま穴の深さの和と「ネジ長さ」の値との比較にもとづく制約条件を予め定義しておき、その制約条件の判定のために「ネジ長さ」の値を配置情報チェック部110が参照してもよい。
また、3D‐CADシステム103にロードされた個々の部品のモデルのデータが、3D‐CADシステム103の設計対象物のモデルのデータ上で、図番とともに管理される実施形態においては、配置情報指定部106または配置情報チェック部110は次のように動作してもよい。
例えば、ナットの配置情報としてユーザが画面上でボルトのネジ面を指定すると、配置情報指定部106が、設計対象物のモデルのデータからそのボルトの図番を取得する。配
置情報指定部106は、取得した図番をキーにしてライブラリモデルデータベース102を検索し、そのボルトの仕様を取得し、その中からボルトのネジ径など、ナットの配置に関わる項目の値を読み出す。そして、配置情報指定部106は、読み出した値を選択可能モデル選別部107に通知し、選択可能モデル選別部107内の配置情報チェック部110はその通知された値にもとづいて、ボルトとナットが制約条件を満たす関係にあるか否かを判定する。
あるいは、配置情報指定部106はボルトの図番を選択可能モデル選別部107に通知し、選択可能モデル選別部107が図番をキーにしてライブラリモデルデータベース102を検索してボルトの仕様を取得してもよい。
逆に、一旦3D‐CADシステム103にロードされたモデルの図番を3D‐CADシステム103が管理しない実施形態でもよい。その場合でも、モデルを表す三次元の形状データにもとづいて、配置情報指定部106がタップ穴径などを算出することが可能である。
以上説明したことを概観すれば本発明は以下のような構成を備えるものである。
(付記1)
複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを、三次元コンピュータ支援設計システムとして機能するコンピュータに選別させるプログラムであって、
部品の種別を指定する種別指定ステップと、
前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを、前記三次元コンピュータ支援設計システムの画面上に表示するメニュー表示ステップと、
前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースに対して、前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む操作を行う第一の選別ステップと、
前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新する第一のメニュー更新ステップと、
前記第一の選別ステップと前記第一のメニュー更新ステップを一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードすべき三次元モデルに決定する決定ステップと、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記2)
前記仕様を表す前記項目は、前記部品の形状もしくは材質、または前記部品の所定の部分の長さもしくは面積のうち、少なくとも一つを表すことを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記決定ステップは、前記識別情報の値の入力を受け付け、受け付けた前記値にもとづいて前記データベースのレコードを一つに絞り込んで前記部品の前記三次元モデルを一意に定めるステップを含む、
ことを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記4)
前記三次元コンピュータ支援設計システムの設計対象である装置の三次元モデル上において、前記部品を配置しようとする場所を示す配置情報の入力を受け付ける配置情報受け付けステップと、
前記決定ステップで決定した前記部品の前記三次元モデルを、前記識別情報を指定して
前記ライブラリからロードするロードステップと、
ロードした前記部品の前記三次元モデルを、前記配置情報が示す前記場所に配置する配置ステップと、
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載のプログラム。(付記5)
前記配置情報は、ある一点、前記装置に既に含まれている他の部品、または、前記装置もしくは前記他の部品の表面、表面同士の境界、端部、凸部、凹部、もしくは貫通孔を指定する情報を含むことを特徴とする付記4に記載のプログラム。
(付記6)
前記部品の前記三次元モデルは、予め決められた座標に対応付けられて前記ライブラリに記憶されており、
前記ロードステップでは前記部品の前記三次元モデルが前記予め決められた座標にロードされ、
前記配置ステップでは、前記予め決められた座標から前記配置情報が示す前記場所への移動が行われる、
ことを特徴とする付記4に記載のプログラム。
(付記7)
前記配置ステップでは、前記部品の前記三次元モデルが前記ロードステップでロードされた座標が検出され、検出された前記座標から前記配置情報が示す前記場所への移動が行われる、
ことを特徴とする付記4に記載のプログラム。
(付記8)
前記種別に応じて予め定められた、前記部品の配置に関する制約条件を表す一つ以上の項目を、前記データベースがさらに含み、
指定された前記配置情報が示す前記場所の一つ以上の特徴を前記装置の前記三次元モデルから取得する特徴取得ステップと、
前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを判断する判断ステップと、
をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記4に記載のプログラム。(付記9)
前記特徴は、前記配置情報により表される形状、該形状に関わる長さもしくは面積、または前記装置の前記場所における材質であり、
前記判断ステップでは、前記制約条件を表す前記項目の値と、前記特徴の値との比較にもとづく判断が行われる、
ことを特徴とする付記8に記載のプログラム。
(付記10)
前記判断ステップは、前記決定ステップにより決定された前記部品の前記三次元モデルに対応する前記制約条件に、前記特徴が適合するか否かを判断するステップである、
ことを特徴とする付記8に記載のプログラム。
(付記11)
前記データベースに記憶されたそれぞれのレコードに対し、該レコードに対応する前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを前記判断ステップにより判断し、前記データベースを、適合すると判断されたレコードのみに絞り込む第二の選別ステップと、
前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、前記第二の選別ステップにより絞り込まれたデータベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新する第二のメニュー更新ステップと、
を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする付記8に記載のプログラム。(付記12)
前記第一の選別ステップおよび前記第一のメニュー更新ステップによる前記メニューの更新と、前記第二の選別ステップおよび前記第二のメニュー更新ステップによる前記メニューの更新の実行順序は任意である、ことを特徴とする付記11に記載のプログラム。
(付記13)
前記判断ステップを実行した結果、前記特徴が適合する前記制約条件のレコードが前記データベースに存在しないことが判明したら、警告を発して、前記配置情報受け付けステップで受け付けた前記配置情報を取り消す警告ステップを、
さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記8に記載のプログラム。
(付記14)
前記第一の選別ステップを実行すると、前記データベースにレコードが存在しなくなる場合は、警告を発して、直近に前記メニューを介して指定された前記値を取り消す警告ステップを、
さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記15)
前記種別に応じて予め定められた、前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含む外部データベースが、前記コンピュータが参照可能な第一の記憶手段に記憶され、
前記データベースは、前記第一の記憶手段よりも高速に前記コンピュータが参照することが可能な第二の記憶手段に記憶され、
前記第一の記憶手段から前記外部データベースの内容を読み込み、前記データベースの内容を前記外部データベースから読み込んだ前記内容に初期化する初期化ステップをさらに前記コンピュータに実行させる、
ことを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記16)
前記メニューは、選択可能な一つ以上の前記選択肢を並べた形式、または、値の入力を受け付けて、入力された値が選択可能な前記選択肢と一致するか否かを検査する形式である、
ことを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記17)
三次元コンピュータ支援設計システムとして機能するコンピュータが、複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを選別する方法であって、
部品の種別を指定する種別指定ステップと、
前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを、前記三次元コンピュータ支援設計システムの画面上に表示するメニュー表示ステップと、
前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースに対して、前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む操作を行う選別ステップと、
前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新するメニュー更新ステップと、
前記選別ステップと前記メニュー更新ステップを一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードすべき三次元モデルに決定する決定ステップと、
を含むことを特徴とする方法。
(付記17)
付記16に記載の方法によって選別された前記部品の前記三次元モデルを、前記コンピュータが、前記ライブラリからロードして、前記三次元コンピュータ支援設計システムの設計対象である装置の三次元モデル上に配置する工程を含むことを特徴とする、前記装置の設計方法。
(付記18)
複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中か
ら、部品の三次元モデルを選別する機能を有する三次元コンピュータ支援設計システムであって、
部品の種別を指定する種別指定手段と、
前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを表示するメニュー表示手段と、
前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースを記憶する記憶手段と、
前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む選別手段と、
前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新するメニュー更新手段と、
前記選別手段と前記メニュー更新手段による絞り込みと更新を一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードすべき三次元モデルに決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする三次元コンピュータ支援設計システム。
本発明の一実施形態におけるシステム構成を機能ブロックにより表した図である。 本発明の一実施形態において行なわれる一つの部品に関する処理のフローチャートである。 ライブラリモデルデータベースのデータ構造の具体例である。 ライブラリモデルデータベースのデータ構造の具体例である。 モデル種別選択メニューの例である。 ネジ・ボルト用情報入力メニューの例である。 ナット用情報入力メニューの例である。 初期化された状態の選択可能モデルデータベースの例である。 絞り込まれた状態の選択可能モデルデータベースの例である。 ネジ・ボルト用情報入力メニューで選択可能な選択肢と選択可能モデルデータベースとの関係を示す図である。 配置情報チェック部の動作の詳細を説明する図である。 モデルの選択の流れを示すフローチャートである。 モデルデータロード部とモデル配置部の動作を説明する図である。 ライブラリに部品のモデルを追加する処理のフローチャートである。 本発明のプログラムを実行するコンピュータのブロック図である。 3D‐CADシステムとライブラリを含む従来のシステムの構成例である。 従来のシステムにおいて一つの部品を配置する処理の流れを示すフローチャートである。 図16の処理を模式的に示した図である。
符号の説明
101 ライブラリ
102 ライブラリモデルデータベース
103 3D‐CADシステム
104 モデル情報指定部
105 モデル仕様指定部
106 配置情報指定部
107 選択可能モデル選別部
108 選択可能モデルデータベース
109 選択可能モデル仕様表示部
110 配置情報チェック部
111 モデルデータロード部
112 モデル配置部
200 モデル種別選択メニュー
201 モデル種別指定部
202、213、215、217、223、225、227 見出し
203、214、216、224、226 入力部
210 ネジ・ボルト用情報入力メニュー
211、221 モデル仕様/図番指定部
212、222 配置情報指定部
218、228 表示部
220 ナット用情報入力メニュー
301、306 タップ穴
302、303 板
304 配置面
305 すきま穴
307 ネジ
308 軸部
309 頭部
310 座面
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 通信インターフェイス
405 入力装置
406 出力装置
407、412 記憶装置
408 駆動装置
409 バス
410 可搬型記憶媒体
411 ネットワーク
1001 ライブラリ
1002 3D‐CADシステム
1003 モデルデータロード部
1004 モデル配置部
1005 データ管理ツール
1006 ネジ
1007、1008 板

Claims (5)

  1. 複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを、三次元コンピュータ支援設計システムとして機能するコンピュータに選別させるとともに、選別された前記三次元モデルを前記コンピュータに配置させるプログラムであって、
    部品の種別を指定する種別指定ステップと、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを、前記三次元コンピュータ支援設計システムの画面上に表示するメニュー表示ステップと、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の配置に関する制約条件を表す一つ以上の項目と、前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースに対して、前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む操作を行う第一の選別ステップと、
    前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新する第一のメニュー更新ステップと、
    前記第一の選別ステップと前記第一のメニュー更新ステップを一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードす三次元モデルに決定する決定ステップと
    前記三次元コンピュータ支援設計システムの設計対象である装置の三次元モデル上において、前記部品を配置しようとする場所を示す配置情報の入力を受け付ける配置情報受け付けステップと、
    指定された前記配置情報が示す前記場所の一つ以上の特徴を前記装置の前記三次元モデルから取得する特徴取得ステップと、
    前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを判断する判断ステップと、
    前記決定ステップで決定した前記部品の前記三次元モデルを、前記識別情報を指定して前記ライブラリからロードするロードステップと、
    ロードした前記部品の前記三次元モデルを、前記配置情報が示す前記場所に配置する配置ステップと
    前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記判断ステップは、前記決定ステップにより決定された前記部品の前記三次元モデルに対応する前記制約条件に、前記特徴が適合するか否かを判断するステップである、
    ことを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  3. 前記データベースに記憶されたそれぞれのレコードに対し、該レコードに対応する前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを前記判断ステップにより判断し、前記データベースを、適合すると判断されたレコードのみに絞り込む第二の選別ステップと、
    前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、前記第二の選別ステップにより絞り込まれたデータベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新する第二のメニュー更新ステップと、
    を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項に記載のプログラム
  4. 三次元コンピュータ支援設計システムとして機能するコンピュータが、複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを選別し、選別した前記三次元モデルを配置する方法であって、
    部品の種別を指定する種別指定ステップと、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを、前記三次元コンピュータ支援設計システムの画面上に表示するメニュー表示ステップと、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の配置に関する制約条件を表す一つ以上の項目と、前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースに対して、前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む操作を行う選別ステップと、
    前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新するメニュー更新ステップと、
    前記選別ステップと前記メニュー更新ステップを一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードす三次元モデルに決定する決定ステップと、
    前記三次元コンピュータ支援設計システムの設計対象である装置の三次元モデル上において、前記部品を配置しようとする場所を示す配置情報の入力を受け付ける配置情報受け付けステップと、
    指定された前記配置情報が示す前記場所の一つ以上の特徴を前記装置の前記三次元モデルから取得する特徴取得ステップと、
    前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを判断する判断ステップと、
    前記決定ステップで決定した前記部品の前記三次元モデルを、前記識別情報を指定して前記ライブラリからロードするロードステップと、
    ロードした前記部品の前記三次元モデルを、前記配置情報が示す前記場所に配置する配置ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  5. 複数の部品の三次元モデルをそれぞれ識別情報と関連付けて記憶したライブラリの中から、部品の三次元モデルを選別する機能を有する三次元コンピュータ支援設計システムであって、
    部品の種別を指定する種別指定手段と、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の仕様を表す複数の項目の値をそれぞれ指定するためのメニューを表示するメニュー表示手段と、
    前記種別に応じて予め定められた、前記部品の配置に関する制約条件を表す一つ以上の項目と、前記仕様を表す前記複数の項目を前記識別情報と関連付けた、前記複数の部品それぞれについてのレコードを含むデータベースを記憶する記憶手段と、
    前記メニューを介して指定された前記値にもとづいて前記データベースのレコードを絞り込む選別手段と、
    前記メニューにおいて値が未決定の前記項目がとりうる値を、絞り込まれた前記データベースから抽出し、抽出した前記値にもとづいて、前記メニューで選択可能な選択肢を更新するメニュー更新手段と、
    前記選別手段と前記メニュー更新手段による絞り込みと更新を一回以上繰り返した後で一意に定まった前記部品の前記三次元モデルを、前記ライブラリからロードす三次元モデルに決定する決定手段と、
    前記三次元コンピュータ支援設計システムの設計対象である装置の三次元モデル上において、前記部品を配置しようとする場所を示す配置情報の入力を受け付ける配置情報受け付け手段と、
    指定された前記配置情報が示す前記場所の一つ以上の特徴を前記装置の前記三次元モデルから取得する特徴取得手段と、
    前記制約条件に前記特徴が適合するか否かを判断する判断手段と、
    前記決定手段が決定した前記部品の前記三次元モデルを、前記識別情報を指定して前記ライブラリからロードするロード手段と、
    ロードした前記部品の前記三次元モデルを、前記配置情報が示す前記場所に配置する配置手段と、
    を備えることを特徴とする三次元コンピュータ支援設計システム。
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