JP4977325B2 - 精度管理用疑似組織及びそれを用いた精度管理方法 - Google Patents
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Description
核酸増幅では、前記測定用試料をサンプル容器に収容してそこに酵素やプライマなどの試薬を加え、核酸増幅反応によって標的核酸を増幅する。
検出では、蛍光染色された標的核酸の蛍光測定や増幅に比例して産生される副産物の濁度測定などにより、切除組織中の標的核酸の有無の判定又は濃度の算出を行う。
本実施形態における疑似組織は疑似的な生体組織、具体的には生体から切除されたリンパ節と想定され、遺伝子検査における前処理の精度管理に用いられる。
この疑似組織は、核酸又は細胞と、核酸又は細胞を保持することのできる保持体とからなる。
これら核酸の由来は特に限定されず、細胞から抽出したものでも、人工的に合成したものであってもよい。
保持体は、ゲル化剤を含むのが好ましい。ゲル化剤とは、溶媒に添加することによって溶液をゲル化させる性質を持つ物質である。ゲル化剤としては、例えば、寒天、アガロース、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸塩、ペクチン、コラーゲン、ゼラチン、グルテンなどの天然高分子や、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクリルアミド(PAA)などの合成高分子などが挙げられる。本実施形態の疑似組織には、これら合成高分子及び天然高分子のうち、一種又は二種以上を用いることができる。また、ゲル化剤を添加する溶媒としては特に限定されないが、例えば水、TE(Tris EDTA)、TAE(Tris-Acetate EDTA)、TBE(Tris-Borate EDTA)などを用いることができる。
κ−カラギーナンは、D−ガラクトース−4−硫酸の1位と3,6−アンヒドロ−D−ガラクトースの4位がβグリコシド結合で、 また、3,6−アンヒドロ−D−ガラクトースの1位とD−ガラクトース−4−硫酸の3位がαグリコシド結合で交互に繰り返された基本構造を持つ。
λ−カラギーナンは、D−ガラクトースの1位とD−ガラクトース−2,6−二硫酸の4位とがβグリコシド結合で、また、D−ガラクトース−2,6−二硫酸の1位とD−ガラクトースの3位とがαグリコシド結合で交互に繰り返された基本構造を持つ。
以下、実施例を示し、吸光度測定による前処理の精度管理(実施例1)と、核酸増幅及び核酸検出による前処理の精度管理(実施例2)とについて説明する。
吸光度測定による前処理の精度管理は、核酸及び前記核酸を内部に保持することのできる保持体からなり、所定の表示値を有する精度管理用疑似組織にホモジナイズを含む核酸抽出処理を施して測定した核酸濃度測定値と、表示値とを比較して、前記核酸抽出処理が適切になされたかどうかを判定することによって行う。
先ず、表示値を算出する。
表示値とは、定められたプロトコルによって作製された疑似組織に所定の前処理を施し、吸光度測定を行って算出された核酸濃度測定値のことである。この表示値と測定対象の核酸濃度測定値とを比較することによって測定対象に対して行った前処理の精度管理が行われる。
疑似組織αの吸光度測定に先立ち、核酸を含む核酸溶液又は細胞を含む細胞溶液と緩衝剤を含む試薬(以下、ホモジナイズ試薬とする)とを混和して、この混合物を基準試料αとする。核酸溶液を用いた場合、この基準試料αを吸光度測定して基準試料α中の核酸濃度を算出し、これを基準値αとする。細胞溶液を用いた場合、細胞溶液とホモジナイズ試薬との混合物を十分にホモジナイズしてこれを基準試料αとする。基準試料αの吸光度を測定して核酸濃度を算出し、これを基準値αとする。なお、細胞溶液中の細胞数は予め細胞計数盤(例えば、カウンティングチェンバー8100105;アズワン)や細胞計数装置(例えば、粒子計数分析装置CDA-500;シスメックス)などを用いて計数しておく。
疑似組織αの作製に際し、先ずマイクロチューブなどの容器に溶媒を収容する。
ゲル化剤を容器中の溶媒に添加し、ゲル化剤と溶媒の混合物及び該混合物を収容した容器を恒温槽や電子レンジなどで加温し、ゲル化剤を溶媒中に完全に溶解させ、ゲル化剤溶液を作製する。
ゲル化剤溶液を収容した容器を常温下又は冷蔵庫内などの冷温下に放置し、ゲル化剤溶液を冷却する。
ゲル化剤溶液は一定温度以下になると固まってゲル状の固形形態をとるが、固形形態となる直前にピペットなどによりゲル化剤溶液に基準試料α作製の際に用いた核酸溶液又は細胞溶液と同じものを同量添加し、ゲル化剤溶液と核酸溶液又は細胞溶液との混合液中に核酸又は細胞の偏在が起こらないよう混和させる。
さらにゲル化剤溶液がゲル状の固形形態をとるまで液温を低下させると、核酸又は細胞を含むゲル化剤溶液はゲル化し、核酸又は細胞と核酸又は細胞を保持した保持体とからなる疑似組織αとなる。
先ず疑似組織αにホモジナイズ試薬を添加する。ホモジナイズ試薬の添加量は、疑似組織αとホモジナイズ試薬との混合物の体積が基準試料αの体積と等しくなるよう調整する。
次に、疑似組織αとホモジナイズ試薬との混合物をホモジナイズし、ホモジネートを作製する。
疑似組織αから得られたホモジネートを遠心分離して、上清を別の容器に収容する。この上清の260nmにおける吸光度測定を行い、核酸濃度を測定する。
次に、表示値αに基づく精度管理方法について説明する。
精度管理用に疑似組織βを用意する。疑似組織βは上述した疑似組織αと同ロットの疑似組織である。
疑似組織βに対するホモジナイズ、遠心、上清回収などの前処理は、疑似組織αに施した前処理と同様にして行われる。
前処理によって得られた上清の260nmにおける吸光度測定を行い、核酸濃度を測定する。
核酸増幅及び核酸検出による前処理の精度管理は、標的核酸又は標的核酸を含む細胞と、前記標的核酸又は標的核酸を含む細胞とを内部に保持することのできる保持体からなり、所定の表示値を有する精度管理用疑似組織をホモジナイズしてホモジネートを作製するホモジナイズ工程と、前記ホモジネートに含まれる標的核酸を増幅する増幅工程と、増幅された標的核酸を検出し疑似組織に由来する標的核酸濃度を測定する測定工程と、前記精度管理用疑似組織の標的核酸濃度の測定値と表示値とを比較して前記ホモジナイズ工程、増幅工程、及び測定工程が適切になされたどうかを判定する工程と、からなる。
以下、表示値を算出するための疑似組織γの作製に関して説明する。
疑似組織γの核酸増幅及び核酸検出に先立ち、先ず標的核酸又は標的核酸を含む細胞を含む細胞溶液とホモジナイズ試薬とを混和して基準試料γを作製する。溶液に細胞を含有させる場合は、細胞溶液とホモジナイズ試薬との混合物を十分にホモジナイズしたものを基準試料γとする。なお、細胞溶液中の細胞数は予め計数しておく。
前述した疑似組織αの作製と同様にして疑似組織γを作製する。
疑似組織γにホモジナイズ試薬を添加する。ホモジナイズ試薬の添加量は、疑似組織γとホモジナイズ試薬との混合物の体積が基準試料γの体積と等しくなるよう調整する。
疑似組織γとホモジナイズ試薬との混合物をホモジナイズし、ホモジネートを作製する。
疑似組織γから得られたホモジネートを遠心分離して、上清を別の容器に収容する。以下、この上清を測定用試料γとする。
核酸増幅として、基準試料γ及び測定用試料γの上清に酵素試薬を加え、公知の核酸増幅法によって標的核酸を増幅させる(標的核酸がRNAである場合は、このRNAの塩基配列に対応するcDNAを増幅させる)。
核酸増幅に伴って同時にピロリン酸マグネシウムなどの不溶性物質が精製される場合、反応液の上清の濁りを目視により確認する、或いは反応液の吸光度や散乱光強度を測定して濁度測定する、又は反応液を有色のフィルターで濾過し、フィルター上の残渣を確認することにより標的核酸を検出することができる(国際公開WO 01/83817号パンフレット参照)。
また、エチジウムブロマイド、SYBR GREEN I、或いはPico Greenのような二本鎖インターカレータである蛍光色素の存在下で核酸増幅を実施すれば、反応液の蛍光を測定することによって標的核酸検出を行うことができる。
濁度測定又は蛍光測定においては核酸増幅による生成物の増加に伴って濁度又は蛍光の増大が観察される。この増大をリアルタイムでモニターすれば、閉鎖系で核酸の増幅と濁度又は蛍光の増加とが同時に追跡可能である。
核酸検出を濁度測定によって行う場合は、測定用試料γの標的核酸濃度と基準試料γの標的核酸濃度(以下、基準値γとする)とを比較する。これらが等しいか、或いは近似した値を示した場合(具体的には、測定用試料γの標的核酸濃度が基準値γの70%以上、好ましくは80%以上の値を示した場合)、疑似組織γに由来する測定用試料γに含まれる標的核酸がホモジナイズによって効果的に抽出できたことを示し、その標的核酸濃度測定値を表示値γとすることができる。また、濁度又は蛍光の増大をリアルタイムでモニターする場合、測定用試料γに含まれる核酸が増幅し始めるまでの時間(以下、増幅立ち上がり時間とする)と基準試料γの増幅立ち上がり時間(以下、基準値γtとする)とを比較する。これらが等しいか近似した値を示した場合、測定用試料γに含まれる標的核酸がホモジナイズによって効果的に抽出できたことを示し、その立ち上がり時間を表示値γtとすることができる。
次に、表示値γ又はγtに基づく精度管理方法について説明する。
精度管理用に疑似組織δを用意する。疑似組織δは上述した疑似組織γと同ロットの疑似組織である。
疑似組織δに対するホモジナイズ、遠心、上清回収などの前処理は、疑似組織γに施した前処理と同様にして行われ、測定用試料δが作製される。
測定用試料δに、上述の測定用試料γに対して行った核酸増幅及び核酸検出と同様の操作を施し、測定用試料δの標的核酸濃度及び/又は増幅立ち上がり時間を測定する。
例えば、核酸増幅及び核酸検出を自動的に行うものとして核酸増幅検出装置が挙げられる。
この核酸検出装置は、生体から切除した組織中に癌マーカー(例えば、サイトケラチン19)に関する核酸がどのくらい含まれるかを定量する装置である。
図1は、核酸増幅検出装置及びその周辺機器の全体構成を示した斜視図である。
図2は図1に示した核酸増幅検出装置の測定部の全体構成を示した図である。
測定部101には、図2に示すように、マイクロコンピュータにより装置を制御すると共に、装置外部との入出力を制御する制御部70と、制御部70を含む装置全体に電源を供給する電源部80とが内蔵されている。また、測定部101の正面の所定箇所に緊急停止スイッチ90が配置されている。
なお、内部標準物質としては、βアクチンに限らず、例えばハウスキーピング遺伝子のmRNAなどを用いることもできる(国際公開WO 03/070935号パンフレット参照)。
上述の核酸増幅検出装置による核酸検出を行う場合の操作手順及び装置の動作を具体的に説明する。ここでは、細胞と細胞を保持した保持体とからなる疑似組織を用いた場合について述べる。
疑似組織の核酸増幅及び核酸検出に先立ち、先ずCK19mRNAを含むと考えられる細胞を含有させた細胞溶液とホモジナイズ試薬とを混和して試料作製を行い、十分にホモジナイズして、これを基準試料εとする。なお、細胞溶液中の細胞数は予め計数しておく。
疑似組織εにホモジナイズ試薬を添加する。ホモジナイズ試薬の添加量は、疑似組織εとホモジナイズ試薬との混合物の体積が基準試料εの体積と等しくなるよう調整する。
疑似組織εとホモジナイズ試薬との混合物をホモジナイズし、ホモジネートを作製する。
疑似組織εから得られたホモジネートを遠心分離して、上清を別の容器に収容する。以下、この上清を測定用試料εとする。
また、正面左側のプライマ試薬容器セット孔31a及び酵素試薬容器セット孔31bに、CK19mRNAのプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32a及びCK19mRNAの酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bをセットする。
また、正面右側のプライマ試薬容器セット孔31a及び酵素試薬容器セット孔31bに、βアクチンmRNAのプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32a及びβアクチンmRNAの酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bをセットする。
また、チップセット部40の凹部に、それぞれ36本の使い捨て用ピペットチップ41が収納された二つのラック42を嵌め込む。さらに、各反応検出ブロック60aの反応部61の二つの検出セルセット孔61aに、検出セル65の二つのセル部67aをセットする。
次に、表示値εtに基づく精度管理方法について説明する。
精度管理用に疑似組織ηを用意する。疑似組織ηは上述した疑似組織εと同ロットの疑似組織である。
疑似組織ηに対するホモジナイズ、遠心、上清回収などの前処理は、疑似組織εに施した前処理と同様にして行われる。
この疑似組織ηの上清に、上述の測定用試料εに対して行った核酸増幅及び核酸検出を施し、疑似組織ηの上清のCK19mRNAの増幅立ち上がり時間を測定する。
(実験例1)
実験例1では、核酸と核酸を保持する保持体とからなる疑似組織を作製し、ホモジナイズなどの所定の処理を施して260nmの波長における吸光度測定によって疑似組織から核酸を抽出できるか否かを確認した。この疑似組織は生体から切除したリンパ節を想定して作製されたものである。
200mM(pH3.0) Glycin-HCl (Glycin、HCl共に和光純薬工業)
5% Brij35 (Sigma)
0.05% KS-538 (信越化学工業)
上記濃度は試薬中の濃度を示す。
本実験例で行われた測定用試料作製の概略は図3に示される。
先ずマイクロチューブに、ピペットチップを装着したピペットを用いてマウス細胞から抽出したRNAを4.6μg含む溶液(以下、RNA溶液とする)を10μL収容し、これをコントロールAとした。さらにコントロールAにホモジナイズ試薬650μLを添加し、ピペッティングによってこの混合液を混和した。この混合液のうち100μLを回収してこれを測定用試料iとし、キュベットaに収容した。
先ずマイクロチューブに精製水を収容した。さらにマイクロチューブ内にゲル化剤としてアガロース(商品名:NuSieve GTC Agarose; CAMBREX社)を6μg添加し、さらに精製水を加えて合計体積が150μLとなるようメスアップした。このマイクロチューブを、約70℃に温度設定した恒温槽内で、精製水中のアガロースが完全に溶解するまで加温した。精製水にアガロースが完全に溶解すると、恒温槽から取り出して、常温下でアガロース溶液の液温を低下させた。該アガロース溶液のアガロース濃度は4w/v%である。アガロース溶液がゲル化する直前(アガロース溶液の液温が約40℃となったとき)、アガロース溶液にRNA溶液を10μL添加した。アガロース溶液中にRNAが偏在しないよう、ピペッティングによってRNA溶液を添加したアガロース溶液を混和させた。RNA溶液添加後、さらにアガロース溶液を常温下に置き、アガロース溶液をゲル化させて内部にRNAを保持する保持体(アガロースゲル)とした。マイクロチューブ内に収容されたアガロースゲルをコントロールBとした。コントロールBは本発明の精度管理用疑似組織に相当する。
図4は上述のようにして作製した疑似組織と、該疑似組織を収容したマイクロチューブとを模式的に示した図である。マイクロチューブ2は疑似組織を収容する収容部5及び収容部を封じる蓋6を備えており、収容部5には保持体としてアガロースゲル3と、該アガロースゲル3に保持されたRNA4が収容されている。
コントロールB160μLにホモジナイズ試薬500μL添加して、ペッスルで10往復破砕動作を行い、さらに約一分間、約2000gで遠心して上清100μLを回収してこれを測定用試料iiとし、キュベットbに収容した。
測定用試料iiは、前処理で疑似組織を充分にホモジナイズでき、均一なホモジネートを得られた場合を想定して作製されたものである。
測定に際しては、分光光度計(UV−2500PC:島津製作所)を用いて、キュベットa及びbに収容された各測定用試料の吸光度(O. D. 260nm)を測定し、各測定用試料に含まれるRNA濃度を算出した。
測定結果を以下の表1に示す。また、表1のRNA濃度をグラフにしたものを図5に示す。
表1中の「吸光度測定値」の欄には、上述の実験と同様の実験を計3回行い、その測定値の平均を示す。
「RNA濃度(μg/mL)」の欄には、吸光度測定値から算出した各測定用試料に含まれるRNAの濃度を示す。
「測定用試料iに対する回収率」の欄には、測定用試料iのRNA濃度(又は吸光度測定値)を100%としたときの測定用試料iiの相対値を百分率で示す。
測定用試料iiのRNA濃度測定値は5.8μg/mLとなり、測定用試料iに対する回収率は81.8%となった。
従って測定用試料iiのRNA濃度測定値を後述する実験例2における表示値とすることができる。
実験例2では、核酸と核酸を保持する保持体とからなる疑似組織を作製し、ホモジナイズなどの所定の処理を施して核酸濃度測定した場合と、ホモジナイズを行わずに核酸濃度測定した場合とのそれぞれの核酸濃度を算出し、実験例1で算出した表示値と比較した。
本実験例で行われた測定用試料作製の概略は図6に示される。
測定用試料iiiの作製に際して、先ず実験例1におけるコントロールBと同ロットのコントロールCに、ホモジナイズ試薬500μL添加した。さらに、測定用試料iiを作製するのと同様の処理を施し、上清100μLをキュベットcに回収した。
測定用試料ivの作製に際して、先ず実験例1におけるコントロールBと同ロットのコントロールDに、ホモジナイズ試薬500μL添加した。このコントロールDとホモジナイズ試薬との混合物から上清を100μL回収し、キュベットdに回収した。測定用試料ivは、ホモジナイズを行わずに作製したものである。
測定に際しては、分光光度計(UV-2500PC:島津製作所製)を用いて、キュベットc及びdに収容された各測定用試料の吸光度(O. D. 260nm)を測定し、各測定用試料に含まれるRNA濃度を算出した。
測定結果を以下の表2に示す。また、表2のRNA濃度をグラフにしたものを図7に示す。
表2中の「吸光度測定値」の欄には、上述の実験例と同様の実験を計3回行い、その測定値の平均を示す。
「RNA濃度(μg/mL)」の欄には、吸光度測定値から算出した各測定用試料に含まれるRNAの濃度を示す。
「表示値に対する回収率」の欄には、実験例1で算出した表示値を100%としたときの測定用試料iii及びivの相対値を百分率で示す。
また、ホモジナイズをせずに測定を行った測定用試料iiiのRNA濃度測定値は1.2μg/mLとなった。この値は表示値に比べて20.4%の回収率である。
従って、表示値と疑似組織の核酸濃度測定値とを比較することにより、ホモジナイズが正確に行われているかどうかを確認できる。
実験例3では、標的核酸を含む細胞と標的核酸を含む細胞を保持する保持体とからなる疑似組織を用いて、細胞に含まれるCK19mRNAの増幅立ち上がり時間を測定することによって、疑似組織から核酸を抽出し、増幅できるか否かを確認した。この疑似組織は生体から切除したリンパ節を想定して作製されたものである。ここでは、濁度が0.1に達した時間を増幅立ち上がり時間として算出する。
本実験例で行われた測定用試料作製の概略は図8に示される。
先ず,ヒト乳癌由来の細胞(MDA−MB−231;大日本製薬)をカウンティングチェンバー(アズワン)を用いて顕微鏡で計数し、溶液中に2×106個の細胞が含まれるよう、細胞溶液を調製した。マイクロチューブにこの細胞溶液を収容し、これをコントロールEとした。コントロールEに実験例1で用いたホモジナイズ試薬で1mlまでメスアップした。コントロールEとホモジナイズ試薬との混合物に対してペッスルで10往復破砕動作を行った。得られたホモジネートを約一分間約2000gで遠心し上清20μlを回収してこれを測定用試料vとし、マイクロチューブeに収容した。
先ず、マイクロチューブに精製水を収容した。ここにゲル化剤としてアガロース(CAMBREX社)を8μg添加した。このマイクロチューブを、約70℃に温度設定した恒温槽内で、精製水中のアガロースが完全に溶解するまで加温した。精製水にアガロースが完全に溶解すると、恒温槽から取り出し、アガロース溶液に測定用試料v作製の際に用いた細胞溶液と同じものを添加した。アガロース溶液中に細胞が偏在しないよう、ピペッティングによってアガロース溶液と細胞溶液の混合液を混和させた。−20℃の冷凍庫内でこの混合液の液温を低下させて混合液をゲル化させ、これをコントロールFとした。なお、アガロース溶液と細胞溶液との合計体積は、200μlとなるように調整された。アガロース溶液のアガロース濃度は4w/v%である。コントロールFは本発明の精度管理用疑似組織に相当する。
コントロールFを解凍した後、ホモジナイズ試薬800μlを添加して、ペッスルで10往復破砕動作を行った。得られたホモジネートを約一分間、約2000gで遠心して上清20μlを回収してこれを測定用試料viとし、マイクロチューブfに回収した。
先ず、コントロールGが作製された。コントロールGは、細胞溶液を用いないこと以外はコントロールFと同様にして作製された。
コントロールGにホモジナイズ試薬800μlを添加して、ペッスルで10往復破砕動作を行った。得られたホモジネートを約一分間、約2000gで遠心して上清20μlを回収してこれを測定用試料viiとし、マイクロチューブgに回収した。
マイクロチューブe、f、及びgにそれぞれ180μlのホモジナイズ試薬を添加し、測定用試料v、vi、及びviiを10倍に希釈した。
遺伝子増幅検出装置GD−100(シスメックス)を用いて、希釈された各測定用試料のCK19mRNAに対応するcDNAを増幅し、増幅に伴って増大する濁度の変化をリアルタイムでモニターした。
測定結果を図9に示す。
図9(1)、(2)及び(3)はそれぞれ測定用試料v、vi及びviiの増幅立ち上がり時間を示すグラフである。
以上の測定結果より、疑似組織のホモジナイズが正確に行われれば、疑似組織から得られた測定用試料の増幅立ち上がり時間は、ポジティブコントロールである測定用試料vの増幅立ち上がり時間と非常に近似した値を示すことが確認され、この疑似組織を精度管理物質として用いることが可能であると判断できた。
3 アガロースゲル
4 RNA
5 収容部
6 蓋
10 分注機構部
11 アーム部
12 シリンジ部
12a ノズル部
20 サンプル容器セット部
21a サンプル容器セット孔
21b 把持部
30 試薬容器セット部
31a プライマ試薬容器セット孔
31b 酵素試薬容器セット孔
31c 把持部
32a プライマ試薬容器
32b 酵素試薬容器
40 チップセット部
41 ピペットチップ
42 ラック
42a 収納孔
43 取り外しボタン
50 チップ廃棄部
60 反応検出部
60a 反応検出ブロック
61 反応部
62 濁度検出部
63 蓋閉機構部
65 検出セル
67a セル部
70 制御部
80 電源部
90 緊急停止スイッチ
100 核酸増幅検出装置
101 測定部
102 データ処理部
102a キーボード
102b マウス
200 プリンタ
300 ホストコンピュータ
Claims (13)
- 生体組織をホモジナイズして核酸を含む測定用試料を調製し、得られた測定用試料中に含まれる核酸を検出する核酸検出方法の精度管理に用いられる疑似生体組織であって、
核酸又は細胞と、前記核酸又は細胞を保持する保持体とからなり、予め定められた濃度の核酸を含有する精度管理用疑似生体組織。 - 前記核酸がリボ核酸(RNA)である請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記核酸がメッセンジャーRNA(mRNA)である請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記細胞が癌細胞である請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記保持体がゲル化剤を含む請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記保持体が加温することによって流動化する請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記保持体が天然高分子及び合成高分子からなる群より選択される少なくとも一種を含む請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記保持体が寒天、アガロース、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸塩、ペクチン、コラーゲン、ゼラチン、グルテン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びポリアクリルアミドからなる群より選択される少なくとも一種を含む請求項1記載の精度管理用疑似生体組織。
- 前記生体組織がリンパ節組織である、請求項1〜8のいずれかに記載の精度管理用疑似生体組織。
- 核酸又は細胞と前記核酸又は細胞を保持する保持体とからなり、予め定められた濃度の核酸を含有する精度管理用疑似生体組織にホモジナイズを含む核酸抽出処理を施す工程と、
抽出された核酸の濃度を測定する工程と、
測定された核酸濃度と所定の表示値とを比較することにより、前記核酸抽出処理が適切になされたか否かを判定する工程と、を含む精度管理方法。 - 標的核酸又は標的核酸を含む細胞と、前記標的核酸又は標的核酸を含む細胞を保持する保持体とからなり、予め定められた濃度の核酸を含有する精度管理用疑似生体組織をホモジナイズしてホモジネートを作製するホモジナイズ工程と、
前記ホモジネートに含まれる標的核酸を増幅する増幅工程と、
増幅された標的核酸を検出し精度管理用疑似生体組織に由来する標的核酸濃度を測定する測定工程と、
前記精度管理用疑似生体組織の標的核酸濃度の測定値と所定の表示値とを比較して、前記ホモジナイズ工程、増幅工程、及び測定工程が適切になされたか否かを判定する判定工程と、を含む精度管理方法。 - 前記標的核酸が腫瘍マーカーの一部又は全部をコードする遺伝子又はその遺伝子の一部である請求項11記載の精度管理方法。
- 前記腫瘍マーカーがサイトケラチンである請求項12記載の精度管理方法。
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