JP2006059006A - 部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラム - Google Patents

部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 標準化された最適部品を選定する部品選定支援システムを構築する。
【解決手段】 部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリ10を備え、本体に組込む複数の部品を部品情報ライブラリ10に格納された部品の中から選定し、選定した部品を本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムにおいて、部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリ20に格納する手段と、グループコードをキーに部品情報ライブラリ10に格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索する検索手段とを備え、検索手段は、部品の機能特性の度合を示すパラメータに基づきソートして最適部品を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータ支援設計(CAD)システムおよびそのシステムに用いられるプログラムに関し、特に本体(例えばプリント板)に組込む部品の選定を容易に行いかつ最適部品を的確に選定することを可能にする部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムに関する。
今日、プリント板を設計するためにはコンピュータ支援設計(CAD)の使用が不可欠になっている。従来技術によるコンピュータ支援設計システム(CADツールとも呼ばれる)を図12に示す。従来技術によるプリント板設計のためのコンピュータ支援設計システムは、順に部品ライブラリ登録モード101、部品検索モード102、回路CADモード103、実装CADモード104および生産管理モード105の5つのモードに切替えられるようになっている。
部品ライブラリ登録モード101で、予め部品に関するデータ、すなわち部品の種別を示すデータおよび機能、特性等の部品の性能を示すデータおよび価格等の部品を選定するために必要なデータを部品情報ライブラリ110に登録する。
新たなプリント板の設計に際しては、先ず、部品検索モード102で予め部品情報ライブラリ110に登録した部品の中から所望の機能を有する部品をリスト表示して、その中から例えば部品A、Bを選定する(部品選定段階)。
次に、回路CADモード103で選定した部品A、Bにそれぞれ付加される関連部品を選定するとともに選定した部品A、Bおよびこれらの関連部品との間の電気的接続を決定し(回路設計段階)、実装CADモード104で選定した部品A、Bおよびこれら部品の関連部品のプリント板上における物理的配置を決定する(実装設計段階)。
最後に、生産管理モード105で選定した部品およびこれらの関連部品を手配し、決定した回路設計および実装設計にしたがってこれらの手配部品をプリント板上に組込む(製造段階)。
部品選定段階以降の各段階で選定部品に問題が生じた場合、例えば生産管理モードで選定した部品が終息部品であることが判明した場合は、部品選定段階に戻り部品を選定し直した後再び各段階を繰返す。
上述した従来技術のコンピュータ支援設計システムには、最適部品が選定できないという問題、具体的には以下のような問題がある。
第1に、部品選定段階で、数千点におよぶ部品の中から設計者の経験に基づいて、すなわち設計者の個人的選定基準によって部品を選定するので、例えば経験を重視するため従来から使用している部品をそのまま選択することとなりコストの高い部品や製造中止となった部品を選択してしまう。
第2に、設計者の経験不足から選定した部品に必須不可欠な関連部品(例えば、抵抗器やコンデンサ)を見落としてしまい、これは通常製造段階で判明し、部品選定から設計のやり直しとなり、設計効率を悪くする。
第3に、複数の部品の組合せで簡単かつ安価に実現できる回路に対し複数の部品を選定する代わりにこの回路の機能を有する単一の高価な部品を選定してしまうか、または同一機能を有する新しい部品を不必要に開発したりしてしまう。
本発明は、従来技術のコンピュータ支援設計システムがもつ上記問題を解決するためになされたものであり、設計者の経験に頼ることなく、部品、特にプリント板の回路設計における部品の選定を容易に行いかつ標準化した最適部品を的確に選定することができる部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムの提供を目的とする。より具体的には、本発明は、選定した部品の関連部品が欠落されることのない、複数部品を組合わせた回路の機能をシステムの利用者が容易に理解できかつその機能を実現することを可能にする複数部品を容易に選定でき、新しい部品が登録された後にシステムの利用者がその新部品を容易に選定できる、あるいは製造中止などの理由で登録から削除された終息部品をシステムの利用者に容易に知らせることにより終息部品を選択することを防止する、ことを可能にする部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明の第一形態による部品選定支援システムは、部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムにおいて、部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納する手段と、前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索する検索手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明による部品選定支援システムにおいて、前記検索手段は、前記部品の機能特性の度合を示すパラメータに基づきソートして前記最適部品を決定する。
上記目的を達成する本発明による部品選定支援システムにおいて、前記部品と該部品の関連部品とを有する部品グループに対し管理コードを付し、該管理コードを選定すると該管理コードに対応する部品と関連部品とが自動的に選定される。
上記目的を達成する本発明による部品選定支援システムにおいて、前記部品情報ライブラリに格納された部品は終息部品になった場合に、該部品の代替部品を登録した後に該部品を選定すると、該部品はその対応する代替部品に置換えられて選定される。
上記目的を達成する本発明による部品選定支援システムに用いられるプログラムは、部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムに用いられるプログラムであって、部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納するステップと、前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、設計者の経験に頼ることなく、グループコードを付して類似の部品をグループに分類し、同一グループコードを付した複数の部品の中からプロジェクト毎に最適部品を検索する手段、例えば部品の機能特性の度合を示すパラメータに基づきソートして決定する手段を設けたので、部品の選定を容易に行いかつ標準化した最適部品を的確に選定することができる部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムが提供できる。
本発明によれば、代表部品に対し関連部品を関係づけたので、選定した代表部品に必須不可欠な関連部品が欠落されることのない、あるいは代表部品と関連部品とを含む複数部品を組合わせた回路の機能をシステムの利用者が容易に理解できかつその機能を実現することを可能にする複数部品を容易に選定でき、新しい部品が登録された後にシステムの利用者がその新部品を容易に選定できる、部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムが提供できる。
本発明によれば、製造中止などの理由で登録から削除された終息部品をシステムの利用者に容易に知らせることにより終息部品を選択することを防止できる、部品選定支援システムおよびそのシステムに用いられるプログラムが提供できる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の部品選定支援システムは、CPU、内部記憶(RAM、ROM等のメモリ)、外部記憶(磁気ディスクや光磁気ディスクなどのハードディスク(HD))、マウスやキーボードなどの入力部、CRTやプリンタなどの出力部、外部のコンピュータとデータ通信を可能にする通信部、およびフレキシブルディスクドライブ(FDD)やCD−ROMドライブ等の記録媒体の読出/書込部等を有する一般的なコンピュータから構成される。CADシステムに用いられるプログラムは、記録媒体や外部のコンピュータを介してメモリに書込まれた後、ハードディスクに格納され、必要に応じてメモリに書込まれてはCPUにより実行処理される。
図1は本発明の一実施形態に係る部品選定支援システムを示す図である。図1に示すコンピュータ支援設計(以下、CADと記す)システムは、順に、3つの登録モード(部品ライブラリ登録モード1、部品グループライブラリ登録モード2および部品選定ルール登録モード3)と、5つのモード(部品検索モード4、最適部品の表示/選定モード5、回路CADモード6、実装CADモード7および生産管理モード8)とで合わせて8つのモードに切替えられるようになっている。
部品ライブラリ登録モード1で、予め部品に関するデータ、すなわち部品の種別を示すデータおよび機能、特性等の部品の性能を示すデータおよび価格等の部品を選定するために必要なデータを部品情報ライブラリ10に登録する。
部品グループライブラリ登録モード2では、同一機能特性を有する部品、例えばA、Bにグループコード、例えばαを付して部品グループ情報ライブラリ20に登録する。
部品選定ルール登録モード3では、最適部品を選択するためのルールを登録する。このルールとは、最適部品を選定する際の検索条件を言い、検索条件はソート条件の設定により登録される。この検索条件については後で詳しく述べる。
新たなプリント板の設計に際しては、先ず、部品検索モード4で予め部品情報ライブラリ10に登録した部品の中から所望の機能特性を有する部品をリスト表示して、その中から例えば部品Aを選定する(部品選定段階)。
また、最適部品の表示/選定モード5で最適部品、例えばグループコードαの中の部品Aを選定し、選定した部品Aに必須不可欠な関連部品、例えばR、Cを選定する(部品選定段階)。
次に、回路CADモード6で選定した部品Aおよび関連部品R、C間の電気的接続を決定し(回路設計段階)、実装CADモード7で選定した部品Aおよび関連部品R、Cのプリント板上における物理的配置を決定する(実装設計段階)。この回路設計段階で最適部品を確認する際、部品Aが終息部品であることが判明したら、部品Aを部品Aと同一グループコードαの代替部品、例えばBに置換え、また部品Bの関連部品Rを選定する。
最後に、生産管理モード8で選定した部品Bおよび関連部品Rを手配し、決定した回路設計および実装設計にしたがってこれらの手配部品B、Rをプリント板上に組込む(製造段階)。
部品選定段階以降の各段階で選定部品に問題が生じた場合、例えば生産管理モード8で選定した部品が終息部品であることが判明した場合は、部品選定段階に戻り部品を選定し直した後再び各段階を繰返す。
図2は図1に示す部品グループ情報ライブラリに同一機能特性を有する部品を登録する手順を説明する図である。同一機能特性を有する部品を登録するには、先ず、同一機能特性を有する部品にグループコードを付す。図示するように、部品A、B、B2にはグループコードαを付し、部品Dにはグループコードβを付す。グループコードを付すことにより複数の部品を関係付けることができる。
次に各部品(代表部品)に対する関連部品を登録する。図示するように、代表部品Aには関連部品RとCを管理コードa001を付して登録し、第1の代表部品Bには関連部品Rを管理コードb001を付して登録し、第2の代表部品Bには関連部品R2を管理コードb002を付して登録し、代表部品Dには関連部品RとCを管理コードd001を付して登録する。管理コードは、代表部品と関連部品の組合せに対応して設定される。
この管理コードの登録により図2の右側に示す代表部品の機能特性等の部品の性能を示すデータおよび価格等の部品を選定するために必要なデータ、例えば終息の有無、代替品、在庫品の有無、寿命、価格等が図1の部品情報ライブラリ10から部品グループ情報ライブラリ20に複写される。ここで、部品の機能特性情報について以下に説明する。
先ず、プリント板に組込まれる部品の具体例を挙げると、集積回路、コンデンサ、光リレー、コイル等がある。集積回路の機能特性情報には、例えばデュアルD型立上エッジトリガフリップフロップ、動作保証温度0〜70℃があり、コンデンサの機能特性情報には、例えばセラミック、定格電圧35V、容量4.7μF、温度特性R/Bがあり、光リレーの機能特性情報には、例えば、フォトMOSリレー、LED電流50mA、LED逆電圧3Vがあり、コイルの機能特性情報には、例えばフェライトデータインダクタ16V、自己インダクタンス0.90μH、自己共振周波数1GHzがある。
次に、同一機能特性を有する部品から最適部品を選定するための検索条件の設定について以下に説明する。この検索条件の設定では、同一機能特性を有する部品をどのような条件で、例えば価格、信頼性(寿命)、故障率、実装占有面積等でソートし(これをソート条件の設定と呼ぶ)、かつこのソート条件がプロジェクト単位、すなわち装置の開発単位あるいは注文単位に対して複数ある場合はこれらソート条件に優先順位をつける。ここで、ソートとは部品を特定の順番、例えば価格の安価な順に並べ替えることを意味する。
図3は検索条件の設定手順を説明する図であり、(A)はその具体的設定例を示す図であり、(B)は1つの検索条件によりソートして得られた部品の選定結果の具体例を示す図である。ソート条件の優先付け(第1、第2、…の順)はプロジェクト単位で定義する。具体的には、図3の(A)に示すように、プロジェクトコードG1は第1ソート条件が寿命>10年、第2ソート検索条件が価格昇順であり、プロジェクトコードG2は第1ソート条件が寿命>5年、第2ソート条件が故障率昇順、第3ソート条件が価格昇順であり、プロジェクトコードG3は第1ソート条件が寿命>10年、第2ソート条件が難燃性3、第3ソート条件が価格昇順である。検索条件は各プロジェクトに対しこのように設定される。
プロジェクトコードG1でグループコードαの部品を選定すると、すなわちグループコードαの部品A、B、Cを第1ソート条件が寿命>10年、第2ソート条件が価格昇順でソートすると、図3の(B)に示すように、部品A、B、Cの寿命、価格および故障率の情報を含む表がCADシステムの表示ユニットの画面(不図示)上に表示され、最適部品がAであることを示す選定結果が得られたことが判る。
図4は代替部品の設定手順を説明する図であり、(A)は具体的設定例を示す図であり、(B)は推奨代替部品のリスト表示例を示す図である。同一グループ内で終息部品があった場合、図4の(B)に示される推奨代替部品のリスト表示を見て、部品Dにフラグ*が付されていることから部品Dが終息部品であることを確認し、図3の(A)に示されるようなプロジェクトコードG1に対するソート条件(寿命>10)およびプロジェクトコードG2に対するソート条件(寿命>5)に基づき、終息部品Dに対し、図4の(A)に示す代替部品A−2、Bをそれぞれ設定する。
図5は図2に示す部品グループコード情報ライブラリの整備手順を示す図である。部品情報ライブラリ10には、部品に関するデータ、すなわち部品の種別を示すデータおよび機能、特性等の部品の性能を示すデータおよび価格等の部品を選定するために必要なデータが格納されている。部品グループ情報ライブラリ20を整備するためには、先ずグループコードと代表部品とをCADシステムに入力する。
次に、ソート条件にしたがって部品をソートするために必要な部品に対するデータの項目を設定する(ステップS51)。具体的には、図5に示す寿命(信頼性)、価格、難燃性や湿度管理条件等をCADシステムに入力する。すると、部品情報ライブラリ10からこれらのデータが部品グループ情報ライブラリ20に複写され(ステップS52)、図5の部品グループ情報ライブラリ20内に示す表がCADシステムの表示ユニットの画面上に表示される。この表示画面を見ながら価格等の値が変動する情報を定期的に見直して修正する(ステップS53)。部品選定のためソート条件が追加された場合は、追加されたソート条件に対する項目の情報も複写する。
次に、本発明のCADシステムによる具体的な部品選定手順について以下に説明する。
図6は推奨部品の選定段階を示す図である。先ず、図6の左側上に示す選定対象の部品(相当部品)A、X、Zと図6の左側下に示すプロジェクトコードG1とをCADシステムに入力する。プロジェクトのソート条件から相当部品A、X、Zに対する推奨部品A2、B、Yを選択し、グループコード、警告の有無、関連部品を表示する表(図6の右側に示す)を得る。
図7は最適部品選択時に警告された部品に対する代替部品の候補リスト表を示す図である。図6の右側に示す表で推奨部品Bに警告有り*と表示された場合は、部品Bのグループコードβの全部品B、X、X1を表示するとともに寿命、価格等の部品を選定するために必要な情報を表示する。ここでは、推奨部品Bに対し、部品Xより部品X1の方が価格が安いので部品X1を選定する。
図8は部品選定時の部品グループ情報ライブラリの具体例を示す図である。図8に示すように部品グループ情報ライブラリ20には、グループコードに対する部品のリストを示す表81と、プロジェクトコードを特定する部品選定条件を示す表82とが格納されている。表81には、グループコードα、β、γに対する部品と各部品に対するプロジェクトコードG1、G2、G3における終息の有無と終息有りの場合にはその代替部品が表示される。図8の表81から、部品Dが終息部品であり、終息部品Dの代替部品としては、プロジェクトG1ではA2が、プロジェクトG2ではAが、プロジェクトG3ではA2が、それぞれ選択されるべきであることが示されている。表82には、プロジェクトコードG1、G2、G3に対する第1〜3のソート条件およびソート条件の優先順位が表示されている。
図9は最終選定部品の選定結果の具体例を示す図である。図6を用いて説明した選定対象の部品A、X、Zに対する推奨部品A2、B、Yは、最終選定部品としてA2、X1、Yが選定され、図6、7に示されるように、部品A2の関連部品R2、部品X1の関連部品R3、部品Yの関連部品IC1、R3が図9の表に示されている。また、部品の指定方法には自動と個別とがあり、部品A2、Yは共に自動に指定されたものなので、指定方法は自動と表示される。一方、部品X1は部品Bに対する警告により自動に指定されたものでなく個別に指定されたものなので、指定方法は個別と表示される。この個別指定は、将来部品の自動指定が可能となったときは自動指定に置換えることもできる。次に、終息部品の自動差替の手順について以下に説明する。
図10は終息部品の自動差替処理手順を示す図である。図10は、部品Yが回路設計や実装設計の実行中に終息となったことが判った場合に、部品Yの代替部品Y2に自動差替する例を示している。先ず、ステップS1で終息となった部品Yを部品情報ライブラリ10に登録する。次いで、ステップS2で部品グループ情報ライブラリ20に格納された部品の中で終息となった部品Yにフラグ*を付す。表100は部品Yが終息となる前の一つの設計データとしての最終選定部品の表である。ステップS3で表100の中の代表部品および関連部品の中に終息部品が新たに発生していないか否かを部品グループ情報ライブラリ20を検索して確認する。部品グループ情報ライブラリ20を検索すると、すなわち表121を参照すると、部品Yにフラグが立っており、したがって部品Yが終息していることが確認される。
部品グループ情報ライブラリ20の表122を参照すると、グループコードγの部品Yに対しプロジェクトコードG1では部品Y2が最適代替部品であることことが確認される。ステップS4で終息部品Yに対する最適な代替部品Y2を自動的に導出する。表123には、この導出結果が示されている。
次に、表123から終息部品Yに対する最適な代替部品がY2であり、部品Y2の関連部品がR4であることが示される。ステップS5で最適部品の一括置換えが行われ、すなわち表100は表200に変更される。このように、部品Yが終息となった後一つの設計データとしての最終選定部品の表200が自動的に作成される。
また、ステップS4で終息部品Yに対する最適な代替部品Y2が自動的に導出されない場合は、設計者が終息部品Yに対する最適な代替部品を手動で設定する。
図11はプロジェクトの標準化処理手順の具体例を示す図である。本発明によるCADシステムによれば、プロジェクト毎、すなわち装置の開発単位あるいは注文単位毎に部品選定の標準化ができる。
先ず、所定のプロジェクトに対してソート条件を設定する(ステップS100)。ソート条件を設定するには部品の寿命、価格といった項目を選択する。次いで、ソート条件として、例えば、寿命に対しては10年以上を、価格に対しては昇順をそれぞれ指定する。
次に、奨励部品を選定する(ステップS110)。始めに選定した部品がAであったものと想定する。部品グループ情報ライブラリから部品Aはグループコードαに属することを確認する。次に、部品Aと同一機能を有するグループコードαのリストを示す表131を表示する。この表131は、部品の寿命、価格の情報と、部品の関連部品の情報とを表示する。
次に、プロジェクトコードG1に対するグループコードαの部品の終息情報を示す表132を表示する。この表132から部品A2には終息フラグは付されておらず、部品Dには終息フラグが付されており、部品Dの代替部品はA2であることが判る。
最後に、終息部品の代替登録を設定する(ステップS120)。表132に示すように部品Dを部品A2に置換える。
(付記1) 部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムにおいて、部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納する手段と、前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索する検索手段と、を備えることを特徴とする部品選定支援システム。
(付記2) 前記検索手段は、前記部品の機能特性の度合を示すパラメータに基づきソートして前記最適部品を決定する、付記1に記載の部品選定支援システム。
(付記3) 前記検索手段は、前記部品の複数の機能特性に優先順位をつけて該優先順位にしたがって前記ソートを行い前記最適部品を決定する、付記2または3に記載の部品選定支援システム。
(付記4) 前記部品と該部品の関連部品とを有する部品グループに対し管理コードを付し、該管理コードを選定すると該管理コードに対応する部品と関連部品とが自動的に選定される、付記1乃至3の何れか一つに記載の部品選定支援システム。
(付記5) 前記部品情報ライブラリに格納された部品は終息部品になった場合に、該部品の代替部品を登録した後に該部品を選定すると、該部品はその対応する代替部品に置換えられて選定される、付記1乃至4の何れか一つに記載の部品選定支援システム。
(付記6) 部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムに用いられるプログラムであって、部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納するステップと、前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
本発明の一実施形態に係る部品選定支援システムを示す図である。 図1に示す部品グループ情報ライブラリに同一機能特性有する部品を登録する手順を説明する図である。 検索条件の設定手順を説明する図であり、(A)はその具体的設定例を示す図であり、(B)は1つの検索条件によりソートして得られた部品の選定結果の具体例を示す図である。 代替部品の設定手順を説明する図であり、(A)は具体的設定例を示す図であり、(B)は推奨代替部品のリスト表示例を示す図である。 図2に示す部品グループコード情報ライブラリの整備手順を示す図である。 推奨部品の選定段階を示す図である。 最適部品選択時に警告された部品に対する代替部品の候補リスト表を示す図である。 部品選定時の部品グループ情報ライブラリの具体例を示す図である。 最終選定部品の選定結果の具体例を示す図である。 終息部品の自動差替処理手順を示す図である。 プロジェクトの標準化処理手順の具体例を示す図である。 従来技術によるコンピュータ支援設計システムを示す図である。
符号の説明
1 部品ライブラリ登録モード
2 部品グループライブラリ登録モード
3 部品選定ルール登録モード
4 部品検索モード
5 最適部品の表示/選定モード
10 部品情報ライブラリ
20 部品グループ情報ライブラリ

Claims (5)

  1. 部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムにおいて、
    部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納する手段と、
    前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索する検索手段と、
    を備えることを特徴とする部品選定支援システム。
  2. 前記検索手段は、前記部品の機能特性の度合を示すパラメータに基づきソートして前記最適部品を決定する、
    請求項1に記載の部品選定支援システム。
  3. 前記部品と該部品の関連部品とを有する部品グループに対し管理コードを付し、該管理コードを選定すると該管理コードに対応する部品と関連部品とが自動的に選定される、
    請求項1または2に記載の部品選定支援システム。
  4. 前記部品情報ライブラリに格納された部品は終息部品になった場合に、該部品の代替部品を登録した後に該部品を選定すると、該部品はその対応する代替部品に置換えられて選定される、
    請求項1乃至3の何れか一つに記載の部品選定支援システム。
  5. 部品を特定する情報を格納する部品情報ライブラリを備え、本体に組込む複数の部品を前記部品情報ライブラリに格納された部品の中から選定し、選定した部品を前記本体上で機能させるよう設計する部品選定支援システムに用いられるプログラムであって、
    部品を類似のグループに分類するグループコードを予め部品グループ情報ライブラリに格納するステップと、
    前記グループコードをキーに前記部品情報ライブラリに格納された部品から所定のプロジェクトに最も適する最適部品を検索するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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