JP4977205B2 - フィンガジョイントカッタ - Google Patents

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Description

この発明は、フィンガジョイントカッタに関し、更に詳細には、継ぎ手用のフィンガ(以下、「継ぎ手フィンガ」と云う)の谷部付近における外表面や先端部に欠損や割れ等を生ずることなく良好に切削し得るフィンガジョイントカッタに関するものである。
無垢の木材から切出しに際して生ずる端材や、小径木の間伐材を有効に利用する手段として、フィンガジョイント工法による集成材の製造が広く実施されている。このフィンガジョイント工法は、前記端材や間伐材を、例えば横幅50mm、厚み20mmで任意の長さを有する矩形状板材に切断した後、該板材(被削材)の両端の木口に手指状の継ぎ手フィンガを、フィンガジョイントカッタの突出歯部に設けた各切削刃によって削成し、各板材の継ぎ手用フィンガ同士を接着剤を介して順次噛み合わせた後、長手方向へ圧縮して接合することで、長尺な接合材を得る工法である。
従来のフィンガジョイント工法で使用されているフィンガジョイントカッタは、大きく分けて2種存在する。1つは、図8(a)に示すように、回転軸挿通用の軸孔10が開設されたボディ12の外周縁において略半径方向に突出する突出歯部42に設けられ、継ぎ手フィンガ24,24間の溝部37(図9参照)を削成する切削刃13が回転軸方向Rに連続して配設されたフィンガジョイントカッタ(以下、「同位相タイプ」と云う)16であり、もう1つは、同図(b)に示すように、切削刃13が回転軸方向Rに1つおきに配設されたフィンガジョイントカッタ(以下、「異位相タイプ」と云う)18である。なお、以下の説明において、切削刃13が回転することで描く軌跡を「回転軌跡面」と称すれば、図8(a)に示す同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16は、同一の回転軌跡面上に4つの切削刃13が設けられているのに対し、図8(b)に示す異位相タイプのフィンガジョイントカッタ18では、同一の回転軌跡面上に2つの切削刃13が設けられ、かつ隣接する回転軌跡面の切削刃13は、互いに90°の位相差をもって配設されている。また、図8(b)において、実線で示された切削刃13が同一の回転軌跡面上に設けられたものを表し、一点鎖線で示す切削刃13は、隣接する他の回転軌跡面上に設けられたものを表している。
前述した何れのタイプのフィンガジョイントカッタ16,18においても、各切削刃13は、そのすくい面20が外径に向けて先細りとなる山形状に形成され、その刃先部22と傾斜部分であるスカーフ部28,28とにより、図9に示す如く、被削材(被削材)32の木口に手指状の継ぎ手フィンガ24を削成する。すなわち、切削刃13の刃先部22は継ぎ手フィンガ24の谷部26を、スカーフ部28,28は継ぎ手フィンガ24の斜面部30,30の切削に夫々供される。
図10は、同位相タイプおよび異位相タイプのフィンガジョイントカッタ16,18により、被削材32を切削する様子を比較して示す説明図である。図10(a)に示すように、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16は、同一の回転軌跡面上の切削刃13についてみると、最初に切削した切削刃(第1切削刃13a)から次の切削刃(第2切削刃13b)が到来するまでにカッタは4分の1回転している。一方、図10(b)に示すように、異位相タイプのフィンガジョイントカッタ18では、同一の回転軌跡面を基準とすると、第1切削刃13aから次の第2切削刃13bが到来するまでに、カッタ18は半回転する必要がある。なお、図10(b)の中央の図は、他の回転軌跡面上の切削刃13(一点鎖線で示す)が被削材32を切削している状態である。
すなわち、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16は、任意の切削刃13から次の切削刃13が切削位置に到来するまでの周期(以下、「切削周期」と云う)が、前記異位相タイプのフィンガジョイントカッタ18の切削周期に比べて短いため、その間の被削材32の移動量(送材量)は小さくなる(図10の場合、異位相タイプに比べて移動量は略半分となる)。従って、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16では、被削材32をショートサイクルで何回も細かく切削し得るので、切削時に一の切削刃13が一回の切削において被削材32に与える負荷は異位相タイプに比べ略半分となる。すると、送材速度を大きくし過ぎると切削刃13が被削材32から抜ける(ディスエンゲイジ:disengage)際に、該切削刃13が被削材32の強度のない部分を引っ掛け、特に被削材32の外表面における継ぎ手フィンガ24の谷部26周辺を破壊するブロウアウトA(図9参照)が発生し易くなるが、切削周期の短い同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16であれば、この欠損の発生を大幅に抑制することが可能となる。
ところが、前記同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16は、以下の欠点を内在している。図8(a)に示すように、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16では、切削刃13が回転軸方向Rに連続して配置されるため、両切削刃13,13のスカーフ部28,28により画成される谷間(以下、「刃底部34」と云う)は、シャープに切り込まれた極度に幅狭な谷筋形状とされる。従って、被削材32の切削時に生ずる切屑が、この幅狭な刃底部34に圧縮的に堆積し易く(以下、「堆積部C」と云う)、この堆積部Cが切削時に削成される継ぎ手フィンガ24と接触し、該継ぎ手フィンガ24の先端部36を欠損させてしまうことがある(以下、この欠損を「リップアウト」と云う)。すなわち、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16により被削材32を切削した場合、図9に示す如く、継ぎ手フィンガ24の先端にリップアウトBが発生し易い難点があった。そこで、特許文献1では、前記リップアウトBの発生を抑制するため、切削刃13,13間の刃底部34を所定寸法嵩上げして、可及的に幅を拡げた刃底部(図示せず)34を形成することで、刃底部34での切屑の排出を良好としたフィンガジョイントカッタが提案されている。これより、刃底部34における切屑の堆積がある程度抑制され、特に、従来から継ぎ手フィンガ24の削成が困難であった積層板(合板)やパーチクルボードへの加工において一定の効果を挙げている。
このように、特許文献1に係るフィンガジョイントカッタによれば、継ぎ手フィンガ24の削成が困難であった積層板やパーチクルボードに継ぎ手フィンガ24を削成し得るようになったものの、刃底部34への切屑の堆積が完全に解決された訳でなく、生産効率を落とすことなく無垢木材に良質な継ぎ手フィンガ24を削成するには不十分と云わざるを得なかった。
しかも、前記切削刃13には、一定長さのスカーフ部28,28を設ける必要があり、前記底部の拡張には限界がある。従って、刃底部34に、無垢木材の切屑を良好に排出するのに必要十分な寸法の底部を形成することは不可能であった。そこで、無垢木材の被削材32を切削する場合、図8(b)に示すように、刃底部34を広く確保し得る異位相タイプのフィンガジョイントカッタ18が使用されてきた。
特開2005−280081号公報
ところで、近年では、加工効率向上の観点から、被削材32の送材速度の高速化が望まれている。しかるに、被削材32の送材速度を上昇させると、特に刃先部22による切り込み量が大きくなるので、被削材32の谷部26に対する負荷が増大する。従って、高速な送材速度のもとでは、無垢木材の被削材32と云えども切削時の負荷に耐えられず、前述したブロウアウトAが発生する問題が招来する。
そこで、このようなブロウアウトAの発生を抑制するためには、刃先部22の切り込み量を小さくする他なく、無垢木材の被削材32に対しても、切削周期の小さな同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16を使用したいとの要請が強くなっている。しかるに、前述した如く、無垢木材の被削材32に対し、回転軸方向Rに切削刃13が近接して配設される同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16を使用する場合、前述した切屑の刃底部34への堆積によるリップアウトBの発生を抑制することが必要となる。そこで、本願発明者は、同位相タイプのフィンガジョイントカッタ16において、切削刃13,13間の刃底部34を更に拡張するべく改良研究を重ねた。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、特に、無垢木材への継ぎ手フィンガの削成の際にブロウアウトあるいはリップアウトの発生を好適に抑制し得るフィンガジョイントカッタを提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るフィンガジョイントカッタは、
回転軸方向に所定のピッチで並ぶ複数の切削刃からなる刃列群を複数備え、回転する各刃列群の切削刃を被削材の端部に刃列群毎に同時に切り込ませて、該被削材の端部に同一のピッチで並ぶ複数の継ぎ手フィンガを削成するようにしたフィンガジョイントカッタにおいて、
前記切削刃は、前記継ぎ手フィンガの谷部および斜面部を削成する主刃または継ぎ手フィンガの谷部近傍を削成する補助刃の何れかであり、
前記主刃のすくい面を、外径側へ向けて先細りとなる山形状に形成し、
前記補助刃のすくい面における内径側の部位の回転軸方向の幅寸法を、前記主刃のすくい面における内径側の部位の回転軸方向の幅寸法よりも小さく設定し、
前記ピッチは、前記主刃の幅寸法以上に設定され、
前記主刃は、前記補助刃に対し回転軸方向に隣接すると共に、主刃同士が回転軸方向に隣接しないよう設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、補助刃または主刃が同位相で設けられているため、継ぎ手フィンガの谷部については、主刃および補助刃の両刃先部によって切削周期の短い連続的な切削が可能となる。従って、継ぎ手フィンガの谷部に対する負荷は小さくなって、ブロウアウトの発生は効果的に抑制される。しかも、補助刃のすくい面における回転軸方向の幅寸法を小さくしたので、主刃および補助刃間の刃底部が拡がって切屑の排出効果が向上し、リップアウトの発生を低減し得る。
請求項2に係るフィンガジョイントカッタでは、前記刃列群は、複数の切削刃が一体に構成され、回転軸挿通用の軸孔が開設された本体の外周縁に刃列群毎に配設されている。
請求項2の発明によれば、いわゆるソリッドタイプのフィンガジョイントカッタにおいて、リップアウト・ブロウアウトの抑制効果を向上し得る。
請求項3に係るフィンガジョイントカッタでは、前記切削刃は、回転軸挿通用の軸孔が開設されて前記ピッチと同一の厚みを有する単位カッタの外周縁に個々に設けられ、該単位カッタを、各切削刃が回転軸方向に整列して前記刃列群を構成するよう複数積層した。
請求項3の発明によれば、単位カッタを複数備えた、いわゆるセパレートタイプのフィンガジョイントカッタにおいて、リップアウト・ブロウアウトの抑制効果を向上し得る。
請求項4に係るフィンガジョイントカッタでは、前記主刃および補助刃間に画成される刃底部の回転軸方向の幅寸法は、該主刃および補助刃の刃先部における回転軸方向の幅寸法よりも大きく設定されている。
請求項4の発明によれば、刃底部を切削刃の刃先部よりも幅広にして、切屑の排出効果を向上し得る。
本発明に係るフィンガジョイントカッタによれば、ブロウアウト・リップアウトの発生を抑制して被削材に対し良質なフィンガジョイント加工を施し得る。
実施例に係るフィンガジョイントカッタを示す概略平面図である。 フィンガジョイントカッタの刃列群をすくい面側から見た概略説明図であって、(a)は第1,第3刃列群を示し、(b)は第2,第4刃列群を示す。 フィンガジョイントカッタによる切削の様子を示す説明図であって、(a)は第1刃列群による切削の状態を示し、(b)は第2刃列群による切削の状態を示し、(c)は第3刃列群による切削の状態を示している。 変更例に係るフィンガジョイントカッタを示す概略平面図である。 変更例に係るフィンガジョイントカッタの刃列群をすくい面側から見た概略説明図である。 変更例に係るフィンガジョイントカッタの刃列群をすくい面側から見た概略説明図である。 変更例に係るフィンガジョイントカッタの刃列群をすくい面側から見た概略説明図である。 従来のフィンガジョイントカッタを示す概略平面図であって、(a)は同位相タイプのフィンガジョイントカッタを示し、(b)は異位相タイプのフィンガジョイントカッタを示す。 端部に継ぎ手フィンガが削成された被削材を示す概略図である。 従来のフィンガジョイントカッタによる切削の様子を示す概略説明図であって、(a)は同位相タイプのフィンガジョイントカッタを示し、(b)は異位相タイプのフィンガジョイントカッタを示す。 変更例に係るフィンガジョイントカッタの刃列群をすくい面側から見た概略説明図である。
次に、本発明に係るフィンガジョイントカッタにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、実施例では、各回転軌跡面に4つの切削刃を備え、各回転軌跡面上の各切削刃は回転軸方向に整列して配設された、いわゆるソリッドタイプのフィンガジョイントカッタを例に説明を行なう。また、従来例で説明した部材と同一のものについては、同じ符号を付すこととする。なお、以下の説明において参照される各図は、本願発明を説明するため一部誇張して描かれたものである。
図1は、実施例に係るフィンガジョイントカッタ40を示す概略平面図である。このフィンガジョイントカッタ40は、図示しない切削装置の回転軸が挿通される軸孔10が開設されて回転軸方向Rに厚みを有するボディ(本体)12の外周縁に、複数の突出歯部42が一体的に形成されている。図2に示すように、前記突出歯部42には、複数の切削刃14が回転軸方向Rに所定のピッチL(刃先部22,22の離間距離)で配設されて刃列群44a〜44dを構成している。すなわち各刃列群44a〜44dは、9つの切削刃14が一体に構成され、刃列群44a〜44d単位で突出歯部42に夫々設けられている。また、各刃列群44a〜44dの回転軸方向Rの寸法は、前記ボディ12の回転軸方向Rの寸法と同一若しくは僅かに小さく設定されている。なお、説明の便宜上、図2に示すように、各切削刃14の回転軌跡がなす9つの回転軌跡面を上から順に第1〜第9回転軌跡面C〜Cと称し、各回転軌跡面上に設けられた切削刃14(後述する、主刃46および補助刃48)についても対応する番号(第1〜第9)を付して区別する場合がある。また、図1に示すように、刃列群44a〜44dに対しても、必要に応じて、周方向の順に第1刃列群44a〜第4刃列群44dの名称を付して区別することとする。
前記切削刃14は、主刃46および補助刃48の2種類からなり、両者は回転軸方向Rに所定ピッチL離間して交互に配列され、主刃46および補助刃48の間に刃底部34が形成されている。主刃46は、突出歯部42から所定の突出量で外径方向に延出し、そのすくい面50は、刃先部22から前記刃底部34に向けて拡開するスカーフ部28,28が形成されて山形状をなしている。また、主刃46のすくい面50における根本部分(内径側の部分)の幅寸法lは、前記ピッチLと同じか僅かに小さく設定される。すなわち、切削刃14のピッチLは、主刃46の幅寸法l以上に設定される。図2(a)に示すように、第1および第3刃列群44a,44cでは、第1,第3,第5,第7および第9回転軌跡面C,C,C,C,Cに計5つの主刃46が設けられている。一方、第2および第4刃列群44b,44dには、図2(b)に示すように、第2,第4,第6および第8回転軌跡面C,C,C,Cに計4つの主刃46が設けられている。すなわち、各回転軌跡面を基準にみれば、主刃46は180°の位相差をもって対向的に2つ設けられている(図1参照)。
前記補助刃48は、前記突出歯部42から主刃46と同一の突出量で外径方向に延出すると共に、その刃先部22から内径方向に拡開する短小なスカーフ部52,52を有している。更に補助刃48には、前記刃底部34からスカーフ部52に掛けて、回転軸方向Rに対し直行する方向へ延在する平行部56が形成されている。この平行部56は、図2(a)に示すように、回転軸方向Rの幅寸法lが主刃46の幅寸法lに比べて小さく設定されている。すなわち、補助刃48のすくい面54は、主刃46のすくい面50より狭小なものとなっており、前記平行部56は、継ぎ手フィンガ24の斜面部30の切削に寄与しないようになっている。従って、補助刃48は、主として、その刃先部22によって継ぎ手フィンガ24の谷部26周辺の削成に供される。また、平行部56の長手寸法は、補助刃48のすくい面54の長手寸法の略半分程度に設定される。なお、補助刃48の刃先部22の回転軸方向Rの幅寸法は、主刃46の刃先部22の幅寸法と同一である(以後、両刃先部22,22の幅寸法をlとする)。
このように、平行部56を形成した補助刃48を主刃46に対し回転軸方向Rに隣接して設けると共に、主刃46同士は隣接しないよう配列することで、前記刃底部34は幅広に設定されている。すなわち、補助刃48の平行部56は、主刃46のスカーフ部28に対して一定の距離だけ離間した位置から外径方向に延出しており、刃底部34の空間が大きく確保されて切屑の排出効果が向上される。前記刃底部34の回転軸方向Rの幅寸法lは、刃先部22における幅寸法lよりも大きくなっている。
図2(a)に示すように、前記補助刃48は、第1および第3刃列群44a,44cにあっては、第2,第4,第6および第8回転軌跡面C,C,C,Cに計4つ設けられている。また、図2(b)に示す如く、第2および第4刃列群44b,44dにあっては、第1,第3,第5,第7および第9回転軌跡面C,C,C,C,Cに計5つの補助刃48が設けられている。すなわち、各回転軌跡面を基準にみると、主刃46に対し90°の位相差をもって2つの補助刃48が対向的に設けられている(図1参照)。従って、実施例に係るフィンガジョイントカッタ40は、主刃46および補助刃48が周方向に交互に配設され、両切削刃14,14は切削位置に交互に到来することとなる。
(実施例の作用)
次に、本実施例に係るフィンガジョイントカッタの作用について、以下説明を行なう。なお、以下の説明では、無垢木材の被削材32を切削する場合について説明する。
一定の送材速度(例えば、20m/min)で送られた被削材32の端部が切削位置に到来すると、前記主刃46および補助刃48の刃先部22が継ぎ手フィンガ24の溝部37の切削を開始すると共に、主刃46のスカーフ部28,28が継ぎ手フィンガ24の斜面部30を削成する。なお、補助刃48のスカーフ部52,52は、継ぎ手フィンガ24の斜面部30の一部を切削するに止まり、該斜面部30は、主として主刃46のスカーフ部28により削成される。
図3(a)に示すように、最初に第1刃列群44aにより切削が行なわれたものとし、例えば、第3回転軌跡面Cの切削刃14(第3主刃46および第3補助刃48)による切削について着目すると、第1刃列群44aの第3主刃46により被削材32に継ぎ手フィンガ24の谷部26および斜面部30を切削し、被削材32に山形状の溝部37が削成される。このとき、切削により生じた被削材32の切屑は、幅広に形成された刃底部34に堆積することはなく、外部へスムーズに排出される。
次いで、図3(b)に示すように、第2刃列群44bの第3補助刃48が切削位置に到来すると、該補助刃48は、刃先部22による継ぎ手フィンガ24の谷部26の削成にのみ寄与する。すなわち、第3補助刃48の平行部56は前記溝部37を通過し、継ぎ手フィンガ24の斜面部30の切削には寄与しない。更に、図3(c)に示すように、第3刃列群44cの第3主刃46が切削位置に到来すると、刃先部22およびスカーフ部28,28による継ぎ手フィンガ24の谷部26および斜面部30が切削される。
このように、継ぎ手フィンガ24の谷部26に対しては、フィンガジョイントカッタ40の4分の1回転毎の連続的な切削がなされる。従って、被削材32の谷部26に対する負荷は軽減され、ブロウアウトAの発生を好適に抑制することができる。一方、継ぎ手フィンガ24の斜面部30については、フィンガジョイントカッタ40の半回転毎に、主刃46のスカーフ部28,28による切削がなされる。更に、切削時に生ずる被削材32の切屑は、幅広に設定された刃底部34に堆積することはなく、スムーズに外部へ排出され、被削材32にリップアウトBが発生するのを防止し得る。すなわち、実施例に係るフィンガジョイントカッタ40によれば、高速で送られる無垢木材の被削材32に対しても、ブロウアウトAやリップアウトBが発生することなく、高度な切削精度を発揮し得る。
(変更例)
なお、実施例では、同一回転軌跡面に4つの切削刃14を設けた場合を例示した。しかしながら、同一回転軌跡面に少なくとも1つの主刃46が設けられていれば、例えば、図4に示すように、同一回転軌跡面に2つの切削刃14,14(すなわち、刃列群44a,44bが2つ)を設けてもよい。更に、実施例では、同一回転軌跡面に主刃46および補助刃48を周方向に交互に配設したが、補助刃48が周方向に連続するように配置してもよい。
また、実施例では、主刃46および補助刃48を回転軸方向Rに沿って交互に設けたが、必ずしも、主刃46および補助刃48を交互に設ける必要はなく、例えば、図5に示すように、補助刃48を連続して設けることも可能である。すなわち、刃底部34を拡張するため、主刃46に隣接して補助刃48を設け、かつ主刃46同士が隣接しないよう配列するのであれば、補助刃48,48同士が隣接しても構わない。
実施例では、補助刃48のすくい面54の形状を、短小なスカーフ部52,52と平行部56とから形成したが、図6に示すように、補助刃48の略全体を平行部56で構成してもよい。更に、図7に示すように、補助刃48に前記平行部56を設けるのではなく、主刃46と同様に補助刃48を山形状に形成することも可能である。この場合、補助刃48の両スカーフ部52,52がなす角度αは、主刃46のスカーフ部28,28がなす角度βよりも小さく設定される。すなわち、補助刃48のすくい面54は、その内径側の部位(根本付近)における回転軸方向Rの幅寸法lが主刃46の幅寸法lよりも小さなものであれば、他の形状を採用することが可能である。
実施例では、回転軸挿通用の軸孔10が開設され回転軸方向Rの厚みを有する単一のボディ12に複数の切削刃14が回転軸方向Rに整列するよう刃列群44a〜44d単位で配設された、いわゆるソリッドタイプのフィンガジョイントカッタ40で説明した。しかしながら、図11に示すように、切削刃14を備える単位カッタ62を回転軸方向Rに複数積層した、いわゆるセパレートタイプのフィンガジョイントカッタ60を採用することも可能である。この単位カッタ62は、回転軸挿通用の軸孔(図示せず)が開設されて、前記ピッチLと同一の厚みを有するボディ64を備え、該ボディ64の外周縁に突出歯部42が設けられている。
各切削刃14は、対応の突出歯部42に1つずつ配設されている。そして、切削刃14が回転軸方向Rに整列して刃列群44a〜44dを構成するよう複数(変更例では9つ)のボディ64を積層して、フィンガジョイントカッタ60は構成されている。変更例に係るフィンガジョイントカッタ60においても、各切削刃14を同一位相で整列させて、切削刃14が被削材32に対し同時に切り込み得るよう構成される。また、主刃46および補助刃48の配設位置については、実施例と同様に、主刃46に対し補助刃48が回転軸方向Rに隣接すると共に、主刃46同士は隣接しないよう設けられ、刃底部34は幅広に設定される。

Claims (4)

  1. 回転軸方向(R)に所定のピッチ(L)で並ぶ複数の切削刃(14)からなる刃列群(44a,44b,44c,44d)を複数備え、回転する各刃列群(44a,44b,44c,44d)の切削刃(14)を刃列群(44a,44b,44c,44d)毎に被削材(32)の端部に同時に切り込ませて、該被削材(32)の端部に同一のピッチ(L)で並ぶ複数の継ぎ手フィンガ(24)を削成するようにしたフィンガジョイントカッタ(40,60)において、
    前記切削刃(14)は、前記継ぎ手フィンガ(24)の谷部(26)および斜面部(30)を削成する主刃(46)または継ぎ手フィンガ(24)の谷部(26)近傍を削成する補助刃(48)の何れかであり、
    前記主刃(46)のすくい面(50)を、外径側へ向けて先細りとなる山形状に形成し、
    前記補助刃(48)のすくい面(54)における内径側の部位の回転軸方向(R)の幅寸法(l1)を、前記主刃(46)のすくい面(50)における内径側の部位の回転軸方向(R)の幅寸法(l2)よりも小さく設定し、
    前記ピッチ(L)は、前記主刃(46)の幅寸法(l2)以上に設定され、
    前記主刃(46)は、前記補助刃(48)に対し回転軸方向(R)に隣接すると共に、該主刃(46)同士が回転軸方向(R)に隣接しないよう設けられていることを特徴とするフィンガジョイントカッタ。
  2. 前記刃列群(44a,44b,44c,44d)は、複数の切削刃(14)が一体に構成され、回転軸挿通用の軸孔(10)が開設された本体(12)の外周縁に刃列群(44a,44b,44c,44d)毎に配設されている請求項1記載のフィンガジョイントカッタ。
  3. 前記切削刃(14)は、回転軸挿通用の軸孔が開設されて前記ピッチ(L)と同一の厚みを有する単位カッタ(62)の外周縁に個々に設けられ、該単位カッタ(62)を、各切削刃(14)が回転軸方向(R)に整列して前記刃列群(44a,44b,44c,44d)を構成するよう複数積層した請求項1記載のフィンガジョイントカッタ。
  4. 前記主刃(46)および補助刃(48)間に画成される刃底部(34)の回転軸方向(R)の幅寸法(l3)は、該主刃(46)および補助刃(48)の刃先部(22)における回転軸方向(R)の幅寸法(l4)よりも大きく設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載のフィンガジョイントカッタ。
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